JP2001215725A - 回転ドラム - Google Patents

回転ドラム

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JP2001215725A
JP2001215725A JP2000025324A JP2000025324A JP2001215725A JP 2001215725 A JP2001215725 A JP 2001215725A JP 2000025324 A JP2000025324 A JP 2000025324A JP 2000025324 A JP2000025324 A JP 2000025324A JP 2001215725 A JP2001215725 A JP 2001215725A
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Japan
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drum
printing plate
pressure
pressure reducing
rotating
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JP2000025324A
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English (en)
Inventor
Takao Ozaki
多可雄 尾崎
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転ドラムに巻き付けた印刷版等のシート体
を吸着するための負圧タンクや吸引装置等の負圧源を不
要とする。 【解決手段】 回転ドラム54には、印刷版12が巻き
付けられるドラム本体100に減圧ドラム102を設け
ている。減圧ドラム内には、フィン122が設けられて
おり、減圧ドラムがドラム本体と一体に回転することに
より、フィンによって内部の空気が排気孔120から排
出されて減圧される。これにより、減圧ドラムと連通し
ているドラム本体の内部を減圧し、印刷版に覆われた縦
溝114等に負圧を供給する。印刷版は、この負圧によ
って吸着され、遠心力によって浮き等が生じるのを防止
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外周面に形成した
吸着溝へ供給する負圧によって印刷版等のシート体を吸
着保持して回転する回転ドラムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、印刷には、アルミニウムの薄板
などのシート体を支持体として、この支持体に感光層を
形成した感光性平版印刷版(以下「印刷版」と言う)が
用いられる。この印刷版に画像を形成する画像露光装置
には、印刷版を回転ドラムの周面に巻き付け、回転ドラ
ムを高速回転しながら画像データに応じて変調した光ビ
ームを照射して、画像露光を施すものがある。
【0003】ところで、印刷版を巻き付けた回転ドラム
を高速回転させた場合、遠心力によって印刷版に浮きが
生じてしまう。この遠心力による印刷版の浮きは、印刷
版に照射する光ビームのピンとずれ等を生じさせ、印刷
版に形成する画像の仕上がり品質を損ねてしまう。
【0004】このために、画像露光装置では、回転ドラ
ムの周面に吸着溝を形成し、この吸着溝に供給する負圧
によって印刷版を吸着して、印刷版に遠心力による浮き
が生じるのを防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、回転ド
ラムの周面に形成した吸着溝に負圧を供給するために
は、高速で回転させる必要のある回転ドラムを負圧タン
クや吸引装置等の負圧源と接続する必要があり、また、
画像露光装置には、この負圧源を設ける必要がある。
【0006】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、負圧タンクや吸引装置等の負圧源を設けることな
く、外周面に巻き付けた印刷版等のシート体を吸着可能
とする回転ドラムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、外周面にシート体を巻き付けて、駆動手段
の駆動力によって回転する回転ドラムであって、外周面
に前記シート体が巻き付けられて回転軸に伝達される駆
動力によって回転されるドラム本体と、前記ドラム本体
に巻き掛けられた前記シート体の周縁部をドラム本体と
の間で挟持して保持する保持手段と、前記ドラム本体の
外周面に形成された吸着溝が前記シート体に覆われた状
態で負圧が供給されることによりシート体を吸着可能な
吸着溝部と、前記ドラム本体と一体に回転することによ
りドラム本体内の空気を排出して、ドラム本体内と連通
している前記吸着溝内の圧力を低下させる負圧発生手段
と、を含むことを特徴とする。
【0008】この発明によれば、ドラム本体にシート体
が巻き付けられる。このときに、シート体は、周縁部が
保持手段によってドラム本体に保持される。また、ドラ
ム本体には、負圧発生手段が設けられ、外周面に吸着溝
部が形成されている。
【0009】負圧発生手段は、ドラム本体が回転駆動さ
れることにより一体で回転して、ドラム本体の内部を減
圧する。これにより、シート体に覆われた吸着溝内の減
圧され、シート体が吸着溝に吸着される。
【0010】このように、ドラム本体と一体に回転する
ことにより負圧を発生する負圧発生手段とを設けること
により、ドラム本体が回転したときにシート体を吸着し
て、遠心力によってシート体に浮きが生じるのを防止す
ることができる。
【0011】このような負圧発生手段を用いることによ
り、別に負圧タンクや吸引装置を設けることなく、ドラ
ム本体へのシート体の吸着が可能となる。したがって、
回転ドラムを設ける装置の小型化や、低コスト化を図る
ことができる。
【0012】請求項2にかかる発明は、前記負圧発生手
段が、前記ドラム本体と同軸的に連結され、中空の内部
がドラム本体の軸心部と連通されると共に外周部に中空
内部と外部とを連通する貫通孔が穿設された減圧ドラム
と、前記減圧ドラム内に設けられて減圧ドラムが前記ド
ラム本体と一体に所定方向へ回転したときに、減圧ドラ
ム内の空気を前記貫通孔から排出することにより減圧す
る減圧手段と、を含むことを特徴とする。
【0013】この発明によれば、負圧発生手段として、
減圧手段が設けられた減圧ドラムを、ドラム本体と一体
に回転するようにしている。減圧手段は、減圧ドラムが
回転することにより、減圧ドラムの内部の圧力を下げ
る。これにより、減圧ドラムと連通されたドラム本体の
内部の圧力を下げて、吸着溝似負圧が供給されるように
している。
【0014】このような減圧手段としては、前記減圧タ
ンク内に放射状に配置されて所定方向に回転することに
より前記減圧タンク内の空気を排気するフィンであって
も良く、また、前記減圧タンク内に略放射状に形成され
て前記ドラム本体の軸心部と減圧タンクの外周面とに開
口された通気孔であっても良い。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1には、本実施の形態に適用し
た画像露光装置10の概略構成を示している。この画像
露光装置10は、シート体の一例としてアルミニウム等
によって形成したの矩形薄板状(例えば肉厚が0.3mm
程度)の支持体を用い、この支持体に感光層を形成した
感光性平版印刷版(以下「印刷版12」という)に画像
データに基づいて変調した光ビームを照射して走査露光
する。画像露光装置10で画像露光の終了した印刷版1
2は、図示しない自動現像装置等によって現像処理等が
施される。
【0016】図1に示されるように、画像露光装置10
には、機枠14内にカセット装填部18、給版搬送部2
0、記録部22及び排出バッファ部24等が設けられて
いる。カセット装填部18は、機枠14内の図1紙面右
下側に配置されており、それぞれに多数枚の印刷版12
を収容している複数のカセット16が、所定角度で傾斜
された状態で装填される。
【0017】なお、画像露光装置10では、縦寸法ない
し横寸法の異なる複数サイズの印刷版12の処理が可能
となっており、カセット16には、何れかのサイズの印
刷版12が感光層を上側にし、所定の位置に位置決めさ
れて収容されている。また、カセット装填部18には、
それぞれにサイズの異なる印刷版12を収容している複
数のカセット16が所定間隔で、収容している印刷版1
2の一端が略一定の高さとなるように装填される。
【0018】給版搬送部20は、カセット装填部18の
上方に配置され、記録部22は、カセット装填部18に
隣接して、装置の中央下部に配置されている。給版搬送
部20には、対で設けられた側板26(図1では一方の
みを図示)に反転ユニット28及び枚葉ユニット30が
取付けられている。
【0019】反転ユニット28は、所定の外径寸法の反
転ローラ32を備え、この反転ローラ32の周囲に複数
の小ローラ34(本実施の形態では、一例として小ロー
ラ34A、34B、34C、34Dの4個)が設けられ
ている。小ローラ34A〜34Dは、カセット装填部1
8側から反転ローラ32の上方を経て記録部22側に亘
って配置され、無端の搬送ベルト36が巻き掛けられて
いる。これにより、反転ローラ32には、小ローラ34
Aと小ローラ34Dの間の約半周に亘って搬送ベルト3
6が巻き掛けられている。
【0020】一方、枚葉ユニット30は、カセット16
内の印刷版12の上端部を吸着する複数の吸盤38を備
えており、吸盤38を下方移動させることによりカセッ
ト装填部18に装填されているカセット16内の印刷版
12の上端部に対向させ、この吸盤38によって印刷版
12を吸着する。また、枚葉ユニット30は、印刷版1
2を吸着した吸盤38を略上方へ移動させることによ
り、カセット16から印刷版12を引き出すと共に、引
き出した印刷版12の先端を、反転ローラ32と搬送ベ
ルト36の間へ挿入する。なお、図1では、吸盤38の
移動位置の概略を二点鎖線で示している。
【0021】反転ユニット28では、反転ローラ32と
搬送ベルト36がカセット16からの印刷版12の引き
出し方向(図1の矢印A方向)に回転する。印刷版12
は、先端が反転ローラ32と搬送ベルト36に挟持され
ると、カセット16から引き出されながら反転ローラ3
2の周面に巻き掛けられる。これにより、印刷版12
は、湾曲されながら搬送されて反転され、搬送方向が転
向される。なお、反転ローラ32の半径寸法は、印刷版
12を湾曲させたときに、印刷版12に折れや曲がりを
生じさせない寸法(例えば100mm以上)となってい
る。
【0022】図1に実線及び二点鎖線で示すように、側
板26は、印刷版12を取出すカセット16の位置に応
じて水平移動する。これにより、枚葉ユニット30は、
反転ユニット28と一体に水平移動して、吸盤38が所
望のカセット16内の印刷版12に対向可能となってい
る。
【0023】また、側板26には、小ローラ34Dの下
方にガイド40が設けられており、反転ローラ32によ
って反転された印刷版12は、小ローラ34D側で反転
ローラ32と搬送ベルト36の間から、このガイド40
へ向けて送り出される。
【0024】記録部22の上方には、搬送コンベア42
が配置されており、反転ユニット28から送り出された
印刷版12は、ガイド40によって搬送コンベア42へ
案内される。なお、ガイド40は、常に印刷版12の案
内方向を搬送コンベア42へ向けるように、側板26の
移動に伴って揺動する。また、記録部22側の小ローラ
34Dは、側板26の移動に伴って反転ユニット28か
らの印刷版12の送出し方向を換えるように移動し、小
ローラ34Cは、小ローラ34Dが移動したときに搬送
ベルト36に略一定の張力を付与するように移動し、反
転ユニット28から送り出される印刷版12がガイド4
0によって緩やかに湾曲させるようにしている。
【0025】搬送コンベア42は、ガイド40の略下方
に配置されたローラ44と、記録部22の上方に配置さ
れたローラ46との間に搬送ベルト48が巻き掛けら
れ、ローラ46側が下方となるように傾斜されている。
【0026】図1及び図2に示されるように、搬送コン
ベア42には、ローラ46に対向してローラ50が配置
されている。搬送コンベア42上に送り込まれた印刷版
12は、搬送ベルト48上を搬送され、ローラ46、5
0に挟持されて搬送コンベア42から送り出される。
【0027】記録部22には、架台52上に本発明を適
用した回転ドラム54が配置され、回転ドラム54に対
向して、記録ヘッド部56が配置されている。また、画
像露光装置10には、搬送コンベア42のローラ46、
50に対向して、記録部22(回転ドラム54)の上方
にパンチャー58が設けられている。
【0028】図2に示されるように、パンチャー58に
は、銜え口60が形成されており、搬送コンベア42
は、印刷版12をローラ46、50によって挟持し、先
端をパンチャー58の銜え口60に挿入して保持する。
パンチャー58は、銜え口60に印刷版12の先端が挿
入されると、印刷版12の先端の所定の位置に、位置決
め用として例えば切り欠きを穿設する。なお、印刷版1
2は、例えば搬送コンベア42上で位置決めされてパン
チャー58へ送り込まれることにより、位置決め用の切
り欠きが先端部の所定の位置に穿設される。
【0029】搬送コンベア42は、印刷版12に切り欠
きが穿設されると、搬送ベルト48を逆転駆動して、印
刷版12の先端をパンチャー58の銜え口60から引き
出す。また、搬送コンベア42は、図示しない揺動手段
によってローラ44側を軸に揺動可能となっており、パ
ンチャー58から印刷版12を引き出すと揺動(図1及
び図2に二点鎖線で示す)して、印刷版12の先端を回
転ドラム54の外周面の所定位置へ向けた後に、印刷版
12を記録部22へ向けて送り出す。
【0030】図3に示されるように、回転ドラム54に
は、回転軸88が設けられており、この回転軸88が、
架台52の所定の位置に対で立設されている側板86に
軸支されている。また、架台52には、駆動モータ90
が取り付けられており、この駆動モータ90の駆動軸9
0Aに設けられているプーリ92と、回転軸88に設け
られているプーリ94との間に、無端のタイミングベル
ト96が巻き掛けられている。これにより、回転ドラム
54は、駆動モータ90の駆動に応じて、所定の回転速
度及び回転方向で回転駆動される。なお、本実施の形態
では、回転ドラム54が印刷版12の装着露光方向(図
1乃至図3の矢印B方向)及び装着露光方向と反対方向
となる印刷版12の取外し方向(図1乃至図3の矢印C
方向)のそれぞれの方向へ回転される。
【0031】図2に示されるように、回転ドラム54に
は、保持手段の一つとして外周面の所定の位置に先端チ
ャック62が取付けられている。記録部22では、この
回転ドラム54に印刷版12を装着するときに、先ず、
先端チャック62が、搬送コンベア42によって送り込
まれる印刷版12の先端に対向する位置(印刷版装着位
置)で回転ドラム54を停止させる。
【0032】記録部22には、印刷版装着位置で先端チ
ャック62に対向する装着カム64が設けられている。
先端チャック62は、この装着カム64が回動して一端
側が押圧されることにより、回転ドラム54の周面との
間に印刷版12の挿入が可能となる。記録部22では、
印刷版12の先端が先端チャック62と回転ドラム54
の間に挿入された状態で、装着カム64を戻して先端チ
ャック62への押圧を解除することにより、印刷版12
の先端を先端チャック62と回転ドラム54の周面との
間で挟持して保持する。
【0033】なお、画像露光装置10では、印刷版12
の先端に形成した切り欠きに、回転ドラム54の周面の
所定位置に突設されている図示しないピンを入り込ませ
ることにより、先端チャック62によって回転ドラム5
4の周面に固定された印刷版12を、回転ドラム54に
対して位置決めしている。
【0034】回転ドラム54の周囲には、印刷版装着位
置よりも装着露光方向の下流側にスクイズローラ66が
配置されている。このスクイズローラ66は、回転ドラ
ム54に向けて移動することにより回転ドラム54に巻
き付けられる印刷版12を回転ドラム54へ向けて押圧
し、印刷版12を回転ドラム54の周面に密着させてい
る。
【0035】記録部22では、回転ドラム54に印刷版
12の先端が固定されると、回転ドラム54を装着露光
方向へ回転し、回転ドラム54に印刷版12を巻き付け
る。このとき、スクイズローラ66が印刷版12を回転
ドラム54の周面へ向けて押圧することにより、印刷版
12が回転ドラム54の周面に密着される。
【0036】また、記録部22には、スクイズローラ6
6よりも回転ドラム54の装着露光方向上流側に後端チ
ャック着脱ユニット68が設けられ、装着露光方向の下
流側に取外しカム70が配置されている。後端チャック
着脱ユニット68には、回転ドラム54へ向けて突出さ
れたシャフト72の先端に保持手段となる後端チャック
74が着脱可能に設けられている。
【0037】記録部22では、回転ドラム54に巻き付
けた印刷版12の後端が、後端チャック着脱ユニット6
8に対向する後端チャック着脱位置に達すると、回転ド
ラム54の回転を一次停止させ、後端チャック74を回
転ドラム54の所定の位置に装着する。これにより、回
転ドラム54に巻き付けられた印刷版12は、後端が後
端チャック74によって回転ドラム54との間で挟持さ
れて固定される。
【0038】記録部22では、印刷版12が回転ドラム
54に位置決めされて巻き付けられるとスクイズローラ
66を離間させ、回転ドラム54を所定の回転速度で高
速回転させながら、この回転ドラム54の回転に同期さ
せて、記録ヘッド部56から画像データに基づいて変調
した光ビームを照射する。これにより、印刷版12に
は、画像データに基づいて走査露光されて、所定の位置
に画像が形成される。
【0039】記録部22では、印刷版12への走査露光
が終了すると、回転ドラム54を後端チャック着脱位置
で停止させ、スクイズローラ66によって回転ドラム5
4との間で印刷版12を挟持した状態で、回転ドラム5
4から後端チャック74を取り外して、印刷版12の後
端を開放する。
【0040】記録部22では、回転ドラム54から後端
チャック74を取り外すと、回転ドラム54を印刷版1
2の取出し方向へ回転する。これにより、スクイズロー
ラ66と回転ドラム54の間から印刷版12が送出され
る。
【0041】図1に示されるように、排出バッファ部2
4は、記録部22の上方に設けられており、回転ドラム
54が印刷版12の取外し方向へ回転することにより、
印刷版12は、後端側から排出バッファ部24へ向けて
送り出される。また、記録部22では、回転ドラム54
を印刷版12の取出し方向に回転したときに、先端チャ
ック62が取外しカム70に対向する印刷版取外し位置
に達すると、回転ドラム54を停止し、この位置で取外
しカム70を回動する。これにより、先端チャック62
と回転ドラム54との間での印刷版12の先端の挟持が
解除され、印刷版12が回転ドラム54から取り外され
る。
【0042】一方、排出バッファ部24は、機枠14に
形成されている排出口76の内方側に設けられており、
排出ローラ78を備えている。この排出ローラ78の周
囲には、複数の小ローラ(一例として小ローラ80A、
80B、80C、80D、80Eの5個)が配置されて
おり、これらの小ローラ80A〜80Eの間に無端の搬
送ベルト82が巻き掛けられている。これにより、排出
ローラ78には、小ローラ80Aと小ローラ80Eの間
の1/2周から3/4周の範囲で搬送ベルト82が巻き
掛けられている。
【0043】小ローラ80Aは、記録部22のスクイズ
ローラ66側へ向けて突設されており、ローラ84が対
向して配置されており、記録部22から送り出される印
刷版12が、小ローラ80Aとローラ84の間へ向けて
案内されて挟持される。
【0044】排出バッファ部24では、排出ローラ78
を印刷版12の引き入れ方向(矢印D方向)に回転駆動
することにより、小ローラ80Aとローラ84に挟持し
た印刷版12を記録部22から引き出しながら排出ロー
ラ78と搬送ベルト82の間に案内し、排出ローラ78
と搬送ベルト82で挟持して排出ローラ78に巻き掛け
る。このとき、排出バッファ部24では、印刷版12の
先端部(記録部22から送出されるときの後端側)を小
ローラ80Aとローラ84に挟持した状態で排出ローラ
78を停止させ、排出ローラ78に巻き掛けた印刷版1
2を一次的に保持する。
【0045】一方、図1に二点鎖線で示されるように、
排出バッファ部24では、小ローラ80Aとローラ84
が排出口76に対向する位置へ移動する。このとき、小
ローラ80Aとローラ84が一体で移動することによ
り、印刷版12の先端が排出口76へ向けられる。な
お、小ローラ80Aの上方の小ローラ80Bは、小ロー
ラ80Aの移動に追従して、搬送ベルト82に一定の張
力を付与するように移動する。
【0046】排出バッファ部24では、印刷版12の先
端を排出口76へ向けると、排出ローラ78を、排出口
76に隣接して配置している自動現像装置などの処理装
置での印刷版12の搬送速度に応じた回転速度で、印刷
版12の送出し方向(矢印D方向と反対方向)へ回転駆
動する。これにより、印刷版12が排出口76から送り
出される。
【0047】ところで、画像露光装置10では、回転ド
ラム54に印刷版12の先端及び後端を先端チャック6
2及び後端チャック74によって固定して巻きつけた状
態で高速回転する。このときに、回転ドラム54では、
印刷版12を負圧によって吸着保持するようにしてい
る。以下に図面を参照しながら回転ドラム54への印刷
版12の吸着を説明する。
【0048】図3に示されるように、回転ドラム54
は、外周面に印刷版12が巻き付けられるドラム本体1
00と、ドラム本体100の一端側に設けられた減圧ド
ラム102とを備えている。ドラム本体100と減圧ド
ラム102は、同軸的に配置されて一体回転するように
連結されている。これにより、回転ドラム54の回転軸
88の一方は、減圧ドラム102から突接されている。
なお、本実施の形態では、一例としてドラム本体100
と減圧ドラム102の外径寸法を同じ荷しているが、ド
ラム本体100と減圧ドラム102は、外径寸法が異な
るもので合ってもよい。
【0049】図4(A)に示されるように、ドラム本体
100及び減圧ドラム102は、内部が中空に形成され
ており、軸心部に互いの内部を連通する連通孔104が
形成されている。
【0050】図3に示されるように、先端チャック62
は、ドラム本体100の周面の所定の位置に取り付けら
れている。この先端チャック62は、帯板状のクランプ
106によって形成されており、このクランプ106
は、長手方向がドラム本体100の軸線方向に沿うよう
に配置されている。先端チャック62は、このクランプ
106とドラム本体100の周面との間に印刷版12の
先端部が挿入されることにより、この印刷版12の先端
部をクランプ106とドラム本体100との間で挟持し
て保持する。
【0051】また、ドラム本体100には、外周面に複
数条の装着溝108が形成されている。装着溝108
は、ドラム本体100の軸線方向に沿って所定の間隔で
配置され、溝方向がドラム本体100の周方向に沿うよ
うに形成されている。これらの装着溝108には、前記
した後端チャック74が装着されるようになっている。
【0052】後端チャック74は、例えば、帯板状のク
ランプ110によって形成されている。このクランプ1
10は、長手方向がドラム本体102の軸線方向に沿う
ように装着される取り付けられる。装着溝108は、例
えば内部が拡幅されており、それぞれの装着溝108に
対向してクランプ110に設けている図示しない固定コ
マを装着溝108に挿入して、装着溝108内で回動す
ることにより、固定コマの装着溝108からの抜き出し
が阻止されるようにしている。これにより、後端チャッ
ク74を形成するクランプ110が、ドラム本体54の
周方向に沿った任意の位置に取り付け可能となってい
る。
【0053】この後端チャック74は、ドラム本体10
0に巻き付けられた印刷版12の後端に対向する位置に
クランプ110が装着されることにより、クランプ11
0とドラム本体100との間で印刷版12の後端部を挟
持して固定する。
【0054】回転ドラム54は、このような先端チャッ
ク62と後端チャック74によって任意のサイズの印刷
版12を所定の位置に巻き付け、印刷版12の先端及び
後端を固定することができるようになっている。なお、
先端チャック62及び後端チャック74としては、複数
のクランプ106、110をドラム本体100の軸線方
向に沿って並べて装着されるものであっても良い。
【0055】一方、ドラム本体100の周面には、吸着
溝群112が形成されている。吸着溝群112は、吸着
溝として溝方向がドラム本体100の周方向に沿った縦
溝114と、溝方向がドラム本体100の軸線方向に沿
って横溝116によって例えば矩形形状ないし格子形状
に形成されている。この吸着溝群112は、画像露光装
置10で処理する印刷版12のサイズに応じて縦溝11
4及び横溝116が形成されて、画像露光装置10で処
理される何れのサイズの印刷版12であっても、周縁部
及び中央部を均一に吸着保持可能となるようにしてい
る。なお、回転ドラム54のドラム本体100に形成す
る吸着溝群112の形状は、画像露光装置10で処理す
る何れのサイズの印刷版12であっても、全面を略均一
に吸着できる形状であれば、任意の形状を用いることが
でき、本実施の形態では、吸着溝の詳細な形状の説明を
省略する。
【0056】ドラム本体100の周面に巻き付けられた
印刷版12は、縦溝114ないし横溝116を覆ったと
きに、縦溝114及び横溝116内が負圧が供給されて
減圧されることにより吸着される。
【0057】図4(A)に示されるように、ドラム本体
100には、縦溝114ないし横溝116の底部の所定
の位置に吸引孔118が形成されている。この吸引孔1
18によって縦溝114内と横溝116内がドラム本体
100の中空内部に連通されている。これにより、回転
ドラム54では、ドラム本体100の内部が減圧される
ことにより、縦溝114内及び横溝116内も減圧され
るようになっている。なお、図4(A)では、装着溝1
08の図示を省略している。
【0058】一方、図4(A)及び図4(B)に示され
るように、減圧ドラム102には、中空内部と外部を連
通する貫通孔として複数の排気孔120が形成されてい
る。排気孔120は、減圧ドラム102の周方向に沿っ
て所定の間隔で形成されている。
【0059】また、減圧ドラム102には、中空内部に
減圧手段として多数のフィン122が配置されている。
図4(B)に示されるように、フィン122のそれぞれ
は、連通孔104の近傍から放射状に配置され、例えば
図4(A)に示されるように、減圧ドラム102の壁面
102Aに取り付けられている。これにより、フィン1
22は、減圧ドラム102と共にドラム本体110と一
体に回転する。
【0060】また、フィン122は、回転ドラム54が
印刷版12の装着露光方向(矢印B方向)に回転したと
きに、減圧ドラム102の軸心部の空気を排気孔120
から排出する方向へ湾曲された形状となっている。
【0061】これにより回転ドラム54は、印刷版12
の装着露光双方向へ回転したときに、減圧ドラム102
内の空気が排気孔120から排出されて減圧される。ま
た、回転ドラム54では、減圧ドラム102とドラム本
体100が連通孔104によって軸心部で連通されてい
ることにより、装着露光方向へ回転したときに、ドラム
本体100を介して吸着溝群112の縦溝114及び横
溝116の空気が吸引される。これにより、印刷版12
に覆われた縦溝114内及び横溝116内が減圧され、
印刷版12が縦溝114及び横溝116に吸着される。
【0062】以下に本実施の形態の作用を説明する。
【0063】画像露光装置10では、印刷版12に露光
する画像データが入力され、画像露光を行う印刷版12
のサイズ及び露光枚数等が設定されて、画像露光の開始
が指示されると、印刷版12への画像露光処理を開始す
る。なお、これらの処理は、画像露光装置10に操作パ
ネルを設け、この操作パネルのスイッチ操作によって指
示するものであっても良く、画像露光装置10に画像デ
ータを出力する画像処理装置等からの信号によって画像
露光装置10の処理開始を指示するものであっても良
い。
【0064】画像露光装置10では、処理の開始が指示
されると、指定されたサイズの印刷版12をカセット1
6から取出して搬送コンベア42に載せ、記録部22へ
供給する。このときに、印刷版12には、パンチャー5
8によって位置決め用の切り欠きが穿設される。
【0065】記録部22では、この印刷版12の先端を
先端チャック62によって回転ドラム54に保持させる
と、スクイズローラ66によってスクイズしながら印刷
版12を回転ドラム54に巻き付け、印刷版12の後端
を後端チャック74によって回転ドラム54に保持させ
る。
【0066】この後、記録部22では、回転ドラム54
を高速回転しながら記録ヘッド部56から画像データに
基づいた光ビームを印刷版12に照射して、印刷版12
を走査露光し、印刷版12の所定の領域を走査露光して
画像を形成する。
【0067】印刷版12は、画像が形成されると、回転
ドラム54から取外されながら後端側から排出バッファ
部24へ送り出す。排出バッファ部24では、この印刷
版12を一旦、排出ローラ78に巻き付けると、印刷版
12の先端を排出口76へ向け、排出ローラ78を逆転
駆動する。これにより、印刷版12は、所定の搬送速度
で排出口76から送り出され、画像露光装置10から排
出される。
【0068】ところで、記録部22に設けられている回
転ドラム54には、印刷版12が巻き付けられるドラム
本体100に、縦溝114と横溝116によって吸着溝
群112が形成されている。回転ドラム54のドラム本
体100に巻き付けられた印刷版12は、吸着溝群11
2を形成する縦溝114及び横溝116を覆うようにな
っている。
【0069】この縦溝114及び横溝116は、吸引孔
118によってドラム本体100の内部に連通されてい
る。また、回転ドラム54には、ドラム本体100の一
端側に減圧ドラム102が一体に設けられており、ドラ
ム本体100と減圧ドラム102が連通孔104によっ
て連通されている。
【0070】画像露光装置10の記録部22では、回転
ドラム54のドラム本体100に印刷版12を巻き付け
て、先端チャック62と後端チャック74によって搬送
方向の先端側及び後端側をドラム本体100に固定する
と、装着露光方向に高速回転(例えば600rpm〜10
00rpm)して、印刷版12の走査露光を行う。
【0071】一方、減圧ドラム102には、外周部に排
気孔120が形成されるとともに、内部にフィン122
が放射状に配置されている。この減圧ドラム102で
は、印刷版12が巻き付けられたドラム本体100と一
体で高速回転することにより、内部の空気がフィン12
2によって外周部へ送られ、排気孔120から排出され
る。このときに、減圧ドラム102が回転することによ
り、排気孔120の近傍では、減圧ドラム102の内部
よりも減圧ドラム102の外周部近傍の圧力が下がるた
めに、減圧ドラム102内の空気が円滑に排気孔120
から排出される。これにより、減圧ドラム102内が減
圧される。
【0072】ドラム本体100は、連通孔104によっ
て減圧ドラム102に連通されており、また、外周部の
縦溝114及び横溝116が、吸引孔118によって連
通されている。これにより、減圧ドラム102内が減圧
されることにより、ドラム本体100が減圧され、印刷
版12に覆われた縦溝114内及び横溝116内も減圧
される。
【0073】すなわち、減圧ドラム102では、内部に
フィン122を設けることによりブロワファンとして働
いて、軸心部の空気を外周部へ送り出す。この空気が、
排気孔120から排出されることにより、減圧ドラム1
02の内部と共にドラム本体100の内部が減圧され
る。
【0074】これにより、減圧ドラム102内で発生さ
れた負圧が、ドラム本体100を介して吸引孔118か
ら印刷版12に覆われた縦溝114及び横溝116に供
給され、印刷版12は、縦溝114及び横溝116に吸
着されてドラム本体100の周面に密着され、遠心力に
よる浮きが生じることがない。
【0075】したがって、画像露光装置10では、負圧
タンクや吸引装置などの負圧源を設けることなく、印刷
版12を回転ドラム54に吸着保持させることができ、
遠心力等により印刷版12に浮きが生じるのを防止で
き、ピンとずれのない高品質の画像を印刷版12に形成
することができる。
【0076】一方、回転ドラム54の回転数(単位時間
辺りの回転数)が上昇することにより、印刷版12に生
じる遠心力も大きくなり、ドラム本体100に巻き付け
た印刷版12に浮きが生じ易くなる。これに対して、減
圧ドラム102では、回転数が高くなるのに伴って、空
気の排出量が多くなるために、圧力も減少して負圧も大
きくなる。すなわち、回転ドラム54では、回転数の上
昇に伴って印刷版12の吸着力も大きくなる。
【0077】これにより、回転数が上昇することにより
遠心力が大きくなっても、印刷版12に浮き等を生じさ
せることなく、確実に印刷版12を吸着保持することが
できる。
【0078】また、減圧ドラム102は、回転ドラム5
4の回転が停止したときに、内部の圧力が低いと、排気
孔120から外部の空気が入り込む。これにより、ドラ
ム本体100及び印刷版12に覆われた縦溝114及び
横溝116内の圧力が上昇するので、ドラム本体100
と印刷版12の密着状態を解除することができ、走査露
光の終了した印刷版12の取出しが容易となる。
【0079】このように、本実施の形態にかかる画像露
光装置10では、ドラム本体100に減圧ドラム102
を設けた回転ドラム54を用いることにより、回転ドラ
ム54に印刷版12を吸着保持するための負圧タンクや
吸引装置等の負圧源を別にもいうける必要がないので、
装置の小型化及び低コスト化が可能となる。
【0080】すなわち、負圧タンクや吸引装置を設ける
場合、真空ポンプや高圧ブロワなどの高コストの機材が
必要となると共に、これらの発生する振動対策のための
防振装置や騒音対策のための消音装置と共に、配管や圧
力センサ等の付随部品が必要となり、回転ドラムを設け
る装置の大きなコストアップにつながるとともに、装置
が大型化してしまう。
【0081】このような、装置の高コスト化や大型化に
つながる負圧タンクや吸引装置が不要となるために、回
転ドラムを設ける装置の低コスト化及び小型化が可能と
なる。
【0082】なお、このような本発明においては、印刷
版12から外れた吸引孔118は縦溝114及び横溝1
16からの負圧の漏れを防止することがより好ましく、
効率よく確実な印刷版12の吸着保持が可能となる。
【0083】また、減圧ドラム102に取り付けられて
いる回転軸88をパイプ状に形成し、この回転軸88の
減圧ドラム102と反対側に圧力調整弁を設け、この圧
力調整弁によって、ドラム本体100内の圧力が必要以
上に低下するのを防止するようにしても良い。
【0084】すなわち、減圧ドラム102は、回転数に
応じて圧力が変化し、回転数が高くなったときに、圧力
が低下し過ぎる場合、圧力調整弁を用いることにより、
圧力低下を防止して、適正な吸着力で印刷版12を吸着
することができる。
【0085】なお、本実施の形態では、負圧発生手段と
して内部にフィン122を形成した減圧ドラム102を
用いて説明したが、負圧発生手段及び負圧発生手段を形
成する減圧ドラムと減圧手段の構成は、これに限定する
ものではない。
【0086】例えば、図5(A)及び図5(B)に示さ
れる回転ドラム54Aでは、ドラム本体100と一体に
設ける減圧ドラム102に代えて減圧ドラム130を用
いている。
【0087】図5(B)に示されるように、この減圧ド
ラム130には、放射状に多数の連通孔132が形成さ
れている。図5(A)に示されるように、連通孔132
のそれぞれは、一端が減圧ドラム130の外周面に開口
(開口134)しており、他端がドラム本体100の軸
心部に開口している。
【0088】このように形成されている回転ドラム54
Aでは、ドラム本体100と共に減圧ドラム130が回
転すると、連通孔132の開口134近傍の圧力が低下
する。この開口134側の圧力の低下によって連通孔1
32内の空気が開口134側へ流れて、開口134から
排出される。
【0089】これにより、ドラム本体100内の空気が
連通孔132内に流れ込んで、ドラム本体100内が減
圧され、吸引孔118を介して連通されている縦溝11
4及び横溝116で印刷版12が吸着される。
【0090】なお、連通孔132としては、放射状に形
成したものに限らず、回転方向に合わせて傾斜させるよ
うにしても良い。すなわち、図6(A)及び図6(B)
に示されるように、減圧ドラム130に代えて、半径方
向に対して傾斜させた連通孔136を形成した減圧ドラ
ム130Aを設けて、回転ドラム54Bを形成している
良い。
【0091】この減圧ドラム130Aには、軸心部にド
ラム本体100と連通した中空部138を形成し、一端
が外周部に開口し、他端が中空部に開口した複数の連通
孔136を形成している。図6(B)に示されるよう
に、それぞれの連通孔136は、装着露光方向の下流側
へ向けて傾斜されている。
【0092】これにより、印刷版12が巻き付けられた
ドラム本体100と共に減圧ドラム130Aが、装着露
光方向に回転することにより、減圧ドラム130Aで
は、中空部138内の空気が連通孔136から円滑に流
して効率良く排出することができる。
【0093】なお、以上説明した本実施の形態では、回
転ドラムを形成するドラム本体の軸線方向に沿った一端
側に減圧タンクを設けたが、ドラム本体の両端部に減圧
タンクを設けるようにしてもよい。これにより、より大
きな負圧を発生して、印刷版を確実に吸着保持すること
ができる。
【0094】また、本実施の形態では、シート体として
印刷版を用いて説明したが、本発明を適用した回転ドラ
ムは、印刷版に限らず、印画紙やフィルム等の他の感光
材料、また、感光材料に限らず、種々のシート体を巻き
付けて回転する任意の構成の回転ドラムに適用すること
ができる。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、シ
ート体を巻き付けて回転するドラム本体と一体に回転す
ることにより、シート体を吸着するための負圧を発生す
る負圧発生手段を設けることにより、負圧タンクや吸引
装置が不要となる。
【0096】このような負圧発生手段は、内部に減圧手
段を設けた減圧ドラムを用いることにより簡単に形成す
ることができ、回転ドラムを設ける装置の低コスト化及
び小型化が可能となるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用した画像露光装置の概略構
成図である。
【図2】本発明を適用した回転ドラムを設けた画像露光
装置の記録部の概略構成図である。
【図3】回転ドラムを示す概略斜視図である。
【図4】(A)はドラム本体の一部と減圧ドラムの軸線
方向に沿って切断した概略断面図であり、(B)は減圧
ドラムを軸線方向と直交する方向に沿って切断した概略
断面図である。
【図5】(A)及び(B)は、本発明を適用した減圧ド
ラムの他の一例であり、(A)はドラム本体の一部と減
圧ドラムの軸線方向に沿って切断した概略断面図であ
り、(B)は減圧ドラムを軸線方向と直交する方向に沿
って切断した概略断面図である。
【図6】(A)及び(B)は、図5(A)及び図5
(B)に示す減圧ドラムの変形例であり、(A)はドラ
ム本体の一部と減圧ドラムの軸線方向に沿って切断した
概略断面図であり、(B)は減圧ドラムを軸線方向と直
交する方向に沿って切断した概略断面図である。
【符号の説明】
10 画像露光装置 12 印刷版(シート体) 22 記録部 54 回転ドラム 62 先端チャック(保持手段) 74 後端チャック(保持手段) 90 駆動モータ(駆動手段) 100 ドラム本体 102、130、130A 減圧ドラム 104 連通孔 106、110 クランプ(保持手段) 112 吸着溝群 114 縦溝(吸着溝) 116 横溝(吸着溝) 118 吸引孔 120 排気孔(減圧手段) 122 フィン(減圧手段) 132、136 連通孔(減圧手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面にシート体を巻き付けて、駆動手
    段の駆動力によって回転する回転ドラムであって、 外周面に前記シート体が巻き付けられて回転軸に伝達さ
    れる駆動力によって回転されるドラム本体と、 前記ドラム本体に巻き掛けられた前記シート体の周縁部
    をドラム本体との間で挟持して保持する保持手段と、 前記ドラム本体の外周面に形成された吸着溝が前記シー
    ト体に覆われた状態で負圧が供給されることによりシー
    ト体を吸着可能な吸着溝部と、 前記ドラム本体と一体に回転することによりドラム本体
    内の空気を排出して、ドラム本体内と連通している前記
    吸着溝内の圧力を低下させる負圧発生手段と、 を含むことを特徴とする回転ドラム。
  2. 【請求項2】 前記負圧発生手段が、前記ドラム本体と
    同軸的に連結され、中空の内部がドラム本体の軸心部と
    連通されると共に外周部に中空内部と外部とを連通する
    貫通孔が穿設された減圧ドラムと、 前記減圧ドラム内に設けられて減圧ドラムが前記ドラム
    本体と一体に所定方向へ回転したときに、減圧ドラム内
    の空気を前記貫通孔から排出することにより減圧する減
    圧手段と、 を含むことを特徴とする請求項1に記載の回転ドラム。
  3. 【請求項3】 前記減圧手段が、前記減圧タンク内に放
    射状に配置されて所定方向に回転することにより前記減
    圧タンク内の空気を排気するフィンであることを特徴と
    する請求項2に記載の回転ドラム。
  4. 【請求項4】 前記減圧手段が、前記減圧タンク内に略
    放射状に形成されて前記ドラム本体の軸心部と減圧タン
    クの外周面とに開口された通気孔であることを特徴とす
    る請求項2に記載の回転ドラム。
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