JP3027077B2 - 写真焼付用シャッター - Google Patents

写真焼付用シャッター

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JP3027077B2
JP3027077B2 JP5257326A JP25732693A JP3027077B2 JP 3027077 B2 JP3027077 B2 JP 3027077B2 JP 5257326 A JP5257326 A JP 5257326A JP 25732693 A JP25732693 A JP 25732693A JP 3027077 B2 JP3027077 B2 JP 3027077B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はネガフィルムなどの原画
フィルムから印画紙などの感光材料へ画像を焼き付ける
場合に用いる写真焼付用シャッターに関する。
【0002】
【従来の技術】写真焼付装置でネガフィルムの画像を印
画紙へ焼き付ける場合には、焼付作業に先立って、標準
露光条件決定作業が必要になる。
【0003】このためには、焼付露光光路中に減光フィ
ルタであるNDフィルタを挿入して測光値と標準露光条
件とに基づいて求めた露光量で印画紙に露光させる。こ
のNDフィルタは一般的に、焼付光源の直後に配置し
て、露光条件の決定後はこのNDフィルタの取外しを容
易にしている。
【0004】ところがこのNDフィルタは光源の近くに
配置されているので、光源部から発生する熱によって特
性が変化することになる。従って光源部から離れた部分
にNDフィルタを取り付けることができるようにすれば
よいが、NDフィルタは通常の焼付作業時には取り外す
必要があるので、オペレータが作業しやすい部分に配置
する必要があり、そのための構造が複雑になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、特別の設置構造を必要とすることなく、容易に減
光フィルタの取付が可能な写真焼付用シャッターを得る
ことを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本出願に係る発明は、焼
付光軸と略平行な一対の回転軸と、これらの回転軸へ各
々固定され、一部が互いに重されると共に焼付光を遮断
する閉位置から焼付光を遮断しない開位置まで回動され
る一対のシャッター本体と、これらのシャッター本体の
閉位置のおける重合位置にある一方のシャッター本体へ
取りつけられた減光フィルターと、これらのシャッター
本体を同時に回転させる状態と、前記他方のシャッター
本体のみを回転させる状態とが選択できる駆動手段と、
を有することを特徴としている。
【0007】
【作用】一対のシャッター本体は焼付光の遮断位置では
互いに重ねて配置されており、一方のシャッター本体に
取り付けられた減光フィルタは他方のシャッター本体で
遮蔽されている。従って焼付光はこの他方のシャッター
本体で遮断されて印画紙等の感光材料へ至ることはな
い。
【0008】露光条件決定時には他方のシャッター本体
のみを回転させることによって、一方のシャッター本体
へ取り付けられた減光フィルタが露光光路中に配置され
る。従ってこの減光フィルタを介して焼付光が感光材料
へ焼き付けられ、露光条件が決定される。
【0009】通常の画像焼付時には双方のシャッター本
体を回転させることによって焼付光がネガフィルムから
感光材料へと焼き付けられる。
【0010】
【実施例】
(写真焼付装置の全体構成)図1には本発明が適用され
た写真焼付装置10が示されている。この写真焼付装置
10では印画紙Pがロール状に巻き取られたマガジン1
2を装填するようになっている。このマガジン12は写
真焼付装置10内へ挿入した後に開閉扉14を閉止して
装填完了状態となる。
【0011】このマガジン12には印画紙Pの先端部付
近が巻き掛けられる駆動ローラ16を有しており、この
駆動ローラ16が写真焼付装置10内に設けられる駆動
ベルト18の駆動力を受けることによって回転し、印画
紙Pの先端を写真焼付装置10内へと引き出すようにな
っている。
【0012】引き出された印画紙Pはカッタ22で所望
長さに切断された後に画像焼付位置24へと搬送され、
ネガフィルムNの画像が光源26からの焼付光により光
学手段28、シャッター32を介して焼き付けられるよ
うになっている。焼付後の印画紙Pは搬送路34を介し
て現像装置36へと送られ、焼付画像が現像されるよう
になっている。
【0013】(画像焼付位置付近の構成)図2〜図4に
示される如く、画像焼付位置にはカッタ22の下流側に
略三角形の移動軌跡で掛け渡される無端ベルト42が配
置されている。この無端ベルト42はその全域に亘って
多数の貫通小孔44が形成されている。またこの無端ベ
ルト42は焼付位置で水平状態に配置されるべく支持台
46上へとその一部が載置されている。この支持台46
は図3に示される如く多数の長孔48が形成されて負圧
連通部となっており、小孔44を介して無端ベルト42
上の印画紙Pを無端ベルト42へ吸着させる役目を有す
る。
【0014】支持台46の上流側(矢印U方向)には無
端ベルト42の上流側端部を巻き掛ける巻掛ローラ52
が水平に機台フレーム62(図3)へ軸支されている。
またこの巻掛ローラ52との間に無端ベルト42を挟持
する状態で昇降ローラ54が水平に配置されている。こ
の昇降ローラ54は軸方向両端部が旋回アーム56へ軸
支されている。この旋回アーム56は軸58を介して機
台フレーム62へ軸支されている。また旋回アーム56
はリンク64を介して自己保持型のソレノイド66へと
連結されている。したがってソレノイド66にパルス電
圧が入り作動されると旋回アーム56は軸58を中心に
して上昇旋回し、昇降ローラ54が無端ベルト42から
離間するようになっている。またソレノイド66へ逆作
動のパルス電圧が入力されると旋回アーム56及び昇降
ローラ54はその自重で、又は図示しない弾性体の付勢
力で無端ベルト42上へと接触して無端ベルト42との
間に印画紙Pを挟持できるようになっている。
【0015】支持台46の下流側では無端ベルト42の
一部分が支持台46よりもさらに下流側へ延びており案
内ローラ68へと巻き掛けられている。この案内ローラ
68は昇降ローラ54と同等位置又は若干高位置とされ
ており、そのすぐ上流側に配置される案内ローラ69と
隣接しており、この案内ローラ69が無端ベルト42の
外周へと押圧されている。すなわち案内ローラ69は無
端ベルト42の外周をその約1/4円周に亘って巻き掛
けており、その後無端ベルト42は案内ローラ68へ案
内ローラ68の外周の約2/3に亘って巻き掛けられて
この部分の無端ベルト42を略S字状としている。この
案内ローラ68はモータ72の駆動力をタイミングベル
ト74を介して受けることによって駆動回転され、無端
ベルト42を図2の時計方向に回転駆動させる。
【0016】従って案内ローラ68と案内ローラ69と
は無端ベルト42を焼付位置よりも下流側でその循環の
一時期において逆U字型の隆起部42Aを構成させるよ
うになっている。このため画像焼付が終了した印画紙P
はこの隆起部42Aと案内ローラ69との間に挟持され
てその搬送方向が水平方向(矢印A方向)から垂直方向
(矢印B方向)へと変更されて垂直方向に送り出される
ようになっている。
【0017】なお無端ベルト42は案内ローラ68と巻
掛ローラ52との間の下方でテンションローラ76へ巻
き掛けられて略三角形の移動軌跡が形成されている。ま
た図1に示される如く支持台46上を移動する無端ベル
ト42にはその上部にイーゼル装置78が設けられてお
り、周囲に白枠のある縁有画像を印画紙P上に焼き付け
る場合に印画紙Pの周囲を覆うようになっている。
【0018】(吸引装置の説明)図4に示される如く支
持台46は内部が空洞状に形成されており、無端ベルト
42の幅方向両端に対応した連通ダクト82、83が接
続されている。これらの連通ダクト82、83は支持台
46の下側に配置される無端ベルト42の折り返し部分
を迂回して無端ベルト42の下方へと至って連通ダクト
84へ接続されている。この連通ダクト84はさらに下
方へ延長されて吸引ファン85が設けられたファンボッ
クス86へと接続されている。
【0019】これによって支持台46内の空気は連通ダ
クト82、83を介して無端ベルト42のループ内の幅
方向(図4の左方向及び右方向)両端から抜け出し、吸
引ファン85で吸引されて矢印C、D方向へ吹き出され
るので、支持台46内が負圧となり、この負圧は支持台
46の長孔48、無端ベルト42の小孔44を介して無
端ベルト42上の印画紙Pへと伝達され、印画紙Pが無
端ベルト42へ吸着される。特に連通ダクト82、83
は無端ベルト42の幅方向双方で支持台46へ連通して
いるので、無端ベルト42はその幅方向全域に亘ってほ
ぼ均等な吸着力が付与されて確実に印画紙Pが吸着され
る。
【0020】(シャッター部分の説明)焼付位置にある
印画紙Pと光学手段28との間に配置されるシャッター
32は図5〜図7に示される如く一対のシャッター本体
102、104を有している。これらのシャッター本体
102、104は略半円形であり、軸心部からボス10
6がそれぞれ突出している。これらのボス106の周囲
にはシャッター本体102、104との間に複数のリブ
108が掛け渡されて補強用となっている。なおこれら
のシャッター本体102、104は基本的に同一構造で
あり、実際の使用に際しては片方を他方に対して反転さ
せて用いる。これらのボス106の軸心は垂直でかつ焼
付光軸Sと平行となっている。
【0021】ボス106に固着されたプーリ112には
タイミングベルト114が巻き掛けられ、このタイミン
グベルト114は他の一部でそれぞれモータ116の出
力軸プーリ118へと掛け渡されている。このモータ1
16によってシャッター本体102、104は180度
毎に回転停止を繰り返される。すなわち図示状態では機
台フレームに設けられた焼付光の透過孔122を閉止し
ている状態であり、これから矢印E、F方向に180度
回転した状態が開放状態とされてこの位置で停止するよ
うになっている。このシャッター本体102、104の
回転、停止はこれらのシャッター本体102、104の
直線部102A、104Aと円弧部との交点付近がセン
サ124、126で各々検出されてモータ116の駆動
が制御されることによりなされる。
【0022】このように、扇形の一対のシャッター本体
102、104の軸心を透過窓122の両側に配置する
ので、小面積のシャッター本体102、104を用いる
にも拘らず確実に透過窓22の開閉が可能となる。この
意味ではシャッター本体102、104の扇形角度は必
ずしも180°でなく、2枚のシャッター本体の回転位
置によって透過孔122を閉止状態又は開放状態にでき
るものであればよい。
【0023】シャッター本体102又は104の単体で
は図5に示される如く透過窓122の全域を閉止しなく
ても、2枚のシャッター本体102、104が重なって
透過窓122の全域を閉止するので、小さなシャッター
本体102、104で透過窓122の遮閉が可能にな
る。
【0024】これらのシャッター本体102、104は
矢印E方向及びF方向に、即ち各々が一方向に回転され
るようになっており、これによってモータ116をパル
スモータ等の制御が容易なモータを用いても透過孔12
2の開放時間を均一にすることができる。すなわちシャ
ッター本体102、104が回転初期と終期すなわち停
止直前において加速度を有して速度が変化するにもかか
わらず透過孔122のどの部分においても均一な露光時
間が得られるようになっている。
【0025】これをシャッター本体102を例にとって
詳しく説明する。シャッター本体102は図5の図示状
態からモータ116の駆動力を受けて矢印E方向に回転
し始めると直線部102Aが透過孔122の一部を開放
し始めた状態、すなわち一般的なモータの駆動力では直
線部102Aが回転位置130で示される角度(透過孔
122を開放し始める位置)だけ回転し始めてもその回
転速度は一定にならず(加速回転状態)、回転位置13
0A付近に至って初めて一定速度になる。またこの直線
部102Aを透過孔122の開放位置で、すなわち図5
の図示状態から矢印E方向に180度回転した状態で正
確に停止させるためには、直線部102Aが停止位置の
手前約45度の回転位置130Bを過ぎた状態で減速し
始めねばならず、この回転位置130Bから直線部10
2Aが透過孔122を完全に開放する回転位置130C
を過ぎて図5から180°回転した回転位置130Dま
での間は減速状態が継続する。このためこのシャッター
本体102の透過孔122を開放する動作及び遮断する
動作の直線部102Aにおける時間と速度の関係は図8
に示される状態となる。
【0026】従ってシャッター本体102が180°毎
に透過孔122の開放、閉止動作を繰り返すことを考え
ると、透過孔122内で区域132A内の各部分はシャ
ッター本体102が定速回転の部分であり、回転加速度
の影響がなくどの部分であっても同一の開放時間が得ら
れる。図5に示される回転位置103と回転位置130
Aとの間の区域132、及び回転位置130Bと回転位
置130Cとの間の区域132Bの中にある各部分は加
速度(減速度も含む)の影響を受けるので開放時間の相
違が問題になる。しかし直線部102Aは同じく180
度毎に回転し、しかもその扇型角度が180度であるた
め、図5の図示状態から開放動作される場合の速度曲線
G(図8)と、開放状態から閉止状態へ閉止動作される
場合の速度曲線Hとで、加速度137Aと138Aとが
互いに等しく、減速度137B、138Bとが互いに等
しければ、区域132にある点134及び区域132B
にある点134Aにおいても図8に示される如くその開
放時間TA、TBはシャッター本体が定速で回転する区
域132Aにある点134Bの開放時間TCと同一とな
る。
【0027】上記シャッター本体102、104は一方
向に回転させるものであれば、互いの回転方向は図5の
矢印E、F方向に限らない。また図8の速度曲線Gでは
加速度137A、Bとの間に定速部分があるが、定速部
分がなく、加速度部の次に直ちに減速度部が続くもので
あってもよい。
【0028】なお、図8の速度曲線Gはシャッター本体
102のボス106から反対方向に延びる一対の直線部
102Aのうちの一方(図5の下側)が透過孔122を
開放動作する場合の速度変化を、速度曲線Hは他方(図
5の上側)が閉止動作する場合を示していることにな
る。これらの一対の直線部102Aは直線に限らず互い
に同一形状であれば、各ポイントで露光時間に差が出ず
ムラにならない。
【0029】(NDフィルタの説明)さらにシャッター
本体104にはNDフィルタ142が取り付けられてい
る。このNDフィルタ142はシャッター本体104が
透過孔122を閉止した図示状態において光軸S上に配
置されている。したがって図示状態においてはNDフィ
ルタ142はその下側にシャッター本体102が配置さ
れているので印画紙Pへは何らの露光作用を生じない
が、この状態でシャッター本体102のみが矢印B方向
に回転されると、NDフィルタ142は焼付光を透過可
能となる。NDフィルタ142は分光選択吸収を示さな
い中性濃度(無彩色)のフィルタであり、ニュートラル
デンシティフィルタとも呼ばれる。このNDフィルタ1
42は入射光の分光組成を変えないで減光する目的で使
用する。
【0030】すなわちこれらのシャッター本体102、
104は写真焼付装置10を最初に使用するときに標準
露光条件を決定する場合にシャッター本体102のみを
半転させて印画紙PへのNDフィルタ142による露光
を行なうことができる。その後の印画紙Pへの通常の画
像焼付時にはシャッター本体102、104を共に同時
に矢印B、C方向に図示状態から180度毎に回転させ
て透過孔122の開放、遮断を行う。
【0031】なお、このNDフィルタ142はシャッタ
ー本体102、104の重合部に設けるものであれば光
軸S上に設けなくてもよい。
【0032】(実施例の作用)印画紙Pが収容されたマ
ガジン12を写真焼付装置10内へ挿入し、開閉扉14
を閉止すると、マガジン12が装填されるとともに駆動
ローラ16は駆動ベルト18へ押圧されて駆動力伝達状
態となる。
【0033】図示しないモータの駆動力で駆動ローラ1
6が回転されると印画紙Pはその先端部がマガジン12
から押し出されカッタ22へと搬送される。ここでカッ
タ22は印画紙Pの先端部を切断して不揃部を切り捨て
る。さらに印画紙Pは下流側に送られて巻掛ローラ52
と昇降ローラ54との間へ挿入される。この状態ではソ
レノイド66を励磁して昇降ローラ54を上昇させてお
く。焼付画像の大きさに相当する長さだけ印画紙Pがカ
ッタ22へ挿入されると、カッタ22が再び作動して印
画紙Pは切断される。切断された後の印画紙Pを搬送す
るために昇降ローラ54が下降して無端ベルト42を介
して巻掛ローラ52との間に印画紙Pを挟持搬送する。
【0034】これと同時に送られた印画紙Pは無端ベル
ト42上へと先端部が配置されるので、支持台46内の
負圧が小孔44を介して伝達され、印画紙Pが小孔44
へと吸着される。無端ベルト42はモータ72の駆動力
によって印画紙Pを焼付位置へと搬送して停止する。こ
の状態で印画紙Pの上流側端部はすでに昇降ローラ54
から外れている。
【0035】この状態でシャッター本体102、104
はモータ116の駆動力を受けて反転し透過孔122を
開放するので、ネガフィルムNの原画像が光学手段28
を介して印画紙Pへと焼き付けられる。このシャッター
本体102、104はその回転初期及び終期に加減速を
生ずるが、透過孔122のいかなる部分においても図8
に示される如く同一の開放時間が得られるので、精密な
焼付画像が付与される。
【0036】焼付が終了すると再び無端ベルト42が回
転し、印画紙Pを下流側へと搬送する。このように印画
紙Pの無端ベルト42への吸着は、印画紙Pの全域に亘
って確実になされる。すなわち、支持台46へ無端ベル
ト42の幅方向両側から連通ダクト82、83を介して
負圧が供給されるのでベルト42の幅方向における負圧
の変化が小さく、ほぼ均等な負圧力を印画紙Pの全域に
付与できる。
【0037】この印画紙Pはさらに水平搬送されて案内
ローラ69へ至ると支持台46から外れるので、負圧吸
着が解除される。これと同時に印画紙Pは隆起部42A
に沿って垂直上方(矢印B方向)へと送られ、搬送方向
が変更される。その後は搬送路34を介して現像装置3
6へと送られる。
【0038】この焼付位置の下流側において隆起部42
Aが設けられない場合には、図2に示される無端ベルト
42の右方向であって無端ベルト42の搬送路と外れた
位置に上方向へカーブしたガイド手段を設ける必要があ
るため、印画紙Pの水平方向搬送路が図2の状態よりも
さらに右側へ長く形成されて大きな設置スペースを必要
とすることになる。
【0039】なお写真焼付装置10の作業に先立ち、N
Dフィルタ142を用いて標準露光条件を決定する。こ
の場合にはシャッター本体102のみを図示状態から矢
印B方向に反転させると、NDフィルタ142が印画紙
Pへの焼付光の透過状態となる。
【0040】この標準露光条件を設定するには、露光光
路中にNDフィルタ142を挿入した状態でNDフィル
タ142の測光値と標準露光条件とに基づいて求めた露
光量でNDフィルタ142を通して印画紙Pを露光す
る。そして、露光した印画紙Pを現像して得られた画像
濃度が目標濃度になるように標準露光条件を決定する。
標準露光条件を設定するときの目標濃度は、条件設定時
に基準フィルムから得られたプリントの画面濃度を測光
して得られた測光値を用いることができるが、予め求め
ておいた濃度を目標濃度としてもよい。この目標濃度を
フィルムタイプ毎に定めておくことにより、複数タイプ
のカラー原画の露光に適用することができる。基準フィ
ルムを用いて目標濃度を定める場合には、基準フィルム
とNDフィルタ142との特性差を補正するために、3
原色のいずれか1つの原色に対して他の2つの原色の影
響がないかまたは影響が僅かになるように定めた露光条
件、即ちフルコレクション又はハイコレクション条件を
用いるのがよい。また、基準フィルムを用いずに適正に
定められた標準露光条件を用いてNDフィルタ142を
通して印画紙Pを露光し、露光した印画紙Pを現像して
得られた画像濃度を目標濃度としてもよい。
【0041】また、NDフィルタ142の測光値に基づ
いて設定してある露光条件の装置の変動分の補正を行
い、その後上記と同様にNDフィルタ142を通して露
光した印画紙Pを現像して得られた画像濃度と目標濃度
とによる補正を行って標準露光条件を決定することによ
り、写真焼付装置10と印画紙Pの特性差等とを分離し
て補正することができる。
【0042】
【発明の効果】本発明は上記の構成としたので、特別の
設置構造を必要とすることなく、光源部からの熱影響を
受けることなく、容易に減光フィルタを取付けることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された写真焼付装置を示す縦断面
図である。
【図2】図1の画像焼付位置付近を示す拡大縦断面図で
ある。
【図3】図2の一部を示す分解斜視図である。
【図4】図2のIV−IV線断面図である。
【図5】シャッター部分を示す平面図である。
【図6】図5のVI−VI線断面図である。
【図7】シャッター部分を示す分解斜視図である片側の
センサはシャッター本体から離して図示してある。
【図8】シャッターの開放時間を示す時間とシャッター
回転速度との関係を示す線図である。
【符号の説明】
P 印画紙 10 写真焼付装置 32 シャッター 102 シャッター本体 104 シャッター本体 106 ボス(回転軸) 116 モータ(駆動手段) 122 透過孔 142 NDフィルタ(減光フィルタ)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼付光軸と略平行な一対の回転軸と、 これらの回転軸へ各々固定され、一部が互いに重される
    と共に焼付光を遮断する閉位置から焼付光を遮断しない
    開位置まで回動される一対のシャッター本体と、 これらのシャッター本体の閉位置のおける重合位置にあ
    る一方のシャッター本体へ取りつけられた減光フィルタ
    ーと、 これらのシャッター本体を同時に回転させる状態と、前
    記他方のシャッター本体のみを回転させる状態とが選択
    できる駆動手段と、 を有することを特徴とした写真焼付用シャッター。
JP5257326A 1993-10-14 1993-10-14 写真焼付用シャッター Expired - Fee Related JP3027077B2 (ja)

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JP2000061046A JP3609317B2 (ja) 1993-10-14 2000-03-06 写真焼付用シャッター

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