JP2008107608A - 撮像装置および撮像方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】画質の低下を抑制して撮像する。
【解決手段】被写体像を捉えてその被写体像を表わす画像信号を生成する撮像装置において、被写体像のブレを、少なくとも上記画像信号が表す画像中でのブレが減少するように抑制するブレ抑制機構25と、ブレ抑制部25によるブレ抑制の許可および禁止を操作に応じて切り替えるブレ抑制回路33と、被写体像のEV値を検出するAE&AWB検出回路と、ブレ抑制が禁止されている場合には、EV値が、第1の閾値「A1」よりも小さいときにフラッシュを発し、ブレ抑制が許可されている場合には、その第1の閾値「A1」よりも暗い第2の閾値「A2」よりもさらに小さいときにフラッシュを発するフラッシュ発光装置13とを備えた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、被写体像を捉えてその被写体像を表わす画像信号を生成する撮像装置、および、そのような撮像装置で実行される撮像方法に関する。
従来、被写体像を捉えてその被写体像を表わす画像信号を生成する撮像装置が広範に用いられている。近年、このような撮像装置の小型化が進み、携帯が容易になって手軽に撮像を行うことができるようになった反面、操作ボタンを押下する等といった撮像時のユーザの手動操作によって撮像装置が動いてしまい、その動きに伴って被写体像にブレが生じてしまう手ブレという不具合が生じやすくなっている。このような手ブレが生じた状態の被写体像を捉えてしまうと、撮像で得られる画像信号が表す画像(撮像画像)中で像が流れる等といった画質の低下が生じてしまう。
手ブレを抑制する技術としては、光学系の光軸に直交する平面内で撮像装置の動きに応じた分だけ偏心させたレンズを経て被写体像を結像させるようにして被写体像のブレを打ち消すようにすることで手ブレを抑制する技術(例えば、特許文献1参照)や、被写体像を捉える撮像素子を光軸に直交する平面内で撮像装置の動きに応じた分だけ動かして被写体像のブレを打ち消すようにすることで手ブレを抑制して画質の向上を図る技術(例えば、特許文献2参照)等が提案されている。
ここで、被写体像が捉えられるシャッタ秒時内にその被写体像にブレが生じると撮像画像の画質が低下してしまう。従って、シャッタ秒時が長いほど被写体像のブレによる画質の低下が起こりやすく、被写体像のブレに対する耐性という観点からはシャッタ秒時は短いほど好ましい。一方で、多くの撮像装置では、撮像時のシャッタ秒時は、被写体像の明るさに応じて、その被写体像が暗い程シャッタ秒時が長くなるように決定される。そこで、ブレに対する耐性が所定以上に低下する上限のシャッタ秒時を撮像装置の動きに応じて求め、ブレ自体は抑制せずに、シャッタ秒時がこの上限のシャッタ秒時を超えないように制御することで画質の向上を図るという技術(例えば、特許文献3参照)等も提案されている。
ところで、被写体像のブレには、上記のような手ブレだけでなく、被写体自体が動いてしまうことによって生じる被写体ブレもある。シャッタ秒時内にこのような被写体ブレが生じた場合にも撮像画像の画質が低下してしまう。上記の特許文献1および特許文献2に記載されている技術ではこのような被写体ブレを抑制することは不可能である。一方、特許文献3に記載されている技術では、被写体像のいずれのブレについても、ブレ自体は抑制していないが、上限のシャッタ秒時を被写体ブレの発生をも考慮して設定することで撮像画像の画質の向上を図ることができると考えられる。
しかしながら、このようにシャッタ秒時に単に上限を設けるだけでは、被写体像の明るさが、その上限のシャッタ秒時よりも長いシャッタ秒時を要する程に暗い場合に露出不足となってしまうという問題がある。そこで、そのような場合には、たとえ撮像環境の明るさに多少の余裕があってもフラッシュを発光させて被写体像の明るさを増し、それにより撮像時のシャッタ秒時の短縮を図ることで、被写体像のブレに対する撮像の耐性を強化して画質の向上を図るという技術等が考えられる。
また、撮像装置における撮像時の感度が高いほどシャッタ秒時を短縮できることから、露出不足が生じそうな場合には、なるべく高感度で撮像を行ってシャッタ秒時の短縮を図ることで、被写体像のブレに対する撮像の耐性を強化して画質の向上を図るという技術等も考えられる。
特開2005−352033号公報 特開2006−42320号公報 特開平5−265069号公報
ここで、上記のようにフラッシュの発光によってシャッタ秒時を短縮しブレに対する耐性を強化して画質の向上を図るという技術では、撮像環境の明るさに多少の余裕があるにも係わらずフラッシュが発光されることで被写体像の自然さが損なわれ、撮像画像の画質が低下してしまう恐れがある。
また、なるべく高感度で撮像を行ってシャッタ秒時を短縮しブレに対する耐性を強化して画質の向上を図るという技術では、その高感度に起因するノイズの上昇により撮像画像の画質が低下してしまう恐れがある。
本発明は、上記事情に鑑み、画質の低下を抑制して撮像することができる撮像装置と、そのような撮像を実行することができる撮像方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の撮像装置のうちの第1の撮像装置は、被写体像を捉えてその被写体像を表わす画像信号を生成する撮像装置において、
上記被写体像のブレを、少なくとも上記画像信号が表す画像中でのそのブレが減少するように抑制するブレ抑制部と、
上記ブレ抑制部によるブレ抑制の許可および禁止を操作に応じて切り替える切替部と、
上記被写体像の明るさを検出する検出部と、
上記被写体像を捉えるシャッタ秒時を上記検出部で検出された明るさに基づいて決定する、所定の明るさ以下の明るさについては、その明るさが暗いほど長いシャッタ秒時に決定するシャッタ秒時決定部と、
上記ブレ抑制部によるブレ抑制が禁止されている場合には、上記検出部で検出された明るさが、上記所定の明るさ以下の第1の明るさ基準よりも暗いときに閃光を発し、そのブレ抑制部によるブレ抑制が許可されている場合には、上記第1の明るさ基準よりも暗い第2の明るさ基準よりもさらに暗いときに閃光を発する閃光発光部とを備えたことを特徴とする。
本発明の第1の撮像装置によれば、上記閃光発光部で閃光を発することなくブレに対する強い耐性を維持して撮像することができる明るさの範囲、即ち、被写体像をその明るさのままで自然さを保ったまま撮像できる明るさの範囲を、上記ブレ抑制部によるブレ抑制を許可することで、そのブレ抑制の効果分だけ暗い側に拡張することができる。これにより、画質の低下を抑制して撮像することができる。一方で、例えば、上記閃光によって被写体像の自然さが多少損なわることは許容して電力消費をなるべく抑えた状態でブレを抑制して撮像したい場合等には、上記ブレ抑制部によるブレ抑制を禁止してその分だけ消費電力を節約しつつ、その代わり、上記の明るさの範囲を明るい側に縮小することで、ブレ抑制の禁止によって得られなくなった効果分だけブレに対する耐性が強化される。
上記目的を達成する本発明の撮像装置のうちの第2の撮像装置は、被写体像を捉えてその被写体像を表わす画像信号を生成する、その画像信号を生成するときの感度が、所定の複数段階の感度のうちのいずれかに変更自在に設定される撮像装置において、
上記被写体像のブレを、少なくとも上記画像信号が表す画像中でのそのブレが減少するように抑制するブレ抑制部と、
上記ブレ抑制部によるブレ抑制の許可および禁止を操作に応じて切り替える切替部と、
上記被写体像の明るさを検出する検出部と、
上記感度を、上記ブレ抑制部によるブレ抑制が許可されている場合には、上記ブレ抑制部によるブレ抑制が禁止されている場合よりも、所定範囲の明るさに対して相対的に低感度となり、かつ、上記検出部で検出された明るさが暗いほど高感度となるように上記複数段階の感度のうちのいずれかに設定する感度設定部とを備えたことを特徴とする撮像装置。
本発明の第2の撮像装置によれば、上記ブレ抑制部でブレ抑制を許可することにより相対的に低感度で撮像されるので、ノイズに対する耐性が強い撮像を行うことができる。これにより、画質の低下を抑制して撮像することができる。一方で、例えば多少のノイズは許容して電力消費をなるべく抑えた状態でブレを抑制して撮像したい場合等には、上記ブレ抑制部によるブレ抑制を禁止してその分だけ消費電力を節約しつつ、その代わり、相対的に高感度で撮像することで、ブレ抑制の禁止によって得られなくなった効果分だけブレに対する耐性を強化することとなる。
ここで、本発明の第1又は第2の撮像装置において、「この撮像装置の姿勢の変動を検知する検知部を備え、
上記ブレ抑制部が、上記検知部での検知結果に基づいて、この撮像装置の姿勢の変動に伴う上記被写体像のブレを抑制するものである」という形態は好ましい形態である。
ブレ抑制としては、例えば撮像画像中のブレを分析して、その分析結果に基づいてブレを除去する除去処理をその撮像画像に施すという方法も考えられるが、手ブレに関しては、この好ましい形態の撮像装置のように、上記検知部で撮像装置の姿勢の変動を検知して上記被写体像のブレを直接に抑制するほうが正確に抑制することができる。
また、本発明の第1の撮像装置において、「上記シャッタ秒時決定部が、上記所定の明るさよりも明るい明るさについては、上記第1のシャッタ秒時よりもTV値で3以上短いシャッタ秒時を採用するものである」という形態は好ましい形態である。
この好ましい形態の撮像装置によれば、ブレに対する耐性が強い、短いシャッタ秒時による撮像が可能となる。
また、本発明の第1の撮像装置において、「この撮像装置は、複数の撮像モードを有するものであり、
上記複数の撮像モードのうち操作に応じた撮像モードをこの撮像装置に指定する撮像モード指定部を備え、
上記シャッタ秒時決定部が、被写体像の明るさとシャッタ秒時との対応関係を、上記複数の撮像モードそれぞれについて定義した複数のプログラム線図を有し、その複数のプログラム線図のうち、上記撮像モード指定部で指定された撮像モードに対応付けられたプログラム線図を使ってシャッタ秒時を決定するものであり、
上記切替部は、上記撮像モード指定部が、上記複数のプログラム線図のうち、所定範囲の明るさに対応付けられるシャッタ秒時が相対的に短いプログラム線図が対応付けられた撮像モードが指定された場合には、上記操作とは無関係に上記ブレ抑制部によるブレ抑制を許可するものである」という形態も好ましい形態である。
この好ましい形態の撮像装置によれば、各撮像モードに適したシャッタ秒時で撮像されると共に、所定範囲の明るさに対応付けられるシャッタ秒時が相対的に短いプログラム線図が使われる際には、上記ブレ抑制が自動的に許可されることで、ブレに対して、短いシャッタ秒時が優先的に採用されることによる耐性と、上記ブレ抑制による耐性との双方を得ることができる。
また、本発明の撮像装置において、「上記被写体像のブレが、被写体自体の動きに伴うブレを含むか否かを判定するブレ判定部を備え、
上記シャッタ秒時決定部が、被写体像の明るさとシャッタ秒時とこの撮像装置が上記画像信号を生成するときの感度との対応関係を定義した、所定範囲の明るさに対応付けられるシャッタ秒時および感度が互いに異なる複数のプログラム線図を有し、上記ブレ判定部で上記ブレが被写体自体の動きに伴うブレを含むと判定された場合には、その複数のプログラム線図のうち、上記所定範囲の明るさに対応付けられるシャッタ秒時が相対的に短いプログラム線図を使ってシャッタ秒時を決定し、そのブレ判定部でそのブレが被写体自体の動きに伴うブレを含まないと判定された場合には、その複数のプログラム線図のうち、その所定範囲の明るさに対応付けられる感度が相対的に低いプログラム線図を使ってシャッタ秒時を決定するものである」という形態も好ましい形態である。
例えば上記ブレ抑制部が撮像装置の姿勢の変動に伴うブレの抑制に主眼を置いたものであったとすると、被写体自体の動きに伴うブレについては対処が難しい。上記の好ましい形態の撮像装置によれば、このような場合であっても、ブレに対する耐性が強い相対的に短いシャッタ秒時が採用されるので画質の向上が図られる。さらに、このような被写体自体の動きに伴うブレがない場合には、ノイズに対する耐性が強い相対的に低い感度が採用されるのでこの点でも画質の向上が図られる。
また、本発明の撮像装置において、「上記被写体像を結像させる、焦点距離が変更自在な光学系と、
上記光学系の焦点距離を入手する焦点距離入手部とを備え、
上記シャッタ秒時決定部が、被写体像の明るさとシャッタ秒時とこの撮像装置が上記画像信号を生成するときの感度との対応関係を定義した、所定範囲の明るさに対応付けられるシャッタ秒時および感度が互いに異なる複数のプログラム線図を有し、上記焦点距離入手部で入手された焦点距離が所定長さ以上に長い場合には、その複数のプログラム線図のうち、上記所定範囲の明るさに対応付けられるシャッタ秒時が相対的に短いプログラム線図を使ってシャッタ秒時を決定し、その焦点距離がその所定長さよりも短い場合には、その複数のプログラム線図のうち、その所定範囲の明るさに対応付けられる感度が相対的に低いプログラム線図を使ってシャッタ秒時を決定するものである」という形態も好ましい。
この好ましい形態の撮像装置によれば、上記光学系の焦点距離を変更させて広角での撮像や望遠での撮像が可能となる。ここで、焦点距離が所定長さ以上に長い望遠で撮像を行う場合には、撮像装置の姿勢の変動が僅かであっても被写体像のブレは大きく抑制が困難となる。しかし、この好ましい形態の撮像装置によれば、このような場合であっても、ブレに対する耐性が強い相対的に短いシャッタ秒時が採用されるので画質の向上が図られる。さらに、焦点距離がその所定長さよりも短く被写体像のブレがそれほど大きくない場合には、ノイズに対する耐性が強い相対的に低い感度が採用されるのでこの点でも画質の向上が図られる。
また、上記目的を達成する本発明の第1の撮像方法は、被写体像を捉えてその被写体像を表わす画像信号を生成する撮像装置が実行する撮像方法において、
上記被写体像のブレを、少なくとも上記画像信号が表す画像中でのそのブレが減少するように抑制するブレ抑制過程と、
上記ブレ抑制過程によるブレ抑制の許可および禁止を操作に応じて切り替える切替過程と、
上記被写体像の明るさを検出する検出過程と、
上記被写体像を捉えるシャッタ秒時を上記検出過程で検出された明るさに基づいて決定する、所定の明るさ以下の明るさについては、その明るさが暗いほど長いシャッタ秒時に決定するシャッタ秒時決定過程と、
上記ブレ抑制過程によるブレ抑制が禁止されている場合には、上記検出過程で検出された明るさが、上記所定の明るさ以下の第1の明るさ基準よりも暗いときに閃光を発し、そのブレ抑制過程によるブレ抑制が許可されている場合には、上記第1の明るさ基準よりも暗い第2の明るさ基準よりもさらに暗いときに閃光を発する閃光発光過程とを備えたことを特徴とする。
また、上記目的を達成する本発明の第2の撮像方法は、被写体像を捉えてその被写体像を表わす画像信号を生成する、その画像信号を生成するときの感度が、所定の複数段階の感度のうちのいずれかに変更自在に設定される撮像装置が実行する撮像方法において、
上記被写体像のブレを、少なくとも上記画像信号が表す画像中でのそのブレが減少するように抑制するブレ抑制過程と、
上記ブレ抑制過程によるブレ抑制の許可および禁止を操作に応じて切り替える切替過程と、
上記被写体像の明るさを検出する検出過程と、
上記感度を、上記ブレ抑制部によるブレ抑制が許可されている場合には、上記ブレ抑制部によるブレ抑制が禁止されている場合よりも、所定範囲の明るさに対して相対的に低感度となり、かつ、上記検出部で検出された明るさが暗いほど高感度となるように上記複数段階の感度のうちのいずれかに設定する感度設定過程とを備えたことを特徴とする。
これらの本発明の撮像方法によれば、画質の低下を抑制して撮像することができる。
尚、本発明の撮像方法については、ここではその基本形態のみを示すに止めるが、これは単に重複を避けるためであり、本発明の第1および第2の撮像方法それぞれには、上記の基本形態のみではなく、前述した第1および第2の撮像装置それぞれの各形態に対応する各種の形態が含まれる。
以上、説明したように、本発明によれば、画質の低下を抑制して撮像することができる撮像装置と、そのような撮像を実行することができる撮像方法を得ることができる。
以下図面を参照して本発明の第1から第5までの各実施形態を説明する。
図1は、本発明の第1から第5までの各実施形態である各デジタルカメラに共通の外観斜視図である。
図1に示すデジタルカメラの前面中央部には、ズームレンズを含む撮像レンズ11を内部に備えたズーム鏡胴12が備えられている。また、このデジタルカメラの前面上部には、撮像に同期してフラッシュを発するフラッシュ発光装置13と、光学式ファインダ対物窓14とが備えられている。また、このデジタルカメラの前面左側には、スライド式の電源スイッチ15が備えられている。さらに、このデジタルカメラの上面には、レリーズボタン16が備えられている。
以下、本発明の第1実施形態について説明する。
図2は、本発明の第1実施形態であるデジタルカメラの回路構成を示すブロック図である。
図2示すデジタルカメラ1には、前述した撮像レンズ11を構成するズームレンズ21およびフォーカスレンズ22と、絞り径を多段階に調節可能なアイリス23と、ズームレンズ21とフォーカスレンズ22を経由して結像された被写体像を受光してアナログ信号を生成するCCD撮像素子(以下、CCDと称する)24と、このデジタルカメラ1の動きに応じた被写体像のブレ(以下、手ブレと称する)を、CCD24の前面に配置された後述の補正レンズを手ブレが打ち消されるように動かすことで抑制するブレ抑制機構25が備えられている。ブレ抑制機構25については、後で詳細に説明する。
また、このデジタルカメラ1には、CCD24での受光や画像信号の読出し等についての制御を行う読出回路26が備えられている。この読出回路26は、CCD24での受光タイミングや画像信号の読出しタイミング等を制御するタイミングジェネレータと、CCD24から読み出したアナログ信号をこのデジタルカメラ1の感度に応じて増幅する増幅回路と、その増幅済みのアナログ信号をデジタルの画像信号に変換するA/D変換回路とで構成されている。また、このデジタルカメラ1には、読出回路26からのデジタルの画像信号をバスライン50に伝達する画像入力コントローラ27と、バスライン50を介して入力されたデジタルの画像信号を輝度(Y)と色(C)とで表わされるYC信号に変換する画像信号処理回路28とが備えられている。
さらに、このデジタルカメラ1には、バスライン50を介して入力されたYC信号を圧縮処理する圧縮処理回路29と、バスライン50を介して入力されたYC信号をNTSC(National TV Standards Committee)信号に変換するビデオエンコーダ30が備えられている。ビデオエンコーダ30から出力されたNTSC信号は、液晶ディスプレイ(以下、LCDと称する)31に供給されてそのLCD31に画像が表示される。
また、デジタルカメラ1には、このデジタルカメラ1の動きを角速度で検知する角速度センサ32と、その検知結果に応じて上記のブレ抑制機構25を制御するブレ抑制回路33とが備えられている。
また、デジタルカメラ1には、このデジタルカメラ1全体の制御を行うCPU34と、ズームレンズ21を駆動するモータドライバ35と、アイリス23を駆動するモータドライバ36と、フォーカスレンズ22を駆動するモータドライバ37と、図1にも示すレリーズボタン16が備えられている。
さらに、このデジタルカメラ1には、各種時間を計測するためのタイマ38、デジタルの画像信号に基づくコントラスト検知により合焦位置を検出するAF検出回路39、デジタルの画像信号に基づいて被写体像の明るさである露出量(以下、EV値と称する)やホワイトバランスを検出するAE&AWB検出回路40、そのAE&AWB検出回路40で検出されたEV値に基づいて露出制御を行う露出制御回路41、この露出制御回路41での露出制御に使われる後述のプログラム線図やデジタルの画像信号が一時的に記憶される第1メモリ(SDRAM)42、各種制御プログラムやプログラム線図が格納されている第2メモリ(ROM)43、圧縮処理回路29で圧縮された後の画像信号を可搬型記録媒体である記録メディア100に記録するためのメディアコントローラ44が備えられている。
さらに、このデジタルカメラ1には、レリーズボタン16の押下に応じて撮像を行う撮像モードと記録メディア100に記録されている撮像済みの画像を記録メディア100から読み出してLCD31に表示する再生モードとの切り替えや、ズームレンズ21の繰出しの指示や、ブレ抑制機構25によるブレ抑制の許可および禁止の指示等を行うための各種スイッチからなるスイッチ群45、図1にも示す電源スイッチ15、その電源スイッチ15のオン/オフにより制御され各部に電力を供給する電源回路46、その電源回路46へ電力を供給する電力源としてのバッテリ47、図1にも示すフラッシュ発光装置13が備えられている。
ここで、ズームレンズ21およびフォーカスレンズ22からなる撮像レンズ11は本発明にいう光学系の一例に相当する。また、角速度センタ32は本発明にいう検知部の一例に相当し、ブレ抑制機構25とブレ抑制回路33とを合わせたものは本発明にいうブレ抑制部の一例に相当する。また、ブレ抑制回路33は本発明にいう切替部の一例も兼ねている。また、AE&AWB検出回路40は本発明にいう検出部の一例に相当する。また、露出制御回路41と第1メモリ42とを合わせたものは、本発明にいうシャッタ秒時決定部と感度設定部とを兼ねた一例に相当し、さらに、この露出制御回路41とフラッシュ発光装置13とを合わせたものが本発明にいう閃光発光部の一例に相当する。
次に、このデジタルカメラ1の一般的な撮像シーケンスを説明する。
まず、電源がオンされると、図1に示すズーム鏡胴12が繰出されるとともにLCD31がオンとなり、その後、そのLCD31上に、表示用の動画であるスルー画像が表示される。その後、レリーズボタン16が半押しされると、その時点での被写体像をCCD24がデフォルトの撮像条件で捉えて画像信号が生成され、LCD31上の表示が、その画像信号が表す画像に固定される。そして、その画像信号に基づいて、被写体像の明るさである露出量(EV値)が検出され、その検出されたEV値に基づいて、実際の撮像の際にCCD24が被写体像を捉えるシャッタ秒時や、アイリス23の絞り径を表す絞り値や、このデジタルカメラ1の感度や、実際の撮像の際にフラッシュを発光することの可否等が決定される。さらに、フォーカスレンズ22を実際に動かして合焦位置の検出が行われる。それらの処理が終了すると再びスルー画像がLCD31上に表示される。その状態で今度はレリーズボタン16が全押しされると、半押し時に決定されたシャッタ秒時、絞り値、感度、およびフラッシュ発光の可否の下での撮像が、検出された合焦位置で実行されその撮像による画像信号が生成される。この撮像が終了すると、撮像条件等の設定がデフォルトの状態に戻され、再びスルー画像の表示が行われて、次の撮像のためのレリーズボタン16の押下が可能となる。
ところで、この図2に示すデジタルカメラ1では、ユーザがスイッチ群45を操作してブレ抑制を許可した場合にブレ抑制機構25によって手ブレが抑制されるが、そのとき、上記の半押し時に、そのブレ抑制が許可されているか禁止されているかに応じて、フラッシュ発光の可否判断の判断基準が変わるという特徴を有している。以下、この特徴に注目して説明を続ける。
図3は、図2に示すデジタルカメラ1でレリーズボタン16の半押し後に実行される処理を、ブレ抑制とフラッシュ発光の可否判断に注目して表すフローチャートである。
この図3に示すフローチャートが示す処理は、本発明の撮像方法の一実施形態に相当する。
このフローチャートが示す処理は、ユーザによってレリーズボタン16が半押しされるとスタートし、処理がスタートすると、まず、上述したようにEV値の検出が行われる(ステップS101)。次いで、ブレ抑制が許可されているか禁止されているかが判定される(ステップS102)。ブレ抑制が禁止されている場合(ステップS102におけるNo判定)には、そのまま次のステップS103に進み、ブレ抑制が許可されている場合(ステップS102におけるYes判定)には、ブレ抑制がスタートされて(ステップS104)次のステップS105に進む。
ここで、上記のステップS102の処理が、本発明にいう切替過程の一例に相当する。
ここで、ステップS104でスタートされるブレ抑制は、この図3に示すフローチャートが示す撮像処理と並行して実行される。
以下、このブレ抑制という処理の詳細について説明するが、その前に、デジタルカメラ1においてこのブレ抑制の実行を担っている図2に示したブレ抑制機構25、角速度センサ32、およびブレ抑制回路33の詳細について説明する。
図4は、図2に示したブレ抑制機構25、角速度センサ32、およびブレ抑制回路33の詳細を示す図である。
ブレ抑制機構25は、補正レンズ25a、X軸アクチュエータ25b、Y軸アクチュエータ25c、X軸位置センサ25d、およびY軸位置センサ25eを備えている。ブレ抑制機構25は、図2に示すデジタルカメラ1の姿勢の変動によるCCD上での被写体像のブレを打ち消すように、補正レンズ25aを図中のX軸方向およびY軸方向に移動させることで、手ブレを抑制するものである。各アクチュエータ25b,25cは、各々対応する軸方向に補正レンズ25aを動かし、各位置センサ25d,25eは各々対応する軸方向での補正レンズ25aの位置に応じた電圧を出力する。各アクチュエータ25b,25cはブレ抑制回路33によって駆動され、各位置センサ25d,25eの出力電圧はブレ抑制回路33に送られる。
角速度センサ32は、図2に示すデジタルカメラ1におけるヨー方向の角速度に応じた電圧を出力するヨー方向センサ32aと、デジタルカメラ1におけるピッチ方向の角速度に応じた電圧を出力するピッチ方向センサ32bとを備えている。これらのセンサ32a,32bの出力電圧はブレ抑制回路33に送られる。
ブレ抑制回路33は、ユーザが図2に示すスイッチ群45を操作してブレ抑制を許可した場合に、角速度センサ32の各センサ32a,32bから送られた出力電圧に応じて、ブレ抑制機構25の各アクチュエータ25b,25cの駆動電圧を算出してブレ抑制機構25に指示するものである。ブレ抑制回路33は、角速度センサ32の各センサ32a,32bの出力電圧に基づいてヨー方向の角速度とピッチ方向の角速度とを求める角速度検出回路33aと、ブレ抑制機構25の各位置センサ25d,25eの出力電圧に基づいて補正レンズ25aの位置を求める位置検出回路33bと、それらの角速度と位置とに基づいて各アクチュエータ25b,25cの駆動電圧を算出する手ブレ補正制御回路33cと、その算出された駆動電圧で各アクチュエータ25b,25cを駆動するドライブ回路33dとを備えている。
次に、ブレ抑制について説明する。
図5は、ブレ抑制を表わすフローチャートである。
このフローチャートが示す処理は、図3に示すフローチャートにおけるステップ102の処理で、ブレ抑制が許可されていると判定された場合にスタートするものであり、本発明にいうブレ抑制過程の一例に相当する。
この処理がスタートすると、まず、ブレ抑制機構25の補正レンズ25aを所定の中心位置に移動させるように各アクチュエータ25b,25cが駆動される(ステップS151)。次いで、角速度センサ32の出力電圧に基づいて所定のサンプリング周波数で所定回数だけヨー方向とピッチ方向それぞれの角速度が求められ、さらに平均化されて平均角速度が求められる(ステップS152)、そのような平均角速度の算出が所定時間に亘って繰り返し行われ、その所定時間内に算出された平均角速度が積算されることでデジタルカメラ1のヨー方向とピッチ方向それぞれの変位角が算出される(ステップS153)。本実施形態では、このデジタルカメラ1が不動状態にあるときの角速度センサ32の出力電圧に基づくオフセット値が用意されており、ステップS153で算出された変位角からこのオフセット値が差し引かれて、このデジタルカメラ1のヨー方向とピッチ方向それぞれのブレ角が算出される(ステップS154)。さらに、本実施形態では、ヨー方向とピッチ方向それぞれのブレ角と、そのブレ角による被写体像のブレを打ち消すように補正レンズ25aをX軸方向およびY軸方向に移動させるのに必要な各アクチュエータ25b,25cの駆動電圧との関係が関数として用意されており、ステップS153で算出されたブレ角がこの関数に代入されて各アクチュエータ25b,25cに対する駆動電圧が算出される(ステップS155)。そして、この算出された駆動電圧で各アクチュエータ25b,25cが駆動される(ステップS156)。本実施形態では以上に説明したステップS152からステップS156までの処理が、図3に示す撮像処理が終了するまで、その撮像処理と並行して繰り返される。
次に、図3に戻って、この図3のフローチャートが示す処理の説明を続ける。
このデジタルカメラ1では、レリーズボタン16が全押しされて撮像が実行されるときにフラッシュ発光装置13にフラッシュを発光させるか否かの判断は、ステップS101の処理で算出されたEV値と、判断基準であるフラッシュ用閾値との比較によって行われる。ここで、このデジタルカメラ1では、このフラッシュ用閾値が、上記のブレ抑制が禁止されているか許可されているかによって異なる。
ブレ抑制が禁止されておりステップS104のブレ抑制のスタートを経ずに実行されるステップS103の処理ではこのフラッシュ用閾値が後述の第1の閾値「A1」に設定され、ブレ抑制が許可されておりブレ抑制のスタートを経て実行されるステップS105の処理ではこのフラッシュ用閾値が後述の第2の閾値「A2」に設定される。
以下、これら2つの閾値について、フラッシュ非発光時における撮像の際の絞り値、感度、およびシャッタ秒時の決定処理に使われる、EV値、絞り値、感度、およびシャッタ秒時における相互間の対応関係を定義したプログラム線図を参照して説明する。
図6は、フラッシュ非発光時の撮像に対応したプログラム線図を示す図である。
この図6に示すプログラム線図P1では、上下左右の枠に目盛がとられている。まず、下枠には、シャッタ秒時についての目盛がTV値で「2」から「12」までの範囲でとられており、プログラム線図P1中の縦の細線が各TV値に対応している。このTV値は値が大きい程シャッタ秒時が短い。
また、右枠には、絞り値と感度についての目盛がとられており、プログラム線図P1中の横の細線が各絞り値および各感度に対応している。ここで、この右枠の上側には感度を標準感度「ISO200」に固定した状態での絞り値の目盛が「F11」から「F2.8」までの範囲でとられ、下側には絞り値を「F2.8」に固定した状態での感度の目盛が「ISO400」から「ISO1600」までの範囲でとられている。絞り値は、値が小さいほどアイリス23が開いており、「F11」はアイリス23が最も閉じた状態に対応し、「F2.8」はアイリス23が限界まで開いた状態に対応している。また、この絞り値は段階的に設定され、この右枠には、8段階の絞り値が記されている。また、感度は、値が大きい程感度が高いことを意味し、上述したように「ISO200」が標準感度に対応し、「ISO1600」が感度の上限に対応している。また、この感度も段階的に設定され、この右枠では、4段階の感度が記されている。
さらに、このプログラム線図P1の左枠から上枠にかけては、EV値が「1」から「19」までの範囲でとられており、右下がりの斜め細線が各EV値に対応している。このEV値は、値が大きい程被写体像が明るいことを意味している。
そして、このプログラム線図P1には、これら、絞り値、感度、シャッタ秒時における相互間の対応関係を示す7本のラインL1,…,L7が記載されている。例えば、最上段のラインL1では、「15」から「18」までのEV値が、「F8」の絞り値、「ISO200」の感度、TV値で「9」から「12」までのシャッタ秒時に対応付けられている。また、各ラインによると、EV値は、そのEV値が小さい程、即ち、被写体像が暗い程、長いシャッタ秒時に対応付けられる。尚、このプログラム線図P1では、アイリス23が最も閉じた状態に対応する「F11」は撮像時には採用されないようになっている。
ここで、本実施形態のデジタルカメラ1は、上述したブレ抑制が禁止されている場合には、図中の第1のシャッタ秒時「S1」よりも長い、即ちTV値では小さいシャッタ秒時では、被写体像のブレに対する耐性が所定以上に低下してしまう。そこで、ブレ抑制が禁止されている場合には、シャッタ秒時がこの第1のシャッタ秒時「S1」を下回ることがないように、最下段のラインL7によって第1のシャッタ秒時「S1」に対応付けられるEV値「A1」よりも被写体像のEV値が小さいときには、フラッシュ発光装置13がフラッシュを発光し、被写体像の明るさを増加させてEV値を「A1」以上に上昇させるようになっている。このEV値「A1」が、図3のフローチャートのステップS103においてフラッシュ用閾値に設定される第1の閾値「A1」である。この第1の閾値「A1」が、本発明にいう第1の明るさ基準の一例に相当する。
一方、ブレ抑制が許可されている場合には、ブレ抑制の効果が見込めるので、第1のシャッタ秒時「S1」よりも長いシャッタ秒時でもブレに対する耐性が強い撮像を行うことができる。しかし、この場合でも、図中の第2のシャッタ秒時「S2」よりも長いシャッタ秒時ではブレに対する耐性が所定以上に低下してしまうので、ラインL7によって第2のシャッタ秒時「S2」に対応付けられているEV値「A2」よりも被写体像のEV値が小さいときには、フラッシュ発光装置13がフラッシュを発光するようになっている。このEV値「A2」が、図3のフローチャートのステップS105においてフラッシュ用閾値に設定される第2の閾値「A2」である。この第2の閾値「A2」が、本発明にいう第2の明るさ基準の一例に相当する。
図3のフローチャートにおけるステップS103およびステップS105においてこのようにフラッシュ用閾値が設定されると、ステップS101の処理で算出されたEV値とこの設定されたフラッシュ用閾値とが比較される(ステップS106)。そして、EV値がフラッシュ用閾値以上であった場合(ステップS106におけるYes判定)には、後述のフラッシュ非発光用露出制御処理(ステップS110)が実行され、そのEV値に基づいて、絞り値、感度、およびシャッタ秒時がそれぞれ決定される。
一方、EV値がフラッシュ用閾値未満であった場合(ステップS106におけるNo判定)には、撮像時のフラッシュ発光を指示するフラグが立てられ、フラッシュ発光用露出制御処理(ステップS150)が実行されて、絞り値、感度、およびシャッタ秒時がそれぞれ決定される。
これらステップS110およびステップS150は、各々が本発明にいうシャッタ秒時決定過程の一例に相当する。
ここで、ステップS110の処理とステップS150の処理とは、ともにプログラム線図を使って行われるが、これら2つの処理は、用いるプログラム線図が異なるだけでほぼ同等であるので、以下では、図6のプログラム線図を使って実行されるフラッシュ非発光用露出制御処理(ステップS110)を代表として詳細に説明し、フラッシュ発光用露出制御処理(ステップS150)の詳細については説明を省略する。
図7は、図3に示すフラッシュ非発光用露出制御処理(ステップS110)の詳細を示すフローチャートである。
尚、以下の説明では、図6に示すプログラム線図P1を参照する。
このフラッシュ非発光用露出制御処理がスタートすると、露出制御回路41によって第1メモリ42からプログラム線図P1が読み出される(ステップS111)。そして、そのプログラム線図P1のラインL4の左端に相当するEV値、即ち、標準感度「ISO200」のまま絞り値を変えて撮像することができる最も小さなEV値である絞り用閾値「B1」を、被写体像のEV値が下回っているか否かが判定される(ステップS112)。被写体像のEV値が絞り用閾値「B1」を下回っている場合(ステップS112におけるYes判定)には、撮像時の絞り値を上限の絞り値「F2.8」に決定する(ステップS113)。
そのステップS113の処理の次に、プログラム線図P1の参照に使う参照感度を標準感度「ISO200」から1段上げた「ISO400」に設定する(ステップS114)。そして、プログラム線図P1のラインL5の左端に相当するEV値、即ち、「ISO400」の感度で撮像することができる最も小さなEV値、さらに言い替えると、「ISO400」の感度でシャッタ秒時を設定することができる最も小さなEV値であるシャッタ用閾値「B2」を、被写体像のEV値が下回っているか否かが判定される(ステップS115)。被写体像のEV値が「ISO400」に対応したシャッタ用閾値「B2」を下回っている場合(ステップS115におけるYes判定)には、まず、参照感度が、上限の感度「ISO1600」に達しているか否かが判定され(ステップS116)、上限の感度「ISO1600」に達していない場合(ステップS116におけるNo判定)には、参照感度を1段上げて(ステップS117)、ステップS115の判定を繰り返す。ステップS115からステップS117までの処理を、参照感度が上限の感度「ISO1600」に達するまで続けた場合(ステップS116におけるYes判定)には、撮像時の感度を上限の感度「ISO1600」に決定する(ステップS118)。
また、ステップS115からステップS117までの処理が、参照感度が上限の感度「ISO1600」に達する前の感度で止まった場合(ステップS115におけるNo判定)には、その止まった時点での参照感度を撮像時の感度に決定する(ステップS119)。
また、そもそもステップS112の際に、被写体像のEV値が上記の絞り用閾値「B1」以上であった場合(ステップS112におけるNo判定)には、標準感度「ISO200」が撮像時の感度に決定され(ステップS120)、プログラム線図P1におけるラインL1からラインL4を参照して撮像時の絞り値が決定される(ステップS121)。このステップS121では、ステップS115からステップS119までの処理で、プログラム線図P1におけるラインL5からラインL7を参照した撮像時の感度の決定処理と同様の処理を、絞り値について実行することにより撮像時の絞り値が決定される。
このようにして、撮像時の絞り値および感度が決定されると、次に、撮像時のシャッタ秒時が決定される。
まず、撮像時の絞り値および感度がステップS118を経るフローで決定された場合には、プログラム線図P1において、上限の感度「ISO1600」に対応するラインL7を参照し、そのラインL7上で、被写体像のEV値に対応するシャッタ秒時を撮像時のシャッタ秒時に決定する(ステップS122)。
また、撮像時の絞り値および感度がステップS119を経るフローで決定された場合には、プログラム線図P1におけるラインL5とラインL6のうちステップS119で決定された感度に対応するラインを参照し、そのライン上で、被写体像のEV値に対応するシャッタ秒時を撮像時のシャッタ秒時に決定する(ステップS123)。
さらに、撮像時の絞り値および感度がステップS121を経るフローで決定された場合には、プログラム線図P1におけるラインL1からラインL4までのうちステップS121で決定された絞り値に対応するラインを参照し、そのライン上で、被写体像のEV値に対応するシャッタ秒時を撮像時のシャッタ秒時に決定する(ステップS124)。
ここで、ステップS123もしくはステップS124で決定されるシャッタ秒時は、上述のブレ抑制が禁止されている場合における限界のシャッタ秒時である第1のシャッタ秒時「S1」よりも、TV値で必ず「3」以上短く、ブレに対する耐性が特に強いシャッタ秒時となっている。
一方、ステップS122で決定されるシャッタ秒時は、被写体像のEV値によっては、ステップS123もしくはステップS124で決定されるシャッタ秒時よりは長い通常のシャッタ秒時となっている。
図6には、被写体像のEV値が「9」である場合が例として挙げられている。この例の場合には、絞り値、感度、およびシャッタ秒時は上記のステップS122を経るフローによって決定される。即ち、まずステップS113で絞り値が上限の絞り値「F2.8」に決定され、ステップS118で感度が上限の感度「ISO1600」に決定され、ステップS122でシャッタ秒時がTV値で「9」に決定される。
以上、説明したように撮像時の絞り値、感度、およびシャッタ秒時が全て決定されると、処理が図3のフローチャートに戻り、ユーザによるレリーズボタン16の全押しを受けて、レリーズボタン16の半押し時に決定された絞り値、感度、およびシャッタ秒時による撮像が実行される(ステップS107)。また、この撮像の際には、ステップS106におけるYes判定によってフラッシュ発光を指示するフラグが立てられている場合には撮像に同期してフラッシュが発光される。このフラッシュの発光はフラグを参照することで、ブレ抑制が禁止されているときには、図6に示す第1の閾値「A1」を被写体像のEV値が下回った場合に行われ、ブレ抑制が許可されているときには、被写体像のEV値がその第1の閾値「A1」よりも低い第2の閾値「A2」をさらに下回ったときに行われる。このステップS107は、本発明にいう閃光発光過程の一例に相当する。
そして、ステップS107の撮像が終了すると、この図3のフローチャートが表す処理が終了する。
以上に説明した本発明の第1実施形態であるデジタルカメラ1によると、フラッシュを発することなくブレに対する強い耐性を維持して撮像することができる明るさの範囲、即ち、被写体像をその明るさのままで自然さを保ったまま撮像できる明るさの範囲を、上記のブレ抑制を許可することで暗い側に拡張することができる。これにより、画質低下を抑制して撮像することができる。一方で、例えば、上記閃光によって被写体像の自然さが多少損なわることは許容して電力消費をなるべく抑えて撮像したい場合等には、ブレ抑制を禁止してその分だけ消費電力を節約しつつ、その代わり、上記の明るさの範囲を明るい側に縮小することで、ブレ抑制の禁止によって得られなくなった効果分だけブレに対する耐性が強化される。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図8は、本発明の第2実施形態であるデジタルカメラの回路構成を示すブロック図である。
この図8に示すデジタルカメラ2は、人物撮像モードや、夜景撮像モード等といった複数の撮像モードでの撮像が可能であるという点が、図2に示した第1実施形態のデジタルカメラ1とは異なる。そこで、以下では、この第1実施形態との相違点に注目した説明を行い、重複説明については省略する。また、図8では、図2に示す構成要素と同等な構成要素については図2と同じ符号が付されている。
図8に示すデジタルカメラ2には、ユーザによって操作され、上記の複数の撮像モードのうち、そのユーザの操作に応じた撮像モードをCPU34に指定するモードダイヤル51が備えられている。このモードダイヤル51は、本発明にいう撮像モード指定部の一例に相当する。また、本実施形態では、第2メモリ43に、各々が撮像モードに対応する複数のプログラム線図が格納されており、このデジタルカメラ2の動作時にはこれら複数のプログラム線図が一時的に第1メモリ42に記憶される。そして、本実施形態における露出制御回路52は、これら複数のプログラム線図を、モードダイヤル51がCPU34に指定した撮像モードに応じて使い分ける。
図9は、複数のプログラム線図を撮像モードに応じて使い分けるという処理を模式的に示す図である。
この図9に示すように、このデジタルカメラ2では、第2メモリ43に、各撮像モードに応じた複数のプログラム線図が格納されており、このデジタルカメラ2の動作時には、これら複数のプログラム線図が第1メモリ42に一時的に記憶される。露出制御回路52は、モードダイヤル51による指定に応じて第2メモリ43から読み出すプログラム線図を切り替える概念上の切替スイッチ52aを有しており、モードダイヤル51による指定に応じたプログラム線図を第2メモリ43から取り寄せ、その取り寄せたプログラム線図を使って上述したような絞り値、感度、およびシャッタ秒時の決定を行う。
ここで、本実施形態では、複数の撮像モードに、上記の図6に示すプログラム線図P1に則って、他の撮像モードにおけるシャッタ秒時よりも短いシャッタ秒時で撮像するという高速撮像モードを有しており、第2メモリ43には、図6に示すプログラム線図P1が格納されている。ここで、これ以降、この図6に示すプログラム線図P1を高速用プログラム線図P1と称する。
また、ブレ抑制回路33は、ユーザによるブレ抑制の許可操作を受けてオン状態となり、このブレ抑制回路33内の各要素(図4参照)の動作を許可する許可スイッチ331を有している。本実施形態では、高速撮像モードが指定され露出制御回路52の切替スイッチ52aによって高速用プログラム線図P1が選択された場合には、露出制御回路52は、ブレ抑制回路33に、許可スイッチ331をオン状態にするように指示する指示信号が送られる。この場合には、ユーザの操作を待たずにブレ抑制が自動的に許可される。
以上に説明した本発明の第2実施形態のデジタルカメラ2によると、高速撮像モードが指定された場合には、ブレに対して、高速用プログラム線図P1による耐性と、上記ブレ抑制による耐性との双方を得ることができる。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
この第3実施形態では、デジタルカメラの回路構成については、図2に示す第1実施形態のデジタルカメラ1の回路構成とほぼ同じなので図示を省略する。ただし、この第3実施形態は、露出制御回路が、後述する2種類のプログラム線図をブレ抑制の許可/禁止に応じて使い分けるという点が第1実施形態とは異なる。以下、この第1実施形態との相違点に注目した説明を行う。
図10は、2種類のプログラム線図をブレ抑制の許可/禁止に応じて使い分けるという処理を模式的に示す図である。
本実施形態では、第2メモリ43に、後述の通常用プログラム線図P2と画質優先用プログラム線図P3が格納されており、このデジタルカメラ2の動作時には、これら2種類のプログラム線図が第1メモリ42に一時的に記憶される。本実施形態における露出制御回路53は、ブレ抑制の許可/禁止に応じて第2メモリ43から読み出すプログラム線図を切り替える概念上の切替スイッチ53aを有しており、ブレ抑制が禁止されているときには通常用プログラム線図P2を取り寄せ、ブレ抑制が許可されているときには画質優先用プログラム線図P3を取り寄せて、その取り寄せたプログラム線図を使って上述したような絞り値、感度、およびシャッタ秒時の決定を行う。
図11は、通常用プログラム線図P2を示す図であり、図12は、画質優先用プログラム線図P3を示す図である。
これら2種類のプログラム線図の間では、EV値、絞り値、およびシャッタ秒時を対応付けるラインのうち、「F2.8」より大きい絞り値に対応するラインM1,…,M3が共通となっている。これらのラインは、プログラム線図上で、絞り値が下がるにつれシャッタ秒時の長い側にずれるように配置されている。
そして、これら2種類のプログラム線図の間では、絞り値が「F2.8」となる4本のラインが互いに異なっている。
通常用プログラム線図P2では、これら4本のラインラインM4,…,M7の左端が、ブレ抑制が禁止されているときにブレに対する耐性が所定以上に低下する限界のシャッタ秒時である第1のシャッタ秒時「S1」に一致している。一方、画質優先用プログラム線図P3では、これらのラインN1,…,N4の左端が、ブレ抑制が許可されているときの限界のシャッタ秒時である第2のシャッタ秒時「S2」まで延びている。これにより、絞り値が「F2.8」となるようなEV値において、各感度それぞれでブレに対する耐性が強い撮像が可能なEV値の範囲は、通常用プログラム線図P2よりも画質優先用プログラム線図P3の方が、上記のシャッタ秒時の差の分だけEV値の低い側に広くなっている。これにより、通常用プログラム線図P2において絞り値が「F2.8」のとき標準感度「ISO200」で撮像可能なEV値「B3」よりも小さいEV値については、画質優先用プログラム線図P3では通常用プログラム線図P2よりも低感度での撮像となる。例えば、図11から分かるように、通常用プログラム線図P2によれば、EV値「8」は「ISO400」の感度に対応している。これに対し、画質優先用プログラム線図P3では、このEV値「8」が「ISO400」よりも1段だけ低感度の「ISO200」の感度に対応している。
ここで、撮像時の感度が高いと、それだけ暗い被写体像を撮像することができる反面、撮像で得られる画像信号のノイズが増えてその画像信号が表す画像の画質が低下する可能性が高まる。上記の画質優先用プログラム線図P3によれば、上記の「B3」のEV値よりも小さなEV値について、通常用プログラム線図P2よりも低感度での撮像となるので、感度を上げて撮像しなければならないようなEV値に対して、なるべく感度の上昇を抑えたノイズに対する耐性が強い撮像を行うことができる。ただし、画質優先用プログラム線図P3に則った撮像は、このようなEV値に対しては、ブレ抑制が禁止されているときの限界のシャッタ秒時である第1のシャッタ秒時「S1」よりも長いシャッタ秒時での撮像となるため、ブレ抑制の許可が必要となる。
図13は、2種類のプログラム線図を使い分けて行う第3実施形態のデジタルカメラにおいて、レリーズボタンの半押し後に実行される処理を、ブレ抑制とフラッシュ発光の可否判断に注目して表すフローチャートである。この図13に示すフローチャートが示す処理も、本発明の撮像方法の一実施形態に相当する。
レリーズボタンが半押しされ、このフローチャートが示す処理がスタートすると、まず、被写体像のEV値の検出が行われる(ステップS201)。次いで、ブレ抑制が許可されているか禁止されているかが判定される(ステップS202)。
ブレ抑制が禁止されている場合(ステップS202におけるNo判定)には、まず、図11に示す通常用プログラム線図P2の読み出しを指示するフラグが立てられ(ステップS203)、フラッシュ用閾値が上述の第1実施形態の場合と同様の第1の閾値「A1」に設定され(ステップS204)、標準感度「ISO200」のまま絞り値を変えて撮像することができる最も小さなEV値である絞り用閾値が、通常用プログラム線図P2におけるそのようなEV値である「B3」に設定され(ステップS205)、ブレに対する耐性が強い撮像が可能な限界のシャッタ秒時であるシャッタ限界が、通常用プログラム線図P2における限界のシャッタ秒時である「S1」に設定される(ステップS206)。
一方、ブレ抑制が許可されている場合(ステップS202におけるYes判定)には、まず、ブレ抑制がスタートされて(ステップS207)、図12に示す画質優先用プログラム線図P3の読み出しを指示するフラグが立てられ(ステップS208)、フラッシュ用閾値が上述の第1実施形態の場合と同様の第2の閾値「A2」に設定され(ステップS209)、絞り用閾値が、画質優先用プログラム線図P3において標準感度「ISO200」のまま絞り値を変えて撮像することができる最も小さなEV値である「B4」に設定され(ステップS210)、シャッタ限界が、画質優先用プログラム線図P3における限界のシャッタ秒時である「S2」に設定される(ステップS211)。
次に、ステップS201の処理で算出されたEV値と上記のフラッシュ用閾値とが比較される(ステップS212)。そして、EV値がフラッシュ用閾値以上であった場合(ステップS212におけるYes判定)には、後述のフラッシュ非発光用露出制御処理(ステップS220)が実行され、そのEV値に基づいて、絞り値、感度、およびシャッタ秒時がそれぞれ決定される。
一方、EV値がフラッシュ用閾値未満であった場合(ステップS212におけるNo判定)には、撮像時のフラッシュ発光を指示するフラグが立てられ、フラッシュ発光用露出制御処理(ステップS250)が実行されて、絞り値、感度、およびシャッタ秒時がそれぞれ決定される。ここで、フラッシュ発光用露出制御処理(ステップS250)については、図3に示すフラッシュ発光用露出制御処理(ステップS150)と同等な処理であるので説明を省略する。
図14は、図13に示すフラッシュ非発光用露出制御処理(ステップS220)の詳細を示すフローチャートである。
尚、以下の説明では、図11に示す通常用プログラム線図P2と、図12に示す画質優先用プログラム線図P3とを参照する。
このフラッシュ非発光用露出制御処理がスタートすると、まず、露出制御回路53によって第1メモリ42から上記のフラグに対応したプログラム線図が読み出される(ステップS221)。
次に、図13のステップS209あるいはステップS204で設定された絞り用閾値を、被写体像のEV値が下回っているか否かが判定される(ステップS222)。被写体像のEV値が絞り用閾値を下回っている場合(ステップS222におけるYes判定)には、撮像時の絞り値を上限の絞り値「F2.8」に決定し(ステップS223)、プログラム線図の参照に使う参照感度を「ISO400」に設定する(ステップS224)。そして、ステップS221で読み出したプログラム線図において、参照感度に対応したライン上、又は、そのラインの延長線上において被写体像のEV値に対応するシャッタ秒時を、仮のシャッタ秒時として決定する(ステップS225)。さらに、その仮のシャッタ秒時が、TV値で、図13のステップS209あるいはステップS204で設定されたシャッタ限界以上であるか否か、即ち、仮のシャッタ秒時がシャッタ限界以下の長さであるか否かが判定される(ステップS226)。仮のシャッタ秒時がシャッタ限界よりも長い場合(ステップS226におけるNo判定)には、まず、参照感度が、上限の感度「ISO1600」に達しているか否かが判定され(ステップS227)、上限の感度「ISO1600」に達していなかった場合(ステップS227におけるNo判定)には、参照感度を1段上げて(ステップS228)、その上げた感度に基づいてステップS225による仮のシャッタ秒時の設定とステップS226の判定とを繰り返す。ステップS225からステップS228までの処理を、参照感度が上限の感度「ISO1600」に達するまで続けた場合(ステップS227におけるYes判定)には、撮像時の感度を上限の感度「ISO1600」に決定する(ステップS229)。
また、ステップS225からステップS228までの処理が、参照感度が上限の感度「ISO1600」に達する前の感度で止まった場合(ステップS226におけるYes判定)には、その止まった時点での参照感度を撮像時の感度に決定する(ステップS230)。
このようにステップS229あるいはステップS230を経て感度が決定された場合には、その感度が決定されたときの仮のシャッタ秒時を撮像時のシャッタ秒時に決定する(ステップS231)。
また、そもそもステップS222の際に、被写体像のEV値が上記の絞り用閾値以上であった場合(ステップS222におけるNo判定)には、標準感度「ISO200」が撮像時の感度に決定され(ステップS232)、通常用プログラム線図P2と画質優先用プログラム線図P3における共通のラインM1からラインM3を参照して撮像時の絞り値が決定される(ステップS233)。このステップS232での絞り値の決定は、図6のステップS121での絞り値の決定と、プログラム線図におけるラインの配置が異なるだけで同様の処理となるので重複説明を省略する。
そして、ステップ232以降のフローを経て感度と絞り値とが決定された場合には、プログラム線図におけるその感度と絞り値に対応するライン上で、被写体像のEV値に対応するシャッタ秒時を撮像時のシャッタ秒時に決定する(ステップS234)。
以上、説明したように撮像時の絞り値、感度、およびシャッタ秒時が全て決定されると、処理が図13のフローチャートに戻り、ユーザによるレリーズボタン16の全押しを受けて、レリーズボタン16の半押し時に決定された絞り値、感度、およびシャッタ秒時による撮像が実行される(ステップS213)。また、この撮像の際には、フラッシュ発光を指示するフラグが立てられている場合には撮像に同期してフラッシュが発光される。
そして、ステップS213の撮像が終了すると、この図13のフローチャートが表す処理が終了する。
以上に説明した本発明の第3実施形態であるデジタルカメラによると、ブレ抑制を許可することで被写体像をなるべくその明るさのままで撮像できると共に、相対的に低感度で撮像することでノイズに対する耐性が強い撮像を行うことができる。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
図15は、本発明の第4実施形態であるデジタルカメラの回路構成を示すブロック図である。
この図15に示すデジタルカメラ4は、被写体像のブレが、被写体自体の動きに伴うブレを含むか否かを判定するブレ判定部54を備えている点が、図2に示した第1実施形態のデジタルカメラ1とは異なる。そこで、以下では、この第1実施形態との相違点に注目した説明を行い、重複説明については省略する。また、図15では、図2に示す構成要素と同等な構成要素については図2と同じ符号が付されている。ここで、このブレ判定部54は、本発明にいうブレ判定部の一例に相当する。
このデジタルカメラ4が備えているブレ判定部54は、レリーズボタン16が半押しされたときに、絞り値等の決定のために生成される画像信号が表す撮像画像に対する次のような解析によって上記のような判定を行う。
図16は、被写体像のブレが、被写体自体の動きに伴うブレを含むか否かの判定について説明する説明図である。
撮像画像をこの図16に示すように複数のブロックに分割したとき、仮に撮像時に手ブレが生じていた場合には、図16のパート(A)に示すように、手ブレの影響は全てのブロックに一様に現れる。一方、仮に撮像時に被写体ブレが生じていた場合には、図16のパート(B)に示すように、被写体ブレの影響は、その被写体が写っている部分のブロックについて限定的に現れる。また、被写体自体の動きがその被写体の各部位によって異なることもあり、被写体ブレの影響が現れている各ブロックにおける影響は不規則なものとなる可能性が高い。実際の撮像画像では、これら2種類のブレの影響が混在していることが多い。
図15に示すブレ判定部54は、半押し時に得た撮像画像をこの図16に示すように複数のブロックに分割し、各ブロックについて、そのブロック内の像のエッジの広がりを像の動きの大きさとし、その広がりの方向を像の動きの方向とする動きベクトルを求める。そして、全ての動きベクトルについて大きさと方向の一様性が所定程度以下であって、かつ、所定の大きさ以上の動きベクトルが得られたブロックの数が所定の閾値以下である場合に、その撮像画像に現れているブレの影響では、被写体ブレの影響が支配的であるとみなす。そして、その半押し時に得た撮像画像の分析結果が、被写体ブレの影響が支配的というものであった場合には、撮像の準備段階である現時点で結像されている被写体像のブレに被写体ブレが含まれている、言い替えると、現時点で被写体が動いていると判定する。
この判定結果は露出制御回路55に伝えられ、露出制御回路55はその判定結果によっ絞り値等の決定に用いるプログラム線図を使い分ける。
図17は、図15のブレ判定部54での判定結果に応じてプログラム線図を使い分けるという処理を模式的に示す図である。
本実施形態では、第2メモリ43に、図6に示す高速用プログラム線図P1、図11に示す通常用プログラム線図P2、図12に示す画質優先用プログラム線図P3が格納されており、このデジタルカメラ4の動作時には、これら3種類のプログラム線図が第1メモリ42に一時的に記憶される。本実施形態における露出制御回路55は、ブレ抑制の許可/禁止に応じて第1メモリ42から読み出すプログラム線図を切り替える概念上の第1切替スイッチ55aと、図15のブレ判定部54での判定結果に応じてプログラム線図を切り替える概念上の第2切替スイッチ55bとを有している。この露出制御回路55は、ブレ抑制が禁止されているときには通常用プログラム線図P2を取り寄せる。また、ブレ抑制が許可されている場合には、ブレ判定部54によって被写体ブレが含まれると判定されたときに高速用プログラム線図P1を取り寄せ、ブレ判定部54によって被写体ブレは含まれないと判定されたときに画質優先用プログラム線図P3を取り寄せる。そして、露出制御回路55は、その取り寄せたプログラム線図を使って上述したような絞り値、感度、およびシャッタ秒時の決定を行う。
このような処理により、ユーザがブレ抑制を特に望んでいない場合には相対的に標準的な絞り値等を採用している通常用プログラム線図P2を用いることで標準的な撮像を行い、ユーザがブレ抑制を所望している場合には、そのブレ抑制の許可によって、被写体像をなるべくその明るさのままで撮像することができると共に、半押し時の被写体像のブレに被写体ブレが含まれているか否かに応じてプログラム線図を切り替えて次のように適切な撮像を行うことができる。即ち、半押し時の被写体像のブレに被写体ブレが含まれている、つまり現時点で被写体が動いていると判定された場合には、上述のブレ抑制機構だけでは抑制しきれない被写体ブレが撮像画像へ与える影響を、ブレに対する耐性が強い相対的に短いシャッタ秒時を採用している高速用プログラム線図P1を用いることで抑えることができる。また、被写体ブレが含まれていない、つまり現時点で被写体が動いていないと判定された場合には、相対的に低い感度を採用している画質優先用プログラム線図P3を用いることでノイズに対する耐性が強い撮像を行うことができる。
次に、本発明の第5実施形態について説明する。
図18は、本発明の第5実施形態であるデジタルカメラの回路構成を示すブロック図である。
この図18に示すデジタルカメラ5は、スイッチ群45に対する操作によって広角側から望遠側までの間に自在に設定されるズームレンズ21の焦点距離を、このスイッチ群45に対する操作に基づいて入手する焦点距離入手部56を備えている点が、図2に示した第1実施形態のデジタルカメラ1とは異なる。そこで、以下では、この第1実施形態との相違点に注目した説明を行い、重複説明については省略する。また、図15では、図2に示す構成要素と同等な構成要素については図2と同じ符号が付されている。
撮像装置の姿勢の変動によって生じる手ブレの大きさは、そのときのズームレンズ21の焦点距離によって大きく変わる。本実施形態では、この焦点距離が手ブレに及ぼす影響を考慮して、露出制御回路57が、絞り値等の決定に用いるプログラム線図を使い分けるという構成となっている。
図19は、焦点距離と手ブレの関係を模式的に示す図である。
この図19には、デジタルカメラ5の動きの幅は同じであっても、最も焦点距離が長い望遠状態で結像された、被写体チャートCについての被写体像C1に、その長い焦点距離のせいでデジタルカメラ5の動きが過大に影響し、手ブレの幅が最も広くなる様子が示されている。そして、中間、広角というように焦点距離が短くなる程、デジタルカメラ5の動きが被写体像C1に及ぼす影響も小さくなり、手ブレの幅も狭くなっている。
そこで、本実施形態では、手ブレの大きさに影響を及ぼす焦点距離を焦点距離入手部56が入手し、その入手結果を露出制御回路57に伝える。
図20は、図18の焦点距離入手部56での入手結果に応じてプログラム線図を使い分けるという処理を模式的に示す図である。
本実施形態では、第2メモリ43に、図6に示す高速用プログラム線図P1、図11に示す通常用プログラム線図P2、図12に示す画質優先用プログラム線図P3が格納されており、このデジタルカメラ4の動作時には、これら3種類のプログラム線図が第1メモリ42に一時的に記憶される。本実施形態における露出制御回路57は、ブレ抑制の許可/禁止に応じて第1メモリ42から読み出すプログラム線図を切り替える概念上の第1切替スイッチ57aと、図18の焦点距離入手部56での入手結果に応じてプログラム線図を切り替える概念上の第2切替スイッチ57bとを有している。
ブレ抑制が禁止されているときには、通常用プログラム線図P2が取り寄せられる。一方、ブレ抑制が許可されているときには、まず、焦点距離入手部56で入手された焦点距離が所定の閾値以上に長いか否かが判定される。そして、焦点距離が閾値以上である場合には、大きな手ブレが生じやすいとみなしてブレに対する耐性が強い高速用プログラム線図P1が取り寄せられる。また、焦点距離が閾値未満である場合には、手ブレは小さいとみなして、ノイズに対する耐性が強い画質優先用プログラム線図P3が取り寄せられる。
このような処理により、ユーザがブレ抑制を特に望んでいない場合には相対的に標準的な絞り値等を採用している通常用プログラム線図P2を用いることで標準的な撮像を行い、ユーザがブレ抑制を所望している場合には、そのブレ抑制の許可によって、被写体像をなるべくその明るさのままで撮像することができると共に、望遠時でもブレに対する耐性が強い撮像を行うことができる。また、広角時には、手ブレは小さいとみなして、相対的に低い感度を採用している画質優先用プログラム線図P3を用いることでノイズに対する耐性が強い撮像を行うことができる。
尚、上記では、本発明の一実施形態としてデジタルカメラを例示したが、本発明はこれに限るものではなく、本発明の一実施形態は、例えば、カメラ機能を有する携帯電話等であっても良い。
また、上記では、本発明にいうブレ抑制部の一例として、補正レンズを動かして被写体像の手ブレを抑制する、ブレ抑制機構25とブレ抑制回路33とを合わせたものを例示したが本発明はこれに限るものではなく、本発明にいうブレ抑制部は、例えば、CCDを動かして被写体像の手ブレを抑制するものであっても良く、あるいは、撮像で得た画像信号が表す画像を解析してその画像中のブレを除去するという除去処理を行うもの等であっても良い。
本発明の第1から第5までの各実施形態である各デジタルカメラに共通の外観斜視図である。 本発明の第1実施形態であるデジタルカメラの回路構成を示すブロック図である。 図2に示すデジタルカメラ1でレリーズボタン16の半押し後に実行される処理を、ブレ抑制とフラッシュ発光の可否判断に注目して表すフローチャートである。 図2に示したブレ抑制機構25、角速度センサ32、およびブレ抑制回路33の詳細を示す図である。 ブレ抑制を表わすフローチャートである。 フラッシュ非発光時の撮像に対応したプログラム線図を示す図である。 図3に示すフラッシュ非発光用露出制御処理(ステップS110)の詳細を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態であるデジタルカメラの回路構成を示すブロック図である。 複数のプログラム線図を撮像モードに応じて使い分けるという処理を模式的に示す図である。 2種類のプログラム線図をブレ抑制の許可/禁止に応じて使い分けるという処理を模式的に示す図である。 通常用プログラム線図P2を示す図であり、図12は、画質優先用プログラム線図P3を示す図である。 画質優先用プログラム線図P3を示す図である。 2種類のプログラム線図を使い分けて行う第3実施形態のデジタルカメラにおいて、レリーズボタンの半押し後に実行される処理を、ブレ抑制とフラッシュ発光の可否判断に注目して表すフローチャートである。 図13に示すフラッシュ非発光用露出制御処理(ステップS220)の詳細を示すフローチャートである。 本発明の第4実施形態であるデジタルカメラの回路構成を示すブロック図である。 被写体像のブレが、被写体自体の動きに伴うブレを含むか否かの判定について説明する説明図である。 図15のブレ判定部54での判定結果に応じてプログラム線図を使い分けるという処理を模式的に示す図である。 本発明の第5実施形態であるデジタルカメラの回路構成を示すブロック図である。 焦点距離と手ブレの関係を模式的に示す図である。 図18の焦点距離入手部56での入手結果に応じてプログラム線図を使い分けるという処理を模式的に示す図である。
符号の説明
1,2,4,5 デジタルカメラ
11 撮像レンズ
12 ズーム鏡胴
13 フラッシュ発光装置
14 光学式ファインダ対物窓
15 電源スイッチ
16 レリーズボタン
21 ズームレンズ
22 フォーカスレンズ
23 アイリス
24 CCD
25 ブレ抑制機構
25a 補正レンズ
25b X軸アクチュエータ
25c Y軸アクチュエータ
25d X軸位置センサ
25e Y軸位置センサ
26 読出回路
27 画像入力コントローラ
28 画像信号処理回路
29 圧縮処理回路
30 ビデオエンコーダ
31 LCD
32 角速度センサ
32a ヨー方向センサ
32b ピッチ方向センサ
33 ブレ抑制回路
33a 角速度検出回路
33b 位置検出回路
33c 手ブレ補正制御回路
33d ドライブ回路
34 CPU
35,36,37 モータドライバ
38 タイマ
39 AF検出回路
40 そのAE&AWB検出回路
41,52,53,55,57 露出制御回路
42 第1メモリ
43 第2メモリ
44 メディアコントローラ
45 スイッチ群
46 電源回路
47 バッテリ
50 バスライン
51 モードダイヤル
52a,53a 切替スイッチ
52b スイッチ
54 ブレ判定部
55a,57a 第1切替スイッチ
55b,57b 第2切替スイッチ
56 焦点距離入手部
100 記録メディア

Claims (9)

  1. 被写体像を捉えて該被写体像を表わす画像信号を生成する撮像装置において、
    前記被写体像のブレを、少なくとも前記画像信号が表す画像中での該ブレが減少するように抑制するブレ抑制部と、
    前記ブレ抑制部によるブレ抑制の許可および禁止を操作に応じて切り替える切替部と、
    前記被写体像の明るさを検出する検出部と、
    前記被写体像を捉えるシャッタ秒時を前記検出部で検出された明るさに基づいて決定する、所定の明るさ以下の明るさについては、該明るさが暗いほど長いシャッタ秒時に決定するシャッタ秒時決定部と、
    前記ブレ抑制部によるブレ抑制が禁止されている場合には、前記検出部で検出された明るさが、前記所定の明るさ以下の第1の明るさ基準よりも暗いときに閃光を発し、該ブレ抑制部によるブレ抑制が許可されている場合には、前記第1の明るさ基準よりも暗い第2の明るさ基準よりもさらに暗いときに閃光を発する閃光発光部とを備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 被写体像を捉えて該被写体像を表わす画像信号を生成する、該画像信号を生成するときの感度が、所定の複数段階の感度のうちのいずれかに変更自在に設定される撮像装置において、
    前記被写体像のブレを、少なくとも前記画像信号が表す画像中での該ブレが減少するように抑制するブレ抑制部と、
    前記ブレ抑制部によるブレ抑制の許可および禁止を操作に応じて切り替える切替部と、
    前記被写体像の明るさを検出する検出部と、
    前記感度を、前記ブレ抑制部によるブレ抑制が許可されている場合には、前記ブレ抑制部によるブレ抑制が禁止されている場合よりも、所定範囲の明るさに対して相対的に低感度となり、かつ、前記検出部で検出された明るさが暗いほど高感度となるように前記複数段階の感度のうちのいずれかに設定する感度設定部とを備えたことを特徴とする撮像装置。
  3. この撮像装置の姿勢の変動を検知する検知部を備え、
    前記ブレ抑制部が、前記検知部での検知結果に基づいて、この撮像装置の姿勢の変動に伴う前記被写体像のブレを抑制するものであることを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置。
  4. 前記シャッタ秒時決定部が、前記所定の明るさよりも明るい明るさについては、前記第1のシャッタ秒時よりもTV値で3以上短いシャッタ秒時を採用するものであることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  5. この撮像装置は、複数の撮像モードを有するものであり、
    前記複数の撮像モードのうち操作に応じた撮像モードをこの撮像装置に指定する撮像モード指定部を備え、
    前記シャッタ秒時決定部が、被写体像の明るさとシャッタ秒時との対応関係を、前記複数の撮像モードそれぞれについて定義した複数のプログラム線図を有し、該複数のプログラム線図のうち、前記撮像モード指定部で指定された撮像モードに対応付けられたプログラム線図を使ってシャッタ秒時を決定するものであり、
    前記切替部は、前記撮像モード指定部が、前記複数のプログラム線図のうち、所定範囲の明るさに対応付けられるシャッタ秒時が相対的に短いプログラム線図が対応付けられた撮像モードが指定された場合には、前記操作とは無関係に前記ブレ抑制部によるブレ抑制を許可するものであることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  6. 前記被写体像のブレが、被写体自体の動きに伴うブレを含むか否かを判定するブレ判定部を備え、
    前記シャッタ秒時決定部が、被写体像の明るさとシャッタ秒時とこの撮像装置が前記画像信号を生成するときの感度との対応関係を定義した、所定範囲の明るさに対応付けられるシャッタ秒時および感度が互いに異なる複数のプログラム線図を有し、前記ブレ判定部で前記ブレが被写体自体の動きに伴うブレを含むと判定された場合には、該複数のプログラム線図のうち、前記所定範囲の明るさに対応付けられるシャッタ秒時が相対的に短いプログラム線図を使ってシャッタ秒時を決定し、該ブレ判定部で該ブレが被写体自体の動きに伴うブレを含まないと判定された場合には、該複数のプログラム線図のうち、該所定範囲の明るさに対応付けられる感度が相対的に低いプログラム線図を使ってシャッタ秒時を決定するものであることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  7. 前記被写体像を結像させる、焦点距離が変更自在な光学系と、
    前記光学系の焦点距離を入手する焦点距離入手部とを備え、
    前記シャッタ秒時決定部が、被写体像の明るさとシャッタ秒時とこの撮像装置が前記画像信号を生成するときの感度との対応関係を定義した、所定範囲の明るさに対応付けられるシャッタ秒時および感度が互いに異なる複数のプログラム線図を有し、前記焦点距離入手部で入手された焦点距離が所定長さ以上に長い場合には、該複数のプログラム線図のうち、前記所定範囲の明るさに対応付けられるシャッタ秒時が相対的に短いプログラム線図を使ってシャッタ秒時を決定し、該焦点距離が該所定長さよりも短い場合には、該複数のプログラム線図のうち、該所定範囲の明るさに対応付けられる感度が相対的に低いプログラム線図を使ってシャッタ秒時を決定するものであることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  8. 被写体像を捉えて該被写体像を表わす画像信号を生成する撮像装置が実行する撮像方法において、
    前記被写体像のブレを、少なくとも前記画像信号が表す画像中での該ブレが減少するように抑制するブレ抑制過程と、
    前記ブレ抑制過程によるブレ抑制の許可および禁止を操作に応じて切り替える切替過程と、
    前記被写体像の明るさを検出する検出過程と、
    前記被写体像を捉えるシャッタ秒時を前記検出過程で検出された明るさに基づいて決定する、所定の明るさ以下の明るさについては、該明るさが暗いほど長いシャッタ秒時に決定するシャッタ秒時決定過程と、
    前記ブレ抑制過程によるブレ抑制が禁止されている場合には、前記検出過程で検出された明るさが、前記所定の明るさ以下の第1の明るさ基準よりも暗いときに閃光を発し、該ブレ抑制過程によるブレ抑制が許可されている場合には、前記第1の明るさ基準よりも暗い第2の明るさ基準よりもさらに暗いときに閃光を発する閃光発光過程とを備えたことを特徴とする撮像方法。
  9. 被写体像を捉えて該被写体像を表わす画像信号を生成する、該画像信号を生成するときの感度が、所定の複数段階の感度のうちのいずれかに変更自在に設定される撮像装置が実行する撮像方法において、
    前記被写体像のブレを、少なくとも前記画像信号が表す画像中での該ブレが減少するように抑制するブレ抑制過程と、
    前記ブレ抑制過程によるブレ抑制の許可および禁止を操作に応じて切り替える切替過程と、
    前記被写体像の明るさを検出する検出過程と、
    前記感度を、前記ブレ抑制部によるブレ抑制が許可されている場合には、前記ブレ抑制部によるブレ抑制が禁止されている場合よりも、所定範囲の明るさに対して相対的に低感度となり、かつ、前記検出部で検出された明るさが暗いほど高感度となるように前記複数段階の感度のうちのいずれかに設定する感度設定過程とを備えたことを特徴とする撮像方法。
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