JP2000077883A - 不燃性ハニカム電波吸収材およびこれを用いた電波吸収体 - Google Patents

不燃性ハニカム電波吸収材およびこれを用いた電波吸収体

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JP2000077883A
JP2000077883A JP10242989A JP24298998A JP2000077883A JP 2000077883 A JP2000077883 A JP 2000077883A JP 10242989 A JP10242989 A JP 10242989A JP 24298998 A JP24298998 A JP 24298998A JP 2000077883 A JP2000077883 A JP 2000077883A
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wave absorber
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sheet
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Migaku Murase
琢 村瀬
Naoyoshi Sato
直義 佐藤
Hiroshi Kurihara
弘 栗原
Hisafumi Saito
寿文 斉藤
Hiroshige Yanagawa
太成 柳川
Kozo Hayashi
宏三 林
Kyoichi Fujimoto
恭一 藤本
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Tokiwa Electric Co Ltd
TDK Corp
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Tokiwa Electric Co Ltd
TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 おもに電波暗室に用いられる、耐火性、電波
吸収効果に優れるとともに、軽量でしかも強度の高い、
不燃性ハニカム電波吸収材、およびこれを用いた電波吸
収体を提供する。 【解決手段】 多数のセルの集合体であるハニカム構造
体からなり、(1)該ハニカム構造体に含水無機化合物
と導電性材料を含有させる、あるいは、(2)該ハニカ
ム構造体に含水無機化合物を含有させ、該構造体表面に
導電性材料からなる導電層を設けることにより、不燃性
ハニカム電波吸収材とする。さらにこの不燃性ハニカム
電波吸収を複数枚、シールドパネル上、またはシールド
パネル上のフェライトタイル上に配設して電波吸収体と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は不燃性ハニカム電波
吸収材およびこれを用いた電波吸収体に関する。さらに
詳しくは、おもに電波暗室に用いられる、不燃性が高
く、電波吸収特性に優れるとともに、軽量でしかも強度
の高い不燃性ハニカム電波吸収材、およびこれを用いた
電波吸収体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、より高度な情報社会の実現に向け
て、移動通信分野を中心に電波利用が急速に拡大してい
る。また、今日のマイクロエロクトロニクス技術の革新
的進歩に伴って多様な電子機器が普及している。これに
伴い、電磁波ノイズなど不要な電磁波による障害が大き
な問題となってきている。
【0003】電磁波ノイズの測定には通常、電磁波の反
射がない電波暗室が使用される。この電波暗室の内壁に
は電波吸収体が用いられている。このような電波吸収体
として、導電性を得るためにカーボンブラック等を配合
した発泡スチロール、発泡スチレンや発泡ウレタン等の
有機系の材料がおもに用いられている。しかしながら、
これら発泡スチロール等の材料は不燃性が低いという問
題がある。特に最近、電波障害の増加に伴い、日本にお
いてもイミュニティ試験などの大電力の試験が義務付け
られる方向にある。このような現況にあって、閉塞空間
での作業を要求される電波暗室では、電波吸収特性に加
え、安全性の向上から不燃性の高い電波吸収体が要求さ
れている。
【0004】不燃性を有する電波吸収体として、例え
ば、多数の独立気泡の無機粒子をカーボンブラック微粉
末を特定量分散含有した耐熱性の無機接着剤によって集
積結合した成形体からなる耐熱不燃性電波吸収体(特許
第2743227号)、特定のアスペクト比を有するセ
ラミック短繊維やガラス短繊維からなる成型体に導電性
材料を浸透含浸で付着固定させた電波吸収材(特開平9
−307268号公報)、セメント、軽量骨材、非導電
性繊維、合成樹脂エマルジョンとで構成した組成物から
なる電波吸収体(特開平8−67544号公報)等が提
案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特許第
2743227号の耐熱不燃性電波吸収体は、その構造
上、機械的強度が弱く、また多数の独立気泡粒子から形
成されるので、施工時や接触時に粉塵を発生しやすいと
いう問題がある。
【0006】特開平9−307268号公報に記載の電
波吸収材は、製造コストが非常に高いという問題があ
る。
【0007】また、特開平8−67544号公報に記載
の電波吸収体では、モルタルを軽量化するために有機中
空粒子や有機系結合剤を多量に使用するが、これらは準
不燃性材料であり、不燃性材料と比べて発煙量が顕著に
多い。
【0008】さらに、上記各電波吸収体はいずれも、自
重が重く、自ら歪んで曲げ変形を起こすという問題があ
る。
【0009】このような自重による変形や破壊を防止す
る方法として、電波吸収体をハニカム構造にする技術が
提案されている(特開平3−205000号公報、特開
平6−132691号公報、等)。しかしながら、これ
らのハニカム構造の支持材質は紙やプラスチックであ
り、耐火性に非常に劣る。
【0010】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、耐火性、電波吸収効果に優れるとともに、軽量でし
かも強度の高い、不燃性ハニカム電波吸収材およびこれ
を用いた電波吸収体を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、多数
のセルの集合体であるハニカム構造体からなり、該ハニ
カム構造体が含水無機化合物と導電性材料を含むことを
特徴とする、不燃性ハニカム電波吸収材に関する。
【0012】また本発明は、含水無機化合物を含み、多
数のセルの集合体であるハニカム構造体の表面に、導電
性材料からなる導電層を設けることを特徴とする、不燃
性ハニカム電波吸収材に関する。
【0013】さらに本発明は、上記の不燃性ハニカム電
波吸収材を多数枚、シールドパネル上、またはシールド
パネル上のフェライトタイル上に配設してなる、電波吸
収体に関する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明について詳述する。
【0015】本発明の不燃性ハニカム電波吸収材は、多
数のセルの集合体からなるハニカム構造体をなし、この
構造体は主成分として含水無機化合物を含み、かつ導電
性材料を含むものである(第1の態様)か、あるいは、
含水無機化合物を主成分として含む、多数のセルの集合
体であるハニカム構造体の表面に、導電性材料からなる
導電層を設けてなるもの(第2の態様)である。
【0016】すなわち上記第1の態様においては、ハニ
カム構造体自体に不燃性、電波吸収特性をもたせ、これ
を不燃性ハニカム電波吸収材とするものである。また第
2の態様においては、ハニカム構造体に不燃性をもた
せ、さらにこの構造体の表面に導電層を設けて電波吸収
特性をもたせ、これらを不燃性ハニカム電波吸収材とす
るものである。
【0017】なお、本明細書中でいう「不燃性」とは、
750℃の炉内に20分間置いた場合に炉内温度の上昇
が50℃以下であれば不燃材料と判定する建築材料試験
法(建設省告示第1828号)に合格するものを意味す
る。また、「電波吸収特性」とは反射減衰量が20dB
以上の値を有するものを意味する。
【0018】本発明においてハニカム構造体は、一体成
型する、シートどうしを貼合せる、等、任意の方法で製
造することができるが、好ましくは、例えば、含水無機
化合物を主成分として含む(第1の態様においてはさら
に導電性材料を含む)スラリーを抄造して湿シートと
し、これを乾燥固化してシートとした後、該シートをハ
ニカム状に積層することにより得られる。
【0019】例えば図1において、ハニカム構造体1
は、含水無機化合物を主成分として含むシート2を、無
機接着剤3を用いて複数積層し、展張形成してなる。無
機接着剤3としては、水ガラス系、リン酸塩系、コロイ
ダルシリカ系、コロイダルアルミナ系等、任意の接着剤
を用いることができる。なお、無機接着剤に代えて、酢
酸ビニル等の有機接着剤を用いることもできるが、耐火
性、耐熱性の展において無機接着剤がより好ましい。上
記第2の態様においては、このシート2上に導電層4が
設けられる。
【0020】シート2に主成分として含有される含水無
機化合物としては、具体的には、セピオライト、水酸化
アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム
の各水和物、二水和石膏、アルミン酸カルシウム水和
物、ワラストナイト等が例示される。中でもセピオライ
トが特に好ましく用いられる。以下において、含水無機
化合物としてセピオライトを用いた場合を例として説明
する。
【0021】セピオライトは、通称、マウンテンレザー
(山皮)、マウンテンコルク、マウンテンウッドと呼ば
れている粘土鉱物で、日本における海泡石もこの一種で
ある。外観はコルク状であったり、レザー状であった
り、真っ白な柔らかい塊であったりするが、一般には繊
維性をもったケイ酸マグネシウムの塊である。そして、
その表面には反応性に富んだ水酸基を有し、吸着性、揺
変性、固結性などの基本的な性質をもつ。
【0022】また第1の態様においてシート2に必須成
分として含有される導電性材料としては、導電性を有す
るものであれば特に制限されることなく用いることがで
きるが、電波吸収特性に優れるという点から、カーボン
ブラック、カーボングラファイト、炭素繊維等が好まし
く用いられる。導電性材料は1種または2種以上を用い
ることができる。
【0023】シート2は、好ましくは、セピオライトを
主成分として含む(第1の態様ではさらに導電性材料を
含む)スラリーを抄造し、これを脱水して湿シートとし
た後、乾燥固化することによって得られる。シートの厚
さは0.2〜0.7mm程度が好ましい。
【0024】なお、上記スラリーは、セピオライト(第
1の態様ではさらに導電性材料を含む)を水ガラス等の
バインダー等に分散させるが、補強材として無機繊維を
さらに添加してもよい。このような無機繊維としては、
ガラス繊維、ロックウール繊維、ステンレス繊維、シリ
カアルミナ繊維、チタン酸カリウム繊維等が挙げられ
る。これら無機繊維はシート全量に対し20重量%まで
の範囲で配合されるのが好ましい。なお、補強材とし
て、さらに木材パルプ、アラミド繊維等の有機繊維等も
用いることができるが、難燃性および熱分解後の十分な
保形性維持などの点から、その配合量はシート全量に対
し5重量%以下とするのが好ましい。またシート2の結
着性を高めるためのバインダーとして、さらに熱硬化性
または熱可塑性の合成樹脂を用いることができる。ここ
で、熱硬化性樹脂としてはポリアミドアミンエピクロル
ヒドリン等のカチオン系の熱硬化性樹脂が好ましく用い
られる。また、熱可塑性樹脂としてはポリアクリルアミ
ド(分子量80万〜100万程度)等のアニオン系の熱
可塑性樹脂が好ましく用いられる。ただし、セピオライ
トは固結性に優れているために、これらの合成樹脂をバ
インダーとして用いる場合、その添加量は5重量%以下
で十分である。そしてそのような添加量は、不燃性には
実質的に影響しない。
【0025】シート2中のセピオライトの配合量は、そ
の不燃性の効果を十分に確保するためには、シート全量
中におけるその上限量が90重量%が好ましく、特には
85重量%であり、その下限量は50重量%が好まし
く、より好ましくは65重量%、特には75重量%であ
る。また、上記第1の態様において、導電性材料を含有
させる場合は、十分な電波吸収特性の確保という点か
ら、その上限量は、ハニカム構造体全体積(セル空間含
む体積)に対し30g/lとなるよう含有させるのが好
ましく、特には20g/lである。またその下限量は、
ハニカム構造体全体積(セル空間含む体積)に対し0.
5g/lとなるよう含有させるのが好ましく、特には2
g/lである。
【0026】上記第1の態様におけるスラリーの好まし
い具体例の一例としては、例えば、セピオライト85重
量%、ガラス繊維10重量%、パルプ3重量%、ビニロ
ン系繊維1重量%、アクリル系樹脂0.5重量%、エポ
キシ系樹脂0.5重量%からなるスラリーが挙げられ
る。ここでパルプ等の有機成分の合計量は5重量%であ
り、この有機成分は800〜1000℃の加熱温度条件
では炭化するが、炭化後のシートにおいても強度の劣化
はほとんどなく、十分な耐熱保形性を備えている。ま
た、このシート2は、水に浸漬しても再溶解することが
なく、強度の低下も少ない。なお、シート2の厚さは
0.2〜0.7mm程度が好ましく、特には0.2〜
0.25mmである。
【0027】第2の態様におけるスラリーの好ましい具
体例の一例としては、例えば、セピオライト78重量
%、導電性材料10重量%、ガラス繊維5重量%、パル
プ3重量%、ビニロン系繊維2重量%、アクリル系樹脂
1重量%、エポキシ系樹脂1重量%からなるスラリーが
挙げられる。
【0028】スラリーは濃度0.05〜0.5重量%程
度が好ましい。また湿シートは、スラリーを抄造工程に
おいて脱水することにより得られる。
【0029】なお、本発明の不燃性ハニカム電波吸収材
の強度をより向上させるために、上記シートを2層以上
の複数層から形成し、これら各シート層間にガラスクロ
スを挟着させてもよい。
【0030】このような積層構造のシートは、例えば、
スラリーを抄造して湿シートとした後、この湿シートを
2層以上積層し、各層間にガラスクロスを挟着した後、
乾燥、固化することにより得ることができる。ガラスク
ロスの層間への挟着は、無機接着剤等を用いて各層間に
挟んでもよく、あるいは圧着等により行ってもよい。な
お、ガラスクロスは、例えば「マイクログラスロービン
グクロス」、「マイクログラスユニロービング」(以
上、いずれも日本板硝子(株)製))等として市販され
ており、これらを好ましく用いることができる。なお、
ガラスクロス層の厚さは0.3〜0.8mm程度が好ま
しく、またその場合、シート全体の厚みとしては0.8
〜1.3mm程度が好ましい。
【0031】このようなシート2を用いて、ハニカム構
造体1は、公知の手段により形成することができる。
【0032】例えば、シート2表面に、スクリーン転写
やローラー塗布等により、一定間隔で所定の幅に無機接
着剤3を筋状に塗布する。なお、この無機接着剤3の条
の幅はハニカム構造体の本体1の重合部の長さを決定
し、この接着剤3の条の幅とピッチを変えることによっ
て、ハニカム構造材本体1を構成するセルの形状と寸法
を所望に変化させることができる。そして、このように
無機接着剤3の条を形成したシート2の多数枚を、その
接着剤3の条が隣接するシート2の間で相互に半ピッチ
だけずれるようにして重ね合わせ、上下方向から圧着し
て相互に接着する。次いで、この相互に接着された多数
枚のシート2からなるブロックを、接着剤3の条とは直
角方向に、望まれるハニカム構造材の厚さに応じた所定
の幅に截断する。そして、この截断物を両側から展張す
ることによって、ハニカム構造材本体1が形成される。
【0033】上記第2の態様においては、このハニカム
構造体1の表面に、導電性材料からなる導電層4を設け
る。導電性材料としては、上記第1の態様におけるもの
と同じものを用いることができる。
【0034】導電層4の形成は常法により行うことがで
きる。例えば、導電性材料を無機バインダーに分散させ
た導電性塗布液を調製し、この塗布液にハニカム構造体
1を浸漬等させハニカム構造体1表面に導電層を含浸、
形成させる方法や、ハニカム構造体1表面に刷毛、ブラ
シ等を用いて上記導電性塗布液を塗布する方法、上記導
電性塗布液をスプレー等によりハニカム構造体1に吹き
付ける方法などが挙げられる。これらの中でも、ハニカ
ム構造材表面に刷毛、ブラシ等を用いて上記導電性塗布
液を塗布する方法や、該塗布液にハニカム構造体を浸漬
等させ、その表面に導電層を含浸、形成させる方法が好
ましい。なお、上記無機バインダーとしては、水ガラ
ス、シリカ−アルミナ系のバインダー等が例示される
が、これらに限定されるものでない。
【0035】なお、上記第2の態様において、本発明に
おける十分な電波吸収特性を確保するために、導電層中
の導電性材料量の上限量は、ハニカム構造体全体積(セ
ル空間含む体積)に対し30g/lとなるよう含有させ
るのが好ましく、特には20g/lである。またその下
限量は、ハニカム構造体全体積(セル空間含む体積)に
対し0.5g/lとなるよう含有させるのが好ましく、
特には2g/lである。
【0036】なお、上述のようにして形成された不燃性
ハニカム電波吸収材の表面に、水ガラス等からなる無機
質被覆を形成してもよい。この無機質被膜により、不燃
性ハニカム電波吸収材の引っ張り強度、圧縮強度をより
高めるとともに、不燃性ハニカム電波吸収材をハニカム
構造の展張状態に保持する。また、シート2の表面の繊
維の毛羽立ちあるいは剥がれ落ちを防止し、さらに、シ
ート2の耐火性をより向上させることができる。
【0037】本発明の不燃性ハニカム電波吸収材におい
ては、上述したハニカム構造体全体積(セル空間含む体
積)あたりの導電性材料含有量以外にも、ハニカム構造
のセルサイズおよびハニカム構造の厚みが電波吸収材の
特性に影響を及ぼす。ハニカム構造のセルサイズの目開
きが大きいと電磁波は透過しやすく、透過した電磁波
は、電波吸収材を電波暗室に用いた場合、その背面に設
置されたシールドパネルによって電波暗室内側に反射
し、反射減衰量が悪化する。また、ハニカム構造材の厚
みが薄いと電磁波は十分に吸収されず反射減衰量が低下
する。しかしながら、ハニカム構造のセルサイズの目開
きが小さくなること、またはハニカム構造の厚みが厚く
なることは、電波吸収体の重量の増加につながる。
【0038】これらの点を考慮すると、ハニカム構造の
セルサイズは、その上限が60mmが好ましく、より好
ましくは50mm、特には30mmであり、その下限は
5mmが好ましく、特には10mmである。またハニカ
ム構造の厚みは、その上限が50mmが好ましく、特に
は30mmであり、その下限は10mmが好ましく、特
には15mmである。ここでセルサイズは図2中で
「d」で示される大きさを意味し、ハニカム構造の厚み
は同図中「c」で示される厚さを意味する。
【0039】なお、本発明の不燃性ハニカム電波吸収材
は、そのハニカム構造体1の少なくとも一方の面に、図
3に示すように不燃性板材5を貼着してもよい(図3で
は両面に貼着した例を示す)。不燃性板材5の貼着は、
例えば無機接着剤3を用いて行うことができる。不燃性
板材5の貼着により、機械的強度が向上し、後述する電
波吸収体構造がより組み立てやすくなり、また自重によ
る歪み変形をより効果的に防ぐことができる。不燃性板
材5は、上述したシート2と同様に含水無機化合物、好
ましくはセピオライトを主成分として含む組成のものが
好ましく用いられ、またシート2と同様の製造方法によ
り得ることができる。不燃性板材5の厚さは0.5〜
3.0mm程度が好ましく、ハニカム構造体1の表裏に
異なる厚みの不燃性板材5、5を貼着してもよい。不燃
性板材5は、その表面(ハニカム構造体1との貼合面反
対側)にエンボス加工が施されているものであってもよ
い。エンボス加工を施すことにより、電透過体の表面の
美装が可能となる。
【0040】上記第1、2の態様の不燃性ハニカム電波
吸収材を電波吸収体として用いる場合、いくつかの電波
吸収体構造が挙げられる。例えば、板状の不燃性ハニカ
ム電波吸収材をシールドパネル上、または該パネル上の
フェライトタイル上に、不燃性ハニカム電波吸収材の支
持体がそれらの面に対して垂直方向になるように設置す
る方法や、中空構造の四角錐またはくさび形の形状にな
るように、あらかじめ切断加工した板状の不燃性ハニカ
ム電波吸収材を組み立て、シールドパネル上、または該
パネル上のフェライトタイル上に設置する方法等が挙げ
られる。後者の方法の方が、より低周波数の電磁波を吸
収するために好ましい。
【0041】図4〜6は、本発明の電波吸収体を形成す
るための、電波吸収材の好ましい組立形状(電波吸収体
用組立体)の具体例を示す概観斜視図である。
【0042】図4に示す電波吸収体用組立体10は、四
角錐形状をなすものである。この電波吸収体組立体10
は、4枚の二等辺三角形状の側壁部12を有し、軽量化
のために内部を中空構造13とし、底面部に開口14を
備えたものである。
【0043】図5に示す電波吸収体用組立体20は、く
さび形状をなすものである。この電波吸収体組立体20
は、傾斜部21、21と、各傾斜部間に位置する側壁部
22、22を有し、軽量化のために内部を中空構造23
とし、底面部に開口24を備えたものである。
【0044】図6に示す電波吸収体用組立体30は、く
さび形状をなすものである。この電波吸収体組立体30
は、傾斜部31、31と、底面部34を有し、各傾斜部
間に位置する側壁部が開口32、32をなし、軽量化の
ために内部が中空構造33となっている。
【0045】各組立体は、無機接着剤を用いて形成する
が、無機接着剤は上述した無機接着剤と同じものを使用
することが好ましい。
【0046】そして、図7に示すように、これら各電波
吸収体用組立体を、シールドパネル上51に、各組立体
の各底面がパネル51上に接するよう配設して、本発明
の電波吸収体50を得ることができる。
【0047】また、所望により、シールドパネル上に電
波吸収用フェライトタイル52を設け、このフェライト
タイル52の上に上記電波吸収体用組立体を上記要領で
配設して、本発明の電波吸収体50としてもよい。
【0048】シールドパネル、フェライトタイル等は公
知のものを使用することができる。
【0049】本発明の不燃性ハニカム電波吸収材は、上
記のいくつかの立体的な電波吸収体構造として組み立て
加工する前の運搬時に、板状の不燃性ハニカム電波吸収
材として取り扱うことができる。立体的構造物としてで
なく、板状として電波吸収材の運搬が可能であること
は、嵩張らなく、かつ、接触などによる破損を防ぐこと
が容易である。
【0050】なお、電波吸収体の先端部の保護、もしく
は色、形状、無響音による精神的な圧迫感を防ぐため
に、電波吸収体の前面に平坦な電波透過体を設置しても
よい。この電波透過体は、電波吸収体の特性を損なうこ
とがなく、軽量で電波を反射することなく透過する性質
を有することが好ましい。
【0051】本発明の電波吸収体を用いて電波暗室を製
造する場合、シールドパネルを壁面として垂直方向に立
て、該パネル上に設置された組立体の先端が水平方向を
なすよう用いられるが、これらの製造方法は、常法によ
り行うことができる。
【0052】本発明の不燃性ハニカム電波吸収材および
これを用いた電波吸収体は、周波数30MHz〜18G
Hz程度の電磁波の減衰効果に特に優れる。本発明を電
波暗室に適用することにより、不燃性、電波吸収特性に
優れるとともに、軽量で自重で変形することのない、電
波吸収体が得られる。
【0053】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。
【0054】(実施例1)カーボングラファイト(「青
P」;日本黒鉛(株)製)を、配合量20重量%となる
よう無機バインダー(「FJ803」;(株)常盤電機
製)に分散させて導電性塗布液を得た。
【0055】次いで、この導電性塗布液を、ハニカム構
造体(「セラミックハニカム」;(株)常盤電機製、セ
ルサイズ20mm、厚み20mm、セピオライト85重
量%含有)表面に、カーボングラファイトの量がハニカ
ム構造体全体積(セル空間含む全体積)に対し4g/l
になるよう塗布、乾燥させて導電層を形成した。
【0056】この導電層を形成したハニカム構造体を切
断して、650×1400×20mmのボードを作製し
た。続いてこのボードから、上底400mm、下底60
0mm、高さ1050mmの台形形状の切断片2枚を得
た。この各切断片を用いて、底面600×600mm、
高さ1000mmのくさび形電波吸収体用組立体を作製
した。このくさび形電波吸収体用組立体の比重は0.0
4g/cm3であった。
【0057】(実施例2)実施例1において得た導電層
を形成したハニカム構造体に、不燃性板材(厚み1.5
mm)を無機接着剤(ケイ酸カリウムと五酸化アンチモ
ンの混合物)を用いて両面に貼り合わせた。
【0058】不燃性板材は下記のように製造した。すな
わち、まず、下記組成の不燃性シート用のスラリーをヘ
ンシルミキサを用いて調製した。
【0059】 (不燃性シート用のスラリーの組成) セピオライト(「エードプラス」;水澤化学工業(株)製) 85重量部 ガラス繊維(日東紡績(株)製) 10重量部 有機バインダー 5重量部
【0060】次に、上記スラリーを用いて、不燃性シー
ト(厚み0.5mm)を抄造した。この不燃性シートを
上記の接着剤で積層して、厚み1.5mmの不燃性板材
を製造した。
【0061】このようにして製造した、両面に不燃性板
材を両面に貼着したハニカム構造体を切断して、650
×1400×23mmのボードを作製した。続いてこの
ボードから、上底400mm、下底600mm、高さ1
050mmの台形形状の切断片2枚を得た。この各切断
片を用いて、底面600×600mm、高さ1000m
mののくさび形電波吸収体用組立体を作製した。このく
さび形電波吸収体用組立体の比重は0.13g/cm3
であった。
【0062】(実施例3)炭素繊維(「ダイアリー
ド」;三菱化学(株)製、繊維長10mm)を配合量1
0重量%となるよう無機バインダー(「FJ803」;
(株)常盤電機製)に分散させて導電性塗布液を得た。
【0063】次いで、この導電性塗布液を、ハニカム構
造体(「セラミックハニカム」;(株)常盤電機製、セ
ルサイズ20mm、厚み20mm、セピオライト85重
量%含有)表面に、炭素繊維の量がハニカム構造体全体
積(セル空間含む全体積)に対し3g/lになるよう塗
布、乾燥させて導電層を形成した。
【0064】この導電層を形成したハニカム構造体を切
断して、650×1400×20mmのボードを作製し
た。続いてこのボードから、上底400mm、下底60
0mm、高さ1050mmの台形形状の切断片2枚を得
た。この各切断片を用いて、底面600×600mm、
高さ1000mmのくさび形電波吸収体用組立体を作製
した。このくさび形電波吸収体用組立体の比重は0.0
4g/cm3であった。
【0065】(実施例4)セピオライト85重量%、炭
素繊維(「ダイアリード」;三菱化学(株)製、繊維長
10mm)9重量%、ガラス繊維1重量%、パルプ3重
量%、ビニロン系繊維1重量%、アクリル系樹脂0.5
重量%、エポキシ系樹脂0.5重量%からなるスラリー
を抄造した後、脱水処理を行って湿シートとした。この
湿シートを2層とし、その層間にガラスクロスを挟着
し、乾燥、固化させた。
【0066】このシートを用いて常法によりハニカム構
造体〔セルサイズ20mm、厚み20mm、ハニカム構
造体全体積(セル空間含む全体積)に対する炭素繊維量
3g/l〕を作製した。
【0067】このハニカム構造体を切断して、650×
1400×20mmのボードを作製した。続いてこのボ
ードから、上底400mm、下底600mm、高さ10
50mmの台形形状の切断片2枚を得た。この各切断片
を用いて、底面600×600mm、高さ1000mm
のくさび形電波吸収体用組立体を作製した。このくさび
形電波吸収体用組立体の比重は0.04g/cm3であ
った。
【0068】(実施例5)カーボングラファイト(「青
P」;日本黒鉛(株)製)を配合量30重量%となるよ
う無機バインダー(「FJ803」;(株)常盤電機
製)に分散させて導電性塗布液を得た。
【0069】次いで、この導電性塗布液を、ハニカム構
造体(「セラミックハニカム」;(株)常盤電機製、セ
ルサイズ30mm、厚み30mm、セピオライト85重
量%含有)表面に、カーボングラファイトの量がハニカ
ム構造体全体積(セル空間含む全体積)に対し18g/
lになるよう塗布、乾燥させて導電層を形成した。
【0070】この導電層を形成したハニカム構造材を切
断して、650×1400×30mmのボードを作製し
た。続いてこのボードから、上底400mm、下底60
0mm、高さ1050mmの台形形状の切断片2枚を得
た。この各切断片を用いて、底面600×600mm、
高さ1000mmのくさび形電波吸収体を組み立てた。
このくさび形電波吸収体の比重は0.07g/cm3
あった。
【0071】(実施例6)カーボングラファイト(「青
P」;日本黒鉛(株)製)を10重量%になるように無
機バインダー(「FJ803」;(株)常盤電機製)に
分散させて導電性塗布液を得た。
【0072】次いで、この導電性塗布液を、ハニカム構
造材(「セラミックハニカム」;(株)常盤電機製、セ
ルサイズ10mm、厚み20mm、セピオライト85重
量%含有)表面に、カーボングラファイトの量がハニカ
ム構造材に対し1g/lになるよう浸透、乾燥させて導
電層を形成した。
【0073】この導電層を形成したハニカム構造材を切
断して、650×1400×20mmのボードを作製し
た。続いてこのボードから、上底400mm、下底60
0mm、高さ1050mmの台形形状の切断片2枚を得
た。この各切断片を用いて、底面600×600mm、
高さ1000mmのくさび形電波吸収体用組立体を作製
した。このくさび形電波吸収体用組立体の比重は0.0
6g/cm3であった。
【0074】上記実施例1〜6で得たくさび形電波吸収
体用組立体を用いて、下記方法により電波吸収効果の測
定および不燃性試験を行った。
【0075】[電波吸収効果]実施例1〜6で得られた
くさび形電波吸収体用組立体(図5に示すタイプ(符号
20)のもの)の底面にフェライトタイル52(「フェ
ライトIB−011」(厚み5.9mm);TDK
(株)製)を設け、さらにその背面にシールドパネル5
1を配置した。
【0076】くさび形電波吸収体用組立体20をこのよ
うな状態で用いて、図8に表す測定系ブロック図に示す
ように、電波暗室内において、各くさび形電波吸収体用
組立体20に電波を照射し、反射波レベルを測定した。
【0077】各くさび形電波吸収体用組立体20の反射
減衰量(dB)は、電波吸収体用組立体の底面と同一寸
法(600mm×600mm)の金属板のみの反射レベ
ルを基準として、下記数1に示す式から算出した。
【0078】
【数1】反射減衰量(dB)= −[(サンプルの反射
レベル(dB)−金属板の反射レベル(dB))
【0079】上記方法により測定した1GHzにおける
反射減衰量は、実施例1では26dB、実施例2では2
4dB、実施例3では28dB、実施例4では21d
B、実施例5では24dB、実施例6では20dBであ
った。
【0080】[不燃性試験]建設省告示1828号に規
定した不燃性材料の試験方法に準じて行った。すなわ
ち、まず、無機接着剤(「FJ294」;(株)常盤電
機製)を用いて、実施例1〜6において得られたハニカ
ム構造体を積層し、40mm×40mm×50mmの試
験片を作成した。次いで、これら各試験片を炉内で75
0±10℃、20分間加熱し、この加熱による試験片の
温度上昇を測定した。加熱による試験片の温度上昇が5
0℃未満の場合、不燃性が合格となる。
【0081】上記方法により測定した不燃性試験結果
は、実施例1では769℃、実施例2では759℃、実
施例3では770℃、実施例4では773℃、実施例5
では784℃、実施例6では768℃であった。
【0082】[機械的強度の測定]さらに実施例2につ
いて、JIS A1408に準じて曲げ強度を測定し
た。すなわち、実施例2において得られたハニカム構造
体から、長さ200mm、幅150mm、厚み18mm
(両面に設けた不燃性板材の厚み各1.5mmを含む)
の試験片を作成し、気乾状態で放置後、加圧速度1mm
/分で曲げ強度を測定した。その結果、曲げ強度は11
0kgf/cm2であった。
【0083】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
不燃性が高く、電波吸収特性に優れるとともに、軽量で
しかも強度の高い不燃性ハニカム電波吸収材およびこれ
を用いた電波吸収体が得られる。本発明は特に、電波暗
室に好適に適用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の不燃性ハニカム電波吸収材の一態様を
示す部分斜視図である。
【図2】本発明の不燃性ハニカム電波吸収材のセルのサ
イズ、吸収材の厚さを示す説明図である。
【図3】本発明の不燃性ハニカム電波吸収材の他の態様
を示す部分断面図である。
【図4】本発明の不燃性ハニカム電波吸収材を用いた電
波吸収体用組立体の一態様を示す概観斜視図である。
【図5】本発明の不燃性ハニカム電波吸収材を用いた電
波吸収体用組立体の他の態様を示す概観斜視図である。
【図6】本発明の不燃性ハニカム電波吸収材を用いた電
波吸収体用組立体の他の態様を示す概観斜視図である。
【図7】本発明の電波吸収体の一態様を示す概観斜視図
である。
【図8】本発明の実施例で行った電波吸収効果の測定方
法を示す測定系ブロック図である。
【符号の説明】
1 ハニカム構造体(不燃性ハニカム電波吸収材) 2 シート 3 無機接着剤 4 導電層 5 不燃性板材 10、20、30 電波吸収体用組立体 21、31 傾斜部 12、22 側壁部 13、23、33 中空構造 14、24、32 開口 34 底面部 50 電波吸収体 51 シールドパネル 52 フェライトタイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 直義 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 栗原 弘 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 斉藤 寿文 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 柳川 太成 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 林 宏三 岐阜県各務原市金属団地65番地 株式会社 常盤電機内 (72)発明者 藤本 恭一 岐阜県各務原市金属団地65番地 株式会社 常盤電機内 Fターム(参考) 5E321 AA42 BB01 BB03 BB04 BB23 BB31 BB34 BB60 CC16 GG05 GG11 GH10

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数のセルの集合体であるハニカム構造
    体からなり、該ハニカム構造体が含水無機化合物と導電
    性材料を含むことを特徴とする、不燃性ハニカム電波吸
    収材。
  2. 【請求項2】 ハニカム構造体全体積(セル空間含む全
    体積)に対し、導電性材料を0.5〜30g/lの割合
    で含む、請求項1記載の不燃性ハニカム電波吸収材。
  3. 【請求項3】 前記不燃性ハニカム電波吸収材は、含水
    無機化合物と導電性材料を含むスラリーを抄造して湿シ
    ートとし、これを乾燥固化してシートとした後、該シー
    トをハニカム状に積層することにより得られる、請求項
    1または2記載の不燃性ハニカム電波吸収材。
  4. 【請求項4】 前記スラリーに補強材として無機繊維を
    さらに含む、請求項3記載の不燃性ハニカム電波吸収
    材。
  5. 【請求項5】 前記シートが複数層からなり、各シート
    層間にガラスクロスを挟着してなる、請求項3または4
    記載の不燃性ハニカム電波吸収材。
  6. 【請求項6】 含水無機化合物がセピオライトである、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の不燃性ハニカム電
    波吸収材。
  7. 【請求項7】 ハニカム構造体の少なくとも一方の面に
    不燃性板材を貼着してなる、請求項1〜6のいずれか1
    項に記載の不燃性ハニカム電波吸収材。
  8. 【請求項8】 含水無機化合物を含み、多数のセルの集
    合体であるハニカム構造体の表面に、導電性材料からな
    る導電層を設けることを特徴とする、不燃性ハニカム電
    波吸収材。
  9. 【請求項9】 ハニカム構造体全体積(セル空間含む全
    体積)に対し、導電性材料を0.5〜30g/lの割合
    で含む、請求項8記載の不燃性ハニカム電波吸収材。
  10. 【請求項10】 前記不燃性ハニカム電波吸収材は、含
    水無機化合物を含むスラリーを抄造して湿シートとし、
    これを乾燥固化してシートとした後、該シートをハニカ
    ム状に積層することにより得られる、請求項8または9
    記載の不燃性ハニカム電波吸収材。
  11. 【請求項11】 前記スラリーに補強材として無機繊維
    をさらに含む、請求項10記載の不燃性ハニカム電波吸
    収材。
  12. 【請求項12】 前記シートを複数層とし、各シート層
    間にガラスクロスを挟着してなる、請求項10または1
    1記載の不燃性ハニカム電波吸収材。
  13. 【請求項13】 含水無機化合物がセピオライトであ
    る、請求項8〜12のいずれか1項に記載の不燃性ハニ
    カム電波吸収材。
  14. 【請求項14】 ハニカム構造体の少なくとも一方の面
    に不燃性板材を貼着してなる、請求項8〜13のいずれ
    か1項に記載の不燃性ハニカム電波吸収材。
  15. 【請求項15】 請求項1〜14のいずれか1項に記載
    の不燃性ハニカム電波吸収材を多数枚、シールドパネル
    上、またはシールドパネル上のフェライトタイル上に配
    設してなる、電波吸収体。
  16. 【請求項16】 不燃性ハニカム電波吸収材を、内部が
    中空である四角錐形状またはくさび形状に形成し、これ
    を多数枚、シールドパネル上、またはシールドパネル上
    のフェライトタイルに配設してなる、請求項15記載の
    電波吸収体。
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