JP2003285943A - 印刷版搬送装置 - Google Patents

印刷版搬送装置

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JP2003285943A
JP2003285943A JP2002091036A JP2002091036A JP2003285943A JP 2003285943 A JP2003285943 A JP 2003285943A JP 2002091036 A JP2002091036 A JP 2002091036A JP 2002091036 A JP2002091036 A JP 2002091036A JP 2003285943 A JP2003285943 A JP 2003285943A
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Japan
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cassette
plate
roller
printing
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JP2002091036A
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English (en)
Inventor
Tsukasa Ono
司 小野
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷版搬送装置において、印刷版を搬送する
ための駆動源の数を少なくし、装置構成を簡略化、かつ
軽量化すること。 【解決手段】 カセットに収容された印刷版を次工程へ
搬送するための枚葉搬送部15は、カセットを移動する
カセット移動手段のモータ、印刷版を吸着するして持ち
上げる吸着装置90のモータ、及び吸着装置90を露光
装置側へ移動する機構と吸着した印刷版を受けとって露
光装置側へ搬送する搬送ローラ72を駆動するモータ6
8の、3つのモータを用いており、従来の印刷版搬送装
置に比較してモータの数を少なくできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数種類の印刷版
を、それぞれ専用のカセットに収容し、当該複数のカセ
ットから不規則に種類の異なる印刷版を選別して、次工
程へ搬送する印刷版搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】支持体
上に感光層が設けられた印刷版を用い、この印刷版の画
像形成層(感光層や感熱層等)に直接レーザビーム等で
画像を記録する技術が開発されてきている(印刷版露光
装置)。このような技術では、印刷版への迅速な画像記
録が可能となっている。
【0003】印刷版への画像記録の技術を用いる印刷版
自動露光装置では、多数枚の印刷版を積層して収容して
いるカセットが装填されるようにし、このカセットから
印刷版を1枚ずつ取り出して(枚葉して)、露光部へ送
り込むことができるようになっている。
【0004】カセットは、装置の設置面に対して略平行
に載置されており、このカセットの積層ベース上に複数
枚の印刷版が重ねられている。
【0005】このような状態で、最上層の印刷版を枚葉
するために、通常は吸盤によって印刷版を吸着し、この
吸着した吸盤をガイドレール等に案内して次工程である
露光部へ送り込むようにしている。
【0006】ところで、印刷版には、サイズ、材質等、
複数の種類が存在しており、種類毎に仕分けられてカセ
ットに収容されるのが一般的である。通常は、この複数
のカセットを装置とは別の場所に保管しておき、必要な
カセットを装置に装填することで、上記枚葉が実行され
る。
【0007】ところが、1つの装置において、不規則に
複数種類の印刷版を要求して、処理する場合がある。こ
の場合、その都度、カセットを装填し直すといった作業
を行うと、作業が煩雑となるばかりでなく、作業効率も
著しく低下する。
【0008】そこで、従来では、複数のカセットを予め
装置内に配置しておき、印刷版の種類に基づく要求によ
り、該当するカセットを所定の位置へ移動させ、この所
定の位置に移動したカセットから印刷版を枚葉すること
がなされている。
【0009】従来では、カセットに収容した印刷版を次
工程へ送るための機構として、カセットを水平に移動す
るための駆動機構、カセットを昇降させるための駆動機
構、印刷版を吸着するための吸盤を回転及び水平移動す
るための駆動機構、及び吸着した印刷版を次工程へ送り
出すための搬送ローラを回転させるための駆動機構を備
えており、少なくとも各駆動機構毎にモータを必要とし
ていた。
【0010】即ち、従来では、印刷版を搬送するために
4つの駆動源を用いていた。
【0011】本発明は上記事実を考慮し、印刷版を搬送
するための駆動源の数を少なくし、装置構成を簡略化、
かつ軽量化することのできる印刷版搬送装置を得ること
が目的である。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、複数種類の印刷版を、それぞれ専用のカセットに収
容し、当該複数のカセットから不規則に種類の異なる印
刷版を選別し、選別した印刷版を搬送ローラで次工程へ
搬送する印刷版搬送装置であって、前記複数のカセット
を、設置面に対して複数段重ねて印刷版の一端辺の水平
方向位置を基準とし、前記基準位置に配置すると共に、
各カセット毎に設置面と概ね平行に独立してスライド移
動可能に仕切られた空間部を備えた収容ユニットと、前
記カセットを前記空間部に対して水平方向にスライド自
在に支持するためのスライド支持手段と、前記次工程へ
送るべき種類の印刷版を収容したカセットのみを前記基
準位置に残し、その他のカセットを前記基準位置から退
避させるカセット移動手段と、前記退避によって基準位
置に残されたカセットから最上面の印刷版を吸着して上
方に持ち上げる吸着手段と、印刷版を吸着した吸着手段
を搬送ローラ側へ移動すると共に、吸着手段より受け取
った印刷版を次工程へ搬送するように搬送ローラを駆動
する駆動手段と、を有することを特徴としている。
【0013】次に、請求項1に記載の印刷版搬送装置の
作用を説明する。
【0014】請求項1に記載の印刷版搬送装置によれ
ば、複数カセットを設置面に対して複数段重ねて配置す
る。
【0015】この場合、装置設置面に平行に積み重ねて
置くと、最上段以外のカセットは、それよりも上の段の
カセットによって隠れてしまうことになる。
【0016】そこで、次工程へ搬送する印刷版が収容さ
れたカセットが最上位となるように、他のカセットを退
避させるようにする。
【0017】すなわち、特定された必要なカセットを基
準位置から移動しない。
【0018】また、前記必要なカセット以外のカセット
は、カセット移動手段でスライド移動させる。
【0019】これにより、必要なカセットを基準位置に
おいて、最上位とすることができる。
【0020】その後、吸着手段によって最上位のカセッ
トの最上面の印刷版を吸着して持ち上げる。
【0021】すなわち、吸着手段は、カセットの積み重
ね方向に略垂直な方向に往復移動するのみでよく、各カ
セットの位置に基づいて移動経路が異なるようなことは
なく、動作シーケンスを簡略化することができる。
【0022】次に、駆動手段は、印刷版を吸着した吸着
手段を搬送ローラ側へ移動すると共に、搬送ローラを駆
動し、吸着手段より受け取った印刷版を次工程へ搬送す
る。
【0023】本発明では、印刷版搬送装置によれば、カ
セットに収容された印刷版を次工程へ搬送するため、カ
セット移動手段、吸着手段、及び駆動手段の3つの駆動
源を用いており、従来の印刷版搬送装置に比較して駆動
源の数を少なくすることができる。
【0024】なお、印刷版には、フォトポリマー刷版、
サーマル型刷版、銀塩拡散転写型刷版等が含まれる。
【0025】請求項2に記載の発明は、専用のカセット
に収容した印刷版を搬送ローラで次工程へ搬送する印刷
版搬送装置であって、カセットから最上面の印刷版を吸
着する吸着手段と、印刷版を吸着した吸着手段を搬送ロ
ーラ側へ移動すると共に、吸着手段より受け取った印刷
版を次工程へ搬送するように搬送ローラを駆動する駆動
手段と、を有することを特徴としている。
【0026】次に、請求項2に記載の印刷版搬送装置の
作用を説明する。
【0027】請求項2に記載の印刷版搬送装置によれ
ば、吸着手段によってカセットの最上面の印刷版を吸着
する。
【0028】次に、駆動手段は、印刷版を吸着した吸着
手段を搬送ローラ側へ移動すると共に、搬送ローラを駆
動し、吸着手段より受け取った印刷版を次工程へ搬送す
る。
【0029】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の印刷版搬送装置において、印刷版は画
像形成層を下向きにしてカセットに収容され、前記吸着
手段は、印刷版の画像形成層とは反対の上面を吸着した
後、画像形成層が上向きとなるように印刷版を反転す
る、ことを特徴とする。
【0030】次に、請求項3に記載の印刷版搬送装置の
作用を説明する。
【0031】積み重ねた印刷版から1枚を吸着する場
合、デリケートな画像形成層に吸着手段を接触させない
方が好ましいため、印刷版は画像形成層下向きにしてカ
セットに収容し、画像形成面とは反対面の上面を吸着す
る。
【0032】複数枚の印刷版を積み重ねて収容すること
を考えると、最上部の印刷版を吸着して隣接する露光部
へ搬送した場合、露光部においては、搬送された印刷版
の下方にスペースが生ずる。
【0033】装置の高さを低く抑えるためには、このス
ペースに露光装置を設けることが良い。
【0034】ドラムに印刷版を巻き付けて露光する場
合、印刷版は画像形成面を上向きにして露光部へ進入さ
せ、ドラム上部から巻き付けるようにすると、露光部の
高さを低く抑えることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】図1には、本実施の形態に係る印
刷版自動露光装置10が示されている。
【0036】この印刷版自動露光装置10は、印刷版1
2の画像形成層に光ビームを照射して画像を露光する露
光部14と、印刷版12を枚葉し、前記露光部14へ搬
送する枚葉搬送部15と、の2つのブロックに分かれて
いる。
【0037】また、この印刷版自動露光装置10によっ
て、露光処理された印刷版12は、印刷版自動露光装置
10に隣接した設置された図示しない現像装置へ送り出
されるようになっている。 (露光部の構成)露光部14は、印刷版12を周面に巻
付けて保持する回転ドラム16を主要部として構成され
ており、印刷版12は、搬送ガイドユニット18に案内
されて、この回転ドラム16の接線方向から送り込まれ
るようになっている。
【0038】搬送ガイドユニット18は、給版ガイド2
0と排版ガイド22とで構成されている。
【0039】搬送ガイドユニット18の給版ガイド20
と排版ガイド22とは、互いの相対位置関係が横V字型
とされ、図1の右端部側の中心として、所定角度回動す
る構造となっている。
【0040】この回動によって、給版ガイド20又は排
版ガイド22を選択的に前記回転ドラム16に対応させ
る(回転ドラム16の接線方向に配置させる)ことがで
きる。
【0041】また、搬送ガイドユニット18の近傍に
は、パンチャー24が配設されており、給版ガイド20
をパンチャー24に対向させることで、印刷版12の先
端をパンチャー24へ送り込むことができるようになっ
ている。
【0042】前記枚葉搬送部15から送り込まれた印刷
版12は、まず、給版ガイド20に案内されてパンチャ
ー24へ送り込まれ、この印刷版12の先端に位置決め
用の切欠きを形成する。
【0043】印刷版12は、パンチャー24による処理
後、一旦給版ガイド20に戻されることで、回転ドラム
16に対応する位置に移動される。
【0044】回転ドラム16は、図示しない駆動手段に
よって、印刷版12の装着露光方向(図1の矢印A方
向)及び装着露光方向と反対方向となる印刷版12の取
外し方向(図1の矢印B方向)へ回転される。
【0045】図1に示されるように、露光部14に設け
られている回転ドラム16には、外周面の所定の位置
に、先端チャック26が取付けられている。
【0046】露光部14では、この回転ドラム16に印
刷版12を装着するときに、先ず、先端チャック26
が、搬送ガイドユニット18の給版ガイド20によって
送り込まれる印刷版12の先端に対向する位置(印刷版
装着位置)で回転ドラム16を停止させる。
【0047】露光部22には、印刷版装着位置で先端チ
ャック26に対向して装着カム28が設けられている。
【0048】先端チャック26は、この装着カム28が
回動して一端側が押圧されることにより、回転ドラム1
6の周面との間に印刷版12の挿入が可能となる。
【0049】露光部14では、印刷版12の先端が先端
チャック26と回転ドラム16の間に挿入された状態
で、装着カム28を戻して先端チャック26への押圧を
解除することにより、印刷版12の先端を先端チャック
26と回転ドラム16の周面との間で挟持して保持す
る。
【0050】このときに、印刷版12は、パンチャー2
4によって穿設された切り欠きに、回転ドラム16の周
面の所定の位置に突設されている図示しない位置決めピ
ンが入り込むことにより、回転ドラム16に対して位置
決めされる。
【0051】なお、印刷版12の先端を突き当てて位置
決めしてもよい。
【0052】露光部14では、回転ドラム16に印刷版
12の先端が固定されると、回転ドラム16を装着露光
方向へ回転する。
【0053】これにより、搬送ガイドユニット18の給
版ガイド20から送り込まれる印刷版12は、回転ドラ
ム16の周面に巻き付けられる。
【0054】回転ドラム16の周面近傍には、印刷版装
着位置よりも装着露光方向の下流側にスクイズローラ3
0が配置されている。
【0055】このスクイズローラ30は、回転ドラム1
6に向けて移動することにより回転ドラム16に巻き付
けられる印刷版12を回転ドラム16へ向けて押圧し、
印刷版12を回転ドラム16の周面に密着させる。
【0056】また、露光部14には、スクイズローラ3
0よりも回転ドラム16の装着露光方向下流側近傍に後
端チャック着脱ユニット32が配置されている。
【0057】後端チャック着脱ユニット32には、回転
ドラム16へ向けて突出されたシャフト34の先端に後
端チャック36が装着されている。
【0058】露光部14では、回転ドラム16に巻き付
けた印刷版12の後端が、後端チャック着脱ユニット3
2に対向すると、シャフト34を突出させて、後端チャ
ック36を回転ドラム16の所定の位置に装着する。
【0059】これにより、後端チャック36が、回転ド
ラム16との間で印刷版12の後端を挟持して保持す
る。
【0060】露光部14では、印刷版12の先端及び後
端を回転ドラム16に保持させるとスクイズローラ30
を離間させる。
【0061】この後、露光部14では、回転ドラム16
を所定の回転速度で高速回転させながら、この回転ドラ
ム16の回転に同期させて、記録ヘッド部37から画像
データに基づいて変調した光ビームを照射する。
【0062】これにより、印刷版12が画像データに基
づいて走査露光される。
【0063】露光部14では、印刷版12への走査露光
が終了すると、印刷版12の後端を保持している後端チ
ャック36が後端チャック着脱ユニット32に対向する
位置で回転ドラム16を一時停止させ、回転ドラム16
から後端チャック36を取り外す。これにより、印刷版
12の後端が開放される。
【0064】その後、回転ドラム16を印刷版12の取
出し方向へ回転させることで、印刷版12は後端側から
回転ドラム16の接線方向に沿って、搬送ガイドユニッ
ト18の排版ガイド22へ排出され、その後、次工程の
現像装置へ搬送される。 (枚葉搬送部の構成)図1に示される如く、枚葉搬送部
15には、装置設置面に対して平行とされた複数のカセ
ット38が積み重ねて収容されるカセット収容部40が
設けられている。
【0065】カセット38は、本実施の形態では、5段
構成としているが、この段数に制限はない。
【0066】このカセット収容部40の上方には、印刷
版12をカセット38から持ち出して露光部14へ搬送
するための搬送ユニット42が設けられている。 (カセット及びカセット退避機構)カセット38には、
図3に示される如く、印刷版12をこの印刷版12の画
像形成層を保護するための薄肉フィルム状の合紙44が
交互に積み重ねられている。
【0067】また、印刷版12は、前記画像形成層が下
向き(設置面側)とされて積層されている。
【0068】各カセット38には、それぞれ異なるサイ
ズの印刷版12が収容されており、指定されたサイズの
印刷版12を露光部14へ送り込むことができるように
なっている。
【0069】ここで、最下段のカセット以外のカセット
38は、それぞれ独立して、水平移動可能とされてい
る。
【0070】すなわち、図4に示される如く、カセット
38は、スライドベース110に支持されている。
【0071】スライドベース110には、スライド方向
と直交する方向(幅方向)の両端部に支持ローラ112
が軸114を介して取り付けえられており、レール11
6上に支持されている。
【0072】これにより、スライドベース110は、ほ
とんど摩擦抵抗がない状態でレール116上を移動(ス
ライド)することができる。
【0073】レール116は、図1の右側に隣接して設
けられたカセット退避空間部48まで延長されており、
不要なカセット38をこのレール116に沿って水平移
動させるようにしている。
【0074】すなわち、選択されたサイズの印刷版12
が最下段のカセット38に収容されている場合には、上
から4段目までのカセット38をカセット退避空間部4
8へ水平移動させる構造となっている(図1の想像
線)。
【0075】すなわち、本実施の形態では、必要なカセ
ット38は、一切移動させない構造となっていることが
特徴となっている。
【0076】レール116の側方には、モータ117で
回転される軸118が垂直に配置されている。
【0077】軸118には、各カセット38の側面と対
向する位置にローラ119が取り付けられている。
【0078】ローラ119は、カセット38の側面から
若干離されて設けられている。
【0079】各ローラ119の側方には、ソレノイド1
20が配置されており、ソレノイド120のプランジャ
ー120Aには、軸受け121を介してローラ122が
取り付けられている。
【0080】プランジャー120Aが突出すると、図4
(C)の二点鎖線で図示するようにローラ122がカセ
ット38の側面とローラ119とに接触し、ローラ11
9の回転駆動力がローラ122を介してカセット38に
伝達され、カセット38を移動できるようになってい
る。
【0081】図1に示すように、前記カセット退避空間
部48の上部には、装置内から排出される合紙44を収
容する合紙収容箱49が設けられており、隣接する装置
壁面に設けられたスリット孔51から排出されてくる合
紙44を受け取ることができるようになっている。 (搬送ユニット)カセット収容部40の上方には、搬送
ユニット42が配設されている。
【0082】図1及び図5に示すように、搬送ユニット
42は、印刷版12の搬送方向(図1の左右方向)に沿
って延びる一対のガイドレール50を備えている。
【0083】この一対のガイドレール50の間隔は、印
刷版12の幅寸法以上とされており、印刷版12は、こ
の一対のガイドレール50の間を通過可能となってい
る。
【0084】ガイドレール50には、ガイドレール50
の長手方向に沿ってスライドするようにスライド部材5
2が支持されている。
【0085】ガイドレール50の露光部14側には回転
軸54、合紙収容箱49側には一対の回転軸56が配置
されている。
【0086】回転軸54の両端側にはタイミングプーリ
ー58が、回転軸56の端部にはタイミングプーリー6
0が取り付けられている。
【0087】タイミングプーリー58とタイミングプー
リー60には、タイミングベルト62が掛け渡されてい
る。
【0088】スライド部材52は、タイミングプーリー
62に接続されている。
【0089】回転軸54の一端にはトルクリミッタ64
を介してタイミングプーリー66A、及びモータ68が
順に接続されており、回転軸54の他端にはタイミング
プーリー66Bが接続されている。
【0090】回転軸54の近傍には、スライド部材52
の露光部14側への移動を制限するストッパ70が配置
されている。
【0091】回転軸54の露光部14側上方には搬送ロ
ーラ72が配置されている。
【0092】搬送ローラ72の一端には、タイミングプ
ーリー74Aが取り付けられている。
【0093】タイミングプーリー66Aとタイミングプ
ーリー74Aには、タイミングベルト76Aが掛け渡さ
れている。
【0094】モータ68で回転軸54を矢印CCW方向
に回転させると、スライド部材52が露光部14側(回
転軸54側)に移動して最終的にはストッパ70に当接
するが、モータ68と回転軸54との間にはトルクリミ
ッタ64が設けられているので、スライド部材52をス
トッパ70に当接させて停止させたままの状態でモータ
68は搬送ローラ72を矢印CCW方向に回転させるこ
とができる。
【0095】搬送ローラ72の他端側には、タイミング
プーリー74Bが離間して配置されており、タイミング
プーリー74Bは、複数の歯車から構成された減速機8
0の入力軸80Aに連結されている。
【0096】タイミングプーリー74Bとタイミングプ
ーリー66Bには、タイミングベルト76Bが掛け渡さ
れている。
【0097】減速機80の出力軸80Bは、搬送ローラ
72に沿って長く形成されており、その両端部には偏心
カム82が取り付けられている。
【0098】搬送ローラ72の上方には、搬送ローラ7
2と平行に搬送ローラ84が配置されている。
【0099】搬送ローラ84は、図示しないフレームに
回転、及び上下方向に所定量スライド自在に支持されて
おり、スプリング86により搬送ローラ72側に付勢さ
れている。
【0100】搬送ローラ84の一端には、偏心カム82
と対向する位置に、ベアリング87を介して円盤88が
取り付けられている。
【0101】ここで、図5に示すように、偏心カム82
の回転中心からの半径が短い外周部分が円盤88に対向
している場合には、スプリング86に付勢された搬送ロ
ーラ84は搬送ローラ72に接触しているが、偏心カム
82が回転して回転中心からの半径が長い外周部分が円
盤88に接触すると、円盤88が偏心カム82に押圧さ
れて上方に移動し、これに伴って上側の搬送ローラ84
が下側の搬送ローラ72から離間するように構成されて
いる。 (吸着装置)図5及び図6に示すように、スライド部材
52には、一対の取付板53を介して吸着装置90が取
り付けられている。
【0102】一対の取付板53には、軸91が水平に固
定されている。
【0103】軸91には、回転フレーム92、及びウォ
ームホイール93、プーリー94が回転自在に支持され
ている。
【0104】なお、ウォームホイール93とプーリー9
4とは互いに固着されており、ウォームホイール93と
プーリー94とは同時に回転するようになっている。
【0105】スライド部材52にはモータ95が取り付
けられており、モータ95の軸95Aにはウォームホイ
ール93に噛み合うウォーム96が取り付けられてい
る。
【0106】プーリー94には、ワイヤー97が巻き付
けられている。
【0107】ワイヤー97は、回転フレーム92のワイ
ヤ孔92Aを介して回転フレーム92の外部へ導き出さ
れており、ワイヤー97の先端には吸着装置90の吸盤
ブラケット98が取り付けられている。
【0108】また、吸盤ブラケット98は、複数のリン
クをX字状として多数連結した一方向に伸縮自在とされ
た一対のマジックハンド状アーム130によって回転フ
レーム92に支持されている。
【0109】図2に示すように、吸着装置90は、この
吸盤ブラケット98の側面に印刷版12の幅方向に沿っ
て1列に設けられた複数の吸盤99と、この吸盤99か
ら空気を吸引して吸着力を持たせるためのエアー吸引配
管100を備えている。
【0110】エアー吸引配管100の一端部にはマグネ
ットポンプ101が取り付けられている。
【0111】また、エアー吸引配管100の途中には、
電磁弁102と、負圧センサ103が設けられている。
【0112】なお、図6に示すように、ワイヤー97に
て吸着装置90が吊り下げられている状態では、吸盤9
9は、カセット38に収容された印刷版12に対向する
ように下方を向いている(印刷版12の上面(裏面)に
おける図1の右端部近傍に接触する。)。
【0113】ウォームホイール93が矢印CW方向に回
転されると、プーリー94からワイヤー97が送り出さ
れ、吸着装置90が下降する。
【0114】吸着装置90が下降すると、印刷版12の
上面(裏面)における図1の右端部近傍に接触する。
【0115】なお、不要なカセット38は、カセット退
避空間部48に退避させるため、常に選択された必要な
カセット38を吸盤99に対向させることができる。
【0116】この密着状態で、マグネットポンプ101
を作動させることで、吸盤99は吸着力を持ち、印刷版
12に密着する。
【0117】この密着状態は、前記負圧センサ103か
らの信号により検出することができ、密着を検出すると
電磁弁102を閉状態とすることで、密着力を維持する
ことができるようになっている。
【0118】印刷版12に密着した状態で吸着装置90
を上昇させると、最上層の印刷版12が持ち上げられ枚
葉することができる。
【0119】吸盤ブラケット98には、押圧ピン104
が取り付けられている。
【0120】図6及び図7に示すように、回転フレーム
92は、側面に孔105が形成されており、この孔10
5の内側にサブフレーム106が配置されている。
【0121】サブフレーム106は、回転フレーム92
の側面と平行に設けられており、複数のスプリング10
7によって回転フレーム92の側面に支持されている。
【0122】また、サブフレーム106には、傾斜面1
08Aを備えたブロック108と、孔105に挿通可能
とされたストッパピン109が取り付けられている。
【0123】サブフレーム106は、通常時において
は、図6に示すように、ワイヤ孔92Aが下側を向いて
おり、図7(A)に示すようにストッパピン109が孔
105を挿通し、先端部分が取付板53に形成された孔
53Aに挿入される位置にある。
【0124】ウォームホイール93が矢印CCW方向
(図6参照)に回転され、ワイヤー97がプーリー94
に巻き付けられると、吸着装置90が上昇する。
【0125】図1に示すように、前記カセット38の図
1の右端部の2ヶ所の角部には、図8に示すようにさば
き板111が取り付けられている。このさばき板111
は、前記印刷版12の枚葉時の移動軌跡に干渉する位置
に設けられている。
【0126】したがって、印刷版12が持ち上げられる
と、印刷版12の両角部が移動を阻止され、印刷版12
が幅方向に亘って湾曲する(図8(A)参照)。
【0127】この湾曲によって、下層の合紙44又は印
刷版12との分離性が向上し、最上層の印刷版12がさ
ばき板111を乗り越えるときには、最上層の印刷版1
2のみを分離することができる(図8(B)参照)。
【0128】さらに吸着装置90が上昇し、図9に示す
ように吸盤ブラケット98が回転フレーム92に当接す
ると、図7(B)に示すように押圧ピン104がブロッ
ク108の傾斜面108Aを押圧してスプリング107
が伸び、ストッパピン109が回転フレーム92の内側
に移動する。
【0129】さらにウォームホイール93が矢印CCW
方向に回転されると、図10に示すように吸着装置90
と一体となった回転フレーム92が180°回転して吸
盤99が上を向く。 (合紙排除機構部)図11及び図12に示される如く、
枚葉搬送部15における搬送ユニット42の右側内側面
には、合紙排除機構部46が設けられている。
【0130】この合紙排除機構部46は、支持部150
と、操作部152とで構成されている。
【0131】支持部150は、前記搬送ユニット42の
内側面に対して上下移動可能に連結された天板154
と、一端が天板154の下面に結合され、他端が下方へ
垂下された互いに平行な一対のガイド板156とで構成
されている。
【0132】一対のガイド板156の間には、操作部1
52の一部を構成する昇降プレート158が配設されて
いる。
【0133】昇降プレート158は、薄肉板材を略L字
型に屈曲して形成しており、主面(縦壁面)の向きが前
記一対のガイド板156に対して略90°回転(平面視
で略90°回転)した状態とされている。
【0134】前記一対のガイド板156における互いに
対向する面側には、複数のローラ対160が取り付けら
れており、各ローラ対160の間に、前記昇降プレート
158の幅方向両端部が挟持されている。
【0135】これにより、昇降プレート158は、この
ローラ対160に案内され、前記ガイド板156に対し
て上下方向に自由に移動可能に保持される。
【0136】すなわち、フリーの状態では、昇降プレー
ト158は、自重で下方へ移動することなる。
【0137】このとき、昇降プレート158の屈曲され
た上部の水平面部158Aがストッパとなり、水平面部
158Aが最上位のローラ対160に当接することで、
下降量が制限されている。
【0138】昇降プレート158には、この昇降プレー
ト158と共に操作部152を構成する略コ字型に屈曲
された一対の挟持部材162、164が取り付けられて
いる。
【0139】一方の挟持部材162は、前記昇降プレー
ト158の主面(縦壁面)158Bに密着固定されてい
る。
【0140】また、他方の挟持部材164は、前記一方
の挟持部材162の上端部に軸166を介して回転可能
に連結されている。
【0141】この他方の挟持部材164は、長手方向中
間部で若干略く字型に屈曲されている。
【0142】前記軸166には、ねじりコイルばね16
8が取り付けられており、このねじりコイルばね168
の付勢力により、一対の挟持部材162、164は互い
に離間する方向(広がる方向)に相対回転し、付勢力
と、自重による回転力とのバランスがとれる所定の広が
り角度、或いは図示しないストッパにより制限された所
定の広がり角度で保持されている(図11(A)及び
(B)の状態)。
【0143】この挟持部材162、164の下端部には
それぞれつまみ部材170が取り付けられている。
【0144】つまみ部材170は、矩形ブロック状で、
合成樹脂やゴム等の比較的軟らかい(硬度が低い)部材
であり、少なくとも下端面に所定の摩擦力を必要とする
部材である。
【0145】このつまみ部材170は、印刷版12の表
面に敷設された合紙44をつまむ役目を有している。
【0146】前記天板154の下面には、前記他方の挟
持部材164に対応して、押圧部材172が取り付けら
れている。
【0147】この押圧部材172は、他方の挟持部材1
64の背側に向けて垂下されており、その最下端部に
は、ローラ174が取り付けられている。
【0148】ローラは、前記天板154と一対の挟持部
材162、164とが相対移動(接近する方向)したと
きに他方の挟持部材164に当接する構造となってい
る。
【0149】上記当接状態からさらに同一方向(接近す
る方向)に相対移動が続くと、ローラ174によって摩
擦力が軽減されているため、円滑に移動が継続され、こ
の押圧部材172の押圧力が、前記ねじりコイルばね1
68の付勢力の対抗力となり、他方の挟持部材164が
一方の挟持部材162に向けて軸166を中心に回転す
る(図11(A)及び(B)が相対移動開始直前の状
態)。
【0150】この相対移動は、天板154に対してフリ
ーの状態とされた昇降プレート158(最も下方位置に
ある状態)から天板154が下降したとき、前記つまみ
部材170が合紙44面に当接し、昇降プレート158
の下降が阻止されたときに生じる。
【0151】この状態でさらに天板154が下降する
と、押圧部材172が他方の挟持部材164に対して押
圧力を出し、この他方の挟持部材164が一方の挟持部
材162に接近する方向に軸166を中心に回転する途
中で、合紙44を摩擦力で追従させる。
【0152】このとき、一方の挟持部材162が合紙4
4と当接して、合紙44の移動を阻止しているため、合
紙44には、追従した分だけ弛みが生じる。
【0153】なお、他方ん挟持部材164に取り付けら
れたつまみ部材170は、付勢力による若干量の伸縮が
可能となっている(図12(B)矢印C参照)。
【0154】この弛みを一対のつまみ部材170で挟持
することで、合紙44を保持することができるようにな
っている(図12(A)及び(B)の状態)。
【0155】また、前記一対のガイド板156には、前
記昇降プレート158における一方の挟持部材162が
取り付けられた面とは反対側の空間において、軸176
が掛け渡されている。
【0156】軸176には、ロックレバー178が回転
可能に取り付けられている。
【0157】ロックレバー178は、一端部が前記昇降
プレート158の水平面部158Aに固定された引張コ
イルばね180(図11及び図12共に(B)参照)の
他端部が取り付けられており、通常は図11(B)の正
面からみて略水平状態で保持されている。
【0158】ロックレバー178の図11(B)の左端
は、肉厚が拡大され、その外周面に円弧面部178Aと
平面部178Bとが形成されており、この図11の状態
では、平面部178Bが前記昇降プレート158と対向
している。
【0159】ここで、昇降プレート158が天版154
に対して相対移動すると、ロックレバー178は、引張
コイルばね180の付勢力によって、若干図11(B)
の反時計方向回りに回転し、円弧面部178Aが昇降プ
レート158に接触する。
【0160】その後、昇降プレート158との摩擦力で
前記軸176を中心に図11(B)の反時計周り方向に
回転し、図12(B)に示すように右上がり状態となっ
た時点で円弧面部178Aが昇降プレート158に接触
するようになる。
【0161】この円弧面部178Aが昇降プレート15
8に接触した状態では、所謂ロック状態となり、現在の
天板154と昇降プレート158との相対位置関係(前
記一対のつまみ部材170が接触している状態)を維持
することができるようになっている。
【0162】この状態で天板154が上昇すると、前記
一対のつまみ部材170により合紙44を保持した状態
で上昇するため、合紙44をつまみあげることができ
る。
【0163】この移動は、カセット38の最上層が合紙
44の場合のみであり、最上層が印刷版12の場合に
は、天板154の下降を実行しない。
【0164】天板154の上昇時における前記ロックレ
バー178の移動軌跡にはロック解除ピン182(図1
参照)が配設されており、天板154が所定量上昇する
と、ロックレバー178はロック解除ピン180に当接
してその移動が阻止されるため、ロックレバー178が
軸176を中心に図12(B)の時計回り方向に回転す
ることになる。
【0165】これにより、再度平面部178Bが昇降プ
レート158に対向し、接触状態が解除されるため、引
張コイルばね180の付勢力が復帰し、ロックレバー1
78を略水平状態に維持することができる。
【0166】なお、前記天板154が所定量上昇する前
において、図13に示される如く、合紙44の端部は、
ローラ対181によって挟持されるようになっており、
この位置で上昇は一旦停止するように制御されている。
【0167】すなわち、図13に示される如く、この昇
降プレート158の上昇途中には、つまみ上げた合紙4
4を挟持するローラ対181が設けられている。
【0168】ローラ対181の内、下側のローラ181
Aが上側のローラ181Bに対して接近離間可能とされ
ており、通常は離間状態とされ、つまみ上げた合紙44
が上側のローラと接触した時点で上側のローラ181B
に接近する。
【0169】これにより、ローラ対181によって合紙
44を挟持することができる。
【0170】ローラ対181は図示しない駆動手段の駆
動力で回転し、合紙44を前記カセット退避空間部48
の上面に設けられた合紙収容箱49(図1参照)へ排出
するようになっている。 (作用)以下に本実施の形態の作用を図14のフローチ
ャートに従い説明する。
【0171】まず、ステップ200では、各部の初期設
定を実行する。
【0172】すなわち、吸着装置90をガイドレール5
0の図1の左端部(露光部14側)にとし、吸盤99を
下側に向けておく。
【0173】また、露光部14の搬送ガイドユニット1
8の給版ガイド20をパンチャー24に対応させてお
く。
【0174】次のステップ202では、これから処理す
る印刷版12のサイズを読み込み、次いでステップ20
4で読み込まれたサイズを収容するカセット38が何段
目にあるかを認識する。
【0175】ステップ206では、前記認識したカセッ
ト38以外のカセット38、すなわち不要なカセットを
水平移動させることで退避させる。
【0176】例えば、必要なカセット38が最上段であ
れば、退避の必要はない(図1参照)。
【0177】また、必要なカセット38が上から3段目
の場合には、最上段及び2段目のカセット38を露光部
14に設けたカセット退避空間部48へ水平移動させて
退避させる。
【0178】このようにして、必要なカセット38を最
上段とする。
【0179】次のステップ208では、必要なカセット
38に収容状態において、最上層が合紙44であるか印
刷版12であるかを判断する。
【0180】これは、図示しない反射形のセンサ等を用
い、その反射率の差によって非接触で検出してもよい
し、接触型のセンサで導電率の差によって検出してもよ
い。
【0181】ステップ208で肯定判定されると、最上
層が合紙であるため、ステップ210へ移行してこの合
紙44を取り除く動作を開始する。
【0182】すなわち、動作制御としては、ステップ2
10で合紙排除機構部46の下降を開始し、ステップ2
12で所定量(L1)下降したと判断した時点で、下降
を停止する(ステップ214)。ここまでは、合紙44
を保持するための動作であり、この動作中に合紙排除機
構部46では以下のような動作がなされる。 昇降プレート158の先端のつまみ部材170が合紙
44に当接 支持部150が操作部152に対して相対移動 ロックレバー178の回転 押圧プレート172による、他方の挟持部材164の
軸166を中心とした回転(一方の挟持部材162への
接近) つまみ部材170により合紙44を弛ませ、挟持 挟持状態のロックレバー178による保持 その後、ステップ215では、合紙排除機構部46の上
昇を開始し、ステップ216において所定量(前記下降
時の移動量L1に対して、若干少ない量L2)上昇したと
判断した時点で、一旦上昇を停止させる(ステップ21
7)。
【0183】この状態で、ステップ218では、合紙4
4のローラ対181への受渡しを実行する。
【0184】すなわち、つまみ部材170に挟持された
合紙44は、ローラ対181の上側のローラ181B
(固定配置)の下側に位置しており、下側のローラ18
1A(可動)をアームの回転移動で上側のローラ181
Bに接近させる。
【0185】これにより、合紙44は、ローラ対181
に挟持されることになる。
【0186】次にローラ対181の駆動を開始すると、
合紙44は、装置外へと搬送され、合紙収容箱49へと
排出される(ステップ219)。
【0187】また、ステップ220では、前記ステップ
219によるローラ対181の駆動開始(合紙44の排
出)とほぼ同時に合紙排除機構部46の上昇を再開し、
元の位置に戻し、ステップ224へ移行する。
【0188】上記合紙排除機構部46の上昇再開時に
は、ロックレバー178が解除ピン182と当接する。
【0189】これにより、ロックレバー178は、軸1
76を中心として回転し、昇降プレート158との対向
面が円弧面部178Aから平面部178Bへと移行し、
昇降プレート158の保持が解除される。
【0190】これにより、昇降プレート158は、自重
により最下端まで移動する。これは、支持部150と操
作部152との相対移動であり、押圧プレート172に
よる昇降プレート158の押圧も解除されるため、一対
の挟持部材162、164はねじりコイルばね168の
付勢力で所定の角度まで広がり、合紙44の挟持を解除
する。
【0191】ステップ224は、前記ステップ208に
おいて否定判定、すなわちカセット38の最上層が印刷
版12であると判定された場合に移行する。
【0192】このステップ224以降は、印刷版12の
枚葉動作となる。
【0193】ステップ224では、吸着装置90の下降
が開始される。
【0194】なお、合紙44を排除した直後では、吸着
装置90はガイドレール50の右端に位置している。
【0195】次のステップ226では、マグネットポン
プ101を駆動し、次いでステップ228で負圧センサ
103で所定の負圧を検出したか否かが判断される。
【0196】すなわち、吸着装置90の下降に伴なっ
て、吸盤99が印刷版12に接近していき、吸盤99の
吸着面が印刷版12の上面(非画像形成面)に接触する
ことで、吸盤99の配管内が負圧となり印刷版12を吸
着することができる。
【0197】ステップ228で負圧を検出したと判定さ
れると、ステップ230へ移行して、吸着装置90の下
降を停止させる。
【0198】これが、吸盤99が印刷版12に密着した
状態であり、次のステップ232では、吸着装置90を
上昇させる。
【0199】この吸着装置90の上昇により、最上層の
印刷版12が持ち上げられる。
【0200】ここで、カセット38の図1の右端部両角
部には、さばき板111が取り付けられ、印刷版12の
上昇移動軌跡と干渉する位置に存在する。
【0201】このため、吸盤99によって持ち上げられ
た印刷版12の幅方向(図2の左右方向)中央部が凸と
なって湾曲する。
【0202】この湾曲により、下層との間に空気層が設
けられ、この下層との分離性が向上する。
【0203】従って、さばき板111を乗り越えた後
は、最上層の印刷版12のみが吸盤99によって持ち上
げられることになる。
【0204】持ち上げられた印刷版12は、片持ち状態
であるため、図1の右端部側から徐々にめくり上げられ
る。
【0205】ワイヤー97が更に巻き取られ、吸盤ブラ
ケット90が回転フレーム92に当接すると、吸着装置
90と一体となった回転フレーム92が矢印CCW方向
に回転して吸盤99が下向き状態から上向き状態とな
り、印刷版12は、吸盤99が吸着した端部側約半分の
寸法分は表裏反転し、残りの後半の部分は垂れ下がり状
態となる。
【0206】次のステップ234では、モータ68によ
りタイミングプーリー66が回転され、吸着装置90の
取り付けられたスライド部材52は、ガイドレール50
の左端部方向へ水平移動する。
【0207】スライド部材52が露光部14側に移動す
ると、偏心カム82が円盤88を上方に押し上げ、上側
の搬送ローラ84が下側の搬送ローラ72から離間し、
その後、印刷版12の端部付近が搬送ローラ84と搬送
ローラ72との間に挿入される。
【0208】さらにスライド部材52が露光部14側に
移動してストッパ70に当接すると、偏心カム82の半
径の小さい部分が円盤88に対応し、上側の搬送ローラ
84が下側の搬送ローラ72に接近し、印刷版12の端
部付近が搬送ローラ84と搬送ローラ72とで挟持され
ると共に、吸盤99による吸着が解除される。
【0209】このとき搬送ローラ72は、矢印CCW方
向に回転しているので、吸盤99から離れた印刷版12
は、搬送ローラ84と搬送ローラ72とによって挟持さ
れて露光部14へ搬送され、露光部14の搬送ガイドユ
ニット18の内、給版ガイド20へ送り込まれる。
【0210】次のステップ236では、給版ガイド20
がパンチャー24に対応しているため、印刷版12の先
端をパンチャー24へ送り込み、パンチ処理が実行さ
れ、その後、給版ガイド20に戻される。
【0211】次いでステップ238では、搬送ガイドユ
ニット18を切り換えて、給版ガイド20を回転ドラム
16へ対応させる。これにより、印刷版12を回転ドラ
ム16へ、この回転ドラム16の接線方向から送り込む
ことができる。
【0212】送りこまれた印刷版12は、先端チャック
26及び後端チャック36によって回転ドラム16の周
面に緊密に巻き付けられ(ステップ240)、露光のた
めの位置決めが完了する。
【0213】次のステップ242では、画像データを読
み込み、記録ヘッド部37からの光ビームによって露光
処理が開始される(ステップ244)。
【0214】露光処理は、回転ドラム16を高速で回転
させながら(主走査)、記録ヘッド部37を回転ドラム
16の軸線方向へ移動する、所謂走査露光である。
【0215】ステップ244による露光処理が終了する
と、ステップ246へ移行して、搬送ガイドユニット1
8を切り換え(排版ガイド22を回転ドラム16へ対応
させ)、次いでステップ248において、回転ドラム1
6に巻きつけた印刷版12を接線方向から排出してい
く。
【0216】このとき、印刷版12は、排版ガイド22
に送られる。
【0217】印刷版12が排版ガイド22に送られる
と、次のステップ250へ移行して、搬送ガイドユニッ
ト18を切り換え、排版ガイド22を排出口へ対応さ
せ、次いでステップ252で印刷版12を排出させる。
【0218】この排出方向には、現像部が設けられてお
り、印刷版12は続けて現像処理される。
【0219】上記実施の形態によれば、従来の装置に比
較して印刷版12を搬送するための駆動源の数を少なく
でき、装置構成を簡略化、かつ軽量化することができ
る。
【0220】なお、上記実施形態では、カセット38を
複数用いたが、印刷板12の種類が1つである場合に
は、カセット38は一つであっても良い。
【0221】また、上記実施形態では、回転フレーム9
2と吸盤ブラケット98とを複数のリンクをX字状とし
て多数連結した一方向に伸縮自在とされた一対のマジッ
クハンド状アーム130によって連結したが、一方向に
伸縮自在に支持可能なものであれば、他の機構を用いて
連結しても良い。
【0222】マジックハンド状アーム130の代わりと
して、例えば、図15に示すように径の異なる複数のパ
イプ190と複数の圧縮スプリング192とを組み合せ
た伸縮機構を用いても良く、図16に示すようにピスト
ン部分194A及びシリンダ部分194Bを設けた複数
の部材194と、複数の圧縮スプリング196とを組み
合せた伸縮機構を用いても良く、図17に示すように、
鉛直方向に複数のリンク198を直列に連結したものを
左右に設けると共に、リンク198の関節部分を左右に
連結するリンク200を間隔をおいて連結した伸縮機構
を用いても良い。
【0223】
【発明の効果】以上説明した如く本発明の印刷版搬送装
置によれば、従来の装置に比較して印刷版を搬送するた
めの駆動源の数を少なくでき、装置構成を簡略化、かつ
軽量化することができる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る印刷版自動露光装置の概略
図である。
【図2】図1の右側面図である。
【図3】カセットに収容した印刷版と合紙の重ね合わせ
構造を示す拡大図である。
【図4】(A)はカセットの退避機構を示す正面図、
(B)は図4(A)の右側面図であり、(C)はカセッ
トの駆動機構を示す平面図である。
【図5】搬送ユニット及び吸着装置の斜視図である。
【図6】吸着装置の側面図である。
【図7】(A)はロック機構のロック状態を示す側面で
あり、(B)はロック機構のロック解除状態を示す側面
図である。
【図8】(A)及び(B)は、さばき板による印刷版持
ち出しの手順を示すカセットの右側面図である。
【図9】吸盤ブラケットが回転フレームに当接した状態
を示す吸着装置の側面図である。
【図10】吸盤が上を向いた状態を示す吸着装置の側面
図である。
【図11】(A)は合紙排除機構部の待機状態を示す斜
視図、(B)はその正面図である。
【図12】(A)は合紙排除機構部の合紙保持状態を示
す斜視図、(B)はその正面図である。
【図13】ローラ対の駆動による合紙の排出状態を示す
正面図である。
【図14】本実施の形態に係る印刷版自動露光装置の処
理の流れを示すフローチャートである。
【図15】(A)は他の実施形態に係る伸縮機構の伸張
時の側面図であり、(B)は縮小時の側面図である。
【図16】(A)は更に他の実施形態に係る伸縮機構の
伸張時の側面図であり、(B)は縮小時の側面図であ
る。
【図17】(A)は更に他の実施形態に係る伸縮機構の
伸張時の側面図であり、(B)は縮小時の側面図であ
る。
【符号の説明】
12 印刷版 14 露光部(次工程) 15 枚葉搬送部(印刷版搬送装置) 38 カセット 40 カセット収容部 42 搬送ユニット(駆動手段) 48 カセット退避空間部(収容ユニット) 54 回転軸(駆動手段) 56 回転軸(駆動手段) 58 タイミングプーリー(駆動手段) 60 タイミングプーリー(駆動手段) 62 タイミングベルト(駆動手段) 64 トルクリミッタ(駆動手段) 66A タイミングプーリー(駆動手段) 66B タイミングプーリー(駆動手段) 68 モータ(駆動手段) 72 搬送ローラ(駆動手段) 74A タイミングプーリー(駆動手段) 74B タイミングプーリー(駆動手段) 76A タイミングベルト(駆動手段) 80 減速機(駆動手段) 82 偏心カム(駆動手段) 84 搬送ローラ(駆動手段) 86 スプリング(駆動手段) 87 ベアリング(駆動手段) 88 円盤(駆動手段) 90 吸着装置(吸着手段) 110 スライドベース(スライド支持手段) 112 支持ローラ(スライド支持手段) 116 レール(スライド支持手段) 117 モータ(カセット移動手段) 118 軸(カセット移動手段) 119 ローラ(カセット移動手段) 120 ソレノイド(カセット移動手段) 122 ローラ(カセット移動手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類の印刷版を、それぞれ専用のカ
    セットに収容し、当該複数のカセットから不規則に種類
    の異なる印刷版を選別し、選別した印刷版を搬送ローラ
    で次工程へ搬送する印刷版搬送装置であって、 前記複数のカセットを、設置面に対して複数段重ねて印
    刷版の一端辺の水平方向位置を基準とし、前記基準位置
    に配置すると共に、各カセット毎に設置面と概ね平行に
    独立してスライド移動可能に仕切られた空間部を備えた
    収容ユニットと、 前記カセットを前記空間部に対して水平方向にスライド
    自在に支持するためのスライド支持手段と、 前記次工程へ送るべき種類の印刷版を収容したカセット
    のみを前記基準位置に残し、その他のカセットを前記基
    準位置から退避させるカセット移動手段と、 前記退避によって基準位置に残されたカセットから最上
    面の印刷版を吸着して上方に持ち上げる吸着手段と、 印刷版を吸着した吸着手段を搬送ローラ側へ移動すると
    共に、吸着手段より受け取った印刷版を次工程へ搬送す
    るように搬送ローラを駆動する駆動手段と、 を有することを特徴とする印刷版搬送装置。
  2. 【請求項2】 専用のカセットに収容した印刷版を搬送
    ローラで次工程へ搬送する印刷版搬送装置であって、 カセットから最上面の印刷版を吸着する吸着手段と、 印刷版を吸着した吸着手段を搬送ローラ側へ移動すると
    共に、吸着手段より受け取った印刷版を次工程へ搬送す
    るように搬送ローラを駆動する駆動手段と、 を有することを特徴とする印刷版搬送装置。
  3. 【請求項3】 印刷版は画像形成層を下向きにしてカセ
    ットに収容され、 前記吸着手段は、印刷版の画像形成層とは反対の上面を
    吸着した後、画像形成層が上向きとなるように印刷版を
    反転する、ことを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載の印刷版搬送装置。
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