JP2003276878A - 画像記録材料枚葉搬送装置 - Google Patents

画像記録材料枚葉搬送装置

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JP2003276878A
JP2003276878A JP2002089297A JP2002089297A JP2003276878A JP 2003276878 A JP2003276878 A JP 2003276878A JP 2002089297 A JP2002089297 A JP 2002089297A JP 2002089297 A JP2002089297 A JP 2002089297A JP 2003276878 A JP2003276878 A JP 2003276878A
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recording material
movement
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JP2002089297A
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Tsukasa Ono
司 小野
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 限られたスペースで印刷版を傷つけることな
く印刷版の表裏を反転して搬送する。 【解決手段】 カセット38に層状に重ねて収容された
印刷版12を持ち出す際に裏面を吸盤82に吸着させて
持ち出し、画像形成層を傷つけない。また、回転移動体
58と同軸で回転速度の異なるピニオン54がガイドレ
ール50の可動部50B上に設けられたラック52上を
移動すると共に、回転移動体58及びブラケット64に
より所定の曲率半径で吸盤82を180°回転させて印
刷版12を順次反転する。さらに、回転停止部59によ
りピニオン54の回転を停止し、可動部50Bごと露光
部14側へ移動させて印刷版12を搬送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像記録材料が重
ねて収容されたカセットから当該画像記録材料を次工程
へ送り出すための画像記録材料枚葉搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】支持体上に画像記録面が設けられた画像
記録材料(印刷版)を用い、この印刷版の画像記録面に
直接レーザビーム等で画像を記録する技術が開発されて
きている(印刷版露光装置)。このような技術では、印
刷版への迅速な画像記録が可能となっている。
【0003】なお、印刷版にはフォトポリマー刷版、サ
ーマル型刷版、銀塩拡散転写型刷版等が含まれる。
【0004】印刷版への画像記録の技術を用いる印刷版
自動露光装置では、複数枚の印刷版を積層したカセット
から当該印刷版を1枚ずつ取り出して(枚葉して)、露
光部へ送り込むようにしている。
【0005】ここで、カセットへ印刷版を積み重ねる場
合、画像記録面に傷がつくことを防止するため薄膜状の
保護シートである合紙を印刷版の間に挿入するようにし
ている。このため、カセット内では、印刷版と合紙とが
交互に積み重ねられることになる。
【0006】また、印刷版はカセットから吸盤を用いて
枚葉している。この場合、印刷版は前記画像記録面が傷
つき易いため、カセットから吸盤等を用いて枚葉する場
合に、バック面(裏面)を上向きにしてカセットへ収容
し、このバック面に直接吸盤を接触させて持ち出すよう
にしている。これに対して、印刷版が露光部に搬送され
たとき、画像記録面が上向きであることが前提である場
合、印刷版を吸着した吸盤を所定の位置を中心に概ね1
80°回転させて印刷版全面をめくっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように印刷版を反転しながら搬送すると、印刷版を反転
させるための吸盤の移動量が大きくなり、大きなスペー
スを使用している。
【0008】また、近年、装置の小型化が進み、反転、
搬送のためのスペースを大きく確保することが困難とな
っている。
【0009】本発明は上記事実を考慮し、限られたスペ
ースで画像記録材料を傷つけることなく画像記録材料の
表裏を反転して搬送することができる画像記録材料枚葉
搬送装置を得ることが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、画像記録材料が重ねて収
容されたカセットから当該画像記録材料を次工程へ送り
出すための画像記録材料枚葉搬送装置であって、前記画
像記録材料の裏面側を所定のピックアップポイントにお
いて持ち出し、前記カセットと次工程との間を直線移動
可能な移動体と、前記画像記録材料を保持した状態で前
記移動体を次工程へ直線移動させる移動手段と、前記移
動手段による前記移動体の移動中に、前記画像記録材料
がピックアップポイントから順次反転するように前記移
動体を所定の曲率半径で回転させる回転手段と、前記移
動体が画像記録材料を持ち出して保持している状態で、
前記移動体の直線移動並びに回転移動を開始すること
で、前記画像記録材料のピックアップポイントの移動軌
跡がサイクロイド曲線となるように前記移動体の移動を
制御する制御手段と、を有し、サイクロイド曲線となる
ためのピックアップポイントを対象として、前記移動体
が直線移動するときのX方向移動量と、移動体が回転移
動するときのY方向移動量との関係を理論値とした場合
に、Y方向移動量をサイクロイド曲線の理論値よりも小
さくし、当該Y方向移動にかかる時間を、X方向移動に
係る時間よりも速く設定することを特徴としている。
【0011】請求項1の発明によれば、画像記録材料
が、重ねて収容されたカセットから前記画像記録材料を
次工程へ送り出すための画像記録材料枚葉搬送装置にお
いて、移動体により前記画像記録材料の裏面側を所定の
ピックアップポイントにおいて持ち出し、前記カセット
と次工程との間を直線移動可能となっており、画像記録
材料の裏面側をピックアップポイントとするため、画像
記録面に接触することなく画像記録材料を持ち出すこと
ができ、画像記録面を傷つけない。また、移動体はカセ
ットと次工程との間を直線移動可能であり、移動手段に
より前記画像記録材料を保持した状態で前記移動体を次
工程へ移動させるため、画像記録面に接触せずに次工程
へ搬送することができる。
【0012】また、回転手段により、前記移動手段によ
る前記移動体の移動中に、前記画像記録材料が順次反転
するように前記移動体を所定の曲率半径で回転させてお
り、画像記録材料の画像記録面を傷つけることなく反転
できる。
【0013】制御手段は、前記移動体が画像記録材料を
持ち出して保持している状態で、前記移動体の直線移動
並びに回転移動を開始することで、前記画像記録材料の
ピックアップポイントの移動軌跡がサイクロイド曲線と
なるように前記移動体の移動を制御するため、画像記録
材料を次工程へ搬送すると共に反転もすることができ
る。
【0014】さらに、サイクロイド曲線となるためのピ
ックアップポイントを対象として、前記移動体が直線移
動するときのX方向移動量と、移動体が回転移動すると
きのY方向移動量との関係を理論値とした場合に、Y方
向移動量をサイクロイド曲線の理論値よりも小さくし、
Y方向移動にかかる時間を、X方向移動に係る時間より
も速く設定している。
【0015】よって、小さなサイクロイド曲線軌跡によ
り印刷版を傷つけずに反転可能となると共に、印刷版の
反転後、さらにX方向へ移動して次工程へ搬送されるの
で、サイクロイド曲線を小さくしても搬送ローラ等を増
やすことなく、反転、搬送スペースを省スペースとする
ことができる。
【0016】請求項2に記載の発明は、請求項1の発明
において、前記Y方向移動の時間短縮を、移動体の回転
半径の縮小によって実行することを特徴としている。
【0017】請求項2の発明によれば、移動体の回転半
径を縮小することでY方向移動の時間を短縮させている
ため、装置を複雑化して部品点数等を増やすことなく上
記請求項1の効果が得られる。
【0018】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2の発明において、前記Y方向移動にかかる時間を
サイクロイド曲線の理論値よりも遅くすることでX方向
移動にかかる時間と一致させることを特徴としている。
【0019】請求項3の発明によれば、請求項1又は請
求項2の発明において、前記Y方向移動にかかる時間を
サイクロイド曲線の理論値よりも遅くしており、ピック
アップポイントの軌跡を理論値とは異なるサイクロイド
曲線として、反転と搬送が同時に完了するようにしてい
る。
【0020】よって、画像記録材料同士が擦れたり、収
容されていたカセット壁に画像記録材料の後端が当接音
(コツン音)を発して衝突することによる傷の発生を防
止して、反転、搬送スペースを省スペースとすることが
できる。
【0021】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)図1には、
本実施の形態に係る印刷版自動露光装置10が示されて
いる。
【0022】この印刷版自動露光装置10は、印刷版1
2の画像形成層に光ビームを照射して画像を露光する露
光部14と、印刷版12を枚葉し、前記露光部14へ搬
送する枚葉搬送部15と、の2つのブロックに分かれて
いる。また、この印刷版自動露光装置10によって、露
光処理された印刷版12は、印刷版自動露光装置10に
隣接して設置された図示しない現像装置へ送り出される
ようになっている。 (露光部の構成)露光部14は、印刷版12を周面に巻
付けて保持する回転ドラム16を主要部として構成され
ており、印刷版12は、搬送ガイドユニット18に案内
されて、この回転ドラム16の接線方向から送り込まれ
るようになっている。搬送ガイドユニット18は、給版
ガイド20と排版ガイド22とで構成されており、この
搬送ガイドユニット18における、枚葉搬送部15との
境界側には、搬送ローラ108とガイド板109とが配
設されている。
【0023】搬送ガイドユニット18の給版ガイド20
と排版ガイド22とは、互いの相対位置関係が横V字型
とされ、図1の右端部側を中心として、所定角度回動す
る構造となっている。この回動によって、給版ガイド2
0又は排版ガイド22を選択的に前記回転ドラム16に
対応させる(回転ドラム16の接線方向に配置させる)
ことができる。
【0024】また、搬送ガイドユニット18の近傍に
は、パンチャー24が配設されており、給版ガイド20
をパンチャー24に対向させることで、印刷版12の先
端をパンチャー24へ送り込むことができるようになっ
ている。
【0025】前記枚葉搬送部15から送り込まれた印刷
版12は、まず、給版ガイド20に案内されてパンチャ
ー24へ送り込まれ、この印刷版12の先端に位置決め
用の切欠きを形成する。
【0026】印刷版12は、パンチャー24による処理
後、一旦給版ガイド20に戻されることで、回転ドラム
16に対応する位置に移動される。
【0027】回転ドラム16は、図示しない駆動手段に
よって、印刷版12の装着露光方向(図1の矢印A方
向)及び装着露光方向と反対方向となる印刷版12の取
外し方向(図1の矢印B方向)へ回転される。
【0028】図1に示されるように、露光部14に設け
られている回転ドラム16には、外周面の所定の位置
に、先端チャック26が取付けられている。露光部14
では、この回転ドラム16に印刷版12を装着するとき
に、先ず、先端チャック26が、搬送ガイドユニット1
8の給版ガイド20によって送り込まれる印刷版12の
先端に対向する位置(印刷版装着位置)で回転ドラム1
6を停止させる。
【0029】露光部22には、印刷版装着位置で先端チ
ャック26に対向して装着カム28が設けられている。
先端チャック26は、この装着カム28が回動して一端
側が押圧されることにより、回転ドラム16の周面との
間に印刷版12の挿入が可能となる。
【0030】露光部14では、印刷版12の先端が先端
チャック26と回転ドラム16の間に挿入された状態
で、装着カム28を戻して先端チャック26への押圧を
解除することにより、印刷版12の先端を先端チャック
26と回転ドラム16の周面との間で挟持して保持す
る。
【0031】このときに、印刷版12は、パンチャー2
4によって穿設された切り欠きに、回転ドラム16の周
面の所定の位置に突設されている図示しない位置決めピ
ンが入り込むことにより、回転ドラム16に対して位置
決めされる。なお、印刷版12の先端を突き当てて位置
決めしてもよい。
【0032】露光部14では、回転ドラム16に印刷版
12の先端が固定されると、回転ドラム16を装着露光
方向へ回転する。これにより、搬送ガイドユニット18
の給版ガイド20から送り込まれる印刷版12は、回転
ドラム16の周面に巻き付けられる。
【0033】回転ドラム16の周面近傍には、印刷版装
着位置よりも装着露光方向の下流側にスクイズローラ3
0が配置されている。このスクイズローラ30は、回転
ドラム16に向けて移動することにより回転ドラム16
に巻き付けられる印刷版12を回転ドラム16へ向けて
押圧し、印刷版12を回転ドラム16の周面に密着させ
る。
【0034】また、露光部14には、スクイズローラ3
0よりも回転ドラム54の装着露光方向下流側近傍に後
端チャック着脱ユニット32が配置されている。後端チ
ャック着脱ユニット32には、回転ドラム16へ向けて
突出されたシャフト34の先端に後端チャック36が装
着されている。
【0035】露光部14では、回転ドラム16に巻き付
けた印刷版12の後端が、後端チャック着脱ユニット3
2に対向すると、シャフト34を突出させて、後端チャ
ック36を回転ドラム16の所定の位置に装着する。こ
れにより、後端チャック36が、回転ドラム16との間
で印刷版12の後端を挟持して保持する。
【0036】露光部14では、印刷版12の先端及び後
端を回転ドラム16に保持させるとスクイズローラ30
を離間させる。この後、露光部14では、回転ドラム1
6を所定の回転速度で高速回転させながら、この回転ド
ラム16の回転に同期させて、記録ヘッド部37から画
像データに基づいて変調した光ビームを照射する。これ
により、印刷版12が画像データに基づいて走査露光さ
れる。
【0037】露光部14では、印刷版12への走査露光
が終了すると、印刷版12の後端を保持している後端チ
ャック36が後端チャック着脱ユニット32に対向する
位置で回転ドラム16を一時停止させ、回転ドラム16
から後端チャック36を取り外す。これにより、印刷版
12の後端が開放される。
【0038】その後、回転ドラム16を印刷版12の取
出し方向へ回転させることで、印刷版12は後端側から
回転ドラム16の接線方向に沿って、搬送ガイドユニッ
ト18の排版ガイド22へ排出され、その後、次工程の
現像装置へ搬送される。 (枚葉搬送部の構成)図1及び図2に示される如く、枚
葉搬送部15には、装置設置面に対して平行とされた複
数のカセット38が積み重ねて収容されるカセット収容
部40が設けられている。カセット38は、本実施の形
態では、3段構成としているが、この段数に制限はな
い。
【0039】このカセット収容部40の上方には、印刷
版12をカセット38から持ち出して露光部14へ搬送
するための搬送ユニット42が設けられている。 (カセット及びカセット退避機構)カセット38には、
図3に示される如く、印刷版12をこの印刷版12の画
像形成層を保護するための薄肉フィルム状の合紙44が
交互に積み重ねられている。また、印刷版12は、前記
画像形成層が下向き(設置面側)とされて積層されてい
る。
【0040】各カセット38には、それぞれ異なるサイ
ズの印刷版12が収容されており、指定されたサイズの
印刷版12を露光部14へ送り込むことができるように
なっている。
【0041】ここで、最下段のカセット以外のカセット
38は、それぞれ独立して、水平移動可能とされてお
り、不要なカセット38をカセット退避空間部48へ水
平移動させるようにしている。すなわち、選択されたサ
イズの印刷版12が最下段のカセット38に収容されて
いる場合には、最上段及び上から2段目のカセット38
をカセット退避空間部48へ水平移動させる構造となっ
ている(図1の想像線参照)。
【0042】すなわち、本実施の形態では、必要なカセ
ット38は、一切移動させない構造となっていることが
特徴となっている。 (搬送ユニット)カセット収容部40の上方には、搬送
ユニット42が配設されている。
【0043】搬送ユニット42は、印刷版12の搬送方
向(図1の左右方向)に沿って一対のガイドレール50
を備えている。この一対のガイドレール50の間隔は、
印刷版12の幅寸法以上とされており、印刷版12は、
この一対のガイドレール50の間を通過可能となってい
る。
【0044】図4に示されるように、本実施の形態に係
るガイドレール50は、図1の右方向端部に固定された
固定部50Aと、支持部材55によって固定部50Aか
ら露光部14側へ水平に移動可能に支持された可動部5
0Bとで構成されている。
【0045】また、固定部50A及び可動部50Bの図
4の下方向に突出して設けられた接続部53A、53B
には、コイルばね51の両端がそれぞれ接続され、通常
はコイルばね51の引張力により可動部50Bが固定部
50Aに密着するようになっている。
【0046】可動部50Bの上面には、ラック(歯型)
52が形成されてピニオン(歯車)54が噛み合ってい
る(図2参照)と共に、両端部に回転停止部59が突出
して設けられ、ピニオン54の回転が停止するようにな
っている。このピニオン54の回転軸56には、ピニオ
ン54と同軸とされた回転移動体58が取付けられてい
る。
【0047】以下、回転移動体58を主とした周辺の構
造について説明するが、一対のガイドレール50に設け
られた回転移動体58が同一構成であるため、一方のみ
説明し他方については説明を省略する。
【0048】図5に示されるように、本実施の形態に係
る回転移動体58には、半径方向にガイド棒62が突出
され、このガイド棒62には、ブラケット64が挿入さ
れている。これにより、ブラケット64は、回転移動体
58の半径方向に移動可能とされる。また、ガイド棒6
2には、圧縮コイルばね66が取付けられ、ブラケット
64を回転移動体58に対して離反する方向へ付勢して
いる。
【0049】ブラケット64の左側面上端には、ベルト
68(またはワイヤ)の一端部が係止されている。この
ベルト68は、この係止部分からブラケット64の下端
部で反転され、さらに前記回転移動体58に巻き掛けら
れた後、前記ガイドレール50に沿って露光部14側ま
で配設されている。
【0050】ガイドレール50の露光部14側端部近傍
の下部にはプーリー70が配設され、前記ベルト68は
このプーリー70に巻き掛けられた後、モータ72の回
転軸に取り付けられたリール76に層状に巻き取られて
いる。
【0051】回転移動体58がガイドレール50の図1
の右端部近傍にある状態では、モータ72の駆動力でベ
ルト68をリール76に巻き出すと回転移動体58に回
転力が加わる。この回転力に応じてピニオン54がラッ
ク52に沿って回転移動しようとするが、回転停止部5
9により回転が妨げられるため、回転移動体58とブラ
ケット64とを圧縮コイルばね66の付勢力に抗して接
触させていたベルト68の張力が緩み、ブラケット64
がガイド棒62に沿って下降する。すなわち、ベルト6
8の緩み量によって、各段のカセット38の高さに対応
することができることになる。
【0052】図2に示される如く、前記一対の回転移動
体58に設けられたブラケット64間には、吸盤ユニッ
ト80が掛け渡されている。
【0053】吸盤ユニット80は、上方が開口した略コ
字型の吸盤ブラケット81と、この吸盤ブラケット81
の下面に印刷版12の幅方向に沿って1列に設けられた
複数(本実施の形態では9個)の吸盤82と、この吸盤
82から空気を吸引して吸着力を持たせるための複数
(本実施の形態では3系統)のエアー吸引配管84と、
で構成されている。
【0054】エアー吸引配管84の一端部には3個の吸
盤82に対応するように分岐され、他端部にはマグネッ
トポンプ86が取り付けられている。
【0055】また、エアー吸引配管84の途中には、電
磁弁88と、負圧センサ90が設けられている。
【0056】吸盤82は、前記カセット38に収容され
た印刷版12に対向しており、ベルト68がモータ72
のリール76が巻き出されて、ブラケット64が回転移
動体58から離間したとき、印刷版12の上面(裏面)
における図1の右端部近傍に接触する。
【0057】ここで、吸盤82の位置(軸線)は常に一
定であるが、不要なカセット38は、カセット退避空間
部48に退避させているため、常に選択された必要なカ
セット38を吸盤82に対向させることができる。
【0058】カセット38に吸盤82を対向させた状態
で、マグネットポンプ86を作動させることで、吸盤8
2は吸着力を持ち、印刷版12と密着するようになって
いる。この密着状態は、前記負圧センサ90からの信号
により検出することができ、密着を検出すると電磁弁8
8を閉状態とすることで、密着力を維持することができ
るようになっている。
【0059】吸盤82が印刷版12に密着した状態で、
モータ72の駆動力でベルト68をリール76に巻き取
ると、ベルト68の引張力により回転移動体58とブラ
ケット64とが圧縮コイルばね66の付勢力に抗して接
触され、ブラケット64が持ちあがることで最上層の印
刷版12が持ち上げられ、枚葉することができる。
【0060】ここで、カセットの図1の右端部の2ヶ所
の角部には、さばき板92が取り付けられている。この
さばき板92は、前記印刷版12の枚葉時の移動軌跡に
干渉する位置に設けられている。すなわち、印刷版12
が持ち上げられると、印刷版12の両角部が移動を阻止
され、印刷版12が幅方向に亘って湾曲する(図6
(A)参照)。この湾曲によって、下層の合紙44又は
印刷版12との分離性が向上し、最上層の印刷版12が
さばき板92を乗り越えるときには、最上層の印刷版1
2のみを分離することができる(図6(B)参照)。
【0061】印刷版12の先端部をカセットから持ち出
した状態で、さらにモータ72によるベルト68をリー
ル76へ巻き取ると、引張力により回転移動体58に回
転力が加わり、この回転力に応じてピニオン54がガイ
ドレール50の可動部50B上に設けられたラック52
に沿って図1の左方向へ回転移動する。
【0062】回転移動体58が反時計方向に180°回
転すると、ブラケット64及び吸盤82も回転移動体5
8まわりを反時計方向に180°回転して回転移動体5
8の上方向に位置した状態となり、ピニオン54の回転
は回転停止部59により停止する。
【0063】ここで、ブラケット64には、図1に示さ
れる如く円弧状のガイドプレート94が取り付けられて
いる。このガイドプレート94は1/4円分(又は1/
4の楕円若しくは放物線状)とされており、吸盤82が
印刷版12を吸着しているとき、ブラケット64が回転
移動体58回りに180°回転するのに伴い、印刷版1
2を巻き掛けながらめくり上げていくガイド面として機
能する(図1の鎖線参照)。このため、吸盤82に必要
以上の吸着力を持たせなくてもよく、ガイドプレート9
4で印刷版12を支えるため印刷版12を傷つけずに反
転できる。
【0064】また、本実施の形態では、回転移動体58
と回転軸56との間に所定の減速比に設定された減速機
構(図示省略)が設けられており、ピニオン54には、
回転移動体58の回転が増速して伝達されると共に、吸
盤82の回転半径を、理想のサイクロイド曲線軌跡で1
80°回転移動させることで露光部14へ搬送する回転
半径よりも小さくしているため、回転移動体58は、前
記引張力により図1の反時計方向に回転しながら可動部
50Bの左方向へ移動し、ピニオン54がガイドレール
50の可動部50Bに設けられた回転停止部59間を直
線移動する間に吸盤82が回転移動体58を中心として
サイクロイド曲線軌跡で180°回転する。
【0065】ここで、回転停止部59によりピニオン5
4の回転が停止しても、回転移動体58に引き続き図1
の反時計方向に回転力が加えられるため、コイルばね5
1の付勢力に抗して可動部50Bごと露光部14側に移
動して、露光部14の搬送ローラ108へ受け渡す。
【0066】ガイドレール50の可動部50Bが図1の
左端部近傍に位置している状態でモータ72の駆動力に
よりリール76からベルト68を巻き出すと、コイルば
ね51の付勢力によりガイドレール50の可動部50B
が固定部50A方向に移動して可動部50Bが固定部5
0Aに密着する。
【0067】可動部50Bが固定部50Aと密着した
後、さらにリール76からベルト68を巻き出すと、回
転移動体58の上方に位置していたブラケット64を引
張していたベルト68が緩み、ブラケット68が自重に
より図1の時計方向に回転しはじめるのに伴い、回転移
動体58に回転力が加わり、ピニオン54がラック52
に沿って増速して回転するため、回転移動体58及びブ
ラケット64は図1の時計方向に180°回転する間に
可動部50Bの右端部まで移動する。
【0068】このとき、可動部50Bの両端には回転停
止部59が設けられているため、ブラケット64及び回
転移動体58の回転とガイドレール50の可動部50B
の移動とが前後しても、回転移動体58が可動部50B
から脱落することはない。
【0069】モータ72の駆動力によるリール76への
ベルト68の巻き出し及び巻き取り、マグネットポンプ
86の動作による吸盤82からの吸引は、搬送ユニット
42の一連の動作を制御する搬送制御部75により制御
される。 (合紙排除機構部)搬送ユニット42のブラケット64
には、合紙排除機構部46が設けられている。
【0070】図7に示される如く、吸盤82を吊り下げ
支持する吸盤ブラケット81には、合紙排除機構部46
が設けられている。この合紙排除機構部46は、前記吸
盤ブラケット81に取付けられたガイド筒体96と、こ
のガイド筒体96に収容保持された一対の板状部材98
によって構成されている。この板状部材98は前記ガイ
ド筒体96に対して摺動可能とされており、一方の板状
部材98は直線状であり、他方の板状部材98は略く字
型に屈曲され、長手方向下半分が前記一方の板状部材9
8と離れた状態となっている。また、この他方の板状部
材98は、板ばねとしての機能を有している。なお、屈
曲された他方の板状部材98は、印刷版12の端部側
(図1の右端部側)に設けられている。
【0071】一対の板状部材98の下端部には、ゴム又
は合成樹脂製のつまみ部100が取り付けられている。
つまみ部100は、吸盤ブラケット81が下降したと
き、合紙44に当接する。この当接後、さらに吸盤ブラ
ケット81が下降すると、前記ガイド筒体96のみが移
動するため、一方の板状部材(直線状)98に対して、
他方の板状部材(略く字型)98が円弧軌道で接近し、
つまみ部100が接触して、合紙44を一対のつまみ部
材100で挟持することになる。
【0072】この移動は、カセット38の最上層が合紙
44の場合のみであり、最上層が印刷版12の場合に
は、先に吸盤82が当接することで、移動は停止する。
【0073】また、ブラケット64が上昇すると、上昇
途中まではこの合紙44の挟持保持状態を維持するた
め、合紙44がつまみあげられて、下層の印刷版12か
ら剥離される。
【0074】図7に示される如く、吸盤82と板状部材
98との相対位置関係は、以下のように構成している。
【0075】吸盤82の先端は、伸縮自在となってお
り、通常は圧縮コイルばね102の付勢力で伸長情報が
維持されている。この伸長状態で各吸盤82の吸着面の
高さ位置は一致している。
【0076】また、この吸盤82の伸長時の吸着面位に
よりも若干高い位置(高低差寸法a)には、前記つまみ
部100の下端面が位置している。
【0077】従って、最上層が印刷版12の場合(制御
系で認識している)、ブラケット64が下降して、吸盤
82の全てが印刷版12に密着したとき(負圧センサに
より検出)、つまみ部100は、印刷版12に接触する
ことはない。
【0078】また、最上層が合紙44の場合(制御系で
認識している)、吸盤82が合紙44に当接後、ブラケ
ット64がさらに下降が継続され、各吸盤82は、圧縮
コイルばね102の付勢力に抗して引き込まれていき、
つまみ部100が合紙44に当接する。
【0079】さらに、ブラケット64が下降を継続する
と、ガイド筒体96が板状部材98の下方へ移動するた
め、つまみ部100同士が接近し、合紙44をつまむ
(挟む)ことができる。
【0080】なお、このつまみ部100の挟持動作中、
吸盤82は押さえとして機能するため、合紙44は、つ
まみ部100を起点として短尺側(端部に近い側)が引
き寄せられることになり、つまみ部100に大きな抵抗
力は発生しない。
【0081】次に、合紙44をつまみ部100で挟持し
た状態で、ブラケット64は上昇するが、このとき、ガ
イド筒体96と板状部材98との相対位置が変わらない
ため、つまみ部100の合紙挟持状態が維持される。こ
れにより、合紙44を最上層から持ち出すことができ
る。
【0082】ブラケット64の上昇時における板状部材
98の上端の移動軌跡にはストッパ104が配設されて
おり、ブラケット64が所定量上昇すると、板状部材9
8はストッパ104に当接してその移動が阻止されるた
め、ガイド筒体96との間で相対移動されることにな
る。これにより、つまみ部100による合紙44の挟持
が解除される。
【0083】ブラケット64の上昇途中では、つまみ上
げた合紙44を挟持するローラ対106が設けられてい
る。ローラ対106の内、下側のローラ106Aが上側
のローラ106Bに対して接近離間可能とされており、
通常は離間状態とされ、つまみ上げた合紙44が上側の
ローラと接触した時点で上側のローラ106Bに接近す
る。これにより、ローラ対106によって合紙44を挟
持することができる。
【0084】ローラ対106は、図示しない駆動手段の
駆動力で筐体外(図1の右側)へ排出されるようになっ
ている。
【0085】以下に本実施の形態の作用を図8のフロー
チャートに従い説明する。
【0086】まず、ステップ200では、各部の初期設
定を実行する。すなわち、吸盤ユニット80を図1の左
端部(露光部14側)とし、露光部14の搬送ガイドユ
ニット18の給版ガイド20をパンチャー24に対応さ
せておく。
【0087】次のステップ202では、これから処理す
る印刷版12のサイズを読み込み、次いでステップ20
4で読み込まれたサイズを収容するカセット38が何段
目にあるかを認識する。
【0088】ステップ206では、前記認識したカセッ
ト38以外のカセット38、すなわち不要なカセットを
水平移動させることで退避させる。例えば、必要なカセ
ット38が最上段であれば、退避の必要はない。また、
必要なカセット38が上から3段目の場合には、最上段
及び2段目のカセット38を露光部14に設けたカセッ
ト退避空間部48へ水平移動させて退避させる。これに
より、必要なカセット38を最上段とすることができ
る。
【0089】次のステップ208では、必要なカセット
38に収容状態において、最上層が合紙44であるか印
刷版12であるかを判断する。これは、図示しない反射
形のセンサ等を用い、その反射率の差によって非接触で
検出してもよいし、接触型のセンサで導電率の差によっ
て検出してもよい。
【0090】ステップ208で肯定判定されると、最上
層が合紙であるため、ステップ210へ移行してこの合
紙44を取り除く動作を開始する。すなわち、ステップ
210では、モータ72を正転させて、ベルト68の巻
き出しを開始する。
【0091】ベルト68が巻き出されると、ガイドレー
ル50の可動部50Bがコイルばね51の付勢力により
固定部50A(図1右端部)方向に移動し、固定部50
Aと可動部50Bが密着すると共に、ブラケット64の
自重(モーメント)によりブラケット64が回転移動体
58まわりに図1の時計方向に回転をはじめ、回転移動
体58も図1の時計方向に回転する。また、この回転に
伴なって、ピニオン54がラック52に対して増速され
て回転するため、回転移動体58及びブラケット64は
可動部50B図1の右方向へ移動する。ピニオン54が
可動部50Bの図1の右端部へ至ると、ピニオン54の
回転は回転停止部59により阻止されて回転移動体58
及びブラケット64は巻き出し開始時から図1の時計方
向に180°回転した状態となる。このとき、さらにベ
ルト68の巻き出しが継続されるため、ブラケット64
が回転移動体58の下方へ離間していく。
【0092】すなわち、ブラケット64がカセット38
方向に接近していき、吸盤82が合紙44の上面に当接
する。ブラケット64はさらに下降を継続し、これに伴
ない吸盤82は圧縮コイルばね66の付勢力で引き込ま
れる。
【0093】ここで、ステップ212において、つまみ
部100が合紙44の上面に当接したと判定されると
(例えば、センサで検出)、ステップ214へ移行して
ベルト68を所定量巻き出した後停止させる。
【0094】このステップ214による移動量で、ガイ
ド筒体96が板状部材98の下方へ移動するため、つま
み部100同士が接近し、合紙44を撓ませて挟持する
ことができる。
【0095】次のステップ216では、ブラケット64
が上端位置、すなわち回転移動体58に当接するまでベ
ルト68を巻き取る。このとき、ローラ対106の下側
のローラ106Aが上側のローラ106Bから離間され
た状態となったおり、ブラケット64が回転移動体58
に接触した時点で、上側のローラ106Bに接触させ
る。これにより、つまみ部100で挟持している合紙4
4をローラ対106に受け渡すことができ(ステップ2
18)、合紙44を装置外へ排出し(ステップ22
0)、ステップ224へ移行する。
【0096】ステップ224は、前記ステップ208に
おいて否定判定、すなわちカセット38の最上層が印刷
版12であると判定された場合に移行する。このステッ
プ224以降は、印刷版12の枚葉動作となる。
【0097】ステップ224では、ベルト68の巻き出
しが開始される。なお、合紙44を排除した直後では、
ガイドレール50の可動部50Bは固定部50Aに密着
され、ブラケット64は可動部50Bの右端に位置して
いるため、このベルト68の巻き出し開始直後からブラ
ケット64は回転移動体58から下方向へ離間(下降)
していく。
【0098】次のステップ226では、マグネットポン
プ86を駆動し、次いでステップ228で負圧センサ9
0で所定の負圧を検出したか否かが判断される。すなわ
ち、ブラケット64の下降に伴なって、吸盤82が印刷
版12に接近していき、吸盤82の吸着面が印刷版12
の上面(非画像形成面)に接触することで、吸盤82の
配管内が負圧となり印刷版12を吸着することができ
る。
【0099】ステップ228で負圧を検出したと判定さ
れると、ステップ230へ移行して、ベルト68の巻き
出しを停止させる。これが、吸盤82が印刷版12に密
着した状態であり、次のステップ232では、ベルト6
8を巻き取る。
【0100】このベルト68の巻き取りにより、ブラケ
ット64は、回転移動体58に接近するように上昇する
ため、最上層の印刷版12も持ち上げられる。
【0101】ここで、カセット38の図1の右端部両角
部には、さばき板92が取り付けられ、印刷版12の上
昇移動軌跡と干渉する位置に存在する。このため、吸盤
82によって持ち上げられた印刷版12の幅方向(図2
の左右方向)中央部が凸となって湾曲する。この湾曲に
より、下層との間に空気層が設けられ、この下層との分
離性が向上する。
【0102】従って、さばき板92を乗り越えた後は、
最上層の印刷版12のみが吸盤82によって持ち上げら
れることになる。
【0103】持ち上げられた印刷版12は、片持ち状態
であるため、図1の右端部側から徐々にめくり上げら
れ、ベルト68の巻き取りが継続されると、ブラケット
64が図1の反時計回り方向へ回転を始めると共に、ピ
ニオン54がガイドレール50の可動部50B上をラッ
ク52に噛み合いながら回転するため、回転移動体58
及びブラケット64はガイドレール50に沿って左端部
方向へ回転しながら移動する。
【0104】この回転移動の間に、吸盤82が下向き状
態から上向き状態となり、印刷版12は表裏反転するこ
とになる。なお、この反転時、印刷版12は円弧状のガ
イドプレート94によって支持されるため、荷重が全て
吸盤82にかかることはなく、吸盤82の吸引力を必要
以上に大きくする必要がない。
【0105】また、印刷版12の吸盤82が吸着した端
部側はほぼ同一の移動軌跡で反転され、残りの印刷版1
2は、垂れ下がり状態となる。
【0106】ピニオン54の回転が回転停止部59によ
り阻止され、回転移動体58及びブラケット64の回転
が停止すると、回転移動体58及びブラケット64がガ
イドレール50の可動部50Bごと露光部14側へ移動
する。
【0107】この状態で、印刷版12の先端(反転した
ため、図1の左側端部となる。)は、搬送ローラ108
に挟持され、露光部14のガイド板109へ受け渡され
(ステップ234)、露光部14の搬送ガイドユニット
18の内、給版ガイド20へ送り込まれる。
【0108】次にステップ236では、給版ガイド20
がパンチャー24に対応しているため、印刷版12の先
端をパンチャー24へ送り込み、パンチ処理が実行さ
れ、その後、給版ガイド20に戻される。
【0109】次いでステップ238では、搬送ガイドユ
ニット18を切り換えて、給版ガイド20を回転ドラム
16へ対応させる。これにより、印刷版12を回転ドラ
ム16へ、この回転ドラム16の接線方向から送り込む
ことができる。
【0110】送りこまれた印刷版12は、先端チャック
26及び後端チャック36によって回転ドラム16の周
面に緊密に巻き付けられ(ステップ240)、露光のた
めの位置決めが完了する。
【0111】次のステップ242では、画像データを読
み込み、記録ヘッド部37からの光ビームによって露光
処理が開始される(ステップ244)。露光処理は、回
転ドラム16を高速で回転させながら(主走査)、記録
ヘッド部37を回転ドラム16の軸線方向へ移動する、
所謂走査露光である。
【0112】ステップ244による露光処理が終了する
と、ステップ246へ移行して、搬送ガイドユニット1
8を切り換え(排版ガイド22を回転ドラム16へ対応
させ)、次いでステップ248において、回転ドラム1
6に巻きつけた印刷版12を接線方向から排出してい
く。このとき、印刷版12は排版ガイド22に送られ
る。
【0113】印刷版12が排版ガイド22に送られる
と、次のステップ250へ移行して、搬送ガイドユニッ
ト18を切り換え、排版ガイド22を排出口へ対応さ
せ、次いでステップ252で印刷版12を排出させる。
この排出方向には、現像部が設けられており、印刷版1
2は続けて現像処理される。
【0114】上記実施の形態の印刷版自動露光装置10
によれば、カセット38に層状に重ねて収容された印刷
版12を持ち出す際に裏面を吸盤82に吸着させて持ち
出し、画像形成層を傷つけない。
【0115】また、回転移動体58及びブラケット64
により所定の曲率半径で吸盤82を180°回転させて
印刷版12を順次反転すると共に、回転移動体58と同
軸で回転速度の異なるピニオン54がガイドレール50
の可動部50B上に設けられたラック52上を移動す
る。
【0116】さらに、回転停止部59によりピニオン5
4の回転を停止し、可動部50Bごと露光部14側へ移
動させて印刷版12を搬送する。
【0117】吸盤82の回転半径を、印刷版12を理想
のサイクロイド曲線軌跡で搬送する場合よりも小さく
し、小さなサイクロイド曲線軌跡により印刷版12を傷
つけることなく反転した後、露光部14側まで直線移動
して搬送するため、吸盤82の回転半径を小さくしても
搬送ローラ等を増やすことなく、反転、搬送スペースを
省スペースとすることができる。
【0118】本実施の形態では、搬送ユニット42にお
いて、回転停止部59によりピニオン54の回転を停止
させることで吸盤82の回転を停止させ、回転停止後の
吸盤82をガイドレール50の可動部50Bにより露光
部14側まで移動させていたが、これに限らず、例え
ば、回転移動体58やピニオン54の形状を変更させて
吸盤82の回転を停止し、吸盤82の回転停止後もガイ
ドレール50上を移動させるとしてもよい。
【0119】また、本実施の形態では吸盤ユニット82
の近傍に合紙排除機構を設けて合紙を排除していたが、
合紙の排除方法はこれに限らず、露光部14への搬送経
路に合紙排除機構を設け、合紙を印刷版12と共に持ち
出して搬送後、露光前に取り除くようにしてもよい。
【0120】(第2の実施の形態)以下に、本発明の第
2の実施の形態について説明する。なお、この第2の実
施の形態において、前記第1の実施の形態と同一構成部
分については、同一の符号を付して、その構成の説明を
省略する。
【0121】この第2の実施の形態においては、図9に
示されるように、第1の実施の形態の構成において、搬
送ユニット42に設けられたガイドレール150が印刷
版12の搬送方向に沿って、搬送ユニット42の右端部
から左端部まで設けられている。この一対のガイドレー
ル150は、印刷版12が一対のガイドレール150の
間を通過できるように、印刷版12の寸法幅以上の間隔
を持っている。
【0122】それぞれのガイドレール150は、図10
に示されるように、上面にはラック152が形成されて
おり、ピニオン54が噛み合うようになっており、ピニ
オン54の回転軸56には、ピニオン54と同軸とされ
た回転移動体58が取り付けられている。
【0123】本第2の実施の形態では、回転移動体58
と回転軸56との間に、所定の減速比に設定された減速
機構(図示省略)が設けられており、ピニオン54と回
転移動体58のギヤ比を、吸盤82の移動軌跡がサイク
ロイド曲線となるためのギヤ比の理論値(ピニオン5
4:回転移動体58=1:a)よりも高く(ピニオン5
4:回転移動体58=1:b(a<b))することで回
転移動体58の回転速度を理論値よりも遅くし、ピニオ
ン54が前記ラック152の両端部を移動する間に、回
転移動体58は略180°回転する構造としている。
【0124】本実施の形態の印刷版自動露光装置10に
よれば、吸盤82による印刷版12の反転(Y方向移
動)及び搬送(X方向移動)が同時に終わるようにして
おり、印刷版12の剛性、または、印刷版12をさばく
ための持ち上げ挙動及び印刷版12のセット枚数による
反転、搬送前の吸盤82の上昇により、印刷版12の後
端がカセット壁から離れ、その後の印刷版12の直線移
動に伴ない再びカセット壁に当接音(コツン音)を発し
て衝突し、傷つくことを防止している。
【0125】第1の実施の形態では、図11(A)に示
すように、サイクロイド曲線の理論値を維持して、回転
半径を小さくした構造であり、スペースの縮小を図るこ
とができる。一方、第2の実施の形態では、図11
(B)に示すように、理論値に対して、回転速度を遅く
した構造であり、第1の実施の形態によって起こりうる
印刷版12のカセット上でのスライドをなくし、後端の
当接音(コツン音)を解消することができる。
【0126】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像記録
材料枚葉搬送装置によれば、限られたスペースで画像記
録材料を傷つけることなく画像記録材料の表裏を反転し
て搬送することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る印刷版自動露光装置の
概略図である。
【図2】図1の右側段面図である。
【図3】カセットに収容した印刷版と合紙の重ね合わせ
構造を示す拡大図である。
【図4】第1の実施の形態に係るガイドレールの構造を
示す斜視図である。
【図5】吸盤ユニットの昇降機構部である回転移動体と
ブラケットの連結状態を示す正面図である。
【図6】さばき板による印刷版持ち出しの手順を示すカ
セットの右側面図である。
【図7】合紙排除機構部の動作状態を示す正面図であ
る。
【図8】印刷版自動露光装置の処理の流れを示すフロー
チャートである。
【図9】第2の実施の形態に係る印刷版自動露光装置の
概略図である。
【図10】第2の実施の形態に係るガイドレールの構造
を示す斜視図である。
【図11】実施の形態に係る搬送ユニットの搬送状態を
示す図であり、(A)は第1の実施の形態に係る搬送ユ
ニットの模式図、(B)は第2の実施の形態に係る搬送
ユニットの模式図である。
【符号の説明】
10 印刷版自動露光装置 12 印刷版(画像記録材料) 15 枚葉搬送部(画像記録材料枚葉搬送装置) 42 搬送ユニット(移動手段、回転手段) 50、150 ガイドレール 52、152 ラック(移動手段) 54 ピニオン(移動手段) 58 回転移動体(移動体、回転手段) 64 ブラケット(移動体、回転手段) 68 ベルト(移動手段、回転手段) 72 モータ(移動手段、回転手段) 75 搬送制御部(制御手段) 82 吸盤(移動体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H095 AB04 AC01 3F102 AA12 AB05 BA13 DA11 3F343 FA09 FB05 FC17 GA01 GB01 GC03 GD02 JB02 JB20 KB04 KB05 KB14 KB17 KB18 LA04 LA17 LB06 LC27

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像記録材料が重ねて収容されたカセッ
    トから当該画像記録材料を次工程へ送り出すための画像
    記録材料枚葉搬送装置であって、 前記画像記録材料の裏面側を所定のピックアップポイン
    トにおいて持ち出し、前記カセットと次工程との間を直
    線移動可能な移動体と、 前記画像記録材料を保持した状態で前記移動体を次工程
    へ直線移動させる移動手段と、 前記移動手段による前記移動体の移動中に、前記画像記
    録材料がピックアップポイントから順次反転するように
    前記移動体を所定の曲率半径で回転させる回転手段と、 前記移動体が画像記録材料を持ち出して保持している状
    態で、前記移動体の直線移動並びに回転移動を開始する
    ことで、前記画像記録材料のピックアップポイントの移
    動軌跡がサイクロイド曲線となるように前記移動体の移
    動を制御する制御手段と、を有し、 サイクロイド曲線となるためのピックアップポイントを
    対象として、前記移動体が直線移動するときのX方向移
    動量と、移動体が回転移動するときのY方向移動量との
    関係を理論値とした場合に、Y方向移動量をサイクロイ
    ド曲線の理論値よりも小さくし、当該Y方向移動にかか
    る時間を、X方向移動に係る時間よりも速く設定するこ
    とを特徴とする画像記録材料枚葉搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記Y方向移動の時間短縮を、移動体の
    回転半径の縮小によって実行することを特徴とする請求
    項1記載の画像記録材料枚葉搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記Y方向移動にかかる時間をサイクロ
    イド曲線の理論値よりも遅くすることでX方向移動にか
    かる時間と一致させることを特徴とする請求項1又は請
    求項2記載の画像記録材料枚葉搬送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008247580A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 刷版供給装置

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