JP2002268234A - シート状部材の保持装置 - Google Patents
シート状部材の保持装置Info
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- JP2002268234A JP2002268234A JP2001069386A JP2001069386A JP2002268234A JP 2002268234 A JP2002268234 A JP 2002268234A JP 2001069386 A JP2001069386 A JP 2001069386A JP 2001069386 A JP2001069386 A JP 2001069386A JP 2002268234 A JP2002268234 A JP 2002268234A
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- sheet
- printing plate
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- Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)
- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
- Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)
- Supply, Installation And Extraction Of Printed Sheets Or Plates (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 回転体に巻き付けたシート状部材を、その巻
き付け後に、シート状部材の巻き付け方向端部を保持す
る際に、回転体の回転によって生じる遠心力を有効に利
用して、当該端部を確実に保持すると共に、シート状部
材を緊張させることで、シート状部材の弛み等を防止す
る。 【解決手段】 引張力Fは、F=(L4/L5)nβr
ω2cosθで表すことができ、cosθ≒1、(L4/L
5)nβ=kとすると、F=krω2となる。この結
果、係数kに相当する板ばね180の長さを調整要素と
することができ、設計の自由度を増すことができる。な
お、必要であれば、重心位置を移動するようにしてもよ
い。
き付け後に、シート状部材の巻き付け方向端部を保持す
る際に、回転体の回転によって生じる遠心力を有効に利
用して、当該端部を確実に保持すると共に、シート状部
材を緊張させることで、シート状部材の弛み等を防止す
る。 【解決手段】 引張力Fは、F=(L4/L5)nβr
ω2cosθで表すことができ、cosθ≒1、(L4/L
5)nβ=kとすると、F=krω2となる。この結
果、係数kに相当する板ばね180の長さを調整要素と
することができ、設計の自由度を増すことができる。な
お、必要であれば、重心位置を移動するようにしてもよ
い。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前記回転体の周面
の一部に取り付けられた支点を境に、それぞれ相反する
周方向へ延長された一対のアームを、前記回転体の回転
によって生じる遠心力で前記支点を中心に回転させ、前
記回転体周面方向へ接近する側の第1のアームに取り付
けられたクランプ部により、回転体の周面に巻き付けら
れたシート状部材を保持するシート状部材の保持装置に
関する。
の一部に取り付けられた支点を境に、それぞれ相反する
周方向へ延長された一対のアームを、前記回転体の回転
によって生じる遠心力で前記支点を中心に回転させ、前
記回転体周面方向へ接近する側の第1のアームに取り付
けられたクランプ部により、回転体の周面に巻き付けら
れたシート状部材を保持するシート状部材の保持装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、印刷には、アルミニウムの薄板
などのシート状の支持体に感光層を形成した感光性印刷
版(以下「印刷版」と言う)が用いられる。このような
印刷版には、印刷物のサイズに応じて縦横の寸法の異な
るものが用いられる。
などのシート状の支持体に感光層を形成した感光性印刷
版(以下「印刷版」と言う)が用いられる。このような
印刷版には、印刷物のサイズに応じて縦横の寸法の異な
るものが用いられる。
【0003】印刷版に画像露光を施す画像露光装置に
は、印刷版を回転ドラムに巻き付け、回転ドラムと一体
で印刷版を回転しながら画像データに応じた光ビームを
印刷版に照射することにより、印刷版を走査露光するも
のがある。
は、印刷版を回転ドラムに巻き付け、回転ドラムと一体
で印刷版を回転しながら画像データに応じた光ビームを
印刷版に照射することにより、印刷版を走査露光するも
のがある。
【0004】回転ドラムに印刷版を巻き付ける場合、回
転ドラムの周方向に沿った印刷版の両端をクランプ(回
転ドラムの周面との間で挟持)する保持装置(チャッ
ク)によって回転ドラムとの間で挟持して固定する。
転ドラムの周方向に沿った印刷版の両端をクランプ(回
転ドラムの周面との間で挟持)する保持装置(チャッ
ク)によって回転ドラムとの間で挟持して固定する。
【0005】すなわち、印刷版におけるドラム周方向に
沿う何れか一方の端部(例えば巻き付け方向先端側の端
部)に対応する保持装置を回転ドラムの所定の位置に取
り付けておき、印刷版の他方の端部(ここでは、巻き付
け方向後端部の端部)に対応する保持装置を、回転ドラ
ムに印刷版を巻き付けた後に、印刷版のサイズに合わせ
た位置に装着する。
沿う何れか一方の端部(例えば巻き付け方向先端側の端
部)に対応する保持装置を回転ドラムの所定の位置に取
り付けておき、印刷版の他方の端部(ここでは、巻き付
け方向後端部の端部)に対応する保持装置を、回転ドラ
ムに印刷版を巻き付けた後に、印刷版のサイズに合わせ
た位置に装着する。
【0006】ここで、印刷版のサイズに合わせて、回転
ドラムに取り付けるための保持装置として、回動ドラム
の周面に周方向に亘って形成された装着溝の任意の位置
に挿入可能な固定コマ(支柱)を備えたものがある。こ
の保持装置に取り付けられた固定コマは、装着溝の何れ
にも移動可能であり、サイズの異なる印刷版に対応して
適正位置で印刷版の端部を挟持することができる。
ドラムに取り付けるための保持装置として、回動ドラム
の周面に周方向に亘って形成された装着溝の任意の位置
に挿入可能な固定コマ(支柱)を備えたものがある。こ
の保持装置に取り付けられた固定コマは、装着溝の何れ
にも移動可能であり、サイズの異なる印刷版に対応して
適正位置で印刷版の端部を挟持することができる。
【0007】ところで、回転ドラムに巻き付けた印刷版
を露光するときには、回転ドラムの周面に印刷版を密着
させ、回転ドラムと共に印刷版を高速で回転させるよう
にしている。
を露光するときには、回転ドラムの周面に印刷版を密着
させ、回転ドラムと共に印刷版を高速で回転させるよう
にしている。
【0008】このとき、遠心力によって保持装置のクラ
ンプ部によって固定した印刷版の端部に浮きが生じるの
を防止するため、逆に遠心力を利用して、クランプ部に
よる保持力を増加させる構造が提案されている(一例と
して、特開2000−112142公報参照)。
ンプ部によって固定した印刷版の端部に浮きが生じるの
を防止するため、逆に遠心力を利用して、クランプ部に
よる保持力を増加させる構造が提案されている(一例と
して、特開2000−112142公報参照)。
【0009】この公報(先行技術)では、遠心力により
保持する部分に力を加えるため、シーソー型(中央部が
支点となり、この支点を中心に回動する機構)アームの
支点から両端部までの長さの比を規定し、クランプ部側
のアーム先端部に大きな保持力を付与する構造となって
いる。なお、この先行技術では、シート材の回転ドラム
に巻き付ける際に、回転ドラムへ吸着する構造を併用し
ている。
保持する部分に力を加えるため、シーソー型(中央部が
支点となり、この支点を中心に回動する機構)アームの
支点から両端部までの長さの比を規定し、クランプ部側
のアーム先端部に大きな保持力を付与する構造となって
いる。なお、この先行技術では、シート材の回転ドラム
に巻き付ける際に、回転ドラムへ吸着する構造を併用し
ている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記先
行技術では、吸着によるシート材の保持がメインとなっ
ており、遠心力による保持強化は付加的なものとして利
用されている。また、単にアームの長さの規定が開示さ
れており、周知のモーメントの法則を説明しているにす
ぎず、保持装置の重心位置や、シート材を保持している
時の保持装置とシート材との摩擦係数、シート材と回転
ドラムとの摩擦係数等は考慮されたものではない。
行技術では、吸着によるシート材の保持がメインとなっ
ており、遠心力による保持強化は付加的なものとして利
用されている。また、単にアームの長さの規定が開示さ
れており、周知のモーメントの法則を説明しているにす
ぎず、保持装置の重心位置や、シート材を保持している
時の保持装置とシート材との摩擦係数、シート材と回転
ドラムとの摩擦係数等は考慮されたものではない。
【0011】ところが、回転ドラム上にシート材を吸着
しない場合には、上記摩擦係数等は重要な要件となり
得、単なるアームの長さの規定では、遠心力を有効に利
用することができない。
しない場合には、上記摩擦係数等は重要な要件となり
得、単なるアームの長さの規定では、遠心力を有効に利
用することができない。
【0012】さらに、シート材を押え付けるだけでは、
遠心力によりシート材がクランプ部から抜け出す力が働
き、シート材の中間部が浮いてしまうため、押え付ける
力と共に、シート材を緊張させる方向への力(引張力)
を持たせるのが有効な手段である。
遠心力によりシート材がクランプ部から抜け出す力が働
き、シート材の中間部が浮いてしまうため、押え付ける
力と共に、シート材を緊張させる方向への力(引張力)
を持たせるのが有効な手段である。
【0013】しかしながら、この引張力を遠心力によっ
て作用させるためには、上記摩擦係数を含め所定の範囲
に設定しなければ安定した引張力を得ることができな
い。
て作用させるためには、上記摩擦係数を含め所定の範囲
に設定しなければ安定した引張力を得ることができな
い。
【0014】本発明は上記事実を考慮し、回転体に巻き
付けたシート状部材を、その巻き付け後に、シート状部
材の巻き付け方向端部を保持する際に、回転体の回転に
よって生じる遠心力を有効に利用して、当該端部を確実
に保持すると共に、シート状部材を緊張させることで、
シート状部材の弛み等を防止することができるシート状
部材の保持装置を得ることが目的である。
付けたシート状部材を、その巻き付け後に、シート状部
材の巻き付け方向端部を保持する際に、回転体の回転に
よって生じる遠心力を有効に利用して、当該端部を確実
に保持すると共に、シート状部材を緊張させることで、
シート状部材の弛み等を防止することができるシート状
部材の保持装置を得ることが目的である。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
回転体の周面の一部に取り付けられた支点を境に、それ
ぞれ相反する周方向へ延長された一対のアームを、前記
回転体の回転によって生じる遠心力で前記支点を中心に
回転させ、前記回転体周面方向へ接近する側の第1のア
ームに取り付けられたクランプ部により、回転体の周面
に巻き付けられたシート状部材を保持するシート状部材
の保持装置であって、前記回転体周面から離反する側の
第2のアームに重心を設け、前記クランプ部とシート状
部材との最大静止摩擦係数をμ1、シート状部材と回転
体周面との最大静止摩擦係数をμ2、前記第1のアーム
における支点からクランプ部までの長さをL1、第2の
アームにおける前記支点から重心までの長さをL2、前
記アームにおける前記回転体の軸線方向の単位長さ当り
の重量をm、前記回転体の半径をr、前記回転体の中心
から重心位置までの距離をαr、前記回転体の静止状態
で前記第1のアーム側の前記クランプ部によりシート状
部材を押える向きに加わる与圧力をT0、前記第2のア
ームにおける前記支点から当該支点を中心とする回転に
より前記与圧力T0を付与する位置までの距離をL3、前
記シート状部材の密度をc、シート状部材の厚さをtと
し、前記回転体外周面に沿ってシート状部材を緊張させ
る方向に移動させる引張力をFとしたとき、前記引張力
Fが以下の(3)式の関係を満たすように、形状、材質
並びに各部材の相対位置関係を定めることを特徴として
いる。
回転体の周面の一部に取り付けられた支点を境に、それ
ぞれ相反する周方向へ延長された一対のアームを、前記
回転体の回転によって生じる遠心力で前記支点を中心に
回転させ、前記回転体周面方向へ接近する側の第1のア
ームに取り付けられたクランプ部により、回転体の周面
に巻き付けられたシート状部材を保持するシート状部材
の保持装置であって、前記回転体周面から離反する側の
第2のアームに重心を設け、前記クランプ部とシート状
部材との最大静止摩擦係数をμ1、シート状部材と回転
体周面との最大静止摩擦係数をμ2、前記第1のアーム
における支点からクランプ部までの長さをL1、第2の
アームにおける前記支点から重心までの長さをL2、前
記アームにおける前記回転体の軸線方向の単位長さ当り
の重量をm、前記回転体の半径をr、前記回転体の中心
から重心位置までの距離をαr、前記回転体の静止状態
で前記第1のアーム側の前記クランプ部によりシート状
部材を押える向きに加わる与圧力をT0、前記第2のア
ームにおける前記支点から当該支点を中心とする回転に
より前記与圧力T0を付与する位置までの距離をL3、前
記シート状部材の密度をc、シート状部材の厚さをtと
し、前記回転体外周面に沿ってシート状部材を緊張させ
る方向に移動させる引張力をFとしたとき、前記引張力
Fが以下の(3)式の関係を満たすように、形状、材質
並びに各部材の相対位置関係を定めることを特徴として
いる。
【0016】
【数3】
【0017】ここで、ωは角速度である。
【0018】また、(3)式は、(1)式と同一であ
る。
る。
【0019】請求項1の発明を図1に示すモデルを用い
て説明する。
て説明する。
【0020】図1(A)は、回転体200の周面にシー
ト状部材202が巻き付けられた状態を示している。こ
の回転体200の半径はrであり、シート状部材202
の肉厚寸法はtである。また、シート状部材202の材
質に基づく密度はcである。
ト状部材202が巻き付けられた状態を示している。こ
の回転体200の半径はrであり、シート状部材202
の肉厚寸法はtである。また、シート状部材202の材
質に基づく密度はcである。
【0021】シート状部材202の端部には、本発明の
保持装置204が配置され、支点206を中心として回
転体200の周方向の相反する方向に一対のアーム20
8、210が設けられており、回転体200の回転する
ときに生じる遠心力で、第1のアーム(図1(A)の支
点206の左側)208が、支点206を中心に回転体
200の周面方向へ接近するように回転し、クランプ部
212によってシート状部材202を押さえ付ける。こ
れにより、シート状部材202は、回転体200の周面
とクランプ部212によって挟持され、保持される構成
である。
保持装置204が配置され、支点206を中心として回
転体200の周方向の相反する方向に一対のアーム20
8、210が設けられており、回転体200の回転する
ときに生じる遠心力で、第1のアーム(図1(A)の支
点206の左側)208が、支点206を中心に回転体
200の周面方向へ接近するように回転し、クランプ部
212によってシート状部材202を押さえ付ける。こ
れにより、シート状部材202は、回転体200の周面
とクランプ部212によって挟持され、保持される構成
である。
【0022】また、クランプ部212とシート状部材2
02との間には最大静止摩擦係数μ 1が、シート状部材
202と回転体200の周面との間には最大静止摩擦係
数μ2がかかっている。
02との間には最大静止摩擦係数μ 1が、シート状部材
202と回転体200の周面との間には最大静止摩擦係
数μ2がかかっている。
【0023】図1(B)は、本発明の保持装置204部
材の拡大図である。
材の拡大図である。
【0024】第1のアーム208(支点206からクラ
ンプ部212まで)の長さをL1、第2のアーム210
(支点206から重心214まで)の長さをL2とする
と共に、重心214における単位重量(アームにおける
前記回転体の軸線方向の単位長さ当りの重量)をmとす
る。また、回転体200の中心から、この重心214ま
での距離をαrとする。
ンプ部212まで)の長さをL1、第2のアーム210
(支点206から重心214まで)の長さをL2とする
と共に、重心214における単位重量(アームにおける
前記回転体の軸線方向の単位長さ当りの重量)をmとす
る。また、回転体200の中心から、この重心214ま
での距離をαrとする。
【0025】このとき、回転体200が回転すると、重
心214には、図1(B)の上方向にmαrω2の遠心
力が加わる。なお、ωは角速度を表す。
心214には、図1(B)の上方向にmαrω2の遠心
力が加わる。なお、ωは角速度を表す。
【0026】これが、第1のアーム208のクランプ部
212でのシート状部材202の保持力となるが、前記
第1のアーム208と第2のアーム210との長さの比
を考慮すると、理論的には、(L1/L2)×m×α×r
×ω2の力で挟持することになる。また、このとき、与
圧力としてのT0がL3/L1の比で加わることになるた
め、全体的には、両者の加算値が保持力となる((L1
/L2)×m×α×r×ω2+(L3/L1))。
212でのシート状部材202の保持力となるが、前記
第1のアーム208と第2のアーム210との長さの比
を考慮すると、理論的には、(L1/L2)×m×α×r
×ω2の力で挟持することになる。また、このとき、与
圧力としてのT0がL3/L1の比で加わることになるた
め、全体的には、両者の加算値が保持力となる((L1
/L2)×m×α×r×ω2+(L3/L1))。
【0027】ここで、このクランプ部212によって、
シート状部材202を緊張する方向に引っ張る場合、ク
ランプ部212とシート状部材202との間の摩擦力に
より滑りがないことが条件となる。そこで、この最大静
止摩擦係数μ1を乗算すると、回転体200の回転によ
り生じるクランプ部212による引張力Fは、以下の
(4)式で表される数値未満であることが条件となる
シート状部材202を緊張する方向に引っ張る場合、ク
ランプ部212とシート状部材202との間の摩擦力に
より滑りがないことが条件となる。そこで、この最大静
止摩擦係数μ1を乗算すると、回転体200の回転によ
り生じるクランプ部212による引張力Fは、以下の
(4)式で表される数値未満であることが条件となる
【0028】
【数4】
【0029】一方、シート状部材202と回転体200
との間にも、同様の保持力が加わる。このとき、前記シ
ート状部材を引っ張る力(引張力F)は、この保持力
と、前記シート状部材202と回転体200との間で生
じる摩擦力μ2と、を乗算した数値よりも大きく設定す
る必要がある。すなわち、以下の(5)式で表される数
値よりも大きいことが条件となる。
との間にも、同様の保持力が加わる。このとき、前記シ
ート状部材を引っ張る力(引張力F)は、この保持力
と、前記シート状部材202と回転体200との間で生
じる摩擦力μ2と、を乗算した数値よりも大きく設定す
る必要がある。すなわち、以下の(5)式で表される数
値よりも大きいことが条件となる。
【0030】
【数5】
【0031】この結果、上記(4)式及び(5)式を総
合すると、以下の(6)式として表すことができる
((1)式と同一)。
合すると、以下の(6)式として表すことができる
((1)式と同一)。
【0032】
【数6】
【0033】すなわち、最大静止摩擦係数μ1、μ2、第
1のアーム208の長さ(支点206からクランプ部2
12まで)L1、第2のアーム210の長さ(支点20
6から重心214まで)L2、重心214の単位重量
(アームにおける前記回転体の軸線方向の単位長さ当り
の重量)m、前記回転体の中心から重心位置までの距離
をαr、前記回転体200の静止状態でクランプ部21
2によりシート状部材202を押える向きに加わる与圧
力をT0、前記支点から前記与圧力T0を付与するまでの
距離をL3、シート状部材202の密度c、及び肉厚寸
法t、回転体200の半径r、を設定することで、理想
的な遠心力を利用した引張力でシート状部材を緊張状態
(浮き防止)とすることができる。
1のアーム208の長さ(支点206からクランプ部2
12まで)L1、第2のアーム210の長さ(支点20
6から重心214まで)L2、重心214の単位重量
(アームにおける前記回転体の軸線方向の単位長さ当り
の重量)m、前記回転体の中心から重心位置までの距離
をαr、前記回転体200の静止状態でクランプ部21
2によりシート状部材202を押える向きに加わる与圧
力をT0、前記支点から前記与圧力T0を付与するまでの
距離をL3、シート状部材202の密度c、及び肉厚寸
法t、回転体200の半径r、を設定することで、理想
的な遠心力を利用した引張力でシート状部材を緊張状態
(浮き防止)とすることができる。
【0034】請求項2に記載の発明は、前記請求項1に
記載の発明において、前記引張力Fが、前記遠心力を利
用して、シート状部材を緊張する方向に引っ張る力であ
り、引張力Fを、krω2(kは質量に関する係数)と
すると共に、前記与圧力T0を0としたとき、以下の
(7)式の関係を満たすように、形状、材質並びに各部
材の相対位置関係を定めることを特徴としている。
記載の発明において、前記引張力Fが、前記遠心力を利
用して、シート状部材を緊張する方向に引っ張る力であ
り、引張力Fを、krω2(kは質量に関する係数)と
すると共に、前記与圧力T0を0としたとき、以下の
(7)式の関係を満たすように、形状、材質並びに各部
材の相対位置関係を定めることを特徴としている。
【0035】
【数7】
【0036】ここで、ωは角速度である。
【0037】また、(7)式は、(2)式と同一であ
る。
る。
【0038】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明において説明した(1)式にいくつかの条
件を与えた変形である。すなわち、回転体周面に沿って
シート状部材に働かせる引張力Fを、回転体周面に働く
遠心力によって発生させるようにした。また、与圧力T
0に関しては、0とし、全てこの回転体周面に働く遠心
力により引張力Fを生成することを条件とした。
に記載の発明において説明した(1)式にいくつかの条
件を与えた変形である。すなわち、回転体周面に沿って
シート状部材に働かせる引張力Fを、回転体周面に働く
遠心力によって発生させるようにした。また、与圧力T
0に関しては、0とし、全てこの回転体周面に働く遠心
力により引張力Fを生成することを条件とした。
【0039】上記に基づき、引張力Fをkrω2とす
る。kは、引張力の源となる質量に関する係数である。
る。kは、引張力の源となる質量に関する係数である。
【0040】上記(1)式(又は(3)式、(6)式)
において、T0に0を代入し、かつFをkrω2に置きか
えると、以下の(7)式として表すことができる。この
(7)式によれば、既に組み立てが完了した保持装置や
回転体等に対して、係数kに関わる部材の位置や重さ等
を設定すればよい。また、与圧力T0に関しては、保持
装置によってシート状部材が動かない程度の弱い力であ
ればよいため、設計の自由度を増すことができる。
において、T0に0を代入し、かつFをkrω2に置きか
えると、以下の(7)式として表すことができる。この
(7)式によれば、既に組み立てが完了した保持装置や
回転体等に対して、係数kに関わる部材の位置や重さ等
を設定すればよい。また、与圧力T0に関しては、保持
装置によってシート状部材が動かない程度の弱い力であ
ればよいため、設計の自由度を増すことができる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図2には、本実施の形態に適用し
た画像露光装置10の概略構成を示している。この画像
露光装置10は、シート状部材として例えばアルミニウ
ム等によって形成したの矩形薄板状(例えば肉厚が0.
3mm程度)の支持体に感光層を形成した感光性平版印刷
版(以下「印刷版12」という)を用い(例えば肉厚寸
法tが0.3×10-3m、密度cが2.7×103Kg/
m3)、この印刷版12に画像データに基づいて変調した
光ビームを照射して走査露光する。画像露光装置10で
画像露光の終了した印刷版12は、図示しない自動現像
装置等によって現像処理等が施される。
施の形態を説明する。図2には、本実施の形態に適用し
た画像露光装置10の概略構成を示している。この画像
露光装置10は、シート状部材として例えばアルミニウ
ム等によって形成したの矩形薄板状(例えば肉厚が0.
3mm程度)の支持体に感光層を形成した感光性平版印刷
版(以下「印刷版12」という)を用い(例えば肉厚寸
法tが0.3×10-3m、密度cが2.7×103Kg/
m3)、この印刷版12に画像データに基づいて変調した
光ビームを照射して走査露光する。画像露光装置10で
画像露光の終了した印刷版12は、図示しない自動現像
装置等によって現像処理等が施される。
【0042】この画像露光装置10には、機枠14内に
カセット装填部18、給版搬送部20、記録部22及び
排出バッファ部24等が設けられている。カセット装填
部18は、機枠14内の図2紙面右下側に配置されてお
り、それぞれに多数枚の印刷版12を収容している複数
のカセット16が、所定角度で傾斜された状態で装填さ
れる。
カセット装填部18、給版搬送部20、記録部22及び
排出バッファ部24等が設けられている。カセット装填
部18は、機枠14内の図2紙面右下側に配置されてお
り、それぞれに多数枚の印刷版12を収容している複数
のカセット16が、所定角度で傾斜された状態で装填さ
れる。
【0043】画像露光装置10では、縦横の寸法が異な
る複数サイズの印刷版12の処理が可能となっており、
カセット16には、何れかのサイズの印刷版12が、感
光層を上側にし、一端が所定の位置となるように位置決
めされて収容されている。また、カセット装填部18に
は、複数のカセット16が所定間隔で、かつそれぞれに
収容している印刷版12の一端が略一定の高さとなるよ
うに装填される。
る複数サイズの印刷版12の処理が可能となっており、
カセット16には、何れかのサイズの印刷版12が、感
光層を上側にし、一端が所定の位置となるように位置決
めされて収容されている。また、カセット装填部18に
は、複数のカセット16が所定間隔で、かつそれぞれに
収容している印刷版12の一端が略一定の高さとなるよ
うに装填される。
【0044】給版搬送部20は、カセット装填部18の
上方に配置され、記録部22は、カセット装填部18に
隣接して、装置の中央下部に配置されている。給版搬送
部20には、一対の側板26(図2では一方のみを図
示)が設けられており、この側板26に反転ユニット2
8及び枚葉ユニット30が取付けられている。
上方に配置され、記録部22は、カセット装填部18に
隣接して、装置の中央下部に配置されている。給版搬送
部20には、一対の側板26(図2では一方のみを図
示)が設けられており、この側板26に反転ユニット2
8及び枚葉ユニット30が取付けられている。
【0045】反転ユニット28は、所定の外径寸法の反
転ローラ32を備え、この反転ローラ32の周囲に複数
の小ローラ(本実施の形態では、一例として小ローラ3
4A、34B、34C、34Dの4個)が設けられてい
る。小ローラ34A〜34Dは、カセット装填部18側
から反転ローラ32の上方を経て記録部22側に亘って
配置され、無端の搬送ベルト36が巻き掛けられてい
る。これにより、搬送ベルト36は、小ローラ34Aと
小ローラ34Dの間の約半周に亘って反転ローラ32に
巻き掛けられている。
転ローラ32を備え、この反転ローラ32の周囲に複数
の小ローラ(本実施の形態では、一例として小ローラ3
4A、34B、34C、34Dの4個)が設けられてい
る。小ローラ34A〜34Dは、カセット装填部18側
から反転ローラ32の上方を経て記録部22側に亘って
配置され、無端の搬送ベルト36が巻き掛けられてい
る。これにより、搬送ベルト36は、小ローラ34Aと
小ローラ34Dの間の約半周に亘って反転ローラ32に
巻き掛けられている。
【0046】一方、枚葉ユニット30は、カセット16
内の印刷版12の上端部を吸着する複数の吸盤38を備
えており、吸盤38を下方移動させてカセット装填部1
8に装填されているカセット16内の印刷版12の上端
部に対向させて印刷版12を吸着する。また、枚葉ユニ
ット30は、印刷版12を吸着した吸盤38を略上方へ
移動させることにより、カセット16から印刷版12を
引き出すと共に、引き出した印刷版12の先端を、反転
ローラ32と搬送ベルト36の間へ挿入する。なお、図
2では、吸盤38の移動位置の概略を二点鎖線で示して
いる。
内の印刷版12の上端部を吸着する複数の吸盤38を備
えており、吸盤38を下方移動させてカセット装填部1
8に装填されているカセット16内の印刷版12の上端
部に対向させて印刷版12を吸着する。また、枚葉ユニ
ット30は、印刷版12を吸着した吸盤38を略上方へ
移動させることにより、カセット16から印刷版12を
引き出すと共に、引き出した印刷版12の先端を、反転
ローラ32と搬送ベルト36の間へ挿入する。なお、図
2では、吸盤38の移動位置の概略を二点鎖線で示して
いる。
【0047】反転ユニット28では、反転ローラ32と
搬送ベルト36がカセット16からの印刷版12の引き
出し方向(図2の矢印A方向)に回転する。これによ
り、印刷版12は、反転ローラ32と搬送ベルト36に
挟持されてカセット16から引き出されると共に、反転
ローラ32の周面に巻き掛けられることにより、湾曲さ
れながら搬送されて反転される。なお、反転ローラ32
の半径寸法は、印刷版12を湾曲させたときに、印刷版
12に折れや曲がりを生じさせない寸法(例えば100
mm以上)となっている。
搬送ベルト36がカセット16からの印刷版12の引き
出し方向(図2の矢印A方向)に回転する。これによ
り、印刷版12は、反転ローラ32と搬送ベルト36に
挟持されてカセット16から引き出されると共に、反転
ローラ32の周面に巻き掛けられることにより、湾曲さ
れながら搬送されて反転される。なお、反転ローラ32
の半径寸法は、印刷版12を湾曲させたときに、印刷版
12に折れや曲がりを生じさせない寸法(例えば100
mm以上)となっている。
【0048】図2に実線及び二点鎖線で示すように、側
板26は、印刷版12を取出すカセット16の位置に応
じて水平移動する。これにより、枚葉ユニット30の吸
盤38は、選択されたカセット16内の印刷版12に対
向される。
板26は、印刷版12を取出すカセット16の位置に応
じて水平移動する。これにより、枚葉ユニット30の吸
盤38は、選択されたカセット16内の印刷版12に対
向される。
【0049】また、側板26には、小ローラ34Dの下
方にガイド40が設けられており、反転ローラ32によ
って反転された印刷版12は、小ローラ34D側で反転
ローラ32と搬送ベルト36の間から、このガイド40
へ向けて送り出される。また、記録部22の上方には、
搬送コンベア42が配置されており、反転ユニット28
から送り出された印刷版12は、ガイド40によって搬
送コンベア42へ案内される。
方にガイド40が設けられており、反転ローラ32によ
って反転された印刷版12は、小ローラ34D側で反転
ローラ32と搬送ベルト36の間から、このガイド40
へ向けて送り出される。また、記録部22の上方には、
搬送コンベア42が配置されており、反転ユニット28
から送り出された印刷版12は、ガイド40によって搬
送コンベア42へ案内される。
【0050】なお、ガイド40は、常に印刷版12の案
内方向を搬送コンベア42へ向けるように、側板26の
移動に伴って揺動する。また、記録部22側の小ローラ
34Dは、側板26の移動に伴って反転ユニット28か
らの印刷版12の送出し方向を換えるように移動し、小
ローラ34Cは、小ローラ34Dが移動したときに搬送
ベルト36に略一定の張力を付与するように移動する。
これにより、反転ユニット28から送り出される印刷版
12がガイド40によって緩やかに湾曲されるようにし
ている。
内方向を搬送コンベア42へ向けるように、側板26の
移動に伴って揺動する。また、記録部22側の小ローラ
34Dは、側板26の移動に伴って反転ユニット28か
らの印刷版12の送出し方向を換えるように移動し、小
ローラ34Cは、小ローラ34Dが移動したときに搬送
ベルト36に略一定の張力を付与するように移動する。
これにより、反転ユニット28から送り出される印刷版
12がガイド40によって緩やかに湾曲されるようにし
ている。
【0051】搬送コンベア42は、給版搬送部20の下
方に隣接したローラ44と、記録部22の上方に隣接し
たローラ46との間に搬送ベルト48が巻き掛けられ、
ローラ46側が下方となるように傾斜されている。
方に隣接したローラ44と、記録部22の上方に隣接し
たローラ46との間に搬送ベルト48が巻き掛けられ、
ローラ46側が下方となるように傾斜されている。
【0052】図2及び図3に示されるように、搬送コン
ベア42には、ローラ46に対向してローラ50が配置
されており、搬送コンベア42上に送り込まれた印刷版
12は、搬送ベルト48上を搬送されてローラ46、5
0に挟持される。また、記録部22には、架台52上に
回転ドラム54及び記録ヘッド部56が取付けられてい
る。また、回転ドラム54の上方には、パンチャー58
が配置されている。なお、回転ドラム54の半径rは、
0.165mである。
ベア42には、ローラ46に対向してローラ50が配置
されており、搬送コンベア42上に送り込まれた印刷版
12は、搬送ベルト48上を搬送されてローラ46、5
0に挟持される。また、記録部22には、架台52上に
回転ドラム54及び記録ヘッド部56が取付けられてい
る。また、回転ドラム54の上方には、パンチャー58
が配置されている。なお、回転ドラム54の半径rは、
0.165mである。
【0053】図3に示されるように、パンチャー58に
は、銜え口60が形成されており、搬送コンベア42
は、ローラ46、50によって印刷版12を挟持し、印
刷版12の先端をパンチャー58の銜え口60に挿入し
て保持する。パンチャー58は、銜え口60に印刷版1
2の先端が挿入されると、印刷版12の先端の所定の位
置に、位置決め用として例えば切り欠きを穿設する。
は、銜え口60が形成されており、搬送コンベア42
は、ローラ46、50によって印刷版12を挟持し、印
刷版12の先端をパンチャー58の銜え口60に挿入し
て保持する。パンチャー58は、銜え口60に印刷版1
2の先端が挿入されると、印刷版12の先端の所定の位
置に、位置決め用として例えば切り欠きを穿設する。
【0054】搬送コンベア42は、印刷版12に切り欠
きが穿設されると、搬送ベルト48と共にローラ46、
50を逆転駆動して、印刷版12の先端をパンチャー5
8の銜え口60から引き出す。また、搬送コンベア42
には、図示しない揺動手段が設けられており、この揺動
手段によってローラ44側を軸にしてローラ46側が記
録部22の回転ドラム54に接近するように下方移動さ
れる(図2及び図3に二点鎖線で示す)。これにより、
搬送ベルト48上の印刷版12は、先端が回転ドラム5
4の外周面の所定位置に向けられて、搬送ベルト48上
を回転ドラム54へ向けて搬送される。
きが穿設されると、搬送ベルト48と共にローラ46、
50を逆転駆動して、印刷版12の先端をパンチャー5
8の銜え口60から引き出す。また、搬送コンベア42
には、図示しない揺動手段が設けられており、この揺動
手段によってローラ44側を軸にしてローラ46側が記
録部22の回転ドラム54に接近するように下方移動さ
れる(図2及び図3に二点鎖線で示す)。これにより、
搬送ベルト48上の印刷版12は、先端が回転ドラム5
4の外周面の所定位置に向けられて、搬送ベルト48上
を回転ドラム54へ向けて搬送される。
【0055】回転ドラム54は、図示しない駆動手段に
よって、印刷版12の装着露光方向(図2及び図3の矢
印B方向)及び装着露光方向と反対方向となる印刷版1
2の取外し方向(図2及び図3の矢印C方向)へ回転さ
れる。
よって、印刷版12の装着露光方向(図2及び図3の矢
印B方向)及び装着露光方向と反対方向となる印刷版1
2の取外し方向(図2及び図3の矢印C方向)へ回転さ
れる。
【0056】図3に示されるように、記録部22に設け
られている回転ドラム54には、外周面の所定の位置
に、先端チャック62が取付けられている。記録部22
では、この回転ドラム54に印刷版12を装着するとき
に、先ず、先端チャック62が、搬送コンベア42によ
って送り込まれる印刷版12の先端に対向する位置(印
刷版装着位置)で回転ドラム54を停止させる。
られている回転ドラム54には、外周面の所定の位置
に、先端チャック62が取付けられている。記録部22
では、この回転ドラム54に印刷版12を装着するとき
に、先ず、先端チャック62が、搬送コンベア42によ
って送り込まれる印刷版12の先端に対向する位置(印
刷版装着位置)で回転ドラム54を停止させる。
【0057】記録部22には、印刷版装着位置で先端チ
ャック62に対向して装着カム64が設けられている。
先端チャック62は、この装着カム64が回動して一端
側が押圧されることにより、回転ドラム54の周面との
間に印刷版12の挿入が可能となる。記録部22では、
印刷版12の先端が先端チャック62と回転ドラム54
の間に挿入された状態で、装着カム64を戻して先端チ
ャック62への押圧を解除することにより、印刷版12
の先端を先端チャック62と回転ドラム54の周面との
間で挟持して保持する。なお、このときに、印刷版12
は、パンチャー58によって穿設された切り欠きに、回
転ドラム54の周面の所定の位置に突設されている図示
しない位置決めピンが入り込むことにより、回転ドラム
54に対して位置決めされる。
ャック62に対向して装着カム64が設けられている。
先端チャック62は、この装着カム64が回動して一端
側が押圧されることにより、回転ドラム54の周面との
間に印刷版12の挿入が可能となる。記録部22では、
印刷版12の先端が先端チャック62と回転ドラム54
の間に挿入された状態で、装着カム64を戻して先端チ
ャック62への押圧を解除することにより、印刷版12
の先端を先端チャック62と回転ドラム54の周面との
間で挟持して保持する。なお、このときに、印刷版12
は、パンチャー58によって穿設された切り欠きに、回
転ドラム54の周面の所定の位置に突設されている図示
しない位置決めピンが入り込むことにより、回転ドラム
54に対して位置決めされる。
【0058】記録部22では、回転ドラム54に印刷版
12の先端が固定されると、回転ドラム54を装着露光
方向へ回転する。これにより、搬送コンベア42から送
り込まれる印刷版12は、回転ドラム54の周面に巻き
付けられる。
12の先端が固定されると、回転ドラム54を装着露光
方向へ回転する。これにより、搬送コンベア42から送
り込まれる印刷版12は、回転ドラム54の周面に巻き
付けられる。
【0059】回転ドラム54の周面近傍には、印刷版装
着位置よりも装着露光方向の下流側にスクイズローラ6
6が配置されている。このスクイズローラ66は、回転
ドラム54に向けて移動することにより回転ドラム54
に巻き付けられる印刷版12を回転ドラム54へ向けて
押圧し、印刷版12を回転ドラム54の周面に密着させ
る。
着位置よりも装着露光方向の下流側にスクイズローラ6
6が配置されている。このスクイズローラ66は、回転
ドラム54に向けて移動することにより回転ドラム54
に巻き付けられる印刷版12を回転ドラム54へ向けて
押圧し、印刷版12を回転ドラム54の周面に密着させ
る。
【0060】また、記録部22には、スクイズローラ6
6よりも回転ドラム54の装着露光方向上流側近傍に後
端チャック着脱ユニット68が設けられ、装着露光方向
の下流側近傍に取外しカム70が配置されている。後端
チャック着脱ユニット68には、回転ドラム54へ向け
て突出されたシャフト72の先端に後端チャック74が
装着されている。
6よりも回転ドラム54の装着露光方向上流側近傍に後
端チャック着脱ユニット68が設けられ、装着露光方向
の下流側近傍に取外しカム70が配置されている。後端
チャック着脱ユニット68には、回転ドラム54へ向け
て突出されたシャフト72の先端に後端チャック74が
装着されている。
【0061】記録部22では、回転ドラム54に巻き付
けた印刷版12の後端が、後端チャック着脱ユニット6
8に対向すると、シャフト72を突出させて、後端チャ
ック74を回転ドラム54の所定の位置に装着する。こ
れにより、後端チャック74が、回転ドラム54との間
で印刷版12の後端を挟持して保持する。
けた印刷版12の後端が、後端チャック着脱ユニット6
8に対向すると、シャフト72を突出させて、後端チャ
ック74を回転ドラム54の所定の位置に装着する。こ
れにより、後端チャック74が、回転ドラム54との間
で印刷版12の後端を挟持して保持する。
【0062】記録部22では、印刷版12の先端及び後
端を回転ドラム54に保持させるとスクイズローラ66
を離間させる。この後、記録部22では、回転ドラム5
4を所定の回転速度で高速回転させながら、この回転ド
ラム54の回転に同期させて、記録ヘッド部56から画
像データに基づいて変調した光ビームを照射する。これ
により、印刷版12が画像データに基づいて走査露光さ
れる。
端を回転ドラム54に保持させるとスクイズローラ66
を離間させる。この後、記録部22では、回転ドラム5
4を所定の回転速度で高速回転させながら、この回転ド
ラム54の回転に同期させて、記録ヘッド部56から画
像データに基づいて変調した光ビームを照射する。これ
により、印刷版12が画像データに基づいて走査露光さ
れる。
【0063】記録部22では、印刷版12への走査露光
が終了すると、印刷版12の後端を保持している後端チ
ャック74が後端チャック着脱ユニット68に対向する
位置で回転ドラム54を一時停止すると共に、スクイズ
ローラ66によって回転ドラム54との間で印刷版12
を挟持する。後端チャック着脱ユニット68は、後端チ
ャック74が対向して回転ドラム54の回転が停止する
と、回転ドラム54から後端チャック74を取り外す。
これにより、印刷版12の後端が開放される。
が終了すると、印刷版12の後端を保持している後端チ
ャック74が後端チャック着脱ユニット68に対向する
位置で回転ドラム54を一時停止すると共に、スクイズ
ローラ66によって回転ドラム54との間で印刷版12
を挟持する。後端チャック着脱ユニット68は、後端チ
ャック74が対向して回転ドラム54の回転が停止する
と、回転ドラム54から後端チャック74を取り外す。
これにより、印刷版12の後端が開放される。
【0064】記録部22では、回転ドラム54から後端
チャック74を取り外すと、回転ドラム54を印刷版1
2の取出し方向へ回転する。これにより、スクイズロー
ラ66と回転ドラム54の間から印刷版12が送出され
る。
チャック74を取り外すと、回転ドラム54を印刷版1
2の取出し方向へ回転する。これにより、スクイズロー
ラ66と回転ドラム54の間から印刷版12が送出され
る。
【0065】図2に示されるように、排出バッファ部2
4は、スクイズローラ66の上方側に設けられており、
回転ドラム54が印刷版12の取外し方向へ回転するこ
とにより、印刷版12は、後端側から排出バッファ部2
4へ向けて送り出される。また、回転ドラム54は、印
刷版12の取出し方向に回転して、先端チャック62が
取外しカム70に対向する印刷版取外し位置で停止す
る。記録部22では、この位置で取外しカム70を回動
することにより先端チャック62を押圧して、先端チャ
ック62と回転ドラム54との間での印刷版12の先端
の挟持を解除する。これにより、印刷版12が回転ドラ
ム54から取り外される。
4は、スクイズローラ66の上方側に設けられており、
回転ドラム54が印刷版12の取外し方向へ回転するこ
とにより、印刷版12は、後端側から排出バッファ部2
4へ向けて送り出される。また、回転ドラム54は、印
刷版12の取出し方向に回転して、先端チャック62が
取外しカム70に対向する印刷版取外し位置で停止す
る。記録部22では、この位置で取外しカム70を回動
することにより先端チャック62を押圧して、先端チャ
ック62と回転ドラム54との間での印刷版12の先端
の挟持を解除する。これにより、印刷版12が回転ドラ
ム54から取り外される。
【0066】一方、排出バッファ部24は、機枠14に
形成されている排出口76の内方側に設けられており、
排出ローラ78を備えている。この排出ローラ78の周
囲には、複数の小ローラ(一例として小ローラ80A、
80B、80C、80D、80E)が配置されており、
これらの小ローラ80A〜80Eの間に無端の搬送ベル
ト82が巻き掛けられている。これにより、排出ローラ
78には、小ローラ80Aと小ローラ80Eの間の1/
2周から3/4周の範囲で搬送ベルト82が巻き掛けら
れている。
形成されている排出口76の内方側に設けられており、
排出ローラ78を備えている。この排出ローラ78の周
囲には、複数の小ローラ(一例として小ローラ80A、
80B、80C、80D、80E)が配置されており、
これらの小ローラ80A〜80Eの間に無端の搬送ベル
ト82が巻き掛けられている。これにより、排出ローラ
78には、小ローラ80Aと小ローラ80Eの間の1/
2周から3/4周の範囲で搬送ベルト82が巻き掛けら
れている。
【0067】小ローラ80Aは、記録部22のスクイズ
ローラ66側へ向けて突設されており、ローラ84が対
向して配置されている。記録部22から送出された印刷
版12は、小ローラ80Aとローラ84の間へ向けて案
内され、小ローラ80Aとローラ84とに挟持される。
ローラ66側へ向けて突設されており、ローラ84が対
向して配置されている。記録部22から送出された印刷
版12は、小ローラ80Aとローラ84の間へ向けて案
内され、小ローラ80Aとローラ84とに挟持される。
【0068】排出バッファ部24では、排出ローラ78
を印刷版12の引き入れ方向(矢印D方向)に回転駆動
することにより、小ローラ80Aとローラ84に挟持し
た印刷版12を記録部22から引き出しながら排出ロー
ラ78と搬送ベルト82の間に案内し、排出ローラ78
と搬送ベルト82で挟持して排出ローラ78に巻き掛け
る。このとき、排出バッファ部24では、印刷版12の
先端部(記録部22から送出されるときの後端側)を小
ローラ80Aとローラ84に挟持することにより、排出
ローラ78に巻き掛けた印刷版12を一次的に保持す
る。
を印刷版12の引き入れ方向(矢印D方向)に回転駆動
することにより、小ローラ80Aとローラ84に挟持し
た印刷版12を記録部22から引き出しながら排出ロー
ラ78と搬送ベルト82の間に案内し、排出ローラ78
と搬送ベルト82で挟持して排出ローラ78に巻き掛け
る。このとき、排出バッファ部24では、印刷版12の
先端部(記録部22から送出されるときの後端側)を小
ローラ80Aとローラ84に挟持することにより、排出
ローラ78に巻き掛けた印刷版12を一次的に保持す
る。
【0069】一方、図2に二点鎖線で示されるように、
排出バッファ部24では、小ローラ80Aとローラ84
が排出口76に対向する位置へ移動する。このとき、小
ローラ80Aとアイドルローラ84が一体で回動するこ
とにより、印刷版12の先端が排出口76へ向けられ
る。なお、小ローラ80Aの上方の小ローラ80Bは、
小ローラ80Aの移動に追従して移動し、搬送ベルト8
2に一定の張力を付与するようになっている。
排出バッファ部24では、小ローラ80Aとローラ84
が排出口76に対向する位置へ移動する。このとき、小
ローラ80Aとアイドルローラ84が一体で回動するこ
とにより、印刷版12の先端が排出口76へ向けられ
る。なお、小ローラ80Aの上方の小ローラ80Bは、
小ローラ80Aの移動に追従して移動し、搬送ベルト8
2に一定の張力を付与するようになっている。
【0070】排出バッファ部24では、印刷版12の先
端を排出口76へ向けると、排出ローラ78を、排出口
76に隣接して配置している自動現像装置などの処理装
置での印刷版12の搬送速度に応じた回転速度で、印刷
版12の送出し方向(矢印D方向と反対方向)へ回転駆
動する。これにより、印刷版12が排出口76から送り
出される。
端を排出口76へ向けると、排出ローラ78を、排出口
76に隣接して配置している自動現像装置などの処理装
置での印刷版12の搬送速度に応じた回転速度で、印刷
版12の送出し方向(矢印D方向と反対方向)へ回転駆
動する。これにより、印刷版12が排出口76から送り
出される。
【0071】ところで、回転ドラム54には、印刷版1
2を回転ドラム54に巻き付けたときに、印刷版12の
先端を回転ドラム54の周面の所定の位置に固定する先
端チャック62が取付けられており、また、この印刷版
12の後端を固定する後端チャック74が装着されるよ
うになっている。
2を回転ドラム54に巻き付けたときに、印刷版12の
先端を回転ドラム54の周面の所定の位置に固定する先
端チャック62が取付けられており、また、この印刷版
12の後端を固定する後端チャック74が装着されるよ
うになっている。
【0072】図4に示されるように、先端チャック62
は、所定長さの帯板状に形成されたプレート150を備
えており、このプレート150が所定間隔で回転ドラム
54の軸線方向に沿って並べて配置されている。また、
後端チャック74は、所定長さの帯板状のプレート15
0を備えて、このプレート150が回転ドラム54の周
面に所定間隔で並べられて装着されるようになってい
る。なお、先端チャック62と、後端チャック74の機
能的な構造の違いはないが、プレート150の向きが異
なるのと、この実施の形態においては、先端チャック6
2が回転ドラム54に対して常に取り付け状態であるこ
と、後端チャック74が回転ドラム54に対して着脱可
能であること、が異なっている。
は、所定長さの帯板状に形成されたプレート150を備
えており、このプレート150が所定間隔で回転ドラム
54の軸線方向に沿って並べて配置されている。また、
後端チャック74は、所定長さの帯板状のプレート15
0を備えて、このプレート150が回転ドラム54の周
面に所定間隔で並べられて装着されるようになってい
る。なお、先端チャック62と、後端チャック74の機
能的な構造の違いはないが、プレート150の向きが異
なるのと、この実施の形態においては、先端チャック6
2が回転ドラム54に対して常に取り付け状態であるこ
と、後端チャック74が回転ドラム54に対して着脱可
能であること、が異なっている。
【0073】以下、先端チャック62及び後端チャック
74の構造を図5及び図6に従い説明する。なお、回転
ドラム54に対して着脱可能な機構が設けられた後端チ
ャック74を例にとり説明する。本実施の形態における
先端チャック62と後端チャック74との構造上の違い
は、先端チャック62が回転ドラム54に固定状態とさ
れているのに対し、後端チャック74が回転ドラム54
に対し、着脱可能とされている点のみである。
74の構造を図5及び図6に従い説明する。なお、回転
ドラム54に対して着脱可能な機構が設けられた後端チ
ャック74を例にとり説明する。本実施の形態における
先端チャック62と後端チャック74との構造上の違い
は、先端チャック62が回転ドラム54に固定状態とさ
れているのに対し、後端チャック74が回転ドラム54
に対し、着脱可能とされている点のみである。
【0074】後端チャック74のプレート150は、そ
の長手方向に沿う所定の3箇所における幅方向略中間部
に、貫通孔152が形成され、支柱154が挿入されて
いる。支柱154は、矩形ブロック状の基部154A
(詳細は後述)と、この基部154Aの上面に立設され
た円柱状の支持部154Bとで構成されている。支持部
154Bの根元側には、円筒形のスペーサ156が挿通
されており、プレート150を基部154Aから所定の
高さで支持することができるようになっている。
の長手方向に沿う所定の3箇所における幅方向略中間部
に、貫通孔152が形成され、支柱154が挿入されて
いる。支柱154は、矩形ブロック状の基部154A
(詳細は後述)と、この基部154Aの上面に立設され
た円柱状の支持部154Bとで構成されている。支持部
154Bの根元側には、円筒形のスペーサ156が挿通
されており、プレート150を基部154Aから所定の
高さで支持することができるようになっている。
【0075】一方、図4に示されるように、回転ドラム
54の周面には、複数本の溝部90が所定間隔で形成さ
れており、後端チャック74は、支柱154の基部15
4Aが溝部90に収容された状態で回転ドラム54に取
付けられる。この収容状態では、支柱154が、装着溝
90と支柱154との接触点を中心に、ドラム周方向に
回転可能となっている。
54の周面には、複数本の溝部90が所定間隔で形成さ
れており、後端チャック74は、支柱154の基部15
4Aが溝部90に収容された状態で回転ドラム54に取
付けられる。この収容状態では、支柱154が、装着溝
90と支柱154との接触点を中心に、ドラム周方向に
回転可能となっている。
【0076】ここで、図7に示される如く、溝部90の
断面形状は略台形となっており、開口端の幅寸法W1が
底部の幅寸法W2よりも小さく形成されている。これに
対して支柱154における溝部90への収容部分は、矩
形状であり、対向する一対の辺の一方の寸法W3は前記
溝部90の開口部の幅寸法W1よりも小さく、他方の寸
法W4は溝部90の底部90Aの幅寸法W2よりも小さ
く、かつ開口部90Bの幅寸法W1よりも大きく形成さ
れている。このため、支柱154を溝部90に挿入する
際には、細幅の辺を溝部90の幅方向に合わせておくこ
とで挿入可能となり、挿入後に略90°回転させること
で、抜け止めが施されることになる。
断面形状は略台形となっており、開口端の幅寸法W1が
底部の幅寸法W2よりも小さく形成されている。これに
対して支柱154における溝部90への収容部分は、矩
形状であり、対向する一対の辺の一方の寸法W3は前記
溝部90の開口部の幅寸法W1よりも小さく、他方の寸
法W4は溝部90の底部90Aの幅寸法W2よりも小さ
く、かつ開口部90Bの幅寸法W1よりも大きく形成さ
れている。このため、支柱154を溝部90に挿入する
際には、細幅の辺を溝部90の幅方向に合わせておくこ
とで挿入可能となり、挿入後に略90°回転させること
で、抜け止めが施されることになる。
【0077】ここで、先端チャック62の場合には、着
脱が不要であるため、上記のような構造である必要はな
く、例えば、ボルト締め等で固定してもよいが、同一の
構造を適用し、常に固定状態としてもよい。
脱が不要であるため、上記のような構造である必要はな
く、例えば、ボルト締め等で固定してもよいが、同一の
構造を適用し、常に固定状態としてもよい。
【0078】なお、このプレート150は、全ての部品
が取り付いた状態で、その重心位置が、支柱154の軸
線よりも図8及び図9の右方向とされている。
が取り付いた状態で、その重心位置が、支柱154の軸
線よりも図8及び図9の右方向とされている。
【0079】後端チャック74のプレート150には、
幅方向の一端側にクランプ部160が形成されている。
クランプ部160は、少なくとも回転ドラム54と対向
する平面にゴムシート160Aが貼り付けられた薄板棒
状の挟持部材162と、この挟持部材162とにより後
述する金属プレート158を挟んで固定する薄板棒状の
補助部材164と、で構成されている。
幅方向の一端側にクランプ部160が形成されている。
クランプ部160は、少なくとも回転ドラム54と対向
する平面にゴムシート160Aが貼り付けられた薄板棒
状の挟持部材162と、この挟持部材162とにより後
述する金属プレート158を挟んで固定する薄板棒状の
補助部材164と、で構成されている。
【0080】ゴムシート160Aは、印刷版12に直接
接触する部分であり、印刷版12をクランプ部160
と、回転ドラム54の周面とによって挟持するときの最
大静止摩擦係数を決める重要な要素となっている。すな
わち、このゴムシート160Aにより、クランプ部16
0と印刷版12との間での最大静止摩擦係数μ1(本実
施の形態ではμ1=1.0)が決まることになる。な
お、印刷版12と回転ドラム54との間の最大静止摩擦
係数μ2(本実施の形態では、μ2=0.5)は、それぞ
れの材質等で定まるものである。
接触する部分であり、印刷版12をクランプ部160
と、回転ドラム54の周面とによって挟持するときの最
大静止摩擦係数を決める重要な要素となっている。すな
わち、このゴムシート160Aにより、クランプ部16
0と印刷版12との間での最大静止摩擦係数μ1(本実
施の形態ではμ1=1.0)が決まることになる。な
お、印刷版12と回転ドラム54との間の最大静止摩擦
係数μ2(本実施の形態では、μ2=0.5)は、それぞ
れの材質等で定まるものである。
【0081】また、プレート150の図8の右端部の下
面側には、略くの字型に屈曲された板ばね180の一端
部が固着されている。この板ばね180は、その屈曲方
向が、回転ドラム54に接近する方向であり、その他端
部には錘182が取り付けられている。錘182の先端
面は円弧面とされている。
面側には、略くの字型に屈曲された板ばね180の一端
部が固着されている。この板ばね180は、その屈曲方
向が、回転ドラム54に接近する方向であり、その他端
部には錘182が取り付けられている。錘182の先端
面は円弧面とされている。
【0082】この板ばね180及び錘182は、回転ド
ラム54に取り付けられるときには、回転ドラム54に
設けられた溝部90に収容されることになる。すなわ
ち、後端保持装置74が回転ドラム54に接近すると、
まず、溝部90の底面に錘182が当接し、さらに接近
すると、板ばね180が弾性変形することになる。この
弾性変形により発生した付勢力は、プレート150を支
柱154をに支点として回動させる力(与圧力T0)と
なり、これにより、クランプ部160による押圧力が形
成される。なお、上記板ばねの弾性変形時に錘182が
溝部90の底面を摺動するが、この摺動面が円弧面とな
っているので、比較的最大静止摩擦係数が小さく、円滑
に摺動させることができるようになっている。
ラム54に取り付けられるときには、回転ドラム54に
設けられた溝部90に収容されることになる。すなわ
ち、後端保持装置74が回転ドラム54に接近すると、
まず、溝部90の底面に錘182が当接し、さらに接近
すると、板ばね180が弾性変形することになる。この
弾性変形により発生した付勢力は、プレート150を支
柱154をに支点として回動させる力(与圧力T0)と
なり、これにより、クランプ部160による押圧力が形
成される。なお、上記板ばねの弾性変形時に錘182が
溝部90の底面を摺動するが、この摺動面が円弧面とな
っているので、比較的最大静止摩擦係数が小さく、円滑
に摺動させることができるようになっている。
【0083】クランプ部160は、プレート150の肉
厚方向(以下、上下方向という)に移動可能とされてお
り、1枚のプレート150に対して長手方向に3個連続
して設けられている。図10に示される如く、それぞれ
のクランプ部160の長手方向(回転ドラム54の軸線
方向)両端部は、前記補助部材164の方が挟持部材1
62よりも長く形成され、舌片部164Aとなってい
る。この舌片部164Aは、プレート150の長手方向
両端部及び中央部に取付けられた支持プレート166の
フック部166Aに支持されている。フック部166A
は、略コ字型に屈強され、その内方に舌片部164Aが
収容されている。これにより、クランプ部160は、フ
ック部166Aの上下壁によって上下方向の移動量が制
限されると共に、下壁によって抜け落ちることが防止さ
れる。
厚方向(以下、上下方向という)に移動可能とされてお
り、1枚のプレート150に対して長手方向に3個連続
して設けられている。図10に示される如く、それぞれ
のクランプ部160の長手方向(回転ドラム54の軸線
方向)両端部は、前記補助部材164の方が挟持部材1
62よりも長く形成され、舌片部164Aとなってい
る。この舌片部164Aは、プレート150の長手方向
両端部及び中央部に取付けられた支持プレート166の
フック部166Aに支持されている。フック部166A
は、略コ字型に屈強され、その内方に舌片部164Aが
収容されている。これにより、クランプ部160は、フ
ック部166Aの上下壁によって上下方向の移動量が制
限されると共に、下壁によって抜け落ちることが防止さ
れる。
【0084】また、このクランプ部160は、プレート
150内に形成された案内溝(図示省略)に案内され
て、プレート150の幅方向(以下、スライド方向とい
う)に所定量移動可能となっている。
150内に形成された案内溝(図示省略)に案内され
て、プレート150の幅方向(以下、スライド方向とい
う)に所定量移動可能となっている。
【0085】各クランプ部160の図8及び図9の右側
面(図5及び図6において切欠部160Bが形成される
側面)には、圧縮コイルばね168の一端部が当接けら
れている。この圧縮コイルばね168の他端は、プレー
ト150内部の壁面に設けられた円溝(図示省略)に挿
入保持されており、これにより、クランプ部160は、
圧縮コイルばね168の付勢力により、印刷版12が挿
入してくる方向側のスライド範囲の端部へ付勢され保持
されるようになっている(以下、この位置を原位置とい
う)。
面(図5及び図6において切欠部160Bが形成される
側面)には、圧縮コイルばね168の一端部が当接けら
れている。この圧縮コイルばね168の他端は、プレー
ト150内部の壁面に設けられた円溝(図示省略)に挿
入保持されており、これにより、クランプ部160は、
圧縮コイルばね168の付勢力により、印刷版12が挿
入してくる方向側のスライド範囲の端部へ付勢され保持
されるようになっている(以下、この位置を原位置とい
う)。
【0086】また、前述したように、クランプ部160
を構成する挟持部材162と補助部材164との間に
は、薄肉で可撓性を有する金属プレート158の一端部
が挟持されている。
を構成する挟持部材162と補助部材164との間に
は、薄肉で可撓性を有する金属プレート158の一端部
が挟持されている。
【0087】金属プレート158は、平面視でロ字型
(枠型)とされており、前記挟持された辺と直交する2
辺がプレート150の図8及び図9の右端部まで延設さ
れている。なお、金属プレート158が枠状であるのは
機能的な理由ではなく、他の部品との干渉を防止するた
めである。従って、この干渉がなければ平板状であって
もよい。
(枠型)とされており、前記挟持された辺と直交する2
辺がプレート150の図8及び図9の右端部まで延設さ
れている。なお、金属プレート158が枠状であるのは
機能的な理由ではなく、他の部品との干渉を防止するた
めである。従って、この干渉がなければ平板状であって
もよい。
【0088】前記プレート150の図8及び図9の右端
部には、支持体170を介して断面が略正方形の棒状の
回転部材172が取り付けられている。この回転部材1
72は、断面が略正方形の矩形ブロック状の前記支持体
170に軸支されており、支持体170に対して回転可
能となっている。なお、支持体170には取付フランジ
170Aが一体形成されており、プレート150に固着
されている。
部には、支持体170を介して断面が略正方形の棒状の
回転部材172が取り付けられている。この回転部材1
72は、断面が略正方形の矩形ブロック状の前記支持体
170に軸支されており、支持体170に対して回転可
能となっている。なお、支持体170には取付フランジ
170Aが一体形成されており、プレート150に固着
されている。
【0089】回転部材172には、一端部が、当該回転
部材172の下端面に形成された切欠部172Aに緊密
に収容されるようにフラップ174が取り付けられてい
る。フラップ174は、前記切欠部172Aに収容され
る基部174Aから一対の翼体174Bがクランプ部1
60方向に延設されており、この翼体174Bの先端部
には錘176が固着されている。このような構造におい
て、後端チャック74が回転ドラム54へ固定されて回
転すると、フラップ174に対して遠心力が加わり、か
つ錘176によってその遠心力が有効に作用し、回転部
材172を回転させることができる。
部材172の下端面に形成された切欠部172Aに緊密
に収容されるようにフラップ174が取り付けられてい
る。フラップ174は、前記切欠部172Aに収容され
る基部174Aから一対の翼体174Bがクランプ部1
60方向に延設されており、この翼体174Bの先端部
には錘176が固着されている。このような構造におい
て、後端チャック74が回転ドラム54へ固定されて回
転すると、フラップ174に対して遠心力が加わり、か
つ錘176によってその遠心力が有効に作用し、回転部
材172を回転させることができる。
【0090】この回転部材172の上端面には、前記金
属プレート158の他端部が配置され、この上端面と、
薄板棒状の固定部材178によって挟持固着されてい
る。
属プレート158の他端部が配置され、この上端面と、
薄板棒状の固定部材178によって挟持固着されてい
る。
【0091】このため、金属プレート158には、回転
部材172の回転によって、緊張力(引張力)が付与さ
れることになる。なお、回転部材172の回転力が引張
力に変換されるのは、金蔵プレート150の撓み、すな
わち、回転部材172への金属プレート158の巻き付
きによるものである。なお、移動力が僅かであるため、
見掛け上は、金属プレート158はほとんど平面移動と
なる。
部材172の回転によって、緊張力(引張力)が付与さ
れることになる。なお、回転部材172の回転力が引張
力に変換されるのは、金蔵プレート150の撓み、すな
わち、回転部材172への金属プレート158の巻き付
きによるものである。なお、移動力が僅かであるため、
見掛け上は、金属プレート158はほとんど平面移動と
なる。
【0092】ここで、前記金属プレート158の引張力
は、前記圧縮コイルばね168付勢力に抗してクランプ
部160を原位置から図8及び図9の右方向(矢印C方
向)へ移動させることが可能となっている。
は、前記圧縮コイルばね168付勢力に抗してクランプ
部160を原位置から図8及び図9の右方向(矢印C方
向)へ移動させることが可能となっている。
【0093】また、プレート150の図8及び図9の右
端部の下面側(金属プレート158の枠内)には、略く
の字型に屈曲された板ばね180の一端部が固着されて
いる。この板ばね180は、その屈曲方向が、回転ドラ
ム54に接近する方向であり、その他端部には錘182
が取り付けられている。錘182の先端面は円弧面とさ
れている。
端部の下面側(金属プレート158の枠内)には、略く
の字型に屈曲された板ばね180の一端部が固着されて
いる。この板ばね180は、その屈曲方向が、回転ドラ
ム54に接近する方向であり、その他端部には錘182
が取り付けられている。錘182の先端面は円弧面とさ
れている。
【0094】この板ばね180及び錘182は、回転ド
ラム54に取り付けられるときには、回転ドラム54に
設けられた溝部90に収容されることになる。すなわ
ち、後端チャック74が回転ドラム54に接近すると、
まず、溝部90の底面に錘182が当接し、さらに接近
すると、板ばね180が弾性変形することになる。この
弾性変形により発生した付勢力は、プレート150を支
柱154をに支点として回動させる力となり、これによ
り、クランプ部160による押圧力が形成される。な
お、上記板ばねの弾性変形時に錘182が溝部90の底
面を摺動するが、この摺動面が円弧面となっているの
で、比較的最大静止摩擦係数が小さく、円滑に摺動させ
ることができるようになっている。
ラム54に取り付けられるときには、回転ドラム54に
設けられた溝部90に収容されることになる。すなわ
ち、後端チャック74が回転ドラム54に接近すると、
まず、溝部90の底面に錘182が当接し、さらに接近
すると、板ばね180が弾性変形することになる。この
弾性変形により発生した付勢力は、プレート150を支
柱154をに支点として回動させる力となり、これによ
り、クランプ部160による押圧力が形成される。な
お、上記板ばねの弾性変形時に錘182が溝部90の底
面を摺動するが、この摺動面が円弧面となっているの
で、比較的最大静止摩擦係数が小さく、円滑に摺動させ
ることができるようになっている。
【0095】上記構成の後端保持装置74(先端保持装
置62)では、以下の表1に示すような変数で表すと、
以下に示す(8)式が成り立つように設定されている。
これは、前記(1)式と同一である。
置62)では、以下の表1に示すような変数で表すと、
以下に示す(8)式が成り立つように設定されている。
これは、前記(1)式と同一である。
【0096】
【表1】
【0097】
【数8】
【0098】この(8)式が成り立つように引張力F設
定されることで、本実施の形態の後端保持装置74と先
端保持装置62は、回転ドラム54が回転して遠心力が
働くと、それぞれ印刷版12を回転ドラム54との間で
挟持して保持すると共に、上記遠心力を利用して、印刷
版12を緊張する方向に互いに引っ張り合うようになっ
ている。
定されることで、本実施の形態の後端保持装置74と先
端保持装置62は、回転ドラム54が回転して遠心力が
働くと、それぞれ印刷版12を回転ドラム54との間で
挟持して保持すると共に、上記遠心力を利用して、印刷
版12を緊張する方向に互いに引っ張り合うようになっ
ている。
【0099】また、上記構成の本実施の形態に係る後端
保持装置74(先端保持装置62)は、前記発明の解決
するための手段の項で示したような模式図で示すと、図
11の如くなる。
保持装置74(先端保持装置62)は、前記発明の解決
するための手段の項で示したような模式図で示すと、図
11の如くなる。
【0100】図11に示すように、引張力Fに相当する
部分は、支持体170の回転によって生じる金属プレー
ト158を引っ張る力に変換することができる。すなわ
ち、支持体170の回転軸から半径方向に延びる板ばね
180の長さ寸法をL4、この板ばね180の先端に設
けられた錘176の重量をn、プレート150の水平線
を基準とした板ばね180の傾斜角度をθ、回転ドラム
54の中心から錘176までの距離をβr、錘176と
支持体170の回転軸心との垂直方向の距離をL5とし
た場合、引張力Fは、以下の(9)式によって表すこと
ができる。
部分は、支持体170の回転によって生じる金属プレー
ト158を引っ張る力に変換することができる。すなわ
ち、支持体170の回転軸から半径方向に延びる板ばね
180の長さ寸法をL4、この板ばね180の先端に設
けられた錘176の重量をn、プレート150の水平線
を基準とした板ばね180の傾斜角度をθ、回転ドラム
54の中心から錘176までの距離をβr、錘176と
支持体170の回転軸心との垂直方向の距離をL5とし
た場合、引張力Fは、以下の(9)式によって表すこと
ができる。
【0101】
【数9】
【0102】この(9)式において、cosθ≒1とし、
(L4/L5)nβを係数kと置きかえることで、以下の
(10)式とすることができる。
(L4/L5)nβを係数kと置きかえることで、以下の
(10)式とすることができる。
【0103】
【数10】
【0104】以下に本実施の形態の作用を説明する。
【0105】画像露光装置10では、印刷版12に露光
する画像データが入力され、画像露光を行う印刷版12
のサイズ及び露光枚数が設定されて、画像露光の開始が
指示されると、印刷版12への画像露光処理を開始す
る。なお、これらの処理は、画像露光装置10に操作パ
ネルを設け、この操作パネルのスイッチ操作によって指
示するものであっても良く、画像露光装置10に画像デ
ータを出力する画像処理装置等からの信号によって画像
露光装置10の処理開始を指示するものであっても良
い。
する画像データが入力され、画像露光を行う印刷版12
のサイズ及び露光枚数が設定されて、画像露光の開始が
指示されると、印刷版12への画像露光処理を開始す
る。なお、これらの処理は、画像露光装置10に操作パ
ネルを設け、この操作パネルのスイッチ操作によって指
示するものであっても良く、画像露光装置10に画像デ
ータを出力する画像処理装置等からの信号によって画像
露光装置10の処理開始を指示するものであっても良
い。
【0106】画像露光装置10では、処理の開始が指示
されると、指定されたサイズの印刷版12を収容してい
るカセット16に対応する位置へ反転ユニット28と共
に枚葉ユニット30を移動させ、吸盤38によって該当
するカセット16内の印刷版12を吸着して取出し、反
転ユニット28の反転ローラ32と搬送ベルト36の間
へ送り込む。これにより、印刷版12は、反転ローラ3
2と搬送ベルト36に挟持搬送され、搬送コンベア42
へ送られる。
されると、指定されたサイズの印刷版12を収容してい
るカセット16に対応する位置へ反転ユニット28と共
に枚葉ユニット30を移動させ、吸盤38によって該当
するカセット16内の印刷版12を吸着して取出し、反
転ユニット28の反転ローラ32と搬送ベルト36の間
へ送り込む。これにより、印刷版12は、反転ローラ3
2と搬送ベルト36に挟持搬送され、搬送コンベア42
へ送られる。
【0107】搬送コンベア42は、まず、この印刷版1
2の先端をパンチャー58の銜え口60に挿入する。パ
ンチャー58は、挿入された印刷版12の所定の位置に
位置決め用の切り欠きを穿設する。搬送コンベア42
は、印刷版12に切り欠きが穿設されると、この印刷版
12をパンチャー58の銜え口60から引き出して、回
転ドラム54の周面へ向けて送り出す。
2の先端をパンチャー58の銜え口60に挿入する。パ
ンチャー58は、挿入された印刷版12の所定の位置に
位置決め用の切り欠きを穿設する。搬送コンベア42
は、印刷版12に切り欠きが穿設されると、この印刷版
12をパンチャー58の銜え口60から引き出して、回
転ドラム54の周面へ向けて送り出す。
【0108】記録部22では、この印刷版12の先端を
先端チャック62によって回転ドラム54に保持させる
と、スクイズローラ66によってスクイズしながら印刷
版12を回転ドラム54に巻き付け、印刷版12の後端
を後端チャック74によって回転ドラム54に保持させ
る。この保持の手順については、後述する。
先端チャック62によって回転ドラム54に保持させる
と、スクイズローラ66によってスクイズしながら印刷
版12を回転ドラム54に巻き付け、印刷版12の後端
を後端チャック74によって回転ドラム54に保持させ
る。この保持の手順については、後述する。
【0109】この後、記録部22では、回転ドラム54
を高速回転しながら記録ヘッド部56から画像データに
基づいた光ビームを印刷版12に照射して、印刷版12
を走査露光する。この高速回転時、前記先端チャック6
2及び後端チャック74は、回転ドラム54の回転によ
る遠心力の作用で、印刷版12を挟持する力、並びに印
刷版12を緊張させる力(浮き防止)が働くようになっ
ている。この詳細な作用については、保持の手順と共に
後述する。
を高速回転しながら記録ヘッド部56から画像データに
基づいた光ビームを印刷版12に照射して、印刷版12
を走査露光する。この高速回転時、前記先端チャック6
2及び後端チャック74は、回転ドラム54の回転によ
る遠心力の作用で、印刷版12を挟持する力、並びに印
刷版12を緊張させる力(浮き防止)が働くようになっ
ている。この詳細な作用については、保持の手順と共に
後述する。
【0110】印刷版12の走査露光が終了すると、先端
チャック62を取外して、印刷版12を排出バッファ部
24へ送り出す。
チャック62を取外して、印刷版12を排出バッファ部
24へ送り出す。
【0111】排出バッファ部24では、印刷版12を小
ローラ80Aとローラ84によって挟持搬送して排出ロ
ーラ78に巻き掛けた後、小ローラ80Aとローラ84
を排出口76に対向させて、排出口76から所定の搬送
速度で送り出す。
ローラ80Aとローラ84によって挟持搬送して排出ロ
ーラ78に巻き掛けた後、小ローラ80Aとローラ84
を排出口76に対向させて、排出口76から所定の搬送
速度で送り出す。
【0112】次に、先端チャック62と後端チャック7
4とによる印刷版12の回転ドラム54への挟持並びに
緊張の手順、並びに維持について説明する。なお、以下
では、先端チャック62と後端チャック74とは、同じ
作用であるため、後端チャック74を例にとり説明す
る。 (後端チャック74の着脱)まず、後端チャック74を
回転ドラム54に装着する場合、支柱154の基部15
4Aが回転ドラム54の溝部90に収容するべく、溝部
90の開口幅方向に対して、短辺側を対応させる。これ
により、基部154Aは円滑に溝部90に収容される。
収容後は、支柱154全体を略90°回転させること
で、基部154Aの長辺側が溝部90の開口幅方向に沿
うようになり、抜け止めが施される。
4とによる印刷版12の回転ドラム54への挟持並びに
緊張の手順、並びに維持について説明する。なお、以下
では、先端チャック62と後端チャック74とは、同じ
作用であるため、後端チャック74を例にとり説明す
る。 (後端チャック74の着脱)まず、後端チャック74を
回転ドラム54に装着する場合、支柱154の基部15
4Aが回転ドラム54の溝部90に収容するべく、溝部
90の開口幅方向に対して、短辺側を対応させる。これ
により、基部154Aは円滑に溝部90に収容される。
収容後は、支柱154全体を略90°回転させること
で、基部154Aの長辺側が溝部90の開口幅方向に沿
うようになり、抜け止めが施される。
【0113】なお、後端チャック74を回転ドラム54
から取外す場合には、基部154Aを略90°回転さ
せ、ひき抜けばよい。 (印刷版12の挟持(クランプ))印刷版12の端部が
回転ドラム54とプレート150との間にくると、先端
チャック62では、カム64による回転阻止を解除する
ことで、板ばね180の付勢力でプレート150が支柱
を支点として回動する。この回動により、クランプ部1
60が回転ドラム54の周面方向へ移動するため、この
クランプ部160と、回転ドラム54の周面とで印刷版
12を挟持することができる。
から取外す場合には、基部154Aを略90°回転さ
せ、ひき抜けばよい。 (印刷版12の挟持(クランプ))印刷版12の端部が
回転ドラム54とプレート150との間にくると、先端
チャック62では、カム64による回転阻止を解除する
ことで、板ばね180の付勢力でプレート150が支柱
を支点として回動する。この回動により、クランプ部1
60が回転ドラム54の周面方向へ移動するため、この
クランプ部160と、回転ドラム54の周面とで印刷版
12を挟持することができる。
【0114】また、後端チャック74では、印刷版12
が所定位置にきた時点で、回転ドラム54への装着がな
されるため、この装着移動に伴なって、板ばね180の
付勢力が働き(板ばね180の先端の錘182が最先に
溝部90の底面に到達する)、徐々にプレート150を
支柱154を支点として回動させ、位置決めされていた
印刷版12を回転ドラム54の周面との間で挟持するこ
とができる。
が所定位置にきた時点で、回転ドラム54への装着がな
されるため、この装着移動に伴なって、板ばね180の
付勢力が働き(板ばね180の先端の錘182が最先に
溝部90の底面に到達する)、徐々にプレート150を
支柱154を支点として回動させ、位置決めされていた
印刷版12を回転ドラム54の周面との間で挟持するこ
とができる。
【0115】印刷版12の先端チャック62及び後端チ
ャック74による保持が整うと、回転ドラム54は、画
像記録のために高速で回転を開始する。
ャック74による保持が整うと、回転ドラム54は、画
像記録のために高速で回転を開始する。
【0116】この回転により、プレート150は、遠心
力によって支柱を支点として回動する。このとき、プレ
ート150の重心が支柱154を挟んでクランプ部16
0と相反する方向にあるため、遠心力による回動は、前
記板ばね180の付勢力による回動と同一方向となる。
このため、回転ドラム54の高速回転中、すなわち画像
記録中は、印刷版12の先後端の挟持力を増大させるこ
とができる。 (印刷版12の緊張)回転ドラム54の高速回転による
遠心力は、フラップ174にも作用する。このフラップ
174の翼体174Bには錘176が取り付けられてい
るため、遠心力による翼体174Bの軸回転のモーメン
トが増大し、この力によって回転部材172を回転させ
ることになる。回転部材172は、フラップ174が下
面側に取り付けられているため、図8及び図9の時計回
り方向の回転となる。ここで、回転部材172が図8及
び図9の時計回り方向に回転すると、回転部材172の
上端部に取り付けられた金属プレート158が回転部材
172に巻き付くように移動する。これにより、金属プ
レート158には、緊張方向(引張方向)の力が作用す
る。
力によって支柱を支点として回動する。このとき、プレ
ート150の重心が支柱154を挟んでクランプ部16
0と相反する方向にあるため、遠心力による回動は、前
記板ばね180の付勢力による回動と同一方向となる。
このため、回転ドラム54の高速回転中、すなわち画像
記録中は、印刷版12の先後端の挟持力を増大させるこ
とができる。 (印刷版12の緊張)回転ドラム54の高速回転による
遠心力は、フラップ174にも作用する。このフラップ
174の翼体174Bには錘176が取り付けられてい
るため、遠心力による翼体174Bの軸回転のモーメン
トが増大し、この力によって回転部材172を回転させ
ることになる。回転部材172は、フラップ174が下
面側に取り付けられているため、図8及び図9の時計回
り方向の回転となる。ここで、回転部材172が図8及
び図9の時計回り方向に回転すると、回転部材172の
上端部に取り付けられた金属プレート158が回転部材
172に巻き付くように移動する。これにより、金属プ
レート158には、緊張方向(引張方向)の力が作用す
る。
【0117】この金属プレート158の引張方向の移動
は、圧縮コイルばね168の付勢力に抗して、クランプ
部160を原位置からスライドさせる力となる。
は、圧縮コイルばね168の付勢力に抗して、クランプ
部160を原位置からスライドさせる力となる。
【0118】クランプ部160が原位置からスライドす
ると、回転ドラム54との間で挟持していた印刷版12
を緊張方向へ引っ張ることになる。この場合、クランプ
部160の印刷版12への接触が面接触であるため、最
大静止摩擦係数が大きく、確実に印刷版12を緊張させ
ることができる。
ると、回転ドラム54との間で挟持していた印刷版12
を緊張方向へ引っ張ることになる。この場合、クランプ
部160の印刷版12への接触が面接触であるため、最
大静止摩擦係数が大きく、確実に印刷版12を緊張させ
ることができる。
【0119】この作用が、印刷版12の先後端で同時に
起きるため、印刷版12の中間部が回転ドラム54の周
面に対して浮きが発生することがなくなる。
起きるため、印刷版12の中間部が回転ドラム54の周
面に対して浮きが発生することがなくなる。
【0120】仮に浮きが発生すると、印刷版12の表面
への画像記録時のレーザビームの焦点位置からずれるこ
とになるが、本実施の形態では、クランプ部160によ
って印刷版12の先後端を回転ドラム54との間に挟持
し(板ばね180とプレート150に加わる遠心力との
双方の力を合力)、かつ印刷版12を緊張させる(フラ
ップ174に加わる遠心力)ようにしたため、印刷版1
2の中間部が浮くようなことがなく、画質の劣化を防止
することができる。
への画像記録時のレーザビームの焦点位置からずれるこ
とになるが、本実施の形態では、クランプ部160によ
って印刷版12の先後端を回転ドラム54との間に挟持
し(板ばね180とプレート150に加わる遠心力との
双方の力を合力)、かつ印刷版12を緊張させる(フラ
ップ174に加わる遠心力)ようにしたため、印刷版1
2の中間部が浮くようなことがなく、画質の劣化を防止
することができる。
【0121】ここで、印刷版12を緊張させる方向へ移
動させる力F(引張力F)は、クランプ部160と印刷
版12との間に生じる最大静止摩擦係数μ1、印刷版1
2と回転ドラム54との間に生じる最大静止摩擦係数μ
2と、が印刷版12の中間部の浮きを防止する効果の度
合いに大きな影響を及ぼす。また、有効な引張力Fの設
定には、前記最大静止摩擦係数μ1、μ2に加え、前述し
た表1に示される表1に記載された項目のそれぞれに対
して相関関係を持つ。
動させる力F(引張力F)は、クランプ部160と印刷
版12との間に生じる最大静止摩擦係数μ1、印刷版1
2と回転ドラム54との間に生じる最大静止摩擦係数μ
2と、が印刷版12の中間部の浮きを防止する効果の度
合いに大きな影響を及ぼす。また、有効な引張力Fの設
定には、前記最大静止摩擦係数μ1、μ2に加え、前述し
た表1に示される表1に記載された項目のそれぞれに対
して相関関係を持つ。
【0122】そこで、以下の(11)式が成り立つよう
に引張力Fを決めることで、クランプ部160と印刷版
12との間は滑りが生じず、一方、印刷版12と回転ド
ラム54との間は滑りが生じるような引張力Fを得るこ
とができる。
に引張力Fを決めることで、クランプ部160と印刷版
12との間は滑りが生じず、一方、印刷版12と回転ド
ラム54との間は滑りが生じるような引張力Fを得るこ
とができる。
【0123】
【数11】
【0124】さらに、設計の自由度を得るためには、最
大静止摩擦係数μ1、μ2や前記表1に記載された項目に
制限を加えることを回避することが好ましい。そこで、
引張力Fに相当する力として、支持体170の回転によ
って生じる金属プレート158を引っ張る力に変換する
ことができる。
大静止摩擦係数μ1、μ2や前記表1に記載された項目に
制限を加えることを回避することが好ましい。そこで、
引張力Fに相当する力として、支持体170の回転によ
って生じる金属プレート158を引っ張る力に変換する
ことができる。
【0125】すなわち、支持体170の回転軸から半径
方向に延びる板ばね180の長さ寸法をL4、この板ば
ね180の先端に設けられた錘176の重量をn、プレ
ート150の水平線を基準とした板ばね180の傾斜角
度をθ、回転ドラム54の中心から錘176までの距離
をβr、錘176と支持体170の回転軸心との垂直方
向の距離をL5とした場合、引張力Fは、以下の(1
2)式によって表すことができる。
方向に延びる板ばね180の長さ寸法をL4、この板ば
ね180の先端に設けられた錘176の重量をn、プレ
ート150の水平線を基準とした板ばね180の傾斜角
度をθ、回転ドラム54の中心から錘176までの距離
をβr、錘176と支持体170の回転軸心との垂直方
向の距離をL5とした場合、引張力Fは、以下の(1
2)式によって表すことができる。
【0126】
【数12】
【0127】この(12)式において、cosθ≒1と
し、(L4/L5)nβを係数kと置きかえることで、以
下の(13)式とすることができる。
し、(L4/L5)nβを係数kと置きかえることで、以
下の(13)式とすることができる。
【0128】
【数13】
【0129】この結果、係数kに相当する板ばね180
の長さを調整要素とすることができ、設計の自由度を増
すことができる。なお、必要であれば、重心位置を移動
するようにしてもよい。重心位置が変われば、L2を変
更することができる。この重心位置の移動は、バランサ
等を貼り付ける等簡単な作業で行うことができる。
の長さを調整要素とすることができ、設計の自由度を増
すことができる。なお、必要であれば、重心位置を移動
するようにしてもよい。重心位置が変われば、L2を変
更することができる。この重心位置の移動は、バランサ
等を貼り付ける等簡単な作業で行うことができる。
【0130】以上説明したように、本実施の形態では、
プレート150に設けたクランプ部160における印刷
版12との接触を面接触するようにしたので、印刷版1
2の保持力を大きくすることができる。また、印刷版1
2に緊張力を付与するための機構として、印刷版12の
クランプ部160による保持機構とは別に、フラップの
遠心力によるあおりを利用してクランプ部160をスラ
イドさせるようにしたため、プレート150の回動によ
る傾きが小さくなり、回転ドラム54からの突出量を軽
減することができる。
プレート150に設けたクランプ部160における印刷
版12との接触を面接触するようにしたので、印刷版1
2の保持力を大きくすることができる。また、印刷版1
2に緊張力を付与するための機構として、印刷版12の
クランプ部160による保持機構とは別に、フラップの
遠心力によるあおりを利用してクランプ部160をスラ
イドさせるようにしたため、プレート150の回動によ
る傾きが小さくなり、回転ドラム54からの突出量を軽
減することができる。
【0131】さらに、クランプ部160をプレート15
0の幅方向一端部の先端に配置したため、印刷版12の
咥え代が短くなり、画像記録可能領域を大きくとること
ができる。
0の幅方向一端部の先端に配置したため、印刷版12の
咥え代が短くなり、画像記録可能領域を大きくとること
ができる。
【0132】また、印刷版12のプレート150(クラ
ンプ部160)と回転ドラム54との間への挟持(保
持)と、印刷版12のクランプ部160のスライドによ
る緊張との機構をそれぞれ独立に設計できるため、最適
設計が容易となる。
ンプ部160)と回転ドラム54との間への挟持(保
持)と、印刷版12のクランプ部160のスライドによ
る緊張との機構をそれぞれ独立に設計できるため、最適
設計が容易となる。
【0133】なお、本実施の形態では、印刷版12の回
転ドラム54への巻き付け保持の手順を、先端チャック
62を固定、後端チャック74を着脱可能としたが、巻
き付けの手順に応じて、双方を着脱可能、又は固定、或
いは先端チャック62を着脱可能、後端チャック74を
固定としてもよい。また、固定されるチャック位置も限
定されるものではない。
転ドラム54への巻き付け保持の手順を、先端チャック
62を固定、後端チャック74を着脱可能としたが、巻
き付けの手順に応じて、双方を着脱可能、又は固定、或
いは先端チャック62を着脱可能、後端チャック74を
固定としてもよい。また、固定されるチャック位置も限
定されるものではない。
【0134】また、上記実施の形態では、遠心力を支持
体170の回転力に変換し、この回転によって金属プレ
ート158を引っ張ることで、クランプ部160に引張
力Fを付与する構造としたが、クランプ部160に保持
力を分散するようなカム機構や板ばね等を用いる構成で
あってもよい。すなわち、クランプ部160を回転体5
4の半径方向に対して傾斜する方向に移動するような案
内機構を設けることで、引張力Fを得ることができる。
但し、この場合、保持力を分散することになるため、設
計の自由度は、本実施の形態よりも狭まるが、構造的に
は単純化が可能である。
体170の回転力に変換し、この回転によって金属プレ
ート158を引っ張ることで、クランプ部160に引張
力Fを付与する構造としたが、クランプ部160に保持
力を分散するようなカム機構や板ばね等を用いる構成で
あってもよい。すなわち、クランプ部160を回転体5
4の半径方向に対して傾斜する方向に移動するような案
内機構を設けることで、引張力Fを得ることができる。
但し、この場合、保持力を分散することになるため、設
計の自由度は、本実施の形態よりも狭まるが、構造的に
は単純化が可能である。
【0135】
【発明の効果】以上説明した如く本発明は、回転体に巻
き付けたシート状部材を、その巻き付け後に、シート状
部材の巻き付け方向端部を保持する際に、回転体の回転
によって生じる遠心力を有効に利用して、当該端部を確
実に保持すると共に、シート状部材を緊張させること
で、シート状部材の弛み等を防止することができるとい
う優れた効果を有する。
き付けたシート状部材を、その巻き付け後に、シート状
部材の巻き付け方向端部を保持する際に、回転体の回転
によって生じる遠心力を有効に利用して、当該端部を確
実に保持すると共に、シート状部材を緊張させること
で、シート状部材の弛み等を防止することができるとい
う優れた効果を有する。
【図1】本発明に保持装置として、理論的な数値を設定
するためのモデル図であり、(A)は回転体との相対位
置関係を示す正面図、(B)は図1(A)の鎖線枠内拡
大図である。
するためのモデル図であり、(A)は回転体との相対位
置関係を示す正面図、(B)は図1(A)の鎖線枠内拡
大図である。
【図2】本発明を適用した画像露光装置を示す概略構成
図である。
図である。
【図3】画像露光装置の記録部を示す概略構成図であ
る。
る。
【図4】回転ドラムへの先端保持装置と後端保持装置の
配置を示す概略斜視図である。
配置を示す概略斜視図である。
【図5】本実施の形態に係る保持装置の分解斜視図であ
る。
る。
【図6】図5の一部を拡大した分解斜視図である。
【図7】本実施の形態に係る保持装置の支柱と、回転ド
ラムの溝との関係を示す斜視図である。
ラムの溝との関係を示す斜視図である。
【図8】本実施の形態に係る保持装置の側面断面図(溝
位置)である。
位置)である。
【図9】本実施の形態に係る保持装置の側面断面図(溝
以外の位置)である。
以外の位置)である。
【図10】本実施の形態に係るクランプ部の一部を示す
斜視図である
斜視図である
【図11】本実施の形態に係る先端保持装置及び後端保
持装置において引張力Fを設定するための図8及び図9
に対応するモデル図である。
持装置において引張力Fを設定するための図8及び図9
に対応するモデル図である。
10 画像露光装置(処理装置) 12 印刷版(シート状部材) 22 記録部 54 回転ドラム(回転体) 62 先端保持装置(保持装置) 74 後端保持装置(保持装置) 150 プレート 154 支柱(支点) 160 クランプ部 160A ゴムシート 180 板ばね(回動手段、プレート回動用付勢手
段) 182 錘(回動手段)
段) 182 錘(回動手段)
Claims (2)
- 【請求項1】 回転体の周面の一部に取り付けられた支
点を境に、それぞれ相反する周方向へ延長された一対の
アームを、前記回転体の回転によって生じる遠心力で前
記支点を中心に回転させ、前記回転体周面方向へ接近す
る側の第1のアームに取り付けられたクランプ部によ
り、回転体の周面に巻き付けられたシート状部材を保持
するシート状部材の保持装置であって、 前記回転体周面から離反する側の第2のアームに重心を
設け、 前記クランプ部とシート状部材との最大静止摩擦係数を
μ1、シート状部材と回転体周面との最大静止摩擦係数
をμ2、前記第1のアームにおける支点からクランプ部
までの長さをL1、第2のアームにおける前記支点から
重心までの長さをL2、前記アームにおける前記回転体
の軸線方向の単位長さ当りの重量をm、前記回転体の半
径をr、前記回転体の中心から重心位置までの距離をα
r、前記回転体の静止状態で前記第1のアーム側の前記
クランプ部によりシート状部材を押える向きに加わる与
圧力をT0、前記第2のアームにおける前記支点から当
該支点を中心とする回転により前記与圧力T0を付与す
る位置までの距離をL3、前記シート状部材の密度を
c、シート状部材の厚さをtとし、前記回転体外周面に
沿ってシート状部材を緊張する方向に移動させる引張力
をFとしたとき、 前記引張力Fが以下の(1)式の関係を満たすように、
形状、材質並びに各部材の相対位置関係を定めることを
特徴とするシート状部材の保持装置。 【数1】 ここで、ωは角速度である。 - 【請求項2】 前記引張力Fが、前記遠心力を利用し
て、シート状部材を緊張する方向に引っ張る力であり、
引張力Fを、krω2(kは質量に関する係数)とする
と共に、前記与圧力T0を0としたとき、以下の(2)
式の関係を満たすように、形状、材質並びに各部材の相
対位置関係を定めることを特徴とする請求項1記載のシ
ート状部材の保持装置。 【数2】 ここで、ωは角速度である。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001069386A JP2002268234A (ja) | 2001-03-12 | 2001-03-12 | シート状部材の保持装置 |
EP02002558A EP1231056A1 (en) | 2001-02-07 | 2002-02-04 | Sheet member holding apparatus |
US10/066,556 US6668722B2 (en) | 2001-02-07 | 2002-02-06 | Sheet member holding apparatus |
US10/689,310 US6883801B2 (en) | 2001-02-07 | 2003-10-21 | Sheet member holding apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001069386A JP2002268234A (ja) | 2001-03-12 | 2001-03-12 | シート状部材の保持装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002268234A true JP2002268234A (ja) | 2002-09-18 |
Family
ID=18927426
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001069386A Pending JP2002268234A (ja) | 2001-02-07 | 2001-03-12 | シート状部材の保持装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002268234A (ja) |
-
2001
- 2001-03-12 JP JP2001069386A patent/JP2002268234A/ja active Pending
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Legal Events
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