JPH11326994A - カメラ - Google Patents
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- JPH11326994A JPH11326994A JP10124690A JP12469098A JPH11326994A JP H11326994 A JPH11326994 A JP H11326994A JP 10124690 A JP10124690 A JP 10124690A JP 12469098 A JP12469098 A JP 12469098A JP H11326994 A JPH11326994 A JP H11326994A
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- Blocking Light For Cameras (AREA)
- Exposure Control For Cameras (AREA)
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Abstract
ちいち撮影者が目で確認しながら、好みの位置に手動で
フィルタを回転させなければならず、面倒である。 【解決手段】 カメラボディ部1aとレンズ鏡筒部と1
bを有して構成されるカメラにおいて、カメラボディ部
に、レンズ鏡筒部からのレンズ光路内に位置する軸(例
えば、レンズ鏡筒部の光軸と略平行な軸)を中心に回転
可能な光学フィルタ3と、電動モータ等を駆動源9とし
て光学フィルタを回転駆動するフィルタ回転手段とを,
12,13,4aを収容させる。
Description
フィルタを内蔵したカメラに関するものである。
を通った光をファインダに導いているため、偏光フィル
タ等を用いる場合、撮影レンズの先端に設けられためね
じに偏光フィルタ等の取付け部のおねじを螺合固定す
る。そして、撮影者はカメラのファインダを覗きながら
手動にて偏光フィルタ等を撮影レンズの光軸と平行な軸
を中心に回転させ(偏光フィルタ等の一部のフィルタ
は、上記取付け部に対して回転可能な構造となってい
る)、所望のフィルタ効果が得られるようファインダ画
面を目で確認し、偏光フィルタ等の回転位置を合わせて
撮影していた。
るため、特開平8−334809号公報には、内蔵され
たフィルタの撮影レンズ光路内外への進退を電動で行う
ようにしたカメラが提案されている。
ビデオカメラ用交換レンズ等のレンズ鏡筒に偏光フィル
タを2枚配置し、一方をアクチュエータで回転させるこ
とにより交換レンズ(特にミラーレンズ)の光量調節を
連続的に行う技術が提案されている。
ンズの光軸とファインダの光軸が別であるため、撮影レ
ンズを通った光を観察できず、撮影レンズの先端に取り
付けられた偏光フィルタ等の効果をファインダを通して
は確認できない。このため、撮影者は偏光フィルタ等の
回転枠に設けられた指標により回転位置を目測にて合わ
せ、撮影していた。
は、撮影レンズとファインダ双方の前面に偏光フィルタ
を同期回転可能に設け、撮影者が撮影レンズ側の偏光フ
ィルタを手動にて回転させれば、ファインダ側の偏光フ
ィルタも同じ向きを保ち同期して回転し、撮影時の偏光
フィルタの効果をファインダを通して目で確認できるレ
ンズシャッタカメラが提案されている。
TTL一眼レフカメラでは、偏光フィルタ等のフィルタ
効果をファインダを通していちいち撮影者が目で確認し
ながら、好みの位置に手動で偏光フィルタ等を回転させ
なければならず、面倒であるという不都合があった。し
かも、撮影者は最もフィルタ効果の高い位置に偏光フィ
ルタ等の回転位置を合わせたつもりでも、若干のずれが
生じてしまい、フィルタ効果を最大限生かせないという
不都合があった。
(例えば、被写体低輝度時、逆光等の偏光フィルタ効果
が少ない時、或いは通常の閃光発光撮影で偏光フィルタ
等により発光光量をロスする時など)には、撮影者が自
ら判断していちいち偏光フィルタ等を手で取り外さなけ
ればならない。また逆に、急に偏光フィルタ等を必要と
する撮影時には、フィルタケースに仕舞ってある偏光フ
ィルタ等を取り出して撮影レンズに手でいちいち装着し
なければならず、非常に面倒である。したがって、速写
性に劣り、シャッタチャンスを逃してしまうという大き
な不都合があった。
や特開平5−34116号公報にて提案されたカメラ等
では、たとえ偏光フィルタ等の着脱が内蔵偏光フィルタ
等の電動進退で可能であっても、偏光フィルタ等が必要
か否かは撮影者が判断して、手動スイッチを操作して行
わなければならず、面倒であった。その上、偏光フィル
タ等の電動進退機構がレンズ鏡筒に設けられると、電動
進退機構のスペースに加え、フィルタを光路中から完全
に逃がすための退避スペースも光軸と垂直方向に必要と
なる。このため、円筒形の鏡筒の一部が大きく突出して
しまい、デザイン的に破綻してしまうという不都合があ
った。
提案されているように、フィルタの機構を交換レンズ側
に設けてしまうと、同じフィルタ効果を得るために、T
TL一眼レフカメラシステムの各交換レンズに個別に合
わせた大きさの同様なフィルタ機構が必要となり、シス
テムとしてコストアップとなる不都合があった。
は、TTL測光ではなく、外部測光を採用しているた
め、偏光フィルタ等を使用した場合、実際にフィルムに
露光される露出は偏光フィルタ等を通過して減光したも
のであるのに対し、カメラの測光値は通常のままのた
め、露出補正をしないと撮影された写真が露出不足にな
ってしまうという不都合があった。
は、TTL測距ではなく、外部測距を採用しているた
め、仮に撮影レンズの前側を除く撮影レンズの光路内に
フィルタを挿入すると、光路長変化により、結像位置が
フィルタを挿入しない場合と異なってしまうため、外部
測距装置で得られた測距データのまま自動焦点調節した
のではピントがずれてしまうという不都合があった。
ッタカメラに係わらず、主に平面被写体(特に平滑面を
有している被写体)を閃光発光させて近接撮影を行う場
合、ストロボ等の閃光発光装置から出た光が被写体によ
り反射され、撮影レンズ内に入り、ハイライトグレアが
生じ、被写体が鮮明に写らないという不都合があった。
ィルタ回転操作を行う必要なく所望のフィルタ効果が得
られ、しかも適正露出が得られるようにしたカメラを提
供することを第1の目的とする。
ルタ着脱操作を行う必要なくフィルタのレンズ光路に対
する進退を行うことができ、しかもコンパクトでデザイ
ン上支障が生じないカメラを提供することを第2目的と
する。
ことなくフィルタの回転とフィルタのレンズ光路に対す
る進退とを行わせて適正露出を得ることができるように
したカメラを提供することを第3の目的とする。
光撮影において、面倒な手動操作を行うことなくフィル
タの回転やフィルタのレンズ光路に対する進退を行わせ
て露出不足やエネルギの無駄を防止できるようにしたカ
メラを提供することを第4の目的とする。
おいて、面倒な手動操作を行うことなくフィルタの回転
やフィルタのレンズ光路に対する進退を行わせて、閃光
の反射による不都合を抑えられるようにしたカメラを提
供することを第5の目的とする。
タを挿入して撮影した時に、被写体のピントがずれない
ようにしたカメラを提供することを第6の目的とする。
め、本願第1の発明では、カメラボディ部とレンズ鏡筒
部とを有して構成されるカメラにおいて、カメラボディ
部に、レンズ鏡筒部からのレンズ光路内に位置する軸
(例えば、レンズ鏡筒部の光軸と略平行な軸)を中心に
回転可能な光学フィルタと、電動モータ等を駆動源とし
て偏光フィルタ等の光学フィルタを回転駆動するフィル
タ回転手段とを収容している。
ることにより面倒な手動によるフィルタ回転操作を不要
とし、しかもレンズ光軸に垂直な方向にスペースを取り
易いカメラボディ部にフィルタとフィルタ回転手段とを
設けることによりカメラシステムのコストアップやデザ
イン上の破綻をきたすことがないようにしている。
学フィルタを通して被写界輝度を測定する測光手段と、
この測光手段による測光結果に応じて光学フィルタの目
標回転位置を設定し、フィルタ回転手段を作動させて光
学フィルタを目標回転位置に回転させる制御手段とを設
けるのが望ましい。
回転させて測光手段による測光を行わせ、測光結果が最
小値となったときの光学フィルタの回転位置を目標回転
位置として設定させる。また、光学フィルタの効果度を
選択的に設定するためのフィルタ効果設定手段を設ける
とともに、制御手段に、光学フィルタを回転させて測光
手段による測光を行わせ、測光結果が最大値および最小
値となったときの光学フィルタの回転位置に基づいてフ
ィルタ効果設定手段により設定されたフィルタ効果度に
応じた光学フィルタの目標回転位置を設定させる。
る位置に自動的にフィルタを回転させることが可能とな
り、容易に適正露出を得ることが可能になる。
部とレンズ鏡筒部とを有して構成されるカメラにおい
て、カメラボディ部に、レンズ鏡筒部からのレンズ光路
に対して光学フィルタを進退移動させるフィルタ進退手
段と、上記レンズ光路内に進入した光学フィルタをこの
光路内に位置する軸を中心に回転駆動するフィルタ回転
手段とを収容している。
ルタ回転手段を設けることにより面倒な手動によるフィ
ルタ着脱操作やフィルタ回転操作を不要とし、しかもレ
ンズ光軸に垂直な方向にスペースを取り易いカメラボデ
ィ部にフィルタとフィルタ進退手段とフィルタ回転手段
とを設けることによりカメラシステムのコストアップや
デザイン上の破綻をきたすことがないようにしている。
タ回転手段とにそれぞれ駆動源を設けてもよいが、両手
段の駆動源を共用して、この駆動源の駆動力を両手段に
選択的に伝達する遊星機構等の駆動力切換手段を設けれ
ば、よりコストダウンを図れるとともにコンパクトなカ
メラを実現することが可能になる。
学フィルタを通じて被写界輝度を測定する測光手段と、
この測光手段による測光結果に応じてフィルタ進退手段
を作動させる制御手段とを設けるのが望ましい。
段により光学フィルタを回転させて測光手段による測光
を行わせ、測光結果の最大値および最小値の差が所定値
より小さいときはフィルタ進退手段により光学フィルタ
を上記レンズ光路外に退避させる。
ときには自動的にフィルタをレンズ光路外に退避させる
ことができるので、フィルタによって減光される分の露
光可能な光量を無駄にするのを確実になくすることが可
能になる。
状態であると判別したときに、フィルタ進退手段により
光学フィルタを上記レンズ光路外に退避させる。
影のときに、自動的にフィルタをレンズ光路外に退避さ
せることができるので、フィルタによって減光される分
の露光可能な光量を無駄にするのを確実になくすること
が可能になる。
入した光学フィルタをフィルタ回転手段により回転させ
て測光手段による測光を行い、測光結果の最大値が所定
値よりも小さいときはフィルタ進退手段により光学フィ
ルタを上記レンズ光路外に退避させる。
に、フィルタを用いた撮影によって露出不足となるのを
確実に防ぐことが可能になる。
ズ光路に対して光学フィルタを進退移動させるフィルタ
進退手段と、光学フィルタを通じて被写界輝度を測定す
る測光手段と、この測光手段による測光結果が所定値よ
りも小さいときにフィルタ進退手段により光学フィルタ
をレンズ光路から退避させる制御手段とを設けている。
に、フィルタを用いた撮影によって露出不足となるのを
確実に防ぐことが可能になる。
を発光させて近接撮影以外の撮影を行うときに、制御手
段に、フィルタ進退手段により光学フィルタをレンズ光
路から退避させるようにしている。
分の閃光光量ロスで露出不足となったりエネルギの無駄
となったりするのを確実に防ぐことが可能になる。
撮影可能なレンズと、このレンズの光路に対して偏光フ
ィルタを進退移動させるフィルタ進退手段と、閃光発光
手段と、近接撮影時において閃光発光手段を発光させる
場合に、フィルタ進退手段により偏光フィルタを上記レ
ンズ光路内に進入させる制御手段とを設けている。
発光させる場合に、フィルタ進退手段により偏光フィル
タを上記レンズ光路内に進入させるとともにフィルタ回
転手段により偏光フィルタを閃光発光による被写界から
の反射光をカットする位置に回転させるようにしてもよ
い。
光がレンズ光路内に進入するのをフィルタによって抑
え、良好な近接閃光撮影を行うことが可能になる。
ンズの光路に対して進退可能な光学フィルタと、被写体
に対する測距結果に応じてレンズの焦点合わせ駆動を行
う焦点調節手段と、光学フィルタの上記光路に対する進
退状態に応じて同一距離にある被写体に対する測距結果
を異ならせる測距手段とを設けている。
させた状態で撮影する時に、フィルタが退避した状態で
の測距結果を補正するなどして測距結果を適切に変える
ことにより、被写体に対するピントずれを確実に防止し
ている。
は、本発明の第1実施形態であるレンズシャッタカメラ
を示している。なお、図1はレンズシャッタカメラを上
方から見たときの要部構成図、図2はレンズシャッタカ
メラの外観斜視図、図3は要部斜視図であり、フィルタ
が撮影レンズの光路内に進入した状態を表す。また、図
4は要部斜視図で、フィルタが撮影レンズの光路外に退
避した状態を表す。さらに、図5は構成要素を表すブロ
ック図であり、図6および図7は作動フローチャートで
ある。
カメラであり、図3及び図4に示す要部構成が全て収容
されたカメラボディ部1aと、撮影レンズ2の一部が収
容されたレンズ鏡筒部1bとから構成されている。2は
近接(マクロ)撮影が可能な撮影レンズで、3は偏光フ
ィルタ(請求の範囲にいう光学フィルタ)である。
固定保持している。このフィルタ保持枠4は、外周前側
(被写体側)にて撮影レンズ2の光軸と平行な軸を中心
に回転可能にフィルタ支持部材5に支持されており、外
周後側(フィルム面側)には回動力を受けるギヤ(以
下、フィルタギヤという)4aが設けられている。
退ガイド部であり、この進退ガイド部5aには、不図示
のカメラ本体に植設されたフランジ付きの2本のガイド
ピン6と嵌合する長孔5bが形成されている。フィルタ
支持部材5は、これらガイドピン6と長孔5bとの嵌合
により光軸垂直方向(カメラの左右方向)にスライド可
能に、しかもガイドピン6のフランジ6aと不図示のカ
メラ本体により僅かの隙間をもって挟まれることにより
光軸方向の規制を受けて、カメラ本体に支持されてい
る。
5aの上端に設けられたラックギヤ、5dはフィルタ支
持部材5の進退ガイド部5aの下端に設けられたばね掛
け、7aはカメラ本体に設けられたばね掛けである。7
bはカメラ本体に設けられたストッパであり、図3に示
すように、これにフィルタ支持部材5の進退ガイド部5
aの右端5eが当接することにより、偏光フィルタ3の
回転中心と撮影レンズ2の光軸とがほぼ一致するように
なっている。
d,7aの間に掛けられ、図3の状態で進退ガイド部5
aの右端5eとストッパ7bとを当接させるように張力
を発生している。
ィルタ駆動モータという)であり、カメラ本体に固定さ
れている。10はモータウォームギヤ、11は大ギヤが
モータウオームギヤ10と噛合う斜歯ギヤ11aと小ギ
ヤ11bからなる第1二段ギヤである。12は第2二段
ギヤで、大ギヤ12aが小ギヤ11bと噛合い、小ギヤ
12bが太陽ギヤとなって遊星ギヤ13と噛合う。
ギヤ12bの回りに公転可能に保持する。15はアイド
ラギヤで、遊星ギヤ13とフィルタギヤ4aとの間を繋
ぐ。なお、ギヤ11,12,15はカメラ本体に回転可
能に取り付けられている。また、フィルタ駆動モータ9
の正転・逆転により、遊星ギヤ13は太陽ギヤ12bの
回りを時計回り方向又は反時計回り方向に公転して、ア
イドラギヤ15又はラックギヤ5cに噛合い、これらに
偏光フィルタ3の回転や撮影レンズ2の光路内外への進
退動作のための駆動力を伝達する。
11,12,13、遊星アーム14、アイドラギヤ15
およびフィルタギヤ4aは、請求の範囲にいうフィルタ
回転手段を構成する。また、ラックギヤ5c,引っ張り
コイルばね8,フィルタ駆動モータ9,ギヤ10,1
1,12,13および遊星アーム14は、請求の範囲に
いうフィルタ進退手段を構成する。
(フィルタギヤ4aの後)に偏光フィルタ3の回転軸と
同心に固定されている。この位相板16は、偏光フィル
タ3の光路を遮らないようにリング形状に形成されてい
る。また、位相板16はリスフィルム等の薄いフィルム
からなり、このフィルム上に透光部と遮光部の連続パタ
ーンが形成されて構成されている。さらに、図4に示す
16aは、他の透光部よりも大きい位相で形成された初
期位置用透光部である。
光軸の真上に設けられたフォトインタラプタであり、偏
光フィルタ3の回転によりフォトインタラプタ17内に
位相板16の透光部が位置したときに信号を出力し、位
相板16の遮光部が位置したときに信号出力を停止す
る。これにより、偏光フィルタ3の回転角度に応じたパ
ルス信号が形成され、初期位置からのパルス信号数を図
5に示す制御回路32によってカウントすることによ
り、偏光フィルタ3の回転位置を割出すことができる。
PC)である。測光センサ19は、センサ受光面の中央
と外周の出力を分離して検知できる逆光検知機能を有し
ており、図5に示すように測光IC19と一体化されて
いる。測光レンズ18および測光センサ19は偏光フィ
ルタ3の直後(フィルム面側)に配置され、偏光フィル
タ3を通過した被写界光を測ることができる。なお、本
カメラでは、撮影画面(水平方向に長く、垂直方向に短
い長方形画面)に影響の少ないレンズ2aの上側をカッ
トして測光センサ19の配置スペースを確保しており、
測光レンズ18および測光センサ19は不図示の遮光筒
により撮影光及び測光への悪影響が生じないようになっ
ている。
フィルタ3が撮影レンズ光路内へ進入したときにOF
F、光路外へ退避したときにONとなる。
したプログラム式レンズシャッタで、偏光フィルタ3の
後ろ(フィルム面側)で測光センサ19への光路を遮ら
ないよう配置されている。
面に設けられたフィルタ効果設定ダイヤルであり、これ
を撮影者が回転させることにより、偏光フィルタ3の効
果を選択的に設定できるようになっている。具体的に
は、偏光フィルタ3を撮影レンズ光路外に退避させるO
FFポジション、偏光フィルタ3を撮影レンズ光路内に
進入させるとともに最大フィルタ効果を得る回転位置に
セットするMAXポジション、最小フィルタ効果を得る
回転位置にセットするMINポジション、最大と最小の
半分となるフィルタ効果を得る回転位置にセットする1
/2ポジション、最大と最小の4分の1となるフィルタ
効果を得る回転位置にセットする1/4ポジション、最
大と最小の4分の3となる回転位置にセットする3/4
ポジションに設定可能である。
わせる指標、24はファインダ対物窓、25はオートフ
ォーカス投光窓、26はオートフォーカス受光窓、27
はストロボ発光窓、28はレリーズボタン、29はフィ
ルム巻取りスプール、30はフィルム、31はフィルム
パトローネである。
る制御回路(CPU)であり、偏光フィルタ3を回転さ
せながら測光センサ19により測光した測光値に基づい
て各種演算をする演算機能や、特定のフィルタ回転位置
等を記憶するメモリ機能等を有する。
置検出素子(PSD)等の測距センサで、不図示の投光
素子(iRED等)から投じられた赤外光の被写体から
の反射光を受けて受光位置に応じた信号を出力する。制
御回路32は測距センサ33からの信号に基づいて被写
体距離を演算し、不図示のレンズ駆動モータを作動させ
て焦点調節用レンズ2bを動かし、焦点調節を行う。な
お、測距センサ33、制御回路32およびレンズ駆動モ
ータにより請求の範囲にいう焦点調節手段が構成され
る。
めのモータ駆動回路、35はストロボを発光させるため
の高電圧を作り出すストロボ回路である。36はストロ
ボ発光部であり、発光管と反射笠とから構成されてい
る。
び図7のフローチャートに沿って説明する。なお、これ
らの図のフローチャートにおいて、丸囲みの数字を付し
た部分は互いにつながっていることを示している。
イッチをONすると、カメラに電源が供給され、撮影レ
ンズ2が所定位置に繰り出され、撮影準備初期状態とな
る。
フィルタ効果設定ダイヤル22の設定状態を検出し、こ
れがOFFポジションであればステップ3へ進み、MA
X,3/4,1/2,1/4,MINポジションのいず
れかであればステップ16に進む。
フィルタ進退検知スイッチ20の状態を検出し、偏光フ
ィルタ3が確実に撮影レンズ光路外へ退避している(図
4の状態)か否かをチェックする。スイッチ20がON
であれば、偏光フィルタ3の退避を確認してステップ7
へ進む。スイッチ20がOFFであれば、偏光フィルタ
3が撮影レンズ光路内に進入している(図3の状態)と
判断し、ステップ4へ進む。
モータ駆動回路34へフィルタ駆動モータ9を逆転させ
るよう指令を送り、フィルタ駆動モータ9を逆転させ
る。モータ9の動力はモータウオームギヤ10を介し
て、図3の状態から第1二段ギヤ11を時計回り方向
に、第2二段ギヤ12を反時計回り方向に回転させ、遊
星ギヤ13を太陽ギヤ12bの周りにて反時計回り方向
に公転させる。このため、今までアイドラギヤ15に噛
合っていた遊星ギヤ13は、ラックギヤ5cに噛合い、
引っ張りコイルばね8の張力に抗してフィルタ支持部材
5を偏光フィルタ3が撮影レンズ光路外へ完全に退避す
る位置(図4の状態)に移動するまで回転する。
再びフィルタ進退検知スイッチ20の状態を検出し、偏
光フィルタ3が確実に撮影レンズ光路外へ退避した(図
4の状態)か否かをチェックする。スイッチ20がON
であれば、偏光フィルタ3の退避を確認してステップ6
へ進む。スイッチ20がOFFであれば、まだ偏光フィ
ルタ3が撮影レンズ光路外に退避していないと判断し、
ステップ4を繰り返す。
モータ駆動回路34へフィルタ駆動モータ9を停止させ
るよう指令を送り、フィルタ駆動モータ9を停止させ
る。ここでフィルタ支持部材5には引っ張りコイルばね
8により常に撮影レンズ光路内へ進入させるような張力
が働くが、ラックギヤ5cから遊星ギヤ13、第2二段
ギヤ12、第1二段ギヤ11およびモータウオームギヤ
10へと増速方向の噛合いで増速最終段がウオームギヤ
となっているため、ばね8の張力では逆転することはな
く、図4の状態で保持される。
りこれらギヤの噛合いがはずれてしまう惧れを考慮する
なら、フィルタ支持部材5の進退ガイド部5aを図4の
状態で係止保持し、フィルタ駆動モータ9の正転で係止
解除するような係止機構を設けてもよい。次にステップ
7へ進む。
カメラのレリーズボタン28が第1ストロークまで押さ
れてSW−1がONしたか否かを判別する。ONであれ
ばステップ8へ進む。SW−1がOFFであればステッ
プ44まで飛ぶ。
測光ICと一体化された測光センサ19からの測光出力
を取り込み、AE測光演算を行い露光制御値を決定す
る。
投光素子iRED(不図示)を点灯させて被写体へ投光
させ、被写体からの赤外線反射光を受けた測距センサ
(PSD)33からの出力を取り込み、AF測距演算を
行って焦点合わせのための撮影レンズ駆動量を決定す
る。
ロボモード設定手段によりストロボオートモードが選択
された場合、ステップ8でのAE測光演算によりストロ
ボ発光の必要のある被写体低輝度と判断した場合および
ストロボモード設定手段によりストロボ強制発光が選択
された場合は、制御手段32はストロボ発光すると判断
し、ステップ36へ進む。ストロボが発光しないと判断
した場合はステップ11へ進む。
は、カメラのレリーズボタン28が第2ストロークまで
押されてSW−2がONしたか否かを判別する。ONで
あればステップ12へ進む。SW−2がOFFであれば
ステップ2へ戻る。
は、ステップ9のAF測距演算結果による撮影レンズ駆
動量に基づいて撮影レンズ2(焦点調節用レンズ2b)
を駆動し、焦点調節を行う。
は、ステップ8で決定された露出制御値に基づいてレン
ズシャッタ21の絞りとシャッタ秒時を制御し、露光を
行う。
は、露光終了後、焦点調節のために駆動した撮影レンズ
2を初期位置へ復帰させる。
は、フィルムを一駒巻上げ、次の撮影に備える。巻上げ
終了後はステップ2へ戻る。
は、ステップ2でフィルタ効果設定ダイヤル22がOF
F以外と判断された後、カメラのレリーズボタン28が
第1ストロークまで押されてSW−1がONしたか否か
を判別する。ONであればステップ17へ進む。SW−
1がOFFであればステップ44まで飛ぶ。
は、モータ駆動回路34へフィルタ駆動モータ9を正転
させるよう指令を送り、フィルタ駆動モータ9を正転さ
せる。初め図4の状態であった場合は、モータ9の動力
はモータウオームギヤ10を介して第1二段ギヤ11を
反時計回り方向に、第2二段ギヤ12を時計回り方向に
回転させ、遊星ギヤ13を太陽ギヤ12bの周りにて時
計回り方向に公転させる。
た遊星ギヤ13がラックギヤ5cから外れ、アイドラギ
ヤ15と噛合う。これと同時に、引っ張りコイルばね8
に引っ張られたフィルタ支持部材5は、進退ガイド部5
aの右端5eがストッパ7bに当接する位置まで移動す
る。これにより、偏光フィルタ3が撮影レンズ光路内の
所定位置へ進入するとともに、フィルタギヤ4aがアイ
ドラギヤ15と噛合って図3の状態となる(初めから図
3の状態であった場合は、前述の図4の状態からの動作
は無い)。
ルタギヤ4aを反時計回り方向に回転させる。これによ
り、フィルタギヤ4aと一体のフィルタ保持枠4に保持
された偏光フィルタ3は、撮影レンズ2の光軸とほぼ一
致する軸を中心に反時計回り方向に回転する。
は、偏光フィルタ3を回転させたまま偏光フィルタ3を
通過した被写体光を受けた測光センサ19からの測光出
力を取り込み、AE測光演算を行う。
と同時に、制御手段32は投光素子iRED(不図示)
を点灯させて被写体へ投光させ、被写体からの赤外線反
射光を受けた測距センサ(PSD)33からの出力を取
り込む。そして、撮影レンズ2内に偏光フィルタ3を挿
入した分の撮影光路長変化を考慮して、補正を加えてA
F測距演算を行い、焦点合わせのための撮影レンズ駆動
量を決定する。
8,19と同時に、制御手段32は測光センサ19から
の測光出力の最大値と最小値を検出演算すると共に、測
光出力とフォトインタラプタ17の初期位置からのパル
スのカウント数を対応付け、測光出力が最大値と最小値
を示した時の偏光フィルタ3の回転位置をそれぞれ記憶
する。
は、ストロボモード設定手段によってストロボ強制発光
が選択された場合は、ストロボが発光すると判断し、ス
テップ40へ進む。ストロボが発光しない場合はステッ
プ22へ進む。
は、ステップ18でのAE測光演算により、測光センサ
(SPC)19でセンサ受光面の中央と外周の測光出力
差が所定値より大きくなった時は、偏光フィルタの効果
の少ない逆光撮影であると判断して、ステップ4へ戻
り、偏光フィルタ3の撮影レンズ光路外への退避動作を
行う。逆光撮影でなければステップ23へ進む。
は、ステップ18でのAE測光演算により、偏光フィル
タ3の進入時の測光出力最大値が所定値Aよりも小さい
低輝度被写体撮影と判断したときは、このまま撮影する
とシャッタ露光秒時が長秒時になり手ぶれの惧れがあ
り、ストロボ発光の必要があるのでステップ4へ戻り、
偏光フィルタ3の撮影レンズ光路外への退避動作を行
う。所定値Aよりも小さくなければステップ24へ進
む。
は、ステップ18でのAE測光演算により、偏光フィル
タ3の進入時の測光出力最大値と最小値の差が所定値B
よりも小さいと判断したときは、偏光フィルタ3の効果
が少ないとしてステップ4へ戻り、偏光フィルタ3の撮
影レンズ光路外への退避動作を行う。所定値Bよりも小
さくなければステップ25へ進む。
は、フィルタ効果設定ダイヤル22の設定状態を検出
し、これがMAXポジションに設定されていればステッ
プ26へ進む。そうでなければ、ステップ27へ進む。
は、ステップ20での偏光フィルタ効果の最も大きい測
光出力が最小値を示した記憶位置に偏光フィルタ3をセ
ットするようモータ駆動回路34に制御信号を伝える。
そして、初期位置からのフォトインタラプタ17のパル
スをカウントし、所望位置が得られた時点でフィルタ駆
動モータ9の駆動を停止させる。その後ステップ11へ
進む。
は、フィルタ効果設定ダイヤル22の設定状態を検出
し、これが3/4ポジションに設定されていればステッ
プ28へ進む。そうでなければ、ステップ29へ進む。
は、ステップ20での測光出力が最小値を示した記憶位
置と測光出力が最大値を示した記憶位置との間のフィル
タ回転角度を4等分し、そのうちの最小値側に寄った偏
光フィルタ効果が2番目に大きい(フィルタ効果はMA
X−MINの3/4のイメージとなる)位置に偏光フィ
ルタ3をセットするようモータ駆動回路34に制御信号
を伝える。そして、初期位置からのフォトインタラプタ
17のパルスをカウントし、所望位置が得られた時点で
フィルタ駆動モータ9の駆動を停止させる。その後ステ
ップ11へ進む。
は、フィルタ効果設定ダイヤル22の設定状態を検出
し、これが1/2ポジションに設定されていればステッ
プ30へ進む。そうでなければステップ31へ進む。
は、ステップ20での測光出力が最小値を示した記憶位
置と測光出力が最大値を示した記憶位置との間のフィル
タ回転角度を4等分し、そのうちの偏光フィルタ効果が
中間の(フィルタ効果はMAX−MINの1/2のイメ
ージとなる)位置に偏光フィルタ3をセットするようモ
ータ駆動回路34へ制御信号を伝える。そして、初期位
置からのフォトインタラプタ17のパルスをカウント
し、所望位置が得られた時点でフィルタ駆動モータ9の
駆動を停止させる。その後ステップ11へ進む。
は、フィルタ効果設定ダイヤル22の設定状態を検出
し、これが1/4ポジションに設定されていればステッ
プ32へ進む。そうでなければ、ステップ33へ進む。
は、ステップ20での測光出力が最小値を示した記憶位
置と測光出力が最大値を示した記憶位置との間のフィル
タ回転角度を4等分し、そのうちの最大値側に寄った偏
光フィルタ効果が2番目に小さい(フィルタ効果はMA
X−MINの1/4のイメージとなる)位置に偏光フィ
ルタ3をセットするようモータ駆動回路34へ制御信号
を伝える。そして、初期位置からのフォトインタラプタ
17のパルスをカウントし、所望位置が得られた時点で
フィルタ駆動モータ9の駆動を停止させる。その後ステ
ップ11へ進む。
は、フィルタ効果設定ダイヤル22の設定状態を検出
し、これがMINポジションに設定されていればステッ
プ34へ進む。そうでなければ、ステップ35へ進む。
は、ステップ20での偏光フィルタ効果の最も小さい測
光出力が最大値を示した記憶位置に偏光フィルタ3をセ
ットするようモータ駆動回路34へ制御信号を伝える。
そして、初期位置からのフォトインタラプタ17のパル
スをカウントし、所望位置が得られた時点でフィルタ駆
動モータ9の駆動を停止させる。その後ステップ11へ
進む。
5,27,29,31,33にていずれのダイヤルポジ
ションとなっているか判別できなかった場合は、フィル
タ効果設定ダイヤル22に接触不良等の不具合が生じた
として、制御回路32からモータ駆動回路34へ制御信
号を伝え、フォトインタラプタ17のパルスを検出しな
がら偏光フィルタ3を回転初期位置に戻す。その後カメ
ラを作動禁止とする。
は、ステップ10にてストロボが発光すると判断した
後、ステップ9にて得られた測距演算値がマクロ撮影領
域に入る所定の近接距離Cよりも大きいと判断した場合
は、通常距離の撮影とみなし、ステップ37へ進む。そ
うでない場合は近接距離の撮影(マクロ撮影)と見な
し、ステップ41へ進む。
は、カメラのレリーズボタン28が第2ストロークまで
押されてSW−2がONしたか否かを判別する。ONで
あればステップ38へ進む。SW−2がOFFであれば
ステップ2へ戻る。
は、ステップ9のフローを通ってきた場合はステップ9
のAF測距演算結果による撮影レンズ駆動量に基づい
て、またステップ19のフローを通ってきた場合はステ
ップ19のAF測距演算結果による撮影レンズ駆動量に
基づいて、撮影レンズ2(焦点調節用レンズ2b)を駆
動し、焦点調節する。
は、ステップ8のフローを通ってきた場合はステップ8
で決定された露出制御値に基づいて、ステップ18のフ
ローを通ってきた場合はステップ18で決定された露出
制御値に基づいて、レンズシャッタ21の絞りとシャッ
タ秒時を制御し、ストロボを発光させ露光を行う。その
後ステップ14へ進む。
は、ステップ21にてストロボが発光すると判断した
後、ステップ19にて得られた測距演算値がマクロ撮影
領域に入る所定の近接距離Cよりも大きいと判断した場
合は、通常距離の撮影と見なし、ステップ4へ戻って偏
光フィルタ3の撮影レンズ光路外への退避動作を行わせ
る。そうでない場合は近接距離の撮影(マクロ撮影)と
見なし、ステップ41へ進む。
は、モータ駆動回路34へフィルタ駆動モータ9を正転
させるよう指令を送り、フィルタ駆動モータ9を正転さ
せる。ステップ36を経由した初め図4の状態であった
場合は、モータ9の動力はモータウオームギヤ10を介
して第1二段ギヤ11を反時計回り方向に、第2二段ギ
ヤ12を時計回り方向に回転させ、遊星ギヤ13を太陽
ギヤ12bの周りで時計回り方向に公転させる。このた
め、ラックギヤ5cと噛合っていた遊星ギヤ13はラッ
クギヤ5cから外れ、アイドラギヤ15と噛合う。
っ張られたフィルタ支持部材5は、進退ガイド部5aの
右端5eがストッパ7bに当接する位置まで移動する。
これにより、偏光フィルタ3が撮影レンズ光路内の所定
位置へ進入するとともに、フィルタギヤ4aがアイドラ
ギヤ15と噛合って図3の状態となる(ステップ40を
経由した初めから図3の状態であった場合は前述の図4
の状態からの動作は無い)。
ルタギヤ4aを反時計回り方向に回転させる。これによ
り、フィルタギヤ4aと一体のフィルタ保持枠4に保持
された偏光フィルタ3は、撮影レンズ2の光軸とほぼ一
致する軸を中心に反時計回り方向へ回転する。
は、ストロボから出た光が近接被写体(複写等の主に平
面被写体で特に平滑面を有しているもの)により反射さ
れて撮影レンズ内に入ってしまうのを最も効果的にカッ
トできる回転位置に偏光フィルタ3をセットするため、
モータ駆動回路34へ制御信号を伝える。なお、上記回
転位置は、被写体とカメラの内蔵ストロボの位置関係で
ほぼ決まり、予めメモリ内に記憶されたものである。
タ17のパルスをカウントし、所望位置が得られた時点
でフィルタ駆動モータ9の駆動を停止する。その後ステ
ップ37へ進む。
は、不図示のメインスイッチの状態を検出し、ONであ
ればステップ2へ戻り、以下繰り返す。OFFであれば
ステップ45へ進む。
は、撮影レンズ鏡筒を繰り込み、カメラへの電源供給を
遮断して、フローを終了する。
メラボディ部1a内に、偏光フィルタ3とフィルタ回転
手段とフィルタ進退手段とを収容しているので、面倒な
手動によるフィルタ回転操作や着脱操作を不要とするこ
とができ、しかもレンズ光軸に垂直な方向にスペースを
取り易いカメラボディ部1aにフィルタ3とフィルタ回
転手段とフィルタ進退手段とを設けているので、カメラ
システムのコストアップやデザイン上の破綻を防止する
ことができる。
段とフィルタ進退手段の駆動源であるフィルタ駆動モー
タ9を共用しているため、よりコストダウンを図れると
ともにコンパクトなカメラを実現することができる。
となったときの回転位置(記憶位置)にフィルタ3をセ
ットしたり、測光結果が最大値および最小値となったと
きのフィルタ回転位置(記憶位置)に基づいてフィルタ
効果設定ダイヤル22によるフィルタ効果度の設定に応
じてフィルタ回転位置を制御したりするので、適正なフ
ィルタ効果が得られる位置に自動的にフィルタを回転さ
せることができ、容易に適正露出を得ることができる。
値が所定値Aよりも小さいとき、測光結果の最大値およ
び最小値の差が所定値Bより小さいときおよび逆光状態
のときのようにフィルタ効果が少ないときやフィルタ効
果がない方が好ましい場合には、偏光フィルタ3を撮影
レンズ光路外に自動的に退避させるようにしているの
で、フィルタ3によって減光される分の露光可能な光量
を無駄にしたり露出不足の撮影が行われたりするのを確
実に防止することができる。
常撮影をストロボ発光を伴って行うときに、偏光フィル
タ3を撮影レンズ光路外に退避させるようにしているの
で、ストロボ発光したにもかかわらず露出不足となった
りエネルギが無駄になったりするのを確実に防ぐことが
できる。
うときには、偏光フィルタ3をストロボ反射光を効果的
にカットする位置にセットするようにしているので、ス
トロボの強い反射光がレンズ光路内に進入するのを抑え
ることができ、良好な近接ストロボ撮影を行うことがで
きる。
に偏光フィルタ3を進入させた状態で撮影する時に、フ
ィルタ3が退避した状態での測距結果を補正するなどし
て測距結果を適切に変えるようにしているので、被写体
に対するピントずれを確実に防止することができる。
の第2実施形態である一眼レフカメラを示している。な
お、図8は一眼レフカメラを上方から見た要部構成図、
図9は一眼レフカメラの外観斜視図、図10は一眼レフ
カメラの縦中央断面図である。また、図11は要部斜視
図で、フィルタが撮影レンズの光路内に進入した状態を
表す。また、図12は要部斜視図で、フィルタが撮影レ
ンズの光路外に退避した状態を表す。さらに、図13は
構成要素を表すブロック図、図14および図15は作動
フローチャートである。
と同じ構成部分については第1実施形態にて付した符号
(数字)に200を加えて示す。
メラであり、図11及び図12に示す要部構成が全て収
容されたカメラボディ201aと、撮影レンズ202が
収容されたレンズ鏡筒201bとから構成されている。
202は近接(マクロ)撮影が可能な撮影レンズで、2
03は偏光フィルタ(請求の範囲にいう光学フィルタ)
である。
203を固定保持している。このフィルタ保持枠204
は、外周前側(被写体側)にて撮影レンズ202の光軸
と平行な軸を中心に回転可能にフィルタ支持部材205
に支持されており、外周後側(フィルム面側)には回動
力を受けるギヤ(以下、フィルタギヤという)204a
が設けられている。
支持部材205の進退ガイド部であり、この進退ガイド
部205aには、カメラ本体273に植設されたフラン
ジ付きの2本のガイドピン206と嵌合する長孔205
bが形成されている。フィルタ支持部材205は、これ
らガイドピン206と長孔205bとの嵌合により光軸
垂直方向(カメラの左右方向)にスライド可能に、しか
もガイドピン206のフランジ206aとカメラ本体2
37により僅かの隙間をもって挟まれることにより光軸
方向の規制を受けて、カメラ本体237に支持されてい
る。
ガイド部205aの上端に設けられたラックギヤ、20
5dはフィルタ支持部材205の進退ガイド部205a
の下端に設けられたばね掛け、207aはカメラ本体2
37に設けられたばね掛けである。207bはカメラ本
体237に設けられたストッパであり、図11に示すよ
うに、これにフィルタ支持部材205の進退ガイド部2
05aの右端205eが当接することにより、偏光フィ
ルタ203の回転中心と撮影レンズ202の光軸とがほ
ぼ一致するようになっている。
け205d,207aの間に掛けられ、図11の状態で
進退ガイド部205aの右端205eとストッパ207
bとを当接させるように張力を発生している。
下、フィルタ駆動モータという)であり、カメラ本体2
37に固定されている。210はモータウォームギヤ、
211は大ギヤがモータウオームギヤ10と噛合う斜歯
ギヤ211aと小ギヤ211bからなる第1二段ギヤで
ある。212は第2二段ギヤで、大ギヤ212aが小ギ
ヤ211bと噛合い、小ギヤ212bが太陽ギヤとなっ
て遊星ギヤ213と噛合う。
太陽ギヤ212bの回りに公転可能に保持する。215
はアイドラギヤで、遊星ギヤ213とフィルタギヤ24
aとの間を繋ぐ。なお、ギヤ211,212,215は
カメラ本体237に回転可能に取り付けられている。ま
た、フィルタ駆動モータ209の正転・逆転により、遊
星ギヤ213は太陽ギヤ212bの回りを時計回り方向
又は反時計回り方向に公転して、アイドラギヤ215又
はラックギヤ205cに噛合い、これらに偏光フィルタ
203の回転や撮影レンズ202の光路内外への進退動
作のための駆動力を伝達する。
10,211,212,213、遊星アーム214、ア
イドラギヤ215およびフィルタギヤ204aは、請求
の範囲にいうフィルタ回転手段を構成する。また、ラッ
クギヤ205c,引っ張りコイルばね208,フィルタ
駆動モータ209,ギヤ210,211,212,21
3および遊星アーム214は、請求の範囲にいうフィル
タ進退手段を構成する。
端(フィルタギヤ204aの後)に偏光フィルタ203
の回転軸と同心に固定されている。この位相板216
は、偏光フィルタ203の光路を遮らないようにリング
形状に形成されている。また、位相板216はリスフィ
ルム等の薄いフィルムからなり、このフィルム上に透光
部と遮光部の連続パターンが形成されて構成されてい
る。さらに、図12に示す216aは、他の透光部より
も大きい位相で形成された初期位置用透光部である。
202の光軸の真上に設けられたフォトインタラプタで
あり、偏光フィルタ203の回転によりフォトインタラ
プタ217内に位相板216の透光部が位置したときに
信号を出力し、位相板216の遮光部が位置したときに
信号出力を停止する。これにより、偏光フィルタ203
の回転角度に応じたパルス信号が形成され、初期位置か
らのパルス信号数を図13に示す制御回路232によっ
てカウントすることにより、偏光フィルタ203の回転
位置を割出すことができる。
た主ミラーで、主ミラー受板(撮影光軸付近に開口を設
けてある)239に接着固定されている。主ミラー23
8は、主ミラー受板239に設けられた軸239aを中
心に図10のミラーダウンした観察状態と不図示のミラ
ーアップした撮影光路外退避状態との間で回動可能とな
っている。なお、ミラーダウンした観察状態では、撮影
レンズ202を通った被写体光は主ミラー238で45
度上へ反射され、ピント板240に像を結び、ペンタダ
ハプリズム241で正立正像になり接眼レンズ242を
通して撮影者に観察される。
(SPC)である。測光センサ219は、センサ受光面
の中央と外周の出力を分離して検知できる逆光検知機能
を有しており、図13に示すように測光IC219と一
体化されている。測光レンズ218および測光センサ2
19はペンタダハプリズム241の射出面の後に配置さ
れ、偏光フィルタ203を通過した被写界光を測ること
ができる。
44に接着支持する。サブミラー受板244は、軸24
4aにより主ミラー受板239に回動自在に支持され
る。サブミラー243は、図10に示すようにミラーダ
ウンした観察状態で、主ミラー238の撮影光軸付近の
ハーフミラー部を通過した被写体光をカメラ下方に配置
した焦点検出部へ導く。また、サブミラー受板244
は、不図示のミラーアップした撮影光路外退避状態で、
主ミラー受板239の撮影光軸付近の開口を塞ぐ。24
5は焦点検出光学系のフィールドレンズ、246は反射
ミラー、247は焦点検出光学系の二次結像レンズ、2
33はパッシブオートフォーカス用位相差検出方式の測
距センサ、248はフォーカルプレーンシャッタであ
る。
光フィルタ203が撮影レンズ光路内へ進入したときに
OFFに、光路外へ退避したときにONになる。図8お
よび図10に示す221はレンズの絞りである。
の上面に設けられたフィルタ効果設定ダイヤルであり、
これを撮影者が回転させることにより、偏光フィルタ2
03の効果を選択的に設定できるようになっている。
ンズ光路外に退避させるOFFポジション、偏光フィル
タ203を撮影レンズ光路内に進入させるとともに最大
フィルタ効果を得る回転位置にセットするMAXポジシ
ョン、最小フィルタ効果を得る回転位置にセットするM
INポジション、最大と最小の半分となるフィルタ効果
を得る回転位置にセットする1/2ポジション、最大と
最小の4分の1となるフィルタ効果を得る回転位置にセ
ットする1/4ポジション、最大と最小の4分の3とな
る回転位置にセットする3/4ポジションに設定可能で
ある。
合わせる指標、249はフィルタ回転・停止マニュアル
スイッチであり、このスイッチ249をレリーズボタン
のように指で押込むと、ONとなってフィルタ駆動モー
タ209を正転させ、フィルタ203を回転駆動するこ
とができる。また、このスイッチ249から指を放せば
OFFとなり、フィルタ駆動モータ209を停止させて
フィルタ203の回転を停止させることができる。この
ように、撮影者がファインダを覗いてフィルタ効果を確
認しながら、所望する任意の回転位置にフィルタ203
をセットすることができる。
ズボタン、229はフィルム巻取りスプール、230は
フィルム、231はフィルムパトローネである。
御する制御回路(CPU)であり、偏光フィルタ203
を回転させながら測光センサ219により測光した測光
値に基づいて各種演算をする演算機能や、特定のフィル
タ回転位置等を記憶するメモリ機能等を有する。また、
測距演算と焦点調節制御も全て制御回路232が行い、
不図示のレンズ駆動モータで焦点調節用レンズ2bを動
かして焦点調節を行う。
ブミラー243、焦点検出光学系のフィールドレンズ2
45、反射ミラー246、焦点検出光学系の二次結像レ
ンズ247およびパッシブオートフォーカス用位相差検
出方式の測距センサ233からなる焦点検出部により請
求の範囲にいう焦点調節装置が構成される。
するためのモータ駆動回路、235はストロボを発光さ
せるための高電圧を作り出すストロボ回路である。23
6はストロボ発光部であり、発光管と反射笠とから構成
されている。
ーで、軸250aの回りで回動可能に支持され、不図示
のリトラクタブル機構により収納位置と発光位置とに変
位する。251はストロボがリトラクタブル機構により
発光可能位置にポップアップしたときにONし、格納位
置に格納されたときOFFするストロボポップアップス
イッチである。252はアクセサリーシューである。
よび図15のフローチャートに沿って説明する。なお、
これらの図のフローチャートにおいて、丸囲みの数字を
付した部分は互いにつながっていることを示している。
メインスイッチをONすると、カメラに電源が供給さ
れ、撮影準備初期状態となる。
232は、フィルタ効果設定ダイヤル222の設定状態
を検出し、これがOFFポジションであればステップ2
03へ進み、MAX,3/4,1/2,1/4,MIN
ポジションのいずれかであればステップ251に進む。
232は、フィルタ進退検知スイッチ220の状態を検
出し、偏光フィルタ203が確実に撮影レンズ光路外へ
退避している(図12の状態)か否かをチェックする。
スイッチ220がONであれば、偏光フィルタ203の
退避を確認してステップ207へ進む。スイッチ220
がOFFであれば、偏光フィルタ203が撮影レンズ光
路内に進入している(図11の状態)と判断し、ステッ
プ204へ進む。
232は、モータ駆動回路234へフィルタ駆動モータ
209を逆転させるよう指令を送り、フィルタ駆動モー
タ209を逆転させる。モータ209の動力はモータウ
オームギヤ210を介して、図11の状態から第1二段
ギヤ211を時計回り方向に、第2二段ギヤ212を反
時計回り方向に回転させ、遊星ギヤ213を太陽ギヤ2
12bの周りにて反時計回り方向に公転させる。このた
め、今までアイドラギヤ215に噛合っていた遊星ギヤ
213は、ラックギヤ205cに噛合い、引っ張りコイ
ルばね208の張力に抗してフィルタ支持部材205を
偏光フィルタ203が撮影レンズ光路外へ完全に退避す
る位置(図12の状態)に移動するまで回転する。
232は、再びフィルタ進退検知スイッチ220の状態
を検出し、偏光フィルタ203が確実に撮影レンズ光路
外へ退避した(図12の状態)か否かをチェックする。
スイッチ220がONであれば、偏光フィルタ203の
退避を確認してステップ206へ進む。スイッチ220
がOFFであれば、まだ偏光フィルタ203が撮影レン
ズ光路外に退避していないと判断し、ステップ204を
繰り返す。
232は、モータ駆動回路234へフィルタ駆動モータ
209を停止させるよう指令を送り、フィルタ駆動モー
タ209を停止させる。ここでフィルタ支持部材205
には引っ張りコイルばね208により常に撮影レンズ光
路内へ進入させるような張力が働くが、ラックギヤ20
5cから遊星ギヤ213、第2二段ギヤ212、第1二
段ギヤ211およびモータウオームギヤ210へと増速
方向の噛合いで増速最終段がウオームギヤとなっている
ため、ばね208の張力では逆転することはなく、図1
2の状態で保持される。
りこれらギヤの噛合いがはずれてしまう惧れを考慮する
なら、フィルタ支持部材205の進退ガイド部205a
を図12の状態で係止保持し、フィルタ駆動モータ20
9の正転で係止解除するような係止機構を設けてもよ
い。次にステップ207へ進む。
232は、カメラのレリーズボタン228が第1ストロ
ークまで押されてSW−1がONしたか否かを判別す
る。ONであればステップ208へ進む。SW−1がO
FFであればステップ243まで飛ぶ。
232は、測光ICと一体化された測光センサ219か
らの測光出力を取り込み、AE測光演算を行い露光制御
値を決定する。
232は、測距センサ233からの出力からAF測距演
算を行って焦点合わせのための撮影レンズ駆動量を決定
する。
232は、ステップ209で決定された撮影レンズ駆動
量に基づいて撮影レンズ202を駆動し、焦点調節を行
う。
ストロボモード設定手段によりストロボオートモードが
選択された場合、ステップ208でのAE測光演算によ
りストロボ発光の必要のある被写体低輝度と判断した場
合およびストロボモード設定手段によりストロボ強制発
光が選択された場合は、制御手段232はストロボ発光
すると判断して、不図示のポップアップ機構によりスト
ロボをポップアップさせて発光準備し、ステップ236
へ進む。ストロボが発光しないと判断した場合はステッ
プ212へ進む。
232は、カメラのレリーズボタン228が第2ストロ
ークまで押されてSW−2がONしたか否かを判別す
る。ONであればステップ213へ進む。SW−2がO
FFであればステップ202へ戻る。
232は、ステップ208で決定された露出制御値に基
づいて絞り221の開口径とフォーカルプレーンシャッ
タ248のシャッタ秒時を制御し、露光を行う。
232は、フィルムを一駒巻上げ、次の撮影に備える。
巻上げ終了後はステップ202へ戻る。
232は、フィルタ回転・停止マニュアルスイッチ24
9が押込まれてONしているか否かを検出する。ONし
ていればステップ252へ進み、OFFであればステッ
プ216へ進む。
232は、モータ駆動回路234へフィルタ駆動モータ
209を正転させるよう指令を送り、フィルタ駆動モー
タ209を正転させる。初め図12の状態であった場合
は、モータ209の動力はモータウオームギヤ210を
介して第1二段ギヤ211を反時計回り方向に、第2二
段ギヤ212を時計回り方向に回転させ、遊星ギヤ21
3を太陽ギヤ212bの周りにて時計回り方向に公転さ
せる。
ていた遊星ギヤ213がラックギヤ205cから外れ、
アイドラギヤ215と噛合う。これと同時に、引っ張り
コイルばね208に引っ張られたフィルタ支持部材20
5は、進退ガイド部205aの右端205eがストッパ
207bに当接する位置まで移動する。これにより、偏
光フィルタ203が撮影レンズ光路内の所定位置へ進入
するとともに、フィルタギヤ204aがアイドラギヤ2
15と噛合って図11の状態となる(初めから図11の
状態であった場合は、前述の図12の状態からの動作は
無い)。
フィルタギヤ204aを反時計回り方向に回転させる。
これにより、フィルタギヤ204aと一体のフィルタ保
持枠204に保持された偏光フィルタ203は、撮影レ
ンズ202の光軸とほぼ一致する軸を中心に反時計回り
方向に回転する。
232は、フォトインタラプタ217からの出力信号を
検出し、出力パルスに変化があれば偏光フィルタ203
が回転しているとしてステップ254へ進む。出力パル
スに変化がなければ、まだ偏光フィルタ203が撮影レ
ンズ光路内の所定位置にセットされておらず、回転して
いないと判断してステップ252へ戻る。
232は、フィルタ回転・停止マニュアルスイッチ24
9が引続き押込まれてONしているか否かを検出する。
ONしていればステップ252へ戻り、OFFであれば
ステップ255へ進む。
232は、モータ駆動回路234へフィルタ駆動モータ
209を停止させるよう指令を送り、フィルタ駆動モー
タ209を停止させる。次にステップ207へ進む。
232は、ステップ202でフィルタ効果設定ダイヤル
222がOFF以外と判断された後、カメラのレリーズ
ボタン228が第1ストロークまで押されてSW−1が
ONしたか否かを判別する。ONであればステップ21
7へ進む。SW−1がOFFであればステップ243ま
で飛ぶ。
232は、モータ駆動回路234へフィルタ駆動モータ
209を正転させるよう指令を送り、フィルタ駆動モー
タ209を正転させる。初め図12の状態であった場合
は、モータ209の動力はモータウオームギヤ210を
介して第1二段ギヤ211を反時計回り方向に、第2二
段ギヤ212を時計回り方向に回転させ、遊星ギヤ21
3を太陽ギヤ212bの周りにて時計回り方向に公転さ
せる。
ていた遊星ギヤ213がラックギヤ205cから外れ、
アイドラギヤ215と噛合う。これと同時に、引っ張り
コイルばね208に引っ張られたフィルタ支持部材20
5は、進退ガイド部205aの右端205eがストッパ
207bに当接する位置まで移動する。これにより、偏
光フィルタ203が撮影レンズ光路内の所定位置へ進入
するとともに、フィルタギヤ204aがアイドラギヤ2
15と噛合って図11の状態となる(初めから図11の
状態であった場合は、前述の図12の状態からの動作は
無い)。
フィルタギヤ204aを反時計回り方向に回転させる。
これにより、フィルタギヤ204aと一体のフィルタ保
持枠204に保持された偏光フィルタ203は、撮影レ
ンズ202の光軸とほぼ一致する軸を中心に反時計回り
方向に回転する。
232は、偏光フィルタ203を回転させたまま偏光フ
ィルタ203を通過した被写体光を受けた測光センサ2
19からの測光出力を取り込み、AE測光演算を行う。
218と同時に、制御手段232は測距センサ233の
出力からAF測距演算を行い、焦点合わせのための撮影
レンズ駆動量を決定する。このときの測距センサ233
の出力は、撮影レンズ202と偏光フィルタ203を通
った被写体光によるものであり、偏光フィルタ203を
挿入した分の光路長変化が加わった分、偏光フィルタ2
03を挿入しなかったときの測距結果とは明らかに異な
る。しかし、TTL一眼レフカメラでは、フィルムへの
光も測距センサへの光も偏光フィルタを挿入した分の光
路長変化は同じなので、補正をせずに測距センサ233
の出力のままに同じ測距演算によりレンズ駆動量を求め
て焦点調節制御すればよい。
ステップ218,219と同時に、制御手段232は測
光センサ219からの測光出力の最大値と最小値を検出
演算すると共に、測光出力とフォトインタラプタ217
の初期位置からのパルスのカウント数を対応付け、測光
出力が最大値と最小値を示した時の偏光フィルタ203
の回転位置をそれぞれ記憶する。
制御回路232は、ステップ219で決定された撮影レ
ンズ駆動量に基づいて撮影レンズ202を駆動し、焦点
調節を行う。[ステップ221(S221)]制御回路
232は、ストロボモード設定手段によってストロボ強
制発光が選択された場合は、ストロボが発光すると判断
し、ポップアップ機構によりストロボをポップアップさ
せて発光準備し、ステップ240へ進む。ストロボが発
光しない場合はステップ222へ進む。
232は、ステップ218でのAE測光演算により、測
光センサ219でセンサ受光面の中央と外周の測光出力
差が所定値より大きくなった時は、偏光フィルタの効果
の少ない逆光撮影であると判断して、ステップ204へ
戻り、偏光フィルタ203の撮影レンズ光路外への退避
動作を行う。逆光撮影でなければステップ223へ進
む。
232は、ステップ218でのAE測光演算により、偏
光フィルタ203の進入時の測光出力最大値が所定値A
よりも小さい低輝度被写体撮影と判断したときは、この
まま撮影するとシャッタ露光秒時が長秒時になり手ぶれ
の惧れがあり、ストロボ発光の必要があるのでステップ
204へ戻り、偏光フィルタ203の撮影レンズ光路外
への退避動作を行う。所定値Aよりも小さくなければス
テップ224へ進む。
232は、ステップ218でのAE測光演算により、偏
光フィルタ203の進入時の測光出力最大値と最小値の
差が所定値Bよりも小さいと判断したときは、偏光フィ
ルタ203の効果が少ないとしてステップ204へ戻
り、偏光フィルタ203の撮影レンズ光路外への退避動
作を行う。所定値Bよりも小さくなければステップ22
5へ進む。
232は、フィルタ効果設定ダイヤル222の設定状態
を検出し、これがMAXポジションに設定されていれば
ステップ226へ進む。そうでなければ、ステップ22
7へ進む。
232は、ステップ220−1での偏光フィルタ効果の
最も大きい測光出力が最小値を示した記憶位置に偏光フ
ィルタ203をセットするようモータ駆動回路234に
制御信号を伝える。そして、初期位置からのフォトイン
タラプタ217のパルスをカウントし、所望位置が得ら
れた時点でフィルタ駆動モータ209の駆動を停止させ
る。その後ステップ212へ進む。
32は、フィルタ効果設定ダイヤル222の設定状態を
検出し、これが3/4ポジションに設定されていればス
テップ228へ進む。そうでなければ、ステップ229
へ進む。
232は、ステップ220−1での測光出力が最小値を
示した記憶位置と測光出力が最大値を示した記憶位置と
の間のフィルタ回転角度を4等分し、そのうちの最小値
側に寄った偏光フィルタ効果が2番目に大きい(フィル
タ効果はMAX−MINの3/4のイメージとなる)位
置に偏光フィルタ203をセットするようモータ駆動回
路234に制御信号を伝える。そして、初期位置からの
フォトインタラプタ217のパルスをカウントし、所望
位置が得られた時点でフィルタ駆動モータ209の駆動
を停止させる。その後ステップ212へ進む。
232は、フィルタ効果設定ダイヤル222の設定状態
を検出し、これが1/2ポジションに設定されていれば
ステップ230へ進む。そうでなければステップ231
へ進む。
232は、ステップ220−1での測光出力が最小値を
示した記憶位置と測光出力が最大値を示した記憶位置と
の間のフィルタ回転角度を4等分し、そのうちの偏光フ
ィルタ効果が中間の(フィルタ効果はMAX−MINの
1/2のイメージとなる)位置に偏光フィルタ203を
セットするようモータ駆動回路234へ制御信号を伝え
る。そして、初期位置からのフォトインタラプタ217
のパルスをカウントし、所望位置が得られた時点でフィ
ルタ駆動モータ209の駆動を停止させる。その後ステ
ップ212へ進む。
232は、フィルタ効果設定ダイヤル222の設定状態
を検出し、これが1/4ポジションに設定されていれば
ステップ232へ進む。そうでなければ、ステップ23
3へ進む。
232は、ステップ220−1での測光出力が最小値を
示した記憶位置と測光出力が最大値を示した記憶位置と
の間のフィルタ回転角度を4等分し、そのうちの最大値
側に寄った偏光フィルタ効果が2番目に小さい(フィル
タ効果はMAX−MINの1/4のイメージとなる)位
置に偏光フィルタ203をセットするようモータ駆動回
路234へ制御信号を伝える。そして、初期位置からの
フォトインタラプタ217のパルスをカウントし、所望
位置が得られた時点でフィルタ駆動モータ209の駆動
を停止させる。その後ステップ212へ進む。
232は、フィルタ効果設定ダイヤル222の設定状態
を検出し、これがMINポジションに設定されていれば
ステップ234へ進む。そうでなければ、ステップ23
5へ進む。
232は、ステップ220−1での偏光フィルタ効果の
最も小さい測光出力が最大値を示した記憶位置に偏光フ
ィルタ203をセットするようモータ駆動回路234へ
制御信号を伝える。そして、初期位置からのフォトイン
タラプタ217のパルスをカウントし、所望位置が得ら
れた時点でフィルタ駆動モータ209の駆動を停止させ
る。その後ステップ212へ進む。
225,227,229,231,233にていずれの
ダイヤルポジションとなっているか判別できなかった場
合は、フィルタ効果設定ダイヤル222に接触不良等の
不具合が生じたとして、制御回路232からモータ駆動
回路234へ制御信号を伝え、フォトインタラプタ21
7のパルスを検出しながら偏光フィルタ203を回転初
期位置に戻す。その後カメラを作動禁止とする。
32は、ステップ211にてストロボが発光すると判断
した後、ステップ209にて得られた測距演算値がマク
ロ撮影領域に入る所定の近接距離Cよりも大きいと判断
した場合は、通常距離の撮影とみなし、ステップ237
へ進む。そうでない場合は近接距離の撮影(マクロ撮
影)と見なし、ステップ241へ進む。
232は、カメラのレリーズボタン228が第2ストロ
ークまで押されてSW−2がONしたか否かを判別す
る。ONであればステップ239へ進む。SW−2がO
FFであればステップ202へ戻る。
232は、ステップ208のフローを通ってきた場合は
ステップ208で決定された露出制御値に基づいて、ス
テップ218のフローを通ってきた場合はステップ21
8で決定された露出制御値に基づいて、絞り221の開
口径とフォーカルプレーンシャッタ248のシャッタ秒
時を制御し、ストロボを発光させ露光を行う。その後ス
テップ215へ進む。
232は、ステップ221にてストロボが発光すると判
断した後、ステップ219にて得られた測距演算値がマ
クロ撮影領域に入る所定の近接距離Cよりも大きいと判
断した場合は、通常距離の撮影と見なし、ステップ20
4へ戻って偏光フィルタ203の撮影レンズ光路外への
退避動作を行わせる。そうでない場合は近接距離の撮影
(マクロ撮影)と見なし、ステップ241へ進む。
232は、モータ駆動回路234へフィルタ駆動モータ
209を正転させるよう指令を送り、フィルタ駆動モー
タ209を正転させる。ステップ236を経由した初め
図12の状態であった場合は、モータ209の動力はモ
ータウオームギヤ210を介して第1二段ギヤ211を
反時計回り方向に、第2二段ギヤ212を時計回り方向
に回転させ、遊星ギヤ213を太陽ギヤ212bの周り
で時計回り方向に公転させる。このため、ラックギヤ2
05cと噛合っていた遊星ギヤ213はラックギヤ20
5cから外れ、アイドラギヤ215と噛合う。
に引っ張られたフィルタ支持部材205は、進退ガイド
部205aの右端205eがストッパ207bに当接す
る位置まで移動する。これにより、偏光フィルタ203
が撮影レンズ光路内の所定位置へ進入するとともに、フ
ィルタギヤ204aがアイドラギヤ215と噛合って図
11の状態となる(ステップ240を経由した初めから
図11の状態であった場合は前述の図12の状態からの
動作は無い)。
フィルタギヤ204aを反時計回り方向に回転させる。
これにより、フィルタギヤ204aと一体のフィルタ保
持枠204に保持された偏光フィルタ203は、撮影レ
ンズ202の光軸とほぼ一致する軸を中心に反時計回り
方向へ回転する。
232は、ストロボから出た光が近接被写体(複写等の
主に平面被写体で特に平滑面を有しているもの)により
反射されて撮影レンズ内に入ってしまうのを最も効果的
にカットできる回転位置に偏光フィルタ203をセット
するため、モータ駆動回路234へ制御信号を伝える。
なお、上記回転位置は、被写体とカメラの内蔵ストロボ
の位置関係でほぼ決まり、予めメモリ内に記憶されたも
のである。
タ217のパルスをカウントし、所望位置が得られた時
点でフィルタ駆動モータ209の駆動を停止する。その
後ステップ237へ進む。
232は、測光タイマー(レリーズボタンを押してSW
−1ONを保持せずとも露出設定変更できるよう、測光
可能状態を所定時間保持するタイマー)の状態を検出
し、作動中であればステップ202へ戻る。所定時間が
経過し不作動であればステップ244へ進む。
32は、不図示のメインスイッチの状態を検出し、ON
であればステップ202へ戻り、以下繰り返す。OFF
であればステップ245へ進む。
232は、カメラへの電源供給を遮断して、フローを終
了する。
メラボディ201a内に、偏光フィルタ203とフィル
タ回転手段とフィルタ進退手段とを収容しているので、
面倒な手動によるフィルタ回転操作や着脱操作を不要と
することができ、しかもレンズ光軸に垂直な方向にスペ
ースを取り易いカメラボディ201aに偏光フィルタ2
03とフィルタ回転手段とフィルタ進退手段とを設けて
いるので、カメラシステムのコストアップやデザイン上
の破綻を防止することができる。
段とフィルタ進退手段の駆動源であるフィルタ駆動モー
タ209を共用しているため、よりコストダウンを図れ
るとともにコンパクトなカメラを実現することができ
る。
となったときの回転位置(記憶位置)にフィルタ203
をセットしたり、測光結果が最大値および最小値となっ
たときのフィルタ回転位置(記憶位置)に基づいてフィ
ルタ効果設定ダイヤル222によるフィルタ効果度の設
定に応じてフィルタ回転位置を制御したりするので、適
正なフィルタ効果が得られる位置に自動的にフィルタを
回転させることができ、容易に適正露出を得ることがで
きる。
値が所定値Aよりも小さいとき、測光結果の最大値およ
び最小値の差が所定値Bより小さいときおよび逆光状態
のときのようにフィルタ効果が少ないときやフィルタ効
果がない方が好ましい場合には、偏光フィルタ203を
撮影レンズ光路外に自動的に退避させるようにしている
ので、フィルタによって減光される分の露光可能な光量
を無駄にしたり露出不足の撮影が行われたりするのを確
実に防止することができる。
常撮影をストロボ発光を伴って行うときに、偏光フィル
タ203を撮影レンズ光路外に退避させるようにしてい
るので、ストロボ発光したにもかかわらず露出不足とな
ったりエネルギが無駄になったりするのを確実に防ぐこ
とができる。
うときには、偏光フィルタ203をストロボ反射光を効
果的にカットする位置にセットするようにしているの
で、ストロボの強い反射光がレンズ光路内に進入するの
を抑えることができ、良好な近接ストロボ撮影を行うこ
とができる。
ィルタが偏光フィルタの場合について説明したが、その
他の光学フィルタでも有効な場合がある。例えば、画面
の半分に減光効果のあるNDフィルタ(いわゆるハーフ
ND)や画面を連続的に徐々に減光する効果のあるグラ
ジュエーションフィルタ等を用いて、撮影者の所望のフ
ィルタ効果が得られるようフィルタ効果設定手段で減光
部が画面上、画面下、画面右、画面左となる各ポジショ
ンを設け回転位置とフィルタ効果を対応付けて、同様に
フィルタの回転位置を電動制御することで実現できる。
により自動判別して撮影レンズ光路内外への進退動作を
電動にて行うこともできる。
モータの場合について説明したが、その他マグネットや
プランジャ等の電磁アクチュエータ、静電アクチュエー
タ、圧電素子、超音波モータ等も応用可能である。
タの進退動作と回転動作とを1つの駆動源の駆動力にて
行う場合について説明したが、両動作を別々の駆動源の
駆動力にて独立に行っても構わない。
を用いるカメラについて説明したが、本発明は電子スチ
ルカメラ、ビデオカメラ等のムービーカメラにも適用可
能である。
よれば、電動のフィルタ回転手段を設けているので、面
倒な手動によるフィルタ回転操作を不要とすることがで
きる。しかもレンズ光軸に垂直な方向にスペースを取り
易いカメラボディ部にフィルタとフィルタ回転手段とを
設けているので、カメラシステムのコストアップやデザ
イン上の破綻をきたすことを防止することができる。
て、測光結果が最小値となったときの光学フィルタの回
転位置に光学フィルタを回転させたり、測光結果が最大
値および最小値となったときの光学フィルタの回転位置
に基づいてフィルタ効果設定手段により設定されたフィ
ルタ効果度に応じた光学フィルタの回転位置制御を行っ
たりすれば、適正なフィルタ効果が得られる位置に自動
的にフィルタを回転させることが可能となり、容易に適
正露出を得ることができる。
ィルタ進退手段やフィルタ回転手段を設けているので、
面倒な手動によるフィルタ着脱操作やフィルタ回転操作
を不要とすることができる。しかもレンズ光軸に垂直な
方向にスペースを取り易いカメラボディ部にフィルタと
フィルタ進退手段とフィルタ回転手段とを設けているの
で、カメラシステムのコストアップやデザイン上の破綻
をきたすことを防止することができる。
て、この駆動源の駆動力を両手段に選択的に伝達する遊
星機構等の駆動力切換手段を設ければ、よりコストダウ
ンを図れるとともにコンパクトなカメラを実現すること
が可能になる。
て、測光結果の最大値および最小値の差が所定値より小
さいとき、逆光状態であると判別したときおよび測光結
果の最大値が所定値よりも小さいときに光学フィルタを
上記レンズ光路外に退避させるようにすれば、フィルタ
効果が少ないときやフィルタがない方が好ましいときに
自動的にフィルタをレンズ光路外に退避させることがで
きるので、フィルタによって減光される分の露光可能な
光量を無駄にしたり露出不足の撮影が行われたりするの
を確実に防止することができる。
測光結果が所定値よりも小さいときに光学フィルタをレ
ンズ光路から退避させるようにしているので、低輝度被
写体を撮影する場合に、フィルタを用いた撮影によって
露出不足となるのを確実に防ぐことができる。
手段を発光させて近接撮影以外の撮影を行うときに、光
学フィルタをレンズ光路から退避させるようにしている
ので、フィルタによって減光される分の閃光光量ロスで
露出不足となったりエネルギの無駄となったりするのを
確実に防ぐことができる。
近接撮影時において閃光発光させる場合に、偏光フィル
タを上記レンズ光路内に進入させるようにしたり、偏光
フィルタをレンズ光路内に進入させるとともに閃光発光
による被写界からの反射光をカットする位置に回転させ
るようにしているので、閃光による強い被写体反射光が
レンズ光路内に進入するのをフィルタによって抑え、良
好な近接閃光撮影を行うことができる。
光路内にフィルタを進入させた状態で撮影する時に、フ
ィルタが退避した状態での測距結果を補正するなどして
測距結果を適切に変えるようにしているので、被写体に
対するピントずれを確実に防止することができる。
メラの平面図である。
が撮影レンズの光路内に進入した状態)を示す斜視図で
ある。
が撮影レンズの光路外に退避した状態)を示す斜視図で
ある。
平面図である。
光フィルタが撮影レンズの光路内に進入した状態)を示
す斜視図である。
光フィルタが撮影レンズの光路外に退避した状態)を示
す斜視図である。
ある。
ある。
ある。
Claims (25)
- 【請求項1】 カメラボディ部とレンズ鏡筒部とを有し
て構成されるカメラにおいて、 前記カメラボディ部に、前記レンズ鏡筒部からのレンズ
光路内に位置する軸を中心に回転可能な光学フィルタ
と、駆動源を有して前記光学フィルタを回転駆動するフ
ィルタ回転手段とを収容したことを特徴とするカメラ。 - 【請求項2】 前記軸が前記レンズ鏡筒部の光軸と略平
行であることを特徴とする請求項1に記載のカメラ。 - 【請求項3】 前記カメラボディ部に、前記フィルタ回
転手段を作動させるための操作手段を設けたことを特徴
とする請求項1又は2に記載のカメラ。 - 【請求項4】 前記光学フィルタを通して被写界輝度を
測定する測光手段と、 この測光手段による測光結果に応じて前記光学フィルタ
の目標回転位置を設定し、前記フィルタ回転手段により
前記光学フィルタを目標回転位置に回転させる制御手段
とを有することを特徴とする請求項1から3のいずれか
に記載のカメラ。 - 【請求項5】 前記制御手段は、前記フィルタ回転手段
により前記光学フィルタを回転させて前記測光手段によ
る測光を行わせ、測光結果が最小値となったときの前記
光学フィルタの回転位置を目標回転位置として設定する
ことを特徴とする請求項4に記載のカメラ。 - 【請求項6】 前記光学フィルタの効果度を選択的に設
定するためのフィルタ効果設定手段を有しており、 前記制御手段は、前記フィルタ回転手段により前記光学
フィルタを回転させて前記測光手段による測光を行わ
せ、測光結果が最大値および最小値となったときの前記
光学フィルタの回転位置に基づいて、前記フィルタ効果
設定手段により設定されたフィルタ効果度に応じた前記
光学フィルタの目標回転位置を設定することを特徴とす
る請求項4又は5に記載のカメラ。 - 【請求項7】 前記カメラボディ部とレンズ鏡筒部とを
有して構成されるカメラにおいて、 前記カメラボディ部に、光学フィルタと、駆動源を有し
て前記レンズ鏡筒部からのレンズ光路に対して前記光学
フィルタを進退移動させるフィルタ進退手段と、駆動源
を有して前記レンズ光路内に進入した前記光学フィルタ
を前記レンズ光路内に位置する軸を中心に回転駆動する
フィルタ回転手段とを収容したことを特徴とするカメ
ラ。 - 【請求項8】 前記フィルタ進退手段と前記フィルタ回
転手段とがそれぞれ駆動源を有することを特徴とする請
求項7に記載のカメラ。 - 【請求項9】 前記フィルタ進退手段の駆動源と前記フ
ィルタ回転手段の駆動源とが共用されており、 前記駆動源の駆動力を前記フィルタ進退手段および前記
フィルタ回転手段に選択的に伝達する駆動力切換手段を
有することを特徴とする請求項7に記載のカメラ。 - 【請求項10】 前記駆動力切換手段が、遊星機構であ
ることを特徴とする請求項9に記載のカメラ。 - 【請求項11】 前記光学フィルタを通じて被写界輝度
を測定する測光手段と、 この測光手段による測光結果に応じて前記フィルタ進退
手段を作動させる制御手段とを有することを特徴とする
請求項7から10のいずれかに記載のカメラ。 - 【請求項12】 前記制御手段は、前記フィルタ回転手
段により前記光学フィルタを回転させて前記測光手段に
よる測光を行い、測光結果の最大値および最小値の差が
所定値より小さいときは、前記フィルタ進退手段により
前記光学フィルタを前記レンズ光路外に退避させること
を特徴とする請求項11に記載のカメラ。 - 【請求項13】 前記制御手段は、前記測光手段を通じ
て逆光状態であると判別したときは、前記フィルタ進退
手段により前記光学フィルタを前記レンズ光路外に退避
させることを特徴とする請求項11又は12に記載のカ
メラ。 - 【請求項14】 前記制御手段は、前記光路内に進入し
た前記光学フィルタを前記フィルタ回転手段により回転
させて前記測光手段による測光を行い、測光結果の最大
値が所定値よりも小さいときは、前記フィルタ進退手段
により前記光学フィルタを前記レンズ光路外に退避させ
ることを特徴とする請求項11から13のいずれかに記
載のカメラ。 - 【請求項15】 レンズ光路に対して光学フィルタを進
退移動させるフィルタ進退手段と、 前記光学フィルタを通じて被写界輝度を測定する測光手
段と、 この測光手段による測光結果が所定値よりも小さいとき
に前記フィルタ進退手段により前記光学フィルタを前記
レンズ光路から退避させる制御手段とを有することを特
徴とするカメラ。 - 【請求項16】 閃光発光手段を有しており、 前記制御手段は、前記閃光発光手段を発光させて近接撮
影以外の撮影を行うときは、前記フィルタ進退手段によ
り前記光学フィルタを前記レンズ光路から退避させるこ
とを特徴とする請求項15に記載のカメラ。 - 【請求項17】 前記光学フィルタが、偏光フィルタで
あることを特徴とする請求項1から16のいずれかに記
載のカメラ。 - 【請求項18】 前記光学フィルタが、部分的に減光効
果のあるフィルタであることを特徴とする請求項1,
2,3,7〜11,15,16のいずれかに記載のカメ
ラ。 - 【請求項19】 近接撮影可能なレンズと、 このレンズの光路に対して偏光フィルタを進退移動させ
るフィルタ進退手段と、 閃光発光手段と、 近接撮影時において前記閃光発光手段を発光させる場合
に、前記フィルタ進退手段により前記光学フィルタを前
記レンズ光路内に進入させる制御手段とを有することを
特徴とするカメラ。 - 【請求項20】 前記偏光フィルタが、前記レンズ光路
内に進入した状態でこのレンズ光路内に位置する軸を中
心に回転可能であることを特徴とする請求項19に記載
のカメラ。 - 【請求項21】 近接撮影可能なレンズと、 偏光フィルタを前記レンズの光路内に位置する軸を中心
に回転させるフィルタ回転手段と、 閃光発光手段と、 近接撮影時において前記閃光発光手段を発光させる場合
に、前記フィルタ回転手段により前記偏光フィルタを閃
光発光による被写界からの反射光をカットする位置に回
転させる制御手段とを有することを特徴とするカメラ。 - 【請求項22】 近接撮影可能なレンズと、 このレンズの光路に対して偏光フィルタを進退移動させ
るフィルタ進退手段と、 前記偏光フィルタを前記レンズ光路内に位置する軸を中
心に回転させるフィルタ回転手段と、 閃光発光手段と、 近接撮影時において前記閃光発光手段を発光させる場合
に、前記フィルタ進退手段により前記偏光フィルタを前
記レンズ光路内に進入させるとともに前記フィルタ回転
手段により前記偏光フィルタを閃光発光による被写界か
らの反射光をカットする位置に回転させる制御手段とを
有することを特徴とするカメラ。 - 【請求項23】 レンズ光路に対して進退可能な光学フ
ィルタと、 被写体に対する測距結果に応じて前記レンズの焦点合わ
せ駆動を行う焦点調節手段と、 前記光学フィルタの前記光路に対する進退状態に応じて
同一距離にある被写体に対する測距結果を異ならせる測
距手段とを有することを特徴とするカメラ。 - 【請求項24】 前記測距手段は、前記レンズ光路と異
なる光路を通った光により測距動作を行うことを特徴と
する請求項23に記載のカメラ。 - 【請求項25】 前記測距手段は、前記光学フィルタが
前記光路に進入したときは、前記光学フィルタが前記レ
ンズ光路から退避したときの測距結果に補正を加えるこ
とを特徴とする請求項23に記載のカメラ。
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