JP2002195313A - 過負荷クラッチ装置 - Google Patents

過負荷クラッチ装置

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JP2002195313A
JP2002195313A JP2000399110A JP2000399110A JP2002195313A JP 2002195313 A JP2002195313 A JP 2002195313A JP 2000399110 A JP2000399110 A JP 2000399110A JP 2000399110 A JP2000399110 A JP 2000399110A JP 2002195313 A JP2002195313 A JP 2002195313A
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Japan
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gear
driving force
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overload
rotation
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JP2000399110A
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Yoshihiro Yokomae
義浩 横前
Yasunari Shimazaki
泰成 島崎
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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  • Lens Barrels (AREA)
  • One-Way And Automatic Clutches, And Combinations Of Different Clutches (AREA)
  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】一部に斜歯歯車が利用され、所定の過負荷が生
じたときには回転方向によらずに作用する過負荷クラッ
チ装置を提供する。 【解決手段】斜歯歯車53aを有する第1の回転部材5
3と、第1の回転部材の回転軸の同軸上に回転自在に設
けた第2の回転部材54と、第1・第2の回転部材が軸
方向に当接するように両回転部材に設けた係合離脱当接
部53e・54eと、第2の回転部材に対し第1の回転
部材を相対的に回転軸方向に沿って互いの係合離脱当接
部が当接させる付勢手段53dと、第1・第2の回転部
材が一体的に正逆方向への回転を伝達する通常の伝達状
態と、第1・第2の回転部材の一方に過負荷が作用した
ときに両回転部材が別体となって回転し駆動力が伝達さ
れない非伝達状態とを切り換えるクラッチ機構とを備
え、クラッチ機構は非伝達状態となる際の回転トルクの
過負荷を設定するのに各係合離脱当接部の形状を回転方
向により設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、過負荷クラッチ
装置、詳しくは駆動力伝達装置内に設けられ、過負荷が
生じたときに構成部材が破損することを防止する過負荷
クラッチ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、写真撮影等を行なうカメラ等
(以下、単にカメラという)においては、携帯時等の不
使用時には撮影レンズ光学系を保持する回転枠等からな
る撮影レンズ鏡筒をカメラ本体内部の所定の位置に収納
し、撮影動作時には当該撮影レンズ鏡筒をカメラ本体内
部から撮影レンズ光学系の光軸に沿う方向へと繰り出し
て撮影準備状態となる所定の位置に突出させ、さらに撮
影レンズ光学系の変倍動作のために当該撮影レンズ鏡筒
を所定の範囲内で移動させるように構成したいわゆる沈
胴式のズームレンズ鏡筒を備えたものが一般的に実用化
されている。
【0003】このような従来の沈胴式ズームレンズ鏡筒
を備えたカメラ(以下、沈胴式ズームカメラという)に
おいては、撮影レンズ鏡筒が沈胴位置から撮影準備位置
へと繰り出されるときに、これに連動させてカメラ本体
に内蔵される閃光発光装置をカメラ本体内部の収納位置
から突出させるようにしたものがある。
【0004】また、従来の沈胴式ズームカメラにおいて
は、撮影準備状態にあるとき、即ち撮影レンズ光学系の
変倍動作を実行し得る状態にあるときに、所定の操作を
行なうことによって変倍動作を実行させると、これに応
じてファインダ装置のファインダ光学系が連動して駆動
され、設定される撮影レンズ光学系の焦点距離に応じた
画角を観察し得る位置にファインダ光学系を設定するよ
うにしたいわゆるズームファインダ方式のファインダ装
置についても一般的に実用化されている。
【0005】このように、従来の沈胴式ズームカメラに
おいては、不使用時の状態である沈胴位置から撮影準備
状態の端点となる最短焦点距離位置へと撮影レンズ鏡筒
を移動させる際には、これに連動させて閃光発光装置を
駆動して収納位置から突出位置へと移動させると共に、
撮影準備状態にあるときに、所定の変倍動作を実行した
ときには、撮影レンズ光学系の最短焦点距離位置と設定
し得る最長焦点距離位置との間の範囲内で自在に撮影レ
ンズ鏡筒を移動させるのに連動させてファインダ装置の
ファインダ光学系を駆動して、これを撮影レンズ光学系
の焦点距離に応じた所定の位置に移動させるようになっ
ている。
【0006】また、閃光発光装置については、所定のと
きに閃光発光装置を突出位置まで移動させるための突没
機構を備えたいわゆる閃光発光装置突没方式(ストロボ
ポップアップ方式)の上述のもの以外にも、例えば撮影
レンズ光学系のズーム動作に連動させて、撮影レンズ光
学系の画角に応じた照射角度となるように閃光発光装置
を駆動するように構成したものも一般的に実用化されて
いる。
【0007】そして、これらの構成部材、即ち撮影レン
ズ鏡筒とファインダ装置と閃光発光装置等の複数の駆動
ユニットを単一のモータ等の駆動源により生じる駆動力
によって、所定のときにそれぞれの駆動ユニットを確実
に駆動させるための駆動力伝達装置については、従来よ
り種々の提案がなされ、また実用化されている。
【0008】一方、従来の写真撮影等を行なうためのカ
メラ等においては、カメラ内部に配設されるロール状フ
イルムの巻上動作や巻戻動作等(フイルム給送動作とい
う)を行なう際にも、上述の単一のモータを利用するよ
うにしたいわゆるフイルム自動給送機構を備えたものが
一般的に普及している。
【0009】このように、従来のカメラにおいては、撮
影レンズ鏡筒やファインダ装置・閃光発光装置等の各構
成ユニットやフイルム給送動作を行なうための各構成部
材へとモータ(駆動源)からの駆動力を伝達するための
駆動力伝達装置を備えて構成されているものが、一般的
に普及している。
【0010】このような従来のカメラにおける駆動力伝
達装置は、例えば歯車列等を利用してモータからの駆動
力を各構成ユニット等へと伝達するように構成されるの
が普通であるが、その駆動力伝達経路中には、所定の過
負荷クラッチ装置を配設したものがある。
【0011】この過負荷クラッチ装置は、入力側(モー
タ側)からの駆動力が駆動力伝達経路を経て出力側(各
種構成ユニット等)へと伝達される際に、所定の回転ト
ルク以上の過負荷が発生した場合には、駆動力伝達経路
の途上において駆動力の伝達状態を解除し、駆動力の非
伝達状態となるように切り換えを行なうために設けられ
るものである。
【0012】このように、過負荷クラッチ装置は、所定
の回転トルク以上の過負荷が発生したときに、駆動力伝
達経路を非伝達状態に切り換えることによって、駆動力
伝達装置を構成する各構成部材の過負荷によって生じ得
る破損等を防止するために設けられるものである。
【0013】この場合において、過負荷が発生したとき
に駆動力伝達経路を非伝達状態に切り換える際の所定の
回転トルクの閾値を、回転方向によって同一となるよう
に設定することや、回転方向に応じて異なるように設定
するための手段については、従来より様々な手段が実用
化されている。
【0014】一方、従来の駆動力伝達装置において、モ
ータからの駆動力の伝達方向を変換する場合、例えばモ
ータからの駆動力の伝達方向を回転軸に対して略直交す
る方向へと変換するような場合には、斜歯歯車等を利用
するのが普通である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】そこで、従来の駆動力
伝達装置における過負荷クラッチ装置においては、その
入出力軸に斜歯歯車が利用されることも考えられる。こ
の場合においては、過負荷クラッチ装置に対して所定の
回転トルク以上の負荷が加えられた場合、回転方向によ
って過負荷クラッチ装置に加わる負荷の力量が異なるも
のになることがある。
【0016】本発明は、上述した点に鑑みてなされたも
のであって、その目的とするところは、駆動力伝達装置
の駆動力伝達経路の途上に設けられる過負荷クラッチ装
置の入出力軸の一部に斜歯歯車が利用される場合におい
て、所定の回転トルクの過負荷が生じたときには、入出
力軸の回転方向によらず作用するようにした過負荷クラ
ッチ装置を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明による過負荷クラッチ装置は、斜歯歯車
を有し回転自在に設けられる第1の回転部材と、上記第
1の回転部材の回転軸の同軸上に回転自在に設けられる
第2の回転部材と、上記第1の回転部材と上記第2の回
転部材とが軸方向に当接するように上記第1の回転部材
と上記第2の回転部材とのそれぞれに設けられた係合離
脱当接部と、上記第2の回転部材に対して上記第1の回
転部材を相対的に回転軸方向に沿って互いの係合離脱当
接部が当接する方向に付勢する付勢手段と、上記第1の
回転部材と上記第2の回転部材とが互いに一体的に正逆
両方向に回転して駆動力を伝達し得る通常の伝達状態
と、上記第1の回転部材と上記第2の回転部材の一方に
所定の回転トルク以上の過負荷が作用した場合には、上
記第1の回転部材と上記第2の回転部材とが別体となっ
て相対的に回転して駆動力が伝達されない非伝達状態と
を切り換えるクラッチ機構とを具備し、上記クラッチ機
構は、非伝達状態となる際の所定の回転トルクの過負荷
を回転方向によって設定する際に、上記係合離脱当接部
のそれぞれの形状が回転方向に応じて設定されているこ
とを特徴とする。
【0018】また、第2の発明は、上記第1の発明によ
る過負荷クラッチ装置において、上記クラッチ機構は、
非伝達状態となる際の所定の回転トルクの過負荷が回転
方向によって同一となるように設定する際に、上記係合
離脱当接部のそれぞれの形状を回転方向によって異なる
形状に設定されていることを特徴とする。
【0019】そして、第3の発明による過負荷クラッチ
装置は、上記係合離脱当接部は、上記係合離脱当接部
は、上記斜歯歯車の回転により生じる回転軸方向への力
量の影響が回転方向によって異なることを考慮して、そ
の形状が設定されていることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図示の実施の形態によって
本発明を説明する。図1は、本発明の一実施形態の過負
荷クラッチ装置を含む駆動力伝達装置を備えたカメラの
概略を示す外観斜視図である。この図1は、カメラの正
面側から見た場合を示しており、本カメラのスライドバ
リア部材が開状態とされて、当該カメラが撮影準備状態
にあり、撮影レンズ鏡筒は最短焦点距離位置に設定され
ている場合を示している。
【0021】本実施形態における過負荷クラッチ装置を
備えたカメラ1は、写真撮影用フイルムを内部に配設し
て写真撮影等を行なう小型カメラ、いわゆるコンパクト
カメラである。そして、このカメラ1の過負荷クラッチ
を含む駆動力伝達装置は、正転及び逆転の駆動力を発生
させ得る単一の駆動源(モータ)によって撮影レンズ鏡
筒とファインダ装置と閃光発光装置とを駆動させると共
に、フイルム給送動作を行なわしめるように構成されて
いる。
【0022】まず、本実施形態の過負荷クラッチ装置を
説明する前に、当該過負荷クラッチ装置を含む駆動力伝
達装置が適用されるカメラ1について、以下に説明す
る。
【0023】本カメラ1は、図1に示す通りカメラ1の
前面側を覆う前カバー11と、この前カバー11に対し
て摺動自在に配設されるスライドバリア部材14と、カ
メラ1の後半部の両側面及び上面・底面側を覆う後カバ
ー12と、カメラ1の一端側を基軸として開閉自在に配
設され、写真撮影用フイルムを収納するフイルム巻取室
32及びフイルムカートリッジを収納するフイルムカー
トリッジ収納室33等(図1では図示せず。図2参照)
を覆う後蓋13と、カメラ1の一端寄りの所定の位置に
設けられる電池室(図示せず)を開閉自在とするための
電池室蓋15等の外装部材によって形成されている。
【0024】このカメラ1の外装面上には、内部に配設
される各種の構成部材の一部が配置されている。即ち、
本カメラ1の前面側の略中央部近傍には、撮影レンズ光
学系17aを保持する回転枠等からなる撮影レンズ鏡筒
17が配設されている。この撮影レンズ鏡筒17は、カ
メラ1に対して回転自在に設けられ、撮影レンズ光学系
17aの光軸周りに回動することによって、その光軸に
沿う方向に移動して、撮影レンズ光学系17aの焦点距
離を可変とするいわゆるズームレンズ鏡筒である。
【0025】この撮影レンズ鏡筒17の近傍には、上側
寄りの所定の位置にファインダ装置の一部を構成するフ
ァインダ対物窓18と、被写体像を含む撮影範囲内近傍
の露出測定を行なう測光装置の一部を構成する測光窓1
9と、本カメラ1から所望の被写体像、例えば撮影画面
の略中央部近傍の所定の位置にある被写体までの距離を
測定する測距装置の一部を構成する測距窓20と、撮影
動作が行われるときの本カメラ1の周囲環境が暗い時等
において測距動作が不確実となることが予想されるとき
に補助的な照明光を被写体に向けて照射するAF補助光
発光装置の一部を構成するAF補助光発光部21と、撮
影動作を操作時点から遅らせて実行させるようにするい
わゆるセルフタイマー撮影モード時において、そのセル
フタイマー撮影動作の実行中であることを表示するセル
フタイマーシグナル22と、遠隔操作装置(いわゆるリ
モートコントロール装置;図示せず)から送信される所
定の指示信号を受信するリモコン受光部23等が配設さ
れている。
【0026】また、本カメラ1の上面側には、一端部寄
りの所定の位置に、二段スイッチからなり一段目の押圧
操作によって測光動作及び測距動作等を実行させると共
に、二段目の押圧操作によって露出動作を実行させるた
めのスイッチに連動する操作部材であるシャッターボタ
ン28と、本カメラ1が撮影準備状態にあるときに、撮
影レンズ鏡筒17を撮影レンズ光学系17aの光軸に沿
う方向に移動させて、撮影レンズ光学系17aの焦点距
離を所定の範囲内において自在に変更するための焦点距
離切換操作部材(ズームレバー部材)29と、本カメラ
1における各種の情報、即ち撮影モード情報や日時情報
・撮影枚数情報・露出情報等を文字等の形態で表示する
液晶ディスプレイ(LCD)等からなる液晶表示部27
と、この液晶表示部27に表示され、所望する撮影モー
ド等を選択し設定するための操作を行なう撮影モード切
換操作部材30等が配設されている。
【0027】一方、本カメラ1の上面側の他端部寄りの
所定の位置には、カメラの周囲環境が暗い場合等に、適
正な露出を得るための照明光を被写体に向けて照射する
閃光発光装置16が配設されている。この閃光発光装置
16は、内部に閃光発光部(図示せず)を有し前面に発
光窓16bを備え、カメラ1に対して突没自在に構成さ
れる発光部ケース16a等によって構成されるいわゆる
ポップアップ式の閃光発光装置である。
【0028】他方、本カメラ1の一方の側面には、上述
の後蓋13の閉状態を保持する一方、所定の操作(例え
ば摺動操作)を行なうことにより後蓋13の閉状態を解
除して開状態とするための操作部材である後蓋開閉ツマ
ミ24と、後蓋13及び電池室蓋15の回動軸となる蝶
番25等が設けられている。
【0029】また、本カメラ1の背面側には、略中央部
の上方寄りの所定の位置にファインダ装置の一部を構成
するファインダ接眼部26aが配設されており、このフ
ァインダ接眼部26aの近傍には、当該ファインダ装置
のファインダ光学系の一部を移動させて観察視度の調整
を行なう視度調整部材31等が配設されている。
【0030】なお、スライドバリア部材14は、カメラ
1の前面側に配設される各構成ユニット、即ち撮影レン
ズ鏡筒17(撮影レンズ光学系17a)・ファインダ対
物窓18・測光窓19・測距窓20・AF補助光発光部
21・セルフタイマーシグナル22・リモコン受光部2
3等の前面を覆う位置と、これらの構成ユニットを露呈
させる位置とに摺動自在に配設されている。また、当該
スライドバリア部材14は、本カメラ1の電源スイッチ
部材(図示せず)に連動しており、スライドバリア部材
14を開状態(図1に示す状態)とすることで、本カメ
ラ1の主電源(図示せず)がオン状態となるように構成
されている。
【0031】次に、本実施形態のカメラ1における過負
荷クラッチ装置を含む駆動力伝達装置の詳細を、以下に
説明する。
【0032】図2は、本実施形態の過負荷クラッチ装置
を含む駆動力伝達装置を備えたカメラの一部であって、
カメラの正面側から見た場合における内部構成部材の配
置を示す要部部材配置図である。
【0033】この図2に示す状態は、本カメラ1の撮影
レンズ鏡筒17が沈胴位置にある沈胴状態を示してい
る。この状態では、本カメラ1の電源状態はオフ状態に
あって、撮影レンズ鏡筒17は沈胴位置にあり、閃光発
光装置16はカメラ1の内部に収納された収納位置にあ
る。
【0034】本実施形態の駆動力伝達装置は、上述した
ように正転及び逆転の駆動力を発生させ得る単一の駆動
源であるモータ50からの駆動力によって撮影レンズ鏡
筒17・閃光発光装置16・ファインダ装置26の各構
成ユニットを駆動すると共に、同モータ50の駆動力を
用いてフイルム給送動作、即ちフイルムの巻上動作及び
巻戻動作をも行なうようにしている。
【0035】図2においては、図面の煩雑化を避けるた
めに、モータ50からの駆動力によってフイルムの巻上
動作及び巻戻動作を行なうための駆動力伝達経路を構成
する各構成部材についての図示を省略している。これら
の構成部材の詳細な構成については、後述する図3によ
って説明する。ただし、カメラ1の底面側に配設される
プランジャ鉄芯76aを備えた切換プランジャ装置76
と、この切換プランジャ装置76によって駆動される切
換レバー77のみについては、図2においても図示され
ている。この切換プランジャ装置76と切換レバー77
は、モータ50からの駆動力の伝達経路を切り換える駆
動切換機構となる駆動力伝達経路切換手段95の一部を
構成する部材である(詳細は後述する。図3参照)。
【0036】図2に示すように、カメラ1の内部におい
て、一方の端部にはフイルム巻取室32が形成され、他
方の端部にはフイルムカートリッジ収納室33が形成さ
れている。フイルムカートリッジ収納室33には、ロー
ル状の写真撮影用フイルムが巻回されて収納されている
フイルムカートリッジ(図示せず)が収納されるように
なっている。このフイルムカートリッジ内には、スプー
ル軸が回動自在に配設されていて、このスプール軸にロ
ール状フイルムが巻回されている。
【0037】フイルムカートリッジ収納室33の底面部
には、巻戻軸35が回動自在に軸支されている。この巻
戻軸35には、フイルムカートリッジ収納室33の内部
に収納されるフイルムカートリッジのスプール軸が係合
するようになっている。
【0038】そして、巻戻軸35には、底面寄りの端部
に巻戻ギアー部35aが一体に形成されている。この巻
戻ギアー部35aには、モータ50からの駆動力を伝達
する歯車列(詳細は後述する。図3参照)が連結されて
いる。したがって、モータ50からの駆動力は、必要に
応じて、つまりフイルム巻戻動作が実行されるときに
は、所定の歯車列等を介して巻戻ギアー部35aへと伝
達されるようになっている。そして、巻戻ギアー部35
aが所定の方向に回転すると巻戻軸35も同方向へと回
転し、これに係合するフイルムカートリッジのスプール
軸を所定の巻き戻し方向へと回転させるようになってい
る。
【0039】なお、フイルムカートリッジ収納室33の
中心位置は、巻戻軸35の回転中心に略一致するように
設定されている(図2の符号B参照)。
【0040】フイルム巻取室32の内部には、フイルム
カートリッジ収納室33に収納されたフイルムカートリ
ッジの内部から引き出されるロール状フイルムを巻回し
収納する巻取スプール34が回動自在に配設されてい
る。この巻取スプール34は、中空の筒形状の部材によ
り形成されていて、内部にはモータ50が固設されてい
る。したがって、モータ50の回転軸は、巻取スプール
34の回転中心に略一致するように配設されている(図
2の符号A参照)。
【0041】なお、カメラ1の底面部には、薄板部材か
らなる地板36が当該カメラ1の底面を覆うように配設
されている。
【0042】モータ50の回転軸の端部には、ピニオン
ギアー50aが固設されている。このピニオンギアー5
0aは、モータ50の駆動力を各構成ユニットへと伝達
する伝達歯車列の一部を構成するギアー列51(詳細は
後述する)を介してZギアー52に連結されている。Z
ギアー52は、平ギアー部52a及び斜歯ギアー部52
bとによって形成されていて、平ギアー部52aにはギ
アー列51の終端が噛合する。斜歯ギアー部52bに
は、小径の斜歯ギアー(斜歯歯車)53が噛合してい
る。この斜歯ギアー53の同軸上には、当該斜歯ギアー
53よりも若干大径の平ギアー54が一体的に固設され
ている。この斜歯ギアー53及び平ギアー54は、カメ
ラ1の固定部材(図示せず)に対して回動自在に配設さ
れている。なお、上述のギアー列51から平ギアー54
までの歯車列を伝達歯車列というものとする。
【0043】なお、上述の斜歯ギアー53及び平ギアー
54等によって本実施形態の過負荷クラッチ装置が構成
されている。この過負荷クラッチ装置の詳細について
は、図4〜図7によって後述する。
【0044】平ギアー54には、モータ50からの駆動
力を撮影レンズ鏡筒17の側へと伝達する駆動歯車であ
る撮影レンズ鏡筒駆動歯車55と、モータ50からの駆
動力を閃光発光装置16の側及びファインダ装置26の
側へと伝達する位相連結歯車56とがそれぞれ噛合して
いる。
【0045】したがって、平ギアー54は、モータ50
からの駆動力を分割し、撮影レンズ鏡筒17の側と閃光
発光装置16の側及びファインダ装置26の側へと伝達
する役目をしている。
【0046】ここで、各構成ユニットに対して駆動力が
伝達される際の各駆動力伝達経路毎に、当該駆動力伝達
装置の構成を説明する。まず、平ギアー54から撮影レ
ンズ鏡筒17の側へと伝達される駆動力伝達経路につい
て説明する。
【0047】撮影レンズ鏡筒17の後端部近傍には、外
周側の一部にギアー部17bが形成されている。撮影レ
ンズ鏡筒17は、所定の範囲内で回動することによっ
て、撮影レンズ光学系17aの光軸に沿う方向に突没自
在に配設されている。そのために、当該ギアー部17b
には、撮影レンズ鏡筒駆動歯車55が噛合している。こ
の撮影レンズ鏡筒駆動歯車55は、カメラ1の固定部材
(図示せず)に対して回動自在に配設されており、撮影
レンズ鏡筒17が撮影レンズ光学系17aの光軸に沿う
方向に移動した場合にも、撮影レンズ鏡筒17のギアー
部17bと当該撮影レンズ鏡筒駆動歯車55との噛合を
常に確保し得るように長軸状に形成されている。そし
て、上述したように、この撮影レンズ鏡筒駆動歯車55
は、平ギアー54に噛合しているので、モータ50から
の駆動力を撮影レンズ鏡筒17へと伝達する役目をして
いる。
【0048】なお、ギアー部17bは、撮影レンズ鏡筒
17の撮影レンズ光学系17aが沈胴位置から最短焦点
距離位置を経て最長焦点距離位置となるまでの範囲内を
移動し得るだけの範囲で形成されている。即ち、図2に
おいて示す符号C〜符号Tの範囲内でのみ回動するよう
になっている。ここで、符号Cは沈胴位置、符号Wは最
短焦点距離位置、符号Tは最長焦点距離位置に対応する
ギアー部17bの位置を示している。
【0049】次に、平ギアー54からファインダ装置2
6の側へと伝達される駆動力伝達経路について説明す
る。
【0050】撮影レンズ鏡筒17の基端部近傍であって
外周面上の光軸周りには、リングギアー57が配設され
ている。このリングギアー57は、外周側に歯車部を備
え、撮影レンズ光学系17aの光軸周りに回動自在に配
設されており、環形状のファインダ装置駆動歯車であり
ギアーリング部材である。そして、回動することによっ
てファインダ装置26の内部に配設されるファインダ光
学系を変倍駆動させるために設けられているものであ
る。
【0051】つまり、このリングギアー57は、位相連
結歯車56に噛合しているのと同時に、ファインダ装置
26の近傍に配置される固定歯車71にも噛合してい
る。この固定歯車71は、ファインダ装置26の近傍に
おけるカメラ1の固定部材(図示せず)に対して回動自
在に配設されているものである。
【0052】固定歯車71は、ファインダ装置26の内
部の固定部材(図示せず)に回動自在に配設される二段
ギアー72の大ギアー72bに噛合しており、この二段
ギアー72の小ギアー72aは、ファインダ装置26の
内部において回動自在に配設されるファインダカムギア
ー73に噛合している。このファインダカムギアー73
には、所定のカム手段(図示せず)が形成されていて、
ファインダ装置26の内部に配設される複数のファイン
ダ光学系の一部を駆動し、必要に応じて所定の方向(当
該ファインダ光学系の光軸に沿う方向)に所定量だけ移
動させることができるようになっている。このようにし
て、平ギアー54を回動させるモータ50からの駆動力
は、リングギアー57・固定歯車71を介してファイン
ダ装置26へと伝達され、当該ファインダ装置26にお
いて、二段ギアー72・ファインダカムギアー73を回
動させることでファインダ光学系が駆動するようになっ
ている。
【0053】なお、ファインダ装置26の前面側には、
図2に示すようにファインダ対物窓18・測光窓19・
測距窓20等が並べて配置されている。
【0054】次に、平ギアー54から閃光発光装置16
の側へと伝達される駆動力伝達経路について説明する。
【0055】上述したように平ギアー54には、位相連
結歯車56が噛合している。この位相連結歯車56に
は、閃光発光装置16を突没させるための閃光発光装置
駆動機構69が連結されている。
【0056】位相連結歯車56は、カメラ1の固定部材
(図示せず)に対して回動自在に配設されているもので
ある。また、位相連結歯車56は、撮影レンズ鏡筒17
に対してファインダ装置26及び閃光発光装置16の駆
動位相をそれぞれ合わせた後に組み込まれる歯車となっ
ている。つまり、この位相連結歯車56が組み込まれる
ことによって、平ギアー54と後述する閃光発光装置駆
動歯車でありカム部材である閃光発光装置突没歯車58
とを連結させて、モータ50からの駆動力をファインダ
装置26の側と閃光発光装置16の側とに伝達するよう
になっている。これによって、撮影レンズ鏡筒17とフ
ァインダ装置26と閃光発光装置16との、これら三つ
の構成ユニットの間が連結されることになる。
【0057】ここで、閃光発光装置16及びこれを突没
させる閃光発光装置駆動機構69の詳細な構成につい
て、以下に説明する。
【0058】閃光発光装置16は、内部にキセノン(X
e)管等の閃光発光部(図示せず)等を有し前面に発光
窓16bを備えた発光部ケース16a等によって形成さ
れている。この閃光発光装置16には、閃光発光装置駆
動機構69が連結されている。そして、この閃光発光装
置駆動機構69には、位相連結歯車56が連結してい
る。これにより、モータ50からの駆動力は、閃光発光
装置16へと伝達され、カメラ1に対して突没し得るよ
うに構成されている。
【0059】閃光発光装置駆動機構69は、次に示すよ
うに構成されている。即ち、位相連結歯車56には、閃
光発光装置駆動歯車である閃光発光装置突没歯車58の
歯車部58aが噛合している。閃光発光装置突没歯車5
8は、カメラ1の固定部材に植設される回動軸58dに
よって回動自在に軸支されており、上述の歯車部58a
と、後述する第1カムレバー59に作用するカム部58
cを有するカム部材58bとが一体的に形成されてなる
ものである。
【0060】つまり、閃光発光装置突没歯車58は、歯
車部58aを備えると共に、回動するのに応じて閃光発
光装置16を変位駆動させるためのカム部58cを有
し、回動自在に配設されているカム部材である。
【0061】なお、カム部58cには、閃光発光装置1
6を収納位置から突出位置へと駆動するための所定の駆
動領域(セットアップ領域)と、カム部58cにおける
駆動領域S以外の領域であって、閃光発光装置16の突
出状態を維持するために設けられる領域となる空走領域
(ズーム領域)とが設定されている。
【0062】ここで、セットアップ領域は、撮影レンズ
鏡筒17が沈胴位置から最短焦点距離状態であるワイド
端位置へと変位して撮影準備状態となる際に対応する領
域である。また、ズーム領域は、撮影レンズ鏡筒17が
最短焦点距離位置(ワイド端)と最長焦点距離位置(テ
レ端)との間を変位する際に対応する領域である。
【0063】第1カムレバー59は、略L字形状に形成
されるレバー部材であって、一方の端腕部には、閃光発
光装置突没歯車58のカム部58cに当接する作用部5
9cが形成され、他方の端腕部側の先端近傍には、後述
する第2カムレバー60に作用するピン59bが植設さ
れている。そして、第1カムレバー59は、軸59aに
おいてカメラ1の固定部材に対して回動自在に軸支され
ている。
【0064】第2カムレバー60は、レバー軸部材62
によって閃光発光装置16の基台(図示せず)に対して
回動自在に軸支されている。また、レバー軸部材62に
は、基台の内部においてレバー部材61と開きばね部材
61aとが同軸上に貫通して配設されている。この開き
ばね部材61aは、第2カムレバー60とレバー部材6
1とを一体的に動作させる一方、レバー部材61に対し
て外部からの力量が加えられた場合には、開きばね部材
61aの付勢力に抗して両者が互いに独立して動作し得
るようにしている。
【0065】一方、基台(図示せず)に対して底面側の
中程の位置にリンク軸部材63aが固設されている。こ
のリンク軸部材63aには、リンク部材64の一方の端
部とリフト部材63の支点となる一方の端部と第1閉じ
ばね64cとが同軸上に貫通して配設されている。第1
閉じばね64cは、リンク部材64を所定の方向、即ち
閃光発光装置16の収納位置を維持する方向へと付勢す
る付勢手段である。なお、リンク軸部材63aに対して
リンク部材64とリフト部材63とは、それぞれが回動
自在となるようにリンク軸部材63aによって軸支され
ている。
【0066】また、リンク部材64の他端部は、ケース
軸部材64aによってケース16aの底面側の一端部に
設けられる支持部16cに対して回動自在となるように
軸支されている。そしてケース軸部材64aには、第2
閉じばね64bが同軸上に貫通して配設されている。こ
の第2閉じばね64bは、リンク部材64とケース16
aとを互いに近接させる方向に付勢する付勢手段となっ
ている。
【0067】ところで、本カメラ1の駆動力伝達装置に
おける駆動源であるモータ50は、上述したように撮影
レンズ鏡筒17とファインダ装置26と閃光発光装置1
6とを駆動するだけでなく、本カメラ1の内部に配設さ
れたロール状の写真撮影用フイルムについての巻上動作
や巻戻動作等、即ちフイルム給送動作を行なうためにも
用いられる。
【0068】そのために、当該カメラ1の駆動力伝達装
置においては、モータ50からの駆動力を撮影レンズ鏡
筒17・ファインダ装置26・閃光発光装置16等の各
構成ユニットへと伝達する駆動力伝達経路とは別に、フ
イルム給送動作を行なうための駆動力伝達経路が形成さ
れている。そして、各構成ユニットへの駆動力伝達経路
とフイルム給送動作のための駆動力伝達経路とは、必要
に応じて切り換えられるように構成されており、モータ
50からの駆動力は、適宜所定の構成部材を駆動するよ
うになっている。
【0069】フイルム給送動作のための駆動力伝達経路
は、複数の歯車列等によって構成されている。以下に、
その詳細な説明を行なう。
【0070】図3は、本実施形態の過負荷クラッチ装置
を備えたカメラにおける駆動力伝達装置の一部を示し、
フイルム給送動作を行なうための駆動力伝達経路を構成
する構成部材と駆動力伝達経路を切り換えるための駆動
力伝達経路切換手段のみを取り出して示すカメラの底面
側から見た際の平面図である。
【0071】本カメラ1の駆動力伝達装置において、フ
イルム給送動作を行なうための駆動力伝達経路を構成す
る構成部材は、フイルムの巻戻動作を行なうための巻戻
系の歯車列と、フイルムの巻上動作を行なうための巻上
系の歯車列と、モータ50からの駆動力の伝達経路を切
り換えるための駆動力伝達経路切換手段95等によって
構成されている。
【0072】図3に示す状態は、モータ50からの駆動
力が上述した各構成ユニットを駆動させるための駆動力
伝達経路へと伝達されている状態を示している。
【0073】まず、図3に示す状態の駆動力伝達経路に
ついて、以下に説明する。巻取スプール34の内部に固
設されるモータ50の回転軸に固設されるピニオンギア
ー50aには、二段ギアー81の大ギアー81aが噛合
している。また、二段ギアー81の小ギアー81bは、
第1遊星歯車列86に連結されている。
【0074】第1遊星歯車列86は、二段ギアーからな
る太陽ギアー82及び第1遊星ギアー84と、平歯車か
らなる第2遊星ギアー83と、これらの各歯車を載置す
ると共に、各歯車を回動自在に軸支する第1キャリア8
5等によって構成されている。
【0075】太陽ギアー82の大ギアー82aには、上
述の二段ギアー81の小ギアー81bが噛合して、モー
タ50からの駆動力を伝達している。また、太陽ギアー
82の小ギアー82bは、第1遊星ギアー84の大ギア
ー84aと第2遊星ギアー83とに常に噛合している。
【0076】そして、図3に示す状態においては、第2
遊星ギアー83がZギアー52の平ギアー部52aに噛
合している。これにより、モータ50からの駆動力は、
Zギアー52へと伝達されることになり、よって、この
駆動力は、上述したように撮影レンズ鏡筒17・ファイ
ンダ装置26・閃光発光装置16の各構成ユニットへと
伝達される。つまり、二段ギアー81から太陽ギアー8
2・第2遊星ギアー83の各歯車が図2において説明し
た伝達歯車列の一部を構成するギアー列51に相当す
る。
【0077】なお、図3の状態では、第1遊星歯車列8
6の太陽ギアー82は、図3の時計方向CWへと回転す
ることで、第2遊星ギアー83とZギアー52の平ギア
ー部52aとの噛合状態を確保している。そして、この
とき第1遊星歯車列86は、第1キャリア85から突出
して形成される被係止部85aがカメラ1の固定部材1
aに当接することで、その回動が規制されている。
【0078】次いで、駆動力伝達経路切換手段95の構
成について、以下に説明する。駆動力伝達経路切換手段
95は、フイルム給送動作のための駆動力伝達経路と上
述した各構成ユニットを駆動させるための駆動力伝達経
路との切り換えを行なうと共に、フイルム巻戻系の駆動
力伝達経路とフイルム巻上系の駆動力伝達経路との切り
換えを行なうものである。
【0079】駆動力伝達経路切換手段95は、上述した
ようにプランジャ鉄芯76a等を内部に有する切換プラ
ンジャ装置76と、この切換プランジャ装置76によっ
て駆動される切換レバー77等の構成部材によって構成
されている。
【0080】即ち、切換プランジャ装置76は、内部に
巻線部であるコイル76bが配置されており、このコイ
ル76bの略中心位置にプランジャ鉄芯76aが配置さ
れている。このプランジャ鉄芯76aは、一部が切換プ
ランジャ装置76の外部に露呈しており、その先端部に
は、二つのフランジ部が所定の間隔を有して形成されて
いる。
【0081】この切換プランジャ装置76は、所定の切
換指示信号が発生したときにコイル76bに通電される
ことによって、プランジャ鉄芯76aが図3に示す矢印
X3方向へと移動し、通電中にはその位置が維持される
ようになっている。そして、切換プランジャ装置76へ
の通電が解除されると、プランジャ鉄芯76aは元の位
置に復帰するように構成されている。
【0082】一方、切換レバー77の一端には、第1遊
星歯車列86の第1キャリア85に突出して形成される
被係止部85aを所定のときに係止する係止部77cが
設けられている。また、切換レバー77の他端には、切
換プランジャ装置76のプランジャ鉄芯76aの先端部
の二つのフランジ部によって形成される溝部に嵌合し
て、当該レバー77とプランジャ鉄芯76aとを連結す
る連結部77bが形成されている。そして、切換レバー
77の中程の位置において連結部77b寄りの所定の位
置には、回動中心となるピン77dが植設されている突
起部77aが形成されている。この突起部77aは、カ
メラ1の固定部材(図示せず)に対して回動自在に軸支
されている。
【0083】ピン77dには、ばね部材78が配設され
ていて、切換レバー77を所定の方向(図3の矢印X4
方向)に向けて回動するように付勢している。つまり、
ばね部材78の一端は、切換レバー77の所定の位置に
掛止されており、他端はカメラ1の固定部材(図示せ
ず)に植設されるバネカケピン1cに掛止されている。
【0084】そして、ばね部材78の付勢力により図3
の矢印X4方向に回動される切換レバー77は、カメラ
1の固定部材(図示せず)に植設される規制部材1bに
よってその回動が規制され、所定の位置に位置決めされ
ている。
【0085】したがって、所定のときに通電がなされて
切換プランジャ装置76が作用すると、切換レバー77
は、ばね部材78の付勢力に抗して突起部77aを回動
中心とする反時計方向CCW方向へと回動するようにな
っている。また、所定のときに通電が解除されると、切
換レバー77は、ばね部材78の付勢力によって時計方
向CW方向へと回動し元の位置に復帰する。この元の位
置は、規制部材1bによって位置決めされる所定の位置
である。
【0086】上述したように図3の状態は、モータ50
からの駆動力が上述の各構成ユニットを駆動させる駆動
力伝達経路へと伝達されるべく、駆動力伝達経路切換手
段95が所定の位置に配置されている状態を示してい
る。
【0087】この状態において、所定の切り換え指示信
号の発生を受けて駆動力伝達経路切換手段95が作用す
ると、モータ50からの駆動力が上述の各構成ユニット
へと伝達している状態から、当該駆動力がフイルム給送
動作のための駆動力伝達経路へと伝達される状態に切り
換わる。
【0088】例えばカメラ1が撮影準備状態にあるとき
には、モータ50からの駆動力は、撮影レンズ鏡筒17
・ファインダ装置26へと伝達されるように駆動力伝達
経路が確保されている(図3の状態)。
【0089】この状態において、カメラ1の操作者が所
定の操作(シャッターボタン28の押圧操作等)を行な
って所定の撮影動作を実行すると、所定の露出動作がな
された後、所定のフイルム給送動作(次の撮影コマを所
定の位置に配置するための1コマ分の巻上動作等)が開
始されることになる。
【0090】この場合において、駆動力伝達経路切換手
段95は、所定の切換動作を実行して、当該駆動力伝達
装置における駆動力伝達経路の切り換えを行ない、フイ
ルム巻上系の駆動力伝達経路を形成させてフイルム給送
動作を実行し得る状態にする。
【0091】次いで、所定のフイルム巻上動作が完了す
ると、駆動力伝達経路切換手段95は、再度所定の切換
動作を実行してモータ50からの駆動力を撮影レンズ鏡
筒17・ファインダ装置26へと伝達させるための駆動
力伝達経路を形成させる。これによって、カメラ1は撮
影準備状態に復帰することになるのである。
【0092】このような場合において、駆動力伝達経路
切換手段95は、次のような作用をする。即ち、図3に
示す状態にあるときに切換プランジャ装置76への通電
がなされると、プランジャ鉄芯76aは図3の矢印X3
方向に移動して、切換レバー77が図3の反時計方向C
CW方向に回動する。このときモータ50を所定の方向
に回転させると、その駆動力は、太陽ギアー82を回動
中心とする図3の反時計方向CCW方向へと第1遊星歯
車列86自身を回動させる。このとき、切換レバー77
の係止部77cは、切換プランジャ装置76の作用によ
って、第1遊星歯車列86の移動軌跡上から退避した位
置にある。したがって、第1遊星歯車列86の第1キャ
リア85は、切換レバー77の係止部77cに衝突する
ことなく所定の位置まで回動する。これによって、第2
遊星ギアー83とZギアー52の平ギアー部52aとの
噛合が解除される。
【0093】第1遊星歯車列86の回動は、第1遊星ギ
アー84の小ギアー84bと後述する第2遊星歯車列9
1の太陽ギアー88の大ギアー88aとが噛合した時点
で停滞する。
【0094】この状態になったときに、切換プランジャ
装置76への通電を解除すると、プランジャ鉄芯76a
は元の位置に復帰するので、これに伴って切換レバー7
7も所定の位置に復帰する。そして、フイルム巻上巻戻
系の駆動力伝達経路が構成されることになる。
【0095】ここで、フイルム巻上系の駆動力伝達経路
を構成する歯車列について、以下に説明する。フイルム
巻戻系の駆動力伝達経路は、次のように構成される。即
ち、モータ50のピニオンギアー50aから二段ギアー
81を介して第1遊星歯車列86に至る経路は同様であ
る。
【0096】第1遊星歯車列86の太陽ギアー82の小
ギアー82bは、上述したように第1遊星ギアー84の
大ギアー84aに常に噛合している。そして、第1遊星
ギアー84の小ギアー84bは、第2遊星歯車列91に
連結されている。
【0097】第2遊星歯車列91は、二段ギアーからな
る太陽ギアー88及び第4遊星ギアー88と、平歯車か
らなる第3遊星ギアー87と、これらの各歯車を載置す
ると共に、各歯車を回動自在に軸支する第2キャリア9
0等によって構成されている。
【0098】そして、第2遊星歯車列91の太陽ギアー
88の大ギアー88aには、上述の第1遊星ギアー84
の小ギアー84bが噛合して、モータ50からの駆動力
を伝達している。また、太陽ギアー88の小ギアー88
bは、第3遊星ギアー87と第4遊星ギアー89の大ギ
アー89aとに常に噛合している。そして、第3遊星ギ
アー87は、巻取スプール34のスプールギアー部34
aに噛合している。このスプールギアー部34aは、巻
取スプール34の一端部の外周面上に形成されているギ
アー部である。これにより、モータ50からの駆動力
は、スプールギアー部34aへと伝達されて巻取スプー
ル34を所定の巻き上げ方向へと回動させることにな
る。
【0099】次いで、フイルム巻上系の駆動力伝達経路
が確保された状態において、モータ50の回転方向を巻
き上げ方向から巻き戻し方向となるように逆転させる
と、第1遊星歯車列86が第2遊星歯車列91に作用し
て、太陽ギアー88を回動中心とする図3の時計方向C
W方向へ向けて第2遊星歯車列91自身を回動させる。
これにより、第2遊星歯車列91の第3遊星ギアー87
とスプールギアー部34aとの噛合が解除される。これ
と同時に、第4遊星ギアー89の大ギアー89aが後述
する平歯車92に噛合する。この状態において、フイル
ム巻戻系の駆動力伝達経路が構成されることになる。
【0100】なお、上述したように第2遊星歯車列91
自身を図3の時計方向CW方向へ向けて回動させるため
に、モータ50の回転方向を巻き戻し方向となるように
逆転させた場合には、第1遊星歯車列86自身にも図3
の時計方向CW方向へと回動しようとする力量が加わる
ことになる。しかし、この場合においては、第1キャリ
ア85の被係止部85aが切換レバー77の係止部77
cを係止した状態となることから、第1遊星ギアー84
bと第2遊星歯車列91の太陽ギアー88の大ギアー8
8aとの噛合状態は保持されるようになっている。
【0101】ここで、フイルム巻戻系の駆動力伝達経路
を構成する歯車列について、以下に説明する。フイルム
巻戻系の駆動力伝達経路は、次のように構成される。即
ち、モータ50のピニオンギアー50aから二段ギアー
81及び第1遊星歯車列86を介して第2遊星歯車列9
1までに至る経路は、上述のフイルム巻上系の駆動力伝
達経路と全く同様である。
【0102】第2遊星歯車列91の太陽ギアー88の小
ギアー88bは、上述したように第4遊星ギアー89の
大ギアー89aに常に噛合している。そして、第4遊星
ギアー89の小ギアー89bは、大径の平歯車92に噛
合している。この平歯車92は、隣接する平歯車93に
噛合している。そして、この平歯車93は、巻戻軸35
の巻戻ギアー部35aに噛合している。この巻戻ギアー
部35aは、巻戻軸35の一端部の外周面上に一体に形
成されているギアー部である。これにより、モータ50
からの駆動力は、巻戻ギアー部35aへと伝達されて巻
戻軸35を所定の巻き戻し方向へと回動させることにな
る。
【0103】次に、本実施形態の過負荷クラッチ装置の
詳細について、以下に説明する。図4は、本実施形態の
過負荷クラッチ装置を備えたカメラにおいて、過負荷ク
ラッチ装置と、この過負荷クラッチ装置の近傍に配設さ
れる構成部材のみを取り出して示す要部分解斜視図であ
る。
【0104】本実施形態の過負荷クラッチ装置39は、
斜歯歯車を有する第1の回転部材である斜歯ギアー53
と、この斜歯ギアー53(第1の回転部材)の回転軸と
同一軸上に回転自在に設けられる第2の回転部材である
平ギアー54等によって構成されている。
【0105】この過負荷クラッチ装置39は、図4に示
すように撮影レンズ鏡筒17を回動自在に保持する固定
枠37の外周側の所定の位置に配設されている。この固
定枠37は、カメラ1の内部において略中央部に固設さ
れる枠部材である。
【0106】撮影レンズ光学系17a(図4では図示せ
ず)を備えた撮影レンズ鏡筒17は、固定枠37の内周
側の所定の位置に配設されるようになっている。固定枠
37は、略中央の所定の位置に撮影レンズ鏡筒17の直
径より若干小径の円径孔部が形成されており、その内周
面には所定のヘリコイド37aが形成されている。
【0107】一方、このヘリコイド37aに対応して撮
影レンズ鏡筒17の後端部近傍の外周側であって、上述
のギアー部17bが設けられている部位以外の同一周面
上の部位には、ヘリコイド17cが形成されている。こ
れにより、撮影レンズ鏡筒17と固定枠37とはヘリコ
イド嵌合されている。そして、撮影レンズ鏡筒17が回
転することによって、当該撮影レンズ鏡筒17は、固定
枠37に対して撮影レンズ光学系17a(図4では図示
せず)の光軸に沿う方向に進退し得るように配置されて
いる。
【0108】また、固定枠37の周囲部は、各種の構成
部材を支持し固設する固定部材となっている。つまり、
撮影レンズ鏡筒17の近傍には、斜歯ギアー53及び平
ギアー54等からなる過負荷クラッチ装置39や、撮影
レンズ鏡筒駆動歯車55・位相連結歯車56等が配設さ
れている。この場合において、例えば過負荷クラッチ装
置39は、固定枠37の周囲固定部に設けられる穴部3
7bにおいて、また位相連結歯車56は、固定枠37の
周囲固定部に設けられる穴部37cにおいて、それぞれ
が所定の位置に回動自在に軸支されている。そして、過
負荷クラッチ装置39及び位相連結歯車56は、それぞ
れの前面側において、オサエ板部材38により回動自在
に軸支されている。
【0109】撮影レンズ鏡筒駆動歯車55も同様に、固
定枠37の固定部に設けられる穴部(図示せず)におい
て、所定の位置に回動自在に軸支されている。なお、こ
の撮影レンズ鏡筒駆動歯車55は、上述したように固定
枠37の内周側に配設される撮影レンズ鏡筒17のギア
ー部17bに噛合する歯車である。そのために、固定枠
37には、撮影レンズ鏡筒駆動歯車55が配設される部
位に応じる所定の位置に長孔が形成されており、撮影レ
ンズ鏡筒駆動歯車55と撮影レンズ鏡筒17のギアー部
17bとが噛合しうるようになっている。これにより、
モータ50からの駆動力が撮影レンズ鏡筒駆動歯車55
を介して撮影レンズ鏡筒17へと伝達されるようになっ
ている。
【0110】なお、位相連結歯車56に連結される閃光
発光装置突没歯車58は、回動軸58dによって回動自
在となるように所定の位置に配置されることになるが、
この場合において、回動軸58dは、カメラ1の本体部
材における固定部(図示せず)に固設されるようになっ
ている。
【0111】また、平ギアー部52aと斜歯ギアー部5
2bとからなるZギアー52は、カメラ1の本体部材の
固定部(図示せず)と地板36(図2参照)とによって
挟持される形態で回動自在に軸支され、所定の位置に配
置されている。
【0112】図5は、本実施形態の過負荷クラッチ装置
を拡大して示す要部分解斜視図である。また、図6は、
この過負荷クラッチ装置の縦断面図(図5のD−D線に
沿う断面図)である。
【0113】図5に示すように、本実施形態の過負荷ク
ラッチ装置39は、斜歯ギアー53と、平ギアー54
と、コイルばね等の付勢ばね53dと、一端にフランジ
部53fを有し他端に溝部53gが形成されてなる支持
軸53cと、Eリング54d等によって構成されてい
る。
【0114】斜歯ギアー53は、一端面が閉塞された形
態の中空の長円筒形状からなる部材によって形成され、
外周に斜歯歯車となる斜歯ギアー部53aが形成されて
いると共に、一端には所定の係合離脱当接部であるクラ
ッチ部53eが設けられて閉塞されており、他端は開口
した状態に形成されている。そして、その内部には、伸
長性のコイルばね等からなる付勢手段である付勢ばね5
3dが配設されている。
【0115】平ギアー54は、一端面が閉塞された形態
の中空の短円筒形状からなる部材によって形成され、外
周に平ギアー部54aが形成されていると共に、内面側
の一端部には、クラッチ部53eに対して所定のときに
係合し離脱し得るように形成される係合離脱当接部であ
るクラッチ部54eが設けられて閉塞されており、他端
は開口した状態に形成されている。
【0116】そして、平ギアー54の内部のクラッチ部
54eに対して、斜歯ギアー53のクラッチ部53eが
嵌入されるている。これにより、両者のクラッチ部53
e・54eが所定のときに係合又は離脱し得るように構
成されている。このように、当該クラッチ部53e・5
4eは、本実施形態の過負荷クラッチ装置39における
クラッチ機構の役目をするようになっている。
【0117】即ち、このクラッチ機構は、斜歯ギアー5
3(第1の回転部材)と平ギアー54(第2の回転部
材)とが所定のときに係合することによって、互いに一
体的となって正逆方向への回転駆動力を伝達し得る通常
の伝達状態となる。
【0118】また、斜歯ギアー53(第1の回転部材)
と平ギアー54(第2の回転部材)とのいずれか一方に
対して所定の回転トルク以上の過負荷が作用したときに
は、斜歯ギアー53と平ギアー54とが離間することに
よって、別体となって互いが相対的に回転し、よって回
転駆動力が伝達されない非伝達状態となる。
【0119】また、斜歯ギアー53の内部には、付勢ば
ね53dが配設されている。そして、これらの構成部
材、即ち平ギアー54・斜歯ギアー53・付勢ばね53
dは、支持軸53cによって貫通されることによって一
体化されている。
【0120】支持軸53cの他端は、平ギアー54を貫
通して、孔部54fより露呈した状態となるように配設
され、このとき、当該支持軸53cの溝部53gも外部
に露呈するようになっている。そして、当該溝部53g
には、Eリング54dが嵌合されている。
【0121】この場合において、付勢ばね53dは、一
端が支持軸53cのフランジ部53fに、他端が斜歯ギ
アー53の内壁面53hにそれぞれ当接するように配設
されることになる。このときの付勢ばね53dの状態
は、ある程度圧縮した状態になる。したがって、通常の
状態においては、斜歯ギアー53は、付勢ばね53dの
付勢力によって平ギアー54の側に向けて付勢されるよ
うになっている。
【0122】このようにして、平ギアー54・斜歯ギア
ー53・付勢ばね53d・支持軸53cの全ての構成部
材が一体化されるようになっている。このようにして、
過負荷クラッチ装置39は構成されている。
【0123】そして、このとき斜歯ギアー53及び平ギ
アー54のそれぞれのクラッチ部53e・54eは、図
7に示すような状態となっている。
【0124】図7は、当該過負荷クラッチ装置における
クラッチ部近傍を拡大して示す要部展開図である。
【0125】本実施形態における過負荷クラッチ装置の
クラッチ部53e・54e(係合離脱当接部)は、それ
ぞれの回転周囲にわたって連続して形成される凸形状部
及び凹形状部と、当該凸形状部と凹形状部との間を結ぶ
斜面形状部とによって形成され、断面が略台形状からな
る第1の係合部及び第2の係合部によって形成されてい
る。そして、両係合部は、互いに係合するよう形成され
ている。
【0126】この場合において、各凸部又は凹部の第1
の係合部及び第2の係合部は、略台形状を形成する二つ
の斜面形状部が異なる角度で形成され、一辺が急傾斜面
によって形成されている一方、この一辺に対する他の一
辺が緩傾斜面によって形成されるような設定がなされて
いる。
【0127】このような設定がなされているのは、次に
示すような理由による。即ち、本過負荷クラッチ装置3
9は、通常の場合には、図6・図7に示すような状態で
斜歯ギアー53のクラッチ部53eと平ギアー54のク
ラッチ部54eとが互いに係合している状態にあり、こ
の係合状態は、付勢ばね53dの付勢力によって維持さ
れている。この状態を、駆動力の伝達状態というものと
する。
【0128】この状態において、モータ50が駆動され
ると、その駆動力は、上述したようにピニオンギアー5
0a・ギアー列51・Zギアー52を介して当該過負荷
クラッチ装置39へと伝達される。つまり、Zギアー5
2の斜歯ギアー部52bがモータ50からの駆動力によ
って所定方向に回転すると、これに噛合する斜歯ギアー
53も所定の方向に回動を始める。このときの斜歯ギア
ー部52bの回転動作によって、例えば図7に示す符号
PA方向への力量が斜歯ギアー部53aに対して働いた
とすると、その力量は、図7に示すように符号FPAと
符号PAaで示す二方向に向かう力量として考えること
ができる。ここで、符号PAaは、撮影レンズ鏡筒17
を繰り出す方向への斜歯ギアー53の回動方向(ズーム
アップ方向)に相当し、斜歯ギアー53と平ギアー54
とを当接させる方向の力量となっている。なお、撮影レ
ンズ鏡筒17のズームアップ方向とは、撮影レンズ光学
系17aの短焦点距離寄りの位置から長焦点距離寄りの
位置へと変倍動作をさせる際の方向をいう。
【0129】一方、モータ50からの駆動力による斜歯
ギアー部52bの回転動作によって、例えば図7に示す
符号PB方向への力量が斜歯ギアー部53aに対して働
いたとすると、その力量は、図7に示す符号FPBと符
号PBaで示す二方向に向かう力量として考えることが
できる。ここで、符号PBaは、撮影レンズ鏡筒17を
繰り込む方向への斜歯ギアー53の回動方向(ズームダ
ウン方向)に相当し、斜歯ギアー53と平ギアー54と
を離間させる方向の力量となっている。なお、撮影レン
ズ鏡筒17のズームダウン方向とは、撮影レンズ光学系
17aの長焦点距離寄りの位置から短焦点距離寄りの位
置へと変倍動作をさせる際の方向をいう。
【0130】したがって、斜歯ギアー部52bの回転方
向が斜歯ギアー部53aに対して図7の符号PA方向へ
と働いた場合、即ち撮影レンズ鏡筒17のズームアップ
動作を行なう場合には、付勢ばね53dの力量と符号P
Aaによって示される力量とを加えた力量が斜歯ギアー
53に働いて、斜歯ギアー53が平ギアー54へ向けて
当接していることになる。
【0131】一方、斜歯ギアー部52bの回転方向が斜
歯ギアー部53aに対して図7の符号PB方向へと働い
た場合、即ち撮影レンズ鏡筒17のズームダウン動作を
行なう場合には、付勢ばね53dの力量から符号PBa
によって示される力量を減じた力量が斜歯ギアー53に
働いた状態で、斜歯ギアー53が平ギアー54へ向けて
当接していることになる。
【0132】このことから、斜歯ギアー53が平ギアー
54へ向けて当接する力量は、ズームアップ時における
力量比べてズームダウン時における力量の方が若干弱い
力量となっていることがわかる。
【0133】即ち、ズームアップ動作を行なうように斜
歯ギアー53を回転させているときに、例えば撮影レン
ズ鏡筒17の繰り出し動作を阻止する外力が生じること
によって過負荷クラッチ装置39が作用すると、クラッ
チ部53e・54eの係合状態が解除されることにな
る。このときの係合状態を解除させるための力量(クラ
ッチ係脱力量という)は、ズームダウン動作時のクラッ
チ係脱力量に比較して大きくなることを意味する。
【0134】したがって、クラッチ部53e・54eに
おけるそれぞれ二つの斜面形状部を同一の形状に設定し
た場合には、ズームアップ時のクラッチ係脱力量よりも
ズームダウン時のクラッチ係脱力量の方が若干少ない力
量でクラッチ部の係合状態を解除することができるとい
う関係が成り立つ。
【0135】そこで、本実施形態の過負荷クラッチ装置
39においては、ズームアップ時とズームダウン時とで
略同様の力量が働いたときに係合状態の解除がなされる
ように、両クラッチ部53e・54eのそれぞれ二つの
斜面形状部の角度を異なるように設定している。
【0136】このように構成された本実施形態の過負荷
クラッチ装置39の作用は、次の通りである。即ち、上
述したようにモータ50が所定方向に回動し、その駆動
力がピニオンギアー50a・ギアー列51・Zギアー5
2へと伝達されて、このZギアー52の斜歯ギアー部5
2bが所定方向に回転し、この斜歯ギアー部52bに噛
合する斜歯ギアー53が同方向に回動を始める。
【0137】通常の状態では、斜歯ギアー53は、付勢
ばね53dの付勢力によって平ギアー54の側に向けて
付勢されており、斜歯ギアー53のクラッチ部53eと
平ギアー54のクラッチ部54eとは係合状態にある。
したがって、平ギアー54もまた斜歯ギアー53に従動
し同方向に回転する。そして、モータ50からの駆動力
は、上述した通りに所定の駆動力伝達経路を介して撮影
レンズ鏡筒17等の各構成ユニット又はフイルム給送を
行なう各構成部材へと伝達される。
【0138】ここで、モータ50からの駆動力が撮影レ
ンズ鏡筒17などの各構成ユニットへと伝達されている
状態にある場合であって、撮影レンズ鏡筒17を駆動さ
せて変倍動作を行なう場合を考える。
【0139】上述したように、撮影レンズ鏡筒17の変
倍動作は、焦点距離切換操作部材29の操作によって行
なわれる。本カメラ1の使用者が焦点距離切換操作部材
29を操作すると、所定の指示信号が発生し、これを受
けてモータ50の回転駆動が実行される。このモータ5
0の駆動力によって撮影レンズ鏡筒17がズームアップ
動作又はズームダウン動作を実行しているときに、当該
撮影レンズ鏡筒17の変倍動作、即ち繰り出し動作又は
繰り込み動作を阻止する外力が生じると、過負荷クラッ
チ装置39が作用する。
【0140】つまり、撮影レンズ鏡筒17の変倍動作が
実行されている時には、互いに当接し係合状態にある斜
歯ギアー53と平ギアー54とは、共に同方向に一体的
に回転している状態にある。このとき、撮影レンズ鏡筒
17に対してその動作を阻害する外力が働くと、平ギア
ー54の回転が阻止されることになる。つまり、平ギア
ー54の回転が減速又は停止させられることになる。そ
して、撮影レンズ鏡筒17の変倍動作を阻止する外力が
解除されない限り、平ギアー54は停止状態が維持され
ることになる。しかし、斜歯ギアー53は、モータ50
からの駆動力によって回転を継続しようとする。つま
り、両者の回転速度が異なる状態になる。
【0141】これによって、平ギアー54よりも高速で
回転する斜歯ギアー53のクラッチ部53eの斜面形状
部が、停止又は減速されることによってより低速で回転
する平ギアー54のクラッチ部54eの斜面形状部に沿
って移動する。そして、両クラッチ部53e・54eの
係合状態(駆動力伝達状態)は、付勢ばね53dの付勢
力に抗して解除され互いに離脱することになる。これに
より、駆動力が伝達されない状態、即ち非伝達状態にな
る。この場合においても、モータ50の回転は継続し得
る状態にある。したがって、駆動力伝達経路の途上の構
成部材を破損したり、モータ50の焼損等を防ぐことが
できる。そして、このような状態になったときには、本
カメラ1の使用者は、焦点距離切換操作部材29による
変倍操作を停止して、モータ50の回転を停止させる。
すると、斜歯ギアー53のクラッチ部53eと平ギアー
54のクラッチ部54eとの係合状態は、付勢ばね53
dの付勢力によってに復帰し得る状態になる。
【0142】このような状態において、撮影レンズ鏡筒
17の変倍動作を阻止する外力を解除し、再度焦点距離
切換操作部材29を操作してモータ50の回転駆動を開
始させる。すると、斜歯ギアー53のクラッチ部53e
と平ギアー54のクラッチ部54eとは、若干のモータ
50の回転によって確実に係合状態となり、当該モータ
50の駆動力は、以後支障なく所定の構成部材へと伝達
されることになる。
【0143】以上説明したように上記一実施形態によれ
ば、過負荷クラッチ装置39において、互いに当接する
二つのクラッチ部53e・54eの形状を工夫すること
により、斜歯ギアー53の回転方向によらず、いずれの
場合にも、略同様の力量が働いたときに、クラッチ部5
3e・54eの係脱が行われるようにすることができ
る。
【0144】なお、本実施形態においては、撮影レンズ
鏡筒17の変倍動作時の繰り込み・繰り出し動作時に、
撮影レンズ鏡筒17に対して外力が加わって過負荷クラ
ッチ装置39が作用する場合を考慮している。この場合
において、撮影レンズ鏡筒17が繰り込まれるときに、
その動作を阻止し得る程の外力が加えられるような機会
は少ないものと考えられる。したがって、このような場
合には、過負荷クラッチ装置39を作用させないような
設定としてもよい。即ち、図7の符号PB方向への駆動
力が働く場合には、過負荷クラッチ装置39を作用させ
ないように、クラッチ部53e・54eの一方の斜辺を
急角度(例えば直角度(90度))に設定しても実用上
問題は生じない。
【0145】[付記]上記発明の実施形態により、以下
のような構成の発明を得ることができる。
【0146】(1) 斜歯歯車を有し回転自在に設けら
れる第1の回転部材と、上記第1の回転部材の回転軸と
同一軸上に回転自在に設けられる第2の回転部材と、上
記第1の回転部材と上記第2の回転部材とを軸方向に沿
って互いに当接させるために上記第1の回転部材と上記
第2の回転部材とのそれぞれに設けられた係合離脱当接
部が当接するように付勢する付勢手段と、上記第1の回
転部材と上記第2の回転部材とが互いに一体的となって
正逆方向への回転駆動力を伝達し得る通常の伝達状態
と、上記第1の回転部材と上記第2の回転部材の一方に
所定の回転トルク以上の過負荷が作用したときに、上記
第1の回転部材と上記第2の回転部材とが別体となって
互いが相対的に回転し回転駆動力が伝達されない非伝達
状態とを切り換えるクラッチ機構と、を具備し、上記ク
ラッチ機構は、非伝達状態となる際の所定の回転トルク
の過負荷を設定する際に、上記係合離脱当接部のそれぞ
れの形状が回転方向によってそれぞれ設定されている過
負荷クラッチ装置。
【0147】(2) 付記(1)に記載の過負荷クラッ
チ装置において、上記係合離脱当接部は、上記斜歯歯車
の回転により生じる回転軸方向への力量の影響が回転方
向によって異なることを考慮して、その形状が設定され
ている過負荷クラッチ装置。
【0148】(3) 付記(1)に記載の過負荷クラッ
チ装置において、上記係合離脱当接部は、上記第1の回
転部材の回転周囲にわたって連続して形成された凸形状
部及び凹形状部と、当該凸形状部と凹形状部との間を結
ぶ斜面形状部とからなる第1の係合部と、上記第1の係
合部に係合するように上記第2の回転部材の回転周囲に
わたって連続して形成された凸形状部と凹形状部と、当
該凸形状部と凹形状部との間を結ぶ斜面形状部とからな
る第2の係合部とを有していて、上記斜歯歯車の回転に
より生ずる回転軸方向への駆動力による影響が回転方向
により異なることを考慮して、上記第1の回転部材及び
上記第2の回転部材の上記斜面形状部の傾斜が回転方向
によってそれぞれ設定されている過負荷クラッチ装置。
【0149】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、駆動
力伝達装置の駆動力伝達経路の途上に設けられる過負荷
クラッチ装置の入出力軸の一部に斜歯歯車が利用される
場合において、所定の回転トルクの過負荷が生じたとき
には、入出力軸の回転方向によらず作用するようにした
過負荷クラッチ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の過負荷クラッチ装置を含
む駆動力伝達装置を備えたカメラの概略を示す外観斜視
図。
【図2】図1のカメラの正面側から見た場合における内
部構成部材の配置を示す要部部材配置図。
【図3】図1のカメラにおける駆動力伝達装置の一部を
示し、フイルム給送動作を行なうための駆動力伝達経路
を構成する構成部材と駆動力伝達経路を切り換えるため
の駆動力伝達経路切換手段のみを取り出して示すカメラ
の底面側から見た際の平面図。
【図4】図1のカメラの過負荷クラッチ装置と、この過
負荷クラッチ装置の近傍に配設される構成部材のみを取
り出して示す要部分解斜視図。
【図5】図1のカメラにおける過負荷クラッチ装置を拡
大して示す要部分解斜視図。
【図6】図1のカメラにおける過負荷クラッチ装置の縦
断面図(図5のD−D線に沿う断面図)。
【図7】図1のカメラにおける過負荷クラッチ装置のク
ラッチ部近傍を拡大して示す要部展開図。
【符号の説明】
1……カメラ 16……閃光発光装置 17……撮影レンズ鏡筒 17b……ギアー部 17c……ヘリコイド(撮影レンズ鏡筒側) 37……固定枠 37a……ヘリコイド(固定枠側) 38……オサエ板部材 39……過負荷クラッチ装置 50……モータ(駆動源) 50a……ピニオンギアー 51……ギアー列(伝達歯車列) 52……Zギアー(伝達歯車列) 52a……平ギアー部(Zギアー;伝達歯車列) 52b……斜歯ギアー部(Zギアー;伝達歯車列) 53……斜歯ギアー(第1の回転部材;過負荷クラッチ
装置) 53a……斜歯ギアー部(斜歯歯車) 53c……支持軸 53d……付勢ばね(付勢手段) 53e……クラッチ部(第1の回転部材側;係合離脱当
接部) 53f……フランジ部(支持軸) 53g……溝部(支持軸) 53h……内壁面(第1の回転部材) 54……平ギアー(第2の回転部材;過負荷クラッチ装
置) 54a……平ギアー部 54e……クラッチ部(第2の回転部材側;係合離脱当
接部) 55……撮影レンズ鏡筒駆動歯車 56……位相連結歯車 57……リングギアー(ファインダ装置駆動歯車) 58……閃光発光装置突没歯車(閃光発光装置駆動歯
車) 69……閃光発光装置駆動機構 76……切換プランジャ装置(駆動切換機構) 76a……プランジャ鉄芯(切換プランジャ装置) 76b……コイル(切換プランジャ装置) 77……切換レバー(駆動力伝達経路切換手段) 95……駆動力伝達経路切換手段(駆動切換機構)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年7月2日(2001.7.2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】固定歯車71は、ファインダ装置26の内
部の固定部材(図示せず)に回動自在に配設される二段
ギアー72の大ギアー72aに噛合しており、この二段
ギアー72の小ギアー72bは、ファインダ装置26の
内部において回動自在に配設されるファインダカムギア
ー73に噛合している。このファインダカムギアー73
には、所定のカム手段(図示せず)が形成されていて、
ファインダ装置26の内部に配設される複数のファイン
ダ光学系の一部を駆動し、必要に応じて所定の方向(当
該ファインダ光学系の光軸に沿う方向)に所定量だけ移
動させることができるようになっている。このようにし
て、平ギアー54を回動させるモータ50からの駆動力
は、リングギアー57・固定歯車71を介してファイン
ダ装置26へと伝達され、当該ファインダ装置26にお
いて、二段ギアー72・ファインダカムギアー73を回
動させることでファインダ光学系が駆動するようになっ
ている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 斜歯歯車を有し回転自在に設けられる
    第1の回転部材と、 上記第1の回転部材の回転軸の同軸上に回転自在に設け
    られる第2の回転部材と、 上記第1の回転部材と上記第2の回転部材とが軸方向に
    当接するように上記第1の回転部材と上記第2の回転部
    材とのそれぞれに設けられた係合離脱当接部と、 上記第2の回転部材に対して上記第1の回転部材を相対
    的に回転軸方向に沿って互いの係合離脱当接部が当接す
    る方向に付勢する付勢手段と、 上記第1の回転部材と上記第2の回転部材とが互いに一
    体的に正逆両方向に回転して駆動力を伝達し得る通常の
    伝達状態と、上記第1の回転部材と上記第2の回転部材
    の一方に所定の回転トルク以上の過負荷が作用した場合
    には、上記第1の回転部材と上記第2の回転部材とが別
    体となって相対的に回転して駆動力が伝達されない非伝
    達状態とを切り換えるクラッチ機構と、 を具備し、 上記クラッチ機構は、非伝達状態となる際の所定の回転
    トルクの過負荷を回転方向によって設定する際に、上記
    係合離脱当接部のそれぞれの形状が回転方向に応じて設
    定されていることを特徴とする過負荷クラッチ装置。
  2. 【請求項2】 上記クラッチ機構は、非伝達状態とな
    る際の所定の回転トルクの過負荷が回転方向によって同
    一となるように設定する際に、上記係合離脱当接部のそ
    れぞれの形状を回転方向によって異なる形状に設定され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の過負荷クラッ
    チ装置。
  3. 【請求項3】 上記係合離脱当接部は、上記斜歯歯車
    の回転により生じる回転軸方向への力量の影響が回転方
    向によって異なることを考慮して、その形状が設定され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の過負荷クラッ
    チ装置。
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