JPH09114010A - 感光材料の吸着搬送装置 - Google Patents

感光材料の吸着搬送装置

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JPH09114010A
JPH09114010A JP7272929A JP27292995A JPH09114010A JP H09114010 A JPH09114010 A JP H09114010A JP 7272929 A JP7272929 A JP 7272929A JP 27292995 A JP27292995 A JP 27292995A JP H09114010 A JPH09114010 A JP H09114010A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイズの異なる感光材料を吸引力を略一定と
する状態で吸着搬送することができる吸着搬送装置を提
供する。 【解決手段】 モータ24により移動されるエンドレス
の吸着ベルト21に多数の吸着孔25を全体にわたって
均一に形成する。吸着ベルト21のキャリア側ベルト2
1aの下方にサクションボックス22を設ける。サクシ
ョンボックス22のベルト支持板26に吸引孔27を設
ける。サクションボックス22にモータ29で駆動され
るブロワー28を接続し、キャリア側ベルト21a上に
送り込まれる感光材料P1 のサイズが大きくなるにつれ
てブロワー駆動用モータ29の回転数を下げ、吸引孔2
7から吸着孔25に作用する吸引圧力の低下によってサ
イズの異なる感光材料の吸引力の一定化を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プリンタに組込
まれる感光材料の吸着搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ネガフィルムの画像を感光材料に焼付け
て現像処理するプリンタとして、ペーパロールから引き
出された感光材料を所定のサイズに切断し、切断された
感光材料を露光部に搬送して焼付けし、焼付け処理後の
感光材料を現像部に送り込むようにしたものが知られて
いる。
【0003】切断後の感光材料の搬送に吸着搬送装置が
用いられている。図6は従来の吸着搬送装置を示す。こ
の吸着搬送装置は、モータ1によって駆動されるエンド
レスの吸着ベルト2に多数の吸着孔3を全体にわたって
均一に形成し、キャリア側ベルト2aを受けるサクショ
ンボックス4のベルト支持板5に吸引孔6を設け、上記
サクションボックス4の内部をブロワー7によって吸引
し、吸着孔3に作用する吸引力によりキャリア側ベルト
2a上に送り込まれる感光材料P1 を吸着して吸着ベル
ト2の移動により、感光材料P1 を露光部に送り込むよ
うにしている。
【0004】また、露光部において焼付処理された感光
材料P1 を吸着ベルト2の移動により現像部に向けて送
るようにしている。
【0005】ここで、感光材料P1 を巻取ったペーパロ
ールは、幅寸法が異なる数種のものが用意され、プリン
トサイズに応じて最適な幅寸法をもつペーパロールが用
いられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
吸着搬送装置において、吸着ベルト2の吸着孔3に作用
する吸引圧力を最大サイズの感光材料P1 を基準として
設定すると、最小サイズの感光材料P1 では吸引力が不
足して感光材料P1 を確実に高精度に搬送させることが
できない。このため、従来の吸着搬送装置においては、
吸着孔3の吸引力は最小サイズの感光材料P1 を基準に
して設定しており、サイズの大きい感光材料P1 の場合
に吸引力が強過ぎて吸着跡が残るおそれがあった。
【0007】また、ベルト支持板5に対する吸着ベルト
2の接触力が感光材料P1 のサイズが大きくなるにつれ
て高くなり、ベルト駆動用モータ1として大型のものを
用いる必要がある。このため、コスト的に不利であると
共に装置が大型化するという問題があった。
【0008】この発明の課題は、サイズが異なる数種の
感光材料を傷つけることなく安定よく搬送することがで
きると共に、ベルト駆動用モータとして小型のモータを
用いることができるようにした吸着搬送装置を提供する
ことである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明においては、多数の吸着孔が全体にわた
って均一に形成され、ベルト駆動用モータによって一方
向に移動されるエンドレスの吸着ベルトと、その吸着ベ
ルトのキャリア側ベルトを支持するベルト支持板を有
し、そのベルト支持板に吸引孔が形成されたサクション
ボックスと、そのサクションボックス内に吸引力を付与
するブロワーと、ブロワー駆動用のモータとから成り、
上記ブロワーの駆動によりサクションボックス内を吸引
し、吸着孔に作用する吸引力によりキャリア側ベルト上
に送り込まれる感光材料を吸着して吸着ベルトに搬送さ
せる感光材料の吸着搬送装置において、前記キャリア側
ベルト上に送り込まれる感光材料のサイズに応じて吸着
孔に作用する吸引圧力を可変させる吸引力可変手段を設
けた構成を採用している。
【0010】ここで、吸引力可変手段は、ブロワー駆動
用モータの回転数を感光材料のサイズに応じて可変させ
るようにしたものであってもよい。
【0011】あるいは、サクションボックスの周壁に吸
気口を形成し、その吸気口に開度調整用シャッタを設
け、そのシャッタを感光材料のサイズに応じて移動させ
て吸気口の開度を調整するようにしたものであってもよ
い。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
1乃至図5に基づいて説明する。
【0013】図1および図2に示すように、ペーパロー
ルRから引き出された感光材料Pは一対の駆動ローラ
10によって前方に繰り出され、カッタ装置11によっ
て所定の大きさに切断される。
【0014】切断された感光材料Pはカッタ装置1
1の下流側に設けた吸着搬送装置20によって一方向に
搬送される。
【0015】吸着搬送装置20は、エンドレスの吸着ベ
ルト21と、その吸着ベルト21のキャリア側ベルト2
1aの下方に設けられたサクションボックス22とを備
える。
【0016】吸着ベルト21は、複数のローラ23間に
かけ渡され、ベルト駆動モータ24によって移動され
る。この吸着ベルト21には多数の吸着孔25が全体に
わたって均一に形成されている。
【0017】サクションボックス22はキャリア側ベル
ト21aを支持するベルト支持板26を有し、そのベル
ト支持板26に吸引孔27が設けられている。
【0018】サクションボックス22にはブロワー28
が接続されている。ブロワー28はモータ29によって
駆動される。そのモータ29によりブロワー28を駆動
してサクションボックス22の内部を吸引すると、ベル
ト支持板26に設けられた吸引孔27を介してキャリア
側ベルト21aの吸着孔25に吸引力が付与され、キャ
リア側ベルト21a上に送り込まれた感光材料P1 が吸
着される。
【0019】したがって、感光材料P1 の吸着状態にお
いてベルト駆動用モータ24を駆動して吸着ベルト21
を移動させることにより、吸着ベルト21と共に感光材
料P1 が吸着搬送される。
【0020】感光材料P1 の吸着に際し、吸着孔25に
作用する吸引圧力を最小サイズの感光材料P1 を基準と
して設定すると、感光材料P1 のサイズが大きくなるに
従って、感光材料P1 により閉鎖される吸着孔25の数
が多くなるため、感光材料P1 に作用する吸引力が次第
に上昇する。
【0021】サイズが異なる感光材料P1 に対して吸引
力を略一定とするためブロワー駆動用モータ29の制御
装置30を設け、その制御装置30によりモータ29の
駆動を制御し、感光材料P1 のサイズが大きくなるに従
ってモータ29の回転数を下げるようにしている。
【0022】上記のように、ブロワー駆動用モータ29
の回転数を感光材料P1 のサイズに応じて制御すること
により、サイズが異なる数種の感光材料Pに対して吸引
力を略一定とすることができる。
【0023】このため、感光材料P1 に吸着跡が生じる
のを防止することができると共に、吸着ベルト21とベ
ルト支持板26の接触圧が大幅に変化するのを防止する
ことができ、ベルト駆動用モータ24として小型のもの
を採用することができる。
【0024】図3乃至図5は、感光材料P1 のサイズに
応じて吸引力を可変する吸引力可変手段の他の例を示
す。この例では、サクションボックス22の側壁に複数
の吸気口31を一方向に所要の間隔をおいて形成し、そ
の吸気口31の開閉用シャッタ32に上記吸気口31と
対向する窓33を設け、上記シャッタ32をサクション
ボックス22の側面に重ねて吸気口31の配置方向に移
動自在に支持し、感光材料P1 のサイズに応じてシャッ
タ32を移動させ、感光材料P1 のサイズが大きくなる
に従って吸気口31の開度を大きくなるようにしてい
る。
【0025】ここで、シャッタ32には吸気口31の配
列方向に長い長孔34が形成され、サクションボックス
22の側面には上記長孔34に挿入されるピン35を突
設してシャッタ32を移動自在に支持している。
【0026】また、シャッタ32を移動させるため、モ
ータ36によって回転される。円板37の外周部にクラ
ンクピン38を設け、そのクランクピン38をシャッタ
32に形成した長孔39に挿入している。
【0027】上記のように、感光材料P1 のサイズが大
きくなるに従って吸気口31の開度を大きくすることに
より、その吸気口31からサクションボックス22の内
部に侵入する空気の流入量は、感光材料P1 のサイズが
大きくなるにつれ増加することになる。
【0028】このため、ブロワー駆動用モータ29の回
転数を一定とする状態で、吸着孔25に作用する吸引圧
力を感光材料P1 のサイズが大きくなるにつれて低下さ
せることができ、各種サイズの感光材料P1 に対して略
一定の吸引力を付与することができる。
【0029】なお、ブロワー駆動用モータ29の回転数
の調整と、吸気口31の開度調整とを組合わせて吸着孔
25の吸引圧力を可変さえるようにしてもよい。
【0030】
【発明の効果】以上のように、この発明においては、吸
着ベルトのキャリア側ベルトに送り込まれる感光材料の
サイズが大きくなるにつれて吸着ベルトの吸着孔に作用
する吸引圧力を下げるようにしたので、感光材料や吸着
ベルトに作用する吸引力が感光材料のサイズに応じて大
幅に変化するのを防止することができる。
【0031】このため、感光材料に吸引跡が生じるのを
防止することができると共に、各種サイズの感光材料を
安定よく確実に搬送させることができる。
【0032】また、感光材料のサイズが変化しても吸着
ベルトに作用する吸引力の変動が少ないため、ベルト駆
動用モータとして小型のモータを用いることができ、コ
ストの低減と、装置の小型化とを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示す斜視図
【図2】同上の断面図
【図3】この発明の他の実施の形態を示す斜視図
【図4】同上の側面図
【図5】図4のV−V線に沿った断面図
【図6】従来の吸着搬送装置を示す斜視図
【符号の説明】
21 吸着ベルト 21a キャリア側ベルト 22 サクションボックス 25 吸着孔 26 ベルト支持板 27 吸引孔 28 ブロワー 29 モータ 31 吸気口 32 シャッタ 33 窓 36 モータ 37 円板 38 クランクピン 39 長孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の吸着孔が全体にわたって均一に形
    成され、ベルト駆動用モータによって一方向に移動され
    るエンドレスの吸着ベルトと、その吸着ベルトのキャリ
    ア側ベルトを支持するベルト支持板を有し、そのベルト
    支持板に吸引孔が形成されたサクションボックスと、そ
    のサクションボックス内に吸引力を付与するブロワー
    と、ブロワー駆動用のモータとから成り、上記ブロワー
    の駆動によりサクションボックス内を吸引し、吸着孔に
    作用する吸引力によりキャリア側ベルト上に送り込まれ
    る感光材料を吸着して吸着ベルトときに搬送させる感光
    材料の吸着搬送装置において、前記キャリア側ベルト上
    に送り込まれる感光材料のサイズに応じて吸着孔に作用
    する吸引圧力を可変させる吸引力可変手段を設けたこと
    を特徴とする感光材料の吸着搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記吸引力可変手段が、ブロワー駆動用
    モータの回転数を感光材料のサイズ毎に可変させるよう
    にした請求項1に記載の感光材料の吸着搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記吸引力可変手段が、サクションボッ
    クスの周壁に吸気口を形成し、その吸気口に開度調整用
    のシャッタを設け、そのシャッタを感光材料のサイズに
    応じて開閉させる開閉機構を設けた構成から成る請求項
    1に記載の感光材料の吸着搬送装置。
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