JPH1020358A - 絞り制御装置 - Google Patents

絞り制御装置

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JPH1020358A
JPH1020358A JP8168829A JP16882996A JPH1020358A JP H1020358 A JPH1020358 A JP H1020358A JP 8168829 A JP8168829 A JP 8168829A JP 16882996 A JP16882996 A JP 16882996A JP H1020358 A JPH1020358 A JP H1020358A
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diaphragm
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絞り変更付近でハンチングが頻発するのを解
消して消費電力を抑えると共に、モニタ装置に表示され
る画像の乱れを解消した絞り制御装置を得る。 【解決手段】 被写体の明るさに応じて絞りが切り換え
られる絞り装置、レンズを介して被写体の像が入力され
る撮像素子、該撮像素子に撮像される被写体の像が表示
されるモニタとを有する撮像装置の絞り制御装置。モニ
タ表示中は、絞り切り換えにヒステリシスをもったEV
線図によりシャッタと絞りが制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電子スチル
カメラなどに適用可能な絞り制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】撮影される被写体の画像を符号化、複合
化してメモリカード等の記録媒体に対して記録・再生で
きる電子スチルカメラが実用化されている。図5は従来
の電子スチルカメラの例を示す。図5において、撮像レ
ンズ51の後方には絞り52が設けられている。絞り5
2は円形状で中央に孔52aを有している。絞り52の
後方には撮像素子であるCCD53が設けられており、
このCCD53には撮像レンズ51と絞り52の孔52
aを通じて被写体の像が入力されるようになっている。
CCD53にはカメラコントロール部であるCDS54
が接続されている。これら撮像レンズ51、絞り52、
CCD53、CDS54等から、カメラの撮像部70が
構成されている。
【0003】CDS54はカメラの撮像部70の外部に
設けられたA/D変換回路55に接続されている。A/
D変換回路55にはデジタル信号処理回路56が、デジ
タル信号処理回路56には画像データ圧縮/伸張回路5
7が、画像データ圧縮/伸張回路57にはFIFO(フ
ァーストイン・ファーストアウト)回路58が、FIF
O回路58にはメモリーカードI/Fを介してメモリー
カード60がそれぞれ接続されている。なお、メモリー
カードI/F59とメモリーカード60は、アドレスバ
ス・データバス71によって接続されている。このアド
レスバス・データバス71は、途中で分岐してSRAM
61と接続されている。なお、A/D変換回路55から
は、信号がデジタル信号処理回路56へ出力されるのみ
であるが、デジタル信号処理回路56と画像データ圧縮
/伸張回路57の間では互いに双方で信号のやり取りが
できるようになっている。また、画像データ圧縮/伸張
回路57とFIFO回路58の間、FIFO回路58と
メモリカードI/F59の間も、互いに双方で信号のや
り取りができるようになっている。さらに、メモリーカ
ードI/F59、SRAM61、メモリカード60も、
間に介在するアドレスバス・データバス71によって互
いに信号のやり取りができるようになっている。
【0004】デジタル信号処理回路56、画像データ圧
縮/伸張回路57、メモリーカードI/F59は中央演
算装置であるCPU62と接続されており、デジタル信
号処理回路56、画像データ圧縮/伸張回路57、メモ
リーカードI/F59の各部分からCPU62へ信号を
出力したり、逆に、CPU62からデジタル信号処理回
路56、画像データ圧縮/伸張回路57、メモリーカー
ドI/F59の各部材へ信号を出力したりできるように
なっている。
【0005】CPU62にはタイミング信号発生部であ
るSG65が接続されており、SG65はさらにカメラ
の撮像部70内のCCD56とCDS54に接続されて
いる。また、CPU62には、カメラの撮像部70の機
械系の部材である絞り52と接続されたドライバ66が
接続されている。さらに、CPU62にはストロボ67
が接続されている。
【0006】さらに、CPU63には、液晶などからな
りカメラのステータス等をモニタするためのモード表示
部63や、撮影やカメラの各種設定を行うための操作部
64が接続されている。
【0007】以上のような構成の電子スチルカメラにお
いて、被写体の像が撮像されると、撮像された像は撮像
レンズ51、絞り52を通じてCCD53の撮像面に結
像され、CCD53から画像信号が出力される。CCD
53からの画像信号は、アナログ画像信号としてCDS
54を介してA/D変換回路55に入力され、デジタル
画像信号に変換される。デジタル画像信号は、デジタル
信号処理回路56に入力されてデジタル処理が施された
後、画像データ圧縮/伸張回路57に入力される。画像
データ圧縮/伸張回路57ではデジタル画像信号が符号
化され、この符号化によって容量が圧縮される。符号化
されたデジタル画像信号は、FIFO回路58に送られ
て、CPUに内蔵されているDMA(ダイレクト.メモ
リ.アクセス)コントローラによりメモリカード60へ
DMA転送することによって記録される。なお、メモリ
カード60に記録されたデジタル画像信号を再生する場
合は、これとは逆方向の画像データ転送(メモリカード
60→メモリカードI/F59→FIFO回路58→画
像データ圧縮/伸張回路57→デジタル信号処理56)
がなされるようになっている。
【0008】次に、電子スチルカメラの撮像部70につ
いて説明する。撮像部70の、CCD53の前方、即
ち、図示しない被写体側には絞り52が配置されてい
る。絞り52はドライバ66と接続されているため、ド
ライバ66によって駆動され、CCD53の前方に進出
して重なるように配置されたり、あるいは、CCD53
の前方の位置から退出するように動作される。このよう
な絞り52の動作の命令は、CPU62から絞り52と
接続されたドライバ66に対して送られる。
【0009】通常、絞り52がCCD53の前方位置か
ら進出されて開放状態となるのは、図6に示すEv線図
の例では、輝度がLv(ライトヴァリュー)5〜Lv1
2の範囲の場合である。輝度がLv12を越えると、C
PU62からドライバ66に対して命令が転送され、ド
ライバ66によって絞り52が駆動されてCCD53の
前方に絞り値F8の絞り52が配置される。なお、図6
の例では開放絞り値がF2であり、開放絞り値F2で
は、シャッタスピードは1/8秒〜1/1000秒の範
囲で可変できるようになっている。また、絞り値がF8
の場合では、シャッタスピードは1/60秒を越え、1
/2000秒以下の範囲で可変できるようになってい
る。このように輝度に応じて絞り52を制御することに
より、被写体の画像が明るすぎたり暗すぎたりせず、適
正な画像を得ることができる。
【0010】なお、以上のようなカメラの撮像部に関連
する技術は特開平02−186884号公報、特開平0
2−257126号公報、特開平02−072081号
公報、特開平03−024871号公報等に記載されて
いる。
【0011】特開平02−186884号公報記載の撮
影装置及び交換レンズシステムは、露出状態をフィード
バック制御する場合に、撮影素子の出力の変化の度合い
に応じてフィードバックの量を変化させることにより、
露出制御のハンチングを防止するようになっている。
【0012】特開平02−257126号公報記載の撮
影装置は、光学系のレンズ絞り部材が変位する各変位動
作の応答速度を実質的に適正化するための制御手段と、
絞り部材の変位駆動手段とを設けることにより、何れの
絞りの変化方向に対しても、最適な応答速度のアイリス
制御を可能とするようになっている。
【0013】特開平02−072081号公報記載のビ
デオカメラは、自動露出モードでのシャッタスピードの
変化を被写体輝度の変化に応じて2つのシャッタスピー
ド決定手段により段階的に時間的間隔をおいて行い、安
定した絞りの制御によって画像の乱れを防止できるよう
になっている。
【0014】特開平03−024871号公報記載の撮
影装置は、フェードを機能させたとき、電子ファインダ
内の映像はフェードしないで、常に撮影素子の出力画像
を確認し、フェードの動作状態を確認して表示すること
により、フェード機能を十分にいかした撮影が可能とな
っている。
【0015】なお、上記電子スチルカメラは、撮影され
る被写体の像がリアルタイムに表示されるモニタ装置を
有している。このモニタ装置により、電子スチルカメラ
に入力される被写体の像を確認しながら撮影できるよう
になっている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記電子スチルカメラ
は、撮影以外の場合でも電源が投入されている限りは被
写体の像がCCD53によって撮像され、モニタ装置に
表示されるようになっており、輝度に応じた絞り52の
制御が常に行われている。したがって、上記電子スチル
カメラを絞り変更付近、即ち、図6のEv線図において
絞り値F2とF8の境目付近の環境下で使用すると、絞
り52をCCD53の前方に進出したり、あるいは、絞
り52をCCD53の前方から進出する動作が頻繁に生
じてハンチングを引き起こし、このハンチングによって
消費電力が増大してしまう。特に、電子スチルカメラは
バッテリーの容量が小さいため、消費電力の増大は、撮
影時間等に悪影響を及ぼしてしまう。
【0017】さらに、絞り変更に伴う絞り52の駆動や
電源変動、また、電気的ノイズは、モニタ装置に表示さ
れる画像に乱れ等の悪影響を及ぼしていた。さらに、絞
り値の変更により、絞り52がCCD53の前方を横切
るため、絞り52の像がCCD53に入力され、これ
が、モニタ装置に表示されてモニタ画像の乱れを引き起
こしていた。
【0018】本発明は以上のような従来技術の問題点を
解消するためになされたもので、絞り変更付近でハンチ
ングが頻発するのを解消して消費電力を抑えると共に、
モニタ装置に表示される画像の乱れを解消した絞り制御
装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
被写体の明るさに応じて絞りが切り換えられる絞り装
置、レンズを介して被写体の像が入力される撮像素子、
撮像素子に撮像される被写体の像が表示されるモニタと
を有する撮像装置の絞り制御装置であって、モニタ表示
中、絞り切り換えにヒステリシスをもったEV線図によ
りシャッタと絞りが制御されることを特徴とする。
【0020】請求項2記載の発明は、モニタに被写体の
像を表示している間、測光して絞り値を算出し、予め設
定されている絞り値でのシャッタ連動外が多くなったと
き、予め設定されている絞り値が変更されることを特徴
とする。
【0021】請求項3記載の発明は、モニタ表示中に絞
りが切り換えられるとき、モニタ画面が消灯されること
を特徴とする。
【0022】請求項4記載の発明は、モニタ表示中に絞
りが切り換えられるとき、モニタ画面がホールドされる
ことを特徴とする。
【0023】請求項5記載の発明は、モニタ表示中に絞
りが切り換えられるとき、モニタ画面がフェードされる
ことを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる絞り制御装
置の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
まず、絞り制御装置が用いられる電子スチルカメラの構
成について説明する。図1において、被写体の像が結像
される撮像素子であるCCD1には、カメラコントロー
ル部であるCDS2が接続されている。CDS2には電
子スチルカメラの撮像部の外部に設けられた10bit
アナログ・デジタル変換器(以下「A/D」という)3
が接続されている。この10bitA/D3において、
CCD1から、CDS2を経て入力される被写体の画像
データがデジタル化されるようになっている。なお、1
0bitA/D3には画像処理回路であるIPPV4が
接続されており、このIPPV4によりデジタル化され
た画像データに各種画像処理がなされるようになってい
る。
【0025】また、IPPV4には、フレームメモリで
ある2個のD−RAM6、6’が接続されている。さら
に、IPPV4には、CDS2、圧縮/伸張回路5、C
CD1と接続されたドライバ7、モニタ装置10、CP
U9がそれぞれ接続されている。圧縮/伸張回路5には
メモリーカード11が接続されており、撮影された画像
データを符号化、及び、圧縮してメモリーカード11に
記録できるようになっている。逆に、メモリーカード1
1に記録された画像データは、圧縮/伸張回路5によっ
て伸張されて、元の画像データに復元されるようになっ
ている。さらに、CPU9には、プランジャドライバ8
とCDS2が接続されている。
【0026】なお、CPU63は、IPPV4からの輝
度データにより測光したり、IPPV4にシャッタスピ
ードを設定したり、IPPV4にモニタ信号を出す/出
さないを設定したり、測光値によりF値を変更するか否
かを判定してプランジャドライバーを制御したりできる
ようになっている。
【0027】以上のような電子スチルカメラを構成する
部品のうち、CCD1、CDS2等の部品から電子スチ
ルカメラの撮像部が構成されている。このような電子ス
チルカメラの撮像部は、図2に示すような構成となって
いる。図2において、CCD1の前方、即ち、被写体側
には撮影レンズ20が取り付けられている。また、撮影
レンズ20の前方には絞り21が設けられている。絞り
21は円形状で、中央に孔21aが形成されている。こ
の絞り21の孔21a及び撮影レンズ20を通じて、又
は絞り21を通じることなく、撮影レンズ20を通して
CCD1に被写体の画像が結像されるようになってい
る。
【0028】円形状の絞り21はベルクランク状のレバ
ー25に取り付けられている、レバー25は中央の軸孔
を中心として両側に腕部25a、25bが設けられてお
り、腕部25bの一端に絞り21が設けられている。レ
バー25の軸孔は図示しない固定部材の軸に通されてい
る。このため、レバー25は軸孔を中心として、時計方
向、あるいは、反時計方向に回動できるようになってい
る。レバー25は、バネ30の付勢力で回転したときは
絞り25がレンズ20の光軸状に進出し、レバー25が
バネ30の付勢力に抗して時計方向に回動したときは、
絞り25が点線で示すようにレンズ20の光軸から退避
するようになっている。
【0029】また、レバー25の上側の後方には、レバ
ー25と直交するような形態でレバー24が設けられて
いる。レバー24は、ベルクランク状の部材であり、中
央部に略円形状の軸受部24aが設けられている。軸受
24aは中央に軸孔が設けられており、この軸孔は図示
しない固定部材の軸に対して挿通されている。したがっ
て、レバー24は、軸孔を中心として時計方向、あるい
は、反時計方向に回動できるようになっている。軸受部
24aの両側には、腕部24bと腕部24cが設けられ
ている。このうち、腕部24cの一端は上方に折り曲げ
られて、折曲部24eが設けられている。腕部24cの
一端部は、レバー25の腕部25aの一端部の下側に入
り込み、しかも、折曲部24eでレバー25の腕部25
aの一端部に引っかけられた形態となっている。
【0030】レバー24の腕部24bの一端部は、双安
定プランジャ22の軸23と連結されている。軸23
は、双安定プランジャ22に正・逆方向に通電すること
により、手前側に突出したり、あるいは、引っ込んで突
出前の位置に戻ることができ、それぞれの位置を保持す
ることができるようになっている。このような双安定プ
ランジャ22の軸23にはレバー24の腕部24bの一
端部が連結されているため、軸23の動作に伴いレバー
24も回動されるようになっている。
【0031】上記双安定プランジャ22には、図1に示
すプランジャドライバ8が接続されており、CPU9か
らプランジャドライバ8に対して命令が転送されること
により双安定プランジャ22に起動がかけられ、軸23
を突出させたり、あるいは、軸23を引っ込めたりする
ことができるようになっている。なお、CPU9からプ
ランジャドライバ8に対して軸突出命令が転送され、双
安定プランジャ22から軸23が一度突出されたら、C
PU9からプランジャドライバ8に対して突出解除命令
(軸を引っ込める命令)が転送されるまで、軸23はそ
の位置に保持され、突出した状態が維持される。さら
に、CPU9からプランジャドライバ8に対して突出解
除命令が転送され、軸23が引っ込められたら、CPU
9からプランジャドライバ8に対して軸突出命令が転送
されるまで、軸23はその位置に保持され、引っ込んだ
状態が維持される。
【0032】双安定プランジャ22の軸23が突出する
と、レバー24は軸受24aの軸孔を中心として反時計
方向に回転し、その腕部24cが下降するため、レバー
25がバネ30の付勢力により反時計方向に回転し、レ
バー25の腕部25bの端部に設けられた絞り21が、
レンズ20の光軸A上に進出する。このように、腕部2
5bの端部に設けられた絞り21が、光軸A上に進出す
ることにより、絞り21に設けられた孔21aによっ
て、被写体から入射する光束が制御され、撮像部は固定
絞りの状態となる。この固定絞り値は、図示の例ではF
8とする。
【0033】一方、双安定プランジャ22の軸23が突
出した状態から引き込まれた状態に変化すると、レバー
24は軸受24aの軸孔を中心として時計方向に回転
し、その腕部24cが上昇してレバー25の腕部25a
を持ち上げ、レバー25をバネ30の付勢力に抗して時
計方向に回転させる。レバー25が時計方向に回転する
と、絞り21は、点線で示すようにレンズ20の光軸A
から退避する。このように、絞り21が光軸Aから退避
することにより、撮像部は絞りが開放された状態とな
る。この開放絞り装置は、図示の例ではF2とする。
【0034】以上のような撮像部を有する電子スチルカ
メラで被写体を撮影する場合は、図6に示すようなEv
線図が参照され、測光値により演算される絞り値に応じ
て、固定絞りのF8、あるいは、絞り開放のF2が選択
される。即ち、絞り値がF2の場合は、双安定プランジ
ャ22の軸23を引っ込めて、光軸A上から絞り21を
脇へ退出させ。また、絞り値がF8の場合は、双安定プ
ランジャ22の軸を突出させ、絞り21の孔21aを光
軸A上に進出させる。なお、図6に示すEv線図におい
て、輝度がLv5〜Lv12の範囲の場合に、絞り値が
F2で絞り開放状態が選択されると、シャッタスピード
が1/8秒〜1/1000秒の範囲で可変され、撮影が
なされる。また、輝度がLv12を越えてLv17まで
の範囲の場合に、絞り値がF8で絞り固定状態が選択さ
れると、シャッタスピードが1/60秒を越えて1/2
000秒までの範囲で可変され、撮影がなされる。
【0035】さらに、上記撮像部を有する電子スチルカ
メラで被写体を撮影せずにモニタ装置に表示する場合
は、ハンチングを防止するために、絞り値の変動を無く
し、可能な限り絞り値を固定したい。そこで、被写体を
モニタに表示するのみの場合は、Ev線図に絞り切り換
えにヒステリシスを持たせた、図3に示すEv線図が参
照される。このような絞り切り換えにヒステリシスを持
たせたEv線図を参照することにより、輝度が上昇する
ことによる絞り値の切り換え点と、輝度が下降すること
による絞り値の切り換え点とをそれぞれ離間させること
ができ、ハンチングを解消することができる。
【0036】例えば、図3に示すEv線図では、輝度が
上昇して絞り値がF2からF8に変化するポイントがL
v13となっており、Lv5〜Lv13の範囲の絞り値
がF2となり、Lv13を越えてLv17までの範囲の
絞り値がF8となっている。絞り値F2(輝度Lv5〜
Lv13の範囲)ではシャッタスピードが1/8秒〜1
/2000秒まで可変して設定できるようになってい
る。また、絞り値F8(輝度Lv13を越えてLv17
までの範囲)ではシャッタスピードが1/125秒〜1
/2000秒まで可変して設定できるようになってい
る。
【0037】さらに、図3に示すEv線図では、輝度が
下降して絞り値がF8からF2に変化するポイントがL
v11となっており、Lv5〜Lv11の範囲の絞り値
がF2となり、Lv11を越えてLv17までの範囲の
絞り値がF8となっている。絞り値F2(輝度Lv5〜
Lv11の範囲)ではシャッタスピードが1/8秒〜1
/500秒まで可変して設定できるようになっている。
また、絞り値F8(輝度Lv11を越えてLv17まで
の範囲)ではシャッタスピードが1/30秒〜1/20
00秒まで可変して設定できるようになっている。
【0038】以上のように被写体を撮影せずにモニタに
のみ表示する場合、Ev線図に絞り切り換えヒステリシ
スを持たせ、輝度が上昇して絞り値がF2からF8に変
更される部分と、輝度が下降して絞り値がF8からF2
に変更される部分とをそれぞれ離間させることにより、
例えば、輝度がLv12から短時間内に小刻みに上昇し
たり下降したりする環境下で電子スチルカメラを使用し
ても、絞り変更が頻発するのを解消することができる。
【0039】実際に値を使用して説明すると、輝度がL
v12からLv13に変化して絞り値がF2からF8に
変化した直後に、再び輝度が低下してLv13からLV
12に戻ったとしても、この場合の絞り値は変化せずF
8のまま維持される。再び絞り値をF8からF2に戻す
には、輝度をLv13から大幅(2スケール分以上)に
低下してLv11以下になる必要があるが、このような
急激な変化は通常生じない。逆に、輝度がLv12から
Lv11に変化して絞り値がF8からF2に変化した直
後に、再び輝度が低下してLv11からLV12に戻っ
たとしても、この場合の絞り値は変化せずF2のまま維
持される。再び絞り値をF2からF8に戻すには、輝度
をLv11から大幅(2スケール分以上)に上昇してL
v13以上になる必要があるが、このような急激な変化
は通常生じない。
【0040】従って、F2→F8、あるいは、F8→F
2のように、絞り値が頻繁に変化するのを解消し、これ
によって、絞り21が光軸Aに進出したり、あるいは、
光軸Aから絞り21が退出する動作が頻繁に繰り返され
ること(ハンチング)を解消することができる。また、
ハンチングを解消できることから消費電力の低減に寄与
することもできる。
【0041】また、F2→F8、あるいは、F8→F2
のように、絞り値が変化して絞り21が動作する場合、
モニタ10はモニタ画面が消灯されるようにCPU9や
IPPVによって制御されている。これは、絞り21の
動作によるモータの駆動や電源変動によるノイズ、及
び、絞り21がCCDの前方を横切ることによって生ず
るモニタ10のモニタ画像の乱れを解消するためであ
る。なお、絞り値が変化して絞り21が動作する場合
は、モニタ画面を消さずに直前のモニタ画像をホールド
してもよいし、あるいは、モニタ画像をフェードするよ
うにしてもよい。
【0042】次に、上記絞り制御装置の制御機構のフロ
ーについて説明する。図4(a)において、絞り処理が
スタートしたら、まず最初にモニタによるモニタリング
をスタートさせるか否かがチェックされる。モニタリン
グをスタートさせる場合は次のステップへ進む、モニタ
リングをスタートさせない場合はこのフローの初頭にジ
ャンプする。
【0043】次のステップでは、絞り値をF2、シャッ
タスピードを1/1000に設定するなど初期値設定が
なされる。
【0044】次のステップではCCDシャッタが作動さ
れ、CCDの出力に基づく測光値からF値(絞り値)の
演算がなされる。F値の演算後は、F値セットの処理が
なされる。このF値セットの処理は、図4(b)に示す
ようなサブルーチンとなっている。以下、F値セットの
サブルーチンについて説明する。図4(b)において、
F値セットのサブルーチンがスタートすると、まず、モ
ニタの消灯がなされる。次に、測光値により演算された
設定F値をチェックする。設定F値がF2(開放)であ
る場合は、双安定プランジャ22を正方向に50mSオ
ンし、即ち、図2に示す双安定プランジャ22の軸23
を引き込み(F2方向)側に動作させて、絞り21を光
軸Aから退出させる。設定F値がF8である場合は、双
安定プランジャ22を逆方向に50mSオンし、即ち、
図2に示す双安定プランジャ22の軸23を突出(F8
方向)側に動作させて、絞り21を光軸A上に進出させ
る。以上にように、F2、F8に応じて双安定プランジ
ャ22を動作した後は、モニタを再び点灯し、図4
(a)に示すメインのフローに戻る。
【0045】上記F値セットのサブルーチンが完了した
ら、測光値シャッタースピードの演算がなされ再びCC
Dシャッタが作動される。そして、画像処理によってモ
ニタに画像が表示され、モニタが点灯される。
【0046】次のステップではシャッタレリーズ(R
L)のチェックがなされる。シャッタレリーズは、シャ
ッタを中程まで押した状態(RL1のオンの状態)と、
シャッタを完全に押し込んだ状態(RL2のオンの状
態)でチェックされる。なお、シャッタレリーズのチェ
ックの直前にはLabel_Aが設けられている。ま
ず、最初にRL1がオンか否かがチェックされる。オフ
の場合は次のステップへ進み、オンの場合はLabel
_Bへジャンプする。次のステップでは、RL2がオン
か否かがチェックされる。オフの場合は次のステップに
進み、オンの場合はLabel_Bへジャンプする。
【0047】Label_Dが設けられた次のステップ
では測光値よりF値を演算し、F値を変更するか否かを
チェックする。F値を変更する場合は上記F値セットの
サブルーチンを処理する。なお、この場合、F値を変更
するか否かの判定方法としては、図3に示すような絞り
切り換えヒステリシスを有するEv線図を使用して判定
する。例えば、現在F2に設定されているとして、20
0mSのサンプリングを行い、150mS以上で輝度が
Lv13以上の場合にF8に変更する。あるいは、現在
F8に設定されているとして、200mSのサンプリン
グを行い、150mS以上で輝度がLv11以下の場合
にF2に変更する。判定方法はこれ以外に、測光サンプ
リングの測光値を積分して判定するようにしてもよい。
【0048】次のステップでは測光値からシャッタスピ
ードが演算され、かつ、CCDシャッタが作動され、画
像処理(モニタへの表示)がなされた後、Label_
Aへジャンプする。なお、RL1、あるいは、RL2が
オンとなってLabel_Bへジャンプしない限りは
(シャッタが押されない限りは)、上記フローが繰り返
され、モニタに被写体の像が表示されるのみである。
【0049】RL1、RL2の何れかがオンとなった場
合は、Label_Bへジャンプし、測光値よりF値を
演算する。この場合、F値の演算には、図6に示すEv
線図が用いられる。また、この時点ではRL1でAEロ
ックされる。次のステップでは、上記F値セットのサブ
ルーチンを処理する。この後、RL2がオンか否かをチ
ェックする。なお、F値セットとRL2のチェックの間
にはLabel_Cが設けられている。RL2がオンだ
ったら、測光値よりシャッタスピードを演算してCCD
シャッタを作動させた後、画像処理(メモリカードへの
画像記録)がなされ、絞り処理が終了する。RL2がオ
フの場合は、RL1がオンか否かをチェックする。RL
1がオンだったら、測光値よりシャッタスピードを演算
してCCDシャッタを作動させた後、画像処理(モニタ
に表示)がなされLabel_Cへジャンプする。RL
1がオフだったらAEロックを解除してLabeL_D
にジャンプする。
【0050】なお、別の実施の形態としてモニタ表示中
に測光のサンプリングをし、設定されている絞り値での
シャッタ連動外を判定し、シャッタ連動外が多いと判定
した場合に絞り値を変更するようにしてもよい。このよ
うな構成にしても、絞り変更による消費電力の増加やハ
ンチングを解消することができるといった効果を奏す
る。
【0051】また、上記絞り制御装置は、電子スチルカ
メラへ用いた場合について説明したが、これに限られた
ものではない。各種様々な装置に適用可能である。ヒス
テリシスの幅及び絞り値のすうな記載の数でなくてもよ
い。
【0052】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、モニタ表
示中は、絞り切り換えヒステリシスをもったEV線図に
よりシャッタと絞りが制御されるため、絞り値が頻繁に
変化することがなくり、絞り電流の増加やハンチングを
解消することが可能となる。
【0053】請求項2記載の発明によれば、モニタに被
写体の像を表示している間、測光して絞り値を算出し、
予め設定されている絞り値でのシャッタ連動外が多くな
った場合、予め設定されている絞り値が変更されるた
め、絞り値が頻繁に変化することがなくり、絞り電流の
増加やハンチングの防止を解消することが可能となる。
【0054】請求項3記載の発明によれば、モニタ表示
中に絞りが切り換えられるとき、モニタ画面が消灯され
るため、モニタ画像の乱れを解消することができる。
【0055】請求項4記載の発明によれば、モニタ表示
中に絞りが切り換えられるとき、モニタ画面がホールド
されるため、モニタ画像の乱れを解消することができ
る。
【0056】請求項5記載の発明によれば、モニタ表示
中に絞りが切り換えられるとき、モニタ画面がフェード
されるため、モニタ画像の乱れを解消することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる絞り制御装置が使用される電子
スチルカメラの構成の概要を示すブロック図。
【図2】同上絞り制御装置の実施の形態を要部を拡大し
て示す斜視図。
【図3】本発明にかかる絞り制御装置に使用される絞り
切り換えヒステリシスをもったEV線図。
【図4】本発明にかかる絞り制御装置の処理を示すフロ
ー図。
【図5】従来の絞り制御装置が使用される電子スチルカ
メラの構成を示すブロック図。
【図6】絞り制御装置に使用されるEV線図。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体の明るさに応じて絞りが切り換え
    られる絞り装置、レンズを介して被写体の像が入力され
    る撮像素子、該撮像素子に撮像される被写体の像が表示
    されるモニタとを有する撮像装置の絞り制御装置であっ
    て、 モニタ表示中は、絞り切り換えにヒステリシスをもった
    EV線図によりシャッタと絞りが制御されることを特徴
    とする絞り制御装置。
  2. 【請求項2】 モニタに被写体の像を表示している間、
    測光して絞り値を算出し、予め設定されている絞り値で
    のシャッタ連動外が多くなった場合、予め設定されてい
    る絞り値が変更されることを特徴とする請求項1記載の
    絞り制御装置。
  3. 【請求項3】 モニタ表示中に絞りが切り換えられると
    き、モニタ画面が消灯されることを特徴とする請求項1
    または2記載の絞り制御装置。
  4. 【請求項4】 モニタ表示中に絞りが切り換えられると
    き、モニタ画面がホールドされることを特徴とする請求
    項1または2記載の絞り制御装置。
  5. 【請求項5】 モニタ表示中に絞りが切り換えられると
    き、モニタ画面がフェードされることを特徴とする請求
    項1または2記載の絞り制御装置。
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JP2006310969A (ja) * 2005-04-26 2006-11-09 Olympus Imaging Corp 撮像装置
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