JP2001188355A - 画像露光装置 - Google Patents

画像露光装置

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JP2001188355A
JP2001188355A JP2000315817A JP2000315817A JP2001188355A JP 2001188355 A JP2001188355 A JP 2001188355A JP 2000315817 A JP2000315817 A JP 2000315817A JP 2000315817 A JP2000315817 A JP 2000315817A JP 2001188355 A JP2001188355 A JP 2001188355A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設置面積ないし高さを抑えながら、印刷版の
円滑な搬送を可能とする画像露光装置。 【解決手段】 画像露光装置10は、印刷版12を収容
したカセット16が垂直に近い角度で傾斜させて装填さ
れる。転向ユニット88は、枚葉ユニット90のよって
取り出した印刷版を反転ローラ94に巻き掛けながら引
き出すことにより、湾曲させながら転向させて記録部2
2へ送り出す。これにより、装置の設置面積及び高さが
抑えられる。また、排出バッファ部24は、画像露光さ
れて記録部から送り出される印刷版を、排出ローラ10
4に巻き掛けて受け取り、この排出ローラを送り出し方
向へ回転することにより、印刷版を所定の送り出し速度
で機外へ排出する。これにより、比較的狭いスペース
で、印刷版を自動現像装置等の搬送速度に応じた速度で
送り出すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウム等の
薄板によってシート状に形成された支持体に感光層を形
成した感光性平版印刷版等を露光して画像を形成する画
像露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、印刷には、アルミニウムの薄板
に感光層を形成した感光性平版印刷版(以下「印刷版」
と言う)が用いられ、この印刷版を画像露光した後に現
像処理して、印刷用の刷版が作成される。
【0003】この印刷版を画像露光する画像露光装置で
は、カセットに複数枚の印刷版が積層されて装填され、
このカセット内から印刷版を1枚ずつ取り出して、画像
露光を行う。また、印刷版は、印刷物の大きさに合わせ
たサイズのものが選択されるようになっており、このた
めに、画像露光装置では、異なるサイズ(例えば縦×横
が1030mm×950mm〜500mm×400mmの範囲
等)の印刷版への画像露光が可能となっており、また、
画像露光装置には、複数サイズの印刷版を同時に装填し
て、必要なサイズの印刷版を取り出して画像露光を施す
ことができるようになっている。
【0004】ところで、画像露光装置には、印刷版を回
転ドラムの外周面に密着させ、この回転ドラムと一体で
印刷版を回転させることにより副走査し、回転ドラムに
対向して配置している露光ヘッドから照射する光ビーム
によって印刷版を画像露光するものがある。
【0005】一方、印刷版は、支持体の肉厚が0.3mm
程度と極めて薄いため、容易に湾曲するが、小さい曲率
半径で印刷版を湾曲させると、支持体に折れが生じた
り、感光層に亀裂等が生じてしまうことがある。このた
めに、回転ドラムの外周面へ印刷版を巻き付けて画像露
光を施す画像露光装置においても、カセットから取り出
した印刷版を、極力、湾曲させることがないように搬送
するようにしている。
【0006】例えば、図12(A)に示される画像露光
装置200では、印刷版202に画像露光を施す記録部
204に隣接して複数のカセット装填部206A、20
6Bが設けられている。また、この画像露光装置200
では、カセット装填部206A、206Bの上方に給版
コンベア208が配置されている。給版コンベア208
は、カセット装填部206A、206Bに装填されてい
るカセット210から取り出された印刷版202を、略
水平搬送して記録部204へ供給する。
【0007】また、この画像露光装置200には、給版
コンベア208の上側に排版コンベア212が設けられ
ている。この排版コンベア212は、画像露光が終了し
て記録部204から取り出した印刷版202を搬送し、
機外に設けている自動現像装置214へ送り出す。な
お、この画像露光装置200では、ドラム216の内周
面に印刷版202を密着させて露光するインナースピナ
ー型となっている。
【0008】このように形成されている画像露光装置2
00では、カセット210を比較的緩やかな角度(水平
に近い角度)で傾斜させて装填し、給版コンベア208
によって印刷版202を略水平に搬送することにより、
印刷版202の湾曲を抑えながら画像露光を行うと共
に、装置の高さを比較的低く抑えることができている。
【0009】一方、図12(B)に示される画像露光装
置220では、記録部222に隣接してカセット装填部
224が設けられている。このカセット装填部224に
は、カセット226が略垂直状態に立てられて装填され
るようになっている。また、画像露光装置220には、
印刷版202を略垂直に近い状態に立てて搬送する給版
キャリア228と排版キャリア230が設けられてい
る。
【0010】このように構成された画像露光装置220
では、カセット226から上方に引き出した印刷版20
2を給版キャリア228によって記録部222へ搬送し
て給版すると共に、画像露光の終了した印刷版202を
記録部222から上方に引き出して排版キャリア230
によって保持して、機外へ排出する。なお、この画像露
光装置220では、記録部222に設けている回転ドラ
ム232の外周面に印刷版202を巻き付け、回転ドラ
ム232と共に印刷版202を回転させながら印刷版2
02に走査露光を施すようになっている。
【0011】このように形成されている画像露光装置2
20では、カセット226を略垂直状態で装填するよう
にしているため、装置の設置スペースを狭めることがで
きている。
【0012】画像露光装置200、220の何れにおい
ても、印刷版202を湾曲させた状態で画像露光を行う
が、印刷版202を搬送するときには、印刷版202が
湾曲してしまうのを抑えるようにしている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、画像露
光装置200のように印刷版202を略水平状態で搬送
するようにした場合、装置の高さは低くなるが広い設置
スペースを必要とする。また、画像露光装置220のよ
うに印刷版202を略垂直状態で搬送するようにした場
合、装置の設置スペースは比較的狭くて済むが、装置の
高さが高くなってしまい、何れも装置が大型化してしま
うという問題がある。
【0014】また、画像露光の終了した印刷版を記録部
から取り出し、例えば自動現像装置等の次工程の装置へ
送り出すときには、次工程の装置の搬送速度に合わせた
速度で送り出す必要がある。このために、画像露光装置
の内部に、画像露光の終了した印刷版を一旦、貯留する
スペースが必要なり、この貯留スペースが装置のコンパ
クト化の障害となってしまうことがある。
【0015】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、印刷版などの薄肉の支持体に感光層が形成された
シート体に画像露光を施すときに、シート体を損傷させ
ることなく、装置の設置スペースを狭くすると共に、装
置の高さを低くすることができる画像露光装置を提案す
ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1に係る発明は、金属製シート状の支持体に感
光層を形成した印刷版に画像露光する画像露光装置であ
って、前記印刷版を露光して画像を記録する画像記録部
と、前記印刷版を収容する印刷版収容部と、前記印刷版
収容部に隣接して配置されて印刷版収容部から引き出し
た前記印刷版を転向ローラへ巻き掛けることにより所定
の曲率半径で湾曲させて転向させ、印刷版収容部に隣接
する前記画像記録部へ送り出す転向搬送手段と、を含む
ことを特徴とする。
【0017】請求項1に記載の発明によれば、印刷版収
容部に隣接して、転向ローラを備えた転向搬送手段を配
置している。転向搬送手段は、印刷版収容部から引き出
した印刷版を転向ローラに巻き掛けることにより湾曲さ
せながら転向させる。これにより、例えば、印刷版を印
刷版収容部から引き出すために高くまで引き上げる必要
がなく、大きいサイズの印刷版を処理可能とするときに
も装置の高さを抑えることができる。
【0018】また、転向ローラに印刷版を巻き掛けて回
転することにより、印刷版を湾曲させるときの曲率半径
は、転向ローラの半径によって定まり、印刷版を一定の
曲率半径で湾曲させることができる。
【0019】このような転向ローラの半径は、小さいこ
とが好ましいが、印刷版を湾曲させたときに、印刷版に
折れや曲がり癖及び感光層の損傷等が生じさせることが
ない範囲であれば任意に設定することができる。
【0020】このような本発明では、前記印刷版収容部
に、それぞれが前記印刷版を収容した複数のカセットが
配列されて装填されると共に、前記転向搬送手段が、前
記印刷版を引き出す前記カセットの位置に基づいて前記
印刷版収容部の印刷版取出し側を移動されることが好ま
しい。
【0021】これによれば、印刷版収容部に、それぞれ
が印刷版を収容している複数のカセットを装填するとき
に、転向搬送手段が例えば印刷版収容部の上方を水平移
動する。これにより複数のカセットの何れからでも印刷
版を引き出し、円滑に画像記録部へ送り込むことができ
る。
【0022】また、本発明は、前記転向搬送手段が、前
記転向ローラの周囲に所定の範囲で巻き掛けられる無端
の搬送ベルトを含み、前記印刷版を前記転向ローラと前
記搬送ベルトに挟持して搬送しても良く、前記転向ロー
ラの周囲に所定の範囲で配置された複数のガイドローラ
を含み、前記印刷版を前記転向ローラと前記ガイドロー
ラの間で挟持して搬送しても良い。
【0023】これにより、印刷版を転向ローラの周面へ
向けて均一に押圧して湾曲させることができるので、印
刷版の円滑な湾曲が可能となり、印刷版を湾曲させたた
めに、折れや曲がり等の損傷を生じさせることがない。
【0024】さらに、本発明は、前記転向ローラへの前
記無端ベルトの巻き掛け範囲が、前記転向搬送手段の移
動位置に基づいて変えられことが好ましく、また、前記
転向ローラの周囲への前記小ローラの配置範囲が、前記
転向搬送手段の移動位置に基づいて変えられることが好
ましい。
【0025】これによれば、特に転向ローラからの画像
記録部への送り出し側の巻き掛け位置が変えられること
により、送り出し方向を変えることができ、転向搬送手
段の移動位置にかかわらず一定の位置へ向けて印刷版を
送り出すことが可能となる。
【0026】また、本発明の画像露光装置は、前記画像
記録部で画像が記録された前記シート体を所定の曲率半
径で湾曲させながら受け取った後、該シート体を所定の
送り出し速度で機外へ送り出す排出バッファ部を、含む
ことを特徴とする。
【0027】この発明によれば、画像記録部から送り出
された印刷版を排出バッファ部で一旦受け取った後、排
出バッファ部から機外の自動現像装置等の搬送速度に応
じた速度で印刷版を送り出す。この排出バッファ部で
は、印刷版を所定の曲率で湾曲させながら受け取るの
で、比較的狭いスペースで貯留でき、かつ、印刷版を所
定の送り出し速度で送り出すことができる。
【0028】このような本発明では、前記排出バッファ
部が、外周に前記印刷版を巻き付けて保持した後、印刷
版の前記送り出し方向へ回転して送り出す排出ローラを
含むことが好ましい。
【0029】これによれば、排出ローラに印刷版を巻き
掛けることにより、狭いスペースで印刷版を受け取っ
て、一次的に保持することができると共に、印刷版を一
定の曲率半径で湾曲させることができる。このときの排
出ローラの半径は、小さいことが好ましいが、印刷版に
折れや曲がり癖及び感光層の損傷等を生じさせない範囲
であれば任意に設定することができる。
【0030】また、本発明では、前記排出ローラの周面
に巻き掛けられる無端の搬送ベルトが配置され、前記排
出ローラに巻き付けられる前記印刷版が排出ローラと前
記搬送ベルトに挟持されることが好ましく、これによ
り、印刷版を円滑に湾曲させることができる。
【0031】さらに、本発明は、前記排出ローラが前記
印刷版を少なくとも半周以上に亘って、巻き掛けるもの
であっても良い。
【0032】これによれば、湾曲させた印刷版の端部が
排出ローラから大きく飛び出してしまうのを防止でき、
より狭いスペースでの印刷版の円滑な排出が可能とな
る。
【0033】このような本発明では、転向ローラ又は排
出ローラとの間で印刷版を挟持する搬送ベルトを印刷版
の感光層を損傷させることのない柔らかい材質で形成
し、搬送ベルトが印刷版の感光層に対向するように配置
することがより好ましい。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1には、本実施の形態に適用し
た画像露光装置10の概略構成を示している。この画像
露光装置10は、アルミニウム等の矩形薄板(例えば肉
厚が0.3mm程度)上に感光層を形成した感光性平版印
刷版(以下「印刷版12」という)に、画像データに基
づいて変調した光ビームを照射して露光する。なお、画
像露光装置10で画像露光の終了した印刷版12は、図
示しない自動現像装置等によって現像処理等が施され、
印刷用の刷版として仕上げられる。
【0035】この画像露光装置10には、機枠14内
に、印刷版12を収容しているカセット16が装填され
るカセット装填部18と、カセット装填部18に装填さ
れたカセット16から印刷版12を1枚ずつ取り出して
次工程へ送り出す給版搬送部20と、印刷版12に画像
露光を施す記録部22と、画像露光が終了した印刷版1
2を次工程の搬送速度に同期させて排出する排出バッフ
ァ部24と、が設けられている。
【0036】カセット装填部18は、機枠14内の図1
紙面右下側に配置されている。このカセット装填部18
には、印刷版12を積層して収容している複数台のカセ
ット16が傾斜された状態で装填される。画像露光装置
10では、カセット16を垂直に近い状態となるように
傾斜した状態で収容するようになっており、これによ
り、狭いスペースで複数のカセット16が装填できるよ
うにしている。なお、カセット16の傾斜は、水平方向
に対する角度θが好ましくは45°以上、90°未満で
あり、より好ましくは、60°以上、90°未満であ
る。
【0037】画像露光装置10では、例えば1030mm
×950mm、745mm×620mm、500mm×400mm
などの縦横の寸法が異なる複数サイズの印刷版12の処
理が可能となっている。カセット16には、何れかのサ
イズの印刷版12が、感光層を上側に向けられ、一端が
所定の位置となるように位置決めされて収容されてい
る。また、カセット装填部18には、この印刷版12の
一端が略一定の高さとなるようにカセット16が装填さ
れる。
【0038】給版搬送部20は、カセット装填部18の
上方に配置されており、カセット装填部18に装填され
たカセット16から印刷版12を引き出し、この印刷版
12をカセット装填部18に隣接して設けられている記
録部22へ送り出す。
【0039】記録部22の上方には、搬送コンベア26
が設けられている。この搬送コンベア26は、給版搬送
部20の下方に隣接したローラ28と、記録部22の上
方に隣接したローラ30との間に搬送ベルト32が巻き
掛けられている。搬送ベルト32は、ローラ30側が下
方となるように傾斜されており、印刷版12は、給版搬
送装置20によって搬送コンベア26の搬送ベルト32
上へ送り出される。
【0040】搬送コンベア26には、ローラ30に対向
してローラ34が配置されており、図示しない駆動手段
によって搬送ベルト32が回転駆動されることにより、
印刷版12は、搬送ベルト32によって記録部22へ向
けて搬送され、ローラ30、34の間に挟持される。
【0041】記録部22には、架台36上に回転ドラム
38及び記録ヘッド40が取付けられている。回転ドラ
ム38は、図示しない駆動手段によって印刷版12の装
着露光方向(図1の矢印B方向)及び印刷版12の取出
し方向(矢印C方向)へ回転されるようになっている。
記録部22では、この回転ドラム38の外周面に印刷版
12を巻き付け、回転ドラム38と共に印刷版12を装
着露光方向へ一定速度で高速回転させながら、記録ヘッ
ド40から画像データによって変調した光ビームを印刷
版12に照射することにより画像露光を行う。
【0042】画像露光装置10には、回転ドラム38の
上方にパンチャー42が設けられている。図5に示され
るように、このパンチャー42には、搬送コンベア26
側に銜え口44が形成されている。搬送コンベア26
は、搬送ベルト32に印刷版12が載置されるときに、
ローラ30、34がパンチャー42の銜え口44に対向
されており、搬送ベルト32によって搬送された印刷版
12は、先端部がローラ30、34に挟持されてパンチ
ャー42の銜え口44に挿入される。また、搬送ベルト
32は、印刷版12の先端がパンチャー42の銜え口4
4に挿入されると、駆動が一旦停止される。
【0043】パンチャー42は、銜え口44に挿入され
た印刷版12の先端部の所定の位置に、図示しないパン
チ刃によって位置決め用の切欠きないしパンチ孔を穿設
する。なお、図3(B)に示されるように、本実施に適
用した画像露光装置10では、パンチャー42によって
切欠き43A、43Bを穿設し、印刷版12に画像露光
するときに、この切欠き43A、43Bを用いて印刷版
12を位置決めするようにしている。
【0044】搬送コンベア26には、図示しない揺動手
段が設けられている。これにより、図1及び図5に示さ
れるように、搬送コンベア26は、この揺動手段によっ
てローラ28側を軸にしてローラ30側が記録部22の
回転ドラム38に接近するように下方移動される。
【0045】画像露光装置10では、印刷版12の先端
部に切欠き43A、43Bを穿設すると、搬送ベルト3
2を逆転駆動して、パンチャー42の銜え口44から印
刷版12の先端部を引き出した後、搬送コンベア26を
揺動させる。これにより、印刷版12の先端が回転ドラ
ム38の周面の所定の位置に向けられる。
【0046】回転ドラム38には、外周面の所定の位置
に先端チャック46が取り付けられている。回転ドラム
38は、下方に揺動された搬送コンベア42上の印刷版
12の先端に先端チャック46が対向する位置で回転を
停止している(以下「印刷版装着位置」と言う)。
【0047】図3(A)に示されるように、先端チャッ
ク46は、回転ドラム38の回転方向に沿った中間部に
支軸48が設けられており、この支軸48を介して回転
ドラム38に取付けられている。この先端チャック46
は、支軸48を回転ドラム38の周方向の一端側がクラ
ンプ部50となっており、他端側が抑え部52となって
いる。また、先端チャック46は、支軸48を支点とし
てクランプ部50が回転ドラム38の周面への接離方向
へ揺動可能となっている。
【0048】先端チャック46には、抑え部52と回転
ドラム38の周面との間にコイルばね54が設けられて
いる。先端チャック46は、このコイルばね54の付勢
力によってクランプ部50と回転ドラム38の周面との
間で、印刷版12の先端部を挟持可能となっている。
【0049】記録部22には、回転ドラム38の周面近
傍の所定の位置に装着カム56が配置されており、回転
ドラム38が印刷版装着位置に停止したときに先端チャ
ック46の抑え部52が、装着カム56に対向するよう
になっている。この装着カム56は、偏芯カムとなって
おり、図示しない回転手段によって回転されることによ
りカム面58が先端チャック46の抑え部52をコイル
ばね54の付勢力に抗する方向へ押圧する。これによ
り、先端チャック46のクランプ部50がコイルばね5
4の付勢力に抗して回転ドラム38の周面から離間し、
クランプ部50と回転ドラム38との間への印刷版12
の先端の挿入及び抜き出しが可能な状態に保持される
(図3(A)の二点鎖線参照)。
【0050】画像露光装置10では、先端チャック46
のクランプ部50を開いた状態(クランプ部50が回転
ドラム38の周面から離間した状態)で印刷版12を載
置した搬送コンベア26を作動させて、印刷版12を回
転ドラム38の周面へ向けて搬送する。これにより、印
刷版12の先端が先端チャック46のクランプ部50と
回転ドラム38の間へ挿入される。
【0051】画像露光装置10では、印刷版12の先端
がクランプ部50と回転ドラム38の間へ挿入される
と、装着カム56を回転し、カム面58を先端チャック
46の抑え部52から離間させる。これにより、先端チ
ャック46は、コイルばね54の付勢力によってクラン
プ部50と回転ドラム38の間で印刷版12の先端部を
挟持して保持する。
【0052】図6(A)に示されるように、この状態
で、回転ドラム38が搬送ベルト32による印刷版12
の搬送速度に合わせた速度で装着露光方向へ回転するこ
とにより、印刷版12が回転ドラム38の周面に巻き付
けられる。
【0053】図3(B)に示されるように、回転ドラム
38には、印刷版12の位置決め用のピン45A、45
Bが設けられており、先端チャック46のクランプ部5
0と回転ドラム38の間に挿入された印刷版12は、切
欠き43A、43Bのそれぞれにピン45A、45Bが
入りこむことにより、回転ドラム38に対して搬送方向
(回転ドラム38の周方向)及び幅方向(回転ドラム3
8の軸線方向)に沿った位置決めがなされる。
【0054】図1及び図5に示されるように、記録部2
2には、回転ドラム38の周面近傍で、装着カム56よ
りも装着露光方向の下流側(装着露光方向側)にスクイ
ズローラ60が配置されている。このスクイズローラ6
0は、図示しない接離手段によって回転ドラム38の周
面に接近する方向へ移動され、回転ドラム38に巻き付
けられる印刷版12を回転ドラム38との間で挟持する
ようになっている。
【0055】スクイズローラ60は、回転ドラム38へ
の印刷版12の装着時に、先端チャック46がスクイズ
ローラ60と対向する位置を通過すると、回転ドラム3
8の周面へ向けて移動し、回転ドラム38との間で印刷
版12を挟持する。これにより、印刷版12は、スクイ
ズされながら回転ドラム38に巻き付けられ、回転ドラ
ム38の周面に密着される。
【0056】また、記録部22には、スクイズローラ6
0よりも回転ドラム38の装着露光方向下流側に後端チ
ャック着脱ユニット62が設けられ、装着露光方向上流
側に取外しカム64が配置されている。
【0057】後端チャック着脱ユニット62には、回転
ドラム38へ向けて突出された着脱シャフト66の先端
に後端チャック68が着脱可能に取付けられている。
【0058】図4(A)及び図4(B)に示されるよう
に、後端チャック68は、回転ドラム38の回転方向に
沿った中間部に支軸70が設けられている。また、後端
チャック68は支軸70を挟んだ一端側がクランプ部7
2、他端側が抑え部74、となっており、クランプ部7
2側が回転ドラム38の装着露光方向側となるように着
脱シャフト66に装着されている。また、後端チャック
68には、抑え部74の回転ドラム38側に当て板76
が配置され、抑え部74と当て板76がコイルばね78
によって連結されている。
【0059】一方、回転ドラム52には、周面に複数本
の装着溝80が形成されている。この装着溝80は、回
転ドラム38の軸線方向に所定の間隔で形成されてい
る。後端チャック68には、この装着溝80に合わせて
複数の支軸70が設けられている。
【0060】図4(B)に示されるように、装着溝80
は、断面(回転ドラム38の軸線方向に沿った断面)が
略T字形状に形成されている。図4(A)及び図4
(B)に示されるように、支軸70の先端部には、この
装着溝80内に挿入される矩形ブロック形状の基部82
が取り付けられている。基部82は、装着溝80に挿入
されて、装着溝80内で略90°回転されることによ
り、装着溝80の内壁面に当接して装着溝80からの抜
き出し及び溝方向に沿った移動が阻止される。
【0061】図6(B)に示されるように、画像露光装
置10では、図示しないセンサによって回転ドラム38
に巻き付けた印刷版12の後端が、着脱シャフト66に
装着されている後端チャック68に対向する位置に達す
ると、回転ドラム38を停止させる。次に、後端チャッ
ク着脱ユニット62が、着脱シャフト66を回転ドラム
38へ向けて移動させて、後端チャック68の基部82
を回転ドラム38の装着溝80に挿入し、着脱シャフト
66を所定方向へ回転することにより、支軸70と共に
基部82を装着溝80内で回転して後端チャック68を
回転ドラム38に装着する。なお、着脱シャフト66
は、基部82を回転することにより支軸70との係合が
解除されて、支軸70からの抜き出しが可能となる。
【0062】後端チャック68は、回転ドラム38に装
着されることにより、抑え部74の当て板76が回転ド
ラム38の周面に当接する。これにより、抑え部74が
コイルばね78の付勢力によって回転ドラム38から離
間する方向へ付勢される。また、後端チャック68のク
ランプ部72は、印刷版12の後端部に対向し、抑え部
74がコイルばね78に付勢されることにより、回転ド
ラム38との間で印刷版12の後端を挟持して保持す
る。
【0063】後端チャック着脱ユニット62は、後端チ
ャック68を回転ドラム38に装着すると、着脱シャフ
ト66を収縮させて回転ドラム38から離間させる。な
お、スクイズローラ60は、後端チャック68が回転ド
ラム38に装着されると回転ドラム38から離間して、
回転ドラム38との干渉が防止される。また、印刷版1
2を回転ドラム38の周面に密着させるために、回転ド
ラム54の周面に吸着溝を形成しておき、この吸着溝に
供給する負圧によって印刷版12を回転ドラム38の周
面に吸着するようにしても良い。
【0064】画像露光装置10では、印刷版12の先端
部及び後端部のそれぞれを先端チャック46及び後端チ
ャック68によって回転ドラム38の周面に保持させる
と、回転ドラム38を装着露光方向へ高速回転させなが
ら記録ヘッド40から発する光ビームによって走査露光
する。
【0065】また、図7(A)に示されるように、記録
部22では、印刷版12への走査露光が終了すると、後
端チャック68が後端チャック着脱ユニット62の着脱
シャフト66に対向する位置で停止し、スクイズローラ
60によって印刷版12の後端部を回転ドラム38との
間で挟むと共に、着脱シャフト66を伸長して、後端チ
ャック68へ挿入する。この後に、着脱シャフト66を
装着時とは逆方向へ略90°回転させ、基部82を装着
溝80から引き抜き可能な状態にして、着脱シャフト6
6を収縮する。これにより、後端チャック68が回転ド
ラム38から取り外され、印刷版12は、後端部がスク
イズローラ60に抑えられた状態で開放される。
【0066】図1に示されるように、スクイズローラ6
0の上方側には、排出バッファ部24が設けられてお
り、後端が開放された印刷版12は、回転ドラム38が
印刷版12の取出し方向へ回転することにより、回転ド
ラム38とスクイズローラ60の間から排出バッファ部
24へ向けて送出される(図7(A)参照)。
【0067】一方、図7(B)に示されるように、記録
部22では、排出バッファ部24へ向けて送出される印
刷版12の先端を回転ドラム38に保持させている先端
チャック46が取外しカム64に対向する所定の位置に
達すると、回転ドラム38を停止する。これにより、先
端チャック46の抑え部52が取外しカム64に対向さ
れる。
【0068】図3(A)に示されるように、この取外し
カム64も装着カム56と同様に偏芯カムとなってお
り、図示しない回転手段によって回転されることによ
り、二点鎖線で示されるように、カム面84が先端チャ
ック46の抑え部52を、コイルばね54の付勢力に抗
する方向へ押圧する。これにより、先端チャック46の
クランプ部50が回転ドラム38の周面から離間し、印
刷版12の保持が解除され、印刷版12が回転ドラム3
8とスクイズローラ60の間から排出バッファ部24へ
引き出される。
【0069】図1に示されるように、排出バッファ部2
4は、機枠14に設けている排出口86に隣接してお
り、排出バッファ部24では、記録部22から送り出さ
れた印刷版12を、一旦収容した後、排出口86へ向け
て送り出す。このとき、排出バッファ部24は、この排
出口86に隣接して図示しない自動現像装置が設けられ
ているときには、この自動現像装置での印刷版12の搬
送速度に合わせて印刷版12を送り出すようにしてい
る。
【0070】ところで、図1、図2(A)及び図2
(B)に示されるように、給版搬送部20には、転向ユ
ニット88及び枚葉ユニット90が設けられている。転
向ユニット88は、一対の側板92(各図では一方のみ
を図示)の間に、所定の外径寸法の転向ローラ94が設
けられている。また、転向ローラ94の周囲には、カセ
ット装填部18側から順に小ローラ96A、96B、9
6C、96Dが配置されている。
【0071】小ローラ96Aは、枚葉ユニット90側で
転向ローラ94の軸心よりも下側に配置されており、ま
た、小ローラ96Dは、搬送コンベア26側で転向ロー
ラ94に接するように配置されている。
【0072】これらの小ローラ96A〜96Dの間に
は、無端の搬送ベルト98が巻き掛けられており、これ
により、搬送ベルト98は、小ローラ96Aと小ローラ
96Dの間で、転向ローラ94の上側の約半周の間で、
転向ローラ94の周面に接している。
【0073】転向ローラ94は、図示しない回転駆動手
段の駆動力によってカセット16からの印刷版12の引
き出し方向(矢印A方向)に回転するようになってお
り、この転向ローラ94の回転に追従して搬送ベルト9
8が回転される。
【0074】枚葉ユニット90は、側版92に取付けら
れている。この枚葉ユニット90は、カセット16に収
容されている印刷版12の幅方向(図1の紙面表裏方
向)に沿って複数の吸盤100が設けられている。この
吸盤100は、通常、各図で実線で示す原位置に待機し
ているが、カセット16からの印刷版12の取出しが指
示されると、枚葉ユニット90は、この吸盤100をカ
セット16内の印刷版12の上端部に対向する印刷版吸
着位置(各図に一点鎖線で示す)へ移動させて印刷版1
2の上端部を吸着すると、吸盤100を小ローラ96A
側へ向けて上方移動させる(各図に二点鎖線で示す)。
【0075】これにより、最上層の印刷版12がカセッ
ト16から引き出され、先端が転向ローラ94と搬送ベ
ルト98の間へ挿入される。なお、吸盤100は、カセ
ット16に装填されている印刷版12の感光層側の面を
吸着するようになっており、印刷版12は感光面側が搬
送ベルト98側となるように転向ローラ94と搬送ベル
ト98の間へ送り込まれる。
【0076】給版搬送部20では、枚葉ユニット90に
よる印刷版12の取出しに合わせて転向ローラ94を駆
動して、転向ローラ94と搬送ベルト98の間に挿入さ
れた印刷版20を挟持し、印刷版12をカセット16か
ら引き出しながら転向ローラ94の外周に沿って移動さ
せる。なお、枚葉ユニット90では、印刷版12の先端
が転向ローラ94と搬送ベルト98に挟持されると、印
刷版12の吸着を解除する。
【0077】印刷版12は、転向ローラ94と搬送ベル
ト98に挟持されて搬送されることにより、転向ローラ
94の外周に沿って湾曲されながら搬送され、小ローラ
96D側から搬送コンベア26へ向けて送り出される。
【0078】この転向ユニット88に設けている転向ロ
ーラ94の半径rは、印刷版12を湾曲させたときに、
印刷版12の支持体に折れや曲がり癖が生じたり、感光
層に亀裂等の損傷が生じることのない湾曲径となるよう
している。本実施の形態では一例として半径rを100
mm(直径200mm)としている。
【0079】また、印刷版12を湾曲させるときに、印
刷版12の感光層に接触する搬送ベルト98には、例え
ば織り布、不織布、人工皮革、テフロン(登録商標)系
のゴム等の、印刷版12の感光層に接触する面が柔らか
くかつ滑り性が高い材質を用いている。これにより、印
刷版12の感光層に擦り傷等の損傷を生じさせることな
く、印刷版12が均一に転向ローラ94の周面へ向け押
圧されるようにしている。
【0080】この給版搬送部20には、図示しない移動
手段が設けられており、転向ユニット88が枚葉ユニッ
ト90と一体でカセット装填部18の上方を略水平移動
するようになっている。これにより、枚葉ユニット90
は、カセット装填部18に装填されている何れのカセッ
ト16からでも印刷版12を取出し可能となっていると
共に、枚葉ユニット90によって取り出された印刷版1
2が、転向ローラ94と搬送ベルト98の間へ挿入され
るようになっている。
【0081】すなわち、側板92は、図2(A)に示さ
れる機枠14側に装填されているカセット16内の印刷
版12に吸盤100が対向する位置と、図2(B)に示
される記録部22側のカセット16内の印刷版12に吸
盤100が対向する位置との間を移動するようになって
いる。
【0082】一方、転向ユニット88に設けられている
小ローラ96A〜96Dのうち、搬送コンベア26側の
小ローラ96C、96Dは、側板92の移動に伴って、
移動するようになっている。すなわち、図2(B)に示
されるように、機枠14側のカセット16に対向する位
置から、記録部22側のカセット16に対向する位置へ
移動するときに、小ローラ96Dが、転向ローラ94の
周面に沿って下方側へ移動する(二点鎖線から実線で示
す位置への移動)。この小ローラ96Dの移動に伴っ
て、小ローラ96Cが、二点鎖線で示す位置から実線で
示す位置へ移動し、搬送ベルト98に一定の張力を付与
するようにしている。
【0083】転向ユニット88では、この小ローラ96
Dの移動によって、転向ローラ94と搬送ベルト98か
らの印刷版12の送り出し方向を調整し、印刷版12が
確実に搬送コンベア26の搬送ベルト32へ送られるよ
うにしている。
【0084】一方、転向ユニット88が設けられている
側板92には、小ローラ96Dの略下方にガイド102
が配置されている。印刷版12は、転向ローラ94と搬
送ベルト98に挟持された状態で転向ローラ94の外周
に沿って湾曲され、略下方へ向けられる。すなわち、カ
セット16から引き出された印刷版12は、印刷版搬送
方向に回転される転向ローラ94と搬送ベルト98に挟
持されることにより向きが変えられ、先端が略下方へ向
けられる。先端が下方へ向けられた印刷版12は、小ロ
ーラ96Dと転向ローラ94の間からガイド102へ向
けて送出される。
【0085】図2(A)及び図2(B)に示されるよう
に、このガイド102は、転向ユニット88の水平移動
に合わせて先端部が揺動され、常に搬送コンベア26へ
向けられるようになっている。これにより、印刷版12
は、ガイド102によって搬送コンベア26の搬送ベル
ト32上へ送り込まれ、搬送ベルト32上をパンチャー
42へ向けて搬送されるようになっている。
【0086】一方、図1、図8(A)及び図8(B)に
示されるように、排出バッファ部24には、排出ローラ
104が設けられている。この排出ローラ104は、排
出口86に対向して設けられている。この排出ローラ1
04の周囲には、小ローラ106A、106B、106
C、106D、106Eが配置されている。
【0087】通常、小ローラ106A及び小ローラ10
6Eは、排出ローラ104の下側に位置しており、小ロ
ーラ106B、106C、106Dは、それぞれ小ロー
ラ106A、106Eの上方側に位置している。
【0088】これらの小ローラ106A〜106Eの間
には、無端の搬送ベルト108が巻き掛けられている。
これにより、搬送ベルト108は、排出ローラ104の
下側の周面を僅かに開放した状態で略3/4周の範囲で
排出ローラ104に巻き掛けられている。
【0089】この排出ローラ104は、図示しない駆動
手段の駆動力によって印刷版12の巻き取り方向(矢印
D方向)及び印刷版12の送り出し方向(矢印E方向)
へそれぞれ所定の速度で回転駆動されるようになってお
り、搬送ベルト108及び小ローラ106A〜106E
が、この排出ローラ104に追従して回転するようにな
っている。
【0090】また、排出バッファ部24には、小ローラ
106Aに対向して、小ローラ106E側にローラ11
0が配置されている。図1に示されるように、記録部2
2から送り出された印刷版12は、図示しないガイド手
段によって小ローラ106とローラ110の間へ案内さ
れる。これにより、図8(A)に示されるように、印刷
版12は、小ローラ106Aとローラ110に挟持され
て、搬送ベルト108と排出ローラ104の間へ送り込
まれ、排出ローラ104に巻き付けられる。
【0091】この排出ローラ104の半径Rは、画像露
光装置10で処理する最大サイズの印刷版12の搬送方
向に沿った寸法に基づいて設定されている。すなわち、
排出ローラ104の半径Rは、外周面に最大サイズの印
刷版12が巻き付け可能となるように設定されている。
画像露光装置10では、1030mm×950mmが最大サ
イズの印刷版12としており、この印刷版12の搬送方
向に沿った寸法(1030mm)と、印刷版12を巻き付
けて保持したときに、印刷版12に巻き癖等が生じるの
を防止するために、排出ローラ104の半径Rを160
mm(直径320mm)にしている。
【0092】したがって、印刷版12はカセット16か
ら引き出された時の後端側から排出ローラ104に巻き
付けられるようになっており、最大サイズの印刷版12
の先端側が小ローラ106Aとローラ110の間を通過
したときに、後端側が排出ローラ104の周面から離れ
て小ローラ106E側に僅かに突出した状態となるよう
になっている。これにより、排出バッファ部24では、
記録部22から送り出された印刷版12を排出ローラ1
04に巻き付けて一時的に保持することができるように
なっている。
【0093】一方、図1及び図8(B)に示されるよう
に、排出バッファ部24では、小ローラ106Aとロー
ラ110が、排出口86に対抗する位置へ回動しながら
一体で移動するようになっている。すなわち、排出バッ
ファ部24では、印刷版12の先端が小ローラ106A
とローラ110の間を通過すると、小ローラ106Aと
ローラ110が一体で、排出口86に対向する位置へ移
動する。なお、小ローラ106Aの上方の小ローラ10
6Bは、図示しない付勢手段の付勢力によって上方へ向
けて付勢され、この付勢力によって図示しないガイドに
沿って上方へ移動可能となっている。したがって、小ロ
ーラ106Aの排出口86へ向けた移動に伴って、小ロ
ーラ106Bが搬送ベルト108に所定の張力を付与し
た状態を保ちながら、上方移動するようになっている。
【0094】搬送ベルト108は、小ローラ106Aが
排出口86側へ移動することにより、一部が排出ローラ
104の周面から離間する。これにより、印刷版12の
先端部は、剛性によって排出ローラ104の周面から離
れ、排出口86へ向けられる。排出バッファ部24では、
この状態で排出ローラ104を印刷版12の送り出し方
向へ回転駆動し、印刷版12を小ローラ106Aとロー
ラ110に挟持して、排出ローラ104への巻き付けを
解きながら排出口86へ送り出す。
【0095】このとき、排出ローラ104は、排出口8
6から排出される印刷版12が、排出口86に隣接して
設けられた図示しない自動現像装置での印刷版12の搬
送速度に応じた回転速度で回転駆動されるようになって
いる。
【0096】この排出バッファ部24でも、給版搬送部
20と同様に印刷版12の感光層に搬送ベルト108を
接触させるようにしており、この搬送ベルト108も給
版搬送部20の搬送ベルト98と同様に、柔らかい材質
で形成することが好ましい。
【0097】以下に本実施の形態の作用を説明する。
【0098】画像露光装置10では、印刷版12に露光
する画像データが入力され、画像露光を行う印刷版12
のサイズ及び露光枚数が設定されて、画像露光の開始が
指示されると、印刷版12への画像露光処理を開始す
る。なお、これらの処理は、画像露光装置10に操作パ
ネルを設け、この操作パネルのスイッチ操作によって指
示するものであっても良く、画像露光装置10に画像デ
ータを出力する画像処理装置等からの信号によって画像
露光装置10の処理開始を指示するものであっても良
い。
【0099】画像露光装置10では、処理の開始が指示
されると、指定されたサイズの印刷版12を収容してい
るカセット16に対応する位置へ転向ユニット88と共
に枚葉ユニット90を移動させる。この後に、画像露光
装置10では、枚葉ユニット90によって印刷版12を
取出し、転向ユニット88によってこの印刷版12を搬
送コンベア26へ向けて送り出す。
【0100】搬送コンベア26は、転向ユニット88の
作動に合わせて搬送ベルト32を回転駆動する。これに
より、搬送コンベア26に送り込まれた印刷版12の先
端部は、パンチャー42の銜え口44へ挿入される。パ
ンチャー42は、印刷版12が銜え口44に挿入される
と、図示しないパンチ刃によって印刷版12の所定の位
置に位置決め用の切欠き43A、43Bを穿設する。な
お、印刷版12は、例えば搬送ベルト32上で搬送方向
及び搬送方向と直交する方向に沿った位置決めがなさ
れ、ローラ30、34に挟持されて所定の位置まで搬送
されることにより、パンチャー42に対して位置決めさ
れる。
【0101】搬送コンベア26は、印刷版12に切欠き
43A、43Bが穿設されると、ローラ30、34と共
に搬送ベルト32を逆転駆動して印刷版12の先端をパ
ンチャー42の銜え口44から引き出し、図示しない揺
動手段によってローラ30、34側を下方へ揺動させ
て、印刷版12の先端を回転ドラム38の周面へ向けた
後、回転ドラム38の周面へ向けて送り出す。
【0102】これにより、印刷版12の先端は、回転ド
ラム38に設けている先端チャック46のクランプ部5
0と回転ドラム38の周面との間に挿入され、クランプ
部50と回転ドラム38の間で挟持されて保持される。
【0103】記録部22では、印刷版12の先端部を回
転ドラム38に保持すると、回転ドラム38を搬送ベル
ト32による印刷版12の搬送速度に応じた回転速度で
装着露光方向へ回転させ、印刷版12を回転ドラム38
に巻き付ける。このとき、スクイズローラ60が印刷版
12を回転ドラム38の周面へ向けて押圧することによ
り、回転ドラム38の周面に印刷版12が密着される。
【0104】また、記録部22では、回転ドラム38に
巻き付けられた印刷版12の後端が後端チャック着脱ユ
ニット62に対向する位置に達すると、回転ドラム38
に後端チャック68を取付ける。これにより、印刷版1
2の後端部が後端チャック68のクランプ部72と回転
ドラム38の間に挟持されて保持される。
【0105】記録部22では、このようにして印刷版1
2を回転ドラム38の周面に巻き付けて保持すると、回
転ドラム38を装着露光方向へ所定の回転速度(印刷版
12の走査速度)で回転させながら、記録ヘッド40か
ら画像データに基づいて変調した光ビームを照射して、
印刷版12を走査露光する。
【0106】記録部22では、印刷版12への画像露光
が終了すると、後端チャック68が後端チャック着脱ユ
ニット62に対向する位置で回転ドラム38を停止さ
せ、スクイズローラ60と回転ドラム38との間で、印
刷版12の後端部を挟持すると、回転ドラム38から後
端チャック68を取り外す。この後に、回転ドラム38
が印刷版12の取出し方向へ回転することにより、印刷
版12は、後端部から排出バッファ部24へ送り出され
る。なお、記録部22では、先端チャック46が取外し
カム64に対向する所定の位置に達すると、取外しカム
64を操作して印刷版12の先端の保持を解除する。
【0107】排出バッファ部24では、記録部22から
送り出された印刷版12の後端部を小ローラ106Aと
ローラ110によって挟持して、排出バッファ部24へ
引き入れ、印刷版12が記録部22から完全に切り離さ
れると、小ローラ106Aとローラ110を排出口86
に対向する位置へ移動させ、排出ローラ104を図示し
ない自動現像装置の印刷版搬送速度に応じた回転速度で
印刷版12の送り出し方向へ回転駆動し、排出口86か
ら印刷版12を送り出す。
【0108】ところで、画像露光装置10では、カセッ
ト装填部18に複数のカセット16を装填するときに、
それぞれのカセット16を所定の角度θで傾斜させてい
る。このカセット16の傾斜は、垂直に近くなってお
り、これにより、狭い設置面積で複数のカセット16が
装填できるようになっている。
【0109】一方、画像露光装置10には、カセット装
填部18の上方に、転向ユニット88と枚葉ユニット9
0を備えた給版搬送部20が設けられている。転向ユニ
ット88と枚葉ユニット90は、カセット装填部18の
上方を一体で水平移動し、複数のカセット16の何れか
らも印刷版12の取出しを行うことができるようになっ
ている。
【0110】枚葉ユニット90は、所定のカセット16
に対応する位置に移動すると、吸盤100によって最上
層の印刷版12を吸着して略上方へ移動する。これによ
り、吸盤100に吸着された印刷版12の先端が、転向
ユニット88の転向ローラ94と搬送ベルト98の間へ
挿入される。給版搬送部20では、この印刷版12を転
向ローラ94と搬送ベルト98とで挟持し、後端側をカ
セット16から引き出す。
【0111】また、この印刷版12は、搬送ベルト98
によって転向ローラ94へ向けて均一に押圧されながら
転向ローラ94によって湾曲されながら搬送される。こ
のとき、搬送ベルト98が略半周の範囲で転向ローラ9
4に巻き掛けられていることにより、印刷版12は、転
向されて搬送コンベア26へ向けて送り出される。
【0112】このように、画像露光装置10では、給版
搬送部20に転向ローラ94を設け、この転向ローラ9
4の外周に沿って印刷版12を湾曲させて搬送コンベア
26へ向けて送り出すようにしているので、カセット1
6から印刷版12を引き出すための装置の高さ方向に沿
ったスペースが狭く(低く)済むようになっている。
【0113】すなわち、垂直に近い状態で装填されたカ
セット16から印刷版12を湾曲させずに引き出そうと
すると、カセット装填部18の上方に、印刷版12の搬
送方向(例えば縦方向)に沿った長さ以上のスペースが
必要となる。また、カセット装填部18には、カセット
16を垂直に近い角度で傾斜させているため、カセット
16を装填するために必要な高さと合わせると、装置の
設置高さが最大サイズの印刷版12の2倍近い寸法を必
要とする。
【0114】これに対して画像露光装置10では、カセ
ット16から引き出した印刷版12を転向ローラ94に
よって湾曲させるようにしているために、垂直に近い角
度で傾斜させているカセット16から印刷版12を上方
に引き出したときにも、カセット装填部18の上方に高
いスペースが不要となっている。これにより、カセット
16を垂直に近い角度で傾斜させることにより、設置面
積を狭くしたカセット装填部18を設けても、装置全体
の高さ寸法を低く抑えることができている。
【0115】このとき、転向ローラ94は、印刷版12
の許容湾曲径よりも大きい外径寸法となっているため
に、印刷版12を湾曲させても、印刷版12に折れや曲
がり癖、感光層の亀裂等の損傷が生じることがない。ま
た、転向ユニット88では、印刷版12の感光層側に、
柔らかい材質で形成した搬送ベルト98が接触するよう
にしているため、感光層に傷等の損傷を生じさせること
もない。
【0116】さらに、転向ユニット88では、小ローラ
96Aと小ローラ96Dの間で搬送ベルト98を転向ロ
ーラ94に巻き掛け、搬送ベルト98によって印刷版1
2を転向ローラ94の周面に押し付けるようにし、転向
ローラ94に巻き掛けられる印刷版12の全域を均一に
押圧して、滑らかに湾曲するようにしている。これによ
り、例えば転向ローラ94の周囲に多数のローラを配置
し、これらのローラによって印刷版12を転向ローラ9
4の周囲に巻き付けるようにした場合に比べて、印刷版
12に折れ等が生じるのを確実に抑えることができる。
【0117】一方、画像露光が終了した印刷版12を排
出口86に隣接して配置される自動現像装置等の搬送速
度に合わせて排出する一つの方法としては、記録部22
からの印刷版12の送り出し速度を自動現像装置等の搬
送速度に合わせる方法があるが、この場合、記録部22
からの印刷版12の送り出し速度を自動現像装置等の印
刷版の搬送速度に応じて変える必要があり実質的に困難
である。また、この方法では、印刷版12を排出しなけ
れば、新たな印刷版12を回転ドラム38へ装着するこ
とができるない。
【0118】また、記録部22から印刷版12を完全に
分離させた後に、搬送速度を変更して排出口86から排
出する方法があるが、この方法では、印刷版12を湾曲
させずに真っ直ぐにした状態にすると、装置の内部で大
きなスペースを必要とし、装置の大型化を招いてしま
う。
【0119】これに対して、画像露光装置10では、排
出バッファ部24に排出ローラ104を設けて、この排
出ローラ104に、約3/4周の範囲で搬送ベルト10
8を巻き掛けている。また、この排出ローラ104の半
径Rは、最大サイズの印刷版12の搬送方向に沿った長
さ寸法に合わせている。これにより、排出バッファ部2
4では、記録部22から送り出された印刷版12を排出
ローラ104に巻き付けて一旦保持することができるよ
うになっている。
【0120】したがって、画像露光装置10では、狭い
スペースで印刷版12を排出口86に隣接して配置する
自動現像装置等の搬送速度に合わせた速度で印刷版12
を排出することができる。また、画像露光装置10で
は、排出口86から印刷版12の排出と並行して記録部
22の回転ドラム38への印刷版12の装着を行うこと
ができ、印刷版12への露光サイクルの短縮化が可能と
なっている。
【0121】このように本実施の形態に適用した画像露
光装置10では、カセット装填部18にカセット16を
所定の角度で傾斜させて装填するようにすると共に、給
版搬送部20に印刷版12を湾曲させて転向させる転向
ユニット88を設けており、また、排版バッファ部24
に印刷版12を巻き付けて一時的に保持する排出ローラ
104を設けているので、装置の設置面積は勿論、装置
の設置高さも抑えてコンパクトにすることができてい
る。
【0122】なお、以上説明した本実施の形態は本発明
の一例を示すものであり、本発明の構成を限定するもの
ではない。例えば、カセット装填部18に装填されるカ
セット16の傾斜角度θは、水平方向に対して45°以
上、90°未満であることが好ましいが、設置面積を狭
めるためには60°以上、90°未満であることがより
好ましい。
【0123】また、給版搬送部20に設けている転向ユ
ニット88の転向ローラ94は、印刷版12を湾曲させ
たときに、印刷版12に折れや曲がり癖、感光層の亀裂
等の損傷が生じない範囲であれば任意の半径とすること
ができる。
【0124】さらに、排出バッファ部24では、排出ロ
ーラ104の略3/4周にわたって搬送ベルト108を
巻き掛けることにより、この搬送ベルト108の巻き掛
け範囲で印刷版12を巻き付けるようにしているが、こ
れに限るものではない。
【0125】例えば図9には、排出バッファ部24に変
えて配置可能な排出バッファ部120を示している。こ
の排出バッファ部120では、排出ローラ104の周囲
に略L字状に小ローラ122A、122B、122Cを
配置し、これらの小ローラ122A〜122Cに搬送ベ
ルト124を巻き掛けることにより、搬送ベルト124
を略1/4周の範囲で排出ローラ104に巻き掛けるよ
うにしている。
【0126】また、排出バッファ部120では、小ロー
ラ122Aを排出口に隣接して配置した排出ローラ対1
26へ向けて移動させると共に、この小ローラ122A
に合わせて小ローラ122Bを移動させ、搬送ベルト1
24が排出ローラ104の周面に接触する状態で、小ロ
ーラ122Aと小ローラ122Cの間で直線状となるよ
うにしている。
【0127】このように構成した排出バッファ部120
では、記録部22から送り出された印刷版12が、小ロ
ーラ122A側から排出ローラ104と搬送ベルト12
4の間に送り込まれ、排出ローラ104の約1/4周の
範囲で巻き付けられることにより、方向転換する。この
後に、小ローラ122Aを排出ローラ対126に対向す
る位置に移動することにより印刷版12を略直線状に
し、排出ローラ104を印刷版12の送り出し方向へ駆
動させることにより、印刷版12が排出ローラ対126
に挟持されて排出される。なお、このように構成した場
合には、印刷版12の撓みを防止するためにガイドロー
ラ等を適宜配置することが好ましい。
【0128】このように、本発明が適用される排出バッ
ファ部では、少なくとも記録部22からの印刷版12の
引き込み時、または、排出口86への印刷版12の排出
時に印刷版12の一部を湾曲させるものであれば良い。
これにより、例えば、印刷版12を記録部22の上方へ
引き出すようにしたときに、少なくとも上方のスペース
を狭くでき、また、印刷版12を記録部22から水平方
向に引き出すようにしたときには、少なくとも設置面積
を狭めることができる。
【0129】なお、本実施の形態では、転向ローラ94
の周囲の所定範囲に小ローラ96A〜96Dを配置し、
これらの小ローラ96A〜96Dに巻きかけた搬送ベル
ト98と転向ローラ94の間で印刷版12を巻き掛けて
転向するようにしたが、転向搬送手段の構成は、これに
限るものではない。
【0130】例えば、図10(A)及び図10(B)に
示されるように、転向ローラ94の周囲にローラガイド
120を設けた給版搬送部122を用いても良い。この
給版搬送部122に設けているローラガイド120は、
反転ローラ94の周囲の所定範囲に多数のガイドローラ
124を緊密に設けて、ガイドローラ124のそれぞれ
が反転ローラ94と一体回転するようにしている。
【0131】これにより、枚葉ユニット90によってカ
セット16から引き出された印刷版12は、先端部が反
転ローラ94とガイドローラ124との間に送り込ま
れ、反転ローラ94とガイドローラ124に挟持され
る。この状態で反転ローラ94を回転駆動することによ
り、印刷版12は、カセット16から引き出されてなが
ら反転ローラ94に巻きかけられて、搬送コンベア26
へ向けて転向される。
【0132】このとき、ローラガイド120は、印刷版
12を取り出すカセット16の位置に応じて、ガイド1
02側の端部が反転ローラ94の接離方向に揺動可能と
することが好ましい。これにより、反転ローラ94によ
って転向させた印刷版12をガイド102へ向けて確実
に送り出すことができる。
【0133】また、本実施の形態では、印刷版12を収
容しているカセット16を傾斜させた状態で収容するカ
セット装填部18が設けられている画像露光装置10を
例に説明したが、本発明が適用される画像露光装置は、
これに限定されるものではない。
【0134】例えば、図11に示され画像露光装置13
0に類する構成であっても良い。この画像露光装置13
0は、印刷版12を収容しているカセット16が、略水
平状態に重ねられて装填されるカセット装填部132が
設けられている。
【0135】この画像露光装置130の本体134に
は、記録部22が設けられている。また、本体134に
は、画像露光の終了した印刷版12を自動現像装置13
6へ向けて送り出す排出バッファ部138が設けられて
いる。これにより、画像露光装置130では、機枠14
0が自動現像装置136へ向けて延設されている。
【0136】排出バッファ部138には、自動現像装置
136側の端部にローラ142が設けられ、記録部22
側にローラ144が設けられている。また、ローラ14
2、144の間には、ローラ146が設けられ、ローラ
142、146の間及びローラ144、146の間に無
端の搬送ベルト148、150がそれぞれ巻き掛けられ
ている。また、ローラ142、144のそれぞれには、
ローラ152、154が対向して設けられており、ロー
ラ142、152及びローラ144、154によって印
刷版12の挟持が可能となっている。
【0137】画像露光の終了した印刷版12は、記録部
22からローラ144、154の間に送り込まれるよう
になっており、これにより、印刷版12は、搬送ベルト
150上に送り込まれ、搬送ベルト150、148によ
ってローラ142、152の間へ搬送される。このと
き、印刷版12は、記録部22からの送り出し速度に合
わせた速度で搬送される。
【0138】また、排出バッファ部138は、ローラ1
42、152によって印刷版12を挟持したときに、こ
の印刷版12の後端が記録部22から外れる長さとなっ
ている。これにより、排出バッファ部138では、ロー
ラ142、152によって印刷版12の先端を挟持する
と、搬送速度を切換えて、自動現像装置136での印刷
版12の搬送速度に合わせて搬送速度で印刷版12を送
り出す。なお、機枠140と自動現像装置136の間に
は、搬送ダクト156が設けられており、排出バッファ
部138から送り出された印刷版12は、搬送ダクト1
56内を搬送されて自動現像装置136へ送り込まれ
る。
【0139】一方、機枠140内には、排出バッファ部
138の下方に、搬送コンベア158が設けられてい
る。搬送コンベア158は、排出バッファ部138のロ
ーラ142の下方に配置されたローラ160と、記録部
22側のローラ162の間に無端の搬送ベルト164が
巻き掛けられている。また、搬送コンベア158には、
ローラ160、162に対向してローラ166、168
が設けられている。
【0140】この画像露光装置130の本体134に
は、搬送ダクト156の下方からローラ160、166
の間に印刷版12が挿入されるようになっており、印刷
版12が、搬送コンベア158上を記録部22へ向けて
搬送される。
【0141】この搬送コンベア158は、図11に二点
鎖線で示すように、例えば印刷版12の挿入側のローラ
160を軸にして、ローラ162側が、パンチャー42
に対向するように揺動可能となっている。これにより、
搬送コンベア158は、印刷版12の先端をローラ16
2、168によって挟持すると、この印刷版12の先端
をパンチャー42へ向けるように揺動させた後、印刷版
12の先端をパンチャー42の銜え口44へ向けて送り
出す。
【0142】また、搬送コンベア158は、パンチャー
42によって印刷版12の先端に切欠き43A、43B
が穿設されると、印刷版12をパンチャー42から引き
出し、この印刷版12の先端が回転ドラム38上の印刷
版装着位置へ向くように揺動した後、記録部22へ向け
て印刷版12を送り出す。なお、図11で二点鎖線で示
すように、排出バッファ部138は、搬送コンベア15
8の揺動に合わせてローラ144、146、が移動する
ようになっている。
【0143】一方、カセット装填部132は、例えばコ
ンテナ170内に設けられて、搬送コンベア158の下
方に配置される。このカセット装填部132には、印刷
版12を収容している複数のカセット16が略水平状態
で重ねられて装填される。
【0144】また、コンテナ170内には、カセット装
填部132に装填されたカセット16の一端側と、本体
134への印刷版挿入側を連結するように、給版搬送部
172が設けられている。
【0145】この給版搬送部172には、側板174に
転向ユニット176及び枚葉ユニット178が設けられ
ている。転向ユニット176は、側板174の上部に、
搬送コンベア158に対向して配置された転向ローラ1
80と、この転向ローラ180の下方に上下移動可能に
配置された転向ローラ182を備えている。この転向ロ
ーラ180、182は、転向ローラ94と同様に外径が
印刷版12に折れや曲がり癖、感光層の亀裂等を生じさ
せることがない寸法となっている。
【0146】転向ローラ180の周囲には、小ローラ1
84A、184B、184Cが設けられて、この小ロー
ラ184A〜184Cの間に、無端の搬送ベルト186
が巻き掛けられている。小ローラ184Aは、搬送コン
ベア158側に設けられ、小ローラ184Cは、転向ロ
ーラ182側に設けられており、これにより、搬送ベル
ト186が略90°の範囲で転向ローラ180に巻き掛
けられている。
【0147】また、転向ローラ182の周囲には、小ロ
ーラ188A、188B、188Cが設けられ、小ロー
ラ188A〜188Cの間に無端の搬送ベルト190が
巻き掛けられている。小ローラ188Aは、カセット装
填部132側に配置されており、小ローラ188Cは、
転向ローラ180側に配置されている。これにより、搬
送ベルト190は、小ローラ188Aと小ローラ188
Cの間で約90°の範囲で転向ローラ182に巻き掛け
られている。
【0148】一方、枚葉ユニット178は、小ローラ1
88Aに対向する位置が原位置となっている吸盤192
を備えている。この吸盤192は、この原位置とカセッ
ト16に収容されている印刷版12の先端部(給版搬送
部172側の端部)に対向する印刷版吸着位置(図11
で二点鎖線で示す)の間を移動し、カセット16内の印
刷版12を吸着する。
【0149】枚葉ユニット178は、印刷版12を吸着
した吸盤192が原位置に戻すことにより、カセット1
6内の印刷版12の先端部を、転向ローラ182と搬送
ベルト190の間へ送り込む。
【0150】転向ユニット176では、転向ローラ18
2と搬送ベルト190の間に印刷版12の先端が送り込
まれると、転向ローラ180と共に転向ローラ182
を、印刷版12の搬送方向(矢印E方向)へ回転駆動す
る。これにより、これにより、印刷版12は、カセット
16から引き出されながら転向ローラ182の外周に沿
って湾曲され、転向ローラ180へ向けて転向されて送
り出される。
【0151】転向ローラ182と搬送ベルト190との
間から送り出された印刷版12は、転向ローラ180と
搬送ベルト186の間に送り込まれる。このとき、転向
ローラ180が、転向ローラ182と一体で回転してい
ることにより、印刷版12は、反転ローラ180と搬送
ベルト186に挟持されて、転向ローラ180の外周に
沿って湾曲されて、搬送コンベア158へ向けて転向さ
れる。これにより、転向ローラ180と搬送ベルト18
6から送り出された印刷版12は、搬送コンベア158
のローラ160、166の間へ送り込まれ、搬送コンベ
ア158上へ引き入れられる。
【0152】転向ユニット178では、転向ローラ18
2及び転向ローラ182の周囲の小ローラ188A〜1
88Cが、枚葉ユニット178の吸盤192と一体で、
カセット装填部132に装填されているカセット16の
それぞれに対向するように上下移動する(例えば、図1
1の実線及び二点鎖線参照)。
【0153】これにより、転向ローラ182が、カセッ
ト装填部132に、上下に重ねて装填されているカセッ
ト16の何れにも対向可能となり、給版搬送部172
は、カセット装填部132に装填されている何れのカセ
ット16からの印刷版12の取り出しが可能となってい
る。
【0154】このように構成されている画像露光装置1
30では、印刷版12を収容しているカセット16を水
平状態で配置しても、カセット16からの印刷版12の
引き出しスペースを狭めることができる。したがって、
印刷版12を収容しているカセット16を略水平状態で
配置しても、設置スペースが広くなってしまうの抑える
ことができる。
【0155】なお、以上説明した本実施の形態では、ア
ルミニウムの支持体に感光層を形成した印刷版12を用
い、この印刷版12に画像露光処理を施す画像露光装置
10を例に説明したが、本発明が適用される画像露光装
置は、金属製シート状の支持体に感光層を形成した印刷
版に画像露光を施す種々の画像露光装置に適用すること
ができる。
【0156】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、印
刷版装填部に対向して、転向ローラを備えた転向搬送手
段を設けることにより、装置をコンパクトにし、印刷版
を損傷させることなく円滑に引き出して搬送することが
できるという優れた効果が得られる。
【0157】また、本発明では、排出バッファ部で画像
記録部から送り出された印刷版を湾曲させながら受け取
ることにより、装置の小型化が可能となると共に、印刷
版を次工程として配置する自動現像装置等での印刷版の
搬送速度に合わせて円滑に送り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した画像露光装置を示す概略構成
図である。
【図2】(A)及び(B)は、給版搬送部を示す概略図
であり、(A)は機枠側のカセットからの印刷版の取出
しを示し、(B)は記録部側のカセットからの印刷版の
取り出しを示している。
【図3】(A)は回転ドラムの軸線方向に沿って見た先
端チャックを示す概略図であり、(B)は、回転ドラム
への印刷版の先端の位置決めを示す回転ドラムの半径方
向の外方から見た概略図である。
【図4】(A)は回転ドラムの軸線方向に沿って見た後
端チャックの着脱を示す概略図であり、(B)は後端チ
ャックの要部を示す概略斜視図である。
【図5】搬送コンベアと記録部近傍を示す概略構成図で
ある。
【図6】(A)及び(B)は記録部を示す概略構成図で
あり、(A)は印刷版の先端部を回転ドラムへ巻き付け
た状態を示し、(B)は印刷版の後端部を回転ドラムに
保持させた状態をそれぞれ示している。
【図7】(A)及び(B)は記録部を示す概略構成図で
あり、(A)は印刷版の後端部を記録部から送り出した
状態を示し、(B)は印刷版の先端部の回転ドラムから
の取外しをそれぞれ示している。
【図8】(A)及び(B)は、排出バッファ部の概略構
成図であり、(A)は記録部からの印刷版の受け取り時
を示し、(B)は排出バッファ部からの印刷版の送り出
し時をそれぞれ示している。
【図9】本発明として適用される排出バッファ部の他の
一例を示す概略構成図である。
【図10】(A)及び(B)は、給版搬送部の他の一例
を示す概略構成図であり、(A)は機枠側のカセットか
らの印刷版の取出しを示し、(B)は記録部側のカセッ
トからの印刷版の取り出しを示している。
【図11】本発明を適用した画像露光装置の他の一例を
示す概略構成図である。
【図12】(A)及び(B)は画像露光装置の従来例を
示す概略構成図である。
【符号の説明】
10 画像露光装置 12 印刷版 16 カセット 18、132 カセット装填部(印刷版収容部) 20、122 給版搬送部(転向搬送手段) 22 記録部(画像記録部) 24 排出バッファ部 38 回転ドラム 40 記録ヘッド 88、176 転向ユニット(転向搬送手段) 90、178 枚葉ユニット 94、180、182 転向ローラ 96A〜96C、184A〜184C、188A〜18
8C 小ローラ 98、186、190 搬送ベルト 104 排出ローラ 108 搬送ベルト 120 ローラガイド 122、 給版搬送部(転向搬送手段) 124 ガイドローラ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製シート状の支持体に感光層を形成
    した印刷版に画像露光する画像露光装置であって、 前記印刷版を露光して画像を記録する画像記録部と、 前記印刷版を収容する印刷版収容部と、 前記印刷版収容部に隣接して配置されて印刷版収容部か
    ら引き出した前記印刷版を転向ローラへ巻き掛けること
    により所定の曲率半径で湾曲させて転向させ、印刷版収
    容部に隣接する前記画像記録部へ送り出す転向搬送手段
    と、 を含むことを特徴とする画像露光装置。
  2. 【請求項2】 前記印刷版収容部に、それぞれが前記印
    刷版を収容した複数のカセットが配列されて装填される
    と共に、前記転向搬送手段が、前記印刷版を引き出す前
    記カセットの位置に基づいて前記印刷版収容部の印刷版
    取出し側を移動することを特徴とする請求項1に記載の
    画像露光装置。
  3. 【請求項3】 前記転向搬送手段が、前記転向ローラの
    周囲に所定の範囲で巻き掛けられる無端の搬送ベルトを
    含み、前記印刷版を前記転向ローラと前記搬送ベルトに
    挟持して搬送することを特徴とする請求項1又は請求項
    2に記載の画像露光装置。
  4. 【請求項4】 前記転向ローラへの前記無端ベルトの巻
    き掛け範囲が、前記転向搬送手段の移動位置に基づいて
    変えられることを特徴とする請求項3に記載の画像露光
    装置。
  5. 【請求項5】 前記転向搬送手段が、前記転向ローラの
    周囲に所定の範囲で配置された複数の小ローラを含み、
    前記印刷版を前記転向ローラと前記小ローラの間で挟持
    して搬送することを特徴とする請求項1又は請求項2に
    記載の画像露光装置。
  6. 【請求項6】 前記転向ローラの周囲への前記小ローラ
    の配置範囲が、前記転向搬送手段の移動位置に基づいて
    変えられることを特徴とする請求項5に記載の画像露光
    装置。
  7. 【請求項7】 前記画像記録部で画像が記録された前記
    印刷版を所定の曲率半径で湾曲させながら受け取った
    後、該印刷版を所定の送り出し速度で機外へ送り出す排
    出バッファ部を、含むことを特徴とする請求項1から請
    求項6の何れかに記載の画像露光装置。
  8. 【請求項8】 前記排出バッファ部が、外周に前記印刷
    版を巻き付けて保持した後、印刷版の前記送り出し方向
    へ回転して送り出す排出ローラを含むことを特徴とする
    請求項7に記載の画像露光装置。
  9. 【請求項9】 前記排出ローラの周面に巻き掛けられる
    無端の搬送ベルトが配置され、前記排出ローラに巻き付
    けられる前記印刷版が排出ローラと前記搬送ベルトに挟
    持されることを特徴とする請求項8に記載の画像露光装
    置。
  10. 【請求項10】 前記排出ローラが前記印刷版を少なく
    とも半周以上に亘って、巻き掛けることを特徴とする請
    求項8または請求項9に記載の画像露光装置。
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