JP2001281512A - 光学部材用ホルダ - Google Patents

光学部材用ホルダ

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JP2001281512A
JP2001281512A JP2000095619A JP2000095619A JP2001281512A JP 2001281512 A JP2001281512 A JP 2001281512A JP 2000095619 A JP2000095619 A JP 2000095619A JP 2000095619 A JP2000095619 A JP 2000095619A JP 2001281512 A JP2001281512 A JP 2001281512A
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Japan
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printing plate
cylindrical lens
optical member
optical axis
base
Prior art date
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JP2000095619A
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English (en)
Inventor
Masahiro Oba
昌宏 大場
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 曲面と平面を備えたシリンドリカルレンズ等
の光学部材の取り付けを容易とすると共に光軸のズレを
防止する。 【解決手段】 レンズホルダ140の基台152には、
一対の平行ピン158が突設されており、シリンドリカ
ルレンズ160は曲面部160Aを平行ピンに対向して
配置され、基台に取り付けられるばね板162、164
によって保持される。ばね板164が、シリンドリカル
レンズの平面部に当接し、付勢力によって平行ピンとの
間でシリンドリカルレンズを保持することにより、平行
ピンの中間位置がレーザービームの光軸と一致するよう
に基台を取り付けることにより、シリンドリカルレンズ
の光軸とレーザービームの光軸が一致した状態で保持さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリンドリカルレ
ンズ等の光学部材を保持する光学部材用ホルダに関す
る。
【0002】
【従来の技術】印刷等に用いられる感光性平版印刷版
(以下「印刷版」と言う)などの感光材料を露光する画
像露光装置では、半導体レーザやLEDなどを光源と
し、この光源から発せられる光ビームによって印刷板を
走査露光する。このときに、光ビームを画像データに基
づいて変調することにより、画像データに応じた画像が
印刷版に形成される。
【0003】このような画像露光装置に設けられる走査
光学系は、シリンドリカルレンズやフィルタ等の種々の
光学部材によって形成され、例えば光源となるレーザー
ダイオードから発せられた光ビームを印刷版に照射す
る。
【0004】ところで、走査光学系においても、シリン
ドリカルレンズの光軸を光ビームの光軸と一致するよう
に、シリンドリカルレンズを配置する必要がある。ま
た、シリンドリカルレンズ等のレンズにおいても、少な
からず熱膨張が生じることがある。
【0005】このようなシリンドリカルレンズの光軸の
ずれを防止するために、高精度の位置決め調整を行った
り、熱膨張による光軸のズレが生じないように接着する
などの作業を行う必要がある。また、高精度の位置決め
やズレを防止するために、複雑な構造のホルダが用いら
れている。
【0006】このようなホルダへのシリンドリカルレン
ズの取り付け作業は、走査光学系の組み付け作業を煩雑
とする一因となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実に鑑
みてなされたものであり、簡単な構造でシリンドリカル
レンズ等の光学部材の光軸の調整が可能であると共に、
熱膨張等による光軸のズレを抑えることができる光学部
材用ホルダを提案することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、平面形状が光軸を対称線とする線対称の曲
面及び平面が形成されている光学部材の取り付けに用い
る光学部材用ホルダであって、上面に前記光学部材が配
置される基台と、前記基台の上面に垂直に対で突設され
前記光学部材の光軸が中間位置となるように曲面が当接
される一対のピンと、前記基台に取り付けられることに
より、基台の上面へ向けて前記光学用部材を付勢して保
持する第1の付勢保持部材と、前記基台に取り付けられ
ることにより前記光学部材の前記曲面と反対側の平面に
当接して光学部材を一対のピンのそれぞれへ向けて付勢
して保持する第2の付勢保持部材と、を含むことを特徴
とする。
【0009】この発明によれば、基台上に光学部材を配
置し、第1及び第2の付勢保持部材によって保持する。
このとき、基台に互いに平行となるように設けた一対の
ピンに、光学部材の曲面を対向させ、第2の付勢保持部
材によって光学部材の平面側から、光学部材をピンへ向
けて平行に押圧する。
【0010】これにより、光学部材の光軸が一対のピン
の中間位置となるように光学部材が基台上に保持され、
第2の付勢保持部材が、光学部材を一対のピンのそれぞ
れへ向けて均等に押圧するため、光学部材の光軸が一対
のピンの中間位置からズレるのを防止できる。
【0011】また、光学部材に熱膨張が生じたときに
は、第1及び第2の付勢保持部材が弾性変形することに
より、光学部材を一対のピンおよび基台の上面を基準に
して確実に保持して光軸にズレが生じるのを防止するこ
とができる。
【0012】このような本発明では、前記一対のピンの
中間位置が光源から発せられる光の光軸に重なると共に
一対のピンを通過する直線が前記光軸と直交するように
配置されるものであれば良い。
【0013】これによれば、一対のピンの中間位置が例
えばレーザービームの光軸と一致するように基台を取り
付ければ、レーザービームの光軸と光学部材の光軸を正
確に一致させることができると共に、光学部材の光軸が
レーザービームン光軸に対してズレが生じるのを防止で
きる。
【0014】請求項3に係る発明は、前記第1の付勢保
持部材が略L字形状に屈曲された先端部が前記光学部材
の上面に当接するばね板であることを特徴とする。
【0015】また、請求項4に係る発明は、前記第2の
付勢保持部材が、略L字形状に屈曲された所定幅の先端
が前記光学部材の前記平面に当接されるばね板であるこ
とを特徴とする。
【0016】このように、第1及び第2の付勢保持部材
としては、板状の部材を略L字状に屈曲させた簡単な形
状のものを用いることができ、これらのばね板を一対の
ピンが設けられた基台に取り付ける簡単な構造で、光学
部材の光軸のズレを確実に防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1には、本実施の形態に適用し
た画像露光装置10の概略構成を示している。この画像
露光装置10は、シート体の一例としてアルミニウム等
によって形成したの矩形薄板状(例えば肉厚が0.3mm
程度)の支持体を用い、この支持体に感光層を形成した
感光性平版印刷版(以下「印刷版12」という)に画像
データに基づいて変調した光ビームを照射して走査露光
する。画像露光装置10で画像露光の終了した印刷版1
2は、図示しない自動現像装置等によって現像処理等が
施される。
【0018】図1に示されるように、画像露光装置10
には、機枠14内にカセット装填部18、給版搬送部2
0、記録部22及び排出バッファ部24等が設けられて
いる。カセット装填部18は、機枠14内の図1紙面右
下側に配置されており、それぞれに多数枚の印刷版12
を収容している複数のカセット16が、所定角度で傾斜
された状態で装填される。
【0019】なお、画像露光装置10では、縦寸法ない
し横寸法の異なる複数サイズの印刷版12の処理が可能
となっており、カセット16には、何れかのサイズの印
刷版12が感光層を上側にし、一端が所定の位置となる
ように位置決めされて収容されている。また、カセット
装填部18には、それぞれにサイズの異なる印刷版12
を収容している複数のカセット16が所定間隔で、収容
している印刷版12の一端が略一定の高さとなるように
装填される。
【0020】給版搬送部20は、カセット装填部18の
上方に配置され、記録部22は、カセット装填部18に
隣接して、装置の中央下部に配置されている。給版搬送
部20には、対で設けられた側板26(図1では一方の
みを図示)に反転ユニット28及び枚葉ユニット30が
取り付けられている。
【0021】反転ユニット28は、所定の外径寸法の反
転ローラ32を備え、この反転ローラ32の周囲に複数
の小ローラ34(本実施の形態では、一例として小ロー
ラ34A、34B、34C、34Dの4個)が設けられ
ている。小ローラ34A〜34Dは、カセット装填部1
8側から反転ローラ32の上方を経て記録部22側に亘
って配置され、無端の搬送ベルト36が巻き掛けられて
いる。これにより、反転ローラ32には、小ローラ34
Aと小ローラ34Dの間の約半周に亘って搬送ベルト3
6が巻き掛けられている。
【0022】一方、枚葉ユニット30は、カセット16
内の印刷版12の上端部を吸着する複数の吸盤38を備
えており、吸盤38を下方移動させることによりカセッ
ト装填部18に装填されているカセット16内の印刷版
12の上端部に対向させ、この吸盤38によって印刷版
12を吸着する。また、枚葉ユニット30は、印刷版1
2を吸着した吸盤38を略上方へ移動させることによ
り、カセット16から印刷版12を引き出すと共に、引
き出した印刷版12の先端を、反転ローラ32と搬送ベ
ルト36の間へ挿入する。なお、図1では、吸盤38の
移動位置の概略を二点鎖線で示している。
【0023】反転ユニット28では、反転ローラ32と
搬送ベルト36がカセット16からの印刷版12の引き
出し方向(図1の矢印A方向)に回転する。印刷版12
は、先端が反転ローラ32と搬送ベルト36に挟持され
ると、カセット16から引き出されながら反転ローラ3
2の周面に巻き掛けられる。これにより、印刷版12
は、湾曲されながら搬送されて反転され、搬送方向が転
向される。なお、反転ローラ32の半径寸法は、印刷版
12を湾曲させたときに、印刷版12に折れや曲がりを
生じさせない寸法(例えば100mm以上)となってい
る。
【0024】図1に実線及び二点鎖線で示すように、側
板26は、印刷版12を取出すカセット16の位置に応
じて水平移動する。これにより、枚葉ユニット30は、
吸盤38が所望のカセット16内の印刷版12に対向す
るように反転ユニット28と一体に水平移動可能となっ
ている。
【0025】また、側板26には、小ローラ34Dの下
方にガイド40が設けられており、反転ローラ32によ
って反転された印刷版12は、小ローラ34D側で反転
ローラ32と搬送ベルト36の間から、このガイド40
へ向けて送り出される。
【0026】記録部22の上方には、搬送コンベア42
が配置されており、反転ユニット28から送り出された
印刷版12は、ガイド40によって搬送コンベア42へ
案内される。なお、ガイド40は、常に印刷版12の案
内方向を搬送コンベア42へ向けるように、側板26の
移動に伴って揺動する。また、記録部22側の小ローラ
34Dは、側板26の移動に伴って反転ユニット28か
らの印刷版12の送出し方向を換えるように移動し、小
ローラ34Cは、小ローラ34Dが移動したときに搬送
ベルト36に略一定の張力を付与するように移動し、反
転ユニット28から送り出される印刷版12がガイド4
0によって緩やかに湾曲させるようにしている。
【0027】搬送コンベア42は、ガイド40の略下方
に配置されたローラ44と、記録部22の上方に配置さ
れたローラ46との間に搬送ベルト48が巻き掛けら
れ、ローラ46側が下方となるように傾斜されている。
【0028】図1及び図2に示されるように、搬送コン
ベア42には、ローラ46に対向してローラ50が配置
されている。搬送コンベア42上に送り込まれた印刷版
12は、搬送ベルト48上を搬送され、ローラ46、5
0に挟持されて搬送コンベア42から送り出される。
【0029】記録部22には、架台52上に回転ドラム
54が配置され、回転ドラム54に対向して、記録ヘッ
ド部56が配置されている。また、画像露光装置10に
は、搬送コンベア42のローラ46、50に対向して、
記録部22(回転ドラム54)の上方にパンチャー58
が設けられている。
【0030】図2に示されるように、パンチャー58に
は、銜え口60が形成されており、搬送コンベア42
は、印刷版12をローラ46、50によって挟持し、先
端をパンチャー58の銜え口60に挿入して保持する。
パンチャー58は、銜え口60に挿入された印刷版12
の先端の所定位置に、位置決め用として例えば切り欠き
を穿設する。なお、印刷版12は、例えば搬送コンベア
42上で位置決めされてパンチャー58へ送り込まれる
ことにより、位置決め用の切り欠きが先端部の所定の位
置に穿設される。
【0031】搬送コンベア42は、印刷版12に切り欠
きが穿設されると、搬送ベルト48を逆転駆動して、印
刷版12の先端をパンチャー58の銜え口60から引き
出す。また、搬送コンベア42は、図示しない揺動手段
によってローラ44側を軸に揺動可能となっており、パ
ンチャー58から印刷版12を引き出すと揺動(図1及
び図2に二点鎖線で示す)して、印刷版12の先端を回
転ドラム54の外周面の所定位置へ向けた後に、印刷版
12を記録部22へ向けて送り出す。
【0032】記録部22に設けている回転ドラム54
は、図示しない駆動手段の駆動力によって、印刷版12
の装着露光方向(図1及び図2の矢印B方向)及び装着
露光方向と反対方向となる印刷版12の取外し方向(図
1及び図2の矢印C方向)へ、それぞれ所定の回転速度
で回転駆動される。
【0033】図2に示すように、回転ドラム54には、
外周面の所定の位置に先端チャック62が取り付けられ
ている。記録部22では、この回転ドラム54に印刷版
12を装着するときに、先ず、先端チャック62が、搬
送コンベア42によって送り込まれる印刷版12の先端
に対向する位置(印刷版装着位置)で回転ドラム54を
停止させる。
【0034】記録部22には、印刷版装着位置で先端チ
ャック62に対向する装着カム64が設けられている。
先端チャック62は、この装着カム64が回動によって
一端側が押圧されることにより、回転ドラム54の周面
との間に印刷版12の挿入が可能となる。記録部22で
は、印刷版12の先端が先端チャック62と回転ドラム
54の間に挿入された状態で、装着カム64を戻して先
端チャック62への押圧を解除することにより、印刷版
12の先端を先端チャック62と回転ドラム54の周面
との間で挟持して保持する。
【0035】なお、画像露光装置10では、印刷版12
の先端に形成した切り欠きに、回転ドラム54の周面の
所定位置に突設されている図示しないピンが入り込むこ
とにより、印刷版12が回転ドラム54に対して位置決
めされるようにしている。
【0036】回転ドラム54の周囲には、印刷版装着位
置よりも装着露光方向の下流側にスクイズローラ66が
配置されている。このスクイズローラ66は、回転ドラ
ム54に向けて移動して回転ドラム54に巻き付けられ
る印刷版12を回転ドラム54へ向けて押圧し、印刷版
12を回転ドラム54の周面に密着させている。
【0037】また、記録部22には、スクイズローラ6
6よりも回転ドラム54の装着露光方向上流側に後端チ
ャック着脱ユニット68が設けられ、装着露光方向の下
流側に取外しカム70が配置されている。後端チャック
着脱ユニット68には、回転ドラム54へ向けて突出さ
れたシャフト72の先端に後端チャック74が着脱可能
に設けられている。
【0038】記録部22では、回転ドラム54に巻き付
けた印刷版12の後端が、後端チャック着脱ユニット6
8に対向する後端チャック着脱位置に達すると、回転ド
ラム54の回転を一次停止させ、後端チャック74を回
転ドラム54の所定の位置に装着する。これにより、回
転ドラム54に巻き付けられた印刷版12は、後端が後
端チャック74によって回転ドラム54との間で挟持さ
れて固定される。
【0039】なお、回転ドラム54の外周面には、回転
ドラム54に巻き付けた印刷版12を吸着保持する図示
しない吸着溝が形成されており、記録部22では、印刷
版12の搬送方向の先端と後端をそれぞれ先端チャック
62と後端チャック74によって固定すると共に、吸着
溝に供給する負圧によって吸着して、回転ドラム54の
周面に密着させるようにしている。
【0040】記録部22では、印刷版12を回転ドラム
54に位置決めして巻き付けると、スクイズローラ66
を離間させ、回転ドラム54を所定の回転速度で高速回
転させながら、この回転ドラム54の回転に同期させ
て、記録ヘッド部56から画像データに基づいて変調し
た光ビームを照射する。これにより、印刷版12を、画
像データに基づいて走査露光し、印刷版12の所定位置
に画像を形成する。
【0041】記録部22では、印刷版12への走査露光
が終了すると、回転ドラム54を後端チャック着脱位置
で停止させ、スクイズローラ66によって回転ドラム5
4との間で印刷版12を挟持した状態で、回転ドラム5
4から後端チャック74を取り外して、印刷版12の後
端を開放する。
【0042】記録部22では、回転ドラム54から後端
チャック74を取り外すと、回転ドラム54を印刷版1
2の取出し方向へ回転する。これにより、スクイズロー
ラ66と回転ドラム54の間から印刷版12が送出され
る。
【0043】図1に示されるように、排出バッファ部2
4は、記録部22の上方に設けられており、回転ドラム
54が印刷版12の取外し方向へ回転することにより、
印刷版12が、後端側から排出バッファ部24へ向けて
送り出される。また、記録部22では、回転ドラム54
を印刷版12の取出し方向に回転したときに、先端チャ
ック62が取外しカム70に対向する印刷版取外し位置
に達すると、回転ドラム54を停止し、この位置で取外
しカム70を回動し、先端チャック62と回転ドラム5
4との間での印刷版12の先端の挟持を解除することに
より、回転ドラム54から印刷版12ヲ取り外す。
【0044】一方、排出バッファ部24は、機枠14に
形成されている排出口76の内方側に設けられており、
排出ローラ78を備えている。この排出ローラ78の周
囲には、複数の小ローラ(一例として小ローラ80A、
80B、80C、80D、80Eの5個)が配置されて
おり、これらの小ローラ80A〜80Eの間に無端の搬
送ベルト82が巻き掛けられている。これにより、排出
ローラ78には、小ローラ80Aと小ローラ80Eの間
の1/2周から3/4周の範囲で搬送ベルト82が巻き
掛けられている。
【0045】小ローラ80Aは、記録部22のスクイズ
ローラ66側へ向けて突設され、ローラ84が対向して
配置されている。記録部22から送り出される印刷版1
2は、小ローラ80Aとローラ84の間へ案内されるこ
とにより、小ローラ80Aとローラ84に挟持される。
【0046】排出バッファ部24では、排出ローラ78
を印刷版12の引き入れ方向(矢印D方向)に回転駆動
することにより、小ローラ80Aとローラ84に挟持し
た印刷版12を記録部22から引き出しながら排出ロー
ラ78と搬送ベルト82の間に案内し、排出ローラ78
と搬送ベルト82で挟持して排出ローラ78に巻き掛け
る。このとき、排出バッファ部24では、印刷版12の
先端部(記録部22から送出されるときの後端側)を小
ローラ80Aとローラ84に挟持した状態で排出ローラ
78を停止させ、排出ローラ78に巻き掛けた印刷版1
2を一次的に保持する。
【0047】図1に二点鎖線で示されるように、排出バ
ッファ部24では、小ローラ80Aとローラ84が排出
口76に対向する位置へ移動する。このとき、小ローラ
80Aとローラ84が一体で移動することにより、印刷
版12の先端が排出口76へ向けられる。なお、小ロー
ラ80Aの上方の小ローラ80Bは、小ローラ80Aの
移動に追従して、搬送ベルト82に一定の張力を付与す
るように移動する。
【0048】排出バッファ部24では、印刷版12の先
端を排出口76へ向けると、排出ローラ78を、排出口
76に隣接して配置している自動現像装置などの処理装
置での印刷版12の搬送速度に応じた回転速度で、印刷
版12の送出し方向(矢印D方向と反対方向)へ回転駆
動する。これにより、印刷版12が排出口76から送り
出される。
【0049】このように形成されている画像露光装置1
0では、印刷版12に露光する画像データが入力され、
画像露光を行う印刷版12のサイズ及び露光枚数等が設
定されて、画像露光の開始が指示されると、印刷版12
への画像露光処理を開始する。なお、これらの処理は、
画像露光装置10に操作パネルを設け、この操作パネル
のスイッチ操作によって指示するものであっても良く、
画像露光装置10に画像データを出力する画像処理装置
等からの信号によって画像露光装置10の処理開始を指
示するものであっても良い。
【0050】画像露光装置10では、処理の開始が指示
されると、指定されたサイズの印刷版12をカセット1
6から取出して搬送コンベア42に載せ、記録部22へ
供給する。このときに、印刷版12には、パンチャー5
8によって位置決め用の切り欠きが穿設される。
【0051】記録部22では、この印刷版12の先端を
先端チャック62によって回転ドラム54に保持させる
と、スクイズローラ66によってスクイズしながら印刷
版12を回転ドラム54に巻き付け、印刷版12の後端
を後端チャック74によって回転ドラム54に保持させ
る。
【0052】この後、記録部22では、回転ドラム54
を高速回転しながら記録ヘッド部56から画像データに
基づいた光ビームを印刷版12に照射して、印刷版12
を走査露光し、印刷版12の所定の領域を走査露光して
画像を形成する。
【0053】印刷版12は、画像が形成されると、回転
ドラム54から取外されながら後端側から排出バッファ
部24へ送り出す。排出バッファ部24では、この印刷
版12を一旦、排出ローラ78に巻き付けると、印刷版
12の先端を排出口76へ向け、排出ローラ78を逆転
駆動する。これにより、印刷版12は、所定の搬送速度
で排出口76から送り出され、画像露光装置10から排
出される。
【0054】図3に示すように、画像露光装置10の記
録部22には、記録ヘッド部56に副走査装置102が
設けられている。この副走査装置102は、光源ユニッ
ト100を備えている。
【0055】副走査装置102は、基台104上にステ
ージ106が設けられている。ステージ106は、回転
ドラム54側(図3の紙面右側)及び回転ドラム54と
反対側に脚部106Aを備えており、この脚部106A
と基台104との間が板ばね108によって連結されて
いる。これにより、ステージ106は、基台104上に
支持され、また、板ばね108が弾性変形することによ
り、回転ドラム54との接離方向(図3の紙面左右方
向)に移動可能となっている。
【0056】基台104には、ステッピングモータ11
0が設けられており、ステージ106の下方に、ウォー
ムギヤ112が軸支されている。ステッピングモータ1
10は、駆動軸110Aがウォームギア112に連結さ
れており、ステッピングモータ110が作動することに
よりウォームギア112が回転される。
【0057】また、基台104には、ステージ106の
脚部106Aの間にウォームホイール114と偏心カム
116が設けられている。ウォームホイール114は、
ウォームギア112と噛合しており、ウォームホイール
114は、ウォームギア112の回転力が伝達されるこ
とにより偏心カム116と一体で回転するようになって
いる。
【0058】偏心カム116は、板ばね108の付勢力
によって外周部がステージ106の一方の脚部106A
に当接した状態で、ウォームホイール114に対して偏
心して回転するようになっている。これにより、ウォー
ムホイール114が回転して偏心カム116が回転ドラ
ム54側の脚部106Aへ向けて突出することにより、
偏心カム116がステージ106の脚部116Aを押圧
し、板ばね108の付勢力に抗してステージ106を回
転ドラム54へ向けてへ移動させる。
【0059】また、偏心カム116が回転ドラム54と
反対側の脚部106A側に突出することにより、板ばね
108の付勢力で回転ドラム54側の脚部106Aが偏
心カム116に当接するために、ステージ106が回転
ドラム54から離間する方向へ移動する。すなわち、ス
テージ106は、偏心カム116の回転によって回転ド
ラム54との接離方向(図3の紙面左右方向)へ移動す
る。
【0060】副走査装置102では、この偏心カム11
6の回転によってステージ106上に設けられている光
源ユニット100を回転ドラム54との接離方向へ移動
させて、光源ユニット100と回転ドラム54との間
隔、すなわち、光源ユニット100から回転ドラム54
に巻き付けた印刷版12へ照射する光ビームのスポット
調整(ピント調整)が可能となっている。なお、副走査
装置102には、回転ドラム54の軸線方向(図3の紙
面表裏方向)に沿った両端部にステッピングモータ11
0、ウォームギア112、ウォームホイール114およ
び偏心カム116が設けられて、予め回転ドラム54の
軸線に対する傾き調整されるようになっている。
【0061】この副走査装置102は、図示しない副走
査駆動手段によって基台104を副走査方向(回転ドラ
ム54の軸線方向、図3の紙面表裏方向)に沿って移動
させる。なお、この移動機構は従来公知の任意の構成を
用いることができ、本実施の形態では詳細な説明を省略
する。
【0062】光源ユニット100は、このステージ10
6上に設けられている。ステージ106上には、複数台
の光源ユニット100が、回転ドラム54の軸線方向に
沿って所定の間隔で配置されている。副走査装置102
では、基台104を副走査方向へ移動させることによ
り、複数の光源ユニット100を一体で副走査方向へ移
動させる。
【0063】これにより、記録部22では、記録ヘッド
部56から複数条の光ビームを照射しながら、それぞれ
の光ビームを副走査方向へ移動させて印刷版12を走査
露光するようになっている。なお、複数台の光源ユニッ
ト100は、同一構成となっている。
【0064】図3に示すように、光源ユニット100
は、ステージ106に対向する基部120と、この基部
120の一端側から垂直に立設された立壁部122によ
って略L字形状に形成されたベース118を備えてい
る。ベース118は、光源ユニット100は、基部12
0がステージ106上の所定の位置に取り付けられて固
定される。また、光源ユニット100は、立壁部122
に光源アッセンブリ124が取り付けられ、基部120
上に光学系アッセンブリ126が取り付けられている。
【0065】光源アッセンブリ124は、光源ホルダ1
28、130を備え、立壁部122の回転ドラム54と
反対側の面(図3の紙面左側の面)にベース板132を
介して取り付けられている。光源ホルダ128、130
の間には、例えば光源となる発光素子として半導体発光
素子の一つであるレーザーダイオード(Laser Diode)
が組み込まれており、また、光源ホルダ130に、コリ
メータレンズが取り付けられている(何れも図示省
略)。
【0066】このレーザーダイオードとコリメータレン
ズは予め間隔が調整されており、光源アッセンブリ12
4を立壁部122へ組み付けることにより、レーザーダ
イオードとコリメータレンズが光源ユニット100の所
定の位置に取り付けられる。
【0067】また、立壁部122には、回転ドラム54
側の面に平行平板(図示省略)が設けられた平行平板ホ
ルダ134が取り付けられており、光ビームは、この平
行平板ホルダ134内の平行平板を透過して、光学系ア
ッセンブリ126へ向けて射出される。
【0068】光学系アッセンブリ126は、長尺の固定
台136を備え、この固定台136の長手方向の一端側
に集光レンズが取り付けられている集光レンズホルダ1
38が取り付けられている。また、固定台136には、
この集光レンズホルダ138から順に、凸状のシリンド
リカルレンズが取り付けられているシリンドリカルレン
ズホルダ140、一軸性結晶体が取り付けられている一
軸性結晶体ホルダ142、凹状のシリンドリカルレンズ
が取り付けられているシリンドリカルレンズホルダ14
4、平行平板が取り付けられている平行平板ホルダ14
6、アパーチャが取り付けられているアパーチャホルダ
148及び凸状のシリンドリカルレンズと1/2波長板
が取り付けられているシリンドリカルレンズホルダ15
0が順に配置されている。なお、一軸結晶体ホルダ14
2は、シリンドリカルレンズホルダ144に取り付けら
れている。
【0069】光学系アッセンブリ126は、集光レンズ
ホルダ138が回転ドラム54側(立壁部122と反対
側)となるように配置されて、固定台136がベース1
18の基部120に配置に取り付けられる。これによ
り、光源アッセンブリ124から射出された光ビーム
は、平行平板、1/2波長板、シリンドリカルレンズ、
アパーチャ、平行平板、シリンドリカルレンズ、一軸結
晶体、シリンドリカルレンズ及び集光レンズを透過し
て、印刷板12に照射される。
【0070】ところで、図4乃至図6に示すように、シ
リンドリカルレンズホルダ140(以下「レンズホルダ
140」とする)は、矩形ブロック形状の基台152に
取付け孔154が形成されており、この取付け孔154
に挿入される図示しないねじによって固定台136(図
3参照)に取り付けられる。取付け孔154は、基台1
52を固定台136に取り付けたときのレーザビームの
光軸を挟んで左右に対で形成され、この光軸に対して傾
きが生じないようにして取り付けられる。また、レーザ
ービームは、この基台152の上面側を通過する。
【0071】この基台152には、ピン孔156が対で
穿設されている。このピン孔156は、基台156を固
定台136に取り付けたときに、レーザービームの光軸
を挟んでこの光軸が対称線となるように基台152の上
面から所定の深さで穿設されている。
【0072】ピン孔156のそれぞれには、平行ピン1
58が圧入されて嵌め込まれる。これにより、図6に示
すように、平行ピン158は、レーザービームの光軸を
対称線とする線対称となるように基台152に設けられ
る。これにより、一対の平行ピン158は、軸心を結ぶ
直線(図6で二点鎖線で示す)がレーザービームの光軸
と直交するようになっている。また、平行ピン158の
それぞれは、基台152の上面から垂直に、所定の高さ
まで突設される。この平行ピン158の突設位置及び高
さは、基台152の上面側を通過するレーザービームに
干渉しない位置及び高さとなっている。
【0073】図5及び図6に示すように、この基台15
2には、シリンドリカルレンズ160が取り付けられ
る。レンズホルダ140に取り付けられるシリンドリカ
ルレンズ160は、略矩形ブロック形状に形成されてお
り、光軸方向に沿った一方の面がシリンドリカルレンズ
160の光軸(中心線)を対称線となるように凸状に湾
曲された曲面部160Aとなり、光軸方向に沿った他方
の面が光軸に対して垂直な平面部160Bとなってい
る。
【0074】このシリンドリカルレンズ160は、曲面
部160Aが平行ピン158側となるように基台152
上に配置される。なお、図6では、レーザービームの光
軸とシリンドリカルレンズ160の光軸を一致させた状
態として、これらの光軸を一点鎖線で示している。
【0075】図4乃至図6に示すように、レンズホルダ
140は、基台152に第1の付勢保持手段となる一対
のばね板162と、第2の付勢保持手段となるばね板1
64が取り付けられる。ばね板162は、光軸を挟んだ
基台152の両側のそれぞれに取り付けられ、ばね板1
64は、シリンドリカルレンズ160を挟んで平行ピン
158と反対側となる平面部166B側に取り付けられ
る。
【0076】図4及び図5に示すように、ばね板162
は、帯状板材を略L字形状に折曲させた形状となってお
り、略L字形状に折曲された一端側が取付け部166と
なり、他端側が抑え部168となっている。
【0077】図4に示すように、ばね板162の取付け
部166には、先端側の所定位置に貫通孔166Aが穿
設されており、この貫通孔166Aへ挿入したねじ17
0(図5及び図6参照)を、基台152の側面の所定位
置に形成しているねじ孔172(図4参照)へ螺合する
ことにより架台152に取り付けられる。
【0078】図5及び図6に示すように、ばね板162
は、基台152に取り付けられることにより、抑え部1
68がシリンドリカルレンズ160の上面(図5の紙面
上方側、図6の紙面手前側の面)このときに、取付け部
166が所定の長さとなっていることにより、ばね板1
62は、抑え部168側が弾性変形してシリンドリカル
レンズ160の上面に当接し、弾性変形することにより
生じる付勢力によって抑え部168と基台152の間で
シリンドリカルレンズ160を保持する。
【0079】図4乃至図6に示すように、ばね板164
は、所定幅で略矩形形状の板材を略L字状に折曲された
形状となっており、折曲された一端側が取付け部174
となり、他端側が押圧部176となっている。
【0080】図4に示すように、このばね板164の取
付け部174には、幅方向に沿った両側に貫通孔174
Aが穿設されている。また、基台172には、この貫通
孔174Aに対向するねじ孔178が穿設されている。
【0081】これにより、図5及び図6に示すように、
取付け部174の貫通孔174A(図5及び図6では図
示省略)に挿入したねじ180をねじ孔178(図5及
び図6では図示省略)に螺合することにより、ばね板1
64がシリンドリカルレンズ160の平面部160Bに
対向する基台152の所定の位置に取り付けられるばね
板164は、基台152に取り付けられることにより、
押圧部176の先端176Aが基台152上に配置され
ているシリンドリカルレンズ160の平面部160Bに
当接する。このときに、ばね板164の中間部(主に折
曲部分の取付け部174側)が弾性変形し、この弾性変
形によって生じる付勢力によって先端174Aがシリン
ドリカルレンズ160を平行ピン158へ向けて押圧す
る。
【0082】これにより、シリンドリカルレンズ160
は、平面部160Bに当接するばね板164の先端17
4Aと曲面部160Aに当接する平行ピン158によっ
て挟持されて保持される。このときに、曲面部160A
が、平行ピン158の周面の所定位置に軸線に沿って線
接触する。
【0083】ばね板164は、押圧部176の先端17
6Aがレーザービームの光軸と直交する方向に基台15
2に取り付けられる。また、ばね板164(先端176
A)の幅寸法は、一対の平行ピン158の間隔よりも広
くなっている。
【0084】これにより、ばね板164は、シリンドリ
カルレンズ160の平面部160Bがレーザービームの
光軸と直交する状態を保ったまま、シリンドリカルレン
ズ160を押圧する。
【0085】このように形成されているレンズホルダ1
40にシリンドリカルレンズ160を取り付けている光
源ユニット100を用いた記録部22では、印刷版12
が巻き付けられた回転ドラム54を主走査方向(印刷版
装着露光方向)に回転させ、回転ドラム54の回転及び
ステージ106の副走査方向に沿った移動に同期させな
がら、光源アッセンブリ124から画像データに応じた
光ビームを射出する。
【0086】光源アッセンブリ124から射出された光
ビームは、1/2波長板である光学フィルタ152を透
過した後、凸状のシリンドリカルレンズ、アパーチャ、
平行平板、凹状のシリンドリカルレンズ、一軸性結晶
体、凸状のシリンドリカルレンズ160及び集光レンズ
を透過し、回転ドラム54に巻き付けられている印刷版
12に照射される。これにより、印刷版12は、画像デ
ータに応じて露光されて画像が形成される。
【0087】ところで、レンズホルダ140へのシリン
ドリカルレンズ160の取り付けは、基台152の上面
に突設している一対の平行ピン158に曲面部160A
が対向するようにしてシリンドリカルレンズ160を基
台152上に配置する。このときに、シリンドリカルレ
ンズ160の光軸が平行ピン158の中間位置と略一致
させる。
【0088】この状態で、基台152にばね板162を
取り付け、シリンドリカルレンズ160を、ばね板16
2の抑え部168と基台152の間で、ばね板162に
生じる付勢力によって挟持する。これにより、シリンド
リカルレンズ160が基台152に保持される。なお、
ばね板162の抑え部168には、シリンドリカルレン
ズ160へ向けて突出する略半球状の突部を設け、この
突部がシリンドリカルレンズ160の上面に当接するよ
うにしてもよい。
【0089】この後に、ばね板164を基台152に取
り付ける。これにより、ばね板164の押圧部176の
先端176Aがシリンドリカルレンズ160の平面部1
60Bに当接し、シリンドリカルレンズ160の曲面部
160Aに当接する平行ピン158との間でシリンドリ
カルレンズ160を挟持する。これにより、シリンドリ
カルレンズ160は、レンズホルダ140の基台152
に保持される。
【0090】ばね板164の先端176Aは、レンズホ
ルダ140を固定台136に取り付けたときに、レーザ
ービームの光軸と直交する方向と平行となるようにシリ
ンドリカルレンズ160の平面部160Bを押圧する。
また、シリンドリカルレンズ160の光軸に対して線対
称となる曲面部160Aが、レーザービームの光軸を対
称線とする線対称となるように配置されている一対の平
行ピン158に当接しているため、シリンドリカルレン
ズ160は、光軸がレーザービームの光軸と正確に一致
され、この光軸が一致される状態で基台152上に保持
される。
【0091】すなわち、レーザービームの光軸とシリン
ドリカルレンズ160の光軸にズレが生じると、曲面部
160Aに線接触している一対の平行ピン158の一方
の側と他方に対向する側へのばね板164の押圧力が変
わり、この押圧力の差をなくすようにシリンドリカルレ
ンズ160が移動し、光軸が一致する。
【0092】したがって、レンズホルダ140は、シリ
ンドリカルレンズ160を基台152に取り付けるとき
にの位置調整が容易であり、また、シリンドリカルレン
ズ160を正確に位置調整した状態で保持することがで
きる。
【0093】一方、シリンドリカルレンズ160は、周
囲の温度が上昇すると、熱膨張が生じることがある。図
6に示すように、シリンドリカルレンズ160に熱膨張
が生じると、レーザービームの光軸に沿った方向では、
基台152に固定されている平行ピン158に曲面部1
60Aが当接しているため、シリンドリカルレンズ16
0は、平面部160B側に膨張し、平面部160Bがば
ね板164を弾性変形させる(図6に二点鎖線で示
す)。
【0094】このとき、ばね板164が、押圧部176
の先端176Aによって平面部160Aを平行ピン15
8ヘ向けて押圧しているため、シリンドリカルレンズ1
60の光軸にずれが生じることがない。
【0095】このように、本発明を適用したレンズホル
ダ140では、一対の平行ピン158を設けた基台15
2にばね板162、164によってシリンドリカルレン
ズ160を保持する簡単な構成で、基台152へのシリ
ンドリカルレンズ160の正確な位置決めを容易に行う
ことができると共に、周囲の温度変化等によってシリン
ドリカルレンズ160に伸縮が生じても、シリンドリカ
ルレンズ160の光軸がレーザービームの光軸とずれて
しまうのを確実に防止することができる。
【0096】なお、以上説明した本実施の形態は、本発
明の一例を示すものであり、本発明の構成を限定するも
のではない。
【0097】本実施の形態では、光学部材として凸状の
シリンドリカルレンズ160を例に説明したが、凹状の
シリンドリカルレンズの取り付けに用いても良い。図7
には、凹状のシリンドリカルレンズ190に用いるレン
ズホルダ192の一例を示している。このレンズホルダ
192には、基台194の所定の位置に一対の平行ピン
158が突設されている。
【0098】シリンドリカルレンズ190には、光軸方
向に沿った一端側に光軸が対称線となる凹状の曲面部1
90Aが形成され、他端側に光軸に対して垂直な平面部
190Bが形成されている。
【0099】シリンドリカルレンズ190は、曲面部1
90Aを一対の平行ピン158に対向させて基台194
上に配置さればね板162、164によって保持され
る。これにより、基台194をレーザービームの光軸に
対して所定の位置となるように取り付けることにより、
シリンドリカルレンズ190の光軸をレーザービームの
光軸と一致させることができると共に、熱膨張が生じて
も光軸にズレが生じるのを確実に防止することができ
る。
【0100】また、本発明は、レーザービームが走査方
向(主走査方向)に走査する光学系に用いるシリンドリ
カルレンズを保持するレンズホルダに適用することもで
きる。
【0101】さらに、光学部材としては、シリンドリカ
ルレンズに限らず、光軸方向に沿った一方の面が光軸を
対称線とする線対称となる曲面として形成されると共に
他方の面が光軸に対して直交する平面が形成された任意
の構成の光学部材に保持に用いることができる。
【0102】また、本実施の形態では、印刷版12を回
転ドラム54に巻き付けて走査露光する画像露光装置1
0を用いて説明したが、本発明は、印刷版12に限らず
他の感光性平版印刷板や、印画紙、フィルム等の種々の
感光材料を露光する走査光学系に用いる光学部材が取り
付けられる光学部材用ホルダに適用することができる。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、一
対のピンを設けた基台に第1及び第2の付勢保持部材に
よって光学部材を保持する簡単な構造で、光学部材の取
り付け及び位置調整が容易となると共に、光学部材の光
軸のズレを確実に防止することができると言う優れた効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用した画像露光装置の概略構
成図である。
【図2】画像露光装置の記録部を示す概略構成図であ
る。
【図3】記録部に設けている副走査装置を示す概略構成
図である。
【図4】本発明を適用したレンズホルダの概略を示す分
解斜視図である。
【図5】レンズホルダにシリンドリカルレンズを取り付
けた状態を示す概略斜視図である。
【図6】シリンドリカルレンズを取り付けたレンズホル
ダの概略平面図である。
【図7】他の光学部材を取り付けたレンズホルダの一例
を示す概略平面図である。
【符号の説明】
10 画像露光装置 12 印刷版 22 記録部 54 回転ドラム 100 光源ユニット 126 光学系アッセンブリ 140 レンズホルダ(光学部材用ホルダ) 152 基台 158 平行ピン(一対のピン) 160 シリンドリカルレンズ(光学部材) 160A 曲面部 160B 平面部 162 ばね板(第1の付勢保持部材) 164 ばね板(第2の付勢保持部材)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面形状が光軸を対称線とする線対称の
    曲面及び平面が形成されている光学部材の取り付けに用
    いる光学部材用ホルダであって、 上面に前記光学部材が配置される基台と、 前記基台の上面に垂直に対で突設され前記光学部材の光
    軸が中間位置となるように曲面が当接される一対のピン
    と、 前記基台に取り付けられることにより、基台の上面へ向
    けて前記光学用部材を付勢して保持する第1の付勢保持
    部材と、 前記基台に取り付けられることにより前記光学部材の前
    記曲面と反対側の平面に当接して光学部材を一対のピン
    のそれぞれへ向けて付勢して保持する第2の付勢保持部
    材と、 を含むことを特徴とする光学部材用ホルダ。
  2. 【請求項2】 前記一対のピンの中間位置が光源から発
    せられる光の光軸に重なると共に一対のピンを通過する
    直線が前記光軸と直交するように配置されることを特徴
    とする請求項1に記載の光学部材用ホルダ。
  3. 【請求項3】 前記第1の付勢保持部材が略L字形状に
    屈曲された先端部が前記光学部材の上面に当接するばね
    板であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
    の光学部材用ホルダ。
  4. 【請求項4】 前記第2の付勢保持部材が、略L字形状
    に屈曲された所定幅の先端が前記光学部材の前記平面に
    当接されるばね板であることを特徴とする請求項1から
    請求項3の何れかに記載の光学部材用ホルダ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8094353B2 (en) 2007-11-16 2012-01-10 Kabushiki Kaisha Toshiba Cylindrical lens, optical beam scanning apparatus using the same, image forming apparatus, and method of manufacturing the lens
US8223420B2 (en) 2007-11-16 2012-07-17 Kabushiki Kaisha Toshiba Cylindrical lens, optical beam scanning apparatus using apparatus the same, image forming apparatus, and method of manufacturing the lens

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