JP2001281875A - ステージ移動保持機構 - Google Patents

ステージ移動保持機構

Info

Publication number
JP2001281875A
JP2001281875A JP2000095684A JP2000095684A JP2001281875A JP 2001281875 A JP2001281875 A JP 2001281875A JP 2000095684 A JP2000095684 A JP 2000095684A JP 2000095684 A JP2000095684 A JP 2000095684A JP 2001281875 A JP2001281875 A JP 2001281875A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stage
eccentric cam
printing plate
outer peripheral
leg
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000095684A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Oba
昌宏 大場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2000095684A priority Critical patent/JP2001281875A/ja
Priority to US09/820,976 priority patent/US6556232B2/en
Publication of JP2001281875A publication Critical patent/JP2001281875A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/435Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of radiation to a printing material or impression-transfer material
    • B41J2/475Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of radiation to a printing material or impression-transfer material for heating selectively by radiation or ultrasonic waves

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏心カムを用いた正確なステージの移動及び
移動位置での保持を可能とする。 【解決手段】 基台104は、板ばね108によって露
光ヘッド92が形成されているステージ106を支持し
ている。また、基台に設けられている偏心カムは、外周
部と軸心部が相対回転可能となっており、この外周部へ
向けて板ばねが脚部106Aを付勢している。ステッピ
ングモータ110の駆動によって偏心カムが回転する
と、脚部が偏心カムの外周部に当接するように付勢され
ていることにより偏心カムが回転するとステージが回転
ドラム54との接離方向に移動し、偏心カムが停止した
位置で保持される。また、偏心カムは外周部が当て板1
74と擦れることがないために、磨耗及び変形が防止さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走査露光装置に設
けられる光源等が取り付けられるステージを移動して保
持するステージ移動保持機構に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷等に用いられる感光性平版印刷版
(以下「印刷版」と言う)などの感光材料を露光する画
像露光装置では、半導体レーザやLEDなどを光源と
し、この光源から発せられる光ビームによって印刷版を
走査露光する。このときに、光ビームを画像データに基
づいて変調することにより、画像データに応じた画像が
印刷版に形成される。
【0003】このような画像露光装置に設けられる露光
用の光源は、光学系と一体で略平板状のステージに取り
付けられて露光ヘッドを形成している。これにより。光
源から発せられた光ビームが露光ヘッドから印刷版に照
射され、印刷版を露光する。
【0004】一方、露光ヘッドと印刷版の間隔を適正に
調整しないと光ビームのスポット径が広がるピントズレ
を生じる。このようなピントズレを防止するために、光
源等が取り付けられているステージに移動機構を設け、
露光ヘッドを記録媒体との接離方向へ移動可能とするこ
とにより、適正な間隔に保持してピント調整を行うよう
にすることがある。
【0005】ところで、このようなピント調整に適用さ
れる移動機構には、偏心カムを用い、例えば約1μm程
度のステージの微妙な移動を可能としたものがある。こ
のような偏心カムを用いる移動機構では、ステージから
突出した脚部に偏心カムに対向する摺動部材やベアリン
グ等を配置し、偏心カムが偏心しながら回転した時に、
偏心カムの周面が摺動部材やベアリングに当接して脚部
を押すことによりステージが移動するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、偏心カ
ムに摺動部材を配置した場合、偏心カムの回転によって
擦られることにより磨耗や変形が生じ、この磨耗や変形
がステージの移動量に誤差を生じさせてしまう。また、
偏心カムにベアリングを対向させた場合、偏心カムの回
転によってベアリングへの接触位置が変わり、この接触
位置の変化がステージの移動量の変化として現れてしま
う。
【0007】また、偏心カムを用いた移動機構で最も問
題となるのは、移動したステージを固定するのに、別に
固定手段を設けているため、偏心カムによって移動させ
ることにより位置決めし、その位置を保持するように固
定することが極めて難しく、位置決めしたステージを固
定手段によって固定するときに、ステージが僅かに移動
してしまうと言う問題がある。
【0008】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、走査露光用の光源等が取り付けられるステージ
を、偏心カムを用いて移動すると共に、この位置からス
テージが移動しないように的確に保持することができる
ステージ移動保持機構を提案することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、基台の上方に配置しているステージを移動
すると共に、移動した位置で保持するステージ移動保持
機構であって、前記ステージから前記基台へ向けて突設
された脚部と、外周面が前記脚部に対向して配置されて
前記基台に支持され偏心して回転することにより脚部に
対向する外周面が脚部との接離方向へ移動する偏心カム
と、前記脚部を前記偏心カムの周面に接近する方向に付
勢して前記ステージを脚部と偏心カムの周面との接離方
向に移動可能に支持する付勢支持手段と、を含むことを
特徴とする。
【0010】この発明によれば、基台とステージの間に
設けた付勢支持手段によってステージを支持する。ま
た、この付勢支持手段は、ステージの脚部を偏心カムの
周面へ向けて付勢しており、これにより、ステージは、
脚部を偏心カムの周面へ当接させた状態で保持される。
【0011】また、偏心カムが偏心して回転することに
より、脚部に対向する周面が脚部から離間する方向へ移
動すると、付勢支持手段の付勢力によって脚部と共にス
テージが移動する。また、偏心カムの脚部に対向する周
面が脚部へ向けて移動することにより、偏心カムが付勢
支持手段の付勢力に抗して脚部を押圧してステージを移
動する。
【0012】いずれの移動位置でも、付勢支持手段が脚
部を偏心カムの周面へ向けて付勢しているので、ステー
ジは脚部を偏心カムの周面に当接させた状態で保持され
る。
【0013】したがって、偏心カムによって移動したス
テージの位置をずらすことなく保持することができる。
【0014】請求項2に係る発明は、前記偏心カムの外
周部にベアリングが設けられて、外周面が軸心部に対し
て回転自在となっていることを特徴とする。
【0015】この発明によれば、偏心カムにベアリング
を設けることにより、脚部に接触する偏心カムの外周部
が自在に回転するようにしている。これにより、偏心カ
ムの軸心部が回転しても、外周部が脚部を摺接するのを
防止でき、外周部が摺接することによる変形等が生じる
のを確実に防止することができる。これにより、脚部が
変形することにより移動量に変化が生じるのを防止し
て、ステージを偏心カムの回転に応じた適正な移動量で
移動させることができる。
【0016】また、請求項3に係る発明は、前記付勢支
持手段が、一端側が前記基台に固定され他端側が前記ス
テージに固定されることにより前記ステージを支持し、
弾性変形されることにより前記脚部を前記偏心カムの周
面へ向けて付勢する板状部材であることを特徴とする。
【0017】この発明によれば、付勢支持手段として弾
性変形可能な板状部材を用いている。これにより、簡単
な構成でステージを支持すると共に、ステージの脚部を
偏心カムの外周面へ向けて付勢することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1には、本実施の形態に適用し
た画像露光装置10の概略構成を示している。この画像
露光装置10は、シート体の一例としてアルミニウム等
によって形成したの矩形薄板状(例えば肉厚が0.3mm
程度)の支持体を用い、この支持体に感光層を形成した
感光性平版印刷版(以下「印刷版12」という)に画像
データに基づいて変調した光ビームを照射して走査露光
する。画像露光装置10で画像露光の終了した印刷版1
2は、図示しない自動現像装置等によって現像処理等が
施される。
【0019】図1に示されるように、画像露光装置10
には、機枠14内にカセット装填部18、給版搬送部2
0、記録部22及び排出バッファ部24等が設けられて
いる。カセット装填部18は、機枠14内の図1紙面右
下側に配置されており、それぞれに多数枚の印刷版12
を収容している複数のカセット16が、所定角度で傾斜
された状態で装填される。
【0020】なお、画像露光装置10では、縦寸法ない
し横寸法の異なる複数サイズの印刷版12の処理が可能
となっており、カセット16には、何れかのサイズの印
刷版12が感光層を上側にし、一端が所定の位置となる
ように位置決めされて収容されている。また、カセット
装填部18には、それぞれにサイズの異なる印刷版12
を収容している複数のカセット16が所定間隔で、収容
している印刷版12の一端が略一定の高さとなるように
装填される。
【0021】給版搬送部20は、カセット装填部18の
上方に配置され、記録部22は、カセット装填部18に
隣接して、装置の中央下部に配置されている。給版搬送
部20には、対で設けられた側板26(図1では一方の
みを図示)に反転ユニット28及び枚葉ユニット30が
取付けられている。
【0022】反転ユニット28は、所定の外径寸法の反
転ローラ32を備え、この反転ローラ32の周囲に複数
の小ローラ34(本実施の形態では、一例として小ロー
ラ34A、34B、34C、34Dの4個)が設けられ
ている。小ローラ34A〜34Dは、カセット装填部1
8側から反転ローラ32の上方を経て記録部22側に亘
って配置され、無端の搬送ベルト36が巻き掛けられて
いる。これにより、反転ローラ32には、小ローラ34
Aと小ローラ34Dの間の約半周に亘って搬送ベルト3
6が巻き掛けられている。
【0023】一方、枚葉ユニット30は、カセット16
内の印刷版12の上端部を吸着する複数の吸盤38を備
えており、吸盤38を下方移動させることによりカセッ
ト装填部18に装填されているカセット16内の印刷版
12の上端部に対向させ、この吸盤38によって印刷版
12を吸着する。また、枚葉ユニット30は、印刷版1
2を吸着した吸盤38を略上方へ移動させることによ
り、カセット16から印刷版12を引き出すと共に、引
き出した印刷版12の先端を、反転ローラ32と搬送ベ
ルト36の間へ挿入する。なお、図1では、吸盤38の
移動位置の概略を二点鎖線で示している。
【0024】反転ユニット28では、反転ローラ32と
搬送ベルト36がカセット16からの印刷版12の引き
出し方向(図1の矢印A方向)に回転する。印刷版12
は、先端が反転ローラ32と搬送ベルト36に挟持され
ると、カセット16から引き出されながら反転ローラ3
2の周面に巻き掛けられる。これにより、印刷版12
は、湾曲されながら搬送されて反転され、搬送方向が転
向される。なお、反転ローラ32の半径寸法は、印刷版
12を湾曲させたときに、印刷版12に折れや曲がりを
生じさせない寸法(例えば100mm以上)となってい
る。
【0025】図1に実線及び二点鎖線で示すように、側
板26は、印刷版12を取出すカセット16の位置に応
じて水平移動する。これにより、枚葉ユニット30は、
吸盤38が所望のカセット16内の印刷版12に対向す
るように反転ユニット28と一体に水平移動可能となっ
ている。
【0026】また、側板26には、小ローラ34Dの下
方にガイド40が設けられており、反転ローラ32によ
って反転された印刷版12は、小ローラ34D側で反転
ローラ32と搬送ベルト36の間から、このガイド40
へ向けて送り出される。
【0027】記録部22の上方には、搬送コンベア42
が配置されており、反転ユニット28から送り出された
印刷版12は、ガイド40によって搬送コンベア42へ
案内される。なお、ガイド40は、常に印刷版12の案
内方向を搬送コンベア42へ向けるように、側板26の
移動に伴って揺動する。また、記録部22側の小ローラ
34Dは、側板26の移動に伴って反転ユニット28か
らの印刷版12の送出し方向を換えるように移動し、小
ローラ34Cは、小ローラ34Dが移動したときに搬送
ベルト36に略一定の張力を付与するように移動し、反
転ユニット28から送り出される印刷版12がガイド4
0によって緩やかに湾曲させるようにしている。
【0028】搬送コンベア42は、ガイド40の略下方
に配置されたローラ44と、記録部22の上方に配置さ
れたローラ46との間に搬送ベルト48が巻き掛けら
れ、ローラ46側が下方となるように傾斜されている。
【0029】図1及び図2に示されるように、搬送コン
ベア42には、ローラ46に対向してローラ50が配置
されている。搬送コンベア42上に送り込まれた印刷版
12は、搬送ベルト48上を搬送され、ローラ46、5
0に挟持されて搬送コンベア42から送り出される。
【0030】記録部22には、架台52上に回転ドラム
54が配置され、回転ドラム54に対向して、記録ヘッ
ド部56が配置されている。また、画像露光装置10に
は、搬送コンベア42のローラ46、50に対向して、
記録部22(回転ドラム54)の上方にパンチャー58
が設けられている。
【0031】図2に示されるように、パンチャー58に
は、銜え口60が形成されており、搬送コンベア42
は、印刷版12をローラ46、50によって挟持し、先
端をパンチャー58の銜え口60に挿入して保持する。
パンチャー58は、銜え口60に挿入された印刷版12
の先端の所定位置に、位置決め用として例えば切り欠き
を穿設する。なお、印刷版12は、例えば搬送コンベア
42上で位置決めされてパンチャー58へ送り込まれる
ことにより、位置決め用の切り欠きが先端部の所定の位
置に穿設される。
【0032】搬送コンベア42は、印刷版12に切り欠
きが穿設されると、搬送ベルト48を逆転駆動して、印
刷版12の先端をパンチャー58の銜え口60から引き
出す。また、搬送コンベア42は、図示しない揺動手段
によってローラ44側を軸に揺動可能となっており、パ
ンチャー58から印刷版12を引き出すと揺動(図1及
び図2に二点鎖線で示す)して、印刷版12の先端を回
転ドラム54の外周面の所定位置へ向けた後に、印刷版
12を記録部22へ向けて送り出す。
【0033】記録部22に設けている回転ドラム54
は、図示しない駆動手段の駆動力によって、印刷版12
の装着露光方向(図1及び図2の矢印B方向)及び装着
露光方向と反対方向となる印刷版12の取外し方向(図
1及び図2の矢印C方向)へ、それぞれ所定の回転速度
で回転駆動される。
【0034】図2に示されるように、回転ドラム54に
は、外周面の所定の位置に先端チャック62が取付けら
れている。記録部22では、この回転ドラム54に印刷
版12を装着するときに、先ず、先端チャック62が、
搬送コンベア42によって送り込まれる印刷版12の先
端に対向する位置(印刷版装着位置)で回転ドラム54
を停止させる。
【0035】記録部22には、印刷版装着位置で先端チ
ャック62に対向する装着カム64が設けられている。
先端チャック62は、この装着カム64が回動によって
一端側が押圧されることにより、回転ドラム54の周面
との間に印刷版12の挿入が可能となる。記録部22で
は、印刷版12の先端が先端チャック62と回転ドラム
54の間に挿入された状態で、装着カム64を戻して先
端チャック62への押圧を解除することにより、印刷版
12の先端を先端チャック62と回転ドラム54の周面
との間で挟持して保持する。
【0036】なお、画像露光装置10では、印刷版12
の先端に形成した切り欠きに、回転ドラム54の周面の
所定位置に突設されている図示しないピンが入り込むこ
とにより、印刷版12が回転ドラム54に対して位置決
めされるようにしている。
【0037】回転ドラム54の周囲には、印刷版装着位
置よりも装着露光方向の下流側にスクイズローラ66が
配置されている。このスクイズローラ66は、回転ドラ
ム54に向けて移動して回転ドラム54に巻き付けられ
る印刷版12を回転ドラム54へ向けて押圧し、印刷版
12を回転ドラム54の周面に密着させている。
【0038】また、記録部22には、スクイズローラ6
6よりも回転ドラム54の装着露光方向上流側に後端チ
ャック着脱ユニット68が設けられ、装着露光方向の下
流側に取外しカム70が配置されている。後端チャック
着脱ユニット68には、回転ドラム54へ向けて突出さ
れたシャフト72の先端に後端チャック74が着脱可能
に設けられている。
【0039】記録部22では、回転ドラム54に巻き付
けた印刷版12の後端が、後端チャック着脱ユニット6
8に対向する後端チャック着脱位置に達すると、回転ド
ラム54の回転を一次停止させ、後端チャック74を回
転ドラム54の所定の位置に装着する。これにより、回
転ドラム54に巻き付けられた印刷版12は、後端が後
端チャック74によって回転ドラム54との間で挟持さ
れて固定される。
【0040】なお、回転ドラム54の外周面には、回転
ドラム54に巻き付けた印刷版12を吸着保持する図示
しない吸着溝が形成されており、記録部22では、印刷
版12の搬送方向の先端と後端をそれぞれ先端チャック
62と後端チャック74によって固定すると共に、吸着
溝に供給する負圧によって吸着して、回転ドラム54の
周面に密着させるようにしている。
【0041】記録部22では、印刷版12が回転ドラム
54に位置決めされて巻き付けられるとスクイズローラ
66を離間させ、回転ドラム54を所定の回転速度で高
速回転させながら、この回転ドラム54の回転に同期さ
せて、記録ヘッド部56から画像データに基づいて変調
した光ビームを照射する。これにより、印刷版12に
は、画像データに基づいて走査露光されて、所定の位置
に画像が形成される。
【0042】記録部22では、印刷版12への走査露光
が終了すると、回転ドラム54を後端チャック着脱位置
で停止させ、スクイズローラ66によって回転ドラム5
4との間で印刷版12を挟持した状態で、回転ドラム5
4から後端チャック74を取り外して、印刷版12の後
端を開放する。
【0043】記録部22では、回転ドラム54から後端
チャック74を取り外すと、回転ドラム54を印刷版1
2の取出し方向へ回転する。これにより、スクイズロー
ラ66と回転ドラム54の間から印刷版12が送出され
る。
【0044】図1に示されるように、排出バッファ部2
4は、記録部22の上方に設けられており、回転ドラム
54が印刷版12の取外し方向へ回転することにより、
印刷版12は、後端側から排出バッファ部24へ向けて
送り出される。また、記録部22では、回転ドラム54
を印刷版12の取出し方向に回転したときに、先端チャ
ック62が取外しカム70に対向する印刷版取外し位置
に達すると、回転ドラム54を停止し、この位置で取外
しカム70を回動する。これにより、先端チャック62
と回転ドラム54との間での印刷版12の先端の挟持が
解除され、印刷版12が回転ドラム54から取り外され
る。
【0045】排出バッファ部24には、機枠14に形成
されている排出口76の内方側に、排出ローラ78が設
けられている。この排出ローラ78の周囲には、複数の
小ローラ(一例として小ローラ80A、80B、80
C、80D、80Eの5個)が配置されており、これら
の小ローラ80A〜80Eの間に無端の搬送ベルト82
が巻き掛けられている。これにより、排出ローラ78に
は、小ローラ80Aと小ローラ80Eの間の1/2周か
ら3/4周の範囲で搬送ベルト82が巻き掛けられてい
る。
【0046】小ローラ80Aは、記録部22のスクイズ
ローラ66側へ向けて突設されており、ローラ84が対
向して配置されており、記録部22から送り出される印
刷版12が、小ローラ80Aとローラ84の間へ向けて
案内されて挟持される。
【0047】排出バッファ部24では、排出ローラ78
を印刷版12の引き入れ方向(矢印D方向)に回転駆動
することにより、小ローラ80Aとローラ84に挟持し
た印刷版12を記録部22から引き出しながら排出ロー
ラ78と搬送ベルト82の間に案内し、排出ローラ78
と搬送ベルト82で挟持して排出ローラ78に巻き掛け
る。このとき、排出バッファ部24では、印刷版12の
先端部(記録部22から送出されるときの後端側)を小
ローラ80Aとローラ84に挟持した状態で排出ローラ
78を停止させ、排出ローラ78に巻き掛けた印刷版1
2を一次的に保持する。
【0048】図1に二点鎖線で示されるように、排出バ
ッファ部24では、小ローラ80Aとローラ84が排出
口76に対向する位置へ移動する。このとき、小ローラ
80Aとローラ84が一体で移動することにより、印刷
版12の先端が排出口76へ向けられる。なお、小ロー
ラ80Aの上方の小ローラ80Bは、小ローラ80Aの
移動に追従して、搬送ベルト82に一定の張力を付与す
るように移動する。
【0049】排出バッファ部24では、印刷版12の先
端を排出口76へ向けると、排出ローラ78を、排出口
76に隣接して配置している自動現像装置などの処理装
置での印刷版12の搬送速度に応じた回転速度で、印刷
版12の送出し方向(矢印D方向と反対方向)へ回転駆
動する。これにより、印刷版12が排出口76から送り
出される。
【0050】このように形成されている画像露光装置1
0では、印刷版12に露光する画像データが入力され、
画像露光を行う印刷版12のサイズ及び露光枚数等が設
定されて、画像露光の開始が指示されると、印刷版12
への画像露光処理を開始する。なお、これらの処理は、
画像露光装置10に操作パネルを設け、この操作パネル
のスイッチ操作によって指示するものであっても良く、
画像露光装置10に画像データを出力する画像処理装置
等からの信号によって画像露光装置10の処理開始を指
示するものであっても良い。
【0051】画像露光装置10では、処理の開始が指示
されると、指定されたサイズの印刷版12をカセット1
6から取出して搬送コンベア42に載せ、記録部22へ
供給する。このときに、印刷版12には、パンチャー5
8によって位置決め用の切り欠きが穿設される。
【0052】記録部22では、この印刷版12の先端を
先端チャック62によって回転ドラム54に保持させる
と、スクイズローラ66によってスクイズしながら印刷
版12を回転ドラム54に巻き付け、印刷版12の後端
を後端チャック74によって回転ドラム54に保持させ
る。
【0053】この後、記録部22では、回転ドラム54
を高速回転しながら記録ヘッド部56から画像データに
基づいた光ビームを印刷版12に照射して、印刷版12
を走査露光し、印刷版12の所定の領域を走査露光して
画像を形成する。
【0054】印刷版12は、画像が形成されると、回転
ドラム54から取外されながら後端側から排出バッファ
部24へ送り出す。排出バッファ部24では、この印刷
版12を一旦、排出ローラ78に巻き付けると、印刷版
12の先端を排出口76へ向け、排出ローラ78を逆転
駆動する。これにより、印刷版12は、所定の搬送速度
で排出口76から送り出され、画像露光装置10から排
出される。
【0055】ところで、図3に示すように、記録部22
には、回転ドラム54と記録ヘッド部56によって走査
露光装置90が形成されている。記録ヘッド部56は、
記録ヘッド92を備えており、この記録ヘッド92から
発する光ビームを回転ドラム54に巻き付けられている
印刷版12へ照射する。
【0056】記録ヘッド92は、ステージ106と、こ
のステージ106に取り付けられている光源ユニット1
00によって形成されている。光源ユニット100は、
ステージ106に対向する基部120と、この基部12
0の一端側から垂直に立設された立壁部122によって
略L字形状に形成されたベース118を備えており、光
源ユニット100は、基部120がステージ106上の
所定の位置に取付けられて固定される。
【0057】光源ユニット100は、立壁部122に光
源アッセンブリ124が取付けられ、基部120上に光
学系アッセンブリ126が取り付けられている。
【0058】光源アッセンブリ124は、光源ホルダ1
28、130を備え、立壁部122の回転ドラム54と
反対側の面(図3の紙面左側の面)にベース板132を
介して取付けられている。この光源アッセンブリ124
には、光源ホルダ128、130の間に例えば光源とな
る発光素子として半導体発光素子の一つであるレーザー
ダイオード(Laser Diode)が組み込まれており、ま
た、光源ホルダ130に、コリメータレンズが取り付け
られている(何れも図示省略)。
【0059】光源アセンブリ124は、このレーザーダ
イオードとコリメータレンズは予め間隔が調整されて組
み付けられてり、立壁部122へ取り付けることによ
り、レーザーダイオードとコリメータレンズが光源ユニ
ット100の所定の位置に取付けられる。また、立壁部
122には、回転ドラム54側の面に平行平板(図示省
略)が設けられた平行平板ホルダ134が取付けられ、
光源アッセンブリ124から発せられる光ビームは、こ
の平行平板を透過して、光学系アッセンブリ126へ射
出される。
【0060】光学系アッセンブリ126は、長尺の固定
台136の長手方向の一端側に集光レンズが組み込まれ
た集光レンズホルダ138が取り付けられている。ま
た、固定台136には、この集光レンズホルダ138側
から順に、凸状のシリンドリカルレンズが取り付けられ
ているシリンドリカルレンズホルダ140、一軸性結晶
体が取り付けられている一軸性結晶体ホルダ142、凹
状のシリンドリカルレンズが取り付けられているシリン
ドリカルレンズホルダ144、平行平板が取り付けられ
ている平行平板ホルダ146、アパーチャが取り付けら
れているアパーチャホルダ148及び凸状のシリンドリ
カルレンズと1/2波長板が取り付けられているホルダ
150が順に配置されている。なお、一軸結晶体ホルダ
142は、シリンドリカルレンズホルダ144に取り付
けられている。
【0061】光学系アッセンブリ126は、集光レンズ
ホルダ138が回転ドラム54側(立壁部122と反対
側)となるように配置されて、固定台136がベース1
18の基部120に配置に取り付けられる。これによ
り、光源アッセンブリ124から射出された光ビーム
は、平行平板、1/2波長板、シリンドリカルレンズ、
アパーチャ、平行平板、シリンドリカルレンズ、一軸結
晶体、シリンドリカルレンズ及び集光レンズを透過し
て、印刷版12に照射される。
【0062】一方、ステージ106の下方には、基台1
04が設けられている。この基台104は、図示しない
副走査機構を介して架台52(図3では図示省略)に取
り付けられている。
【0063】なお、副走査機構は、印刷版12が巻き付
けられた回転ドラム54の回転に同期して基台104と
共に露光ヘッド92を回転ドラム54の軸線方向である
副走査方向へ移動する。このときに、回転ドラム54の
回転及び露光ヘッド92の副走査方向への移動に同期
し、画像データに基づいて露光ヘッド92から光ビーム
を照射することにより印刷版12を走査露光する。
【0064】また、走査露光装置90としては、一台の
光源ユニット100によって形成した露光ヘッド92を
副走査方向に移動して走査露光を行うものであっても良
く、多数台の光源ユニット100を副走査方向に一定の
間隔で配置し、これらの光源ユニット100を一体で副
走査方向に移動することにより、多数条の光ビームによ
って走査露光を行うものであっても良い。
【0065】基台104には、位置調整機構94が設け
られており、この位置調整機構94を介してステージ1
06が基台104に支持されている。
【0066】ステージ106には、脚部106A、10
6Bが対で形成されている。一方の脚部106Aは、回
転ドラム54側(図3の紙面右側)に設けられ、他方の
脚部106Bは回転ドラム54と反対側に設けられてい
る。脚部106A、106Bのそれぞれと基台104の
間は、位置調整機構94を形成する板ばね108によっ
て連結されている。板ばね108は、帯板状又は矩形平
板状に形成され、一端側がブラケット152を介して脚
部106A、106Bのそれぞれに連結されており、他
端側がブラケット154を介して基台104に取り付け
られている。
【0067】このとき、板ばね108の端部のそれぞれ
が少なくとも2本ずつ以上のねじ156によってブラケ
ット152、154に固定されていることにより、板ば
ね108によってステージ106が基台104に支持さ
れている。また、板ばね108のそれぞれは、一方の面
が回転ドラム54側に向けられていることにより、回転
軸54との接離方向(矢印Z方向)に沿っては弾性変形
可能となっているが、回転ドラム54の軸線方向である
副走査方向(図3の紙面表裏方向)には、変形が阻止さ
れている。すなわち、ステージ106は、板ばね108
を介して支持されることにより、回転ドラム54との接
離方向(矢印Z方向)に沿ってのみ板ばね108を弾性
変形させることにより移動可能となっている。
【0068】基台104には、ステッピングモータ11
0が設けられており、ステージ106の下方に、ウォー
ムギヤ112が配置されている。図3及び図4に示すよ
うに、ウォームギア112は、シャフト158に取り付
けられており、このシャフト158は、軸線方向が回転
ドラム54との接離方向に沿って配設されている。ま
た、シャフト158は、ウォームギア112を挟んだ両
側が基台104に取り付けられているブラケット160
に軸支されている。
【0069】また、図3に示すように、シャフト158
は、軸線方向の一端側がステッピングモータ110の駆
動軸110Aに連結されている。これにより、ステッピ
ングモータ110が駆動すると、ウォームギア112が
回転される。
【0070】基台104の上方には、一対の脚部106
A、106Bの間にウォームホイール114と偏心カム
116が配置されている。
【0071】図4に示すように、ウォームホイル114
は、シャフト162に取り付けられ、ウォームギア11
2に噛合している。これにより、ウォームホイル114
はウォームギア112が回転されることによりシャフト
162と一体で回転するようになっている。
【0072】このシャフト162の軸線方向の両端部が
基台104に取り付けられているブラケット164に挿
通されて回転自在に支持されている。また、シャフト1
62は、偏心カム116に挿通されて偏心カム116と
一体に回転するようになっている。偏心カム116への
シャフト162の挿通位置は、偏心カム116の軸心と
ずれた位置となっており、これにより、偏心カム116
はシャフト162を軸に偏心して回転するようになって
いる。
【0073】図4及び図5に示すように、偏心カム11
6は、外周部166側と、シャフト162が挿通された
軸心部168側との間にベアリング部170が設けられ
ている。図5に示すように、このベアリング部170
は、内部に多数の球体172が回転自在に配置した一般
的構成となっており、このベアリング部170によって
偏心カム116は、外周部166と軸心部168が相対
回転可能となっている。
【0074】図3及び図5に示すように、偏心カム11
6はステージ106の脚部106Aに対向して配置され
ている。また、脚部106Aには、偏心カム116の外
周面に対向して帯板状の当て板174が設けられてい
る。
【0075】板ばね118は、脚部106Aを回転ドラ
ム54からの離間方向である偏心カム116へ向けて付
勢するように基台104とステージ106(脚部106
A、106B)に取り付けられている。これにより、脚
部106Aに設けた当て板174が偏心カム116の外
周面に当接した状態でステージ106が保持される。
【0076】一方、図5に示すように、偏心カム116
はシャフト162を軸に偏心して回転することにより外
周部166が回転ドラム54との接離方向である矢印Z
方向へ移動する。このときに、脚部106Aが板ばね1
08によって付勢されていることにより、脚部106A
が偏心カム116の外周部166の移動に追従して移動
する。これにより、ステージ106が回転ドラム54と
の接離方向へ移動する。
【0077】すなわち、図5に二点鎖線で示すように、
偏心カム116の外周部166が回転ドラム54との接
近方向(図5の紙面右方向)へ移動することにより、こ
の偏心カム116の外周部166に当接している脚部1
06Aが板ばね108の付勢力に抗して移動する。ま
た、図5に一点鎖線で示すように、偏心カム116の外
周部が、回転ドラム54から離れる方向(図5の紙面左
方向)へ移動することにより、この偏心カム116の外
周部166に当接している脚部106Aが板ばね108
の付勢力によって偏心カム116の外周部166に追従
して移動し、この脚部106Aと一体でステージ106
が移動する。
【0078】このように構成された記録ヘッド92を備
えた走査露光装置90は、印刷版12が巻き付けられた
回転ドラム54を主走査方向(印刷版装着露光方向)に
回転させ、回転ドラム54の回転及びステージ106の
副走査方向に沿った移動に同期させながら、光源アッセ
ンブリ124から画像データに応じた光ビームを射出す
る。
【0079】光源アッセンブリ124から射出された光
ビームは、1/2波長板である光学フィルタ152を透
過した後、凸状のシリンドリカルレンズ、アパーチャ、
平行平板、凹状のシリンドリカルレンズ、一軸性結晶
体、凸状のシリンドリカルレンズ及び集光レンズを透過
し、回転ドラム54に巻き付けられている印刷版12に
照射される。これにより、印刷版12は、画像データに
応じた画像が露光される。
【0080】ところで、露光ヘッド92と回転ドラム5
4に巻き付けた印刷版12の間隔が変化すると、印刷版
12に照射した光ビームのピントズレが生じる。このピ
ントズレを防止するためには、露光ヘッド92と印刷版
12が巻き付けられる回転ドラム54との間隔を適正に
調整する必要がある。
【0081】走査露光装置90には、露光ヘッド92が
設けられているステージ106と基台104の間に位置
調整機構94を設けて、ステージ106を回転ドラム5
4との接離方向へ移動させることにより、露光ヘッド9
2と回転ドラム54の間隔の調整が可能となっている。
【0082】この位置調整機構94では、ステッピング
モータ110の駆動によってウォームギア112を回転
すると、この回転がウォームホイール114を介して、
偏心カム116が取り付けられているシャフト162に
減速して伝達される。偏心カム116はシャフト162
が回転することにより、このシャフト162を軸に偏心
して回転し、外周部166が回転ドラム54との接離方
向へ移動する。
【0083】この偏心カム116には、板ばね108の
付勢力によってステージ106に設けられた脚部106
Aが当接している。これにより、偏心カム116の外周
部166の移動に追従して脚部106Aと共にステージ
106が回転ドラム54の接離方向へ移動する。
【0084】したがって、偏心カム116の回転量を制
御することにより、ステージ106に設けている露光ヘ
ッド92と回転ドラム54の間隔を適正に調整すること
ができる。このときに、ステッピングモータ110の回
転力をウォームギア112とウォームホイール114に
よって大きく減速して偏心カム116に伝達しているた
め、ステージ106の移動量の微調整が極めて容易とな
っている。
【0085】一方、板ばね108は、脚部106Aを偏
心カム116の外周部166へ向けており、偏心カム1
16の外周部166が移動した位置で、この外周部16
6に脚部106Aが当接した状態に保持される。すなわ
ち、ステージ106は、偏心カム116が回転の停止し
た状態に保持されると、脚部106Aが偏心カム116
の外周部166に当接した位置に保持される。
【0086】これにより、偏心カム116の回転によっ
て移動したステージ106の位置を保持するときに、ス
テージ106の位置にズレが生じることがない。したが
って、偏心カム116によってステージ106を所望の
位置に移動し、この位置でステージ106を確実に保持
することができる。また、偏心カム116の回転によっ
て移動したステージ106を、その移動位置で保持する
ための特別な機構を必要としないなため、ステージ10
6の移動及び固定を担う機構の簡略化を図ることができ
る。
【0087】板ばね108は、例えば肉厚を1.6mm程
度としたときにも、座屈荷重が10ton以上となるよう
に形成でき、ステージ106をレール式の移動機構によ
って移動させる場合に比べて耐荷重性を高くでき、か
つ、大きな荷重に対しても安定して移動させることがで
きる。また、板ばね108は、肉厚や材質を選択するこ
とにより反力(付勢力)を変えることができるので、荷
重等に応じて反力を設定することにより、安定した支持
が可能となる。
【0088】一方、偏心カム116には、ベアリング部
170が設けられており、このベアリング部170によ
って脚部106Aに設けている当て板174が当接して
いる外周部166とシャフト162と一体に回転する軸
心部168とが相対回転可能となっている。
【0089】脚部106Aと共にステージ106を移動
させるために、偏心カム116の軸心部168を回転さ
せたときに、外周部166が回転すると、外周部166
と当て板174が擦れあうことになる。
【0090】偏心カム116の外周部166と当て板1
74が擦れ合った場合、外周部166や当て板174に
磨耗や変形が生じると、偏心カム116が滑らかに回転
しなくなったり、脚部106Aの移動量にムラが生じ、
ステージ106の移動量を適切に制御することができな
くなることがある。
【0091】これに対して、偏心カム116には、外周
部166と軸心部168の間にベアリング部170を設
けることにより、外周部166と接触している当て板1
74の間に摩擦力によって外周部166と軸心部168
が相対回転する。
【0092】これにより、当て板174は外周部166
の略一定の位置に接触した状態に保たれ、偏心カム11
6を回転したときに外周部166と当て板174が擦れ
合うことによる磨耗や変形が生じるのを防止することが
できる。また、外周部166と当て板174に磨耗や変
形が生じるのを防止することにより、偏心カム116の
回転量に応じてステージ106を移動させることができ
るので、ステージ106の移動量の制御を正確に行うこ
とができる。すなわち、ステージ106の移動量を偏心
カム116の回転によって正確に制御することができ
る。
【0093】なお、本実施の形態では、曲面によって形
成した外周部166の周面に平板状の当て板174を当
接するようにしているが、例えば、外周部166の一部
に平面を形成し、この平面を当て板174に当接させる
ようにしても良い。これにより、当て板174と偏心カ
ム116の接触面積を広げて、偏心カム116の外周部
166に当て板174を安定した状態で当接させること
ができ、より安定したステージ106の移動及び移動位
置でのステージ106の保持が可能となり、好ましい。
【0094】このように、走査露光装置90では、偏心
カム116を用いた位置調整機構94によってステージ
106に設けている露光ヘッド92と印刷版12の間隔
が適切となるように調整して、調整した位置に確実に保
持することができるので、印刷版12に光ビームのピン
トズレが生じていない高精度の画像を形成することがで
きる。
【0095】なお、以上説明した本実施の形態は、本発
明の構成を限定するものではない。例えば、ステージ1
06を回転ドラム54の軸線方向に沿って長尺となるよ
うにして、複数の光源ヘッド100を取り付けたときに
は、ステージ106の長手方向の両側に位置調整機構9
4を設けるようにすれば良い。
【0096】また、本実施の形態では、付勢保持手段と
して板ばね108を用いて説明したが、脚部106Aを
偏心カム116へ向けて付勢する付勢手段と、ガイドレ
ール等によってステージ106を移動可能に支持する支
持手段等によって形成するものであっても良い。
【0097】なお、本実施の形態では、印刷版12に画
像を形成する画像形成装置10を例に説明したが、印刷
版12等の感光性平版印刷版に限らず写真フィルムや印
画紙等の感光材料や感光ドラム等の種々の記録媒体に画
像を形成する画像形成装置に適用することができる。
【0098】さらに、本実施の形態では、露光ヘッド9
2の移動及び保持に本発明を適用したが、光学系を形成
するレンズ等の光学部品やLD等の光源、CCD等の短
いストロークでの位置調整が要求される部品の取り付け
に適用することができる。
【0099】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ス
テージの脚部を偏心カムへ向けて付勢した状態で支持す
る付勢支持手段を用いる簡単な構成で、偏心カムを用い
てステージを移動可能とすると共に、ステージを任意の
移動位置で正確に保持することができる。また、本発明
は、偏心カムにベアリング部を設けて軸心部と外周部と
が相対回転可能とすることにより、偏心カム等の部品の
磨耗や変形を防止し、長期にあたってステージの正確な
移動と、その移動位置でのステージの固定が可能となる
と言う優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用した画像露光装置の概略構
成図である。
【図2】画像露光装置の記録部を示す概略構成図であ
る。
【図3】記録部に設けている走査露光装置の要部を示す
概略構成図である。
【図4】走査露光装置に設けた位置調整機構の要部を示
す概略斜視図である。
【図5】偏心カムの回転と偏心カムの回転に応じた脚部
の移動を示す概略構成図である。
【符号の説明】
10 画像露光装置 12 印刷版 22 記録部 54 回転ドラム 56 記録ヘッド部 90 走査露光装置 92 露光ヘッド 94 位置調整機構(ステージ移動保持機構) 100 光源ユニット 104 基台 106 ステージ 106A 脚部 108 板ばね(付勢支持手段) 116 偏心カム 166 外周部 168 軸心部 170 ベアリング部 174 当て板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台の上方に配置しているステージを移
    動すると共に、移動した位置で保持するステージ移動保
    持機構であって、 前記ステージから前記基台へ向けて突設された脚部と、 外周面が前記脚部に対向して配置されて前記基台に支持
    され偏心して回転することにより脚部に対向する外周面
    が脚部との接離方向へ移動する偏心カムと、 前記脚部を前記偏心カムの周面に接近する方向に付勢し
    て前記ステージを脚部と偏心カムの周面との接離方向に
    移動可能に支持する付勢支持手段と、 を含むことを特徴とするステージ移動保持機構。
  2. 【請求項2】 前記偏心カムの外周部にベアリングが設
    けられて、外周面が軸心部に対して回転自在となってい
    ることを特徴とする請求項1に記載のステージ移動保持
    機構。
  3. 【請求項3】 前記付勢支持手段が、一端側が前記基台
    に固定され他端側が前記ステージに固定されることによ
    り前記ステージを支持し、弾性変形されることにより前
    記脚部を前記偏心カムの周面へ向けて付勢する板状部材
    であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    ステージ移動保持機構。
JP2000095684A 2000-03-30 2000-03-30 ステージ移動保持機構 Pending JP2001281875A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000095684A JP2001281875A (ja) 2000-03-30 2000-03-30 ステージ移動保持機構
US09/820,976 US6556232B2 (en) 2000-03-30 2001-03-30 Base structure, processing device, and image forming device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000095684A JP2001281875A (ja) 2000-03-30 2000-03-30 ステージ移動保持機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001281875A true JP2001281875A (ja) 2001-10-10

Family

ID=18610554

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000095684A Pending JP2001281875A (ja) 2000-03-30 2000-03-30 ステージ移動保持機構

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6556232B2 (ja)
JP (1) JP2001281875A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002351086A (ja) 2001-03-22 2002-12-04 Fuji Photo Film Co Ltd 露光装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4576490A (en) * 1983-12-14 1986-03-18 Oki Electric Industry Co., Ltd. Multihead serial printer
JPS62293978A (ja) * 1986-06-11 1987-12-21 Canon Inc 回転アクチエ−タ
JPH06150356A (ja) * 1992-10-30 1994-05-31 Hitachi Ltd 光学ヘッド清掃装置

Also Published As

Publication number Publication date
US6556232B2 (en) 2003-04-29
US20010026313A1 (en) 2001-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6572104B2 (en) Sheet member holding device
JP4202576B2 (ja) 走査露光装置
US6691615B2 (en) Drum for fixing sheet-type member
US6561510B2 (en) Sheet material fixing device using suction holes with shut off
JP2001281875A (ja) ステージ移動保持機構
JP3922539B2 (ja) 写真処理装置
JP2001215377A (ja) 光学部材用ホルダ
JP4315587B2 (ja) シート状部材の保持装置
JP4308412B2 (ja) 露光制御方法及び走査露光装置
JP2001281512A (ja) 光学部材用ホルダ
JP4132603B2 (ja) シート状部材の保持装置
JP2002122972A (ja) シート状部材の保持装置
JPH0840597A (ja) ブック原稿搬送装置
JP4303412B2 (ja) シート体の固定装置
JP2001281511A (ja) 光学部材用ホルダ
US5274427A (en) Scanning exposure apparatus having cutting structure for severing photosensitive web
JP4272806B2 (ja) シート状部材の保持装置
JP3980275B2 (ja) シート体の回転ドラムへの着脱装置、シート状感光材料への回転ドラム型露光装置及び方法
JP2002120353A (ja) シート状部材の保持装置
JP2002268234A (ja) シート状部材の保持装置
JP2001270072A (ja) 光源アッセンブリ
JP2004004416A (ja) シート材固定装置
JP2002202611A (ja) シート体の固定装置
JP2001121677A (ja) 固定装置
JP2002268233A (ja) シート状部材の保持方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050831

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20061222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080924

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090210