JP2001121677A - 固定装置 - Google Patents

固定装置

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JP2001121677A
JP2001121677A JP30498299A JP30498299A JP2001121677A JP 2001121677 A JP2001121677 A JP 2001121677A JP 30498299 A JP30498299 A JP 30498299A JP 30498299 A JP30498299 A JP 30498299A JP 2001121677 A JP2001121677 A JP 2001121677A
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JP
Japan
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printing plate
clamp
rear end
mounting groove
rotating drum
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JP30498299A
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English (en)
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Takashi Fukui
隆史 福井
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転ドラムなどの固定部材の表面に印刷版な
どのシート状部材を密着させて固定するときに、固定部
材の表面を損傷させてしまうのを防止する。 【解決手段】 後端チャック74は、クランプ140の
クランプ部142を回転ドラム54の周面に密着させた
印刷版に対向させてクランプに設けている固定コマ16
0を、回転ドラムに形成している装着溝90に挿入する
ことにより、回転ドラムに装着される。クランプには、
固定コマから装着溝の溝方向に沿って延設された板ばね
174が設けられている。板ばねは、後端チャックを回
転ドラムに装着するときに、固定コマと共に装着溝に挿
入され、底面94に当接することにより、回転ドラムの
周面を損傷させてしまうことなく、クランプ部と回転ド
ラムとの間に印刷版を挟持する挟持力を付与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転ドラム等の固
定部材の表面に密着させる印刷版等のシート状部材の周
縁部を、固定部材との間で挟持して固定する固定装置に
関する。詳細には、固定部材に複数サイズのシート状部
材を固定するときに、シート状部材のサイズに応じて取
り付け位置が変えられる固定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、印刷には、アルミニウムの薄板
などのシート状の支持体に感光層を形成した感光性印刷
版(以下「印刷版」と言う)が用いられる。このような
印刷版は、サイズ(縦横の寸法)が例えば印刷物のサイ
ズ(縦横の寸法)に応じたものが用いられる。
【0003】印刷版に画像露光を施す画像露光装置に
は、印刷版を回転ドラムに巻き付け、回転ドラムと一体
で印刷版を回転しながら画像データに応じた光ビームを
印刷版に照射することにより、印刷版を走査露光するも
のがある。
【0004】回転ドラムに印刷版を巻き付ける場合、回
転ドラムの周方向に沿った印刷版の両端をチャック等の
シート状部材の固定装置(以下「固定装置」とする)に
よって回転ドラムとの間で挟持して固定する。多数サイ
ズの印刷版の何れもでも回転ドラムに固定するときに
は、印刷版の何れか一方の端部(例えば巻き付け方向の
先端側の端部)に対応するチャックを回転ドラムの所定
の位置に取り付けておき、印刷版の他方の端部(例えば
巻き付け方向の後端側の端部)に対応するチャックを、
回転ドラムに印刷版を巻き付けたときに、印刷版のサイ
ズに合わせた位置に装着する必要がある。
【0005】チャックを印刷版のサイズに合わせて回転
ドラムに取付けるためのチャックには、回転ドラムの周
面に装着溝を形成し、回転ドラムとの間で印刷版を挟持
するクランプに設けている固定コマを、装着溝の任意の
位置に挿入して、クランプを回転ドラムに取付けるよう
にしたものがある。このようにして回転ドラムに取り付
けられるチャックによって印刷版は、回転ドラムとの間
で挟まれて固定される。
【0006】ところで、回転ドラムに巻き付けた印刷版
を露光するときには、回転ドラムの周面に印刷版を密着
させ、回転ドラムと共に印刷版を高速で回転させる。こ
のとき、遠心力によってチャックによって固定した印刷
版の端部に浮きが生じるのを防止するために、クランプ
の固定コマの取り付け位置を挟んでクランプの印刷版に
当接する端部と反対側の端部にばね等の付勢手段を設
け、この付勢手段が回転ドラムの周面に当接して弾性変
形することにより、クランプの印刷版と当接する端部に
印刷版を回転ドラムの周面へ向けて押圧する付勢力を生
じるようにしている。この付勢手段の付勢力により、ク
ランプと回転ドラムとの間で遠心力等によって挟持力が
緩むのを防止して、印刷版を確実に固定できるようにし
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、クラン
プ等の固定装置と回転ドラム等の固定部材との間で付勢
力が付与されるようにするためには、固定装置に設けて
いるばね等の付勢手段ないし付勢手段が取り付けられて
いる部材を固定部材の表面に接触させて、固定部材の表
面を押圧する必要がある。このような部材が固定部材の
表面に接触したときに、固定部材の表面に傷等の損傷に
よる凹凸を生じさせてしまうことがある。
【0008】このような固定部材の表面の損傷は、固定
部材の表面に印刷版等のシート状部材を密着させたとき
に、固定部材の表面の凹凸がシート状部材の表面に現れ
てシート状部材に部分的な浮き等を生じさせることにな
る。印刷版にこのような部分的な浮き等の凹凸が生じて
いると、例えば光ビームを走査して画像露光を行うとき
に、ピントずれや画像のゆがみ等の仕上がり不良を生じ
させてしまう。
【0009】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、回転ドラムの周面などの固定部材の表面に印刷版
等のシート状部材を密着させるなどして配置し、このシ
ート状部材の周縁部を固定部材との間で挟持して固定す
るときに、固定部材の表面に傷等の損傷を生じさせるこ
となく、確実に固定することができる固定装置を提案す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、固定部材の表面に配置されたシート状部材
の周縁部を固定部材との間で挟持する固定装置であっ
て、一端側に前記シート状部材の周縁部に対向するクラ
ンプ部が形成されたクランプと、前記クランプに設けら
れて前記固定部材に形成された装着溝の溝方向に沿った
任意の位置に挿入可能であり、装着溝に挿入されること
によりクランプを固定部材に装着可能とする固定コマ
と、前記クランプに前記固定コマから前記装着溝の溝方
向に沿った前記クランプ部と反対側に設けられて、固定
コマを前記装着溝に挿入したときに、装着溝に挿入され
て装着溝の底面に当接することにより前記クランプ部を
固定部材に向けて付勢する付勢部材と、を含むことを特
徴とする。
【0011】この発明によれば、固定コマを装着溝の溝
方向に沿った所望の位置に挿入することによりクランプ
が固定部材に装着される。このとき、クランプは固定部
材の表面近傍に配置され、クランプ部が固定部材との間
でシート状部材を挟み、付勢部材の付勢力によってシー
ト状部材を固定部材との間で挟持し、シート状部材を固
定する。
【0012】付勢部材は、固定コマから装着溝の溝方向
に沿った位置に設けられており、固定コマを装着溝に挿
入することにより固定部材も装着溝に挿入され、装着溝
の底面に当接する。
【0013】これにより、付勢部材が固定部材の表面に
接触することがないので、付勢部材が固定部材の表面を
損傷させてしまうのを防止することができる。
【0014】このような本発明は、固定部材として周面
にシート状部材が巻き付けられる回転ドラムを用い、こ
の回転ドラムの周面に円周方向に沿って前記装着溝を形
成することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1には、本実施の形態に適用し
た画像露光装置10の概略構成を示しており、図2に
は、画像露光装置10に設けている記録部22の概略構
成を示している。この画像露光装置10は、シート状部
材の一例としてアルミニウム等によって形成したの矩形
薄板状(例えば肉厚が0.3mm程度)の支持体に感光層
を形成した感光性平版印刷版(以下「印刷版12」とい
う)を用い、この印刷版12に画像データに基づいて変
調した光ビームを照射して走査露光する。画像露光装置
10で画像露光の終了した印刷版12は、図示しない自
動現像装置等によって現像処理等が施される。
【0016】なお、画像露光装置10には、サイズ(縦
横の寸法)が異なる印刷版12への画像露光が可能とな
っており、それぞれにサイズの異なる印刷版12を収容
している複数のカセットが装填され、画像露光を行う印
刷版のサイズが設定されると、該当するサイズの印刷版
12を収容しているカセットから印刷版12を1枚ずつ
取出して、記録部22に供給して画像露光を行う。ま
た、画像露光の終了した印刷版12は、記録部22から
取り出されると、画像露光装置10に隣接して配置され
ている自動現像装置などの処理装置へ送られて現像処理
が施される。
【0017】図1に示されるように、画像露光装置10
には、機枠14内にカセット装填部18、給版搬送部2
0、記録部22及び排出バッファ部24等が設けられて
いる。カセット装填部18は、機枠14内の図1紙面右
下側に配置されており、それぞれに多数枚の印刷版12
を収容している複数のカセット16が、所定角度で傾斜
された状態で装填される。
【0018】なお、カセット16には、何れかのサイズ
の印刷版12が、感光層を上側にし、一端が所定の位置
となるように位置決めされて収容されている。また、カ
セット装填部18には、複数のカセット16が所定間隔
で、かつそれぞれに収容している印刷版12の一端が略
一定の高さとなるように装填される。
【0019】給版搬送部20は、カセット装填部18の
上方に配置され、記録部22は、カセット装填部18に
隣接して、装置の中央下部に配置されている。給版搬送
部20には、一対の側板26(図1では一方のみを図
示)が設けられており、この側板26に反転ユニット2
8及び枚葉ユニット30が取付けられている。
【0020】反転ユニット28は、所定の外径寸法の反
転ローラ32を備え、この反転ローラ32の周囲に複数
の小ローラ(本実施の形態では、一例として小ローラ3
4A、34B、34C、34Dの4個)が設けられてい
る。小ローラ34A〜34Dは、カセット装填部18側
から反転ローラ32の上方を経て記録部22側に亘って
配置され、無端の搬送ベルト36が巻き掛けられてい
る。これにより、搬送ベルト36は、小ローラ34Aと
小ローラ34Dの間の約半周に亘って反転ローラ32に
巻き掛けられている。
【0021】一方、枚葉ユニット30は、カセット16
内の印刷版12の上端部を吸着する複数の吸盤38を備
えており、吸盤38を下方移動させてカセット装填部1
8に装填されているカセット16内の印刷版12の上端
部に対向させて印刷版12を吸着する。また、枚葉ユニ
ット30は、印刷版12を吸着した吸盤38を略上方へ
移動させることにより、カセット16から印刷版12を
引き出すと共に、引き出した印刷版12の先端を、反転
ローラ32と搬送ベルト36の間へ挿入する。なお、図
1では、吸盤38の移動位置の概略を二点鎖線で示して
いる。
【0022】反転ユニット28では、反転ローラ32と
搬送ベルト36がカセット16からの印刷版12の引き
出し方向(図1の矢印A方向)に回転する。これによ
り、印刷版12は、反転ローラ32と搬送ベルト36に
挟持されてカセット16から引き出されると共に、反転
ローラ32の周面に巻き掛けられることにより、湾曲さ
れながら搬送されて反転される。なお、反転ローラ32
の半径寸法は、印刷版12を湾曲させたときに、印刷版
12に折れや曲がりを生じさせない寸法(例えば100
mm以上)となっている。
【0023】図1に実線及び二点鎖線で示すように、側
板26は、印刷版12を取出すカセット16の位置に応
じて水平移動する。これにより、枚葉ユニット30の吸
盤38は、選択されたカセット16内の印刷版12に対
向される。
【0024】また、側板26には、小ローラ34Dの下
方にガイド40が設けられており、反転ローラ32によ
って反転された印刷版12は、小ローラ34D側で反転
ローラ32と搬送ベルト36の間から、このガイド40
へ向けて送り出される。また、記録部22の上方には、
搬送コンベア42が配置されており、反転ユニット28
から送り出された印刷版12は、ガイド40によって搬
送コンベア42へ案内される。
【0025】なお、ガイド40は、常に印刷版12の案
内方向を搬送コンベア42へ向けるように、側板26の
移動に伴って揺動する。また、記録部22側の小ローラ
34Dは、側板26の移動に伴って反転ユニット28か
らの印刷版12の送出し方向を換えるように移動し、小
ローラ34Cは、小ローラ34Dが移動したときに搬送
ベルト36に略一定の張力を付与するように移動する。
これにより、反転ユニット28から送り出される印刷版
12がガイド40によって緩やかに湾曲されるようにし
ている。
【0026】搬送コンベア42は、給版搬送部20の下
方に隣接したローラ44と、記録部22の上方に隣接し
たローラ46との間に搬送ベルト48が巻き掛けられ、
ローラ46側が下方となるように傾斜されている。
【0027】図1及び図2に示されるように、搬送コン
ベア42には、ローラ46に対向してローラ50が配置
されており、搬送コンベア42上に送り込まれた印刷版
12は、搬送ベルト48上を搬送されてローラ46、5
0に挟持される。また、記録部22には、架台52上に
印刷版12が装着される固定部材として回転ドラム54
が配置され、この回転ドラム54に隣接して記録ヘッド
部56が配置されている。また、画像露光装置10に
は、記録部22(回転ドラム54)の上方に、パンチャ
ー58が設けられている。
【0028】図2に示されるように、パンチャー58に
は、銜え口60が形成されており、搬送コンベア42
は、ローラ46、50によって印刷版12を挟持し、印
刷版12の先端をパンチャー58の銜え口60に挿入し
て保持する。パンチャー58は、銜え口60に印刷版1
2の先端が挿入されると、印刷版12の先端の所定の位
置に、位置決め用として例えば切り欠きを穿設する。
【0029】搬送コンベア42は、印刷版12に切り欠
きが穿設されると、搬送ベルト48と共にローラ46、
50を逆転駆動して、印刷版12の先端をパンチャー5
8の銜え口60から引き出す。また、搬送コンベア42
には、図示しない揺動手段が設けられている。搬送コン
ベア42は、この揺動手段によってローラ44側を軸に
してローラ46側が記録部22の回転ドラム54に接近
するように下方移動し(図1及び図2に二点鎖線で示
す)、搬送ベルト48上の印刷版12を回転ドラム54
の外周面の所定の位置へ向けて送り出す。
【0030】回転ドラム54は、図示しない駆動手段に
よって、印刷版12の装着露光方向(図1及び図2の矢
印B方向)及び装着露光方向と反対方向となる印刷版1
2の取外し方向(図1及び図2の矢印C方向)へ回転さ
れる。
【0031】図2に示されるように、記録部22に設け
られている回転ドラム54には、外周面の所定の位置
に、先端チャック62が取付けられている。記録部22
では、この回転ドラム54に印刷版12を装着するとき
に、先ず、先端チャック62が、搬送コンベア42によ
って送り込まれる印刷版12の先端に対向する位置(印
刷版装着位置)で回転ドラム54を停止させる。
【0032】記録部22には、印刷版装着位置で先端チ
ャック62に対向する装着カム64が設けられている。
先端チャック62は、この装着カム64が回動して一端
側が押圧されることにより、回転ドラム54の周面との
間に印刷版12の挿入が可能となる。記録部22では、
印刷版12の先端が先端チャック62と回転ドラム54
の間に挿入された状態で、装着カム64を戻して先端チ
ャック62への押圧を解除することにより、印刷版12
の先端を先端チャック62と回転ドラム54の周面との
間で挟持して保持する。なお、印刷版12は、パンチャ
ー58によって穿設された切り欠きに、回転ドラム54
の周面の所定の位置に突設されている図示しない位置決
めピンが入り込むことにより、回転ドラム54に対して
位置決めされる。
【0033】回転ドラム54の周面近傍には、印刷版装
着位置よりも装着露光方向の下流側にスクイズローラ6
6が配置されている。このスクイズローラ66は、回転
ドラム54に向けて移動することにより回転ドラム54
に巻き付けられる印刷版12を回転ドラム54へ向けて
押圧する。
【0034】記録部22では、回転ドラム54に印刷版
12の先端が固定されると、回転ドラム54を装着露光
方向へ回転し、回転ドラム54に印刷版12を巻き付け
る。このとき、スクイズローラ66が印刷版12を回転
ドラム54の周面へ向けて押圧することにより、印刷版
12が回転ドラム54の周面に密着される。
【0035】また、記録部22には、スクイズローラ6
6よりも回転ドラム54の装着露光方向上流側近傍に後
端チャック着脱ユニット68が設けられ、装着露光方向
の下流側近傍に取外しカム70が配置されている。後端
チャック着脱ユニット68には、回転ドラム54へ向け
て突出されたシャフト72の先端に、本発明を適用した
固定装置として後端チャック74が着脱可能に設けられ
ている。
【0036】記録部22では、回転ドラム54に巻き付
けた印刷版12の後端が、後端チャック着脱ユニット6
8に対向する後端チャック着脱位置に達すると、回転ド
ラム54の回転を一次停止させ、後端チャック74を回
転ドラム54の所定の位置に装着する。これにより、印
刷版12は、後端が後端チャック74によって回転ドラ
ム54との間で挟持されて固定される。
【0037】記録部22では、印刷版12の先端及び後
端を回転ドラム54に保持させるとスクイズローラ66
を離間させる。この後、記録部22では、回転ドラム5
4を所定の回転速度で高速回転させながら、この回転ド
ラム54の回転に同期させて、記録ヘッド部56から画
像データに基づいて変調した光ビームを照射する。これ
により、印刷版12が画像データに基づいて走査露光さ
れる。
【0038】記録部22では、印刷版12への走査露光
が終了すると、回転ドラム54を後端チャック着脱位置
で停止させ、スクイズローラ66によって回転ドラム5
4との間で印刷版12を挟持した後、後端チャック着脱
ユニット68によって、回転ドラム54から後端チャッ
ク74を取り外して、印刷版12の後端を開放する。
【0039】記録部22では、回転ドラム54から後端
チャック74を取り外すと、回転ドラム54を印刷版1
2の取出し方向へ回転する。これにより、スクイズロー
ラ66と回転ドラム54の間から印刷版12が送出され
る。
【0040】図1に示されるように、排出バッファ部2
4は、スクイズローラ66の上方側に設けられており、
回転ドラム54が印刷版12の取外し方向へ回転するこ
とにより、印刷版12は、後端側から排出バッファ部2
4へ向けて送り出される。また、回転ドラム54は、印
刷版12の取出し方向に回転して、先端チャック62が
取外しカム70に対向する印刷版取外し位置で停止す
る。記録部22では、この位置で取外しカム70を回動
することにより先端チャック62を押圧して、先端チャ
ック62と回転ドラム54との間での印刷版12の先端
の挟持を解除する。これにより、印刷版12が回転ドラ
ム54から取り外される。
【0041】一方、排出バッファ部24は、機枠14に
形成されている排出口76の内方側に設けられており、
排出ローラ78を備えている。この排出ローラ78の周
囲には、複数の小ローラ(一例として小ローラ80A、
80B、80C、80D、80E)が配置されており、
これらの小ローラ80A〜80Eの間に無端の搬送ベル
ト82が巻き掛けられている。これにより、排出ローラ
78には、小ローラ80Aと小ローラ80Eの間の1/
2周から3/4周の範囲で搬送ベルト82が巻き掛けら
れている。
【0042】小ローラ80Aは、記録部22のスクイズ
ローラ66側へ向けて突設されており、ローラ84が対
向して配置されている。記録部22から送出された印刷
版12は、小ローラ80Aとローラ84の間へ向けて案
内され、小ローラ80Aとローラ84とに挟持される。
【0043】排出バッファ部24では、排出ローラ78
を印刷版12の引き入れ方向(矢印D方向)に回転駆動
することにより、小ローラ80Aとローラ84に挟持し
た印刷版12を記録部22から引き出しながら排出ロー
ラ78と搬送ベルト82の間に案内し、排出ローラ78
と搬送ベルト82で挟持して排出ローラ78に巻き掛け
る。このとき、排出バッファ部24では、印刷版12の
先端部(記録部22から送出されるときの後端側)を小
ローラ80Aとローラ54に挟持することにより、排出
ローラ78に巻き掛けた印刷版12を一次的に保持す
る。
【0044】一方、図1に二点鎖線で示されるように、
排出バッファ部24では、小ローラ80Aとローラ84
が排出口76に対向する位置へ移動する。このとき、小
ローラ80Aとアイドルローラ84が一体で回動するこ
とにより、印刷版12の先端が排出口76へ向けられ
る。なお、小ローラ80Aの上方の小ローラ80Bは、
小ローラ80Aの移動に追従して移動し、搬送ベルト8
2に一定の張力を付与するようになっている。
【0045】排出バッファ部24では、印刷版12の先
端を排出口76へ向けると、排出ローラ78を、排出口
76に隣接して配置している自動現像装置などの処理装
置での印刷版12の搬送速度に応じた回転速度で、印刷
版12の送出し方向(矢印D方向と反対方向)へ回転駆
動する。これにより、印刷版12が排出口76から送り
出される。
【0046】ところで、図3に示されるように、先端チ
ャック62は、所定長さの帯板状に形成されたクランプ
100を備えており、このクランプ100が所定間隔で
回転ドラム54の軸線方向に沿って並べて配置されてい
る。また、後端チャック74は、所定長さの帯板状のク
ランプ140を備えており、このクランプ140が回転
ドラム54の周面に所定間隔で並べられて装着されるよ
うになっている。
【0047】図4乃至図6には、後端チャック74の一
例を示している。図4及び図5に示されるように、後端
チャック74のクランプ140には、幅方向の一端側に
クランプ部142が形成されている。クランプ部142
は、クランプ140の幅方向と直行する方向に突設され
た先端部が円弧状に湾曲されている。
【0048】後端チャック74は、このクランプ部14
2が回転ドラム54に巻き付けられた印刷版12の後端
部に対向されるようになっており、クランプ部142を
印刷版12の後端部に対向した状態で回転ドラム54に
装着されることにより、回転ドラム54に巻き付けられ
た印刷版12の後端部周縁をクランプ部142と回転ド
ラム54との間で挟持して保持する(図5参照)。
【0049】クランプ140には、回転ドラム54に対
向する面と反対側の面(図4及び図5の紙面上方側の
面)の複数箇所に凹部146が形成されている。凹部1
46は、平面形状が略T字状となっており、クランプ部
142側に偏寄して形成されている。後端チャック74
には、凹部146のそれぞれに支持部材148が取り付
けられている。
【0050】図3に示されるように、回転ドラム54の
周面には、複数本の装着溝90が所定間隔で形成されて
おり、後端チャック74は、支持部材148が装着溝9
0に装着されることにより回転ドラム54に取付けられ
る(図示省略)。なお、本実施の形態では、一例とし
て、クランプ140のそれぞれに2個ずつの支持部材1
48が設けられており、後端チャック74の一つのクラ
ンプ140に2本の装着溝90が一組で対応している。
【0051】図4及び図5に示されるように、支持部材
148は、シャフト150と、シャフト150の軸線方
向に沿った延設された矩形形状の基板152を備え、基
板152に脚154が取り付けられている。
【0052】クランプ140には、凹部146のクラン
プ部142側に、溝方向がクランプ140の長手方向に
沿う溝156が形成されている。また、クランプ140
には、凹部146内に溝156に隣接して矩形孔158
が穿設されている。支持部材148は、シャフト150
が溝156に嵌め込まれると共に、基板152が矩形孔
158に嵌め込まれてクランプ140に取付けられる。
これにより、クランプ140は、シャフト150を軸
に、支持部材148に対して揺動可能となっている。な
お、図5に示されるように、基板152には、シャフト
150と反対側の端部に段差部172が形成されてお
り、この段差部172とハンドル板168の間で、クラ
ンプ140の矩形孔158の周縁部を挟んで、支持部材
148に対してクランプ140が不必要に揺動してしま
うのを防止している。
【0053】図5及び図6に示されるように、脚154
は、矩形ブロック形状に形成された固定コマ160と、
この固定コマ160から立設された支軸162とによっ
て形成されており、支軸162から突設された小径部1
64(図6参照)が支持部材148の基板152に形成
された貫通孔(図示省略)に挿入されて連結されてい
る。また、図4及び図5に示されるように、脚154
は、小径部164が座板1669及びハンドル板168
に挿入された状態で、小径部164の先端にネジ170
が螺合されて基板152に取付けられている。
【0054】図6に示されるように、支軸162の小径
部164には、先端部に軸線方向に沿った切欠き164
Aが形成されている。ハンドル板168には、小径部1
64の外形形状に合わせた貫通孔168Aが形成されて
おり、この貫通孔168Aに小径部164が挿入されて
いる。これにより、脚154の固定コマ160は、ハン
ドル板168と一体で支軸162を中心に回動するよう
になっている。
【0055】図4及び図5に示されるように、ハンドル
板168は、クランプ140の凹部146内に配置され
ており、後端チャック74では、ハンドル板168と固
定コマ160が一体で回動するようになっている。
【0056】図6に示されるように、固定コマ160
は、一方に長い矩形ブロック形状となっている。なお、
以下では、固定コマ160の短辺方向を固定コマ160
の幅方向とし、長辺方向を固定コマ160の長手方向と
して説明する。
【0057】支軸162は、この固定コマ160の幅方
向及び長手方向の中心となる位置が軸心となるように設
けられている。また、この固定コマ160の長手方向の
両端部は、幅方向の一端側が略円弧状に湾曲された円弧
状部176となっている。
【0058】一方、回転ドラム54の周面に形成されて
いる装着溝90は、底面94に対して所定の角度(約4
5°以上、90°未満:例えば45°)で傾斜された斜
面96によって、開口幅が徐々に広げられており(拡幅
部92とする)、これにより、装着溝90は、回転ドラ
ム54の軸線方向に沿った開口断面が略台形形状に形成
されている。
【0059】この装着溝90の上端の開口幅は、固定コ
マ160の幅寸法より大きく固定コマ160の長手方向
に沿った寸法よりも小さくなっている。また、底面94
の溝幅方向に沿った寸法は、固定コマ160の長手方向
に沿った寸法よりも僅かに大きくなっている。
【0060】固定コマ160は、幅方向を装着溝90の
溝幅方向に沿わせた状態で、装着溝90へ挿入された
後、矢印E方向へ回動されることにより、長手方向の両
端部がそれぞれ装着溝90の斜面96に当接する。これ
により、装着溝90からの固定コマ160の抜き出しが
阻止される。この固定コマ160は、装着溝90の溝方
向に沿った任意の位置に挿入可能となっており、これに
より、後端チャック74を回転ドラム54の周方向に沿
った所望の位置に装着することができるようになってい
る。
【0061】なお、図5及び図6に示されるように、脚
154には、捩りばね184が設けられており、この捩
りばね184によって固定コマ160が矢印E方向へ付
勢されている。ハンドル板168は、例えばクランプ1
40の凹部146に形成した突起等の係止手段によって
固定コマ160を幅方向が装着溝90の溝幅方向に沿う
ように係止されており、このハンドル板168の係止を
解除することにより、ハンドル板168と共に固定コマ
160が捩りばね184の付勢力によって矢印E方向へ
回動されて、装着溝90内に固定される。また、後端チ
ャック74の回転ドラム54への着脱を行う後端チャッ
ク着脱ユニット68としては、任意の構成を用いること
ができ、本実施の形態では、詳細な説明を省略する。
【0062】一方、図4乃至図6に示されるように、支
持部材148には、付勢手段として帯板によって形成し
た板ばね174が設けられている。図6に示されるよう
に、板ばね147は、長手方向の一端側に円孔174A
が形成されており、この円孔174Aに小径部164が
挿入されることにより基板152に取付けられている。
また、板ばね174は、円孔174Aに小径部164が
挿入されることにより、固定コマ160に対して相対回
転可能となっている。これにより、固定コマ160が回
動したときにも、板ばね174が回動することがないよ
うにしている。
【0063】図4乃至図6に示されるように、この板ば
ね174は、後端チャック74の固定コマ160を装着
溝90に対向させたときに、長手方向が装着溝90の溝
方向に沿うように取付けられている。また、板ばね17
4は、長手方向の他端側が回転ドラム54側(図4乃至
図6の紙面下方側)へ向けて折曲され、さらに、折返し
部186によって先端が略上方へ向けて折り返されてい
る。
【0064】図5及び図6に示されるように、板ばね1
74の折返し部186は、固定コマ160よりも下方に
突出しており、また、板ばね174の幅寸法は、装着溝
90の溝幅寸法よりも狭くなっている。
【0065】これにより、後端チャック74を回転ドラ
ム54に装着するために、固定コマ160を装着溝90
に挿入したときに、板ばね174の折返し部186が装
着溝90内に入り込んで底面94に当接するようになっ
ている。板ばね174は、装着溝90内に入り込んだ板
ばね174の折返し部186が底面94に当接すること
により弾性変形する(図5及び図6に二点鎖線で示
す)。
【0066】脚154は、板ばね174が弾性変形する
ことにより小径部164の近傍を軸として支持部材14
8と共にクランプ140が押し上げられるように付勢さ
れる。クランプ140に形成されているクランプ部14
2は、この付勢力によって回転ドラム54の周面へ向け
て付勢される。後端チャック74は、この付勢力によっ
てクランプ部142と回転ドラム54の周面との間で印
刷版12を挟持する。
【0067】以下に本実施の形態の作用を説明する。
【0068】画像露光装置10では、印刷版12に露光
する画像データが入力され、画像露光を行う印刷版12
のサイズ及び露光枚数等が設定されて、画像露光の開始
が指示されると、印刷版12への画像露光処理を開始す
る。なお、これらの処理は、画像露光装置10に操作パ
ネルを設け、この操作パネルのスイッチ操作によって指
示するものであっても良く、画像露光装置10に画像デ
ータを出力する画像処理装置等からの信号によって画像
露光装置10の処理開始を指示するものであっても良
い。
【0069】画像露光装置10では、処理の開始が指示
されると、指定されたサイズの印刷版12をカセット1
6から取出すと、搬送コンベア42に載せ、位置決め用
の切り欠きを穿設すると、記録部22へ供給する。
【0070】記録部22では、この印刷版12の先端を
先端チャック62によって回転ドラム54に保持させる
と、スクイズローラ66によってスクイズしながら印刷
版12を回転ドラム54に巻き付け、印刷版12の後端
を後端チャック74によって回転ドラム54に保持させ
る。
【0071】この後、記録部22では、回転ドラム54
を高速回転しながら記録ヘッド部56から画像データに
基づいた光ビームを印刷版12に照射して、印刷版12
を走査露光する。印刷版12は、走査露光が終了する
と、回転ドラム54から取り外されて記録部22から排
出される。
【0072】ところで、記録部22では、印刷版12を
回転ドラム54に装着するときに、まず、先端チャック
62によって印刷版12の先端を回転ドラム54の所定
の位置に固定し、印刷版12を回転ドラム54の周面に
密着させながら巻き付ける。この回転ドラム54には、
印刷版12の後端を固定する後端チャック74が装着さ
れるようになっている。記録部22では、回転ドラム5
4に巻き付ける印刷版12の後端が、後端チャック着脱
ユニット68に対向する後端チャック着脱位置に達した
ことを検出すると、回転ドラム54を停止させて、後端
チャック74を回転ドラム54に装着して、印刷版12
の後端を回転ドラム54に固定する。
【0073】記録部22が設けられている画像露光装置
10では、複数サイズの印刷版12への画像露光が可能
となっており、回転ドラム54に装着される印刷版12
の後端位置は、サイズに応じて異なる。後端チャック7
4は、回転ドラム54の周面上の印刷版12の後端位置
に応じた位置に取付けられる。
【0074】例えば、記録部22では、図示しないセン
サによって回転ドラム54に巻き付けた印刷版12の後
端が後端チャック着脱ユニット68に対向する所定の位
置(後端チャック着脱位置)に達したことを検出する
と、回転ドラム54の回転を停止して、後端チャック7
4を回転ドラム54へ装着する。
【0075】回転ドラム54に巻き付けられる印刷版1
2は、回転ドラム54が印刷版12のサイズに応じた後
端チャック着脱位置で回転ドラム54が停止することに
より、後端の周縁部が後端チャック74のクランプ部1
42に対向される。
【0076】後端チャック着脱ユニット68は、回転ド
ラム54の回転が停止すると、シャフト72を伸長させ
るなどして後端チャック74を回転ドラム54の周面へ
向けて移動する。これにより、後端チャック74は、脚
154の固定コマ160が、回転ドラム54の周面に形
成されている装着溝90内に挿入され、クランプ部14
2が印刷版12の後端に当接する。この後、ハンドル板
168の係止を解除するなどして固定コマ160を装着
溝90の拡幅部92内で回動させることにより、後端チ
ャック74が回転ドラム54に装着される。
【0077】一方、脚154の固定コマ160が装着溝
90へ挿入されることにより、後端チャック74に設け
ている板ばね174の折返し部186が装着溝90に入
り込んで底面94に当接する。板ばね174は、固定コ
マ160と共に折返し部186が装着溝90に挿入され
ることにより、折返し部186が装着溝90の底面94
に当接して弾性変形する。後端チャック74は、板ばね
174が弾性変形することにより生じる付勢力によって
クランプ部142と回転ドラム54の周面との間で印刷
版12の後端を挟持して固定する。
【0078】これにより、印刷版12は、後端が回転ド
ラム54に装着された後端チャック74のクランプ部1
42と回転ドラム54の周面との間で確実に挟持されて
固定される。
【0079】なお、後端チャック74を回転ドラム54
から取り外すときには、印刷版12の後端が後端チャッ
ク着脱位置となるように回転ドラム54の回転を停止さ
せ、固定コマ160を矢印E方向と反対方向へ約90°
回動させ、固定コマ160の幅方向を装着溝90の溝幅
方向に合わせる。この後に、後端チャック74を回転ド
ラム54の半径方向の外方へ移動させることにより、固
定コマ160と共に板ばね174の折返し部186を装
着溝90から引き出す。これにより、クランプ部142
が印刷版12の後端から離間して回転ドラム54との間
の印刷版12の後端の保持を解除する。
【0080】このように、固定コマ160は、装着溝9
0の溝方向に沿った任意の位置に挿入可能となっている
ために、後端チャック74を装着溝90が形成されてい
る回転ドラム54の周方向に沿った所望の位置に取り付
けることができる。また、後端チャック74は、回転ド
ラム54に当接した板ばね174の付勢力によってクラ
ンプ部142と回転ドラム54との間で印刷版12の後
端を挟持するので、印刷版12の後端を確実に回転ドラ
ム54の周面に固定することができる。
【0081】一方、後端チャック74では、固定コマ1
60を装着溝90に挿入したときに、板ばね174の折
返し部186も装着溝90内に挿入されて、装着溝90
の底面94に当接するようになっている。
【0082】したがって、クランプ部142と回転ドラ
ム54との間で印刷版12の後端を挟持するときに挟持
力を付与する板ばね174は、回転ドラム54の周面に
接触することがなく、回転ドラム54は、周面が板ばね
174等によって損傷してしまうことがない。
【0083】すなわち、後端チャック74を回転ドラム
54に装着するときに、板ばね174が回転ドラム54
の周面に接触すると、回転ドラム54の周面を傷つける
などして回転ドラム54の周面に凹凸を生じさせてしま
うことがある。異なるサイズの印刷版12を回転ドラム
54に装着する場合、小さいサイズの印刷版12を装着
するときに、回転ドラム54の周面に傷等の損傷による
凹凸を生じさせると、大きいサイズの印刷版12を回転
ドラム54に装着したときに、この凹凸部分が印刷版1
2に覆われてしまう。
【0084】傷等の損傷によって凹凸が回転ドラム54
に周面に生じると、印刷版12を回転ドラム54に巻き
付けて周面に密着させたときに、周面の凹凸が印刷版1
2の表面に現れてしまう。特に凸部は、印刷版12に浮
きを生じさせ、光ビームを照射して印刷版12を露光す
るときに、光ビームのピントずれや、画像のゆがみ等を
生じさせ、この印刷版12を用いた印刷物の仕上がりを
損ねてしまう。
【0085】また、遠心力による印刷版12の浮きを防
止するために、回転ドラム54に巻き付けた印刷版12
を負圧によって回転ドラム54に吸着して保持する場
合、回転ドラム54の周面の傷等による凹凸が印刷版1
2と回転ドラム54の周面との間からの負圧漏れを生じ
させてしまう。
【0086】これに対して、後端チャック74は、板ば
ね174が、固定コマ160と共に装着溝90内に挿入
されるようになっているために、回転ドラム54の周面
を損傷させることがない。したがって、回転ドラム54
の周面に密着させる印刷版12に浮き等が生じることが
なく、適切な画像露光が可能となる。また、先端チャッ
ク62と後端チャック74によって固定した印刷版12
を負圧によって回転ドラム54の周面に密着させるよう
にしても、負圧漏れが生じることがなく、負圧漏れが原
因となって印刷版12に浮きが生じてしまうこともな
い。
【0087】このように、画像露光装置10の記録部2
2では、後端チャック74が、回転ドラム54の周面に
傷等の損傷を生じさせることがないので、小さいサイズ
の印刷版12は勿論、大きいサイズの印刷版12であっ
ても、回転ドラム54の周面に密着させ、かつ確実に固
定して、光ビームによる適切な画像露光が可能となって
いる。
【0088】なお、以上説明した本実施の形態は、本発
明の一例を示すものであり、本発明の構成を限定するも
のではない。本実施の形態では、印刷版12を露光する
画像露光装置10を例にして回転ドラム54と後端チャ
ック74の間に本発明を適用して説明したが、本発明
は、印刷版12に限らずフィルムや印画紙などの感光材
料を露光する種々の露光装置に用いることができる。
【0089】また、本実施の形態に適用した後端チャッ
ク74は、本発明が適用される固定装置の形状を限定す
るものではない。例えば、本実施の形態では、後端チャ
ック74に設けた板ばね174が固定コマ160と共
に、装着溝90に入り込ませるようにしたが、板ばね1
74に換えてコイルばね等を用いたものでもあっても良
く、この場合には、コイルばねを装着溝90に入り込ま
せて底面94に当接するようにすれば良い。
【0090】また、本発明は、画像露光装置に限らず回
転ドラムなどの固定部材の任意の位置に後端チャック7
4などの固定装置を装着する任意の装置に適用すること
ができる。
【0091】さらに、本実施の形態では、固定部材とし
て回転ドラム54を用いたが、本発明は、回転ドラムな
どの円筒状または円柱状の部材や板状体などの任意の形
状の固定部材を用い、この固定部材に形成した装着溝の
任意の位置に取り付けられる固定装置に適用することが
できる。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、付
勢部材を固定コマに対して装着溝の溝方向側に設け、固
定コマを装着溝に挿入したときに、付勢部材も装着溝に
挿入されて装着溝の底面に当接するように設けることに
より、付勢部材によって固定部材の表面に傷等の損傷を
生じさせてしまうのを確実に防止することができるとい
う優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用した画像露光装置を示す概
略構成図である。
【図2】本実施の形態に係る画像露光装置の記録部を示
す概略構成図である。
【図3】回転ドラムへの先端チャックと後端チャックの
配置を示す概略斜視図である。
【図4】本実施の形態に適用した後端チャックの要部を
示す概略斜視図である。
【図5】後端チャックの要部を示すクランプの幅方向に
沿った概略断面図である。
【図6】本発明を適用した固定コマが設けられた後端チ
ャックの脚を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
10 画像露光装置 12 印刷版 22 記録部 54 回転ドラム(固定部材) 74 後端チャック(固定装置) 90 装着溝 92 拡幅部 94 底面 140 クランプ 142 クランプ部 160 固定コマ 174 板ばね(付勢部材) 186 折返し部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定部材の表面に配置されたシート状部
    材の周縁部を固定部材との間で挟持する固定装置であっ
    て、 一端側に前記シート状部材の周縁部に対向するクランプ
    部が形成されたクランプと、 前記クランプに設けられて前記固定部材に形成された装
    着溝の溝方向に沿った任意の位置に挿入可能であり、装
    着溝に挿入されることによりクランプを固定部材に装着
    可能とする固定コマと、 前記クランプに前記固定コマから前記装着溝の溝方向に
    沿った前記クランプ部と反対側に設けられて、固定コマ
    を前記装着溝に挿入したときに、装着溝に挿入されて装
    着溝の底面に当接することにより前記クランプ部を固定
    部材に向けて付勢する付勢部材と、 を含むことを特徴とする固定装置。
  2. 【請求項2】 前記固定部材が周面にシート状部材が巻
    き付けられる回転ドラムであり、前記回転ドラムの周面
    に円周方向に沿って前記装着溝を形成していることを特
    徴とする請求項1に記載の固定装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101795688B1 (ko) 2016-10-10 2017-11-08 이은주 2도 이상의 인쇄가 가능한 곡면 인쇄장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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