JP2786664B2 - 再給紙装置 - Google Patents

再給紙装置

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JP2786664B2 JP1088968A JP8896889A JP2786664B2 JP 2786664 B2 JP2786664 B2 JP 2786664B2 JP 1088968 A JP1088968 A JP 1088968A JP 8896889 A JP8896889 A JP 8896889A JP 2786664 B2 JP2786664 B2 JP 2786664B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、片面に画像を形成した用紙をスタツクし
た後、それを再給紙する複写機やプリンタ等に用いられ
る再給紙装置に関する。
〔従来の技術〕
給紙装置には、例えば特開昭56−56442号公報に記載
されているように、トレイ上にスタツクした用紙をエア
ーナイフからエアーを吹き付けて浮揚させると共に、最
下位の用紙を吸引力で搬送手段に押し付けることによつ
てその上の用紙と分離し、最下位の用紙から順に給紙す
るようにしたエアーを用いた給紙装置が、給紙の度に昇
降を繰り返すピツクアツプコロを用いた給紙装置に比べ
て給紙速度の高速化が可能であることから注目されつつ
ある。
そして、このようなエアーを用いた給紙装置は、一般
的にエアーナイフから吹き付けるエアーの風速をトレイ
上の用紙枚数が多いときには最も速く、その枚数が減少
するにしたがつて何段階かに遅い風速に切り換え、その
枚数が小数枚になつたときもトレイ上の最下位の用紙か
らその上の用紙を浮揚させて分離できるだけの風速を常
に用紙の端部に与えるようにしている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、このようにエアーを用いた給紙装置
を、例えば複写機の画面コピーや合成コピーを行なう際
に用いる再給紙装置にそのまま使用したとすると、その
再給紙トレイ上の用紙(転写紙)の端部には常に用紙を
浮揚させるだけの風速のエアーが吹き付けられるため、
その再給紙トレイ上にスタツクされる用紙の枚数が例え
ば10枚以下の小数点で、しかもその用紙が第14図に示す
ようにトレイ15上においてカール(中央部分が上方に向
かつているカール状態の場合)していたり、腰の弱い用
紙で座屈していたりした場合には、それがエアーナイフ
18によつて下方から矢示方向に吹き付けられるエアーに
よつて、そのカールの度合いが仮想線で示す状態から実
線で示すように更に増長されてしまう。
このような状態で、吸引手段16が吸引(白抜き矢印方
向)を開始すると、用紙Pの端部(先端)Paは、本来カ
ールが増長されないときには正規位置PO1に位置すると
ころがずれた位置PO2で搬送手段17のベルトに押し付け
られる。
したがつて、この状態で用紙Pが搬送手段17によつて
矢示方向に所定量搬送されてそれが停止されると、その
端部Paは正規の位置(カールが増長されないとき)より
もΔxだけずれてしまうので不送りになる。
また、コピーしようとする全枚数の用紙をトレイ15上
にスタツクした後でそれを再給紙する際にも、用紙の端
部には常に用紙を浮揚させるだけの風速のエアーが吹き
付けられるため、用紙のスタツク枚数が小枚数になると
用紙自体の自重が軽くなるので、それが上下に大きく振
動(バタついて踊る)して、最下位の用紙が吸引力によ
つて搬送手段17に押し付けられるまでに時間がかかるよ
うになる。
したがつて、搬送手段の用紙搬送間隔を短くして搬送
速度の高速化を図りすぎると、その用紙が吸引力によつ
て搬送手段に押し付けられる前にその搬送手段が搬送を
開始してしまうことになつて不送りが発生してしまうた
め、折角のエアーを用いた再給紙装置でありながら、あ
まり搬送速度を速めることはできないという不都合生じ
る。
この発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたも
のであり、再給紙トレイ上に排出されてスタツクされる
用紙が小数枚であつてそれがカール等を生じているとき
であつても、それが不送りになることなく再給紙できる
ようにすることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明は、再給紙トレイ上に排出されてスタツクさ
れる用紙が小数枚であつても不送りにならないようにす
るため、片面に画像が形成された用紙を搬送して再給紙
トレイ上に排出する排紙手段と、その再給紙トレイ上に
排出された用紙の端部にエアーを吹き付けて少なくとも
最下位の用紙からその上の用紙を浮揚させるエアー吹付
手段と、上記再給紙トレイ上の用紙を画像形成部へ再給
紙するための搬送手段と、その搬送手段に上記再給紙ト
レイ上の最下位の用紙を吸引力によつて押し付ける吸引
手段とを備えた再給紙装置において、 上記搬送手段の搬送下流側に、互いに圧接するリバー
スローラとフイードローラとからなり、上記搬送手段に
よつて再給紙トレイ上から搬送される用紙が1枚である
時には再給紙方向に回転するフイードローラにリバース
ローラが連れ回りし、その搬送される用紙が重送された
場合にはリバースローラが上記連れ回り方向に対して逆
方向に回転し、その重送された用紙をリバースローラ側
から戻して1枚に分離して搬送する分離・搬送手段を設
けると共に、 上記再給紙トレイ上に排出されてスタツクされる用紙
の枚数が予め設定した所定枚数を越えるまでは、上記用
紙の端部に吹き付ける上記エアー吹付手段によるエアー
の風速を用紙が浮揚しない微風又は風速零にする風速切
換手段を設けたものである。
そして、上記の再給紙装置において、エアー吹付手段
と吸引手段とが同一の駆動手段によつて駆動されるよう
にするとより効果的である。
〔作 用〕
このように構成した再給紙装置によれば、エアー吹付
手段は再給紙トレイ上に排出されてスタツクされる用紙
の枚数が予め設定した所定枚数を越えるまでの小数枚の
うちは、その用紙の端部に用紙が浮揚しない微風速のエ
アーを吹き付けるか風速を零にするので、用紙がカール
等を生じていても、その用紙の先端はほとんどずれを生
じることなく搬送手段の所定位置に吸引手段によつて押
し付けられて再給紙されるため、それが不送りにならな
い。
〔実施例〕 以下、この発明の一実施例に基づいて具体的に説明す
る。
第1図はこの発明による再給紙装置を複写機に適用し
た例を示す概略構成図、第2図はその再給紙装置を備え
た複写機全体を示す全体構成図である。
この再給紙装置10は、第1図に示すように片面(上面
側)に画像が形成された転写機である用紙Pを搬送して
再給紙トレイ1上に排出する一対の矢印方向に回転する
排紙コロ3と、その再給紙トレイ1上に排出された用紙
Pの再給紙時に先端側となる端部Paにエアーを吹き付け
て、少なくとも最下位の用紙からその上の用紙を浮揚さ
せるエアー吹付手段であるエアーナイフ5と、再給紙ト
レイ1上の用紙Pを第2図で後述する画像形成部へ再給
紙するための搬送手段6と、その搬送手段6に再給紙ト
レイ1上の最下位の用紙を吸引力によつて押し付ける吸
引手段7とを備えている。
また、この再給紙装置10は、再給紙トレイ1上に排出
されてスタツクされる用紙Pの枚数が予め設定した例え
ば10枚の所定枚数(5〜15枚程度の範囲で設定する)を
越えるまでは、用紙Pの端部Paに第1図の矢印I方向に
吹き付けるエアーナイフ5のエアーの風速を用紙が浮揚
しない微風速にする風速切換手段60を設けている。
そして、この再給紙装置10は、再給紙トレイ1上にス
タツクされた用紙の再給紙時に、そのスタツク枚数が予
め設定した例えば10枚の所定枚数以下になつた時にも、
風速切換手段60がエアーナイフ5によるエアーの風速を
用紙Pが浮揚しない微風速にする。
さらに、この再給紙装置10は、排紙コロ3から排出さ
れる用紙Pの上面に接して、排紙路28に設けられた搬送
ローラ8bが回転している時は常にその搬送ローラ8bに圧
接して連れ回りすることによつて回転し、用紙Pをエン
ドフエンス4に突き当てるように搬送する送りローラ9
を、再給紙トレイ1上方に第1図の矢示A方向に回転可
能に設け、その送りローラ9の一部を再給紙トレイ1の
上方な取付けた用紙ガイド板12の下面から下方へ突出さ
せている。
また、排紙コロ3によつて再給紙トレイ1上に排出さ
れる用紙Pの端部(スタツク完了後の再給紙時には後端
側となる第1図で右側の部分)Pbを上方より抑えながら
ガイドする用紙後端ガイド部材11を、エンドフエンス4
の再給紙トレイ1から上方に所定の間隔を置いて略平行
に延設した水平部分4aの左方に揺動可能に取付け、それ
をエンドフエンス4と共に第1図矢示C方向に移動可能
にしている。
用紙後端ガイド部材11は、例えばステンレス製の丸棒
を略中央で若干折り曲げてく字状とし、その左方を止め
ピン31でエンドフエンス4の水平部分4aに形成した支持
部に揺動可能に取り付けたものであり、それを矢示Bの
排出方向に直交する紙幅方向に所定の間隔を置いて一対
設け、用紙両端付近を自重によつて軽く抑えるようにし
ている。
搬送手段6の搬送下流側に設けている分離・搬送手段
50は、搬送手段6によつて再給紙トレイ1上から搬送さ
れる用紙Pを1枚に分離して搬送するものであり、上下
方向に圧接するリバースローラ13とフイードローラ32
(第4図も参照)とからなり、そのリバースローラ13は
第1図の矢示D方向に常時回転する図示しない逆回転軸
からの回転付勢力が、公知のトルクリミツタ20を介して
矢示D方向に常時与えられており、再給紙トレイ1上か
ら矢示E方向に再給紙される用紙Pが1枚である時に
は、矢示F方向に回転するフイードローラ32に連れ回り
して矢示Dと反対方向に回転し、用紙Pが重送された場
合には矢示D方向に逆回転してその重送された用紙を上
から順に戻す。
そして、このリバースローラ13は、再給紙トレイ1上
の用紙Pの紙幅方向の略中央に設けられ、それに対応し
てフイードローラ32が搬送手段6の左方側のローラ26を
固設する軸14の略中央にワンウエイクラツチを介して取
付けられている。
なお、第1図で37はセンサ(例えば透過型のフオトセ
ンサ)であり、再給紙トレイ1上から矢示E方向に再給
紙される用紙Pを検知する。
また、第1図で27は分岐爪であり、後述する定着装置
を経て左方より搬送される用紙Pの搬送経路を、排出路
28と両面コピーモード時に使用する再給紙トレイ1側へ
案内する再給紙搬送路35とに切り換える役目をし、図示
の位置にある時には搬送経路を排出路28側とし、それぞ
れ矢示方向に回転る搬送ローラ29a,29b及び8a,8bによつ
て用紙Pを右方へ搬送する。
次に、この再給紙装置10を備えた複写機全体を第2図
を参照して説明する。
この複写機は、複写機本体30と自動原稿送り装置(以
下、「ADF」と略称する)40とによつて構成されてお
り、その複写機本体30の内部の右上部に再給紙装置10が
配置されている。
そして、この複写機の複写動作は、複写機本体30に設
けられた操作部から必要な複写条件を設定し、プリント
ボタンを押すことにより開始される。
ここで、ADF40には原稿トレイ201が設けられており、
この原稿トレイ201に載置された原稿は原稿給紙ベルト
により給紙され、原稿搬送路203を通つてコンタクトガ
ラス101上に搬送される。
原稿がコンタクトガラス101上に搬送された後、所定
のタイミングフラツシユランプ102が発光して、この原
稿は一度に全面光照射される。なお、フラツシユランプ
102の電源103には、電荷をチヤージするコンデンサが配
置されている。
原稿からの反射光は、第1ミラー104,スルーレンズ10
5,第2ミラー106を通り、画像形成部となるベルト感光
体107を露光する。
ベルト感光体107には帯電器108により電荷が一様に与
えられており、露光により静電潜像を形成する。ベルト
感光体107上のこの静電潜像は、イレーサ109により不用
部分の電荷が除去されてから現像器110により現像され
る。
その現像された原稿像は、転写部で転写チヤージヤ11
1により用紙Pに転写される。
その用紙Pは、給紙トレイ112,113,114あるいは再給
紙装置の何れかより給紙され、その給紙トレイ112,113,
114の各段に配置される分離ローラの直後にそれぞれ設
けた給紙される用紙を検知するセンサ121を通つて搬送
路115へ送られ、レジストローラ116により原稿像とタイ
ミングをとつて転写部へ搬送される。
そして、画像が形成された用紙Pは、搬送ベルト117
によつて定着装置118に送り込まれて定着され、定着後
は両面コピーモードを選択している場合(合成コピーが
できる場合にはその場合も同様)には分岐爪27によつて
案内されて再給紙装置10の再給紙トレイ1上へ一時的に
スタツクされ、通常の片面コピーを選択している場合に
は排出トレイ119や丁合装置を装着している場合には排
出口120へ運ばれる。
また、コンタクトガラス101上の原稿は、原稿搬送ベ
ルト204により光照射(露光)完了後送り出され、原稿
排出ローラ205により原稿トレイ201に再び戻される。
次に、再給紙トレイ1とその周辺の各部の構造につい
て、第1図に加えて第3図及び第4図も参照して詳細に
説明する。
再給紙トレイ1には、第3図に示すようにエンドフエ
ンス4と一対のサイドフエンス42a,42bとによつて3方
が囲まれる用紙スタツク部43を形成し、排紙コロ3(第
1図)から排出される用紙Pの両側縁及び先端(再給紙
時には後端となる)を、サイドフエンス42a,42b及びエ
ンドフエンス4によつてそれぞれガイドして、その用紙
スタツク部43の再給紙に適した所定位置に用紙Pを位置
決めする。
その用紙スタツク部43のエンドフエンス4と反対側
(第3図で上方)には、大きな開口1aを形成し、そこに
搬送手段6を設けている。
その搬送手段6は、第4図に示すようにローラ33及び
26(第1図参照)をそれぞれ軸34及び14に4個(必要に
応じて増減できる)ずつ間隔を置いて固設し、その間に
4本の無端ベルト44を張装したものであり、その各無端
ベルト44には第3図に示すように多数の小孔44aを形成
し、その無端ベルト44内にバキユームタンク45を取付け
ている。
そして、第1図に示すようにこの無端ベルト44の搬送
面となる上面44bを、再給紙トレイ1の上面(スタツク
面)に略一致する高さにすると共に、バキユームタンク
45の上面の各無端ベルト44に対応する位置に、多数の小
孔45aを穿設し、そのバキユームタンク45が第3図に示
すようにダクト46を介して接続されるバキユーム用フア
ン47を駆動した際に、そのバキユームタンク45内に発生
する吸引力によつて、再給紙トレイ1の用紙スタツク部
43にある最下位の用紙Pが無端ベルト44に押し付けられ
るようにしている。
そのバキユーム用フアン47は、駆動モータ48の回転軸
の一端に固定され、それがケーシング38内に収納されて
おり、駆動モータ48を回転させた時に第1図の矢示G方
向に作用する吸引力をバキユームタンク45内に発生させ
る。
なお、第3図で49は、吸引手段7が所定のタイミング
で吸引を行なうことができるようにするためのバルブで
ある。また、この実施例ではバキユームタンク45とダク
ト46とバキユーム用フアン47とケージング38及び駆動モ
ータ48が、搬送手段6に再給紙トレイ1上の最下位の用
紙を吸引力によつて押し付ける吸引手段7に相当する。
また、エアーナイフ5は、第3図に示すように再給紙
トレイ1の前方(上方)に設けられておりそれが風量切
換部51に接続され、その風量切換部51には駆動モータ48
のバキユーム用フアン47を取付けている側と反対側の回
転軸に固定したエアーナイフ用フアン52からの吐出空気
が送られるようになつている。
そのエアーナイフ5は、第1図に示すよう再給紙トレ
イ1上にスタツクされる用紙Pの再給紙時に先端側とな
る端部Paに近接して配置されており、斜め下方に向けて
形成した吐出口5aからエアーナイフ用フアン52によつて
吐出されるエアーを用紙Pと再給紙トレイ1の上面との
間に向けて吹き付けて、無端ベルト44に吸引手段7によ
つて吸引される最下位の用紙からその上の用紙を浮揚さ
せるものである。
第5図は送りローラ9の詳細形状を示す縦断面図であ
る。
この送りローラ9は、両端にローラ部9a,9bを形成す
ると共に中央部に径を細くした細径部9cを形成し、軸線
方向に形成した孔9d内に中空状の内管53を嵌入してそれ
を接着によつて一体にしている。そして、その内管53の
両端にベアリング54,54をそれぞれ一体に嵌入し、その
ベアリング54,54内に軸55を嵌入して、その両端に抜け
止め用のEリング57,57をそれぞれ取付けて、送りロー
ラ9を回転可能に軸支している。
そして、その軸55の両端を、第1図に示すように再給
紙トレイ1の上方の装置固定部分に固設されるブラケツ
ト56の軸受溝56aに嵌入し、それを上下方向に移動可能
にすると共にその軸55を板バネ58によつて搬送ローラ8b
側へ押し当て、送りローラ9の細径部9cを搬送ローラ8b
に圧接させて、送りローラ9が搬送ローラ8bの矢示方向
の回転に連れ回りして矢示A方向に回転するようにして
いる。
なお、送りローラ9の材質としてはゴム材(例えば発
泡クロロプレンゴム,EPDM等)が適し、第5図に示すよ
うにその各ローラ部9a,9bの各コーナ部分R1〜R4は丸み
(面取り)をつけるようにして用紙Pに傷をつけないよ
うにすることが好ましい。
また、この送りローラ9の搬送速度(線速)は、排紙
コロ3の搬送速度よりも若干速く設定する。
第6図はエンドフエンス4を用紙の排出方向に沿つて
移動させる機構を示すものであり、矢示Bの排紙方向に
沿つて2本のガイドロツド61,61を平行に所定の間隔で
配置し、その両端を支持板62,63によつてそれぞれ固定
して、その各ガイドロツド61,61にエンドフエンス4の
底面にそれぞれ固設したガイドブロツク59,59(第1図
に明示)を貫通させることによつて係合させ、矢示B及
びそれと反対の方向に移動可能にしている。
また、エンドフエンス4の紙幅方向の略中央を通る位
置に、左右方向に間隔を置いてプーリ64と65をそれぞれ
回転可能に設け、そのプーリ64と65の間に無端のタイミ
ングベルト71を張装し、そのタイミングベルト71の1個
所を固定金具66によつてエンドフエンス4の底部に固定
している。
そして、駆動側のプーリ64と一体のギヤ64aにアイド
ルギヤ67を介してステツピングモータ68の回転軸に固定
した駆動ギヤ69を噛み合わせ、そのステツピングモータ
68を用紙サイズに応じたパルス数で正逆両方向に回転さ
せることにより、エンドフエンス4を第6図で左右方向
に移動して、用紙サイズ毎に適した最適位置に移動でき
るようにしている。
なお、第6図で72は、例えば透過型のフオトセンサで
あるホームポジシヨンセンサであり、エンドフエンス4
がホームポジシヨン(図で左方側)にある時に、その下
部に固定した遮光板73を検知する。
次に、エアーナイフ5のエアーの風速を、用紙が浮揚
しない微風速に切り換える機構を第7図を参照して説明
する。
エアーナイフ用フアン52を格納するケーシン38に開口
部38aを形成し、その開口部38aを開閉するシヤツタ81
を、ケーシング38内に軸82によつて回動可能に支持して
いる。
そして、そのシヤツタ81の一端にレバー83を一体に固
設し、レバー83の一端にスプリング84をシヤツタ81が開
口部38aを閉じる方向に常時付勢するように係着すると
共に、そのスプリング84の付勢力に対抗する方向(反対
側)に駆動ロツド85の一端を取付け、その駆動ロツド85
の他端をソレノイド86の可動部86aに取付ピン等によつ
て回動可能ち取付けている。
なお、シヤツタ81の開口部38aと接する面とその反対
側の面には、気密を保つためのクツシヨン部材を貼着し
てある。また、レバー83は、ケーシング38を貫通する部
分が、ケーシング38に取付けられたゴム系の弾性部材等
によつてケーシング38内の気密を保ちながら軸82を中心
に回動できるようになつている。
第8図は再給紙トレイ1上にスタツクされる用紙の枚
数が予め設定した10枚を越えるまではエアーナイフ5に
よるエアーの風速を微風速にすると共に、その再給紙ト
レイ1上にスタツクされた用紙の再給紙時のスタツク枚
数が10枚以下になつた時にも、そのエアーナイフ5によ
るエアーの風速を微風速にするように制御する制御装置
とその関連構成を示すブロツク図である。
この制御装置90は、各種判断及び処理機能を有する中
央処理装置(CPU)と、エアーナイフ5のエアーの風速
を切り換えるために必要なプログラム及び固定データを
格納したプログラムメモリであるROMと、処理データを
格納するデータメモリであるRAMと、入出力回路(I/O)
とからなるマイクロコンピユータを有し、さらにA/D変
換器とドライバとカウンタ等を備えている。
そして、この制御装置90は、センサ121が各給紙トレ
イ112〜114(第2図)から給紙される用紙Pを検知する
度に出力する用紙検知信号と、一度再給紙トレイ1上に
スタツクした用紙Pを再給紙する度にセンサ37が出力す
る再給紙検知信号とをその都度入力し、ソレノイド86に
対してはそれを駆動するソレノイド駆動信号を、モータ
駆動回路91に対しては駆動モータ48を例えば電流値を制
御することにより低速,中速,高速の各速度で回転させ
るモータ駆動信号SL,SM,SHをそれぞれ出力する。
なお、この実施例では、制御装置90とソレノイド86と
開口部38aを形成したケーシング38とその開口部38aを開
閉するシヤツタ81等が、再給紙トレイ1上に排出されて
スタツクされる用紙の枚数が予め設定した所定枚数を越
えるまで、またその再給紙トレイ1上にスタツクされた
用紙の再給紙にその枚数が予め設定した所定枚数以下に
なつたときにも、エアーの風速を用紙が浮揚しない微風
速にする風速切換手段60に相当する。
次に、上記のように構成したこの実施例の作用につい
て説明する。
再給紙装置10の設定条件として、その再給紙トレイ1
上への用紙のスタツク可能枚数が100枚であり、例えば
駆動モータ48の回転速度が、スタツク枚数が40枚よりも
少ない時に低速になり、40枚以上70枚よりも少ない時に
中速になり、70枚以上の時に高速になるように設定され
ている場合において、画面コピーで100枚のコピーをす
る場合ついて説明する。
まず最初に、第2図に示す複写機本体30の図示しない
操作部で、画面コピーモードを選択してコピー枚数を10
0枚にセツトしてプリントボタンを押すと、給紙トレイ1
12,113,114のうち用紙サイズの対応するいずれかの給紙
トレイから用紙Pが順次給紙され、それがすぐにいセン
サ121によつて検知される。
そして、そのセンサ121からの用紙検知信号が順次制
御装置90に入力され、制御装置90は給紙枚数のカウンタ
を開始し、そのカウント値が10を越えるまで(10まで)
はソレノイド86にソレノイド駆動信号を出力する。した
がつて、第7図のレバー83が矢示M方向に回動して開口
部38aを開放するので、ケーシング38内のエアーの大部
分がケーシング外へ放出されるため、第1図に示すエア
ーナイフ5の吐出口5aから矢示I方向に吹き付けるエア
ーの風速が微風速になる。
また、制御装置90は、カウント値が11から39までは、
モータ駆動回路91にモータ駆動信号SLを出力するため、
駆動モータ48が低速でエアーナイフ用フアン52を回転さ
せてエアーナイフ5からの低速のエアーが吹き付けら
れ、カウント値が40になると、モータ駆動信号SMを出力
してエアーの風速を中速とし、カウント値が70になると
モータ駆動信号SHを出力して風速を高速にする。
なお、各給紙トレイ112,113,114から用紙が給紙され
ると、その用紙を直ぐにセンサ121が検知して、制御装
置90はそのセンサ121の検知とほとんど同時に用紙検知
信号を入力する、その給紙された用紙が再給紙トレイ1
上に達する迄に所定時間かかるので、制御装置90はモー
タ駆動回路91に対して各モータ駆動信号SL,SM,SHを出力
するタイミングを、その検知した用紙が再給紙トレイ1
にスタツクされる所定時間後に合わせて出力するように
している。
このようにして、用紙Pの再給紙トレイ1上へのスタ
ツク時には、エアーナイフ5の吐出口5aからスタツク枚
数に対応した風速のエアーが用紙Pの端部Paに吹き付け
られ、用紙Pが所定のスタツク位置にスタツクされてい
く。
そして、両面コピーを指示した100枚全ての用紙Pが
片面に画像が形成されて再給紙トレイ1上にスタツクさ
れると、今度は再給紙装置10によつて再給紙が開始され
る。
すなわち、エアーナイフ5の吐出口5aから高速でエア
ーが用紙Pの端部Paに吹き付けられると共に、第3図に
示す駆動モータ48によつて高速で回転されるバキユーム
用フアン47によつて発生した第1図の矢示G方向に作用
する吸引力によつて、再給紙トレイ1上の最下位の用紙
が無端ベルト44の上面44bに押しつけられ、その上の用
紙が浮揚されて分離する。
この状態で、無端ベルト44のローラ26が第1図の矢示
F方向に所定の給紙タイミングで駆動され、最下位の用
紙Pのみが無端ベルト44によつて左方へ送り出され、そ
れがフイードローラ32によつてさらに搬送路115(第2
図)へ搬送される。
このようにして、再給紙トレイ1上にスタツクされた
用紙Pは、最下位の用紙から順次再給紙されていくが、
その用紙Pは給紙される度にセンサ37によつて検出さ
れ、その都度センサ37は再給紙検知信号を出力し、制御
装置90はそれを入力してカウントする。
そして、そのカウント値が31(コピー指示数が100枚
であるため再給紙トレイ1上の用紙枚数が69枚になつて
いる)になると、制御装置90は前述のスタツク時の場合
と同様に、駆動モータ48に対してモータ駆動信号SMを出
力してエアーの風速を中速にし、さらにカウント値が61
(再給紙トレイ1上の用紙枚数は39枚)になると、モー
タ駆動信号SLを出力してエアーの風速を低速にする。
また、そのカウント値が90(再給紙トレイ1上の用紙
枚数は10枚)になると、ソレノイド86にソレノイド駆動
信号が出力され、レバー83が第7図の矢示M方向に回動
して開口部38aを開放するので、ケーシング38内のエア
ーの大部分がケーシング外へ放出されるため、エアーナ
イフ5の風速が微風速になる。
この時、駆動モータ48は低速で回転しているので、そ
れによつて回転されるバキユーム用フアン47により発生
する吸引力(第1図の矢示G)は、再給紙トレイ1上の
最下位の用紙を無端ベルト44に押し付けるだけのものが
発生しているので、最下位の用紙は無端ベルト44に押し
付けられて第1図の矢示E方向に再給紙される。
そして、このように用紙が10枚以下になつた場合に
は、その用紙は浮揚されないので重送される場合が多く
なるが、その場合にはリバースローラ13が第1図の矢示
D方向に回転して上側の用紙から再給紙トレイ1側へ戻
して、それを1枚に分離するので、用紙は少数枚になつ
ても確実に分離が行なわれる。
したがつて、再給紙トレイ上の用紙の枚数が10枚程度
の少数枚になつてもその用紙にそれを浮揚させるだけの
風速を常に吹き付けている場合には、その用紙はエアー
によつて上下に大きく振動(バタついて踊る)し、最下
位の用紙が吸引力によつて搬送手段に押し付けられるま
でに時間がかかるようになつて、搬送手段による用紙の
搬送間隔を短くして高速化を図つた場合には、その用紙
が吸引される前に搬送種が搬送を開始してしまい、不送
りを発生してしまう不都合が生じるが、この再給紙装置
10ではそのようなことがない。
また、この実施例では、前述のように用紙Pの再給紙
トレイ1上へのスタツク時にもその用紙の枚数が10枚を
越えるまでは、第1図に示す用紙Pの端部Paに吹き付け
るエアーの風速を微風速にするので、表紙のスタツク枚
数が10枚以下の少数枚であつて、それが第9図に示すよ
うにカール(バツクカール)している場合であつても、
それが不送りになることなしに再給紙される。
すなわち、第9図に示すように、再給紙トレイ1上へ
用紙をスタツクする際にそのスタツク枚数が少ない(10
枚以下)ときには、用紙自体の腰の強さやカールの度合
いによつて異なるが、例えばエアーナイフ5による矢示
I方向に吹き付けるエアーの風速が低速(用紙浮揚させ
る風速)であると、そのエアーは用紙Pの下側に入り込
んで矢示I1方向に吹き上げるようになつて、用紙Pのカ
ール度合いをより増長(仮想線で図示)させるようにな
る。
したがつて、このような状態で再給紙を開始すると、
吸引手段7の吸引力(白抜き矢示で示している)によつ
て搬送手段6の無端ベルト44上に吸引される用紙Pは、
その端部(先端)Paが第10図に示すように、用紙のカー
ルが増長されない場合の正規位置PO1よりも再給紙時の
搬送上流側となる右方にΔxだけずれた位置PO2に吸引
されることになる。
そのため、この吸引と同時にエアーナイフ5によるエ
アーの風速を微風速にしたとしても、用紙Pの再給紙
は、カールがエアーによつて増長されない場合の正規位
置PO1よりもΔxだけ第10図で右方にずれた位置PO2から
スタートするため、それがセンサ37によつて検知される
時間は、 だけ正規の時間よりもタイミイングが遅れるので、搬送
手段6が再給紙を開始してから所定時間内にセンサ37が
用紙を検知しない場合には不送りと判断するようにして
いる場合には、それが不送りになる。
また、再給紙時に搬送手段6を、所定の時間だけ矢示
F方向に回動させて用紙Pを所定量だけ左方に搬送する
ようにしている場合には、その端部(先端)Paはフイー
ドローラ32とリバースローラ13とのニツプは越えるが、
センサ37に達しない手前の位置で停止してしまうため、
それがセンサ37に検知されずに不送りになる。
ところが、この実施例では、再給紙トレイ1上への用
紙のスタツク時にも、その用紙の枚数が予め設定した10
枚を越えるまでは、1枚目からエアーナイフ5によるエ
アーの風速を用紙Pが浮揚しない微風速にするので、第
11図に示すように用紙のカールをエアーによつて増長さ
せるようなことがないので、それが吸引手段7によつて
吸引されても、その端部Paは正規位置PO1からほとんど
ずれないので不送りにならない。
ところで、この実施例では前述のように、再給紙トレ
イ1上の用紙Pを浮揚させるためのエアーナイフ5によ
る風速を、その用紙Pのスタツク枚数によつて異ならせ
るようにしている。
第12図は、再給紙装置10を用いた場合に用紙が重送や
不送りを生じる用紙のスタツク枚数tとエアーナイフ5
の風速W(m/sec)との関係を示したものである。
第12図において曲線aは、ある紙種、用紙サイズにお
いて求めた用紙が重送や不送りを生じるラインに示した
ものであり、この曲線aよりも下側の領域において重送
や不送りが発生する。
今、例えば第12図においてd点に設定点があつたとす
ると、この場合にはスタツク枚数がt1枚で、エアーナイ
フ5の風速がW1となり、明らかに重送や不送りを生じ
る。
したがつて、スタツク枚数がt1枚である場合には、重
送や不送りを防止するためにはエアーナイフ5の風速
は、曲線aとの交点d′における風速W2以上に強める必
要がある。そして、この用紙が重送や不送りを生じるラ
インは、用紙(転写紙)のカールの度合いやその紙の持
つ腰の強さ等を考慮すると、第12図の曲線bのようにな
る。
そして、この曲線bのように、スタツク枚数tとエア
ーナイフ5の風速Wの関係を、滑らかに無段階で変化さ
せるようにすれば理想的であるが、実際にはこのように
変化させるのは大変であるため、この再給紙装置10で
は、第12図の線cのように段階的に変化させ、スタツク
枚数t=10以下で微風速WBR、t=11〜39で低速WL、t
=40〜69で中速WM、t=70以上で高速WHになるようにし
ている。
そして、前述のようにスタツク時には、そのエアーナ
イフ5の風速Wを、微風速WBR→低速WL→中速WM→高速W
Hと変化させ、再給紙時には逆に高速WH→中速WM→低速W
L→微風速WBRと変化させるようにしている。
なお、第12図の線eは、再給紙トレイ1上の用紙Pが
エアーナイフ5からのエアーによつて振動してバタつく
領域(線eから左方側)を示している。また、第12図に
おいて風速Wが0/secの時でもt0枚までは重送や不送り
を生じることなしに再給紙が可能になつているが、これ
は分離・発送手段50の作用による。
第13図は駆動モータ48の回転数N(rpm)とエアーナ
イフ5の風速W(m/sec)との関係を示したものであ
る。
このように、この再給紙装置10では、エアーナイフ5
から吹き付けるエアーと、最下位の用紙を搬送手段6に
押し付ける吸引力とを同一の駆動モータ48によつて発生
させる構造でありながら、エアーナイフ5の風速を微風
速WBRにするのは、ケーシング38に形成した開口部38aか
らエアーをケーシング外へ放出することによつて行なう
ようにしたため、駆動モータ48の回転数は微風速WBR
においても低速WLに対応する回転数NL(NM,NHは中,高
速の回転数)が維持され、吸引力は用紙を搬送手段6に
押し付けるだけのものが作用し、不送りが発生するよう
なことがない。
ところで、片面に画像が形成されて定着装置118を通
過した用紙Pには、第1図に示すように画像が形成され
ていない裏側に向かつて両端がカールするバツクカール
が発生しやす。
したがつて、このような用紙Pの中央部分が上方に膨
んだ状態で用紙が再給紙トレイ1上にスタツクされる
と、本来のスタツク枚数以下の段階で後続して排出され
る用紙P′がカールした状態で既にスタツクされている
先行の用紙Pによつて用紙ガイド板12に押しつけられ、
それがエアーナイフ5から吹き付けられるエアーによつ
てさらに押し付けられる側に浮揚されるため、スムーズ
な排紙ができなくなつて所定の位置まで搬送されなかつ
たり、座屈したりしてスタツキング性が悪くなり、再給
紙時に用紙の不送りや重送が発生しやすい。
ところが、この実施例による再給紙装置10では、第1
図に示すように排紙コロ3によつて排出されて用紙ガイ
ド板12の下面によつて案内される用紙P′を、その用紙
ガイド板12から下方に一部を突出させて矢示A方向に回
転する送りローラ9の回転搬送力によつて、その先端が
エンドフエンス4に付き当たるまで搬送するようにした
ので、その用紙P′はスタツク時に座屈が生じたりする
ことなく再給紙トレイ1上の所定の位置まで確実に搬送
されてスタツクされる。
また、この再給紙装置10では、排紙コロ3によつて再
給紙トレイ1上に排出される用紙Pは、スタツク後の再
給紙時に後端側となる用紙の後端Pbが、用紙後端ガイド
部材11によつてガイドされながら再給紙トレイ1側へ抑
えられてスタツクされていくため、排紙される用紙Pは
その後端Pbんガールによる巻き込み等が発生することな
く所定の位置に確実にスタツクされるので、不送りが生
じない。
さらに、エンドフエンス4は、第1図で矢示C方向に
移動可能になつているので、予め複写機本体30に設けら
れた操作部で用紙サイズを選択すると、それが選択した
用紙サイズに適した位置にその都度移動する。
なお、この実施例では、スタツク時の再給紙時とも再
給紙トレイ1上の用紙の枚数が10枚以下のときに、エア
ーナイフ5によるエアーの風速を微風速にするようにし
たが、これは用紙のスタツク枚数が1〜5枚ぐらいのと
きに特に不送りが発生しやすいため、それに安全をみて
10枚としたものである。そして、これを越える枚数では
用紙の自重がかなり増すので、エアーの風速がたとえ低
速であつても、そのエアーによつて用紙のカールが増長
されるようなことがほとんどなくなる。
また、この実施例では、再給紙トレイ1上に排出され
てスタツクされる用紙の枚数が予め設定した所定枚数で
ある10枚を越えるまで、またその再給紙トレイ1上にス
タツクされた用紙の再給紙時にその枚数が予め設定した
所定枚数である10枚以下になつたときにも、エアーナイ
フ5によるエアーの風速を用紙が浮揚しない微風速にす
る場合の例について説明したが、このエアーは風速零に
するようにしてもよいし、その所定枚数を用紙のスタツ
ク時と再給紙時とで異ならせてもよい。
さらに、エアー吹付手段であるエアーナイフ5のエア
ーナイフ用フアン52と吸引手段7のバキユーム用フアン
47は、それぞれ別の駆動モータで駆動するようにしても
よい。
以上、この発明を複写機の再給紙装置を適用した場合
の実施例について説明したが、この発明はプリンタ等の
他の画像形成装置にも同様に適用することができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明によれば、小数枚でカ
ール等を生じている用紙であつても、それを再給紙トレ
イ上にスタツクした後確実に再給紙することができ、不
送りを防止できる。
さらに、エアー吹付手段(エアーナイフ)と吸引手段
とが同一の駆動手段によつて駆動される場合であつて
も、同時に不送りを生じることなく用紙を高速で確実に
再給紙することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明による再給紙装置を複写機に適用した
例を示す概略構成図、 第2図は第1図の再給紙装置を備えた複写機全体を示す
全体構成図、 第3図及び第4図は再給紙トレイ1とその周辺の各部の
構造を示す平面図及び側面図、 第5図は送りローラ9の詳細形状を示す縦断面図、 第6図はエンドフエンス4を用紙の排紙方向に沿つて移
動させる機構を示す平面図、 第7図はエアーナフ5のエアーの風速を用紙が浮揚しな
い微風速に切り換える機構を示す縦断面図、 第8図は用紙の枚数が予め設定した10枚を越えるまでは
エアーの風速を微風速にすると共に再給紙時にもスタツ
ク枚数が10枚以下になつた時にエアーの風速を微風速に
する制御装置とその関連構成を示すブロツク図、 第9図及び第10図は用紙のスタツク時にエアーの風速を
低速にした場合に生じる不都合を説明するためのそれぞ
れ異なる状態を示す説明図、 第11図は用紙のスタツク時にエアーの風速を微風速にし
た場合に解消される不送りを説明するための第9図及び
第10図と同様な説明図、 第12図は用紙が重送や不送りを生じる用紙のスッツク枚
数tとエアーナイフ5の風速Wとの関係を示した線図、 第13図は駆動モータ48の回転数Nとエアーナイフ5の風
速Wとの関係を示した線図、 第14図は用紙のスタツク時にその用紙を浮揚させるエア
ーを吹き付けたときに生じる不送りを説明するための説
明図である。 1……再給紙トレイ、3……排紙コロ 5……エアーナイフ(エアー吹付手段) 6……搬送手段、7……吸引手段 10……再給紙装置、30……複写機本体 38……ケーシング、38a……開口部 40……自動原稿送り装置(ADF) 48……駆動モータ(駆動手段) 60……風速切換手段、81……シヤツタ 86……ソレノイド、90……制御装置 107……ベルト感光体(画像形成部) P……用紙(転写紙)、Pa,Pb……端部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】片面に画像が形成された用紙を搬送して再
    給紙トレイ上に排出する排出手段と、その再給紙トレイ
    上に排出された用紙の端部にエアーを吹き付けて少なく
    とも最下位の用紙からその上の用紙を浮揚させるエアー
    吹付手段と、前記再給紙トレイ上の用紙を画像形成部へ
    再給紙するための搬送手段と、その搬送手段に前記再給
    紙トレイ上の最下位の用紙を吸引力によつて押し付ける
    吸引手段とを備えた再給紙装置において、 前記搬送手段の搬送下流側に、互いに圧接するリバース
    ローラとフイードローラとからなり、前記搬送手段によ
    つて再給紙トレイ上から搬送される用紙が1枚である時
    には再給紙方向に回転する前記フイードローラに前記リ
    バースローラが連れ回りし、その搬送される用紙が重送
    された場合には前記リバースローラが前記連れ回り方向
    に対して逆方向に回転し、その重送された用紙を前記リ
    バースローラ側から戻して1枚に分離して搬送する分離
    ・搬送手段を設けると共に、 前記再給紙トレイ上に排出されてスタツクされる用紙の
    枚数が予め設定した所定枚数を越えるまでは、前記用紙
    の端部に吹き付ける前記エアー吹付手段によるエアーの
    風速を用紙が浮揚しない微風速又は風速零にする風速切
    換手段を設けたことを特徴とする再給紙装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の再給紙装置において、前記
    エアー吹付手段と吸引手段とが同一の駆動手段によつて
    駆動されることを特徴とする再給紙装置。
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