JP2000122142A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2000122142A
JP2000122142A JP10293135A JP29313598A JP2000122142A JP 2000122142 A JP2000122142 A JP 2000122142A JP 10293135 A JP10293135 A JP 10293135A JP 29313598 A JP29313598 A JP 29313598A JP 2000122142 A JP2000122142 A JP 2000122142A
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Cameras Adapted For Combination With Other Photographic Or Optical Apparatuses (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、正転、逆転自在な電動モータにより
駆動される、レンズ鏡胴を繰出し、沈胴させるレンズ鏡
胴駆動機構を含む複数の機構を有するカメラに関し、レ
ンズ鏡胴の繰出し位置が正しい位置から不用意に外れて
しまうことを防止する。 【解決手段】電動モータ54が正転したときの駆動力が
伝達される沈胴駆動リング2の周縁部の駆動ギア2aと
係合し、電磁マグネット57に通電することによりその
係合が外れるロック爪59bを有する係止ロック機構5
6を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ鏡胴を繰出
し、沈胴させるレンズ鏡胴駆動機構を含む、正転、逆転
自在な電動モータにより駆動される複数の機構を有する
カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラには、例えばレンズ鏡胴の
繰出し、沈胴機構、ピント調節機構、フイルム給送機
構、インスタント写真用カメラにおけるフイルム展開排
出機構など、様々な機構を備えたものが知られており、
それらの機構を内蔵したカメラの中には、さらに電動モ
ータを内蔵して、その電動モータによりそれらの機構を
駆動するように構成されたものもある。
【0003】ここで、そのような電動モータを備えたカ
メラにおいて、電動モータの数を減らすために、1つの
電動モータの回転方向を切り替えることによって、それ
ぞれ別々の機構を駆動するという思想が従来から知られ
ている。例えば、実用新案登録第1869801号公報
によれば、1個の電動モータを使用し、その電動モータ
の、ある一方向への回転によって鏡胴の広角・望遠切替
駆動を行ない、他方向への回転によって他の機構、例え
ばフイルム給送機構あるいはシャッタセット機構等を駆
動する技術が開示されている。また、特開平9−236
854号公報には、1個の電動モータをある一方向に回
転させることによってフイルム給送、巻上げ、および巻
戻しを行ない、他方向に回転させることによって、それ
とは異なる機構を動作させる技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の公報に開示され
た思想は、いずれも、1個の電動モータの回転方向に応
じて異なる機構を駆動するというものであるが、1個の
電動モータのある回転方向でレンズ機構を駆動する、あ
るいはフイルム給送等の機構を駆動する、というよう
に、駆動の対象を提案しているにとどまっており、その
切替駆動機構を具体的に実施する場合における問題の解
決については、何らの示唆を与えるものではない。
【0005】例えば電動モータの正転と逆転とでそれぞ
れ別々の機構を駆動する場合、それらの機構の間に電動
モータの回転駆動力の伝達を切り換える遊星機構が配置
されるのが一般的であり、また、レンズ鏡胴の繰出し、
沈胴の方式によっては、回転を伴って繰出し、沈胴を行
なう回転移動筒を備えたものがあるが、そのような回転
移動筒をもつレンズ鏡胴を備え、1つの電動モータの正
転でそのレンズ鏡胴を駆動し逆転で別の機構が駆動され
るように遊星機構を配置した場合、電動モータが正転し
てレンズ鏡胴が繰り出された後、その電動モータが逆転
すると、レンズ鏡胴が繰り出されたままの状態で遊星機
構とレンズ鏡胴を駆動する機構との間の係合が外れた状
態となり、回転移動筒に手指が触れただけで回転し、レ
ンズ鏡胴の繰出し位置が正しい位置から外れ、焦点の合
わない撮影が成されるおそれがあるという問題がある。
【0006】また、電動モータが正転してレンズ鏡胴が
繰り出された後、その電動モータが逆転せずに停止した
ままであっても同様であり、その電動モータが逆転する
方向に回転駆動筒に外力が加えられると、遊星機構とレ
ンズ鏡胴を駆動する機構との間の係合が比較的容易に外
れてしまい、その後は、電動モータが逆転した場合と同
様の問題を生じることになる。
【0007】本発明は、上記事情に鑑み、レンズ鏡胴の
繰出し位置が正しい位置から不用意に外れてしまうこと
が防止されたカメラを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のカメラは、カメラ本体と、正転、逆転自在な電動モ
ータと、カメラ本体に対し繰出し、沈胴が自在であっ
て、少なくとも繰出状態において外部に露出する部分に
配設された、繰出し、沈胴に伴って回転する部材を有す
るレンズ鏡胴と、電動モータの正転および逆転のうちの
一方向の回転をレンズ鏡胴に伝達し、その一方向の回転
により、レンズ鏡胴を沈胴状態と繰出状態との間で往復
移動させるレンズ鏡胴駆動機構を含む、電動モータの正
転と逆転に応じてそれぞれ駆動される複数の機構と、電
動モータの回転を、その回転方向に応じて、レンズ鏡胴
駆動機構と、上記複数の機構のうちのレンズ鏡胴機構を
除く別の機構とに伝達する遊星機構と、レンズ鏡胴ある
いはレンズ鏡胴駆動機構を構成する、電動モータの回転
が伝達されて回転する回転伝達部材に、係合離脱自在に
係合して、レンズ鏡胴の移動を阻止する係止ロック機構
とを備えたことを特徴とする。
【0009】本発明のカメラは、上記の係止ロック機構
を備えたため、上記の、繰出し、沈胴に伴って回転する
部材に回転方向に力が加わっても回転せず、したがって
レンズ鏡胴の繰り出し位置が正しい位置から不用意に外
れてしまうことが防止される。
【0010】ここで、上記本発明のカメラにおいて、上
記回転伝達部材が、レンズ鏡胴を構成する部材であるこ
とが好ましい。
【0011】本発明にいう係止ロック機構により回転が
阻止される回転伝達部材は、レンズ鏡胴駆動機構を構成
する部材であってもよいが、その場合、ギア等のガタつ
きの分は、レンズ鏡胴が多少動いてしまう可能性があ
る。これに対して、係止ロック機構により回転が阻止さ
れる回転伝達部材がレンズ鏡胴を構成する部材である場
合、そのレンズ鏡胴の移動が直接的に阻止されることと
なり、ガタつきの少ない一層確実な動き防止が図られ
る。
【0012】また、上記本発明のカメラにおいて、係止
ロック機構が、電動モータがレンズ鏡胴駆動機構を駆動
している間は回転伝達部材との係合が外れた状態を保つ
とともに、電動モータが停止している間および電動モー
タが上記別の機構を駆動している間は回転伝達部材に係
合した状態を保つものであることが好ましい。
【0013】係止ロック機構を作動させるにあたり、電
動モータから駆動力を得、電動モータがレンズ鏡胴駆動
機構とは別の機構を駆動する逆転の際は回転伝達部材に
係合して回転伝達部材の回転を阻止し、電動モータがレ
ンズ鏡胴駆動機構を駆動する正転の際は係合が外れレン
ズ鏡胴が駆動されるように構成してもよいが、その場
合、電動モータが正転した後逆転せずにそのまま停止状
態にあるときは係止ロック機構と回転伝達部材との係合
が外れたままとなる。
【0014】その場合であってもレンズ鏡胴はレンズ鏡
胴駆動機構を介して電動モータと一応は連結された状態
にあるため、電動モータが逆転した状態と比べるとレン
ズ鏡胴の繰出し位置は正しい位置に比較的保たれやすい
ものの、レンズ鏡胴の繰出し位置を正しい位置に確実に
保持するには不安定さが残ることとなる。そこで上記の
ように、電動モータがレンズ鏡胴駆動機構を駆動してい
る間だけ係止ロック部材と回転伝達部材との係合が外れ
た状態に保ち、それ以外の間、すなわち電動モータが別
の機構を駆動している間および電動モータが停止してい
る間は全て係止ロック機構と回転制御部材とを係合した
状態に保つことにより、レンズ鏡胴の繰出し位置が確実
に正しい位置に保たれることになる。
【0015】さらに、上記本発明のカメラにおいて、上
記係止ロック機構が、回転伝達部材に係合するロック爪
と、そのロック爪を、回転伝達部材と係合した係合位置
と、回転伝達部材との係合が外れた離脱位置との間で移
動させる電磁石とを備えたものであることが好ましく、
その場合にさらに、そのロック爪が、回転伝達部材と係
合する方向にバネ付勢されたものであって、電磁石が、
通電により、ロック爪を、バネ付勢に抗して回転伝達部
材との係合が外れる方向に移動させるものであることが
好ましい。
【0016】係止ロック機構をロック爪とそのロック爪
を移動させる電磁石を備えた機構とすると、比較的簡単
な構成で済み、かつ小型化が図れるとともに、電動モー
タの回転とは独立に必要なタイミングでロック爪を回転
伝達部材に係合させ、あるいはロック爪を回転制御部材
との係合から外れた状態に移動させることができる。こ
の場合において、ロック爪が係合方向にバネ付勢され、
電磁石が通電によりロック爪と係合が外れる方向に移動
させるように構成することにより、レンズ鏡胴を移動さ
せる必要のある比較的短かい時間だけ電磁石に通電すれ
ばよく、電力消費が抑えられる。
【0017】さらに、上記本発明のカメラにおいて、こ
のカメラが、インスタント写真用の複数枚のフイルムが
枠体内に積層されてなるインスタント写真用のフイルム
パックが装填され、その枠体内に積層されたフイルムの
うちの最上層のフイルムを露光し、その露光されたフイ
ルムを、そのフイルム内に現像液を展開しながら排出す
るインスタント写真用のカメラであって、上記複数の機
構のうちのレンズ鏡胴駆動機構を除く別の機構が、露光
済フイルム内に現像液を展開しながらその露光済フイル
ムをカメラ外部に排出するフイルム展開排出機構であっ
てもよい。
【0018】本発明は、1つの電動モータの回転方向に
応じて、レンズ鏡胴駆動機構あるいはフイルム展開排出
機構を駆動するインスタント写真用カメラに好適に適用
することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0020】図1は、本発明の第1実施形態のカメラを
示す正面図である。
【0021】このカメラ50は、インスタント写真用の
複数枚のフイルムが枠体内に積層されてなるインスタン
ト写真用のフイルムパックが装填され、その枠体内に積
層されたフイルムのうちの最上層のフイルムを露光し、
その露光されたフイルムを、その露光されたフイルム内
に現像液を展開しながらカメラ外部に排出するタイプの
インスタント写真用カメラである。
【0022】このカメラ50は、図1に示すように、シ
ャッタボタン53等を有するカメラ本体51を備えてお
り、そのカメラ本体51前面にはレンズ鏡胴52が取り
付けられている。このカメラ本体51には、正転、逆転
自在に回転する電動モータ54が内蔵されている。
【0023】また、このカメラ50の上部には、露光済
フイルムが、そのフイルム内に現像液が展開されながら
カメラ50内部から外部に排出されるフイルム排出口
(図示せず)が形成されている。
【0024】図2は、図1に示すカメラのレンズ鏡胴が
沈胴状態にあるときの、そのレンズ鏡胴の光軸方向の縦
断面図、図3は、そのレンズ鏡胴が繰出状態にあるとき
の、そのレンズ鏡胴の光軸方向の縦断面図である。
【0025】レンズ鏡胴52は、主な構成要素として、
図2に示すように、レンズシャッター組6が内蔵された
直進移動筒5、沈胴状態においてその直進移動筒5を収
納する回転移動筒3、さらに沈胴駆動リング2、固定カ
ム筒1等を備えている。固定カム筒1はカメラ本体51
(図1参照)に取り付け固定されており、この固定カム
筒1の内壁面にはカム溝1aと、光軸方向に延びる3つ
のキー溝1bが形成されている(図2、図3には、3つ
のキー溝1bのうちの1つのキー溝1bのみが示されて
いる)。カム溝1aの詳しい形状については後述する。
また、このレンズ鏡胴52は鏡胴カバー10で覆われた
沈胴駆動リング2を備えている。この沈胴駆動リング2
は、固定カム筒1の外壁を取り巻く位置に、光軸方向に
は移動せず、かつ光軸を中心として回転自在に取り付け
られている。この沈胴駆動リング2の外壁後端部には、
カメラ本体51内部に配置された電動モータ54(図1
参照)の駆動力が伝達される駆動ギア2aが形成されて
いる。その電動モータ54の駆動力が沈胴駆動リング2
の駆動ギア2aに伝達されると、その沈胴駆動リング2
は光軸を中心として回転する。また、この沈胴駆動リン
グ2の内壁面には、光軸方向に延びる3つの駆動溝2b
が形成されており(図2、図3には、3つの駆動溝2b
のうちの1つの駆動溝2bのみが示されている)、これ
ら3つの駆動溝2bは、光軸を中心として120度間隔
で設けられている。回転移動筒3の後部外壁には、沈胴
駆動リング2の駆動溝2bに摺動自在に係合する3本の
連結ピン3aと、固定カム筒1のカム溝1aに摺動自在
に係合する3本のカムピン3bとが設けられている(図
2、図3には、3本のカムピン3bのうちの1本のカム
ピン3bのみが示され、3本の連結ピン3aのうちの1
本の連結ピン3aのみが示されている)。3本の連結ピ
ン3aは、光軸を中心として120度間隔で設けられて
おり、3本のカムピン3bも、光軸を中心として120
度間隔で設けられている。また、回転移動筒3の内壁面
にはカム溝3cが形成されている。このカム溝3cの詳
しい形状については後述する。さらに、回転移動筒3内
には、直進キーリング4が、その回転移動筒3に対し光
軸方向の移動が禁止された状態で配置されている。その
直進キーリング4の後端外壁には3つのキーピン4aが
設けられており(図2、図3には、3つのキーピン4a
のうちの1つのキーピン4aのみが示されている)、こ
れら3つのキーピン4aは、それぞれ固定カム筒1の3
つのキー溝1bそれぞれに摺動自在に係合している。
尚、固定カム筒1のカム溝1aとキー溝1b、沈胴駆動
リング2の駆動溝2b、回転移動筒3の連結ピン3aと
カムピン3b、および直進キーリング4のキーピン4a
は、回転移動筒3および直進キーリング4の繰出し、沈
胴を行なうためのカム機構を構成している。回転移動筒
3および直進キーリング4の繰出し、沈胴の様子につい
ては後述する。
【0026】直進移動筒5内には、レンズカバーを開閉
するためのレンズカバー開閉部材8が固定されており、
そのレンズカバー開閉部材8の後端部には、直進キーリ
ング4の直進ガイド溝4bに入り込むガイドピン8aが
設けられている。また、この直進移動筒5の後端外周部
には、直進キーリング4を貫通して回転移動筒3のカム
溝3cに摺動自在に係合する3本のカムピン5aが設け
られている(図2、図3には、3本のカムピン5aのう
ちの1本のカムピン5aのみが示されている)。これら
3本のカムピン5aは、光軸を中心とした円周方向に1
20度間隔で設けられている。直進移動筒5のカムピン
5a、レンズカバー開閉部材8のガイドピン8a、回転
移動筒3のカム溝3c、および直進キーリング4の直進
ガイド溝4bは、直進移動筒5を光軸方向に直進的に繰
出し、沈胴させるカム機構を構成している。
【0027】以下に、沈胴駆動リング2が回転すること
により、回転移動筒3および直進移動筒5が、光軸方向
に繰出し、沈胴するときの様子について、図4、図5を
参照しながら説明する。
【0028】図4は、固定カム筒および回転移動筒それ
ぞれの内壁面を光軸方向に垂直な方向に展開して示した
図である。ただし横軸は、内壁面の実寸比ではなく、光
軸まわりの角度を示している。
【0029】回転移動筒3には、直進移動筒5の3本の
カムピン5a(例えば図3参照)が係合するカム溝3c
が形成されている。このカム溝3cは、撮影光軸を一周
し一周の間に光軸方向への前進と後退を三回繰り返す無
端状のカム溝であり、このカム溝3cは、光軸方向前方
を経由する部分に2つの段3dを有する。
【0030】一方、固定カム筒1には、回転移動筒3の
3本のカムピン3b(例えば図3参照)が係合するカム
溝1aが形成されている。このカム溝1aは、撮影光軸
を一周し一周の間に光軸方向に前進と後退を三回繰り返
す無端状のカム溝であり、このカム溝1aは、回転移動
筒3のカム溝3cの2つの段3d全域に対応する部分
に、光軸方向に垂直な方向に延びる平坦部1cを有す
る。また、この固定カム筒1の、カム溝1aが有する平
坦部1c後方には、光軸方向に延びるキー溝1bが形成
されている。
【0031】ここで、一旦、鏡胴の位置検出方法につい
て説明し、その後、繰出し、沈胴動作の説明に戻る。
【0032】図5は、沈胴駆動リングおよび鏡胴位置検
出スイッチの正面図である。
【0033】沈胴駆動リング2の外壁後端部には駆動ギ
ア2aが形成されており、外壁前側面全周にわたってカ
ム面2cが形成されている。このカム面2cは、回転移
動筒3と直進移動筒5との双方の筒の、繰出状態と、沈
胴状態と、これら繰出状態と沈胴状態との中間的な状態
とに応じて異なる高さに形成されている。つまり、カム
面2cは、繰出状態に対応した領域A、沈胴状態に対応
した領域C、繰出状態と沈胴状態との中間的な状態に対
応した領域Bを有する。ここでは、直進移動筒5の繰出
状態には、繰出量が異なる第1の繰出位置および第2の
繰出位置があり、カム面2cの、繰出状態に対応した領
域Aは、この繰出量が異なる2つの位置に応じてさらに
異なる高さに形成された、第1の繰出位置に対応した領
域A1と、第2の繰出位置に対応した領域A2とを有す
る。従って、カム面2cは、互いに異なる高さに形成さ
れた4つの領域A1,A2,B,Cを有する。これら4
つの領域A1,A2,B,Cは、カム面2cの、光軸の
周回方向に3分割された領域それぞれに形成されてい
る。鏡胴位置検出スイッチ212はこのカム面2cに接
触しており、沈胴駆動リング2が回転することにより、
カム面2cの、鏡胴位置検出スイッチ212のレバー2
12aと接触する部分の高さが変化し、そのレバー21
2aが矢印Y方向に回動する。このとき、その鏡胴位置
検出スイッチ212の接点の状態が変化し、その接点の
状態により、その鏡胴位置検出スイッチ212のレバー
212aが、カム面2cの、異なる高さに形成された領
域A1,A2,B,Cのうちのどの領域に接触している
かが検出され、回転移動筒3および直進移動筒5の状態
およびピント位置が認識される。
【0034】図4において、回転移動筒3の3本のカム
ピン3b(例えば図2参照)が、それぞれ、固定カム筒
1のカム溝1aの3つの沈胴位置Aそれぞれに位置し、
直進移動筒5の3つのカムピン5a(例えば図2参照)
が、それぞれ回転移動筒3のカム溝3cの3つの沈胴位
置Dそれぞれに位置するときは、回転移動筒3および直
進移動筒5は固定カム筒1内に沈胴している(図2参
照)。このとき、鏡胴位置検出スイッチ212のレバー
212aは、図5に示すように、沈胴駆動リング2のカ
ム面2cの、高さが一番低い部分Aに接触している。こ
こで、カメラ本体51の電源をオンにすると、電動モー
タ54が正転し、沈胴駆動リング2が光軸を中心として
矢印P方向(図4参照)に回転する。このとき、回転移
動筒3の連結ピン3aが沈胴駆動リング2の駆動溝2b
(例えば図2参照)に係合していることからその連結ピ
ン3aを介して回転移動筒3も光軸を中心として回転す
る。ここで、その回転移動筒3の3本のカムピン3bが
固定カム筒1のカム溝1aに係合していることから、そ
れら3本のカムピン3bは、そのカム溝1aに案内され
て、沈胴位置Aから、その回転移動筒3の繰出量を最大
の繰出量に規定する第1の繰出位置Bに向かって移動
し、回転移動筒3が繰り出される。このとき、直進キー
リング4は、キーピン4aが固定カム筒1のキー溝1b
に係合していることから、回転移動筒3が回転しながら
繰り出されるのに伴って直進的に繰り出される。また、
直進移動筒5のカムピン5aが回転移動筒3のカム溝3
cに係合しており、その直進移動筒5内に配置されたレ
ンズカバー開閉部材8のガイドピン8a(例えば図2参
照)が直進キーリング4の直進ガイド溝4bに入り込ん
でいることから、その直進移動筒5のカムピン5aは、
回転移動筒3のカムピン3bが沈胴位置Aから第1の繰
出位置Bに向かって移動するに伴って、沈胴位置Dから
第1の繰出位置Eに向かって移動し、直進移動筒5が直
進的に繰り出される。回転移動筒3の3本のカムピン3
b、および直進移動筒5の3本のカムピン5aが、それ
ぞれ、第1の繰出位置B、Eに向かって移動していると
きは、鏡胴位置検出スイッチ212のレバー212a
は、沈胴駆動リング2のカム面2cの、互いに高さの異
なる部分A1,A2,B,Cのうちの部分Bと摺動して
いる。
【0035】本実施形態では電源をオンにしたときのレ
ンズシャッター組の焦点位置の初期設定として、近距離
撮影用の位置が選択されており、沈胴駆動リング2の回
転により、レバー212aが沈胴駆動リング2のカム面
2cの、第1の繰出位置に対応した部分A1と接触した
ときに、電動モータ54の回転が停止し、沈胴駆動リン
グ2が停止する。このとき、回転移動筒3のカムピン3
b、および直進移動筒5のカムピン5aが、それぞれ、
第1の繰出位置B、Eで停止し、回転移動筒3および直
進移動筒5の繰出しが停止する。回転移動筒3のカムピ
ン3b、および直進移動筒5のカムピン5aが、それぞ
れ、第1の繰出位置B、Eで停止することにより、レン
ズシャッター組の焦点は近距離撮影用の位置にセットさ
れる。
【0036】ここで、図示しない所定の遠近切替用操作
スイッチを操作して、レンズシャッター組の焦点位置と
して遠距離撮影用の位置が選択された場合、電動モータ
54はもう一度正転し、レバー212aが、沈胴駆動リ
ング2のカム面2cの、第2の繰出位置に対応した部分
A2と接触したときに、電動モータ54の回転が停止
し、沈胴駆動リング2が停止する。このとき、回転移動
筒3のカムピン3bが、第1の繰出位置Bと同一の繰出
量の第2の繰出位置Cで停止するとともに、直進移動筒
5のカムピン5aが、第1の繰出位置Eよりも直進移動
筒5の繰出量をわずかに小さい繰出量に規定する第2の
繰出位置Fで停止する。直進移動筒5のカムピン5aが
第2の繰出位置Fで停止することにより、レンズシャッ
ター組の焦点は遠距離撮影用の位置にセットされる。こ
のように、このカメラ50は、近距離撮影および遠距離
撮影に応じて、直進移動筒5の繰出量を2段階に変化さ
せることにより、レンズシャッター組の焦点の位置調整
を行なっている。カメラの電源がオフに操作されると、
電源が実際にオフになる前に、電動モータ54がもう一
度正転して沈胴駆動リング2がさらにP方向に回転し、
回転移動筒3のカムピン3bは、第1の繰出位置Bもし
くは第2の繰出位置Cから沈胴位置Aに向かって移動す
るとともに、直進移動筒5のカムピン5aが、第1の繰
出位置Eもしくは第2の繰出位置Fから沈胴位置Dに向
かって移動する。このとき、鏡胴位置検出スイッチ21
2のレバー212aは、図5に示す、沈胴駆動リング2
のカム面2cの、繰出状態と沈胴状態との中間的な状態
に対応した部分Bと摺動している。沈胴駆動リング2が
さらに回転することにより、レバー212aがカム面2
cの、沈胴状態に対応した部分Cに接触すると、電動モ
ータ54の回転が停止し、沈胴駆動リング2が停止す
る。このとき、回転移動筒3のカムピン3b、および直
進移動筒5のカムピン5aは、それぞれ沈胴位置A、D
に到達し、回転移動筒3および直進移動筒5の沈胴が完
了する。
【0037】尚、レンズシャッター組の焦点が遠距離撮
影用の位置にセットされている状態で遠近切替用操作ス
イッチを操作し、近距離が選択された場合、電動モータ
54が正転し、回転移動筒3および直進移動筒5は、一
旦沈胴状態を経由して再度繰り出され、近距離撮影用の
繰出し位置にセットされる。
【0038】直進移動筒5の、レンズシャッター組6の
前面には、レンズカバー組7が開閉自在に取り付けられ
ており、そのレンズカバー組7のさらに前面には、開口
部9aを有する飾銘板9が取り付けられている。レンズ
カバー組7は、直進移動筒5が繰り出されたときに開
き、直進移動筒5が沈胴したときに閉じるように、レン
ズカバー開閉部材8で制御されている。
【0039】上記のように、このカメラ50は、電動モ
ータ54を正転させることのみで、回転移動筒3および
直進移動筒5の繰出し、沈胴を行うとともに、焦点調節
も行なっている。また、このカメラ50は、電動モータ
54の正転、逆転に応じてその電動モータ54の駆動力
の伝達先を切り替える遊星機構(後述する)を備えてい
る。このカメラ50では、この遊星機構は、電動モータ
54が正転しているときはその電動モータ54の駆動力
を沈胴駆動リング2に伝達し、電動モータ54が逆転し
ているときはその電動モータ54の駆動力をフイルム展
開排出機構(後述する)に伝達している。このように、
このカメラ50は、1つの電動モータ54が、レンズ鏡
胴の繰出し、沈胴の駆動源に用いられるとともに、フイ
ルム展開排出機構の駆動源としても用いられている。さ
らに、このカメラ50は、回転移動筒3に形成されてい
るカム溝3cが、直進移動筒5を相互に繰出量の異なる
第1の繰出位置Eおよび第2の繰出位置Fのいずれにも
停止自在とするための2つの段3dを有しており、直進
移動筒5のカムピン5aが第1の繰出位置Eおよび第2
の繰出位置Fのうちのいずれかの繰出位置で停止するか
によって焦点調節が行なわれる。
【0040】図6は、電動モータの駆動力を、そのモー
タの回転方向に応じて、沈胴駆動リングおよびフイルム
展開排出機構に伝達する駆動力伝達機構を示す図であ
る。この図6は、遊星機構が電動モータの駆動力をレン
ズ鏡胴に伝達する側に切り替えられた状態を示してい
る。 電動モータ54にはモータギア101が取り付け
られている。この電動モータ54は、正転、逆転自在な
モータであって、この図1に示す状態では矢印A方向に
回転しており(以下、電動モータ54の矢印A方向の回
転を正転と呼ぶ)、その電動モータ54の駆動力は、モ
ータギア101から笠歯車102および笠歯車103を
経由して遊星機構104に伝達される。遊星機構104
を構成する太陽ギア104aは、電動モータ54の矢印
A方向の回転に伴って矢印a方向の回転力を受け、その
回転力に応じて遊星ギア104bが係合ギア105側に
回動してその係合ギア105と噛合する。したがって、
遊星機構104に伝達された駆動力は、その遊星機構1
04を構成する太陽ギア104a、遊星ギア104bを
経由して係合ギア105に伝達され、さらに減速ギア列
106に伝達される。この減速ギア列106に伝達され
た駆動力は、2つの笠歯車107,108を経由して減
速ギア列109に伝達され、さらに、係合ギア110に
伝達される。この係合ギア110は、沈胴駆動リング2
の周縁部に形成された駆動ギア2aと噛合しており、そ
の係合ギア110に伝達された駆動力は駆動ギア2aに
伝達され、沈胴駆動リング2が回転する。また、この沈
胴駆動リング2が回転すると、前述したように、回転移
動筒3および直進移動筒5が繰り出され、同一方向にさ
らに回転すると再び沈胴する。
【0041】尚、ギアの歯の凹凸は、係合ギア110
と、沈胴駆動リング2の周縁部の駆動ギア2aの一部分
のみ明示的に示されているが、これは図示の都合上そう
したのであり、他のギア、および沈胴駆動リング2の周
縁部の駆動ギア2aの他の部分についても同様のギアの
歯の凹凸が形成されている。
【0042】ここで、沈胴駆動リング2は、本発明にい
う回転伝達部材の一例に相当し、この沈胴駆動リング2
に近接した位置には、その沈胴駆動リング2の周縁部に
形成された駆動ギア2aに係合離脱自在に係合して、そ
の沈胴駆動リング2の回転、すなわちレンズ鏡胴の移動
を阻止する係止ロック機構56が配備されている。この
係止ロック機構56は、電磁マグネット57、駆動軸5
8、係止ロックレバー59、および引っ張りバネ60に
よって構成されている。
【0043】電磁マグネット57は、通電時に駆動軸5
8を内部に引き込む方向に吸引し、非通電時には、その
駆動軸58が自由に動くようにその動きを開放する。
【0044】駆動軸58は、その胴体部が電磁マグネッ
ト57の内部に挿入されており、先端のフォーク部58
aのところで、係止ロックレバー59が、支軸58bに
よって回動自在に連結されている。
【0045】係止ロックレバー59は、支軸59aによ
ってカメラ本体に回動自在に軸支されており、またその
先端には、沈胴駆動リング2の周縁部に設けられた駆動
ギア2aに係合可能なロック爪59bが形成され、支軸
59aを挟んだ後端部には引っ張りバネ60が係止して
おり、この係止ロックバー59は、反時計方向、すなわ
ちロック爪59bが駆動ギア2aに係合する方向にバネ
付勢されている。
【0046】図6は、電磁マグネット57に通電された
状態を示しており、このとき、駆動軸58は、電磁マグ
ネット57への通電により引張りバネ60によるバネ付
勢に抗して電磁マグネット57に吸引され、係止ロック
レバー59が時計方向に回動し、ロック爪59bと駆動
ギア2aとの係合が外れた状態にある。
【0047】この時は、電動モータ54は正転方向に回
転することが可能であって、その正転により沈胴駆動リ
ング2が回転し、レンズ鏡胴が繰り出され、あるいは沈
胴する。
【0048】図7は、図6と同様に、電動モータの駆動
力を、沈胴駆動リングおよびフイルム展開排出機構に伝
達する駆動力伝達機構を示す図であり、この図7は、電
動モータが正転後の停止状態にある場合を示している。
【0049】このとき、係止ロック機構56を構成する
電磁マグネット57は通電が断たれた状態にあり、した
がって係止ロックレバー59は引っ張りバネ60の付勢
力により反時計方向に付勢され、その先端のロック爪5
9bが沈胴駆動リング2の周縁部の駆動ギア2aに係合
した状態にある。
【0050】図8は、遊星機構が、モータの駆動力をフ
イルムを送り出す展開ローラに伝達する側に切り替えら
れた状態を示す図である。
【0051】この図8では、電動モータ54は、矢印B
方向に回転しており(以下、電動モータ54の矢印B方
向の回転を逆転と呼ぶ)、電動モータ54の駆動力は、
その電動モータ54が正転した場合(図6参照)と同様
に、モータギア101から笠歯車102,103を経由
して遊星機構104に伝達される。駆動力が遊星ギア1
04に伝達されるとその遊星ギア104を構成する太陽
ギア104aが矢印b方向への回転力を受け、遊星ギア
104bが係合ギア111側に回動してその係合ギア1
11と噛合する。したがってその遊星機構104に伝達
された駆動力は、その遊星機構104を構成する太陽ギ
ア104a、遊星ギア104b、さらに係合ギア111
を経由して、その係合ギア111に噛合する展開ローラ
駆動ギア113に伝達される。この展開ローラ駆動ギア
113は支軸112に取り付けられ、さらにこの支軸1
12には駆動側展開ローラ114が取り付けられてお
り、その展開ローラ駆動ギア113に駆動力が伝達され
ると、その駆動側展開ローラ114が回転する。また、
この支軸112の、展開ローラ駆動ギア113と駆動側
展開ローラ114との間には、係合ギア115が取り付
けられており、この係合ギア115は、もう1つの係合
ギア116と噛合している。この係合ギア116は、駆
動側展開ローラ114と対向して配置された従動側展開
ローラ117に取り付けられている。従って、係合ギア
111に電動モータ54の駆動力が伝達されると、その
駆動力は駆動側展開ローラ114だけでなく、係合ギア
115,116を経由して従動側展開ローラ117にも
伝達される。また、展開ローラ駆動ギア113と噛合す
る係合ギア111は、クロー駆動レバープレート118
につながるギアトレイン(図示せず)と噛合している。
従って、この図8に示すように、遊星機構104が係合
ギア111に電動モータ54の駆動力を伝達する場合、
その係合ギア111に伝達された電動モータ54の駆動
力は、駆動側展開ローラ114および従動側展開ローラ
117だけでなく、クロー駆動レバープレート118に
も伝達される。そのクロー駆動レバープレート118に
駆動力が伝達されると、そのクロー駆動レバープレート
118は一旦上昇して下降し、その上昇に伴って、図示
しないフイルムカートリッジ内の、露光済の最上層のフ
イルムが押し上げられ、そのフイルムの上端が駆動側展
開ローラ114と従動側展開ローラ117との間に入り
込む。そのフイルムの上端部には現像液が充填された部
分があり、駆動側展開ローラ114および従動側展開ロ
ーラ117の回転により、フイルムがそれらのローラ1
14,117に挟まれてその現像液が充填された部分が
破れ、これらのローラ114,117がさらに回転する
ことにより現像液がフイルム内に展開されながらフイル
ムがカメラ外部に排出される。
【0052】電動モータ54が逆転している間、および
逆転後正転せずに停止している間も、電磁マグネット5
7は通電が断たれた状態にあり、したがってロック爪5
9bは沈胴駆動リング2の周縁部の駆動ギア2aに係合
した状態にある。
【0053】ここで、図6〜図8に示されている係止ロ
ック機構56が備えられていない場合、図7に示す状
態、すなわち遊星機構104がレンズ鏡胴駆動機構を構
成する係合ギア105と係合し、かつ電動モータ54が
停止した状態において、レンズ鏡胴を構成する回転移動
筒3(図3参照)が逆回転方向に力を受けると、その力
がレンズ鏡胴駆動機構を経由して遊星機構104にまで
伝えられ、その逆回転はギアのバックラッシュの関係か
ら遊びを持っている方向であるため電動モータ54の回
転を伴わずに遊星機構もある程度逆方向に回転し、係合
ギア105と遊星ギア104bとの係合が外れ、回転移
動筒3に手指が触れただけでレンズ鏡胴の繰出し位置が
変化して、例えば図4に示す繰出位置Eから繰出位置
F、あるいは繰出状態と沈胴状態との中間の状態に動い
てしまうおそれがあり、そのまま撮影を行なうとピント
のあわないボケた写真となってしまうおそれがある。図
8に示すように電動モータ54が逆転することにより遊
星機構104とレンズ駆動機構との係合が外れている間
も同様である。
【0054】これに対し、本実施形態では、図6〜図8
に示す係止ロック機構56を備えたため、レンズ鏡胴の
回転移動筒3に不用意に回転方向の力が加わっても、そ
の回転は阻止され、レンズ鏡胴の繰出し位置の不用意な
変化が防止される。
【0055】尚、上記実施形態では、係止ロック機構5
6は、レンズ鏡胴を構成する部材である沈胴駆動リング
2と係合するように構成されている。この係止ロック機
構56は、このように、レンズ鏡胴を構成する部材と係
合するように配置してもよいが、電動モータ54の駆動
力を沈胴駆動リング2に伝達する前のレンズ鏡胴駆動機
構に係合するように配置してもよい。具体的には遊星機
構104の遊星ギア104bと係合する係合ギア105
から沈胴駆動リング2と係合する係合ギア110の間の
いずれかのギアと係合するように係止ロック機構を配置
してもよい。
【0056】図9は、本実施形態のカメラの回路ブロッ
ク図である。
【0057】内蔵電池200からの電力は直接にドライ
バIC201に供給されるとともに、レギュレータ20
2により安定化されてCPU203に供給される。レギ
ュレータ202の出力電圧はリセット回路204でモニ
タされる。このリセット回路204は、レギュレータ2
02の出力電圧がCPU203が正常に動作することの
できる最低電圧まで低下すると、このカメラの作動の暴
走を防ぐためCPU203の動作を停止させるためのも
のである。 CPU203には、そのCPU203で実
行される各種プログラムやデータが格納されたEEPR
OM205、内蔵電池200の残存容量をモニタするた
めのバッテリチェック回路206、ファインダ内に各種
表示を行なうためのファインダ内液晶表示板(LCD)
207、表示用LED208、前述した遠近切替用操作
スイッチ等を含む各種の操作スイッチ209、ストロボ
回路210、クロー駆動レバープレート118(図6,
図7参照)の動きを検知する展開位置検出スイッチ21
1、および沈胴駆動リング2の回転位置(前部筒5およ
び後部筒3の状態やピント位置)を検出するための鏡胴
位置検出スイッチ212が接続されており、CPU20
3は、その接続先に応じ、指示や情報を受け取り、ある
いは制御を行なっている。またCPU203には、その
CPU203が動作するのに必要となる基本クロックを
生成するための水晶発振子213も接続されている。さ
らにCPU203には、前述したICドライバ201も
接続されており、ドライバIC201はCPU203の
指示を受けて2つの電動モータ54,55を駆動する。
さらに、ドライバIC201には、シャッタが開き始め
たタイミングを捉えるシャッタセンサ214、被写界の
明るさを捉えるCdSセンサ215、係止ロック機構
(図6〜図8参照)を構成する電磁マグネット57も接
続されている。
【0058】尚、図示の煩雑さを避けるため、図8に示
した各種要素のうち、前掲の各図には図示省略されてい
るものもある。
【0059】ここで、ドライバIC201は、シャッタ
開閉用の電動モータ55を駆動するためのシャッタ駆動
ドライバを内蔵し、このシャッタ駆動ドライバは、CP
U203からの指令を受けてシャッタ開閉用の電動モー
タ55を駆動し、シャッタセンサ214により検出され
たシャッタ開のタイミングから、CdSセンサ215で
検知された被写界の明るさの情報に応じたタイミングま
でシャッタを開いて閉じる。こうすることにより、フイ
ルムパック内の最上層のフイルムに、撮影レンズを経由
した光による露光が行なわれる。
【0060】また、ドライバIC201には、図6〜図
8に示すフイルム展開排出機構、および沈胴駆動リング
2を駆動する電動モータ54を駆動するための展開/鏡
胴駆動ドライバが内蔵されている。この展開/鏡胴駆動
ドライバは、CPU203の指示に応じて、このCPU
203からの指示が沈胴駆動リング2を駆動する指示で
あったときは、電動モータ54に対し、その電動モータ
54を正転させる正極性の電流を供給し、CPU203
からの指示がフイルムの展開、排出の指示であったとき
は、電動モータ54に対し、その電動モータ54を逆転
させる逆極性の電流を供給する。
【0061】さらに、ドライバIC201には、図6〜
図8に示す係止ロック機構56を構成する電磁マグネッ
ト57を駆動するための係止ロック用マグネット駆動ド
ライバが内蔵されている。この係止ロック用マグネット
駆動ドライバは、CPU203からの指示に応じて電磁
マグネット57に通電し、およびその通電を解除する。
【0062】ここで、レンズ鏡胴が沈胴され電源がオフ
になっている状態において、電源がオンになると、先
ず、係止ロック機構56の電磁マグネット57に通電さ
れ、ロック爪59bの、沈胴駆動リング2との係合が外
れ、その後、沈胴駆動リング2を駆動する電動モータ5
4が正転して沈胴駆動リング2が駆動され、前述の機構
に従ってレンズ鏡胴が繰り出される。レンズ鏡胴が所定
位置まで繰り出されると電動モータ54が停止し、次い
で電磁マグネット57への通電が断たれてロック爪59
bが沈胴駆動リング2と係合し、これによりレンズ鏡胴
の繰出し位置の不用意な変化が防止される。
【0063】次に、シャッタが開閉して写真撮影が行な
われ、電動モータ54が逆回転して遊星機構104が図
8に示すようにフイルム展開排出機構側に切り替わり、
それに引き続いてフイルムの展開、排出が行なわれる
が、このときには電磁マグネット57は通電が断たれた
状態に保たれ、沈胴駆動リング2はその回転が阻止され
た状態に保たれ、レンズ鏡胴の繰出し位置の不用意な変
化は引き続き防止された状態に保たれる。
【0064】ピント位置の遠近を切り替える図示しない
遠近切替用スイッチが操作されたときは、ピント位置切
り替えのために沈胴駆動リング2を回転させる必要があ
り、また電源がオフにされたときは電源が実際にオフに
なる前にレンズ鏡胴を沈胴させる必要があり、これらの
場合は、電動モータ54の回転(正転)に先立って先ず
電磁マグネット57へ通電され沈胴駆動リング2へのロ
ック爪59bの係合が外れて沈胴駆動リング2が回転可
能な状態となり、その後電動モータ54が正転して沈胴
駆動リング2が回転し、所定位置まで回転すると電動モ
ータ54が停止し、電磁マグネット57への通電が断た
れる。
【0065】このようなシーケンスによって、沈胴駆動
リング2の必要な回転を妨げることなく、外力によって
レンズ鏡胴が動かされピント位置が不用意にずれてしま
うことが防止される。 尚、上記実施形態は、二段沈胴
式のレンズ鏡胴を備えたカメラの例であるが、本発明
は、繰出し、沈胴に伴って回転する、外部から触れられ
るおそれのある部材を持った沈胴式のレンズ鏡胴を備え
たカメラであれば、上記
【0066】の実施形態と同様に適用することができ
る。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
レンズ鏡胴に手指が触れてもレンズ鏡胴の繰出し位置が
不適切な位置にずれてしまうことが防止され、ピントの
合った良質の写真が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のカメラを示す正面図で
ある。
【図2】レンズ鏡胴を構成する回転移動筒および直進移
動筒が沈胴状態にあるときの、そのレンズ鏡胴の光軸方
向の縦断面図である。
【図3】レンズ鏡胴を構成する回転移動筒および直進移
動筒が繰出状態にあるときの、そのレンズ鏡胴の光軸方
向の縦断面図である。
【図4】固定カム筒および回転移動筒それぞれの内壁面
を光軸方向に垂直な方向に展開して示した図である。
【図5】沈胴駆動リングおよび鏡胴位置検出スイッチの
正面図である。
【図6】遊星機構が電動モータの駆動力をレンズ鏡胴に
伝達する側に切り替えられた状態を示す図である。
【図7】遊星機構が電動モータの駆動力をレンズ鏡胴に
伝達する側に切り替えられた状態を示す図である。
【図8】遊星機構が電動モータの駆動力をフイルム送出
しローラに伝達する側に切り替えられた状態を示す図で
ある。
【図9】本実施形態のカメラの回路ブロック図である。
【符号の説明】
1 固定カム筒 1a,3c,13c カム溝 1b キー溝 1c,3e 平坦部 2,13 沈胴駆動リング 2a 駆動ギア 2b 駆動溝 2c,13b カム面 2d 外壁前側面 3 回転移動筒 3a 連結ピン 3b,5a,14a カムピン 1d,3d,13d 2つの段 4 直進キーリング 4a キーピン 4b,12c 直進ガイド溝 5 直進移動筒 6 レンズシャッター組 7 レンズカバー組 8 レンズカバー開閉部材 8a ガイドピン 9 飾銘板 9a 開口部 10 鏡胴カバー 50 カメラ 51 カメラ本体 52 レンズ鏡胴 53 シャッタボタン 54,55 電動モータ 56 係止ロック機構 57 電磁マグネット 58 駆動軸 58a フォーク部 58b 支軸 59 係止ロックレバー 59a 支軸 59b ロック爪 60 引っ張りバネ 104 遊星機構 105 係合ギア 106 減速ギア列 114 駆動側展開ローラ 117 従動側展開ローラ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラ本体と、 正転、逆転自在な電動モータと、 カメラ本体に対し繰出し、沈胴が自在であって、少なく
    とも繰出状態において外部に露出する部分に配設され
    た、繰出し、沈胴に伴って回転する部材を有するレンズ
    鏡胴と、 前記電動モータの正転および逆転のうちの一方向の回転
    を前記レンズ鏡胴に伝達し、該一方向の回転により、前
    記レンズ鏡胴を沈胴状態と繰出状態との間で往復移動さ
    せるレンズ鏡胴駆動機構を含む、前記電動モータの正転
    と逆転に応じてそれぞれ駆動される複数の機構と、 前記電動モータの回転を、その回転方向に応じて、レン
    ズ鏡胴駆動機構と、前記複数の機構のうちのレンズ鏡胴
    機構を除く別の機構とに伝達する遊星機構と、 前記レンズ鏡胴あるいは前記レンズ鏡胴駆動機構を構成
    する、前記電動モータの回転が伝達されて回転する回転
    伝達部材に、係合離脱自在に係合して、前記レンズ鏡胴
    の移動を阻止する係止ロック機構とを備えたことを特徴
    とするカメラ。
  2. 【請求項2】 前記回転伝達部材が、前記レンズ鏡胴を
    構成する部材であることを特徴とする請求項1記載のカ
    メラ。
  3. 【請求項3】 前記係止ロック機構が、前記電動モータ
    が前記レンズ鏡胴駆動機構を駆動している間は前記回転
    伝達部材との係合が外れた状態を保つとともに、前記電
    動モータが停止している間および前記電動モータが前記
    別の機構を駆動している間は前記回転伝達部材に係合し
    た状態を保つものであることを特徴とする請求項1記載
    のカメラ。
  4. 【請求項4】 前記係止ロック機構が、前記回転伝達部
    材に係合するロック爪と、該ロック爪を、前記回転伝達
    部材と係合した係合位置と、前記回転伝達部材との係合
    が外れた離脱位置との間で移動させる電磁石とを備えた
    ものであることを特徴とする請求項1記載のカメラ。
  5. 【請求項5】 前記ロック爪が、前記回転伝達部材と係
    合する方向にバネ付勢されたものであって、前記電磁石
    が、通電により、前記ロック爪を、バネ付勢に抗して前
    記回転伝達部材との係合が外れる方向に移動させるもの
    であることを特徴とする請求項4記載のカメラ。
  6. 【請求項6】 このカメラが、インスタント写真用の複
    数枚のフイルムが枠体内に積層されてなるインスタント
    写真用のフイルムパックが装填され、該枠体内に積層さ
    れたフイルムのうちの最上層のフイルムを露光し、露光
    されたフイルムを、該フイルム内に現像液を展開しなが
    ら排出するインスタント写真用のカメラであって、 前記複数の機構のうちの前記レンズ鏡胴駆動機構を除く
    別の機構が、露光済フイルム内に現像液を展開しながら
    該露光済フイルムをカメラ外部に排出するフイルム展開
    排出機構であることを特徴とする請求項1記載のカメ
    ラ。
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