JP2001133841A - 光学装置 - Google Patents

光学装置

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JP2001133841A
JP2001133841A JP31235999A JP31235999A JP2001133841A JP 2001133841 A JP2001133841 A JP 2001133841A JP 31235999 A JP31235999 A JP 31235999A JP 31235999 A JP31235999 A JP 31235999A JP 2001133841 A JP2001133841 A JP 2001133841A
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optical filter
optical system
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Toshiharu Ueda
敏治 上田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学フィルタの駆動位置が自動的に調節され
ることにより、操作性が向上する反面、使用者の求める
微妙な設定から外れる場合も生じる。 【解決手段】 光学系に、駆動位置によってフィルタ効
果が変化する光学フィルタ1,10を含む光学装置にお
いて、光学フィルタの使用者操作に応じた任意の駆動位
置への駆動を許容するマニュアル駆動モードと、光学フ
ィルタの所定条件に応じた駆動位置への自動駆動を行う
オート駆動モードとを選択的に設定可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学系に光学フィ
ルタを含む、カメラ等の光学装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一眼レフカメラは、通常、撮影レンズを
通った光をファインダに導く構成(いわゆるTTL)を
有している。このようなカメラによる撮影に際して、偏
光フィルタ等の光学フィルタを用いる場合は、撮影レン
ズの先端に回転可能に光学フィルタを取り付け、撮影者
がカメラのファインダを通してフィルタ効果を確認しな
がら、手動にて光学フィルタを光軸回りで回転させ位置
設定するようにしている。そして、カメラ撮影に際して
光学フィルタが不要となった場合には、撮影レンズの先
端から光学フィルタを取り外す。
【0003】ところで、光学フィルタを撮影レンズに対
して着脱する場合、撮影レンズの先端に形成された雌ね
じ部に対し、光学フィルタに形成された雄ねじ部をねじ
込んだり緩めたりする作業が必要となる。
【0004】このような光学フィルタの撮影レンズに対
する着脱の不便さを解消するために、特開平8−334
809号公報では、光学フィルタの撮影レンズ光路に対
する進退を電動で行う構成が提案されている。
【0005】また、特開平5−34116号公報には、
ビデオカメラ用交換レンズ等のレンズ鏡筒に偏光フィル
タを2枚配置し、一方をアクチュエータで回転させるこ
とにより交換レンズ(特に、ミラーレンズ)の光量調節
を連続的に行う構成が提案されている。
【0006】一方、レンズシャッタカメラでは、撮影光
学系とファインダ光学系が別に形成されており、ファイ
ンダを通じては撮影レンズを通った光を直接観察するこ
とができない。このため、撮影レンズの先端に取り付け
た光学フィルタの効果をファインダを通して確認できな
い。
【0007】このため、実開平3−60323号公報で
は、撮影レンズとファインダ双方の前面に光学フィルタ
を設け、撮影者が撮影レンズ側の偏光フィルタを手動に
て回転させると、ファインダ側の偏光フィルタもこれに
同期して回転するようにし、撮影レンズ側における光学
フィルタの効果と同等なフィルタ効果をファインダを通
して確認できるようにした構成も提案されている。
【0008】さらに、最近においては、光学フィルタの
撮影光路内への進退およびフィルタ効果の調節(フィル
タの駆動)も自動的に行うカメラも提案されている。
【0009】この提案に係るカメラでは、例えば、偏光
フィルタを使用する設定がなされている場合、測光・測
距等の撮影準備動作を開始させるスイッチがONされる
ことにより、偏光フィルタを自動的に回転させ、フィル
タ透過光を測光する。
【0010】そして、測光値(被写体の測光データ)が
最小のフィルタ位置(偏光角)を最大フィルタ効果が得
られるフィルタ位置とした上で、使用者によるフィルタ
効果設定に応じたフィルタ位置の設定(例えば、最大効
果を得たい場合は、測光結果が最小の位置でフィルタを
停止させ、3/4程度のフィルタ効果が得たい場合は、
測光結果の最小値と最大値の3/4の位置でフィルタを
停止させる等)を行なったり、測光結果の最小値と最大
値の差が所定値より少ない場合はフィルタ効果が得られ
ないと判断してフィルタを退避させたりする。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光学フ
ィルタの位置(設定角等)が自動的に調節されることに
より、操作性が向上する反面、使用者の求める微妙な設
定から外れる場合も生じる。
【0012】例えば、偏光フィルタのように、青の強
調、反射減少、反射増大等の様々なフィルタ効果を得ら
れる光学フィルタを用いる場合に、フィルタ位置を自動
調節するために予め設定されている効果(例えば、“青
の強調”)が、使用者が得ようとする効果(例えば、
“反射増大”)と一致しない場合が生じ、結果として、
光学フィルタの自動位置調節機能が設けられているにも
かかわらず、使用者が求めるフィルタ効果が得られない
という新たな問題が生じる。
【0013】また、偏光フィルタに限らず、例えば、一
般的な(光条角固定の)クロスフィルタの位置(角度、
つまりは光条の方向)の設定をフレーミング,カメラの
姿勢等に対して自動調節する場合や、光条角変更可能な
クロスフィルタの光条角やフィルタ位置設定を自動で行
なう場合にも、微妙なフィルタ位置調節ができないこと
から最良のフィルタ効果を得られないおそれがある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
め、本願第1の発明では、光学系に、駆動位置によって
フィルタ効果が変化する光学フィルタを含む光学装置に
おいて、光学フィルタの使用者操作に応じた任意の駆動
位置への駆動を許容するマニュアル駆動モードと、光学
フィルタの所定条件に応じた駆動位置への自動駆動を行
うオート駆動モードとを選択的に設定可能としている。
【0015】すなわち、オート駆動モードが設定される
ことにより、例えば、偏光フィルタを所定の像の明るさ
が得られる駆動位置に自動的に駆動させたり、クロスフ
ィルタを装置本体の姿勢にかかわらず所定の光条方向を
維持するように自動的に駆動させたりして、光学フィル
タにより所定のフィルタ効果を得ようとする際の操作性
の向上を図る一方、マニュアル駆動モードが設定される
ことにより、フィルタの自動駆動では得られないフィル
タ効果を得ようとする使用者の意図に応じたフィルタ位
置調節を行えるようにしている。
【0016】また、本願第2の発明では、光学系に、駆
動位置によってフィルタ効果が変化する光学フィルタを
含む光学装置において、光学フィルタの、それぞれ異な
る所定条件に応じた駆動位置への自動駆動を行う複数の
オート駆動モードを選択的に設定可能としている。
【0017】すなわち、例えば、偏光フィルタを「青の
強調」に適した像の明るさが得られる駆動位置に自動的
に駆動させるオート駆動モードと、偏光フィルタを「反
射増大」に適した像の明るさが得られる駆動位置に自動
的に駆動させるオート駆動モードとを設けることによ
り、使用者の意図に合ったフィルタ効果を操作性良く得
られる光学装置を実現している。
【0018】なお、光学フィルタのフィルタ効果を使用
者に確認させるためのフィルタ効果確認手段を設け、実
際のフィルタ効果を使用者がファインダー等を通じて確
認しながら撮影等を行えるようにするのが好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1には、本発
明の第1実施形態であるカメラ(光学装置)の主要部分
の構成を示しており、特に光学フィルタが撮影レンズの
光路内に進入した状態を示している。
【0020】この図において、1は不図示の撮影光学系
内における撮影光軸上に配置された第1偏光フィルタで
ある。この第1偏光フィルタ1は、第1フィルタ保持枠
1aにより保持されており、その前側外周(被写体側)
にて、撮影光軸と平行な軸周りで回転可能にフィルタ支
持部材1bに支持されている。また、後側外周(フィル
ム面側)には、回転力を受けるギヤ(以下、第1フィル
タギヤという)1cが設けられている。
【0021】2はアイドラギヤであり、後述の第1二段
ギヤ4の小ギヤ部4bと第1フィルタギヤ1cとの間を
繋いでいる。
【0022】3は第1フィルタ駆動用モータ(以下、第
1モータという)、3aは第1モータ3の出力軸に取り
付けられた第1モータウオームギヤ、4は第1モータウ
オームギヤ3aと噛合う斜歯ギヤからなる大ギヤ部4a
と平歯ギヤからなる小ギヤ部4bとからなる第1二段ギ
ヤである。
【0023】5は第1位相板であり、フィルタ保持枠1
aの後端に、第1偏光フィルタ1の回転軸と同心に固定
されている。この第1位相板5には導通パターンが設け
られており、この導通パターンと第1スイッチ群6との
接触・非接触の組み合わせにより第1偏光フィルタ1の
絶対角度を検出することが可能となっている。
【0024】10はファインダ用および測光用の光路を
兼ねるファインダ光路内に配設された第2偏光フィルタ
である。この第2偏光フィルタ10は、第2フィルタ保
持枠10aにより保持されており、その外周には、回転
力を受けるギヤ(以下、第2フィルタギヤという)10
bが設けられている。
【0025】第2偏光フィルタ10を透過した光束は、
不図示のプリズムを介してAEセンサ(測光手段)25
およびファインダ接眼レンズ16に導かれる。
【0026】11は第2フィルタ駆動用モータ(以下、
第2モータという)、11aは第2モータ11の出力軸
に取り付けられた第2モータウオームギヤ、12は第2
モータウオームギヤ11aと噛合う斜歯ギヤからなる大
ギヤ部12aと平歯ギヤからなる小ギヤ部12bとから
なる第2二段ギヤである。
【0027】13は第2フィルタギヤ10bと噛合う小
ギヤ部13aとこの小ギヤ部13aの回転軸と同心に固
定されている第2位相板13bとからなる位相検知ギヤ
である。第2位相板13bには導通パターンが設けられ
ており、この導通パターンと第2スイッチ群14との接
触・非接触の組み合わせにより、第2偏光フィルタ10
の絶対角度を検知することが可能となっている。
【0028】なお、第1偏光フィルタ1の設定角度に応
じた第1位相板5の導通パターン構成と、第2偏光フィ
ルタ10の設定角度に応じた第2位相板13bの導通パ
ターン構成とは一対一に対応付けされている。また、第
2偏光フィルタ10の一回転と第2位相板13bの一回
転とも対応付けされている。
【0029】15はカメラ本体の姿勢(角度)を検知す
るための姿勢検知センサ(姿勢検出手段)である。
【0030】図2には、上記カメラの主要部分の電気回
路構成を示している。この図において、20はカメラの
電源電池、21はカメラの各種動作を制御するマイクロ
コンピュータおよびA/Dコンバータ・各種アンプ等を
含んだ制御回路である。この制御回路20は、取得デー
タを記憶するメモリ21aを内蔵している。
【0031】22は第1モータ3および第2モータ11
の回転制御を行なうためのモータ駆動回路、23は測距
・測光等の撮影情報の収集を開始させるための撮影準備
スイッチ(SW1)である。
【0032】24は撮影準備スイッチ23の操作により
収集した各種情報を基に、不図示のフィルムに対する露
光動作を開始させるための露光スイッチ(SW2)であ
る。25は先に説明したAEセンサ、26は被写体まで
の距離を測定する測距(AF)回路である。
【0033】27は露光スイッチ24が操作されること
によりフィルムへの露光のためのシャッター開閉動作を
行なうシャッター(SH)回路、28は露光動作後にフ
ィルム1駒分の巻上げを行なったり、所定駒数の露光が
終了した場合にフィルムの巻戻しを行ったりするフィル
ム給送回路である。
【0034】29はAEセンサ25から得られた被写体
測光情報等を基に、露光動作時にストロボ発光制御を行
なう、充電回路および発光部を含むストロボ(ST)回
路、30は撮影モード情報やフィルム駒数カウント等を
使用者に報知する報知手段や、エラー発生時等に使用者
へ対して警告を行う警告手段を兼ねたLCD等を用いる
表示回路である。
【0035】31は第1および第2偏光フィルタ1,1
0の駆動モードをオート駆動モードとするかマニュアル
駆動モードとするかを選択するためのモード設定スイッ
チであり、このモード設定スイッチ31の状態によっ
て、『第1オート駆動モード』(A1)、『第2オート
駆動モード』(A2)および『マニュアル駆動モード』
(M1)の3モードを選択することができる。
【0036】本実施形態では、『第1オート駆動モー
ド』が設定されたときは、AEセンサ25による測光結
果が暗めであり、“青の強調”の偏光フィルタ効果が得
られる所定の回転位置に第1偏光フィルタ1(および第
2偏光フィルタ10)を自動的に回転させる。また、
『第2オート駆動モード』が設定されたときは、AEセ
ンサ25による測光結果が明るめであり、“反射増大”
の偏光フィルタ効果が得られる所定の回転位置に第1偏
光フィルタ1(および第2偏光フィルタ10)を自動的
に回転させる。
【0037】さらに、『マニュアル駆動モード』が設定
されたときは、フィルタ駆動スイッチ32の操作に応じ
て、撮影者任意の偏光フィルタ効果が得られる回転位置
に第1偏光フィルタ1(および第2偏光フィルタ10)
を回転させる。
【0038】なお、制御回路21は、前述した第1スイ
ッチ群6および第2スイッチ群14の状態を検知する。
さらに、姿勢検知センサ15の検知情報も認識する。
【0039】図3には、上記制御回路21における処理
・動作の一部のフローチャートを示している。このフロ
ーチャートは、モード設定スイッチ31が操作された場
合のシーケンスフローチャートである。
【0040】[ステップ101]モード設定スイッチ3
1によって設定されたフィルタ駆動モードが、『第1オ
ート駆動モード』(A1)であるか否かを判定し、A1
であればステップ103へ、A1でなければステップ1
02へ移行する。
【0041】[ステップ102]モード設定スイッチ3
1によって設定されたフィルタ駆動モードが、『第2オ
ート駆動モード』(A2)であるか否かを判定し、A2
であればステップ104へ、A2でなければステップ1
05へ移行する。
【0042】[ステップ103]設定されたフィルタ駆
動モードが『第1オート駆動モード』(A1)であるこ
とを意味するフラグ“1”をメモリ21a内の所定エリ
アFLUGに記憶する。
【0043】[ステップ104]設定されたフィルタ駆
動モードが『第2オート駆動モード』(A2)であるこ
とを意味するフラグ“2”をメモリ21a内の所定エリ
アFLUGに記憶する。
【0044】[ステップ105]設定されたフィルタ駆
動モードが『マニュアル駆動モード』(M1)であるこ
とを意味するフラグ“0”をメモリ21a内の所定エリ
アFLUGに記憶する。
【0045】[ステップ106]メモリ21a内の所定
エリアFLUGの情報から、現在設定されているフィル
タ駆動モードを認識し、設定モードに応じた表示(例え
ば、『第1オート駆動モード』では“A1”、『第2オ
ート駆動モード』では“A2”、『マニュアル駆動モー
ド』では“M1”)を表示回路30に行わせ、次の動作
の待機状態となる。
【0046】図4には、制御回路21の処理・動作の一
部のフローチャートである。このフローチャートは、フ
ィルタ駆動スイッチ32が操作された場合のシーケンス
フローチャートである。
【0047】[ステップ111]メモリ21a内の所定
エリアFLUGの情報が“0”であるか否か(『マニュ
アル駆動モード』が設定されているか否か)を判定し、
FLUG=“0”ならばステップ112へ移行する。F
LUG=“0”でなければ本シーケンスを終了して次の
動作の待機状態に入る。
【0048】[ステップ112]モータ駆動回路22を
制御して、第2モータ11を所定速度で所定方向に回転
させる。これにより、第2モータウオームギヤ11aか
ら第2二段ギヤ12およびギヤ10bへとモータ回転力
が伝達され、第2フィルタ保持枠10aに保持されてい
る第2偏光フィルタ10が回転駆動される。第2偏光フ
ィルタ10が回転駆動されると、ギヤ10bからの動力
伝達により位相検知ギヤ13の小ギヤ部13aおよびこ
の小ギヤ部13aに固定されている第2位相板13bも
回転する。
【0049】[ステップ113]フィルタ駆動スイッチ
32がOFFされたか否かを判断し、OFFされていな
ければ本ステップを繰り返す。OFFされたときはステ
ップ114へ移行する。
【0050】[ステップ114]モータ駆動回路22を
制御して、第2モータ11の回転を停止させ、第2偏光
フィルタ10の回転も停止させる。これにより、第2偏
光フィルタ10が、撮影者任意の回転位置に停止する。
【0051】この状態では、第2偏光フィルタ10の回
転位置は、この後に回転する第1偏光フィルタ1の停止
に対応したものとなる。これにより、撮影者は、ファイ
ンダ接眼レンズ10を通して、撮影光学系側における第
1偏光フィルタ1のフィルタ効果と同等であるファイン
ダ光学系側の第2偏光フィルタ10のフィルタ効果を確
認することができる。なお、このような構成が、請求の
範囲にいうフィルタ効果確認手段に相当する。
【0052】[ステップ115]第2スイッチ群14か
らの情報を第2偏光フィルタ10の回転位置情報として
検知し、検知情報をメモリ21aの所定エリアf0に記
憶する。また、同様のデータを該メモリ21aの所定エ
リアfs,fpに記憶する。
【0053】[ステップ116]モータ駆動回路22を
制御して、第1モータ3を所定速度で所定方向に回転さ
せる。これにより、第1モータウオームギヤ3aから第
2二段ギヤ4,アイドラギヤ2および第1フィルタギヤ
1cへとモータ回転力が伝達され、第1フィルタ支持部
材1bおよび第1フィルタ保持枠1aに保持されている
第1偏光フィルタ1が回転駆動される。第1偏光フィル
タ1が回転駆動されると、第1偏光フィルタ1の回転軸
と同心に固定されている第1位相板5も同時に回転す
る。
【0054】[ステップ117]第1スイッチ群6から
の情報を第1偏光フィルタ1の回転位置情報として検知
しながら、ステップ115にて位置設定が完了している
第2偏光フィルタ10の回転位置情報(メモリ21aの
所定エリアfpに記憶された回転位置情報)に対応する
回転位置情報が検知されたか否かを判定する。
【0055】検知した回転位置情報が第2偏光フィルタ
10の回転位置情報に対応するものとなったときは、ス
テップ118へ移行する。なお、前述したように、本実
施形態では、第1位相板5の導通パターン構成と第2位
相板13bの導通パターン構成とは一対一に対応してい
るので、第1偏光フィルタ1の回転位置情報とメモリ2
1aの所定エリアfpに記憶された回転位置情報との比
較を行なえばよい。
【0056】[ステップ118] モータ駆動回路22
を制御して、第1モータ3の回転を停止させる。これに
より、第1偏光フィルタ1は、第2偏光フィルタ10と
同じ撮影者任意の回転位置に停止する。ステップ118
の終了後、次の動作の待機状態に入る。
【0057】図5には、制御回路21の処理・動作の一
部のフローチャートを示している。このフローチャート
は、撮影準備スイッチ(SW1)23がオン操作された
場合のシーケンスフローチャートである。
【0058】[ステップ121]メモリ21a内の所定
エリアFLUGの情報が“0”であるか否か(『マニュ
アル駆動モード』が設定されているか否か)を判定し、
FLUG=“0”ならばステップ123へ、FLUG=
“0”でなければステップ122へ移行する。
【0059】[ステップ122]ステップ121での判
定結果から、フィルタ駆動モードが『第1オート駆動モ
ード』および『第2オート駆動モード』のいずれかに設
定されているとして、第2偏光フィルタ10の位置設定
シーケンスを実行する。なお、この第2偏光フィルタ1
0の位置設定シーケンスについては後述する。
【0060】[ステップ123]撮影準備動作として、
AEセンサ25およびAF回路26による測光情報およ
び測距情報の収集を行い、露光時に適正露光を行なうた
めの処理情報を演算する。
【0061】[ステップ124]露光スイッチ(SW
2)24がオン操作されたか否かを検知し、オン操作さ
れた場合はステップ125へ移行し、操作されていない
場合はステップ126へ移行する。
【0062】[ステップ125]露光動作シーケンスと
して、第1偏光フィルタ1の位置設定と露光動作とを行
なう。なお、露光動作シーケンスについては後述する。
【0063】[ステップ126]撮影準備スイッチ(S
W1)23の状態が変化(OFF)したか否かを検知
し、OFFされていない場合はステップ124へ移行
し、OFFされた場合は本シーケンスを終了する。
【0064】図6には、図5のステップ122にて行わ
れる第2偏光フィルタ10の位置設定シーケンスのフロ
ーチャートを示している。
【0065】[ステップ131]第2スイッチ群14か
らの情報を第2フィルタ10の回転位置情報として検知
し、検知した回転位置情報をメモリ21aの所定エリア
f0に記憶する。また、同様のデータをメモリ21aの
所定エリアfs,fpに記憶する(このステップでは、
上記3つの記憶エリアに同一の情報が記憶されることに
なる)。
【0066】[ステップ132]第2偏光フィルタ10
を透過した光をAEセンサ25で受光して測光情報を得
るとともに、この測光情報をメモリ21aの所定エリア
AE0に記憶する。
【0067】[ステップ133]モータ駆動回路22を
制御して、第2モータ11を所定速度で所定方向に回転
させる。これにより、第2モータウオームギヤ11aか
ら第2二段ギヤ12およびギヤ10bへとモータ回転力
が伝達され、第2フィルタ保持枠10aに保持されてい
る第2偏光フィルタ10が回転駆動される。第2偏光フ
ィルタ10が回転駆動されると、ギヤ10bからの動力
伝達により、位相検知ギヤ13の小ギヤ部13aおよび
この小ギヤ部13aに固定されている第2位相板13b
も同時に回転する。
【0068】[ステップ134]第2スイッチ群14か
らの情報を第2偏光フィルタ10の回転位置情報として
検知し、この検知した回転位置情報をメモリ21aの所
定エリアf0に記憶された回転位置情報と比較する。検
知した回転位置情報がf0に記憶された回転位置情報と
異なったときには、第2偏光フィルタ10の回転位置が
変化したとしてステップ135へ移行する。
【0069】[ステップ135]第2スイッチ群14か
らの情報を第2偏光フィルタ10の回転位置情報として
検知し、この検知した回転位置情報をメモリ21aの所
定エリアf1に記憶する。
【0070】[ステップ136]第2偏光フィルタ10
を透過した光をAEセンサ25で受光して測光情報を得
るとともに、この測光情報をメモリ21aの所定エリア
AE1に記憶する。
【0071】[ステップ137]メモリ21a内の所定
エリアFLUGの情報が“1”であるか否か(『第1オ
ート駆動モード』が設定されているか否か)を判定し、
FLUG=“1”ならばステップ138へ、 FLUG
=“1”でなければステップ139へ移行する。
【0072】[ステップ138]メモリー21aの所定
エリアAE0,AE1に記憶された測光情報を比較し、
AE0>AE1でなければステップ142へ、 AE0
>AE1であればステップ140へ移行する。
【0073】本ステップは、ステップ137にて『第1
オート駆動モード』(青強調のためのオート駆動モー
ド)が設定されていると判定されたときに、『測光値の
最も低い回転位置にフィルタ位置を設定する』ための判
定を行なうステップである。
【0074】[ステップ139]メモリ21aの所定エ
リアAE0,AE1に記憶された測光情報を比較し、A
E0<AE1でなければステップ142へ、 AE0<
AE1であればステップ140へ移行する。
【0075】本ステップは、ステップ137にて『第2
オート駆動モード』(反射増大のためのオート駆動モー
ド)が設定されていると判定されたときに、『測光値の
最も高い回転位置にフィルタ位置を設定する』ための判
定を行なうステップである。
【0076】[ステップ140]メモリ21aの所定エ
リアf1の記憶情報を、所定エリアfpに転送・記憶す
る。
【0077】[ステップ141]メモリ21aの所定エ
リアAE1の記憶情報を、所定エリアAE0に転送・記
憶する。
【0078】これにより、本ステップ141を終了した
時点で、本シーケンス制御を実行開始後にFLUG=
“1”の場合は、最も測光データが低くなる第2偏光フ
ィルタ10の回転位置が、FLUG=“1”でない(F
LUG=“2”である)場合は最も測光データが高くな
る第2偏光フィルタ10の位置が、メモリ21aの所定
エリアfpに記憶されたことになる。
【0079】また、FLUG=“1”の場合は上記最も
低い測光データが、FLUG=“1”でない場合は上記
最も高い測光データが、メモリ21aの所定エリアAE
0に記憶されたことになる。
【0080】[ステップ142]メモリ21aの所定エ
リアf1の記憶情報を、所定エリアf0に転送・記憶す
る。
【0081】[ステップ143]メモリ21aの所定エ
リアfs,f0に記憶された回転位置情報を比較し、f
s=f0でなければステップ134へ、fs=f0であ
れば第2偏光フィルタ10が360°回転したとしてス
テップ144へ移行する。
【0082】[ステップ144]第2スイッチ群14か
らの情報を第2偏光フィルタ10の回転位置情報として
検知しながら、メモリ21aの所定エリアfpに記憶さ
れた回転位置情報と比較する。検知された回転位置情報
がメモリ21aの所定エリアfpに記憶された回転位置
情報に一致したときはステップ145へ移行する。
【0083】[ステップ145]モータ駆動回路22を
制御して第2モータ11の回転を停止させ、第2偏光フ
ィルタ10の回転を停止させる。
【0084】これにより、第2偏光フィルタ10は、F
LUG=“1”の場合は透過した測光結果が最も低くな
る回転位置に、FLUG=“1”でない(FLUG=
“2”である)場合は透過した測光結果が最も高くなる
回転位置に停止する。本ステップ終了後、図5のステッ
プ123へ移行する。
【0085】図7には、図5のステップ125にて、露
光スイッチ(SW2)24がオン操作されたときに実行
される、制御回路21のシーケンスフローチャートであ
る。図5のステップ125での判定結果によってこのシ
ーケンスが開始される。
【0086】[ステップ151]メモリ21a内の所定
エリアFLUGの情報が“0”であるか否か(『マニュ
アル駆動モード』が設定されているか否かを判定し、F
LUG=“0”ならばステップ155へ、 FLUG=
“0”でなければステップ152へ移行する。
【0087】[ステップ152]モータ駆動回路22を
制御して、第1モータ3を所定速度で所定方向に回転さ
せる。これにより、第1モータウオームギヤ3aから第
2二段ギヤ4,アイドラギヤ2および第1フィルタギヤ
1cへとモータ回転力が伝達され、第1フィルタ支持部
材1bおよび第1フィルタ保持枠1aにより保持されて
いる第1偏光フィルタ1が回転駆動される。第1偏光フ
ィルタ1が回転駆動されると、この第1偏光フィルタ1
の回転軸と同心に固定されている第1位相板5も同時に
回転する。
【0088】[ステップ153]第1スイッチ群6から
の情報を第1偏光フィルタ1の回転位置情報として検知
しながら、図6のステップ145にて位置設定が完了し
ている第2偏光フィルタ10の回転位置情報(メモリ2
1aの所定エリアfpに記憶された回転位置情報)に対
応する回転位置情報が検知されたか否かを判定する。
【0089】検知した回転位置情報が第2偏光フィルタ
10の回転位置情報に対応するものとなったときは、ス
テップ154へ移行する。なお、前述したように、本実
施形態では、第1位相板5の導通パターン構成と第2位
相板13bの導通パターン構成とは一対一に対応してい
るので、第1偏光フィルタ1の回転位置情報とメモリ2
1aの所定エリアfpに記憶された回転位置情報との比
較を行なえばよい。
【0090】[ステップ154]モータ駆動回路22を
制御して、第1モータ3の回転を停止させ、第1偏光フ
ィルタ1の回転を停止させる。これにより、第1偏光フ
ィルタ1は、第2偏光フィルタ10と同等の偏光フィル
タ効果が得られる回転位置に停止する。
【0091】[ステップ155]図5のステップ123
にて得た処理情報に基づいて、SH回路27およびスト
ロボ回路29の制御を行なって露光動作を実行する。
【0092】[ステップ156]フィルム給送回路28
により所定量(例えば、1駒分)のフィルム給送を行な
い、本シーケンスを終了する。
【0093】このように、本実施形態では、“青の強
調”という偏光フィルタ効果を得られる回転位置に第1
偏光フィルタ1を自動的に回転させる『第1オート駆動
モード』と、“反射増大”という偏光フィルタ効果を得
られる回転位置に第1偏光フィルタ1を自動的に回転さ
せる『第2オート駆動モード』との選択設定を可能とし
ているので、撮影者の意図に合った偏光フィルタ効果を
操作性良く得られるカメラを実現することができる。
【0094】しかも、フィルタ駆動スイッチ32の操作
に応じて、撮影者任意の偏光フィルタ効果が得られる回
転位置に第1偏光フィルタ1を回転させることができる
『マニュアル駆動モード』も選択設定できるようになっ
ているので、上記『第1オート駆動モード』および『第
2オート駆動モード』では得られない偏光フィルタ効果
を得ようとする撮影者の意図にも対応することができ
る。
【0095】また、本実施形態では、撮影光学系におけ
る第1偏光フィルタ1の位置設定に対応するようファイ
ンダ光学系における第2偏光フィルタ10の位置設定を
行うようにしているので、撮影光学系における実際の偏
光フィルタ効果と同等の偏光フィルタ効果を撮影者がフ
ァインダを通して確認しながら撮影を行うことができ
る。
【0096】(第2実施形態)図8には、本発明の第2
実施形態であるカメラ(光学装置)の概略構成を示して
いる。本実施形態のカメラの撮影光学系およびファイン
ダ光学系には、クロスフィルタが含まれている。
【0097】本実施形態のカメラおける主要部分の構成
は、第1実施形態における第1および第2偏光フィルタ
1,10がそれぞれ、第1および第2クロスフィルタと
なったものに相当する。なお、本実施形態では、第1お
よび第2クロスフィルタに対して1,10の符号を付す
とともに、以下の説明において第1実施形態と共通する
構成要素には同符号を付す。
【0098】また、電気回路構成も、上記第1実施形態
のものと同様であり、以下の説明において、第1実施形
態と共通する構成要素には同符号を付す。
【0099】本実施形態では、モード設定スイッチ31
の状態によって、『オート駆動モード』(A)および
『マニュアル駆動モード』(M)の2つのモードを選択
設定することができる。
【0100】『オート駆動モード』が設定されたとき
は、カメラ本体の姿勢にかかわらずクロスフィルタ1,
10の回転位置(つまりは、クロスフィルタ1,10に
より形成される光条の方向)を垂直軸に対して一定に維
持するよう第1クロスフィルタ1(および第2クロスフ
ィルタ10)を自動的に回転させる。なお、本実施形態
にて用いられるクロスフィルタ1,10は光条間角度が
固定のものであり、例えば、カメラ本体の姿勢が正立姿
勢に対して+30°傾いたときに、クロスフィルタ1,
10を自動的に−30°回転させることにより、光条方
向を垂直軸に対して同じに保つことができる。
【0101】また、『マニュアル駆動モード』が設定さ
れたときは、フィルタ駆動スイッチ32の操作に応じ
て、垂直軸に対する撮影者の任意のクロスフィルタ1,
10の回転位置(つまりは光条の方向)を設定するよう
第1クロスフィルタ1(および第2クロスフィルタ1
0)を回転させることができる。
【0102】また、図8には、本実施形態におけるカメ
ラ本体の姿勢検知に関する取り決めを示しており、姿勢
検知センサ15はカメラ本体が正立姿勢にあるときを0
°として検出し、30°毎に±90°まで検知する。
【0103】なお、図9には姿勢検知センサ15からの
出力信号とこの出力情報に対応する姿勢検知情報を示し
ている。この姿勢検知センサ15は3bit出力のセン
サであり、この3bit出力から得られる姿勢検知情報
は、0°(“000”)の場合が、“0”hexであ
り、正面から見て反時計回り方向に順に、 +30°=“1”hex +60°=“2”hex +90°=“3”hex である。
【0104】また、正面から見て時計回り方向に順に、 −30°=“5”hex −60°=“6”hex −90°=“7”hex である。
【0105】また、図9には、第1クロスフィルタ1お
よび第2クロスフィルタ10の回転検出出力(第1およ
び第2位相板5,13bと第1および第2スイッチ群
6,14との接触・非接触の組み合わせによる出力)と
これに対応する回転位置情報も示している。
【0106】回転検出出力も3bit出力構成を取って
いるが、これから得られる回転位置情報は姿勢検知セン
サ15による姿勢検知情報とは相反して、0°(“00
0”)の場合が、“0”hexであり、正面から見て反
時計回り方向に順に、 +30°=“5”hex +60°=“6”hex +90°=“7”hex である。
【0107】また、正面から見て時計回り方向に順に、 −30°=“1”hex −60°=“2”hex −90°=“3”hex である。
【0108】そして、姿勢検知センサ15から得られる
姿勢検出情報と同じ回転位置情報が得られる回転位置に
クロスフィルタ1,10を回転させることにより、カメ
ラ本体の姿勢にかかわらず常にクロスフィルタ1,10
の回転位置を垂直軸に対して同じに保つことができる。
【0109】図10には、本実施形態における制御回路
21の処理・動作の一部のフローチャートを示してい
る。このフローチャートは、モード設定スイッチ31が
操作された場合のシーケンスフローチャートである。
【0110】[ステップ201]モード設定スイッチ3
1によって設定されたフィルタ駆動モードが、『オート
駆動モード』(A)であるか否かを判定し、Aであれば
ステップ202へ、Aでなければステップ203へ移行
する。
【0111】[ステップ202]設定されたフィルタ駆
動モードが『オート駆動モード』(A)であることを意
味するフラグ“1”をメモリ21a内の所定エリアFL
UGに記憶する。
【0112】[ステップ203]設定されたフィルタ駆
動モードが『マニュアル駆動モード』(M)であること
を意味するフラグ“0”をメモリ21a内の所定エリア
FLUGに記憶する。
【0113】[ステップ204]メモリ21a内の所定
エリアFLUGの情報から、現在設定されているフィル
タ駆動モードを判定し、設定されているフィルタ駆動モ
ードに応じた表示(例えば、『オーシ駆動モード』では
“A”、『マニュアル駆動モード』では“M”)を表示
回路30に行なせ、次の動作の待機状態となる。
【0114】本実施形態におけるフィルタ駆動スイッチ
32が操作された場合および撮影準備スイッチ(SW
1)23がオン操作された場合のシーケンスフローチャ
ートは、第1実施形態にて図4および図5に示したもの
と同様である。但し、図5におけるステップ122で行
われるシーケンス(本実施形態では、第2クロスフィル
タ10の位置設定シーケンス)は、本実施形態では次に
説明する図11に示すシーケンスとなる。
【0115】[ステップ211]姿勢検知センサ15か
らの情報を、カメラ本体の姿勢検出情報として検知し、
この検知した姿勢検出情報をメモリ21aの所定エリア
P0に記憶する。
【0116】[ステップ212]第2スイッチ群14か
らの情報を第2フィルタ10の回転位置情報として検知
し、この検知した回転位置情報をメモリ21aの所定エ
リアf0に記憶する。また、同様のデータをメモリ21
aの所定エリアfpに記憶する(本ステップでは、上記
2つの記憶エリアには同一の情報が記憶される)。
【0117】[ステップ213]メモリ21aの所定エ
リアP0,f0に記憶された姿勢検出情報と回転位置情
報とを比較して、これら情報が等しければステップ21
8へ、等しくなければステップ214へ移行する。
【0118】[ステップ214]メモリ21aの所定エ
リアf0の記憶情報を、所定エリアfpに記憶する。
【0119】[ステップ215]モータ駆動回路22を
制御して、第2モータ11を所定速度で所定方向に回転
させる。これにより、第2モータウオームギヤ11aか
ら第2二段ギヤ12およびギヤ10bへとモータ回転力
が伝達され、第2フィルタ保持枠10aに保持されてい
る第2クロスフィルタ10が回転駆動される。第2クロ
スフィルタ10が回転駆動されると、ギヤ10bからの
動力伝達により位相検知ギヤ13の小ギヤ部13aおよ
びこの小ギヤ部13aに固定されている第2位相板13
bも同時に回転する。
【0120】[ステップ216]第2スイッチ群14か
らの情報を第2フィルタ10の回転位置情報として検知
しながら、メモリ21aの所定エリアfpに記憶された
回転位置情報と比較して、検知された回転位置情報がメ
モリ21aの所定エリアfpの記憶情報と一致するとス
テップ217へ移行する。
【0121】[ステップ217]モータ駆動回路22を
制御して、第2モータ11の回転を停止させ、第2クロ
スフィルタ10の回転を停止させる。これにより、第2
クロスフィルタ10は、カメラ正姿勢に対して垂直軸方
向の回転位置に自動設定される。
【0122】[ステップ218]第2スイッチ群14か
らの情報を第2クロスフィルタ10の回転位置情報とし
て検知し、この検知した回転位置情報をメモリ21aの
所定エリアf0に記憶する。本ステップ終了後、図5の
ステップ123へ移行する。
【0123】なお、本実施形態における露光スイッチ
(SW2)24がオン操作されたときに実行される制御
回路21のシーケンスフローチャートは、第1実施形態
の図7に示したものと同様である。
【0124】このように、本実施形態では、カメラ本体
の姿勢にかかわらず垂直軸に対する一定の光条方向を得
られる回転位置に第1クロスフィルタ1を自動的に回転
させる『オート駆動モード』と、フィルタ駆動スイッチ
32の操作に応じて、撮影者任意の光条方向が得られる
回転位置に第1クロスフィルタ1を回転させることがで
きる『マニュアル駆動モード』とを選択設定できるよう
になっているので、操作性良く一定の光条方向を得られ
るとともに、『オート駆動モード』では得られない光条
方向を得ようとする撮影者の意図にも対応することがで
きる。
【0125】また、本実施形態でも、第1実施形態と同
様に、撮影光学系における第1クロスフィルタ1の位置
設定に対応するようファインダ光学系における第2クロ
スフィルタ10の位置設定を行うようにしているので、
撮影光学系における実際のクロスフィルタ効果と同等の
クロスフィルタ効果を撮影者がファインダを通して確認
しながら撮影を行うことができる。
【0126】(第2実施形態の変形例)上述した第2実
施形態では、光条角が固定のクロスフィルタを用い、カ
メラ姿勢にかかわらず垂直軸に対するクロスフィルタ
1,10の回転位置(光条方向)を一定に維持する場合
に対応するものであるが、クロスフィルタには光条角の
変更が可能なものもある。
【0127】このように光条角の変更が可能なクロスフ
ィルタを用いる場合は、第2実施形態のようなフィルタ
回転位置のみの調節でなく、光条角の変更についてもオ
ート駆動モードとマニュアル駆動モードとを設定可能に
することができる。
【0128】例えば、『オート駆動モード』では光条角
を常に45°に自動設定し、『マニュアル駆動モード』
では光条角を撮影者が任意に設定できるようにしてもよ
い。また、『第1オート駆動モード』では光条角を45
°に自動設定し、『第2オート駆動モード』では光条角
を30°に自動設定するようにしてもよい。
【0129】なお、上記各実施形態では、光学フィルタ
が光軸回りで回転する場合について説明したが、本発明
は、光学フィルタに対して光軸回りでの回転以外の駆動
が行われる場合にも適用することができる。
【0130】また、上記第1実施形態では、「青強調」
のための第1オート駆動モードおよび「反射増大」のた
めの第2のオート駆動モードの2つのオート駆動モード
の設定が可能である場合について説明したが、これに
「反射減少」等のためのオート駆動モードを加えて、3
つ以上のオート駆動モードの設定が可能としてもよい。
【0131】さらに、上記各実施形態では、第1光学フ
ィルタ1と第2光学フィルタ10の駆動用に各々単独で
モータを設ける駆動方式を採る場合について説明した
が、遊星ギヤによって単一のモータの駆動力の伝達経路
を切り替えることにより、各々の光学フィルタを個別駆
動する等、他の駆動方式を採用する場合にも本発明を適
用することができる。
【0132】また、上記各実施形態では、カメラの状態
検知を姿勢検知センサにより行う場合について説明した
が、例えば、加速度センサ・角速度センサによるカメラ
保持(移動)状態の検知や、GPS等によるカメラの絶
対位置検知等によるカメラの状態検知を行ない、これに
応じて光学フィルタを駆動するようにしてもよい。
【0133】また、上記各実施形態では、光学フィルタ
を備えたカメラについて説明したが、本発明はも光学フ
ィルタを備えるカメラ以外の各種光学装置にも適用する
ことができる。
【0134】
【発明の効果】以上説明したように、本願第1の発明に
よれば、オート駆動モードの設定を可能としているの
で、光学フィルタにより所定のフィルタ効果を得ようと
する際の操作性の向上を図ることができる一方、マニュ
アル駆動モードの設定をも可能としているので、フィル
タの自動駆動では得られないフィルタ効果を得ようとす
る使用者の意図に応じたフィルタ位置調節を行うことが
できる。
【0135】また、本願第2の発明によれば、複数のオ
ート駆動モードの設定を可能としているので、使用者の
意図に合ったフィルタ効果を操作性良く得られる光学装
置を実現することができる。
【0136】なお、光学フィルタのフィルタ効果を使用
者に確認させるためのフィルタ効果確認手段を設けれ
ば、撮影光学系等におけるフィルタ効果と同等のフィル
タ効果を使用者がファインダー等を通じて確認しながら
撮影等を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるカメラの主要部分
の構成を示す斜視図。
【図2】上記カメラの主要部分の電気回路ブロック図。
【図3】上記カメラにおける制御回路の動作フローチャ
ート(1)。
【図4】上記カメラにおける制御回路の動作フローチャ
ート(2)。
【図5】上記カメラにおける制御回路の動作フローチャ
ート(3)。
【図6】上記カメラにおける制御回路の動作フローチャ
ート(4)。
【図7】上記カメラにおける制御回路の動作フローチャ
ート(5)。
【図8】本発明の第2実施形態であるカメラの正面図。
【図9】上記第2実施形態におけるカメラにおけるカメ
ラ姿勢およびフィルタ位置の出力対応を示す図。
【図10】上記第2実施形態のカメラにおける制御回路
の動作フローチャート(1)。
【図11】上記第2実施形態のカメラにおける制御回路
の動作フローチャート(2)。
【符号の説明】
1 第1偏光(クロス)フィルタ 3 第1フィルタ駆動用モータ 5 第1位相板 6 第1スイッチ群 10 第2偏光(クロス)フィルタ 13 位相検知ギヤ 13b 第2位相板 15 姿勢検知センサ 21 制御回路 23 SW1 24 SW2 25 測光センサ 31 モード設定スイッチ 32 フィルタ駆動スイッチ

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学系に、駆動位置によってフィルタ効
    果が変化する光学フィルタを含む光学装置において、 前記光学フィルタの使用者操作に応じた任意の駆動位置
    への駆動を許容するマニュアル駆動モードと、前記光学
    フィルタの所定条件に応じた駆動位置への自動駆動を行
    うオート駆動モードとを選択的に設定可能としたことを
    特徴とする光学装置。
  2. 【請求項2】 前記光学フィルタが偏光フィルタであ
    り、 前記所定条件が、前記光学系により形成される像の明る
    さを所定の明るさとする条件であることを特徴とする請
    求項1に記載の光学装置。
  3. 【請求項3】 前記光学系により形成される像の明るさ
    を測定する測光手段を有し、 前記オート駆動モードが設定されたときは、前記測光手
    段からの出力が所定値となる駆動位置に前記光学フィル
    タを自動駆動することを特徴とする請求項2に記載の光
    学装置。
  4. 【請求項4】 前記光学フィルタがクロスフィルタであ
    り、 前記所定条件が、装置本体の姿勢にかかわらず前記クロ
    スフィルタにより形成される光条の方向を所定方向に維
    持する条件であることを特徴とする請求項1に記載の光
    学装置。
  5. 【請求項5】 前記装置本体の姿勢を検出する姿勢検出
    手段を有しており、 前記オート駆動モードが設定されたときは、この姿勢検
    出手段による検出姿勢に応じて光条の方向を所定方向に
    維持するように前記クロスフィルタを自動駆動すること
    を特徴とする請求項4に記載の光学装置。
  6. 【請求項6】 前記光学フィルタが、駆動位置によって
    光条角の変更が可能なクロスフィルタであり、 前記所定条件が、光条角を所定角度に設定する条件であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
  7. 【請求項7】 光学系に、駆動位置によってフィルタ効
    果が変化する光学フィルタを含む光学装置において、 前記光学フィルタの、それぞれ異なる所定条件に応じた
    駆動位置への自動駆動を行う複数のオート駆動モードを
    選択的に設定可能としたことを特徴とする光学装置。
  8. 【請求項8】 前記光学フィルタの使用者操作に応じた
    任意の駆動位置への駆動を許容するマニュアル駆動モー
    ドの設定も可能としたことを特徴とする請求項7に記載
    の光学装置。
  9. 【請求項9】 前記光学フィルタが偏光フィルタであ
    り、 前記異なる所定条件が、前記光学系により形成される像
    の明るさが、互いに異なる所定の明るさとなる条件であ
    ることを特徴とする請求項7又は8に記載の光学装置。
  10. 【請求項10】 前記光学系により形成される像の明る
    さを測定する測光手段を有し、 前記複数のオート駆動モードのうちいずれかが設定され
    たときは、前記測光手段からの出力が、設定されたオー
    ト駆動モードに対応する所定値となる駆動位置に前記光
    学フィルタを自動駆動することを特徴とする請求項9に
    記載の光学装置。
  11. 【請求項11】 前記光学フィルタがクロスフィルタで
    あり、 前記異なる所定条件が、装置本体の姿勢にかかわらず前
    記クロスフィルタにより形成される光条の方向をそれぞ
    れ異なる所定方向に維持する条件であることを特徴とす
    る請求項7又は8に記載の光学装置。
  12. 【請求項12】 前記装置本体の姿勢を検出する姿勢検
    出手段を有しており、 前記複数のオート駆動モードのうちいずれかが設定され
    たときは、前記姿勢検出手段による検出姿勢に応じて光
    条の方向を、設定されたオート駆動モードに対応する所
    定方向に維持するように前記クロスフィルタを自動駆動
    することを特徴とする請求項11に記載の光学装置。
  13. 【請求項13】 前記光学フィルタが、駆動位置によっ
    て光条角の変更が可能なクロスフィルタであり、 前記異なる所定条件が、光条角をそれぞれ異なる所定角
    度に設定する条件であることを特徴とする請求項7又は
    8に記載の光学装置。
  14. 【請求項14】 前記光学フィルタのフィルタ効果を使
    用者に確認させるためのフィルタ効果確認手段を有する
    ことを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載の
    光学装置。
  15. 【請求項15】 前記光学系が撮影光学系であり、 前記フィルタ効果確認手段が、前記撮影光学系により形
    成される像を観察させるファインダーであることを特徴
    とする請求項14に記載の光学装置。
  16. 【請求項16】 前記光学系が撮影光学系であり、 前記フィルタ効果確認手段が、前記撮影光学系内の光学
    フィルタと同等の光学フィルタを備え、この同等の光学
    フィルタを前記撮影光学系内の光学フィルタの駆動位置
    に対応する駆動位置に駆動してファインダ像を形成する
    ファインダーであることを特徴とする請求項14に記載
    の光学装置。
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