JP3529690B2 - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

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JP3529690B2
JP3529690B2 JP2000045913A JP2000045913A JP3529690B2 JP 3529690 B2 JP3529690 B2 JP 3529690B2 JP 2000045913 A JP2000045913 A JP 2000045913A JP 2000045913 A JP2000045913 A JP 2000045913A JP 3529690 B2 JP3529690 B2 JP 3529690B2
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昌巳 淵
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリまたはプリンタ等の画像形成装置に装備される給紙
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平10−226426
号公報に示されるように、用紙載台上に積層された上層
部の用紙の前端部に対し、吹付手段から空気を吹き付け
て用紙を浮上させるとともに、最上層の用紙を吸引手段
で吸引して搬送するように構成された画像形成装置にお
いて、上記用紙載台の後部に立設される用紙後端揃え板
の上端部が給紙方向に向けて湾曲状または傾斜状に形成
され、上記吹付手段によって吹き付けられた空気流が用
紙後端揃え板の上端部で反転し、最上層に位置する用紙
の後端部上面を押さえ込むように構成したエアー吸引式
の給紙装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように用紙載台
の後部に立設される用紙後端揃え板の上端部を、給紙方
向に向けて湾曲状または傾斜状に形成し、上記吹付手段
から用紙の前面上部に吹き付けられた空気を用紙の後端
部まで流通させるとともに、後端揃え板の上端部に形成
された湾曲状部または傾斜状部に沿って上記空気流を反
転させることにより、用紙の後部上面を押さえ込むよう
に構成した場合には、最上層の用紙とその下方の用紙と
の間で上記空気を膨張させて用紙を捌くことができると
いう利点がある。
【0004】しかし、上記のように反転した空気流によ
って用紙の後部上面を間接的に押さえるように構成した
場合には、用紙の後端部を安定して支持することができ
ず、上記吹付手段から用紙の前面上部に吹き付けられる
空気の風圧が高いと、用紙の間を通過する強い空気流に
応じて用紙の後端部がばたつくことにより、用紙の整列
状態が乱れて、用紙の斜め給紙や耳折れ等が発生し易い
という問題がある。
【0005】逆に、上記吹付手段から用紙の前面上部に
吹き付けられる空気の風圧が低いと、用紙を適正に捌く
ことができなくなるため、複数枚の用紙が吸引手段によ
り同時に吸引されて搬送される用紙の重送が生じ易いと
いう問題がある。
【0006】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、用紙収容部に収容された用紙を適正に捌いて用
紙の重送を防止しつつ、用紙の後端部がばたつくことに
起因した用紙の斜め給紙や耳折れ等が発生するのを効果
的に防止できる給紙装置を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
用紙の載置板を有する用紙収容部と、この用紙収容部内
に収容された用紙の上部前面における左右両端部の近傍
に空気を吹き付けて上層の用紙の左右両端部を浮揚させ
ることにより円弧状に湾曲させるとともに、最上層の用
紙と下方の用紙とを分離させる浮揚分離手段と、上記最
上層の用紙を吸引して搬送する吸引搬送手段とを備えた
給紙装置において、上記用紙収容部内に収容された最上
層の用紙の後部中央を下方に押圧する第1押え部材と、
上記最上層の用紙の後部左右を、上記第1押え部材より
も軽い力で下方に押圧する第2押え部材とを備え、上記
吸引搬送手段によって最上層の用紙が搬送されるのを許
容しつつ、上記浮揚分離手段から吹き付けられる空気の
風圧に応じて最上層の用紙が上昇するのを防止し得る程
度に上記第1押え部材の押圧力を設定するとともに、上
記浮揚分離手段から吹き付けられる空気の風圧に応じて
上記最上層の用紙の後部左右がやや上昇し得る程度に上
記第2押え部材の押圧力を設定したものである。
【0008】上記構成によれば、用紙収容部内に収容さ
れた最上層の用紙の後部中央が、第1押え部材によって
ある程度強い力で下方に押圧されることにより、用紙の
浮き上がりが規制されるとともに、最上層の用紙の後部
左右が、第2押え部材によって比較的軽い力で下方に押
圧されることにより、最上層の用紙とその下方に位置す
る用紙との間を通過する空気の流れを阻害することな
く、用紙の後端部のばたつきを効果的に防止し、用紙を
分離させるための空気を用紙の給紙方向の全長に亘って
流通させることが可能となる。
【0009】請求項2に係る発明は、請求項1記載の給
紙装置において、支持軸を支点にして揺動自在に支持さ
れた板状部材により上記第2押え部材を形成し、この第
2押え部材の先端部を、自重に応じて最上層の用紙の上
面に当接させるように構成したものである。
【0010】上記構成によれば、第2押え部材の先端部
が自重に応じて最上層の用紙の上面に当接することによ
り、簡単な構成で最上層の用紙の後部左右に適度の押圧
力が付与されることになる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る給紙装置を
備えた複写機からなる画像形成装置1の全体構成を示し
ている。この画像形成装置1には、レジストローラ2及
びフィードローラ3等を有する用紙搬送部4と、感光体
ドラム5、現像器6、転写ベルト7及びクリーニング装
置8等を有する画像形成部9と、定着ローラ等を有する
定着部10とが設けられている。
【0012】また、上記画像形成装置1は、その機体の
側面に取り付けられる外付タイプの給紙装置11と、上
記画像形成部9等の下方に配設される内蔵タイプの給紙
装置12とを有し、上記外付けタイプの給紙装置11ま
たは内蔵タイプの給紙装置12から給紙された用紙Pが
上記用紙搬送部4を介して画像形成部9に供給されるよ
うに構成されている。
【0013】上記外付けタイプの給紙装置11は、図2
に示すように、図外の昇降駆動手段によって昇降駆動さ
れる載置板13を有する用紙収容部14と、この用紙収
容部14内に収容された用紙Pの上部前面に空気を吹き
付けることにより、最上層の用紙P1を浮揚させるとと
もに、下方の用紙P2と分離させる浮揚分離手段15
と、最上層の用紙P1を吸引して用紙搬送部4に搬送す
る吸引搬送手段16とを備えている。
【0014】また、上記給紙装置11には、用紙収容部
14内に収容された最上層の用紙P1の後部中央を下方
に押圧する第1押え部材17と、上記最上層の用紙P1
の後部左右を、上記第1押え部材17よりも軽い力で下
方に押圧する左右一対の第2押え部材18と、上記用紙
収容部14内に収容された用紙P1の上端面の位置を検
出するフォトセンサからなる上限検出スイッチ19と、
これらを支持する支持フレーム50とが設けられてい
る。
【0015】上記給紙装置11の浮揚分離手段15は、
用紙収容部14内に収容された用紙Pの上部前端に対向
する位置において、用紙Pの搬送方向(給紙方向)と直
交する方向に伸びる送風ダクト20を有し、この送風ダ
クト20の基端部には、図3に示すように、接続ダクト
21を介してブロワ22が接続されている。
【0016】上記送風ダクト20は、上壁23及び底壁
24と、前後一対の側壁25,26と、先端部を閉止す
る閉止板27とを有し、上記両側壁25,26のうち給
紙方向の後方側、つまり上記用紙Pの前端面に対向する
位置に配設される側壁26には、一対の浮揚ノズル2
8,29が送風ダクト20の基端部近傍及び先端部近傍
に形成されている。この浮揚ノズル28,29は、上記
側壁25の上下方向に伸びる所定長さの開口部からな
り、この開口部から、上記用紙収容部14内に収容され
た用紙Pの上部前面に向けて略水平に空気を吹き付ける
ことにより、上層の用紙P1,P2を浮揚させるように
構成されている。
【0017】また、送風ダクト20の上記側壁25と上
壁23との接続部(コーナー部)には、分離ノズル30
が送風ダクト20の基端部近傍、中央部及び先端部近傍
にそれぞれ形成されている。上記分離ノズル30は、送
風ダクト20の長手方向に伸びる所定長さの開口部から
なり、図2に示すように、上記吸引搬送手段16の下面
に向けて斜め上方に空気を吹き付け、その反射風によっ
て上記吸引搬送手段16に吸着された最上層の用紙P1
と、その下方に位置する用紙P2とを分離させるように
構成されている。
【0018】上記吸引搬送手段16は、図2及び図4に
示すように、給紙方向に所定間隔を置いて互いに平行に
配設された4個の駆動ローラ31及び従動ローラ32
と、この駆動ローラ31と従動ローラ32との間に配設
された吸引ダクト33と、上記駆動ローラ31及び従動
ローラ32に巻掛けられた搬送ベルト34とを具備して
いる。そして、上記駆動ローラ31と一体に回転する駆
動軸31aが、電動モータ等からなる図外の駆動手段に
よって回転駆動されることにより、上記搬送ベルト34
が用紙P1を搬送する方向に駆動されるようになってい
る。
【0019】上記吸引ダクト33は、上下に配設された
上壁35及び下壁36と、給紙方向の前後に配設された
前壁37及び後壁38と、給紙方向の左右に配設された
一対の側壁39,40とを有するボックス状に形成され
ている。上記下壁36には、4個の吸引口41〜44が
上記搬送ベルト34の設置部に対応する位置に形成され
ている。また、上記両側壁39,40のうち給紙方向の
一方、つまり上記ブロア22が設けられた送風ダクト2
0の基端部側に位置する側壁39には、バキュームポン
プ46が接続筒47を介して接続されている。
【0020】上記搬送ベルト34は、0.5〜1.5m
m程度の厚みを有し、多数の透孔48が形成された合成
ゴム材等により構成されている。そして、上記バキュー
ムポンプ46によって吸引ダクト33内の空気を吸引す
ることにより、上記搬送ベルト34の底面に用紙Pを吸
着させる負圧を発生させるようになっている。
【0021】上記第1押え部材17は、図2及び図5に
示すように、用紙収容部14内に収容された用紙Pの後
部中央の上方に設置された昇降ガイド49によって昇降
可能に支持された押圧棒51と、この押圧棒51を下方
に付勢する圧縮コイルばね52とからなり、この圧縮コ
イルばね52の付勢力に対応した押圧力で、上記押圧棒
50の下端部が、最上層に位置する用紙P1の後部中央
に圧接されるように構成されている。
【0022】上記第1押え部材17の押圧力は、吸引搬
送手段16によって最上層の用紙P1が搬送されるのを
許容し、かつ浮揚分離手段15から上記用紙Pの上部前
面に吹き付けられる空気の風圧に応じて最上層の用紙P
1が上昇するのを防止することにより、最上層の用紙P
1の後部中央を、下方に位置する用紙P2に当接させた
状態に保持し得る程度に設定されている。
【0023】また、上記第2押え部材18は、支持軸5
3を支点にして揺動自在に支持された所定幅の合成樹脂
材等からなり、その先端部には円弧状部54が形成され
ている。そして、上記第2押え部材18の先端部(円弧
状部54)が、上記支持軸52よりも給紙方向の後方側
(上流側)において、上記第2押え部材18の自重に応
じて最上層の用紙P1に圧接されることにより、上記第
1押え部材17よりも軽い力で、最上層の用紙P1の後
部左右を、それぞれ下方に押圧するように構成されてい
る。
【0024】上記第2押え部材18の押圧力は、吸引搬
送手段16によって最上層の用紙P1が搬送されるのを
許容し、かつ浮揚分離手段15から吹き付けられる空気
の風圧に応じ、最上層の用紙P1の後部左右がやや上昇
し得る程度に設定されている。なお、上記第2押え部材
18には、支持ブラケットに設けられた突部55に当接
することにより、第2押え部材18の上方移動を所定位
置において規制する係止片56が突設されている。
【0025】上記上限検出スイッチ19は、第1押え部
材17の押圧棒51に取り付けられた被検知板57の位
置を検知することにより、上記用紙収容部14内に収容
された用紙Pの上端面の位置を検出するように構成され
ている。そして、給紙が繰り返されることにより上記用
紙Pの上端面が所定位置に低下したことが、上記上限検
出スイッチ19の検出信号に応じて確認された時点で、
上記載置板13を上昇させる制御信号が昇降駆動手段に
出力され、用紙Pの消費に対応させて用紙Pの上端面を
上限位置に上昇させる制御が実行されるようになってい
る。
【0026】また、上記内蔵タイプの給紙装置12は、
図1に示すように、給紙方向の前方側(下流側)に配設
された第1用紙収容部58と、給紙方向の後方側(上流
側)に配設された第2用紙収容部59と、この第2用紙
収容部59内に収容された上層の用紙Pを第1用紙収容
部58上に移送する用紙移送手段60とを備え、第1用
紙収容部58内の用紙Pが全て消費された時点で、上記
用紙移送手段60を作動させて第2用紙収容部59内に
収容された最上層の用紙Pを、第1用紙収容部58の載
置板上に移送するように構成されている点等を除き、上
記外付けタイプの給紙装置11と略同様に構成されてい
る。
【0027】上記構成において、外付けタイプの給紙装
置11から画像形成装置1の画像形成部9に用紙Pを給
紙する場合には、用紙収容部14内に収容された用紙P
の後部中央及び後部左右を、上記第1,第2押え手段1
7,18により下方に押圧した状態で、浮揚分離手段1
5の浮揚ノズル28,29から上記用紙Pの上部前面に
空気を吹き付けて上層の用紙Pを浮揚させることによ
り、最上層の用紙P1を上記吸引搬送手段16の搬送ベ
ルト34の下面に吸着させるとともに、上記浮揚分離手
段15の分離ノズル30から吹き付けられた空気によ
り、最上層の用紙P1と、その下方に位置する用紙P2
とを分離する。
【0028】すなわち、図6に示すように、上記浮揚分
離手段15の浮揚ノズル28,29から用紙Pの上部前
面における左右両側端部の近傍に吹き付けられた空気の
風圧に応じ、上層の用紙P1,P2等の左右両側端部が
浮揚して円弧状に湾曲することにより、各用紙P1,P
2等の間に曲率差が生じる。この結果、最上層の用紙P
1と、その下方の用紙P2とが密着している場合におい
ても、これらの用紙P1,P2が互いに分離されること
になる。
【0029】また、上記浮揚分離手段15の分離ノズル
30の中央部に設けられた分離ノズル30から吸引搬送
手段16の下面に向けられた空気の反射風により、用紙
Pの中央部の浮揚が抑制されるため、上層の用紙P1,
P2等を円弧状に湾曲させて各用紙P1,P2との間に
曲率差を生じさせる作用が顕著に得られる。さらに、上
記分離ノズル30から最上層の用紙P1の中央部上面に
吹き付けられた空気の風圧に応じ、最上層の用紙P1が
下方の用紙P2の上面を覆った状態に保持されるため、
用紙P2の左右両側端部の浮揚が、最上層の用紙P1に
よって規制されることになる。
【0030】したがって、上記浮揚分離手段15の送風
ダクト20の中央部に設けられた分離ノズル30から吹
き付けられた空気の風圧に応じ、下方の用紙P2の浮揚
が抑制された状態で、上記送風ダクト20の基端部近傍
及び先端部近傍に設けられた分離ノズル30から吹き付
けられた空気の風圧に応じ、最上層の用紙P1と、その
下方の用紙P2とが効果的に分離され、下方の用紙P2
が最上層の用紙P1とともに上記吸引搬送手段16の搬
送ベルト34の下面に吸着されることが防止されること
になる。
【0031】また、上記浮揚分離手段15に設けられた
一対の浮揚ノズル28,29のうち、ブロア22の設置
部側に位置する一方の浮揚ノズル28から吹き出された
空気の風圧が、他方の浮揚ノズル28から吹き出された
空気の風圧よりも高いため、上記用紙P1の一側端部a
が他側端部bに比べて大きく浮揚する。また、上記吸引
搬送手段16の吸引ダクト33内の空気を吸引すること
により発生する吸引力は、バキュームポンプ46が設置
された上記用紙P1の一側端部aが最も大きく、用紙P
1の他側端部bに至るに従い小さくなる傾向があるた
め、上記用紙P1の一側端部aが最初に上記吸引搬送手
段16に吸着された後、上記用紙P1の他の部分が吸引
搬送手段16に順次吸着されることになる。
【0032】そして、上記吸引搬送手段16の搬送ベル
ト34の下面に吸着された最上層の用紙P1の下面に沿
って上記浮揚分離手段15の分離ノズル30から吹き付
けられた空気が流動することにより、最上層の用紙P1
と下方の用紙P2とが確実に分離された状態で、最上層
の用紙P1のみが上記吸引搬送手段16の搬送ベルト3
4の下面に吸着されて画像形成装置1の用紙搬送部4に
導出される。
【0033】また、上記浮揚分離手段15によって用紙
Pの浮揚分離を行う際に、図5に示すように、上記用紙
収容部14内に収容された最上層の用紙P1の後部中央
は、上記第1押え部材17によってある程度強い力で下
方に押圧され、上記後部中央の浮き上がりが規制され
る。一方、最上層の用紙P1の後部左右は、第2押え部
材18によって比較的軽い力で下方に押圧され、上記後
部中央の浮き上がりが、ある程度許容されるので、最上
層の用紙P1と下方の用紙P2との間に吹き込まれた上
記空気が、両用紙P1,P2の左右両側辺部に沿って後
方側に流動することになる。
【0034】上記のように用紙収容部14内に収容され
た用紙Pの上部前面に空気を吹き付けて最上層の用紙P
1を浮揚させて下方の用紙P2と分離させる浮揚分離手
段15と、上記最上層の用紙P1を吸引して搬送する吸
引搬送手段16とを備えた給紙装置において、上記用紙
収容部14内に収容された最上層の用紙P1の後部中央
を下方に押圧する第1押え部材17と、上記最上層の用
紙P1の後部左右を、上記第1押え部材17よりも軽い
力で下方に押圧する第2押え部材18とを設けたため、
最上層の用紙P1と下方の用紙P2との間を通過する空
気の流れを阻害することなく、用紙Pの後端部のばたつ
きを防止し、用紙を分離させるための空気を用紙Pの給
紙方向の全長に亘って流通させることができる。
【0035】したがって、上記用紙Pの後端部がばたつ
くことに起因して用紙Pの整列状態が乱れることによる
用紙Pの斜め送りや耳折れ等が発生するのを効果的に防
止し、最上層の用紙P1を上記吸引搬送手段16により
適正状態で搬送することができる。しかも、上記浮揚分
離手段15の分離ノズル30から上記最上層の用紙P1
と下方の用紙P2との間に吹き込まれた空気を、上記両
用紙P1,P2の左右両側辺部に沿って用紙の給紙方向
の全長に亘り流通させることができるため、上記最上層
の用紙P1とその下方に位置する用紙P2とを確実に分
離することにより、用紙Pの重送を防止して最上層の用
紙P1のみを上記吸引搬送手段16により搬送すること
ができる。
【0036】また、上記実施形態では、支持軸53を支
点にして揺動自在に支持された板状部材により上記第2
押え部材18を形成し、この第2押え部材18の先端部
を、自重に応じて最上層の用紙P1の上面に当接させる
ように構成したため、簡単な構成で上記用紙P1の後部
左右に適度の押圧力を付与することができるという利点
がある。
【0037】上記実施形態に示すように、浮揚分離手段
15を構成する送風ダクト20の基端部近傍及び先端部
近傍に形成された浮揚ノズル28,29から、上記用紙
収容部14内に収容された用紙Pの中央部を除く側端部
分に空気を吹き付けて最上層の用紙P1の側端部を浮揚
させるとともに、上記送風ダクト20の中央部に形成さ
れた分離ノズル30から上記用紙Pの中央部に分離用の
空気を吹き付けるように構成した場合には、上記分離ノ
ズル30から吹き付けられた空気の風圧に応じ、上層の
用紙P1,P2等の中央部を起点に、その左右両側端部
を浮揚させることにより、各用紙P1,P2等を円弧状
に湾曲させて効果的に分離させることができるととも
に、下方の用紙P2の浮揚を効果的に抑制することによ
り、上記最上層の用紙P1と、その下方の用紙P2と
が、上記吸引搬送手段16によって重送されるのを効果
的に防止できるという利点がある。
【0038】なお、本発明は、画像形成装置の機体の側
面等に対して着脱自在に接続される外付けタイプの給紙
装置11に限定されることになく、上記機体内に一体に
組み込まれる内蔵タイプの給紙装置12についても適用
可能である。
【0039】すなわち、図7及び図8に示すように、後
方側の第2用紙収容部59内に収容された用紙Pを前方
側の第1用紙収容部58上に移送する用紙移送手段60
に設けられた第1,第2搬送ローラ61,62のうち、
前方側の第1搬送ローラ61より、第1用紙収容部58
内に収容された最上層の用紙P1の後部中央を下方に押
圧する第1押さえ部材を構成するとともに、上記第1用
紙収容部58に収容された最上層の用紙P1を吸引して
搬送する吸引搬送手段16の後部左右に、一対の第2押
え部材18を設け、この一対の第2押え部材18により
上記最上層の用紙P1の後部左右を下方に押圧するよう
に構成してもよい。
【0040】そして、上記第1搬送ローラ61を下方に
付勢するねじりコイルばね63を設け、このねじりコイ
ルばね63の付勢力に応じ、吸引搬送手段16によって
上記最上層の用紙P1が搬送されるのを許容し、かつ浮
揚分離手段15から上記第1用紙収容部58内に収容さ
れた用紙Pの上部前面に吹き付けられる空気の風圧によ
って最上層の用紙P1が上昇するのを防止し得る程度の
押圧力で、上記第1搬送ローラ61を最上層の用紙P1
の上面に圧接させることにより、上層の用紙P1,P2
等の後端部がばたつくのを防止することができる。
【0041】なお、上記搬送ローラ61を支持する支持
ブラケット64には、図外の電動モータ等からなる駆動
手段により回転駆動される駆動軸65の駆動力を第1搬
送ローラ61に伝達する伝動ベルト等の動力伝達手段6
6と、必要に応じて上記駆動力の伝達を遮断するクラッ
チとが設けられているので、上記支持ブラケット64
は、所定の重量を有している。したがって、上記第1搬
送ローラ61及び支持ブラケット64等の自重に応じ、
第1搬送ローラ61を所定の押圧力で、上記最上層の用
紙P1の後部中央に圧接させるように構成してもよい。
【0042】一方、上記第2押え部材18は、その自重
が比較的小さく、その自重に応じて上記第1押え部材1
7よりも軽い力で、上記最上層の用紙P1に圧接され
る。このため、上記浮揚分離手段15から上記最上層の
用紙P1とその下方に位置する用紙P2との間に吹き込
まれた空気が、これらの用紙P1,P2の左右両側辺部
a,bに沿って後方側に流動することが許容され、両用
紙P1,P2の給紙方向の全長に亘り流通することによ
り、これらの用紙P1,P2が確実に分離されることに
なる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、用紙の
載置板を有する用紙収容部と、この用紙収容部内に収容
された用紙の上部前面に空気を吹き付けて上層の用紙を
浮揚させるとともに、最上層の用紙と下方の用紙とを分
離させる浮揚分離手段と、上記最上層の用紙を吸引して
搬送する吸引搬送手段とを備えた給紙装置において、上
記用紙収容部内に収容された最上層の用紙の後部中央を
下方に押圧する第1押え部材と、上記最上層の用紙の後
部左右を、上記第1押え部材よりも軽い力で下方に押圧
する第2押え部材とを設けたため、用紙収容部に収容さ
れた用紙を適正に分離させて用紙の重送を防止できると
ともに、用紙の後端部がばたつくことに起因した用紙の
斜め給紙や耳折れ等が発生するのを効果的に防止できる
という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る給紙装置を備えた画像形成装置の
全体構成を示す説明図である。
【図2】給紙装置の具体的構成を示す断面図である。
【図3】浮揚分離手段の具体的構成を示す斜視図であ
る。
【図4】吸引搬送手段の具体的構成を示す平面図であ
る。
【図5】図2のA−A線断面図である。
【図6】図2のB−B線断面図である。
【図7】本発明に係る給紙装置の別の実施例を示す正面
断面図である。
【図8】本発明に係る給紙装置の別の実施例を示す側面
断面図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置 11 給紙装置 14 用紙収容部 15 浮揚分離手段 16 吸引搬送手段 17 第1押え部材 18 第2押え部材 53 支持軸
フロントページの続き (72)発明者 淵 昌巳 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 京セ ラミタ株式会社内 (72)発明者 山本 清典 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 京セ ラミタ株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−309470(JP,A) 特開 平4−23747(JP,A) 特開 昭55−89139(JP,A) 実開 平2−22940(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 3/54 310 B65H 3/48 320

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙の載置板を有する用紙収容部と、こ
    の用紙収容部内に収容された用紙の上部前面における左
    右両端部の近傍に空気を吹き付けて上層の用紙の左右両
    端部を浮揚させることにより円弧状に湾曲させるととも
    に、最上層の用紙と下方の用紙とを分離させる浮揚分離
    手段と、上記最上層の用紙を吸引して搬送する吸引搬送
    手段とを備えた給紙装置において、上記用紙収容部内に
    収容された最上層の用紙の後部中央を下方に押圧する第
    1押え部材と、上記最上層の用紙の後部左右を、上記第
    1押え部材よりも軽い力で下方に押圧する第2押え部材
    とを備え、上記吸引搬送手段によって最上層の用紙が搬
    送されるのを許容しつつ、上記浮揚分離手段から吹き付
    けられる空気の風圧に応じて最上層の用紙が上昇するの
    を防止し得る程度に上記第1押え部材の押圧力を設定す
    るとともに、上記浮揚分離手段から吹き付けられる空気
    の風圧に応じて上記最上層の用紙の後部左右がやや上昇
    し得る程度に上記第2押え部材の押圧力を設定したこと
    を特徴とする給紙装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の給紙装置において、支持
    軸を支点にして揺動自在に支持された板状部材により上
    記第2押え部材を形成し、この第2押え部材の先端部
    を、自重に応じて最上層の用紙の上面に当接させるよう
    に構成したことを特徴とする給紙装置。
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