JP2001264845A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2001264845A
JP2001264845A JP2000072812A JP2000072812A JP2001264845A JP 2001264845 A JP2001264845 A JP 2001264845A JP 2000072812 A JP2000072812 A JP 2000072812A JP 2000072812 A JP2000072812 A JP 2000072812A JP 2001264845 A JP2001264845 A JP 2001264845A
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photometric
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photometry
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JP2000072812A
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English (en)
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Toshiharu Ueda
敏治 上田
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Focusing (AREA)
  • Blocking Light For Cameras (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Exposure Control For Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルタ位置を自動的に調節設定するカメラ
において、フィルタ位置設定のために撮影画面全体の情
報取得を行ないその平均化情報を用いると、所望のフィ
ルタ光が得られない場合がある。 【解決手段】 撮影光路内に配置された撮影光学フィル
タ1の位置を変更することにより撮影に対するフィルタ
効果を可変設定可能なカメラにおいて、撮影画面内に複
数の測光エリアを設けるとともに、測光光路内に撮影光
学フィルタに対応する測光光学フィルタ15を配置し、
上記複数の測光エリアのうち選択された測光エリアにて
測光光学フィルタを通して取得された測光情報に基づ
き、撮影時における撮影光学フィルタの位置設定を行う
制御手段21を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影レンズに光学
フィルタを内蔵したカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】TTL一眼レフカメラにおいて偏光フィ
ルタ等の光学フィルタを使用する場合、撮影レンズの先
端に設けられた雌ねじに光学フィルタの取付け部に設け
られた雄ねじを螺合させて光学フィルタを固定する。T
TL一眼レフカメラは、撮影レンズを通った光をファイ
ンダに導く構成となっているため、撮影者がカメラのフ
ァインダを覗きながら手動にて光学フィルタを撮影レン
ズの光軸と平行な軸の周りに回転させる(偏光フィルタ
等の一部のフィルタは上記取付け部に対してフィルタ部
が回転可能な構造となっている)ことにより、所望のフ
ィルタ効果が得られるようファインダ画面を目で確認
し、フィルタ回転位置を合わせ、撮影することができ
る。
【0003】但し、このような光学フィルタの取付構造
ではフィルタ着脱の不便さがあるため、これを解消する
ために、特開平8−334809号公報には、内蔵され
た光学フィルタの撮影レンズ光路内外への進退を電動で
行う構成が提案されている。
【0004】また、特開平5−34116号公報には、
ビデオカメラ用交換レンズ等のレンズ鏡筒に偏光フィル
タを2枚配置し、一方をアクチュエータで回転すること
により交換レンズ(特にミラーレンズ)の光量調節を連
続的に行う構成が提案されている。
【0005】一方、レンズシャッタカメラ等の二眼タイ
プのカメラでは、撮影レンズ光軸とファインダ光軸とが
別になっているため、撮影レンズを通った光を観察でき
ず、撮影レンズ先端に取付けた光学フィルタの効果をフ
ァインダを通して確認することができない。
【0006】このため、実開平3−60323号公報に
は、撮影レンズとファインダ双方の前面に偏光フィルタ
を同期回転可能に設け、撮影者が撮影レンズ側の偏光フ
ィルタを手動にて回転させると、ファインダ側の偏光フ
ィルタも同期して回転し、撮影時の偏光フィルタの効果
をファインダを通して確認できるようにした構成が提案
されている。
【0007】さらに、最近においては、光学フィルタの
撮影光路内への進退およびフィルタ効果(フィルタ位
置)の調節も自動で行うことができるカメラも提案され
ている。例えば、フィルタの使用設定がなされている場
合、測光・測距等の撮影準備動作を開始させるスイッチ
(以後、SW1と称する)がONされると、フィルタを
自動的に回転させ、フィルタ透過光を測光して、該測光
結果(被写体の測光データ)が最小となるフィルタ位置
(偏光角)が最大のフィルタ効果が得られる位置と判断
し、使用者の所望のフィルタ効果設定に応じたフィルタ
位置の設定(例えば、最大効果を得たい場合は測光結果
の最小の位置でフィルタを停止、3/4程度の効果が得
たい場合は測光結果の最小値と最大値の3/4の位置で
フィルタを停止)を行なったり、測光結果の最小値と最
大値の差が所定値より少ない場合はフィルタ効果が得ら
れないと判断してフィルタを撮影光路から退避させたり
するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような光学フィルタを内蔵し、測光データ等の撮影情
報を基にフィルタ位置(設定角等)を自動的に調節設定
するカメラにおいては、一般的に、撮影画面全体の情報
取得を行なうので、フィルタ位置を決定するための情報
(参考情報)は、撮影画面内のフィルタ効果が大きい部
分と小さい部分を含めた平均化された情報となってしま
う。
【0009】具体的には、例えば、『画面上部のある青
空のあるシーンを撮影するときに、空の青みを強調した
いので、青空部分の測光結果が最も低い状況で内蔵の偏
光フィルタの位置を決定したいが、撮影画面内にある建
物の影やガラスの反射等があるため、平均化された測光
結果を用いると、最も低い測光結果に対応したフィルタ
位置がずれてしまい、空の青みが出なくなる』といった
問題が発生する。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用】上記の課題を
解決するために、本発明では、撮影光路内に配置された
撮影光学フィルタの位置を変更することにより撮影に対
するフィルタ効果を可変設定可能なカメラにおいて、撮
影画面内に複数の測光エリアを設けるとともに、測光光
路内に撮影光学フィルタに対応する測光光学フィルタを
配置し、上記複数の測光エリアのうち選択された測光エ
リア(例えば、使用者によるエリア選択操作に応じて若
しくは被写体の測距情報に関連して自動選択された測光
エリア)にて測光光学フィルタを通して取得された測光
情報に基づき、撮影時における撮影光学フィルタの位置
設定を行う制御手段を設けている。
【0011】これにより、光学フィルタの位置設定を自
動で行うカメラにおいて、撮影画面内における所望の領
域に対して所望のフィルタ効果が得られるようにするこ
とが可能となる。
【0012】なお、測光エリアを被写体の測距情報に関
連して自動選択させる場合には、撮影画面内の複数の測
距エリアに対応するよう複数の測光エリアを配置し、各
測距エリアにて得られた測距情報に基づいて撮影画面内
における主被写体を識別させ、識別された主被写体以外
の被写体が位置する測距エリア(撮影状況によっては、
主被写体が位置する測距エリア)に対応して配置された
測光エリアを自動選択させるようにすればよい。
【0013】さらに、カメラ本体の姿勢を検出する姿勢
検出手段を設け、測光エリアが選択された後に姿勢検出
手段による検出姿勢が変化したときに、測光エリアの再
選択又は姿勢検出手段による検出姿勢に応じた補正を行
うようにして、測光エリア選択後にカメラ姿勢が変更さ
れた場合でも、所望のフィルタ効果を得た適切な撮影が
行えるようにしてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1には、本発
明の第1実施形態であるカメラの主要部分の内部構成
(フィルタが撮影レンズの光路内に進入した状態)を示
している。
【0015】この図において、1は不図示の撮影光学系
により形成される撮影光路内の光軸上に配置された第1
偏光フィルタ(撮影光学フィルタ)である。この第1偏
光フィルタ1は、第1フィルタ保持枠1aにより保持さ
れており、第1フィルタ保持枠1aは外周前側(被写体
側)にて撮影レンズの光軸と平行な軸の周りに回転可能
にフィルタ支持部材1bに支持されている。また、第1
フィルタ保持枠1aの外周後側(フィルム面側)には回
転力を受けるギヤ1c(以下、第1フィルタギヤと記
す)が設けられている。
【0016】2はアイドラギヤで、後述の小ギヤ4bと
第1フィルタギヤ1cとの間を繋いでいる。3は第1フ
ィルタ駆動用モータ(以下、第1モータと称する)、3
aは第1モータウオームギヤ、4は第1モータウオーム
ギヤ3aと噛合う斜歯ギヤ4aと小ギヤ4bとからなる
第1二段ギヤである。
【0017】5は第1位相板で、フィルタ保持枠1aの
後端に、第1偏光フィルタ1の回転軸と同心に固定され
ている。この第1位相板5には導通パターンが設けられ
ており、この導通パターンと第1スイッチ群6との接触
により、第1偏光フィルタ1の絶対回転位置を認識する
ことが可能となっている。なお、第1位相板5および第
1スイッチ群6により請求の範囲にいう第1フィルタ位
置検出手段が構成される。
【0018】10は不図示のファインダー対物光学系に
より形成されるファインダー光路内に配設された第2偏
光フィルタである。この第2偏光フィルタ10は、第2
フィルタ保持枠10aにより保持されており、第2フィ
ルタ保持枠10aには回転力を受けるギヤ10b(以
下、第2フィルタギヤと記す)が設けられている。
【0019】第2偏光フィルタ10を透過した光束は、
不図示のプリズムを介してファインダ接眼レンズ16お
よび撮影AEセンサ25に導かれる。
【0020】15は不図示の測光光学系により形成され
る測光光路内に配設された第3偏光フィルタ(測光光学
フィルタ)である。この第3偏光フィルタ15は、第3
フィルタ保持枠15aにより保持されており、この第3
フィルタ保持枠15aには回転力を受けるギヤ15b
(以下、第3フィルタギヤと記す)が設けられている。
【0021】第3偏光フィルタ15を透過した光束は、
不図示のプリズムを介して第1フィルタAEセンサ31
および第2フィルタAEセンサ32に導かれる。
【0022】11は第2フィルタ駆動用モータ(以下、
第2モータと称する)、11aは第2モータウオームギ
ヤ、12は第2モータウオームギヤ11aと噛合う斜歯
ギヤ12aと小ギヤ12bとからなる第2二段ギヤであ
る。
【0023】13は第2フィルタギヤ10bおよび第3
フィルタギヤ15bと噛合う小ギヤ13aとこの小ギヤ
13aの回転軸と同心に固定されている第2位相板13
bとからなる位相検知ギヤである。第2位相板13bに
は導通パターンが設けられており、この導通パターンと
第2スイッチ群14との接触により、第2偏光フィルタ
10および第3偏光フィルタ15の絶対回転位置を認識
することが可能となっている。なお、第2位相板13b
および第2スイッチ群14により請求の範囲にいう第2
フィルタ位置検出手段が構成される。
【0024】なお、第1偏光フィルタ1の絶対回転位置
(偏光角)に応じた第1位相板5の導通パターン構成
と、第2フィルタ10および第3フィルタ15の絶対回
転位置(偏光角)に応じた第2位相板13bの導通パタ
ーン構成とは一対一に対応付けられている。また、第2
偏光フィルタ10および第3フィルタ15の1回転と第
2位相板13bの1回転も対応付けられている。
【0025】16はカメラ本体の姿勢(正姿勢および縦
姿勢等)を検知するための姿勢検知センサ(姿勢検出手
段)である。
【0026】図2には、上記カメラの主要部分の電気回
路構成を示している。なお、この図中、図1にて説明し
た構成要素については図1と同符号を付している。
【0027】この図において、20はカメラの電源電
池、21はカメラの各種動作を制御するマイクロコンピ
ュータおよびA/Dコンバータ・各種アンプ等を含んだ
制御回路(制御手段)であり、取得データを記憶するメ
モリ21aを内蔵している。また、制御回路21は、第
1スイッチ群6および第2スイッチ群14の状態や、姿
勢検知センサ15からの検知情報も認識する。
【0028】22は制御回路21からの信号に応じて第
1モータ3および第2モータ11を回転駆動するモータ
駆動回路、23は不図示のレリーズスイッチの第1スト
ローク操作(半押し操作)によりONし、測距・測光等
の撮影情報の収集を開始させる準備スイッチ(SW1)
である。
【0029】24は、レリーズスイッチの第2ストロー
ク操作(全押し操作)によりONし、上記準備スイッチ
23のONにより収集した各種撮影情報を基に、不図示
のフィルムに対しての露光動作を開始させる露光スイッ
チ(SW2)である。26は被写体までの距離を測定す
るための測距回路(以下、AF回路と称する)であり、
27は露光スイッチ24がON操作されることによりフ
ィルムへの露光のためのシャッタ開閉動作を行なうシャ
ッタ(SH)回路である。
【0030】また、28は露光動作後にフィルム1駒分
の巻上げを行なったり、所定駒数の露光が終了した場合
にフィルムの巻戻しを行なったりするフィルム給送回路
である。
【0031】29は撮影AEセンサ25で得た被写体測
光情報等を基に露光動作時にストロボ発光制御を行なう
充電回路および発光部を含むストロボ(ST)回路であ
る。30は撮影モード情報やフィルム駒数カウント等を
使用者に報知したり、使用者へ対して種々の警告を促し
たりするLCD等を含む表示回路である。
【0032】ここで、本実施形態にて用いられている第
1フィルタAEセンサ31は、図3(a)に示すように
撮影画面を上下方向(カメラを正姿勢で構えた場合)に
三分割する3つの測光エリアを有する。すなわち、撮影
画面の上半分の測光エリア(AE1(U))と、下半分
の測光エリア(AE1(L))と中央部分の測光エリア
(AE1(C))とを有する。
【0033】また、第2フィルタAEセンサ32は、図
3(b)に示すように、撮影画面を左右方向(カメラを
正姿勢で構えた場合)に二分割する2つの測光エリアを
有している。すなわち、撮影画面の右半分の測光エリア
(AE2(r))と左半分の測光エリア(AE2
(l))とを有する。なお、図3はセンサ前面(被写体
側の面)から見た図であるため、被写体の右側を測光す
る測光エリアAE2(r)は図中左側に、被写体の左側
を測光する測光エリアAE2(l)は図中右側に示して
いる。
【0034】そして、これら第1フィルタAEセンサ3
1および第2フィルタAEセンサ32において使用する
測光エリアは切り替え可能となっている。
【0035】33は第1フィルタAEセンサ31および
第2フィルタAEセンサ32における使用測光エリアを
どのエリアにするかを使用者に選択させるためのエリア
選択スイッチ(SWa)であり、このエリア選択スイッ
チ33を操作するごとに選択される測光エリアが循環形
式で切り換わる。そして、測光エリアの選択情報はメモ
リ21aに記憶されるとともに、表示回路30のLCD
等を通じて使用者が確認できる。
【0036】図4には、上記エリア選択スイッチ33が
操作(ON)された場合の制御回路21の動作シーケン
スを示している。
【0037】[ステップ1]エリア選択スイッチ33が
ONされると、まず、メモリ21aの所定エリアに記憶
されている測光エリアの選択情報Areaを読み出す。
【0038】[ステップ2]ステップ1で読み出した情
報(Area)がAE1(C)であるか否かを判定し、
Area=AE1(C)ならばステップ6へ、 Are
a≠AE1(C)ならばステップ3へ移行する。
【0039】[ステップ3]ステップ1で読み出した情
報(Area)がAE1(U)であるか否かを判定し、
Area=AE1(U)ならばステップ08へ、 Ar
ea≠AE1(U)ならばステップ4へ移行する。
【0040】[ステップ4]ステップ1で読み出した情
報(Area)がAE1(L)であるか否かを判定し、
Area=AE1(L)ならばステップ10へ、 Ar
ea≠AE1(L)ならばステップ5へ移行する。
【0041】[ステップ5]ステップ1で読み出した情
報(Area)がAE2(l)であるか否かを判定し、
Area=AE2(l)ならばステップ012へ、 A
rea≠AE2(L)ならばステップ14へ移行する。
【0042】[ステップ6]メモリ21aの所定エリア
に記憶されている測光エリアの選択情報AreaをAE
1(U)に変更する。
【0043】[ステップ7]表示回路30の所定箇所
に、選択されている測光エリアがAE1(U)であるこ
とを示す表示を行なわせる。そして、本シーケンスを終
了する。
【0044】[ステップ8]メモリ21aの所定エリア
に記憶されている測光エリアの選択情報AreaをAE
1(L)に変更する。
【0045】[ステップ9]表示回路30の所定箇所
に、選択されている測光エリアがAE1(L)であるこ
とを示す表示を行なわせる。そして、本シーケンスを終
了する。
【0046】[ステップ10]メモリ21aの所定エリ
アに記憶されている測光エリアの選択情報AreaをA
E2(l)に変更する。
【0047】[ステップ11]表示回路30の所定箇所
に、選択されている測光エリアがAE2(l)であるこ
とを示す表示を行なわせる。そして、本シーケンスを終
了する。
【0048】[ステップ12]メモリ21aの所定エリ
アに記憶されている測光エリアの選択情報AreaをA
E2(r)に変更する。
【0049】[ステップ13]表示回路30の所定箇所
に、選択されている測光エリアがAE2(r)であるこ
とを示す表示を行なわせる。そして、本シーケンスを終
了する。
【0050】[ステップ14]メモリ21aの所定エリ
アに記憶されている測光エリアの選択情報AreaをA
E1(C)に変更する。
【0051】[ステップ15]表示回路30の所定箇所
に、選択されている測光エリアがAE1(C)であるこ
とを示す表示を行なわせる。そして、本シーケンスを終
了する。
【0052】本シーケンスにより、第1偏光フィルタ1
の回転位置を決定するために第3偏光フィルタ15を通
して測光を行う測光エリアを循環形式で任意に選択する
ことができる。
【0053】図5には、上記シーケンスで表示回路30
に表示される、測光エリアの選択情報の例を示してい
る。本実施形態では、この表示回路30のLCD表示部
は、カメラ背面(ファインダーと同一面)に設置されて
いるため、AE2(r)は図中右側に、AE2(l)は
図中左側に表示される。
【0054】図6には、上記準備スイッチ23が操作
(ON)された場合の制御回路21の動作シーケンスを
示している。
【0055】[ステップ21]準備スイッチ23がON
されると、まず図4のシーケンスで選択された測光エリ
ア(例えば、AE1(C))を読み出し、測光に使用す
る測光エリアとして設定する。
【0056】[ステップ22]第2スイッチ群14から
の情報を第3偏光フィルタ15の位置情報として検知
し、この位置情報をメモリ21aの所定エリアf0に記
憶し、さらに同様のデータをメモリ21aの他の所定エ
リアfs,fpにも記憶する(このステップでは、3つ
の記憶エリアに同一の位置情報が記憶される)。
【0057】[ステップ23]第3偏光フィルタ15を
透過した光を、第1フィルタAEセンサ31および第2
フィルタAEセンサ32の測光エリアのうち、ステップ
21で設定した測光エリアに対応する測光エリアにて受
光することにより得られる測光情報を検知し、この測光
情報をメモリ21aの所定エリアAE0に記憶する。
【0058】[ステップ24]モータ駆動回路22を制
御し、第2モータ11を所定速度で所定方向に回転させ
ることで、第2モータウオームギヤ11aから第2二段
ギヤ12,ギヤ10bへと回転力を伝達し、さらに、ギ
ヤ15bへと回転力を伝達して、第3フィルタ保持枠1
5aとともに第3偏光フィルタ15を回転させる。な
お、これと同時にギヤ10bによって第2偏光フィルタ
15へも回転力が伝達されるため、ファインダー上で光
量変化等の確認も可能となる。さらに、これら回転動作
は、ギヤ10bからの動力伝達により小ギヤ13aおよ
びこの小ギヤ13aに固定されている第2位相板13b
にも伝達されるため、第2位相板13bも同時に回転す
る。
【0059】[ステップ25]第2スイッチ群14から
の情報を第2偏光フィルタ10および第3偏光フィルタ
15の位置情報として検知し、この検知位置情報をメモ
リ21aの所定エリアf0に記憶された位置情報(ここ
では、f0と記す)と比較する。そして、検知位置情報
が位置情報f0と同じでなくなったらフィルタ位置が変
化したとしてステップ26へ移行する。
【0060】[ステップ26]第2スイッチ群14から
の情報を第2偏光フィルタ10および第3偏光フィルタ
15の位置情報として検知し、この検知位置情報をメモ
リ21aの所定エリアf1に記憶する。
【0061】[ステップ27]第3偏光フィルタ15を
透過した光を、第1フィルタAEセンサ31および第2
フィルタAEセンサ32の測光エリアのうち、ステップ
21で設定した測光エリアにて受光することにより得ら
れる測光情報を検知し、この測光情報をメモリ21aの
所定エリアAE1に記憶する。
【0062】[ステップ28]メモリ21aの所定エリ
アAE0,AE1に記憶された測光情報(ここでは、A
E0,AE1と記す)を比較し、AE0>AE1でなけ
ればステップ31へ、AE0>AE1であればステップ
29へ移行する。
【0063】[ステップ29]メモリ21aの所定エリ
アf1の記憶情報を所定エリアfpに転送・記憶する。
【0064】[ステップ30]メモリ21aの所定エリ
アAE1の記憶情報を所定エリアAE0に転送・記憶す
る。すなわち、ステップ30を終了した時点で、本シー
ケンス制御を実行開始後、使用者により選択された測光
エリアにて検知された測光情報が最も低くなる(最も暗
くなる)第3偏光フィルタ15の位置がメモリ21aの
所定エリアfpに、また、上記最も低い測光情報がメモ
リ21aの所定エリアAE0に記憶されたことになる。
【0065】[ステップ31]メモリ21aの所定エリ
アf1の記憶情報を所定エリアf0に転送・記憶する。
【0066】[ステップ32]メモリ21aの所定エリ
アfs,f0に記憶された位置情報(ここではfs,f
0と記す)を比較し、fs=f0でなければステップ5
へ、fs=f0であれば第2偏光フィルタ10および第
3偏光フィルタ15が360°回転したとしてステップ
33へ移行する。
【0067】[ステップ33]第2スイッチ群14から
の情報を第2偏光フィルタ10および第3偏光フィルタ
15の位置情報として検知しながら、メモリ21aの所
定エリアfpに記憶された第3偏光フィルタ15の位置
情報と比較して、検知情報がメモリ21aの所定エリア
fpに記憶された位置情報と一致したときはステップ3
4へ移行する。
【0068】[ステップ34]モータ駆動回路22を制
御し、第2モータ11の回転を停止させることで、第2
偏光フィルタ10および第3偏光フィルタ15の回転を
停止させる。すなわち、第2偏光フィルタ10および第
3偏光フィルタ15の位置を、使用者が選択した測光エ
リアでの第3偏光フィルタ15を通した測光結果が最も
低くなる位置に設定する。
【0069】[ステップ35]撮影準備動作として、撮
影AEセンサ25およびAF回路26による測光情報・
測距情報の収集を行い、演算して、露光時に適正露光を
行なうための処理情報を得る。なお、本実施形態では、
撮影AEセンサ25の測光エリアは撮影画面をすべて網
羅しており、測光演算についてはいわゆる平均測光を行
う。
【0070】[ステップ36]露光スイッチ24が操作
(ON)されたか否かを検知し、操作された場合は後述
する露光動作開始シーケンスに移行し、操作されていな
い場合はステップ37へ移行する。
【0071】[ステップ37]準備スイッチ23の状態
が変化(OFF)したか否かを検知し、OFFされた場
合には本シーケンスを終了し、OFFされていない場合
はステップ36へ移行する。
【0072】次に、図7を用いて上記露光動作開始シー
ケンスについて説明する。
【0073】[ステップ71]上記ステップ36にて露
光スイッチ24がONされると、モータ駆動回路22を
制御し、第1モータ3を所定速度で所定方向に回転させ
る。これにより、第1モータウオームギヤ3aから第2
二段ギヤ4・アイドラギヤ2・第1フィルタギヤ1cへ
と回転力が伝達され、第1フィルタ保持枠1aとともに
第1偏光フィルタ1を回転させる。このとき、第1フィ
ルタ保持枠1aに固定されている第1位相板5も同時に
回転する。
【0074】[ステップ72]第1スイッチ群6からの
情報を第1偏光フィルタ1の位置情報として検知しなが
ら、図6のステップ34にて設定が完了している第2偏
光フィルタ10および第3偏光フィルタ15の位置情報
(メモリ21aの所定エリアfpに記憶された位置情
報)に対応する第1偏光フィルタ1の位置情報と比較し
て、検知情報が対応位置情報と一致したときはステップ
73へ移行する。
【0075】なお、本実施形態では、前述したとおり、
第1位相板5の導通パターン構成(つまりは、第1偏光
フィルタ1の検知回転位置)と第2位相板13bの導通
パターン構成(つまりは、第3偏光フィルタ15の検知
回転位置)とが一対一に対応しているので、第1偏光フ
ィルタ1の検知位置情報とメモリ21aの所定エリアf
pに記憶されている位置情報とを直接比較してよい。但
し、第1偏光フィルタ1の検知回転位置と第3偏光フィ
ルタ15の検知回転位置とが一対一に対応していない場
合には、第1偏光フィルタ1の検知位置情報と、メモリ
21aの所定エリアfpに記憶されている位置情報を変
換した情報とを比較すればよい。
【0076】[ステップ73]モータ駆動回路22を制
御し、第1モータ3の回転を停止させることで、第1偏
光フィルタ1を回転を停止させる。これにより、第1偏
光フィルタ1が、第2偏光フィルタ10および第3フィ
ルタ15と同等のフィルタ効果が得られる位置に設定さ
れる。
【0077】[ステップ74]図6のステップ35にて
得た処理情報に基づいて、SH回路27およびストロボ
回路29の制御を行ない、露光動作を実行する。
【0078】[ステップ75]フィルム給送回路28に
所定量(例えば、1駒分)のフィルム給送を行なわせ、
表示回路30におけるフィルムカウント表示を1カウン
トアップし、本シーケンスを終了する。
【0079】なお、本実施形態では、偏光フィルタの設
定位置を、選択された測光エリア(撮影画面内エリア)
の明るさが最も暗くなる位置とする場合について説明し
たが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、
偏光フィルタの設定位置を、選択された測光エリアでの
明るさが最大明るさの3/4となる位置としてもよい。
そしてこの場合、例えば、第3偏光フィルタ15の回転
中に得られた測光情報を全て回転位置に対応した情報と
してメモリ21aに取り込み、最も明るいデータと最も
暗いデータから3/4程度の明るさを算出し、その明る
さに最も近い測光情報が得られたフィルタ回転位置に第
1偏光フィルタ1を位置設定すればよい。
【0080】(第2実施形態)第1実施形態では、撮影
(フィルム露光)時に露出制御のために測光を行う撮影
用測光系(第2偏光フィルタ10および撮影AEセンサ
25)と、フィルタ位置設定のための測光情報を取得す
るためのフィルタ設定用測光系(第3偏光フィルタ15
および第1,第2フィルタAEセンサ31,32)とを
別に設けた場合について説明したが、本実施形態では、
撮影用測光系をフィルタ設定用測光系として兼用する場
合について説明する。
【0081】図8には、本実施形態のカメラにおける主
要部分の内部構成(フィルタが撮影レンズの光路内に進
入した状態)を示している。なお、本実施形態のカメラ
の構成は、第1実施形態の構成から第3偏光フィルタ1
5,第3フィルタ保持枠15a,第3フィルタギヤ15
b,第1フィルタAEセンサ31および第2フィルタA
Eセンサ32を取り除いた構成となっており、他の構成
要素は第1実施形態の構成要素と同じであるので、共通
する構成要素には第1実施形態と同符号を付している。
【0082】図9には、本実施形態のカメラの主要部分
の電気回路の構成を示している。本電気回路構成は、基
本的には第1実施形態における回路構成と同様であり、
共通する構成要素には第1実施形態と同符号を付してい
る。
【0083】但し、本実施形態の回路構成では、前述し
たように第1実施形態の第1フィルタAEセンサ31お
よび第2フィルタAEセンサ32に相当するものがな
い。
【0084】また、91および92は、撮影AEセンサ
25の分割された測光エリア(これについては後述す
る)のうちどの測光エリアにてフィルタ位置設定のため
の測光情報を取得するかを選択設定するためのスイッチ
であり、セレクトスイッチ(SEL)91の操作で循環
形式等で測光エリアを選択した後、セットスイッチ(S
ET)92の操作で確定する。
【0085】なお、本実施形態では、撮影AEセンサ2
5を撮影時の測光情報を取得するセンサとして使用する
場合の測光エリア選択(『平均測光』,『スポット測
光』等の選択)も可能であるが、ここでは測光エリアを
全て使用する『平均測光』が選択されているものとして
説明する。
【0086】図10には、上記撮影AEセンサ25の概
略構成を、正姿勢にあるカメラの前面から見て示してい
る。このAEセンサ25は、上下方向および左右方向に
4分割された計16個の測光エリア(AE第1エリア2
500〜AE第16エリア2515)を有する。測光情
報を得るための測光エリア選択は、制御回路21によっ
て行われる。
【0087】図11には、本実施形態における表示回路
30によりLCD表示される、フィルタ位置設定のため
に選択された測光エリアの表示例を示している。図11
(a)は表示全体、図11(b)は測光エリア表示部の
拡大図、図11(c)は測光エリア表示例である。表示
エリア(表示第1エリア3000〜表示第16エリア3
015)と称する。なお、表示エリア3000〜301
5と測光エリア2500〜2515とは下2桁の番号が
同じもの同士が対応する関係になっている。
【0088】なお、本実施形態では、表示回路30はカ
メラ背面(ファインダーと同一面)に設置されているた
め、LCD表示上の測光エリアの左右方向の配置順と図
10に示すAEセンサ25の測光エリアの左右方向の配
置順とは逆になっている。すなわち、AEセンサ25の
最上段の測光エリアは、右から2500,2501,2
502,2503の順に配置されているが、表示回路3
0のLCD上では左から3000,3001,300
2,3003の順に配置されている。
【0089】図12には、本実施形態のカメラにおい
て、セレクトスイッチ91が1回操作(ON)された場
合の制御回路21の動作シーケンスを示している。
【0090】[ステップ111]セレクトスイッチ91
がONされた場合、メモリ21aの所定エリアに記憶さ
れている測光エリアの選択情報Areaおよび表示エリ
アの情報Lcdを“0”にする(リセットする)。
【0091】メモリ21aは、16個の測光エリアに対
して16bitの記憶エリアを有し、AEセンサ25の
測光エリア2500〜2515に対して、1bitずつ
(“0h”bit目から順に“Fh”bitまで)の記
憶エリアを確保している。そして、各記憶エリアに記憶
されるフラグが“1”である場合にその記憶エリアに対
応する測光エリアは選択状態にあると判断される。
【0092】また、メモリ21aは、16個の表示エリ
アに対して32bitの記憶エリアを有し、表示回路3
0の表示エリア3000〜3015に対して、2bit
ずつ(“00h”bit目から順に“1F”bitま
で)の記憶エリアを確保している。そして、各記憶エリ
アに記憶されるフラグが“00”になった場合にその記
憶エリアに対応する表示エリアは消灯、“01”になっ
た場合は点滅、“10”になった場合は点灯と判断され
る。
【0093】[ステップ112]AE第1エリアを観測
状態に設定する。
【0094】[ステップ113]表示第1エリアに対応
する記憶エリアのフラグを“01”にして、表示第1エ
リア3000を点滅状態にする。
【0095】[ステップ114]セットスイッチ92が
操作(ON)されたか否かを検知し、ONされていなけ
ればステップ115へ、ONされていればステップ11
6へ移行する。
【0096】[ステップ115]セレクトスイッチ91
が操作(ON)されたか否かを検知し、ONされていな
ければステップ114へ、ONされていればステップ1
18へ移行する。
【0097】[ステップ116]観測状態にある測光エ
リア(例えば、AE第1エリア)に対応する記憶エリア
のフラグを“1”にする。
【0098】[ステップ117]点滅状態にある表示エ
リア(例えば、表示第1エリア)に対応する記憶エリア
のフラグを“10”にし、点灯状態にする。
【0099】[ステップ118]点滅状態にある表示エ
リア(例えば、表示第1エリア)に対応する記憶エリア
のフラグを“00”にして、その表示エリアを消灯状態
にする。
【0100】[ステップ119]観測状態にある測光エ
リアがAE第16エリアであるか否かを判別し、AE第
16エリアでなければステップ120へ、AE第16エ
リアであれば本シーケンスを終了して待機状態へ移行す
る。
【0101】[ステップ120]測光エリアを1つシフ
トして次の測光エリアを観測状態にする(例えば、観測
状態の測光エリアをAE第1エリアからAE第2エリア
へ変更する)。
【0102】[ステップ121,122]表示エリアを
1つシフトして、次の表示エリアを、対応する測光エリ
アが観測状態であることを表示するために点滅状態にす
る(例えば、表示第2エリアを点滅状態にする)。
【0103】こうしてAE第1エリア〜AE第16エリ
アについてステップ114〜118を繰り返し、1又は
複数の測光エリアが選択され、これに対応する表示エリ
アが点灯状態となる。
【0104】なお、本シーケンスを実行した後の表示回
路30のLCD表示の一例を、図11(c)に示す。こ
の例では、AEセンサ25の測光エリア2500,25
01,2502,2504,2506,2507の6箇
所を選択した場合を示しており、これら選択された測光
エリアに対応する表示エリア3000,3001,30
02,3004,3006,3007が点灯表示されて
いる。
【0105】図13には、準備スイッチ23が操作(O
N)された場合における制御回路21の動作シーケンス
を示している。
【0106】[ステップ131]準備スイッチ23がO
Nされると、図12のシーケンスで選択状態とされた測
光エリアを読み出し、使用する測光エリアとして設定す
る。
【0107】[ステップ132]第2スイッチ群14か
らの情報を第2偏光フィルタ(測光光学フィルタ)10
の位置情報として検知し、この検知情報をメモリ21a
の所定エリアf0に記憶し、さらに同様のデータをメモ
リ21aの他の所定エリアfs,fpにも記憶する(こ
のステップでは、3つの記憶エリアに同一の位置情報が
記憶される)。
【0108】[ステップ133]第2偏光フィルタ10
を透過した光を、AEセンサ25の測光エリアのうち、
ステップ131で設定した測光エリアにて受光すること
により得られる測光情報を検知し、この測光情報をメモ
リ21aの所定エリアAE0に記憶する。
【0109】[ステップ134]モータ駆動回路22を
制御し、第2モータ11を所定速度で所定方向に回転さ
せることで、第2モータウオームギヤ11aから第2二
段ギヤ12,ギヤ10bへと回転力を伝達し、第2フィ
ルタ保持枠10aとともに第2偏光フィルタ10を回転
させる。第2偏光フィルタ10はファインダー光路上に
設けられているため、第2偏光フィルタ10の回転によ
る光量変化等の確認をファインダーを通じて行うことが
できる。さらに、この回転動作は、ギヤ10bからの動
力伝達により小ギヤ13aおよびこの小ギヤ13aに固
定されている第2位相板13bにも伝達されるため、第
2位相板13bも同時に回転する。
【0110】[ステップ135]第2スイッチ群14か
らの情報を第2偏光フィルタ10の位置情報として検知
し、この検知情報をメモリ21aの所定エリアf0に記
憶された位置情報(ここでは、f0と記す)と比較す
る。そして、検知情報が位置情報f0と同じでなくなっ
たらフィルタ位置が変化したとしてステップ136へ移
行する。
【0111】[ステップ136]第2スイッチ群14か
らの情報を第2偏光フィルタ10の位置情報として検知
し、この検知情報をメモリ21aの所定エリアf1に記
憶する。
【0112】[ステップ137]第2偏光フィルタ10
を透過した光を、AEセンサ25の測光エリアのうち、
ステップ131で設定した測光エリアにて受光すること
により得られる測光情報を検知し、この測光情報をメモ
リ21aの所定エリアAE1に記憶する。
【0113】[ステップ138]メモリ21aの所定エ
リアAE0,AE1に記憶された測光情報(ここでは、
AE0,AE1と記す)を比較し、AE0>AE1でな
ければステップ141へ、AE0>AE1であればステ
ップ139へ移行する。
【0114】[ステップ139]メモリ21aの所定エ
リアf1の記憶情報を所定エリアfpに転送・記憶す
る。
【0115】[ステップ140]メモリ21aの所定エ
リアAE1の記憶情報を所定エリアAE0に転送・記憶
する。すなわち、ステップ140を終了した時点で、本
シーケンス制御を実行開始後、使用者により選択された
測光エリアにて検知された測光情報が最も低くなる(最
も暗くなる)第2偏光フィルタ10の位置がメモリ21
aの所定エリアfpに、また、上記最も低い測光情報が
メモリ21aの所定エリアAE0に記憶されたことにな
る。
【0116】[ステップ141]メモリ21aの所定エ
リアf1の記憶情報を所定エリアf0に転送・記憶す
る。
【0117】[ステップ142]メモリ21aの所定エ
リアfs,f0に記憶された位置情報(ここではfs,
f0と記す)を比較し、fs=f0でなければステップ
135へ、fs=f0であれば第2偏光フィルタ10が
360°回転したとしてステップ143へ移行する。
【0118】[ステップ143]第2スイッチ群14か
らの情報を第2偏光フィルタ10の位置情報として検知
しながら、メモリ21aの所定エリアfpに記憶された
第2偏光フィルタ10の位置情報と比較して、検知情報
がメモリ21aの所定エリアfpに記憶された位置情報
と一致したときはステップ144へ移行する。
【0119】[ステップ144]モータ駆動回路22を
制御し、第2モータ11の回転を停止させることで、第
2偏光フィルタ10の回転を停止させる。すなわち、第
2偏光フィルタ10の位置を、使用者が選択した測光エ
リアでの第2偏光フィルタ10を通した測光結果が最も
低くなる位置に設定する。
【0120】[ステップ145]撮影準備動作として、
AEセンサ25およびAF回路26による測光情報・測
距情報の収集を行い、演算して、露光時に適正露光を行
なうための処理情報を得る。なお、本実施形態では、撮
影AEセンサ25の測光エリアは撮影画面をすべて網羅
しており、測光演算については平均測光を行う。
【0121】[ステップ146]露光スイッチ24が操
作(ON)されたか否かを検知し、操作された場合は露
光動作開始シーケンスに移行し、操作されていない場合
はステップ147へ移行する。
【0122】[ステップ147]準備スイッチ23の状
態が変化(OFF)したか否かを検知し、OFFされた
場合には本シーケンスを終了し、OFFされていない場
合はステップ146へ移行する。
【0123】なお、本実施形態における露光スイッチ2
4が操作(ON)された場合の露光動作開始シーケンス
については、第1実施形態の図7に示したシーケンスと
同様である。
【0124】以上説明したように、本実施形態では、撮
影時に測光を行う測光系を、フィルタ位置設定のための
測光情報の取得用の測光系としても兼用しているので、
第1実施形態のものよりも簡素化された構成で、フィル
タ効果を適切に得ることができる。
【0125】(第3実施形態)第1および第2実施形態
では、フィルタ位置設定のための測光エリアを使用者が
任意に設定できる場合について説明したが、本実施形態
では、被写体までの測距情報に基づいてフィルタ位置設
定のための測光を行う測光エリアを自動選択させる場合
について説明する。
【0126】本実施形態におけるカメラの内部構成およ
び電気回路構成は、セレクトスイッチ91を設けないこ
とを除き、第2実施形態と同様である。
【0127】図14には、本実施形態におけるAF回路
26による撮影画面上の測距エリアを示している。この
図において、外周の実線枠が撮影画面枠を示す。また、
内側の複数(16個)の小さな四角の実線枠が測距エリ
ア(測距第1エリア〜測距第16エリア)3500〜3
515を示しており、AF回路26は測距エリアごとに
被写体距離を検知することができる。また、各測距エリ
アに一対一に対応した位置に設けられ、各測距エリアを
囲む複数(16個)の点線枠が測光エリア(AE第1エ
リア〜AE第16エリア)2500〜2515であり、
第2実施形態での測光エリアと同様に配置されたもので
ある。
【0128】なお、本実施形態の表示回路30において
も、図16(a2)に示すように、カメラの背面に第2
実施形態の表示エリアと同様の表示エリア(表示第1エ
リア〜表示第16エリア)3000〜30015を有す
るLCDが設けられている。
【0129】なお、本実施形態において、AF回路26
による測距方式は、複数の測距点を持たせたアクティブ
AF方式やCCD等を用いたパッシブAF方式等、いず
れの方式でもよい。
【0130】図15には、本実施形態におけるセットス
イッチ92が操作(ON)された場合の制御回路21の
動作シーケンスを示している。
【0131】[ステップ151]セットスイッチ92が
ONされると、メモリ21aの所定エリアに記憶されて
いる測光エリアの選択情報Area、表示エリアの情報
Lcd、測距情報AFdおよび被写体識別情報AFmを
全て“0”にする(リセットする)。
【0132】メモリ21aは、16個の測光エリアに対
して16bitの記憶エリアを有し、AEセンサ25の
測光エリア2500〜2515に対して、1bitずつ
(“0h”bit目から順に“Fh”bitまで)の記
憶エリアを確保している。そして、各記憶エリアに記憶
されるフラグが“1”である場合にその記憶エリアに対
応する測光エリアは選択状態にあると判断される。
【0133】また、メモリ21aは、16個の表示エリ
アに対して16bitの記憶エリアを有し、表示回路3
0の表示エリア3000〜3015に対して、1bit
ずつ(“0h”bit目から順に“Fh”bitまで)
の記憶エリアを確保している。そして、各記憶エリアに
記憶されるフラグが“0”になった場合にその記憶エリ
アに対応する表示エリアは消灯、“1”になった場合は
点灯と判断される。
【0134】さらに、メモリ21aは、被写体識別情報
AFmに対して16bitの記憶エリアを有し、測距エ
リア3500〜3515に対して、1bitずつ(“0
h”bit目から順に“Fh”bitまで)の記憶エリ
アを確保している。そして、各記憶エリアに記憶される
フラグが“0”である場合にその記憶エリアに対応する
測距エリアに含まれる被写体は主被写体以外であり、
“1”である場合はその記憶エリアに対応する測距エリ
アに含まれる被写体は主被写体と判断される。
【0135】加えて、メモリ21aは、測距情報AFd
に対して8bitの記憶エリアを有し、各測光エリアで
測距動作を行う毎にデータを変更して測距情報を記憶す
る。すなわち、各測距エリアに対して共通使用される記
憶エリアである。
【0136】[ステップ152]測距第1エリアを観測
状態に設定する。
【0137】[ステップ153]観測状態に設定された
測距エリアにて測距動作を行ない、その測距情報AFd
をメモリ21aのうち測距情報記憶エリアに記憶する。
【0138】[ステップ154]ステップ153で記憶
した測距情報AFdが所定距離x(例えば、10mに相
当する測距データ)より近距離であるか否かを判定し、
AFd<xならばステップ155へ、AFd<xでなけ
ればステップ156へ移行する。
【0139】[ステップ155]観測状態にある測距エ
リアに対応する被写体識別情報AFmの記憶エリアのフ
ラグを“1”にする。
【0140】[ステップ156]観測状態にある測距エ
リアが測距第16エリアであるか否かを判別し、測距第
16エリアでなければステップ157へ、測距第16エ
リアであればステップ158へ移行する。
【0141】[ステップ157]観測状態の測距エリア
を1つシフトして次の測距エリアを観測状態に変更し
(例えば、観測状態のエリアを測距第1エリアから測距
第2エリアへ変更し)、ステップ153へ移行する。
【0142】[ステップ158]各測距エリアに対応す
る被写体識別情報(AFm)記憶エリアの“0”,
“1”フラグを反転して、各測距エリアを含む各測光エ
リアに対応する選択情報(Area)記憶エリアおよび
各表示エリアに対応する情報(Lcd)記憶エリアに記
憶する(例えば、測距情報AFdが“B990”hとい
うデータだった場合、測光エリアの選択情報Areaお
よび表示エリアの情報Lcdは“466F”hとす
る)。
【0143】[ステップ159]ステップ158で設定
された表示エリアの情報Lcdに基づいて、その表示エ
リアに対応した測光エリア表示を行なう。
【0144】図16には、図15で説明したシーケンス
によって判定された被写体識別情報AFmと表示エリア
の情報Lcdとの対応例を示している。
【0145】この図16(a1)において主被写体を含
む測距エリアとして判別されているのが、3504,3
507,3508,3511,3512,3513,3
515である。そして、各測距エリアでの測距情報に対
し、点灯される表示エリアは、図16(b1)に示すよ
うに、3000,3001,3002,3003,30
05,3006,3009,3010,3014(すな
わち、3004,3007,3008,3011・30
12,3013,3015を除いた)表示エリアとな
る。なお、フィルタ位置設定のために選択される測光エ
リアは、点灯される表示エリアに対応する、2500,
2501,2502,2503,2505,2506,
2509,2510,2514(すなわち、2504,
2507,2508,2511,2512,2513,
2515を除いた)測光エリアとなる。
【0146】また、図16(a2)において主被写体を
含む測距エリアとして判別されているのが、3506,
3507,3508,3510,3511,3512,
3514,3515である。そして、各測距エリアでの
測距情報に対し、点灯される表示エリアは、図16(b
2)に示すように、3000,3001,3002,3
003,3004,3005,3009,3013(す
なわち、3006,3007,3008,3010,3
011,3012,3014,3015を除いた)表示
エリアとなる。なお、フィルタ位置設定のために選択さ
れる測光エリアは、点灯される表示エリアに対応する、
2500,2501,2502,2503,2504,
2505,2509,2513(すなわち、2506,
2507,2508,2510,2511,2512,
2514,2515を除いた)測光エリアとなる。
【0147】なお、本実施形態では、所定距離xを境
に、近距離側にある被写体を全て“主被写体”と判別
し、遠距離側にある被写体を全て“主被写体以外”と判
定することにより測距エリア毎の被写体分離認識を行う
場合について説明したが、実際の測距アルゴリズムに基
づいて、優先順位(近距離優先・中央優先等)を付け、
被写体分離認識を行なってもよい。
【0148】また、本実施形態における準備スイッチ2
3が操作(ON)された場合のシーケンスは上記第2実
施形態の図13に示したシーケンスと同様であり、さら
に、露光スイッチ24が操作(ON)された場合のシー
ケンスは第1実施形態の図7に示したシーケンスと同様
である。
【0149】以上説明したように、本実施形態では、フ
ィルタ位置設定のための測光エリアを使用者が任意に設
定するのではなく、被写体までの測距情報に基づいてカ
メラが自動選択するため、撮影シーンが変化するごとの
使用者によるフィルタ位置設定のための測光エリアの選
択操作を不要とし、操作性を良くすることができる。
【0150】(第4実施形態)本実施形態では、フィル
タ位置設定のための測光エリアを選択する際にカメラ姿
勢を反映させる場合について説明する。なお、本実施形
態のカメラの内部構成および電気回路構成は、上記第3
実施形態と同様である。
【0151】図17には、本実施形態のカメラにおいて
セットスイッチ92が操作(ON)された場合の制御回
路21の動作シーケンスを示している。
【0152】[ステップ170]セットスイッチ92が
ONされると、姿勢検知センサ16の出力によりカメラ
(本体の)姿勢を検知し、この検知情報をメモリ21a
の所定エリアP0に記憶する。
【0153】[ステップ171]メモリ21aの所定エ
リアに記憶されている測光エリアの選択情報Area、
表示エリアの情報Lcd、測距情報AFdおよび被写体
識別情報AFmを全て“0”にする(リセットする)。
【0154】メモリ21aは、16個の測光エリアに対
して16bitの記憶エリアを有し、AEセンサ25の
測光エリア2500〜2515に対して、1bitずつ
(“0h”bit目から順に“Fh”bitまで)の記
憶エリアを確保している。そして、各記憶エリアに記憶
されるフラグが“1”である場合にその記憶エリアに対
応する測光エリアは選択状態にあると判断される。
【0155】また、メモリ21aは、16個の表示エリ
アに対して16bitの記憶エリアを有し、表示回路3
0の表示エリア3000〜3015に対して、1bit
ずつ(“0h”bit目から順に“Fh”bitまで)
の記憶エリアを確保している。そして、各記憶エリアに
記憶されるフラグが“0”になった場合にその記憶エリ
アに対応する表示エリアは消灯、“1”になった場合は
点灯と判断される。
【0156】さらに、メモリ21aは、被写体識別情報
AFmに対して16bitの記憶エリアを有し、測距エ
リア3500〜3515に対して、1bitずつ(“0
h”bit目から順に“Fh”bitまで)の記憶エリ
アを確保している。そして、各記憶エリアに記憶される
フラグが“0”である場合にその記憶エリアに対応する
測距エリアに含まれる被写体は主被写体以外であり、
“1”である場合はその記憶エリアに対応する測距エリ
アに含まれる被写体は主被写体と判断される。
【0157】加えて、メモリ21aは、測距情報AFd
に対して8bitの記憶エリアを有し、各測光エリアで
測距動作を行う毎にデータを変更して測距情報を記憶す
る。すなわち、各測距エリアに対して共通使用される記
憶エリアである。
【0158】[ステップ172]測距第1エリアを観測
状態に設定する。
【0159】[ステップ173]観測状態に設定された
測距エリアにて測距動作を行ない、その測距情報AFd
をメモリ21aのうち測距情報記憶エリアに記憶する。
【0160】[ステップ174]ステップ173で記憶
した測距情報AFdが所定距離x(例えば、10mに相
当する測距データ)より近距離であるか否かを判定し、
AFd<xならばステップ175へ、AFd<xでなけ
ればステップ176へ移行する。
【0161】[ステップ175]観測状態にある測距エ
リアに対応する被写体識別情報AFmの記憶エリアのフ
ラグを“1”にする。
【0162】[ステップ176]観測状態にある測距エ
リアが測距第16エリアであるか否かを判別し、測距第
16エリアでなければステップ177へ、測距第16エ
リアであればステップ178へ移行する。
【0163】[ステップ177]観測状態の測距エリア
を1つシフトして次の測距エリアを観測状態に変更し
(例えば、観測状態のエリアを測距第1エリアから測距
第2エリアへ変更し)、ステップ173へ移行する。
【0164】[ステップ178]各測距エリアに対応す
る被写体識別情報(AFm)記憶エリアの“0”,
“1”フラグを反転して、各測距エリアを含む各測光エ
リアに対応する選択情報(Area)記憶エリアおよび
各表示エリアに対応する情報(Lcd)記憶エリアに記
憶する(例えば、測距情報AFdが“B990”hとい
うデータだった場合、測光エリアの選択情報Areaお
よび表示エリアの情報Lcdは“466F”hとす
る)。
【0165】[ステップ179]ステップ178で設定
された表示エリアの情報Lcdに基づいて、その表示エ
リアに対応した測光エリア表示を行なう。
【0166】[ステップ180]姿勢検知センサ16の
出力によりカメラ姿勢を検知し、この検知情報P1とス
テップ170でメモリ21aの所定エリアP0に記憶し
た姿勢検知情報(ここでは、P0とする)とを比較し、
P0=P1ならば本シーケンスを終了し、P0≠P1な
らばステップ170へ戻って、再度、測光エリアの選択
動作を行う。
【0167】なお、本シーケンスによって判定された被
写体識別情報AFmと表示エリアの情報Lcdとの対応
(測光エリアの選択情報Areaとの対応)は、第2実
施形態において図16に示したものと同様である。
【0168】図18には、本実施形態のカメラにおいて
準備スイッチ23が操作(ON)された場合の制御回路
21の動作シーケンスを示している。
【0169】[ステップ200]準備スイッチ23がO
Nされると、姿勢検知センサ16の出力により、カメラ
姿勢を検知し、この姿勢検知情報P1と、図17のシー
ケンスにてメモリ21aの所定エリアP0に記憶した姿
勢検知情報(ここでは、P0とする)とを比較し、P0
=P1ならばステップ201へ、P0≠P1ならば図1
7のシーケンスへ移行する。
【0170】[ステップ201]図17のシーケンスで
選択状態とされた測光エリアを読み出し、使用する測光
エリアとして設定する。
【0171】[ステップ202]第2スイッチ群14か
らの情報を第2偏光フィルタ10の位置情報として検知
し、この検知情報をメモリ21aの所定エリアf0に記
憶し、さらに同様のデータをメモリ21aの他の所定エ
リアfs,fpにも記憶する(このステップでは、3つ
の記憶エリアに同一の位置情報が記憶される)。
【0172】[ステップ203]第2偏光フィルタ10
を透過した光を、AEセンサ25の測光エリアのうち、
ステップ201で設定した測光エリアにて受光すること
により得られる測光情報を検知し、この測光情報をメモ
リ21aの所定エリアAE0に記憶する。
【0173】[ステップ204]モータ駆動回路22を
制御し、第2モータ11を所定速度で所定方向に回転さ
せることで、第2モータウオームギヤ11aから第2二
段ギヤ12,ギヤ10bへと回転力を伝達し、第2フィ
ルタ保持枠10aとともに第2偏光フィルタ10を回転
させる。第2偏光フィルタ10はファインダー光路上に
設けられているため、第2偏光フィルタ10の回転によ
る光量変化等の確認をファインダーを通じて行うことが
できる。さらに、この回転動作は、ギヤ10bからの動
力伝達により小ギヤ13aおよびこの小ギヤ13aに固
定されている第2位相板13bにも伝達されるため、第
2位相板13bも同時に回転する。
【0174】[ステップ205]第2スイッチ群14か
らの情報を第2偏光フィルタ10の位置情報として検知
し、この検知情報をメモリ21aの所定エリアf0に記
憶された位置情報(ここでは、f0と記す)と比較す
る。そして、検知情報が位置情報f0と同じでなくなっ
たらフィルタ位置が変化したとしてステップ206へ移
行する。
【0175】[ステップ206]第2スイッチ群14か
らの情報を第2偏光フィルタ10の位置情報として検知
し、この検知情報をメモリ21aの所定エリアf1に記
憶する。
【0176】[ステップ207]第2偏光フィルタ10
を透過した光を、AEセンサ25の測光エリアのうち、
ステップ201で設定した測光エリアにて受光すること
により得られる測光情報を検知し、この測光情報をメモ
リ21aの所定エリアAE1に記憶する。
【0177】[ステップ208]メモリ21aの所定エ
リアAE0,AE1に記憶された測光情報(ここでは、
AE0,AE1と記す)を比較し、AE0>AE1でな
ければステップ211へ、AE0>AE1であればステ
ップ209へ移行する。
【0178】[ステップ209]メモリ21aの所定エ
リアf1の記憶情報を所定エリアfpに転送・記憶す
る。
【0179】[ステップ210]メモリ21aの所定エ
リアAE1の記憶情報を所定エリアAE0に転送・記憶
する。すなわち、ステップ210を終了した時点で、本
シーケンス制御を実行開始後、被写体判定により自動選
択された測光エリアにて検知された測光情報が最も低く
なる(最も暗くなる)第2偏光フィルタ10の位置がメ
モリ21aの所定エリアfpに、また、上記最も低い測
光情報がメモリ21aの所定エリアAE0に記憶された
ことになる。
【0180】[ステップ211]メモリ21aの所定エ
リアf1の記憶情報を所定エリアf0に転送・記憶す
る。
【0181】[ステップ212]メモリ21aの所定エ
リアfs,f0に記憶された位置情報(ここではfs,
f0と記す)を比較し、fs=f0でなければステップ
205へ、fs=f0であれば第2偏光フィルタ10が
360°回転したとしてステップ213へ移行する。
【0182】[ステップ213]第2スイッチ群14か
らの情報を第2偏光フィルタ10の位置情報として検知
しながら、メモリ21aの所定エリアfpに記憶された
第2偏光フィルタ10の位置情報と比較して、検知情報
がメモリ21aの所定エリアfpに記憶された位置情報
と一致したときはステップ214へ移行する。
【0183】[ステップ214]モータ駆動回路22を
制御し、第2モータ11の回転を停止させることで、第
2偏光フィルタ10の回転を停止させる。すなわち、第
2偏光フィルタ10の位置を、使用者が選択した測光エ
リアでの第2偏光フィルタ10を通した測光結果が最も
低くなる位置に設定する。
【0184】[ステップ215]撮影準備動作として、
AEセンサ25およびAF回路26による測光情報・測
距情報の収集を行い、演算して、露光時に適正露光を行
なうための処理情報を得る。なお、本実施形態では、撮
影AEセンサ25の測光エリアは撮影画面をすべて網羅
しており、測光演算については平均測光を行う。
【0185】[ステップ216]露光スイッチ24が操
作(ON)されたか否かを検知し、操作された場合は露
光動作開始シーケンスに移行し、操作されていない場合
はステップ147へ移行する。
【0186】[ステップ217]準備スイッチ23の状
態が変化(OFF)したか否かを検知し、OFFされた
場合には本シーケンスを終了し、OFFされていない場
合はステップ216へ移行する。
【0187】なお、本実施形態における露光スイッチ2
4が操作(ON)された場合の露光動作開始シーケンス
については、第1実施形態の図7に示したシーケンスと
同様である。
【0188】このように本実施形態では、フィルタ位置
設定のための測光を行う使用(選択)測光エリアを選択
した後にカメラ姿勢が変化した場合には、使用測光エリ
アを再選択させるようにしているので、カメラ姿勢の変
化にかかわらず適切なフィルタ効果を得ることができ
る。
【0189】(第5実施形態)上記第4実施形態では、
使用測光エリアを選択した後にカメラ姿勢が変化した場
合に使用測光エリアの再選択動作を行わせる場合につい
て説明したが、本実施形態では、カメラ姿勢の検知結果
により、先に選択されている測光エリアを補正する場合
について説明する。なお、本実施形態における使用測光
エリアの選択シーケンスは、第3実施形態における図1
7に示すシーケンスと同様である。
【0190】図19には、本実施形態のカメラにおいて
準備スイッチ23が操作(ON)された場合の制御回路
21の動作シーケンスを示している。
【0191】[ステップ220]姿勢検知センサ16の
出力によりカメラ姿勢を検知し、この姿勢検知情報P1
と、図17のシーケンスでメモリ21aの所定エリアP
0に記憶した姿勢検知情報(ここではP0とする)とを
比較し、P0=P1ならばステップ221へ、P0≠P
1ならばステップ221へ移行する。
【0192】[ステップ221]ステップ220で姿勢
検知センサ16により検知したカメラの姿勢検知情報P
1と、図17のシーケンスでメモリ21aの所定エリア
P0の姿勢検知情報(ここではP0とする)とからカメ
ラ姿勢の変化方向を判定し、この判定結果を反映した測
光エリアの選択情報Areaの変更を行なう。ここで、
測光エリアの選択情報Areaの変更は、使用設定され
ている測光エリアに対応する選択情報(Area)記憶
エリアのフラグを、姿勢の変化方向に応じて変更するこ
とにより行う。
【0193】図20には、カメラの正姿勢(例えば、姿
勢検知センサ16の出力が“0”h)を基準とした場合
において、カメラを縦姿勢(レリーズボタン側を上にし
た姿勢で姿勢検知センサ16の出力が“1”hの場合お
よびレリーズボタン側を下にした姿勢で姿勢検知センサ
16の出力が“2”hの場合)や倒立姿勢(正姿勢から
光軸中心に180°回転した姿勢で姿勢検知センサ16
の出力が“3”hの場合)にしたときに、使用測光エリ
ア(AE第1エリア2500〜AE第16エリア251
5)がどの測光エリアに変更されるのかを示している。
例えば、正姿勢のときの使用測光エリアが2500の場
合、縦姿勢の場合には2503又は2512に変更さ
れ、倒立姿勢の場合には2515に変更される。
【0194】図21には、カメラが正姿勢にあるときの
使用測光エリアと、この使用測光エリアの設定後にカメ
ラを縦姿勢とした場合の使用測光エリアとの関係例を示
しており、(a1),(a2)は姿勢変化に伴う使用測
光エリアの変更を行わない場合を、(b1),(b2)
は姿勢変化に伴う使用測光エリアの変更を行う場合、す
なわち本実施形態を示している。
【0195】図21(a1),(b1)に示すように、
正姿勢にて使用測光エリアが2500,2501,25
02,2503,2506,2507,2510であっ
た場合に、図21(a2),(b2)に示すようにカメ
ラを縦姿勢(レリーズボタン側が上の姿勢)にすると、
元の使用測光エリアと被写体との位置関係が大きくずれ
てくる。
【0196】このとき、図21(a2)のように、元の
使用測光エリアが設定されたままだと、主被写体に大き
く重なる使用測光エリア(例えば、2503,250
7,2510)が生じ、フィルタ位置設定のための測光
を行う測光エリアとして不適当となる場合がある。
【0197】これに対し、図21(b2)のように、元
の使用測光エリアをカメラ姿勢の変化に伴って変更する
と(変更後の使用測光エリア2500,2501,25
04,2505,2506,2508,2512)、変
更後のいずれの使用測光エリアも主被写体に大きく重な
ることがなく、フィルタ位置設定のための測光を行う測
光エリアとして適当なものとなる。
【0198】[ステップ222]図17のシーケンス若
しくはステップ221で選択状態とされた測光エリアを
読み出し、使用する測光エリアとして設定する。
【0199】[ステップ223]第2スイッチ群14か
らの情報を第2偏光フィルタ10の位置情報として検知
し、この検知情報をメモリ21aの所定エリアf0に記
憶し、さらに同様のデータをメモリ21aの他の所定エ
リアfs,fpにも記憶する(このステップでは、3つ
の記憶エリアに同一の位置情報が記憶される)。
【0200】[ステップ224]第2偏光フィルタ10
を透過した光を、AEセンサ25の測光エリアのうち、
ステップ201で設定した測光エリアにて受光すること
により得られる測光情報を検知し、この測光情報をメモ
リ21aの所定エリアAE0に記憶する。
【0201】[ステップ225]モータ駆動回路22を
制御し、第2モータ11を所定速度で所定方向に回転さ
せることで、第2モータウオームギヤ11aから第2二
段ギヤ12,ギヤ10bへと回転力を伝達し、第2フィ
ルタ保持枠10aとともに第2偏光フィルタ10を回転
させる。第2偏光フィルタ10はファインダー光路上に
設けられているため、第2偏光フィルタ10の回転によ
る光量変化等の確認をファインダーを通じて行うことが
できる。さらに、この回転動作は、ギヤ10bからの動
力伝達により小ギヤ13aおよびこの小ギヤ13aに固
定されている第2位相板13bにも伝達されるため、第
2位相板13bも同時に回転する。
【0202】[ステップ226]第2スイッチ群14か
らの情報を第2偏光フィルタ10の位置情報として検知
し、この検知情報をメモリ21aの所定エリアf0に記
憶された位置情報(ここでは、f0と記す)と比較す
る。そして、検知情報が位置情報f0と同じでなくなっ
たらフィルタ位置が変化したとしてステップ227へ移
行する。
【0203】[ステップ227]第2スイッチ群14か
らの情報を第2偏光フィルタ10の位置情報として検知
し、この検知情報をメモリ21aの所定エリアf1に記
憶する。
【0204】[ステップ228]第2偏光フィルタ10
を透過した光を、AEセンサ25の測光エリアのうち、
ステップ221で設定した測光エリアにて受光すること
により得られる測光情報を検知し、この測光情報をメモ
リ21aの所定エリアAE1に記憶する。
【0205】[ステップ229]メモリ21aの所定エ
リアAE0,AE1に記憶された測光情報(ここでは、
AE0,AE1と記す)を比較し、AE0>AE1でな
ければステップ232へ、AE0>AE1であればステ
ップ230へ移行する。
【0206】[ステップ230]メモリ21aの所定エ
リアf1の記憶情報を所定エリアfpに転送・記憶す
る。
【0207】[ステップ231]メモリ21aの所定エ
リアAE1の記憶情報を所定エリアAE0に転送・記憶
する。すなわち、ステップ231を終了した時点で、本
シーケンス制御を実行開始後、被写体判定により自動選
択された測光エリアにて検知された測光情報が最も低く
なる(最も暗くなる)第2偏光フィルタ10の位置がメ
モリ21aの所定エリアfpに、また、上記最も低い測
光情報がメモリ21aの所定エリアAE0に記憶された
ことになる。
【0208】[ステップ232]メモリ21aの所定エ
リアf1の記憶情報を所定エリアf0に転送・記憶す
る。
【0209】[ステップ233]メモリ21aの所定エ
リアfs,f0に記憶された位置情報(ここではfs,
f0と記す)を比較し、fs=f0でなければステップ
226へ、fs=f0であれば第2偏光フィルタ10が
360°回転したとしてステップ234へ移行する。
【0210】[ステップ234]第2スイッチ群14か
らの情報を第2偏光フィルタ10の位置情報として検知
しながら、メモリ21aの所定エリアfpに記憶された
第2偏光フィルタ10の位置情報と比較して、検知情報
がメモリ21aの所定エリアfpに記憶された位置情報
と一致したときはステップ235へ移行する。
【0211】[ステップ235]モータ駆動回路22を
制御し、第2モータ11の回転を停止させることで、第
2偏光フィルタ10の回転を停止させる。すなわち、第
2偏光フィルタ10の位置を、使用者が選択した測光エ
リアでの第2偏光フィルタ10を通した測光結果が最も
低くなる位置に設定する。
【0212】[ステップ236]撮影準備動作として、
AEセンサ25およびAF回路26による測光情報・測
距情報の収集を行い、演算して、露光時に適正露光を行
なうための処理情報を得る。なお、本実施形態では、撮
影AEセンサ25の測光エリアは撮影画面をすべて網羅
しており、測光演算については平均測光を行う。
【0213】[ステップ237]露光スイッチ24が操
作(ON)されたか否かを検知し、操作された場合は露
光動作開始シーケンスに移行し、操作されていない場合
はステップ238へ移行する。
【0214】[ステップ238]準備スイッチ23の状
態が変化(OFF)したか否かを検知し、OFFされた
場合には本シーケンスを終了し、OFFされていない場
合はステップ237へ移行する。
【0215】なお、本実施形態における露光スイッチ2
4が操作(ON)された場合の露光動作開始シーケンス
については、第1実施形態の図7に示したシーケンスと
同様である。
【0216】このように本実施形態では、フィルタ位置
設定のための測光を行う使用(選択)測光エリアを選択
した後にカメラ姿勢が変化した場合には、姿勢検知情報
に応じて使用測光エリアを補正(変更)するようにして
いるので、カメラ姿勢の変化にかかわらず適切なフィル
タ効果を得ることができる。
【0217】以上説明した各実施形態における偏光フィ
ルタは回転することによりフィルタ効果が変化するもの
であるが、本発明は、回転以外の位置変更によりフィル
タ効果が変化する光学フィルタを用いる場合にも適用す
ることができる。
【0218】また、上記各実施形態では第1偏光フィル
タ(撮影光学フィルタ)と第2又は第3偏光フィルタ
(測光光学フィルタ)の駆動用として、各々単独でモー
タを備えている場合について説明したが、本発明はこれ
に限られるものではない。例えば、遊星ギヤによって単
一のモータの駆動力の伝達経路を切り替えることによ
り、各々のフィルタを個別駆動する方式でもよい。
【0219】さらに、上記各実施形態では、カメラの姿
勢検知を行うために姿勢に応じてスイッチ出力が変化す
る姿勢検知センサを用いた場合について説明したが、こ
れに代えて、加速度センサや角速度センサ等によるカメ
ラ姿勢の検知や、GPSによる絶対位置検知等によって
カメラの姿勢検知を行なってもよい。
【0220】また、上記第3から第5実施形態では、複
数の測距エリアのうち主被写体以外の被写体が位置する
測距エリアに対応する測光エリアを使用測光エリアとし
て選択する場合について説明したが、例えば、主被写体
の前にガラスがあるような場合に主被写体が位置する測
距エリアに対応する測光エリアを使用測光エリアとして
選択するようにすれば、ガラスによる反射を抑えた撮影
を行うことができる。
【0221】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
撮影画面内に複数の測光エリアを設けるとともに、測光
光路内に撮影光学フィルタに対応する測光光学フィルタ
を配置し、上記複数の測光エリアのうち選択された測光
エリア(例えば、使用者によるエリア選択操作に応じて
若しくは被写体の測距情報に関連して自動選択された測
光エリア)にて測光光学フィルタを通して取得された測
光情報に基づき、撮影時における撮影光学フィルタの位
置設定を行うようにしているので、光学フィルタの位置
設定を自動で行うカメラにおいて、撮影画面内における
所望の領域に対して所望のフィルタ効果が得られ、適正
なフィルタ撮影を行うことができる。
【0222】さらに、カメラ本体の姿勢を検出する姿勢
検出手段を設け、測光エリアが選択された後に姿勢検出
手段による検出姿勢が変化したときに、測光エリアの再
選択又は姿勢検出手段による検出姿勢に応じた補正を行
うようにすれば、測光エリア選択後にカメラ姿勢が変更
された場合でも、所望のフィルタ効果を得た適切な撮影
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるカメラの主要部分
の内部構成を示す斜視図。
【図2】上記第1実施形態のカメラの主要部分の電気回
路ブロック図。
【図3】上記第1実施形態のカメラにおけるフィルタA
Eセンサの構成図。
【図4】上記第1実施形態のカメラにおける制御回路の
動作フローチャート(1)。
【図5】上記第1実施形態のカメラにおける表示回路に
よる表示例を示す図。
【図6】上記第1実施形態のカメラにおける制御回路の
動作フローチャート(2)。
【図7】上記第1実施形態のカメラにおける制御回路の
動作フローチャート(3)。
【図8】本発明の第2実施形態であるカメラの主要部分
の内部構成を示す斜視図。
【図9】上記第2実施形態のカメラの主要部分の電気回
路ブロック図。
【図10】上記第2実施形態のカメラにおけるAEセン
サの構成図。
【図11】上記第2実施形態のカメラにおける表示回路
による表示例を示す図。
【図12】上記第2実施形態のカメラにおける制御回路
の動作フローチャート(1)。
【図13】上記第2実施形態のカメラにおける制御回路
の動作フローチャート(2)。
【図14】本発明の第3実施形態であるカメラにおける
AE回路の測距エリアの概略図。
【図15】上記第3実施形態のカメラにおける制御回路
の動作フローチャート。
【図16】上記第3実施形態のカメラにおける被写体識
別情報AFmおよび表示エリア情報Lcdの対応例を示
す図。
【図17】本発明の第4実施形態であるカメラにおける
制御回路の動作フローチャート(1)。
【図18】上記第4実施形態のカメラにおける制御回路
の動作フローチャート(2)。
【図19】本発明の第5実施形態であるカメラにおける
制御回路の動作フローチャート。
【図20】上記第5実施形態のカメラにおける姿勢と使
用測光エリアとの対応例を示す図。
【図21】上記第5実施形態のカメラにおける姿勢変更
による使用測光エリアの変更例を示す図。
【符号の説明】
1 第1偏光フィルタ 3 第1フィルタ駆動用モータ 5 第1位相板 6 第1スイッチ群6 10 第2偏光フィルタ 13 位相検知ギヤ 13b 第2位相板 15 第3偏光フィルタ 16 姿勢検知センサ 21 制御回路 23 準備スイッチ 24 露光スイッチ 25 撮影AEセンサ 26 AF回路 30 表示回路 31 第1フィルタAEセンサ 32 第2フィルタAEセンサ 33 エリア選択スイッチ 91 セレクトスイッチ 92 セットスイッチ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 11/00 G03B 3/00 A

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影光路内に配置された撮影光学フィル
    タの位置を変更することにより撮影に対するフィルタ効
    果を可変設定可能なカメラにおいて、 撮影画面内に複数の測光エリアを設けるとともに、測光
    光路内に前記撮影光学フィルタに対応する測光光学フィ
    ルタを配置し、 前記複数の測光エリアのうち選択された測光エリアにて
    前記測光光学フィルタを通して取得された測光情報に基
    づいて、撮影時における前記撮影光学フィルタの位置設
    定を行う制御手段を有することを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 前記測光光学フィルタを通して前記撮影
    光学フィルタの位置設定を行うための測光情報を取得す
    るフィルタ設定用測光系が、撮影時に露出制御のために
    測光を行う撮影用測光系とは別に設けられていることを
    特徴とする請求項1に記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 撮影時に露出制御のために測光を行う撮
    影用測光系が、前記測光光学フィルタを通して前記撮影
    光学フィルタの位置設定を行うための測光情報を取得す
    るフィルタ設定用測光系を兼ねていることを特徴とする
    請求項1に記載のカメラ。
  4. 【請求項4】 前記測光情報を取得する測光エリアが、
    使用者によるエリア選択操作に応じて選択されることを
    特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のカメラ。
  5. 【請求項5】 前記測光情報を取得する測光エリアが、
    被写体の測距情報に関連して自動選択されることを特徴
    とする請求項1から3のいずれかに記載のカメラ。
  6. 【請求項6】 撮影画面内に複数の測距エリアを有する
    とともに、これら複数の測距エリアにて取得された測距
    情報に基づいて撮影画面内における主被写体を識別可能
    であり、 前記測光情報を取得する測光エリアが、前記主被写体の
    識別結果に基づいて自動選択されることを特徴とする請
    求項1から3のいずれかに記載のカメラ。
  7. 【請求項7】 前記複数の測光エリアが前記複数の測距
    エリアに対応して配置されており、 前記測光情報を取得する測光エリアとして、識別された
    主被写体以外の被写体が位置する測距エリアに対応して
    配置された測光エリアが自動選択されることを特徴とす
    る請求項6に記載のカメラ。
  8. 【請求項8】 前記複数の測光エリアが前記複数の測距
    エリアに対応して配置されており、 前記測光情報を取得する測光エリアとして、識別された
    主被写体が位置する測距エリアに対応して配置された測
    光エリアが自動選択されることを特徴とする請求項6に
    記載のカメラ。
  9. 【請求項9】 カメラ本体の姿勢を検出する姿勢検出手
    段を有しており、 前記制御手段は、前記測光エリアが選択された後に前記
    姿勢検出手段による検出姿勢が変化したときは、測光エ
    リアの再選択又は前記姿勢検出手段による検出姿勢に応
    じた測光エリアの補正を行うことを特徴とする請求項1
    から3のいずれかに記載のカメラ。
  10. 【請求項10】 前記撮影光学フィルタの位置を検出す
    る第1フィルタ位置検出手段と、前記測光光学フィルタ
    の位置を検出する第2フィルタ位置検出手段とを有して
    おり、 前記制御手段は、 前記選択された測光エリアにて前記測光光学フィルタを
    通して所定のフィルタ効果が得られたときの前記第2フ
    ィルタ位置検出手段による検出位置を用いて前記所定の
    フィルタ効果と同等のフィルタ効果が得られる前記撮影
    光学フィルタの位置を決定し、 この決定位置と前記第1フィルタ位置検出手段による検
    出位置とが一致するように前記撮影光学フィルタの位置
    設定を行うことを特徴とする請求項1から9のいずれか
    に記載のカメラ。
  11. 【請求項11】 前記撮影光学フィルタおよび前記測光
    光学フィルタが偏光フィルタであることを特徴とする請
    求項1から10のいずれかに記載のカメラ。
  12. 【請求項12】 前記選択された測光エリアを表示する
    表示手段を有することを特徴とする請求項1から11に
    記載のカメラ。
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