JP2006310969A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】手ぶれや被写体ぶれによる画像の劣化と画素出力の加算読み出しによる画像の劣化とを比較することにより、画像の劣化の大きな失敗写真を防止することが可能な撮像装置を提供すること。
【解決手段】露光に先立って、角速度センサX108及び角速度センサY109を用いて手ぶれ量の検出を行う。シーケンスコントローラ113は、露出演算の結果得られたシャッタ秒時と検出された手ぶれ量とから実際の露光時における手ぶれ量が所定量よりも大きいか否かを判定する。この判定の結果、実際の露光時における手ぶれ量が所定量よりも大きい場合には、撮像素子114の画素出力を加算してから読み出すことができる露出制御プログラムを選択し、実際の露光時における手ぶれ量が所定量よりも大きくない場合には、撮像素子114の画素出力を加算せずに読み出すことができる露出制御プログラムを選択する。
【選択図】図17

Description

本発明は、画素出力の加算読み出し機能に対応した撮像素子を備え、通常の読み出しと画素加算による読み出しとを状況に応じて使い分け可能な撮像装置に関する。
カメラなどの撮像装置においては、露光中の手ぶれや被写体ぶれによって画像が流れ、ぼけた写真が発生することが写真撮影時の問題となっている。このような画像のぶれの対策として、手ぶれなどによる画像の動きを打ち消すように、光学系や撮像素子を動かして、ぶれ写真を防止する技術が知られている。また、撮像素子の出力をアンプ等で増幅して撮影感度を上げつつ、シャッタ秒時を増加させてぶれの影響を低減させる手法も知られている。更には、静止画撮影用の高精細な撮像素子を動画撮影に応用する場合には、撮影感度を上げたり読み出し時間を短縮したりする目的で、撮像素子内で同色の画素をアナログ的に所定数ずつ加算(混合)して、加算後の出力を読み出す手法も知られている。
特開2004−222130号公報
光学的又は機械的に手ぶれを相殺するような駆動制御によって手ぶれを軽減する方法は、その駆動機構が大掛かりになる。このため、カメラの大型化やコスト増加を招きやすい。また、これらの制御は、被写体側が動いた場合に生じる被写体ぶれには効果がない。
また、近年、高画素数を得るために1画素のサイズが小さくなってきており、このために1画素毎の出力光電流も小さくなっている。このため、撮像素子の出力をアンプ等で増幅する手法では、アンプで高感度化することによってランダムノイズ等の影響が大きくなり、手ぶれや被写体ぶれは収まるが画像のノイズによる劣化が激しくなってしまう。更に、撮像素子内での画素出力の加算読み出しを行う手法では、手ぶれや被写体ぶれがあるときには効果的であるが、手ぶれや被写体ぶれがないときにも画素出力の加算読み出しを行ってしまうと、精細感のない、解像力に乏しい写真しか撮れなくなってしまう。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、手ぶれや被写体ぶれによる画像の劣化と画素出力の加算読み出しによる画像の劣化とを比較することにより、画像の劣化の大きな失敗写真を防止することが可能な撮像装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の態様の撮像装置は、被写体像を形成する光学系と、上記光学系により形成された被写体像を電荷に変換するための複数の画素を有する撮像素子と、上記撮像素子のそれぞれの画素から得られた電荷を画素毎に読み出す第1の読み出しモードと上記撮像素子のそれぞれの画素から得られた電荷を所定画素数毎に加算してから読み出す第2の読み出しモードとの何れかの読み出しモードで動作する画素読み出し回路と、当該撮像装置の手ぶれ量を検出する手ぶれ検出センサと、上記撮像素子の露光時間を設定する露光時間設定部と、上記露光時間設定部で設定された露光時間に基づいて上記撮像素子の露光制御を行うとともに、上記露光時間設定部で設定された露光時間と、上記手ぶれ検出センサで検出された手ぶれ量と、上記光学系の焦点距離とに基づいて上記撮像素子の露光中の手ぶれ量が所定量よりも大きいか否かを判定し、この判定の結果、上記撮像素子の露光中の手ぶれ量が所定量よりも大きい場合には上記画素読み出し回路を上記第2の読み出しモードで動作させ、上記判定の結果、上記撮像素子の露光中の手ぶれ量が所定量よりも大きくない場合には上記画素読み出し回路を上記第1の読み出しモードで動作させるように制御するコントローラとを具備することを特徴とする。
この第1の態様によれば、露光時間設定部により設定された露光時間と、手ぶれ検出センサからの出力と、光学系の焦点距離とに基づいて、露光中における手ぶれの発生量が大きい場合には画素読み出し回路を第2の読み出しモードで動作させるので、ノイズを増大させることなく、シャッタ秒時を速くすることが可能となる。これにより、手ぶれの発生を防止又は低減することができる。
また、上記の目的を達成するために、本発明の第2の態様の撮像装置は、被写体像を形成する光学系と、上記光学系により形成された被写体像を電荷に変換するための複数の画素を有する撮像素子と、上記撮像素子のそれぞれの画素から得られた電荷を画素毎に読み出す第1の読み出しモードと上記撮像素子のそれぞれの画素から得られた電荷を所定画素数毎に加算してから読み出す第2の読み出しモードとの何れかの読み出しモードで動作する画素読み出し回路と、上記画素読み出し回路で読み出された電荷から画像データを得るための画像処理回路と、上記画像処理回路で得られた画像データより画像のぶれ量を検出する画像ぶれ検出回路と、上記撮像素子の露光時間を設定する露光時間設定部と、上記露光時間設定部で設定された露光時間に基づいて上記撮像素子の露光制御を行うとともに、上記露光時間設定部で設定された露光時間と、上記画像ぶれ検出回路で検出された画像のぶれ量と、上記光学系の焦点距離とに基づいて上記撮像素子の露光中の画像のぶれ量が所定量よりも大きいか否かを判定し、この判定の結果、上記撮像素子の露光中における画像のぶれ量が所定量よりも大きい場合には上記画素読み出し回路を上記第2の読み出しモードで動作させ、上記判定の結果、上記撮像素子の露光中における画像のぶれ量が所定量よりも大きくない場合には上記画素読み出し回路を上記第1の読み出しモードで動作させるように制御するコントローラとを具備することを特徴とする。
この第2の態様によれば、露光時間設定部により設定された露光時間と、画像ぶれ検出回路からの出力と、光学系の焦点距離とに基づいて、露光中における手ぶれの発生量が大きい場合には画素読み出し回路を第2の読み出しモードで動作させるので、ノイズを増大させることなく、シャッタ秒時を速くすることが可能となる。これにより、手ぶれの発生を防止又は低減することができる。
また、上記の目的を達成するために、本発明の第3の態様の撮像装置は、被写体像を形成する光学系と、上記光学系により形成された被写体像を電荷に変換するための複数の画素を有する撮像素子と、上記撮像素子のそれぞれの画素から得られた電荷を画素毎に読み出す第1の読み出しモードと上記撮像素子のそれぞれの画素から得られた電荷を所定画素数毎に加算してから読み出す第2の読み出しモードとの何れかの読み出しモードで動作する画素読み出し回路と、被写体の動きにより生じる被写体ぶれ量を検出する被写体ぶれ検出部と、上記撮像素子の露光時間を設定する露光時間設定部と、上記露光時間設定部で設定された露光時間に基づいて上記撮像素子の露光制御を行うとともに、上記露光時間設定部で設定された露光時間と、上記被写体ぶれ検出部で検出された被写体ぶれ量と、上記光学系の焦点距離とに基づいて上記撮像素子の露光中における被写体ぶれ量が所定量よりも大きいか否かを判定し、この判定の結果、上記撮像素子の露光中における被写体ぶれ量が所定量よりも大きい場合には上記画素読み出し回路を上記第2の読み出しモードで動作させ、上記判定の結果、上記撮像素子の露光中における被写体ぶれ量が所定量よりも大きくない場合には上記画素読み出し回路を上記第1の読み出しモードで動作させるように制御するコントローラとを具備することを特徴とする。
この第3の態様によれば、露光時間設定部により設定された露光時間と、被写体ぶれ検出部からの出力と、光学系の焦点距離とに基づいて、露光中における手ぶれの発生量が大きい場合には画素読み出し回路を第2の読み出しモードで動作させるので、ノイズを増大させることなく、シャッタ秒時を速くすることが可能となる。これにより、手ぶれの発生を防止又は低減することができる。
また、上記の目的を達成するために、本発明の第4の態様の撮像装置は、被写体像を形成する光学系と、上記光学系により形成された被写体像を電荷に変換するための複数の画素を有する撮像素子と、上記撮像素子のそれぞれの画素から得られた電荷を画素毎に読み出す第1の読み出しモードと上記撮像素子のそれぞれの画素から得られた電荷を所定画素数毎に加算してから読み出す第2の読み出しモードとの何れかの読み出しモードで動作する画素読み出し回路と、撮影条件に応じて、上記画素読み出し回路を上記第1の読み出しモードで動作させるか上記第2の読み出しモードで動作させるかを切り換える自動切り換え方式の制御を行うコントローラとを具備することを特徴とする。
この第4の態様によれば、撮影条件に応じて、画素読み出し回路を第1の読み出しモードで動作させるか、又は第2の読み出しモードで動作させるかを自動切り換えする自動切り換え方式を実行可能としたので、使用者が意識せずとも、ぶれが起きやすい撮影条件下では自動的に第2の読み出しモードに切り換わるので、無意識のうちにぶれの発生が防止又は低減される。
また、上記の目的を達成するために、本発明の第5の態様の撮像装置は、被写体像を形成する光学系と、上記光学系により形成された被写体像を電荷に変換するための複数の画素を有する撮像素子と、上記撮像素子のそれぞれの画素から得られた電荷を画素毎に読み出す第1の読み出しモードと上記撮像素子のそれぞれの画素から得られた電荷を所定画素数毎に加算してから読み出す第2の読み出しモードとの何れかの読み出しモードで動作する画素読み出し回路と、上記画素読み出し回路で読み出された電荷から画像データを得るための画像処理回路と、上記画素読み出し回路の上記第1の読み出しモードと上記第2の読み出しモードの何れか一方を、撮影条件による自動設定又は手動選択部材による手動設定により選択する選択部と、上記選択部により選択された読み出しモードの情報を上記画像処理回路によって得られた画像データとともに記録媒体に記録する記録回路とを具備することを特徴とする。
この第5の態様によれば、画素読み出し回路が第1の読み出しモードで動作したか第2の読み出しモードで動作したかの情報を記録できるので、使用者が撮影後に読み出しモードの確認を行うことができる。
また、上記の目的を達成するために、本発明の第6の態様の撮像装置は、変倍可能に構成され、被写体像を形成する光学系と、上記光学系により形成された被写体像を電荷に変換するための複数の画素を有する撮像素子と、上記撮像素子のそれぞれの画素から得られた電荷を画素毎に読み出す第1の読み出しモードと上記撮像素子のそれぞれの画素から得られた電荷を所定画素数毎に加算してから読み出す第2の読み出しモードとの何れかの読み出しモードで動作する画素読み出し回路と、被写体輝度を検出するための被写体輝度検出部と、上記被写体輝度検出部で検出された被写体輝度と上記光学系の焦点距離とに基づいて上記撮像素子の露光時間を決定して上記撮像素子の露光制御を行うとともに、上記露光時間と上記光学系の焦点距離とに基づいて上記撮像素子の露光中の手ぶれ量が所定量よりも大きいか否かを判定し、この判定の結果、上記撮像素子の露光中における手ぶれ量が所定量よりも大きい場合には上記画素読み出し回路を上記第2の読み出しモードで動作させ、上記判定の結果、上記撮像素子の露光中における手ぶれ量が所定量よりも大きくない場合には上記画素読み出し回路を上記第1の読み出しモードで動作させるように制御するコントローラとを具備することを特徴とする。
この第6の態様によれば、被写体輝度検出部で検出された被写体輝度に基づく露光時間と、光学系の焦点距離とに基づいて、露光中における手ぶれの発生量が大きい場合には画素読み出し回路を第2の読み出しモードで動作させるので、ノイズを増大させることなく、シャッタ秒時を速くすることが可能となる。これにより、手ぶれの発生を防止又は低減することができる。
また、上記の目的を達成するために、本発明の第7の態様の撮像装置は、被写体像を形成する光学系と、上記光学系により形成された被写体像を電荷に変換するための複数の画素を有する撮像素子と、上記撮像素子のそれぞれの画素から得られた電荷を画素毎に読み出す第1の読み出しモードと上記撮像素子のそれぞれの画素から得られた電荷を所定画素数毎に加算してから読み出す第2の読み出しモードとの何れかの読み出しモードで動作する画素読み出し回路と、複数の撮影モードの中から1つの撮影モードを選択するための撮影モード選択部と、被写体輝度を検出するための被写体輝度検出部と、上記被写体輝度検出部で検出された被写体輝度と上記光学系の焦点距離とに基づいて上記撮像素子の露光時間を決定して上記撮像素子の露光制御を行うとともに、上記撮影モード選択部で選択された撮影モードに応じて、上記第1の読み出しモードと上記第2の読み出しモードの自動切り換えを行う自動切り換え方式の制御と、上記画素読み出し回路を上記第1の読み出しモードに固定して動作させる非加算読み出し固定方式の制御と、上記画素読み出し回路を上記第2の読み出しモードに固定して動作させる加算読み出し固定方式の制御の何れかの制御を実行するコントローラとを具備することを特徴とする。
この第7の態様によれば、撮影モードに応じて最適な読み出しモードで画素読み出し回路を動作させることができる。これにより、多種多様な撮影条件に応じた撮影を行うことができる。
また、上記の目的を達成するために、本発明の第8の態様の撮像装置は、被写体像を形成する光学系と、上記光学系により形成された被写体像を電荷に変換するための複数の画素を有する撮像素子と、上記撮像素子のそれぞれの画素から得られた電荷を画素毎に読み出す第1の読み出しモードと上記撮像素子のそれぞれの画素から得られた電荷を所定画素数毎に加算してから読み出す第2の読み出しモードとの何れかの読み出しモードで動作する画素読み出し回路と、複数の撮影モードの中から1つの撮影モードを選択するための撮影モード選択部と、上記第1の読み出しモードと上記第2の読み出しモードの何れかを選択するための読み出しモード選択部と、上記撮像素子の露光時間を決定して上記撮像素子の露光制御を行うとともに、上記撮影モード選択部で選択された撮影モードに応じて、上記読み出しモード選択部による選択を許可する、又は上記読み出しモード選択部による選択を禁止して上記第1の読み出しモードと上記第2の読み出しモードの何れかに設定するような制御を行うコントローラとを具備することを特徴とする。
この第8の態様によれば、撮影モードに応じて、読み出しモード選択部による読み出しモードの許可/禁止の何れかが選択される。これにより、多種多様な撮影条件に応じた撮影を行うことができる。
また、上記の目的を達成するために、本発明の第9の態様の撮像装置は、被写体像を形成する光学系と、上記光学系により形成された被写体像を電荷に変換するための複数の画素を有する撮像素子と、上記撮像素子のそれぞれの画素から得られた電荷を画素毎に読み出す第1の読み出しモードと上記撮像素子のそれぞれの画素から得られた電荷を所定画素数毎に加算してから読み出す第2の読み出しモードとの何れかの読み出しモードで動作する画素読み出し回路と、被写体輝度を検出するための被写体輝度検出部と、上記被写体輝度検出部で検出された被写体輝度と上記光学系の焦点距離とに基づいて上記撮像素子の露光時間を決定して上記撮像素子の露光制御を行うとともに、上記露光時間と上記光学系の焦点距離とに基づいて上記撮像素子の露光中の手ぶれ量が所定量よりも大きいか否かを判定し、この判定の結果、上記撮像素子の露光中における手ぶれ量が所定量よりも大きい場合には上記画素読み出し回路を上記第2の読み出しモードで動作させ、上記判定の結果、上記撮像素子の露光中における手ぶれ量が所定量よりも大きくない場合には上記画素読み出し回路を上記第1の読み出しモードで動作させるように制御するコントローラとを具備し、上記コントローラは、上記画素読み出し回路の読み出しモードを上記第2の読み出しモードから上記第1の読み出しモードに切り換える場合に、被写体輝度に対してヒステリシスを持たせるように切り換えることを特徴とする。
この第9の態様によれば、第1の読み出しモードと第2の読み出しモードとの切り換わりポイントにヒステリシスを持たせることにより、切り換わりポイントにおいて複数回の撮影を行った場合に上記の2つの読み出しモードが混在することによる画質のばらつきを防止できる。
本発明によれば、手ぶれや被写体ぶれによる画像の劣化と画素出力の加算読み出しによる画像の劣化とを比較することにより、画像の劣化の大きな失敗写真を防止することが可能な撮像装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る撮像装置の一例としてのデジタルカメラ(以下、単にカメラと称する)の外観斜視図である。ここで、図1(a)はカメラの前面斜視図を示し、図1(b)は背面斜視図を示す。
図1(a)に示すようにカメラボディ1の前面にはレンズユニット2が装着されている。また、カメラボディ1の上面にはレリーズボタン3、ズームスイッチ4が設けられている。レリーズボタン3は、半押しと全押しの2段スイッチで構成されているボタンである。使用者がレリーズボタン3を半押し(1stレリーズ操作)することにより撮影準備動作が開始され、全押し(2ndレリーズ操作)することにより撮影動作が開始される。ズームスイッチ4は、T(Tele)スイッチ4aとW(Wide)スイッチ4bとから構成されている。使用者がTスイッチ4aを押すと望遠側(以下、Tele側と称する)への変倍動作が行われ、Wスイッチ4bを押すと広角側(以下、Wide側と称する)への変倍動作が行われる。
また、図1(a)に示すように、カメラボディ1の側面には、選択部としての読み出しモード選択ボタン5が設けられている。この読み出しモード選択ボタン5は、カメラボディ内に設けられた撮像素子からの画素出力の読み出しモードを選択するための手動選択部材である。この画素出力の読み出しモードは、非加算読み出し固定モード、自動選択モード、加算読み出し固定モードの3種類がある。これらの方式については後で詳しく説明する。なお、現在カメラに設定されている読み出しモードは、読み出しモード選択ボタン5の近傍に配置されたLCD表示器5a上に表示された指標5bによって視認可能になっている。
また、図1(b)に示すようにカメラボディ1の背面にはファインダ6が一体的に組み付けられている。ここで、ファインダ6は電子ビューファインダを想定している。電子ビューファインダは、例えば小型LCDと、小型LCDに表示された画像を拡大するルーペとから構成されている。このような構成により、撮像素子からの画像をリアルタイムで表示する、所謂スルー画(「ライブビュー」ともいう)表示が可能となっている。
また、カメラボディ1の背面には、撮影モード選択部である撮影モードダイヤル7が設けられている。図2は、撮影モードダイヤル7を示す図である。ここで、図2に示すように、撮影モードダイヤル7には、イージーモード(EASY)、オートモード(AUTO)、プログラムモード(P)、絞り優先/シャッタ優先/マニュアルモード(A/S/M)、高速プログラム1モード(PH1)、高速プログラム2モード(PH2)、夜景モード、ポートレートモード、風景モード、スポーツモード、シーンモード(SCENE)などの、各種の撮影モードを示す表示7aがなされており、使用者が表示7aを指標7bに合わせるように撮影モードダイヤル7を回転操作することによって種々の撮影モードが選択されるようになっている。
また、カメラボディ1の上面に設けられたフラッシュ8は、ポップアップ型のフラッシュである。ここで、図1(a)及び図1(b)において実線で示している状態は、フラッシュ8が収納状態にある場合であり、この収納状態ではフラッシュ8の発光が禁止される。収納状態において、側面の突起8aに指をかけて引き起こすとフラッシュ8が破線に示す位置まで移動する。これによりフラッシュ8が発光可能状態となる。
カメラボディ1の背面に設けられた十字キー9は、使用者が背面LCDパネル10に表示されたメニュー画面上で各種モードを設定するための操作部材である。この十字キー9は中央の決定ボタンの周囲に4個のボタンが配置されて構成されている。十字キー9によって、例えばマクロ撮影、セルフタイマー、フラッシュなどのオン/オフを選択したり、撮影モードダイヤル7でシーンモードを選択した場合における各種の撮影モードを選択したりすることができる。その他、十字キー9によって、各種の詳細な設定が可能である。
カメラボディ1の背面に設けられた背面LCDパネル10には、使用者によって撮影された画像や、スルー画、メニュー画面などの各種画像が表示される。また、カメラボディ1の背面にはパワースイッチ11が設けられている。使用者が、パワースイッチ11をスライドさせると、OFFの状態、再生モードのON状態、静止画撮影モードのON状態、動画撮影モードのON状態の4状態を選択できるようになっている。また、カメラボディ1の前面に設けられたAF窓12aは、カメラボディ1の内部に設けられたAFセンサモジュールのための窓である。
次に、図3を参照して光学系であるレンズユニット2について説明する。図3は、レンズユニット2の概略構成図である。図3に示すレンズユニット2には、例えば3枚のレンズ13、14、15が設けられている。これら3枚のレンズのうち、レンズ13とレンズ14は、相互の位置関係を変えることによってレンズの焦点距離を変化させる変倍レンズ(ズームレンズ)である。ズーム駆動の際には、ズームモータ104の駆動力が、ギア19a、19bを介してズーム用レンズ駆動カム機構18に伝達される。このズーム用レンズ駆動カム機構18によってレンズ13とレンズ14とが光軸方向(図3の一点鎖線方向)に沿って駆動される。
また、レンズ15は光軸に沿って前後に移動することによってフォーカス調整を行うフォーカスレンズである。フォーカス調整の際には、フォーカスモータ105の駆動力が、ギア21a、21bを介してフォーカス用レンズ駆動カム機構20に伝達される。このフォーカス用レンズ駆動カム機構20によってレンズ15が駆動される。
また、レンズ13、14の後方には絞り16及びシャッタ17が配置されている。これら絞り16、シャッタ17はそれぞれ絞りモータ、シャッタモータによって駆動される。これら絞り16及びシャッタ17により撮像素子に入射する被写体光束の光量(露光量)が制御される。ここで、シャッタ17は、メカニカルなシャッタに代えて撮像素子の素子シャッタ(電子シャッタ)を使用するようにしてもよい。
図4は、第1の実施形態におけるカメラの内部の詳細な構成について示すブロック図である。なお、図4において、図1や図3で説明した構成については図1や図3と同様の参照符号を付している。
バッテリ101は、例えばリチウムイオン充電池などの充電可能な電池で構成されているカメラの電源である。電源回路102は、昇圧回路や降圧回路等から構成されており、バッテリ101の電圧をカメラ内の各処理回路が必要とする電圧に変換して供給する。
モータドライバ回路103は、スイッチングトランジスタを含む電気回路で構成されており、ズームモータ104、フォーカスモータ105、シャッタモータ106、絞りモータ107を駆動制御する。
角速度センサX108はカメラボディ1の左右方向の振動(手ぶれ)を検出する。また、角速度センサY109はカメラボディ1の上下方向の手ぶれを検出する。ここで、角速度センサX108と角速度センサY109とで手ぶれ検出センサを構成している。また、アナログ処理回路110は、角速度センサX108、角速度センサY109のそれぞれの出力におけるオフセットをキャンセルしたり、それぞれの出力を増幅したりするアナログ処理を行う。A/D変換回路111は、アナログ処理回路110の出力をデジタル信号に変換する。基本軌跡演算回路112は、A/D変換回路111からの入力を時間で積分して時間毎の変位角度を算出する。そして、算出した変位角度とレンズユニット2の焦点距離情報とから、撮像素子114において取得される画像の光軸付近における左右方向(X方向)のぶれ軌跡と上下方向(Y方向)のぶれ軌跡とを演算して、演算したぶれ軌跡をリアルタイムでシーケンスコントローラ113に出力する。
ここで、手ぶれの検出のための手ぶれ検出センサは、角速度センサX108、角速度センサY109に限定されるものではない。例えば、演算処理を変更すれば、角加速度センサや2個ワンペアの加速度センサによっても手ぶれの検出及びぶれ軌跡の演算を行うことができる。
コントローラ及び露光時間設定部としてのシーケンスコントローラ113は、当該撮像装置の各回路の制御を行う回路である。また、シーケンスコントローラ113には、各種操作部材が接続されており、これらの操作を検出してその操作部材の操作機能に対応する処理を実行する。ここで、操作部材としては、上記したようなレリーズボタン3、ズームスイッチ4(ズームスイッチT4a、ズームスイッチW4b)、パワースイッチ11、読み出しモード選択ボタン5、撮影モードダイヤル7、十字キー9などがある。
また、シーケンスコントローラ113は、被写体輝度検出部としての機能も有しており、撮像素子114を介して入力された画像に基づいて被写体輝度を演算する測光処理も行う。なお、被写体輝度の検出用に専用の測光センサを設けるようにしても良い。
撮像素子114は、図3で述べたレンズユニット2の後方に設けられている。この撮像素子114は、多数の画素と、各画素で得られた電荷を転送するCCDなどから構成されている。そして、レンズユニット2を介して各画素に入射した被写体像を光電変換によって電荷に変換する。撮像素子出力処理回路115は、撮像素子114から出力された電荷を処理して画像データを得る。
ここで、撮像素子114は、シーケンスコントローラ113からの制御信号を受けた画素読み出し回路としての撮像素子読み出しドライバ116によって駆動制御される。撮像素子読み出しドライバ116は、撮像素子114の各画素の出力を1画素ずつ撮像素子出力処理回路115に出力させる第1の読み出しモードとしての非加算読み出しモードと、同色の画素を9画素ずつアナログ的に加算してから撮像素子出力処理回路115に出力させる第2の読み出しモードとしての加算読み出しモードの2つの読み出しモードで撮像素子114の電荷を、撮像素子出力処理回路115に出力させることが可能になっている。
ここで、2つの読み出しモードについて説明する。撮像素子114は、撮像素子読み出しドライバ116の制御のもと、正方形エリアに含まれる9画素の同色系の画素の出力を加算して読み出しを行うことが可能になっている。図5は、加算読み出しの概念図である。ここで、図5に示す撮像素子114の画素配列は、ベイヤ配列の例である。図5に示すR、G、Bを示す画素毎に対応する色フィルタが設けられている。このうち、加算読み出しの際には、図5に示す同色画素から発生した電荷をアナログ的に加算して読み出しを行う。例えば、R画素を例にとると、図5の正方形エリア200内においてR201〜R209の9画素分の画素を加算して読み出す。同様に、B画素にて9画素、G画素にて9画素ずつ加算して読み出す。ただし、ベイヤ配列においてはG画素が正方形エリア200内に18画素存在するので、G画素については正方形エリア200内の奇数行同士、偶数行同士で画素出力の加算を行う。
図6は、図5に示したような加算読み出しを行うための撮像素子114の構成について示した図である。ここで、図6(a)は撮像素子114の垂直方向読み出しのための構成について示した図であり、図6(b)は撮像素子114の水平方向読み出しのための構成について示した図である。
図6(a)に示すように、撮像素子114の各画素はスイッチ210又は212を介して垂直CCD114aに接続されている。また、撮像素子114の同色画素はスイッチ211を介して接続されている。更に、図6(b)に示すように垂直CCD114aの末端はスイッチ210又は212を介して水平CCD114bに接続されている。また、垂直CCD114aの末端が同色の画素はスイッチ211を介して接続されている。
このような構成において、第1の読み出しモードである非加算モードの読み出しを行わせる場合、撮像素子読み出しドライバ116は、撮像素子114のスイッチ210とスイッチ212を閉じて、スイッチ211を開くように指示を送る。これにより、撮像素子114の各画素からの電荷がそれぞれ独立に垂直転送及び水平転送され、その後図示しない電荷電圧変換アンプにおいてアナログ画像信号に変換される。これに対し、第2の読み出しモードである加算モードの読み出しを行わせる場合、撮像素子読み出しドライバ116は、撮像素子114のスイッチ210を開いて、スイッチ211とスイッチ212を閉じるように指示を送る。これにより、撮像素子114の同色画素の電荷が加算された後、垂直転送及び水平転送され、その後図示しない電荷電圧変換アンプにおいてアナログ画像信号に変換される。
図7は、撮像素子出力処理回路115の内部の構成について示す図である。撮像素子出力処理回路115は、ゲイン可変アンプ115aと、ゲインコントローラ115bと、A/D変換器115cとから構成されている。ゲイン可変アンプ115aは、撮像素子114から入力されたアナログ画像信号を所定のアンプゲインで増幅する。ゲインコントローラ115bはシーケンスコントローラ113からのゲインコントロール信号に基づいてゲイン可変アンプ115aのアンプゲインを設定する。A/D変換器115cは、ゲイン可変アンプ115aで増幅されたアナログ画像信号をデジタル信号に変換する。
ここで、ゲイン可変アンプ115aのアンプゲインはゲイン可変アンプ115aに予め設定されたゲイン値Aとゲインコントローラ115bにおいて設定された倍率とによって決定される。更に、ゲインコントローラ115bで設定される倍率は、使用者によるマニュアル設定或いはカメラのプログラム設定による自動設定によって指定された撮影感度(ISO感度)に応じて設定される。図8(a)にISO感度とアンプゲインとの関係について示す。図8(a)に示すように、アンプゲインはISO100を基準として設定される。
また、図8(a)には設定されたアンプゲインにおける撮像素子114の積分時間(露光時間)も示している。更に、図8(b)には撮像素子114の積分時間とA/D変換器115cにおけるA/D変換レンジとの関係を示している。図8(b)から分かるように、ISO感度が小さくなるほどアンプゲインが小さくなるので、撮像素子114の出力がA/D変換器115cのA/D変換レンジの最大値に達するまでの積分時間が長くなる。これに対し、ISO感度が大きくなるほどアンプゲインが大きくなるので、撮像素子114の積分時間が短くなる。
ここで、再び図4の説明に戻る。画像メモリ117は、撮像素子出力処理回路115で処理された画像データを一時保持する画像メモリである。この画像メモリ117には、例えばSDRAMが用いられる。画像処理回路118aは、画像メモリ117に記憶されている画像データを読み出して、YC分離処理(RGB処理)を行う。更に、画像処理回路118aは、補正値記憶メモリ119に記憶されているディストーション補正データやシェーディング補正データなどを利用して、シェーディング補正処理やディストーション補正処理などの処理を行う。
また、撮像素子114から出力され、画像処理回路118aにおいて処理された画像データは、画像メモリ117を経由して画像処理回路118bに送られる。画像処理回路118bは、入力された画像データに対してγ変換処理などの画像処理回路118aで行われなかったその他の画像処理を行う。更に、画像処理回路118bで処理された画像データは、画像メモリ117を経由して画像圧縮伸長回路120に送られる。画像圧縮伸長回路120は、入力された画像データをJPEG方式などの所定の方式で圧縮する。そして、画像圧縮伸長回路120は、圧縮した画像データを画像記録媒体121に書き込む。この画像圧縮伸長回路120による画像記録媒体121への圧縮画像データの書き込みは、シーケンスコントローラ113からの制御信号によって制御される。つまり、シーケンスコントローラ113は記録回路としても機能する。ここで、画像記録媒体121としては、内蔵フラッシュメモリのような内蔵メモリや、装填式のメモリカードのような外部メモリが用いられる。また、画像圧縮伸長回路120は、画像記録媒体121から画像データを読み出して伸長する機能も備えている。
LCDドライバ122は、シーケンスコントローラ113からの制御信号を受けて画像圧縮伸長回路120で伸長された画像データに基づいて背面LCDパネル10に画像表示を行う。また、LCDドライバ122は、シーケンスコントローラ113からの制御信号を受けて撮像素子114を介して入力されたスルー画をファインダ6若しくは背面LCDパネル10に表示させることも行う。
画像移動ベクトル演算回路123は、動画撮影モード時などにおける画像の動きを(画像移動ベクトル)を検出して、その結果をシーケンスコントローラ113に出力する。
AFセンサモジュール12は、AF窓12aの後方に設けられており、レンズ15のフォーカス駆動のためのAF光束の検出を行って検出したAF光束をシーケンスコントローラ113に出力する。シーケンスコントローラ113は、AFセンサモジュール12からのAF光束に基づいて周知のAF演算を行う。そして、このAF演算の結果に基づいて、モータドライバ回路103を介してフォーカスモータ105を駆動させる。
次に、第1の実施形態における読み出しモードの切り換えについて説明する。上記のように、画素の出力を加算して読み出すことによる第1のメリットは、読み出し時において、出力が9画素分加算されているので感度が高くなることである。これにより、暗い被写体を撮影する場合でも露出時間を短くすることができるので手ぶれが起こりにくくなる。また、撮像素子114上や、その後の撮像素子出力処理回路115でのノイズに対する出力を大きくすることができる。即ち、S/N比が向上するので、画像のノイズや荒れなどを低減することができる。
また、画素の出力を加算して読み出すことによる第2のメリットは、読み出し時のデータ数が9分の1に減少するために画面全体分の画素出力の読み出し時間が短くなることである。これにより、例えば連写の際に、一定時間内に多数のコマの画像を撮影することができるようになる。
これらのメリットに対し、画素を加算して読み出すことによるデメリットは、画像の分解能が1/9に低下することである。このため、細かいパターンの画像を撮影する場合には、画像の精細度が低下してしまう。
また、カメラを手持ちで撮影する場合、カメラが撮影中に揺れる、所謂手ぶれが画像を劣化させると言う問題がある。このため、従来のカメラではズーム状態(焦点距離)に対応してシャッタ秒時を設定するようにしている。具体的には、手ぶれが起こりにくいように、シャッタ秒時を高速側に設定している。経験的に、135フォーマットのフィルムを用いた銀塩カメラの場合には、焦点距離をミリメートル(mm)で表したとき、この焦点距離の逆数よりもシャッタ秒時が高速であれば、手ぶれによる画像の劣化は少ないと言われている。例えば、焦点距離がxmmの場合には、シャッタ秒時が1/x秒のときに手ぶれによる画像の劣化が少なくなる。この焦点距離の逆数のシャッタ秒時は、手ぶれ秒時と呼ばれている。
ただし、被写体が暗い場合には、手ぶれ秒時に相当するシャッタ秒時を得るために撮像素子114の感度を上げる必要がある。この場合、無理に撮影感度を上げるとノイズが大きく画像として鑑賞に堪えない写真になる。このため、画素加算を行わない非加算の読み出しでは、設定できるシャッタ秒時に限界があり、室内や、曇り空の屋外などの被写体が暗い場合には手ぶれが起きやすくなる。
そこで、第1の実施形態では、撮影条件に応じて、画像に発生するであろう手ぶれ量を検出又は予測し、この手ぶれ量による画像の劣化が画素加算による画像の劣化よりも大きくなる場合に、撮像素子114からの画素の読み出しモードを非加算読み出しモードから加算読み出しモードに切り換える。これによってシャッタ秒時を高速化して手ぶれによる甚だしい画像の劣化を防止するようにしている。
図9〜図14は、第1の実施形態におけるカメラの露出制御のプログラム線図である。これらの例におけるカメラは10倍ズームカメラで、焦点距離は6.3mmから63mmまで変化するものを例としている。また所謂1/2.5型のサイズの撮像素子(CCD)を用いており、その有効画素数は約500万画である。また、これらの例のズームレンズにおける、135フォーマット銀塩カメラ換算の焦点距離(画角をほぼ同じになるように対応させた場合)は、38mmから380mmに相当する。またこのズームレンズのFナンバーは、WideでF2.8、TeleでF3.7、最小絞りはF8である。
また、本例のカメラの撮影感度は、画素加算をしない読み出しの場合に、ベース感度がISO64相当になっている。また、撮影感度は、撮像素子出力処理回路115内部のゲイン可変アンプ115aのアンプゲインを変化させることによって増加させることが可能である。本例では、ゲイン可変アンプ115aによって、撮影感度をISO64からほぼ連続的に最大ISO400相当まで増加させることが可能である。
図9は、TYPE−Aの露出制御プログラムにおけるプログラム線図である。図9では、WideとTeleを代表して表記しており、中間のズーム域はWideとTeleを示す2本のラインの間のものになる。図9のTYPE−Aのプログラムは、加算読み出しを行わず、またISO感度も基本的にはISO100以下に抑えるようにする。これによって画像のノイズを抑え、また画像の精細度も高い状態とする。つまり、TYPE−Aのプログラムは、手ぶれによる画像の劣化の防止よりも、手ぶれがない場合の画像の品質の向上を重視したものである。
図9の高輝度側は、ベース感度のISO64に設定されていて、明るい屋外に対応するBV11(ISO100でEV16に対応)では絞り(図のAV)がF8、シャッタ秒時(図のTV)が1/1000秒に設定される。図9において、BV11よりも暗くなるにつれて、シャッタ秒時を維持したまま絞りを開いていく。そして、開放絞りまで達した時点で今度はシャッタ秒時を遅くしていく。
ここで、Teleの場合は、上記の手ぶれ秒時の1/380秒付近で撮影感度を次第に増加させ、撮影感度がISO100に達したところから撮影感度を固定する。そしてそこからはシャッタ秒時を遅くしていくことにより露出を合わせていく。
一方、Wideの場合は、やはり手ぶれ秒時の1/38秒付近から撮影感度を次第に増加させ、撮影感度がISO100に達したところで撮影感度を固定する。そしてシャッタ秒時を遅くしていくことにより露出をあわせていく。その後は、Tele、Wideともにシャッタ秒時が1/2秒になると、それよりも暗い領域に対しては撮影感度を、ISO400を上限として増加させることにより露出を合わせていく。
また、図10は、TYPE−Bの露出制御プログラムにおけるプログラム線図である。この図10においてもWideとTeleを代表として示しており、中間のズーム域はWideとTeleを示す2本のラインの間になる。このTYPE−Bのプログラムは、画素加算読み出しを行わず、またISO感度は基本的にはISO200以下に抑えることにより画像のノイズとシャッタ秒時とのバランスをとりつつ、また画像の精細度は高い状態とする。即ち、TYPE−Bのプログラムは、画像の精細度を重視しつつ手ぶれの影響をTYPE−Aよりも抑えるようにしたものである。
高輝度側は、ベース感度のISO64に設定されていて、明るい屋外に対応するBV11(ISO100でEV16に対応)では絞りがF8、シャッタ秒時が1/1000秒に設定される。図10において、BV11よりも暗くなると、シャッタ秒時を維持したまま絞りを開いていく。そして、開放絞りまで達した時点で今度はシャッタ秒時を遅くしていく。
ここで、Teleの場合は、上記の手ぶれ秒時1/380秒付近で撮影感度を次第に増加させ、撮影感度がISO200に達したところで撮影感度を固定する。そしてそこからはシャッタ秒時を遅くしていくことにより露出を合わせていく。
一方、Wideの場合は、やはり手ぶれ秒時1/38秒付近から撮影感度を次第に増加させ、撮影感度がISO200に達したところで撮影感度を固定して、その後はシャッタ秒時を遅くしていくことにより露出を合わせていく。
その後は、Tele、Wideともにシャッタ秒時が1/2秒になると、それよりも暗い領域に対しては撮影感度を、ISO400を上限として増加させることにより露出を合わせていく。
図11は、TYPE−Cの露出制御プログラムにおけるプログラム線図である。この図11においてもWideとTeleを代表として示しており、中間のズーム域はWideとTeleを示す2本のラインの間になる。このTYPE−Cのプログラムは、通常の非加算読み出しモードでの撮影感度を最大でISO400まで許容する。そして、手ぶれ秒時よりも約1〜2段低速のシャッタ秒時の維持に対応できない場合においては、加算読み出しモードに切り換えることにより撮影感度を増加させて手ぶれを防止する。即ち、TYPE−Cは、非加算読み出しができる範囲を最大限広くとりつつ、手ぶれが発生しやすい場合のみ加算読み出しを行うものである。言い換えれば、画像の精細度を重視した、非加算読み出しと加算読み出しの混成プログラムである。
高輝度側は、ベース感度のISO64に設定されていて、明るい屋外に対応するBV11(ISO100でEV16に対応)では絞りがF8、シャッタ秒時が1/1000秒に設定される。BV11よりも暗くなると、シャッタ秒時を維持したまま絞りを開いていく。そして、開放絞りまで達した時点で今度はシャッタ秒時を遅くしていく。
ここで、Teleの場合は、上記の手ぶれ秒時1/380秒の半分の時間である、1/760秒付近で撮影感度を次第に増加させる。その後、撮影感度がISO400に達すると、手ぶれ防止のために、加算読み出しモードに切り換える。加算読み出しモードは、当初はベース感度の9倍に当たるISO576から開始する。この状態において、手ぶれ秒時の2倍のシャッタ秒時1/190秒よりも遅くならないように制御しつつ、撮影感度を最大でISO2400まで増加させる。そして、撮影感度がISO2400に達した後は、撮影感度を固定して、以後シャッタ秒時を低速側に変化させつつ露出を制御する。
一方、Wideの場合は、シャッタ秒時が1/1000秒以下になるとISO100まで撮影感度を増加させることで露出を制御しつつ、その後はISO100に撮影感度を固定してシャッタ秒時を遅くすることで露出制御をする。そして手ぶれ秒時の1/38秒付近から再度、撮影感度を次第に増加させ、撮影感度がISO200に達したら撮影感度を固定してシャッタ秒時を遅くすることにより露出を合わせていく。更にWideの場合は、手ぶれ秒時の4倍の1/9.5秒に達した時点で撮影感度を次第に増加させ、撮影感度がISO400になるまで露出制御する。また、Wideの場合は、手ぶれ秒時の4倍の1/9.5秒の状態で撮影感度がISO400でも対応できない明るさになった時点で加算読み出しモードに切り換える。そして、シャッタ秒時が1/9.5よりも遅くならないように、撮影感度を、ISO2400を上限として増加させて露出制御する。
Tele、Wideともに撮影感度がISO2400の状態でもシャッタ秒時1/9.5秒では対応できなくなった場合には、その後は最大1/2秒までシャッタ秒時を遅くすることにより露出を制御する。
ここで、TYPE−Cのプログラムでは、加算読み出しモードと非加算読み出しモードとを切り換えるポイント(Teleの場合は図11のA領域、Wideの場合は図11のB領域)で、約1段分のヒステリシスをもたせている。これは、加算読み出しモードと非加算読み出しモードとを切り換える、つまり加算画素数を切り換える(この場合は1画素と9画素の切り換えになる)と、上記のように画像の精細度やノイズレベルが変化するためである。即ち、切り換わりのポイントでは、画像の精細度の変化とノイズレベルの変化とが不連続的になる。このため、切り換わりのポイントの付近で撮影者が複数の写真を撮った場合には、明るさや構図がほとんど同じ場合でも、加算読み出しモード画像と非加算読み出しモードの画像とが混在して使用者にとって違和感を生じる恐れがある。そこで、図11のようにヒステリシスを設けておくことにより、大きく明るさが変化したり、構図が変化しない場合での、読み出し方式のハンチングを防止できる。
また、通常、使用者によって設定され得る撮影感度の変化の度合いよりも、画素加算によって変化する撮影感度の変化の度合いのほうがが大きい。具体的には、図11の例では切り換わりポイントにおいて撮影感度がISO64からISO400に変化する。その変化率は6.25倍であるが、非加算読み出しモードと9画素加算読み出しモードの切り換えの際の変化率は9倍である。そこで、切り換わりのポイントでは、シャッタ秒時を維持したまま、絞りを絞り込むことによって露出を合わせるようにしている。
例えばTeleの場合に、ISO400、絞り開放(F3.7)、シャッタ秒時1/190秒の状態で、加算読み出しモードに切り換えようとすると、加算読み出しモード時の最低撮影感度はISO64の9倍のISO576であるので、F3.7でシャッタ秒時1/190秒では、露出オーバーになる。ここで、シャッタ速度を遅くすることにより露出を合わせると、手ぶれや被写体ぶれの状況がこの切り換わりのポイントで不連続的に変化する。この場合、少し暗くなった状態にもかかわらすシャッタ秒時が高速側に変化して、手ぶれや被写体ぶれが小さくなるという不自然な変化になるので、ここではシャッタ秒時を固定したまま絞りを絞り込んで露出を合わせるようにしている。このあと、更に被写体輝度が低下して暗くなった場合には、まず絞りを開くことにより露出を制御していき、絞りが開放に達した時点で、今度はゲイン可変アンプ115aのアンプゲインを増加させることにより、撮影感度を増加させて露出を制御する。
このように、第1の実施形態では、輝度が低下して非加算読み出しモードから加算読み出しモードに切り換えた際又は読み出し時の加算数を変更した場合には、まずシャッタ秒時を固定した状態で絞りを絞り込んで露出を制御し、これよりも暗くなった場合には、絞り開放までは、撮影感度とシャッタ秒時とを固定した状態で絞りを開いていくことで露出を制御する。絞り開放となった状態で更に暗くなった場合には、今度は撮影感度を変化させて露出を制御する。
図12は、TYPE−Dの露出制御プログラムにおけるプログラム線図である。この図12においてもWideとTeleを代表として示しており、中間のズーム域はWideとTeleを示す2本のラインの間になる。このTYPE−Dのプログラムは、手ぶれや被写体ぶれを抑えるために、およそ手ぶれ秒時のシャッタ秒時が維持される輝度範囲をなるべく広くとるようにして、非加算読み出しモードで対応できない場合においては加算読み出しモードに切り換えることにより撮影感度を増加させて手ぶれを防止する。また非加算読み出しモードにおけるISO感度は最大ISO250に抑えることにより、鑑賞に堪えうるノイズレベルに抑えている。即ち、TYPE−Dは、手ぶれ及び被写体ぶれの低減と画質のノイズの抑制を重視した、非加算読み出しモードと加算読み出しモードの混成プログラムである。
高輝度側は、ベース感度のISO64に設定されていて、明るい屋外に対応するBV11(ISO100でEV16に対応)では絞りがF8、シャッタ秒時が1/1000秒に設定される。BV11よりも暗くなると、シャッタ秒時を維持したまま絞りを開いていく。そして、開放絞りまで達した時点で今度はシャッタ秒時を遅くしていく。
ここで、Teleの場合は、上記の手ぶれ秒時の半分のシャッタ秒時である、1/760秒付近で撮影感度を次第に増加させ、撮影感度がISO250に達した時点で、撮影感度を固定して今度はシャッタ秒時を遅くしていくことにより露出を合わせていく。そして手ぶれ秒時のシャッタ秒時である、1/380秒付近になったときに加算読み出しモードに切り換える。加算読み出しモードは、当初はベース感度の9倍に当たるISO576から開始する。この状態でシャッタ秒時が1/760秒よりも遅くならないように制御しつつ、最大でISO2400まで撮影感度を増加させる。撮影感度がISO2400に達した後は撮影感度を固定して、以後シャッタ秒時を遅くしながら露出を制御する。
一方、Wideの場合は、シャッタ秒時が1/1000秒以下になるとISO100までの間は撮影感度を増加させることにより露出を制御する。その後はISO100に撮影感度を固定しシャッタ秒時を遅くすることにより露出を制御する。そして手ぶれ秒時の1/38秒付近から再度、撮影感度を次第に増加させ、撮影感度がISO250に達したら撮影感度を固定してシャッタ秒時を遅くすることにより露出を合わせていく。更に手ぶれ秒時の2倍の1/19秒になった時点で、加算読み出しモードに切り換える。加算読み出しモードは、当初はベース感度の9倍に当たるISO576から開始する。この状態で、シャッタ速度が手ぶれ秒時のシャッタ速度1/38秒よりも遅くならないように制御しつつ、最大でISO2400まで撮影感度を増加させる。そしてISO2400に達した後は撮影感度を固定して、以後シャッタ秒時を遅くすることにより露出を制御する。
TYPE−Dのプログラムでは、TYPE−Cと同様に、非加算読み出しモードと加算読み出しモードとの切り換えのポイントにヒステリシスが設けられている。ただし、非加算読み出しモードから加算読み出しモードに切り換わる場合、TYPE−DではTYPE−Cとは異なり、撮影感度が上がってしまうところを絞りとシャッタ秒時の両方で対応するようにしている。これは、このTYPE−Dのプログラムでは撮影感度がISO250からISO576に変化するので、絞りとシャッタ秒時の一方のみで対応するとその変化量が大きくなり、手ぶれ及び被写体ぶれや被写界深度が不連続的に大きく変わることを防ぐためである。
図13は、TYPE−Eの露出制御プログラムにおけるプログラム線図である。この図13においてもWideとTeleを代表として示しており、中間のズーム域はWideとTeleを示す2本のラインの間になる。このTYPE−Eのプログラムは、撮影画像のノイズを極力抑えることにより、比較的低輝度の被写体であっても鑑賞時に画面全体がざらつきのない、滑らかな画像を得やすくなっている。TYPE−Eのプログラムでは、非加算通常読み出しモード時のISO感度は最大ISO200に、また加算読み出しモード時の撮影感度は最大ISO1440に抑えるようにして、良好なノイズレベルに抑えている。即ち、TYPE−Eは、画像のノイズの抑制を重視した非加算読み出しモードと加算読み出しモードの混成プログラムである。
高輝度側は、ベース感度のISO64に設定されていて、明るい屋外に対応するBV11(ISO100でEV16に対応)では絞りがF8、シャッタ秒時が1/1000秒に設定される。BV11よりも暗くなると、シャッタ秒時を維持したまま絞りを開いていき、開放絞りまで達した時点で今度シャッタ秒時を遅くしていく。
ここで、Teleの場合は、上記の手ぶれ秒時の半分のシャッタ秒時である、1/760秒付近で撮影感度を次第に増加させ、撮影感度がISO100に達した時点で、撮影感度を固定して今度はシャッタ秒時を遅くしていくことにより露出を合わせていく。そして手ぶれ秒時の2倍のシャッタ秒時である、1/190秒付近になったときに再び撮影感度を増加させながら露出を制御する。そして、撮影感度がISO200に達した時点で加算読み出しモードに切り換える。加算読み出しモードは、当初はベース感度の9倍に当たるISO576から開始する。この状態でシャッタ秒時が手ぶれ秒時の2倍の1/190秒よりも遅くならないように制御しつつ、最大でISO1440まで撮影感度を増加させる。撮影感度がISO1440に達した後は撮影感度を固定して、以後シャッタ秒時を遅くしながら露出を制御する。
一方、Wideの場合は、シャッタ秒時が手ぶれ秒時の1/38秒になるとISO100までの間は撮影感度を増加させることにより露出を制御する。その後はISO100に撮影感度を固定しシャッタ秒時を遅くすることにより露出を制御する。そして手ぶれ秒時の2倍のシャッタ秒時である、1/19秒付近から再度、撮影感度を次第に増加させ、撮影感度がISO200に達したら加算読み出しモードに切り換える。加算読み出しモードは、当初はベース感度の9倍に当たるISO576から開始する。この状態で、シャッタ速度が手ぶれ秒時のシャッタ速度1/38秒よりも遅くならないように制御しつつ、最大でISO1440まで撮影感度を増加させる。そしてISO1440に達した後は撮影感度を固定して、以後シャッタ秒時を遅くすることにより露出を制御する。
ここで、TYPE−EのプログラムにもTYPE−Cと同様に、読み出しモードの切り換えのポイントにおいてヒステリシスが設けられている。
図14は、TYPE−Fの露出制御プログラムにおけるプログラム線図である。この図14においてもWideとTeleを代表として示しており、中間のズーム域はWideとTeleを示す2本のラインの間になる。このTYPE−Fのプログラムは、シャッタスピードを高速で切ったり、読み出し時の画素数を少なく抑えて高速連写できるように、常時9画素加算して読み出す、加算読み出し固定のプログラムである。
高輝度側は、ベース感度のISO64の9倍のISO576に設定されていて、明るい屋外に対応するBV9(ISO100でEV17に対応)では絞りがF8、シャッタ秒時が1/2000秒に設定される。BV9よりも暗くなると、シャッタ秒時を維持したまま絞りを開いていき、開放絞りまで達した時点で今度シャッタ秒時を遅くしていく。
Teleの場合はおよそ手ぶれ秒時の1/380秒になると、シャッタ速度を固定した状態で撮影感度を次第に増加させて露出を合わせる。その後、撮影感度がISO2400に達すると今度は撮影感度を固定してシャッタ秒時を遅くしていくことにより露出を合わせる。一方、Wideの場合もほぼ同様である。つまり、最初に撮影感度を増加させるのはおよそ手ぶれ秒時の1/38秒である。
以上説明したTYPE−A〜TYPE−Fの6種類の露出制御プログラムの内容をまとめると、図15(a)に示すものとなる。第1の実施形態では、これら6種類の露出制御プログラムを撮影条件に応じて適宜選択して使用する。ここで、撮影モードとそれに対応して選択される露出制御プログラムとの組み合せを図15(b)に示す。ここで、最大記録画素は、各撮影モードにおける最大の記録画素数を示す。例えば最大記録画素が、5M(500万画素)の場合には、非加算読み出し読み出しモードの場合には取込画素数と同じ記録画素数で記録を行い、加算読み出しモードの場合は約67万画素で取り込んだ画像を補間演算によって500万画素相当にしてから記録を行う。また最大記録画素が3M(300万画素)の場合は、非加算読み出しモードの場合はリサイズで取込画素数よりも小さいサイズにして300万画素で記録する。一方、加算読み出しモードの場合は約67万画素で取り込んだ画像を補間演算によって300万画素相当にしてから記録を行う。
ここで、図15(b)の例では、EASYモードの場合に最大記録画素数を300万画素に抑えるようにしている。EASYモードのように加算読み出しモードと非加算読み出しモードが混在する場合(図15(b)においてTYPE−C〜TYPE−Eのプログラムが選択される撮影モード)には、非加算読み出しモードの画素数と加算読み出しモードの画素数との間の画素数に記録画素数を固定することにより、読み出しモードが切り換わった場合の画像特性の急激な変化を緩和することができる。具体的には、精細度の落差が小さくなり、また非加算読み出しモードの画像に見られるノイズもリサイズによって緩和される。このため、非加算読み出しモードの画像と加算読み出しモードの画像とにおけるノイズの格差が小さくなる。このため、自動で読み出しモードが切り換わってもユーザに与える違和感は少ない。更に、EASYモードにおいては、いたずらに記録データの容量が大きくなって、画像記録媒体に記録できる画像の数が減る心配も少ない。
一方、その他の撮影モードでは加算読み出しモードと非加算読み出しモードが混在する場合であっても最大記録画素数を最大の500万画素にしている。初心者以外の使用者であれば、記録画素数が多いほうがより撮影者の意思を反映できるためである。更に、記録画素数を十字キー9などの操作によって変更できるようにしても良い。
また、EASY、スポーツ、風景、ポートレート、夜景などのモードは一般使用者がよく使用するので、甚だしい手ぶれを防止するために暗い場合には、自動的に加算読み出しモードに切り換わるプログラムとしている。これらの撮影モードでは、読み出しモード選択ボタン5による読み出しモードの選択が禁止される。
一方、プログラムモードや、絞り優先(A)/シャッタ優先(S)/マニュアル(M)モードのような、絞りとシャッタ秒時を意識して写真を撮る撮影モードの場合は、画素出力の加算読み出しの自動切り換えを行わず、使用者が画素出力の加算読み出しを行うか否か(即ち、TYPE−Aを選択するかTYPE−Fを選択するか)を選択できるようにしている。この選択は、読み出しモード選択ボタン5によって行うことができる。
つまり、本カメラは、撮影モードによって、加画素出力の加算読み出しを行うか否かを自動的に判別して作動する方式(AUTO)と、画素出力の加算読み出しを行うか否かを使用者が選択しないと切り換わらない方式(加算固定又は非加算固定)とを備えている。このため、使用者の好みに応じて、1台のカメラで最適な画素の読み出しの制御を容易に行うことができる。
次に、撮影モードに応じたLCD表示器5a上の読み出し方式の表示について説明する。カメラの側面に設けられたLCD表示器5aには、現在設定されている撮影モードに応じた画素の読み出し方式が表示される。例えば、撮影モードダイヤル7がEASYやスポーツに設定された場合には、図15(b)に示すように露出制御プログラムとしてTYPE−Dが選択される。このTYPE−Dは、被写体の明るさとズームの状態(焦点距離)に応じて画素出力の加算読み出しを行うか否かを自動的に切り換える方式である。このため、LCD表示器5aの「AUTO」の部分における指標5bが点灯する。
また、撮影モードダイヤル7がAUTOに設定された場合には露出制御プログラムとしてTYPE−Aが選択され、PH1に設定された場合には露出制御プログラムとしてTYPE−Bが選択される。これらの場合には、常時、非加算読み出しモードである。したがって、LCD表示器5aの「非加算」の部分における指標5bが点灯する。また、撮影モードダイヤル7がPや、A/S/Mに設定されている場合は、読み出しモード選択ボタン5を介して使用者によって選択された方式に従って、非加算又は加算の何れかの部分の指標5bが点灯する。また、PH2のような、加算読み出しモードで固定される場合には、LCD表示器5aの「加算」の部分における指標5bが点灯する。
このように、第1の実施形態におけるカメラは、現在の撮影モードにおいて画素出力の加算読み出しを行うか否かを決定する方式が固定なのか自動なのかをLCD表示器5aに表示することができる。このため、説明書等を参照しなくても、選択された撮影モード毎に画素出力の加算読み出しが自動であるか固定であるかを容易に判別することができる。また、画素出力の加算読み出しを行うか否かの選択結果を表示するLCD表示器5aを、読み出しモード選択ボタン5の近傍に配置しているので、手動設定により選択した画素の読み出し方式を容易に確認することができる。
また、本カメラにおいては、手動で画素出力の読み出し方式が選択された場合には、その情報がカメラ内部に記憶される。このため、画素出力の加算読み出し・非加算読み出しの選択結果の情報は、他の撮影モードに切り換わった場合にも保持される。具体的には、撮影モードダイヤル7がPに設定された状態で非加算が選択されている場合、この状態から撮影モードダイヤル7がA/S/Mに設定されても画素出力の読み出し方式は非加算となる。このため、意図しない設定のまま撮影してしまうリスクを回避することができる。
次に、撮像素子114の画素出力の読み出し方式で、画素出力の加算・非加算について現時点でそうなっているのかを実際に確認するための表示について説明する。先に述べたように、撮影モードにおいて加算読み出しモードと非加算読み出しモードの切り換えが自動の場合には、LCD表示器5aの指標5bはAUTOの部分が点灯している。このとき、背面LCDパネル10又はファインダ6にも画素出力の加算又は非加算が判別できるような表示を行うようにしている。
例えば、EASYモードにおいて、Tele状態で撮影する場合を考える。BV11(ISO100でEV16相当)の明るさの場合、絞りはF8、シャッタ秒時は1/1000秒になる。この場合は、上述したように読み出しモードは非加算読み出しモードになる。ここで、レリーズボタン3が押下されていない状態では、背面LCDパネル10に、図16(a)のように、絞りとシャッタ秒時が参照符号10aで示すようにして表示される。この状態で使用者によってレリーズボタン3が半押しされると撮影準備動作が開始され、カメラは測光処理及びAF処理を行う。これによりピントは固定され、また露出も固定される。これと同時に、図16(b)に示すように、撮像素子114の画素を非加算読み出しモードで読み出す旨を表す「非加算」の文字10bが表示される。
一方、BV1.5の、薄暗い状況における画素の読み出しモードは加算読み出しモードである。例えば、ISO2400相当の撮影感度では絞りがF3.7、シャッタ秒時は1/125秒になる。この場合は図16(c)に示すように、絞り値F3.7とシャッタ秒時の1/125の表示10aとともに、画素を加算読み出しモードで読み出す旨を表す「加算」の文字10cが表示される。
このように、第1の実施形態では、レリーズボタン3の半押しなどの撮影準備操作を行って測光が確定した時点で、画素の読み出しモードを示す表示がなされるため、使用者は、加算読み出しモードと非加算読み出しモードのどちらで撮影が行われたかを容易に判別できる。
ここで、図16の例では、加算、非加算といった文字を表示させているが、これらに対応する記号で表示したり、ISO感度がラップしていない場合にはISO値を表示したりしても良い。また、絞りやシャッタ速度の表示の色を変えたりしても良い。
次に、オート・アンチバイブレーションモード(図15(b)のAUTO−UVモード)について説明する。このAUTO−UVモードは、カメラが手ぶれの大きさを検知して、その手ぶれによる劣化の度合いが加算読み出しモードによる画像の精細度の劣化よりも大きい場合に、自動的に画素出力の読み出しモードを加算読み出しモードに切り換えて、シャッタスピードを速くして、手ぶれの影響を抑えるモードである。なお、AUTO−UVモードは、撮影モードダイヤル7をSCENEに合わせ、かつ十字キー9でシーンモードの中で選択可能ないくつかのモードの中から、AUTO−UVモードを設定することにより選択される。
図17は、第1の実施形態におけるAUTO−UVモードにおける処理の流れについて示すフローチャートである。図17において、上記AUTO−UVモードが設定されており、使用者によって1stレリーズ操作がなされるまでは、撮影待機状態になっている(ステップS101)。この撮影待機状態において、シーケンスコントローラ113は、使用者によって1stレリーズ操作がなされたか否かを判定する(ステップS102)。この判定は、使用者によって1stレリーズ操作がなされるまで行う。ステップS102において、使用者によって1stレリーズ操作がなされた場合には、ステップS102をステップS103に分岐して、シーケンスコントローラ113は、測光処理(ステップS103)及びAF処理(ステップS104)を行う。同時に、シーケンスコントローラ113は、基本軌跡演算回路112からの出力を繰り返しモニタして、リアルタイムで手ぶれ量の読み込みを行う(ステップS105)。
次に、シーケンスコントローラ113は、使用者によって2ndレリーズ操作がONされたか否かを見る(ステップS106)。ステップS106の判定において、2ndレリーズ操作がなされていなければステップS103に戻る。そして、2ndレリーズ操作がなされるまで、ステップS104からステップS106の操作を繰り返す。一方、ステップS106の判定において、2ndレリーズ操作がなされている場合には、ステップS106をステップS107に分岐して、シーケンスコントローラ113は、ステップS103の測光結果に基づいて露出時のシャッタ秒時や絞り値を演算する露出演算を行う。なお、ここでの露出制御プログラムはTYPE−Aとする。
その後、シーケンスコントローラ113は、2ndレリーズ操作がなされる直前の基本軌跡演算回路112の出力から得られた2ndレリーズ操作がなされる直前の手ぶれの状況と、ステップS107で得られたシャッタ秒時とから、撮影時に予測される撮像素子114上の画像の移動量を推定する。
例えば、2ndレリーズ操作直前の1/30秒の期間の撮像素子114上での画像の移動量が12画素程度の場合には、実際の露光時における画像の移動量は、露光時のシャッタ秒時を1/125秒とすると、3画素程度であろうと予測できる。この画像の移動のイメージを図18(a)に示す。ここで、3画素程度の画像ぶれは、9画素加算読み出しの範囲(図5に示す領域200内)よりも小さいので、加算読み出しを行うと、加算読み出しによる精細度の劣化のほうが手ぶれによる画像の劣化よりも影響が大きいので、加算読み出しを行わないほうが良好な写真となる。したがって、このような場合には非加算読み出しモードで露光を行うようにする。即ち、露出制御プログラムとしてTYPE−Aを選択する。
これに対し、例えば、2ndレリーズ操作直前の1/30秒の期間の撮像素子114上の画像の移動量が40画素程度の場合には、実際の露光時における画像の移動量は、露光時のシャッタ秒時を1/125秒とすると、10画素程度であろうと予測できる。この画像の移動のイメージを図18(b)に示す。10画素程度になると、画素出力の加算読み出しを行って撮影感度を向上させることにより、画像のぶれを小さくしたほうが結果として良好な写真が得られる。したがって、このような場合には露光前に加算読み出しモードに切り換えるようにする。即ち、露出制御プログラムとしてTYPE−Fを選択する。これにより、1/500秒程度でシャッタを切ることができ、また露光期間中の画像のぶれ量は2.5画素程度になる。ここで、加算読み出しによって加算される画素は5×5程度(9画素分の同色画素が存在する範囲)になるが、加算読み出しした方が画像の乱れは少なくなる。
このような判定を行うために、シーケンスコントローラ113は、TYPE−Aの露出制御プログラムで撮影を行う場合のシャッタ秒時において、2ndレリーズ操作直前の手ぶれより予測される画像の移動量が、所定量、例えば7画素以上であるか否かを判定する(ステップS108)。なお、この7画素という値は適宜変更可能な値である。ステップS108の判定において、画像の移動量が7画素未満である場合には、ステップS108をステップS109に分岐して、シーケンスコントローラ113は、露出制御プログラムとしてTYPE−Aを選択する(ステップS109)。一方、ステップS108の判定において、画像の移動量が7画素以上である場合には、ステップS108をステップS110に分岐して、シーケンスコントローラ113は、露出制御プログラムとしてTYPE−Fを選択する(ステップS110)。この場合、シーケンスコントローラ113は、TYPE−Fの露出制御プログラムにおける最適な露出条件を求めるために再露出演算を行う(ステップS111)。
TYPE−A若しくはTYPE−Fの何れかで露出条件が決定された後、シーケンスコントローラ113は、この決定された露出条件で露光を行う(ステップS112)。即ち、ステップS107で決定された露出条件若しくはステップS111で決定された露出条件に基づいて絞りの制御やシャッタの制御等を実行する。その後、シーケンスコントローラ113は、撮像素子114に蓄積されている電荷を、ステップS109でTYPE−Aの露出制御プログラムが選択されている場合には非加算読み出しモードで読み出し、ステップS110でTYPE−Fの露出制御プログラムが選択されている場合には加算読み出しモードで読み出すように、撮像素子読み出しドライバ116に指示を行う(ステップS113)。そして、画像処理回路118a及び画像処理回路118bで画像処理を行い(ステップS114)、この処理画像を背面LCDパネル10等に表示させるとともに(ステップS115)、処理画像を圧縮して画像記録媒体121に記録させる(ステップS116)。その後、ステップS102に戻る。
ここで、ステップS115における画像の記録について説明する。第1の実施形態のカメラでは、画像を記録させる場合に、撮像素子114において加算読み出しを行った画像であるのか否か、また加算読み出しを行った場合にはそのときの加算画素数は幾らであるかといった加算読み出しに係る情報も画像とともに画像記録媒体121に書き込む。この情報は、例えば図19(a)に示すように、画像データに付加されるヘッダ部に記録させる。そしてこの情報をもとに、再生時に加算読み出しに係る情報を表示させる。例えば、上記した例のように、9画素の加算読み出しで露光が行われた場合には、画像の再生時に図19(b)に示すような「加算9」の表示10dを行う。一方、加算読み出しで露光が行われていない場合には、図19(c)に示すようにして表示を行わない。このような表示を行うことにより、使用者が画像を確認する際に、撮像素子114の画素出力の読み出しがどのような読み出しモードで行われたかも確認することができる。
以上説明したように、第1の実施形態のオート・アンチバイぶれションモード(AUTO−UVモード)は、手ぶれが少なく画素出力の加算読み出しを行わなくとも露光中の手ぶれの影響が所定のレベル以下であると推定される場合には非加算読み出しモードに対応した露光を行い、また加算読み出しを行わないと露光中の手ぶれの影響が所定レベル以上になると推定される場合は加算読み出しモードに対応した露光を行うようにしている。これにより、手ぶれで画質が著しく劣化する場合にのみ、自動的に加算読み出しモードに切り換わり、最大限の精細度を保ちつつ、また極端に手ぶれで劣化した写真が撮影されるのを防止することができる。
また、2ndレリーズ操作直前の手ぶれの状況によって加算読み出しモードに切り換えるか否かを判定しているので、実際の露光時の手ぶれの状況に近い情報で読み出しモードの切り換えを行うことができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図20は、第2の実施形態におけるカメラの内部の詳細な構成について示すブロック図である。図20に示す第2の実施形態のカメラは、その構成は第1の実施形態例と類似であるがAUTO−UVモードにおける手ぶれの量の検出を角速度センサX108及び角速度センサY109に基づいた基本軌跡演算回路112の出力に基づいて行うのではなく、画像ぶれ検出回路としての画像移動ベクトル演算回路123の出力に基づいて行う点が異なっている。したがって、図20では、角速度センサX108、角速度センサY109、アナログ処理回路110、A/D変換回路111、及び基本軌跡演算回路112が省略されている。
図21は、画像移動ベクトル演算回路123の動作について説明するための概念図である。例えば、2ndレリーズ操作前においては、撮像素子114の出力を1/30秒の周期で繰り返し読み出し、この読み出した出力に基づく画像をファインダ6や背面LCDパネル10に表示している。これは、スルー画表示やライブビュー表示などと呼ばれ、撮影時における構図を決める上で必要なものである。
ここで、例えば時刻Tにおいて図21(a)の参照符号301の位置に存在していた被写体の画像が、次の読み出しの時点(T+1/30秒経過後)に手ぶれによって参照符号302で示す位置に移動したとする。画像移動ベクトル演算回路123は、この1/30秒の間に取得された2フレーム分の画像における類似パターン(ここでは被写体の画像)の移動を演算することにより、図21(b)に示すようなフレーム間の移動ベクトルを算出する。第2の実施形態では、画像移動ベクトル演算回路123において演算された移動ベクトルを第1の実施形態で説明した基本軌跡演算回路112の出力に基づいて検出された手ぶれと同様と見なす。そして、図17で説明したAUTO−UVモードの処理を行う。つまり、第2の実施形態では、ステップS105における手ぶれ量検出の処理を画像移動ベクトル演算回路123で行う点だけが第1の実施形態と異なっている。
以上説明したように、第2の実施形態においては、画像移動ベクトル演算回路において画像のぶれ量を検出しているので、角速度センサや、角速度センサの出力処理回路が不要であり、小型化やコスト低減に有効である。
[第3の実施形態]
次に本発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態は、第1の実施形態と第2の実施形態とを組み合わせたものであり、AUTO−UVモードにおいて、手ぶれによる画像のぶれだけでなく、被写体の動きによる画像のぶれ(被写体ぶれ)も検知して、画像のぶれを低減させるようにしている。より具体的には、第3の実施形態は、手ぶれを検出するための力学的なぶれの検知と、画像ぶれを検知するための移動ベクトル算出の演算によるぶれ検知とを組み合わせて使用することによって画像劣化を検知して、これを低減できるように画素出力の加算読み出しを行うか否かを切り換えるものである。
図22は、第3の実施形態におけるAUTO−UVモードの処理の流れについて示すフローチャートである。なお、図17と同様の処理については説明を省略する。図22において、ステップS101〜ステップS107までの処理は図17と同様である。ただし、ステップS105の手ぶれ量検出は、基本軌跡演算回路112の出力に基づいて行う。
露出演算の終了後、シーケンスコントローラ113は、角速度センサX108及び角速度センサY109の出力に基づく基本軌跡演算回路112の出力に基づいて、TYPE−Aの露出制御プログラムで撮影を行う場合のシャッタ秒時において、2ndレリーズ操作直前の手ぶれより予測される画像の移動量が7画素以上であるか否かを判定する(ステップS117)。ステップS117の判定において、手ぶれによる画像の移動量が7画素未満である場合に、シーケンスコントローラ113は、画像移動ベクトル演算回路123において演算された画像のぶれ量が7画素以上であるか否かを判定する(ステップS118)。ここで、ステップS118は、画像のぶれ量を判定しているが、実際にはステップS117において手ぶれが少ないと判定されているため、ステップS118の画像のぶれ量は被写体ぶれに依存するものとなる。
ステップS118において、画像の移動量が7画素未満である場合には、ステップS118をステップS119に分岐して、シーケンスコントローラ113は、露出制御プログラムとしてTYPE−Aを選択する(ステップS119)。一方、ステップS117とステップS118の何れか一方において、画像の移動量が7画素以上である場合には、ステップS120に分岐して、シーケンスコントローラ113は、露出制御プログラムとしてTYPE−Fを選択する(ステップS120)。この場合、シーケンスコントローラ113は、TYPE−Fの露出制御プログラムにおける最適な露出条件を求めるために再露出演算を行う(ステップS121)。
以後のステップS122〜ステップS126の処理は図17のステップS112〜ステップS116と同様であるので説明を省略する。
以上説明したように、第3の実施形態によれば、手ぶれ及び被写体ぶれの何れにも対応でき、より失敗写真の確率を低減することができる。また、通常の手ぶれについては角速度センサで行っているので、低コントラストの被写体や、規則的なパターンの被写体、暗い場合などの、画像ぶれの検知による手ぶれの検出が難しい場合や誤差が出やすい場合でも、正しく手ぶれを検出できる。
また、第3の実施形態の手法であれば、仮に手ぶれを光学式又は機械式で補正するカメラであっても、防ぎきれない被写体ぶれを検知して、画素出力の加算読み出しによってシャッタ秒時を高速化することで、失敗写真を防止することができる。つまり、手ぶれ補正機構を備えたカメラにおいても有用である。
[第4の実施形態]
次に第4の実施形態について説明する。この第4の実施形態は、第3の実施形態の変形例であり、手ぶれも被写体ぶれも含めた画面内の画像のぶれ量を画像移動ベクトル演算回路123で算出し、その最大値に基づいて露出制御プログラムを選択する点が第3の実施形態と異なっている。なお、第4の実施形態のカメラの構成は、第2の実施形態で示した図20と同様である。
図23は、第4の実施形態のカメラにおける画像移動ベクトル演算回路123の動作について説明するための概念図である。第4の実施形態における画像移動ベクトル演算回路123は、画面内をAからIまでの9エリアに分割して、各エリアの画像の移動を、スルー画を取り込む毎に、前フレームと比較することにより算出する。
ここで、図23に示す例は、手ぶれにより画面全体が右方向に移動しており、また、画面内のエリアF内には左方向に移動している自動車が存在している例である。このとき、手ぶれによる画面全体の移動量はTYPE−Aのプログラムによる露光中に3画素分移動する量であるとし、また自動車の移動量はTYPE−Aのプログラムによる露光中に10画素分する量であるとする。なお、自動車の移動量は、1つ前のスルー画と新たに取り込んだスルー画との間のパターンずれ演算によって算出する。
第4の実施形態では、エリア毎に求めた移動量の最大値に基づいて、画素出力の読み出しモードを切り換える。例えば、図23の例では、画像全体としてのぶれは少なくとも被写体のぶれが大きいとして、画素出力の加算読み出しを行うようにする。
図24は、第4の実施形態におけるAUTO−UVモードの処理の流れについて示すフローチャートである。なお、図17と同様の処理については説明を省略する。図24において、ステップS101〜ステップS107までの処理は図17と同様である。ただし、ステップS105の手ぶれ量検出は、画像移動ベクトル演算回路123において画面内のエリア毎に行う。
露出演算の終了後、シーケンスコントローラ113は、エリア毎に検出された画像の移動量の何れかが7画素以上であるか否かを判定する(ステップS127)。ステップS127の判定において、全てのエリアの画像の移動量が7画素未満である場合には、ステップS127をステップS128に分岐して、シーケンスコントローラ113は、露出制御プログラムとしてTYPE−Aを選択する(ステップS128)。一方、ステップS127の判定において、何れか1つのエリアでも画像の移動量が7画素以上である場合には、ステップS127をステップS129に分岐して、シーケンスコントローラ113は、露出制御プログラムとしてTYPE−Fを選択する(ステップS129)。この場合、シーケンスコントローラ113は、TYPE−Fの露出制御プログラムにおける最適な露出条件を求めるために再露出演算を行う(ステップS130)。
以後のステップS131〜ステップS135の処理は図17のステップS112〜ステップS116と同様であるので説明を省略する。
以上説明したように、第4の実施形態は、画面内を複数のエリアに分割して画像のエリア毎に画像の移動量を検出するので、全体的に画像が移動する手ぶれが検出できる上に、画面内に部分的に発生する可能性が高い被写体ぶれも検出できる。これにより、露光中の画像の移動によって発生する画像の劣化を確実に防止できる。
以上実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。例えば、上記した各実施形態において、撮像素子内での画素出力の加算読み出しを行う場合の加算画素数は9画素でなくても良く、4画素や16画素など他の画素数でもよい。ただし、この場合は、縦・横で均一の解像感を得るために、整数の2乗の画素数とすることが好適である。また、撮像素子は、CCD方式以外の、CMOSセンサや、その他のものであってもよい。更に、上記したTYPE−A〜TYPE−Fの設定プログラムラインは、図9〜図14で説明したラインと多少異なっていても良い。
更に、上記した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
本発明の第1の実施形態に係る撮像装置の一例としてのデジタルカメラの外観斜視図である。 撮影モードダイヤルを示す図である。 レンズユニットの概略構成図である。 第1の実施形態におけるカメラの内部の詳細な構成について示すブロック図である。 加算読み出しの概念図である。 加算読み出しを行うための撮像素子の構成について示した図である。 撮像素子出力処理回路の内部の構成について示す図である。 図8(a)はISO感度とアンプゲインとの関係を示す図であり、図8(b)は撮像素子の積分時間とA/D変換器におけるA/D変換レンジとの関係を示す図である。 TYPE−Aの露出制御プログラムにおけるプログラム線図である。 TYPE−Bの露出制御プログラムにおけるプログラム線図である。 TYPE−Cの露出制御プログラムにおけるプログラム線図である。 TYPE−Dの露出制御プログラムにおけるプログラム線図である。 TYPE−Eの露出制御プログラムにおけるプログラム線図である。 TYPE−Fの露出制御プログラムにおけるプログラム線図である。 図15(a)は6種類の露出制御プログラムの内容をまとめた図であり、図15(b)は撮影モードとそれに対応して選択される露出制御プログラムとの組み合せを示した図である。 画素出力の加算・非加算について現時点でそうなっているのかを実際に確認するための表示について説明するための図である。 第1の実施形態におけるAUTO−UVモードにおける処理の流れについて示すフローチャートである。 画像の移動のイメージを示した図である。 図19(a)は加算読み出しの情報を記録するためのヘッダ部について示した図であり、図19(b)は加算読み出しが行われた画像の再生時の様子を示す図であり、図19(c)は加算読み出しが行われていない画像の再生時の様子を示す図である。 第2の実施形態におけるカメラの内部の詳細な構成について示すブロック図である。 画像移動ベクトル演算回路の動作について説明するための概念図である。 第3の実施形態におけるAUTO−UVモードの処理の流れについて示すフローチャートである。 第4の実施形態のカメラにおける画像移動ベクトル演算回路の動作について説明するための概念図である。 第4の実施形態におけるAUTO−UVモードの処理の流れについて示すフローチャートである。
符号の説明
5…読み出しモード選択ボタン、5a…LCD表示器、6…ファインダ、7…撮影モードダイヤル、10…背面LCDパネル、108…角速度センサX、109…角速度センサY、112…基本軌跡演算回路、113…シーケンスコントローラ、114…撮像素子、115…撮像素子出力処理回路、116…撮像素子読み出しドライバ、117…画像メモリ、118a…画像処理回路、118b…画像処理回路、120…画像圧縮伸長回路、121…画像記録媒体、122…LCDドライバ、123…画像移動ベクトル演算回路

Claims (20)

  1. 被写体像を形成する光学系と、
    上記光学系により形成された被写体像を電荷に変換するための複数の画素を有する撮像素子と、
    上記撮像素子のそれぞれの画素から得られた電荷を画素毎に読み出す第1の読み出しモードと上記撮像素子のそれぞれの画素から得られた電荷を所定画素数毎に加算してから読み出す第2の読み出しモードとの何れかの読み出しモードで動作する画素読み出し回路と、
    当該撮像装置の手ぶれ量を検出する手ぶれ検出センサと、
    上記撮像素子の露光時間を設定する露光時間設定部と、
    上記露光時間設定部で設定された露光時間に基づいて上記撮像素子の露光制御を行うとともに、上記露光時間設定部で設定された露光時間と、上記手ぶれ検出センサで検出された手ぶれ量と、上記光学系の焦点距離とに基づいて上記撮像素子の露光中の手ぶれ量が所定量よりも大きいか否かを判定し、この判定の結果、上記撮像素子の露光中の手ぶれ量が所定量よりも大きい場合には上記画素読み出し回路を上記第2の読み出しモードで動作させ、上記判定の結果、上記撮像素子の露光中の手ぶれ量が所定量よりも大きくない場合には上記画素読み出し回路を上記第1の読み出しモードで動作させるように制御するコントローラと、
    を具備することを特徴とする撮像装置。
  2. 上記コントローラは、上記撮像素子の露光に先立って、上記露光時間設定部で設定された露光時間と、上記手ぶれ検出センサで検出された手ぶれ量と、上記光学系の焦点距離とに基づいて上記撮像素子の露光時の手ぶれ量を予測し、この予測した手ぶれ量が所定量よりも大きいか否かを判定し、この判定の結果、予測した露光時の手ぶれ量が所定量よりも大きい場合には上記画素読み出し回路を上記第2の読み出しモードで動作させ、上記判定の結果、上記予測した露光時の手ぶれ量が所定量よりも大きくない場合には上記画素読み出し回路を上記第1の読み出しモードで動作させるように制御することを更に行うことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 上記画素読み出し回路は、上記第1の読み出しモードで動作する際には第1の撮影感度設定で電荷を読み出し、上記第2の読み出しモードで動作する際には上記第1の撮影感度設定よりも高感度の設定である第2の撮影感度設定で電荷を読み出すことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 被写体像を形成する光学系と、
    上記光学系により形成された被写体像を電荷に変換するための複数の画素を有する撮像素子と、
    上記撮像素子のそれぞれの画素から得られた電荷を画素毎に読み出す第1の読み出しモードと上記撮像素子のそれぞれの画素から得られた電荷を所定画素数毎に加算してから読み出す第2の読み出しモードとの何れかの読み出しモードで動作する画素読み出し回路と、
    上記画素読み出し回路で読み出された電荷から画像データを得るための画像処理回路と、
    上記画像処理回路で得られた画像データより画像のぶれ量を検出する画像ぶれ検出回路と、
    上記撮像素子の露光時間を設定する露光時間設定部と、
    上記露光時間設定部で設定された露光時間に基づいて上記撮像素子の露光制御を行うとともに、上記露光時間設定部で設定された露光時間と、上記画像ぶれ検出回路で検出された画像のぶれ量と、上記光学系の焦点距離とに基づいて上記撮像素子の露光中の画像のぶれ量が所定量よりも大きいか否かを判定し、この判定の結果、上記撮像素子の露光中における画像のぶれ量が所定量よりも大きい場合には上記画素読み出し回路を上記第2の読み出しモードで動作させ、上記判定の結果、上記撮像素子の露光中における画像のぶれ量が所定量よりも大きくない場合には上記画素読み出し回路を上記第1の読み出しモードで動作させるように制御するコントローラと、
    を具備することを特徴とする撮像装置。
  5. 上記画像ぶれ検出回路は、画面内を複数のエリアに分割して、それぞれのエリア内での画像のぶれ量を検出し、各エリア内で検出した画像のぶれ量の中の最大値を出力することにより、上記画像のぶれ量を検出することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 上記画像ぶれ検出回路は、異なる時点において、上記画像処理回路から得られた複数の画像データを比較することにより、上記画像のぶれ量を検出することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  7. 被写体像を形成する光学系と、
    上記光学系により形成された被写体像を電荷に変換するための複数の画素を有する撮像素子と、
    上記撮像素子のそれぞれの画素から得られた電荷を画素毎に読み出す第1の読み出しモードと上記撮像素子のそれぞれの画素から得られた電荷を所定画素数毎に加算してから読み出す第2の読み出しモードとの何れかの読み出しモードで動作する画素読み出し回路と、
    被写体の動きにより生じる被写体ぶれ量を検出する被写体ぶれ検出部と、
    上記撮像素子の露光時間を設定する露光時間設定部と、
    上記露光時間設定部で設定された露光時間に基づいて上記撮像素子の露光制御を行うとともに、上記露光時間設定部で設定された露光時間と、上記被写体ぶれ検出部で検出された被写体ぶれ量と、上記光学系の焦点距離とに基づいて上記撮像素子の露光中における被写体ぶれ量が所定量よりも大きいか否かを判定し、この判定の結果、上記撮像素子の露光中における被写体ぶれ量が所定量よりも大きい場合には上記画素読み出し回路を上記第2の読み出しモードで動作させ、上記判定の結果、上記撮像素子の露光中における被写体ぶれ量が所定量よりも大きくない場合には上記画素読み出し回路を上記第1の読み出しモードで動作させるように制御するコントローラと、
    を具備することを特徴とする撮像装置。
  8. 上記画素読み出し回路で読み出された電荷から画像データを得るための画像処理回路を更に具備し、
    上記被写体ぶれ検出部は、
    当該撮像装置の手ぶれ量を検出する手ぶれ検出センサと、
    上記画像処理回路で得られた画像データより画像のぶれ量を検出する画像ぶれ検出回路と、
    を含み、
    上記手ぶれ検出センサで検出された手ぶれ量と上記画像ぶれ検出回路で検出された画像のぶれ量とを比較することにより、上記被写体ぶれを検出することを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  9. 被写体像を形成する光学系と、
    上記光学系により形成された被写体像を電荷に変換するための複数の画素を有する撮像素子と、
    上記撮像素子のそれぞれの画素から得られた電荷を画素毎に読み出す第1の読み出しモードと上記撮像素子のそれぞれの画素から得られた電荷を所定画素数毎に加算してから読み出す第2の読み出しモードとの何れかの読み出しモードで動作する画素読み出し回路と、
    撮影条件に応じて、上記画素読み出し回路を上記第1の読み出しモードで動作させるか上記第2の読み出しモードで動作させるかを切り換える自動切り換え方式の制御を行うコントローラと、
    を具備することを特徴とする撮像装置。
  10. 上記撮影条件としての複数の撮影モードの中から1つの撮影モードを選択するための撮影モード選択部を更に具備し、
    上記コントローラは、上記自動切り換え方式の他に、上記画素読み出し回路を上記第1の読み出しモードに固定して動作させる非加算読み出し固定方式の制御と、上記画素読み出し回路を上記第2の読み出しモードに固定して動作させる加算読み出し固定方式の制御とを実行可能であり、上記撮影モード選択部で選択された撮影モードに応じて上記自動切り換え方式、上記非加算読み出し固定方式、上記加算読み出し固定方式の何れかの制御を実行することを特徴とする請求項9に記載の撮像装置。
  11. 上記撮影条件は、被写体の輝度と上記光学系の焦点距離とを含むことを特徴とする請求項9に記載の撮像装置。
  12. 上記撮影条件は、露光時間と上記光学系の焦点距離とを含むことを特徴とする請求項9に記載の撮像装置。
  13. 上記画素読み出し回路が上記第1の読み出しモードと上記第2の読み出しモードの何れで動作しているのかを示す表示を行う表示部を更に具備することを特徴とする請求項9に記載の撮像装置。
  14. 被写体像を形成する光学系と、
    上記光学系により形成された被写体像を電荷に変換するための複数の画素を有する撮像素子と、
    上記撮像素子のそれぞれの画素から得られた電荷を画素毎に読み出す第1の読み出しモードと上記撮像素子のそれぞれの画素から得られた電荷を所定画素数毎に加算してから読み出す第2の読み出しモードとの何れかの読み出しモードで動作する画素読み出し回路と、
    上記画素読み出し回路で読み出された電荷から画像データを得るための画像処理回路と、
    上記画素読み出し回路の上記第1の読み出しモードと上記第2の読み出しモードの何れか一方を、撮影条件による自動設定又は手動選択部材による手動設定により選択する選択部と、
    上記選択部により選択された読み出しモードの情報を上記画像処理回路によって得られた画像データとともに記録媒体に記録する記録回路と、
    を具備することを特徴とする撮像装置。
  15. 変倍可能に構成され、被写体像を形成する光学系と、
    上記光学系により形成された被写体像を電荷に変換するための複数の画素を有する撮像素子と、
    上記撮像素子のそれぞれの画素から得られた電荷を画素毎に読み出す第1の読み出しモードと上記撮像素子のそれぞれの画素から得られた電荷を所定画素数毎に加算してから読み出す第2の読み出しモードとの何れかの読み出しモードで動作する画素読み出し回路と、
    被写体輝度を検出するための被写体輝度検出部と、
    上記被写体輝度検出部で検出された被写体輝度と上記光学系の焦点距離とに基づいて上記撮像素子の露光時間を決定して上記撮像素子の露光制御を行うとともに、上記露光時間と上記光学系の焦点距離とに基づいて上記撮像素子の露光中の手ぶれ量が所定量よりも大きいか否かを判定し、この判定の結果、上記撮像素子の露光中における手ぶれ量が所定量よりも大きい場合には上記画素読み出し回路を上記第2の読み出しモードで動作させ、上記判定の結果、上記撮像素子の露光中における手ぶれ量が所定量よりも大きくない場合には上記画素読み出し回路を上記第1の読み出しモードで動作させるように制御するコントローラと、
    を具備することを特徴とする撮像装置。
  16. 上記所定量は、上記光学系の焦点距離に応じて設定されることを特徴とする請求項15に記載の撮像装置。
  17. 複数の撮影モードの中から1つの撮影モードを選択するための撮影モード選択部を更に具備し、
    上記所定量は、上記撮影モード選択部によって選択される撮影モードに応じて設定されることを特徴とする請求項15に記載の撮像装置。
  18. 被写体像を形成する光学系と、
    上記光学系により形成された被写体像を電荷に変換するための複数の画素を有する撮像素子と、
    上記撮像素子のそれぞれの画素から得られた電荷を画素毎に読み出す第1の読み出しモードと上記撮像素子のそれぞれの画素から得られた電荷を所定画素数毎に加算してから読み出す第2の読み出しモードとの何れかの読み出しモードで動作する画素読み出し回路と、
    複数の撮影モードの中から1つの撮影モードを選択するための撮影モード選択部と、
    被写体輝度を検出するための被写体輝度検出部と、
    上記被写体輝度検出部で検出された被写体輝度と上記光学系の焦点距離とに基づいて上記撮像素子の露光時間を決定して上記撮像素子の露光制御を行うとともに、上記撮影モード選択部で選択された撮影モードに応じて、上記第1の読み出しモードと上記第2の読み出しモードの自動切り換えを行う自動切り換え方式の制御と、上記画素読み出し回路を上記第1の読み出しモードに固定して動作させる非加算読み出し固定方式の制御と、上記画素読み出し回路を上記第2の読み出しモードに固定して動作させる加算読み出し固定方式の制御の何れかの制御を実行するコントローラと、
    を具備することを特徴とする撮像装置。
  19. 被写体像を形成する光学系と、
    上記光学系により形成された被写体像を電荷に変換するための複数の画素を有する撮像素子と、
    上記撮像素子のそれぞれの画素から得られた電荷を画素毎に読み出す第1の読み出しモードと上記撮像素子のそれぞれの画素から得られた電荷を所定画素数毎に加算してから読み出す第2の読み出しモードとの何れかの読み出しモードで動作する画素読み出し回路と、
    複数の撮影モードの中から1つの撮影モードを選択するための撮影モード選択部と、
    上記第1の読み出しモードと上記第2の読み出しモードの何れかを選択するための読み出しモード選択部と、
    上記撮像素子の露光時間を決定して上記撮像素子の露光制御を行うとともに、上記撮影モード選択部で選択された撮影モードに応じて、上記読み出しモード選択部による選択を許可する、又は上記読み出しモード選択部による選択を禁止して上記第1の読み出しモードと上記第2の読み出しモードの何れかに設定するような制御を行うコントローラと、
    を具備することを特徴とする撮像装置。
  20. 被写体像を形成する光学系と、
    上記光学系により形成された被写体像を電荷に変換するための複数の画素を有する撮像素子と、
    上記撮像素子のそれぞれの画素から得られた電荷を画素毎に読み出す第1の読み出しモードと上記撮像素子のそれぞれの画素から得られた電荷を所定画素数毎に加算してから読み出す第2の読み出しモードとの何れかの読み出しモードで動作する画素読み出し回路と、
    被写体輝度を検出するための被写体輝度検出部と、
    上記被写体輝度検出部で検出された被写体輝度と上記光学系の焦点距離とに基づいて上記撮像素子の露光時間を決定して上記撮像素子の露光制御を行うとともに、上記露光時間と上記光学系の焦点距離とに基づいて上記撮像素子の露光中の手ぶれ量が所定量よりも大きいか否かを判定し、この判定の結果、上記撮像素子の露光中における手ぶれ量が所定量よりも大きい場合には上記画素読み出し回路を上記第2の読み出しモードで動作させ、上記判定の結果、上記撮像素子の露光中における手ぶれ量が所定量よりも大きくない場合には上記画素読み出し回路を上記第1の読み出しモードで動作させるように制御するコントローラとを具備し、
    上記コントローラは、上記画素読み出し回路の読み出しモードを上記第2の読み出しモードから上記第1の読み出しモードに切り換える場合に、被写体輝度に対してヒステリシスを持たせるように切り換えることを特徴とする撮像装置。
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