JP3140544B2 - レンズシャッター式カメラ - Google Patents
レンズシャッター式カメラInfo
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- JP3140544B2 JP3140544B2 JP04075151A JP7515192A JP3140544B2 JP 3140544 B2 JP3140544 B2 JP 3140544B2 JP 04075151 A JP04075151 A JP 04075151A JP 7515192 A JP7515192 A JP 7515192A JP 3140544 B2 JP3140544 B2 JP 3140544B2
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Description
式のカメラに関し、特に絞りがシャッターとは独立して
いるカメラに関する。
絞りを備えたカメラにおいて所定のシャッター速度を実
行する場合に、絞りの口径に応じてシャッターの開閉時
間を変更する。
ッターと独立しているカメラにおいては、あるシャッタ
ー速度を実行する場合、絞りの口径に拘わらず単一のシ
ャッター開閉時間で制御を行っていた。
になると、シャッター開閉時間が同じでも絞りを絞って
いくとシャッター速度が遅くなってしまうので、シャッ
ター速度が遅くなる分だけ絞りを所定の口径よりも絞っ
ておいて補正を行っているカメラもあった。
口径にして単一のシャッター開閉時間でコントロールす
るカメラでは、シャッター速度が低速な場合はほぼ正確
なシャッター速度が得られるが、シャッター速度が高速
になってくると、絞りを絞っていくにしたがいシャッタ
ー速度がだんだん遅くなっていく。例えば図98と図9
9に示すように、同じシャッター開閉時間でも、図98
のようにF2.0の絞り開放時でのシャッター速度より
も図99のようにF22の最小絞りでのシャッター速度
の方が遅くなる。このため高速シャッター時では適正露
出が得られなかった。一方、シャッター速度が遅くなる
分だけ絞りを所定の口径よりも絞っておいて補正するカ
メラでは、高速側では定められた絞りとシャッター速度
の組み合わせに対し適切な露出値が得られるものの、シ
ャッター速度が遅いという点は解消されないので被写体
ブレなどが起こってしまう上、低速側では補正した分の
誤差が出てしまうという問題があった。
たもので、その目的は、レンズシャッター式のカメラに
おいて、どの絞りが選択されても、低速側から高速側ま
でのすべてのシャッター速度を正確に実行できるように
することである。
め、本発明によるレンズシャッター式カメラは、撮影レ
ンズと、該撮影レンズの近傍に設けられたシャッター
と、前記撮影レンズの近傍に設けられ、前記シャッター
とは独立に開閉動作する絞りと、露光時の前記シャッタ
ーのシャッター速度を設定するシャッター速度設定手段
と、複数の区分枠に分類されたシャッター速度の該区分
枠毎に所定のシャッター開閉時間演算式を記憶する演算
式記憶手段と、前記シャッター速度設定手段が設定した
シャッター速度と、前記絞りの口径とに基づいて前記演
算式記憶手段から所定のシャッター開閉時間演算式を選
択し、該選択されたシャッター開閉時間演算式を用い前
記シャッター速度設定手段が設定したシャッター速度
と、該絞りの口径とからシャッターの開閉時間を演算す
るシャッター開閉時間決定手段と、前記シャッター開閉
時間決定手段により決定された開閉時間で前記シャッタ
ーを開閉制御するシャッター開閉制御手段とを備えてい
る。
シャッター速度設定手段により設定されたシャッター速
度とに対応する露光量に見合ったシャッター開閉時間を
決定する。そしてシャッター開閉制御手段は、シャッタ
ー開閉時間決定手段により決定された開閉時間でシャッ
ターを開閉制御することにより、低速側から高速側まで
すべてのシャッター速度について、絞り口径がどのよう
に設定されても正確なシャッター速度で露光を行う。換
言すれば、設定に係る絞り口径とシャッター速度に応じ
た適正な露光量で露光を行う。
明する。 1.カメラ外観 図1、図2、図3は、本発明の一実施例による電子カメ
ラをそれぞれ斜め正面、上面、裏面からみた外観図であ
る。
影レンズ1、この撮影レンズ1を光軸方向に移動可能に
保持する鏡胴2、レンズ画角以外からの不要光が撮影レ
ンズ1に入射するのを防止するレンズフード3、測光窓
4、セルフタイマー表示部5、オートフォーカス窓6、
ファインダー7、ファインダー採光窓8が設けられてい
る。また、カメラ上面には、図2に示したように、撮影
モード(Pモード、Mモード、Aモード)及びカメラ作
動を禁止する(OFFモード)を選択するメインダイヤ
ル9、レリーズボタン10、絞り設定ダイヤル11、ア
ップボタン12、ダウンボタン14、セルフ開始ボタン
15、マニュアルフォーカス(MF)ボタン16、セレ
クトボタン17、途中巻き戻しボタン18、赤外モード
設定ボタン13、フィルム巻上げ枚数やシャッタスピー
ド、絞り値などを表示する表示(液晶)パネル19、ア
クセサリーシュー20、X接点21、および充電完了信
号受信用接点22が設けられている。また、カメラ裏面
には、図3に示したように、ファインダー接眼窓23、
裏蓋24、フィルム確認窓25が設けられている。図示
しないが、裏蓋24の内側には、裏蓋24を開閉するこ
とによりオン/オフする裏蓋開閉検知スイッチ99が設
けられている。
aが設けられ、撮影レンズ1のピント位置に対応した距
離情報を表示する。
にはリワインドレススイッチ98が設けられ、右側には
パトローネのDXコード情報を読取るフィルム感度検知
ピン97が設けられている。
して視認できる。ファインダー内には図4に示すように
撮影範囲を示す視野枠7aや、測距用ターゲットマーク
7f、ピント位置表示表示マーク7eが示されている。
その他、ファインダー7には、測距マーク7b、露出ア
ンダー警告マーク7c、露出オーバー警告マーク7dな
どがLEDにより適宜表示される。ファインダー採光窓
8の内部には、撮影範囲を示す視野枠7aの形が形成さ
れた視野枠板が設けられており、この視野枠板からの透
光が図4に示した視野枠7a及び測距用ターゲットマー
ク7f、ピント位置表示マーク7eが視認できるように
なっている。 2.シャッタ駆動機構 図5は閉じた状態におけるシャッタ機構の正面図であ
り、図示したような2枚のシャッタ羽根40(40a、
40b)とを有している。2枚のシャッタ羽根40は、
シャッタ地板41に取付けられた支軸42(42a、4
2b)と、開閉レバー43に取り付けられたピン44と
により支持されている。シャッタ地板41には開口部4
1aが形成されている。開閉レバー43は、バネ45に
より軸43bを中心に時計方向(矢印A1の方向)に付
勢された状態で正面から見てシャッタ地板41の裏面に
取り付けられ、上記ピン44をシャッタ地板41に形成
された長孔46より突出させて、正面から見て表面に取
り付けている2枚のシャッタ羽根40を支持している。
駆動リング47には、ピン48により軸支された係止レ
バー49が取り付けられ、係止レバー49はバネ50に
より時計方向(矢印A2の方向)に付勢され、その一端
はシャッタ駆動リング47の突起部47aに当接される
よう構成されている。また、シャッタ羽根40が閉じた
状態では、係止レバー49の係止部49aには開閉レバ
ー43の係合部43aが係合するようになっている。な
お、シャッタ駆動リング47は、バネ51によりシャッ
タ羽根40が閉じる方向に付勢されている。
成されたステッピングモーターであり、シャッタ地板4
1に固着されている。前記駆動モーターMSは、ロータ
ーMSa、コイルMSb、コアMScを有しており、ロ
ーターMSaの回転はギヤ52を介してシャッタ駆動リ
ング47に伝達される。
したように、シャッタ羽根40が閉じた状態でシャッタ
駆動モータMSのロータMSaが反時計方向(矢印A3
の方向)に回転させると、シャッタ駆動リング47は、
反時計方向(矢印A4の方向)の方向に回転する。この
とき、係止レバー49もシャッタ駆動リング47と一体
になって反時計方向(矢印A5の方向)に回転する。こ
の回転により、係止レバー49の係止部49aと開閉レ
バー43の係合部43aとの係合が外れ、それと同時に
開閉レバー43はバネ45の作用により時計方向(矢印
A1の方向)に急激に回動し、長孔46のレンズ寄りの
端にピン44が突き当って停止する。このように開閉レ
バー43がレンズ方向に回転すると、2枚のシャッタ羽
根40は、それぞれ支軸42を中心にして回動し、図6
に示したように、シャッタが開の状態になる。
モーターMSのローターMSaをシャッターの開動作の
時とは逆に、時計方向(矢印A3とは逆の方向)に回転
させる。ローターMSaを時計方向(矢印A3とは逆の
方向)に回転させるとシャッタ駆動リング47は時計方
向(矢印A4とは逆の方向)に回転する。この時、係止
レバー49は、ピン48によりシャッタ駆動リング47
に軸支されているので、シャッタ駆動リング47と一体
になって時計方向(矢印A5とは逆の方向)に回転す
る。そして、係止レバー49の傾斜部49bが開閉レバ
ー43の係合部43に当接し、さらにシャッタ駆動リン
グ47を回転し続けると、前記係合部43aは前記傾斜
部49bに沿って、下方に摺接しながら移動し、これに
よって前記シャッター羽根40は閉動作を行なう。前記
係合部43aはやがて前記傾斜部49bから前記係止レ
バー49の係止部49aへ摺接しながら移動し、係止部
49aと係合した状態となる。その時、係止レバー49
は係合部43aの規制から解除されて、バネ50の作用
によりピン48を軸として時計方向に回転し、その一端
がシャッタ駆動リング47の突起部47aに当接し、回
転が止まる。バネ45により前記開閉レバー43は時計
方向に回転するように力が掛り、それにより前記ピン4
4は上方に移動し、シャッタ羽根40を開口とするが、
この状態では、前記係合部43aは前記係止部49aと
係合しているので、前記ピン44の移動は規制され、シ
ャッタ羽根は閉じた状態を保持する。
0のL字状の先端部分が通過することにより後述するシ
ャッタ開閉信号(パルス信号)STを出力するが、シャ
ッタ閉を示すパルスはシャッタ羽根40が完全に閉じて
しまう前のピンホール状態の時点で出力される。 3.絞り駆動機構 図7は絞り機構の正面図であり、最大絞り値F2.0の
状態を示しており、絞り地板61が有する開口部61a
により最大開口径を形成している。本実施例における絞
り機構は、6枚の絞り羽根60を有している。すなわ
ち、6枚の絞り羽根60の係止部60aは係止ピン61
により軸支されて絞り地板62の周上に等間隔に取り付
けられている。
0に順次積層されるように構成し、各絞り羽根60の絞
り開口形成面60bにより絞りを形成する。また、各絞
り羽根60のにはガイドピン63が立設されている。こ
のガイドピン63はカムリング64に形成されたカム孔
64aに挿入されている。カムリング64の外周に形成
された凸部64bは、バネ65により絞り駆動リング6
6の外周の凸部66aに設けられた偏心ピン67に当接
されている。
たステッピングモータであり、ロータMIa、コイルM
Ib、コアMIcを有しており、ロータMIaの回転
は、ギア68を介して絞り駆動リング66に伝達され
る。図7の絞り値F2.0の絞り全開の状態から絞るに
は、絞り駆動モータMIを時計方向(矢印A7の方向)
に回転させて、絞り駆動リング66を時計方向(矢印A
8の方向)に回転させる。すると、カムリング64は、
バネ65の作用により絞り駆動リング66に追従して回
転する。カムリング64が回転すると、各絞り羽根60
は、カム孔64aにガイドピン63が案内され、係止ピ
ン61を中心として時計方向(矢印A9の方向)に回動
し、例えば図8に示したように絞り値5.6の絞り量に
なる。 4.フォーカスレンズ駆動機構 図9は、レンズ駆動機構を示す正面図であり、鏡胴2に
は撮影レンズ1を支持する可動筒2aとカメラ本体に固
定された固定筒2bが備えられ、撮影レンズ1は固定筒
2bに対して可動筒2aが光軸方向に進退するように構
成されている。レンズ駆動モータ(DCモータ)MLの
回転は、ギヤ列30を介して図11で示す第1ヘリコイ
ドリング31のギヤ部31aに伝達される。この第1ヘ
リコイドリング31には第2ヘリコイドリング32が螺
合され、第2ヘリコイドリング32は、第1ヘリコイド
リング31の回転により撮影レンズ1と共に光軸方向に
直進する。この際、回転検出のためにレンズ駆動モータ
MLの回転軸に取り付けられた複数枚の羽根33と第1
ホトインタラプタPI1、ギヤに取り付けられた1枚の
羽根34と第2ホトインタラプタPI2、および鏡胴2
の光軸方向の移動によりラジアル方向に移動する遮光板
35と第3ホトインタラプタPI3からそれぞれ出力さ
れる信号LDP1、LDP2、LDP3、(図12参
照)を用いて、撮影レンズ1の位置の制御、すなわち自
動合焦制御が行なわれる。
り、第1ヘリコイドリング31は、外周に形成されたギ
ヤ31aを介してレンズ駆動モータMLと連結され、ヘ
リコイド押え2baと固定筒2bに固着されたヘリコイ
ド押え36の第1当接面36aにより光軸方向の移動が
規制され、ラジアル方向の移動を可能にされている。ま
た、第1ヘリコイドリング31に螺合された第2ヘリコ
イドリング32は、直進ガイド板32aにより回転が禁
止され禁止され、光軸方向には移動可能となっている。
従って、第1ヘリコイドリング31が回転すると、その
回転力はヘリコイドの作用により光軸方向に変換され第
2ヘリコイドリング32は、撮影レンズ1と一体となっ
て光軸方向に移動し、ピント調節が行なわれる。
ヘリコイド押え36の第1当接部36aにより支持さ
れ、他端は固定筒2bの受け部2baにより支持されて
いる。これにより、第1ヘリコイドリング31がレンズ
駆動モータMLにより回転された際に、第1ヘリコイド
リング31が直接、第2ヘリコイドリング32をラジア
ル方向に押さないようにして、レンズ駆動モータMLに
余分なトルクがかかるのを防止している。
リング32は光軸精度を維持するために、ヘリコイド押
え36の第2当接部36bと固定筒2bの突き当て2b
bとにより支持されている。このように構成することに
より、第2ヘリコイドリング32の重力が回転部分であ
る第1ヘリコイドリング31にかかるのを回避するよう
にして、レンズ駆動モータMLに余分なトルクがかかる
のを防止している。
a、第2当接部36b、固定筒2bの受け部2ba、突
き当て2bbなど、レンズ駆動時に摺動する部分は、す
べりを良くするために潤滑性の良い金属でメッキ処理を
行なっており、レンズ駆動モータMLに余分なトルクが
かかるのを防止している。
負荷を極力低減することにより、可動筒2aの作動音を
小さくするようにしている。 5.回路ブロック図説明 図11は、本電子カメラの回路ブロック図である。本電
子カメラは、マイコン80を中核として各種撮影動作を
制御しており、マイコン80には赤外モード設定スイッ
チ13、リワインドレススイッチ98、裏蓋開閉検知ス
イッチ99と、その他、メインダイヤル9、絞りダイヤ
ル11、レリーズボタン10、アップボタン12、ダウ
ンボタン14、セルフ開始ボタン15、MFボタン1
6、セレクトボタン17、途中巻き戻しボタン18とが
接続されている。なお、レリーズボタン10には、スイ
ッチS1とスイッチS2とを備え、レリーズボタン10
を半押しするとスイッチS1がONして測距、測光が行
なわれ、続いて深く押すとスイッチS2がONして撮影
動作(焦点調節、露出制御)が行なわれるようになって
いる。
定化するレギュレータ81、マイコンの初期化を行なう
リセット回路82、フィルムに敷設されたDXコード情
報を読取るDXコード読取回路83、撮影画面の中央部
(スポット)の被写体輝度を受光するSPD1と、撮影
画面内の広い範囲(平均)の被写体輝度を受光するSP
D2を備えた測光回路84、2つのPSDを赤外LED
を中心に対称に配置したアクティブ方式の測距回路8
5、撮影レンズの駆動を行なうレンズ移動やフィルム給
送及びシャッタ開閉を行なうモータを駆動する2つのド
ライバー86a、86b、絞り開閉を行なうステッピン
グモータを駆動するドライバ87、EEPROM88、
表示(液晶)パネル89、ファインダ内表示部90、バ
ッテリーチェック及び温度保障回路91、及びストロボ
充電及び発光を行なうストロボ回路92が接続されてい
る。
タラプタP11、第2ホトインタラプタP12、第3ホ
トインタラプタP13からなるレンズ位置検出部93が
設けられており、信号LDP1、LPP2、LDP3を
マイコン80に出力する。
り、信号LDP1は、第1ホトインタラプタP11から
出力され、パルスの発生する周期は非常に短くなってい
る(実際は図示のタイミングより更に細かく設定されて
いる)。信号LDP2は、第2ホトインタラプタPI2
から出力され、、周期は比較的長くなっている。信号L
DP3は、第3ホトインタラプタPI3から出力され、
レンズ移動領域内で左側(遠距離側)の位置で信号状態
が1度変化するようにしている。また、レンズ駆動モー
タMLによって移動する撮影レンズ1の停止精度を良く
するためにLDP1のパルス数及び経過時間によって正
の電圧または負の電圧を繰返し印加している。
周期が1駒の給送に対応するフィルム給送信号(パルス
信号)SSPを発生するフィルム給送信号発生部94が
設けられ、発生されたフィルム給送信号はマイコン80
に出力される。フィルムは、フィルム給送モータMFに
連結されたフィルム巻取りリールにより巻上げられ、こ
のフィルムの移送に伴いフィルムのパーホレーションと
噛みあうスプロケットが回転させられる。このスプロケ
ットの上面には半分が導通部材、残りの半分は絶縁部材
で形成された円盤が取付けられ、フィルム給送信号発生
部94は、この円盤に接片を接触させてH(Hig
h)、L(Low)の1周期が1駒分に相当するSSP
信号を発生させる。 6.撮影モード説明 メインダイヤル9は、電源をオフ(OFF)するととも
に、プログラムモード(P)、絞り優先モード(A)、
マニュアルモード(M)を切換設定するためのスイッチ
である。撮影者は任意に撮影モードを選択し撮影を行な
う。 6ー1.プログラムモード(P) プログラムモード(P)は、メインダイヤル9を「P」
の位置に合せたときに設定され、このプログラムモード
(P)では、絞りダイヤル11により指定された絞り値
を基準に、被写体輝度に応じて自動的に設定された適正
なシャッタ速度で露出を行なう。しかし、シャッタ速度
の変化だけでは適正な露出制御を行なえないときは、絞
りが自動的に変化する。つまり、プログラムモード
(P)は、撮影の失敗を極力防止するために撮影者が任
意に設定した絞り値において、被写体輝度が暗く最低シ
ャッタ速度(手振れ限界速度)以下のシャッタ速度が選
択されたときは絞り値を開放側に変え、被写体が明るく
最高シャッタ速度以上のシャッタ速度が選択されたとき
は絞り値を閉口側に変えるように制御している。
ムモード(P)の露出方法を説明する。例えば、絞り値
がF5.6及びフィルム感度ISO100に設定され、
最低シャッタ速度(手振れ限界速度)が1/8秒及び最
高シャッタ速度1/250秒に設定されている状態を示
す。すなわち、絞り値がF5.6の場合、EV9〜14
の輝度範囲ではシャッタ速度は1/8〜1/250秒の
適正範囲なので、絞り値はF5.6に設定した状態でシ
ャッタの駆動を行なう。
場合は、絞り値F5.6に対応するシャッタ速度は1/
4秒であり、最低シャッタ速度(手振れ限界速度)1/
8秒より遅いので、絞りを一段階開放してF4.0、及
びシャッタ速度を1/8秒に設定することにより適正露
出が得られる。
ばEV15の場合は、絞り値F5.6に対応するシャッ
タ速度1/500秒であり、最高シャッタ速度1/25
0秒より速いので、絞りを一段階閉口してF8、及びシ
ャッタ速度を1/250秒に設定することにより適正露
出が得られる。
50秒の条件下では、EV5〜16の範囲が適正輝度範
囲であるので、図13に示した点線の範囲が適正露出コ
ントロール可能範囲となり、F5.6に設定した場合
は、太い実線で示したライン上で変化する。
シャッタ速度を変更できるようになっている。すなわ
ち、本電子カメラでは、手振れ限界シャッタ速度に対応
するシャッタ速度として予め1/30秒が設定されてい
るが、この手振れ限界シャッタ速度を1/4秒〜1/6
0秒の範囲内で変更できるようになっている。この変更
は次のようにして行なう。すなわち、プログラムモード
(P)に設定された状態からセレクトボタン17を押し
続ける(2秒)と、予め設定された手振れ限界シャッタ
速度「1/30」が表示パネル19に表示される。そこ
で、アップボタン12、あるいはダウンボタン14を押
して、表示パネル19に表示される手振れ限界シャッタ
速度表示を変更することにより、撮影者が手振れ限界の
シャッタ速度を任意に設定できるようにしている。な
お、他のスイッチ・ボタンが操作されたとき、またはア
ップボタン12、ダウンボタン14の最終操作から3秒
後に手振れ限界シャッタ速度の変更可能状態を解除する
ように構成されている。
ッシュを用いてフラッシュ撮影を行なう場合は、可変絞
りシンクロ撮影(一種のスローシンクロ撮影)が行なわ
れる。すなわち、背景が薄暗く、近距離の被写体(人
物)が暗い場合などの撮影などで、背景も人物も適正な
明るさで撮影するために、背景に合せた絞り及びシャッ
タ速度で露出を行なった後、被写体距離に合せて絞りを
変化させ、フラッシュ光が適正になるように制御する。
ラッシュ光の有効到達距離を表しており、この専用フラ
ッシュはGNo.14で、フィルム感度ISO100及
び400に対応する絞り値FNo.とフラッシュの調光
可能範囲は3.5m以内となっている。また、ISO感
度100の場合は、7m以内の被写体に対して絞りの制
御により適正露出が得られ、ISO感度400の場合
は、14m以内の被写体に対して絞りの制御により適正
露出が得られる。そこで、例えばISO感度100のフ
ィルムで7mの背景と3.5mの人物とを両方とも適正
露出で撮影できるようにするため、図15のような可変
絞りシンクロ撮影が行なわれる。すなわち、最初は7m
の位置の背景が適正露出となるように開放絞りF2.0
でシャッタを暫く開けた状態を継続し、次に人物の位置
3.5mに対応する絞り値F4.0まで絞っていき、絞
り値F4.0まで絞った時点でフラッシュ光を発光させ
て、シャッタを閉じている。 6ー2.絞り優先モード(A) 絞り優先モード(A)は、メインダイヤル9を「A」の
位置に合せたときに設定され、この絞り優先モード
(A)では、絞りダイヤル11により設定された絞り値
を基準に、被写体輝度に応じて自動的に設定された適正
なシャッタ速度で露出を行なう。 この絞り優先モード
(A)は、被写界深度(ボケ)を考慮して撮影者は任意
の絞り値を選択し、その絞り値で撮影を行なうためのモ
ードである。
モード(A)の露出方法を説明する。この絞り優先モー
ド(A)は、選択された絞り値を固定して撮影を行なう
モードであり、プログラムモード(P)のように設定さ
れた絞り値と、限られたシャッタ速度範囲内の組合せで
適正露出を得られない場合に設定された絞り値を変化さ
せる制御は行なわない。すなわち、図16に太い実線で
示したように、設定された絞り値5.6は固定されたま
まとなる。そして、被写体輝度に応じたプログラムライ
ンに基づいて、シャッタ速度が30秒〜1/250秒の
範囲で変化することにより、適正露出が得られる。な
お、絞り値F5.6、フィルムISO感度100の場
合、図に示した点線の範囲が適正露出コントロール可能
範囲となる。 6ー3.マニュアルモード(M) マニュアルモード(M)は、メインダイヤル9を「M」
の位置に合せたときに設定され、シャッタ速度と絞りの
組合せを撮影者が任意に選択する場合に用いる。 7.ファインダー表示 レリーズボタン10は、半押しするとスイッチS1がO
Nして測距、焦点調節及び測光が行なわれ、ファインダ
ー7と表示パネル19とに撮影情報が表示され、続いて
深く押すことスイッチS2がオンして露出動作が行なわ
れるようになっている。
撮影関連情報としては、図4に示したように、視野枠7
a、焦点調節可能な距離に測距したときに点灯し焦点調
節不能な距離に測距したときに点滅する「●」状の緑色
の測距マーク7b、設定された絞り値とシャッタ速度が
被写体輝度に対してアンダーのときに点灯する「−」状
の赤色の露出アンダー警告マーク7c、設定された絞り
値とシャッタ速度が被写体輝度に対してオーバーのとき
に点灯する「+」状の赤色の露出オーバー警告マーク7
dなどがある。
させており、マニュアルモード(A)では中央部の非常
に狭い範囲(スポット)e1が測光され、プログラムモ
ード(P)と絞り優先モードでは中央の比較的広い範囲
(平均)e2が測光される。また、被写体距離情報に基
づき決定される撮影レンズの焦点位置への動作に連動
し、視野枠7aは変化し、パララックス補正が行なわれ
る。すなわち、被写体距離が遠距離の場合は、上辺と左
辺の枠は図4の実線のようになり、被写体距離が近距離
の場合は、上辺と左辺の枠は図4の点線のようになる。
なお、距離表示部7eは0.6m〜∞の距離を示し、視
野枠7aの上辺の右側延長線上に対応した位置の透光を
遮光することにより欠け部7eaのように距離情報を表
示している。 8.表示パネル(液晶) 図17は、プログラムモード(P)時にシャッタボタン
10を半押しした時の露出表示内容を示している。図1
7に示したように、絞りダイヤル11により設定した絞
り値で適正露出が得られる場合は、表示パネル19に適
正なシャッタ速度が表示される。設定した絞り値で適正
露出が得られず絞り値が自動的にシフトされた場合は、
シフトされた適正な絞り値が表示パネル19に表示され
る。また、露出アンダーとなる場合は、開放絞り値F
2.0、または手振れ限界シャッタ速度1/30秒が表
示パネル19に点滅表示される。また、露出オーバーの
場合は、絞り限界値F22、またはシャッタ最高速度1
/250秒が表示パネル19に点滅表示される。 9.本カメラの主な機能 9ー1.絞り制御機能 メインダイヤル9をOFFからONに操作すると、絞り
ダイヤル11により指定された絞り値の位置に絞りを動
かしておくので、レリーズ操作前に絞りを移動させてお
くことができ、タイムラグがなく瞬時に撮影を行なえ
る。
すると、絞りダイヤル11により指定された絞り値の位
置の絞りから開放に移動させ、絞りの位置を初期化す
る。つまり、本カメラの絞り機構では、前述したように
絞りを開放した状態でのみメカ的な位置を検出する方式
のため、メインダイヤル9がON状態で絞りの変更を繰
返して行なうと少しづつ駆動誤差が累積されていくため
に、メインダイヤル9をOFFすることにより絞りを開
放に初期化し、正確な絞り制御ができるようにしてい
る。 9ー2.フィルム先端残し制御機能 フィルム巻戻し開始後、パトローネからフィルム先端が
少し残っている状態でフィルムの巻戻しを所定時間停止
させ、この間に裏蓋を開けた場合は、パトローネからフ
ィルム先端が少し残っている状態でカメラ本体からパト
ローネを取り出せ、所定時間の計時中に裏蓋を開けずに
所定時間を経過した場合は、再度フィルムの巻戻しを行
ないフィルム先端がパトローネ内に収納した後にフィル
ム巻戻しを停止してカメラ本体からパトローネ内にフィ
ルム先端が収納された状態でカメラ本体からパトローネ
を取り出すことができるようにしたので、特別に操作部
材やスイッチを追加することなく簡単な構成になる。 9ー3.2駒給送におけるフィルム位置表示機能 カメラ本体内に配設されたリワインドレススイッチ98
をONしてリワインドレスモードを設定することにより
実行されるフィルム移送モードの1つで、フィルム巻上
げを途中に未露光駒を残して行なわせ、フィルム巻戻し
の際に前記未露光駒に撮影するようにして、撮影後もし
くは撮影前の全駒分の巻上もしくは巻戻しに係わるタイ
ムラグをなくしたフィルム給送に関し、フィルム駒数表
示部を設け、この表示部は撮影中は撮影駒数を表示し、
撮影途中で巻戻し操作が行なわれた際は撮影駒の表示を
フィルムの引出し量に対応する駒数に変更するととも
に、巻戻しに連動して前記表示を減算することにより1
つのフィルム駒数表示部がで撮影者の必要な情報のみを
表示するので、フィルムの給送状態を瞬時に把握でき
る。 9ー4.サイレント機能 MFボタン16を押しながらメインダイヤル9をONす
るとサイレントモードとなる。このサイレントモードで
は、レンズ駆動、絞り駆動、フィルム給送駆動などの作
動音を低減して行なわれる。なお、巻き戻し音がうるさ
い時は、巻き戻し途中でメインダイヤル9をオフする
と、巻き戻し動作が一旦停止されるが、その後、MFボ
タン16を押しながらメインダイヤル9をOFFの位置
からプログラムモードまたは絞り優先モード、マニュア
ルモードに設定すると、サイレントモードで巻き戻しを
開始する。 9ー5.オートブラケット(AEB)撮影機能 1回のレリーズボタン10の操作により絞りダイヤル1
1により設定された絞りを基準に大小段階的にを変化さ
せて露光量を変化させ複数駒の撮影を連続して行なう撮
影をおこなう。 9ー6.露出補正機能 メインダイヤル9をP、またはAの位置にし、セレクト
ボタン17を押して露出補正マークを表示させ、アップ
ボタン12、ダウンボタン14により補正値を設定す
る。 露出補正を行なう際の、アップボタン12、ダウ
ンボタン14の操作に基づき、ファインダー内のLED
の表示を、露出補正値が正の場合は「+」のLED、露
出補正値が負の場合は「−」のLED、露出補正値が0
の場合は「+」、「−」を瞬時的に点灯することにより
操作がされたか否かを判別できる。暗くて表示パネル1
9が見えないような場合でも露出補正を可能としてい
る。
測光を開始し、その測光結果と設定された露出値(シャ
ッタ速度、絞り値)とを比較し、その結果をファインダ
ー内のLEDに表示する。オーバーの場合は「+」のL
ED、アンダーの場合は「−」のLED、適正露出の場
合は「+」、「−」の両方を所定時間(10秒)点灯す
る。暗くて表示パネル19が見えない時に、シャッタ速
度を適正露出に合せたい時には、アップボタン12、ダ
ウンボタン14を操作すると、その時に表示されている
LED表示「+」又は/及び「−」が一瞬消灯し、操作
されたことを認知可能としている。なお、シャッタ速度
が設定領域外になった場合は、LED表示の瞬時の消灯
をさせず、点灯状態を維持することにより設定領域限界
に達したことを認知できるようにしている。 9ー7.マニュアルフォーカス(MF)機能 マニュアルフォーカス(MF)モードは撮影者が任意の
距離に撮影レンズのピント位置を設定することができる
モードである。例えば、動体を撮影するときなど、オー
トフォオーカス(AF)モードでは測距ポイントからず
れてしまうことがあるため誤測距が生じやすいために、
撮影距離を予測して、その距離にピント位置を設定して
おくことがある。
ュアル設定は、以下のように、3種類の方式がある。
リーズボタン10を半押し撮影レンズがしてスイッチS
1をONしているときに、MFボタン16を押すと撮影
レンズのピント位置はAFモードで焦点調節された位置
に固定される。再度MFボタン16が押されるまでその
位置を継続する。
の押圧操作によりMFモードが選択され、液晶パネル1
9に「999」(無限遠を意味する)を表示させ、所定
秒時(2秒)後に、撮影レンズを駆動し無限遠にピント
を設定する。再度MFボタン16を押すことにより解除
される。
の押圧操作によりMFモードが選択されることにより液
晶パネル10に「999」を表示させるが、MFボタン
16の押圧を継続しながら、アップボタン12及びダウ
ンボタン14を押圧すれば液晶パネル19に「20.
0」を表示させる、この状態で、アップボタン12及び
ダウンボタン14により距離表示を0.6〜20mまで
の間で任意に設定可能としている。設定後MFボタン1
6の押圧を解除したの後、所定時間(3秒)後に表示し
た距離に対応する位置にピントを合せる。 9ー8.フォーカスインジケート機能 初期位置マーク(AF)、無限位置マーク(∞)などの
距離情報と指標との位置合わせを、EEPROMに記憶
した情報に基づいて行うことにより、位置合わせを正確
に行う。 9ー9.バルブ露出機能 夜景撮影の場合など、シャッター速度が30秒を越える
長時間露出を行える。このタイム露出中は、表示パネル
19に「T−−」が表示される。タイム露出の設定は、
メインダイヤル9をMの位置にし、セレクトボタン17
を押して、ダウンボタン14により表示パネル19のシ
ャッター速度表示を「T−−」にすることにより行う。
このバルブ撮影はレリーズボタン10を深く押しスイッ
チS2がONにすることにより、露出動作を開始し、レ
リーズボタン10をOFFして後、レリーズボタン10
を押圧しS1をONすることにより露出動作を停止す
る。バルブ撮影をレリーズボタン10の半押し状態であ
るS1をONで行なうことにより露出を終了するように
しているのでカメラの振れを少なくすることができる。 9−10.赤外フィルム使用モード 赤外写真撮影を行なえるようになっている。赤外モード
設定スイッチ18aはボタンスイッチとなっており、ボ
タンを押す毎に、普通フィルム(IR550)使用モー
ド、IR750赤外フィルム(750nmに最大感度を
有するフィルム、コニカ社製−赤外750)使用モー
ド、IR850赤外フィルム(850nmに最大感度を
有するフィルム、コダック社製−コダック ハイスピー
ドインフラレッド)使用モードがサイクリックに設定さ
れる。普通フィルムを基準として、IR750、IR8
50の各赤外モードで、最大感度の赤外波長にピントを
合せるようにピント補正を行なう。
れかの赤外フィルム使用モードに設定されているとき
は、レリーズボタン10を半押ししてスイッチS1をオ
ンすると、被写体距離情報を検出し、予め記憶された補
正値とを演算してピント調節量を決め、撮影レンズのピ
ント調節を行なう。 9−11.フィルム感度設定 フィルム感度を自動及び手動で設定可能なカメラにおけ
るフィルム感度設定装置に関する。フィルム感度の記憶
としては、マイコン80の中にレジスタに第1の記憶部
を有し、EEPROMの中に第2の記憶部を有する。こ
のフィルム感度設定はDX情報のあるフィルムが装填さ
れた場合は、そのDX情報をフィルム感度情報として第
1記憶部に記憶し、この状態から手動操作により前記第
1記憶部に記憶された情報を変更可能としている。ま
た、DX情報のないフィルムが装填された場合は、予め
記憶された第2記憶部の情報を第1記憶部に導入し、手
動操作により設定された前記フィルム感度情報を変更を
可能とし、この状態から手動操作により前記第1記憶部
及び前記第2記憶部に記憶する。DX情報のないフィル
ムを装填された場合、手動操作に基づいきフィルム感度
情報はEEPROM内に記憶するため、再度同じ感度の
DX情報のないフィルムが装填された時などに再度設定
を行なう必要がない。 9−12.可変絞り制御機能 フラッシュ撮影時に、人物などの主要被写体と背景とを
双方とも暗くならないようにするため、最初は背景を適
正露光とすべく、絞りダイヤル11により設定された絞
り値の下で自然露光を行い、次に主要被写体を適正露光
とすべく、測距された被写体距離とストロボ回路92の
ガイドNo.とにより算出された絞り値の下でフラッシ
ュ露光を行う。なお、最初に主要被写体を適正露光とす
べく、測距された被写体距離とガイドNo.とにより算
出された絞り値の下でフラッシュ露光を行い、次に背景
を適正露光とすべく、 絞りダイヤル11により設定さ
れた絞り値の下で自然露光を行なうようにしてもよい。 9−13.従来のカメラは外装部材として上面カバー、
底面カバー、鏡胴に金属メッキを施しているため、前記
外装部材を通じて静電気等によって、マイコンを暴走さ
せるなどの悪影響を与えていた。つまり、カメラ本体を
手で触れた時に、人間に帯電された電荷がカメラ本体に
流れ、カメラ本体内の回路に印加されてしまいマイコン
を暴走することがあった。
は導電部材で形成されているため、導伝面(金属面で形
成された机)に置かれた状態で手で触られても電荷を逃
すことができるが、裏蓋は非導電面である外被の部分の
みしか導電面に当たらず、電荷を逃すことができない。
そのため、裏蓋の一部に前記外装部材と電気的に導通し
ている導電部材を前記外被から突出させ裏蓋面を下にし
て置かれたとき、導電面と接触するようにし、その状態
で手で触られても電荷を逃すことができるようにしてい
る。 10.フローチャート(制御動作) 次に、マイコン80による各種制御動作について説明す
る。 10ー1.初期設定 10ー1−1.メインルーチン(図18) このルーチンは、電池が装填されたときに実行されるル
ーチンであり、電池が取り出された時点の状態に戻すこ
とを目的としている。このルーチンでは、バッテリーチ
ェック(図示しないが電源電圧が所定電圧以下の場合は
カメラを不作動にする)を行い、シャッター駆動機構、
絞り駆動機構、レンズ駆動機構位置を、それぞれメカ的
に初期化する(ステップFS−1)。そして、電池が抜
かれた時点の状態に応じた処理を行うべく、EEPRO
M88に記憶されている[現在巻き上げモード]が巻き
戻し中であるか否かを判断する(ステップFS−2)。
その結果、電池が抜かれたときの状態が巻き戻し中であ
れば、次に裏蓋が閉じているか否かを判断する(ステッ
プFS−3)。裏蓋が閉じていると判断した場合は、フ
ィルム巻き戻しルーチンを実行する(ステップFS−
4)。巻き戻し終了後は、[現在の撮影枚数]を0枚と
し、アボートタイム(打切り時間)を短くするために
[現在巻き上げモード]をノンDXオートロードモード
として、これらをEEPROM88に記憶し(ステップ
FS−5)、ステップ(FS−9)に進む。
中でなければ、[現在巻き上げモード]がノンDXオー
トロードモード(フィルム装填がされていない状態又は
ノンDXフィルムが装填されている状態)であるか否か
を判断することにより、電池が抜かれたときフィルムが
装填されていたか否かを判断する(ステップFS−
6)。その結果、現在巻き上げモードがノンDXオート
ロードモードであると判断した場合は、次にDXフィル
ムが装填されているか否かを判断し(ステップFSー
7)、DXフィルムが装填されたときは、オートロード
を行うべくフィルム巻上げサブルーチンを実行してオー
トロードを行なう(ステップFS−8 )。
ボタンや操作ダイヤルの操作を待っており、メインダイ
ヤルスキャンルーチン、絞りダイヤルスキャンルーチ
ン、操作ボタンスキャンルーチンを順次実行する。次
に、メインダイヤル位置がプログラムモード(P)の位
置であり、かつフラッシュが充電完了しているときは
(本実施例のカメラではプログラムモードのときだけ充
電完了信号を使用している)、連続的なフラッシュ撮影
ができないためオートブラケット(AEB)モードをク
リアしてフラッシュモードを設定して(ステップFS−
10〜12)、ステップ(FS−9)に戻る。一方、プ
ログラムモード(P)が設定され、フラッシュが充電完
了していないときはノンフラッシュモードを設定して
(ステップFS−13)、ステップ(FS−7)に戻
る。また、プログラムモード(P)が設定されていない
とき、すなわち絞り優先モード(A)、またはマニュア
ルモード(M)が設定されているときは、ステップ(F
S−11〜13)をスキップしてステップ(FS−9)
に戻る。 10ー1ー2.裏蓋開ルーチン(図19) このルーチンは、裏蓋が開けられたときに実行される。
裏蓋が開放されると各種撮影モードをリセットし初期化
するために、まず、AEBモード、露出補正、赤外フィ
ルム使用モードをそれぞれクリアする(ステップFS−
15)。そして、オートフォーカス(AF)モードが選
択されている場合は、撮影レンズを初期位置に移動して
(ステップFS−16、17)、ステップ(FS−1
8)に進み、AFモードが選択されていない場合は、撮
影レンズは既に初期位置に移動されているので、レンズ
移動を行わずにステップ(FS−18)に進む。
O感度]を所定のノンDX用ISO感度とし、[電源O
FF中巻き戻しフラグ]をリセットし、現在の撮影枚数
を0枚として表示し、現在巻き上げモードをノンDXオ
ートロードモードとし、フィルム巻き上げ用の変数をE
EPROM88に記憶する。このステップ(FS−1
8)の処理が終了すると、リターンする。 10−1−3.メインON時巻上げルーチン(メインO
N時ルーチン1ともいう、図20) このルーチンは、メインダイヤル9がONされたときに
実行される。本カメラでは、巻き戻し中にメインダイヤ
ルをOFFされた時に巻き戻し動作を停止させるように
しており、再度巻き戻しをONにすれば巻き戻し動作を
再開するように構成いる。
中であるか否かを判断し(ステップFS−20)、巻き
戻し中であれば、ステップ(FS−21〜26)の処理
を行った後にステップ(FS−27)以降の処理を行
い、巻き戻し中でなければ、ステップ(FS−21〜2
6)の処理を行わずにステップ(FS−27)以降の処
理を行う。
戻し中であれば、[現在の撮影枚数]が0枚の時はフィ
ルム巻き戻しが完了した状態であるため、次に撮影枚数
が0枚か否かを判断し(ステップFS−21)、0枚で
なければフィルム巻き戻しサブルーチンを実行して(ス
テップFS−22)、ステップ(FS−23)に進み、
0枚であればフィルム巻き戻しルーチンを実行せずにス
テップ(FS−23)に進む。ステップ(FS−23)
では、[現在の撮影枚数]が0枚か否かを判断する。そ
の結果、0枚であれば、裏蓋が閉じている間は表示(液
晶)パネル19に「0」を点滅表示し続け、裏蓋が開け
られた時は裏蓋開ルーチンを実行して(ステップFS−
24〜26)、ステップ(FS−27)に進む。ステッ
プ(FS−23)にて、[現在の撮影枚数]が0枚でな
いと判断されたときは、ステップ(FS−24〜26)
をスキップして、ステップ(FS−27)に進む。
オートロード条件が揃っているか判断し、この条件が揃
っている場合はオートロードを行なうようにしたもの
で、まず、現在巻き上げモードがノンDXオートロード
モードであるか否かを判断する。その結果、ノンDXオ
ートロードモードであれば、DXフィルムが装填されて
いるか否かを判断し(ステップFS−28)、DXフィ
ルムが装填されていれば、レリーズスイッチの半押し状
態によりS1がONし、それから手を離すことによりO
FFになるの検知して、フィルム巻き上げサブルーチン
(オートロード)を実行して(ステップFS−29)、
リターンする。一方、ノンDXオートロードモードでな
いとき、およびフィルムが装填されていないときは、リ
ターンする。 10ー1ー4.メインダイヤルOFFルーチン(メイン
ONルーチン2ともいう、図21) このルーチンは、メインダイヤル9がONされたときに
実行される。このルーチンでは、バッテリーチェックを
行い、温度情報を取り込み、撮影レンズを初期位置に移
動し、絞りを開放にし、液晶パネルを消灯し、露出補正
値を0にし、オートフォーカスモード(AF)を設定す
るなどの初期化を行う(ステップFS−30)。次に、
マニュアルフォーカス(MF)ボタン16がONであ
り、温度が常温以上であり、かつ電池電圧が所定電圧以
上であれば、サイレントモードを設定し、前記条件を満
足しないときはサイレントモード設定を行わない(ステ
ップFS−31〜33)なお、本カメラでは各駆動装置
(絞り駆動装置、フィルム給送装置、レンズ駆動装置)
に電力を供給する電源を2つ設けており、このうち通常
モードは高電圧で駆動し、サイレントモードは低電圧で
駆動している。また、温度の検出は低温時に低電圧駆動
を行なうとモータのトルクが弱まり巻き上げができない
ことがあるために常温以上に限ってサイレントモードを
許容するようにしている。次に、裏蓋が開いていれば、
裏蓋開ルーチンを実行した後(ステップFS−34、3
5)、リターンし、裏蓋が閉じていれば、裏蓋開ルーチ
ンを実行せずにリターンする。 10ー2.各種ダイヤル、スイッチ及びボタンの設定 10ー2ー1.メインダイヤルスキャンルーチン(図2
2) このルーチンは、前述のメインルーチンにてコールされ
る。このルーチンでは、メインダイヤル9の設定した位
置を検知し、そのモードを設定するもので、まず、メイ
ンダイヤル9の位置がOFFであるか否かを判断し(ス
テップFS−40)、OFFであれば、メインダイヤル
OFFルーチンを実行し(ステップFS−41)、その
後、再度メインダイヤル9の位置がOFFであるか否
か、すなわちONに変化したか否かを判断する(ステッ
プFS−42)。その結果、メインダイヤル9の位置が
OFFのままであれば、ステップ(FS−42)に戻
る。一方、メインダイヤル9の位置がONに変化したと
きはプログラム(P)モード・絞り優先(A)モード・
マニュアル(M)モードのいずれか設定されたモードを
[現在のメインスイッチ位置]として、それを液晶パネ
ルに表示し、絞りダイヤル11で選択した絞りに低速
(低電圧)で駆動し、メインダイヤルON巻上げルーチ
ンを実行し(ステップFS−43)、そして、現在のモ
ードに応じた液晶表示を行って、すなわち、プログラム
モードであれば撮影枚数を表示し、絞り優先モードであ
れば露出補正値を表示し、マニュアルモードであればシ
ャッタースピードを表示して(ステップFS−44)、
リターンする。
ヤル9の位置がOFFでないと判断されたときは、メイ
ンダイヤル9の位置が変更されたか否かを判断し(ステ
ップFS−45)、変更されていないときは何もせずに
リーンし、変更されたときは、その変更結果を[現在の
位置]として(ステップFS−46)、ステップ(FS
−44)に進む。 10ー2ー2.絞りダイヤルスキャンルーチン(図2
3) このルーチンは、前述したメインルーチンにてコールさ
れる。このルーチンでは、現在の絞りダイヤル11の位
置が変数[inp_av]にセットされた絞りダイヤル
11の位置と異なっており、絞りダイヤル11の位置が
変更されたと判断した場合は、変更された絞りダイヤル
の位置11を変数[inp_av]にセットし、その変
更された絞り位置に低速(低電圧)で絞りを駆動し、変
更に係る絞り位置を液晶パネルに表示して(ステップF
S−50、51)、リターンする。一方、絞りダイヤル
11の位置が変更されていないときは、そのままリター
ンする。 10ー2ー3.操作ボタンスキャンルーチン(図24) このルーチンは、前述のメインルーチンにてコールされ
る。このルーチンでは、各種スイッチ・ボタンの操作状
況を調べて、操作されたスイッチボタンに応じた処理を
行ってリターンする。すなわち、スイッチS1がオンさ
れときは、測距・測光を行ない露出条件を選定するpu
sh_s1ルーチンを実行する(ステップFS−55、
56)。マニュアルフォーカス(MF)ボタン16がO
Nされたときは、マニュアルフォーカスの処理、すなわ
ち前述したようにMFボタン16の操作に基づいて撮影
レンズ1のピント位置を設定する(ステップFS−5
7、58)。セレクトボタン17がONされたときは、
SERECT処理、例えば前述したようにメインダイヤ
ル9をPの位置の状態で、セレクトボタン17を押して
露出補正マークを表示させ、アップボタン12、ダウン
ボタン14の操作により露出補正値を設定できるように
している(ステップFS−59、60)。アップボタン
12がONされたときは、UP_PUSHルーチンを実
行し、例えば露出補正可能状態で露出補正値をオーバー
側に切換える(ステップFS−61、62)。ダウンボ
タン14がONされたときは、DOW_PUSHルーチ
ンを実行し、例えば露出補正可能状態で露出補正値をア
ンダー側に切換える(ステップFS−63、64)。裏
蓋が開けられたときは、裏蓋開ルーチンを実行する(ス
テップFS−65、66)。また、途中巻戻しボタンが
ONされたときは、フィルム巻き戻しサブルーチンを実
行する(ステップFS−67、68)。 10ー2ー5.UP_PUSHルーチン(図25) このルーチンは、操作ボタンスキャンルーチンにてコー
ルされる。このルーチンでは、露出補正モード時に[現
在補正値]が最大の「2」になっていないときは、[現
在補正値]を+1/3する(ステップFS−70〜7
2)。その結果「0」になったときは、ファィンダー内
のオーバーとアンダーのLEDを0.2秒間表示して
(ステップFS−73、74)、ステップ(FS−7
6)以降に進む。一方、+1/3だけ加算しても[現在
補正値]が「0」にならなかったときは、ファィンダー
内のオーバーのLEDだけを0.2秒間表示して(ステ
ップFS−75)、ステップ(FS−76)以降に進
む。 補正モードでないとき、および露出補正モード時
に[現在補正値]が既に最大の「2」になっているとき
は、[現在補正値]の増加処理などを行わずに、ステッ
プ(FS−76)以降に進む。
に応じたアップ処理を行ってリターンする。すなわち、
シャッタモータスピード変更モードであれば、[現在シ
ャッタ速度]を段階的に増加する(ステップFS−7
6、77)。また、ISO変更モードであれば、[現在
ISO感度]を段階的に増加する。そして、ノンDXフ
ィルム状態であれば[現在ISO感度]を[ノンDX用
ISO感度]にするが、ノンDXフィルム状態でなけれ
ば、[現在ISO感度]は、増加したままにする(ステ
ップFS−78〜81)。また、[手振れ限界シャッタ
速度変更モード]であれば、現在手振れ限界シャッタ速
度を増加し(ステップFS−82、83)、AEBステ
ップ変更モードであれば、現在AEBステップの変化量
を増加する(ステップFS−84、85)。 10ー2ー6.DOWM_PUSHルーチン(図26) このルーチンは、操作ボタンスキャンルーチンにてコー
ルされる。このルーチンでは、露出補正モード時に[現
在補正値]が最小の「−2」になっていないときは、
[現在補正値]を−1/3する(ステップFS−90〜
92)。その結果「0」になったときは、ファィンダー
内のオーバーとアンダーのLEDを0.2秒間表示して
(ステップFS−93、94)、ステップ(FS−9
6)以降に進む。一方、−1/3しても[現在補正値]
が「0」にならなかったときは、ファィンダー内のオー
バーのLEDだけを0.2秒間表示して(ステップFS
−95)、ステップ(FS−96)以降に進む。補正モ
ードでないとき、および露出補正モード時に[現在補正
値]が既に最小の「−2」になっているときは、[現在
補正値]の減少処理などを行わずに、ステップ(FS−
96)以降に進む。
に応じたダウン処理を行ってリターンする。すなわち、
シャッタモータスピード変更モードであれば、[現在シ
ャッタ速度]を減少させる(ステップFS−96、9
7)。また、ISO変更モードであれば、[現在ISO
感度を]減少する。そして、ノンDXフィルム状態であ
れば[現在ISO感度]を[ノンDX用ISO感度]と
するが、ノンDXフィルム状態でなければ、[現在IS
O感度]は、減少した値のままにする(ステップFS−
98〜101)。また、[手振れ限界シャッタ速度変更
モード]であれば、現在手振れ限界シャッタ速度を減少
し(ステップFS−102、103)、AEBステップ
変更モードであれば、現在AEBステップの変化量を減
少する(ステップFS−84、85)。 10ー3.撮影条件設定 10ー3ー1.撮影条件の決定 次に、P計算ルーチン、PモードS1時計算ルーチン、
AMモードS1時計算ルーチン、MモードS0時計算ル
ーチン、閃光モードS1時計算ルーチンについて説明す
る。これらのルーチンでは、撮影のための絞り値及びシ
ャッター速度などを求めているが、これらルーチンの説
明に先立つて、絞り値、シャッター速度などを求める公
式、上記各ルーチンで使用される管理数値、定数、変数
などについて説明する。
間には、次の公式が成り立つ。
0のときのEV値) sv:ISO感度、 av:絞り値 cv:補正値、 OFFSET:4(定数) av_adjust:絞り誤差の補正(定数) なお、上記各ルーチンでは、(lv+sv+cv)は変
数[tv0]、(av+ OFFSET+av_adj
ust)は変数[tv1]として処理される。この式に
基づいて絞り値、シャッター速度などを求める際、マイ
コン80は図27、図28に示した管理数値を使用す
る。
(シャッタースピード)、sv(ISO感度)、av
(絞り値)、cv(補正値)、gv(ガイドNo.)、
afz(被写体距離)と対応して、マイコン80で使用
される管理数値(#の列の数値)を示したものである。
マイコン80は、例えば、+2.00の輝度の場合は1
2を使用し、1/30秒のシャッタースピードの場合は
66を使用し、ISO100の感度の場合は24を使用
し、F5.6の絞り値のときは18を使用し、補正値0
の場合は12を使用し、ガイドNo.0の場合は0を使
用し、被写体距離5.5mの場合は11を使用して各種
演算を行う。なお、この中で露出演算に関する管理数値
は、対応する値が1段アップするごとにプラス6するよ
うに決められている。
ーブルであり、図27、図28におけるafz(被写体
距離)に対応する管理数値と対応するテーブルNo.を
示したものであり、閃光適正F値を計算する際に利用さ
れる。
にて使用される定数、変数を示している。主要な変数に
ついて説明すると、変数[実行絞値]には実際に実行さ
れる絞り値が最終的にセットされる。また、変数[入力
絞値]には、絞りダイヤル11により指定された絞り値
がセットされる。変数[実行速度]には、実際に実行さ
れるシャッター速度が最終的にセットされる。 10ー3ー2.P計算ルーチン(図33) このルーチンは、プログムモード(P)時に絞りダイヤ
ル11により指定された絞り値を基準に、被写体輝度に
応じて自動的に適正なシャッタ速度で設定しているが、
シャッタ速度の変化だけでは適正な露出制御を行なえな
いときは、絞りを自動的にシフトする。つまり、被写体
輝度が暗く手振れ限界シャッタ速度以下のシャッタ速度
が選択されたときは絞り値を開放側に変え被写体が明る
く最高シャッタ速度以上のシャッタ速度が選択されたと
きは絞り値を閉口側に変えるように制御している。P計
算ルーチンはこの絞りシフトを計算するルーチンであ
る。このルーチンでは、P計算終了フラグをリセット
し、P計算結果をP計算結果ノンシフトOKとし、高速
限界超越フラグと低速限界超越フラグとFL強制フラグ
とをリセットし、現在輝度+現在感度+入力補正値を演
算してこの演算値をtv0とする(ステップF−35
0)。すなわち、計算時間短縮のため、この時点で計算
可能なtv0は予め計算しておく。そして、P計算終了
フラグがセット状態になるまで次に説明するP−LOO
Pルーチンを実行して(ステップF−351、35
2)、リターンする。 10ー3ー3.P−LOOPルーチン(図34〜38) このルーチンでは、実行絞値から絞露光調整値(av_
adjust)を求め、(絞露光調整値+OFFSET
+実行絞値)の演算値をtv1とする(ステップF−3
55)。次に、tv1≧tv0なる判断を行い、tv1
≧tv0のとき、すなわちシャッタ速度が60秒より遅
くなる場合は、図27、図28に示した管理数値に対応
する数値がなくなってしまうため、低速限界超越フラグ
をセットし(ステップF−356、357)、この時、
実行絞値が開放絞りのF2.0になっているときは、実
行速度として手振れ限界シャッタ速度を設定し、P計算
結果としてP計算結果アンダーを設定し、P計算終了フ
ラグセットして(ステップF−358、359)、リタ
ーンする。シャッター速度が60秒より遅くなる場合
に、実行絞値が開放絞りのF2.0になっておらず、絞
り値を開放側に広げることが可能な場合は、実行絞値を
半絞り分開け、P計算結果としてP計算結果シフトOK
をセットして(ステップF−358、360)、リター
ンすることにより、適正速度計算が可能になるように実
行絞値を変化させていく。シャッター速度が60秒より
速くなり適正な露出が行なえるようなシャッタ速度計算
が可能な場合は、(tv0−tv1)の演算結果を実行
速度としてセットする(ステップF−361)。そし
て、セットされた実行速度が手ぶれ限界シャッタ速度よ
り遅く、かつFL強制フラグがセットされているときは
(ステップF−362、363)、P計算終了フラグを
セットして(ステップF−364)、リターンする。セ
ットされた実行速度が手ぶれ速度より遅いが、かつFL
強制フラグがリセットされているときは、低速限界超越
フラグをセットする(ステップF−365)。そして、
実行絞値が開放絞りのF2.0になっているときは、実
行速度として手ぶれ速度を設定し、P計算結果としてP
計算結果アンダーを設定し、P計算終了フラグセットし
て(ステップF−366、367)、リターンする。シ
ャッター速度が手ぶれ速度より遅くなる場合に、実行絞
値が開放絞りのF2.0になっておらず、絞りを開放側
に広げられるときは、実行絞値を半段大きくし、P計算
結果としてP計算結果シフトOKをセットして(ステッ
プF−368)、リターンすることにより、適正速度計
算が可能になるよう実行絞値を変化させていく。
高速限界超越フラグをセットする(ステップF−36
9、370)。そして、実行速度が最高速度より速くな
る場合に、実行絞値が最小絞りのF22になっていると
きは、シャッター実行速度として最高速度を設定し、P
計算結果としてP計算結果オーバーを設定し、P計算終
了フラグをセットして(ステップF−371、37
2)、リターンする。実行速度が最高速度より速くなる
ときに、実行絞値が最小絞りのF22になっておらず、
まだ絞れるときは、実行絞値を半段小さくし、P計算結
果としてP計算結果シフトOKをセットして(ステップ
F−373)、リターンすることにより、適正速度計算
が可能になるよう実行絞値を変化させていく。実行速度
が最高速度以下のときは、P計算フラッシュモードがP
閃光計算モードでなければ、P計算終了フラグをセット
して(ステップF−374、375)、リターンする。
るようにシャッタ速度を選定するが、もし、シャッタ速
度が連動範囲外の場合は、前記設定された絞り値を徐々
に変化させ、シャッタ速度が連動範囲内になるように制
御している。つまり、設定された絞り値に極力近い絞り
値になるように制御する。
ドのときは、ステップ(F−376)以降の処理を行う
が、この処理の意義を図39に基づいて説明しておく。
閃光適正絞値は、後述のように外光を考慮せず被写体
距離だけを考慮して求められるため、実行絞値と異なる
場合がある。この場合において、実行絞値でフラッシュ
撮影を実行してしまうと、フラッシュがアンダーになっ
たり、オーバーになったりする。例えば、外光が非常に
明るくて被写体距離が遠いため、閃光適正絞値が実行絞
値より小さくなった場合、実行絞値でフラッシュ撮影を
実行してしまうと、フラッシュがアンダーになってしま
う。このアンダーを解消するためには、絞りを開く必要
がある。逆に、外光が暗くて被写体距離が近いため、閃
光適正絞値が実行絞値より大きく場合、実行絞値でフラ
ッシュ撮影を実行してしまうと、フラッシュがオーバー
になってしまう。このオーバーを解消するためには、絞
りを絞る必要がある。なお、可変絞りシンクロ撮影の場
合では、絞りをシャッタ開口中に動かし、絞りの速度の
関係でシヤッター速度(実行速度)は1/60秒より遅
くする必要があり、実行速度が手ぶれ限界速度〜1/6
0秒の範囲内で上記アンダー、またはオーバーを解消す
べく絞りを変更する。
お、ステップ(F−376)に進んだ時点では、実行速
度は表の[2]の1/60秒〜1/250秒、または
[3]の1/15秒(手ぶれ限界速度)〜1/60秒の
いずれかとなっている。 表7にOKで示したように、
実行速度が1/60秒〜1/250秒、または(手ぶれ
限界速度)〜1/60秒の場合に、閃光適正絞値と実行
絞値とが等しいときは、上記アンダーやオーバーが発生
しないため絞り変更は行わない。一方、実行速度が1/
60秒〜1/250秒、または(手ぶれ限界速度)〜1
/60秒の場合に、閃光適正絞値が実行絞値より小さい
ときは、上記アンダーが発生するため、これを解消すべ
く絞りを開く。また、実行速度が1/60秒〜1/25
0秒の場合に、閃光適正絞値が実行絞値より大きいとき
は、上記オーバーが発生するため、これを解消すべく絞
りを絞る。また、実行速度が(手ぶれ限界速度)〜1/
60秒の場合に、閃光適正絞値が実行絞値より大きいと
きも、上記オーバーが発生するが、この実行速度の場合
は、後述の可変絞りシンクロ撮影により上記オーバーを
解消できるので、ここでは絞り変更は行わない。
に、実行速度が高速限界の1/250秒以上のときは、
高速限界超越フラグがセットされ、絞りが絞られる、こ
れらの処理は、それぞれ前記ステップ(F−370、3
73)にて実行される。また、図39の[4]の欄に示
したように、実行速度が低速限界の(手ぶれ限界速度)
以下のときは、低速限界超越フラグがセットされ、絞り
が開けられる、これらの処理は、それぞれ前記ステップ
(F−357、360)にて実行される。高速限界超越
フラグと低速限界超越フラグは次のように活用される。
すなわち、絞りを変更した場合には、本P−LOOPル
ーチンが繰り返し実行されることにより、閃光適正絞り
にできるだけ近い値で絞り変更、およびシャッター速度
変更が実行されるが、その際、高速限界超越フラグ、ま
たは低速限界超越フラグがセットされている場合には、
本P−LOOPルーチンの繰り返しを停止して、無限に
ループすることを回避する。
(F−376)以降を説明する。
れた閃光適正絞値が実行絞値と等しい場合には、P計算
終了フラグをセットして(ステップF−376、37
7)、リターンする。このように、P計算終了フラグを
セットしてリターンした場合には、前記ステップ(F−
351)から明らかなように、本P−LOOPルーチン
の繰り返しは停止される。
は、次のような処理を行う。閃光適正絞値が実行絞値よ
り小さく、すなわち、図39の[A]の[2]、または
[3]であり、かつ高速限界超越フラグがセットされて
おれば(ステップF−378、379)、P計算終了を
セットして(ステップF−380)、リターンする。図
39の[A]の[2]、または[3]であり、高速限界
超越フラグがリセットされておれば、実行絞値が開放絞
りのF2.0であるか否かを判断し(ステップF−38
1)、F2.0であれば、これ以上絞りを開けないの
で、実行速度を手ぶれ速度にしてに極力アンダーが少な
くなるようにし、P計算結果をP計算アンダーとし、P
計算終了フラグをセットして(ステップF−382)、
リターンする。一方、F2.0でなければ、まだ絞りを
開けられるので、実行絞値を半段(AV−STEP)開
いた値にし、P計算結果をP計算結果シフトOKにして
(ステップF−383)、リターンする。
値が実行絞値より大きいと判断されたとき、すなわち、
図39の[C]の場合であるときは、実行速度が1/6
0秒以下であれば、P計算終了をセットして(ステップ
F−384、385)、リターンする。実行速度が1/
60秒より速く、手ぶれ速度が1/60秒であれば、図
39の[C]の[2]と[3]の繰り返しを回避すべ
く、FL強制フラグをセットして(ステップF−38
6、387)、リターンする。一方、実行速度が1/6
0秒より速く、手ぶれ速度が1/60秒でないときは、
実行絞値が最小絞りのF22であるか否かを判断し(ス
テップF−388)、F22であれば、これ以上絞れな
いので、実行速度を高速限界の1/250秒にしてに極
力オーバーが少なくなるようにし、P計算結果をP計算
オーバーとし、P計算終了フラグをセットして(ステッ
プF−389)、リターンする。一方、F22でなけれ
ば、まだ絞れるので、実行絞値を半段(AV−STE
P)絞った値にし、P計算結果をP計算結果シフトOK
にして(ステップF−390)、リターンする。 10ー3ー4.PモードS1時計算ルーチン(図40〜
41) このルーチンは、図4のようなプログラム線図に従っ
て、設定された絞り値に適したシャッター速度を求める
ものであるが、シャッター速度の変更だけでは適正な露
出が得られない場合は、絞り値も変更する。
絞値]とし、[P計算フラッシュモード]を定常光計算
モードとする(ステップF−300)。次に、現在輝度
がLV_MAX(108)より大きくマイナスの値、す
なわちEV0以下であるか否かを判断し(ステップF−
301)、EV0以下であれば、ステップ(F−302
〜308)の処理を行う。すなわち、現在輝度を仮に0
として、P計算ルーチンを実行する(ステップF−30
2)。そして、P計算結果がP計算ノンシフトOKであ
り、ユーザーが設定した絞り値をシフトせずにシャッタ
ー速度を計算できた場合(このようなケースは、外光が
非常に暗くてISO感度が異常に高いときに生じる)
は、実行速度を表示し、[LED点滅速度]を高速点滅
にし、[LED点滅BIT]をアンダー表示にし、LC
D点滅フラグをセットすることによりアンダー警告表示
を行って(ステップF−303、304)、リターンす
る。一方、P計算結果がP計算ノンシフトOKでない場
合は、入力絞値と実行絞値が等しければ、すなわち、ユ
ーザーが設定した絞り値を変更せずに適正露出が得られ
るときは、シャッタ速度の実行速度を表示し、[入力絞
値]と[実行絞値]が等しくなく、ユーザーが設定した
絞り値では適正露出が得られず絞り値を変更したとき
は、変更結果としての実行絞値を表示する(ステップF
−305〜307)。そして、LED点滅フラグを高速
点滅にし、[LED点滅BIT]をアンダー表示状態に
し、LCD点滅フラグをセットすることによりアンダー
警告点滅表示を行って(ステップF−308)、リター
ンする。
度]がEV0以上と判断された場合は、現在輝度がEV
16以上であれば現在輝度を強制的にEV16にし、E
V16以上でなければ現在輝度を変更せずに、LED点
滅BITを何も表示しない状態にし、LED点滅速度を
点滅無しにし、LCD点滅フラグをリセットすることに
よりとりあえず無表示にして、P計算ルーチンを実行す
る(ステップF−309〜311)。次に、P計算結果
がP計算ノンシフトOKであれば、実行速度を表示して
(ステップF−312、313)、リターンする。一
方、P計算ノンシフトOKでない場合は、P計算シフト
OKであれば、実行絞値を表示して(ステップF−31
4、315)、リターンする。P計算シフトOKでない
ときは、P計算結果がアンダーであればアンダー、オー
バーであればオーバーを点滅表示するようLED点滅B
ITのビット状態を変更する(ステップF−316〜3
18)。次に、LED点滅速度を高速点滅になるように
[LCD点滅フラグ]をセットする(ステップF−31
9)。そして、[入力絞値]と[実行絞値]とが等しけ
れば実行速度を表示し、入力絞値と実行絞値とが等しく
なければ実行絞値を表示して(ステップF−320〜3
22)、リターンする。 10−3−5.A−MモードS1時計算ルーチン(図4
2〜44) このルーチンは、A(絞り優先)モード、またはM(マ
ニュアル)モード時にスイッチS1がオンされたときに
実行される。
り、入力速度がタイム露出(表のTIME)であれば、
LED点滅速度を点滅無しにし、LCD点滅フラグをリ
セットし、実行速度を入力速度にして(ステップF−4
00〜402)、リターンする。
モードで入力速度がタイム露出でないときは、とりあえ
ず低輝度アンダー警告を設定すべく、LED点滅速度を
高速点滅にし、LCD点滅フラグをセットする(ステッ
プF−403)。そして、絞り優先モードのときは、ア
ンダーを表示する旨のビット情報をLED点滅BITに
セットし、マニュアルモードのときはこのセットは行わ
ない(ステップF−404、405)。次に、実行絞値
に入力絞値をセットし、低輝度測光範囲外フラグをリセ
ットする(ステップF−406)。そして、現在輝度と
して表のLV_MAX(108)以上の値、すなわちマ
イナスの値(EVが0以下)がセットされておれば、現
在輝度としてEV0をセットし、低輝度測光範囲外フラ
グをセットするが、0以下のEVがセットされていない
ときは、この処理は行わない(ステップF−407、4
08)。そして、マニュアルモードで、かつ現在輝度が
EV3未満の場合は、現在輝度としてEV3をセット
し、低輝度測光範囲外フラグをセットするが、それ以外
の場合は、この処理は行わない(ステップF−409〜
511)。次に、絞り優先モードで、かつ現在輝度がE
V16以上の場合は、現在輝度としてEV16をセット
し、それ以外の場合は、この処理は行わない(ステップ
F−512〜514)。
度+現在感度+入力補正値)の演算を行ってこの演算値
をtv0とし、マニュアルモードのときは、(現在輝度
+現在感度+CV_ZERO)の演算を行ってこの演算
値をtv0とする(ステップF−415〜417)。そ
して、実行絞値から絞露光調整値(av_adjus
t)を求めてこの絞露光調整値を変数[a]にセット
し、(入力絞値+OFFSET+絞露光調整値)の演算
を行ってこの演算値をtv1とする(ステップF−41
8)。次に、tv1+6(30秒)の値がtv0より大
きくなるか否か、すなわち、(tv0−tv1)で求め
られる実行速度が、上記のtv0とv1の場合に30秒
より長くなるか否かを判断し、実行速度が30秒より長
くなるときは、実行速度として1/30秒をセットし、
この30秒を表示して(ステップF−419、42
0)、リターンする。以上の処理により、絞り優先モー
ドとマニュアルモードのときは、実行速度の最長(最低
速度)は30秒となる。上記のtv0とv1の場合に実
行速度が30秒より短くなる場合には、その速度をとり
あえず実行速度として設定する(スイップF−42
1)。そして、設定した実行速度が最高速度(1/25
0秒)より速い場合には、実行速度を最高速度の1/2
50秒に設定し直す(ステップF−422、423)。
そして、絞り優先モードのときは、ファィンダー内にオ
ーバーを点滅表示し、液晶パネルに1/250秒を表示
してリターンするが、マニュアルモードのときは、オー
バーをは表示せず1/250秒だけを表示してリターン
する(ステップF−424〜426)。以上の処理によ
り、絞り優先モードとマニュアルモードのときは、実行
速度の最短(最高速度)は1/250秒となる。
処理により、絞り優先モードで手ぶれ限界速度以下の実
行速度の場合は、その実行速度を低速で点滅表示して、
リターンする。 10−3−6.MモードS0時計算ルーチン(図45〜
46) このルーチンは、マニュアルモード時に、ファインダー
内にLEDにより「+」「−」を表示するルーチンであ
る。このルーチンでは、数1を変形した
値(av)+OFFSET+絞露光調整値(av_ad
just)−{現在輝度(lv)+現在感度(sv)}
を活用している。
を入力絞値とし、LED点滅速度を点滅無しとし、LE
D点滅フラグをリセットして初期化を行う(ステップF
−450)。次に、入力速度がタイム露出であれば、フ
ァインダー内のLEDを何も表示しない旨のビット情報
をLED点滅BITにセットして(ステップF−45
1、452)、リターンする。入力速度がタイム露出で
なければ、現在輝度を変数[a]にセットし、その現在
輝度が低輝度測光範囲外の場合、すなわちLV_MAX
より大きい(マイナスの値)か、あるいはEV3より小
さければ、ファインダー内のLEDを何も表示しない旨
のビット情報をLED点滅BITにセットして(ステッ
プF−453〜455)、リターンする。
実行絞値から絞露光調整値(av_adjust)を求
めてこの絞露光調整値を変数[a]にセットし、入力速
度(tv)+入力絞値(av)+OFFSET+絞露光
調整値(av_adjust)の演算を行ってこの演算
値をtv0とし、さらに{現在輝度(lv)+現在感度
(sv)}の演算を行ってこの演算値をtv1とする
(ステップF−456)。この場合、[tv0]−[t
v1]の値が露出偏差(cv)となる。次に、tv0が
tv1より小さく露出偏差(cv)の演算値がマイナス
になる場合、すなわち+2.0以上オーバーとなる場合
は、オーバー警告マーク「+」を点滅するようにLED
点滅BITのビット操作を行い(ステップF−457、
458)、リターンする。
0以上オーバーにならないときは、[tv0]−[tv
1]の演算を行ってその値を変数[露出偏差]とする
(ステップF−459)。そして、変数[露出偏差]が
表 に示したOVER_LEVEL(12−1=11)
より小さければ、露出オーバーであるので、オーバー警
告マーク「+」を点滅するようにLED点滅BITのビ
ット操作を行って(ステップF−460、461)、リ
ターンする。一方、変数[露出偏差]が表 に示したU
NDER_LEVEL(12+1=13)より大きけれ
ば、露出アンダーであるので、アンダー警告マーク
「−」を点滅するようにLED点滅BITのビット操作
を行って(ステップF−462、463)、リターンす
る。また、変数[露出偏差]が表 に示したOVER_
LEVELより大きく、かつUNDER_LEVELよ
り小さければ、すなわち、露出偏差(補正値:cv)が
0.0、或は±1/6であれば、適正を報知すべく
[+]と[−]を同時に点滅表示するようにLED点滅
BITのビット操作を行って(ステップF−464)、
リターンする。 10−3−7.閃光適正F値計算ルーチン(図47〜4
8) このルーチンは、フラッシュモード時に、被写体距離か
ら適正なF値(絞り値)を求めるルーチンである。な
お、プログラムモードでフラッシュを装着するとフラッ
シュモードとなる。このルーチンでは、
0.)]+[現在感度]+[フラッシュマチックテーブ
ル,afz] を活用して閃光適正絞を求めている。このルーチンで
は、オートフォーカスモードのときは、測距して得られ
た被写体距離に基づいてAFZを求めて変数[X]にセ
ットし、オートフォーカスモードでないときは、現在設
定されている被写体距離に基づいてAFZを求めて変数
[X]にセットする(ステップF−500〜502)。
次に、フラッシュマチックテーブルのX番目の管理数
値をgv0とし、調光最大GN+現在感度の計算値をg
v1とする(ステップF−503)。そして、gv1が
gv0より小さい場合は、絞りを開けてもフラッシュ光
が届かないほど被写体距離が遠い状態なので、この場合
には、アンダー警告マーク[−]を高速点滅するように
し、LCD点滅フラグをセットし、閃光適正絞をF2.
0として(ステップF−504、505)、リターンす
る。gv1がgv0以上である場合は、フラッシュ光が
被写体距離に届く状態なので、この場合には、[gv
1]−[gv0]を計算してこの計算値を閃光適正絞と
する(ステップF−506)。そして、計算した閃光適
正絞がF4.0より小さい場合は、被写体距離が調光可
能距離よりも遠いので、この場合には、絞りを開けて、
すなわち計算した閃光適正絞で制御を行うべく、警告マ
ークを何も表示しないようにし、LCD点滅フラグをリ
セットし、計算した閃光適正絞を正規化として(ステッ
プF−507、508)、リターンする。なお、閃光適
正絞の正規化は、次のような理由により行われる。すな
わち、管理数値での絞り値が3の倍数しかとれないの
に、計算した閃光適正絞(管理数値)は3の倍数以外の
値となることもあるので、丸め処理により3の倍数にな
るようにしている。具体的には、int{([閃光適正
絞]+1)/3}×3なる演算により行っている。 計
算した閃光適正絞がF4.0以上の場合は、被写体距離
が調光可能距離よりも近くて絞りを絞る必要があるの
で、調光最小GNo.+現在感度の計算値を変数[a]
にセットし(ステップF−509)、この計算値がgv
0以下のときは(ステップF−510)、調光適正絞で
調光し得るので、調光適正絞で制御を行うべく、警告マ
ークを何も表示しないようにし、LCD点滅フラグをリ
セットし、調光適正絞を閃光適正絞として(ステップF
−516)、リターンする。
小さい場合は、調光適正絞で調光できないので、調光最
小GNでの閃光適正絞を計算する。すなわち、変数
[a]−gv0の計算値を閃光適正絞とする(ステップ
F−510、511)。そして、計算した閃光適正絞が
F22以上であれば、調光最小GNで最小絞りにしても
オーバーになるので、オーバー警告マーク[+]を高速
点滅するようにし、LCD点滅フラグをセットし、閃光
適正絞をF22として(ステップF−504、50
5)、リターンする(ステップF−512、513)。
計算した閃光適正絞がF22より小さく、かつ閃光適正
絞が調光適正絞値より大きいときは、絞って、すなわち
計算した閃光適正絞で制御を行うべく、警告マークを何
も表示しないようにし、LCD点滅フラグをリセット
し、計算した閃光適正絞を正規化して(ステップF−5
14、515)、リターンする。 10−3−8.閃光モードS1時計算ルーチン(図49
〜50) このルーチンは、プログラムモード(P)でフラッシュ
を取り付けた場合に設定される閃光モードのとき、スイ
ッチS1がオンされた際に実行される。
ルーチンを実行し、現在輝度がLV_MAXより大きい
か、すなわちEV0より小さいか否かを判断する(ステ
ップF−520、521)。その結果、現在輝度がEV
0より小さければ、現在輝度をEV0とすることによ
り、閃光モードではEV0以上で撮影するようにする
(ステップF−522)。現在輝度がEV0以上であれ
ば、現在輝度がEV16以上であるか否を判断し、EV
16以上であれば現在輝度をEV16とすることによ
り、閃光モードではEV16以下で撮影するようにする
(ステップF−523、524)。現在輝度がEV0〜
EV16の範囲内の場合は、現在輝度を変更しない。
力された入力絞値にし、その実行絞値(入力絞値)が閃
光適正絞りより大きいか否かを判断する(ステップF−
525、526)。その結果、入力絞値が閃光適正絞り
より大きいときは、ユーザーの入力した絞り値ではアン
ダーになることを意味するので、閃光適正絞りを実行絞
値とする(ステップF−527)。入力絞値が閃光適正
絞以下のときは、ユーザーの入力した絞り値でアンダー
にならないことを意味するので、ユーザーの意志を尊重
して、実行絞値を入力絞値のままにしておく。
算モードにし、P計算ルーチンを実行する(ステップF
−528)。そして、P計算ルーチンを実行した結果、
P計算結果がP計算結果アンダーになったか否かを判断
し(ステップF−529)、P計算結果アンダーになっ
たときは、閃光適正絞りを表示して(ステップF−53
0)、リターンする。
は、さらに、P計算結果がP計算結果シフトOKになっ
たか否かを判断する(ステップF−531)。その結
果、P計算結果シフトOKになったときは、実行絞値が
適正絞りより大きいか否かを判断し、実行絞値の方が大
きければ、外光が明る過ぎてフラッシュはアンダーとな
ることを意味するので、アンダー警告マークを低速点滅
し、実行速度表示して(ステップF−532、53
3)、リターンする。一方、実行絞値が適正絞りより小
さければ、閃光適正絞りより実行絞値が開いていて、定
常光に対しては適正になるので、閃光適正F値計算ルー
チンでの設定に基づいてLEDを点滅し、閃光適正絞を
表示して(ステップF−534)、リターンする。
がP計算結果シフトOKになっていないと判断されたと
きは、P計算結果がP計算結果オーバーになったか否か
を判断する(ステップF−535)。その結果、P計算
結果オーバーであれば、外光が明る過ぎて最大絞りF2
2、最高シャッタースピード1/250秒でもオーバー
になり制御不能であることを意味するので、オーバー警
告マークを高速点滅し、実行速度を点滅表示して(ステ
ップF−536)、リターンする。一方、P計算結果オ
ーバーでなければ、P計算結果ノンシフトOK、つまり
外光は適正であることを意味するので、そのままリター
ンする。
Pルーチン、閃光適正F値計算ルーチン、および閃光モ
ードS1時計算ルーチンにより、シャッター速度、第1
の絞り値、第2の絞り値を決定して可変絞りシンクロ撮
影を行い、背景、主要被写体ともに適正露出となるよう
にしている。この際、入力絞り値を参考することによ
り、可能な限りユーザーの意図を尊重するようにしてい
る。また、フラッシュ撮影においても手振れ限界速度を
ユーザーが選択できるようにしている。さらに、測距ま
たは設定された被写体距離と、入力されたガイドNo.
から絞りを自動的に設定することにより、オートフォー
カスでもマニュアルフォーカスでも適正露出が得られる
ようにしている。 10−7−9.push_s1ルーチン (図51) このルーチンは、スイッチS1がオンされたときに実行
されるルーチンである。このルーチンでは、マイコンの
スタックポインタの内容を、親ルーチンのスタックポイ
ンタにセットし、測光、測距を行い、露出演算を行って
実行速度、実行絞り値を求めてそれぞれ変数[exe_
tv]、[exe_av]にセットし、露出表示、レン
ズ駆動を行い、実行絞り値に基づいて絞りを駆動し、S
2がONまたはS1がOFF迄待つルーチン、shut
ter_drive_and_windルーチンを実行
する(ステップF−550)。そして、フラッシュモー
ドであればfree_s1ルーチンへジャンプする(ス
テップF−551、552)。フラッシュモードでなけ
れば、変数[np_aeb]にセットされているブラケ
ットずらし量が0であるか否かを判断する(ステップF
−553)。その結果、ブラケットずらし量が0であれ
ば、free−s1ルーチンへジャンプする(ステップ
F−554)。ブラケットずらし量が0でなければ、変
数[exe−tv]にセットされた実行速度がTIME
(30秒以上のタイム露出)であるか否かを判断する
(ステップF−555)。
ム露出でなければ、ステップ(F−557)に進んで、
S2がONまたはS1がOFF迄待つルーチンを実行
し、変数[exe_tv]内の実行速度を変数[org
_tv]へ退避させ、変数[exe_av]内の実行絞
値を変数[org_av]へ退避させ、変数[exe_
tv]内の実行絞値を変数[inpg_aev]内のブ
ラケットずらし量分だけ減らして、aeb_execu
teルーチンを実行する。このとき、実行速度が遅くな
る。そして、S2がONまたはS1がOFF迄待つルー
チンを実行し、変数[exe_av]内の実行絞値を変
数[org_av]へ退避させ、変数[exe_tv]
内の実行絞値を変数[inpg_aev]内のブラケッ
トずらし量分だけ増やして、aeb_executeル
ーチンを実行する。このとき、実行速度が速くなる。ス
テップ(F−557)の処理が終了すると、free_
s1ルーチンへジャンプする(ステップF−558)。 10−7−10.convert_to_theory
_exe_tvルーチン(図52) このルーチンは、実行速度(exe_tv)を論理的な
TV(シャッター速度)に戻すルーチンである。このル
ーチンでは、変数[exe_av]内の実行絞値からa
v_adjust(絞露光調整値)を求め、その絞露光
調整値から8減じた値を変数[exe_av]内の現在
の実行絞値に加算する(ステップF−560)。 10−7−11.convert_to_run_ex
e_tvルーチン(図53) このルーチンは、実行速度(exe_tv)を補正した
秒時に戻すルーチンである。このルーチンでは、変数
[exe_av]内の実行絞値からav_adjust
(絞露光調整値)を求め、8から絞露光調整値を減じた
値を変数[exe_av]内の現在の実行絞値に加算す
る(ステップF−565)。 10ー7ー12.aeb_executeルーチン(図
54〜55) このルーチンは、オートブラケット撮影を実行するルー
チンである。このルーチンでは、実行速度が最長秒時
(手ぶれ限界速度)より遅いか否かを判断する(ステッ
プF−700)。その結果、手ぶれ限界速度より遅けれ
ば、再度実行速度が手ぶれ限界速度より遅いか否かを判
断する(ステップF−701)。その結果、手ぶれ限界
速度より遅ければ、実行絞値が開放絞値(F2.0)で
あるか否かを判断する(ステップF−702)。その結
果、開放絞値であれば露出アンダーを警告してfree
_s1ルーチンへジャンプする(ステップF−703、
704)。開放絞値でないときは、convert−t
o_theory_exe_tvルーチンを実行し、実
行速度を半段速くし、実行絞値を半段開き、conve
rt_to_run_exe_tvルーチンを実行して
(ステップF−705)、ステップ(F−701)に戻
る。ステップ(F−701)にて、実行速度が手ぶれ限
界速度より速いと判断されたときは、コントロール可能
になったことを意味するので、実行速度を表示し、絞り
を実行絞値の位置に駆動し、shutter_driv
e_and_windルーチンを実行して(ステップF
−706)、リターンする。
手ぶれ限界速度より速いと判断されたときは、実行速度
が最速秒時より速いか否かを判断する(ステップF−7
07)。その結果、最速秒時より速より遅ければ、再度
実行速度が最速秒時より速いか否かを判断する(ステッ
プF−708)。その結果、最速秒時より速ければ、実
行絞値が最小絞値(F22)であるか否かを判断する
(ステップF−709)。その結果、最小絞値(F2
2)であれば露出オーバーを警告してfree_s1ル
ーチンへジャンプする(ステップF−710、71
1)。最小絞値(F22)でないときは、conver
t_to_theory_exe_tvルーチンを実行
し、実行速度を半段遅くし、実行絞値を半段開き、co
nvert_to_run_exe_tvルーチンを実
行して(ステップF−712)、ステップ(F−70
8)に戻る。ステップ(F−708)にて、実行速度が
最速秒時より遅いと判断されたときは、コントロール可
能になったことを意味するので、実行速度を表示し、絞
りを実行絞値の位置に駆動し、shutter_dri
ve_and_windルーチンを実行して(ステップ
F−713)、リターンする。ステップ(F−707)
にて、実行速度が最速秒時より遅いと判断されたとき
は、最初から適正な実行速度となっていることを意味す
るので、実行速度や実行絞値の変更を行うことなく、実
行速度を表示し、絞りを実行絞値の位置に駆動し、sh
utter_drive_and_windルーチンを
実行して(ステップF−714)、リターンする。 10−7−13.shutter−drive−and
−windルーチン(図56) このルーチンは、オートブラケット撮影時のシャッター
駆動、フィルム巻上げに関するルーチンである。このル
ーチンでは、まずShutter Executeルー
チンを呼び[exe tv]の秒時でシャッターを駆動
して、変数[inp_aeb]内のブラケットずらし量
が0であるか、またはタイム露出であるかを判断する
(ステップF−750、751)。その結果、ブラケッ
トずらし量が0であるか、またはタイム露出であれば、
さらにサイレントモードであるか否かを判断する(ステ
ップF−752)。その結果、サイレントモードであれ
ばスイッチS1が離されるのを待ってから(ステップF
−753)、サイレントモードでなければすぐに、絞り
ダイヤル位置に絞りを駆動する(ステップF−75
4)。次に、AFモードであればレンズを初期位置に戻
した後にfree_s1ルーチンにジャンプし、AFモ
ードでなければレンズを初期位置に戻さずにfree_
s1ルーチンにジャンプする(ステップF−755〜7
57)。ブラケットずらし量が0でなく、タイム露出で
もないときは、裏蓋が閉じているか否かを判断する(ス
テップF−758)。その結果、裏蓋が閉じておれば、
フィルムを巻上げた後、裏蓋が開いているか否かを判断
する(ステップF−759、760)。その結果、裏蓋
が開いておれば、free_s1ルーチンへジャンプし
(ステップF−761)、裏蓋が閉じておればステップ
(F−764)に進む。ステップ(F−758)にて、
裏蓋が開いていると判断された場合は、ブラケットずら
し量が0でなければ、次の撮影が連続して行われること
を意味するので、シャッターの過熱を防止するために
0.5秒待って(ステップF−762、763)、ステ
ップ(F−764)に進む。ブラケットずらし量が0で
あれば、すぐにステップ(F−764)に進む。ステッ
プ(F−764)では、メインダイヤルが変化したか否
かを判断する。その結果、変化したときは、オートブラ
ケット動作をキャンセルするためfree_s1ルーチ
ンへジャンプし(ステップF−765)、変化しないと
きはリターンする。 10ー7ー14.S2がONまたはS1がOFF迄待つ
ルーチン(図57) このルーチンは、オートブラケットでスイッチS1がオ
フされたときは、1駒、または2駒目の撮影だけで中止
するルーチンである。ただし、露出中の駒は撮影を行っ
た後に次の駒の撮影を中止する。このルーチンでは、ス
イッチS2がオフされているか否かを判断する(ステッ
プF−770)。その結果、スイッチS2がオフされて
おれば、スイッチS1がオフされているか否かを判断す
る(ステップF−771)。その結果、スイッチS1が
オフされておればfree_s1ルーチンへジャンプし
(F−772)、このfree_s1ルーチンで親へ戻
ることにより次の駒の撮影を中止し、スイッチS1がオ
ンされていなければステップ(F−770)に戻る。ス
テップ(F−770)にて、スイッチS2がオンされた
と判断されたときはリターンすることにより、次の駒を
露出を変えて撮影する。 10−7−15.free_s1ルーチン(図58) このルーチンでは、設定された絞りダイヤル位置に絞り
を動かし、レンズを初期位置に移動し(AFモードのと
きだけ)、[親ルーチンのスタックポインタレジスタ]
の内容をマイコンのスタックポインタ[s]にセットし
て(F−775)、リターンする。 10−7−15−1.Shutter Execute
ルーチン(図59) このルーチンでは現在の絞り値を示す[exe_av]
と実行すべきシャッター速度を示す[exe_tv]の
値によってシャッターの通電時間を決定し、シャッター
を開閉する。この開閉時間を求めるためには、実行シャ
ッター速度[exe_tv]と設定絞り値[exe_a
v]のすべての組み合わせについてシャッター開閉時間
tを記憶しておけば正確なシャッター制御が行えるが、
膨大な記憶容量が必要になる上に調整にも時間がかかっ
てしまう。このため、このルーチンでは補間を用いるこ
とにより記憶域の節減をしている。ここでは以下のよう
な演算を行ってこれを実現している。 (1) シャッター速度が30秒〜1/15秒の場合 t←理論秒時−eepromAED2 (2) シャッター速度が1/18秒〜1/125秒の
場合 t←理論秒時−eepromT125[現在絞り値] (3) シャッター速度が1/144秒の場合 t←理論秒時−eepromT125[現在絞り値]−
2×eepromT250[現在絞り値] (4) シャッター速度が1/160秒の場合 t←理論秒時−eepromT125[現在絞り値]−
3×eepromT250[現在絞り値] (5) シャッター速度が1/180秒の場合 t←理論秒時−eepromT125[現在絞り値]−
4×eepromT250[現在絞り値] (6) シャッター速度が1/200秒の場合 t←理論秒時−eepromT125[現在絞り値]−
5×eepromT250[現在絞り値] (7) シャッター速度が1/228秒の場合 t←理論秒時−eepromT125[現在絞り値]−
6×eepromT250[現在絞り値] (8) シャッター速度が1/250秒の場合 t←理論秒時−eepromT125[現在絞り値]−
6×eepromT250[現在絞り値] 以上のようにして現在絞り値[exe_av]と[ex
e_tv]に設定されたシャッタースピードからtを計
算し、この時間だけシャッターを開閉する。この計算を
実現するためのアルゴリズムを図59のフローチャート
を用いて説明する。ここでは図60に示した定数と図6
1に示した定数を用いてシャッターの開閉時間の演算を
行う。なお、図61の定数はEEPROM88に記憶さ
せておき、組み立て時のシャッター秒時調整時にカメラ
ごとに最適な値を記憶させておく。ステップ(F−90
0)〜(F−902)では[exe_tv]が1/12
5秒より速い場合は、TV125を変数[a]にセット
し、それ以外の場合は変数[a]に[exe_tv]を
セットする。ステップ(F−903)では変数[a]を
6で割った商を変数[c]にセットし、余りを変数
[m]にセットしている。これは、シャッター速度[e
xe_tv]は図28に示すように6ステップで1EV
を表しているため、このステップに応じたシャッター速
度の理論秒時を求めるために行っている。すなわちステ
ップ(F−903)にて、 t0←theory64sec[m]×1/(2c) をおこなうことにより現在実行すべきシャッター速度の
理論秒時を変数[t0]に求めることができる。ここで
シャッター速度[exe_tv]が1/125秒より速
い場合は、ステップ(F−905)にて、 n←tv125to250count[[exe_t
v]−TV125] t←t0−eepromT125[Fconv[exe
_av]]−eepromT250[[exe_a
v]]*n/6 の演算を行う。この結果、実行すべきシャッタースピー
ドと現在の絞り値に対してのシャッター開閉時間tが得
られる。一方、シャッター速度が1/18秒〜1/12
5秒の場合は、ステップ(F−907)にて、 t←t0 − eepromT125[[exe_a
v]] の演算を行い、シャッター開閉時間tが得られる。また
シャッター速度が1/15秒より長い場合は、ステップ
(F−909)のように、 t←t0 − eepromAED2 の演算を行い、シャッター開閉時間tが得られる。ステ
ップ(F−910)では、このようにして得られたシャ
ッター開閉時間tの時間だけ実際にシャッターを開閉し
てリターンする。このように、このルーチンでは、シャ
ッター速度と設定されている絞り値に応じてシャッター
開閉時間を求めているため、すべての絞り値とシャッタ
ー速度の組み合わせで正確なシャッター速度を実現でき
る。なお、[exe_tv]にセットされる現在実行す
べきシャッター速度は、アップボタン12、ダウンボタ
ン14などにより入力されたものでも、あるいは、測光
回路84にて測光された被写体輝度や、絞り設定ダイヤ
ル11にて設定された絞り値や、フィルム感度や露出補
正値などに基づいてマイコン80が自動的に決定したも
のでも良い。 11.赤外フィルム撮影 次に、赤外フィルム撮影に関する赤外メインルーチン、
レリーズボタン待ちルーチン、レンズ駆動ルーチンにつ
いて説明する。
変数を利用して、赤外フィルムの最大感度を示す波長に
応じて赤外ピント補正を行っている。 11−1.赤外メインルーチン(図62) このルーチンは、赤外モード設定スイッチ13が操作さ
れた場合に実行される。このルーチンでは、撮影レンズ
1を初期位置(AF)に移動し、レリーズシャッターボ
タン待ちルーチンを実行する(ステップF−780、7
81)。次に、オートフォーカス(AF)モードであれ
ば、測距を行って測距データを変数[cur_dist
ance]にセットし、レンズ駆動ルーチンを実行する
(ステップF−782、783)。そして、シャッター
を駆動して撮影を行い、フィルム巻き上げサブルーチン
を実行して(ステップF−784)、ステップ(F−7
81)に戻る。 11−2.シャッターボタン待ちルーチン(図63) このルーチンでは、焦点距離の補正量は被写体距離と赤
外フィルムの種類から計算されるので、被写体距離と赤
外フィルムが変化したらレンズ駆動補正を行うようにし
ている。
れば(ステップF−790)、何もせずにリターンす
る。レリーズーボタン10がオフであれば、赤外モード
設定スイッチ13により設定されたモード(赤外フィル
ムの種類)に対応するレンズ駆動補正パルス数を、変数
[new_ir_pulse]にセットする(ステップ
F−791〜796)。 そして、変数[cur_i
r_pulse]、変数[new_ir_pulse]
の内容である現在のレンズ駆動補正パルス数と新しいレ
ンズ駆動補正パルス数が異なっているか否かを判断し、
異なっているときは、変数[new_ir_puls
e]の内容を新しいレンズ駆動補正パルス数に変更する
(ステップF−797、798)。そして、マニュアル
フォ−カスモードであれば、レンズ駆動ルーチンを実行
して(ステップF−799、800)、ステップ(F−
801)に進む。レンズ駆動補正パルスが同一のとき、
およびマニュアルフォ−カスモードでないときは、レン
ズ駆動ルーチンを実行せずにステップ(F−801)に
進む。
被写体距離が現在の被写体距離と異なるか否かを判断す
る。そして、異なる場合は、設定された被写体距離を現
在の被写体距離とし、オートフォーカスモードであれ
ば、撮影レンズ1を初期位置に移動し、オートフォーカ
スモードでなければ、レンズ駆動ルーチンを実行して
(ステップF−802〜805)、ステップ(F−79
0)に戻る。設定された被写体距離が現在の被写体距離
と同一の場合は、レンズ駆動を行わずにステップ(F−
790)に戻る。 11−3.レンズ駆動ルーチン(図64) このルーチンでは、赤外ピント補正を行うべく、変数
[レンズパルス]内のレンズパルス数と変数[cur_
ir_pulse]内の現在のレンズパルス数との加算
結果を、変数[レンズパルス]にセットし、セットした
レンズパルス数になるまで撮影レンズ1を駆動して(ス
テップF−810)、リターンする。
定された後で赤外フィルムの種類が変更された場合、再
度フォーカスして赤外ピント補正を確実に行っている。
なお、赤外モードは、フィルムが装填されていないとき
は設定できないようになっている。また、裏蓋24を開
けたとき、巻き戻しが終了したときなど、パトローネ1
本分の撮影が完了したことが判明したときは、赤外モー
ドがクリアされるようになっている。 12.通信機能 次に、本カメラと、パソコンなどの外部機器との通信機
能について説明する。 12−1.通信回路 外部機器との通信は、フラッシュ回路92の発光制御用
のサイリスタSCR、X接点21、充電完了信号受信用
接点22と、RS232Cとを介して行われる。この場
合、カメラ内部から外部機器への送信信号は、フラッシ
ュ回路92内の発光制御用のサイリスタSCRのゲート
端子に与えられる。しかし、サイリスタSCRは、一旦
オンされた後は、ゲート端子への信号が「0(L)」に
なってもオフされず、サイリスタSCRのオン/オフ状
態信号をそのまま送信信号として外部機器へ出力するこ
とはできない。そこで、図65に示したアダプターAD
Pにより、サイリスタSCRのゲート端子に与えられる
送信信号の内容を判断するようにしている。
に、PNP型トランジスタTr、2つのアンドゲートA
ND1,AND2、2つのフリップフロップFF1,F
F2、ノアゲートNOR、発振回路F、レベル変換回路
Cにより構成されている。アダプターADP内のPNP
型トランジスタTrのコレクタ端子は、図63に示した
ように、フラッシュ回路92内のサイリスタSCRのア
ノード端子と接続されている。このように接続した場
合、PNP型トランジスタTrをオフすることによりサ
イリスタSCRのアノード電流をカットして、オン状態
のサイリスタSCRをオフすることができる。そして、
サイリスタSCRがオフの状態で、PNP型トランジス
タTrをオンした場合、サイリスタSCRのゲート端子
に与えられている送信信号が「H」のときはサイリスタ
SCRはオンし、ゲート端子に与えられている送信信号
が「L」のときはサイリスタSCRはオンせずオフのま
まとなる。
ンジスタTrをオン/オフすることにより、サイリスタ
SCRのゲート端子に与えられている送信信号の内容を
検知している。この際、PNP型トランジスタTrのオ
ン/オフ制御は、アンドゲートAND1とフリップフロ
ップFF1により行われる。そして、検知した送信信号
の出力は、ノアゲートNOR、アンドゲートAND2、
フリップフロップFF2、およびレベル変換回路Cによ
り行われる。この場合、フリップフロップFF1,FF
2は、発振回路Fからのクロック信号CLKに基づいて
信号の入出力を行う。なお、外部機器からの受信は、レ
ベル変換回路C、充電完了信号受信用接点22を介して
行われる。 12−2.外部通信タイミングチャート 次に、図67のタイムチャートに基づいて、送信動作を
説明する。
のゲート端子に[H]の送信信号Gが与えられ、PNP
型トランジスタTrは、ベース電圧A、エミッタ電圧B
とも「L」であってオンされ、これによりサイリスタS
CRもオンされているものとする。このとき、アンドゲ
ートAND1の出力、すなわち・は「H」となって
いる。
は、PNP型トランジスタTrをオフした後再度オンし
てみる。すなわち、次の期間T2において、発振回路F
からのクロックCLKにより、前の期間T1でのアンド
ゲートAND1の出力「H」がフリップフロップFF1
に入力され、PNP型トランジスタTrのベース電圧A
として出力されるので、PNP型トランジスタTrはオ
フする。これにより、サイリスタSCRはオフされ、P
NP型トランジスタTrのエミッタ電圧Bは「H」とな
る。このとき、アンドゲートAD1の出力は、「L」と
なる。
けるアンドゲートAND1の出力「L」がフリップフロ
ップFF1に入力され、PNP型トランジスタTrのベ
ース電圧Aとして出力されるので、PNP型トランジス
タTrにはバイアス電圧が印加されてオン可能な状態と
なる。一方、サイリスタSCRのゲート端子の送信信号
Gは「H」となっている。従って、PNP型トランジス
タTrとサイリスタSCRは、双方ともにオンし、PN
P型トランジスタTrのエミッタ電圧Bは「L」とな
る。このとき、アンドゲートAD1の出力は、「H」と
なる。
いるときに、PNP型トランジスタTrをオン可能状態
にしてみて、その結果、サイリスタSCRがオンになれ
ば、サイリスタSCRのゲート端子に与えられている送
信信号Gが「H」であることが分かる。
えられている送信信号Gの監視を継続すべく、さらにP
NP型トランジスタTrのオフ/オンを繰り返してみ
る。すなわち、次の期間T4において、前の期間T3で
のアンドゲートAND1の出力「H」がフリップフロッ
プFF1に入力されると、期間T2の場合と同様に、P
NP型トランジスタTrとサイリスタSCRは双方とも
オフし、PNP型トランジスタTrのエミッタ電圧Bは
「H」となり、アンドゲートAND1の出力は「L」と
なる。
ンドゲートAND1の出力「L」がフリップフロップF
F1に入力され、PNP型トランジスタTrのベース電
圧Aとして出力されるので、PNP型トランジスタTr
はオン可能状態となるが、サイリスタSCRのゲート端
子の送信信号Gは「L」となっている。従って、PNP
型トランジスタTrとサイリスタSCRは、双方ともに
オフのままとなる。すなわち、サイリスタSCRがオフ
しているときに、PNP型トランジスタTrをオン可能
状態にしてみて、その結果、サイリスタSCRがオンに
変化しなければ、サイリスタSCRのゲート端子に与え
られている送信信号Gが「L」であることが分かる。
ト端子に与えられている送信信号Gが「L」であること
が分かった後は、PNP型トランジスタTrは、オン可
能状態になったままとなる。従って、その後、サイリス
タSCRのゲート端子に与えられている送信信号Gが
「H」になったときは、サイリスタSCRとPNP型ト
ランジスタTrは双方ともオンする。そして、上記の動
作が繰り返される。
イリスタSCRのゲート端子に与えられている送信信号
Gを反転したものとなり、これが外部機器に送信され
る。このアンドゲートAND2の出力・Bは、PNP
型トランジスタTrのON/OFFを繰り返している
間、図示したように瞬間的に「H」となり、この瞬間に
おいてはサイリスタSCRのゲート端子に与えられてい
る送信信号Gを反転したものとはならない。すなわち、
サイリスタSCRのゲート端子に与えられている送信信
号Gを忠実に反映しない瞬間が生じることとなる。しか
し、この「H」の期間にはクロックCLKによるフリッ
プフロップFF2への入力は行われないので、フリップ
フロップFF2からの・B出力は、サイリスタSCR
のゲート端子に与えられている送信信号Gを忠実に反映
したものとなり、誤送信が回避される。
は、RS232Cの電圧レベルに合わせてレベル変換回
路Cによりレベル変換されて送信される。また、送信速
度は、RS232Cを考慮して2400bps(41
6.67μsec)としており、スタートビットは
「0」、ストップビットは「1」としている。 12−3.1バイト送信ルーチン(図68) マイコン80は、1ワードのビット数が1バイトの信号
(情報)を送信する場合、マイコン80は、1バイトご
とに次のような制御を行う。
にスタートビット「0」、ビット0,1,2,3,4,
5,6,7の内容,及びストップビット「1」を、41
6.67μsec間隔で順次セットして(F−27
0)、リターンする。 12−4.1バイト受信ルーチン(図69) マイコン80は、1ワードのビット数が1バイトの信号
(情報)を受信する場合、マイコン80は、1バイトご
とに次のような制御を行う。すなわち、スタートビット
の「0」が受信信号用の変数[FFUL]にセットされ
るのを待つ(ステップF−280、281)。そして、
スタートビットの「0」が受信信号用の変数[FFU
L]にセットされたら、208.335msec待ち、
それ以後は、416.67μsec間隔で順次受信さ
れ、変数[FFUL]にセットされた内容を、それぞ
れ、1ワードのビット0,1,2,3,4,5,6,7
のビット情報として順次セットする(ステップF−28
2)。そして、ストップビットの「1」が受信されたか
否かを判断し、ストップビットの「1」が受信されない
ときは、エラー処理を行ってリターンし、ストップビッ
トの「1」が受信されたときは、エラー処理を行わずに
リターンする(ステップF−283、284)。
ストする場合に活用できる。すなわち、外部のパソコン
へEEPROM88内の現在の撮影枚数、現在巻き上げ
モード、現在のSSP位置などの情報や、測距データ、
測光データなどを送信することにより、カメラが誤動作
した場合の原因を簡単に調べることができる。また、外
部のパソコンから各種のモード信号など、カメラの操作
信号をカメラに送信することにより、各種操作ボタンな
どを操作せずにカメラの動作条件を迅速に設定できるの
で、カメラの動作テストのスピードアップを図ることが
できる。 13.フィルム給送フロー 次に、フィルム巻き上げサブルーチンとフィルム巻き戻
しサブルーチンを説明する。これらルーチンでは、フィ
ルム先端残し機能、フィルム巻戻し一時停止機能、サイ
レント(フィルム給送音を低減する)機能、2駒給送機
能を実現すべくフィルム給送制御を行っている。図7
0、図71はこれらルーチンで使用する定数、変数を示
したものである。例えば、変数[サイレント再挑戦フラ
グ]には1回目と2回目とがセットされるが、1回目が
セットされているときは、まだフィルム給送音が低くな
るよう低電圧での駆動を試みてないことを意味し、2回
目がセットされているときは、フィルム給送音が低くな
るよう低電圧での駆動を試みたことを意味する。なお、
低電圧で駆動してフィルムが突っ張りフィルム巻き上げ
が行えないときは、通常の電圧でフィルム巻き上げ(2
駒給送時の復路を含む)を行う。この詳細についてはフ
ローで説明する。また、表に示した項目以外に、タイマ
オーバーフローフラグが使用されるが、このタイマオー
バーフローフラグは、フィルム給送時にフィルムが突っ
張ってタイマがオーバーフローした場合に、ハードウェ
アによりセットされる。 13ー1.フィルム巻き上げサブルーチン(図72〜7
4) 露光動作を行った後、マイコン80は、フィルム給送モ
ータMFを次のように制御してフィルム巻上げを行う。
行した後に親ルーチンに戻れるようにするため、変数
[s]内のマイコン80のスタックポインタの内容を変
数[親ルーチンのスタックポインタ]に格納し、変数
[サイレント再挑戦フラグ]に1回目をセットして該フ
ラグを初期化する(ステップF−1)。そして、裏蓋2
4が開いているか否かを判断し(ステップF−2)、裏
蓋24が開いておればなにもせずにそのままリターンす
る。一方、閉じておれば、自動的に露出を変えて複数駒
連続撮影するオートブラケット(AEB)モードである
か否かを判断する(ステップF−3)。その結果、オー
トブラケツトモードでなければ、変数[現在の撮影枚
数]の内容を変数[a]に格納して表示パネル19に表
示し(ステップF−4)、ステップ(F−5)に進み、
オートブラケツトモードであれば、前述のように表示パ
ネル19にシャッター速度を表示するのでステップ(F
−4)をスキップしてステップ(F−5)に進む。
影枚数]の内容が「0」であるか否かを判断する。その
結果、[現在の撮影枚数]の内容が「0」であれば、ま
だオートロードされていないことを意味するので、ステ
ップ(F−6)〜ステップ(F−20)のルーチンにて
オートロードを行ってリターンする。ステップ(F−
5)で変数[現在の撮影枚数]の内容が「0」でなけれ
ば、既にオートロードされたフィルムが装填されている
ことを意味するので、オートロードを行わずにステップ
(F−21)に進む。
わち、変数[現在巻き上げモード]をとりあえず(フィ
ルム給送で突っ張りを検出するためのタイマ時間で一番
短く設定されているモード)ノンDXオートロードモー
ドとする(ステップF−6)。そして、フィルムが装填
されているか否かを認識するため、次のような処理を行
う。すなわち、DXコード読取回路83にて読取られた
コードがノンDXコードであるか否かを判断する(ステ
ップF−7)。その結果、ノンDXコードではなくDX
コードであれば、DXフィルムが装填されていることを
意味するので、変数[現在巻き上げモード]として1駒
モード巻き上げをセットして(ステップF−8)、モー
タ正転開始ルーチンを実行する(ステップF−9)。D
Xコードが読取られなかったときは、ノンDXフィルム
が装填されているか、或はフィルムが装填されていない
場合を意味するので、いずれであるかを判別すべく、1
駒モード巻き上げをセットせずにステップ(F−9)の
モータ正転開始ルーチンを実行する。この場合、モータ
正転開始ルーチンを実行した際のSSP信号の出力の有
無で、フィルムが露光枠にあるか否かを判別できる。
が1駒分に対応するSSP信号が「H」レベルであるか
否かを判断する(ステップF−10)。その結果、SS
P信号が「H」レベルであれば、SSP信号のL待ちル
ーチンを実行した後、変数[現在巻き上げモード]とし
て1駒モード巻き上げをセットする(ステップF−1
1)。SSP信号が「L」レベルであれば、SSP信号
のH待ちルーチンを実行した後、変数[現在巻き上げモ
ード]として1駒モード巻き上げをセットし、さらに、
ステップ(F−12)と歩調を合わせるべくSSP信号
のL待ちルーチンを実行する(ステップF−12)。す
なわち、このような処理により、フィルム装填時のフィ
ルムとスプロケットとの位置関係に左右されずに、SS
P信号が1駒の中間部分で「H」、1駒の終わりの部分
(駒と駒との間の部分)で「L」となるよう統一するこ
とができる。この統一により撮影枚数の管理を正確に行
えるようになる。
チンを3回実行した後、モータ正転停止ルーチンを実行
して3駒分巻き上げることによりオートロードを行い、
変数[AEBステップ]に「0」をセットし、700m
sec待ってフィルムの姿勢が安定した後にフィルムの
DXコードを読み取って変数[a]にセットする(ステ
ップF−13)。そして、変数「a」の内容がノンDX
であるか否かを判断する(ステップF−14)。その結
果、ノンDXであれば、表示パネルに「ISO−−−」
を0.8秒間表示し、変数[現在ISO感度]に所定の
ノンDXISO感度、たとえばISO100をセットし
て(ステップF−15)、ステップ(F−17)に進
む。一方、DXコードであれば、変数[a]内のDXコ
ードを[現在ISO感度]にセットして(ステップF−
18)、ステップ(F−17)に進む。ステップ(F−
17)では、変数[赤外フィルム種類]にとりあえず通
常のフィルムの「IR550」をセットし、変数[現在
ISO感度]の内容をEEPROM88に書き込んで
0.8秒間表示パネルに表示する。
ススイッチ98)がオンされているか否かを判断し(ス
テップF−18)、2駒モードスイッチがオンされてお
れば、変数[現在巻き上げモード]に2駒時往路をセッ
トして(ステップF−19)、ステップ(F−20)に
進む。一方、2駒モードスイッチがオフされておれば、
変数[現在巻き上げモード]に2駒時往路をセットせず
に、ステップ(F−20)に進む。ステップ(F−2
0)では、フィルムの引き出し量に対応して計数する変
数[現在のSSP位置]に「0」をセットし、変数[現
在の撮影枚数]に「1」をセットし、EEPROM88
に各種データを記録ルーチンを実行してリターンするこ
とにより、オートロードを終了する。以上説明したよう
に、2駒モードスイッチの状態をオートロード時に読み
込んでEEPROM88に記憶しているので、撮影途中
で電池を抜かれたり、2駒モードスイッチが壊れたりし
ても、2駒モード(リワインドレスモード)撮影による
2重露光、すなわち1駒に対して2重に撮影を行うこと
を回避することができる。
影枚数]の内容が「0」ではなく、既にオートロードが
なされていると判断されたときは、変数[WMODE]
に変数[現在巻き上げモード]の内容をセットし(ステ
ップF−21)、変数[WMODE]の内容が1駒モー
ド巻き上げであるか否かを判断する(ステップF−2
2)。その結果、1駒モード巻き上げであれば、モータ
正転開始ルーチン、正転時SSPのH〜L変化待ちルー
チン、モータ正転停止ルーチンを順次実行して1駒分巻
き上げて(ステップF−23)、ステップ(F−24)
に進む。1駒モード巻き上げでないときは、ステップ
(F−23)をスキップしてステップ(F−24)に進
む。ステップ(F−24)では、変数[WMODE]の
内容が2駒時の往路であるか否かを判断する。その結
果、2駒時の往路であれば、さらに変数[現在の撮影枚
数]の内容が18であるか否か、すなわち折返し位置か
どうかを判断する(ステップF−25)。この判断は、
現状での最大駒数の36枚撮りのフィルムの使用を想定
している。つまり36駒目が撮影された直後であれば、
フィルムの突っ張りを見ることなく1駒巻き上げて折り
返すべく、モータ正転開始ルーチン、正転時SSPのH
〜L変化待ちルーチン、モータ正転停止ルーチンを順次
実行し、変数[現在巻き上げモード]に2駒時の復路を
セットして(ステップF−26)、ステップ(F−2
8)に進む。一方、36駒目が撮影された直後でなけれ
ば、モータ正転開始ルーチンを1回、正転時SSPのH
〜L変化待ちルーチンを2回、モータ正転停止ルーチン
を1回実行して、すなわち、2駒分巻上げを行って、ス
テップ(F−28)に進む。
でないと判断されたときは、ステップ(F−25)〜ス
テップ(F−27)をスキップしてただちにステップ
(F−28)に進む。ステップ(F−28)では、変数
[WMODE]の内容が2駒時の復路であるか否かを判
断する。その結果、2駒時の復路でなければ、ステップ
(F−32)に進む。一方、2駒時の復路であれば、さ
らに変数[現在のSSP位置]の内容が「2」であるか
否か、すなわち、2駒撮影時における最後の駒の撮影を
完了したか否かを判断し(ステップF−29)、2駒撮
影時における最後の駒の撮影を完了したのであれば、巻
き戻し後親へ戻るルーチンにジャンプする(ステップF
−30)。
を完了していなければ、変数[a]に0をセットし、モ
ータ逆転開始ルーチン、逆転時SSPのH〜L変化待ち
ルーチンを3回、モータ正転開始ルーチン、正転時SS
PのH〜L変化待ちルーチン、モータ正転停止ルーチン
を順次実行することにより、すなわち、3駒分巻き戻し
て1駒分巻き上げることにより2駒分巻き戻して(ステ
ップF−31)、ステップ(F−32)進む。なお、3
駒分巻き戻して1駒分巻き上げるようにしたのは、オー
バーランが発生する方向を一定にして露光駒間を確実に
空けるようにしている。ステップ(F−32)では、変
数[現在の撮影枚数]の内容が、表示パネルに表示し得
る最大の99であるか否かを判断する。その結果、99
でなければ、変数[現在の撮影枚数]の内容を1だけイ
ンクリメントして(ステップF−33)、EEPROM
88に各種データを記録ルーチンを実行し(ステップF
−34)、親ルーチンへ戻るルーチンへジャンプする
(ステップF−35)。現在の撮影枚数が99であれ
ば、撮影枚数をインクリメントせずにステップ(F−3
4)に進む。
在の撮影枚数]の内容のインクリメント処理は、モード
に関係なく実行されるので、1駒おきに撮影していく2
駒モード時(往復とも)においても、物理的な駒位置で
はなく実際の撮影枚数が表示されることとなり、撮影可
能な残り駒数をユーザーが簡単に認識できるようにな
る。 13−2.フィルム巻き戻しサブルーチン(図75) フィルム巻き戻しサブルーチンでは、このサブルーチン
を実行した後に親ルーチンに戻れるようにするため、変
数[s]内のマイコン80のスタックポインタの内容を
変数[親ルーチンのスタックポインタ]に格納する(ス
テップF−51)。そして、巻き戻し後親へ戻るルーチ
ンへジャンプする(ステップF−52)。
よびフィルム巻き戻しサブルーチンでコールされる各ル
ーチンについて説明する。
6) このルーチンは、1駒巻上げ時にフィルムが突っ張った
とき、2駒巻上げ時に最後の駒を撮影し終ったとき、お
よび途中巻き戻しボタン18が操作されたときなどに実
行される。このルーチンでは、まず、撮影枚数を点滅表
示し、変数[サイレント再挑戦フラグ]に1回目をセッ
トして該フラグを初期化し、変数[現在巻き上げモー
ド]に巻き戻し中をセットし、巻き戻し中に電池が抜か
れても現状復帰できるようにEEPROM88に各種デ
ータを記録ルーチンを実行し、次に装填されるフィルム
のためにとりあえずノンDXISO感度を変数[現在I
SO感度]にセットしてEEPROM88に記録し、3
秒待って電源スイッチキャンセルチェックルーチンを実
行し、変数[a]に50msecをセットし、モータ逆
転開始ルーチンを実行する(ステップF−61)。な
お、変数[a]に50msecをセットすることによ
り、高速でモータが駆動されるが、この高速駆動はフィ
ルムが突っ張たときにギヤが噛み合うのを防止するため
に行われる。また、3秒待って電源スイッチキャンセル
チェックルーチンを実行することにより、オートリワイ
ンド開始前に3秒間待ち、電源がオフされたか否かを調
べて、電源がオフされたときは一時巻き戻しを停止する
ようにしている。なお、たとえ低速で巻き戻しても多少
の音の発生は避けられないので、サイレントモード時に
は、撮影枚数を点滅表示してユーザーに全ての駒を撮影
し終わった旨を報知しながらしばらく待つことにより、
巻き戻しを後で行えるようにしてもよい。次に、巻き戻
し終了直前の駒位置まで巻き戻しが行われた状態で本ル
ーチンがコールされたのか否かを判断すべく[現在の撮
影枚数]が0枚であるか否かを判断し(ステップF−6
2)、撮影枚数が0枚でなく巻き戻し終了直前でなけれ
ば、さらに[現在のSSP位置]が奇数であるか否かを
判断し(ステップF−63)、奇数であれば、1駒の中
間部分で停止しており、撮影枚数のカウントを正確に行
えなくなるので、撮影枚数のカウントを正確に行うべく
SSP信号のL待ちルーチンを実行して、[現在のSS
P位置]を1だけデクリメントする(ステップF−6
4)。そして、デクリメントした[現在のSSP位置]
を2で割ってプラス1した値、すなわち物理的な駒の位
置(パトローネからのフィルムの引出し量に対応する駒
数)を変数[現在の撮影枚数]にセットして、表示パネ
ル19に表示する(ステップF−65)。
時の往路の途中で途中巻き戻しボタン18が操作された
場合も含め、物理的な駒の位置を変数[現在の撮影枚
数]として表示されるので、巻き戻しが行われている最
中に現在の巻き戻し位置がどの位置にあるかをユーザー
が簡単に認識することができる。
置が奇数でない、すなわち偶数であると判断されたとき
は、駒と駒との間の部分で停止しており、そのままでも
撮影枚数のカウントを正確に行えるので、上記のような
撮影枚数のデクリメントなどを行わずにステップ(F−
65)に進んで、撮影枚数を算出し表示する。
SSP位置]が「0」であるか否かを判断し(ステップ
F−66)、「0」でなければ、逆転時SSPのH〜L
変化待ちルーチンを実行し、電源スイッチキャンセルチ
ェックルーチンを実行し(ステップF−67)、ステッ
プ(F−65)に戻ることにより、[現在のSSP位
置]が「0」になるまで巻き戻し動作を継続する。一
方、[現在のSSP位置]が「0」であれば、ステップ
(F−68)に進んで、SSP信号のH待ちルーチンと
SSP信号のL待ちルーチンとを交互に4回ずつ実行す
ることにより、オフロードした3駒より1駒余計に巻き
戻し、変数[現在巻き上げモード]に巻き戻し終了直前
をセットし、現在の撮影枚数を「0」にして表示パネル
に「−−」を表示し、モータを50msecブレーキし
て停止するルーチンを実行し、1秒間待つ。すなわち、
いわゆるフィルム先端残し状態で1秒間待つ。そして、
電源スイッチキャンセルチェックルーチンを実行し、裏
蓋開をチェックするルーチンを実行し、変数[a]に0
をセットし、モータ逆転開始ルーチンを実行する。
ーネから少し残し状態で1秒間待っている間に、裏蓋2
4を開けることにより、ベロ残し状態でパトローネをカ
メラ本体から取り出すことができる。また、後で詳細に
説明するが、電源スイッチキャンセルチェックルーチン
を実行することにより、巻き戻し音がうるさいときに巻
き戻しの途中で電源OFFして、巻き戻し動作を停止さ
せることができる。
SP信号]のL待ちルーチンとを繰り返し実行すること
により巻き戻しを再開する(ステップF−69)。ステ
ップ(F−62)にて現在の撮影枚数が0であると判断
されたときは、変数[現在巻き上げモード]に巻き戻し
終了直前をセットし、表示パネル19に[−−]を表示
して(ステップF−70)、ステップ(F−69)に進
み、SSP信号のH待ちルーチンとSSP信号のL待ち
ルーチンとを繰り返し実行する。従って、上記1秒間待
っている間に裏蓋24を開けなければ、パトルーネ内に
フィルム先端が収納された状態でパトローネをカメラ本
体から取り出すことができる。 13−3.SSP信号のH待ちルーチン(図77) このルーチンでは、現在巻き上げモードの内容、サイレ
ントモード設定の有無などに応じたアボートタイム(S
SP信号の出力を待つ時間:この時間内にSSP信号の
出力が無かったときは[タイマオーバーフローフラグ]
がセットされ、フィルムが突っ張ったとみなされる)を
設定すべくアボートタイマセットルーチンを実行し(ス
テップF−75)、[タイマオーバーフローフラグ]が
セットされているか否か、すなわちフィルムが突っ張っ
たか否かを判断する(ステップF−76)。その結果、
[タイマオーバーフローフラグ]がセットされておりフ
ィルムが突っ張ったときは、現在巻き上げモードの内
容、サイレントモード設定の有無などに応じたフィルム
給送制御を行うべくタイマアボード時実行ルーチンを実
行して(ステップF−77)、裏蓋開をチェックするル
ーチンを実行する(ステップF−78)。[タイマオー
バーフローフラグ]がリセットされておりフィルムが突
っ張っていないときは、すぐに裏蓋開をチェックするル
ーチンを実行する。次に、[SSP信号]がHであるか
否かを判断し(ステップF−79)、[SSP信号]が
Hであればリターンする。[SSP信号]がLであれ
ば、ステップ(F−76)に戻ることにより、[SSP
信号]がHになるまで同様の処理を繰り返す。 13−4.SSP信号のL待ちルーチン(図78) このルーチンでは、基本的にはSSP信号のH待ちルー
チンと同様の処理を行う。すなわち、アボートタイマセ
ツトルーチンを実行し(ステップF−85)、[タイマ
オーバーフローフラグ]がセットされているか否か、す
なわちフィルムが突っ張ったか否かを判断する(ステッ
プF−86)。その結果、[タイマオーバーフローフラ
グ]がセットされておりフィルムが突っ張ったときは、
タイマアボード時実行ルーチンを実行し(ステップF−
87)、裏蓋開をチェックするルーチンを実行する(ス
テップF−88)。[タイマオーバーフローフラグ]が
リセットされておりフィルムがつ突っ張っていないとき
は、すぐに裏蓋開をチェックするルーチンを実行する。
次に、[SSP信号]がLであるか否かを判断し(ステ
ップF−79)、[SSP信号]がLであればリターン
する。[SSP信号]がHであれば、ステップ(F−8
6)に戻ることにより、[SSP信号]がLになるまで
同様の処理を繰り返す。 13−5.正転時のSSP信号H〜L変化待ちルーチン
(図79) このルーチンでは、SSP信号のH待ちルーチンを実行
して現在のSSP位置をプラス1し、SSP信号のL待
ちルーチンを実行して現在のSSP位置をプラス1して
(ステップF−95)、リターンする。
して現在のSSP位置をマイナス1し、SSP信号のL
待ちルーチンを実行して現在のSSP位置をマイナス1
して(ステップF−100)、リターンする。
ールされ、巻き戻し時に電源オフをチェックし、電源オ
フされたときは巻き戻し動作を停止するようにしてい
る。
巻き戻し中がセットされているか否かを判断し(ステッ
プF−105)、巻き戻し中がセットされていなければ
リターンする。巻き戻し中がセットされておれば、電源
OFF中巻き戻しフラグがセットされているか否かを判
断する(ステップF−106)。その結果、電源OFF
中巻き戻しフラグがセットされておれば、さらに電源ス
イッチ(メインダイヤル9)の位置がOFFになってい
るか否かを判断し(ステップF−107)、電源スイッ
チの位置がOFFでなければ、電源OFF中巻き戻しフ
ラグをリセットして(ステップF−108)、リターン
する。電源スイッチの位置がOFFであれば、そのまま
リターンする。ステップ(F−106)にて電源OFF
中巻き戻しフラグがリセットされていると判断されたと
きは、電源スイッチの位置がOFFになっているか否か
を判断し(ステップF−109)、電源スイッチの位置
がOFFでなければリターンする。一方、電源スイッチ
の位置がOFFであれば、モータを50msecブレー
キして停止するルーチンと、E2 PROM88に各種デ
ータを記録ルーチンとを実行し(ステップF−11
0)、S1か裏蓋開待ちルーチンへジャンプする(ステ
ップF−111)。このように、S1か裏蓋開待ちルー
チンへジャンプすることにより、巻き戻し停止後は、ス
イッチS1の操作、あるいは裏蓋24の開操作に応じた
処理が実行される。 13−6.裏蓋開をチェックするルーチン(図82) このルーチンは、SSP信号のH待ち、L待ちルーチン
などからコールされ、フィルム給送の過程で定期的に裏
蓋24の開閉状態をチェックし、裏蓋24が開けられた
らフィルム給送を停止して所定の初期化などを行ってい
る。
し(ステップF−115)、裏蓋24が開いておれば、
チャタリングを考慮して40msec待ち(ステップF
−116)、再度、裏蓋24が開いているか否かを判断
する(ステップF−117)。その結果、裏蓋24が開
いておれば、モータを50msecブレーキして停止す
るルーチンを実行し、変数[AEBステップ]に0をセ
ットし、変数[赤外フィルム種類]にIR50をセット
する(ステップF−118)。そして、現在レンズ位置
がAF位置(初期位置)であるか否かを判断し(ステッ
プF−119)、初期位置でなければ、変数[現在レン
ズ位置]に初期位置をセットして、撮影レンズを初期位
置に移動する(ステップF−120)。
SO感度]にセットしてEEPROM88に記録し、電
源OFF中巻き戻しフラグをリセットし、現在の撮影枚
数を0にし、変数[現在巻き上げモード]にノンDXオ
ートロードモードをセットし、EEPROM88に各種
データを記録ルーチンを実行し(ステップF−12
1)、親ルーチンに戻るルーチンへジャンプする(ステ
ップF−122)。一方、初期位置であれば、ステップ
(F−120)をスキップしてステップ(F−121)
に進む。ステップ(F−115)、(F−117)にて
裏蓋24が閉じていると判断されたときはリターンす
る。 13−7.モータを50msecブレーキして停止する
ルーチン(図83) このルーチンは、巻き戻し後親へ戻るルーチン、電源ス
イッチキャンセルチェックルーチンなどからコールさ
れ、フィルム給送モータMFにブレーキをかけ、50m
sec待ち、フィルム給送モータMFを停止し(ステッ
プF−125)、リターンする。 13−8.アボートタイマセツトルーチン(図84) このルーチンは、SSP信号のH待ち、L待ちルーチン
などからコールされ、現在巻き上げモードの内容、およ
びサイレントモードのセット/リセットに応じたアボー
トタイムをセットする。
げモード]の内容をセットし、このセット内容とアボー
ドタイムテーブルマスクとして定義された定数「03」
との論理積をとり、その論理積を変数[x]にセットす
る(ステップF−130)。この場合、[現在巻き上げ
モード]の内容は、表に示したようにノンDXオートロ
ードモードは00H、1駒モード巻き上げは11H、2
駒時の往路は21H、2駒時の復路は32H、巻き戻し
終了直前は42H、巻き戻し中は53Hで表現され、ア
ボードタイムテーブルマスクは03Hで表現されている
ので、論理積は、10進数の0,1,2,3のいずれか
になる。
れているか否かを判断し(ステップF−131)、リセ
ットされているときは、上記論理積に対応する番目の騒
音モードアボードタイムテーブルで示されるアボードタ
イムを変数[a]にセットする(ステップF−13
2)。たとえば、1駒モード巻き上げモードでサイレン
トモードでないときは、上記論理積は「1」となるの
で、表8に示した[騒音モードアボートタイムテーブ
ル,1番目]にセットされた1000/T50mse
c、すなわち20msecをセットする。
れているときは、上記論理積に対応する番目の消音モー
ドアボードタイムテーブルで示されるアボードタイムを
変数[a]にセットする(ステップF−133)。たと
えば、1駒モード巻き上げモードでサイレントモードの
ときは、上記論理積は「1」となるので、表8に示した
[消音モードアボートタイムテーブル,1番目]にセッ
トされた900/T50msec、すなわち18mse
cをセットする。そして、変数[a]の内容であるアボ
ードタイムを50msec単位のハードウェアタイマに
セットして(ステップF−134)、リターンする。 13−9.EEPROMに各種データを記録ルーチン
(図85) このルーチンは、フィルム給送の途中で電池が抜かれて
も、電池装填後に元の状態に復帰できるようにするため
のルーチンであり、現在の撮影枚数、現在巻き上げモー
ド、現在のSSP位置をE2 PROM88に記録して
(ステップF−140)、リターンする。 13−10.モータ正転開始ルーチン(図86) このルーチンは、フィルム巻き上げサブルーチンにてコ
ールされる。このルーチンでは、サイレントモードフラ
グがセットされているか否かを判断し(ステップF−1
45)、セットされておれば、モータ低速正転を行って
(ステップF−146)、リターンする。すなわち、低
速で巻き上げを行うことにより巻き上げ駆動時の騒音を
低減している。
されておれば、現在巻き上げモードがノンDXオートロ
ードモードであるか否かを判断し(ステップF−14
7)、ノンDXオートロードモードでなければ、速く巻
き上げるため最初だけ高速にすべく、50msecの間
モータ高速正転して(ステップF−148)、ノンDX
オートロードモードであれば、モータ中速正転して(ス
テップF−149)、リターンする。 13−11.モータ逆転開始ルーチン(図87) このルーチンは、フィルム巻き上げサブルーチンと巻き
戻し後親へ戻るルーチンにてコールされる。なお、フィ
ルム巻き上げサブルーチンでも本モータ逆転開始ルーチ
ンがコールされるのは、2駒時の復路では実質的には巻
き上げであってもフィルムは巻き戻す方向に給送する必
要があるからである。
グがセットされているか否かを判断し(ステップF−1
55)、セットされておれば、変数[a]の内容が
「0」であるか否かを判断する(ステップF−15
6)。その結果、変数[a]の内容が「0」でないとき
は、逆転ブレーキをかけるべく、変数[a]の内容(5
0msec、図57のステップ(F−61)参照)X1
msec、すなわち50msecだけモータ高速逆転を
行って(ステップF−157)、モータ低速逆転を行っ
て(ステップF−158)、リターンする。一方、変変
[a]の内容が「0」のときは、モータ高速逆転を行わ
ずにステップ(F−158)に進み、モータ低速逆転を
行う。ステップ(F−155)にて、サイレントモード
フラグがリセットされていると判断されたときは、逆転
ブレーキをかけるべく50msecだけモータ高速逆転
を行った後に、モータ中速逆転を行って(ステップF−
159)、リターンする。このようにして、フィルム巻
き戻し時にも騒音を低減してフィルム給送を行ってい
る。なお、上記のように高速逆転を行うのは、逆転に切
り替える際には、ギアの切り替えなどのため大きなトル
クが要求されるからである。 13−12.モータ正転停止ルーチン(図88) このルーチンでは、サイレントモードフラグがセットさ
れているか否かを判断し(ステップF−160)、サイ
レントモードフラグがリセットされているときは、逆転
ブレーキをかけるべくモータを中速で逆転する(ステッ
プF−161)。この際、セットされた現在温度に応じ
て逆転ブレーキをかける時間を変える。すなわち、セッ
トされた現在温度がCOLDであれば12秒間、NOR
MALであれば15秒間、WARMであれば15秒間、
HOTであれば18秒間(ステップF−162〜16
9)。このように温度に応じて逆転ブレーキをかける時
間を変えているのは、温度によってオーバーランの量が
変化するからである。 一方、サイレントモードフラグ
がセットされているときは、最短の8秒待つ(ステップ
F−170)。そして、モータを50msecブレーキ
して停止するルーチンを実行して(ステップF−17
1)、リターンする。 13−13.2駒折り返して親へ戻るルーチン(図8
9、90) このルーチンは、2駒ずつ巻き上げていってフィルムが
突っ張ったときに、後述のタイマアボート時実行ルーチ
ンにてコールされ、どの位置でつっ張っても、必ず駒の
切り替わり位置(前回撮影の駒位置)に戻る処理を行っ
ている。すなわち、現在巻き上げモードを2駒時の復路
とし、サイレント再挑戦フラグを1回目とする(ステッ
プF−175)。次に、現在のSSP位置が4未満、な
わち2駒未満であるか否かを判断し(ステップF−17
6)、2駒未満であれば巻き戻し後親へ戻るルーチンへ
ジャンプする(ステップF−177)。
ば、少し高速回転すべく変数[a]に「50」をセット
してモータ逆転開始ルーチンを実行し、その後、変数
[a]に現在のSSP位置をセットし、この現在のSS
P位置と「3」との論理積をとることにより現在のSS
P位置を「4」で割った余りを求め、この余りを変数
[a]にセットする(ステップF−178)。なお、4
つのSSP位置が1駒分に対応しているため、現在のS
SP位置を「4」で割った余り「0」、「1」、
「2」、「3」は、それぞれ駒の端、1/4、1/2、
1/3の位置でつっ張ったことを意味している。
テップ(F−179〜186)において余りに応じた量
だけ巻き戻しを行う。すなわち、余りが3であればSS
P信号のL待ちルーチン、SSP信号のH待ちルーチ
ン、SSP信号のL待ちルーチン、SSP信号のH待ち
ルーチンを順次実行して2駒分巻き戻す。また、余りが
2であれば、SSP信号のH待ちルーチン、SSP信号
のL待ちルーチン、SSP信号のH待ちルーチンを順次
実行して1駒半分巻き戻す。また、余りが1であればS
SP信号のL待ちルーチン、SSP信号のH待ちルーチ
ンを順次実行して1駒分巻き戻す。また、余りが0であ
れば、SSP信号のH待ちルーチンのみを実行して半駒
分巻き戻す。なお、これらルーチンを実行したときはそ
の都度、すなわち半駒分巻き戻すごとに現在のSSP位
置をマイナス1する。
前回の撮影駒位置、すなわち駒の切り替わり位置に戻る
ことにより、1駒おきに撮影する2駒撮影時の2重露光
(1駒に重複して撮影すること)を防止することができ
る。
時SSPのH〜L変化待ちルーチンを実行して1駒半巻
き戻し、モータ正転開始ルーチンと、正転時SSPのH
〜L変化待ちルーチンと、モータ正転停止ルーチンとを
実行して半駒巻上げることにより、前回の撮影駒位置の
左側に撮影駒位置を設定し、現在の撮影枚数をプラス1
し、EEPROM88に各種データを記録ルーチンを実
行して(ステップF−187)、親ルーチンへ戻るルー
チンへジャンプする(ステップF−188)。
も現在の撮影枚数をプラス1することは、2駒巻き上げ
の復路、すなわち1駒おきに撮影する場合の時の折り返
し後の撮影時にも、1駒づつ撮影する場合と同様に実際
の撮影枚数が表示されることを意味する。 13−14.駒数表示後巻き戻しルーチン(図91) このルーチンは、後述のS1か裏蓋開待ちルーチンにて
コールされる。このルーチンでは、撮影枚数を点滅表示
する(ステップF−190)。そして、電源スイッチの
位置がOFFであれば、電源OFF中巻き戻しフラグを
セットして巻き戻し後親へ戻るルーチンへジャンプし、
電源スイッチの位置がOFFでなければ、すぐに巻き戻
し後親へ戻るルーチンへジャンプする(ステップF−1
91〜193)。 13−15.タイマアボード時実行ルーチン(図92、
93) このルーチンは、フィルムが突っ張ったときに実行され
る。このルーチンでは、タイマアボードフラグがセット
されてフィルムが突っ張ったことが判明した場合、サイ
レント再挑戦フラグが1回目であり、かつ現在巻き上げ
モードが巻き戻し中のときは、サイレントモードフラグ
をリセットしてサイレントモードを解除して(ステップ
F−195〜198)、ステップ(F−199)を経由
してリタースする。すなわち、巻き戻し中にフィルムが
突っ張ったときは、サイレントモードを実行せずにキャ
ンセルする。一方、現在巻き上げモードが巻き戻し中で
ないときは、サイレントモードの解除を行わずに、ステ
ップ(F−199)に進む。
げモードが1駒モード巻き上げ、2駒時の往路、復路の
いずれかであるか否かを判断する。その結果、1駒モー
ド巻き上げ、2駒時の往路、復路のいずれかであれば、
モータの電圧を上げて再挑戦すべく、サイレント再挑戦
フラグに2回目をセットし、アボートタイマセットルー
チンを実行し、モーターの電圧を上げて(ステップF−
200)、リターンする。すなわち、低速で巻き上げる
ことができない場合(2駒時の復路も巻き上げの一態様
である)は、自動的に高速巻き上げに変更される。一
方、現在巻き上げモードが1駒モード巻き上げ、2駒時
の往路、復路のいずれでもない場合は、ステップ(F−
207)に進む。
すなわち、高速でフィルム供給を行ってもフィルムが突
っ張ったときは、モータをオフして、現在巻き上げモー
ドを変数「a」に退避し、その現在巻き上げモードが2
駒時の往路であるか否かを判断する(ステップF−20
1、202)。その結果、2駒時の往路であれば、2駒
時折り返して親へ戻るルーチンヘジャンプする(ステッ
プF−203)。2駒時の往路でなく、2駒時の復路で
あれば、S1か裏蓋開待ちルーチンへジャンプする(ス
テップF−204、205)。2駒時の往路、2駒時の
復路のいずれでもない場合は、電源スイッチキャンセル
チェックルーチンを実行して(ステップF−206)、
ステップ(F−207)に進む。なお、ステップ(F−
195)にてサイレントモードがリセットされていると
判断されたときは、ステップ(F−196〜206)を
経由せずにステップ(F−207)に進む。
動音の大きな通常の巻き上げ時のアボートが行われたの
で、モータを50msecブレーキして停止するルーチ
ンを実行する。そして、現在巻き上げモードが2駒時の
往路であれば、2駒時折り返して親へ戻るルーチンヘジ
ャンプし(ステップF−208、209)、ノンDXオ
ートロードモードであれば、親へ戻るルーチンヘジャン
プし(ステップF−210、211)、1駒モード巻き
上げモードであり、かつ現在の撮影枚数が0でなければ
巻き戻し後親へ戻るルーチンへジャンプする(ステップ
F−212〜214)。また、DXフィルムのオートロ
ード失敗、オートリワインドエラー、ノンDXフィルム
が装填されて1回以上SSP信号がきてからのエラー、
マニュアルリワインドエラー、サイレント時の巻き戻し
の前のいずれかの場合は、S1か裏蓋開待ちルーチンへ
ジャンプする(ステップF−215、216)。 13−16.S1か裏蓋開待ちルーチン(図94〜9
6) このルーチンでは、まず、変数[s]に親ルーチンのス
タックポインタの内容をセットし、現在巻き上げモード
を巻き戻し中にし、液晶点滅カウンタを「0」にし、電
源スイッチ(メインダイヤル9)の位置を読み取るなど
の初期化を行う(ステップF−220)。そして、電源
スイッチの位置がOFFであればサイレントモードフラ
グをリセットした後に(ステップF−221、22
2)、電源スイッチの位置がOFFでなければ上記リセ
ットを行わずに、現在の撮影枚数を表示し、EEPRO
M88に各種データを記録ルーチンを実行する(ステッ
プF−223)。
巻き戻しが終了した後のエラーであることを意味するの
で、0点滅をゆっくり行うべく変数[a]に「10」を
セットし、現在の撮影枚数が「0」でなければ、すなわ
ち給送エラーのときは、早い点滅を行うべく変数[a]
に「3」をセットする(ステップF−224〜22
6)。そして、変数[a]の内容を50msec単位の
ハードウェアタイマにセットする(ステップF−22
7)。次に、現在の撮影枚数が0枚ではなく、かつS1
がオンのときは、駒数表示後巻き戻しルーチンへジャン
プする(ステップF−228〜230)。
オフのときは、リワインドスイッチがオンされているか
否かを判断し(ステップF−231)、リワインドスイ
ッチがオンされておれば、駒数表示後巻き戻しルーチン
へジャンプする(ステップF−232)。このように駒
数表示後巻き戻しルーチンへジャンプすることにより、
音がうるさくて電源オフして巻き戻しを停止させ、その
後、音を出しても良い場所に移動するなどして、巻き戻
しを再開することができる。
れば、裏蓋24が開いているか否かを判断し(ステップ
F−233)、裏蓋24が開いておれば、現在の撮影枚
数を点滅表示し、裏蓋開をチェックするルーチンを実行
して(ステップF−234)、ステップ(F−235)
に進む。裏蓋24が閉じておれば、ステップ(F−23
4)をスキップして、ステップ(F−235)に進む。
チの位置を読み取って変数[a]にセットする。そし
て、このルーチンに入ってから現時点までの間に、電源
スイッチの位置が変化しているか否かを判断し(ステッ
プF−236)、変化しているときは、液晶(表示パネ
ル19)を点灯し、変化後の電源スイッチの位置がOF
Fであるか否かを判断する(ステップF−237、23
8)。その結果、電源スイッチの位置がOFFであれ
ば、それを変数[電源スイッチの位置]にセットし、サ
イレントモードフラグをリセットし、現在の撮影枚数を
表示して(ステップF−239)、ステップ(F−24
0)に進む。
バフラグがリセットされているか否かを判断する。その
結果、タイマオーバフラグがリセットされておれば、液
晶点滅カウンタをプラス1する(ステップF−240、
241)。そして、液晶点滅カウンタのカウント値が奇
数になったときは液晶を点灯して、液晶点滅カウンタの
カウント値が偶数になったときは液晶を消灯して(ステ
ップF−242〜244)、ステップ(F−224)に
戻る。一方、タイマオーバフラグがセットされておれ
ば、ステップ(F−241〜244)をスキップして、
ステップ(F−228)に戻る。
源スイッチの位置がOFFでないと判断されたときは、
変化前の電源スイッチの位置がOFFであったか否かを
判断し、変化前がOFFであったときは、とりあえずサ
イレントモードフラグをリセットする(ステップF−2
45、246)。そして、MFボタン16のスイッチが
オンされているときは、サイレントモードフラグをセッ
トする(ステップF−247、248)。この処理によ
り、巻き戻し時に電源オフして一時中断し、巻き戻しを
再開するときに通常巻き戻しモードとサイレントモード
を選択することが可能となる。
かったとき、および、MFボタン16のスイッチがオン
されていないときは、変数「a」内の新たに読み取った
後、電源スイッチの位置を変数[電源スイッチの位置]
にセットする(ステップF−249)。そして、現在の
撮影枚数が0枚でなければ、駒数表示後巻き戻しルーチ
ンへジャンプし(ステップF−250、251)、現在
の撮影枚数が0枚であれば、ステップ(F−240)に
進む。 13−17.親へ戻るルーチン(図97) このルーチンでは、変数[s]に親ルーチンのスタック
ポインタの内容をセットして(ステップF−260)、
リターンする。
は設定されたシャッター速度と設定されている絞り値に
応じてシャッター開閉時間を求めてシャッターを制御し
ているので、全ての絞り値とシャッター速度の組み合わ
せで正確なシャッター速度を実現できる。
る。
る。
る。
ラム線図である。
る。
図である。
ム線図である。
ししたときの露出表示を示す図である。
ートである。
る。
時ルーチン1ともいう)を示すフローチャートである。
時ルーチン2ともいう)を示すフローチャートである。
ーチャートである。
チャートである。
ャートである。
トである。
ャートである。
イコンが使用する管理数値を示す図である。
る。
イコンが使用する定数を示す図である。
イコンが使用する変数を示す図である。
る。
である。
ー露出を回避するための絞り変更制御を説明するための
図である。
トである。
ローチャートである。
ャートである。
ートである。
チャートである。
トである。
e−tvルーチンを示すフローチャートである。
vルーチンを示すフローチャートである。
ーチャートである。
ndルーチンを示すフローチャートである。
チンを示すフローチャートである。
トである。
示すフローチャートである。
シャッター速度の理論秒時を求めるためのテーブルであ
る。
ためのテーブルである。
ある。
チャートである。
ある。
ロック図である。
トランジスタと、カメラのフラッシュ回路内のサイリス
チタとの接続を示す図である。
である。
である。
である。
が使用する定数を示す図である。
が使用する変数を示す図である。
チャートである。
チャートである。
ャートである。
ャートである。
ャートである。
ンを示すフローチャートである。
ンを示すフローチャートである。
示すフローチャートである。
チャートである。
ルーチンを示すフローチャートである。
チャートである。
示すフローチャートである。
トである。
トである。
トである。
ーチャートである。
ャートである。
チャートである。
ートである。
る。
2.0の絞り時のシャッター速度を示す図である。
2の絞り時のシャッター速度を示す図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 撮影レンズと、 該撮影レンズの近傍に設けられたシャッターと、 前記撮影レンズの近傍に設けられ、前記シャッターとは
独立に開閉動作する絞りと、 露光時の前記シャッターのシャッター速度を設定するシ
ャッター速度設定手段と、複数の区分枠に分類されたシャッター速度の該区分枠毎
に所定のシャッター開閉時間演算式を記憶する演算式記
憶手段と、 前記シャッター速度設定手段が設定したシャッター速度
と、前記絞りの口径とに基づいて前記演算式記憶手段か
ら所定のシャッター開閉時間演算式を選択し、該選択さ
れたシャッター開閉時間演算式を用い前記シャッター速
度設定手段が設定したシャッター速度と、該絞りの口径
とからシャッターの開閉時間を演算するシャッター開閉
時間決定手段と、 前記シャッター開閉時間決定手段により決定された開閉
時間で前記シャッターを開閉制御するシャッター開閉制
御手段とを備えたことを特徴とするレンズシャッター式
カメラ。 - 【請求項2】 前記シャッター速度設定手段は、入力さ
れたシャッター速度を設定することを特徴とする請求項
1に記載のレンズシャッター式カメラ。 - 【請求項3】 前記シャッター速度設定手段は、測定さ
れた被写体輝度、設定に係る絞り口径、フィルム感度、
露出補正値などに基づいてシャッター速度を決定して設
定することを特徴とする請求項1に記載のレンズシャッ
ター式カメラ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04075151A JP3140544B2 (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | レンズシャッター式カメラ |
US07/989,786 US5274408A (en) | 1991-12-12 | 1992-12-11 | Electronic camera |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04075151A JP3140544B2 (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | レンズシャッター式カメラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06202191A JPH06202191A (ja) | 1994-07-22 |
JP3140544B2 true JP3140544B2 (ja) | 2001-03-05 |
Family
ID=13567920
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04075151A Expired - Lifetime JP3140544B2 (ja) | 1991-12-12 | 1992-02-26 | レンズシャッター式カメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3140544B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5228663B2 (ja) * | 2008-07-17 | 2013-07-03 | 株式会社ニコン | カメラ |
US8558936B2 (en) | 2009-08-28 | 2013-10-15 | Panasonic Corporation | Imaging apparatus |
-
1992
- 1992-02-26 JP JP04075151A patent/JP3140544B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06202191A (ja) | 1994-07-22 |
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