JPH10310285A - シート給送装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

シート給送装置及びこれを備えた画像形成装置

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JPH10310285A
JPH10310285A JP9124440A JP12444097A JPH10310285A JP H10310285 A JPH10310285 A JP H10310285A JP 9124440 A JP9124440 A JP 9124440A JP 12444097 A JP12444097 A JP 12444097A JP H10310285 A JPH10310285 A JP H10310285A
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JP
Japan
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sheet
predetermined number
suction
remaining amount
sheets
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JP9124440A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Sugiyama
浩 杉山
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造でシート残量及び残量0枚を検
知、又は表示することのできるシート給送装置及びこれ
を備えた画像形成装置を提供する。 【解決手段】 吸着力発生手段11により付与された所
定枚数のシートを吸着可能な吸着力により吸着手段2,
3がシートを吸着する前と、吸着した後にシ−ト積載手
段55上のシ−トPの有無をシート検知手段20により
検知する。そして、残量検知手段は、シート検知手段2
0からの吸着前と吸着後の検知信号がそれぞれシ−ト有
りを示す信号の場合にはシート残量は所定枚数以上であ
ることを検知し、吸着後の検知信号がシ−ト無しを示す
信号の場合はシート残量は所定枚数以下であることを検
知し、また吸着前の検知信号がシ−ト無しを示す信号の
場合は残量が0であることを検知する。これにより、1
つのシート検知手段20により、残量0を含む3段階の
シート残量検知が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートを給送する
シート給送装置及びこれを備えた画像形成装置に係り、
特にシート積載装置に積層されたシートの残量を検知す
る残量検知手段に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より複写装置、印刷機等の画像形成
装置に用いられるシート給送装置にはシート積載手段に
積載されたシートの残量を検知する残量検知手段として
シート残量検知装置が設けられており、このシート残量
検知装置により、記録装置により出力するシート枚数
や、複写したい記録材枚数に対してシートの残量が充分
か否かをオペレータが知ることができるようになってい
る。
【0003】ところで、このようなシート残量検知装置
としては、例えば特開平1−139431号公報、特開
平5−238593号公報、或いは特開平5−9727
8号公報に示されるものがある。ここで、特開平1−1
39431号公報に示された装置は、シート載置手段の
シート載置プレートから検出板を突出させると共に、そ
こを通過する透過光をフォトセンサーで受光し、その受
光した光強度により載置プレートの高さ、即ちシート残
量を検知する構成のものである。
【0004】また、特開平5−238593号公報に示
された装置は、記録材の加減に伴ない上下する載置プレ
ートの下部に、検知残量段階に応じた数の検知部材(セ
ンサー)を設け、載置プレートからの反射光により載置
プレートの高さ、即ちシート残量を検知する構成のもの
である。
【0005】また、特開平5−97278号公報に示さ
れた装置は、記録材の加減に伴ない回動するアクチュエ
ータと、その突出部の軌跡上に複数の検知手段(センサ
ー)を設け、アクチュエータ突出部の残量に対応した位
置の組み合わせによりアクチュエータの角度、即ちシー
ト残量を検知する構成のものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなシ
ート残量検知装置を備えたシート給送装置において、特
開平1−139431号公報に示されたシート残量検知
装置では、検出板に紙粉などの光通過に障害となる物質
の付着が有ったり、フォトセンサーの経時変化による誤
差等が生じた場合には、残量検知値に誤差が生じるとい
う問題があった。また、上部に突出する検出板のために
大きなスペースが必要であり、給紙カセットを用いる場
合にはその脱着が容易でないなどの問題もあった。さら
に、シートを直接検知している訳ではないので、残量が
完全に0枚であるか否かの正確な検知が困難であるとい
う問題もあった。
【0007】また、特開平5−238593号公報に示
された装置では、検知したい段階が3段階のときには検
知部材(センサー)は3つ設ける必要があり、またシー
トを直接検知している訳ではないので、残量が完全に0
枚であるか否かの正確な検知が困難であるという問題も
あった。
【0008】また、特開平5−97278号公報に示さ
れた装置では、検知したい残量段階が複数のときには検
知部材(センサー)は2つ以上設ける必要があり、また
シートを直接検知している訳ではないので、残量が完全
に0枚であるか否かの正確な検知は困難であるという問
題もあった。
【0009】そこで、本発明は、このような従来の問題
点を解決するためになされたものであり、簡単な構造で
シート残量及び残量0枚を検知、又は表示することので
きるシート給送装置及びこれを備えた画像形成装置を提
供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、シ−ト積載手
段に積載したシ−トを吸着手段により吸着して給送する
シート給送装置において、前記吸着手段に所定枚数のシ
ートが吸着可能な吸着力を付与する吸着力発生手段と、
前記シ−ト積載手段上のシ−トの有無を検知するシート
検知手段と、前記シート検知手段からの検知信号に基づ
き前記シートの残量を検知する残量検知手段と、を備
え、前記残量検知手段は、前記吸着手段による吸着前と
吸着後の前記シート検知手段からの検知信号がそれぞれ
シ−ト有りを示す信号の場合には前記シートの残量は所
定枚数以上であることを検知し、前記吸着後の検知信号
がシ−ト無しを示す信号の場合は前記シートの残量は所
定枚数以下であることを検知し、また前記吸着前の検知
信号がシ−ト無しを示す信号の場合は残量が0であるこ
とを検知することを特徴とするものである。
【0011】また本発明は、前記吸着手段は、前記シ−
ト積載手段の上方に上下動可能に設けられたシート吸着
部材と、前記シート吸着部材がシートを吸着するよう該
シート吸着部材をシート方向に移動させる移動手段とを
備えたものであり、また前記吸着力発生手段は、負圧を
発生して前記吸着手段に吸着力を付与するものであるこ
とを特徴とするものである。
【0012】また本発明は、前記シ−ト積載手段、前記
吸着手段及び前記シート検知手段を複数組備えたことを
特徴とするものである。
【0013】また本発明は、シ−ト積載手段に積載した
シ−トを吸着手段により吸着して給送するシート給送装
置において、負圧を発生し、該負圧にて前記吸着手段に
所定枚数のシートが吸着可能な吸着力を付与する吸着力
発生手段と、前記吸着手段が前記シートを吸着する際、
前記負圧により前記シートを通過して前記吸着力発生手
段に流入する気体に基づいて残量表示を行う残量表示手
段と、を備えたことを特徴とするものである。
【0014】また本発明は、前記残量表示手段は、前記
負圧により前記シートを通過した後、前記吸着力発生手
段に流入する気体の体積に基づいてシート残量が所定枚
数以上、所定枚数以下、または0の表示を行うことを特
徴とするものである。
【0015】また本発明は、前記残量表示手段は、シー
ト残量が所定枚数以上、所定枚数以下、または0を表示
する目盛り部を備えた表示部と、前記流入する気体の体
積が少ない場合は、前記表示部の所定枚数以上を示す目
盛り部の目盛り位置に移動し、流入気体体積が多くなる
に連れ、所定枚数以下さらに0を表示する目盛り位置に
移動する移動部材とを備えたものであることを特徴とす
るものである。
【0016】また本発明は、前記残量表示手段は、前記
負圧により前記シートを通過した後、前記吸着力発生手
段に流入する気体の速度に基づいてシート残量が所定枚
数以上、所定枚数以下、または0の表示を行うことを特
徴とするものである。
【0017】また本発明は、前記残量表示手段は、前記
吸着力発生手段と前記吸着手段との間の気体通路に設け
られると共にシート残量が所定枚数以上、所定枚数以
下、または0を表示する目盛り部を備えた表示部と、前
記流入する気体の速度が遅い場合は、前記表示部の所定
枚数以上を示す目盛り部の目盛り位置に移動し、流入気
体速度が速くなるに連れ、所定枚数以下さらに0を表示
する目盛り位置に移動する移動部材とを備えたものであ
ることを特徴とするものである。
【0018】また本発明は、画像形成部と、この画像形
成部にシートを給送するシート給送装置を備えた画像形
成装置において、前記シート給送装置は、前記請求項1
乃至8のいずれかに記載のものであることを特徴とする
ものである。
【0019】また本発明のように、吸着力発生手段によ
り付与された所定枚数のシートを吸着可能な吸着力によ
り吸着手段がシートを吸着する前と、吸着した後にシ−
ト積載手段上のシ−トの有無をシート検知手段により検
知する。そして、残量検知手段は、シート検知手段から
の吸着前と吸着後の検知信号がそれぞれシ−ト有りを示
す信号の場合にはシート残量は所定枚数以上であること
を検知し、吸着後の検知信号がシ−ト無しを示す信号の
場合はシート残量は所定枚数以下であることを検知し、
また吸着前の検知信号がシ−ト無しを示す信号の場合は
残量が0であることを検知する。これにより、1つのシ
ート検知手段により、残量0を含む3段階のシート残量
検知が可能となる。
【0020】また本発明のように、吸着力発生手段によ
り所定枚数のシートを吸着可能な負圧を発生させると共
に、この吸着力発生手段により付与された吸着力により
吸着手段がシートを吸着する際、負圧によりシートを通
過して吸着力発生手段に流入する気体の体積又は速度に
基づき、残量表示手段によりシート残量が所定枚数以
上、所定枚数以下、または0の表示を行うようにする。
これにより、1つの残量表示手段により、残量0を含む
3段階のシート残量表示が可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態について説明する。
【0022】図1は本発明の第1の実施の形態に係るシ
ート給送装置の模式的斜視図であり、図2はこのシート
給送装置のA−A断面図である。なお、本実施の形態に
おいて、このシート給送装置はエアー吸引により紙のピ
ックアップを行う構成のものである。
【0023】図1、図2において、1はシート給送装置
1Aのメインフレームであり、このメインフレーム1に
給送装置1Aを構成する部材が固定、或いは係合されて
いる。2はシート吸着部材であるゴムから成る一対の吸
着パッドであり、その内部が負圧になることにより予め
定形寸法に裁断されたシートである記録紙Pの給送方向
側の両端部を吸着することが可能となっている。
【0024】3は一端部に吸着パッド2を所定の範囲に
おいて自由に回動可能に保持している揺動アームであ
り、この揺動アーム3は移動台5にピン3aを介して揺
動自在に支持されている。ここで、この揺動アーム3
は、移動台5との間に取り付けられた引張りコイルばね
7により、吸着パッド2を保持していない側の端部(以
下他端部という)を引き上げる方向、即ち吸着パッド2
をシートである記録紙P側へ押し付ける方向へ付勢され
ている。なお、この揺動アーム3と、後述する第2カム
10とにより、吸着パッド2を記録紙P方向に移動させ
る移動手段が構成される。
【0025】また、移動台5はその一部のブラケット5
aの溝部分5a’をメインフレーム1の図示しない切り
欠き部に係合することにより、メインフレーム1に滑動
自在に保持されると共に、一端がメインフレーム1に固
定された引張りコイルばね6により記録紙Pの給送方向
に付勢されている。
【0026】8は図示しないモーターに接続している駆
動軸であり、この駆動軸8により第1カム9、第2カム
10及び第3カム13が回転するようになっている。な
お、第1カム9は、揺動アーム3の他端部に上方から当
接し、揺動アーム3を上下動させるためのものである。
また、第2カム10は移動台5の、引張りコイルばね6
が取り付けられた側と反対側の端部(以下他端部とい
う)に折曲形成された当接部5bに内側から当接し、引
張りコイルばね6に抗しながら移動台5を平行移動させ
るためのものである。
【0027】また、第3カム13は、吸着力発生手段で
ある吸引ポンプ11を駆動するためのリンク12を回動
させて吸引ポンプ11を駆動するためのものである。こ
こで、この吸引ポンプ11は、所定の駆動を得ることに
より通気性の比較的大きな普通紙や複写装置に一般的に
使われている記録紙を使用しても所定の吸着力が得られ
る負圧を確保する能力を有したものであり、そのブラケ
ット11aによりメインフレーム1に固定されている。
【0028】なお、この吸引ポンプ11は、その内部に
設けられた図示しない上下動可能な隔壁の上方向への動
作中に所定の負圧を発生する構成となっており、その負
圧はチューブ14、14aにより吸着パッド2まで達す
ることが出来るようになっている。そして、この負圧に
より、吸着パッド2は、所定枚数の記録紙を吸着するこ
とができる吸着力を有するようになっている。
【0029】また、リンク12は、略L字形状の2つの
アーム121,アーム122を有すると共にシート給送
装置本体に回動自在に取り付けられている。なお、一方
のアーム121は図示しない付勢手段により付勢されて
第3カム13に圧接しており、他方のアーム122は吸
引ポンプ11を駆動するよう吸引ポンプ11の可動部1
1aの上端と係合している。
【0030】15、16は給紙ローラ対であり、この給
紙ローラ対15,16は互いに接近する方向に図示しな
い付勢手段で付勢されると共に、図示しないモーターに
より駆動されて記録紙Pを搬送するためのものである。
なお、この給紙ローラ対15,16は紙分離手段を構成
するために、一方のローラ16をシート送り方向とは逆
方向に回転させて一枚の記録紙Pのみを複写装置内へと
搬送するようにしてもよい。
【0031】55は記録紙Pを積層したシート積載手段
である紙カセットであり、その底面には図3に示すよう
に空気が容易に流通可能な通気穴56,56a,56b
が複数形成されている。ここで、紙カセット55の吸着
パッド2と対向する2箇所の通気穴56aは、吸着パッ
ド2と記録紙Pが接触する部分の吸着パッド2中心寄り
のみにやや小さめに形成されている。
【0032】そして、このように吸着パッド2に対向す
る2箇所の通気穴56aを形成することにより、吸着パ
ッド2が確実に記録紙Pに圧接することが可能となると
共に、所定枚数の記録紙Pを吸着して上方に引き上げる
ことができるようになっている。なお、本実施の形態で
は、吸着パッド2、揺動アーム3、移動台5、引張りコ
イルばね6、引張りコイルばね7、カム9、10等を各
々2組備えており、これによりある程度の距離を隔て配
置し、比較的幅の大きな寸法の記録紙にも対応すること
ができるようにしている。
【0033】ところで、この紙カセット55のシート搬
送端に一番近い通気穴56bの下方にはシート検知手段
である反射型センサー20が設けられている。ここで、
この反射型センサー20は図示しない発光素子と、その
反射光を受光可能な受光素子とから成り、紙カセット5
5に積載された記録紙Pの有無を検知すると共に、検知
信号を、例えば後述する図4に示すようにシート給送装
置を備えた画像形成装置の一例である複写装置50の所
定位置に設けられ、シート給送装置1A及び複写装置5
0の各種動作を制御する制御装置200に出力するよう
にしている。
【0034】一方、制御装置200は、この反射型セン
サー20からの検知信号に応じて残量検知手段として動
作し、記録紙Pの残量が所定枚数以上か、所定枚数以下
かあるいは残量が0かの検知を行うと共に、記録紙Pの
残量の状態を図示しない表示装置に表示させるようにし
ている。
【0035】即ち、この制御装置200は、吸着パッド
2による吸着前の反射型センサー20からの検知信号が
「記録紙有り」を示すON信号、吸着後もON信号の場
合は紙カセット55に積載された記録紙Pが所定枚数以
上であることを検知することができる。また、吸着前の
検知信号が「記録紙無し」を示すOFF信号の場合は記
録紙Pが0枚であることを検知することができる。
【0036】ところで、記録紙Pが所定枚数以下の場合
は、吸着前の検知信号がONであっても、吸着パッド2
の吸着力により紙カセット55の記録紙P全てが吸着さ
れるようになるので、吸着後はOFFとなる。この場
合、即ち吸着前がON、吸着後がOFFの場合、制御装
置200は記録紙Pは所定枚数以下であることを検知す
ることができる。
【0037】なお、図4は、このような構成のシート給
送装置を備えた複写装置の模式的断面図であり、同図に
おいて、50は複写装置である。また、63a、63b
はレジストローラ対であり、給紙ローラ対15、16に
よってプロセスカートリッジ52及び搬送ベルト73方
向へ搬送される記録紙Pは、このレジストローラ対63
a、63bにより傾きを補正されるようになっている。
なお、プロセスカートリッジ52内には、画像形成部を
構成する感光ドラム68、現像スリーブ67、感光ドラ
ムのクリーニングブレード69があり、さらに図示しな
いトナー及びその撹拌機構及び廃トナー容器によって構
成されている。また、感光ドラム68に対向した位置に
転写帯電器70が設けられている。
【0038】一方、搬送ベルト73は、ローラ71、7
2によって回転駆動可能に支持されており、ローラ72
は図示しない駆動手段によって駆動されている。なお、
搬送ベルト73は、ローラ72の図示しないテンショナ
ーによって適度な張力が与えられている。
【0039】また、75はヒータを内蔵した熱ローラ7
6と加圧ローラ77から成る定着器であり、この定着器
75は2本のローラ76,77のニップ部で、記録紙P
上に印字されているトナーの熱定着を行う。なお、加圧
ローラ77は図示しないバネによって熱ローラ76に加
圧当接している。74は搬送ベルト73から定着器75
へ記録紙Pを導く定着前ガイド、78は定着器75の下
流に設けられた排出口であり、定着後の記録紙Pはこの
排出口78から排出されて排出トレー79上に載置され
るようになっている。
【0040】30は、原稿を載置する原稿台ガラスであ
り、この原稿台ガラス30の下方には照明ランプ81、
結像レンズ85及びミラー82、83、84、86が配
設され光学系を成しており、原稿からの反射光87が感
光ドラム68の所定位置に照射することが可能である。
【0041】91は、原稿台ガラス30上に開閉自在に
配設され、原稿を適度に押える圧板であり、この圧板9
1はその原稿接触面側に適度な硬度のスポンジ状部材か
ら成る圧接シート90を備えている。96は手差し給紙
口であり、この手差し給紙口96は厚紙や薄紙などのカ
セットからの給紙が困難な記録材を用いる場合に使用
し、ローラ97、98により図示しない記録材を搬送す
る。
【0042】次に、以上のように構成されたシート給送
装置におけるシート残量検知動作について説明する。
【0043】図2は給紙を行う前の待機状態である。な
お、同図は、記録紙Pが所定枚数以上紙カセット55に
残っている状態を示している。
【0044】この状態では、第2カム10は、その半径
の最大部分が揺動アーム3の他端部に上方より当接して
おり、これにより揺動アーム3はほぼ水平状態を保ち、
吸着パッド2は記録紙Pと離間している。また、第1カ
ム9は、その半径の最大部分が移動台5の当接部5bと
当接しており、これにより移動台5はその可動範囲の左
端部位置に停止している。
【0045】さらに、第3カム13は、吸引ポンプ11
の可動部を上方向へ引き上げる前の状態にあるリンク1
2の第1アーム121と当接しており、これにより吸引
ポンプ11は負圧を発生していない状態となっている。
また、反射型センサー20は紙カセット55に記録紙P
が有ることを検知し、「記録紙有り」を示すON信号を
制御装置200に出力している。
【0046】図5は、吸着パッド2により記録紙Pを吸
着するため、第1〜第3カム9,10,13が駆動軸8
とともに矢印R方向に回転し始めた状態を示す図であ
り、このような回転により、第2カム10はその半径の
最小部分が揺動アーム3の他端部に当接し、これに伴い
揺動アーム3の吸着パッド2側は引張りコイルばね7の
バネ力により下方に揺動し、吸着パッド2は記録紙Pに
圧接状態となる。
【0047】また、第1カム9は、その半径の最大部分
が、まだ移動台5に当接しており、これにより移動台5
はその可動範囲の左端部位置に停止している。さらに、
第3カム13は、その半径の最大部分が揺動アーム3に
徐々に当接し、リンク12を上方向へ引き上げつつあ
る。そして、このリンク12の引き上げに伴い吸引ポン
プ11は負圧を発生してゆき、その結果、吸着パッド2
は適正な所定の負圧値で記録紙Pを吸着を開始する。
【0048】図6は第1〜第3カム9,10,13が矢
印R方向にさらに回転した状態を示す図であり、この状
態では、第2カム10は、その半径の最大部分と最小部
分の中間的な半径の部分が揺動アーム3に当接し、これ
により揺動アーム3は図5の状態からやや水平状態に戻
り、これに伴い所定枚数の記録紙P’を吸着した吸着パ
ッド2は上方向移動し、記録紙P’は上方へ引き上げら
れるようになる。
【0049】なお、このように所定枚数の記録紙P’が
引き上げられても、紙カセット55には記録紙Pが残っ
ているので、反射型センサー20からの検知信号は吸着
後もONとなり、これにより制御装置200は紙カセッ
ト55に積載された記録紙Pが所定枚数以上残っている
ことを検知することができる。
【0050】一方、第1カム9は、その半径の最大部分
が移動台5に当接しており、その可動範囲の左端部位置
に停止している。また、第3カム13は依然その半径の
最大部分とリンク12が当接しており、リンク12を介
して吸引ポンプ11の可動部を上方向へ引き上げようと
し、その結果吸着パッド2は記録紙P’を吸着した状態
を維持している。
【0051】図7は第1〜第3カム9,10,13が矢
印R方向にさらに回転した状態を示す図であり、この状
態では第2カム10はその半径の最大部分が揺動アーム
3の他端部に当接し、これにより揺動アーム3はほぼ水
平状態に戻る。また、第1カム9は、その半径の最小部
分が移動台5に当接するため、移動台5が引張りコイル
ばね6のバネ力により矢印X方向へ移動する。
【0052】そして、これら揺動アーム3及び移動台5
の移動に伴い所定枚数の記録紙P’は吸着パッド2によ
り所定位置まで持ち上げられた後、給送方向に移動しロ
ーラ15、16に受け渡されるようになる。
【0053】なお、このようにローラ15、16に受け
渡しされた記録紙P’は、図示しない紙分離手段によ
り、一枚のみが複写装置50内へ給送される。そして、
この後、この記録紙Pは、紙ガイド板65、66に案内
されつつレジストローラ対63a、63bによってプロ
セスカートリッジ52下へ搬送される。一方、原稿台ガ
ラス80の下方の照明ランプ81により図示しない原稿
の画像情報は、結像レンズ85及びミラー82、83、
84、86を介し、反射光87となりプロセスカートリ
ッジ52内の感光ドラム68の所定位置に照射する。
【0054】感光ドラム68上に形成された画像は、現
像スリーブ67により現像され、搬送されてきた記録紙
Pに転写帯電器70により転写される。さらに記録紙P
は、ローラ71、72によって回転駆動された搬送ベル
ト73により、定着前ガイド74を介し定着器75に送
られる。そして熱ローラ76により記録紙P上に印字さ
れているトナーの熱定着が行なわれ、排出口78を経由
し排出トレー79上に載置され記録が終了する。
【0055】ところで、このように複写装置50内へ記
録紙Pが順次給送され、やがて紙カセット55に積載さ
れている記録紙Pの枚数が所定枚数以下となると、図8
に示すように吸着パッド2により記録紙Pは全部が持ち
上げられるようになり、反射型センサー20は、紙カセ
ット55に記録紙Pが無いことを検知し、OFF信号を
出力する。なお、この記録紙Pの上方向移動の際、記録
紙P、紙カセット55間の空間体積が増大して行くが、
紙カセットの通気穴からの空間への空気流入が速やかな
ので、記録紙P移動の抵抗は小である。
【0056】ここで、制御装置200は、吸着パッド2
の吸着により記録紙Pが持ち上げられる前は反射型セン
サー20はON信号を出力していたことから、このよう
に反射型センサー20からのOFF信号に基づき、記録
紙Pの残量が所定枚数以下となったことを検知し、記録
紙の残量が所定枚数以下となったことを表示する。
【0057】一方、この後、さらに複写装置50内へ記
録紙Pが給送され、図9に示すように紙カセット55に
積載されている記録紙Pの0枚になると、反射型センサ
ー20は吸着前OFF信号を出力するようになり、この
OFF信号に基づき制御装置200は残量0を検知し、
残量0を表示する。
【0058】このように、1つの反射型センサー20か
らの信号に基づき、シート残量を検知することにより、
簡単な構造でシート残量が所定枚数以上、所定枚数以下
及び残量0の3段階の検知が可能となる。
【0059】なお、これまでの説明において、シートの
有無を検知するシート検知手段として、反射型センサー
20を用いた場合について説明してきたが、透過型の所
謂フォトインタラプタと紙に当接し回動するアクチュエ
ータを組み合わせた構成のセンサーを用いることもでき
る。また、本発明の目的を逸脱しない範囲においてその
他方式の各種センサーを用いてもよい。
【0060】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。
【0061】図10は、本実施の形態に係るシート給送
装置の模式的斜視図、図11は、このシート給送装置を
備えた複写装置の模式的断面図、図12はこのシート給
送装置のA−A断面図である。なお、図10〜図12に
おいて、図1、図2及び図4と同一符号は、それぞれ同
一又は相当部分を示している。
【0062】図10〜図12において、12Aはリンク
部であり、このリンク部12Aは第1リンク部材12a
と、第2リンク部材12bとを有している。ここで、第
1リンク部材12aはシート給送装置本体に回動自在に
取り付けられると共に、その一端が第3カム13に当接
するよう図示しない付勢手段により付勢される一方、他
端側には、一端が第2リンク部材12bに係止されてい
る、引張りコイルばね12cの他端が係止されている。
さらに、この第1リンク部材12aの中央部には、第2
リンク部材12bの上方回動を規制する突き当て部12
dが形成されている。
【0063】一方、第2リンク部材12bは、シート給
送装置本体に回動自在に取り付けられると共に、吸引ポ
ンプ11を駆動するよう吸引ポンプ11の可動部11a
の上端と係合している。また、この第2リンク部材12
bは、通常引張りコイルばね12cによる上方向付勢力
により突き当て部12dに当接して所定位置に止まった
状態となっている。なお、この引張りコイルばね12c
は、吸引ポンプ11が所定以上の負圧を発生しないだけ
の適正なバネ力を有している。
【0064】ところで、吸着パッド2内の負圧値が充分
大きいときには、既述したように直接吸着パッド2に接
触する記録材Pのみならず所定枚数まで吸着可能であ
り、この吸着枚数は紙種及び負圧値が一定であれば一定
である。そして、積載残枚数が充分多い場合には、その
内の上から一部の所定枚のみ上方向へ持ち上げられ、積
載残枚数が所定枚以下の場合では記録材は全て上方向へ
持ち上げられることになる。
【0065】このため、吸着パッド2が所定枚数の記録
材Pを吸着したとき、記録材Pの通気性により記録材P
を通過して気体(空気)が吸引ポンプ11に向かって流
入したときの空気、具体的には空気の体積である流入
量、又は空気流入速度を基準とすると、積載枚数が所定
枚数より少ないほど空気流入量又は空気流入速度は基準
より大きくなり、また積載0枚のときには基準より非常
に大となる。
【0066】このことから、残量表示目盛りを備えた表
示部と、空気流入量又は空気流入速度に応じて移動して
残量表示部に設けられている残量表示目盛りを指し示す
移動部材とにより残量表示手段を構成すると共に、空気
流入量又は空気流入速度に応じて移動部材を残量表示目
盛り位置に変位させるようにすることにより、残量枚数
を表示することが可能となる。
【0067】そこで、本実施の形態においては、空気流
入量に基づいて残量枚数を表示することができるよう、
図12に示すように移動部材として揺動する第1リンク
部材12aの他端部に指針部12eを延在形成する一
方、表示部として記録材Pの残量枚数が所定枚数以上、
所定枚数以下及び0枚の表示をしている残量表示目盛り
部30aを備えた目盛板30を設けるようにしている。
そして、この指針部12eにより目盛板30の目盛を指
し示すことにより、残量枚数を表示することができるよ
うにしている。なお、図11において、51は透明板材
からなる窓であり、この窓51は目盛板30及び指針部
12eを複写装置外から目視可能な位置に設けられてい
る。
【0068】次に、以上のように構成されたシート給送
装置におけるシート残量検知動作について説明する。
【0069】図12は給紙を行う前の待機状態である。
なお、同図は、記録紙Pが所定枚数以上紙カセット55
に載置された状態を示している。
【0070】この状態では、第2カム10はその半径の
最大部分が揺動アーム3に当接しており、これにより揺
動アーム3はほぼ水平状態を保ち、吸着パッド2は記録
紙Pと離間している。また、第1カム9は、その半径の
最大部分が移動台5の当接部5bと当接しており、これ
により移動台5はその可動範囲の左端部位置に停止して
いる。
【0071】さらに、第3カム13は、吸引ポンプ11
の可動部を上方向へ引き上げる前の状態にあるリンク部
12Aの第1リンク部材12aと当接しており、これに
より吸引ポンプ11は負圧を発生していない状態となっ
ている。
【0072】図13は、吸着パッド2により記録紙Pを
吸着するため、第1〜第3カム9,10,13が駆動軸
8とともに矢印R方向に回転し始めた状態を示す図であ
り、このような回転により、第2カム10はその半径の
最小部分が揺動アーム3の他端部に当接し、これに伴い
揺動アーム3の吸着パッド2側は引張りコイルばね7の
力により下方に揺動し、吸着パッド2は記録紙Pに圧接
状態となる。また、第1カム9は、その半径の最大部分
が、まだ移動台5に当接しており、これにより移動台5
はその可動範囲の左端部位置に停止している。
【0073】一方、第3カム13は、その半径の最大部
分が第1リンク部材12aに当接しており、引張りコイ
ルばね12c及び第2リンク部材12bを介して吸引ポ
ンプ11の可動部を上方向へ引き上げるようになる。
【0074】なおこのとき、吸引ポンプ11は負圧を発
生するようになり、この負圧にて記録材Pの所定の通気
性により吸着パッド2から吸引ポンプ11ないに空気が
流入する。そして、この流入空気により吸引ポンプ11
内の負圧値は記録材Pを吸着するのに充分な値を超え、
更に増大しようとする。
【0075】ここで、このように吸引ポンプ11内の負
圧値が増大すると、これに伴い第2リンク部材12bを
上方向へ回動させるのに必要な力も増大し、その結果、
引張りコイルばね12cはその力に負け、第1リンク部
材12aのみ上方向に回動するようになる。しかし、こ
の場合、第2リンク部材12bは上方向に必要以上には
回動しないので、吸引ポンプ11内の負圧値も必要以上
には上昇することもない。したがって、指針部12e
は、同図に示すように記録材Pの残量枚数が所定枚数以
上であることを示す目盛板30の目盛を指し示すように
なる。
【0076】図14は、第1〜第3カム9,10,13
が矢印R方向にさらに回転した状態を示す図であり、こ
の状態では、第2カム10はその半径の最大部分と最小
部分の中間的な半径の部分が揺動アーム3に当接し、こ
れにより揺動アーム3は図13の状態からやや水平状態
に戻り、これに伴い所定枚数の記録紙Pを吸着した吸着
パッド2は上方向移動し、記録紙Pは上方へ引き上げら
れるようになる。また、第1カム9は、その半径の最大
部分が移動台5と当接しており、これにより移動台5
は、まだその可動範囲の左端部位置に停止している。
【0077】一方、第3カム13は、依然その半径の最
大部分が第1リンク部材12aと当接しており、第2リ
ンク部材12bを介して吸引ポンプ11の可動部を上方
向へ引き上げようとしているが、図13に示した状態と
同じく第1リンク部材12aのみ上方向に回動し、第2
リンク部材12bは上方向に必要以上には回動しないた
め、吸引ポンプ11内の負圧値も必要以上には上昇しな
い。
【0078】また、吸着パッド2から流入する空気の分
だけ引張りコイルばね12cが蓄えたエネルギーにより
第2リンク部材12bを回動できるので、吸引ポンプ1
1は所定の負圧を維持しており、その結果、吸着パッド
2は所定枚数の記録紙Pを吸着することができる。な
お、このとき指針12eは一定の値を指し示しており、
これにより記録材Pの残量が所定枚数以上であることが
解る。
【0079】図15は吸着した記録紙Pをローラ15、
16に向けて送出する状態を示す図であり、この状態で
は、第2カム10はその半径の最大部分が揺動アーム3
に当接しており、これにより揺動アーム3はほぼ水平状
態に戻り、吸着パッド2は所定枚数の記録紙Pを所定位
置まで持ち上げている。また、第1カム9は、その半径
の最小部分が移動台5と当接し、これに伴い移動台5は
引っ張りコイル6のバネ力により矢印X方向へ移動し、
ローラ対15、16に記録紙Pを受け渡たしするように
なる。なお、この後、所定枚数の記録紙Pは、ローラ対
15、16の紙分離手段により一枚に分離された後、複
写装置内に搬送される。
【0080】一方、第3カム13は、吸引ポンプ11の
可動部を上方向へ引き上げる前の状態に戻り停止してお
り、これにより吸引ポンプ11は負圧を発生していない
状態となり、ローラ対15、16に受け渡した後の不要
な吸着パッド2の吸着力を発生させていない。
【0081】ところで、このように複写装置50内へ記
録紙Pが順次給送され、やがて紙カセット55に積載さ
れている記録紙Pの枚数が所定枚数以下となると、吸着
パッド2の吸着の際、吸引ポンプ11への空気流入量は
大きくなり、これに伴い第2リンク部材12bが上昇
し、指針部12eは、図16に示すように記録材Pの残
量枚数が所定枚数以下であることを示す目盛板30の残
量表示目盛り部30aの目盛(例えば目盛り3)を指し
示すようになる。
【0082】また、積載0枚のときには吸引ポンプ11
への空気流入量は非常に大きくなり、これに伴い吸着パ
ッド2は、さらに上昇し、指針部12eは、図17に示
すように記録材Pの残量枚数が0数であることを示す残
量表示目盛り部30aの目盛(例えば目盛り5)を指し
示すようになる。
【0083】このように、記録紙吸着の際、吸引ポンプ
11に流入する空気流入量に基づき1つの残量表示手段
にてシート残量が所定枚数以上、所定枚数以下、または
0の表示を行うようにすることにより、簡単な構造で残
量0を含む3段階のシート残量表示が可能となる。
【0084】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。
【0085】図18は、本実施の形態に係るシート給送
装置の模式的斜視図、図19は、このシート給送装置を
備えた複写装置の模式的断面図、図20はこのシート給
送装置のA−A断面図である。なお、図18〜図20に
おいて、図1、図2及び図4と同一符号は、それぞれ同
一又は相当部分を示している。
【0086】図18〜図20において、110はチェッ
クバルブであり、このチェックバルブ110はチューブ
14aと連通する一方、大気連通穴110aを有すると
共に、内部に大気連通穴110aを塞ぐことが可能な弁
110bと、その弁110bを大気連通穴110a側方
向へ付勢する圧縮コイルばね110cとを具備してい
る。なお、この圧縮コイルばね110cは、チューブ1
4a内部の負圧が所定値となった際に大気圧が弁110
bを押す力に負けて図示右側へ変形するだけの適正力を
有している。
【0087】ところで、本実施の形態は、吸引ポンプ1
1に流入する空気の流入速度に基づいて残量枚数を表示
するようにしたものであり、表示部としてチューブ14
aと吸着パッド2の間の気体通路Rに目盛りが刻まれた
残量表示目盛り部100aを有するU字管100を設け
ると共に、移動部材としてU字管100の中に移動自在
の表示球101を配し、空気流入速度に基づいて表示球
101を移動させ、この表示球101のU字管100の
目盛り位置により残量枚数を表示するようにしている。
なお、この表示球101は、U字管100内径と適度の
クリアランスを確保する直径を有しており、通過する流
体(空気)の流速に従いU字管100内部に沿って吸引
ポンプ11側へ移動するようになっている。
【0088】次に、以上のように構成されたシート給送
装置におけるシート残量検知動作について説明する。
【0089】図20は給紙を行う前の待機状態である。
なお、同図は、記録紙Pが所定枚数以上紙カセット55
に載置された状態を示している。
【0090】この状態では、第2カム10はその半径の
最大部分が揺動アーム3に当接しており、これにより揺
動アーム3はほば水平状態を保ち、吸着パッド2は記録
紙Pと離間している。また、第1カム9は、その半径の
最大部分が移動台5と当接しており、これにより移動台
5はその可動範囲の左端部位置に停止している。さら
に、第3カム13は、吸引ポンプ11の可動部を上方向
へ引き上げる前の状態にあるリンク12と当接してお
り、これにより吸引ポンプ11は負圧を発生していない
状態となっている。
【0091】なお、このときチェックパルブ110の大
気連通穴110aは圧縮コイルばね110cに付勢され
た弁110bにより閉じられている。また、U字管10
0の中の表示球101は、U字管100を通過する流体
(空気)の流速は0なので、同図に示すようにU字管1
00内部の最下部に位置している。
【0092】図21は、吸着パッド2により記録紙Pを
吸着するため、第1〜第3カム9,10,13が駆動軸
8とともに矢印R方向に回転し始めた状態を示す図であ
り、このような回転により、第2カム10はその半径の
最小部分が揺動アーム3に当接し、これに伴い揺動アー
ム3は引張りコイルばね7の力により下方に揺動し、吸
着パッド2は記録紙Pに圧接状態となる。
【0093】また、第1カム9は、その半径の最大部分
が、まだ移動台5に当接しており、これにより、その移
動台5は可動範囲の左端部位置に停止している。なお、
このとき記録紙Pは図示しない記録紙押さえにより押さ
えられている。さらに、第3カム13はその半径の最大
部分が揺動アーム3と当接しており、リンク12を介し
て吸引ポンプ11の可動部を上方向へ引き上げ、このと
き吸引ポンプ11は負圧を発生してゆく。
【0094】ここで、記録材Pの残量枚数が所定枚数以
上のときは、吸着パッド2からの空気流入量が小さい
為、吸引ポンプ11内の負圧値は記録材Pを吸着するの
に充分な値を超え、更に増大しようとする。しかし、チ
ューブ14内部の負圧が所定値となった際、圧縮コイル
ばね110cは大気圧が弁110bを押す力に負け、図
示右側へ変形して大気連通穴110aから空気が失印A
方向に流入するので、吸引ポンプ11内の負圧値は必要
以上には上昇することはない。その結果、吸着パッド2
は大きすぎない適正な所定の負圧値で記録紙Pを吸着を
開始する。なお、このとき表示球101は、所定の負圧
値により、同図に示すようにU字管100内部の最下部
より僅かに吸引ポンプ11側に移動する。
【0095】図22は、第1〜第3カム9,10,13
が矢印R方向にさらに回転した状態を示す図であり、こ
の状態では第2カム10は、その半径の最大部分と最小
部分の中間的な半径の部分が揺動アーム3に当接し、こ
れにより揺動アーム3は図21の状態からやや水平状態
に戻り、これに伴い吸着パッド2は上方移動し、記録紙
Pは上方へ引き上げられるようになる。また、第1カム
9は、その半径の最大部分が移動台5と当接しており、
これにより移動台5は、その可動範囲の左端部位置に停
止している。
【0096】また、第3カム13は依然その半径の最大
部分が揺動アーム3に当接しており、リンク12を介し
て吸引ポンプ11の可動部を上方向へ引き上げており、
これにより吸引ポンプ11は負圧を発生し続け、その結
果、吸着パッド2は記録紙Pを吸着している状態となっ
ている。なお、このときのチェックバルブ110は図2
1と同じ状態であり、所定の負圧値を維持している。
【0097】そして、このときU字管100を通過する
流体(空気)の流速が一定の値となり、これによりU字
管100の中の表示球101は、その流速に押されて吸
引ポンプ11側に移動し、記録材Pが所定枚数以上ある
こと示す残量表示目盛り部100aの所定の値を示すよ
うになる。
【0098】図23は吸着した記録紙Pをローラ15、
16に向けて送出す状態を示す図であり、この状態で
は、第2カム10はその半径の最大部分が揺動アーム3
と当接しており、これにより揺動アーム3はほぼ水平状
態に戻り、吸着パッド2は記録紙Pを所定位置まで持ち
上げている。また、第1カム9は、その半径の最小部分
が移動台5と当接しており、矢印X方向へ移動し所定位
置まで移動し、ローラ対15、16に記録紙Pを受け渡
たす。
【0099】第3カム13は、そのリンク12との当接
位置は吸引ポンプ11の可動部を上方向へ引き上げる前
の状態に戻り停止しており、吸引ポンプ11は負圧を発
生していない状態であり、ローラ対15、16に受け渡
した後の不要な吸着パッド2の吸着力を発生させていな
い。またチェックバルブ110の大気連通穴110aは
圧縮コイルばね110cに付勢された弁110bにより
閉じられている状態である。なお、このときU字管10
0の中の表示球101は、U字管100を通過する流体
(空気)の流速は0なので、同図に示すようにU字管1
00内部の最下部に位置している。
【0100】ところで、このように複写装置50内へ記
録紙Pが順次給送され、やがて紙カセット55に積載さ
れている記録紙Pの枚数が所定枚数以下となると、吸着
パッド2の吸着の際、吸引ポンプ11への空気流入速度
は大きくなり、これに伴い表示球101は、図24に示
すように記録材Pの残量枚数が所定枚数以下であること
を示すU字管100の目盛位置に移動するようになる。
また、積載0枚のときには空気流入速度はさらに大とな
り、表示球101は、図25に示すように記録材Pの残
量枚数が0数であることを示すU字管100の目盛位置
に移動するようになる。
【0101】このように、記録紙吸着の際、吸引ポンプ
11に流入する空気の流入速度に基づき1つの残量表示
手段にてシート残量が所定枚数以上、所定枚数以下、ま
たは0の表示を行うようにすることにより、簡単な構造
で残量0を含む3段階のシート残量表示が可能となる。
【0102】なお、これまで述べた第2及び第3の実施
の形態において、残量を表示する方法として指針部12
eの指し示した位置及び表示球101の指し示した位置
に、その位置を保持及び解除する機構を設け、その値を
適宜表示する形式にしてもよい。
【0103】また、第2の実施の形態において、残量を
表示する方法として目盛板30を設けた位置に光学的に
指針部12eの指し示した位置検知可能なセンサーを設
け、その値を電気的に表示する形式にしてもよい。さら
に、第3の実施の形態において、残量を表示する方法と
してU字管100、表示球101を設けた対向位置に光
学的に表示球101の指し示した位置を検知可能なセン
サーを設け、その値を電気的に表示する形式にしてもよ
い。
【0104】なお、これまで述べた第1〜第3の実施の
形態においては、エアー吸引を用いたシート給送装置に
ついて述べてきたが、本発明はこれに限らず、通常の摩
擦ローラ方式を用いたシート給送装置にも適用すること
もできる。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、1
つのシート検知手段からの吸着前と吸着後の検知信号に
基づきシート残量を検知することができ、これにより簡
単な構造で所定枚数以上、所定枚数以下、または残量0
の3段階のシート残量検知が可能となる。
【0106】また、吸着力発生手段から発生する負圧に
よりシートを通過して吸着力発生手段に流入する気体の
体積又は速度に基づきシート残量を表示することがで
き、これにより簡単な構造で所定枚数以上、所定枚数以
下、または残量0の3段階のシート残量表示が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るシート給送装
置の模式的斜視図。
【図2】上記シート給送装置のA−A断面図。
【図3】上記シート給送装置の紙カセットの斜視図。
【図4】上記シート給送装置を備えた複写装置の模式的
断面図。
【図5】上記シート給送装置の記録紙吸着動作開始時の
状態を示す図。
【図6】上記記録紙吸着動作により所定枚数の記録紙が
上方に引き上げられ始めた状態を示す図。
【図7】上記上方に引き上げられた記録紙が給送方向に
運ばれる時の状態を示す図。
【図8】上記記録紙吸着動作により所定枚数以下の記録
紙が上方に引き上げられた後、給送方向に運ばれる時の
状態を示す図。
【図9】上記記録紙吸着動作により記録紙の残量が0と
なった状態を示す図。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係るシート給送
装置の模式的斜視図。
【図11】上記シート給送装置を備えた複写装置の模式
的断面図。
【図12】上記シート給送装置のA−A断面図。
【図13】上記シート給送装置の記録紙吸着動作開始時
の状態を示す図。
【図14】上記記録紙吸着動作により所定枚数の記録紙
が上方に引き上げられ始めた状態を示す図。
【図15】上記上方に引き上げられた記録紙が給送方向
に運ばれる時の状態を示す図。
【図16】上記シート給送装置に設けられた残量表示手
段において記録紙残量が所定枚数以下となったことを表
示した状態を示す図。
【図17】上記シート給送装置に設けられた残量表示手
段において記録紙残量が0となったことを表示した状態
を示す図。
【図18】本発明の第3の実施の形態に係るシート給送
装置の模式的斜視図。
【図19】上記シート給送装置を備えた複写装置の模式
的断面図。
【図20】上記シート給送装置のA−A断面図。
【図21】上記シート給送装置の記録紙吸着動作開始時
の状態を示す図。
【図22】上記記録紙吸着動作により所定枚数の記録紙
が上方に引き上げられ始めた状態を示す図。
【図23】上記上方に引き上げられた記録紙が給送方向
に運ばれる時の状態を示す図。
【図24】上記シート給送装置に設けられた残量表示手
段において記録紙残量が所定枚数以下となったことを表
示した状態を示す図。
【図25】上記シート給送装置に設けられた残量表示手
段において記録紙残量が0となったことを表示した状態
を示す図。
【符号の説明】
1A シート給送装置 2 吸着パッド 3 揺動アーム 9 第1カム 10 第2カム 11 吸引ポンプ 12e 指針部 13 第3カム 20 反射型センサー 30 目盛板 30a 残量表示目盛り部 50 複写装置 55 紙カセット 100 U字管 100a 残量表示目盛り部 101 表示球 200 制御装置 P 記録紙 R 気体通路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シ−ト積載手段に積載したシ−トを吸着
    手段により吸着して給送するシート給送装置において、 前記吸着手段に所定枚数のシートが吸着可能な吸着力を
    付与する吸着力発生手段と、 前記シ−ト積載手段上のシ−トの有無を検知するシート
    検知手段と、 前記シート検知手段からの検知信号に基づき前記シート
    の残量を検知する残量検知手段と、 を備え、 前記残量検知手段は、前記吸着手段による吸着前と吸着
    後の前記シート検知手段からの検知信号がそれぞれシ−
    ト有りを示す信号の場合には前記シートの残量は所定枚
    数以上であることを検知し、前記吸着後の検知信号がシ
    −ト無しを示す信号の場合は前記シートの残量は所定枚
    数以下であることを検知し、また前記吸着前の検知信号
    がシ−ト無しを示す信号の場合は残量が0であることを
    検知することを特徴とするシート給送装置。
  2. 【請求項2】 前記吸着手段は、前記シ−ト積載手段の
    上方に上下動可能に設けられたシート吸着部材と、前記
    シート吸着部材がシートを吸着するよう該シート吸着部
    材をシート方向に移動させる移動手段とを備えたもので
    あり、また前記吸着力発生手段は、負圧を発生して前記
    吸着手段に吸着力を付与するものであることを特徴とす
    る請求項1記載のシート給送装置。
  3. 【請求項3】 前記シ−ト積載手段、前記吸着手段及び
    前記シート検知手段を複数組備えたことを特徴とするシ
    ート給送装置。
  4. 【請求項4】 シ−ト積載手段に積載したシ−トを吸着
    手段により吸着して給送するシート給送装置において、 負圧を発生し、該負圧にて前記吸着手段に所定枚数のシ
    ートが吸着可能な吸着力を付与する吸着力発生手段と、 前記吸着手段が前記シートを吸着する際、前記負圧によ
    り前記シートを通過して前記吸着力発生手段に流入する
    気体に基づいて残量表示を行う残量表示手段と、 を備えたことを特徴とするシート給送装置。
  5. 【請求項5】 前記残量表示手段は、前記負圧により前
    記シートを通過した後、前記吸着力発生手段に流入する
    気体の体積に基づいてシート残量が所定枚数以上、所定
    枚数以下、または0の表示を行うことを特徴とする請求
    項4記載のシート給送装置。
  6. 【請求項6】 前記残量表示手段は、シート残量が所定
    枚数以上、所定枚数以下、または0を表示する目盛り部
    を備えた表示部と、前記流入する気体の体積が少ない場
    合は、前記表示部の所定枚数以上を示す目盛り部の目盛
    り位置に移動し、流入気体体積が多くなるに連れ、所定
    枚数以下さらに0を表示する目盛り位置に移動する移動
    部材とを備えたものであることを特徴とする請求項4又
    は5記載のシート給送装置。
  7. 【請求項7】 前記残量表示手段は、前記負圧により前
    記シートを通過した後、前記吸着力発生手段に流入する
    気体の速度に基づいてシート残量が所定枚数以上、所定
    枚数以下、または0の表示を行うことを特徴とする請求
    項4記載のシート給送装置。
  8. 【請求項8】 前記残量表示手段は、前記吸着力発生手
    段と前記吸着手段との間の気体通路に設けられると共に
    シート残量が所定枚数以上、所定枚数以下、または0を
    表示する目盛り部を備えた表示部と、前記流入する気体
    の速度が遅い場合は、前記表示部の所定枚数以上を示す
    目盛り部の目盛り位置に移動し、流入気体速度が速くな
    るに連れ、所定枚数以下さらに0を表示する目盛り位置
    に移動する移動部材とを備えたものであることを特徴と
    する請求項4又は7記載のシート給送装置。
  9. 【請求項9】 画像形成部と、この画像形成部にシート
    を給送するシート給送装置を備えた画像形成装置におい
    て、 前記シート給送装置は、前記請求項1乃至8のいずれか
    に記載のものであることを特徴とする画像形成装置。
JP9124440A 1997-05-14 1997-05-14 シート給送装置及びこれを備えた画像形成装置 Pending JPH10310285A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8342501B2 (en) 2009-03-05 2013-01-01 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Sheet feeding device and image forming apparatus with a plurality of sheet feed trays
US8444137B2 (en) 2010-11-04 2013-05-21 Canon Kabushiki Kaisha Recording material feeding apparatus and image forming apparatus

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