JPH11100139A - シート給送装置 - Google Patents

シート給送装置

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JPH11100139A
JPH11100139A JP26749797A JP26749797A JPH11100139A JP H11100139 A JPH11100139 A JP H11100139A JP 26749797 A JP26749797 A JP 26749797A JP 26749797 A JP26749797 A JP 26749797A JP H11100139 A JPH11100139 A JP H11100139A
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suction
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JP26749797A
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Kenichi Manabe
真鍋  健一
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価で簡単な構成で、シート先端の浮き上が
りを防止することのできるシート給送装置を提供する。 【解決手段】 シート束を積載するシート積載手段の下
方に配された吸着搬送手段427によりシート積載手段
に積載されたシート束Pのうちの最下部シートP1のみ
を吸着して搬送する際、分離手段によりシート束の搬送
端に空気を吹き付けて吸着された最下部シートP1を他
のシートから分離する。そして、中央リブ452及びこ
し付け用リブ453よりなる波打ち手段にて最下部シー
トP1に、最下部シートP1の搬送方向と直交する方向
に拡がる波打ちを生じさせることにより、シート分離の
際、分離手段から吹き付けられる空気による最下部シー
ト搬送端の浮き上がりを防止するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機等における
シート給送装置に関し、特にエアによりシートを吸着し
て搬送するものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より複写機等においてはシートを給
送するためのシート給送装置を備えており、このような
シート給送装置としては、エアによりシートを吸着して
搬送するエア吸着式の給送装置がある。
【0003】そして、この給送装置は、シート束を積載
するシート積載手段の下方に配されると共に、シート積
載手段に積載されたシート束のうちの最下部シートのみ
を吸着して搬送する吸着搬送手段と、シート束の搬送端
に空気を吹き付けて吸着された最下部シートを他のシー
トから分離する分離手段とを備えている。
【0004】ここで、分離手段は、分離ファン、分離ダ
クト、分離エアノズル等から構成されており、分離ファ
ンから供給された分離エアは、分離エアノズルを通り、
積載されているシート束の先端に吹き付けられ、これに
よりシートが浮上するようになっている。
【0005】また、吸着搬送手段は、吸引ファン、吸引
ダクト、吸着ベルト、吸着プレート等から構成されてい
る。なお、吸着ベルトにはエアを吸引する吸引孔が多数
開けられており、また吸着プレートは吸着ベルトをガイ
ドする働きの他に、吸引するエリアを決める吸引開口部
が形成されている。
【0006】そして、吸着搬送手段は分離エアノズルか
ら吹き出されたエアによりシート束が浮上した後、吸引
ファンによりシート束の最下部シートを吸着ベルトに吸
着させ、この後、最下部シートを吸着した状態で吸着ベ
ルトを回転駆動させて最下部シートを搬送するようにな
っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来のシート給送装置において、最下部シートのみを吸
引するために、吸引開口部はシートサイズよりも小さく
なければならない。ここで、吸引開口部がシートサイズ
よりも大きい場合には、最下部シートよりも上部のシー
トが最下部シートよりも前方にはみだしているときに、
最下部シートと同時に上部シートをも吸着してしまう可
能性が有るからである。なお、このように上部シートを
も吸着した場合には、最下部シートと上部シートとは一
緒に吸着搬送され、重送されることになる。
【0008】一方、例えば吸引開口部の先端位置を最下
部シート先端と等しくした場合、吸着した時点では最下
部シートは、先端まで吸着ベルトに吸着されるが、吸着
ベルトが回転駆動され、最下部シートが搬送していく過
程で、最下部シートの先端は吸着されなくなる。ここ
で、シート束先端には、図7に示すように、シート束を
浮上させるための分離エアAが吹き付けられているた
め、最下部シートP1の先端部は、分離エアAにより浮
上させられる力を受ける。
【0009】ここで、この最下部シートP1が坪量の大
きい紙(こしの強い紙)では、先端部は吸着ベルト7A
から浮き上がることはないが、例えば52g/m2 のよ
うな坪量の小さい紙(こしの弱い紙)では、同図に示す
ように吸引開口部より先の先端部がめくれあがる。
【0010】そして、このように先端部がめくり上がる
と、分離エアAが最下部シートP1の下に入ってしま
い、分離不良が生じるという問題点があった。また、先
端部がめくれあがった状態で搬送されていくと、めくれ
上がった先端が給紙口に入らずに給紙不良が生じるとい
う問題点があった。
【0011】なお、このような問題点を解決するため、
例えば特開昭62−93141号公報に示されているも
ののように、間欠送行するストローク分だけの長さにわ
たって通孔を設けることにより、シート先端の浮き上が
りを防止するものもある。すなわち、吸着ベルトにシー
トサイズより小さいエリアの吸引孔を開けると共に、吸
引開口部をシート先端よりも前方まで開け、吸着ベルト
を位相制御することにより、シートが常に吸着ベルトの
同じ位置に吸着されるよう構成する。
【0012】これにより、シートを吸着するときは、吸
引孔をほぼシート先端と同じ位置まで開けていることに
より、上部シートを同時に吸着することを防止でき、且
つシート先端のめくれ上がりを防止できる。また、吸着
搬送していく過程においても、吸着ベルトの吸引孔はシ
ートと一緒に移動し、且つ吸引開口部がシート先端位置
より前方まで開けらているためにシート先端のめくれ上
がりを防止できる。
【0013】しかし、このような構成の場合、吸着ベル
トを歯付きベルトにし、また、吸着されるシートと吸着
ベルトとの位置関係を一定にする必要があるため、コス
トが上がり、且つ制御が複雑になるという他の問題点が
あった。
【0014】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、安価で簡単な構成で、シート先端の浮
き上がり(めくれ上がり)を防止することのできるシー
ト給送装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、シート束を積
載するシート積載手段と、前記シート積載手段の下方に
配されると共に、該シート積載手段に積載されたシート
束のうちの最下部シートのみを吸着して搬送する吸着搬
送手段と、前記シート束の搬送端に空気を吹き付けて前
記吸着された最下部シートを他のシートから分離する分
離手段と、前記分離手段から吹き付けられる空気による
最下部シート搬送端の浮き上がりを防止するよう前記最
下部シートに該最下部シートの搬送方向と直交する方向
に拡がる波打ちを生じさせる波打ち手段と、を有するこ
とを特徴とするものである。
【0016】また本発明は、前記吸着搬送手段は、前記
最下部シートを吸着搬送する無端状の搬送部材と、前記
搬送部材の内側に設けられたダクト部と、前記最下部シ
ートを吸着する吸着力を発生する吸着力発生手段と、前
記搬送部材をガイドするよう前記ダクト部と搬送部材と
の間に設けられると共に、前記吸着力発生手段からの吸
着力を該ダクト部を介して前記搬送部材に付与するため
の吸引開口部が形成された吸着プレート部材と、を備
え、前記波打ち手段は、前記吸着プレート部材の上面に
形成された複数のリブにより構成されるものであること
を特徴とするものである。
【0017】また本発明は、前記波打ち手段は、前記吸
着プレートの中央部に形成されると共に前記搬送方向に
延在する中央リブと、前記中央リブの両側方に延在形成
されると共に該中央リブより高さの低い複数のこし付け
用リブとから構成されることを特徴とするものである。
【0018】また本発明は、前記中央リブ及びこし付け
用リブを前記吸引開口部に臨ませて設けたことを特徴と
するものである。
【0019】また本発明のように、シート束を積載する
シート積載手段の下方に配された吸着搬送手段によりシ
ート積載手段に積載されたシート束のうちの最下部シー
トのみを吸着して搬送する際、分離手段によりシート束
の搬送端に空気を吹き付けて吸着された最下部シートを
他のシートから分離する。そして、中央リブ及びこし付
け用リブよりなる波打ち手段にて最下部シートに、最下
部シートの搬送方向と直交する方向に拡がる波打ちを生
じさせることにより、シート分離の際、分離手段から吹
き付けられる空気による最下部シート搬送端の浮き上が
りを防止するようにする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に沿って説明する。
【0021】図1は、本発明の実施の形態に係るシート
給送装置の一例である原稿自動給送装置の構成を示す図
であり、同図において、1は図示しない画像形成装置に
設けられた原稿自動給送装置である。この原稿自動給送
装置1は、シートである原稿の搬送パスとして2つのパ
ス、即ちスイッチバックパス及び閉ループパスを備えて
おり、これら両搬送パスは、設定モード、原稿サイズに
応じて使い分けられるようになっている。
【0022】ここで、スイッチバックパスは、ラージサ
イズの原稿及びサイズの異なる原稿が混在している場合
に使用されるものであり、図中矢印Aはスイッチバック
パスにおける搬送方向を示している。なお、スイッチバ
ックパスによる給送において、シート積載手段である原
稿トレイ2に載置された原稿Pは、パスPH1を経て画
像形成装置のプラテン105上の所定位置に位置決めさ
れ、この後、光学系による露光動作が行われる。そし
て、露光動作終了後は、矢印C方向側(排紙パスPH
2)から戻され、再び原稿トレイ2上に戻される。
【0023】一方、閉ループパスは、スモールサイズの
原稿の片面コピーモードにおいて使用されるものであ
る。なお、図中矢印Bは、閉ループパスにおける搬送方
向を示している。なお、閉ループパスによる給送におい
て、原稿Pは所定のパスPH3を経て画像形成装置のプ
ラテン105上の所定位置に位置決めされ、この後、光
学系による露光動作が行われる。そして、露光動作終了
後は、矢印C方向側(排紙パスPH2)から戻され、再
び原稿トレイ2上に戻される。
【0024】また同図において、200は束厚検知機構
であり、この束厚検知機構200は、原稿トレイ2に載
置されている原稿束の厚さを検知するためのものであ
る。なお、本実施の形態において、この束厚検知機構2
00は、リサイクルレバー3の回動角に基づいて、原稿
の束厚を検知するようになっている。具体的には、この
束厚検知機構200は、リサイクルレバー3の回動量を
増幅するためのギヤ系と増幅された回動量を発生パルス
数として出力するためのスリット板、及びフォトセンサ
等から構成されている。当然、リサイクルレバー3も束
厚検知機構200の一部を構成している。これらのギヤ
系等は、サイド規制板4の内部に設置されている。
【0025】ところで、同図において、426、427
は閉ループパス側の分離給紙手段を構成する分離手段で
あるエア分離装置及び吸着搬送手段である吸着搬送装置
である。
【0026】ここで、吸着搬送装置427は、最下部の
原稿(以下最下部原稿という)を吸引エアにより吸着
し、搬送するものであり、図2及び図3に示すように原
稿を吸着して搬送する無端状の搬送部材である吸着ベル
ト7と、ダクト部である吸引ダクト20と、最下部原稿
を吸着する吸着力を発生する吸着力発生手段である吸引
ブロア22と、吸着プレート部材である吸着プレート4
50とを有している。
【0027】ここで、この吸着ベルト7は、原稿トレイ
2の前方部分の中央に設けられた切り欠き部404に設
置されると共に多数の孔406が開けられている。ま
た、吸引ダクト20は吸着ベルト7の内側(軌道内)に
配設されており、吸引ブロア22を作動させることで吸
引ダクト20を介して吸引ベルト7の孔406から空気
を吸引することができるようになっている。
【0028】なお、吸引ダクト20には吸引をON/O
FFするための、エアバルブ21が設けられており、こ
のエアバルブ21は、図4に示すソレノイド30により
開閉動作される構成となっている。そして、最下部原稿
が吸着ベルト7に吸着された後、吸着ベルト7を回転駆
動させ、原稿を吸着搬送する。ここで、この吸着ベルト
7の駆動は、分離モータ52によって行われる。なお、
分離モータ52は、搬送ローラ5、リタードベルト
5′、給紙ローラ5″、吸着ベルト7及び搬送ローラ1
0を駆動するためのものである。
【0029】また、分離モータ52を正転させることで
搬送ローラ5、リタードベルト5′、及び給紙ローラ
5″を駆動できるようになっている。さらに、逆転させ
ることで、吸着ベルト7及び搬送ローラ10を駆動でき
るようになっている。
【0030】なお、分離モータ52と吸着ベルト7との
間での駆動力の伝達はクラッチ70を介して行われてい
る。従って、クラッチ70をON/OFFすることで、
分離モータ52を停止させることなく分離ベルト7を作
動/停止できる構成となっている。また、分離モータ5
2の分離モータ軸には、速度制御のためクロック円板5
3、クロックセンサ54が設けられている。
【0031】一方、吸着プレート450は、吸引ダクト
20と吸着ベルト7との間に設けられて吸着ベルト7を
ガイドする一方、吸引ブロア22からの吸着力を吸引ダ
クト20を介して吸着ベルト7に付与するための吸引開
口部451を有している。そして、この吸引開口部45
1により付与される吸着力により、原稿トレイ2に載置
されている原稿のうちの最下部原稿P1を吸着ベルト7
に吸着することができる。なお、この吸引開口部451
以外のエリアでは原稿は吸引されていない。また、この
吸着プレート450はエアが漏れないように、シール部
材454を介して、吸引ダクト20に固定されている。
【0032】ここで、この吸引開口部451は、最下部
原稿P1のみを吸着するために、原稿サイズより小さい
エリアに開けられている。したがって、吸引開口部45
1は、図2に示すように原稿先端位置よりも後に形成さ
れている。
【0033】一方、エア分離装置426は、原稿トレイ
2の所定のエア分離位置におかれた原稿束の下部に、分
離エアノズル409により斜め上方から空気を吹き付け
ることで、最下部原稿P1を確実に分離するためのもの
である。
【0034】ここで、分離エアノズル409は分離エア
ダクト410の底部に設けられたものであり、分離ブロ
ワ458から供給される空気を吹き出すようになってい
る。また、分離エアダクト410内には、原稿束厚に応
じてエア風量を変化させるためのエアバルブ408が設
けられており、このエアバルブ408はステッピングモ
ータ9(図4参照)により駆動制御されることで、その
開度を調節可能に構成されている。
【0035】なお、原稿トレイ2に載置されている原稿
Pは、その先端を図1に示すシャッタ41に突き当てら
れた状態で原稿トレイ2上に載置されると共に、このシ
ャッタ41により後端(図面上における左端)が押され
てエア分離可能な位置にまで搬送されるようになってい
る。
【0036】ここで、このシャッタ41は、束移送モー
タ80(図4参照)によって駆動されると共に、スイッ
チバックパスにより原稿を搬送するときには、原稿搬送
の妨げとならないようになっている。なお、この束移送
モータ80は、閉ループパスを通って再び原稿トレイ2
に戻ってきた原稿を、再度分離給送手段側にジョギング
させるためにも使用されている。
【0037】ところで、吸着搬送装置427の吸着プレ
ート450は、最下部原稿P1を吸着し、上部の原稿
(以下上部原稿という)P2との分離性を上げるため
に、原稿先端部と吸着ベルト7との間に隙間ができるよ
うに屈曲した形状となっている。そして、この屈曲形状
により、吸着された最下部原稿P1と上部原稿P2との
間に分離エアが入り易くなるため、分離性が向上し、上
部原稿P2は分離エアにより浮上するようになる。
【0038】また、この吸着プレート450には、図3
に示すように前奥方向中央部に分離性をあげるために分
離用中央リブ452が、搬送方向に延在形成されてい
る。そして、このように吸着プレート450の前奥方向
中央部に分離用中央リブ452を設けることにより、図
5に示すように吸着された最下部原稿P1と上部原稿P
2との間に分離エアが入り易くする空間である分離ポケ
ット456が形成されるようになり、分離性が向上す
る。なお、同図において、457は、原稿の両サイドを
上に持ち上げ、分離性をあげるために設けたサイドウィ
ングである。
【0039】ここで、この分離用中央リブ452の高さ
は、分離ポケット456を形成するために十分な高さが
必要であり、約1mm〜2mmくらいが好ましい。
【0040】さらに、この吸着プレート450には、こ
の分離用中央リブ452の両側方に高さの低いこし付け
用リブ453が複数、本実施の形態においては、2つ設
けられている。そして、このこし付け用リブ453と分
離用中央リブ452とにより構成される波打ち手段によ
り、吸着された最下部原稿P1に搬送方向と直交する方
向に拡がる波打ちが生じ、これにより最下部原稿P1に
こしが付けられる。
【0041】なお、これらこし付け用リブ453と分離
用中央リブ452は、最下部原稿P1を各リブ452,
453にならって吸着させるため、吸引開口部451に
臨むような位置に設けられている。
【0042】そして、このように構成することにより、
原稿が坪量の小さい、こしの弱い紙の場合、吸着ベルト
7が回転駆動され、原稿が吸着搬送される過程におい
て、3つのリブ452,453により吸着された最下部
原稿P1に搬送方向と直交する方向に拡がる波打ちが生
じ、これにより最下部原稿P1にこしが付けられる。
【0043】そして、このようにこしが付けられること
により、原稿先端が吸引開口部451より前に出て原稿
先端は吸着されなくなった状態で、分離エアノズル40
9より原稿先端位置に分離エアが吹き付けられ、原稿P
1の先端部に浮上する力を受けた場合でも、吸着された
最下部原稿P1がこしが付けられているため原稿P1の
先端部がめくれあがることはない。
【0044】これにより、最下部原稿P1と上部原稿P
2との隙間に分離エアが入りやすくなり、確実に分離を
行うことができる。また、最下部原稿P1の先端部がめ
くられることがないので、給紙上ガイド455にあたる
こともなく、確実に搬送することができる。
【0045】ところで、このこし付け用リブ453の高
さは、分離用中央リブ452に比べて低くなっている。
これは、原稿P1を吸着する時、3つのリブ452,4
53にならってしっかりと吸着せねばならないが、例え
ば原稿が200g/m2 のような坪量の大きい紙の場合
(こしの強い紙)、こし付け用リブ453が分離用中央
リブ452と同じ高さでは、原稿が3つのリブ452,
453にならって吸着することが出来なくなるからであ
る。
【0046】なお、このように原稿が3つのリブ45
2,453にならって吸着されない場合には、最下部原
稿P1の下に分離エアが入り、分離性が低下するように
なることから、最下部原稿P1を吸着ベルト7に吸着さ
せる際に、より大きな吸引力を必要となる。
【0047】一方、こし付け用リブ453が低すぎる
と、原稿が十分にこし付けされない。また、こし付け用
リブ453の配設位置が、中央に寄り過ぎると、原稿先
端の外側が浮上してしまうし、逆にこし付け用リブ45
3を外側に配置し過ぎると、こし付けの効果が弱くなっ
てしまう。
【0048】そこで、原稿を3つのリブ452,453
にならって吸着することができると共に、適切にこし付
けを行うことのできるこし付け用リブ453の高さ及び
配置位置を、実験により求めた。
【0049】この実験では、分離用中央リブ452の高
さを1mmとすると共に、図6に示すように幅X8m
m、長さY55mmのこし付け用リブ453を分離用中
央リブ452の両側方に貼りつける一方、分離用中央リ
ブ452との間隔Δを15mm〜50mmまで、またこ
し付け用リブ453の高さtを0.1mm〜0.5mm
までそれぞれ変化させて原稿先端の浮き上がりの状態を
調べた結果、次の表に示す結果となった。
【0050】
【表1】 この表から明らかなように、こし付け用リブ453の高
さは、約0.3mm〜0.5mmとするのが好ましい。
また、こし付け用リブ453の配設位置は、中央から約
20mm〜40mmの位置に配設するのが好ましい。そ
して、このように、例えば分離用中央リブ452の高さ
が1mmの場合、こし付け用リブ453の高さを約0.
3mm〜0.5mmとし、配設位置を中央から約20m
m〜40mmとするというように、分離用中央リブ45
2の高さに応じてこし付け用リブ453の高さ及び配設
位置を変更することにより原稿先端の浮き上がり(めく
れ)を防ぐことができる。
【0051】なお、本実験において、こし付け用リブの
幅Xを8mm、長さYを55mmとしたが、幅X,長さ
Yの値を変えても、原稿先端の浮き上がりに関しては影
響は少ない。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、最
下部シートに搬送方向と直交する方向に拡がる波打ちを
生じさせることにより、安価で簡単な構成で、シート分
離の際のシート搬送端の浮き上がりを防止することがで
きる。これにより分離エアが最下部シートの下に逃げる
ことがなくなり、浮上させるシート束に効率よくエアを
吹き付けることができ、分離性が向上する。また、シー
ト先端が浮かずに給紙搬送できるため、給紙不良を防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るシート給送装置の一
例である原稿自動給送装置の構成を示す図。
【図2】上記原稿自動給送装置の分離給紙手段の構成を
示す側面図。
【図3】上記分離給紙手段の平面部分断面図。
【図4】上記原稿自動給送装置の駆動構成を示す図。
【図5】上記分離給紙手段により搬送される際、最下部
シートに波打ちが生じる様子を示す図。
【図6】上記最下部シートに波打ちを生じさせるこし付
け用リブの高さ、配設位置及びとシート先端のめくれと
の関係を求めるための実験を説明する図。
【図7】従来のシート給送装置におけるシート先端にめ
くれが生じる様子を示す図。
【符号の説明】
1 原稿自動給送装置 2 原稿トレイ 7 吸着ベルト 20 吸引ダクト 22 吸引ブロア 426 エア分離装置 427 吸着搬送装置 450 吸着プレート 451 吸引開口部 452 分離用中央リブ 453 こし付け用リブ P1 最下部原稿 P2 上部原稿

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート束を積載するシート積載手段と、 前記シート積載手段の下方に配されると共に、該シート
    積載手段に積載されたシート束のうちの最下部シートの
    みを吸着して搬送する吸着搬送手段と、 前記シート束の搬送端に空気を吹き付けて前記吸着され
    た最下部シートを他のシートから分離する分離手段と、 前記分離手段から吹き付けられる空気による最下部シー
    ト搬送端の浮き上がりを防止するよう前記最下部シート
    に該最下部シートの搬送方向と直交する方向に拡がる波
    打ちを生じさせる波打ち手段と、 を有することを特徴とするシート給送装置。
  2. 【請求項2】 前記吸着搬送手段は、前記最下部シート
    を吸着搬送する無端状の搬送部材と、前記搬送部材の内
    側に設けられたダクト部と、前記最下部シートを吸着す
    る吸着力を発生する吸着力発生手段と、前記搬送部材を
    ガイドするよう前記ダクト部と搬送部材との間に設けら
    れると共に、前記吸着力発生手段からの吸着力を該ダク
    ト部を介して前記搬送部材に付与するための吸引開口部
    が形成された吸着プレート部材と、 を備え、 前記波打ち手段は、前記吸着プレート部材の上面に形成
    された複数のリブにより構成されるものであることを特
    徴とする請求項1記載のシート給送装置。
  3. 【請求項3】 前記波打ち手段は、前記吸着プレートの
    中央部に形成されると共に前記搬送方向に延在する中央
    リブと、前記中央リブの両側方に延在形成されると共に
    該中央リブより高さの低い複数のこし付け用リブとから
    構成されることを特徴とする請求項2記載のシート給送
    装置。
  4. 【請求項4】 前記中央リブ及びこし付け用リブを前記
    吸引開口部に臨ませて設けたことを特徴とする請求項3
    記載のシート給送装置。
JP26749797A 1997-09-30 1997-09-30 シート給送装置 Pending JPH11100139A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6595511B2 (en) 1999-06-28 2003-07-22 Kyocera Mita Corporation Paper feeder
JP2011029971A (ja) * 2009-07-27 2011-02-10 Kyocera Mita Corp 原稿搬送ガイド、画像読取装置及び画像形成装置
JP2013091549A (ja) * 2011-10-26 2013-05-16 Sharp Corp 給紙装置、及びそれを備えた画像形成装置
JP2013163576A (ja) * 2012-02-10 2013-08-22 Sharp Corp 給紙装置、及びそれを備えた画像形成装置
US8714542B2 (en) 2011-10-26 2014-05-06 Sharp Kabushiki Kaisha Feeder and image forming apparatus provided with the feeder

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