JPH10157858A - シート収容器,シート給送装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

シート収容器,シート給送装置及びこれを備えた画像形成装置

Info

Publication number
JPH10157858A
JPH10157858A JP31823596A JP31823596A JPH10157858A JP H10157858 A JPH10157858 A JP H10157858A JP 31823596 A JP31823596 A JP 31823596A JP 31823596 A JP31823596 A JP 31823596A JP H10157858 A JPH10157858 A JP H10157858A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
suction
suction pad
bottom wall
paper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31823596A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Sugiyama
浩 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP31823596A priority Critical patent/JPH10157858A/ja
Priority to US08/921,381 priority patent/US5991593A/en
Priority to EP97115261A priority patent/EP0835832A3/en
Publication of JPH10157858A publication Critical patent/JPH10157858A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
  • Handling Of Cut Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸着パッドによってシートを吸着して給送す
るシート給送装置において、通気性の高いシートを収容
しているとき(特に、その残枚数が少ないとき)でも、
吸着パッドがシート収容器の底面に吸着してしまうこと
のないシート収容器を提供する。また、吸着したシート
の移動時の抵抗が小さい、シート収容器を提供する。 【解決手段】 紙カセット55の底面、側面に穴56を
設ける。吸着パッドによる吸着領域に対応して設ける穴
56aは、その大きさを吸着領域よりも小さくする。ま
たその位置を、吸着領域のほぼ中央とする。これによ
り、穴56aが吸着動作(特に、吸着パッドのシートへ
の圧接)の邪魔になることはない。シートの通気性が高
い場合、吸着パッドの吸引力は紙カセットの底面にまで
及ぶ。しかし、吸引力は穴56aから流入する空気によ
って相殺されるため、吸着パッドは底面に吸着すること
はない。吸着したシートを引き上げる際にも穴56から
空気が流入するため、抵抗が小さい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層されたシート
を一枚ずつ給送するため吸着パッドを有するシート給送
装置およびこれに用いるシート収容器、画像形成装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より複写機、印刷機等における記録
材給送手段の一つとして、エア吸着式のシート給送装置
がある。これらの装置は、記録材吸着手段と、記録材吸
着手段を移動させる移動手段と、負圧を発生し記録材吸
着手段に吸着力を付与する吸着力発生手段と、記録材積
載手段とを備え、記録材を吸着することで保持して、記
録装置へと給送するようになっている。このような装置
については、例えば、特開昭56−78743号公報や
特開昭61−23050号公報に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】しかし、従来技術
においては、記録材吸着手段の発生する負圧値(或いは
吸引容量)は、被吸着物である記録材の通気性およびそ
の積載枚数の影響を受ける。
【0004】通気性の比較的大きな記録材(例えば、普
通紙複写機に一般的に使用されている比較的薄厚の記録
材)を給送する場合、記録材を通して空気が吸引ポンプ
ヘ流入してしまうため、充分な負圧が得られ難いという
問題があった。このような通気性の高い記録材に対して
も十分な吸着力が得られるようにするには、相当強力な
(或いは大容量の)吸引ポンプが必要である。
【0005】また、記録材を吸着して、上方向へ移動す
る際には、記録材載置台と記録材との間の空間の体積が
増大して行く。しかし、その空間への空気流入は速やか
でないので、記録材移動への抵抗が大きかった。この問
題は、記録材のサイズが大きい場合、また、搬送速度を
高速化する場合に、特に大きい。そのため、サイズの大
きな記録材への適用、また、搬送速度の高速化を実現す
るには、強力な(或いは大容量の)吸引ポンプが必要で
あった。
【0006】しかし、強力な吸引ポンプを採用した場
合、その吸引力が2枚目以降の記録材に到達してしまう
という問題があった。特に、記録材の積載枚数が少ない
ときには、記録材を通して記録材載置台の底部にも吸着
力が到達してしまう(すなわち、記録材吸着手段が記録
材を通して記録材載置台に吸着してしまう)という問題
があった。
【0007】本発明は、通気性の高いシート、シートの
残枚数の少ない場合でも、確実にシートを吸着分離でき
るシート給送装置およびこれに用いるシート収容器を提
供することを目的とする。
【0008】本発明は、通気性の高いシート、また、シ
ートの残枚数の少ない場合でも、確実にシートを吸着分
離できる信頼性の高い画像形成装置を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたものでありその第1の態様として
は、シート給送装置に用いられる、給送対象となるシー
トを収容するシート収容器において、シートを載せ置か
れる底壁と、前記シートを収容する収容空間を前記底壁
と共に形成する、前記底壁の周囲に該底壁を囲んで形成
された側壁と、を備え、前記底壁と側壁との少なくとも
一方は、該シート収容器の外部と前記収容空間とをつな
ぐ透孔を有すること、を特徴とするシート収容器が提供
される。
【0010】本発明の第2の態様としては、上記第1の
態様のシート収容器と、吸着パッドを備え、該吸着パッ
ドを前記シート収容器に収容されたシートのうち最上部
のシートのあらかじめ定められた特定の吸着領域に圧接
しさらに該吸着パッドを通じて空気を吸引することで当
該シートを吸着して、順次搬送する吸着搬送手段と、を
有することを特徴とするシート給送装置が提供される。
【0011】前記シート収容器は、前記底壁の前記吸着
領域に対応した位置に前記透孔を備えたものであること
が好ましい。
【0012】前記吸着領域に対応した領域に設けられて
いる透孔は、前記吸着領域よりも小さいことが好まし
い。
【0013】本発明の第3の態様としては、原稿台を備
え、該原稿台に置かれた原稿の画像を読み取る画像読み
取り手段と、別途用意された原稿を前記原稿台にまで順
次搬送する原稿搬送装置と、画像形成を施されるシート
を供給する上記第2の態様のシート給送装置と、前記画
像読み取り手段によって読み取られた画像を前記シート
給送装置によって供給されるシート上に形成する画像形
成部と、を有することを特徴とする画像形成装置が提供
される。
【0014】作用を説明する。
【0015】吸着搬送手段は、吸着パッドを、最上部の
シートのあらかじめ定められた特定の吸着領域に圧接す
る。そして、吸着パッドを通じて空気を吸引すること
で、当該シートを吸着パッドに吸着する。
【0016】シートの通気性が高い場合(特に、その残
り枚数が少ない場合)には、この吸引力はシートを通し
て、シート収容器の底壁にまで達する。しかし、底壁の
吸着領域に対応する位置に設けられた透孔から空気が流
入する。これにより、吸着搬送手段の吸引力は相殺さ
れ、吸着パッドが底壁に吸着してしまうような事態は防
がれる。なお、この吸着領域に対応する位置に設けられ
ている透孔は、吸着領域よりも小さくされているため、
吸着パッドのシートへの圧接が不十分になることはな
い。
【0017】吸着搬送手段は、シートを吸着した後、こ
れを上方に移動させる。この時、収容空間、厳密には、
吸着したシートとその下側のシート(あるいは底壁)と
の間には、側壁の透孔を通じて(場合によっては、底壁
の透孔からも)空気がすみやかに流入する。従って、シ
ートを吸着した状態で上方へ移動させる際の抵抗は小さ
い。
【0018】この後、吸着搬送手段は、吸着しているシ
ートを所定の方向に搬送する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
形態について説明する。 〔第1の実施形態〕本実施形態は給紙装置を備えた複写
機である。該第1の実施形態は、給紙装置に大きな特徴
を有する。そのため、ここでは先ず、該第1の実施形態
の最大の特徴部分である給紙装置について詳細に説明
し、複写機全体の説明はその後述べることにする。
【0020】なお、以下の説明において使用する図面の
うち、図1は本発明を示す模式的斜視図である。図2は
後述の紙カセット55を示す模式的斜視図である。図
3、図4、図5及び図6は、図1を記号A―A線で切断
した場合の左側面から見た模式的断面図であり、各部材
の動作を示している。図7は本発明の給紙装置を備えた
複写機の模式的構成図である。
【0021】図1、図3、図4、図5及び図6において
メインフレーム1に給紙装置を構成する部材が固定、或
いは係合されている。吸着パッド2は、ゴムから成り、
その内部が負圧になることにより予め定形寸法に裁断さ
れた記録紙Pを吸着、搬送することが可能である。回動
アーム3は吸着パッド2をその先端部に、吸着パッド2
が所定の範囲において自由に回動可能に保持し、移動台
5によりピン3aを介し回動自在に支持されている。さ
らに回動アーム3は移動台5との間に掛けられた引張り
コイルばね7により図示左端側を引き上げる方向、即
ち、吸着パッド2を記録紙P側へ押し付ける方向へ付勢
されている。
【0022】記録紙押さえ4はピン4aを介し回動アー
ム3に回動自在に支持され、また、圧縮ばね40(図3
参照)により図示下方向へ付勢され、さらにストッパー
4bにより所定の位置に止められている。
【0023】移動台5はその一部のブラケット5aの溝
部分とメインフレーム1の切り欠き部とが係合し、滑動
自在にメインフレーム1に保持されている。また、引張
りコイルばね6により記録紙Pの給送方向に付勢されて
いる。
【0024】駆動軸8は不図示のモーターに接続し駆動
力を与えられることが可能であり、カム9、カム10、
カム13を回転させることが可能である。カム9は、回
動アーム3の一端側の上面に当接し回動アーム3を上下
動させることが可能である。またカム10は移動台5の
図示左端部の右面に当接し移動台5を平行移動させるこ
とが可能である。カム13は、後述の吸引ポンプ11を
駆動するためのリンク12を回動させることが可能であ
る。
【0025】吸引ポンプ11は、所定の駆動を得ること
により、所定の吸着力が得られる負圧を確保する能力を
有している。そして、その側面に備えるブラケット11
aによりメインフレーム1に固定されている。該吸引ポ
ンプ11は、その内部に備える隔壁(不図示)が上下動
し、その内、上方向への動作中に所定の負圧を発生する
ことが可能である。その負圧は中空のチューブ14及び
14aにより吸着パッド2まで達することが出来る。リ
ンク12は給紙装置本体に回動自在に取り付けられ、そ
の一端がカム13に当接するよう不図示の付勢手段によ
り付勢され、吸引ポンプ11を駆動するための係合部を
有し、吸引ポンプ11の可動部上端と係合している。
【0026】給紙ローラ15、ローラ16は所定位置に
互いに接近する方向に不図示の付勢手段で付勢され、回
転自在に取り付けられ不図示のモーターにより駆動さ
れ、回転しつつ記録紙を搬送することが可能である。
【0027】分離爪20は記録紙Pが吸着パッド2によ
り複数枚吸い上げられようとするのを抑制し最上部の一
枚のみに分離することが可能である。また、Rは、駆動
軸8、カム9、カム10、及びカム13の回転方向を示
している。
【0028】記録紙Pを収容する紙カセット55には、
図2に示すとおり、その底壁57に穴56a,56bが
複数開けられている。そのため、該紙カセット55の内
外を該穴56a,56bを通じて空気が容易に流通でき
る。但し、吸着パッド2と対向する2箇所に設けた穴5
6aは、吸着動作への影響を考慮して、吸着パッド2と
記録紙Pとが接触する領域よりも小さくされている。ま
た、その位置は吸着パッド2の中心寄りとされている。
以下においては、穴56aと穴56bとの両方を含め
て、単に“穴56”と呼ぶ。後述する第2、第3の実施
形態の説明においても同様である。
【0029】特許請求の範囲においていう“透孔”と
は、該実施形態においては穴56に相当する。“吸着搬
送装置”とは、吸引ポンプ11、吸着パッド2、その
他、吸着パッド2を作動させる機構等に相当する。“吸
着領域”とは、吸着パッド2によって吸着される領域に
相当する。
【0030】次に、給紙装置による給紙動作を説明す
る。
【0031】ここでは該動作を、〈1〉待機、〈2〉吸
着、〈3〉分離、〈4〉送り出しの段階に分けて述べ
る。
【0032】ここでは紙カセット55に通気性の大きな
シートを積載しており、且つその残枚数が少ない状況を
例にとる。 〈1〉待機(図3参照) 図3に示したのは、給紙を行う前の待機状態である。こ
の待機状態では、カム10はその半径の最大部分と回動
アーム3が当接しており、回動アーム3はほぼ水平状態
を保ち、吸着パッド2は記録紙Pと離間している。ま
た、移動台5はカム9のその半径の最大部分と当接して
おり、その可動範囲の左端部位置に停止している。記録
紙押さえ4は、圧縮ばね40により図示下方向へ付勢さ
れストッパー4bにより所定の位置に止められており、
記録紙Pとは離間している。カム13は、そのリンク1
2との当接位置は吸引ポンプ11の可動部を上方向へ引
き上げる前の状態で停止しており、吸引ポンプ11は負
圧を発生していない状態である。 〈2〉吸着(図4参照) 図4に示したのは、吸着パッド2が記録紙Pを吸着しよ
うとする状態である。この図4の状態では、図3の状態
から、カム9、10、13が駆動軸8とともに記号R方
向に回転して行き、カム10はその半径の最小部分と回
動アーム3が当接しており、回動アーム3は吸着パッド
2側を下方向にし、引張りコイルばね7の力により吸着
パッド2は記録紙Pに圧接状態にある。このとき吸着パ
ッド2に対向する2箇所の穴56aは、その大きさが記
録紙Pへの接触部分より小さくされている。また、その
位置も、該接触部分の中心付近とされている。従って、
穴56aの存在が原因となって吸着パッド2の圧接が不
十分となることはない。また、移動台5はこのときには
まだカム9のその半径の最大部分と当接しており、その
可動範囲の左端部位置に停止している。記録紙押さえ4
は、圧縮ばね40により図示下方向へ付勢され、記録紙
Pに当接し、記録紙Pを押さえている。また、カム13
はその半径の最大部分と回動アーム3が当接しており、
リンク12上方向へ引き上げつつある。
【0033】続いて、吸引ポンプ11は負圧を発生して
ゆく。この場合、穴56aを通じて、紙カセット55,
吸着パッド2へ空気が流入することで、吸着パッド2の
吸引力をある程度相殺する。従って、記録紙の残枚数が
少ないときでも、吸着パッド2が紙カセット55の底面
に吸着してしまうことはない。その結果、吸着パッド2
は適正な所定の負圧値で記録紙Pの吸着を開始する。 〈3〉分離(図5参照) 図5に示したのは、吸着した記録紙Pを分離する状態で
ある。この状態では、カム10はその半径の最大部分と
最小部分の中間的な半径の部分に回動アーム3が当接し
ており、回動アーム3は図4の状態からやや水平状態に
戻り、吸着パッド2は記録紙P’を上方向へ引き上げよ
うとしている。記録紙押さえ4は、圧縮ばね40により
図示下方向へ付勢されており、記録紙Pに当接し、記録
紙Pを押さえている。また、上から2枚目の方が1枚目
と比較し与えられる吸着力は弱い為、その弱い吸着力に
分離爪20と記録紙押さえ4で押さえられた間の記録紙
の剛性が打ち勝ち、更に、記録紙押さえ4からの押圧力
による摩擦力もあり、その結果記録紙Pは上から1枚目
と2枚目以降は分離する。また、移動台5はカム9のそ
の半径の最大部分と当接しており、その可動範囲の左端
部位置に停止している。また、カム13は依然その半径
の最大部分とリンク12が当接しており、リンク12を
介して吸引ポンプ11の可動部を上方向へ引き上げよう
とし、その結果、吸着パッド2は記録紙P’を吸着して
いる状態である。 〈4〉送り出し(図6参照) 図6は吸着した記録紙Pをローラ15、16に向けて送
り出す状態である。
【0034】この状態では、カム10はその半径の最大
部分と回動アーム3が当接しており、回動アーム3はほ
ば水平状態に戻り、吸着パッド2は記録紙Pを所定位置
まで持ち上げる。このとき記録紙Pは上方向へ移動され
る。そして、該移動に伴って、記録紙P、紙カセット5
5間の空間の体積が増大して行く。この場合、本実施形
態では穴56を通じて、該空間に空気が速やかに流入す
る。従って、該移動時の抵抗は小さい。
【0035】また、移動台5はカム9のその半径の最小
部分と当接しており、矢印X方向へ移動し所定位置まで
移動し、ローラ対15、16に記録紙P’を受け渡た
す。記録紙押さえ4は、図3の位置と同様の所定の位置
に止められているので記録紙P’と若干の接触はあるも
のの、押圧力が加わっている訳ではないので摩擦力は極
めて小さく記録紙搬送には支障は生じない。カム13
は、そのリンク12との当接位置は吸引ポンプ11の可
動部を上方向へ引き上げる前の状態に戻り停止してお
り、吸引ポンプ11は負圧を発生していない状態であ
り、ローラ対15、16に受け渡した後の不要な吸着パ
ッド2の吸着力を発生させていない。
【0036】以上の動作により、複写機50内へ記録紙
の給送を行うことが可能である。
【0037】次に、第1の実施形態全体、すなわち、複
写機50の全体概要について図7を用いて説明する。
【0038】図7に示すとおり、原稿を載置する原稿台
ガラス80上に開閉自在に配設された圧板91は、原稿
を適度に押えるためのものである。該圧板91は、その
原稿接触面側に適度な硬度のスポンジ状部材から成る圧
接シート90を備えている。
【0039】原稿を載置する原稿台ガラス80の下方に
は、原稿台ガラス80に載せおかれた原稿を光学的に読
み取るための光学系が配置されている。該光学系は、照
明ランプ81、結像レンズ85及び、ミラー82、8
3、84、86を備えている。該光学系によって、原稿
に照明ランプ81の光を照射し、その原稿からの反射光
87を感光ドラム68の所定位置に照射するようになっ
ている。
【0040】一方、画像を形成される記録紙は、装置下
部に設けられた給紙装置の紙カセット55に収容される
ようになっている。該給紙装置の詳細については、上述
したとおりである。
【0041】給紙ローラ15、16は、上述した給紙装
置によって紙カセット55から搬出された記録紙を、下
記プロセスカートリッジ52及び搬送ベルト73へ搬送
するものである。プロセスカートリッジ52に到る途中
に設けられたレジストローラ対63a、63bは、記録
紙Pの傾きを補正する機能を備えている。
【0042】プロセスカートリッジ52は、給紙装置に
よって搬送されてきた記録紙上に、上述した光学系によ
って読み取られた画像を形成するものである。該プロセ
スカートリッジ52は、感光ドラム68、現像スリーブ
67、感光ドラムのクリーニングブレード69を備えて
いる。また、該プロセスカートリッジ52は、さらに不
図示のトナー及びその撹拌機構及び廃トナー容器を備え
ている。また、感光ドラム68に対向した位置に転写帯
電器70が設けられている。
【0043】搬送ベルト73は、プロセスカートリッジ
52から搬出された記録紙を定着器75にまで搬送する
ものである。該搬送ベルト73は、ローラ71、72に
よって回転駆動可能に支持されている。このうちローラ
72は、不図示の駆動手段によって駆動されている。搬
送ベルト73は、ローラ72の不図示のテンショナーに
よって適度な張力が与えられている。
【0044】定着器75は、記録紙上に形成された画像
を定着するためのものである。該定着器75は、ヒータ
を内蔵した熱ローラ76と加圧ローラ77から成る。こ
の2本のローラ76,77のニップ部で、記緑紙P上に
印字されているトナーの熱定着を行う。上記加圧ローラ
77は不図示のバネによって熱ローラ76に加圧当接し
ている。定着前ガイド74により、搬送ベルト73から
定着器75へ記録紙Pは導かれる。定着器75の後流に
ある排出口78は定着後の記録紙Pを排出する口であ
り、また、記録紙Pは排出トレー79上に載置される。
【0045】この他、該複写機本体50は、厚紙や薄紙
などの紙カセット55からの給紙が困難な記録材を挿入
するための手差し給紙口96を備えている。該手差し給
紙口96から挿入された記録材は、ローラ97、98に
よってプロセスカートリッジ52へ搬送されるようにな
っている。
【0046】該複写機50全体での動作概要を図7を用
いて説明する記録紙Pは、上述した給紙機構によって紙
カセット55から搬出される。そして、その後、該記録
紙Pは、紙ガイド板65、66に案内されつつレジスト
ローラ対63a、63bによって、プロセスカートリッ
ジ52下へ搬送される。 一方、原稿台ガラス80の下
方の照明ランプ81の発する光は、原稿(不図示)に照
射される。そして、その反射光(すなわち、画像情報)
は、結像レンズ85及び、ミラー82、83、84、8
6を介し、あらかじめ帯電された感光ドラム68の所定
位置に反射光87として照射される。これにより、感光
ドラム68上には潜像が形成される。
【0047】感光ドラム68上に形成された画像は、現
像スリーブ67により現像される。そして、搬送されて
きた記録紙Pに転写帯電器70によって転写される。こ
の後、当該記録紙Pは、搬送ベルト73によって、定着
前ガイド74を介して定着器75に送られる。そして熱
ローラ76により記録紙P上に印字されているトナーの
熱定着が行なわれ、排出口78を経由し排出トレー79
上に載置され記録が終了する。 〔第2の実施形態〕該第2の実施形態は、第1の実施形
態と較べて、紙カセット55の具体的形状、特に穴56
の形状,位置が異なる。それ以外の点は、基本的に第1
の実施形態と同様である。従って、ここでは該第2の実
施形態における紙カセット55’についてのみ説明す
る。それ以外の部分については説明を省略する。
【0048】該第2の実施形態における紙カセット5
5’を図8に示した。紙カセット55’には空気が容易
に流通可能な穴56’が複数開けられている。このう
ち、底壁57’に設けられている吸着パッド2と対向す
る2箇所の穴56a’は、吸着パッド2と記録紙Pとが
接触する部分よりも小さくされている。また、その位置
は、吸着パッド2の中心寄りとされている。穴56c’
は紙カセット55’の底壁57’からに側壁58’まで
広げられているので、記録紙P、紙カセット55’間へ
の空気流入は、第1の実施形態よりも更に速やかであ
る。従って、記録紙P移動の抵抗はさらに小さい。 〔第3の実施形態〕該第3の実施形態は、第1の実施形
態と較べて、紙カセット55の具体的形状、特に穴56
の形状,位置が異なる。それ以外の点は、基本的に第1
の実施形態と同様である。従って、ここでは該第3の実
施形態における紙カセット55”についてのみ説明す
る。それ以外の部分については説明を省略する。
【0049】該第3の実施形態における紙カセット5
5”を図9に示した。紙カセット55”には、空気が容
易に流通可能な穴56”が複数開けられている。このう
ち、底壁57”に設けられている吸着パッド2と対向す
る穴56a”は、吸着パッド2と記録紙Pとが接触する
部分を、一部の肉を残し、長方形に開けられている。穴
56c”は、紙カセット55”の底壁57”から側壁5
8”にまで広げられているので、記録紙P、紙カセット
55”間への空気流入は、第1の実施形態よりも更に速
やかである。従って、記録紙P移動の抵抗はさらに小さ
い。
【0050】以上説明した第1、第2、第3の実施形態
によれば、紙カセットへの空気の流入が速やかである。
従って、サイズの大きなシート、高速搬送に対応可能な
給紙装置、画像形成装置が提供できる。
【0051】紙カセット55に開ける穴56の具体的な
形状は、上述した実施形態に限定されるものではない。
吸着パッド2と対向する穴56a,56a’、56a”
は、星形、車輪のスポーク状等にしてもよい。但し、吸
着パッド2と記録紙Pが接触する部分については、少な
くとも一部の肉を残しておくことが好ましい。
【0052】上述した実施形態では、紙カセットの底壁
だけ(あるいは、底壁と側壁との両方)に穴56を設け
ていた。しかし、記録材を吸着した状態での上方への移
動の抵抗を小さくするという効果だけで足りるのであれ
ば、側壁にだけ穴56を設けるようにしてもよい。
【0053】
【発明の効果】以上説明したとおり本発明によれば、シ
ート収容器の底面にまで吸着力が達することはない。従
って、シートの残枚数が少ないときでも吸着搬送手段が
シート収容器の底面に吸着してしまうようなことはな
い。
【0054】記録材を吸着・移動する際にも、シート収
容器とシートとの間の空間へ速やかに空気が流入するた
め、シートを移動させる際の抵抗が小さい。従って、サ
イズの大きなシートへの適用,搬送の高速化を図った場
合でも、安定した給送が可能である。吸着搬送手段に不
要な力が加わることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係わる給紙装置の模式的斜視
図である。
【図2】第1の実施形態における紙カセットの模式的斜
視図である。
【図3】第1の実施形態に係わる給紙装置の動作状態を
示す模式的断面図である。
【図4】第1の実施形態に係わる給紙装置の動作状態を
示す模式的断面図である。
【図5】第1の実施形態に係わる給紙装置の動作状態を
示す模式的断面図である。
【図6】第1の実施形態に係わる給紙装置の動作状態を
示す模式的断面図である。
【図7】第1の実施形態に係わる複写機の概要を示す模
式的構成図である。
【図8】第2の実施形態に係わる紙カセットの模式図で
ある。
【図9】第3の実施形態に係わる紙カセットの模式図で
ある。
【符号の説明】
1 メインフレーム 2 吸着パッド 3 回動アーム 5 移動台 8 駆動軸 11 吸引ポンプ 12 リンク 55 紙カセット 56 穴 57 底壁 58 側壁

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート給送装置に用いられる、給送対象
    となるシートを収容するシート収容器において、 シートを載せ置かれる底壁と、 前記シートを収容する収容空間を前記底壁と共に形成す
    る、前記底壁の周囲に該底壁を囲んで形成された側壁
    と、を備え、 前記底壁と側壁との少なくとも一方は、該シート収容器
    の外部と前記収容空間とをつなぐ透孔を有すること、 を特徴とするシート収容器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシート収容器と、 吸着パッドを備え、該吸着パッドを前記シート収容器に
    収容されたシートのうち最上部のシートのあらかじめ定
    められた特定の吸着領域に圧接しさらに該吸着パッドを
    通じて空気を吸引することで当該シートを吸着して、順
    次搬送する吸着搬送手段と、 を有することを特徴とするシート給送装置。
  3. 【請求項3】 前記シート収容器は、前記底壁の前記吸
    着領域に対応した位置に前記透孔を備えたものであるこ
    と、 を特徴とする請求項2記載のシート給送装置。
  4. 【請求項4】 前記吸着領域に対応した領域に設けられ
    ている透孔は、前記吸着領域よりも小さいこと、 を特徴とする請求項3記載のシート給送装置。
  5. 【請求項5】 原稿台を備え、該原稿台に置かれた原稿
    の画像を読み取る画像読み取り手段と、 別途用意された原稿を前記原稿台にまで順次搬送する原
    稿搬送装置と、 画像形成を施されるシートを供給する請求項1、2、3
    または4記載のシート給送装置と、 前記画像読み取り手段によって読み取られた画像を前記
    シート給送装置によって供給されるシート上に形成する
    画像形成部と、 を有することを特徴とする画像形成装置。
JP31823596A 1996-09-04 1996-11-28 シート収容器,シート給送装置及びこれを備えた画像形成装置 Pending JPH10157858A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31823596A JPH10157858A (ja) 1996-11-28 1996-11-28 シート収容器,シート給送装置及びこれを備えた画像形成装置
US08/921,381 US5991593A (en) 1996-09-04 1997-08-29 Sheet supplying apparatus of air absorbing type
EP97115261A EP0835832A3 (en) 1996-09-04 1997-09-03 Sheet supplying apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31823596A JPH10157858A (ja) 1996-11-28 1996-11-28 シート収容器,シート給送装置及びこれを備えた画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10157858A true JPH10157858A (ja) 1998-06-16

Family

ID=18096944

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31823596A Pending JPH10157858A (ja) 1996-09-04 1996-11-28 シート収容器,シート給送装置及びこれを備えた画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10157858A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019155563A (ja) * 2018-03-15 2019-09-19 トヨタ自動車株式会社 ロボットハンド

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019155563A (ja) * 2018-03-15 2019-09-19 トヨタ自動車株式会社 ロボットハンド

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4359373B2 (ja) シート体の固定装置
JPH10157858A (ja) シート収容器,シート給送装置及びこれを備えた画像形成装置
JP3922539B2 (ja) 写真処理装置
JP4316784B2 (ja) 画像露光装置
JPH11255355A (ja) シート給送装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2000118736A (ja) シート供給装置及び該装置を備えた画像形成装置
JP2001356489A (ja) 画像露光装置
JP3182980B2 (ja) 写真焼付機のフイルム供給装置
JP4524516B2 (ja) シート状感光材料搬送機構
JPH1179439A (ja) シート給送装置
US6456366B1 (en) Image exposure apparatus
JP2000219343A (ja) シート材給送装置及びシート材処理装置
JP2003285943A (ja) 印刷版搬送装置
JPH1149391A (ja) シート給送装置及びこれを備えた画像形成装置
JPH11255356A (ja) シート給送装置及びこれを備えた画像形成装置
JPH1143235A (ja) シート給送装置
JP2001199574A (ja) シート材の吸着部構造
JP3535254B2 (ja) 感光材料供給装置
JPH1095543A (ja) シート給送装置及び画像読取り装置及び画像形成装置
JP2001248704A (ja) ボールねじ送り機構
JPH10181899A (ja) シート給送装置及びシート処理装置
JP4329039B2 (ja) プリント装置
JPH10310285A (ja) シート給送装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2002131926A (ja) 印刷版露光装置
JP2001187649A (ja) シート供給装置及びシート供給方法