JPH11322101A - シート給送装置およびこれを備えた画像読取り装置 - Google Patents

シート給送装置およびこれを備えた画像読取り装置

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JPH11322101A
JPH11322101A JP12927898A JP12927898A JPH11322101A JP H11322101 A JPH11322101 A JP H11322101A JP 12927898 A JP12927898 A JP 12927898A JP 12927898 A JP12927898 A JP 12927898A JP H11322101 A JPH11322101 A JP H11322101A
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JP
Japan
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sheet
height
upstream
stacking
downstream
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JP12927898A
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Seiichiro Kameda
誠一郎 亀田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート積載トレイに先端が折れ曲がったシー
トが積載された場合においても、確実、かつ安定してシ
ートを浮上させて捌きノズルに吸着させるようにする。 【解決手段】 上流側シートレベル検知センサ18によ
ってシート積載トレイ1に積載されている最上位の原稿
Sの搬送方向上流側端部の高さを検知するか、または下
流側シートレベル検知センサ19によってシート積載ト
レイ1に積載されている最上位の原稿Sの搬送方向下流
側端部の高さを検知する。そして、前記上流側シートレ
ベル検知センサ18または前記下流側シートレベル検知
センサ19が検知した検知信号に基づいて、CPU28
は、シート積載トレイ1を昇降させて最上位の原稿Sの
搬送方向下流側端部の高さを捌きノズル11からのエア
によって浮上させるのに最適な高さに制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリなどの画像形成装置に係り、詳しくは
エアの吸引力を利用してシートトレイから1枚ずつシー
トを分離搬送するシート給送装置およびこれを備えた画
像読取り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の複写機、プリンタ、ファクシミリ
などの画像形成装置に備えられているシート給送装置
は、給紙ローラの回転摩擦によって、シート積載トレイ
上に積載されたシートの搬送を行う方式のものが一般的
である。
【0003】この方式のシート給送装置における給紙ロ
ーラは、表面をゴムなどの弾性体で形成しており、その
給紙性能は給紙ローラの表面の摩擦係数によるところが
大きい。したがって、給紙ローラによるシート給送装置
は、シートを繰り返し給送する過程での給紙ローラの外
形変化、給紙ローラの材質の経時変化、紙粉の付着など
によって給紙ローラの表面の摩擦係数の変化などにより
給紙性能が安定しなかったり、各種の表面状態の違うシ
ートに対応しきれないという欠点があった。
【0004】このようなことから、昨今、エアの吸引力
や無端ベルトの搬送力などを利用してシート積載トレイ
上に積載されたシートを吸着し、搬送する方式のシート
給送装置が提案されている。
【0005】図3は、従来の代表的なエアによるシート
給送装置の構成を示す概略構成図である。
【0006】多数のシートSを積載したシート積載手段
としてのシート積載トレイ101の上方には、シート搬
送部100が配置されている。このシート搬送部100
は、開口102aを有するシート吸着部(シート吸着手
段)102と、多数のエア孔103aを有する搬送ベル
ト103と、エア孔103aおよび開口102aを通し
て搬送ベルト103より下面のエアを吸引するブロワ1
04とにより構成されている。
【0007】シート積載トレイ101上に積載されたシ
ートSの先端近傍には、上部のシートSを浮上させるた
めのエアを噴出させる捌きノズル(シート浮上手段)1
05と、2枚目以降のシートSにエアを吹き付けて最上
位のシートSを1枚だけ分離させるための分離ノズル1
06とが配置されている。各ノズル105,106はブ
ロワ107に連結され、エアを供給される。
【0008】上述のシート給送装置においてシート積載
トレイ101上に積載されたシートSを給送するには、
まず、ブロワ107の作用により捌きノズル105から
エアを噴出させ、シート積載トレイ101に積載されて
いる上側のシートSを数枚浮上させる。続いて、ブロワ
104の作用によるシート吸着部102の吸引力で最上
位のシートSを搬送ベルト103のシート吸着面103
Bに吸着させる。この後、搬送ベルト103を矢印方向
に回転駆動し、搬送ベルト103に吸着しているシート
Sを下流側へ搬送する。このとき、ブロワ107の作用
によりノズル106からシートSの先端にエアを吹き付
け、重送してきたシートSを吹き戻して分離する。これ
により、最上位のシートSを1枚だけ次の搬送ローラ対
108まで搬送する。
【0009】このようにして、シート積載トレイ101
からシートSを順次給送して行くと、最上位のシートS
のレベルが、シートレベル検知センサ114によって検
知できないレベルまで下がることになる。このような場
合、シート積載トレイ101は、最上位のシートSがシ
ートレベル検知センサ114によって検知される高さま
で図示を省略した昇降機構によって上昇する。
【0010】なお、シート給送装置においては、捌きノ
ズル105からのエアで浮上してシート吸着部102の
吸引力で搬送ベルト103のシート吸着面103bに吸
着されるシートSは、その先端部から後端部までがほぼ
水平の状態で搬送ベルト103のシート吸着面103b
に吸着されるようになっている。
【0011】また、無端状の搬送ベルト103は、シー
ト吸着部102を挟んで配置された2個のローラ10
9,110に巻き掛けられている。ここでは、下流側の
ローラ109がモータ(不図示)によって回転駆動する
駆動ローラとされており、上流側のローラ110が従動
ローラとされている。
【0012】また、ブロワ107によってノズル10
5,106から吹き付けられるエア量(風量)は常に一
定である。
【0013】また、シート吸着部102は、バルブ11
3がc位置にあるとブロワ104の作用で吸引力が生
じ、バルブ113がd位置にあると吸引力が生じないよ
うになっている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のシート給送装置には、シートSとしての原稿が
バインダーなどで綴じられたものである場合、原稿の端
部は折れ曲がっている場合が多い。
【0015】このため、シートSの搬送方向先端部が上
側に折れ曲がっている図4に示すようないわゆる上折れ
原稿の場合は、シート積載トレイ101の最上位のシー
ト高さを、平らなシートを積載した場合の最上位のシー
ト高さと同じ高さで調整すると、最上位のシートとシー
ト吸着面103bとの間隔が小さくなり、場合によって
は最上位のシートとシート吸着面103bとが接触して
しまい、最上位のシートを給送する場合に、2枚目のシ
ートも一緒に連れ搬送されることが起き易く、重送の原
因となる。
【0016】したがって、給紙性能を安定させるため
に、シート吸着面103bと最上位のシートとの間隔を
通常の最上位のシートとシート吸着面103bとの間隔
より大きくシート積載トレイ101を設定する必要があ
る。
【0017】一方、シートSの給送方向先端部が下側に
折れ曲がっている図5に示すようないわゆる下折れ原稿
の場合は、シート吸着面103bと最上位のシートとの
間隔を、平らなシートを積載した場合の最上位のシート
高さと同じ高さで調整すると、最上位のシートとシート
吸着面103bとの間隔が大きくなり、図5に示すよう
に捌きノズル105からのエアが原稿間に入りにくく、
あるいは入らなくなるため、最上位のシートが浮上せず
に給紙不良が起き易くなる。
【0018】すなわち、図6に例示するように52g/
mm2 の平らなシートを給紙する場合、搬送ベルト103
と最上面のシートとの間隔Hが6〜12mmまでの範囲は
給紙可能であり、200g/mm2 の平らなシートを給紙
する場合、搬送ベルト103と最上面のシートとの間隔
Hが6〜10mmまでの範囲は給紙可能であり、80g/
mm2 の上折れシートを給紙する場合、搬送ベルト103
と最上面のシートとの間隔Hが9〜14mmまでの範囲は
給紙可能であり、80g/mm2 の下折れシートを給紙す
る場合、搬送ベルト103と最上面のシートとの間隔H
が6〜10.5mmまでの範囲は給紙可能である。
【0019】このため、いずれのシートでも安定して給
送することのできる搬送ベルト103と最上位の原稿と
の間隔は9〜10mmと僅か1mmの範囲となり、シート給
送のためにシート積載トレイ101に積載できるシート
が限られてしまうという問題点があった。
【0020】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、シート積載手段に先端が折れ曲
がったシートが積載された場合でも、該シートを確実、
かつ安定して浮上させてシート吸着手段に吸着させるよ
うにしたシート給送装置およびこれを備えた画像読取り
装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明に係るシート給送装置は、シー
トを昇降可能に積載するシート積載手段と、該シート積
載手段に積載されているシートのうちの上部シートをエ
アによって浮上させるシート浮上手段と、該シート浮上
手段によって浮上した最上位シートをエアによって吸着
させるシート吸着手段とを備えたものであって、前記シ
ート積載手段に積載されている最上位シートの搬送方向
上流側端部の高さを検知する上流側シート位置検知手段
と、前記シート積載手段に積載されている最上位シート
の搬送方向下流側端部の高さを検知する下流側シート位
置検知手段と、前記上流側シート位置検知手段または前
記下流側シート位置検知手段が検知した検知信号により
前記シート積載手段の高さを制御する制御手段とを備え
たことを特徴とする。
【0022】請求項2記載の発明によれば、前記制御手
段は、前記上流側シート位置検知手段が検知した検知信
号に基づいてシートの搬送方向上流側端部の高さが所定
高さになるように前記シート積載手段の高さを制御した
ときの、前記下流側シート位置検知手段が検知したシー
トの搬送方向下流側端部の高さがシートの搬送方向上流
側端部の高さより所定高さ高い場合に、前記シート積載
手段の高さを下げるように制御する。
【0023】請求項3記載の発明によれば、前記制御手
段は、シートの搬送方向上流側端部の高さを前記シート
吸着手段から6〜10mm下方の高さに制御する。
【0024】請求項4記載の発明によれば、前記制御手
段は、シートの搬送方向下流側端部の高さがシートの搬
送方向上流側端部の高さより5mmを超えて高い場合に、
前記シート積載手段の高さを5〜7mm下げるように制御
する。
【0025】請求項5記載の発明によれば、前記制御手
段は、前記下流側シート位置検知手段が検知した検知信
号に基づいてシートの搬送方向下流側端部の高さが所定
高さになるように前記シート積載手段の高さを設定した
ときの、前記上流側シート位置検知手段が検知した前記
シート積載手段の高さに基づいて、シート給送時の該シ
ート積載手段の高さを制御する。
【0026】請求項6記載の発明によれば、前記制御手
段は、シートの搬送方向下流側端部の高さを前記シート
吸着手段から6〜10mm下方の高さに制御する。
【0027】請求項7記載の発明によれば、前記制御手
段は、前記シート積載手段の高さ制御終了後に、前記シ
ート浮上手段を動作させるように制御する。
【0028】請求項8記載の発明に係る画像読取り装置
は、シートの画像を読み取る画像読取り部と、該画像読
取り部にシートを供給するための請求項1ないし請求項
7のいずれか1記載のシート給送装置とを備えたことを
特徴とする。
【0029】[作用]上記の構成に基づいて、上流側シ
ート位置検知手段によってシート積載手段に積載されて
いる最上位シートの搬送方向上流側端部の高さを検知す
るか、または下流側シート位置検知手段によってシート
積載手段に積載されている最上位シートの搬送方向下流
側端部の高さを検知する。そして、前記上流側シート位
置検知手段または前記下流側シート位置検知手段が検知
した検知信号に基づいて、制御手段は、最上位シートの
搬送方向下流側端部の高さをシート浮上手段からのエア
によって上部シートが浮上させるのに最適な高さにとな
るように前記シート積載手段を昇降制御する。
【0030】例えば、前記制御手段は、まず前記上流側
シート位置検知手段により最上位シートの上流側端部高
さが所定高さになるようにシート積載手段の高さを制御
し、次いで前記下流側シート位置検知手段により検知し
た最上位シートの搬送方向下流側端部の高さと搬送方向
上流側端部の高さとに所定以上の差がある場合に、前記
シート積載手段の高さを所定高さ下げるように制御す
る。
【0031】また例えば、制御手段は、最上位シートの
搬送方向下流側高さが所定高さになるように前記下流側
シート位置検知手段により前記シート積載手段の高さを
制御するとともに、前記下流側シート位置検知手段によ
り設定されたシート積載手段の高さに基づいて前記上流
側シート位置検知手段が最上位シートの搬送方向上流側
端部の高さを認識し、給紙開始後の最上位シートの高さ
が一定となるように前記シート積載手段の高さを制御す
る。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0033】〈第1の実施の形態〉図1は、本発明の第
1の実施の形態に係るシート給送装置を示す概略構成
図、図2は、本発明の第1の実施の形態に係る画像読取
り装置を示す概略構成図である。図1において、30A
は画像読取り装置、30Bはシート給送装置であり、こ
のシート給送装置30Bのシート積載トレイ1に積載さ
れた画像情報を記録したシート(以下、「原稿」という
ことあり)Sは後述するシート搬送手段としてのシート
搬送部3と搬送ローラ対15とによって搬送され、次い
で画像形成装置本体31の内部に設けられた搬送パス3
2を通り、固定された露光部33を通過する。
【0034】このとき、固定された画像読取り部(スキ
ャナ)34の光学系によって原稿Sの画像読取りが行わ
れ、その後、原稿Sはローラ35により原稿排出トレイ
36に排出される。
【0035】多数の原稿Sを積載するシート積載トレイ
1は、シート搬送方向下流側端をシート揃えガイド2に
摺動自在に支持させるとともに、上流側端部をシート後
端抑えガイド20に摺動自在に支持させた構成である。
【0036】シート搬送部3は、底面4aにエア吸引口
4bを有するシート吸着手段としての吸引チャンバ4
と、この吸引チャンバ4の周囲を囲み、ローラ6,7の
間に張設される搬送ベルト5とにより構成され、搬送ベ
ルト5は多数のエア孔5aが穿設され、図示を省略した
駆動手段によりローラ6を介してシートSを吸着搬送す
るように旋回する。
【0037】吸引チャンバ4は、図示を省略したソレノ
イドによってオン/オフするバルブ9を介してエア吸引
用ブロワ10に接続されている。
【0038】11はシート積載トレイ1上に積載された
上部のシートSを浮上させるためにエアを噴出するシー
ト浮上手段としての捌きノズル、12はシートSを1枚
だけ分離するためにエアを噴出する分離ノズルである。
各ノズル11,12はバルブ13を介してエア噴出用ブ
ロワ14に接続されている。
【0039】15は搬送ベルト5によって吸着分離さ
れ、搬送されたシートSを下流側の画像形成部(図示省
略)に搬送する搬送ローラ対である。
【0040】シート積載トレイ1の底部にはラック16
が設けられ、このラック16にモータ17の軸に支持さ
れたギヤ17aが噛合して、モータ17の駆動によって
シート積載トレイ1が上下方向に昇降するように構成さ
れている。したがって、モータ17を図示矢印R17方
向(時計回り方向)に駆動させると、シート積載トレイ
1は下降し、モータ17を反時計回り方向に駆動させる
と、シート積載トレイ1は上昇する。
【0041】シート積載トレイ1のシート搬送方向上流
側には、シート積載トレイ1上の最上位のシートSの搬
送方向上流側端部の高さを検出する上流側シート位置検
知手段としてのシートレベル検知センサ18が設けら
れ、搬送方向下流側には、シート積載トレイ1上上の最
上位のシートSの搬送方向下流側端部の高さを検出する
下流側シート位置検知手段としてのシートレベル検知セ
ンサ19が設けられている。
【0042】シートレベル検知センサ18は、シート後
端抑えガイド20に回動可能に支持されているレバー2
1と、このレバー21の回転位置を検知するためのフォ
トセンサ22,23と、レバー21の回動軸に設けられ
たフラッグ24とを備え、このフラッグ24の端面をフ
ォトセンサ22,23が検知することによりレバー21
の回転位置を検知できる構成となっている。なお、フォ
トセンサ22は、最上位の原稿Sの搬送方向上流側を所
定の高さに設定するためにレバー21のフラッグ24の
回転位置を検知するもので、フォトセンサ23は、シー
ト積載トレイ1上に原稿Sが積載されているか否かを検
知するためにフラッグ24の回転位置を検知するもので
ある。
【0043】シートレベル検知センサ19は、吸引チャ
ンバ4に回動可能に支持されているレバー25と、この
レバー25の回転位置を検知するためのフォトセンサ2
6と、レバー25の回動軸に設けられたフラッグ27と
を備え、このフラッグ27の端面をフォトセンサ26が
検知することによりレバー25の回転位置を検知できる
ように構成されている。
【0044】シートレベル検知センサ18,19は、上
述の構成に限定されるものでなく、高さ検知センサを用
いてもよい。また、シートレベル検知センサ18とし
て、2個のフォトセンサを使用してレバー21の回動角
度から最上位のシート高さを検知するようにしたが、1
個のフォトセンサと、1個のステッピングモータとを使
用してレバー21の回動角度から最上位のシート高さを
検知するようにしてもよい。すなわち、フォトセンサに
よって制御させ、レバーの回動軸を所定角度回転させる
ために、ステッピングモータを使用してもよい。このよ
うにシート積載トレイ1に積載された最上位のシートの
高さが検知できる検知手段になっていればよい。
【0045】シート積載トレイ1を昇降させるモータ1
7は、制御手段としてのCPU28によって駆動制御さ
れる。なお、シートレベル検知センサ18,19の出力
信号はCPU28に入力される。
【0046】次に、本実施の形態に係るシート給送装置
の動作について説明する。
【0047】本実施の形態に係るシート給送装置は、原
稿Sの搬送方向上流側端部および搬送方向下流側端部の
最上位高さをシートレベル検知センサ18,19によっ
て各別に検知し、原稿Sの先端(搬送方向下流側)が折
れ曲がっていない場合や下折れである場合には、シート
レベル検知センサ18によって検知した原稿Sの搬送方
向上流側端部の高さによってシート積載トレイ1の高さ
を設定し、原稿Sの先端が上折れである場合で、シート
レベル検知センサ18とシートレベル検知センサ19と
によって検知した原稿Sの搬送方向上流側端部と下流側
端部との高さの差が所定高さを超えている場合には、シ
ート積載トレイ1を所定の高さ下げるように設定する。
【0048】本実施の形態では、シートレベル検知セン
サ19のシートの検知位置がシートレベル検知センサ1
8のシートの検知位置よりも5mm高く設定されているた
め、両センサ18,19がシートを検知した場合にはシ
ートの上流側端部と下流側端部とが5mm以上あることに
なる。
【0049】具体的には、スタートスイッチ(図示せ
ず)が押され、給紙開始信号が出力されると、シート積
載トレイ1上に原稿Sが積載されている場合、つまりシ
ートレベル検知センサ18のフォトセンサ23がフラッ
グ24によって遮断されている場合、CPU28は、モ
ータ17を反時計回り方向に駆動させて、最上位原稿S
の搬送方向上流側端部の高さが所定高さとなるようにシ
ート積載トレイ1を上昇させる。その後、シートレベル
検知センサ18のフォトセンサ22がフラッグ24によ
って遮断された際の検知信号がCPU28に入力される
と、モータ17の駆動を停止させてエア噴出用ブロワ1
4を動作させて上位の原稿Sを捌くようにする。
【0050】この場合のシートレベル検知センサ18が
検知する最上位の原稿Sの高さは、先端が折れ曲がって
いない原稿または先端が下折れの原稿を給紙するのに最
適な高さであり、例えばシート吸着面5bから最上位の
原稿Sまでの距離が6〜10mmに設定されている。
【0051】したがって、CPU28からの指令に基づ
いてモータ17が反時計回り方向に回転してシート積載
トレイ1を上昇させ、フォトセンサ22によってフラッ
グ24の端面を検知したときのシート吸着面5bから最
上位の原稿Sまでの距離が6〜10mmで、この距離が先
端が折れ曲がっていない原稿または先端が下折れの原稿
を給紙するのに最適な高さであり、シートレベル検知セ
ンサ18はこの最適な高さを検知するように設定されて
いる。
【0052】また、最上位の原稿Sをシートレベル検知
センサ18によって検知した際に、シートレベル検知セ
ンサ19が最上位の原稿Sを検知した場合には、シート
の搬送方向下流側端部の高さが搬送方向上流側端部の高
さより5mmを超えて高いとCPU28が判断する。これ
により、CPU28は、モータ17を時計回り方向に所
定角度回転させて、最上位の原稿Sの搬送方向下流側端
部の高さが所定高さとなるようにシート積載トレイ1を
下降させてからエア噴出用ブロワ14を動作させて、上
位の原稿Sを捌くようにする。
【0053】この場合のシート積載トレイ1が下降する
距離は、上折れ原稿Sを給送するのに最適な5〜7mm下
げるように設定されている。
【0054】すなわち、最上位の原稿Sの搬送方向下流
側端部の高さが搬送方向上流側端部の高さより5mmを超
えて高い場合は、フラッグ27の端面がフォトセンサ2
6によって検知されるので、シートレベル検知センサ1
9からの検知信号がCPU28に入力され、モータ17
を時計回り方向に所定角度回転させ、シート積載トレイ
1を5〜7mm程度下降させる。
【0055】また、最上位の原稿Sの搬送方向下流側端
部の高さと搬送方向上流側端部の高さとの差が5mm以下
である場合には、先端が上折れの原稿でないと判断し、
次の給紙シーケンスに移行するようになっている。
【0056】上述したシーケンス動作を行うことによ
り、シート搬送部3に対して原稿Sの状態に適した高さ
にシート積載トレイ1の高さを設定することが可能にな
るため、原稿Sの浮上および分離を確実に行うことが可
能となり、かつ変形度合いの大きい原稿も確実に給紙搬
送することができることになる。
【0057】また、原稿Sの給紙が開始されると、搬送
方向上流側の原稿Sは、浮上するため、シートレベル検
知センサ18によるシート高さの検知ができなくなり、
CPU28は、シートレベル検知センサ19の検知信号
のみを検知して給送される度に、原稿Sの搬送方向上流
側端部の高さが一定となるように制御動作を行う。
【0058】次に、シート給送装置の動作を説明する。
【0059】まず、図示を省略したソレノイドなどの切
替手段によりバルブ13がa位置に切り替えられ、エア
噴出用ブロワ14が作動して捌きノズル11からシート
積載トレイ1のシート束の搬送方向下流側先端に向けて
エアが噴出する。これによって上位の数枚の原稿Sが吹
き上げられて浮上する。
【0060】続いて、図示を省略した他のソレノイドな
どの切替手段によりバルブ9がc位置に切り替えられ、
エア吸引用ブロワ10が作動し、エア孔5aおよびエア
吸引口4bを通して搬送ベルト5のエアが吸引される。
これによって、1枚目(最上位)の原稿Sが吸引チャン
バ4に吸引され、搬送ベルト5に吸着する。
【0061】次に、図示を省略した駆動手段により搬送
ベルト5を駆動し、搬送ベルト5に吸着されている原稿
Sを図示矢印L5方向に搬送する。この際に、分離ノズ
ル12から最上位の原稿Sと次位の原稿Sとの間にエア
が吹き込まれ、次位の原稿Sが上位の原稿Sから分離さ
れることになる。したがって、シート搬送部3によって
最上位の原稿Sのみが下流側に向けて搬送され、搬送ロ
ーラ対15に引き渡される。
【0062】〈第2の実施の形態〉次に、第2の実施の
形態を説明する。
【0063】画像形成装置の全体の動作を制御するCP
U28によって駆動制御されるシート積載トレイ1の昇
降動制御について説明する。
【0064】本実施の形態のCPU28は、シート積載
トレイ1の昇降制御をシートレベル検知センサ19側の
シートレベルを基準にして行うようにし、給紙開始後の
シートレベルの検知は、シートレベル検知センサ18に
よって行うようにしたものである。
【0065】すなわち、スタートスイッチ(図示せず)
が押され、給紙開始信号が出力されると、モータ17を
反時計回り方向に駆動させ、最上位の原稿Sの搬送方向
下流側端部の高さが所定高さ(例えば6〜10mmの高
さ)になるようにシート積載トレイ1を上昇させる。そ
の後、シートレベル検知センサ19の検知信号がCPU
28に入力されると、モータ17の駆動を停止させてエ
ア噴出用ブロワ14を動作させて上位の原稿Sを捌くよ
うにする。
【0066】この場合の原稿Sの搬送方向下流側端部の
高さは、原稿の先端の折れ曲がり方に無関係に一定とな
るため、捌きノズル11から原稿Sの先端にエアが供給
されると、上部の原稿Sは、安定して浮上する。
【0067】一方、下流側シートレベル検知センサ19
と吸引チャンバ4との距離は、下折れ原稿と、変形して
いない原稿と、上折れ原稿とで異なるため、下流側シー
トレベル検知センサ19によって設定された最上位の原
稿Sの搬送方向下流側端部高さに対応する上流側端部高
さを捌きノズル11からエアを噴出する前に上流側シー
トレベル検知センサ18によってCPU28に認識さ
せ、給紙開始後の原稿Sの搬送方向上流側端部の高さを
上流側シートレベル検知センサ18により検知しなが
ら、原稿Sが給紙される度に、最上位の原稿Sの高さが
一定となるようにシート積載トレイ1の高さを制御す
る。
【0068】上述した構成によれば、最上位の原稿Sの
搬送方向下流側端部の高さは原稿の変形度合いによらず
一定となるため、捌きノズル11からのエアが上部の原
稿Sの間に入ると、安定して原稿Sが浮上するようにな
る。
【0069】なお、上述の実施の形態では、シート給送
装置のみを示して本発明を説明したが、このシート給送
装置を、例えばエアによってシートを給紙して画像読取
りを行う画像読取り装置に装着するようにしてもよい。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のシート給
送装置によれば、上流側シート位置検知手段と下流側シ
ート位置検知手段との検知信号に基づいて制御手段がシ
ート積載手段を、最上位シートの搬送方向下流側端部の
高さをシート浮上手段からのエアによって上部シートを
浮上させるのに最適な高さに昇降制御するようにしたの
で、シート積載手段に先端が折れ曲がったシートが積載
された場合でも、該シートを確実、かつ安定して浮上さ
せてシート吸着手段に吸着させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るシート給送装
置を示す概略構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る画像読取り装
置を示す概略構成図である。
【図3】従来の代表的なエアによるシート給送装置の構
成を示す概略構成図である。
【図4】従来のシート給送装置のシート搬送方向先端部
が上側に折れ曲がっている場合の課題を説明するための
断面図である。
【図5】従来のシート給送装置のシート搬送方向先端部
が下側に折れ曲がっている場合を説明するための断面図
である。
【図6】各種状態のシートを給送する場合の搬送ベルト
と最上位シートとの間の給送可能範囲を説明する図であ
る。
【符号の説明】
1 シート積載手段(シート積載トレイ) 4 シート吸着手段(吸引チャンバ) 11 シート浮上手段(捌きノズル) 18 上流側シート位置検知手段(上流側シートレ
ベル検知センサ) 19 下流側シート位置検知手段(下流側シートレ
ベル検知センサ) 28 制御手段(CPU) S シート(原稿)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを昇降可能に積載するシート積載
    手段と、該シート積載手段に積載されているシートのう
    ちの上部シートをエアによって浮上させるシート浮上手
    段と、該シート浮上手段によって浮上した最上位シート
    をエアによって吸着させるシート吸着手段とを備えたシ
    ート給送装置において、 前記シート積載手段に積載されている最上位シートの搬
    送方向上流側端部の高さを検知する上流側シート位置検
    知手段と、 前記シート積載手段に積載されている最上位シートの搬
    送方向下流側端部の高さを検知する下流側シート位置検
    知手段と、 前記上流側シート位置検知手段または前記下流側シート
    位置検知手段が検知した検知信号により前記シート積載
    手段の高さを制御する制御手段とを備えた、 ことを特徴とするシート給送装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記上流側シート位置
    検知手段が検知した検知信号に基づいてシートの搬送方
    向上流側端部の高さが所定高さになるように前記シート
    積載手段の高さを制御したときの、前記下流側シート位
    置検知手段が検知したシートの搬送方向下流側端部の高
    さがシートの搬送方向上流側端部の高さより所定高さ高
    い場合に、前記シート積載手段の高さを下げるように制
    御する、 ことを特徴とする請求項1記載のシート給送装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、シートの搬送方向上流
    側端部の高さを前記シート吸着手段から6〜10mm下方
    の高さに制御する、 ことを特徴とする請求項2記載のシート給送装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、シートの搬送方向下流
    側端部の高さがシートの搬送方向上流側端部の高さより
    5mmを超えて高い場合に、前記シート積載手段の高さを
    5〜7mm下げるように制御する、 ことを特徴とする請求項3記載のシート給送装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記下流側シート位置
    検知手段が検知した検知信号に基づいてシートの搬送方
    向下流側端部の高さが所定高さになるように前記シート
    積載手段の高さを設定したときの、前記上流側シート位
    置検知手段が検知した前記シート積載手段の高さに基づ
    いて、シート給送時の該シート積載手段の高さを制御す
    る、 ことを特徴とする請求項1記載のシート給送装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、シートの搬送方向下流
    側端部の高さを前記シート吸着手段から6〜10mm下方
    の高さに制御する、 ことを特徴とする請求項5記載のシート給送装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記シート積載手段の
    高さ制御終了後に、前記シート浮上手段を動作させるよ
    うに制御する、 ことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1
    項記載のシート給送装置。
  8. 【請求項8】 シートの画像を読み取る画像読取り部
    と、該画像読取り部にシートを供給するための請求項1
    ないし請求項7のいずれか1記載のシート給送装置と、 を備えたことを特徴とする画像読取り装置。
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