JPH05289361A - 原稿フィルムの真空密着方法 - Google Patents

原稿フィルムの真空密着方法

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JPH05289361A
JPH05289361A JP4090786A JP9078692A JPH05289361A JP H05289361 A JPH05289361 A JP H05289361A JP 4090786 A JP4090786 A JP 4090786A JP 9078692 A JP9078692 A JP 9078692A JP H05289361 A JPH05289361 A JP H05289361A
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JP
Japan
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plate
printing
film
original film
printing plate
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Application number
JP4090786A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiji Osada
圭司 長田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 原稿フィルムを印刷版に密着状態で保持す
る。 【構成】 焼付定盤部20の焼付定盤100上には,P
S版18の1画像領域が位置決めされて保持される。ま
た焼付定盤には、焼付定盤上のPS版を囲うように、吸
着溝156が形成されており、PS版上に配置されたネ
ガフィルムの周縁部が吸着されて保持される。吸着溝1
56の周囲には、吸着溝232が形成されており、ネガ
フィルムを覆うように展開されたオーバーレイシート2
30が吸着保持される。オーバーレイシートには、糸2
48が貼付されており、この糸は、ネガフィルムの周縁
の外方に位置されPS版を跨ぐようにしてPS版の幅方
向の両側の吸着溝232の間に掛け渡されるようになっ
ており、この糸によってPS版とオーバーレイシートと
の間に隙間が形成される。吸着溝232に供給される負
圧は、この隙間にも供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原稿フィルムに記録さ
れた画像を印刷版へ焼付けるために原稿フィルムを真空
引きによって印刷版へ密着させる原稿フィルムの真空密
着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】新聞印刷用の刷版は、原稿フィルムに記
録された画像を印刷版に焼付けて作成される。印刷版に
原稿フィルムに記録された画像を焼付ける版材焼付装置
では、焼付定盤上に印刷版を載置して、この印刷版の上
面に原稿フィルムを密着させて焼付けるものがある。印
刷版に原稿フィルムを密着させる方法としては、印刷版
とネガフィルムがの間をローラ等によって押し付けて空
気を絞り出した後、原稿フィルムの周縁部分を負圧によ
って焼付定盤に吸着して密着状態に保持する方法があ
る。
【0003】この版材焼付装置に使用される焼付定盤に
は、略中央部の所定の位置に印刷版を吸着するための溝
が形成されており、所定の位置に1画像分(例えば新聞
紙1頁)の焼付領域が位置決めされた印刷版を負圧によ
って吸着して保持する。焼付定盤に吸着保持された印刷
版の上面(感光面)に原稿フィルムが配置される。原稿
フィルムは、全体の大きさが印刷版の1画像分の焼付領
域より大きくされており、原稿フィルムの周縁部の3辺
が印刷版よりはみ出すようになっている。焼付定盤に
は、印刷版からはみ出した部分の原稿フィルムを吸着す
るための溝が形成されている。印刷版上に配置された原
稿フィルムはこの周縁部分が溝に供給される負圧によっ
て吸引されて焼付定盤に印刷版と一体で保持される。こ
の際、印刷版と原稿フィルムとを密着させるために、ス
クイズローラ等によって、印刷版と原稿フィルムとの間
の空気が絞り出される。
【0004】原稿フィルムが印刷版に密着されて状態
で、焼付用の光源から光を照射して、原稿フィルムの透
過光によって印刷版を露光して焼付けが行われる。印刷
版と原稿フィルムが密着されていることにより、原稿フ
ィルムの画像が印刷版に正確に焼付けられ、焼ぼけ等が
生じないようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、複数の
頁、例えば、新聞紙2頁分サイズの印刷版を使用して、
新聞紙1頁分の画像が記録された原稿フィルムを印刷版
に密着させる場合、印刷版は、原稿フィルムの周縁部の
1辺からはみ出すことになる。このため、この部分の原
稿フィルムを吸着して保持することができず、印刷版と
原稿フィルムの吸着保持されていない端部から空気が侵
入することがあり、この空気によって、印刷版と原稿フ
ィルムとの間の密着状態が損なわれ印刷版に焼ぼけが生
じることがある。
【0006】本発明は、上記事実を考慮してなされたも
のであり、原稿フィルムの周縁部分を全域を確実に吸着
保持して印刷版に原稿フィルムを密着させて焼付けるこ
とができる原稿フィルムの真空密着方法を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
原稿フィルムの真空密着方法は、原稿フィルムに中央部
に記録された画像の複数画像分の画像形成領域を持つ印
刷版の1画像領域を定盤上の所定の位置に配置し、前記
定盤の前記原稿フィルムの周縁部の外方位置に原稿フィ
ルムの周縁に沿って溝を形成し、前記原稿フィルムより
大きい透明のカバーシートに所定の張力を付与して原稿
フィルムを覆い、前記溝に供給する負圧によって前記カ
バーシートを前記原稿フィルムの周縁に沿って吸着保持
すると共に、前記カバーシートと前記溝との間に前記印
刷版が介在している位置では、前記印刷版を跨ぐように
印刷版の両側の溝を連通する隙間を印刷版と前記カバー
シートの間に形成して、前記溝に供給される負圧の一部
によって前記カバーシートと前記印刷版を密着させて、
前記原稿フィルムを前記印刷版へ密着させることを特徴
とする。
【0008】本発明の請求項2に係る原稿フィルムの真
空密着方法は、請求項1の原稿フィルムの真空密着方法
であって、前記カバーシートと前記印刷版との隙間が前
記カバーシートと前記印刷版の間に配置された糸状部材
によって形成されたことを特徴とする。
【0009】本発明の請求項3に係る原稿フィルムの真
空密着方法は、原稿フィルムの中央部に記録された画像
の複数画像分の画像形成領域を持つ印刷版の1画像領域
を定盤上の所定の位置に配置し、前記定盤の前記原稿フ
ィルムの周縁部に沿って溝を形成し、前記溝に供給する
負圧によって前記原稿フィルムを吸着保持すると共に、
前記原稿フィルムと前記溝との間に前記印刷版が介在し
ている位置では、前記印刷版を跨ぐように印刷版の両側
の溝を連通する隙間を印刷版と前記原稿フィルムとの間
に形成し、前記溝に供給する負圧の一部によって前記原
稿フィルムと前記印刷版を吸着保持して原稿フィルムを
前記印刷版へ密着させることを特徴とする。
【0010】本発明の請求項4に係る原稿フィルムの真
空密着方法は、請求項3の原稿フィルムの真空密着方法
であって、前記原稿フィルムと前記印刷版との隙間が前
記原稿フィルムと前記印刷版との間に配置された糸状部
材によって形成されたことを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明の請求項1に記載の原稿フィルムの真空
密着方法は、印刷版の上面に配置した原稿フィルムを、
透明のカバーシートによって覆う。この透明のカバーシ
ートは、原稿フィルムの周縁の外側で定盤に対向する部
分では、溝に供給される負圧によって吸引されて保持さ
れる。また、カバーシートと定盤の溝との間に印刷版が
配置されている位置では、印刷版とカバーシートとの間
に隙間を形成している。この隙間は、印刷版の長手方向
の中間部を幅方向に沿って跨ぐように形成され、印刷版
の幅方向の両側の溝を連通状態としている。このため、
溝に供給された負圧は、カバーシートと印刷版との間の
隙間へも供給されることになり、カバーシートと印刷版
とが互いに真空引きによって密着する。
【0012】したがって、原稿フィルムは、印刷版とカ
バーシートによって挟持されて印刷版とカバーシートの
双方に対して密着状態となり、印刷版に原稿フィルムに
記録された画像の透過画像を焼付けるとき、印刷版に焼
きぼけが生じることがない。この際、カバーシート、原
稿フィルム及び印刷版の互いの間の空気を除去すること
は勿論である。
【0013】なお、印刷版からはみ出した原稿フィルム
の周縁部は、原稿フィルムの周縁部を吸着して保持する
ための溝を定盤に設けて吸引して保持することが好まし
く、これによって、本発明の原稿フィルムの真空密着方
法の適用に一層の効果を得るこができる。
【0014】本発明の請求項2に記載の原稿フィルムの
真空密着方法では、カバーシートと印刷版との間に糸状
部材を配置し、この糸状部材によって隙間を形成してい
る。例えば、糸状部材としては、一般的な釣り糸の適用
が可能であり、この釣り糸は簡単にカバーシートの所定
の位置に貼付しておくことができ、簡単にカバーシート
と印刷版との間に隙間を形成することができる。
【0015】また、カバーシートと印刷版との間に隙間
を形成するためには、糸状部材の他に、帯状の部材であ
ってもよく、また、印刷版に予め、筋状の突出部を形成
しておいてもよい。これらによって、形成された隙間に
カバーシートと印刷版が真空引きによって吸着状態とな
ればよい。
【0016】本発明の請求項3に記載の原稿フィルムの
真空密着方法では、印刷版からはみ出した部分を定盤に
吸着している。また印刷版からはみ出しいない端部と印
刷版との間に隙間を形成している。この隙間に負圧を供
給することにより原稿フィルムは周縁部が、吸着されて
完全に印刷版に密着状態となる。この原稿フィルムの真
空密着方法では、カバーシートを使用しないで原稿フィ
ルムを印刷版へ密着させることができる。
【0017】本発明の請求項4に記載の原稿フィルムの
真空密着方法は、印刷版と原稿フィルムの間の隙間を糸
状部材によって形成している。この隙間と溝とによって
原稿フィルムを定盤ないし定盤に保持された印刷版に吸
着して保持する。
【0018】
【実施例】図1には、本発明の一実施例に係る版材焼付
装置10が示されている。本実施例に適用される版材焼
付装置10は、枠組みされた箱型フレームに外板パネル
12が貼付けられて構成されている。この版材焼付装置
10の前面(図1紙面手前側)には、操作パネル14が
設置され、オペレータがこの操作パネル14で各操作部
を作動させて焼付けを行うようになっている。版材焼付
装置10での焼付処理は、画像が記録された原稿フィル
ム(例えばネガフィルム、以下「ネガフィルム」と言
う)16及び未露光の印刷版(以下「PS版」と言う)
18を、各々焼付定盤部20の焼付定盤100上の所定
の位置に配置して、ネガフィルム16に記録された画像
をPS版18に焼付けるようになっている。
【0019】なお、図3に示されるように、版材焼付装
置10によって処理されるネガフィルム16は、略中央
部の画像記録領域に新聞紙1頁分の画像が記録されてお
り、画像記録領域の周囲で所定の位置には、画像記録領
域を示すためのトンボ16Cが記録されている。また、
ネガフィルム16の一端部では、後述する版材焼付装置
10の内部で画像記録領域に応じた位置にパンチ孔16
A、16Bが穿設される。このパンチ孔16A、16B
を基準として焼付作業を行うようになっている。また、
版材焼付装置10によって焼付処理されるPS版18
(図示省略)は、長尺矩形上とされ、長手方向に沿って
上下に各々新聞紙1頁分の画像が焼付けられる。
【0020】つぎに、版材焼付装置10のネガフィルム
16を処理する構成について説明する。この版材焼付装
置10には、装置本体の上部に制御部50が配設されて
おり、以下に説明するネガフィルム16及びPS版18
の各処理の制御が行われるようになっている。
【0021】図1に示されるように、版材焼付装置10
の操作パネル14の下方には、フィルム装填部22が設
けられている。このフィルム装填部22は、引出し式の
カセット24を備え、このカセット24にネガフィルム
16が積層され装填される。
【0022】図2に示されるように、フィルム装填部2
2に装填されたネガフィルム16は、図示しないフィル
ム搬送ユニットによって、最上層が吸着されて隣接(図
1の装置前面から見て左側)する位置決めパンチ孔穿設
部26へ搬送される。
【0023】図5に示されるように、位置決めパンチ孔
穿設部26には、フィルム装填部22から搬送されたネ
ガフィルム16が載置される位置決め用定盤202が配
設されており、ネガフィルム16がこの位置決め用定盤
202に載置される。位置決め用定盤202は、図示し
ない移動機構によって水平方向(X方向、Y方向及びθ
方向)に移動可能な移動定盤204と、移動定盤204
の周囲を同一平面状に囲う固定定盤206によって構成
されており、移動定盤204と固定定盤206の各々の
上面には、溝204A、206Aが形成されている。各
々の溝204A、206Bには、個別に図示しない負圧
供給手段から負圧が供給されるようになっており、各々
供給された負圧によってネガフィルム16を吸着して移
動定盤204、固定定盤206上に保持するようになっ
ている。
【0024】固定定盤206には、載置されたネガフィ
ルム16のトンボ16Cが位置する近傍に貫通孔206
Cが穿設されており、これらの貫通孔206Cの下方に
は、図示しないスキャナーが配設されている。このスキ
ャナーは、ネガフィルム16のトンボ16A、16Bの
位置を検出して、固定定盤206の正規の位置に対する
ネガフィルム16のトンボ16A、16Bの位置のずれ
量を求めることができるようになっている。各々のトン
ボ16A、16Bのずれ量から、制御部50では、移動
定盤204を図示しない移動機構によってX方向、Y方
向及びθ方向へ移動させ、固定定盤206に対してネガ
フィルム16を規定の位置に配置するようになってい
る。
【0025】また、固定定盤206には、ネガフィルム
16の端部に対向する位置に穿設器208が配設されて
いる。穿設器208は複数(本実施例では3台)の穿設
ユニット210、212によって構成されており、位置
決め用定盤202に位置決めされて保持されたネガフィ
ルム16の幅方向の端部にパンチ孔16A、16B(図
3に示される位置)を穿設するようになている。
【0026】固定定盤206には、各々の穿設ユニット
210、212に対向する雌刃ブロック214、216
が嵌入されており、穿設ユニット210に対向する雌刃
ブロック214は円孔が形成され、穿設ユニット212
に対向する雌刃ブロック216は長孔が形成されてい
る。また、穿設ユニット210、212の各々には、雌
刃ブロック214、216に対向する刃型が形成された
雄刃ブロック218、220が配設されている。各々の
雄刃ブロック218、220はシリンダ222の駆動に
よって上下動されて雌刃ブロック214、216と噛み
合うようになっている。
【0027】各々の穿設ユニット210、212の、雌
刃ブロック214、216と雄刃ブロック218、22
0とが噛み合うことによって、ネガフィルム16にパン
チ孔16A、16Bが穿設される。なお、雄刃ブロック
218、220の下方には、抑え板224が設けられ、
ネガフィルム16のパンチ位置の周囲を抑えるようにな
っている。また、雌刃ブロック214、216の下方に
は、かす受け226が配設されており、ネガフィルム1
6のパンチかすが集積される。
【0028】この位置決めパンチ孔穿設部26には、ト
ンボ16Cの測定及びパンチ孔16A、16Bの穿設の
際、ネガフィルム16を位置決め用定盤202へ密着さ
せて折れ、たわみ等を生じさせないようにする図示しな
い押圧手段が設けられており、トンボ16Cの位置とパ
ンチ孔16A、16Bの相対位置にずれが生じないよう
にされている。また、ネガフィルム16を位置決め用定
盤202に載置するとき、ネガフィルム16の周縁部が
雌刃ブロック214、216に引っ掛からないように、
ガイドプレート228が配設されている。このガイドプ
レート228は、雌刃ブロック214、216の上方に
配置されているが、穿設ユニット210、212が作動
する際に、雌刃ブロック214、216の上方から退避
するようになっている。
【0029】図2に示されるように、画像形成領域に対
向した規定の位置にパンチ孔16A、16Bが穿設され
たネガフィルム16は、図示しないネガフィルム搬送装
置によって、一旦、待機部28に搬送された後、焼付定
盤部20へ搬送されてPS版18への焼付けが行われ
る。また、焼付けの完了したネガフィルム16は、焼付
定盤部20から取り出されて、隣接する排出用ストック
部30に集積される。図1に示されるように、排出用ス
トック部30は、版材焼付装置10の前面に引出し可能
なトレイ32を備えており、このトレイ32に処理の終
了したネガフィルム16が積層されてストックされる。
【0030】図2に示されるように、焼付定盤部20に
は、焼付定盤100の上方に昇降可能な光源ユニット3
4が配設されている。この光源ユニット34は、光源3
6と光源36からの光を焼付定盤100上へのみ照射す
るための光源フード38を備えており、光源ユニット3
4を下降させて、この光源フード38の下端部開口が焼
付定盤100の周縁と接触させて、ネガフィルム16へ
光を照射するようになっている。これにより、ネガフィ
ルム16に記録された画像がPS版18に焼付けられる
ことになる。
【0031】版材焼付装置10に装填されるPS版18
は、例えば、スキッド(図示省略)に複数枚(例えば、
50枚〜500枚程度)積層されて、このスキッドごと
装填される。図1及び図2に示されるように、これらに
PS版18は装置下部(ネガフィルム16の装填用及び
排出用カセット24、トレイ32よりも下方)に設けら
れたPS版装填部40へ装填されるようになっている。
このPS版18は、装置前面から見て左右方向が長手方
向とされて載置されている。
【0032】版材焼付装置10に装填されたPS版18
は、1枚づつ取り出されて、装置の下部を搬送され、装
置裏側のPS版供給部42から装置奥側の中央部に設け
られた焼付定盤部20へ供給される。また、焼付定盤部
20で焼付けの終了したP18は、装置裏側で、PS版
供給部40の略上方に備えられたPS版排出部44へ排
出される。このPS版排出部44には、画像が焼付けら
れたPS版18を現像処理するための自動現像機等が接
続可能であり、版材焼付装置10によって画像が焼付け
られたPS版18を連続して現像処理することができ
る。
【0033】なお、PS版排出部44には、排出された
PS版18を一端ストックする仮集積トレイ46を備え
ており、画像が焼付けられたPS版18を自動現像機へ
送らずに、一旦集積することができるようになってい
る。
【0034】次に、図6乃至図10を参照して、本発明
が適用された焼付定盤部20について説明する。図6に
示されるように、焼付定盤部20には、焼付定盤100
が備えられており、この焼付定盤100上にPS版18
の1画像焼付領域を位置決めして保持し、このPS版1
8の上面にネガフィルム16を配置して、ネガフィルム
16を透過した光源36の光によってPS版18を露光
するようになっている。
【0035】焼付定盤100に隣接して、PS版18の
長手方向の両側に対応する第1のパンチ部102、第2
のパンチ部104が配設されている、第1及び第2のパ
ンチ部102、104には、焼付定盤100に対して同
一平面となるようにパンチ台106、108が備えられ
ており、各々のパンチ台106、108には、PS版1
8の長手方向の両端に版掛けの基準とするパンチ孔を穿
設するパンチャー110、112が配設されている。
【0036】焼付定盤100には、PS版18の幅方向
の一端側の端部にピンローラ114、116が出没可能
に配設されている。また、パンチ台106、108に
は、ピンローラ118、120が出没可能に配設されて
おり、これらのピンローラ114、116、118、1
20は、PS版18の長手方向に沿って一直線状に配置
されている。
【0037】焼付定盤100とパンチ台106、108
の各々との間には、プッシャー122、124が配設さ
れている。これらのプッシャー122、124は、PS
版18の幅方向の端部で前記ピンローラ114、11
6、118、120と反対側に配置されており、ガイド
ロッド126とシリンダ128とを備えている。ガイド
ロッド126の先端とシリンダ128の駆動軸128A
の先端とはブラケット130に連結されており、このブ
ラケット130に押圧ローラ132が配設されており、
シリンダ128の駆動によって押圧ピン132がPS版
18の端部を押圧するようになっている。
【0038】焼付定盤100とパンチ台106の間にP
S版18が掛け渡された状態で、ピンローラ114、1
18が突出され、プッシャー122によってPS版18
がピンローラ114、118へ向けて押圧される。これ
らによって、PS版18がピンローラ114、118に
当接され、PS版18の幅方向の位置決めがなされる。
また、PS版18が焼付定盤100とパンチ台108の
間に掛け渡された状態で、ピンローラ116、120が
突出されて、プッシャー124が作動されるようになっ
ている。
【0039】焼付定盤100には、パンチ台106と反
対側の端部に長手方向がパンチ台106へ向けられた長
孔134が穿設されている。長孔134内には、ピンロ
ーラ136が出没可能に配設されており、このピンロー
ラ136は、長孔134の長手方向に移動するプッシャ
ー138を構成している。パンチ台106には、パンチ
ャー110の近傍にPS版18の長手方向の端部に対応
するピンローラ140が配設されている。PS版18が
焼付定盤100とパンチ台106に掛け渡された状態
で、プッシャー138のピンローラ136が突出してパ
ンチ台106へ向けて移動されるてPS版18の長手方
向の端部が押圧される。これによって、PS版18がピ
ンローラ140に当接されることにより、PS版18の
長手方向の位置決めが完了する。
【0040】また、焼付定盤100のパンチ台106側
の端部には、PS版18の長手方向の一端に対応するピ
ンローラ142が出没可能に配設されている。このピン
ローラ142に対向するプッシャー144がパンチ台1
08のパンチャー112の近傍に配設されている。プッ
シャー144は、軸方向が互いに平行に配設されたガイ
ドロッド146とシリンダ148を備え、シリンダ14
8の駆動によってピンローラ150がPS版18をピン
ローラ142へ向けて押圧するようになっている。これ
によって、PS版18がピンローラ142へ当接される
ことにより、PS版18が焼付定盤100とパンチ台1
08の間に掛け渡された状態での長手方向の位置決めが
なされる。
【0041】焼付定盤100上でPS版18が幅方向及
び長手方向の位置決めされて、PS版18の1画像分の
焼付領域が焼付定盤100上の所定の位置に配置され
る。図6に示されるように、焼付定盤100の上面に
は、位置決めされたPS版18に対応する略矩形形状の
溝152が形成されている。この溝152は、図示しな
い負圧供給手段に連通されており、この負圧供給手段か
ら供給される負圧によってPS版18が吸引されてPS
版18が焼付定盤100上に保持される。
【0042】この焼付定盤100上のPS版18の上面
には、ネガフィルム16が載置されるようになってお
り、焼付定盤100には、PS版18の外方向対応する
位置に複数の溝154が形成されており、これらの溝1
54には、図示しない負圧供給手段が接続されて、ネガ
フィルム16を焼付定盤100に吸着保持するための吸
着溝156が構成されている。PS版18上に配置され
たネガフィルム16のPS版18からはずれた領域が吸
着溝156に吸引されて、ネガフィルム16が焼付定盤
100上に保持されるようになっている。
【0043】図5に示されるように、焼付定盤100の
ピンローラ114、116と反対側の端部に隣接して、
ネガフィルム16をPS版18上に配置するためのピン
バー160が配設されている。ピンバー160は、長手
方向がPS版18の長手方向に沿って配設されている。
図7に示されるように、ピンバー160は、ネガフィル
ム16の端部を保持するための、本体ブロック162と
押圧ブロック164とによって構成されている。
【0044】本体ブロック162の上面には、ネガフィ
ルム16のパンチ孔16Aへ挿入される固定ピン166
とパンチ孔16Bへ挿入される流しピン168が立設さ
れており、本体ブロック162の上面に配置された押上
板170を貫通して突出されている。また、本体ブロッ
ク162には、エアーが供給されることにより拡張され
る空気管172が嵌合された溝部174が形成されてい
る。
【0045】押圧部164は、押上板170と溝部17
4に対向する庇部176が形成されており、パンチ孔1
6A、16Bに固定ピン166と流しピン168を挿入
されたネガフィルム16の端部が挟持される。
【0046】本体ブロック162の下面には、シリンダ
178とガイドレール180が配設されており、シリン
ダ178の駆動軸178Aの先端に取付けられたブラケ
ット182が、シリンダ178の駆動によって焼付定盤
100と反対方向へ移動される。このブラケット182
には、軸方向が互いに平行に上方へ向けられたシリンダ
184とガイドロッド186が配置されており、シリン
ダ184の駆動軸184Aの先端とガイドロッド186
の先端は、押圧部164の長手方向の中央部に連結され
ている。また、押圧部164の長手方向の両端部には、
本体ブロック162に取付けられたシリンダ188の駆
動軸188Aの先端が係合可能とされている。
【0047】したがって、押圧部164は庇部176が
押上板170及び溝部174の上方に配置された状態
で、シリンダ188の駆動軸188Aと係合状態とな
り、先ず、ブラケット182のシリンダ184の駆動に
よって下方へ移動され、さらに、シリンダ188の駆動
によって、本体ブロック162と庇部176との間でネ
ガフィルム16の端部を挟持して保持するようになって
いる。また、シリンダ184の駆動によって本体ブロッ
ク162の上方へ移動され、さらに、シリンダ178の
駆動によってブラケット182と共に移動して、シリン
ダ188の駆動軸188Aとの係合状態が解除されると
共に、庇部176が本体ブロック162の上方から退避
される。押圧部164の本体ブロック162の上方から
の退避によって、本体ブロック162にネガフィルム1
6が着脱可能となっている。
【0048】ネガフィルム16を本体ブロック162か
ら外すときは、シリンダ190の駆動によって押上板1
70を上方へ移動させるようになっており、これによっ
て、固定ピン166及び流しピン168が押上板170
及びネガフィルム16のパンチ孔16A、16Bから引
き抜かれて、ネガフィルム16の保持が解かれピンバー
160から外される。
【0049】このピンバー160の下方には、ピンバー
移動機構が配設されている(図示省略)。ピンバー16
0は、このピンバー移動機構によってX方向、Y方向及
び回転方向(θ方向)へ移動されるようになっており、
このピンバー160の移動によって、ピンバー160に
保持されたネガフィルム16のPS版18に対する位置
を変化させることができ、版材焼付装置10の焼付位置
の機差(PS版位置決め基準ピンの機差)を補正が可能
となっている。
【0050】焼付定盤100のPS版18上に配置され
たネガフィルム16は、端部がピンバー160によって
所定の位置に保持されて、PS版18からはみ出した領
域が焼付定盤100の吸着溝156に吸着されて保持さ
れる。なお、吸着溝156に接続されている負圧供給手
段は、供給する負圧を少なくとも2段階に切り換えられ
るようになっており、後述するスクイズのときは、ネガ
フィルム16への吸引力が弱められるようになってい
る。
【0051】図6に示されるように、焼付定盤100に
は、吸着溝156のピンバー160側を除く周囲に複数
の溝が形成されており、これらの溝には、図示しない負
圧供給手段から供給される負圧によってカバーシートで
あるオーバーレイシート230を吸着する吸着溝232
が構成されている。図8に示されるように、オーバーレ
イシート230は、スクイズユニット234の一部を構
成している。すなわち、オーバーレイシート230は、
ピンバー160の焼付定盤100と反対側の小定盤23
6上に待機しているスクイズユニット234に設けられ
ている。スクイズユニット234は、軸方向がピンバー
160の長手方向に沿って配置されたスクイズローラ2
38を備えており、露光の際、焼付定盤100上のPS
版18及びネガフィルム16を覆う透明のオーバーレイ
シート230の長手方向の中間部が巻き掛けられてい
る。オーバーレイシート230の長手方向の一端は、小
定盤236のピンバー160と反対側の端部に固定され
ており、他端は、スクイズユニット234から上方に引
き出され、先端には連結バー230Aが取り付けられて
いる。この連結バー230Aのピンバー160の長手方
向に沿った両端の各々には、ワイヤ240の一端が接続
されている。
【0052】ワイヤ240の他端部は、上方の滑車24
2Aに巻き掛けられて、略水平に焼付定盤100上を引
っ張られて、滑車242Bに巻き掛けられている。ま
た、滑車242Bの下方には、重り244が取り付けら
れた滑車244Aが配設されている。ワイヤ240の他
端部は、滑車242Bと滑車244Aの間に複数回(例
えば3回)巻き掛けられて滑車242Bに接続されてお
り、このため、ワイヤ240及びオーバーレイシート2
30は、重り244によって生じる張力が付与されてい
る。
【0053】スクイズユニット234には、図示しない
駆動手段が連結されており、この駆動手段によって、ス
クイズローラ238が回転しながらピンバー160の上
方から焼付定盤100上に移動して、さらに、焼付定盤
100上のネガフィルム16を押圧しながらピンバー1
60と反対側の端部へ移動するようになっている。ま
た、スクイズローラ238は、図示しない付勢手段によ
って下方(図6紙面下側)へ向けて付勢され。オーバー
レイシート230を焼付定盤100へ向けて押圧しなが
ら移動するようになっている。この移動によって、PS
版18とネガフィルム16の間及びネガフィルム16と
オーバーレイシート230との間の空気が取り除かれる
と共に、オーバーレイシート230に覆われて密着状態
となる。
【0054】なお、スクイズユニット234がスクイズ
移動した状態では、スクイズユニット234の近傍に前
記連結バー230Aが位置され、オーバーレイシート2
30が、光源ユニット34と干渉しないようになてい
る。また、ピンバー160の上方には、ターンローラ2
46が配設されており、ワイヤ240がこのターンロー
ラ246に巻き掛けられるようになっている。
【0055】図9及び図10に示されるように、このオ
ーバーレイシート230のPS版18の長手方向(スク
イズローラ238の軸方向)の両端部には、本発明に係
る糸248が貼付されており、スクイズによってオーバ
ーレイシート230が展開されたときに、PS版18を
跨ぎPS版18の幅方向の両側の吸着溝232に掛け渡
されるように配置される(図10(A)に示す)。糸2
48の一方は、焼付定盤100と第1のパンチ部102
のパンチ台106の間にPS版18が配置された状態
で、PS版18を跨ぐようになっており、他方の糸24
8は、PS版18が焼付定盤100と第2のパンチ部1
04のパンチ台108の間に配置された状態で、PS版
18を跨ぐようになっている。また、本実施例では、糸
248として0.3号の釣り糸(直径0.076mm)を
一例として使用している。
【0056】図10(A)及び図10(B)に示される
ように、この糸248によってネガフィルム16の外方
でオーバーレイシート230とPS版18との間に隙間
が形成され、この隙間によってPS版18の幅方向の両
側の吸着溝232が互いに連通された状態となる。この
状態で、吸着溝232に負圧を供給してオーバーレイシ
ート230を吸着すると、負圧が糸248の周囲の隙間
にも廻り込んで、糸248の近傍でオーバーレイシート
230とPS版18が密着状態となる。
【0057】この版材焼付装置10では、焼付定盤10
0上にPS版18を配置し、このPS版18上にネガフ
ィルム16を配置したのち、スクイズによってPS版1
8とネガフィルム16を密着させて、ネガフィルム16
に記録された画像の透過画像をPS版18に焼付けるよ
うになっている。また、新聞紙2画像分のPS版18の
両画像領域にネガフィルム16に記録された画像を焼付
け、PS版18の長手方向の両端部にパンチ孔を穿設し
て排出するようになっている。なお、第2のパンチ部1
04のパンチ台108は、一部が移動可能とされ、焼付
処理の終了したPS版18を保持して移動し、PS版1
8をPS版排出部44へ送り出すようになっている。
【0058】次に本実施例の作用を説明する。ネガフィ
ルム16は、カセット24に積層されて版材焼付装置1
0に装填され、PS版18は、スキッドに積層されて版
材焼付装置10に装填される。
【0059】版材焼付装置10では、カセット24に積
層されたネガフィルム16を位置決めパンチ孔穿設部2
6の位置決め用定盤202上に載置し、ネガフィルム1
6の所定の位置にパンチ孔16A、16Bを穿設する。
所定の位置にパンチ孔16A、16Bが穿設されたネガ
フィルム16は、待機部28から焼付定盤部20へ送ら
れる。
【0060】版材焼付装置10では、ネガフィルム16
の処理と平行して、スキッドに積層されたPS版18を
1枚づつ取り出して焼付定盤部20へ送るようになって
いる。
【0061】焼付定盤部20では、焼付定盤100と第
1のパンチ部102のパンチ台106とにPS版18を
掛け渡して位置決めした後、溝152に負圧を供給して
PS版18を吸着保持する。また、焼付定盤100上の
PS版18の上面には、待機部28から送り込まれたネ
ガフィルム16が配置される。このネガフィルム16は
パンチ孔16A、16Bへピンバー160の固定ピン1
66と流しピン168が挿入され、本体ブロック162
と押圧部164の庇部176に挟持されて保持され、画
像記録部分がPS版18の所定の位置に配置される。
【0062】この後、スクイズユニット234によっ
て、ネガフィルム16とPS版18との間の空気が除去
すると共に、スクイズユニット234の移動によってネ
ガフィルム16の表面をカバーシート230によって覆
う。スクイズされたネガフィルム16は、焼付定盤10
0の吸着溝156に供給される負圧によって吸引されて
保持され、また、オーバーレイシート230は、吸着溝
232に供給される負圧によって吸着保持される。
【0063】ここで、ネガフィルム16を吸着するため
の吸着溝156には、スクイズの途中で負圧が供給して
もよく、また、スクイズ中では吸着溝156に供給する
負圧の圧力を抑えるようにしてもよく、スクイズユニッ
ト234の移動によって、ネガフィルム16とPS版1
8の間の空気を完全に除去することができる。また、オ
ーバーレイシート230は、スクイズユニット234の
移動によってネガフィルム16の表面に展開され、重り
244によって一定の張力が付与されてネガフィルム1
6をPS版18へ押圧するようになっている。このた
め、ネガフィルム16とオーバーレイシート230の間
も完全に密着される。
【0064】ここで、オーバーレイシート230は、ネ
ガフィルム16からはみ出して焼付定盤100に接触す
る部分が吸着溝232へ負圧によって吸着保持される。
また、ネガフィルム16からはみ出してPS版18の表
面に対向する部分では、糸248によって吸着溝232
に掛け渡すように隙間が形成されており、この隙間に吸
着溝248から負圧が供給される。このため、糸248
の両側に沿ってオーバーレイシート230とPS版18
とが真空引きによって吸着しあう。
【0065】このため、オーバーレイシート230は、
ネガフィルム16を囲むように吸引されて保持される。
これによって、スクイズの終了したネガフィルム16は
周囲が完全に保持され、PS版18との間に隙間が生じ
ることがない。また、ネガフィルム16に折れ、撓み等
が生じていてもオーバーレイシート230によって、P
S版18の表面に確実に抑え付けられる。
【0066】PS版18には、光源ユニット34の光源
36から照射される光によって画像が焼付けられる。こ
の際、PS版18、ネガフィルム16、オーバーレイシ
ート230が、互いに密着状態となっているため、焼き
ぼけ等が生じることがなく、ネガフィルム16に記録さ
れた画像に応じて確実に露光される。
【0067】この後、PS版18は、焼付定盤100と
第2のパンチ部104のパンチ台108の間に掛け渡さ
れた状態で、位置決めされた後、原稿フィルムに記録さ
れた画像が焼付けられて、平行して版掛けの基準となる
パンチ孔が穿設された後、PS版排出部44へ排出され
る。また、ネガフィルム16は、所定のPS版18の焼
付けが終了刷ると、排出用ストック部30のトレイ32
へ積層される。
【0068】本実施例では、オーバーレイシート230
に糸248として釣り糸を貼付して、オーバーレイシー
ト230とPS版18との間に負圧を供給するための隙
間を形成したが、隙間を形成する方法はこれに限定する
ものではない。例えば、釣り糸以外の糸状部材であって
もよく、また、薄い帯状部材であってもよく、PS版1
8の所定の位置に予め筋状の突出部を形成しておいても
よい。すなわち、オーバーレイシート230とPS版1
8の間に供給される負圧によって所定の吸引力を作用さ
せることができればよい。なお、PS版18に筋状の突
出部を形成した場合、この突出部は、PS版18を現像
処理する際、現像液中に溶出し除去されるようにすれば
よい。
【0069】また、図11に示されるように、ネガフィ
ルム16とPS版18との間に負圧が供給されるように
糸248を配置して、この糸248によって負圧が供給
される隙間をネガフィルム16とPS版18との間に形
成してもよい。これによって、ネガフィルム16は画像
が記録された領域を囲むように真空引きされ、完全にP
S版18に密着されて保持される。ネガフィルム16と
PS版18との間を完全に密着させるため、スクイズユ
ニット234にオーバーレイシート230を用いない構
成とすることが可能となる。
【0070】なお、本実施例では、版材焼付装置10を
用いてネガフィルム16に記録された画像をPS版18
に焼付ける例を説明したが、原稿フィルムはポジフィル
ムであってもよく、焼付装置は、印刷版に原稿フィルム
を真空引きによって密着させるものであれば適用が可能
である。
【0071】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明の原稿フィル
ムの真空密着方法は、原稿フィルムを覆うカバーシート
を焼付定盤及び印刷版に真空引きによって吸着保持す
る。これによって、原稿フィルムは周縁及び中央部がカ
バーシートに押さえられて印刷版に密着され、印刷版へ
原稿フィルムが確実に密着される。
【0072】したがって、印刷版には、焼きぼけのない
原稿フィルムの画像を記録することができる優れた効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る版材焼付装置を示す概略斜視図
である。
【図2】本実施例に係る版材焼付装置を示す概略ブロッ
ク図である。
【図3】本実施例に適用されたネガフィルムを示す概略
斜視図である。
【図4】版材焼付装置の位置決めパンチ孔穿設部を示す
概略斜視図である。
【図5】版材焼付装置の焼付定盤部を示す概略平面図で
ある。
【図6】版材焼付装置の焼付定盤を示す概略平面図であ
る。
【図7】版材焼付装置のピンバーを示す分解斜視図であ
る。
【図8】焼付定盤部の概略側面図である。
【図9】焼付定盤のスクイズされた状態を示す概略斜視
図である。
【図10】(A)は、焼付定盤を示す腰部平面図であ
り、(B)は図10(A)の10B−10B線に沿った
腰部断面図である。
【図11】本実施例の変形例を示す焼付定盤の要部断面
図である。
【符号の説明】
10 版材焼付装置 16 ネガフィルム(原稿フィルム) 18 PS版(印刷版) 20 焼付定盤部 100 焼付定盤 156 吸着溝 160 ピンバー 230 オーバーレイシート(カバーシート) 232 吸着溝 234 スクイズユニット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿フィルムに中央部に記録された画像
    の複数画像分の画像形成領域を持つ印刷版の1画像領域
    を定盤上の所定の位置に配置し、前記定盤の前記原稿フ
    ィルムの周縁部の外方位置に原稿フィルムの周縁に沿っ
    て溝を形成し、前記原稿フィルムより大きい透明のカバ
    ーシートに所定の張力を付与して原稿フィルムを覆い、
    前記溝に供給する負圧によって前記カバーシートを前記
    原稿フィルムの周縁に沿って吸着保持すると共に、前記
    カバーシートと前記溝との間に前記印刷版が介在してい
    る位置では、前記印刷版を跨ぐように印刷版の両側の溝
    を連通する隙間を印刷版と前記カバーシートの間に形成
    して、前記溝に供給される負圧の一部によって前記カバ
    ーシートと前記印刷版を密着させて、前記原稿フィルム
    を前記印刷版へ密着させることを特徴とする原稿フィル
    ムの真空密着方法。
  2. 【請求項2】 前記カバーシートと前記印刷版との隙間
    が前記カバーシートと前記印刷版の間に配置された糸状
    部材によって形成されたことを特徴とする請求項1の原
    稿フィルムの真空密着方法。
  3. 【請求項3】 原稿フィルムの中央部に記録された画像
    の複数画像分の画像形成領域を持つ印刷版の1画像領域
    を定盤上の所定の位置に配置し、前記定盤の前記原稿フ
    ィルムの周縁部に沿って溝を形成し、前記溝に供給する
    負圧によって前記原稿フィルムを吸着保持すると共に、
    前記原稿フィルムと前記溝との間に前記印刷版が介在し
    ている位置では、前記印刷版を跨ぐように印刷版の両側
    の溝を連通する隙間を印刷版と前記原稿フィルムとの間
    に形成し、前記溝に供給する負圧の一部によって前記原
    稿フィルムと前記印刷版を吸着保持して原稿フィルムを
    前記印刷版へ密着させることを特徴とする原稿フィルム
    の真空密着方法。
  4. 【請求項4】 前記原稿フィルムと前記印刷版との隙間
    が前記原稿フィルムと前記印刷版との間に配置された糸
    状部材によって形成されたことを特徴とする請求項3の
    原稿フィルムの真空密着方法。
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