JP3527879B2 - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

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JP3527879B2
JP3527879B2 JP2000166509A JP2000166509A JP3527879B2 JP 3527879 B2 JP3527879 B2 JP 3527879B2 JP 2000166509 A JP2000166509 A JP 2000166509A JP 2000166509 A JP2000166509 A JP 2000166509A JP 3527879 B2 JP3527879 B2 JP 3527879B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリまたはプリンタ等の画像形成装置に装備されるエア
吸引式給紙装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平5−286596号
公報に示されるように、積層された用紙前端部に空気流
を吹き付け、その上層用紙を浮上・分離させ、真空吸着
手段によって最上層の用紙を吸引・搬送するようにした
エア吸引式給紙装置において、給送用張架ベルトと最上
部用紙との間で前記搬送方向上流側に上下に可動の押え
部材を配置し、この押え部材によって、その最上部の用
紙とその下の用紙との間で、前方から吹き込まれた空気
流を阻止させ、空気を膨張させることにより両用紙の確
実な分離を図った給紙装置が知られている。
【0003】また、例えば特開平6−100190号公
報に示すように、複写機またはプリンタ等からなる画像
形成装置の画像形成部に用紙を供給する少なくとも第
1、第2収容部を備えた給紙装置において、用紙供給方
向の前方側に設けられた第1収容部内の用紙を上記画像
形成部に給紙する第1給紙経路と給紙手段とを設けると
ともに、上記給紙方向の後方側に設けられた第2収容部
内の用紙を上記第1収容部内の給紙手段に給紙する第2
給紙経路を備え、上記第2収容部内の用紙を上記第1収
容部内の給紙手段により上記第1給紙経路を介して画像
形成装置形成部へ給紙することが行なわれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の前者(特開平5
−286596号公報)のように、用紙載置台上に載置
された積層された用紙に吹付手段によって空気流を吹き
付け、その上層用紙を浮上させ、押え部材によって最上
紙の確実な分離を図ったエア給紙装置を、上記の後者
(特開平6−100190号公報)のような、用紙の給
紙方向に複数の用紙収容部を配置し、前方側に位置する
第1収容部内の用紙が空になったときに、後方側に位置
する収容部内の用紙を前方側に移動させるように構成し
た場合、以下のような問題があった。
【0005】例えば図7の給紙装置200において、第
1用紙収容部202内の用紙が空になった後、第2用紙
収容部204内の用紙Pが1枚ずつ第1用紙収容部20
2内に移送され、かつ給紙装置200の浮揚分離手段2
06から、移送される用紙の前端に向かって空気流が吹
き付けられる。該空気流が移送された用紙Pと第1用紙
収容部202の用紙載置板208との間に吹き込まれる
ことにより、用紙Pの進行方向前端が給紙装置200の
上部に位置する吸引搬送手段210に向かって浮揚さ
れ、該吸引搬送手段210により吸引されて、図示され
ない画像形成部に向かう給紙経路212に搬入される。
【0006】ここで、用紙Pが第2用紙収容部204か
ら第1用紙収容部202に移送されて吸引搬送手段21
0により吸引搬送される期間、用紙搬送手段214、2
16の搬送ローラ216,218により移送されかつ下
方の用紙載置板208あるいは下部の用紙に圧接されて
いる。しかし、搬送ローラ216,218以外の部分で
は、浮揚分離手段206からの空気流により浮動する状
態にあった。そのために、用紙Pが進行方向に対して斜
方向になったり、進行方向両サイドが捲れて折れた状態
で搬送されたりして、吸引搬送手段210や給紙経路2
12において紙詰まりを発生させることがあった(問題
点1)。
【0007】また例えば図7の給紙装置200におい
て、第1用紙収容部202内に積載された用紙Pが浮揚
分離手段206からの空気流により浮揚分離されると
き、上層紙の搬送方向後端側に後端抑え板がないことに
より、搬送ローラ216以外の部分では、空気流によっ
てやはり浮動する状態にあり、用紙の斜行や耳折れによ
る紙詰まりが発生した。あるいは最上紙が浮揚分離する
際斜行することにより、上から2枚目の積載紙前端の一
部が最上部に露出して、最上紙と同時に吸引搬送手段2
10に吸引搬送される重送が発生した(問題点2)。
【0008】本発明は、上記のような点に鑑みてなされ
たものであり、用紙の給紙方向に複数の用紙収容部を備
えたエア給紙方式を用いた給紙装置において、上流側用
紙収容部から下流側用紙収容部へ用紙を移送して給紙す
る場合においても、用紙の斜行や折れ、あるいはそれに
起因する紙詰まりを効果的に防止することができる給紙
装置提供することを目的としている。
【0009】本発明はまた、用紙の給紙方向に複数の用
紙収容部を備えたエア給紙方式を用いた給紙装置におい
て、下流側用紙収容部に積載された用紙を給紙する場合
においても、用紙の斜行や折れ、あるいはそれに起因す
る紙詰まりや重送を効果的に防止することができる給紙
装置提供することを目的としている。
【0010】本発明はまた、用紙の給紙方向に複数の用
紙収容部を備えたエア給紙方式を用いた給紙装置におい
て、上記問題を安価に防止できる給紙装置提供すること
を目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
用紙搬送方向の前方側に配列された第1用紙収容部と、
用紙搬送方向の後方側に配列された第2用紙収容部と、
この第2用紙収容部に収容された上層の用紙に上方から
押圧接触して用紙を第1用紙収容部上に移送する用紙移
送手段と、上記第1用紙収容部内に収容された用紙の上
部前面に空気を吹き付けて最上層の用紙を浮揚させて下
方の用紙と分離させる浮揚分離手段と、この浮揚した最
上層の用紙を吸引して搬送する吸引搬送手段とを備えた
給紙装置において、上記第2用紙収容部から第1用紙収
容部内に移送される用紙を上方より押圧する押え部材を
第2用紙収容部から第1用紙収容部に渡って線状あるい
は帯状に備えたことを特徴としている。
【0012】上記構成によれば、上方より押圧する押え
部材を別途設けているので、移送される用紙が浮揚分離
手段からの空気流にて浮揚して用紙が斜めになるような
ことがない。また押え部材が、第2用紙収容部から第1
用紙収容部に渡って線状あるいは帯状に配置されている
ので、用紙の移送がスムースに行える。
【0013】請求項2に係る発明は、請求項1の給紙装
置において、用紙が移送されるとき上記押え部材が用紙
に与える負荷が、この移送方向とは逆方向の用紙の移動
に対して与える負荷よりも小さいことを特徴としてい
る。
【0014】上記構成によれば、浮揚分離手段からの空
気の風圧により第1用紙収容部の上層の用紙あるいはこ
の収容部に移送されてくる用紙が、後方移動するのを妨
げ、かつ上記移送やこの収容部からの給紙を低負荷でス
ムースに行なうことができる。
【0015】請求項3に係る発明は、請求項1乃至2の
給紙装置において、上記押え部材が、上記用紙移送手段
が用紙に押圧接触している移送方向線上以外の部分の上
方に第2用紙収容部から第1用紙収容部に渡って線状あ
るいは帯状に配置されていることを特徴としている。
【0016】上記構成によれば、用紙移送手段が押圧す
る以外の用紙幅方向部分を押え部材が押圧しているので
押圧効果が大きくなり、用紙がばたついて斜めになるこ
とがない。また押え部材が、第2用紙収容部から第1用
紙収容部に渡って線状あるいは帯状に配置されているの
で、用紙の移送がスムースに行える。また、第1用紙収
容部の積載紙を給紙する場合においても、該最上紙を効
果的に押圧でき、用紙のばたつきを抑えて、斜行や重送
が発生しない。
【0017】請求項4に係る発明は、請求項3の給紙装
置において、上記用紙移送手段が用紙幅の略中央に配置
され、上記押え部材が用紙幅の両端側に配置されている
ことを特徴としている。
【0018】上記構成によれば、押え部材が用紙両端側
に配置されているため、用紙進行方向両サイドが捲れる
ことがなく、用紙サイドの折れが効果的に防止される。
【0019】請求項5に係る発明は、請求項1乃至4の
給紙装置において、上記押え部材が、ブラシ状部材であ
ることを特徴としている。
【0020】上記構成によれば、ブラシのような押圧点
が極めて多い押え部材を使用するため、小さな耳折れ等
まで効果的に防止することができる。また、ブラシのよ
うな安価な部材を使用することにより低コストである。
【0021】請求項6に係る発明は、用紙搬送方向の前
方側に配列された第1用紙収容部と、用紙搬送方向の後
方側に配列された第2用紙収容部と、この第2用紙収容
部に収容された上層の用紙に上方から押圧接触して用紙
を第1用紙収容部上に移送する用紙移送手段と、上記第
1用紙収容部内に収容された用紙の上部前面に空気を吹
き付けて最上層の用紙を浮揚させて下方の用紙と分離さ
せる浮揚分離手段と、この浮揚した最上層の用紙を吸引
して搬送する吸引搬送手段とを備えた給紙装置におい
て、上記第2用紙収容部から第1用紙収容部内に移送さ
れる用紙を上方より押圧する押え部材を備え、上記押え
部材が、ブラシ状部材であり、毛の先端が用紙の移送方
向に傾斜していることを特徴としている。
【0022】上記構成によれば、ブラシ先端の向きが用
紙移送方向なので、用紙の移送がよりスムースであり、
ブラシの毛の間に用紙前端が突っ込んで折れるようなこ
とがない。
【0023】
【発明の実施の形態】以下図面を用いて、本発明の給紙
装置を詳細に説明する。図1は、本発明に係る給紙装置
1を備えた画像形成装置としての複写機の全体構成を示
している。この画像形成装置は、レジストローラ2及び
フィードローラ3等を有する用紙搬送部4と、感光体ド
ラム5,現像器6、転写ベルト7及びクリーニング装置
8等を有する画像形成部9と、定着ローラ等を有する定
着部10とを備えている。そして、上記画像形成部9等
の下方には、給紙装置1が配設され、この給紙装置1か
ら給紙された用紙Pが上記用紙搬送部4を介して画像形
成部9に供給されるようになっている。
【0024】上記給紙装置1は、図2に示すように、用
紙搬送方向の前方側(下流側)に配列された第1用紙収
容部11と、用紙搬送方向の後方側(上流側)に配設さ
れた第2用紙収容部12と、この第2用紙収容部12内
に収容された上層の用紙Pを第1用紙収容部11上に移
送する用紙移送手段13と、上記第1用紙収容部11内
に収容された用紙Pの上部前面に空気を吹き付けて最上
層の用紙Pを浮揚させて下方の用紙Pと分離させる浮揚
分離手段14と、この浮揚した最上層の用紙Pを吸引し
て用紙搬送部4に搬送する吸引搬送手段15とを備えて
いる。
【0025】上記第1,第2用紙収容部11,12は、
それぞれ所定サイズの用紙Pが載置される載置板17,
18と、この載置板17,18上に載置された用紙Pの
前後移動を規制する前後一対の押え板19〜22と、上
記用紙Pの左右移動を規制する左右一対の押え板(図示
せず)とを有している。上記載置板17,18は、図外
の昇降駆動手段によって昇降駆動されることにより、載
置板17,18上に載置された用紙Pの最上面を、上記
吸引搬送手段15の搬送位置及び用紙移送手段13の移
送位置に、用紙Pの消費に伴いそれぞれ上昇させるよう
に構成されている。
【0026】上記第1用紙収容部11の載置板17上に
載置された用紙Pが全て消費された場合には、上記載置
板17が、図2の仮想線で示すように、最上方のガイド
位置に上昇することにより、後方の第2収容部12から
搬送される用紙Pのガイド板として機能するようになっ
ている。また、上記第1,第2用紙収容部11,12の
両方に収容された用紙Pが全て消費された場合には、上
記載置板17,18を最下方の用紙補給位置に下降させ
るように構成されている。
【0027】上記第1用紙収容部11の後方に配設され
た後部押え板20は、その上端部が、図3に示すよう
に、最上方のガイド位置に上昇した上記載置板17のや
や下方(載置板17の上面より15ミリ程度下方)に位
置するように、高さ方向の寸法が設定され、これによっ
て後方の第2用紙収容部12から移送される用紙Pの移
送路が確保されるようになっている。また、上記第1用
紙収容部11の前方に配設された前部押え板19及び第
2用紙収容部12の前方に配設された前部押え板21
は、その設置高さが上記第1用紙収容部11の後部押え
板20と同程度に設定されることにより、用紙Pの移送
路を確保するように構成されている。
【0028】上記用紙移送手段13は、図2に示すよう
に、第1用紙収容部11の上方に配設された第1搬送ロ
ーラ23と、第2用紙収容部12の上方に配設された第
2搬送ローラ24と、第1用紙収容部11から第2用紙
収容部12に渡って線状に連続して配設された用紙Pの
押え部材としてのブラシ25とを有している。このブラ
シ25の詳細は後に述べる。上記第1,第2搬送ローラ
23,24は、それぞれブラケット26の先端部に回転
可能に支持され、このブラケット26は、支持フレーム
28に設けられた回転軸27を支点にしてそれぞれ揺動
自在に枢支されている。
【0029】図3は、図2の第1用紙収容部11上部の
断面図(B−B線断面図)であり、断面を給紙方向下流
側から見た図である。前記用紙移送手段13は、用紙P
の幅方向略中央に位置している。支持フレーム28(図
示せず)に設けられた回転軸27は本図の右側(図2で
は紙面の後側)から電動モータ等からなる図外の駆動手
段によって回転駆動されるとともに、この回転駆動力を
図外のギア機構及びクラッチ機構により上記第1搬送ロ
ーラ23に伝達して、この第1搬送ローラ23を回転駆
動するように構成されている。すなわち、回転軸27に
支持された2枚のブラケット23の間に、伝動ベルトと
プーリにて構成された動力伝達手段66が配置され、2
枚のブラケット23それぞれの外側に回動自在に支持さ
れた2個の第1搬送ローラ23を、用紙Pを搬送する方
向に駆動回転させるように構成されている。そして上記
第1搬送ローラ23は、その自重によって最上層の用紙
Pに当接した状態で、上記回転軸27から伝達された駆
動力に応じて回転駆動されることにより、最上層の用紙
Pを図2の矢印Aに示す方向に移送するように構成され
ている。この構成は、第2用紙収容部12における第2
搬送ローラ24においても同じであるため、説明を省
く。
【0030】上記用紙移送手段13の支持フレーム28
には、上記ブラケット26の揺動変位を検知することに
より、第1、第2用紙収容部11,12内に収容された
用紙Pの上限位置をそれぞれ検出するフォトセンサ等か
らなる第1,第2上限検出スイッチ29,30と、上記
用紙Pの上面に向けて照射した光の反射光を検知するこ
とにより、上記載置板17,18状に用紙Pが存在する
か否かをそれぞれ検出するフォトセンサ等からなる第
1,第2エンプティセンサ31,32とが設けられてい
る(図2)。
【0031】上記給紙装置1の吸引搬送手段15は、図
2及び図4に示すように、給紙方向に所定間隔を置いて
違いに並行に配設された4個の駆動ローラ41及び従動
ローラ42と、この駆動ローラ41と従動ローラ42と
の間に配設された吸引ダクト43と、上記駆動ローラ4
1及び従動ローラ42に巻掛けられた搬送ベルト44と
を具備している。そして、上記駆動ローラ41と一体に
回転するように連結された駆動軸54が、電動モータ等
からなる図外の駆動手段によって回転駆動されることに
より、上記搬送ベルト44が用紙の搬送方向(給紙方
向)に駆動されるようになっている。
【0032】上記吸引ダクト43は、上下に配設された
上壁45及び下壁46と、給紙方向の前後に配設された
前壁47及び後壁48と、給紙方向の左右に配設された
一対の側壁49,50とを有するボックス状に形成され
ている。上記下壁46には、4個の吸引口51が上記搬
送ベルト44の設置部に対応する位置に形成されてい
る。また、上記側壁50には、バキュームポンプ52が
接続筒53を介して接続されている。
【0033】上記搬送ベルト44は、0.5〜1.5m
m程度の厚みを有し、多数の透孔55が形成された合成
ゴム材透により構成されている。そして、上記バキュー
ムポンプ52によって吸引ダクト43内の空気を吸引す
ることにより、上記搬送ベルト44の底面に用紙を吸着
させる負圧を発生させるようになっている。
【0034】上記給紙装置1の浮揚分離手段14は、図
5に示すように、用紙の搬送方向と直行する方向に伸び
る送風ダクト55と、この送風ダクト55の基端部に接
続ダクト56を介して接続されたブロワ57とを具備し
ている。上記送風ダクト55は、上壁58及び底壁59
と、前後一対の側壁60,61と、先端部を閉止する閉
止板62とを有している。
【0035】上記両側壁60,61のうち第1用紙収容
部11の設置部に対向する位置、つまり給紙方向の後方
側に配設される側壁61には、複数の浮揚ノズル63が
送風ダクト55の長手方向に沿って所定間隔置きに配設
されている。上記浮揚ノズル63は、上記側壁61の上
下方向に伸びる所定長さの開口部からなり、この開口部
から上記第1用紙収容部11内に収容された用紙の上部
前面に空気を吹き付けることにより、最上層の用紙を浮
揚させるように構成されている。
【0036】また、送風ダクト55の上記側壁61と上
壁58との接続部(コーナー部)64には、複数の分離
ノズル65が送風ダクト55の長手方向に沿って所定間
隔置きに配設されている。上記分離ノズル65は、送風
ダクト55の長手方向に伸びる所定長さの開口部からな
り、図2に示すように、上記吸引搬送手段15の下面に
向けて空気を吹き付けることにより、上記吸引搬送手段
15に吸着された用紙と、他の用紙とを分離させるよう
に構成されている。
【0037】用紙移送手段13のブラシ25は、図3に
示すように、用紙Pの幅方向両サイド近くに取付板70
を介して敷設されている。このブラシ25は、基材71
に、例えば450デニールの密度でナイロン製糸を植毛
したもので、基材71側が両面テープ等で取付板70に
貼着されている。ナイロン糸の自由端側である毛部72
は、一列あるいは複数列の毛が用紙Pの移送方向に線状
あるいは帯状に配列しており、第1,第2用紙収容部1
1,12の最上紙上面、あるいは第2用紙収容部12か
ら第1用紙収容部の載置板17上に移送される用紙Pの
上面に、軽く接触するよう設定されている。
【0038】例えば、用紙Pの幅方向略中央部に設けら
れ、用紙Pを押圧している第1、第2搬送ローラ23,
24の押圧力の合計に比し、用紙幅方向両サイドを押圧
するブラシの用紙Pに対する全押圧力の合計は、1/5
以下であり、好ましくは1/10以下である。ブラシの
押圧力が1/5よりも大きいと、第1、第2搬送ローラ
23,24による用紙Pの移送の負荷となり、用紙Pの
載置板17における停止位置がズレて重送や斜行の原因
となったり、特に薄い紙の場合に用紙幅方向両端がブラ
シの押圧力に抗しきれずに皺状態となったりする。ブラ
シの押圧力が小さい場合には、要は毛部先端が用紙Pに
充分接近(例えば1mm以内)していればよく、用紙の
ばたつきを押さえ込めるので、部分的に接触してない場
合でも支障は生じない。
【0039】また、ブラシ25の毛部72には、ナイロ
ン以外に、ポリエステル等の有機合成繊維、ウール、麻
等の天然繊維、グラスウール等の無機繊維など、各種の
繊維が使用でき、また植毛密度も自由に選択することが
できる。
【0040】図6は、図3のC−C断面を紙面左側から
見た図である。図6において、ブラシ25の長さ方向が
紙面の左右方向に示されている。本実施例の給紙装置で
は、ブラシ25は第2用紙収容部11から第1用紙収容
部12に渡って線状あるいは帯状に連続して敷設されて
いる。第2用紙収容部11の用紙P上に敷設されるブラ
シ25の長さaは、数mm以上あればよく、また用紙P
の搬送方向長さを超えてもかまわない。長さaが短くて
第2用紙収容部12の用紙Pの前端に掛からない状態が
起こった場合は、用紙前端のカール等を押さえきれずに
耳折れ等が発生しやすくなる。また、第1用紙収容部1
1の載置板17上に敷設されるブラシ25の長さbは、
第2用紙収容部12上のブラシ25と協働して用紙P押
圧するため、数mm以上あれば足りるが、長さbが吸引
搬送手段15の従動ローラ42までの長さbmaxを超
えると、浮揚分離手段14で吸引搬送手段15まで用紙
Pを浮揚させるとき、ブラシ25が用紙Pの浮揚を阻害
して、無給紙となりやすくなる。
【0041】また、ブラシ25の毛部72は、先端が用
紙移送方向に傾斜しており、この傾斜によって、特に先
端がカールした用紙前端が移送時に毛部72の内部に入
り込んで耳折れ等を生じるのを防いでいる。また、毛部
72の先端が用紙移送方向に傾斜しているので、用紙が
第2用紙収容部12から第1用紙収容部11に移送され
るとき、あるいは第1用紙収容部11の積載紙が用紙移
送手段13によって画像形成部に向けて1枚ずつ給紙さ
れるとき、用紙の進行方向に向かって軽い負荷が与えら
れ、また、用紙Pが浮揚分離手段14からの空気の風圧
によって後方移動しょうとしたときには毛部72の傾斜
に逆らうことになり重い負荷が与えられる。結果、用紙
の後方移動を妨げ、かつ移送あるいは給紙をスムースに
行なうことができる。
【0042】上記実施形態に示すように、第2用紙収容
部12から第1用紙収容部11に用紙Pを移送した後、
吸引搬送手段15により画像形成部に向けて用紙Pを給
紙する際、上方より押圧するブラシ25を別途設けてい
るので、移送される用紙が浮揚分離手段からの空気流に
より浮揚しても、用紙Pが斜めになるようなことがな
い。
【0043】また、ブラシ25の毛部72の先端側が用
紙移送方向に傾斜するように構成しているので、浮揚分
離手段からの空気の風圧により第1用紙収容部の上層の
用紙あるいはこの収容部に移送されてくる用紙が、後方
移動して重送等を発生させることがなく、かつ上記移送
やこの収容部からの給紙を低負荷でスムースに行なうこ
とができる。
【0044】また、上記ブラシ25が、第1,第2搬送
ローラ23,24が押圧接触している移送方向線上以外
を押圧しているので、異なる線上の複数点で用紙を支え
ることになり、例え浮揚分離手段の空気流で用紙がばた
ついても、用紙Pが斜行、耳折れとなるようなことがな
い。また、第2用紙収容部12から第1用紙収容部11
に渡って線状あるいは帯状に敷設されているので、用紙
の移送がブラシに沿ってスムースに行われる。また、第
1用紙収容部11にもブラシの押圧が効いているので、
該収容部からの積載用紙の浮揚分離においても、用紙の
ばたつきを抑えて、斜行や重送を防止できる。
【0045】また、第1,第2搬送ローラ23,24が
用紙幅方向略中央に位置し、ブラシ25が両サイドに配
置されているので、用紙のばたつきによるサイドの折れ
が効果的に防止される。
【0046】また、ブラシのような押圧点の極めて多い
部材を用いているので、小さな耳折れまで効果的に防止
でき、さらに安価である。
【0047】また、ブラシが先端の向きが用紙移送方向
に傾斜しているので、用紙の移送がよりスムースであ
り、用紙前端がブラシの毛の間に突っ込んで折れること
がない。
【0048】なお、上記実施形態においては、押え部材
としてブラシを用いたが、これに限定されるものではな
い。例えば、スポンジを面状に敷設したり(変形例
1)、あるいはリボン状に垂らして帯状に並べたり(変
形例2)してもよい。あるいは、PET等の樹脂フィル
ムの長尺断面を用紙に向けて押圧したり(変形例3)、
短冊状フィルムを用紙移送方向に傾斜させて多数枚重ね
るように並べたり(変形例4)してもよい。上記変形例
2,3は本願請求項3に、変形例4は請求項2に属する
ものであるが、これら変形例に限らず本願請求項すべて
の範囲内で種々の応用が可能である。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、上方より押圧する押え部材を別途設けているの
で、第2用紙収容部から第1用紙収容部に向けて移送さ
れる用紙が浮揚分離手段からの空気流にて浮揚して斜め
になるようなことがない。また、押え部材を、第2用紙
収容部から第1用紙収容部に渡って線状あるいは帯状に
備えたので、用紙の移送がスムースに行える。
【0050】また、請求項2の発明によれば、用紙が移
送されるとき上記押え部材が用紙に与える負荷が、この
移送方向とは逆方向の用紙の移動に対して与える負荷よ
りも小さくしてあるので、浮揚分離手段からの空気の風
圧により第1用紙収容部の上層の用紙あるいはこの収容
部に移送されてくる用紙が、後方移動して重送等を発生
させることがなく、かつ上記移送やこの収容部からの給
紙を低負荷でスムースに行なうことができる。
【0051】また、請求項3の発明によれば、用紙移送
手段が押圧する以外の用紙幅方向部分を、上記押え部材
が押え部材が押圧しているので,押圧効果が大きくな
り、用紙がばたついて斜めになることがない。また押え
部材が、第2用紙収容部から第1用紙収容部に渡って線
状あるいは帯状に配置されているので、用紙の移送がス
ムースに行える。また、第1用紙収容部の積載紙を給紙
する場合においても、用紙のばたつきを抑えて、斜行や
重送を防止できる。
【0052】また、請求項4の発明によれば、上記用紙
移送手段が用紙幅の略中央に配置され、上記押え部材が
用紙幅の両端側に配置されているので、用紙進行方向両
サイドが捲れることがなく、用紙サイドの折れが効果的
に防止される。
【0053】また、請求項5の発明によれば、上記押え
部材が、ブラシのような押圧点が極めて多い押え部材を
使用するため、小さな耳折れ等まで効果的に防止するこ
とができる。また、ブラシのような安価な部材を使用す
ることにより低コストである。
【0054】また、請求項6の発明によれば、上記ブラ
シ状部材が、毛の先端が用紙の移送方向に傾斜している
ので、用紙の移送がよりスムースであり、ブラシの毛の
間に用紙前端が突っ込んで折れるようなことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る給紙装置を備えた画像形成装置の
全体構成を示す説明図である。
【図2】給紙装置の具体的構成を示す断面図である。
【図3】用紙移送手段及び押え部材の具体的構成を示す
断面図である。(図2のB−B線断面図)
【図4】吸引搬送手段の具体的構成を示す側面図であ
る。
【図5】浮揚分離手段の具体的構成を示す斜視図であ
る。
【図6】押え部材の具体的配置を示す断面図である。
(図3のC−C線断面図)
【図7】給紙装置の従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 給紙装置 11 第1用紙収容部 12 第1用紙収容部 13 用紙移送手段 14 浮揚分離手段 15 吸引搬送手段 25 ブラシ(押え部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柏城 信之 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 京セ ラミタ株式会 社内 (56)参考文献 特開 平8−231067(JP,A) 特開 平4−23747(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 1/00 - 3/68

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】用紙搬送方向の前方側に配列された第1用
    紙収容部と、用紙搬送方向の後方側に配列された第2用
    紙収容部と、この第2用紙収容部に収容された上層の用
    紙に上方から押圧接触して用紙を第1用紙収容部上に移
    送する用紙移送手段と、上記第1用紙収容部内に収容さ
    れた用紙の上部前面に空気を吹き付けて最上層の用紙を
    浮揚させて下方の用紙と分離させる浮揚分離手段と、こ
    の浮揚した最上層の用紙を吸引して搬送する吸引搬送手
    段とを備えた給紙装置において、上記第2用紙収容部か
    ら第1用紙収容部内に移送される用紙を上方より押圧す
    る押え部材を第2用紙収容部から第1用紙収容部に渡っ
    て線状あるいは帯状に備えたことを特徴とする給紙装
    置。
  2. 【請求項2】用紙が移送されるとき上記押え部材が用紙
    に与える負荷が、この移送方向とは逆方向の用紙の移動
    に対して与える負荷よりも小さいことを特徴とする請求
    項1記載の給紙装置。
  3. 【請求項3】上記押え部材が、上記用紙移送手段が用紙
    に押圧接触している移送方向線上以外の部分の上方に第
    2用紙収容部から第1用紙収容部に渡って線状あるいは
    帯状に配置されていることを特徴とする請求項1乃至2
    記載の給紙装置。
  4. 【請求項4】上記用紙移送手段が用紙幅の略中央に配置
    され、上記押え部材が用紙幅の両端側に配置されている
    ことを特徴とする請求項3記載の給紙装置。
  5. 【請求項5】上記押え部材が、ブラシ状部材であること
    を特徴とする請求項1乃至4記載の給紙装置。
  6. 【請求項6】用紙搬送方向の前方側に配列された第1用
    紙収容部と、用紙搬送方向の後方側に配列された第2用
    紙収容部と、この第2用紙収容部に収容された上層の用
    紙に上方から押圧接触して用紙を第1用紙収容部上に移
    送する用紙移送手段と、上記第1用紙収容部内に収容さ
    れた用紙の上部前面に空気を吹き付けて最上層の用紙を
    浮揚させて下方の用紙と分離させる浮揚分離手段と、こ
    の浮揚した最上層の用紙を吸引して搬送する吸引搬送手
    段とを備えた給紙装置において、上記第2用紙収容部か
    ら第1用紙収容部内に移送される用紙を上方より押圧す
    る押え部材を備え、上記押え部材が、ブラシ状部材であ
    り、毛の先端が用紙の移送方向に傾斜していることを特
    徴とする給紙装置。
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