JP2002207237A - カメラの駆動伝達機構 - Google Patents

カメラの駆動伝達機構

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JP2002207237A
JP2002207237A JP2001002903A JP2001002903A JP2002207237A JP 2002207237 A JP2002207237 A JP 2002207237A JP 2001002903 A JP2001002903 A JP 2001002903A JP 2001002903 A JP2001002903 A JP 2001002903A JP 2002207237 A JP2002207237 A JP 2002207237A
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gear
camera
driving force
lens barrel
transmission path
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JP2001002903A
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English (en)
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Takashi Muroi
隆 室井
Yoshihiro Yokomae
義浩 横前
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カメラの駆動伝達機構の一部に斜歯歯車を用い
た場合において斜歯歯車の回転軸とこれを軸支する保持
部材との間の嵌合ガタ等に起因する振動や騒音等を軽減
したカメラの駆動伝達機構を提供する。 【解決手段】駆動源50により回転駆動される回転部材
52と、回転部材の回転軸52dを回動自在に嵌合保持
する保持部材36と、保持部材の嵌合部36aに対して
回転軸を半径方向に付勢することで回転部材を同方向に
付勢する付勢部材65とを具備して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カメラの駆動伝
達機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、写真撮影等を行なうカメラ等
(以下、単にカメラという)においては、携帯時等の不
使用時には撮影レンズ光学系を保持する回転枠等からな
る撮影レンズ鏡筒をカメラ本体内部の所定の位置に収納
し、撮影動作時には当該撮影レンズ鏡筒をカメラ本体内
部から撮影レンズ光学系の光軸に沿う方向へと繰り出し
て撮影準備状態となる所定の位置に突出させ、さらに撮
影レンズ光学系の変倍動作のために当該撮影レンズ鏡筒
を所定の範囲内で移動させるように構成したいわゆる沈
胴式のズームレンズ鏡筒を備えたものが一般的に実用化
されている。
【0003】このような従来の沈胴式ズームレンズ鏡筒
を備えたカメラ(以下、沈胴式ズームカメラという)に
おいては、撮影レンズ鏡筒が沈胴位置から撮影準備位置
へと繰り出されるときに、これに連動させてカメラ本体
に内蔵される閃光発光装置をカメラ本体内部の収納位置
から突出させるようにしたものがある。
【0004】また、従来の沈胴式ズームカメラにおいて
は、撮影準備状態にあるとき、即ち撮影レンズ光学系の
変倍動作を実行し得る状態にあるときに、所定の操作を
行なうことによって変倍動作を実行させると、これに応
じてファインダ装置のファインダ光学系が連動して駆動
され、設定される撮影レンズ光学系の焦点距離に応じた
画角を観察し得る位置にファインダ光学系を設定するよ
うにしたいわゆるズームファインダ方式のファインダ装
置についても一般的に実用化されている。
【0005】このように、従来の沈胴式ズームカメラに
おいては、不使用時の状態である沈胴位置から撮影準備
状態の端点となる最短焦点距離位置へと撮影レンズ鏡筒
を移動させる際には、これに連動させて閃光発光装置を
駆動して収納位置から突出位置へと移動させると共に、
撮影準備状態にあるときに、所定の変倍動作を実行した
ときには、撮影レンズ光学系の最短焦点距離位置と設定
し得る最長焦点距離位置との間の範囲内で自在に撮影レ
ンズ鏡筒を移動させるのに連動させてファインダ装置の
ファインダ光学系を駆動して、これを撮影レンズ光学系
の焦点距離に応じた所定の位置に移動させるようになっ
ている。
【0006】また、閃光発光装置については、所定のと
きに閃光発光装置を突出位置まで移動させるための突没
機構を備えたいわゆる閃光発光装置突没方式(ストロボ
ポップアップ方式)の上述のもの以外にも、例えば撮影
レンズ光学系のズーム動作に連動させて、撮影レンズ光
学系の画角に応じた照射角度となるように閃光発光装置
を駆動するように構成したものも一般的に実用化されて
いる。
【0007】そして、これらの構成部材、即ち撮影レン
ズ鏡筒とファインダ装置と閃光発光装置等の複数の駆動
ユニットを単一のモータ等の駆動源により生じる駆動力
によって、所定のときにそれぞれの駆動ユニットを確実
に駆動させるための駆動伝達機構については、従来より
種々の提案がなされ、また実用化されている。
【0008】一方、従来の写真撮影等を行なうためのカ
メラ等においては、カメラ内部に配設されるロール状フ
イルムの巻上動作や巻戻動作等(フイルム給送動作とい
う)を行なう際にも、上述の単一のモータを利用するよ
うにしたいわゆるフイルム自動給送機構を備えたものが
一般的に普及している。
【0009】そして、上述のような形態の従来のカメラ
においては、モータからの駆動力を撮影レンズ鏡筒やフ
ァインダ装置・閃光発光装置等の各構成ユニットへと伝
達する駆動力伝達経路とは別に、フイルム給送動作を行
なうための駆動力伝達経路を形成するようにし、各構成
ユニットへの駆動力伝達経路とフイルム給送動作のため
の駆動力伝達経路とを必要に応じて切り換えられるよう
に構成する駆動切換機構が配設されているのが普通であ
る。
【0010】このように、単一の駆動源を用いて各種の
構成ユニットやフイルム給送動作を適宜行なうようにす
るためには、駆動源から各構成ユニットやフイルム給送
動作を行なうための構成部材等へと駆動力を伝達するた
めの駆動力伝達経路を構成する必要がある。この駆動力
伝達経路は、通常、歯車列等によって形成される。
【0011】この場合において、駆動源からの駆動力の
伝達方向を変換する等のために、駆動力伝達経路を構成
する歯車等の構成部材の一部に斜歯歯車が用いられる場
合がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、駆動力伝達
経路中において歯車を用いた場合、特に斜歯歯車を用い
た場合には、例えば斜歯歯車の回転方向によっては、当
該斜歯歯車の回転軸と、この回転軸を回動自在に軸支す
る固定部材における嵌合部との間に生じる隙間(嵌合ガ
タ)や回転軸と固定部材との軸方向のガタ等が要因とな
って、回転軸の回動動作に伴う振動や騒音等が生じてし
まう場合もあり得るという問題点がある。
【0013】本発明は、上述した点に鑑みてなされたも
のであって、その目的とするところは、カメラの駆動伝
達機構における駆動力伝達経路中に斜歯歯車等の歯車を
用いた場合において、この歯車の回転軸と、この回転軸
を軸支する保持部材との間に生じる隙間(嵌合ガタ)等
に起因して生じる振動や騒音等を軽減することのできる
カメラの駆動伝達機構を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明によるカメラの駆動伝達機構は、駆動源
により回転駆動される回転部材と、上記回転部材の回転
軸を回動自在に嵌合保持する保持部材と、上記保持部材
の嵌合部に対して上記回転軸を半径方向に付勢すること
で上記回転部材を同方向に付勢する付勢部材とを具備し
て構成されていることを特徴とする。
【0015】また、第2の発明は、上記第1の発明によ
るカメラの駆動伝達機構において、上記回転部材は、斜
歯歯車を有していることを特徴とする。
【0016】第3の発明は、上記第1の発明によるカメ
ラの駆動伝達機構において、上記付勢部材は、トーショ
ンコイルバネであって、巻回部であるコイル状部分が上
記回転軸の周りに配置されていることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図示の実施の形態によって
本発明を説明する。図1は、本発明の一実施形態の駆動
伝達機構を備えたカメラの概略を示す外観斜視図であ
る。この図1は、カメラの正面側から見た場合を示して
おり、本カメラのスライドバリア部材が開状態とされ
て、当該カメラが撮影準備状態にあり、撮影レンズ鏡筒
は最短焦点距離位置に設定されている場合を示してい
る。
【0018】本実施形態の駆動伝達機構を備えたカメラ
1は、写真撮影用フイルムを内部に配設して写真撮影等
を行なう小型カメラ、いわゆるコンパクトカメラであ
る。そして、このカメラ1の駆動伝達機構は、正転及び
逆転の駆動力を発生させ得る単一の駆動源(モータ)に
よって撮影レンズ鏡筒とファインダ装置と閃光発光装置
とを駆動させると共に、フイルム給送動作を行なわしめ
るように構成されている。
【0019】まず、本実施形態の駆動伝達機構を説明す
る前に、当該駆動伝達機構が適用されるカメラ1につい
て、以下に説明する。
【0020】本カメラ1は、図1に示す通りカメラ1の
前面側を覆う前カバー11と、この前カバー11に対し
て摺動自在に配設されるスライドバリア部材14と、カ
メラ1の後半部の両側面及び上面・底面側を覆う後カバ
ー12と、カメラ1の一端側を基軸として開閉自在に配
設され、写真撮影用フイルムを収納するフイルム巻取室
32及びフイルムカートリッジを収納するフイルムカー
トリッジ収納室33等(図1では図示せず。図2参照)
を覆う後蓋13と、カメラ1の一端寄りの所定の位置に
設けられる電池室(図示せず)を開閉自在とするための
電池室蓋15等の外装部材によって形成されている。
【0021】このカメラ1の外装面上には、内部に配設
される各種の構成部材の一部が配置されている。即ち、
本カメラ1の前面側の略中央部近傍には、撮影レンズ光
学系17aを保持する回転枠等からなる撮影レンズ鏡筒
17が配設されている。この撮影レンズ鏡筒17は、カ
メラ1に対して回転自在に設けられ、撮影レンズ光学系
17aの光軸周りに回動することによって、その光軸に
沿う方向に移動して、撮影レンズ光学系17aの焦点距
離を可変とするいわゆるズームレンズ鏡筒である。
【0022】この撮影レンズ鏡筒17の近傍には、上側
寄りの所定の位置にファインダ装置の一部を構成するフ
ァインダ対物窓18と、被写体像を含む撮影範囲内近傍
の露出測定を行なう測光装置の一部を構成する測光窓1
9と、本カメラ1から所望の被写体像、例えば撮影画面
の略中央部近傍の所定の位置にある被写体までの距離を
測定する測距装置の一部を構成する測距窓20と、撮影
動作が行われるときの本カメラ1の周囲環境が暗い時等
において測距動作が不確実となることが予想されるとき
に補助的な照明光を被写体に向けて照射するAF補助光
発光装置の一部を構成するAF補助光発光部21と、撮
影動作を操作時点から遅らせて実行させるようにするい
わゆるセルフタイマー撮影モード時において、そのセル
フタイマー撮影動作の実行中であることを表示するセル
フタイマーシグナル22と、遠隔操作装置(いわゆるリ
モートコントロール装置;図示せず)から送信される所
定の指示信号を受信するリモコン受光部23等が配設さ
れている。
【0023】また、本カメラ1の上面側には、一端部寄
りの所定の位置に、二段スイッチからなり一段目の押圧
操作によって測光動作及び測距動作等を実行させると共
に、二段目の押圧操作によって露出動作を実行させるた
めのスイッチに連動する操作部材であるシャッターボタ
ン28と、本カメラ1が撮影準備状態にあるときに、撮
影レンズ鏡筒17を撮影レンズ光学系17aの光軸に沿
う方向に移動させて、撮影レンズ光学系17aの焦点距
離を所定の範囲内において自在に変更するための焦点距
離切換操作部材(ズームレバー部材)29と、本カメラ
1における各種の情報、即ち撮影モード情報や日時情報
・撮影枚数情報・露出情報等を文字等の形態で表示する
液晶ディスプレイ(LCD)等からなる液晶表示部27
と、この液晶表示部27に表示され、所望する撮影モー
ド等を選択し設定するための操作を行なう撮影モード切
換操作部材30等が配設されている。
【0024】一方、本カメラ1の上面側の他端部寄りの
所定の位置には、カメラの周囲環境が暗い場合等に、適
正な露出を得るための照明光を被写体に向けて照射する
閃光発光装置16が配設されている。この閃光発光装置
16は、内部に閃光発光部(図示せず)を有し前面に発
光窓16bを備え、カメラ1に対して突没自在に構成さ
れる発光部ケース16a等によって構成されるいわゆる
ポップアップ式の閃光発光装置である。
【0025】他方、本カメラ1の一方の側面には、上述
の後蓋13の閉状態を保持する一方、所定の操作(例え
ば摺動操作)を行なうことにより後蓋13の閉状態を解
除して開状態とするための操作部材である後蓋開閉ツマ
ミ24と、後蓋13及び電池室蓋15の回動軸となる蝶
番25等が設けられている。
【0026】また、本カメラ1の背面側には、略中央部
の上方寄りの所定の位置にファインダ装置の一部を構成
するファインダ接眼部26aが配設されており、このフ
ァインダ接眼部26aの近傍には、当該ファインダ装置
のファインダ光学系の一部を移動させて観察視度の調整
を行なう視度調整部材31等が配設されている。
【0027】なお、スライドバリア部材14は、カメラ
1の前面側に配設される各構成ユニット、即ち撮影レン
ズ鏡筒17(撮影レンズ光学系17a)・ファインダ対
物窓18・測光窓19・測距窓20・AF補助光発光部
21・セルフタイマーシグナル22・リモコン受光部2
3等の前面を覆う位置と、これらの構成ユニットを露呈
させる位置とに摺動自在に配設されている。また、当該
スライドバリア部材14は、本カメラ1の電源スイッチ
部材(図示せず)に連動しており、スライドバリア部材
14を開状態(図1に示す状態)とすることで、本カメ
ラ1の主電源(図示せず)がオン状態となるように構成
されている。
【0028】次に、本実施形態のカメラ1の駆動伝達機
構の詳細を、以下に説明する。図2は、本実施形態の駆
動伝達機構を備えたカメラの一部を示し、カメラの正面
側から見た場合における内部構成部材の配置を示す要部
部材配置図である。
【0029】この図2に示す状態は、本カメラ1の撮影
レンズ鏡筒17が沈胴位置にある沈胴状態を示してい
る。この状態では、本カメラ1の電源状態はオフ状態に
あって、撮影レンズ鏡筒17は沈胴位置にあり、閃光発
光装置16はカメラ1の内部に収納された収納位置にあ
る。
【0030】本実施形態の駆動伝達機構は、上述したよ
うに正転及び逆転の駆動力を発生させ得る単一の駆動源
であるモータ50からの駆動力によって撮影レンズ鏡筒
17・閃光発光装置16・ファインダ装置26の各構成
ユニットを駆動すると共に、同モータ50の駆動力を用
いてフイルム給送動作、即ちフイルムの巻上動作及び巻
戻動作をも行なうようにしている。
【0031】図2においては、図面の煩雑化を避けるた
めに、モータ50からの駆動力によってフイルムの巻上
動作及び巻戻動作を行なうための駆動力伝達経路を構成
する各構成部材についての図示を省略している。これら
の構成部材の詳細な構成については、後述する図3によ
って説明する。ただし、カメラ1の底面側に配設される
プランジャ鉄芯76aを備えた切換プランジャ装置76
と、この切換プランジャ装置76によって駆動される切
換レバー77のみについては、図2においても図示され
ている。この切換プランジャ装置76と切換レバー77
は、モータ50からの駆動力の伝達経路を切り換える駆
動切換機構となる駆動力伝達経路切換手段95の一部を
構成する部材である(詳細は後述する。図3参照)。
【0032】図2に示すように、カメラ1の内部におい
て、一方の端部にはフイルム巻取室32が形成され、他
方の端部にはフイルムカートリッジ収納室33が形成さ
れている。フイルムカートリッジ収納室33には、ロー
ル状の写真撮影用フイルムが巻回されて収納されている
フイルムカートリッジ(図示せず)が収納されるように
なっている。このフイルムカートリッジ内には、スプー
ル軸が回動自在に配設されていて、このスプール軸にロ
ール状フイルムが巻回されている。
【0033】フイルムカートリッジ収納室33の底面部
には、巻戻軸35が回動自在に軸支されている。この巻
戻軸35には、フイルムカートリッジ収納室33の内部
に収納されるフイルムカートリッジのスプール軸が係合
するようになっている。
【0034】そして、巻戻軸35には、底面寄りの端部
に巻戻ギアー部35aが一体に形成されている。この巻
戻ギアー部35aには、モータ50からの駆動力を伝達
する歯車列(詳細は後述する。図3参照)が連結されて
いる。したがって、モータ50からの駆動力は、必要に
応じて、つまりフイルム巻戻動作が実行されるときに
は、所定の歯車列等を介して巻戻ギアー部35aへと伝
達されるようになっている。そして、巻戻ギアー部35
aが所定の方向に回転すると巻戻軸35も同方向へと回
転し、これに係合するフイルムカートリッジのスプール
軸を所定の巻き戻し方向へと回転させるようになってい
る。
【0035】なお、フイルムカートリッジ収納室33の
中心位置は、巻戻軸35の回転中心に略一致するように
設定されている(図2の符号B参照)。
【0036】フイルム巻取室32の内部には、フイルム
カートリッジ収納室33に収納されたフイルムカートリ
ッジの内部から引き出されるロール状フイルムを巻回し
収納する巻取スプール34が回動自在に配設されてい
る。この巻取スプール34は、中空の筒形状の部材によ
り形成されていて、内部にはモータ50が固設されてい
る。したがって、モータ50の回転軸は、巻取スプール
34の回転中心に略一致するように配設されている(図
2の符号A参照)。
【0037】なお、カメラ1の底面部には、金属材料等
からなる板状部材であって薄板状の地板36が当該カメ
ラ1の底面を覆うように配設されている。
【0038】モータ50の回転軸の端部には、ピニオン
ギアー50aが固設されている。このピニオンギアー5
0aは、モータ50の駆動力を各構成ユニットへと伝達
する伝達歯車列の一部を構成するギアー列51(詳細は
後述する)を介して回転部材であるZギアー52に連結
されている。Zギアー52は、平ギアー部52a及び斜
歯ギアー(斜歯歯車)部52bとによって形成されてい
て、下端側の回転軸52dの一端は、地板36によって
回動自在に軸支されている。また、回転軸52dには、
付勢部材65が巻回されており、当該付勢部材65は、
Zギアー52をその回転軸52dの半径方向(ラジアル
方向)に付勢している。なお、このZギアー52及びそ
の近傍における詳細な構成については後述する。
【0039】平ギアー部52aにはギアー列51の終端
が噛合する。斜歯ギアー部52bには、小径の斜歯ギア
ー(斜歯歯車)53が噛合している。この斜歯ギアー5
3の同軸上には、当該斜歯ギアー53よりも若干大径の
平ギアー54が一体的に固設されている。この斜歯ギア
ー53及び平ギアー54は、カメラ1の固定部材(図示
せず)に対して回動自在に配設されている。
【0040】なお、上述のギアー列51から平ギアー5
4までの歯車列を伝達歯車列というものとする。また、
上述の斜歯ギアー53及び平ギアー54等によって過負
荷クラッチ装置が構成されている。この過負荷クラッチ
装置の詳細な構成については、本発明の要旨には直接関
係しない部分であるので省略する。
【0041】平ギアー54には、モータ50からの駆動
力を撮影レンズ鏡筒17の側へと伝達する駆動歯車であ
る撮影レンズ鏡筒駆動歯車55と、モータ50からの駆
動力を閃光発光装置16の側及びファインダ装置26の
側へと伝達する位相連結歯車56とがそれぞれ噛合して
いる。
【0042】したがって、平ギアー54は、モータ50
からの駆動力を分割し、撮影レンズ鏡筒17の側と閃光
発光装置16の側及びファインダ装置26の側へと伝達
する役目をしている。
【0043】ここで、各構成ユニットに対して駆動力が
伝達される際の各駆動力伝達経路毎に、当該駆動伝達機
構の構成を説明する。まず、平ギアー54から撮影レン
ズ鏡筒17の側へと伝達される駆動力伝達経路について
説明する。
【0044】撮影レンズ鏡筒17の後端部近傍には、外
周側の一部にギアー部17bが形成されている。撮影レ
ンズ鏡筒17は、所定の範囲内で回動することによっ
て、撮影レンズ光学系17aの光軸に沿う方向に突没自
在に配設されている。そのために、当該ギアー部17b
には、撮影レンズ鏡筒駆動歯車55が噛合している。こ
の撮影レンズ鏡筒駆動歯車55は、カメラ1の固定部材
(図示せず)に対して回動自在に配設されており、撮影
レンズ鏡筒17が撮影レンズ光学系17aの光軸に沿う
方向に移動した場合にも、撮影レンズ鏡筒17のギアー
部17bと当該撮影レンズ鏡筒駆動歯車55との噛合を
常に確保し得るように長軸状に形成されている。そし
て、上述したように、この撮影レンズ鏡筒駆動歯車55
は、平ギアー54に噛合しているので、モータ50から
の駆動力を撮影レンズ鏡筒17へと伝達する役目をして
いる。
【0045】なお、ギアー部17bは、撮影レンズ鏡筒
17の撮影レンズ光学系17aが沈胴位置から最短焦点
距離位置を経て最長焦点距離位置となるまでの範囲内を
移動し得るだけの範囲で形成されている。即ち、図2に
おいて示す符号C〜符号Tの範囲内でのみ回動するよう
になっている。ここで、符号Cは沈胴位置、符号Wは最
短焦点距離位置、符号Tは最長焦点距離位置に対応する
ギアー部17bの位置を示している。
【0046】次に、平ギアー54からファインダ装置2
6の側へと伝達される駆動力伝達経路について説明す
る。
【0047】撮影レンズ鏡筒17の基端部近傍であって
外周面上の光軸周りには、リングギアー57が配設され
ている。このリングギアー57は、外周側に歯車部を備
え、撮影レンズ光学系17aの光軸周りに回動自在に配
設されており、環形状のファインダ装置駆動歯車であり
ギアーリング部材である。そして、回動することによっ
てファインダ装置26の内部に配設されるファインダ光
学系を変倍駆動させるために設けられているものであ
る。
【0048】つまり、このリングギアー57は、位相連
結歯車56に噛合しているのと同時に、ファインダ装置
26の近傍に配置される固定歯車71にも噛合してい
る。この固定歯車71は、ファインダ装置26の近傍に
おけるカメラ1の固定部材(図示せず)に対して回動自
在に配設されているものである。
【0049】固定歯車71は、ファインダ装置26の内
部の固定部材(図示せず)に回動自在に配設される二段
ギアー72の大ギアー72aに噛合しており、この二段
ギアー72の小ギアー72bは、ファインダ装置26の
内部において回動自在に配設されるファインダカムギア
ー73に噛合している。このファインダカムギアー73
には、所定のカム手段(図示せず)が形成されていて、
ファインダ装置26の内部に配設される複数のファイン
ダ光学系の一部を駆動し、必要に応じて所定の方向(当
該ファインダ光学系の光軸に沿う方向)に所定量だけ移
動させることができるようになっている。このようにし
て、平ギアー54を回動させるモータ50からの駆動力
は、リングギアー57・固定歯車71を介してファイン
ダ装置26へと伝達され、当該ファインダ装置26にお
いて、二段ギアー72・ファインダカムギアー73を回
動させることでファインダ光学系が駆動するようになっ
ている。
【0050】なお、ファインダ装置26の前面側には、
図2に示すようにファインダ対物窓18・測光窓19・
測距窓20等が並べて配置されている。
【0051】次に、平ギアー54から閃光発光装置16
の側へと伝達される駆動力伝達経路について説明する。
【0052】上述したように平ギアー54には、位相連
結歯車56が噛合している。この位相連結歯車56に
は、閃光発光装置16を突没させるための閃光発光装置
駆動機構69が連結されている。
【0053】位相連結歯車56は、カメラ1の固定部材
(図示せず)に対して回動自在に配設されているもので
ある。また、位相連結歯車56は、撮影レンズ鏡筒17
に対してファインダ装置26及び閃光発光装置16の駆
動位相をそれぞれ合わせた後に組み込まれる歯車となっ
ている。つまり、この位相連結歯車56が組み込まれる
ことによって、平ギアー54と後述する閃光発光装置駆
動歯車でありカム部材である閃光発光装置突没歯車58
とを連結させて、モータ50からの駆動力をファインダ
装置26の側と閃光発光装置16の側とに伝達するよう
になっている。これによって、撮影レンズ鏡筒17とフ
ァインダ装置26と閃光発光装置16との、これら三つ
の構成ユニットの間が連結されることになる。
【0054】ここで、閃光発光装置16及びこれを突没
させる閃光発光装置駆動機構69の詳細な構成につい
て、以下に説明する。
【0055】閃光発光装置16は、内部にキセノン(X
e)管等の閃光発光部(図示せず)等を有し前面に発光
窓16bを備えた発光部ケース16a等によって形成さ
れている。この閃光発光装置16には、閃光発光装置駆
動機構69が連結されている。そして、この閃光発光装
置駆動機構69には、位相連結歯車56が連結してい
る。これにより、モータ50からの駆動力は、閃光発光
装置16へと伝達され、カメラ1に対して突没し得るよ
うに構成されている。
【0056】閃光発光装置駆動機構69は、次に示すよ
うに構成されている。即ち、位相連結歯車56には、閃
光発光装置駆動歯車である閃光発光装置突没歯車58の
歯車部58aが噛合している。閃光発光装置突没歯車5
8は、カメラ1の固定部材に植設される回動軸58dに
よって回動自在に軸支されており、上述の歯車部58a
と、後述する第1カムレバー59に作用するカム部58
cを有するカム部材58bとが一体的に形成されてなる
ものである。
【0057】つまり、閃光発光装置突没歯車58は、歯
車部58aを備えると共に、回動するのに応じて閃光発
光装置16を変位駆動させるためのカム部58cを有
し、回動自在に配設されているカム部材である。
【0058】なお、カム部58cには、閃光発光装置1
6を収納位置から突出位置へと駆動するための所定の駆
動領域(セットアップ領域)と、カム部58cにおける
駆動領域S以外の領域であって、閃光発光装置16の突
出状態を維持するために設けられる領域となる空走領域
(ズーム領域)とが設定されている。
【0059】ここで、セットアップ領域は、撮影レンズ
鏡筒17が沈胴位置から最短焦点距離状態であるワイド
端位置へと変位して撮影準備状態となる際に対応する領
域である。また、ズーム領域は、撮影レンズ鏡筒17が
最短焦点距離位置(ワイド端)と最長焦点距離位置(テ
レ端)との間を変位する際に対応する領域である。
【0060】第1カムレバー59は、略L字形状に形成
されるレバー部材であって、一方の端腕部には、閃光発
光装置突没歯車58のカム部58cに当接する作用部5
9cが形成され、他方の端腕部側の先端近傍には、後述
する第2カムレバー60に作用するピン59bが植設さ
れている。そして、第1カムレバー59は、軸59aに
おいてカメラ1の固定部材に対して回動自在に軸支され
ている。
【0061】第2カムレバー60は、レバー軸部材62
によって閃光発光装置16の基台(図示せず)に対して
回動自在に軸支されている。また、レバー軸部材62に
は、基台の内部においてレバー部材61と開きばね部材
61aとが同軸上に貫通して配設されている。この開き
ばね部材61aは、第2カムレバー60とレバー部材6
1とを一体的に動作させる一方、レバー部材61に対し
て外部からの力量が加えられた場合には、開きばね部材
61aの付勢力に抗して両者が互いに独立して動作し得
るようにしている。
【0062】一方、基台(図示せず)に対して底面側の
中程の位置にリンク軸部材63aが固設されている。こ
のリンク軸部材63aには、リンク部材64の一方の端
部とリフト部材63の支点となる一方の端部と第1閉じ
ばね64cとが同軸上に貫通して配設されている。第1
閉じばね64cは、リンク部材64を所定の方向、即ち
閃光発光装置16の収納位置を維持する方向へと付勢す
る付勢手段である。なお、リンク軸部材63aに対して
リンク部材64とリフト部材63とは、それぞれが回動
自在となるようにリンク軸部材63aによって軸支され
ている。
【0063】また、リンク部材64の他端部は、ケース
軸部材64aによってケース16aの底面側の一端部に
設けられる支持部16cに対して回動自在となるように
軸支されている。そしてケース軸部材64aには、第2
閉じばね64bが同軸上に貫通して配設されている。こ
の第2閉じばね64bは、リンク部材64とケース16
aとを互いに近接させる方向に付勢する付勢手段となっ
ている。
【0064】ところで、本カメラ1の駆動伝達機構にお
ける駆動源であるモータ50は、上述したように撮影レ
ンズ鏡筒17とファインダ装置26と閃光発光装置16
とを駆動するだけでなく、本カメラ1の内部に配設され
たロール状の写真撮影用フイルムについての巻上動作や
巻戻動作等、即ちフイルム給送動作を行なうためにも用
いられる。
【0065】そのために、当該カメラ1の駆動伝達機構
においては、モータ50からの駆動力を撮影レンズ鏡筒
17・ファインダ装置26・閃光発光装置16等の各構
成ユニットへと伝達する駆動力伝達経路とは別に、フイ
ルム給送動作を行なうための駆動力伝達経路が形成され
ている。そして、各構成ユニットへの駆動力伝達経路と
フイルム給送動作のための駆動力伝達経路とは、必要に
応じて切り換えられるように構成されており、モータ5
0からの駆動力は、適宜所定の構成部材を駆動するよう
になっている。
【0066】フイルム給送動作のための駆動力伝達経路
は、複数の歯車列等によって構成されている。以下に、
その詳細な説明を行なう。
【0067】図3は、図1のカメラにおける本実施形態
の駆動伝達機構の一部を示し、フイルム給送動作を行な
うための駆動力伝達経路を構成する構成部材と駆動力伝
達経路を切り換えるための駆動力伝達経路切換手段のみ
を取り出して示すカメラの底面側から見た際の平面図で
ある。
【0068】本カメラ1の駆動伝達機構において、フイ
ルム給送動作を行なうための駆動力伝達経路を構成する
構成部材は、フイルムの巻戻動作を行なうための巻戻系
の歯車列と、フイルムの巻上動作を行なうための巻上系
の歯車列と、モータ50からの駆動力の伝達経路を切り
換えるための駆動力伝達経路切換手段95等によって構
成されている。
【0069】図3に示す状態は、モータ50からの駆動
力が上述した各構成ユニットを駆動させるための駆動力
伝達経路へと伝達されている状態を示している。
【0070】まず、図3に示す状態の駆動力伝達経路に
ついて、以下に説明する。巻取スプール34の内部に固
設されるモータ50の回転軸に固設されるピニオンギア
ー50aには、二段ギアー81の大ギアー81aが噛合
している。また、二段ギアー81の小ギアー81bは、
第1遊星歯車列86に連結されている。
【0071】第1遊星歯車列86は、二段ギアーからな
る太陽ギアー82及び第1遊星ギアー84と、平歯車か
らなる第2遊星ギアー83と、これらの各歯車を載置す
ると共に、各歯車を回動自在に軸支する第1キャリア8
5等によって構成されている。
【0072】太陽ギアー82の大ギアー82aには、上
述の二段ギアー81の小ギアー81bが噛合して、モー
タ50からの駆動力を伝達している。また、太陽ギアー
82の小ギアー82bは、第1遊星ギアー84の大ギア
ー84aと第2遊星ギアー83とに常に噛合している。
【0073】そして、図3に示す状態においては、第2
遊星ギアー83がZギアー52の平ギアー部52aに噛
合している。これにより、モータ50からの駆動力は、
Zギアー52へと伝達されることになり、よって、この
駆動力は、上述したように撮影レンズ鏡筒17・ファイ
ンダ装置26・閃光発光装置16の各構成ユニットへと
伝達される。つまり、二段ギアー81から太陽ギアー8
2・第2遊星ギアー83の各歯車が図2において説明し
た伝達歯車列の一部を構成するギアー列51に相当す
る。
【0074】なお、図3の状態では、第1遊星歯車列8
6の太陽ギアー82は、図3の時計方向CWへと回転す
ることで、第2遊星ギアー83とZギアー52の平ギア
ー部52aとの噛合状態を確保している。そして、この
とき第1遊星歯車列86は、第1キャリア85から突出
して形成される被係止部85aがカメラ1の固定部材1
aに当接することで、その回動が規制されている。
【0075】次いで、駆動力伝達経路切換手段95の構
成について、以下に説明する。駆動力伝達経路切換手段
95は、フイルム給送動作のための駆動力伝達経路と上
述した各構成ユニットを駆動させるための駆動力伝達経
路との切り換えを行なうと共に、フイルム巻戻系の駆動
力伝達経路とフイルム巻上系の駆動力伝達経路との切り
換えを行なうものである。
【0076】駆動力伝達経路切換手段95は、上述した
ようにプランジャ鉄芯76a等を内部に有する切換プラ
ンジャ装置76と、この切換プランジャ装置76によっ
て駆動される切換レバー77等の構成部材によって構成
されている。
【0077】即ち、切換プランジャ装置76は、内部に
巻線部であるコイル76bが配置されており、このコイ
ル76bの略中心位置にプランジャ鉄芯76aが配置さ
れている。このプランジャ鉄芯76aは、一部が切換プ
ランジャ装置76の外部に露呈しており、その先端部に
は、二つのフランジ部が所定の間隔を有して形成されて
いる。
【0078】この切換プランジャ装置76は、所定の切
換指示信号が発生したときにコイル76bに通電される
ことによって、プランジャ鉄芯76aが図3に示す矢印
X3方向へと移動し、通電中にはその位置が維持される
ようになっている。そして、切換プランジャ装置76へ
の通電が解除されると、プランジャ鉄芯76aは元の位
置に復帰するように構成されている。
【0079】一方、切換レバー77の一端には、第1遊
星歯車列86の第1キャリア85に突出して形成される
被係止部85aを所定のときに係止する係止部77cが
設けられている。また、切換レバー77の他端には、切
換プランジャ装置76のプランジャ鉄芯76aの先端部
の二つのフランジ部によって形成される溝部に嵌合し
て、当該レバー77とプランジャ鉄芯76aとを連結す
る連結部77bが形成されている。そして、切換レバー
77の中程の位置において連結部77b寄りの所定の位
置には、回動中心となるピン77dが植設されている突
起部77aが形成されている。この突起部77aは、カ
メラ1の固定部材(図示せず)に対して回動自在に軸支
されている。
【0080】ピン77dには、ばね部材78が配設され
ていて、切換レバー77を所定の方向(図3の矢印X3
方向とは逆方向)に向けて回動するように付勢してい
る。つまり、ばね部材78の一端は、切換レバー77の
所定の位置に掛止されており、他端はカメラ1の固定部
材(図示せず)に植設されるバネカケピン1cに掛止さ
れている。
【0081】そして、ばね部材78の付勢力により図3
の矢印X3方向とは逆方向に回動付勢されている切換レ
バー77は、カメラ1の固定部材(図示せず)に植設さ
れる規制部材1bによってその回動が規制され、所定の
位置に位置決めされている。
【0082】したがって、所定のときに通電がなされて
切換プランジャ装置76が作用すると、切換レバー77
は、ばね部材78の付勢力に抗して突起部77aを回動
中心とする反時計方向CCW方向へと回動するようにな
っている。また、所定のときに通電が解除されると、切
換レバー77は、ばね部材78の付勢力によって時計方
向CW方向へと回動し元の位置に復帰する。この元の位
置は、規制部材1bによって位置決めされる所定の位置
である。
【0083】上述したように図3の状態は、モータ50
からの駆動力が上述の各構成ユニットを駆動させる駆動
力伝達経路へと伝達されるべく、駆動力伝達経路切換手
段95が所定の位置に配置されている状態を示してい
る。
【0084】この状態において、所定の切り換え指示信
号の発生を受けて駆動力伝達経路切換手段95が作用す
ると、モータ50からの駆動力が上述の各構成ユニット
へと伝達している状態から、当該駆動力がフイルム給送
動作のための駆動力伝達経路へと伝達される状態に切り
換わる。
【0085】例えばカメラ1が撮影準備状態にあるとき
には、モータ50からの駆動力は、撮影レンズ鏡筒17
・ファインダ装置26へと伝達されるように駆動力伝達
経路が確保されている(図3の状態)。
【0086】この状態において、カメラ1の操作者が所
定の操作(シャッターボタン28の押圧操作等)を行な
って所定の撮影動作を実行すると、所定の露出動作がな
された後、所定のフイルム給送動作(次の撮影コマを所
定の位置に配置するための1コマ分の巻上動作等)が開
始されることになる。
【0087】この場合において、駆動力伝達経路切換手
段95は、所定の切換動作を実行して、当該駆動伝達機
構における駆動力伝達経路の切り換えを行ない、フイル
ム巻上系の駆動力伝達経路を形成させてフイルム給送動
作を実行し得る状態にする。
【0088】次いで、所定のフイルム巻上動作が完了す
ると、駆動力伝達経路切換手段95は、再度所定の切換
動作を実行してモータ50からの駆動力を撮影レンズ鏡
筒17・ファインダ装置26へと伝達させるための駆動
力伝達経路を形成させる。これによって、カメラ1は撮
影準備状態に復帰することになるのである。
【0089】このような場合において、駆動力伝達経路
切換手段95は、次のような作用をする。即ち、図3に
示す状態にあるときに切換プランジャ装置76への通電
がなされると、プランジャ鉄芯76aは図3の矢印X3
方向に移動して、切換レバー77が図3の反時計方向C
CW方向に回動する。このときモータ50を所定の方向
に回転させると、その駆動力は、太陽ギアー82を回動
中心とする図3の反時計方向CCW方向へと第1遊星歯
車列86自身を回動させる。このとき、切換レバー77
の係止部77cは、切換プランジャ装置76の作用によ
って、第1遊星歯車列86の移動軌跡上から退避した位
置にある。したがって、第1遊星歯車列86の第1キャ
リア85は、切換レバー77の係止部77cに衝突する
ことなく所定の位置まで回動する。これによって、第2
遊星ギアー83とZギアー52の平ギアー部52aとの
噛合が解除される。
【0090】第1遊星歯車列86の回動は、第1遊星ギ
アー84の小ギアー84bと後述する第2遊星歯車列9
1の太陽ギアー88の大ギアー88aとが噛合した時点
で停滞する。
【0091】この状態になったときに、切換プランジャ
装置76への通電を解除すると、プランジャ鉄芯76a
は元の位置に復帰するので、これに伴って切換レバー7
7も所定の位置に復帰する。そして、フイルム巻上巻戻
系の駆動力伝達経路が構成されることになる。
【0092】ここで、フイルム巻上系の駆動力伝達経路
を構成する歯車列について、以下に説明する。フイルム
巻戻系の駆動力伝達経路は、次のように構成される。即
ち、モータ50のピニオンギアー50aから二段ギアー
81を介して第1遊星歯車列86に至る経路は同様であ
る。
【0093】第1遊星歯車列86の太陽ギアー82の小
ギアー82bは、上述したように第1遊星ギアー84の
大ギアー84aに常に噛合している。そして、第1遊星
ギアー84の小ギアー84bは、第2遊星歯車列91に
連結されている。
【0094】第2遊星歯車列91は、二段ギアーからな
る太陽ギアー88及び第4遊星ギアー88と、平歯車か
らなる第3遊星ギアー87と、これらの各歯車を載置す
ると共に、各歯車を回動自在に軸支する第2キャリア9
0等によって構成されている。
【0095】そして、第2遊星歯車列91の太陽ギアー
88の大ギアー88aには、上述の第1遊星ギアー84
の小ギアー84bが噛合して、モータ50からの駆動力
を伝達している。また、太陽ギアー88の小ギアー88
bは、第3遊星ギアー87と第4遊星ギアー89の大ギ
アー89aとに常に噛合している。そして、第3遊星ギ
アー87は、巻取スプール34のスプールギアー部34
aに噛合している。このスプールギアー部34aは、巻
取スプール34の一端部の外周面上に形成されているギ
アー部である。これにより、モータ50からの駆動力
は、スプールギアー部34aへと伝達されて巻取スプー
ル34を所定の巻き上げ方向へと回動させることにな
る。
【0096】次いで、フイルム巻上系の駆動力伝達経路
が確保された状態において、モータ50の回転方向を巻
き上げ方向から巻き戻し方向となるように逆転させる
と、第1遊星歯車列86が第2遊星歯車列91に作用し
て、太陽ギアー88を回動中心とする図3の時計方向C
W方向へ向けて第2遊星歯車列91自身を回動させる。
これにより、第2遊星歯車列91の第3遊星ギアー87
とスプールギアー部34aとの噛合が解除される。これ
と同時に、第4遊星ギアー89の大ギアー89aが後述
する平歯車92に噛合する。この状態において、フイル
ム巻戻系の駆動力伝達経路が構成されることになる。
【0097】なお、上述したように第2遊星歯車列91
自身を図3の時計方向CW方向へ向けて回動させるため
に、モータ50の回転方向を巻き戻し方向となるように
逆転させた場合には、第1遊星歯車列86自身にも図3
の時計方向CW方向へと回動しようとする力量が加わる
ことになる。しかし、この場合においては、第1キャリ
ア85の被係止部85aが切換レバー77の係止部77
cを係止した状態となることから、第1遊星ギアー84
bと第2遊星歯車列91の太陽ギアー88の大ギアー8
8aとの噛合状態は保持されるようになっている。
【0098】ここで、フイルム巻戻系の駆動力伝達経路
を構成する歯車列について、以下に説明する。フイルム
巻戻系の駆動力伝達経路は、次のように構成される。即
ち、モータ50のピニオンギアー50aから二段ギアー
81及び第1遊星歯車列86を介して第2遊星歯車列9
1までに至る経路は、上述のフイルム巻上系の駆動力伝
達経路と全く同様である。
【0099】第2遊星歯車列91の太陽ギアー88の小
ギアー88bは、上述したように第4遊星ギアー89の
大ギアー89aに常に噛合している。そして、第4遊星
ギアー89の小ギアー89bは、大径の平歯車92に噛
合している。この平歯車92は、隣接する平歯車93に
噛合している。そして、この平歯車93は、巻戻軸35
の巻戻ギアー部35aに噛合している。この巻戻ギアー
部35aは、巻戻軸35の一端部の外周面上に一体に形
成されているギアー部である。これにより、モータ50
からの駆動力は、巻戻ギアー部35aへと伝達されて巻
戻軸35を所定の巻き戻し方向へと回動させることにな
る。
【0100】図4は、本実施形態の駆動伝達機構を備え
たカメラにおいて、上述のZギアーと過負荷クラッチ装
置及びその近傍に配設される構成部材のみを取り出して
示す要部分解斜視図である。
【0101】本実施形態の駆動伝達機構における過負荷
クラッチ装置39は、斜歯歯車を有する斜歯ギアー53
と、この斜歯ギアー53の回転軸と同一軸上に回転自在
に設けられる平ギアー54等によって構成されている。
【0102】この過負荷クラッチ装置39は、図4に示
すように撮影レンズ鏡筒17を回動自在に保持する固定
枠37の外周側の所定の位置に配設されている。この固
定枠37は、カメラ1の内部において略中央部に固設さ
れる枠部材である。
【0103】撮影レンズ光学系17a(図4では図示せ
ず)を備えた撮影レンズ鏡筒17は、固定枠37の内周
側の所定の位置に配設されるようになっている。固定枠
37は、略中央の所定の位置に撮影レンズ鏡筒17の直
径より若干小径の円径孔部が形成されており、その内周
面には所定のヘリコイド37aが形成されている。
【0104】一方、このヘリコイド37aに対応して撮
影レンズ鏡筒17の後端部近傍の外周側であって、上述
のギアー部17bが設けられている部位以外の同一周面
上の部位には、ヘリコイド17cが形成されている。こ
れにより、撮影レンズ鏡筒17と固定枠37とはヘリコ
イド嵌合されている。そして、撮影レンズ鏡筒17が回
転することによって、当該撮影レンズ鏡筒17は、固定
枠37に対して撮影レンズ光学系17a(図4では図示
せず)の光軸に沿う方向に進退し得るように配置されて
いる。
【0105】また、固定枠37の周囲部は、各種の構成
部材を支持し固設する固定部材となっている。つまり、
撮影レンズ鏡筒17の近傍には、斜歯ギアー53及び平
ギアー54等からなる過負荷クラッチ装置39や、撮影
レンズ鏡筒駆動歯車55・位相連結歯車56等が配設さ
れている。この場合において、例えば過負荷クラッチ装
置39は、固定枠37の周囲固定部に設けられる穴部3
7bにおいて、また位相連結歯車56は、固定枠37の
周囲固定部に設けられる穴部37cにおいて、それぞれ
が所定の位置に回動自在に軸支されている。そして、過
負荷クラッチ装置39及び位相連結歯車56は、それぞ
れの前面側において、オサエ板部材38により回動自在
に軸支されている。
【0106】撮影レンズ鏡筒駆動歯車55も同様に、固
定枠37の固定部に設けられる穴部(図示せず)におい
て、所定の位置に回動自在に軸支されている。なお、こ
の撮影レンズ鏡筒駆動歯車55は、上述したように固定
枠37の内周側に配設される撮影レンズ鏡筒17のギア
ー部17bに噛合する歯車である。そのために、固定枠
37には、撮影レンズ鏡筒駆動歯車55が配設される部
位に応じる所定の位置に長孔が形成されており、撮影レ
ンズ鏡筒駆動歯車55と撮影レンズ鏡筒17のギアー部
17bとが噛合し得るようになっている。これにより、
モータ50からの駆動力が撮影レンズ鏡筒駆動歯車55
を介して撮影レンズ鏡筒17へと伝達されるようになっ
ている。
【0107】なお、位相連結歯車56に連結される閃光
発光装置突没歯車58は、回動軸58dによって回動自
在となるように所定の位置に配置されることになるが、
この場合において、回動軸58dは、カメラ1の本体部
材における固定部(図示せず)に固設されるようになっ
ている。
【0108】また、平ギアー部52aと斜歯ギアー部5
2bとからなるZギアー52は、カメラ1の本体部材の
固定部(図示せず)と地板36(図2参照)とによって
挟持される形態で回動自在に軸支され、所定の位置に配
置されている。
【0109】図5は、本実施形態の駆動伝達装置におけ
るZギアー52が配置されている部位の近傍を拡大して
示す要部拡大斜視図である。また、図6は、Zギアー5
2の回転軸52dとこれに巻回される付勢部材のみを拡
大して示す平面図であって、Zギアー52の上側(図5
の矢印X5方向)から見たようすを示すものである。
【0110】図5に示すように、Zギアー52は、上端
側の軸部52cがカメラ1の固定部材1hに、下端側の
回転軸52dの先端部が地板36に設けられる嵌合部と
なる嵌合孔36aにそれぞれ回動自在に軸支されてい
る。つまり、地板36は、駆動源であるモータ50によ
り回転駆動される回転部材であるZギアー52の回転軸
52dを回動自在に嵌合保持する保持部材としての役目
をしている。
【0111】Zギアー52の回転軸52dには、トーシ
ョンコイルバネ等からなる付勢部材(ばね部材)65の
巻回部であるコイル状部分が巻回されて配置されてい
る。また、付勢部材65の両端部は、それぞれがカメラ
1の固定部材であるばね掛け部1gに掛止されている。
これにより回転軸52dは、付勢部材65の付勢力によ
って図6に示す矢印X7方向、即ち回転軸52dの半径
方向(ラジアル方向)の所定の方向に向けて付勢されて
いる。
【0112】つまり、回転軸52dの先端部の直径より
も嵌合孔36aの直径の方が若干大径に形成されている
ために、回転軸52dの先端部が嵌合孔36aに嵌合さ
せたときには、両者の間に若干の隙間が生じる。この状
態で、回転軸52dが所定の回動動作を行なった場合に
は、回転軸52dが安定して回動せず、よって上述の隙
間(嵌合ガタ)に起因して振動や騒音等が発生すること
も考えられる。
【0113】特に、回転軸52dは、回転部材であるZ
ギアー52と一体的に形成されているものであり、この
Zギアー52は、斜歯ギアー部52bを有して形成され
ているものである。したがって、Zギアー52自体に対
しては、その回転方向によって図5の矢印X5方向又は
矢印X6方向への力量が加わることにもなる。
【0114】ここで、例えばZギアー52がモータ50
の駆動力を受けて所定の方向へと回動することで、当該
Zギアー52自身が図5の矢印X5方向への力量を受け
た場合には、回転軸52dは地板36の方向に当て付け
られることになるので、回転軸52dの先端部と嵌合孔
36aとの嵌合ガタによる回転軸52dの軸振れは、少
なくなる傾向となる。
【0115】一方、Zギアー52が上述した場合とは逆
方向のモータ50の駆動力を受けて回動すると、これに
よって、Zギアー52自身は図5の矢印X6方向への力
量を受ける。この場合には、回転軸52dには、地板3
6から離間する方向への力量が加わることになる。する
と、回転軸52dの先端部と嵌合孔36aとの嵌合ガタ
による回転軸52dの軸振れは、多くなる傾向となる。
【0116】そこで、本実施形態においては、上述した
ように回転軸52dの先端部が嵌合孔36aに嵌合し、
回転軸52dを保持している状態において、付勢部材6
5の付勢力によって回転軸52dが所定のラジアル方向
へと付勢するように構成している。これにより回転軸5
2d、即ちZギアー52は、自身を軸支する地板36の
嵌合孔36aの内周面に常に当接した状態となるように
構成している。
【0117】このような構成とすることで、回転軸52
dの先端部と地板36の嵌合孔36aとの間の生じる嵌
合ガタを抑えるようになっている。したがって、嵌合ガ
タによって生じるZギアー52の回転時の振動や騒音等
を軽減することができるのである。
【0118】このように構成された本実施形態の駆動伝
達機構の作用は、次の通りである。即ち、上述したよう
にモータ50が所定方向に回動し、その駆動力がピニオ
ンギアー50a・ギアー列51・Zギアー52へと伝達
されて、このZギアー52の斜歯ギアー部52bが所定
方向に回転し、この斜歯ギアー部52bに噛合する斜歯
ギアー53が同方向に回動を始める。すると、過負荷ク
ラッチ装置39が作用して、平ギアー54も斜歯ギアー
53に従動して同方向に回転する。そして、モータ50
からの駆動力は、上述した通りに所定の駆動力伝達経路
を介して撮影レンズ鏡筒17等の各構成ユニット又はフ
イルム給送を行なう各構成部材へと伝達される。
【0119】このとき、回転部材であるZギアー52の
回転軸52dは、付勢部材65によって所定の方向、即
ち回転軸52dが嵌合する嵌合孔36aの半径方向に向
けて常に付勢されているので、Zギアー52の回転軸5
2dと嵌合孔36aとの間に生じる嵌合ガタが抑えられ
ている。したがって、Zギアー52の回転時の振動や騒
音等が軽減される。
【0120】以上説明したように上記一実施形態によれ
ば、斜歯ギアー部52bを有しモータ50によって回転
駆動されるZギアー52の回転軸52dが、地板36の
嵌合孔36aに嵌合することで、当該回転軸52dを回
動自在に軸支するように構成した駆動伝達機構におい
て、付勢部材65の巻回部を回転軸52dの周りに巻回
するように配置して、当該付勢部材65の付勢力が回転
軸52dの半径方向(ラジアル方向)へと常に働くよう
にしたので、回転軸52dが常に嵌合孔36aの内周面
に常に当て付くようにしている。したがって、これによ
り回転軸52dと嵌合孔36aとの間に生じる嵌合ガタ
を少なくすることができる。このことから、Zギアー5
2が回転駆動される際に、嵌合ガタに起因する振動や騒
音等を軽減して、よって駆動伝達機構の静音化に寄与す
ることができる。
【0121】なお、上述の一実施形態においては、斜歯
歯車を有する回転部材(Zギアー52)の回転軸52d
に付勢部材65を配置して、当該回転軸52dを保持部
材(地板36)の嵌合孔36aに対して付勢するように
構成しているが、このような構成は、一般的な回転部材
とこれを回動自在に保持する保持部材に対して広く適用
することができ、同様の効果を得ることができる。
【0122】また、上記位置実施例における回転部材
(Zギアー52)の斜歯歯車(斜歯ギアー部52b)
は、例えば平歯車からなるものであっても、同様に適用
することができ、その場合においても、同様の効果を得
ることができる。
【0123】[付記]上記発明の実施形態により、以下
のような構成の発明を得ることができる。
【0124】(1) 駆動源により回転駆動される回転
部材と、上記回転部材の回転軸を回動自在に嵌合保持す
る保持部材と、上記回転部材の回転軸が上記保持部材の
嵌合部に対して所定方向に当て付くように上記回転部材
を付勢する付勢部材と、を備えるカメラの駆動伝達機
構。
【0125】(2) 付記(1)に記載のカメラの駆動
伝達機構において、付勢部材は、上記回転部材を上記保
持部材の嵌合部に対して上記回転軸のラジアル方向に付
勢している。
【0126】(3) 付記(2)に記載のカメラの駆動
伝達機構において、上記保持部材は、金属材料からなる
板状部材であって、上記回転部材の回転軸を回動自在に
嵌合支持する嵌合孔を有する。
【0127】(4) 付記(2)に記載のカメラの駆動
伝達機構において、上記保持部材は、板状部材であっ
て、上記回転部材の回転軸を回動自在に嵌合支持する嵌
合孔を有する。
【0128】(5) ウォームギアーと、このウォーム
ギアーを嵌合保持する構造部材と、上記ウォームギアー
を上記構造部材に当て付けるためのばね部材と、を有す
るカメラの駆動伝達機構。
【0129】(6) 付記(4)に記載のカメラの駆動
伝達機構において、上記ばね部材は、上記ウォームギア
ーを上記構造部材の嵌合部に対して円周方向に当て付く
ように付勢する。
【0130】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、カメ
ラの駆動伝達機構における駆動力伝達経路中に斜歯歯車
等の歯車を用いた場合において、この斜歯歯車等の歯車
の回転軸と、この回転軸を軸支する保持部材との間に生
じる隙間(嵌合ガタ)等に起因して生じる振動や騒音等
を軽減し得るカメラの駆動伝達機構を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の駆動伝達機構を備えたカ
メラの概略を示す外観斜視図。
【図2】図1のカメラの正面側から見た場合における内
部構成部材の配置を示す要部部材配置図。
【図3】図1のカメラにおける駆動伝達機構の一部を示
し、フイルム給送動作を行なうための駆動力伝達経路を
構成する構成部材と駆動力伝達経路を切り換えるための
駆動力伝達経路切換手段のみを取り出して示すカメラの
底面側から見た際の平面図。
【図4】図1のカメラにおける駆動伝達機構の一部であ
る回転部材(Zギアー)と過負荷クラッチ装置及びこの
過負荷クラッチ装置の近傍に配設される構成部材のみを
取り出して示す要部分解斜視図。
【図5】図1のカメラにおける駆動伝達機構の一部であ
る回転部材(Zギアー)が配置されている部位の近傍を
拡大して示す要部拡大斜視図。
【図6】図1のカメラにおける駆動伝達機構の一部であ
る回転部材(Zギアー)の回転軸とこれに巻回される付
勢部材のみを拡大して示す平面図。
【符号の説明】
1……カメラ 1g……ばね掛け部(固定部材) 16……閃光発光装置 17……撮影レンズ鏡筒 17b……ギアー部 36……地板(保持部材) 36a……保持部材の嵌合孔(嵌合部) 37……固定枠 38……オサエ板部材 39……過負荷クラッチ装置 50……モータ(駆動源) 50a……ピニオンギアー 51……ギアー列(伝達歯車列) 52……Zギアー(伝達歯車列;回転部材) 52a……平ギアー部(Zギアー;伝達歯車列) 52b……斜歯ギアー部(Zギアーの斜歯歯車;伝達歯
車列) 52d……回転軸(Zギアー;回転部材) 53……斜歯ギアー(過負荷クラッチ装置) 54……平ギアー(過負荷クラッチ装置) 55……撮影レンズ鏡筒駆動歯車 56……位相連結歯車 57……リングギアー(ファインダ装置駆動歯車) 58……閃光発光装置突没歯車(閃光発光装置駆動歯
車) 65……付勢部材(トーションコイルバネ) 69……閃光発光装置駆動機構 76……切換プランジャ装置(駆動切換機構) 76a……プランジャ鉄芯(切換プランジャ装置) 76b……コイル(切換プランジャ装置) 77……切換レバー(駆動力伝達経路切換手段) 95……駆動力伝達経路切換手段(駆動切換機構)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H020 MC11 MC15 MC22 MC34 MC41 MC44 2H044 DD08 2H053 CA42 2H101 BB08 DD24

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源により回転駆動される回転部材
    と、 上記回転部材の回転軸を回動自在に嵌合保持する保持部
    材と、 上記保持部材の嵌合部に対して上記回転軸を半径方向に
    付勢することで上記回転部材を同方向に付勢する付勢部
    材と、 を具備して構成されていることを特徴とするカメラの駆
    動伝達機構。
  2. 【請求項2】 上記回転部材は、斜歯歯車を有してい
    ることを特徴とする請求項1に記載のカメラの駆動伝達
    機構。
  3. 【請求項3】 上記付勢部材は、トーションコイルバ
    ネであって、巻回部であるコイル状部分が上記回転軸の
    周りに配置されていることを特徴とする請求項1に記載
    のカメラの駆動伝達機構。
JP2001002903A 2001-01-10 2001-01-10 カメラの駆動伝達機構 Withdrawn JP2002207237A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006098652A (ja) * 2004-09-29 2006-04-13 Kyocera Corp 光学装置及びカメラモジュール

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