JP3692699B2 - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3692699B2
JP3692699B2 JP08045997A JP8045997A JP3692699B2 JP 3692699 B2 JP3692699 B2 JP 3692699B2 JP 08045997 A JP08045997 A JP 08045997A JP 8045997 A JP8045997 A JP 8045997A JP 3692699 B2 JP3692699 B2 JP 3692699B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drum
peeling
recording sheet
recording
roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP08045997A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10274815A (ja
Inventor
正人 土居
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP08045997A priority Critical patent/JP3692699B2/ja
Priority to US09/042,872 priority patent/US6088081A/en
Priority to KR1019980010502A priority patent/KR19980080715A/ko
Publication of JPH10274815A publication Critical patent/JPH10274815A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3692699B2 publication Critical patent/JP3692699B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Projection-Type Copiers In General (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドラム周面に巻き回された記録シートに画像を記録する画像記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、記録紙等の記録シートを、記録面を外側にしてドラム周面に巻き回し、その記録紙等の記録シートに画像を記録する画像記録装置が知られている。
【0003】
例えば、記録シートがハロゲン化銀写真感光材料であって、レーザー露光によって画像の記録を行うものや、記録シートが感熱性紙であって、レーザー露光によって画像の記録を行うもの等が挙げられる。
【0004】
これらの画像記録装置において、ドラムに巻き回した記録シートを、画像記録後、ドラムから剥離する方法としては、従来から、ドラム周面にドラム回転方向と平行に溝を設けておき、その溝に剥離爪を当接させることにより、ドラムから記録シートを剥離するという方法が用いられている。
【0005】
また、ドラムに巻き回した記録シートを、ドラムに固定する方法としては、ドラム周面に設けた複数の貫通孔から真空吸引することによって、ドラム周面に記録シートを固定する方法が知られている。また、ドラム周面の記録シート全面が、略均一に吸着されるように、貫通孔同士を連結する溝である吸引連結溝がドラム周面に設けられている。
【0006】
また、ドラムに記録シートを供給して、巻き回す際に、記録シートの先端のドラム周面上での位置決めをする必要があるが、その位置決めの方法として、従来、ドラム面に押圧したローラによって位置決めをする方法や、ドラムの所定位置に記録シートを挟持する位置決め部材を設けておき、その位置決め部材によって位置決めを行う方法等が知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
最近、画像記録の時間の短縮を図るために、画像記録装置において、ドラムの回転速度が高速化していく方向にある。また、記録画像の品質を高品質なものとするためには、記録紙等の記録シートをドラム面に凹凸なく固定することが必要となる。
【0008】
しかしながら、従来の、剥離爪を当接させるための回転方向と平行な溝を設けたドラムを高速回転させると、剥離爪当接用の溝は高速な空気流の通り道となり、その結果、およそ溝の幅で記録シートに膨らみが生じてしまう。したがって、記録シートに凹凸が生じ、画像品質が低下してしまう。更に、記録シートの浮き上がりが、より大きくなると、ドラムの貫通孔等で吸引されている部分の負圧を破壊し、記録シートがドラムから剥がれてしまう恐れもある。
【0009】
また、ドラムに記録シートを供給する際に、従来からドラムに設けられている吸引連結溝に記録シート先端が入り込んでしまい、記録シートの供給不良が生じるという問題がある。
【0010】
また、ドラム周面上における記録シート先端の位置決めについては、従来、ローラや、位置決め部材等の先端規制部材をドラムに接触させて行う方法を採るため、構成が煩雑となり、更に組み立て時の調整も必要である。
【0011】
本発明は、以上のような問題を鑑みて成されたものである。
【0012】
本発明は、画像記録時等に、記録シートを巻き回したドラムを高速回転させた場合でも、記録シート表面の凹凸の発生、及び記録シートの不用意な浮きを防止し、安定した記録シートのドラムへの固定を実現し、高品質の出力画像を得ることを目的としたものである。
【0013】
また、本発明は、ドラムへの記録シートの供給不良を防止し、供給を安定して行うことを可能とし、更に、記録シートのドラム周面上での先端位置決めを簡単な構成で確実に実現可能とし、ドラムへの記録シート固定をより確実にすることを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は以下に示す特許請求の範囲の各請求項により達成される。
【0015】
〔請求項1〕『ドラムのドラム周面に巻き回された記録シートに画像を記録する画像記録装置において、
前記ドラム周面に巻き回された前記記録シートのシート面に前記ドラム周面外側から接触して、前記ドラム周面から前記記録シートを剥離する剥離部材と、前記ドラム周面と前記剥離部材を圧着解除させる剥離部材移動手段とを有することを特徴とする画像記録装置。』
剥離部材をドラム周面外側から記録シート面に接触させて、剥離部材に記録シートを保持させ、記録シートをドラムから剥離するため、ドラム周面に剥離用溝等の加工をする必要がなく、コスト低減が可能であり、また、ドラム周面の剥離用溝を無くすことにより、ドラム回転時のドラムと記録シートの密着性も向上するため、高品質な仕上がり画像を安定して得ることができると共に、画像記録時に、ドラムからの記録シート剥がれを防止でき、安定性の向上を図ることができる。
【0016】
特にドラムを高速回転させて画像の記録を行う画像記録装置の場合に有効である。
【0017】
〔請求項2〕『ドラムのドラム周面に巻き回された記録シートに画像を記録する画像記録装置において、前記ドラム周面に巻き回された前記記録シートのシート面に前記ドラム周面外側から接触して、前記ドラム周面から前記記録シートを剥離する剥離部材を有し、前記剥離部材は、前記ドラム周面に巻き回された前記記録シートを、粘着により前記ドラム周面から剥離する剥離部材であることを特徴とする画像記録装置。』
粘着性の剥離部材で記録シートをドラムから剥離するため、ドラム周面に剥離用溝等の加工をする必要がなく、コスト低減が可能であり、また、ドラム周面の剥離用溝を無くすことにより、ドラム回転時のドラムと記録シートの密着性も向上するため、高品質な仕上がり画像を安定して得ることができると共に、画像記録時に、ドラムからの記録シート剥がれを防止でき、安定性の向上を図ることができる。
【0018】
特にドラムを高速回転させて画像の記録を行う画像記録装置の場合に有効である。
【0019】
〔請求項3〕『ドラムのドラム周面に巻き回された記録シートに画像を記録する画像記録装置において、前記ドラム周面に巻き回された前記記録シートのシート面に前記ドラム周面外側から接触して、前記ドラム周面から前記記録シートを剥離する剥離部材を有し、前記剥離部材は、前記ドラム周面に巻き回された前記記録シートを、静電吸着により前記ドラム周面から剥離する剥離部材であることを特徴とする画像記録装置。』
静電吸着を利用した剥離部材で記録シートをドラムから剥離するため、ドラム周面に剥離用溝等の加工をする必要がなく、コスト低減が可能であり、また、ドラム周面の剥離用溝を無くすことにより、ドラム回転時のドラムと記録シートの密着性も向上するため、高品質な仕上がり画像を安定して得ることができると共に、画像記録時に、ドラムからの記録シート剥がれを防止でき、安定性の向上を図ることができる。
【0020】
特にドラムを高速回転させて画像の記録を行う画像記録装置の場合に有効である。
【0021】
また、剥離部材からの記録シートの剥離も、静電吸着を解除することにより容易に行うことができる。
【0022】
〔請求項4〕『前記剥離部材は、前記ドラム周面に巻き回された前記記録シートを、真空吸引により前記ドラム周面から剥離する剥離部材であり、前記剥離部材の真空吸引を解除することにより、前記剥離部材から前記記録シートを剥離させることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。』
真空吸引を利用した剥離部材で記録シートをドラムから剥離するため、ドラム周面に剥離用溝等の加工をする必要がなく、コスト低減が可能であり、また、ドラム周面の剥離用溝を無くすことにより、ドラム回転時のドラムと記録シートの密着性も向上するため、高品質な仕上がり画像を安定して得ることができると共に、画像記録時に、ドラムからの記録シート剥がれを防止でき、安定性の向上を図ることができる。
【0023】
特にドラムを高速回転させて画像の記録を行う画像記録装置の場合に有効である。
【0024】
また、剥離部材からの記録シートの剥離も、真空吸引を解除することにより容易、且つ短時間に行うことができ、剥離時間の短縮を図ることも可能となる。
【0025】
〔請求項5〕『前記剥離部材を前記記録シートの端部に接触させることにより、前記ドラム周面に巻き回された前記記録シートを、前記ドラムから剥離することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の画像記録装置。』
剥離部材を記録シート端部に接触させて、剥離することにより、少ないスペースで、スムーズに剥離を行うことが可能であり、剥離後の記録シートの排出路への案内も容易となる。
【0026】
〔請求項6〕『前記剥離部材は、剥離ローラであることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の画像記録装置。』
剥離部材を、ローラとすることにより、ドラム周面上の記録シートへの広範囲の押し当てが容易で、高い接触性を実現できる。また、剥離後の記録シートの搬送機構も簡単な機構で実現可能となる。
【0027】
〔請求項7〕『ドラムのドラム周面に巻き回された記録シートに画像を記録する画像記録装置において、
前記ドラム周面に巻き回された前記記録シートに接触して、前記ドラムから前記記録シートを剥離する剥離ローラと、
前記剥離ローラによって剥離され、前記剥離ローラに接触している前記記録シートに接触して、前記剥離ローラから前記記録シートを剥離する剥離補助部材とを有することを特徴とする画像記録装置。』
ドラムから、剥離ローラを介して、記録シートを剥離するため、ドラム周面に剥離用溝等の加工をする必要がなく、コスト低減が可能であり、また、ドラム周面の剥離用溝を無くすことにより、ドラム回転時のドラムと記録シートの密着性も向上するため、高品質な仕上がり画像を安定して得ることができると共に、画像記録時に、ドラムからの記録シート剥がれを防止でき、安定性の向上を図ることができる。
【0028】
特にドラムを高速回転させて画像の記録を行う画像記録装置の場合に有効である。
【0029】
〔請求項8〕『前記剥離ローラの周面には、前記剥離ローラの回転方向と略平行に溝が設けられており、
前記剥離補助部材は、前記剥離ローラの前記溝に入り込むことのできる凸部を有し、
前記剥離補助部材が、凸部を前記剥離ローラの前記溝に入り込ませて、前記剥離ローラから前記記録シートを剥離することを特徴とする請求項7に記載の画像記録装置。』
剥離ローラからの記録シートの剥離が容易かつ、確実であり、且つ、剥離ローラの吸着性能を切り換えなくても、剥離ローラから記録シートを剥離することができる。
【0030】
〔請求項9〕『前記剥離ローラは櫛形ローラであり、
前記剥離補助部材は、前記櫛形ローラの凹凸と噛み合わさることのできる凹凸を有する櫛形ガイドであることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の画像記録装置。』
剥離ローラを櫛形ローラとすることで、剥離ローラの周面に溝などの特殊加工をする必要がなく、また、剥離部材として櫛形ローラと逆パターンの櫛形ガイドを使用することにより、剥離部材の待避機能を必要としないため、コスト低減が可能である。また、ドラムに当接して記録シートを剥離する、剥離部材を使用する場合に比して耐久性に優れる。
【0031】
また、剥離ローラからの記録シートの剥離が容易かつ、確実であり、且つ、剥離ローラの吸着性能を切り換えなくても、剥離ローラから記録シートを剥離することができる。
【0032】
〔請求項10〕『ドラムのドラム周面に巻き回された記録シートに画像を記録する画像記録装置において、
剥離スクイズ兼用ローラを有し、
前記ドラムから、前記ドラム周面に巻き回された前記記録シートを剥離する際には、前記ドラム周面に巻き回された前記記録シートに、前記剥離スクイズ兼用ローラを接触させて、前記記録シートを剥離し、
前記ドラムに記録シートを供給する際には、前記ドラム周面で前記記録シートに、前記剥離スクイズ兼用ローラを接触させて、前記ドラム周面に前記記録シートを密着させることを特徴とする画像記録装置。』
剥離ローラとスクイズローラを兼用させため、構成の簡略化が可能となり、ドラムに記録シートを確実に密着させることができ、仕上がり画像の品質をさらに向上させることが可能となる。
【0033】
〔請求項11〕『前記ドラムから、前記ドラム周面に巻き回された前記記録シートを剥離する際には、前記剥離スクイズ兼用ローラの静電吸着によって、前記記録シートを剥離し、
前記ドラムに記録シートを供給する際には、前記剥離スクイズ兼用ローラの静電吸着を解除して、前記ドラム周面に前記記録シートを密着させることを特徴とする請求項10に記載の画像記録装置。』
剥離ローラとスクイズローラを兼用させため、構成の簡略化が可能となり、ドラムに記録シートを確実に密着させることができ、仕上がり画像の品質をさらに向上させることが可能となる。
【0034】
また、静電吸着によって制御可能であるので、制御が容易である。
【0035】
〔請求項12〕『前記ドラムから、前記ドラム周面に巻き回された前記記録シートを剥離する際には、前記剥離スクイズ兼用ローラの真空吸引によって、前記記録シートを剥離し、
前記ドラムに記録シートを供給する際には、前記剥離スクイズ兼用ローラの真空吸引を解除して、前記ドラム周面に前記記録シートを密着させることを特徴とする請求項10に記載の画像記録装置。』
剥離ローラとスクイズローラを兼用させため、構成の簡略化が可能となり、ドラムに記録シートを確実に密着させることができ、仕上がり画像の品質をさらに向上させることが可能となる。
【0036】
また、真空吸引によって制御可能であるので、制御が容易である。
【0037】
〔請求項13〕『前記ドラムから、前記ドラム周面に巻き回された前記記録シートを剥離する際には、前記剥離スクイズ兼用ローラの真空吸引によって、前記記録シートを剥離し、
前記ドラムに記録シートを供給する際には、前記剥離スクイズ兼用ローラ周面から送風を行うことによって、前記ドラム周面に前記記録シートを密着させることを特徴とする請求項10に記載の画像記録装置。』
剥離ローラとスクイズローラを兼用させため、構成の簡略化が可能となり、ドラムに記録シートを確実に密着させることができ、仕上がり画像の品質をさらに向上させることが可能となる。
【0038】
また、真空吸引によって制御可能であるので、制御が容易である。
【0039】
また、ドラムへの記録シートの巻き付け時には前記剥離ローラから送風を行うことにより、ドラムに記録シートを巻き付ける、より顕著なスクイズ効果を得ることができる。
【0040】
このことにより、簡単な構成でドラム巻き付け時の記録シートのヨレ等を防止できる。
【0041】
〔請求項14〕『ドラムのドラム周面に巻き回された記録シートに画像を記録する画像記録装置において、
静電吸着によって、前記ドラム周面に巻き回された前記記録シートを剥離する剥離ローラと、
前記剥離ローラと対をなして、前記記録シートを搬送する搬送ローラとを有し、
前記ドラムから、前記ドラム周面に巻き回された前記記録シートを剥離する際には、前記ドラム周面に巻き回された前記記録シートに前記剥離ローラを接触させて、静電吸着によって前記記録シートを剥離し、
前記剥離ローラと前記搬送ローラに、前記記録シートが挟持された際には、前記剥離ローラの静電吸着を解除することを特徴とする画像記録装置。』
剥離ローラに対向した搬送ローラにより、ドラムから剥離した記録シートの搬送を簡単な機構で実現でき、ローラで挟持されてから剥離ローラの吸着を解除するため、確実な搬送が可能となる。
【0042】
また、静電吸着によって制御可能であるので、制御が容易である。
【0043】
〔請求項15〕『ドラムのドラム周面に巻き回された記録シートに画像を記録する画像記録装置において、
真空吸引によって、前記ドラム周面に巻き回された前記記録シートを剥離する剥離ローラと、
前記剥離ローラと対をなして、前記記録シートを搬送する搬送ローラとを有し、
前記ドラムから、前記ドラム周面に巻き回された前記記録シートを剥離する際には、前記ドラム周面に巻き回された前記記録シートに前記剥離ローラを接触させて、真空吸引によって前記記録シートを剥離し、
前記剥離ローラと前記搬送ローラに、前記記録シートが挟持された際には、前記剥離ローラの真空吸引を解除することを特徴とする画像記録装置。』
剥離ローラに対向した搬送ローラにより、ドラムから剥離した記録シートの搬送を簡単な機構で実現でき、ローラで挟持されてから剥離ローラの吸着を解除するため、確実な搬送が可能となる。
【0044】
また、真空吸引によって制御可能であるので、制御が容易である。
【0045】
〔請求項16〕『前記搬送ローラは移動可能であり、前記剥離ローラに対して、圧着解除を可能としたことを特徴とする請求項14又は請求項15に記載の画像記録装置。』
剥離ローラと搬送ローラの圧着・圧着解除が可能であるため、ドラムより剥離した記録シートの端部を確実に搬送可能とし、更に、記録シートの端部の折れを防止できると共に、ドラムからの記録シート剥離時に剥離ローラで吸着する記録シートの位置(記録シート端部から吸着する部分までの寸法)に自由度が増す。
【0046】
〔17〕『ドラムのドラム周面に巻き回されている記録シートに画像を記録する画像記録装置において、
前記ドラム周面に巻き回された前記記録シートに接触して、真空吸引により前記ドラムから前記記録シートを剥離する剥離手段を有し、
前記ドラムは、真空吸引により前記記録シートを前記ドラム周面に巻き回させるものであり、
前記ドラムから前記記録シートを剥離する際には、前記剥離手段が真空吸引により前記記録シートを保持した状態で、前記ドラムの真空吸引を解除し、前記剥離手段から前記記録シートを剥離させる際には、前記剥離手段の真空吸引を解除することを特徴とする画像記録装置。』
剥離手段が前記記録シートを保持した後にドラムの真空吸引を解除することにより、ドラムから剥離手段への記録シートの受渡しが確実に行え、ドラムが真空吸引を解除することにより記録シートのずれを規制できる。更に、剥離手段から排出経路への搬送も記録シートの斜行を防止できるため安定して確実に行うことができる。
【0047】
〔18〕『前記剥離手段は、真空吸引により前記ドラムから前記記録シートを剥離するものであり、
前記ドラムと、前記剥離手段のどちらか一方が、真空吸引を行っている際は、他方は、真空吸引を解除することを特徴とする17に記載の画像記録装置。』
剥離部材の真空吸引と、ドラムの真空吸引を排他的に制御することにより、制御系の構成を簡略化できる。
【0048】
また、ドラムから剥離手段への記録シートの受渡しが確実に行え、ドラムが真空吸引を解除することにより記録シートのずれを規制できる。更に、剥離手段から排出経路への搬送も記録シートの斜行を防止できるため安定して確実に行うことができる。
【0049】
〔請求項1〕『ドラムのドラム周面に巻き回されている記録シートに画像を記録する画像記録装置において、前記ドラム周面に巻き回された前記記録シートに接触して、真空吸引により前記ドラムから前記記録シートを剥離する剥離手段を有し、前記ドラムは、真空吸引により前記記録シートを前記ドラム周面に巻き回させるものであり、前記ドラムから前記記録シートを剥離する際には、前記ドラムは前記ドラム周面から送風を行うものであり、前記ドラムに記録シートを供給する際には、前記剥離手段は前記ドラムに送風を行うものであり、前記ドラムと、前記剥離手段のどちらか一方が、真空吸引を行っている際は、他方は、送風を行うことを特徴とする画像記録装置。』
剥離部材の真空吸着及び送風と、ドラムの真空吸着及び送風を排他的に制御することで、制御系の構成を簡略化できる。
【0050】
また、ドラムから剥離手段への記録シートの受渡しが確実に行え、ドラムが真空吸引を解除することにより記録シートのずれを規制できる。更に、ドラムからの送風により、記録シートをドラム面より浮上させて搬送することが可能であるから、記録シート排出時にドラムを搬出速度に同期させて回転させなくても、低搬送力で搬送可能となり、記録シートの排出安定性も増す。
【0051】
また、ドラムへの記録シートの巻き付け時には、前記剥離部材から送風される状態となるため、記録シートをドラムに押しつけるスクイズ効果を得ることも可能となる。このことにより、簡単な構成でドラム巻き付け時の記録シートのヨレ等を防止できる。
【0052】
〔請求項18〕『ドラムのドラム周面に巻き回されている記録シートに画像を記録する画像記録装置において、前記ドラム周面に巻き回された前記記録シートに接触して、静電吸着により前記ドラムから前記記録シートを剥離する剥離手段を有し、前記ドラムは、真空吸引により前記記録シートを前記ドラム周面に巻き回させるものであり、前記剥離手段が静電吸着により前記ドラムから前記記録シートを剥離している際には、前記ドラムの真空吸引を解除することを特徴とする画像記録装置。』
剥離手段が静電吸着により前記記録シートを保持した後にドラムの真空吸引を解除することにより、ドラムから剥離手段への記録シートの受渡しが確実に行え、ドラムが真空吸引を解除することにより記録シートのずれを規制できる。更に、剥離手段から排出経路への搬送も記録シートの斜行を防止できるため安定して確実に行うことができる。
【0053】
〔請求項19〕『ドラムのドラム周面に巻き回されている記録シートに画像を記録する画像記録装置において、
前記ドラム周面に巻き回された前記記録シートに接触して、前記ドラムから前記記録シートを剥離する剥離手段を有し、
前記ドラムに記録シートを供給する際には、前記剥離手段が前記ドラム周面上の記録シートに対して送風することを特徴とする画像記録装置。』
また、ドラムへの記録シートの巻き付け時には前記剥離ローラから送風を行うことにより、ドラムに記録シートを巻き付ける、より顕著なスクイズ効果を得ることができる。
【0054】
このことにより、簡単な構成でドラム巻き付け時の記録シートのヨレ等を防止できる。
【0055】
〔22〕『ドラムのドラム周面に巻き回されている記録シートに画像を記録する画像記録装置において、
前記ドラム周面に巻き回された前記記録シートに接触して、真空吸引により前記ドラムから前記記録シートを剥離する剥離手段を有し、
前記剥離手段によって、前記ドラムから前記記録シートを剥離する際には、前記剥離手段が真空吸引により前記記録シートを保持した状態で、前記ドラム周面から送風し、前記剥離手段から前記記録シートを剥離させる際には、前記剥離手段の真空吸引を解除することを特徴とする画像記録装置。』
ドラムから剥離手段への記録シートの受渡しが確実に行え、ドラムが真空吸引を解除することにより記録シートのずれを規制できる。更に、ドラムからの送風により、記録シートをドラム面より浮上させて搬送することが可能であるから、記録シート排出時にドラムを搬出速度に同期させて回転させなくても、低搬送力で搬送可能となり、記録シートの排出安定性も増す。
【0056】
〔23〕『ドラムのドラム周面に巻き回された記録シートに画像を記録する画像記録装置において、
前記ドラムは、真空吸引により前記記録シートを前記ドラム周面に巻き回させるものであり、
前記ドラムは、前記ドラム周面上に設けられ、前記記録シートを吸引する複数の貫通孔と、
前記複数の貫通孔同士を前記ドラム周面上で連結する、前記ドラム周面上に設けられた溝である吸引連結溝とを有しており、
前記記録シートの前記ドラムへの供給方向先端の辺に対して斜めの前記吸引連結溝が前記ドラム周面上に設けられていることを特徴とする画像記録装置。』
ドラムの吸引連結溝を記録シートの供給方向に対して斜めに設けることにより、記録シートの吸引固定性能を損なうことなく、且つ、複雑な機構を設けることなく、記録シート供給時の供給不良を防止でき、画像記録装置の運転安定性を著しく向上させることができる。
【0057】
〔24〕『少なくとも、前記記録シートの供給方向先端部が、前記記録シートを前記ドラムに供給する際に接触する前記ドラム周面部分に、
前記記録シートの前記ドラムへの供給方向先端の辺に対して斜めの前記吸引連結溝が設けられていることを特徴とする23に記載の画像記録装置。』
ドラムの加工コストを抑えることが可能となる。
【0058】
〔25〕『ドラムのドラム周面に巻き回された記録シートに画像を記録する画像記録装置において、
前記ドラムは、真空吸引により前記記録シートを前記ドラム周面に巻き回させるものであり、
前記ドラムは、前記ドラム周面上に設けられ、前記記録シートを吸引する複数の貫通孔と、
前記複数の貫通孔同士を前記ドラム周面上で連結する、前記ドラム周面上に設けられた溝である吸引連結溝とを有しており、
前記記録シートの前記ドラムへの供給方向先端の辺と略平行な前記吸引連結溝の前記記録シートの供給方向下流側の側面が、ドラム周面外側の前記吸引連結溝の溝幅がドラム周面内側の前記吸引連結溝の溝幅に比して広くなるように傾斜している形状であることを特徴とする画像記録装置。』
記録シート供給時に先端が接触する吸引連結溝の断面側面が、傾斜を有しているため、吸引連結溝に記録シート先端が入り込んでも、逃げることができ、引っ掛かることが無くなる。従って、単純な吸引連結溝パターンであっても、記録シートの吸引固定性能を損なうことなく、且つ、複雑な機構を設けることなく、記録シート供給時の供給不良を防止でき、画像記録装置の運転安定性を著しく向上させることができる。
【0059】
〔26〕『少なくとも、前記記録シートの供給方向先端部が、前記記録シートを前記ドラムに供給する際に接触する前記ドラム周面部分に、
前記記録シートの供給方向下流側の側面が、ドラム周面外側の溝幅がドラム周面内側の溝幅に比して広くなるように傾斜している形状である、前記記録シートの前記ドラムへの供給方向先端の辺と略平行な前記吸引連結溝を設けることを特徴とする25に記載の画像記録装置。』
ドラムの加工コストを抑えることが可能となる。
【0060】
〔27〕『ドラムのドラム周面に巻き回された記録シートに画像を記録する画像記録装置において、
前記ドラムは、真空吸引により前記記録シートを前記ドラム周面に巻き回させるものであり、
前記ドラムは、前記ドラム周面上に設けられ、前記記録シートを吸引する複数の貫通孔と、
前記複数の貫通孔同士を前記ドラム周面上で連結する、前記ドラム周面上に設けられた溝である吸引連結溝とを有しており、
少なくとも、前記記録シートの供給方向先端部が、前記記録シートを前記ドラムに供給する際に接触する前記ドラム周面部分には、前記記録シートの前記ドラムへの供給方向先端の辺と平行な前記吸引連結溝を設けないことを特徴とする画像記録装置。』
記録シートをドラムに供給する際に、記録シートの供給方向先端部が接触するドラム周面部分には、記録シートの供給方向先端の辺と平行な吸引連結溝を設けないことにより、記録シートの吸引固定性能を損なうことなく、且つ、複雑な機構を設けることなく、記録シート供給時の供給不良を防止でき、画像記録装置の運転安定性を著しく向上させることができる。
【0061】
〔28〕『前記記録シートの供給方向先端部が、前記記録シートを前記ドラムに供給する際に接触する前記ドラム周面部分には、前記吸引連結溝を設けないことを特徴とする27に記載の画像記録装置。』
記録シートをドラムに供給する際に、記録シートの供給方向先端部が接触するドラム周面部分には、吸引連結溝を設けないことにより、記録シートの吸引固定性能を損なうことなく、且つ、複雑な機構を設けることなく、記録シート供給時の供給不良を防止でき、画像記録装置の運転安定性を著しく向上させることができる。
【0062】
〔29〕『ドラムのドラム周面に巻き回された記録シートに画像を記録する画像記録装置において、
少なくとも前記記録シートの供給方向先端部を、前記ドラム周面に粘着させて、前記記録シートの前記ドラムへの供給方向先端部の前記ドラム周面における位置決めを行うことを特徴とする画像記録装置。』
ドラムを高速回転させて画像を記録する場合に、記録シートを確実にドラム面上に固定する必要があるが、真空吸引方式のみで、安定性を追求すると大型の高価な真空ポンプが必要となる。また、ドラム回転時の記録シートの剥がれは、主に記録シート端部から起こるのが一般的である。この為、記録シート端部のドラム面上への固定を粘着性物質で補助することにより、真空ポンプを小型にすることが可能となった。このことにより、装置コストの大幅な低減と、騒音の低減が可能となった。また、記録シートの適用サイズもより小サイズのものまで、確実に固定可能となった。
【0063】
〔30〕『ドラムのドラム周面に巻き回された記録シートに画像を記録する画像記録装置において、
前記記録シートの供給方向先端部が、前記記録シートを前記ドラムに供給する際に接触する前記ドラム周面位置に、先端位置決め用の溝を前記記録シートの供給方向に対して垂直方向に前記ドラム周面に設けたことを特徴とする画像記録装置。』
ドラム面上の記録シート端部が接する部分に、記録シートの供給方向と垂直な溝を構成し、その溝に記録シート先端を当接させることによって、複雑な先端規制機構を設けることなく、低コストで記録シート先端の位置決めを可能とし、ドラム高速回転時も固定された記録シートに悪影響を及ぼさず安定した記録シート固定を維持できる。更に、記録シート排出時も、記録シートの排出を妨げる先端規制部材がないため、簡単な機構で記録シートの排出が可能となる。
【0064】
また、記録シートの交換速度の向上を図ることが可能になる。
【0065】
〔請求項2〕『前記画像記録装置は、前記記録シートを巻き回した前記ドラムを回転させながら、前記記録シートに走査露光して画像を記録するものであることを特徴とする請求項1〜請求項19のいずれか1項に記載の画像記録装置。』
画像記録を光を照射することにより行うので、画像記録時にドラム周面上の記録シートに物体が接触することがなく、物体の接触により回転により生じる画像シート表面の凹凸を修正されることがないので、より、ドラム周面上での記録シートの平面性というものが重要になり、本発明の、画像記録時においてもドラム周面上での記録シートの平面性を良好に保つ、という効果がより顕著なものとなる。
【0066】
〔請求項2〕『前記画像記録装置は、前記記録シートを巻き回した前記ドラムを回転させながら、前記記録シートに画像を記録するものであり、
画像記録時に、前記ドラムを1分間に300回転以上させることを特徴とする請求項1〜請求項20のいずれか1項に記載の画像記録装置。』
画像記録時のドラムの回転が高速回転であるので、画像記録する際のドラム回転時に、ドラム周面の剥離用溝に空気が入り込んで、画像記録シート表面に凹凸が生じる可能性がより高い。したがって、ドラム周面の剥離用溝を無くすことにより、ドラム回転時のドラムと記録シートの密着性を向上させ、高品質な仕上がり画像を安定して得ることができるという効果、及び、画像記録時に、ドラムからの記録シート剥がれを防止でき、安定性の向上を図ることができるという効果が顕著なものとなる。
【0067】
〔用語の説明〕
本発明でいう、「櫛形ローラ」とは、1本の軸に、小さなローラが複数所定間隔置きに設けられているものである。軸の部分をローラの溝とみなすこともできる。
【0068】
本発明でいう、「記録シート」とは、薄膜状の画像を記録しうる媒体をいう。例えば、普通紙や感熱紙、カラーペーパー、モノクロペーパー等のハロゲン化銀写真感光材料等を挙げることができる。
【0069】
【発明の実施の形態】
以下に本発明に関する実施の形態の例を示すが、本発明はこれらに限定されない。また、以下の実施形態は、本発明の好ましい例を示すもので、本発明の用語の意義や技術的範囲を限定するものではない。
【0070】
始めに、図22を用いて、本実施形態に係る画像記録装置について説明する。図22は本発明に係る画像記録装置の実施形態の1例を示した概略構成図である。尚、本画像記録装置は実施形態6に係る記録紙供給機構及び記録紙剥離機構を有するものである。
【0071】
本画像記録装置100は、記録シートとしてカラー写真感光材料である記録紙を用い、3色の光により画像を潜像として記録紙に記録し、その後現像することにより画像を記録した記録紙107を得るものである。
【0072】
本画像記録装置100は、露光部101と、現像部102を有している。露光部101は、画像未記録のウェブ状の記録紙を収容しておく記録紙カートリッジ104と、記録紙に画像記録用の青色、緑色、赤色のレーザ光を照射するレーザ部103と、画像記録時に記録紙を巻き回して回転させるドラム1とを有している。
【0073】
本画像記録装置100は、記録紙に記録する、デジタルデータ化された画像情報を記憶部(図示せず)に記憶しておく。画像記録時に、記録紙カートリッジ104から記録紙を引き出し、給紙経路105に沿ってドラム1へと搬送される。
【0074】
記録紙先端がドラム1に接触すると、兼用ポンプ23が稼働し、ドラム1が周面に設けられた複数の吸引孔から真空吸引を開始して、矢印方向に回転する。それと共に、カッター108で、ドラム1周面に巻き回せることのできる所定の大きさに、記録紙を切断する。更に、給紙時には、真空吸引剥離ローラ25(当該真空吸引剥離ローラについての詳細は実施形態6において説明する)が、兼用ポンプ23の稼働により送風を周面に設けられた複数の吸引孔から行いながら、ドラム1周面の記録紙を圧着して、スクイズローラの役割を果たす。
【0075】
ドラム1が記録紙を真空吸引しながら回転し、真空吸引剥離ローラ25が記録紙を圧着して送風しながら回転することにより、所定の大きさに切断された記録紙が、表面に凹凸を生じることな巻き回される。
【0076】
ドラム1周面に記録紙を巻き回した後、真空吸引剥離ローラ25をドラム1から離す。そして、記録紙を巻き回した状態でドラム1を1分間あたり2000回転の高速回転させながら、記憶部に記憶された画像情報に基づいて、レーザ部103によって、青色、緑色、赤色のレーザ光をドラム1周面の記録紙に照射する。この3色のレーザ光の照射によって、記録紙に潜像が形成される。
【0077】
画像記録後、ドラム1の回転速度を遅くする。そして、兼用ポンプ23を制御し、ドラム1周面からは送風を行いながら回転し、真空吸引剥離ローラ25は真空吸引しドラム1周面の記録紙を圧着しながら回転することにより、潜像を形成された記録紙がドラム1周面から剥離される。剥離された記録紙は、真空吸引剥離ローラ25と搬送ローラ21によって、排出経路106に沿って、露光部101から排出され、現像部102へと搬送される。
【0078】
そして、ドラム1周面から剥離された、潜像を形成された記録紙は、現像部102(内部構造は図示せず)において、発色現像処理、漂白定着処理、安定化処理、乾燥処理を施され、記憶部に記憶された画像情報に基づいた画像を記録した記録紙107となって、画像記録装置100外へと排出される。
【0079】
尚、画像記録装置100に、画像を読み込んで画像情報をデジタルデータ化するスキャナ部を設けるようにしてもよい。
【0080】
(実施形態1)
次に図1、2を用いて、本実施形態に係る画像記録装置のドラムについて説明する。図1は、画像記録装置のドラムの斜視図である。図2は、本実施形態に係るドラム周面の展開図である。
【0081】
ドラム1は、画像記録を行う際に、その周面に記録紙を巻き回し回転させるための、円筒状のものである。画像記録を行う際には、ドラム周面に記録紙を巻き回し、記録紙を巻き回したドラムを回転させ、画像記録手段によって、ドラムを回転させながらその記録紙に画像を記録することにより行う。
【0082】
本実施形態において、ドラムに巻き回すために記録紙を給紙する際の給紙方向は図1、2に示す矢印の方向であり、ドラムの柱軸方向と直交した方向である。
【0083】
そして、ドラム1周面には、給紙の際に、記録紙の先端が引っ掛かることで、記録紙の先端位置決めができる1本の先端位置決め溝2が、柱軸方向、つまり給紙方向とは直交する方向に設けられている。
【0084】
そして、ドラム1周面に記録紙を巻き回した際に、真空吸引をして記録紙を安定してドラム周面に固定させるための吸引孔4が、ドラム1周面全体に一定のパターンで多数設けられている。本実施形態においては、吸引孔4は円周方向と柱軸方向とに整列して設けられている。
【0085】
更に、吸引孔4からの真空吸引力が、ドラム周面全体により均一に伝わるように、吸引孔4と吸引孔4とを連結する溝である吸引連結溝5A、5B、5Cがドラム周面に設けられている。
【0086】
通常、ドラム1周面上の吸引連結溝は、ドラム1の円周方向に吸引孔4と吸引孔4とを連結した吸引連結溝5Aと、当該吸引連結溝5Aに直交した、ドラム1の柱軸方向に吸引孔4と吸引孔4とを連結した吸引連結溝5Bとから成っているが、本実施形態においては、ドラムに巻き回すために記録紙を給紙する際に、記録紙がドラム周面1に接触する部分3には、ドラム1の柱軸方向の吸引連結溝5Bを設けずに、代わりに給紙方向に対して斜めの吸引連結溝5Cを設けるものである。
【0087】
この構成により、ドラム1に給紙する際に、柱軸方向の吸引連結溝5Bに記録紙先端が引っ掛かることにより起きる給紙不良が防止できる。
【0088】
尚、記録紙を給紙する際に、記録紙がドラム周面1に接触する部分3だけでなく、ドラム1周面全体に柱軸方向の吸引連結溝5Bを設けずに、給紙方向に対して斜めの吸引連結溝5Cを設けるようにしてもよい。
【0089】
(実施形態2)
次に図1、3、4、5、6を用いて、本実施形態に係る画像記録装置のドラムについて説明する。図1は、画像記録装置のドラムの斜視図である。図3は、本実施形態に係るドラム周面の展開図である。図4は、本実施形態に係る記録紙を給紙する際に、記録紙が接触するドラム周面位置に設けた、ドラムの柱軸方向の吸引連結溝の断面図である。図5は、通常のドラムの柱軸方向の吸引連結溝の断面図である。図6は、本実施形態に係る記録紙を給紙する際に、記録紙が接触するドラム周面分に設けた、ドラムの柱軸方向の吸引連結溝の他の例の断面図である。
【0090】
本実施形態は吸引連結溝5A、5B、5Dのパターンが実施形態1と異なるものであり、他の構成は実施形態1と同様であるので詳細は省略する。
【0091】
通常、ドラム1周面上の吸引連結溝は、ドラム1の円周方向に吸引孔4と吸引孔4とを連結した吸引連結溝5Aと、当該吸引連結溝5Aに直交した、ドラム1の柱軸方向に吸引孔4と吸引孔4とを連結した吸引連結溝5Bとから成っている。柱軸方向に設けた吸引連結溝5Bの断面は、図5に示すように、給紙方向上流側側面及び給紙方向下流側側面6B共に、ドラム1周面に対して直角であり、仮に、給紙時に記録紙先端がこの吸引連結溝5Bに入り込んだ場合は、記録紙先端が引っ掛かってしまい、給紙不良となる。
【0092】
しかし、本実施形態においては、ドラムに巻き回すために記録紙を給紙する際に、記録紙がドラム周面1に接触する部分3の、ドラム1の柱軸方向の吸引連結溝5Dの断面は、図4に示すように、給紙方向上流側側面はドラム1周面に対して直角であるが、給紙方向下流側側面6Aは、溝の上方が広くなるように傾斜しているものである。したがって、給紙時に記録紙先端がこの吸引連結溝5Dに入り込んだ場合も、記録紙先端は吸引連結溝5Dに引っ掛かることなく、再び溝の外に出やすいため、給紙不良が起こることがない。
【0093】
また、図6に示す吸引連結溝5Dの給紙方向下流側側面6Cのように、側面を傾斜させて更に面取りを行うと、給紙時に記録紙先端がこの吸引連結溝5Dに入り込んだ場合に、更に溝の外に出やすくなるため、給紙不良が一層防止でき好ましい。
【0094】
尚、記録紙を給紙する際に、記録紙がドラム周面1に接触する部分3だけでなく、ドラム1周面の柱軸方向の吸引連結溝全てを、給紙方向下流側側面6Aを傾斜させた吸引連結溝5Dとしてもよい。
【0095】
(実施形態3)
次に図1、7を用いて、本実施形態に係る画像記録装置のドラムについて説明する。図1は、画像記録装置のドラムの斜視図である。図7は、本実施形態に係るドラム周面の展開図である。
【0096】
本実施形態は吸引連結溝5A、5Bのパターンが実施形態1と異なるものであり、他の構成は実施形態1と同様であるので詳細は省略する。
【0097】
通常、ドラム1周面上の吸引連結溝は、ドラム1の円周方向に吸引孔4と吸引孔4とを連結した吸引連結溝5Aと、当該吸引連結溝5Aに直交した、ドラム1の柱軸方向に吸引孔4と吸引孔4とを連結した吸引連結溝5Bとから成っているが、本実施形態においては、ドラムに巻き回すために記録紙を給紙する際に、記録紙がドラム周面1に接触する部分3には、吸引連結溝を設けないことを特徴とする。その代わり、記録紙を給紙する際に、記録紙がドラム周面1に接触する部分3の吸引孔4を他のドラム1周面に比して多く設けることにより、真空吸引力の均一性を保つ構成となっている。
【0098】
この構成により、ドラム1に給紙する際に、柱軸方向の吸引連結溝5Bに記録紙先端が引っ掛かることにより起きる給紙不良が防止できる。
【0099】
尚、実施形態1〜3のどれにおいても、図8に示すように、ドラム1周面に先端位置決め溝2を設ける代わりに、記録紙をドラム1周面に巻き回す際に、記録紙先端が位置するドラム周面部分、及び記録紙後端が位置するドラム周面部分に粘着性部材7A、7Bを設け、粘着性部材7A、7Bによって、粘着させることで記録紙の先端位置決めを行うようにしてもよい。
【0100】
尚、先端位置決め溝と、粘着性部材とを併用するようにしてもよい。
【0101】
以上が、本発明に係るドラム周面の実施形態の例である。
【0102】
続いて、本発明に係る画像記録装置における、ドラムへの記録紙の給紙及びドラムからの記録紙の剥離の機構について、幾つかの実施形態を以下に示す。
【0103】
本実施形態で用いられるドラムは特に限定されないが、実施形態1〜3のいずれかに示したドラムであることが好ましい。
【0104】
尚、以下の実施形態では、記録紙の先端位置決めの手段として、粘着性部材ではなく、先端位置決め溝を設けたドラムを用いるものとする。
【0105】
(実施形態4)
図9、10、11を用いて、本実施形態に係る画像記録装置のドラム周辺の構成、及びドラムへの記録紙の給紙及びドラムからの記録紙の剥離の機構について説明する。図9は、ドラムへの給紙の機構の実施形態の1例を示した概略説明図である。図10は、ドラムからの記録紙の剥離の機構の実施形態の1例を示した概略説明図である。図11は、本実施形態に係る剥離ローラと剥離ガイドの上面図である。
【0106】
まず、ドラム周りの構成について以下に説明する。
【0107】
ドラム1の形状や役割については実施形態1〜3で説明したので詳細は省略する。そのドラム1には、ドラム1周面の複数の吸引孔4から真空吸引及び送風を行うために、ドラム用ポンプ14が通気管13Aを通じて接続されている。また、ドラム用ポンプ14は、ポンプ制御手段16に接続しており、ポンプ制御手段16によって真空吸引及び送風を制御される。
【0108】
そして、ドラム1周面に巻き回された記録紙8に接触して、ドラム1周面に巻き回された記録紙8をドラム1から剥離するための剥離部材である剥離ローラ9が、ドラム1に対向して回転可能に設けられている。剥離ローラ9は図11に示すような、1本のシャフト18に複数の小さなローラが所定間隔おきに設けられた櫛形ローラである。ローラ表面の材質はシリコン等の粘着性物質でできている。従って、この剥離部材(剥離ローラ9)は、表面に記録紙を粘着させることで、ドラムからの記録紙の剥離を行うものである。尚、剥離ローラ9のシャフト18部分を剥離ローラ9の溝とみなすことができる。また、シャフト18は中空であり、シャフト表面からローラ表面まで貫通する、送風を行うための小さな送風孔80が複数設けられている。
【0109】
そして、剥離ローラ9周面の複数の送風孔80から送風を行うために、剥離ローラ用ポンプ15が通気管13Bを通じて接続されている。剥離ローラ用ポンプ15は、ドラム用ポンプ14が接続しているものと同一のポンプ制御手段16に接続しており、ポンプ制御手段16によって送風を制御される。
【0110】
また、この剥離ローラ9には、剥離ローラ9を移動させる移動手段(図示せず)が設けられており、剥離ローラ9を水平方向に移動させて、ドラム1周面の記録シートに剥離ローラ9を圧着したり、ドラム1から剥離ローラ9を離したりすることが可能である。剥離ローラ9の移動手段には、移動制御装置17が接続されており、その移動が制御される。
【0111】
剥離ローラ9の下部には、剥離ローラ9の溝に当接して、すなわち、剥離ローラ9のシャフト18部分に当接して、剥離ローラ9によってドラム1から剥離された記録紙8を剥離ローラ9から剥離するための剥離補助部材である剥離ガイド10が設けられている。剥離ガイド10は、図11に示すように、剥離ガイド10先端の形状は、櫛形ローラである剥離ローラ9と逆パターンの凹凸であり、剥離ローラ9の凹凸に丁度入り込んで、噛み合わさった形で剥離ローラ9に当接することが可能である。
【0112】
剥離ガイド10には、剥離ガイド10の後端を軸として先端を持ち上げて、先端を剥離ローラ9に噛み合わせるための、移動手段(図示せず)が設けられている。剥離ガイド10には、剥離ローラ9が接続しているものと同一の移動制御手段17に接続しており、移動制御手段17によってその移動を制御される。
【0113】
そして、剥離ガイド10の下方には、剥離ガイド10によって剥離ローラ9から剥離された記録紙を案内する記録紙ガイド11が設けられており、その先端には、記録紙を排出経路へと搬送するための搬送ローラ12が設けられている。
【0114】
以上がドラム周りの構成についての説明である。次に、ドラムへの記録紙の給紙の機構について、図9に基づいて説明する。
【0115】
給紙を行う旨の信号を、給紙手段(図示せず)が受けると、給紙手段によって、矢印で示す給紙方向でドラム1へと記録紙8が給紙される。
【0116】
給紙する際に、ドラム周面1の先端位置決め溝2に記録紙8先端が入り込んで、ドラム周面上での記録紙の先端の位置決めが行われる。尚、ドラムの回転位置は検出可能になっており、給紙する際のドラム1の先端位置決め溝2の位置が常に一定になるように、ドラム1が回転して停止するように設定されている。したがって、給紙時に、記録紙の先端位置決めが安定して行えるようになっている。
【0117】
記録紙8の先端がドラム周面1の先端位置決め溝2に入り込んで、ドラム周面上での記録紙の先端の位置決めが行われると、ドラム用ポンプ14は真空吸引を行うように、そして、剥離ローラ用ポンプ15は送風を行うように、ポンプ制御手段16が制御する。
【0118】
ドラム用ポンプ14が真空吸引を行うことで、ドラム周面上の吸引孔及び吸引連結溝からの吸引力(図9において、ドラム内の矢印として図示)によって記録紙8先端部はドラム1周面に凹凸を生じずに密着する。また、剥離ローラ用ポンプ15が送風(図9において、剥離ローラからの矢印として図示)を行うことで、剥離ローラ9表面の送風孔80からの送風により、記録紙8はドラム1周面に押しつけられ、記録紙8のドラム1周面への密着性がより良好になる。
【0119】
このようにして、記録紙8の先端部をドラム1周面上に密着させ、続いて、ドラム1を矢印方向に回転させることにより、記録紙8がドラム1周面に密着して巻き回される。ドラム1の真空吸引力と、剥離ローラ9からの送風力により、記録紙8表面に凹凸を生じることなく良好にドラム1周面に密着して巻き回すことができる。以上のような機構で、ドラムへの記録紙の給紙が行われる。ドラム1に記録紙8が給紙され、巻き回された後、記録紙8に画像記録が行われる。
【0120】
尚、給紙が終わっても、ドラム用ポンプ14は真空吸引を続けるように、一方、剥離ローラ用ポンプ15は送風を停止するように、ポンプ制御手段16が制御する。
【0121】
画像記録は、記録紙8を巻き回したドラム1を1分間あたり2000回転の高速回転をさせながら、レーザーで記録紙8に露光を行うことにより行う。回転速度は、画像記録の迅速化の観点から、1分間当たり2000回転以上であることが好ましいが、1分間当たり1000回転以上であってもよく、又は1分間当たり300回転以上であってもよい。本実施形態において、ドラム1には、ドラム回転方向と平行の記録紙剥離用の溝を設ける必要がないため、高速回転により、記録紙剥離用の溝に空気が入り込んで膨らみを生じることが無く、高速回転であってもドラム周面に巻き回した記録紙の平面性を良好に保つことができ、高品質の画像記録が可能である。
【0122】
尚、ドラム回転方向と平行の溝として吸引連結溝がドラム周面に設けられていても、それは吸引孔と吸引孔とを連結し、真空吸引力をドラム周面全体に伝達するための溝であるので、高速回転時にそこに空気が入り込んでも、吸引されてしまうため、膨らみを生じることはなく、高速回転時にドラム周面に巻き回した記録紙の平面性を損なうことはない。そして、画像記録後、画像を記録した記録紙8をドラム1周面から剥離して排出経路へと導く。
【0123】
続いて、ドラム1からの記録紙8の剥離の機構について、図10に基づいて説明する。
【0124】
画像記録後、記録紙剥離を行う旨の信号を、ドラム回転制御手段(図示せず)が受けると、記録紙8を巻き回した状態で、記録紙先端が位置する先端位置決め溝2が、丁度剥離ローラ9に対向する位置に来るように、ドラム1が回転して停止するように設定されている。これにより剥離時に、記録紙の先端位置決めが安定して行えるようになっている。
【0125】
記録紙8先端が位置する先端位置決め溝2が、丁度剥離ローラ9に対向する位置に来るように、ドラム1が回転して停止すると、続いて移動制御手段17が剥離ローラ9を水平に移動しドラム1に圧着させるように、移動手段を制御する。ドラム周面上の記録紙先端が、剥離ローラ9に対向する位置にあるので、剥離ローラ9をドラム1に圧着させるように水平に移動していくと、ドラム周面上の記録紙先端が剥離ローラ9に接触し圧着される。剥離ローラ9は表面が粘着性を有するので、ドラム周面上の記録紙先端に圧着することで、ドラム周面に巻き回されていた記録紙先端を剥離ローラ9が保持することができる。
【0126】
移動制御手段17は、剥離ローラ9を移動させるとともに、先端部に櫛形ローラである剥離ローラ9の凹凸と逆パターンの凹凸を有する剥離ガイド10が、剥離ガイド10が後端を軸として先端を持ち上げられて、剥離ローラ9の溝に当接するように、即ち、櫛形ローラの凹凸に噛み合わされる。
【0127】
剥離ローラ9が水平移動して記録紙8を圧着し、剥離ローラ9表面に記録紙先端を保持すると、ポンプ制御手段16がドラム用ポンプ14の真空吸引を解除して、続いてドラム用ポンプ14に排気を行わせて送風するように制御する。ドラム1周面の吸引孔からの送風(図10において、ドラム内の矢印として図示)により、ドラム1周面に巻き回されていた記録紙8は浮き上がり、記録紙を剥離しやすくなるとともに、剥離速度に合わせて、ドラム1を回転させる必要がなくなる。尚、ドラム1からの送風は、剥離ローラ9表面に記録紙先端を保持した後すぐではなく、剥離ローラ9表面に記録紙先端を保持し少し回転して、記録紙8を少しドラム1から剥離した後で行うようにしてもよい。
【0128】
剥離ローラ9が記録紙先端を表面に粘着して保持した後、剥離ローラ9を矢印方向に回転させることで、ドラム1周面から記録紙8を剥離していく。また、それに伴いドラム1も矢印方向に回転する。剥離ローラ9に粘着された記録紙8は、剥離ローラ9に当接した剥離ガイド10によって、すぐに剥離ローラ9から剥離され、剥離ガイド10とそれに対向する位置にある記録紙ガイド11とによって、記録紙ガイド11先端に設けられた搬送ローラ12へと案内され、矢印方向で回転する搬送ローラ12によって記録紙8が挟持され、排出路へと搬送される。
【0129】
ドラム周面1から記録紙8を剥離し終わると、ポンプ制御手段16はドラム用ポンプ14の排気を解除するように制御する。また、ドラム1、剥離ローラ9、搬送ローラ12の回転も停止し、移動制御手段17は、剥離ガイド10の先端部を下げて剥離ローラ9と離し、剥離ローラ9をドラム1から離れた位置まで移動させるように制御する。
【0130】
以上のような機構で、ドラムからの記録紙の剥離が行われる。
【0131】
(実施形態5)
次に、図12、13、14を用いて、画像記録装置のドラム周辺の構成、及びドラムへの記録紙の給紙及びドラムからの記録紙の剥離の機構の、他の実施形態について説明する。図12は、ドラムへの給紙の機構の実施形態の1例を示した概略説明図である。図13は、ドラムからの記録紙の剥離する際の剥離開始の機構を示した概略説明図である。図14は、ドラムからの記録紙の剥離の機構の実施形態の1例を示した概略説明図である。
【0132】
まず、ドラム周りの構成について以下に説明する。
【0133】
ドラム1の形状や役割については実施形態1〜3で説明したので詳細は省略する。そのドラム1には、ドラム1周面の複数の吸引孔4から真空吸引及び送風を行うために、ドラム用ポンプ14が通気管13Aを通じて接続されている。また、ドラム用ポンプ14は、ポンプ制御手段16に接続しており、ポンプ制御手段16によって真空吸引及び送風を制御される。
【0134】
そして、ドラム1周面に巻き回された記録紙8に接触して、静電吸着によってドラム1周面に巻き回された記録紙8をドラム1から剥離するための剥離部材である静電吸着剥離ローラ20が、ドラム1に対向して離れた位置に回転可能に設けられている(ドラム1と静電吸着剥離ローラ20が離れた状態は、図示せず)。静電吸着剥離ローラ20は、実施形態4の剥離ローラのような櫛形ローラではなく、ドラムと柱軸方向長さが略等しい、1本の円柱状のローラである。また、表面には送風用の送風孔が複数設けられている。
【0135】
静電吸着剥離ローラ20には、静電荷発生手段(図示せず)が設けられており、その静電荷発生手段には静電吸着制御手段22が接続されている。静電吸着制御手段22が、静電吸着剥離ローラ20の静電荷発生手段に静電荷を発生させるように制御することで、静電吸着剥離ローラ20表面に静電吸着力を発生させる。静電吸着剥離ローラ20は、静電吸着剥離ローラ20表面に静電吸着力が発生した状態で、ドラム1周面の記録紙に接触させることで、ドラムからの記録紙の剥離を行うものである。
【0136】
そして、静電吸着剥離ローラ20周面の複数の送風孔から送風を行うために、静電吸着剥離ローラ用ポンプ81が通気管13Bを通じて接続されている。静電吸着剥離ローラ用ポンプ81は、ドラム用ポンプ14が接続しているものと同一のポンプ制御手段16に接続しており、ポンプ制御手段16によって送風を制御される。
【0137】
また、この静電吸着剥離ローラ20には移動手段(図示せず)が設けられており、静電吸着剥離ローラ20を水平方向に移動して、ドラム1に静電吸着剥離ローラ20を圧着したり、ドラム1から静電吸着剥離ローラ20を離したりすることが可能である。静電吸着剥離ローラ20の移動手段には、移動制御手段19が接続されており、その移動が制御される。
【0138】
静電吸着剥離ローラ20の下方には、静電吸着剥離ローラ20とで記録紙を挟持して排出経路へと搬送する搬送ローラ21が、静電吸着剥離ローラ20と離れた位置に、対向して設けられている。
【0139】
搬送ローラ21には、移動手段(図示せず)が設けられており、搬送ローラ21上下方向に移動して、静電吸着剥離ローラ20に搬送ローラ21を圧着したり、静電吸着剥離ローラ20から搬送ローラ21を離したりすることが可能である。搬送ローラ21移動手段は、静電吸着剥離ローラ20が接続しているものと同一の移動制御手段19に接続しており、移動制御手段19によってその移動を制御される。
【0140】
以上がドラム周りの構成についての説明である。次に、ドラムへの記録紙の給紙の機構について、図12に基づいて説明する。
【0141】
給紙を行う旨の信号を、給紙手段(図示せず)が受けると、給紙手段によって、矢印で示す給紙方向でドラム1へと記録紙8が給紙される。
【0142】
給紙する際に、ドラム周面1の先端位置決め溝2に記録紙8先端が入り込んで、ドラム周面上での記録紙の先端の位置決めが行われる。尚、ドラムの回転位置は検出可能になっており、給紙する際のドラム1の先端位置決め溝2の位置が常に一定になるように、ドラム1が回転して停止するように設定されている。したがって、給紙時に、記録紙の先端位置決めが安定して行えるようになっている。
【0143】
記録紙8の先端がドラム周面1の先端位置決め溝2に入り込んで、ドラム周面上での記録紙の先端の位置決めが行われると、ドラム用ポンプ14は真空吸引を行うように、そして、静電吸着剥離ローラ用ポンプ81は送風を行うように、ポンプ制御手段16が制御する。
【0144】
また、静電吸着剥離ローラ20を水平に移動させてドラム1周面の記録紙8を圧着させるように移動制御手段19が制御する。尚、このとき静電吸着剥離ローラ20の静電吸着力は発生させない。
【0145】
ドラム用ポンプ14が真空吸引を行うことで、ドラム周面上の吸引孔及び吸引連結溝からの吸引力(図12において、ドラム内の矢印として図示)によって記録紙8先端部はドラム1周面に凹凸を生じずに密着する。また、静電吸着剥離ローラ20によるドラム1周面の記録紙8の圧着、及び、静電吸着剥離ローラ20表面の送風孔からの送風(図12において、静電吸着剥離ローラ内の矢印として図示)により、記録紙8はドラム1周面に押しつけられ、記録紙8のドラム1周面への密着性がより良好になる。
【0146】
このようにして、記録紙8の先端部をドラム1周面上に密着させ、続いて、ドラム1及び静電吸着剥離ローラ20を矢印方向に回転させることにより、記録紙8がドラム1周面に密着して巻き回される。ドラム1の真空吸引力と、静電吸着剥離ローラ20の圧着力と、静電吸着剥離ローラ20からの送風力により、記録紙8表面に凹凸を生じることなく良好にドラム1周面に密着して巻き回すことができる。以上のような機構で、ドラムへの記録紙の給紙が行われる。ドラム1に記録紙8が給紙され、巻き回された後、記録紙8に画像記録が行われる。
【0147】
尚、給紙が終わっても、ドラム用ポンプ14は真空吸引を続けるように、一方、静電吸着剥離ローラ用ポンプ81は送風を停止するように、ポンプ制御手段16が制御する。そして、給紙が終わると、静電吸着剥離ローラ20を水平移動させて、ドラム1から離すように移動制御手段19が静電吸着剥離ローラ20の移動手段を制御する。
【0148】
画像記録は、記録紙8を巻き回したドラム1を1分間あたり2000回転の高速回転をさせながら、レーザーで記録紙8に露光を行うことにより行う。本実施形態において、ドラム1には、ドラム回転方向と平行の記録紙剥離用の溝を設ける必要がないため、高速回転により、記録紙剥離用の溝に空気が入り込んで膨らみを生じることが無く、高速回転であってもドラム周面に巻き回した記録紙の平面性を良好に保つことができ、高品質の画像記録が可能である。
【0149】
尚、ドラム回転方向と平行の溝として吸引連結溝がドラム周面に設けられていても、それは吸引孔と吸引孔とを連結し、真空吸引力をドラム周面全体に伝達するための溝であるので、高速回転時にそこに空気が入り込んでも、吸引されてしまうため、膨らみを生じることはなく、高速回転時にドラム周面に巻き回した記録紙の平面性を損なうことはない。そして、画像記録後、画像を記録した記録紙8をドラム1周面から剥離して排出経路へと導く。
【0150】
続いて、ドラム1からの記録紙8の剥離開始の機構について、図13に基づいて説明する。
【0151】
画像記録後、記録紙剥離を行う旨の信号を、ドラム回転制御手段(図示せず)が受けると、記録紙8を巻き回した状態で、記録紙先端が位置する先端位置決め溝2が、丁度静電吸着剥離ローラ20に対向する位置に来るように、ドラム1が回転して停止するように設定されている。これにより剥離時に、記録紙の先端位置決めが安定して行えるようになっている。
【0152】
記録紙8先端が位置する先端位置決め溝2が、丁度静電吸着剥離ローラ20に対向する位置に来るように、ドラム1が回転して停止すると、続いて静電吸着制御手段22が静電吸着剥離ローラ20表面に静電吸着力を発生させるように制御し、更に、移動制御手段19が静電吸着剥離ローラ20を水平に移動しドラム1に圧着させるように、移動手段を制御する。ドラム周面上の記録紙先端が、静電吸着剥離ローラ20に対向する位置にあるので、静電吸着剥離ローラ20をドラム1に圧着させるように水平に移動していくと、ドラム周面上の記録紙先端が静電吸着剥離ローラ20に接触し圧着される。静電吸着剥離ローラ20は表面が静電吸着力を有している状態であるので、ドラム周面上の記録紙先端に圧着することで、ドラム周面に巻き回されていた記録紙先端を静電吸着剥離ローラ20が保持することができる。
【0153】
静電吸着剥離ローラ20が水平移動して記録紙8を圧着し、静電吸着力により静電吸着剥離ローラ20表面に記録紙先端を保持すると、ポンプ制御手段16がドラム用ポンプ14の真空吸引を解除して、続いてドラム用ポンプ14に排気を行わせて送風(図13において、ドラム内の矢印として図示)するように制御する。ドラム1周面の吸引孔からの送風により、ドラム1周面に巻き回されていた記録紙8は浮き上がり、記録紙を剥離しやすくなるとともに、剥離速度に合わせて、ドラム1を回転させる必要がなくなる。(図は、送風の開始時を示しているので、まだ記録紙8がドラム1周面から浮き上がっていない)尚、ドラム1からの送風は、静電吸着剥離ローラ20表面に記録紙先端を保持した後すぐではなく、静電吸着剥離ローラ20表面に記録紙先端を保持し少し回転して、記録紙8を少しドラム1から剥離した後で行うようにしてもよい。
【0154】
静電吸着剥離ローラ20が記録紙先端を表面に静電吸着力により保持した後、剥離ローラ9を矢印方向に回転させることで、ドラム1からの記録紙の剥離が開始される。また、それに伴いドラム1も矢印方向に回転する。
【0155】
続いて、ドラム1からの記録紙8の剥離の機構について、図14に基づいて説明する。
【0156】
静電吸着剥離ローラ20表面に静電吸着力により、記録紙8先端を保持し、静電吸着剥離ローラ20が所定角度回転し、おおよそ、記録紙先端が静電吸着剥離ローラ20の下部に位置したときに、移動制御手段19が搬送ローラ21を上方向に移動させ、搬送ローラ21を静電吸着剥離ローラ20に圧着させるように制御する。それにより、記録紙8が静電吸着剥離ローラ20と搬送ローラ21によって挟持される。
【0157】
搬送ローラ21が移動して、静電吸着剥離ローラ20上の記録紙8に圧着すると、静電吸着制御手段22が、静電吸着剥離ローラ20表面の静電荷の発生を停止するように制御する。これにより、静電吸着剥離ローラ20表面の静電吸着力がなくなるため、静電吸着剥離ローラ20から記録紙8を離しやすくなり、静電吸着剥離ローラ20と搬送ローラ21によって挟持して搬送することが可能となる。
【0158】
ドラム1が送風(図14において、ドラム内の矢印として図示)しながら矢印方向に回転し、静電吸着剥離ローラ20と搬送ローラ21とが、記録紙8を挟持して矢印方向に回転することで、記録紙8はドラム1周面から剥離され、排出経路へと搬送される。
【0159】
ドラム周面1から記録紙8を剥離し終わると、ポンプ制御手段16はドラム用ポンプ14の排気を解除するように制御する。また、ドラム1、静電吸着剥離ローラ20、搬送ローラ21の回転も停止し、移動制御手段19は、搬送ローラ21を下方向に移動させて静電吸着剥離ローラ20と離し、静電吸着剥離ローラ20をドラム1から離れた位置まで水平方向に移動させるように制御する。
【0160】
以上のような機構で、ドラムからの記録紙の剥離が行われる。
【0161】
(実施形態6)
次に、図15〜20を用いて、画像記録装置のドラム周辺の構成、及びドラムへの記録紙の給紙及びドラムからの記録紙の剥離の機構の、他の実施形態について説明する。図15は、ドラムへの給紙の機構の実施形態の1例を示した概略説明図である。図16は、ドラムからの記録紙の剥離する際の剥離開始の機構を示した概略説明図である。図17は、ドラムからの記録紙の剥離の機構の実施形態の1例を示した概略説明図である。図18は、本実施形態で用いる真空吸引剥離ローラの正面図である。図19は、本実施形態で用いるポンプの概略構成図とポンプの吸気排気の切替え板の概略図であり、図20は当該ポンプの吸気排気を切り換えた状態を示した概略図である。
【0162】
まず、ドラム周りの構成について以下に説明する。
【0163】
ドラム1の形状や役割については実施形態1〜3で説明したので詳細は省略する。そのドラム1には、ドラム1周面の複数の吸引孔4から真空吸引及び送風を行うために、ドラム真空吸引剥離ローラ兼用ポンプ23(以下「兼用ポンプ」と略称する)が通気管13Cを通じて接続されている。また、兼用ポンプ23は、ポンプ制御手段24に接続しており、ポンプ制御手段24によって真空吸引及び送風を制御される。
【0164】
そして、ドラム1周面に巻き回された記録紙8に接触して、真空吸引によってドラム1周面に巻き回された記録紙8をドラム1から剥離するための剥離部材である真空吸引剥離ローラ25が、ドラム1に対向して離れた位置に回転可能に設けられている(ドラム1と真空吸引剥離ローラ25が離れた状態は、図示せず)。
【0165】
また、真空吸引剥離ローラ25には移動手段(図示せず)が設けられており、真空吸引剥離ローラ25を水平方向に移動して、ドラム1に真空吸引剥離ローラ25を圧着したり、ドラム1から真空吸引剥離ローラ25を離したりすることが可能である。真空吸引剥離ローラ25の移動手段には、移動制御手段19が接続されており、その移動が制御される。
【0166】
真空吸引剥離ローラ25は、図18に示すように、実施形態4の剥離ローラのような櫛形ローラではなく、ドラムと柱軸方向長さが略等しい、1本の円柱状の中空のローラである。また、表面には真空吸引及び送風用の中空のローラ内部まで貫通した複数の貫通孔26及び貫通孔同士を連結するローラ表面に設けられた溝である吸引連結溝27が設けられている。
【0167】
そして、真空吸引剥離ローラ25周面の複数の貫通孔26から真空吸引及び送風を行うために、真空吸引剥離ローラ25は、ドラム1が接続しているポンプと同一の兼用ポンプ23に通気管13Dを通じて接続されている。そして、前述したように兼用ポンプ23は、ポンプ制御手段24に接続しており、ポンプ制御手段24によって真空吸引及び送風を制御される。
【0168】
ここで、本実施形態で用いる兼用ポンプについて図19、20に基づいて説明する。
【0169】
本実施形態で用いる兼用ポンプ23は、切替え板31を回転させることのみによって、ドラム1と真空吸引剥離ローラ25の吸気と排気を切替え可能としたものである。
【0170】
兼用ポンプ23は、ポンプ本体28と、吸気を行う吸気ホース29と、排気を行う排気ホース30と、ドラム1と真空吸引剥離ローラ25の吸気と排気を切替える切替え板31と、を有しており、切替え板31を通じてドラム1と繋がっている通気管13Cと、真空吸引剥離ローラ25と繋がっている通気管13Dと接続されている。
【0171】
例えば、記録紙剥離開始時には、ドラム1からは送風を、真空吸引剥離ローラ25では吸引を行う必要があるので、切替え板31を回転軸32を中心に回転して、図19(a)(b)に示すような状態にする。
【0172】
この状態でポンプ本体28が稼働すると、切替え板31の吸気ホース29が繋がっている吸気口34と、真空吸引剥離ローラ25と繋がっている通気管13Dとが合っているので、真空吸引剥離ローラ25では吸引が行われる。
【0173】
一方、切替え板31の排気ホース30が繋がっている排気口33と、ドラム1と繋がっている通気管13Cとが合わされるので、ドラム1では送風が行われる。
【0174】
次に、記録紙供給時には、ドラム1では吸引を、真空吸引剥離ローラ25では送風を行う必要があるが、切替え板31を回転軸32を中心に回転して、図20(a)(b)に示すような状態にすることで、容易にドラム1と、真空吸引剥離ローラ25の、送風と吸引を入れ換えることができる。
【0175】
この状態でポンプ本体28が稼働すると、切替え板31の吸気ホース29が繋がっている吸気口34と、ドラム1と繋がっている通気管13Cとが合っているので、ドラム1では吸引が行われる。
【0176】
一方、切替え板31の排気ホース30が繋がっている排気口33と、真空吸引剥離ローラ25と繋がっている通気管13Dとが合わされるので、真空吸引剥離ローラ25では送風が行われる。
【0177】
このように、本兼用ポンプ23は、切替え板31を回転させることのみで、容易にドラム1と真空吸引剥離ローラ25の吸気と排気を切替え可能とし、ドラム1が送風しているときには、真空吸引剥離ローラ25は吸引し、逆にドラム1が吸引しているときには、真空吸引剥離ローラ25は送風できるように1つのポンプでしたものである。
【0178】
そして、兼用ポンプ23は、切替え板31の回転の制御をポンプ制御手段24で行うものである。
【0179】
以上が、兼用ポンプ23の説明である。
【0180】
そして、真空吸引剥離ローラ25の下方には、真空吸引剥離ローラ25とで記録紙を挟持して排出経路へと搬送する搬送ローラ21が、真空吸引剥離ローラ25と離れた位置に、対向して設けられている。
【0181】
搬送ローラ21には、移動手段(図示せず)が設けられており、搬送ローラ21上下方向に移動して、真空吸引剥離ローラ25に搬送ローラ21を圧着したり、真空吸引剥離ローラ25から搬送ローラ21を離したりすることが可能である。搬送ローラ21の移動手段は、真空吸引剥離ローラ25が接続しているものと同一の移動制御手段19に接続しており、移動制御手段19によってその移動を制御される。
【0182】
以上がドラム周りの構成についての説明である。次に、ドラムへの記録紙の給紙の機構について、図15に基づいて説明する。
【0183】
給紙を行う旨の信号を、給紙手段(図示せず)が受けると、給紙手段によって、矢印で示す給紙方向でドラム1へと記録紙8が給紙される。
【0184】
給紙する際に、ドラム周面1の先端位置決め溝2に記録紙8先端が入り込んで、ドラム周面上での記録紙の先端の位置決めが行われる。尚、ドラムの回転位置は検出可能になっており、給紙する際のドラム1の先端位置決め溝2の位置が常に一定になるように、ドラム1が回転して停止するように設定されている。したがって、給紙時に、記録紙の先端位置決めが安定して行えるようになっている。
【0185】
記録紙8の先端がドラム周面1の先端位置決め溝2に入り込んで、ドラム周面上での記録紙の先端の位置決めが行われると、ドラム1が真空吸引を行い、そして、真空吸引剥離ローラ25からは送風を行うように、ポンプ制御手段24が兼用ポンプ23を制御する。
【0186】
また、真空吸引剥離ローラ25を水平に移動させてドラム1周面の記録紙8を圧着させるように移動制御手段19が制御する。
【0187】
兼用ポンプ23がドラム1に真空吸引を行わせることで、ドラム周面上の吸引孔及び吸引連結溝からの吸引力(図15において、ドラム内の矢印として図示)によって記録紙8先端部はドラム1周面に凹凸を生じずに密着する。また、真空吸引剥離ローラ25によるドラム1周面の記録紙8の圧着、及び、兼用ポンプ23が真空吸引剥離ローラ25に送風(図15において、真空吸引剥離ローラ内の矢印として図示)を行わせることにより、記録紙8はドラム1周面に押しつけられ、記録紙8のドラム1周面への密着性がより良好になる。
【0188】
このようにして、記録紙8の先端部をドラム1周面上に密着させ、続いて、ドラム1及び真空吸引剥離ローラ25を矢印方向に回転させることにより、記録紙8がドラム1周面に密着して巻き回される。ドラム1の真空吸引力と、真空吸引剥離ローラ25の圧着力と、真空吸引剥離ローラ25からの送風力により、記録紙8表面に凹凸を生じることなく良好にドラム1周面に密着して巻き回すことができる。以上のような機構で、ドラムへの記録紙の給紙が行われる。ドラム1に記録紙8が給紙され、巻き回された後、記録紙8に画像記録が行われる。
【0189】
そして、給紙が終わると、真空吸引剥離ローラ25を水平移動させて、ドラム1から離すように移動制御手段19が真空吸引剥離ローラ25の移動手段を制御する。
【0190】
画像記録は、記録紙8を巻き回したドラム1を1分間あたり2000回転の高速回転をさせながら、レーザーで記録紙8に露光を行うことにより行う。本実施形態において、ドラム1には、ドラム回転方向と平行の記録紙剥離用の溝を設ける必要がないため、高速回転により、記録紙剥離用の溝に空気が入り込んで膨らみを生じることが無く、高速回転であってもドラム周面に巻き回した記録紙の平面性を良好に保つことができ、高品質の画像記録が可能である。
【0191】
尚、ドラム回転方向と平行の溝として吸引連結溝がドラム周面に設けられていても、それは吸引孔と吸引孔とを連結し、真空吸引力をドラム周面全体に伝達するための溝であるので、高速回転時にそこに空気が入り込んでも、吸引されてしまうため、膨らみを生じることはなく、高速回転時にドラム周面に巻き回した記録紙の平面性を損なうことはない。そして、画像記録後、画像を記録した記録紙8をドラム1周面から剥離して排出経路へと導く。
【0192】
続いて、ドラム1からの記録紙8の剥離開始の機構について、図16に基づいて説明する。
【0193】
画像記録後、記録紙剥離を行う旨の信号を、ドラム回転制御手段(図示せず)が受けると、記録紙8を巻き回した状態で、記録紙先端が位置する先端位置決め溝2が、丁度真空吸引剥離ローラ25に対向する位置に来るように、ドラム1が回転して停止するように設定されている。これにより剥離時に、記録紙の先端位置決めが安定して行えるようになっている。
【0194】
記録紙8先端が位置する先端位置決め溝2が、丁度真空吸引剥離ローラ25に対向する位置に来るように、ドラム1が回転して停止すると、続いて移動制御手段19が真空吸引剥離ローラ25を水平に移動しドラム1に圧着させるように、移動手段を制御する。ドラム周面上の記録紙先端が、真空吸引剥離ローラ25に対向する位置にあるので、真空吸引剥離ローラ25をドラム1に圧着させるように水平に移動していくと、ドラム周面上の記録紙先端が真空吸引剥離ローラ25に接触し圧着される。
【0195】
真空吸引剥離ローラ25が水平移動して記録紙8を圧着した後、ポンプ制御手段24が、切替え板31の切替えを制御し、兼用ポンプ23によって、ドラム1からは送風を、真空吸引剥離ローラ25は真空吸引を行わせるようにする。
【0196】
真空吸引剥離ローラ25は真空吸引力(図16において、真空吸引剥離ローラ内の矢印として図示)を有している状態であるので、ドラム周面に巻き回されていた記録紙先端を真空吸引剥離ローラ25が保持することができる。
【0197】
一方、ドラム1からは送風(図16において、ドラム内の矢印として図示)が行われるので、ドラム1周面に巻き回されていた記録紙8は浮き上がり、記録紙を剥離しやすくなる。(図は、送風の開始時を示しているので、まだ記録紙8がドラム1周面から浮き上がっていない)
真空吸引剥離ローラ25が記録紙先端を表面に真空吸引力により保持した後、真空吸引剥離ローラ25を矢印方向に回転させることで、ドラム1からの記録紙の剥離が開始される。また、それに伴いドラム1も矢印方向に回転する。
【0198】
続いて、ドラム1からの記録紙8の剥離の機構について、図17に基づいて説明する。
【0199】
真空吸引剥離ローラ25表面に真空吸引力により、記録紙8先端を保持し、真空吸引剥離ローラ25が所定角度回転し、おおよそ、記録紙先端が真空吸引剥離ローラ25の下部に位置したときに、移動制御手段19が搬送ローラ21を上方向に移動させ、搬送ローラ21を真空吸引剥離ローラ25に圧着させるように制御する。それにより、記録紙8が真空吸引剥離ローラ25と搬送ローラ21によって挟持される。
【0200】
搬送ローラ21が移動して、真空吸引剥離ローラ25上の記録紙8に圧着すると、ポンプ制御手段24が、兼用ポンプ23の運転を停止するように制御する。すなわち、真空吸引剥離ローラ25の真空吸引及びドラム1からの送風を停止するように制御するものである。これにより、真空吸引剥離ローラ25表面の真空吸引力がなくなるため、真空吸引剥離ローラ25から記録紙8を離しやすくなり、真空吸引剥離ローラ25と搬送ローラ21によって挟持して搬送することが可能となる。
【0201】
ドラム1が矢印方向に回転し、真空吸引剥離ローラ25と搬送ローラ21とが、記録紙8を挟持して矢印方向に回転することで、記録紙8はドラム1周面から剥離され、排出経路へと搬送される。
【0202】
ドラム周面1から記録紙8を剥離し終わると、ドラム1、真空吸引剥離ローラ25、搬送ローラ21の回転を停止させ、移動制御手段19は、搬送ローラ21を下方向に移動させて真空吸引剥離ローラ25と離し、真空吸引剥離ローラ25をドラム1から離れた位置まで水平方向に移動させるように制御する。
【0203】
以上のような機構で、ドラムからの記録紙の剥離が行われる。
【0204】
尚、ポンプを兼用ポンプとせずに、ドラム用ポンプと、真空吸引剥離ローラ用ポンプの2つを設けて、どちらか一方が排気しているときには、他方は吸気するようにポンプ制御手段により制御してもよい。
【0205】
又は、ドラム用ポンプと、真空吸引剥離ローラ用ポンプの各々必要なときに吸気と排気を行うようにしてもよい。
【0206】
又は、兼用ポンプの切替え板の吸気口及び排気口に開閉制御可能な蓋を設け、ドラムと、真空吸引剥離ローラとで、吸引と送風を排他的に行うのみではなく、一方が、吸引している際に、他方は吸引及び送風を停止するようにできるようにしてもよい。
【0207】
これらの構成により、ドラムから記録紙を剥離している最中に、ドラムからは送風し、真空吸引剥離ローラのみ吸引及び送風を停止することが可能となる。
【0208】
尚、実施形態4〜6の全てにおいて、剥離ローラ用ポンプ35とドラム用ポンプ36とを別に設けている場合、図21に示すような構成にして、一方のポンプが稼働しているときは、他方のポンプが停止するように制御してもよい。
【0209】
尚、本発明を適用できる画像記録装置は、ドラム周面に記録シートを巻き回して画像を記録する画像記録装置なら、全てに適用できる。
【0210】
例えば、実施形態にしめした、ドラムに巻き回した印画紙にレーザー露光する画像記録装置や、ドラムに巻き回した感熱紙にレーザー露光する画像記録装置等である。
【0211】
【発明の効果】
本発明により、画像記録時等に、記録シートを巻き回したドラムを高速回転させた場合でも、記録シート表面の凹凸の発生、及び記録シートの不用意な浮きを防止し、安定した記録シートのドラムへの固定を実現し、高品質の出力画像を得ることが可能となる。
【0212】
また、本発明により、ドラムへの記録シートの供給不良を防止でき、供給を安定して行うことが可能となり、更に、記録シートのドラム周面上での先端位置決めを簡単な構成で確実に実現可能とし、ドラムへの記録シート固定をより確実にすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像記録装置のドラムの斜視図。
【図2】本発明に係るドラム周面の実施形態の1例の展開図。
【図3】本発明に係るドラム周面の実施形態の1例の展開図。
【図4】本発明に係る記録紙を給紙する際に、記録紙が接触するドラム周面位置に設けた、ドラムの柱軸方向の吸引連結溝の実施形態の1例の断面図。
【図5】通常のドラムの柱軸方向の吸引連結溝の断面図である。
【図6】本発明に係る記録紙を給紙する際に、記録紙が接触するドラム周面位置に設けた、ドラムの柱軸方向の吸引連結溝の実施形態の1例の断面図。
【図7】本発明に係るドラム周面の実施形態の1例の展開図。
【図8】本発明に係る記録紙を給紙する際に、記録紙が接触するドラム周面位置に粘着性部材を設けたドラムの断面図。
【図9】ドラムへの給紙の機構の実施形態の1例を示した概略説明図。
【図10】ドラムからの記録紙の剥離の機構の実施形態の1例を示した概略説明図。
【図11】本実施形態に係る剥離ローラと剥離ガイドの上面図。
【図12】ドラムへの給紙の機構の実施形態の1例を示した概略説明図。
【図13】ドラムからの記録紙の剥離する際の剥離開始の機構を示した概略説明図。
【図14】ドラムからの記録紙の剥離の機構の実施形態の1例を示した概略説明図。
【図15】ドラムへの給紙の機構の実施形態の1例を示した概略説明図。
【図16】ドラムからの記録紙の剥離する際の剥離開始の機構を示した概略説明図。
【図17】ドラムからの記録紙の剥離の機構の実施形態の1例を示した概略説明図。
【図18】真空吸引剥離ローラの実施形態の1例の正面図。
【図19】兼用ポンプの実施形態の1例の概略構成図と兼用ポンプの吸気排気の切替え板の概略図。
【図20】兼用ポンプの吸気排気を切り換えた状態を示した概略図。
【図21】ポンプの制御を行うための回路の1例の概略図。
【図22】本発明に係る画像記録装置の実施形態の1例を示した概略構成図。
【符号の説明】
1 ドラム
2 先端位置決め溝
3 記録紙がドラム周面に接触する部分
4 吸引孔
5A,5B,5C,5D 吸引連結溝
7A,7B 粘着性部材
8 記録紙
9 剥離ローラ
10 剥離ガイド
11 記録紙ガイド
14 ドラム用ポンプ
15 剥離ローラ用ポンプ
16 ポンプ制御手段
17 移動制御手段
19 移動制御手段
20 静電吸着剥離ローラ
21 搬送ローラ
22 静電吸着制御手段
23 ドラム真空吸引剥離ローラ兼用ポンプ
24 ポンプ制御手段
25 真空吸引剥離ローラ
31 切替え板
81 静電吸着剥離ローラ用ポンプ

Claims (21)

  1. ドラムのドラム周面に巻き回された記録シートに画像を記録する画像記録装置において、
    前記ドラム周面に巻き回された前記記録シートのシート面に前記ドラム周面外側から接触して、前記ドラム周面から前記記録シートを剥離する剥離部材と、前記ドラム周面と前記剥離部材を圧着解除させる剥離部材移動手段とを有することを特徴とする画像記録装置。
  2. ドラムのドラム周面に巻き回された記録シートに画像を記録する画像記録装置において、前記ドラム周面に巻き回された前記記録シートのシート面に前記ドラム周面外側から接触して、前記ドラム周面から前記記録シートを剥離する剥離部材を有し、前記剥離部材は、前記ドラム周面に巻き回された前記記録シートを、粘着により前記ドラム周面から剥離する剥離部材であることを特徴とする画像記録装置。
  3. ドラムのドラム周面に巻き回された記録シートに画像を記録する画像記録装置において、前記ドラム周面に巻き回された前記記録シートのシート面に前記ドラム周面外側から接触して、前記ドラム周面から前記記録シートを剥離する剥離部材を有し、前記剥離部材は、前記ドラム周面に巻き回された前記記録シートを、静電吸着により前記ドラム周面から剥離する剥離部材であることを特徴とする画像記録装置。
  4. 前記剥離部材は、前記ドラム周面に巻き回された前記記録シートを、真空吸引により前記ドラム周面から剥離する剥離部材であり、前記剥離部材の真空吸引を解除することにより、前記剥離部材から前記記録シートを剥離させることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  5. 前記剥離部材を前記記録シートの端部に接触させることにより、前記ドラム周面に巻き回された前記記録シートを、前記ドラムから剥離することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  6. 前記剥離部材は、剥離ローラであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  7. ドラムのドラム周面に巻き回された記録シートに画像を記録する画像記録装置において、
    前記ドラム周面に巻き回された前記記録シートに接触して、前記ドラムから前記記録シートを剥離する剥離ローラと、
    前記剥離ローラによって剥離され、前記剥離ローラに接触している前記記録シートに接触して、前記剥離ローラから前記記録シートを剥離する剥離補助部材とを有することを特徴とする画像記録装置。
  8. 前記剥離ローラの周面には、前記剥離ローラの回転方向と略平行に溝が設けられており、
    前記剥離補助部材は、前記剥離ローラの前記溝に入り込むことのできる凸部を有し、
    前記剥離補助部材が、凸部を前記剥離ローラの前記溝に入り込ませて、前記剥離ローラから前記記録シートを剥離することを特徴とする請求項7に記載の画像記録装置。
  9. 前記剥離ローラは櫛形ローラであり、
    前記剥離補助部材は、前記櫛形ローラの凹凸と噛み合わさることのできる凹凸を有する櫛形ガイドであることを特徴とする請求項7又は8に記載の画像記録装置。
  10. ドラムのドラム周面に巻き回された記録シートに画像を記録する画像記録装置において、
    剥離スクイズ兼用ローラを有し、
    前記ドラムから、前記ドラム周面に巻き回された前記記録シートを剥離する際には、前記ドラム周面に巻き回された前記記録シートに、前記剥離スクイズ兼用ローラを接触させて、前記記録シートを剥離し、
    前記ドラムに記録シートを供給する際には、前記ドラム周面で前記記録シートに、前記剥離スクイズ兼用ローラを接触させて、前記ドラム周面に前記記録シートを密着させることを特徴とする画像記録装置。
  11. 前記ドラムから、前記ドラム周面に巻き回された前記記録シートを剥離する際には、前記剥離スクイズ兼用ローラの静電吸着によって、前記記録シートを剥離し、
    前記ドラムに記録シートを供給する際には、前記剥離スクイズ兼用ローラの静電吸着を解除して、前記ドラム周面に前記記録シートを密着させることを特徴とする請求項10に記載の画像記録装置。
  12. 前記ドラムから、前記ドラム周面に巻き回された前記記録シートを剥離する際には、前記剥離スクイズ兼用ローラの真空吸引によって、前記記録シートを剥離し、
    前記ドラムに記録シートを供給する際には、前記剥離スクイズ兼用ローラの真空吸引を解除して、前記ドラム周面に前記記録シートを密着させることを特徴とする請求項10に記載の画像記録装置。
  13. 前記ドラムから、前記ドラム周面に巻き回された前記記録シートを剥離する際には、前記剥離スクイズ兼用ローラの真空吸引によって、前記記録シートを剥離し、
    前記ドラムに記録シートを供給する際には、前記剥離スクイズ兼用ローラ周面から送風を行うことによって、前記ドラム周面に前記記録シートを密着させることを特徴とする請求項10に記載の画像記録装置。
  14. ドラムのドラム周面に巻き回された記録シートに画像を記録する画像記録装置において、
    静電吸着によって、前記ドラム周面に巻き回された前記記録シートを剥離する剥離ローラと、
    前記剥離ローラと対をなして、前記記録シートを搬送する搬送ローラとを有し、
    前記ドラムから、前記ドラム周面に巻き回された前記記録シートを剥離する際には、前記ドラム周面に巻き回された前記記録シートに前記剥離ローラを接触させて、静電吸着によって前記記録シートを剥離し、
    前記剥離ローラと前記搬送ローラに、前記記録シートが挟持された際には、前記剥離ローラの静電吸着を解除することを特徴とする画像記録装置。
  15. ドラムのドラム周面に巻き回された記録シートに画像を記録する画像記録装置において、
    真空吸引によって、前記ドラム周面に巻き回された前記記録シートを剥離する剥離ローラと、
    前記剥離ローラと対をなして、前記記録シートを搬送する搬送ローラとを有し、
    前記ドラムから、前記ドラム周面に巻き回された前記記録シートを剥離する際には、前記ドラム周面に巻き回された前記記録シートに前記剥離ローラを接触させて、真空吸引によって前記記録シートを剥離し、
    前記剥離ローラと前記搬送ローラに、前記記録シートが挟持された際には、前記剥離ローラの真空吸引を解除することを特徴とする画像記録装置。
  16. 前記搬送ローラは移動可能であり、前記剥離ローラに対して、圧着解除を可能としたことを特徴とする請求項14又は15に記載の画像記録装置。
  17. ドラムのドラム周面に巻き回されている記録シートに画像を記録する画像記録装置において、
    前記ドラム周面に巻き回された前記記録シートに接触して、真空吸引により前記ドラムから前記記録シートを剥離する剥離手段を有し、
    前記ドラムは、真空吸引により前記記録シートを前記ドラム周面に巻き回させるものであり、
    前記ドラムから前記記録シートを剥離する際には、前記ドラムは前記ドラム周面から送風を行うものであり、
    前記ドラムに記録シートを供給する際には、前記剥離手段は前記ドラムに送風を行うものであり、
    前記ドラムと、前記剥離手段のどちらか一方が、真空吸引を行っている際は、他方は、送 風を行うことを特徴とする画像記録装置。
  18. ドラムのドラム周面に巻き回されている記録シートに画像を記録する画像記録装置において、前記ドラム周面に巻き回された前記記録シートに接触して、静電吸着により前記ドラムから前記記録シートを剥離する剥離手段を有し、前記ドラムは、真空吸引により前記記録シートを前記ドラム周面に巻き回させるものであり、
    前記剥離手段が静電吸着により前記ドラムから前記記録シートを剥離している際には、前記ドラムは真空吸引を解除することを特徴とする画像記録装置。
  19. ドラムのドラム周面に巻き回されている記録シートに画像を記録する画像記録装置において、前記ドラム周面に巻き回された前記記録シートに接触して、前記ドラムから前記記録シートを剥離する剥離手段を有し、
    前記ドラムに記録シートを供給する際には、前記剥離手段が前記ドラム周面上の記録シートに対して送風することを特徴とする画像記録装置。
  20. 前記画像記録装置は、前記記録シートを巻き回した前記ドラムを回転させながら、前記記録シートに走査露光して画像を記録するものであることを特徴とする請求項1〜19のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  21. 前記画像記録装置は、前記記録シートを巻き回した前記ドラムを回転させながら、前記記録シートに画像を記録するものであり、
    画像記録時に、前記ドラムを1分間に300回転以上させることを特徴とする請求項1〜20のいずれか1項に記載の画像記録装置。
JP08045997A 1997-03-27 1997-03-31 画像記録装置 Expired - Fee Related JP3692699B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08045997A JP3692699B2 (ja) 1997-03-31 1997-03-31 画像記録装置
US09/042,872 US6088081A (en) 1997-03-27 1998-03-17 Image recording apparatus
KR1019980010502A KR19980080715A (ko) 1997-03-27 1998-03-26 화상 기록 장치

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08045997A JP3692699B2 (ja) 1997-03-31 1997-03-31 画像記録装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004243544A Division JP3938172B2 (ja) 2004-08-24 2004-08-24 画像記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10274815A JPH10274815A (ja) 1998-10-13
JP3692699B2 true JP3692699B2 (ja) 2005-09-07

Family

ID=13718852

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08045997A Expired - Fee Related JP3692699B2 (ja) 1997-03-27 1997-03-31 画像記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3692699B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5048413B2 (ja) * 2007-07-30 2012-10-17 株式会社リコー 画像形成装置
JP5393394B2 (ja) * 2009-10-19 2014-01-22 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品に係る連続シートの複合体の製造方法、及び製造装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10274815A (ja) 1998-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3845005B2 (ja) 画像記録材料枚葉装置
JP3692699B2 (ja) 画像記録装置
JP3938172B2 (ja) 画像記録装置
JP3939841B2 (ja) 印刷装置における用紙の剥離構造
JP2003072016A (ja) シート状記録材料搬送装置
JP2001270081A (ja) シート体の固定装置
JP3767778B2 (ja) 記録装置
JPH0461343B2 (ja)
KR19980080715A (ko) 화상 기록 장치
JP2001199574A (ja) シート材の吸着部構造
JP3980275B2 (ja) シート体の回転ドラムへの着脱装置、シート状感光材料への回転ドラム型露光装置及び方法
JP2001188355A (ja) 画像露光装置
JP3254346B2 (ja) 孔版印刷装置
JPH03293234A (ja) 画像形成装置における給紙装置
JP2001026127A (ja) 記録装置および異物除去方法
JP2000103155A (ja) 孔版印刷機の排紙装置
JP2804692B2 (ja) 孔版印刷装置の給版装置
JP2001215724A (ja) 露光装置
JP3622166B2 (ja) 画像記録装置
JPH10264468A (ja) 画像記録装置
JP3537877B2 (ja) 印字方法
JPH08192583A (ja) 感熱材料、画像記録装置用感熱材料搬送機構及び剥離方法
JP3185466B2 (ja) 写真焼付装置
JP2001194767A (ja) シート体の固定装置
JPH09188036A (ja) 記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040608

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040629

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040825

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041214

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050531

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050613

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees