JP5228663B2 - カメラ - Google Patents

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本発明は、振れ軽減機能を備えるカメラに関する。
従来、シャッタースピードを高速化し、その露出低下分を感度を上げて補うことによって、振れ画像の発生を抑制する技術が知られている。一方で、振れ軽減装置を備えた交換レンズを用いて、手振れに伴う像振れを補正するカメラも知られている(例えば、特許文献1)。
特開2007−11140号公報
しかしながら、シャッタースピードを高速化し、その露出低下分を感度を上げるようにしたカメラに、振れ軽減装置を備えた交換レンズを装着した場合には、交換レンズの振れ軽減装置により像振れが補正されているにもかかわらず、カメラ側でシャッタースピードが高速化されて増感され、画質が低下するおそれがあった。
本発明は、シャッタースピードに関する予め設定された閾値に基づいて撮影時のシャッタースピードを制御するカメラにおいて、操作手段への操作に応じて、撮像系の焦点距離に標準の焦点距離が用いられる場合に、基準となる第1閾値を、前記閾値として設定する第1設定手段と、前記撮像系の焦点距離に前記標準の焦点距離とは異なる焦点距離が用いられる場合には、前記第1閾値に基づいて第2閾値を算出し、算出された前記第2閾値を前記閾値として設定する第2設定手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、基準となるシャッタースピードに関する閾値に撮像系に関する情報を加味して振れ軽減を行うことにより、画質の劣化を防ぐことが可能となる。
図1は、本実施の形態におけるカメラの一実施の形態の構成を示すブロック図である。カメラ100は、レンズマウント部101と、撮像素子102と、AFE(Analog Front End)回路103と、画像処理回路104と、メモリカードスロット105と、CPU106と、操作部材107と、RAM108と、フラッシュメモリ109と、モニタ110とを備えている。
CPU106は、フラッシュメモリ109に記録されている制御プログラムをRAM108に読み込んで実行することにより、カメラ100の全体を制御する。なお、RAM108は、揮発性のメモリであって、CPU106がプログラム実行時にプログラムを展開するためのワークメモリとして使用されたり、データを一時的に記録するためのバッファメモリとして使用される。また、フラッシュメモリ109は、不揮発性のメモリであって、CPU106が実行するプログラムのデータや、プログラム実行時に読み込まれる種々のパラメータなどが記録されている。
レンズマウント部101は、交換レンズをマウントするためのマウント部である。CPU106は、このレンズマウント部101を介して交換レンズに信号を出力することによって、交換レンズを制御する。なお、レンズマウント部101にマウントされる交換レンズは、振れ軽減装置(振れ補正装置)を備えた防振レンズであるものとする。この交換レンズの振れ軽減装置の動作を有効にするか無効にするかは、使用者がカメラ100側から設定できるものとする。CPU106は、使用者による設定内容に基づいて、レンズマウント部101を介して、交換レンズの振れ軽減装置の動作のオンまたはオフを切り替えるための切り替え信号を交換レンズに出力する。
撮像素子102は、例えばCCDやCMOSなどのイメージセンサであり、交換レンズを通して入射される被写体像を光電変換してアナログ画像信号を生成し、生成したアナログ画像信号をAFE回路103へ出力する。
AFE回路103は、アナログ画像信号に対するゲイン調整、例えば、設定されたISO感度に応じた信号増幅などを行う。AFE回路103は、さらに内蔵するA/D変換回路によってアナログ画像信号をデジタル画像データに変換し、画像データを画像処理回路104へ出力する。
画像処理回路104は、デジタル画像データに対して各種の画像処理、例えば、色補間処理、階調変換処理、輪郭強調処理、ホワイトバランス調整処理などを施した後、画像処理後の画像データ(以下、「画像データ」と呼ぶ)をバッファメモリとしてのRAM108へ出力する。
CPU106は、RAM108に記録された画像データを、内蔵メモリとしてのフラッシュメモリ109、または外部メモリとしてのメモリカードスロット105に挿入されているメモリカード105aに記録する。なお、メモリカードスロット105は、外部メモリとしてのメモリカード105aを挿入するためのスロット部を備えており、CPU106からの指示に基づいて、メモリカード105aに画像データの書き込みを行なったり、メモリカード105aから画像データの読み出しを行なったりする。また、フラッシュメモリ109は、不揮発性メモリであり、CPU106が使用するプログラムや設定値を記憶する。
操作部材107は、使用者によって操作される種々の操作用部材、例えば電源ボタン、レリーズボタン、ズームボタン、十字キー、決定ボタン、再生ボタン、削除ボタンなどを含んでいる。モニタ110は、カメラ100の背面に搭載された液晶モニタ(背面モニタ)であり、CPU106は、このモニタ110にメモリカード105aに記憶されている画像データや、カメラ100を設定するための設定メニューなどを表示する。
本実施の形態におけるカメラ100は、撮影時の像振れを軽減するための像振れ軽減機能を備えている。具体的には、CPU106は、シャッタースピードおよびISO感度を調整することにより像振れ軽減処理を行う。すなわち、CPU106は、像振れを軽減するために、シャッタースピードを適正値よりも早くし、それに伴う露出不足分をISO感度を適正値よりも上げることにより補って適正露出にする。なお、適正なシャッタースピード、および適正なISO感度は、CPU106によって公知の方法で算出されるものとし、算出方法についての詳細な説明は省略する。
このとき、レンズマウント部101にマウントされる交換レンズが上述したように振れ軽減装置を備えている場合であって、その動作が有効化されている場合には、交換レンズ側で像振れが補正されるため、CPU106による像振れ軽減処理による像振れ補正効果を弱めることができる。上述したように、像振れ軽減のためにISO感度を上げると、画像のノイズが増加する。このため、交換レンズの振れ軽減装置の動作がオンに設定されている(有効化されている)場合には、CPU106は、シャッタースピードの上げ幅を小さくし、かつISO感度の上げ幅を小さくすることにより、取得する画像のノイズを低減することができる。
なお、適正値として算出されたシャッタースピードが遅いほど、像振れ量は大きくなることから、CPU106は、シャッタースピードが閾値未満の場合に像振れ軽減処理を行うようにし、シャッタースピードが閾値以上の場合には像振れ軽減処理を行わないようにする。このときに用いる閾値は、交換レンズの焦点距離によって異なることから、本実施の形態では、あらかじめ標準の交換レンズ、例えば焦点距離が50mmの交換レンズ用の閾値を、使用者が設定しておくものとし、他の交換レンズが装着された場合には、CPU106が標準の交換レンズに対して設定された閾値に基づいて自動的に閾値を算出する。
また、装着されている交換レンズが広角レンズである場合と、望遠レンズである場合とを比較すると、同じシャッタースピードの場合には望遠レンズの方が像振れが大きくなる。このため、CPU106は、望遠レンズの閾値を広角レンズの閾値より高速側に設定するようにする。
例えば、CPU106は、レンズマウント部101に交換レンズが未装着の場合、交換レンズが装着されているがその交換レンズが振れ軽減装置を備えていない場合、または振れ軽減装置を備える交換レンズが装着されているが振れ軽減装置がオフに設定されている場合には、図2に示すようにシャッタースピードおよびISO感度を設定して像振れを軽減する。
図2(a)は、装着された交換レンズが広角レンズである場合のシャッタースピードおよびISO感度の設定例を示す図である。この図2(a)に示す例では、CPU106によって、上述した閾値が1/125秒に設定されている。すなわち、適正値として算出されたシャッタースピードが1/125秒未満の場合には、CPU106は、シャッタースピードを適正値よりも高速化し、ISO感度を適正感度よりも上げる。
例えば、図2(a)に示す例では、適正値として算出されたシャッタースピードが1/15秒である場合には、CPU106は、シャッタースピードを適正値より2段上げて1/60秒に設定し、これに伴ってISO感度を適正感度より2段上げて設定する。また、適正値として算出されたシャッタースピードが1/30秒である場合には、CPU106は、シャッタースピードを適正値より2段上げて1/125秒に設定し、これに伴ってISO感度を適正感度より2段上げて設定する。また、適正値として算出されたシャッタースピードが1/60秒である場合には、CPU106は、シャッタースピードを適正値より1段上げて1/125秒に設定し、これに伴ってISO感度を適正感度より1段上げて設定する。
図2(a)に示す例では、上述した閾値が1/125秒に設定されているため、CPU106は、シャッタースピードの適正値が1/125秒以上の場合には、像振れ軽減のためのシャッタースピードおよびISO感度の変更は行わない(図2(a)においては「OFF」と表示)。
なお、図2(a)に示す例では、CPU106は、シャッタースピードの適正値が1/15秒の場合、および1/30秒の場合には、シャッタースピードおよびISO感度をそれぞれ2段上げたが、1/60秒の場合にはそれぞれ1段しか上げていない。これは、上述したように、シャッタースピードが遅いほど像振れ量が大きくなるためである。
また、図2(b)は、装着された交換レンズが望遠レンズである場合のシャッタースピードおよびISO感度の設定例を示す図である。この図2(b)に示す例では、CPU106によって、上述した閾値が1/250秒に設定されている。すなわち、適正値として算出されたシャッタースピードが1/250秒未満の場合には、CPU106は、シャッタースピードを適正値よりも高速化し、ISO感度を適正感度よりも上げる。
例えば、図2(b)に示す例では、適正値として算出されたシャッタースピードが1/15秒である場合には、CPU106は、シャッタースピードを適正値より2段上げて1/60秒に設定し、これに伴ってISO感度を適正感度より2段上げて設定する。また、適正値として算出されたシャッタースピードが1/30秒である場合には、CPU106は、シャッタースピードを適正値より2段上げて1/125秒に設定し、これに伴ってISO感度を適正感度より2段上げて設定する。
また、適正値として算出されたシャッタースピードが1/60秒である場合には、CPU106は、シャッタースピードを適正値より2段上げて1/250秒に設定し、これに伴ってISO感度を適正感度より2段上げて設定する。また、適正値として算出されたシャッタースピードが1/125秒である場合には、CPU106は、シャッタースピードを適正値より1段上げて1/250秒に設定し、これに伴ってISO感度を適正感度より1段上げて設定する。
図2(b)に示す例では、上述した閾値が1/250秒に設定されているため、CPU106は、シャッタースピードの適正値が1/250秒以上である場合には、像振れ軽減のためのシャッタースピードおよびISO感度の変更は行わない(図2(b)においては「OFF」と表示)。
なお、図2(b)に示す例では、CPU106は、シャッタースピードの適正値が1/15秒の場合、1/30秒の場合、および1/60秒の場合には、シャッタースピードおよびISO感度をそれぞれ2段上げたが、1/125秒の場合にはそれぞれ1段しか上げていない。これは、上述したように、シャッタースピードが遅いほど像振れ量が大きくなるためである。
また、図2(a)に示した広角レンズの場合には、シャッタースピードの適正値が1/15秒の場合、および1/30秒の場合にシャッタースピードおよびISO感度を2段上げ、1/125秒の場合には1段上げるようにしていたが、望遠レンズの場合には、1/125秒の場合にもシャッタースピードおよびISO感度を2段上げている。これは、上述したように、同じシャッタースピードの場合に、広角レンズよりも望遠レンズの方が像振れ量が大きくなることから、望遠レンズの場合には、広角レンズよりも高速側まで像振れ軽減の効果を効かす必要があるためである。
一方、CPU106は、レンズマウント部101に振れ軽減装置を備える交換レンズが装着されており、かつその振れ軽減装置の動作がオンに設定されている場合には、交換レンズの振れ軽減装置の性能(防振性能)も加味して、シャッタースピードおよびISO感度を設定する。例えば、レンズマウント部101に装着された交換レンズが、シャッタースピードに換算して2段分の防振性能を有する振れ軽減装置を有している場合について説明する。この場合、CPU106は、例えば図3に示すようにシャッタースピードおよびISO感度を設定して像振れを軽減する。
図3(a)は、装着された交換レンズが広角レンズである場合のシャッタースピードおよびISO感度の設定例を示す図である。この図3(a)に示す例では、CPU106によって、上述した閾値が1/30秒に設定されている。すなわち、適正値として算出されたシャッタースピードが1/30秒未満の場合には、CPU106は、シャッタースピードを適正値よりも高速化し、ISO感度を適正感度よりも上げる。
なお、図2(a)に示した例では、閾値を1/125秒としたのに対して、ここでの閾値を1/30秒としたのは、交換レンズによる2段分の防振性能を加味したためである。すなわち、交換レンズの防振性能がシャッタースピードに換算して2段分であることから、閾値を2段分だけ低速側に変更している。
例えば、図3(a)に示す例では、適正値として算出されたシャッタースピードが1/3秒である場合には、CPU106は、シャッタースピードを適正値より2段上げて1/15秒に設定し、これに伴ってISO感度を適正感度より2段上げて設定する。これによって、交換レンズの2段分の防振性能を加味すると、実質的には4段分の像振れ軽減効果を得ることができるため、シャッタースピードを1/60秒まで上げて像振れ軽減を行った場合と同様の像振れ軽減効果を得ることができる。
また、適正値として算出されたシャッタースピードが1/6秒である場合には、CPU106は、シャッタースピードを適正値より2段上げて1/30秒に設定し、これに伴ってISO感度を適正感度より2段上げて設定する。これによって、交換レンズの2段分の防振性能を加味すると、実質的には4段分の像振れ軽減効果を得ることができるため、シャッタースピードを1/125秒まで上げて像振れ軽減を行った場合と同様の像振れ軽減効果を得ることができる。
また、適正値として算出されたシャッタースピードが1/15秒である場合には、CPU106は、シャッタースピードを適正値より1段上げて1/30秒に設定し、これに伴ってISO感度を適正感度より1段上げて設定する。これによって、交換レンズの2段分の防振性能を加味すると、実質的には3段分の像振れ軽減効果を得ることができるため、シャッタースピードを1/125秒まで上げて像振れ軽減を行った場合と同様の像振れ軽減効果を得ることができる。
図3(a)に示す例では、上述した閾値が1/30秒に設定されているため、CPU106は、シャッタースピードの適正値が1/30秒以上の場合には、像振れ軽減のためのシャッタースピードおよびISO感度の変更は行わない(図3(a)においては「OFF」と表示)。
図3(a)に示す例では、CPU106は、シャッタースピードの適正値が1/3秒の場合、および1/6秒の場合には、シャッタースピードおよびISO感度をそれぞれ2段上げたが、1/15秒の場合にはそれぞれ1段しか上げていない。これは、上述したように、シャッタースピードが遅いほど像振れ量が大きくなるためである。
また、図3(b)は、装着された交換レンズが望遠レンズである場合のシャッタースピードおよびISO感度の設定例を示す図である。この図3(b)に示す例では、CPU106によって、上述した閾値が1/60秒に設定されている。すなわち、適正値として算出されたシャッタースピードが1/60秒未満の場合には、CPU106は、シャッタースピードを適正値よりも高速化し、ISO感度を適正感度よりも上げる。
例えば、図3(b)に示す例では、適正値として算出されたシャッタースピードが1/3秒である場合には、CPU106は、シャッタースピードを適正値より2段上げて1/15秒に設定し、これに伴ってISO感度を適正感度より2段上げて設定する。これによって、交換レンズの2段分の防振性能を加味すると、実質的には4段分の像振れ軽減効果を得ることができるため、シャッタースピードを1/60秒まで上げて像振れ軽減を行った場合と同様の像振れ軽減効果を得ることができる。
また、適正値として算出されたシャッタースピードが1/6秒である場合には、CPU106は、シャッタースピードを適正値より2段上げて1/30秒に設定し、これに伴ってISO感度を適正感度より2段上げて設定する。これによって、交換レンズの2段分の防振性能を加味すると、実質的には4段分の像振れ軽減効果を得ることができるため、シャッタースピードを1/125秒まで上げて像振れ軽減を行った場合と同様の像振れ軽減効果を得ることができる。
また、適正値として算出されたシャッタースピードが1/15秒である場合には、CPU106は、シャッタースピードを適正値より2段上げて1/60秒に設定し、これに伴ってISO感度を適正感度より2段上げて設定する。これによって、交換レンズの2段分の防振性能を加味すると、実質的には4段分の像振れ軽減効果を得ることができるため、シャッタースピードを1/250秒まで上げて像振れ軽減を行った場合と同様の像振れ軽減効果を得ることができる。
また、適正値として算出されたシャッタースピードが1/30秒である場合には、CPU106は、シャッタースピードを適正値より2段上げて1/125秒に設定し、これに伴ってISO感度を適正感度より2段上げて設定する。これによって、交換レンズの2段分の防振性能を加味すると、実質的には4段分の像振れ軽減効果を得ることができるため、シャッタースピードを1/250秒まで上げて像振れ軽減を行った場合と同様の像振れ軽減効果を得ることができる。
図3(b)に示す例では、上述した閾値が1/60秒に設定されているため、CPU106は、シャッタースピードの適正値が1/60秒以上である場合には、像振れ軽減のためのシャッタースピードおよびISO感度の変更は行わない(図3(b)においては「OFF」と表示)。
以上の説明したように、CPU106は、交換レンズの振れ軽減装置の動作が有効化されている場合には、他の場合よりも上述した閾値を低く設定することにより、交換レンズの防振性能を加味した像振れ軽減制御を行うことができる。すなわち、交換レンズの振れ軽減装置の動作が有効化されている場合には、必要以上にシャッタースピードおよびISO感度を上げないようにすることで、像振れを軽減しつつノイズの発生を抑えることができる。
図4は、本実施の形態におけるカメラ100の処理を示すフローチャートである。図4に示す処理は、カメラ100のモードが像振れ軽減モードに設定されているときに、使用者によって操作部材107に含まれるレリーズボタンが半押しされると起動するプログラムとして、CPU106によって実行される。
ステップS10において、CPU106は、レンズマウント部101を介して、装着されている交換レンズのレンズ情報を取得する。レンズ情報としては、例えば、レンズの焦点距離情報、振れ軽減装置の有無に関する情報、振れ軽減装置の動作のオン/オフに関する情報、防振性能がシャッタースピードに換算して何段分であるかの情報などを取得する。その後、ステップS20へ進み、CPU106は、取得したレンズ情報に基づいて、装着されている交換レンズが振れ軽減装置を備えているか否かを判断する。否定判断した場合には、ステップS100へ進む。
ステップS100では、CPU106は、上述したように、公知の手法によってシャッタースピードの適正値を演算する。そして、算出したシャッタースピードに基づいて、図2に示したように、像振れ軽減を行うためのシャッタースピードを算出して、これを撮影時のシャッタースピードとして設定する。その後、後述するステップS60へ進む。これに対して、肯定判断した場合には、ステップS30へ進む。
ステップS30では、CPU106は、取得したレンズ情報に基づいて、装着されている交換レンズの振れ軽減装置の動作がオンに設定されているか否かを判断する。否定判断した場合には、上述したステップS100へ進む。これに対して、肯定判断した場合には、ステップS40へ進む。ステップS40では、CPU106は、取得したレンズ情報に基づいて、装着されている交換レンズの防振性能が何段分であるかを判定して、ステップS50へ進む。
ステップS50では、CPU106は、上述したように、公知の手法によってシャッタースピードの適正値を演算する。そして、CPU106は、図3に示したように、装着されている交換レンズの防振性能を加味して、像振れ軽減を行うためのシャッタースピードを算出して、これを撮影時のシャッタースピードとして設定する。その後、ステップS60へ進む。
ステップS60では、CPU106は、上述したように、公知の手法によってISO感度の適正値を演算する。そして、CPU106は、ステップS50またはS100で設定したシャッタースピードに基づいて、ISO感度をアップさせる。すなわち、CPU106は、ステップS50または100で、像振れ軽減のためにアップさせたシャッタースピードの段数分だけ、ISO感度を適正値からアップさせる。そして、これを撮影時のISO感度として設定する。その後、ステップS70へ進む。
ステップS70では、CPU106は、使用者によって操作部材107に含まれるレリーズボタンが全押しされたか否かを判断する。肯定判断した場合には、ステップS80へ進み、CPU108は、上述した処理で設定したシャッタースピードおよびISO感度で撮影処理を行なって、画像データを取得し、処理を終了する。これに対して、ステップS70で否定判断した場合には、ステップS90へ進む。
ステップS90では、CPU106は、使用者によってレリーズボタンの半押しが解除されたか否かを判断する。否定判断した場合には、ステップS50へ戻って処理を繰り返す。これに対して、肯定判断した場合には、処理を終了する。
以上説明した本実施の形態によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(1)CPU106は、シャッタースピードを閾値と比較した結果、シャッタースピードが閾値未満である場合に、シャッタースピードを高速側に設定するようにし、撮像系の情報に基づいて、閾値を変更するようにした。これによって、撮像系の情報を加味した像振れ軽減処理が可能になり、シャッタースピードが不用意に高速化されて増感されることによる画質の低下を抑えることができる。
(2)CPU106は、撮像系の焦点距離に応じて、上述した閾値を変更するようにした。これによって、装着されている交換レンズが広角レンズである場合と、望遠レンズである場合とを比較すると、同じシャッタースピードの場合には望遠レンズの方が像振れが大きくなることを加味して、最適な閾値を設定することができる。
(3)CPU106は、交換レンズが振れ軽減装置を備えている場合には、振れ軽減装置の動作の有効/無効に応じて、上記閾値を変更するようにした。これによって、振れ軽減装置の効果を加味して最適な閾値を設定することができる。
(4)CPU106は、交換レンズの振れ軽減装置の動作が有効化されている場合には、振れ軽減装置の振れ軽減性能に応じて閾値を変更するようにした。これによって、交換レンズの振れ軽減装置の振れ軽減性能を加味して最適な閾値を設定することができる。
(5)CPU106は、振れ軽減装置がシャッタースピードに換算して何段分の振れ軽減性能を備えているかを判定し、判定した段数分だけ閾値を低速側に変更するようにした。これによって、必要以上にシャッタースピードが高速化され、増感されることによって、画質が劣化することを防ぐことができる。
―変形例―
なお、上述した実施の形態のカメラは、以下のように変形することもできる。
(1)上述した実施の形態では、カメラ100は、レンズマウント部101を備え、このレンズマウント部101を介して交換レンズを装着する例について説明した。しかしながら、カメラ100は、撮影光学系としてのレンズを備えた、レンズ一体型カメラであってもよい。この場合、CPU106は、撮影光学系の振れ軽減装置の動作の有効/無効、焦点距離、振れ軽減性能等を撮像系の情報として検出またはRAM108やフラッシュメモリ109から読み出して取得する。
(2)上述した実施の形態では、交換レンズが振れ軽減装置を備えている場合に、CPU106が交換レンズの防振性能を加味して、像振れ軽減のためにシャッタースピードおよびISO感度を設定する例について説明した。しかしながら、カメラ100が振れ軽減装置を備えている場合にも本発明は適用可能である。例えば、カメラ100が像振れを打ち消す方向にCCD等の撮像素子または該撮像素子を含む撮像ユニットを移動させることにより振れ軽減装置を実現している場合には、CPU106は、振れ軽減装置の有効/無効、振れ軽減性能等を撮像系の情報として検出またはRAM108やフラッシュメモリ109から読み出して取得する。
(3)上述した実施の形態では、図2または図3に示したように、上述した閾値を設定し、シャッタースピードおよびISO感度を設定することによって像振れ軽減を行う例について説明した、しかしながら、閾値とするシャッタースピードは、図2または図3に示して例に限定されず、また設定するシャッタースピードおよびISO感度も図2または図3に示して例に限定されるものではない。
(4)上述した実施の形態では、図2および図3のそれぞれにおいて、装着された撮像レンズが広角レンズか望遠レンズかで閾値、シャッタースピード、およびISO感度の設定例を変えるようにした。しかしながら、装着された撮像レンズが広角レンズか望遠レンズかにかかわらず、同じ閾値、シャッタースピード、およびISO感度を設定するようにしてもよい。
(5)上述した実施の形態では、撮像レンズが広角レンズか、望遠レンズかで閾値の設定を変更するようにした。しかしながら、撮像レンズが広角レンズか、標準レンズか、望遠レンズかでそれぞれの閾値の設定を変更してもよく、また、撮像レンズがズームレンズの場合は、ズーム状態での焦点距離に応じて閾値を変えるようにしてもよい。
なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、本発明は、上述した実施の形態における構成に何ら限定されない。また、上述の実施の形態と複数の変形例を組み合わせた構成としてもよい。
カメラの一実施の形態の構成を示すブロック図である。 交換レンズの防振性能を加味しない場合のシャッタースピードおよびISO感度の設定例を示す図である。 交換レンズの防振性能を加味した場合のシャッタースピードおよびISO感度の設定例を示す図である。 カメラ100の処理を示すフローチャート図である。
符号の説明
100 カメラ、101 レンズマウント部、102 撮像素子、103 AFE回路、104 画像処理回路、105 メモリカードスロット、105a メモリカード、106 CPU、107 操作部材、108 RAM 109 フラッシュメモリ、110 モニタ

Claims (3)

  1. シャッタースピードに関する予め設定された閾値に基づいて撮影時のシャッタースピードを制御するカメラにおいて、
    操作手段への操作に応じて、撮像系の焦点距離に標準の焦点距離が用いられる場合に、基準となる第1閾値を、前記閾値として設定する第1設定手段と、
    前記撮像系の焦点距離に前記標準の焦点距離とは異なる焦点距離が用いられる場合には、前記第1閾値に基づいて第2閾値を算出し、算出された前記第2閾値を前記閾値として設定する第2設定手段と、を備えること
    を特徴とするカメラ。
  2. 請求項1に記載のカメラにおいて、
    前記撮像系は振れ軽減装置を備えており、
    前記第2設定手段は、前記振れ軽減装置の動作が有効である場合には、前記閾値を、前記振れ軽減装置の動作が無効である場合の閾値とは異なった値に変更して設定すること
    を特徴とするカメラ。
  3. 請求項2に記載のカメラにおいて、
    前記第2手段は、前記振れ軽減装置がシャッタースピードに換算して何段分の振れ軽減性能を備えているかを判定し、前記振れ軽減装置の動作が有効化されている場合には、前記閾値を、判定した段数分のみ低速側に変更して設定すること
    を特徴とするカメラ。
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