JP2000103008A - 金属パネルの強化シート - Google Patents

金属パネルの強化シート

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JP2000103008A
JP2000103008A JP10275249A JP27524998A JP2000103008A JP 2000103008 A JP2000103008 A JP 2000103008A JP 10275249 A JP10275249 A JP 10275249A JP 27524998 A JP27524998 A JP 27524998A JP 2000103008 A JP2000103008 A JP 2000103008A
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JP
Japan
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metal panel
sheet
diffusion
panel
reinforcing sheet
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JP10275249A
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English (en)
Inventor
Kenjiro Tsutsumi
健二郎 堤
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Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱発泡時の膨張差による金属パネルの歪みを
防止できる金属パネルの強化シートを提供する。 【解決手段】 所定温度に加熱することにより発泡固化
する発泡熱硬化樹脂からなるプリプレグシート11に、
熱発泡による樹脂の拡散を抑制するガラスクロス12
(拡散抑制板材)を貼着してなり、該プリプレグシート
11をアウタパネル2(金属パネル)に貼着することに
より該アウタパネル2の張り剛性を高めるようにした強
化シート10において、上記ガラスクロス12に発泡熱
硬化樹脂の拡散抑制を緩和させるスリット15を形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属パネルの張り
剛性を高めるようにした強化シートに関する。本発明で
は、車両用ドアのアウタパネルに採用される強化シート
に適しているので、以下、車両用ドアを例にとって説明
する。
【0002】
【従来の技術】図3及び図4は、一般的な車両用サイド
ドアを示す。図において、1は車両用サイドドアであ
り、これはアウタパネル2とインナパネル3との周縁同
士を接合して最中状のドア本体4を形成し、該ドア本体
4内にドアガラス5を昇降可能に配設した構造のもので
ある。またドア本体4にはドアガラス5を支持するウイ
ンドフレーム6が接合されている。
【0003】このような構造を有するサイドドア1は外
力によりアウタパネル2が変形し易いことから、該アウ
タパネル2の張り剛性を高める必要がある。この場合、
アウタパネル2の外面2aは意匠面であることから、内
面2bに補強部材等を溶接することは困難である。
【0004】そこで意匠面を損なうことなく張り剛性を
高めるために、アウタパネル2の内面2bに強化シート
10を貼着する場合がある。この強化シート10は、図
5に示すように、加熱することにより発泡固化する発泡
熱硬化樹脂からなるプリプレグシート11に、熱発泡に
よる樹脂の拡散を抑制するガラスクロス12を貼着して
構成されている。
【0005】そして、塗装前のアウタパネル2の内面2
bに強化シート10のプリプレグシート12側を接着剤
により貼着し、この状態で塗装を施すとともに焼き付け
乾燥を行う。これによりドア本体4の塗膜を硬化させる
とともに、プリプレグシート11も硬化させるようにし
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記プリプ
レグシート11が熱発泡する際に、該プリプレグシート
11のアウタパネル2側部分aとガラスクロス12の抑
制部分bとに発泡による膨張差が生じる場合があり、そ
の結果アウタパネル2に歪みが発生するおそれがある
(図5参照)。
【0007】本発明は、上記状況に鑑みてなされたもの
で、熱発泡時の膨張差によるアウタパネルの歪みを防止
できる金属パネルの強化シートを提供することを目的と
している。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、所定温度に加
熱することにより発泡固化する発泡熱硬化樹脂からなる
プリプレグシートに、熱発泡による樹脂の拡散を抑制す
る拡散抑制板材を貼着してなり、該プリプレグシートを
金属パネルに貼着することにより該金属パネルの張り剛
性を高めるようにした強化シートにおいて、上記拡散抑
制板材に発泡熱硬化樹脂の拡散抑制を緩和させるスリッ
トを形成したことを特徴としている。
【0009】ここで、上記スリットの長さ,形成個数,
あるいは形成位置関係等については、プリプレグシート
の大きさ,形状等に応じて適宜設定することとなる。こ
の場合、樹脂の拡散方向にスリットが開拡するように形
成するのが望ましい。
【0010】請求項2の発明は、請求項1において、上
記スリットが、拡散抑制板材の長手方向に対して直角に
向けて形成され、かつ長手方向に所定間隔をあけて互い
違いに形成されていることを特徴としている。
【0011】請求項3の発明は、請求項1又は2におい
て、上記金属パネルが、車両用ドアのアウタパネルであ
ることを特徴としている。
【0012】
【発明の作用効果】本発明に係る強化シートによれば、
拡散抑制板材にスリットを形成したので、該スリットに
よって拡散抑制板材側のプリプレグシート部分の抑制が
緩和されることとなり、金属パネル側のプリプレグシー
ト部分との膨張差が吸収されることとなる。これにより
金属パネルの歪みを防止でき、品質に対する信頼性を向
上できる効果がある。
【0013】請求項2の発明では、上記スリットを拡散
抑制板材の長手方向に対して直角に向けて形成したの
で、樹脂の拡散方向にスリットが拡開することとなり、
より確実に膨張差を吸収できる。また、上記スリットを
所定間隔をあけて互い違いに形成したので、プリプレグ
シートに対する抑制緩和を均一にでき、金属パネルの歪
みをより確実に防止できる。
【0014】請求項3の発明では、上記強化シートを車
両用ドアのアウタパネルに貼着したので、アウタパネル
の意匠面を損なうことなく、外力に対する張り剛性を向
上できる効果がある。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1及び図2は、本発明の一
実施形態による金属パネルの補強化シートを説明するた
めの図であり、図1,図2は強化シートの断面図,平面
図である。本実施形態では、図3及び図4に示す自動車
用サイドドアのアウタパネルに適用した場合を例にとっ
て説明する。
【0016】本実施形態の強化シート10は、所定温度
に加熱することにより発泡固化する発泡熱硬化樹脂から
なるプリプレグシート11に、熱発泡による樹脂の拡散
を抑制する拡散抑制板材としてのガラスクロス12を貼
着して構成されており、基本的構造は上述と略同様であ
る。上記プリプレグシート11には、市販の油面接着タ
イプのNTスティフナーGR2060(商品名)が採用
されている。
【0017】上記強化シート10は、長さL300mm
×幅W100mm×厚さt10mm程度の大きさからな
る長方形状のものであり、上記プリプレグシート11の
外面には接着剤13を介在させて離型紙14が剥離可能
に貼着されている。この離型紙14は強化シート10を
アウタパネル2に貼着する際に取り外すようになってい
る。
【0018】そして上記ガラスクロス12には多数のス
リット15が形成されている。このスリット15は長さ
20mm程度のものであり、各スリット15はガラスク
ロス12の長手方向Lと直交する幅方向Wに延びるよう
に形成されている。
【0019】また上記ガラスクロス12の幅方向中央部
のスリット15aは長手方向に約40mm間隔に形成さ
れ、幅方向上側,及び下側のスリット15b,15bは
上記スリット15aの中間に位置するように形成されて
おり、これにより各スリット15a,15bは長手方向
に互い違いに配列されている。
【0020】次に本実施形態の作用効果について説明す
る。本実施形態は、塗装前のアウタパネル2の内面2b
に、強化シート10のプリプレグシート11の接着剤1
3を貼着する。この強化シート10はアウタパネル2の
上下方向中央部の膨出部分に車体前後方向に長手方向L
を向けて配置する。この状態でアウタパネル2に塗装を
施すとともに乾燥を行う。
【0021】この乾燥工程での加熱によりプリプレグシ
ート11が熱発泡しつつ樹脂が硬化することとなる。こ
の場合、プリプレグシート11のアウタパネル2側とガ
ラスクロス12側との膨張差によってアウタパネル2に
歪みが生じるという懸念があった。
【0022】これに対して本実施形態では、ガラスクロ
ス12に多数のスリット15を形成したので、各スリッ
ト15によってガラスクロス12の抑制が緩和されるこ
ととなり、よってプリプレグシート11のガラスクロス
12側とアウタパネル2側との膨張差が吸収されること
となる。その結果、発泡時の膨張差によるアウタパネル
2の歪みを防止できる。これにより、アウタパネル2の
意匠面を損なうことなく張り剛性を向上でき、外力によ
る変形を防止できる。
【0023】本実施形態では、上記スリット15をガラ
スクロス12の長手方向Lと直交する幅方向Wに延びる
ように形成したので、熱発泡時の樹脂の拡散方向に沿っ
て各スリット15が拡開することとなり、より確実に膨
張差を吸収できる。
【0024】また各スリット15a,15bを長手方向
Lに所定間隔をあけて互い違いに形成したので、プリプ
レグシート11に対する抑制緩和を均一にでき、アウタ
パネル2の歪みをより確実に防止できる。
【0025】なお、上記実施形態では、自動車用サイド
ドアのアウタパネル2に適用した場合を例に説明した
が、本発明はこれに限られるものではなく、例えば意匠
面を有するルーフパネル,クォータパネル等の溶接が困
難な金属パネルであれば何れにも採用できる。
【0026】また本発明は、自動車用金属パネルに限ら
れるものではなく、要は金属パネルの張り剛性を高める
ようにした強化シートに適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による車両用ドアの強化シ
ートを説明するための断面図である(図2のI−I線断
面図)。
【図2】上記強化シートの平面図である。
【図3】上記強化シートが採用された自動車用サイドド
アの側面図である。
【図4】上記サイドドアの断面図である(図3のIV-IV
線断面図) 。
【図5】本発明の成立過程を説明するための強化シート
の断面図である。
【符号の説明】
1 車両用ドア 2 アウタパネル(金属パネル) 10 強化シート 11 プリプレグシート 12 ガラスクロス(拡散抑制板材) 15 スリット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定温度に加熱することにより発泡固化
    する発泡熱硬化樹脂からなるプリプレグシートに、熱発
    泡による樹脂の拡散を抑制する拡散抑制板材を貼着して
    なり、該プリプレグシートを金属パネルに貼着すること
    により該金属パネルの張り剛性を高めるようにした強化
    シートにおいて、上記拡散抑制板材に発泡熱硬化樹脂の
    拡散抑制を緩和させるスリットを形成したことを特徴と
    する金属パネルの強化シート。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記スリットが、拡
    散抑制板材の長手方向に対して直角に向けて形成され、
    かつ長手方向に所定間隔をあけて互い違いに形成されて
    いることを特徴とする金属パネルの強化シート。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、上記金属パネ
    ルが、車両用ドアのアウタパネルであることを特徴とす
    る金属パネルの強化シート。
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Effective date: 20030603