JP2000128746A - 毛髪化粧料 - Google Patents

毛髪化粧料

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JP2000128746A JP10298153A JP29815398A JP2000128746A JP 2000128746 A JP2000128746 A JP 2000128746A JP 10298153 A JP10298153 A JP 10298153A JP 29815398 A JP29815398 A JP 29815398A JP 2000128746 A JP2000128746 A JP 2000128746A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗髪性に優れ、毛髪に対して優れた光沢と適
度な整髪力を持ち、樹脂特有のごわつき感を低減化させ
た使用性を持つ毛髪化粧料を提供する。 【解決手段】 (A)下記一般式(1)で表され、平均
分子量が3万〜10万である両性高分子樹脂と、(B)
可塑剤と、(C)低級アルコールまたは水と、(D)油
分とを含有することを特徴とする毛髪化粧料。 (式中、R1,R6は水素原子またはメチル基、R3,R4
は1〜4個の炭素原子を有するアルキル基、R2,R5
1〜4個の炭素原子を有するアルキレン基を表す。R7
は1〜24個の炭素原子を有するアルキル基を表すが、
その10〜30%はステアリル基であり、5〜40%は
メチル基であり、10〜70%は炭素数6〜13のアル
キル基である。また、m,nは各単量体の重合度を示す
数であり、n/(m+n)で定義される該両性高分子樹
脂のカチオン化密度(ρ+)は0.3から0.7であ
る。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗髪性に優れ、毛
髪に対して優れた光沢と適度な整髪力を持ち、樹脂特有
のごわつき感を低減化させた使用性を持つ毛髪化粧料に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、毛髪を整髪する目的で、多くの種
類の高分子樹脂が整髪基剤として汎用されてきた。その
中でも、近年は両性高分子樹脂を配合した製品が、その
優れた整髪力、使用性により多く上市されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、汎用さ
れているアクリル系両性高分子樹脂は、毛髪上で堅牢な
樹脂被膜を形成し、シャンプーによる洗髪性が悪く、優
れた整髪力の背反特性ともいえるごわつき感の強さが問
題点として指摘されていた。さらに、通常上市されてい
る両性高分子樹脂をスプレー基剤として応用したとき
に、LPGガスとの相溶性が悪く、適切な処方を設計す
る事が困難であった。
【0004】従って、これらの問題点を解決し、適度な
整髪力を持ちつつもごわつかず、滑らかで光沢があり、
耐湿性は保持しつつも洗髪性に優れる毛髪化粧料が望ま
れていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意研究を行った結果、両性高分子樹脂の構
造に着目した。すなわち、ベタイン構造を有する単量体
(重合度:n)とメタクリル酸アルキルエステル構造を
有する単量体(重合度:m)との共重合体からなる両性
高分子樹脂において、ベタイン構造を有する単量体の全
構成単量体に対する割合(n/(m+m))と、メタク
リル酸アルキルエステル構造を有する単量体中のアルキ
ル鎖長及びアルキル組成を調整し、さらに分子量も考慮
して上記問題点を解決する構造を選定し、上記した毛髪
化粧料が得られることを見出した。さらに、好適な可塑
剤と油分を配合することにより、本発明を完成した。
【0006】すなわち本発明は、(A)下記一般式
(1)で表され、平均分子量が3万〜10万である両性
高分子樹脂と、(B)可塑剤と、(C)低級アルコール
または水と、(D)油分とを含有することを特徴とする
毛髪化粧料を提供するものである。
【化2】 (式中、R1,R6は水素原子またはメチル基、R3,R4
は1〜4個の炭素原子を有するアルキル基、R2,R5
1〜4個の炭素原子を有するアルキレン基を表す。R7
は1〜24個の炭素原子を有するアルキル基を表すが、
その10〜30%はステアリル基であり、5〜40%は
メチル基であり、10〜70%は炭素数6〜13のアル
キル基である。また、m,nは各単量体の重合度を示す
数であり、n/(m+n)で定義される該両性高分子樹
脂のカチオン化密度(ρ+)は0.3から0.7であ
る。)
【0007】本発明では、まず両性高分子樹脂の構造を
調整した。即ち、分散性の向上のために分子量を下げ、
シャンプーによる洗髪性を向上させた。また、通常の使
用条件下で十分な耐湿性を得るために、両性高分子樹脂
分子中のR7の好適なアルキル組成を決定し、その構造
が、エアゾール製剤を調製する際の基本条件であるLP
Gガスとの相溶性、バルブの詰まりがないことに対して
も、十分適用できることを見出した。
【0008】また本発明では、従来技術では十分対処し
得なかった樹脂皮膜の柔軟性について、種々可塑剤の検
討を行ったところ、毛髪上での使用性も併せて好適だっ
たのが、アルカノールアミド類であった。
【0009】上記の両性高分子樹脂と可塑剤の2成分か
らなる系では、毛髪上での使用性、洗髪性等が従来技術
を大きく凌ぐものであるが、さらに油分を配合すること
により、毛髪上での光沢を大きく向上させることができ
た。また、配合可能で光沢を向上させる油分は多く存在
するが、特に好適なのはラノリン類であった。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について詳述
する。
【0011】(A)両性高分子樹脂 本発明で用いられる上記一般式(1)で表される両性高
分子樹脂は、両性高分子樹脂の全構成単量体(m+n)
に対するベタイン構造を有する単量体(n)の割合(n
/(m+n))としてカチオン化密度(ρ+)を定義す
る(例えば、ρ+=0.5は m:n=1:1を示
す。)と、カチオン化密度は0.3〜0.7が好適であ
り、特に好適なのが0.4〜0.6の範囲である。も
し、このカチオン化密度が0.3未満であると、結晶性
が高まり、系の分散安定性が悪くなるし、エアゾール製
剤として適用してもバルブの目詰まりが生じることにな
る。また、0.7を越えると、耐湿性が悪くなり、高い
相対湿度条件下では整髪力を維持することが困難にな
る。製品中への当該両性高分子樹脂の配合量は、0.1
〜20.0重量%が好適であり、特に適度な整髪力を訴
求する際には1.0〜10重量%が好適である。
【0012】当該両性高分子樹脂の分子量については、
3万〜10万が好適であるが、特に望ましくは4万〜7
万である。分子量が3万未満だと、皮膜堅牢度が著しく
悪くなり、また十分な整髪力が得られない。分子量が1
0万を越えると、十分な整髪力は得られるが、樹脂皮膜
の剛性率が高くなるため、洗髪性・ごわつき感が強くな
る。なお、一般式(1)中、R1、R3、R4及びR6はメ
チル基、R2はエチレン基、R5はメチレン基であること
が好適である。
【0013】洗髪性、皮膜柔軟性を大きく向上させるた
めには、本発明で用いられる上記一般式(1)で表され
る両性高分子樹脂は、さらにR7のアルキル基の組成を
詳細に記述すると、下記一般式(2)で表されるものが
好適である。
【化3】
【0014】この中で、R7は1〜24個の炭素原子を
有するアルキル基を示すが、その10〜30%はステア
リル基であり、5〜40%はメチル基であり、10〜7
0%は炭素数6〜13のアルキル基であることが好適で
ある。その中でも特に好適なのが、ステアリル基が15
〜25%、メチル基が10〜30%、炭素数6〜13の
アルキル基が30〜60%の組成のものであり、この組
成の系では、洗髪性、皮膜柔軟性の点で良好な使用性を
持つ。ステアリル基が10%未満では、樹脂皮膜の堅牢
度が低下し、30%を越えると、樹脂皮膜の堅牢度は向
上するが、柔軟性・洗髪性が低下する。また、メチル基
が5%未満あるいは40%を越えると、適度な柔軟性と
洗髪性が得られない。さらに、炭素数が6〜13のアル
キル基が10%未満あるいは70%を越えると、樹脂皮
膜の堅牢度が低下する。
【0015】(B)可塑剤 本発明においては、上記一般式(2)で表される両性高
分子樹脂に適切な可塑剤を配合することにより、樹脂皮
膜の柔軟性、使用性を向上させることができる。可塑剤
としては、アルカノールアミド類やポリオール類の他、
POE脂肪酸エステル類、POEアルキルエーテル類、POEア
ルキルフェニルエーテル類、POEヒマシ油または硬化ヒ
マシ油誘導体、POEみつろう、ラノリン誘導体等の親油
性非イオン界面活性剤、鎖状ポリシロキサンなどが可塑
剤として効果がみられるが、その中でも特に好適なのが
アルカノールアミド類とポリオール類である。
【0016】アルカノールアミド類としては、ヤシ油脂
肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールア
ミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等が挙げられる。
【0017】ポリオール類としては、ポリエチレングリ
コール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3−
ブチレングリコール、キシリトール、ソルビトール、マ
ルチトール等が挙げられる。
【0018】親油性非イオン界面活性剤としては、例え
ば、POEソルビタンモノオレエート、POEソルビタンモノ
ステアレート、POEソルビタンモノラウレート、POEソル
ビタンテトラオレエート等のPOEソルビタン脂肪酸エス
テル類、POEソルビットモノラウレート、POEソルビット
モノオレエート、POEソルビットペンタオレエート、POE
ソルビットモノステアレート等のPOEソルビット脂肪酸
エステル類、POEグリセリンモノステアレート、POEグリ
セリンモノイソステアレート、POEグリセリントリイソ
ステアレート等のPOEグリセリン脂肪酸エステル類、POE
モノオレエート、POEジステアレート、POEモノジオレエ
ート、ジステアリン酸エチレングリコール等のPOE脂肪
酸エステル類、POEラウリルエーテル、POEオレイルエー
テル、POEステアリルエーテル、POEベヘニルエーテル、
POEオクチルドデシルエーテル、POEコレスタノールエー
テル等のPOEアルキルエーテル類、POE・POPセチルエー
テル、POE・POP 2-デシルテトラデシルエーテル、POE・
POPモノブチルエーテル、POE・POP水添ラノリン、POE・
POPグリセリンエーテル等のPOE・POPアルキルエーテル
類、テトラPOE・テトラPOPエチレンジアミン縮合物、PO
Eヒマシ油、POE硬化ヒマシ油、POE硬化ヒマシ油モノイ
ソステアレート、POE硬化ヒマシ油トリイソステアレー
ト、POE硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソス
テアリン酸ジエステル、POE硬化ヒマシ油マレイン酸等
のPOEヒマシ油または硬化ヒマシ油誘導体、POEソルビッ
トミツロウ等のPOEミツロウ・ラノリン誘導体などが挙
げられる。
【0019】鎖状ポリシロキサンとしては、ジメチルポ
リシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチル
ハイドロジェンポリシロキサン等が挙げられる。
【0020】好適な配合量としては、上記可塑剤が両性
高分子樹脂の0.01〜1.0倍量(重量比)で、且
つ、両性高分子樹脂を毛髪化粧料全量中、0.1〜2
0.0重量%配合したものであり、特に好適なのは、可
塑剤を両性高分子樹脂の0.1〜0.5倍量(重量比)
としたものである。可塑剤の量が両性高分子樹脂に対し
て0.01倍量(重量比)未満だと可塑効果が小さく、
1.0倍量(重量比)を越えると樹脂本来の特性である
使用性を損なう。
【0021】(C)低級アルコール 本発明の毛髪化粧料を構成する系としては、低級アルコ
ール溶解系及び水/低級アルコール溶解系が挙げられ
る。本発明に用いられる低級アルコールの種類は特に限
定されないが、メタノールまたはエタノールが好まし
く、安全性の面を考慮すれば特にエタノールが好まし
い。なお、i−プロパノール、n−プロパノール、t−ブ
タノール、s−ブタノール等は疎水性が強く、水溶性の
基剤を配合する際、エタノールと併用することが望まし
い。また、低級アルコールの配合量は特に限定されな
い。なお、例えばエタノールをスプレーの基剤中に応用
する際は、上記の両性高分子樹脂と可塑剤と油分からな
る系においては、系の分散性やLPGガスとの相溶性を
鑑みると、99%以上のグレードのものが必要である。
【0022】(D)油分 本発明では、上記両性高分子樹脂と可塑剤との組み合わ
せからなる2成分系を製剤として応用することにより、
毛髪上での使用性、洗髪性等従来技術を大きく凌ぐ効果
が得られ、これを低級アルコール溶解系及び水/低級ア
ルコール溶解系で用いるが、この2成分系にさらに好適
な油分を配合することにより、毛髪上での光沢を向上さ
せることができる。
【0023】油分の具体例としては、例えば、液体油脂
として、アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミ
アナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、
ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽
油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、
綿実油、エノ油、ダイズ油、落花生油、茶実油、カヤ
油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、
胚芽油、トリグリセリン、トリオクタン酸グリセリン、
トリイソパルミチン酸グリセリン等が挙げられる。
【0024】さらに、上記の油分のほか、ラノリン、液
状ラノリン、ラノリン誘導体、流動パラフィン、スクワ
レン、各種エステル油、高級アルコール、ポリアルキレ
ングリコールポリエーテル、及びそのカルボン酸オリゴ
エステル化合物、テルペン系炭化水素油などが挙げられ
る。
【0025】上記のうち、特に好適なのは液状ラノリン
である。
【0026】上記油分の配合量として、毛髪化粧料中、
0.01〜10.0重量%含有させると、毛髪に塗布し
たときに光沢が向上する上に、平滑性と柔軟性をさらに
向上させることができる。0.01重量%未満では、光
沢に関して十分な効果が得られず、10.0重量%を越
えると、べたつき感が増加する。より好ましくは、毛髪
化粧料中0.02〜1.5重量%である。
【0027】本発明の毛髪化粧料の調製方法は、特に工
夫は要しないが、まず低級アルコール中に両性高分子樹
脂を分散させ、次に可塑剤並びに油分をそのまままたは
水やその他の界面活性剤とともに乳化して配合する方法
が挙げられる。
【0028】本発明の毛髪化粧料には、上記の必須構成
成分の他に、目的に応じて、本発明の効果を損なわない
量的、質的範囲内で、さらにヒアルロン酸、コンドロイ
チン硫酸、ピロリドンカルボン酸塩等の保湿剤、紫外線
吸収剤、紫外線散乱剤、本発明に例示されていないその
他のアクリル系樹脂、シリコーン樹脂、ポリビニルピロ
リドン等の樹脂類、大豆蛋白、ゼラチン、コラーゲン、
絹フィブロイン、エラスチン、ケラチン等の蛋白または
蛋白分解物、メチルパラベン、エチルパラベン、ブチル
パラベン等の防腐剤、各種アミノ酸、ビオチン、パント
テン酸誘導体等の賦活剤、γーオリザノール、デキスト
ラン硫酸ナトリウム、ビタミンE誘導体、ニコチン酸誘
導体等の血行促進剤、硫黄、チアントール等の抗脂漏
剤、テトラクロロジフルオロエタン等の希釈剤、カルボ
キシビニルポリマー等の増粘剤、薬剤、香料、色剤等
を、必要に応じて適宜配合してもよい。
【0029】本発明の毛髪化粧料は、例えば、一般整髪
料、シャンプー剤、リンス剤、トリートメント剤、セッ
ト剤、及び、マスカラ等の種々の毛髪化粧料として利用
することができる。また、液化ガス等の噴射剤と共に用
いてエアゾールタイプのものとしてもよい。
【0030】以下、具体例を用いて本発明を詳細に説明
するが、本発明は、これらに限定されるものではない。
なお、以下の配合量は、特に指定のない限り重量%を示
す。また各評価法は、以下の方法に従って行ったもので
ある。
【0031】洗浄性(洗髪性に対応) 両性高分子樹脂の5.0重量%エタノール溶液、もしく
は両性高分子樹脂を5.0重量%含有する試料溶液をガ
ラス板上に一定量塗布し、ドクターブレードで均一な厚
さに製膜する。十分乾燥させた後、40℃の温水に浸漬
し、溶解するまでの時間(分)を視覚判定する。 <洗浄性の評価基準> ◎:3分未満 ○:3分以上10分未満 △:10分以上30分未満 ×:30分以上
【0032】皮膜堅牢度 ガラス板及び毛髪上に試料約2gを塗布し、自然乾燥の
状態及び手指による物理的な力を加えた場合の状態を肉
眼観察し、以下の基準に従って評価した。 <皮膜堅牢度の評価基準> ◎:非常に高い(全く変化なし) ○:やや高い (ほとんど変化なし) △:やや低い (少し浮きや剥がれが認められる) ×:低い (かなり浮きや剥がれが認められるも
の)
【0033】皮膜柔軟性 毛髪上に塗布後、自然乾燥させ、その手触りをパネラー
10名に官能評価してもらい、下記の基準に従って判定
した。 <皮膜柔軟性の評価基準> ◎:柔軟性ありと判定したパネラーが9名以上 ○:柔軟性ありと判定したパネラーが7〜8名 △:柔軟性ありと判定したパネラーが5〜6名 ×:柔軟性ありと判定したパネラーが4名以下
【0034】整髪力 10名パネラーを用いて官能評価を行った。すなわち、
両性高分子樹脂の3.0重量%エタノール溶液、もしく
は両性高分子樹脂を3.0重量%含有する試料溶液3g
を毛髪に塗布し、整髪力を下記の基準に従って判定し
た。 <整髪力の評価基準> ◎:整髪力が高いと判定したパネラーが9名以上 ○:整髪力が高いと判定したパネラーが7〜8名 △:整髪力が高いと判定したパネラーが5〜6名 ×:整髪力が高いと判定したパネラーが4名以下
【0035】ごわつき 毛髪上に塗布後、自然乾燥させ、その手触りをパネラー
10名に官能評価してもらい、下記の基準に従って判定
した。 <ごわつきの評価基準> ◎:ごわつくと判定したパネラーが4名以下 ○:ごわつくと判定したパネラーが5〜6名 △:ごわつくと判定したパネラーが7〜8名 ×:ごわつくと判定したパネラーが9名以上
【0036】耐湿性 毛髪ストランド上に塗布し、コイル状に整形したものを
自然乾燥させた後、相対湿度90%、25℃ に調整し
た容器に24時間保存したものを取り出し、その形状と
手触りをパネラー10名に官能評価してもらい、下記の
基準に従って判定した。 <耐湿性の評価基準> ◎:耐湿性があると判定したパネラーが9名以上 ○:耐湿性があると判定したパネラーが7〜8名 △:耐湿性があると判定したパネラーが5〜6名 ×:耐湿性があると判定したパネラーが4名以下
【0037】べたつき 毛髪上に塗布後、自然乾燥させ、その手触りをパネラー
10名に官能評価してもらい、下記の基準に従って判定
した。 <べたつきの評価基準> ◎:べたつくと判定したパネラーが4名以下 ○:べたつくと判定したパネラーが5〜6名 △:べたつくと判定したパネラーが7〜8名 ×:べたつくと判定したパネラーが9名以上
【0038】光沢 毛髪上に塗布後、自然乾燥させ、光沢感をパネラー10
名に官能評価してもらい、下記の基準に従って判定し
た。 <光沢の評価基準> ◎:光沢感があると判定したパネラーが9名以上 ○:光沢感があると判定したパネラーが7〜8名 △:光沢感があると判定したパネラーが5〜6名 ×:光沢感があると判定したパネラーが4名以下
【0039】試験例1 (両性高分子樹脂の構造(アルキル組成と平均分子量)
と有用性)前記一般式(2)で示される両性高分子樹脂
のうち、R7の組成を変化させたもののエタノール溶液
を下記表1に例示したように調製して、各試料溶液とし
て評価を行った。なお、両性高分子樹脂は5.0重量%
とし、カチオン化密度(ρ+)=0.45、平均分子量
は約5万のものを用いた。ここで、C1はメチル基、C
4はブチル基、Cmは炭素数6〜13のアルキル基、C
18はステアリル基を示す。
【0040】
【表1】
【0041】表1からわかるように、各評価項目の特性
を向上させるために、R7のアルキル基の組成をバラン
スよく設定することが大切である。これらの評価から、
洗浄性、皮膜堅牢度、皮膜柔軟性、整髪力をバランスよ
く向上させるR7のアルキル組成は、その10〜30%
はステアリル基であり、5〜40%はメチル基であり、
10〜70%は炭素数が6〜13のアルキル基であるこ
とが好適である。その中でも、特にステアリル基が15
〜25%、メチル基が20〜40%、炭素数6〜13の
アルキル基が30〜60%の組成のものが洗浄性(洗髪
性)、皮膜柔軟性に優れつつも適度な整髪力と皮膜堅牢
度を持ち、ごわつき感が少ないことがわかる。
【0042】試験例2 (分子量の影響)前記表1で示される両性高分子樹脂の
うち、R7のアルキル基の組成が、メチル基が27%、
炭素数6〜13のアルキル基が55%、ステアリル基が
18%である樹脂を用い、このアルキル組成を一定に保
ちながら平均分子量を変えたときの影響を下記表2に示
す。なお、溶液の組成は、上記試験例1と同じく、両性
高分子樹脂の5.0重量%エタノール溶液を用いた。
【表2】
【0043】表2からわかるように、当該両性高分子樹
脂の平均分子量が3万未満の場合は、洗浄性は高いもの
の、形成する樹脂皮膜の堅牢度が著しく低下し、整髪剤
の用をなさない。また平均分子量が15万以上だとごわ
つき感が強く、また本発明の課題の一つである洗浄性・
柔軟性が低下する。なお、平均分子量として好適なのは
3万〜13万であり、特に望ましきは5万〜10万であ
る。
【0044】試験例3 (カチオン化密度の影響)前記表2で示される両性高分
子樹脂のうち、平均分子量を5万のものを選択し、カチ
オン化密度(ρ+)を変えたときの影響を評価した。そ
の結果を下記表3に示す。なお、溶液組成は、上記試験
例1と同様に、両性高分子樹脂の5.0重量%エタノー
ル溶液を用いた。
【表3】
【0045】表3からわかるように、カチオン化密度
(ρ+)によって特性が大きく異なってくる。カチオン
化密度が小さいと、水溶性を支配するベタイン構造を有
する単量体の割合が低くなることにより、耐湿性が向上
するが、水/エタノール溶液の分散性が悪くなる。逆
に、カチオン化密度が大きいと水溶性は向上するが、耐
湿性は悪くなり、べたつき感が生じてくる。好適なカチ
オン化密度は0.3〜0.7であり、特に望ましきは
0.4〜0.6である。
【0046】試験例1〜3に示してきたように、両性高
分子樹脂のR7のアルキル組成と、平均分子量、カチオ
ン化密度の好適なものを選択することにより、両性高分
子樹脂の欠点であった樹脂皮膜の柔軟性、洗髪性の悪さ
を改善することができる。また、好適な可塑剤、油分を
配合することにより、さらに樹脂皮膜の柔軟性、光沢を
向上させることができる。
【0047】試験例4 (可塑剤の配合効果)下記表4に、各種可塑剤を配合し
たときの評価を示す。可塑剤の種類については、ここに
例示されたものに限定されるものでない。なお、ここで
用いた両性高分子樹脂は、R7が前記試験例2で用いた
アルキル組成を持ち、平均分子量が5万、カチオン化密
度が0.45のものを用い、表4に例示した処方によっ
て評価を行った。また、可塑剤の配合量は、両性高分子
樹脂に対して0.2倍量(重量比)とした。
【表4】
【0048】表4からわかるように、可塑剤の配合効果
が認められるが、好適なのは、グリセリン、1,3−ブ
チレングリコール等のポリオール類、メチルフェニルポ
リシロキサン等の鎖状ポリシロキサン類、ヤシ油脂肪酸
ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド
等のアルカノールアミド類であり、両性高分子樹脂に対
して0.01〜1.0倍量(重量比)、特に好ましくは
0.1〜0.5倍量(重量比)としたものである。
【0049】試験例5 (油分の配合効果)下記表5に、各種油分を配合したと
きの評価を示す。油分の種類については、ここに例示さ
れたものに限定されるものではない。なお、ここでは、
両性高分子樹脂は表4で使用したものを用い、可塑剤と
してヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドを用いて、表4と
同様に両性高分子樹脂に対して0.2倍量(重量比)と
した。処方については表5に例示したものによった。
【表5】
【0050】表5からわかるように、油分を適量配合す
ることにより、両性高分子樹脂と可塑剤からなる2成分
系の特性のうち、樹脂皮膜の柔軟性、平滑性を向上さ
せ、よりしなやかな感触を与え、さらに光沢を向上させ
ることがわかる。好適な配合量としては、毛髪化粧料中
に0.01〜10.0重量%含有させると良好な使用性
が得られる。特に好適なのは、液状ラノリンを毛髪化粧
料中に0.02〜1.5重量%配合したものである。
【0051】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。なお
配合量は、すべて重量%である。また、特に断らない限
り、メチル基をC1、炭素数6〜13のアルキル基をC
m、ステアリル基をC18、ベタイン含有モノマーの両
性高分子樹脂全体の構成モノマーに対する割合(n/
(m+n))を前述のようにカチオン化密度と定義し、
ρ+と記述する。
【0052】実施例1(ムース) (1)両性高分子樹脂 5. 0 重量% (一般式(2)に示される構造の内、R7の組成はC18:18%、 Cm:55%、C1:27%であり、ρ+=0.45である。) (2)グリセリン 2.0 (3)ポリオキシエチレン(60モル)硬化ヒマシ油 2.0 (4)液状ラノリン 1.5 (5)ヤシ油脂肪酸ジエタノールアマイド 1.0 (6)オクタメチルシクロシロキサン 2.0 (7)エタノール 15.0 (8)香料 適量 (9)イオン交換水 51.5 (10)液化石油ガス 20.0 (製法)(7)に(1)を溶解し、その中に(2)、
(3)、(5)の混合物と(4)、(6)、(8)の混
合物を加えて乳化したものを添加し、(9)を加えて均
一に攪拌混合して原液とした。この原液をエアゾール缶
に充填し、(10)を加えてムース製剤とした。
【0053】実施例2(ムース) (1)両性高分子樹脂 3. 0 重量% (一般式(2)に示される構造の内、R7の組成はC18:20%、 Cm:65%、C1:15%であり、ρ+=0.6である。) (2)グリセリン 1.0 (3)ポリオキシエチレン(60モル)硬化ヒマシ油 2.0 (4)液状ラノリン 1.0 (5)ヤシ油脂肪酸ジエタノールアマイド 1.0 (6)オクタメチルシクロシロキサン 2.0 (7)エタノール 15.0 (8)香料 適量 (9)イオン交換水 55.0 (10)液化石油ガス 20.0 (製法)(7)に(1)を溶解し、その中に(2)、
(3)、(5)の混合物と(4)、(6)、(8)の混
合物を加えて乳化したものを添加し、(9)を加えて均
一に攪拌混合して原液とした。この原液をエアゾール缶
に充填し、(10)を加えてムース製剤とした。
【0054】実施例3(ムース) (1)両性高分子樹脂 1. 5 重量% (一般式(2)に示される構造の内、R7の組成はC18:33.3%、 Cm:50%、C1:16.7%であり、ρ+=0.4である。) (2)グリセリン 1.0 (3)ポリオキシエチレン(60モル)硬化ヒマシ油 2.0 (4)液状ラノリン 1.0 (5)ヤシ油脂肪酸ジエタノールアマイド 1.0 (6)オクタメチルシクロシロキサン 2.0 (7)エタノール 15.0 (8)香料 適量 (9)イオン交換水 56.5 (10)液化石油ガス 20.0 (製法)(7)に(1)を溶解し、その中に(2)、
(3)、(5)の混合物と(4)、(6)、(8)の混
合物を加えて乳化したものを添加し、(9)を加えて均
一に攪拌混合して原液とした。この原液をエアゾール缶
に充填し、(10)を加えてムース製剤とした。
【0055】実施例4(ムース) (1)両性高分子樹脂 0. 5 重量% (一般式(2)に示される構造の内、R7の組成はC18:15%、 Cm:70%、C1:15%であり、ρ+=0.5である。) (2)グリセリン 1.0 (3)ポリオキシエチレン(60モル)硬化ヒマシ油 2.0 (4)液状ラノリン 1.0 (5)ヤシ油脂肪酸ジエタノールアマイド 1.0 (6)オクタメチルシクロシロキサン 2.0 (7)エタノール 15.0 (8)香料 適量 (9)イオン交換水 57.5 (10)液化石油ガス 20.0 (製法)(7)に(1)を溶解し、その中に(2)、
(3)、(5)の混合物と(4)、(6)、(8)の混
合物を加えて乳化したものを添加し、(9)を加えて均
一に攪拌混合して原液とした。この原液をエアゾール缶
に充填し、(10)を加えてムース製剤とした。
【0056】実施例5(スタイリングミスト) (1)ジメチルポリシロキサン(6cs) 4.0 重量% (2)ジメチルポリシロキサン (n=1000) 4.0 (3)イオン交換水 1.0 (4)エタノール 82.4 (5)香料 適量 (6)2ーヒドロキシ4ーメトキシベンゾフェノン 0.1 (7)ポリエーテル変性シリコーン 5.0 (下記一般式(3)で表されるポリエーテル変性シリコ
ーン。ただしイソパラフィン50%溶液)
【化4】 (8)両性高分子樹脂 3. 5 (一般式(2)に示される構造の内、R7の組成はC1
8:18%、Cm:55%、C1:27%であり、ρ+
=0.45である。) (製法)(1)、(2)を混合し、(3)、(4)の一
部、(7)と室温でホモミキサーで攪拌しながら(4)
の残部を添加して乳化し、アルコール中油型乳化物を
得、(5)、(6)、(8)を加えてスタイリングミス
トを得た。
【0057】実施例6(スタイリングスプレー) (1)両性高分子樹脂 5.0 重量% (一般式(2)に示される構造の内、R7の組成はC18:18%、 Cm:55%、C1:27%であり、ρ+=0.5である。) (2)グリセリン 1.0 (3)液状ラノリン 1.0 (4)ヤシ油脂肪酸ジエタノールアマイド 1.0 (5)オクタメチルシクロシロキサン 2.0 (6)エタノール 30.0 (7)香料 適量 (8)液化石油ガス 60.0 (製法)(6)に(1)を分散溶解させ、(4)の加熱
溶解物に(3)、(5)を溶解させたものを加え、続い
て(2)、(7)を加えて原液とする。この原液をエア
ゾール缶に充填し、(8)を加えてスプレー製剤とし
た。
【0058】実施例7(スタイリングスプレー) (1)両性高分子樹脂 3.0 重量% (一般式(2)に示される構造の内、R7の組成はC18:20%、 Cm:65%、C1:15%であり、ρ+=0.5である。) (2)グリセリン 0.5 (3)液状ラノリン 0.5 (4)ヤシ油脂肪酸ジエタノールアマイド 0.7 (5)オクタメチルシクロシロキサン 1.0 (6)エタノール 34.3 (7)香料 適量 (8)液化石油ガス 60.0 (製法)(6)に(1)を分散溶解させ、(4)の加熱
溶解物に(3)、(5)を溶解させたものを加え、続い
て(2)、(7)を加えて原液とする。この原液をエア
ゾール缶に充填し、(8)を加えてスプレー製剤とし
た。
【0059】実施例8(スタイリングスプレー) (1)両性高分子樹脂 2. 0 重量% (一般式(2)に示される構造の内、R7の組成はC18:33.3%、 Cm:50%、C1:16.7%であり、ρ+=0.5である。) (2)グリセリン 0.4 (3)液状ラノリン 0.3 (4)ヤシ油脂肪酸ジエタノールアマイド 0.4 (5)オクタメチルシクロシロキサン 1.0 (6)エタノール 41.9 (7)香料 適量 (8)液化石油ガス 55.0 (製法)(6)に(1)を分散溶解させ、(4)の加熱
溶解物に(3)、(5)を溶解させたものを加え、続い
て(2)、(7)を加えて原液とする。この原液をエア
ゾール缶に充填し、(8)を加えてスプレー製剤とし
た。
【0060】実施例9(スタイリングスプレー) (1)両性高分子樹脂 1. 5 重量% (一般式(2)に示される構造の内、R7の組成はC18:15%、 Cm:70%、C1:15%であり、ρ+=0.5である。) (2)グリセリン 0.15 (3)液状ラノリン 0.1 (4)ヤシ油脂肪酸ジエタノールアマイド 0.1 (5)オクタメチルシクロシロキサン 0.5 (6)エタノール 42.65 (7)香料 適量 (8)液化石油ガス 55.0 (製法)(6)に(1)を分散溶解させ、(4)の加熱
溶解物に(3)、(5)を溶解させたものを加え、続い
て(2)、(7)を加えて原液とする。この原液をエア
ゾール缶に充填し、(8)を加えてスプレー製剤とし
た。
【0061】実施例10(スタイリングスプレー) (1)両性高分子樹脂 1. 0 重量% (一般式(2)に示される構造の内、R7の組成はC18:15%、 Cm:60%、C1:25%であり、ρ+=0.5である。) (2)グリセリン 0.1 (3)液状ラノリン 0.05 (4)ヤシ油脂肪酸ジエタノールアマイド 0.07 (5)オクタメチルシクロシロキサン 0.7 (6)エタノール 38.08 (7)香料 適量 (8)液化石油ガス 60.0 (製法)(6)に(1)を分散溶解させ、(4)の加熱
溶解物に(3)、(5)を溶解させたものを加え、続い
て(2)、(7)を加えて原液とする。この原液をエア
ゾール缶に充填し、(8)を加えてスプレー製剤とし
た。
【0062】実施例11(スタイリングスプレー) (1)両性高分子樹脂 0. 5 重量% (一般式(2)に示される構造の内、R7の組成はC18:10%、 Cm:60%、C1:30%であり、ρ+=0.5である。) (2)グリセリン 0.05 (3)液状ラノリン 0.02 (4)ヤシ油脂肪酸ジエタノールアマイド 0.03 (5)オクタメチルシクロシロキサン 0.5 (6)エタノール 38.9 (7)香料 適量 (8)液化石油ガス 60.0 (製法)(6)に(1)を分散溶解させ、(4)の加熱
溶解物に(3)、(5)を溶解させたものを加え、続い
て(2)、(7)を加えて原液とする。この原液をエア
ゾール缶に充填し、(8)を加えてスプレー製剤とし
た。
【0063】比較例1(スタイリングスプレー) (1)アニオン樹脂 3.0 重量% (商品名「プラスサイズL−9948B」、互応化学社製) (2)グリセリン 0.5 (3)液状ラノリン 0.5 (4)ヤシ油脂肪酸ジエタノールアマイド 0.7 (5)オクタメチルシクロシロキサン 1.0 (6)エタノール 34.3 (7)香料 適量 (8)液化石油ガス 60.0 (製法)(6)に(1)を分散溶解させ、(4)の加熱
溶解物に(3)、(5)を溶解させたものを加え、続い
て(2)、(7)を加えて原液とする。この原液をエア
ゾール缶に充填し、(8)を加えてスプレー製剤とし
た。
【0064】比較例2(スタイリングスプレー) (1)両性高分子樹脂 3.0 重量% (商品名「SMポリマー」、三菱化学社製) (2)グリセリン 0.5 (3)液状ラノリン 0.5 (4)ヤシ油脂肪酸ジエタノールアマイド 0.7 (5)オクタメチルシクロシロキサン 1.0 (6)エタノール 34.3 (7)香料 適量 (8)液化石油ガス 60.0 (製法)(6)に(1)を分散溶解させ、(4)の加熱
溶解物に(3)、(5)を溶解させたものを加え、続い
て(2)、(7)を加えて原液とする。この原液をエア
ゾール缶に充填し(8)を加えてスプレー製剤とした。
【0065】表6に実施例1と比較例1、2を評価した
結果を示す。
【表6】
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の毛髪化粧
料は、毛洗髪性に優れ、毛髪に対して優れた光沢と適度
な整髪力を持ち、樹脂特有のごわつき感を低減化させた
使用性を持たせることができるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 植村 雅明 横浜市港北区新羽町1050番地 株式会社資 生堂第一リサーチセンター内 Fターム(参考) 4C083 AB051 AC012 AC101 AC102 AC122 AC432 AC472 AC642 AD091 AD092 AD152 AD162 AD172 AD512 BB11 BB35 BB60 CC01 CC32 DD08 EE07 EE28

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)下記一般式(1)で表され、平均
    分子量が3万〜10万である両性高分子樹脂と、(B)
    可塑剤と、(C)低級アルコールまたは水と、(D)油
    分とを含有することを特徴とする毛髪化粧料。 【化1】 (式中、R1,R6は水素原子またはメチル基、R3,R4
    は1〜4個の炭素原子を有するアルキル基、R2,R5
    1〜4個の炭素原子を有するアルキレン基を表す。R7
    は1〜24個の炭素原子を有するアルキル基を表すが、
    その10〜30%はステアリル基であり、5〜40%は
    メチル基であり、10〜70%は炭素数6〜13のアル
    キル基である。また、m,nは各単量体の重合度を示す
    数であり、n/(m+n)で定義される該両性高分子樹
    脂のカチオン化密度(ρ+)は0.3から0.7であ
    る。)
  2. 【請求項2】 (B)可塑剤を(A)両性高分子樹脂の
    0.01〜1.0倍量(重量比)含有し、且つ(A)両
    性高分子樹脂を0.1〜20重量%含有する請求項1記
    載の毛髪化粧料。
  3. 【請求項3】 (D)油分を毛髪化粧料全量中0.01
    〜10.0重量%含有する請求項1又は2記載の毛髪化
    粧料。
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