JP2001281511A - 光学部材用ホルダ - Google Patents

光学部材用ホルダ

Info

Publication number
JP2001281511A
JP2001281511A JP2000095631A JP2000095631A JP2001281511A JP 2001281511 A JP2001281511 A JP 2001281511A JP 2000095631 A JP2000095631 A JP 2000095631A JP 2000095631 A JP2000095631 A JP 2000095631A JP 2001281511 A JP2001281511 A JP 2001281511A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
holder
aperture
printing plate
plate
optical member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000095631A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Oba
昌宏 大場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2000095631A priority Critical patent/JP2001281511A/ja
Publication of JP2001281511A publication Critical patent/JP2001281511A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mounting And Adjusting Of Optical Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アパーチャ等の薄肉の光学部材に温度変化に
よるシワ等の発生を防止する。 【解決手段】 アパーチャ152は、同じ材質か線膨張
率の近似している材質で形成された一対の抑え板166
に挟持されてホルダ本体156の凹部164内に収容さ
れる。この状態で、板ばね184をホルダ本体に取り付
けることにより、抑え板が板ばねの押圧部186によっ
て底部164Aへ向けて付勢される。この付勢力によっ
てアパーチャが抑え板に挟持された状態でホルダ本体に
取り付けられ、温度環境が変化した時には、アパーチャ
が抑え板と一体で伸縮するため、シワ、スリット孔16
8の歪み位置ずれ等が生じることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アパーチャー等の
薄板状の光学部材が取り付けられる光学部材用ホルダに
関する。
【0002】
【従来の技術】印刷等に用いられる感光性平版印刷版
(以下「印刷版」と言う)などの感光材料を露光する画
像露光装置では、半導体レーザやLEDなどを光源と
し、この光源から発せられる光ビームによって印刷板を
露光する。このときに、光ビームを画像データに基づい
て変調することにより、画像データに応じた画像が印刷
版に形成される。
【0003】このような画像露光装置に設けられる光学
系には、例えば光源となるレーザーダイオードから発せ
られた光ビームを種々のレンズやフィルタ等を用いて印
刷版に照射する。
【0004】ところで、このような光学系に設けられる
光学部材には、薄板にスリット状の開口を形成したアパ
ーチャがある。このアパーチャの保持及び取り付けに用
いるホルダは、アルミニウム等の材質によって形成され
ている。このホルダへアパーチャを取り付けるときに
は、アパーチャに形成している貫通孔へホルダから突設
しているピンを挿入して位置決めする。また、ホルダ本
体と同じ材質であるアルミニウムによって形成した抑え
板をホルダ本体にねじ止めすることにより、抑え板とホ
ルダ本体との間でアパーチャを挟持して保持するように
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アパー
チャやホルダ、抑え板は、装置内部の温度などの環境変
化によって伸縮が生じる。特に、環境温度が上昇する
と、アパーチャ、ホルダ及び抑え板のそれぞれに熱膨張
が生じる。このとき、アパーチャは材質がSUS(ステ
ンレス)で約0.03mm〜0.1mm程度の薄肉のものが
用いられ、ホルダ及び抑え板の材質はアルミニウムが用
いられることが多く、アパーチャとホルダ及び抑え板の
熱膨張の差によって、アパーチャにシワが生じたり、形
成しているスリット孔にねじれが生じてしまうなどの問
題が生じる。
【0006】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、アパーチャ等の薄肉の光学部材に、温度等の周囲
の環境変化によってシワや歪等が生じるのを防止した光
学部材用ホルダを提案することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、ホルダ本体に薄肉平板状の光学部材が取り
付けられる光学部材用ホルダであって、少なくとも前記
ホルダ本体より前記光学部材に線膨張率が近似している
材質によって形成されて前記光学部材を前記ホルダ本体
との間で挟持する抑え板と、前記抑え板の周縁部で前記
ホルダ本体に取り付けられ、抑え板を付勢力によってホ
ルダ本体との間で挟持して保持する付勢保持手段と、を
含むことを特徴とする。
【0008】この発明によれば、抑え板を光学部材と同
じ材質か少なくとも線膨張率が略等しい材質によって形
成し、この抑え板を付勢保持手段によってホルダ本体へ
向けて付勢することにより、ホルダ本体と抑え板との間
で光学部材を挟持して保持する。
【0009】これにより、周囲の温度環境が変化する
と、光学部材とホルダ本体の線膨張率に差が生じていて
も、光学部材と抑え板が略一体で伸縮するので、薄肉の
光学部材にシワや歪み等を生じさせることがない。
【0010】また、請求項2に係る発明は、前記抑え板
が対で設けられて、該一対の抑え板の間で前記光学部材
を挟持して保持することを特徴とする。
【0011】この発明によれば、線膨張率(熱膨張率)
が光学部材と略等しい抑え板によって光学部材を挟持し
ている。これにより、周囲の温度環境が変化したとき
に、光学部材を挟持する一対の抑え板が光学部材と略一
体で伸縮するので、光学部材にシワやゆがみ等を生じさ
せることがない。このとき、抑え板のホルダ本体に対す
る相対的な伸縮が許容されるように抑え板を取り付けれ
ば、付勢保持手段を用いないでネジ等によって抑え板を
ホルダ本体に固定するようにしても良い。
【0012】このような本発明では、前記光学部材及び
前記抑え板のそれぞれに同軸的に形成した貫通孔に対向
して前記ホルダ本体の所定位置に設けられ、前記貫通孔
へ挿入されることにより光学部材及び抑え板がホルダ本
体の所定の位置に位置決めされる一対のピンを含むもの
で合っても良く、また、前記付勢保持手段が前記ピンの
挿入された貫通孔の周縁部に当接して前記抑え板を前記
ホルダ本体へ向けて付勢する板ばねを用いることもでき
る。
【0013】ピンを挿入する一対の貫通孔は、一方が丸
孔で他方が長孔となるようにして、ホルダ本体に対して
光学部材及び抑え板が相対的に伸縮したときに、この伸
縮を吸収できるようにすれば良い。
【0014】また、光学部材としては、スリット状の開
口が形成されたアパーチャを用いることができる。この
とき、一対のピンがスリットの長手方向に沿った両側に
スリットを挟んで形成されている貫通孔に対向させれば
良い。これにより、ホルダ本体に対して光学部材及び抑
え板が相対的に伸縮しても、スリット孔に歪みやずれが
生じるのを防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1には、本実施の形態に適用し
た画像露光装置10の概略構成を示している。この画像
露光装置10は、シート体の一例としてアルミニウム等
によって形成したの矩形薄板状(例えば肉厚が0.3mm
程度)の支持体を用い、この支持体に感光層を形成した
感光性平版印刷版(以下「印刷版12」という)に画像
データに基づいて変調した光ビームを照射して走査露光
する。画像露光装置10で画像露光の終了した印刷版1
2は、図示しない自動現像装置等によって現像処理等が
施される。
【0016】図1に示すように、画像露光装置10に
は、機枠14内にカセット装填部18、給版搬送部2
0、記録部22及び排出バッファ部24等が設けられて
いる。カセット装填部18は、機枠14内の図1紙面右
下側に配置されており、それぞれに多数枚の印刷版12
を収容している複数のカセット16が、所定角度で傾斜
された状態で装填される。
【0017】なお、画像露光装置10では、縦寸法ない
し横寸法の異なる複数サイズの印刷版12の処理が可能
となっており、カセット16には、何れかのサイズの印
刷版12が感光層を上側にし、一端が所定の位置となる
ように位置決めされて収容されている。また、カセット
装填部18には、それぞれにサイズの異なる印刷版12
を収容している複数のカセット16が所定間隔で、収容
している印刷版12の一端が略一定の高さとなるように
装填される。
【0018】給版搬送部20は、カセット装填部18の
上方に配置され、記録部22は、カセット装填部18に
隣接して、装置の中央下部に配置されている。給版搬送
部20には、対で設けられた側板26(図1では一方の
みを図示)に反転ユニット28及び枚葉ユニット30が
取付けられている。
【0019】反転ユニット28は、所定の外径寸法の反
転ローラ32を備え、この反転ローラ32の周囲に複数
の小ローラ34(本実施の形態では、一例として小ロー
ラ34A、34B、34C、34Dの4個)が設けられ
ている。小ローラ34A〜34Dは、カセット装填部1
8側から反転ローラ32の上方を経て記録部22側に亘
って配置され、無端の搬送ベルト36が巻き掛けられて
いる。これにより、反転ローラ32には、小ローラ34
Aと小ローラ34Dの間の約半周に亘って搬送ベルト3
6が巻き掛けられている。
【0020】一方、枚葉ユニット30は、カセット16
内の印刷版12の上端部を吸着する複数の吸盤38を備
えており、吸盤38を下方移動させることによりカセッ
ト装填部18に装填されているカセット16内の印刷版
12の上端部に対向させ、この吸盤38によって印刷版
12を吸着する。また、枚葉ユニット30は、印刷版1
2を吸着した吸盤38を略上方へ移動させることによ
り、カセット16から印刷版12を引き出すと共に、引
き出した印刷版12の先端を、反転ローラ32と搬送ベ
ルト36の間へ挿入する。なお、図1では、吸盤38の
移動位置の概略を二点鎖線で示している。
【0021】反転ユニット28では、反転ローラ32と
搬送ベルト36がカセット16からの印刷版12の引き
出し方向(図1の矢印A方向)に回転する。印刷版12
は、先端が反転ローラ32と搬送ベルト36に挟持され
ると、カセット16から引き出されながら反転ローラ3
2の周面に巻き掛けられる。これにより、印刷版12
は、湾曲されながら搬送されて反転され、搬送方向が転
向される。なお、反転ローラ32の半径寸法は、印刷版
12を湾曲させたときに、印刷版12に折れや曲がりを
生じさせない寸法(例えば100mm以上)となってい
る。
【0022】図1に実線及び二点鎖線で示すように、側
板26は、印刷版12を取出すカセット16の位置に応
じて水平移動する。これにより、枚葉ユニット30は、
吸盤38が所望のカセット16内の印刷版12に対向す
るように反転ユニット28と一体に水平移動可能となっ
ている。
【0023】また、側板26には、小ローラ34Dの下
方にガイド40が設けられており、反転ローラ32によ
って反転された印刷版12は、小ローラ34D側で反転
ローラ32と搬送ベルト36の間から、このガイド40
へ向けて送り出される。
【0024】記録部22の上方には、搬送コンベア42
が配置されており、反転ユニット28から送り出された
印刷版12は、ガイド40によって搬送コンベア42へ
案内される。なお、ガイド40は、常に印刷版12の案
内方向を搬送コンベア42へ向けるように、側板26の
移動に伴って揺動する。また、記録部22側の小ローラ
34Dは、側板26の移動に伴って反転ユニット28か
らの印刷版12の送出し方向を換えるように移動し、小
ローラ34Cは、小ローラ34Dが移動したときに搬送
ベルト36に略一定の張力を付与するように移動し、反
転ユニット28から送り出される印刷版12がガイド4
0によって緩やかに湾曲するようにしている。
【0025】搬送コンベア42は、ガイド40の略下方
に配置されたローラ44と、記録部22の上方に配置さ
れたローラ46との間に搬送ベルト48が巻き掛けら
れ、ローラ46側が下方となるように傾斜されている。
【0026】図1及び図2に示すように、搬送コンベア
42には、ローラ46に対向してローラ50が配置され
ている。搬送コンベア42上に送り込まれた印刷版12
は、搬送ベルト48上を搬送され、ローラ46、50に
挟持されて搬送コンベア42から送り出される。
【0027】記録部22には、架台52上に回転ドラム
54が配置され、回転ドラム54に対向して、記録ヘッ
ド部56が配置されている。また、画像露光装置10に
は、搬送コンベア42のローラ46、50に対向して、
記録部22(回転ドラム54)の上方にパンチャー58
が設けられている。
【0028】図2に示すように、パンチャー58には、
銜え口60が形成されており、搬送コンベア42は、印
刷版12をローラ46、50によって挟持し、先端をパ
ンチャー58の銜え口60に挿入して保持する。パンチ
ャー58は、銜え口60に挿入された印刷版12の先端
の所定位置に、位置決め用として例えば切り欠きを穿設
する。なお、印刷版12は、例えば搬送コンベア42上
で位置決めされてパンチャー58へ送り込まれることに
より、位置決め用の切り欠きが先端部の所定の位置に穿
設される。
【0029】搬送コンベア42は、印刷版12に切り欠
きが穿設されると、搬送ベルト48を逆転駆動して、印
刷版12の先端をパンチャー58の銜え口60から引き
出す。また、搬送コンベア42は、図示しない揺動手段
によってローラ44側を軸に揺動可能となっており、パ
ンチャー58から印刷版12を引き出すと揺動(図1及
び図2に二点鎖線で示す)して、印刷版12の先端を回
転ドラム54の外周面の所定位置へ向けた後に、印刷版
12を記録部22へ向けて送り出す。
【0030】記録部22に設けている回転ドラム54
は、図示しない駆動手段の駆動力によって、印刷版12
の装着露光方向(図1及び図2の矢印B方向)及び装着
露光方向と反対方向となる印刷版12の取外し方向(図
1及び図2の矢印C方向)へ、それぞれ所定の回転速度
で回転駆動される。
【0031】図2に示すように、回転ドラム54には、
外周面の所定の位置に先端チャック62が取付けられて
いる。記録部22では、この回転ドラム54に印刷版1
2を装着するときに、先ず、先端チャック62が、搬送
コンベア42によって送り込まれる印刷版12の先端に
対向する位置(印刷版装着位置)で回転ドラム54を停
止させる。
【0032】記録部22には、印刷版装着位置で先端チ
ャック62に対向する装着カム64が設けられている。
先端チャック62は、この装着カム64が回動によって
一端側が押圧されることにより、回転ドラム54の周面
との間に印刷版12の挿入が可能となる。記録部22で
は、印刷版12の先端が先端チャック62と回転ドラム
54の間に挿入された状態で、装着カム64を戻して先
端チャック62への押圧を解除することにより、印刷版
12の先端を先端チャック62と回転ドラム54の周面
との間で挟持して保持する。
【0033】なお、画像露光装置10では、印刷版12
の先端に形成した切り欠きに、回転ドラム54の周面の
所定位置に突設されている図示しないピンが入り込むこ
とにより、印刷版12が回転ドラム54に対して位置決
めされるようにしている。
【0034】回転ドラム54の周囲には、印刷版装着位
置よりも装着露光方向の下流側にスクイズローラ66が
配置されている。このスクイズローラ66は、回転ドラ
ム54に向けて移動して回転ドラム54に巻き付けられ
る印刷版12を回転ドラム54へ向けて押圧し、印刷版
12を回転ドラム54の周面に密着させている。
【0035】また、記録部22には、スクイズローラ6
6よりも回転ドラム54の装着露光方向上流側に後端チ
ャック着脱ユニット68が設けられ、装着露光方向の下
流側に取外しカム70が配置されている。後端チャック
着脱ユニット68には、回転ドラム54へ向けて突出さ
れたシャフト72の先端に後端チャック74が着脱可能
に設けられている。
【0036】記録部22では、回転ドラム54に巻き付
けた印刷版12の後端が、後端チャック着脱ユニット6
8に対向する後端チャック着脱位置に達すると、回転ド
ラム54の回転を一次停止させ、後端チャック74を回
転ドラム54の所定の位置に装着する。これにより、回
転ドラム54に巻き付けられた印刷版12は、後端が後
端チャック74によって回転ドラム54との間で挟持さ
れて固定される。
【0037】なお、回転ドラム54の外周面には、回転
ドラム54に巻き付けた印刷版12を吸着保持する図示
しない吸着溝が形成されており、記録部22では、印刷
版12の搬送方向の先端と後端をそれぞれ先端チャック
62と後端チャック74によって固定すると共に、吸着
溝に供給する負圧によって吸着して、回転ドラム54の
周面に密着させるようにしている。
【0038】記録部22では、印刷版12が回転ドラム
54に位置決めされて巻き付けられるとスクイズローラ
66を離間させ、回転ドラム54を所定の回転速度で高
速回転させながら、この回転ドラム54の回転に同期さ
せて、記録ヘッド部56から画像データに基づいて変調
した光ビームを照射する。これにより、印刷版12に
は、画像データに基づいて走査露光されて、所定の位置
に画像が形成される。
【0039】記録部22では、印刷版12への走査露光
が終了すると、回転ドラム54を後端チャック着脱位置
で停止させ、スクイズローラ66によって回転ドラム5
4との間で印刷版12を挟持した状態で、回転ドラム5
4から後端チャック74を取り外して、印刷版12の後
端を開放する。
【0040】記録部22では、回転ドラム54から後端
チャック74を取り外すと、回転ドラム54を印刷版1
2の取出し方向へ回転する。これにより、スクイズロー
ラ66と回転ドラム54の間から印刷版12が送出され
る。
【0041】図1に示すように、排出バッファ部24
は、記録部22の上方に設けられており、回転ドラム5
4が印刷版12の取外し方向へ回転することにより、印
刷版12は、後端側から排出バッファ部24へ向けて送
り出される。また、記録部22では、回転ドラム54を
印刷版12の取出し方向に回転したときに、先端チャッ
ク62が取外しカム70に対向する印刷版取外し位置に
達すると、回転ドラム54を停止し、この位置で取外し
カム70を回動する。これにより、先端チャック62と
回転ドラム54との間での印刷版12の先端の挟持が解
除され、印刷版12が回転ドラム54から取り外され
る。
【0042】一方、排出バッファ部24は、機枠14に
形成されている排出口76の内方側に設けられており、
排出ローラ78を備えている。この排出ローラ78の周
囲には、複数の小ローラ(一例として小ローラ80A、
80B、80C、80D、80Eの5個)が配置されて
おり、これらの小ローラ80A〜80Eの間に無端の搬
送ベルト82が巻き掛けられている。これにより、排出
ローラ78には、小ローラ80Aと小ローラ80Eの間
の1/2周から3/4周の範囲で搬送ベルト82が巻き
掛けられている。
【0043】小ローラ80Aは、記録部22のスクイズ
ローラ66側へ向けて突設されており、ローラ84が対
向して配置されており、記録部22から送り出される印
刷版12が、小ローラ80Aとローラ84の間へ向けて
案内されて挟持される。
【0044】排出バッファ部24では、排出ローラ78
を印刷版12の引き入れ方向(矢印D方向)に回転駆動
することにより、小ローラ80Aとローラ84に挟持し
た印刷版12を記録部22から引き出しながら排出ロー
ラ78と搬送ベルト82の間に案内し、排出ローラ78
と搬送ベルト82で挟持して排出ローラ78に巻き掛け
る。このとき、排出バッファ部24では、印刷版12の
先端部(記録部22から送出されるときの後端側)を小
ローラ80Aとローラ84に挟持した状態で排出ローラ
78を停止させ、排出ローラ78に巻き掛けた印刷版1
2を一次的に保持する。
【0045】図1に二点鎖線で示すように、排出バッフ
ァ部24では、小ローラ80Aとローラ84が排出口7
6に対向する位置へ移動する。このとき、小ローラ80
Aとローラ84が一体で移動することにより、印刷版1
2の先端が排出口76へ向けられる。なお、小ローラ8
0Aの上方の小ローラ80Bは、小ローラ80Aの移動
に追従して、搬送ベルト82に一定の張力を付与するよ
うに移動する。
【0046】排出バッファ部24では、印刷版12の先
端を排出口76へ向けると、排出ローラ78を、排出口
76に隣接して配置している自動現像装置などの処理装
置での印刷版12の搬送速度に応じた回転速度で、印刷
版12の送出し方向(矢印D方向と反対方向)へ回転駆
動する。これにより、印刷版12が排出口76から送り
出される。
【0047】このように形成されている画像露光装置1
0では、印刷版12に露光する画像データが入力され、
画像露光を行う印刷版12のサイズ及び露光枚数等が設
定されて、画像露光の開始が指示されると、印刷版12
への画像露光処理を開始する。なお、これらの処理は、
画像露光装置10に操作パネルを設け、この操作パネル
のスイッチ操作によって指示するものであっても良く、
画像露光装置10に画像データを出力する画像処理装置
等からの信号によって画像露光装置10の処理開始を指
示するものであっても良い。
【0048】画像露光装置10では、処理の開始が指示
されると、指定されたサイズの印刷版12をカセット1
6から取出して搬送コンベア42に載せ、記録部22へ
供給する。このときに、印刷版12には、パンチャー5
8によって位置決め用の切り欠きが穿設される。
【0049】記録部22では、この印刷版12の先端を
先端チャック62によって回転ドラム54に保持させる
と、スクイズローラ66によってスクイズしながら印刷
版12を回転ドラム54に巻き付け、印刷版12の後端
を後端チャック74によって回転ドラム54に保持させ
る。
【0050】この後、記録部22では、回転ドラム54
を高速回転しながら記録ヘッド部56から画像データに
基づいた光ビームを印刷版12に照射して、印刷版12
を走査露光し、印刷版12の所定の領域を走査露光して
画像を形成する。
【0051】印刷版12は、画像が形成されると、回転
ドラム54から取外されながら後端側から排出バッファ
部24へ送り出す。排出バッファ部24では、この印刷
版12を一旦、排出ローラ78に巻き付けると、印刷版
12の先端を排出口76へ向け、排出ローラ78を逆転
駆動する。これにより、印刷版12は、所定の搬送速度
で排出口76から送り出され、画像露光装置10から排
出される。
【0052】ところで、画像露光装置10の記録部22
には、図3に示すように、記録ヘッド部56に、光源ユ
ニット100を備えた露光ヘッド92が設けられてい
る。
【0053】露光ヘッド92は、基台104上に設けら
れたステージ106を備えており、このステージ106
に光源ユニット100が取り付けられている。ステージ
106は、回転ドラム54側(図3の紙面右側)及び回
転ドラム54と反対側に脚部106Aを備えており、こ
の脚部106Aと基台104との間が板ばね108によ
って連結されている。これにより、ステージ106は、
基台104上に支持され、また、板ばね108が弾性変
形することにより、回転ドラム54との接離方向(図3
の紙面左右方向)に移動可能となっている。
【0054】基台104には、ステッピングモータ11
0が設けられており、ステージ106の下方に、ウォー
ムギヤ112が軸支されている。ステッピングモータ1
10は、駆動軸110Aがウォームギア112に連結さ
れており、ステッピングモータ110が作動することに
よりウォームギア112が回転される。
【0055】また、基台104には、ステージ106の
脚部106Aの間にウォームホイール114と偏心カム
116が設けられている。ウォームホイール114は、
ウォームギア112と噛合しており、ウォームホイール
114は、ウォームギア112の回転力が伝達されるこ
とにより偏心カム116と一体で回転するようになって
いる。
【0056】板ばね108は、一方の脚部106Aを偏
心カム116の周面に当接するように付勢して、ステー
ジ106を所定の位置に保持している。偏心カム116
は、板ばね108の付勢力によって外周部がステージ1
06の一方の脚部106Aに当接した状態で、ウォーム
ホイール114に対して偏心して回転するようになって
いる。これにより、ウォームホイール114が回転する
と、偏心カム116がステージ106の脚部116Aを
押圧し、板ばね108の付勢力に抗してステージ106
を回転ドラム54との接離方向(図3の紙面左右方向)
へ移動させる。
【0057】露光ヘッド92は、この偏心カム116の
偏心回転によってステージ106上に設けられている光
源ユニット100が回転ドラム54との接離方向へ移動
し、光源ユニット100と回転ドラム54との間隔、す
なわち、光源ユニット100から回転ドラム54に巻き
付けた印刷版12へ照射する光ビームのスポット調整
(ピント調整)が可能となっている。なお、露光ヘッド
92には、回転ドラム54の軸線方向(図3の紙面表裏
方向)に沿った両端部にステッピングモータ110、ウ
ォームギア112、ウォームホイール114および偏心
カム116が設けられて、予め回転ドラム54の軸線に
対する傾き調整されるようになっている。
【0058】この露光ヘッド92は、図示しない副走査
駆動手段によって基台104を副走査方向(回転ドラム
54の軸線方向、図3の紙面表裏方向)に沿って移動す
る。
【0059】ステージ106上には、複数台の光源ユニ
ット100が設けられている。それぞれの光源ユニット
100は、回転ドラム54の軸線方向に沿って所定の間
隔で配置されている。露光ヘッド92は、複数の光源ユ
ニット100を一体で副走査方向へ移動させることによ
り、複数条の光ビームによって並行して印刷版12の走
査露光を行う。
【0060】ここで、光源ユニット100について説明
する。なお、露光ヘッド92には、同一の光源ユニット
100が複数台設けられており、本実施の形態では、1
台の光源ユニット100について図示しながら説明す
る。
【0061】図3及び図4に示すように、光源ユニット
100は、ベース118を備えている。このベース11
8は、ステージ106に対向する基部120と、この基
部120の一端側から垂直に立設された立壁部122に
よって略L字形状に形成されている。図3に示すよう
に、光源ユニット100は、基部120をステージ10
6上の所定の位置に取付けられて固定される。
【0062】図3及び図4に示すように、光源ユニット
100は、立壁部122に光源アッセンブリ124が取
付けられ、基部120上に光学系アッセンブリ126が
取り付けられている。
【0063】光源アッセンブリ124は、光源ホルダ1
28、130を備え、立壁部122の回転ドラム54と
反対側の面(図3の紙面左側、図4の紙面奥側の面)に
ベース板132を介して取付けられている。この光源ア
ッセンブリ124には、光源ホルダ128、130の間
に例えば光源となる発光素子として半導体発光素子の一
つであるレーザーダイオード(Laser Diode)が組み込
まれており、また、光源ホルダ130に、コリメータレ
ンズが取り付けられている(何れも図示省略)。このレ
ーザーダイオードとコリメータレンズは予め間隔が調整
されており、光源アッセンブリ124を立壁部122へ
組み付けることにより、レーザーダイオードとコリメー
タレンズが光源ユニット100の所定の位置に取付けら
れる。
【0064】また、立壁部122には、回転ドラム54
側の面に平行平板(図示省略)が設けられた平行平板ホ
ルダ134が取付けられており、光ビームは、この平行
平板ホルダ134内の平行平板を透過して、光学系アッ
センブリ126へ向けて射出される。
【0065】光学系アッセンブリ126は、長尺の固定
台136を備えている。この固定台136には、長手方
向の一端側に集光レンズが取り付けられている集光レン
ズホルダ138が取り付けられており、この集光レンズ
ホルダ138から順に、凸状のシリンドリカルレンズが
取り付けられているシリンドリカルレンズホルダ14
0、一軸性結晶体が取り付けられている一軸性結晶体ホ
ルダ142、凹状のシリンドリカルレンズが取り付けら
れているシリンドリカルレンズホルダ144、平行平板
が取り付けられている平行平板ホルダ146及び凸状の
シリンドリカルレンズと1/2波長板が取り付けられて
いるホルダ150が順に配置されている。なお、一軸結
晶体ホルダ142は、シリンドリカルレンズホルダ14
4に取り付けられている。
【0066】また、平行平板ホルダ146とホルダ15
0の間には、本発明を適用したアパーチャホルダ148
が配置されている。後述するこのアパーチャホルダ14
8には、薄肉平板状の光学部材であるアパーチャが取り
付けられている。
【0067】光学系アッセンブリ126は、集光レンズ
ホルダ138が回転ドラム54側(立壁部122と反対
側)となるように配置されて、固定台136がベース1
18の基部120に配置に取り付けられる。これによ
り、光源アッセンブリ124から射出された光ビーム
は、平行平板、1/2波長板、シリンドリカルレンズ、
アパーチャ、平行平板、シリンドリカルレンズ、一軸結
晶体、シリンドリカルレンズ及び集光レンズを透過し
て、印刷板12に照射される。
【0068】ところで、図5及び図6に示すように、ア
パーチャホルダ148には、アパーチャ152が取り付
けられている。すなわち、本実施の形態では、薄肉平板
状の光学部材としてアパーチャ152を適用し、このア
パーチャ152が光学部材用ホルダとして適用したアパ
ーチャホルダ148に組み付けられてベース118(固
定台136)に取り付けられている。
【0069】アパーチャホルダ148は、ブロック形状
の基台154に矩形ブロック形状のホルダ本体156が
立設され、アルミニウムによって一体に形成されてい
る。この基台154は、ネジ158(図6では図示省
略)によってし基板160に取り付けられ、この基板1
60をネジ162によって固定台136の所定位置に組
み付けられることにより、固定台136に固定される。
【0070】ホルダ本体156には、一方の面に矩形形
状の凹部164が形成されている。この凹部164の底
部164Aには、開口部170が形成されており、ホル
ダ本体156は、光ビームがこの開口部170を通過す
るように固定台136に配置される。
【0071】この凹部164内には、アパーチャ152
とアパーチャ152を挟持する一対の抑え板166が配
置されて収容される。
【0072】アパーチャ152は、例えばステンレスを
用いて肉厚が50μmの薄肉矩形形状に形成されてい
る。このアパーチャ152には、中央部に光ビームが通
過するスリット孔168が形成されている。アパーチャ
152は、このスリット孔168の長手方向が上下方向
となるようにホルダ本体156の凹部164内に配置さ
れる。
【0073】一対の抑え板166は、アパーチャ152
と線膨張率が略同じとなるように、アパーチャ152と
同じ材質のステンレスを用いて板状に形成されている。
また、抑え板166のそれぞれには、ホルダ本体156
の開口部170に対向する矩形形状の開口部172が形
成されている。
【0074】アパーチャ152には、スリット孔168
の上方側および下方側に対で貫通孔174A、174B
が形成されている。貫通孔174A、174Bは軸心が
スリット孔168の幅方向の中心線の延長線上となるよ
うに形成され、かつ、一方の貫通孔174Aが丸孔とな
っており、他方の貫通孔174Bが上下方向側に僅かに
長い長孔となっている。
【0075】また、抑え板166には、アパーチャ15
2の貫通孔174A、174Bに対向する位置に貫通孔
176A、176Bが形成されており、貫通孔174A
に対向する貫通孔176Aが丸孔となっており、貫通孔
174Bに対向する貫通孔176Bが長孔となってい
る。なお、貫通孔176Bを長孔とせずに、貫通孔17
6A、176Bを貫通孔174A、174Bより僅かに
大きい丸孔として形成するようにしても良い。
【0076】一方、ホルダ本体156の凹部164に
は、開口部170を挟んで上下に対でピン孔178が穿
設されている。ピン孔178は、アパーチャ152を凹
部164内の所定の位置に配置したときに、貫通孔17
4A、174Bに対向する。
【0077】このピン孔178のそれぞれには、対で設
けられる平行ピン180、182が嵌め込まれて固定さ
れる。これにより、一対の平行ピン180、182は、
光ビームの光軸と平行となるように底部164Aから垂
直に立設される。
【0078】抑え板166は、互いの開口部172がア
パーチャ152のスリット孔168に対向するようにし
て、アパーチャ152を挟んだ状態で、ホルダ本体15
6の凹部164内に収容される。これにより、アパーチ
ャ152の貫通孔174A、174Bと抑え板166の
貫通孔176A、176Bが重なる。
【0079】アパーチャ152と抑え板166は、貫通
孔174A、176Aに平行ピン180を挿入し、貫通
孔174B、176Bに平行ピン182を挿入して凹部
164内に収容される。
【0080】ホルダ本体156には、板ばね184が取
り付けられる。板ばね184は、一端側を屈曲すること
により押圧部186が形成されている。また、板ばね1
84は、他端側の基部188に取付け孔188A(図5
参照)が穿設されている。
【0081】一方、ホルダ本体156には、凹部164
の上方側及び下方側にネジ孔190が形成されている。
板ばね184は、基部188の取付け孔188Aをネジ
孔190に対向させることにより、押圧部186が凹部
164内に収容されている抑え板166の貫通孔176
A、176Bの周縁部に対向される。この状態で、板ば
ね184の取付け孔188Aにネジ192を挿入し、こ
のネジ192をホルダ本体156のネジ孔190へ螺合
することにより、ホルダ本体156に固定される。ま
た、板ばね184は、ネジ192によって基部188が
ホルダ本体156に固定されることにより、押圧部18
6が抑え板166に当接して、抑え板166を凹部16
4の底部164Aへ向けて付勢する。
【0082】これにより、凹部164内に収容された抑
え板166とアパーチャ152が、ホルダ本体156の
底部164Aと板ばね184の押圧部186によって挟
持されて、ホルダ本体156に保持される。
【0083】このように形成されているアパーチャホル
ダ148が取付けられている光源ユニット100を備え
た記録部22では、印刷版12が巻き付けられた回転ド
ラム54を主走査方向(印刷版装着露光方向)に回転さ
せ、回転ドラム54の回転及びステージ106の副走査
方向に沿った移動に同期させながら、光源アッセンブリ
124から画像データに応じた光ビームを射出する。
【0084】光源アッセンブリ124から射出された光
ビームは、1/2波長板である光学フィルタ152を透
過した後、凸状のシリンドリカルレンズ、アパーチャ1
52、平行平板、凹状のシリンドリカルレンズ、一軸性
結晶体、凸状のシリンドリカルレンズ及び集光レンズを
透過し、回転ドラム54に巻き付けられている印刷版1
2に照射される。これにより、印刷版12は、画像デー
タに応じた画像が露光される。
【0085】ところで、光源ユニット100は、ベース
118に取付けた光源アッセンブリ124と光学系アッ
センブリ126によって形成されている。また、光学系
アッセンブリ126には、集光レンズホルダ138、シ
リンドリカルレンズホルダ140、位置軸結晶体ホルダ
142、シリンドリカルレンズホルダ144、平行平板
ホルダ146、ホルダ150と共に、平行平板ホルダ1
46とホルダ150の間にアパーチャホルダ148が取
り付けられている。
【0086】このアパーチャホルダ148のホルダ本体
156には、凹部164内に平行ピン180、182が
対で突設されている。このホルダ本体156にアパーチ
ャ152を取り付けるときには、アパーチャ152を一
対の抑え板166に挟んで、アパーチャー152の貫通
孔174Aと抑え板166の貫通孔176Aに、凹部1
64内に突設された一方の平行ピン180を挿入し、ア
パーチャ152の貫通孔174B及び抑え板166の貫
通孔176Bに他方の平行ピン182を挿入する。
【0087】このようにしてアパーチャ152及び抑え
板166をホルダ本体156の凹部164内に収容する
ことにより、アパーチャ152がホルダ本体156に位
置決めされる。すなわち、丸孔として形成されている貫
通孔174Aに平行ピン180を挿入し、長孔として形
成されている貫通孔174Bに平行ピン182を挿入す
ることにより、アパーチャ152は、平行ピン180を
基準にしてホルダ本体156に位置決めされる。
【0088】また、凹部164にアパーチャ152及び
抑え板166が収容されたホルダ本体156には、板ば
ね184が取り付けられる。板ばね184は、基部18
8がホルダ本体156の所定位置に固定されることによ
り、押圧部186が抑え板166の貫通孔176A、1
76Bの周縁部に当接し、抑え板166を凹部164内
へ向けて付勢する。これにより、アパーチャ152を挟
んでいる一対の抑え板166がホルダ本体156の底部
164Aと板ばね184の押圧部186に挟持されて、
ホルダ本体156に保持される。
【0089】このように構成されているアパーチャホル
ダ148は、周囲の温度変化によってホルダ本体156
やアパーチャ152及び抑え板166に伸縮が生じる。
例えば、光源ユニット100が取り付けられている周囲
の環境温度が上昇すると、ホルダ本体156、アパーチ
ャ152及び抑え板166のそれぞれに熱膨張が生じ
る。
【0090】このときに、ホルダ本体156とアパーチ
ャ152及び抑え板166の線膨張率が異なると、ホル
ダ本体156に対してアパーチャ152及び抑え板16
6が相対的に伸縮する。
【0091】ここで、アパーチャホルダ148では、ア
パーチャ152に対して抑え板166を同じ材質によっ
て形成しているため、線膨張率が等しく、アパーチャ1
52とこのアパーチャ152を挟んでいる抑え板166
の間に相対的な伸縮が生じることがない。
【0092】これにより、アパーチャ152と抑え板1
66が、周囲の温度変化によって一体で伸縮するため、
アパーチャ152に抑え板166が接触していても、ア
パーチャ152にシワが生じたりスリット孔168に歪
みや位置ずれが生じるのを確実に防止することができ
る。
【0093】また、抑え板166は板ばね184によっ
てホルダ本体156に押圧されて抑えられているため、
抑え板166がホルダ本体156に対して相対移動可能
となっている。
【0094】抑え板166をネジ等によって直接ホルダ
本体156に強固に固定した場合、抑え板166とホル
ダ本体156との間に伸縮の差が生じると、抑え板16
6に歪みが生じ、この歪みがアパーチャ152のスリッ
ト孔168の歪みや位置ずれを生じさせることがある。
【0095】これに対して、抑え板166が板ばね18
4によって押圧されてホルダ本体156に保持されてい
る。また、平行ピン182が挿入されるアパーチャ15
2の貫通孔174Bと共に抑え板166の貫通孔176
Aを長孔として形成することにより、伸縮量の差によっ
て抑え板166に歪み等が生じるのを防止することがで
きる。
【0096】すなわち、アパーチャ152の貫通孔17
4B及び抑え板166の貫通孔176Bが長孔となって
いることにより、アパーチャ152をホルダ本体156
に組み付けるときに生じている平行ピン180、182
の軸心の間隔と貫通孔174A、174B及び貫通孔1
76A、176Bの軸心の間隔に差が生じていたときに
は勿論、周囲の温度環境等の変化によって、ホルダ本体
156に対してアパーチャ152及び抑え板166が相
対的に伸縮することにより生じるこれらの間隔の差を吸
収することができる。
【0097】したがって、薄肉でシワや歪みが生じ易い
光学部材であるアパーチャ152が取り付けられている
アパーチャホルダ148では、環境温度が変化したとき
にも、アパーチャ152にシワ、スリット孔168の歪
みや位置ずれを生じさせることがない。また、このアパ
ーチャホルダ148にアパーチャ152が取り付けられ
た光源ユニット100は、温度環境等が変化しても、適
切な光ビームを印刷版12に照射することができ、温度
環境等の変化が印刷版12に形成する画像を損ねてしま
うのを確実に防止することができる。
【0098】なお、以上説明した本実施の形態は、本発
明の構成を限定するものではない。例えば本実施の形態
では、アパーチャ152を一対の抑え板166に挟持し
て保持するようにしたが、一方の抑え板166、例えば
ホルダ本体156の底部164A側に対向する抑え板1
66を省略しても良い。この場合でも、アパーチャ15
2と抑え板166が板ばね184に付勢された状態で保
持されていることにより、アパーチャ152は、抑え板
166と一体で伸縮し、シワや歪み等が生じることがな
い。
【0099】また、本実施の形態では、アパーチャ15
2と抑え板166を同じ材質として説明したが、同じ材
質でなくても、線膨張率が近似した材質であれば良い。
例えば、ホルダ本体156を形成するアルミニウム(線
膨張係数が23.8×10-6)に対して、アパーチャ152を
銅(Cu:線膨張係数が17.7×10-6)をニッケル(N
i:線膨張係数が13.0×10-6)によって挟んで形成した
一般的構成であるときに、抑え板166をホルダ本体1
56と同じ材質ではなく、アパーチャ152と線膨張係
数が近似している銅を用いて形成するようにしても良
い。また、これに限らず、線膨張率(線膨張係数)が近
似している材質であれば任意の組み合わせてを適用する
ことができる。
【0100】また、本実施の形態では、薄肉の光学部材
としてアパーチャ152を適用し、このアパーチャ15
2を取り付けるアパーチャホルダ148を例に説明した
が、アパーチャ152に限らず薄肉でシワや歪みが生じ
易いものであれば、任意の光学部材の取り付けに適用す
ることができる。
【0101】また、本実施の形態では、印刷版12を回
転ドラム54に巻き付けて走査露光する画像露光装置1
0を用いて説明したが、本発明は、印刷版12に限らず
他の感光性平版印刷板や、印画紙、フィルム等の種々の
感光材料を露光する走査光学系に用いる光学部材が取付
けられる光学部材用ホルダに適用することができる。
【0102】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、薄
肉の光学部材を線膨張率が近似している材質で形成した
抑え板によって挟持すると共に、この抑え板と共に付勢
保持手段によってホルダ本体に取り付けることにより、
温度環境が変化しても光学部材にシワや歪みが生じるの
を確実に防止することができると言う優れた効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用した画像露光装置の概略構
成図である。
【図2】画像露光装置の記録部を示す概略構成図であ
る。
【図3】記録部に設けている副走査装置を示す概略構成
図である。
【図4】副走査装置に設けている光源ユニットの概略斜
視図である。
【図5】本発明を適用したアパーチャホルダの概略構成
を示す分解斜視図である。
【図6】図5に示すアパーチャホルダの要部を上下方向
に沿って切断した概略図である。
【符号の説明】
10 画像露光装置 12 印刷板 22 記録部 54 回転ドラム 56 記録ヘッド部 92 露光ヘッド 100 光源ユニット 126 光学系アッセンブリ 148 アパーチャホルダ(光学部材用ホルダ) 152 アパーチャ(光学部材) 156 ホルダ本体 166 抑え板 168 スリット孔 174A、174B、176A、176B 貫通孔 180、182 平行ピン 184 板ばね(付勢保持手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホルダ本体に薄肉平板状の光学部材が取
    り付けられる光学部材用ホルダであって、 少なくとも前記ホルダ本体より前記光学部材に線膨張率
    が近似している材質によって形成されて前記光学部材を
    前記ホルダ本体との間で挟持する抑え板と、 前記抑え板の周縁部で前記ホルダ本体に取り付けられ、
    抑え板を付勢力によってホルダ本体との間で挟持して保
    持する付勢保持手段と、 を含むことを特徴とする光学部材用ホルダ。
  2. 【請求項2】 前記抑え板が対で設けられて、該一対の
    抑え板の間で前記光学部材を挟持して保持することを特
    徴とする請求項1に記載の光学部材用ホルダ。
  3. 【請求項3】 前記光学部材及び前記抑え板のそれぞれ
    に同軸的に形成した貫通孔に対向して前記ホルダ本体の
    所定位置に設けられ、前記貫通孔へ挿入されることによ
    り光学部材及び抑え板がホルダ本体の所定の位置に位置
    決めされる一対のピンを含むことを特徴とする請求項1
    に記載の光学部材用ホルダ。
  4. 【請求項4】 前記付勢保持手段が前記ピンの挿入され
    た貫通孔の周縁部に当接して前記抑え板を前記ホルダ本
    体へ向けて付勢する板ばねであることを特徴とする請求
    項3に記載の光学部材用ホルダ。
JP2000095631A 2000-03-30 2000-03-30 光学部材用ホルダ Pending JP2001281511A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000095631A JP2001281511A (ja) 2000-03-30 2000-03-30 光学部材用ホルダ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000095631A JP2001281511A (ja) 2000-03-30 2000-03-30 光学部材用ホルダ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001281511A true JP2001281511A (ja) 2001-10-10

Family

ID=18610515

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000095631A Pending JP2001281511A (ja) 2000-03-30 2000-03-30 光学部材用ホルダ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001281511A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4202576B2 (ja) 走査露光装置
US6572104B2 (en) Sheet member holding device
US6561510B2 (en) Sheet material fixing device using suction holes with shut off
EP1231770A2 (en) Drum for fixing sheet-type member
JP2001281511A (ja) 光学部材用ホルダ
JP2001215377A (ja) 光学部材用ホルダ
US4908633A (en) Photosensitive microcapsule recorder with transfer sheet transported at an angle relative to the axial direction of the pressure rollers
US6742455B2 (en) Method for holding sheet material, and image recording apparatus
JP2001281512A (ja) 光学部材用ホルダ
JP2001356489A (ja) 画像露光装置
JP2002244228A (ja) 角度調整機構
JP4308412B2 (ja) 露光制御方法及び走査露光装置
JP2001281875A (ja) ステージ移動保持機構
JP4303412B2 (ja) シート体の固定装置
JP2001270072A (ja) 光源アッセンブリ
JP2901777B2 (ja) 走査型露光装置
JP2002046890A (ja) シート状部材の保持装置
JP2002202611A (ja) シート体の固定装置
JP2002122972A (ja) シート状部材の保持装置
JP2002107944A (ja) シート状部材の保持装置
JP2002268234A (ja) シート状部材の保持装置
JP2000321680A (ja) 写真処理機の感光材料搬送装置
JP2002120353A (ja) シート状部材の保持装置
JP2002127350A (ja) シート状部材の保持装置
JP2001121677A (ja) 固定装置