JP2786471B2 - 耐火複合パネル - Google Patents

耐火複合パネル

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は金属薄板と特殊芯材で耐火1時間の試験に合
格できる耐火複合パネルに関するものである。
〔従来の技術〕
一般に、JIS-A-1304の耐火1時間に合格しうるパネル
としてはコンクリート板、ALC板、ケイ酸カルシウム板
とロックウールの組み合わせ等、あるいはハニカムとロ
ックウールと水ガラス系のバインダと金属薄板の複合板
等があった。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、コンクリートパネルは重く、かつ施工
性に劣り、その上、断熱性、耐結露性に欠ける不利があ
った。また、ALCパネルは断熱性と軽量化がコンクリー
ト板に比し、すぐれているが、耐衝撃性、耐候性、強度
に劣る欠点があった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明はこのような欠点を除去するため、金属薄板か
らなる表、裏面材間の芯材の中心に耐火性を有する段ボ
ール状シート材を一体に介在させ、かつ上記シート材と
表、裏面材間に防火性を有するプラスチックフォームを
一体に介在させて軽量で断熱性、耐結露性、耐候性、生
産性にすぐれると共に、強度も十分で、安価な上、単体
で耐火1時間に合格する防火性能を具備する耐火複合パ
ネルを提案するものである。
〔実施例〕
以下に、図面を用いて本発明に係る耐火複合パネルの
一実施例について詳細に説明する。
第1図(a)〜(c)は本発明に係る耐火複合パネル
の代表的な一例を示す一部拡大断面図であり、表、裏面
材1、2間に芯材を介在させ、かつ、芯材の中芯に
段ボール状シート材4を一体に介在させたサンドイッチ
構造体である。さらに説明すると、表、裏面材1、2は
不燃材で主に金属薄板、例えばAl、Fe、Cu、ステンレ
ス、アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板、カラー鋼板、フッ素
樹脂塗装鋼板、クラッド鋼板、制振鋼板(サンドイッチ
鋼板)などの1種をプレス加工、押出成形、ロール成形
により成形したフラット板、エンボス加工板の1種を用
いたものである。すなわち表、裏面材1、2は第2図
(a)〜(e)に示すようにフラット板、樋状、箱状、
ハット状などに形成する。なお、板厚は0.27〜1.6mm位
までであり、エンボス深さは0.1〜2mm位である。芯材
は第3図(a)、(b)に示すような段ボール状シート
材4と、防火性を有するプラスチックフォーム7とを一
体に形成し、上記シートはその片面、もしくは第4図に
示すように中芯5の両面に薄層6をコーテング、あるい
は含浸、もしくは図において点で示す部分に薄層6を充
填したもの等から構成する。勿論、段ボール状シート材
4の表面に、第3図(a)、(b)において二点鎖線で
示すように薄層6を形成することもできる。この場合、
中芯5には薄層6を必要に応じて設ける。さらに説明す
ると、段ボール状シート材4はクラフト紙、アスベスト
紙、ガラス繊維不織布、アルミナ紙、アルミニウム箔を
これらにラミネートし、かつポリエチレン、ポリエステ
ル等の樹脂をコーテングしたシートを素材とし、これを
段ボール状に形成したものであり、厚さtは2〜10mm位
である。また、薄層6は尿素樹脂プレポリマー(以下、
単にA液という)とメラミン樹脂プレポリマー(以下、
単にB液という)とを1:1の割合で混合し、かつ、この
両成分、もしくは1成分に炭化促進材のリン、その他の
物質、例えばNa、Al、Fe、Si、Zn、Ca、Mg、Cr、Cu、M
n、Sn、Tiを適量添加し、高熱下における薄層6が膨張
した際の炭化層の強化を図ると共に、炭化層の体積膨張
に役立つ。その添加量は重量比で0.01〜10重量%位、そ
の厚さは5〜200ミクロン(ドライ)位とするものであ
る。また、防火性を有するプラスチックフォーム7はポ
リイソシアヌレートフォーム、フェノールフォーム、ポ
リフェニレンフォーム、メラミンフォーム等の1種から
なり、これに必要によりカーボン繊維、第1図(b)に
示すように無機軽量骨材8、例えばパーライト粒、シラ
スバルーン、メサライト、セリサイト等の1種以上を細
密充填等したもの、もしくは第1図(c)に示すように
表、裏面材1、2と芯材とが接触する面にガラス繊維
の不織布9を敷設したり、この不織布9に前記した薄層
6をコーテングした芯材等の1種から形成したもので
ある。
次に製造法について簡単に説明すると、まず、第1図
(c)に示すような耐火複合パネルを製造すると仮定
し、表、裏面材1、2は厚さ0.5mmで深さ0.5mmのスタッ
コ調の模様がエンボス加工されたカラー鋼板を準備し、
断面を第1図(c)に示すように形成し、形状は第5図
に示す断面に構成する。また、表、裏面材1、2の芯材
と接触する面には第6図に示すようにガラス繊維不織
布9にカーボンブラックの長繊維10を植毛し、そのバイ
ンダとして前記薄層6を用いた。そこで、図示しない下
型上に裏面材2を載置し、その後でフェノールフォーム
原料を吐出し、次に第3図(a)に示す段ボール状シー
ト材4(厚さ5mm、薄層6の厚さ100ミクロン)を載置
し、その上にフェノールフォーム原料を吐出し、次に表
面材1を載置して図示しないオーブン(ローラ、スチー
ルベルト、キャタピラの1種、もしくはこれらの組み合
わせからなる機構)に送給し総厚50mm、芯材の密度60
kg/m3の耐火複合パネルを製造した。なお、薄層6はフ
ラット状のクラフト紙に前記A、B液を混合し、かつ添
加物としてP、Cr、Na、Al、Si、Znを約1%添加し、そ
の上、塗布時の粘度調節のため水を添加し、15%に希釈
した後、図示しないロールコータ、スプレーガンなどで
均一に塗布し、乾燥、硬化させ約100ミクロンの薄層6
を形成したものである。そこで、第5図に示すように鉄
骨下地イに装着し、この耐火複合パネルの耐火性をJIS-
A-1304で試験した。なお、第5図においてロは耐火目地
材である。その結果は裏面温度が245℃、下地となる鋼
材の最高は390℃、平均温度は320℃であった。勿論、加
熱終了後は5分位火気が残らなかった。その他の注水試
験、衝撃試験にも合格した。
以上説明したのは本発明に係る耐火複合パネルの一実
施例にすぎず、第7図、第8図(a)、(b)に示す断
面形状に形成することもできる。なお、第8図(a)、
(b)は芯材の構造を省略する。さらに説明すると、
第7図は芯材の中央に段ボール状シート材4を介在
し、その両側にフェノールフォーム7を設け、表、裏面
材1、2とフェノールフォーム7間にパーライト粒8を
細密充填し、パーライト粒8間のバインダをフェノール
フォーム7形成時に兼用したものであり、化粧面1a、2a
の長手方向の側面の凹、凸部11、12に防火パッキング材
13を介在させた耐火複合パネルである。なお第5図、第
8図(a)、(b)においてハは取付具、例えばスクリ
ューネジ、ビス、ボルト等の1種を用い、14は敷目板で
ある。また、段ボール状シート材4の表、裏面でフェノ
ールフォーム、ポリイソシアヌレートフォームと別異の
物質で形成することも容易である。
〔発明の効果〕 上述したように本発明に係る耐火複合パネルによれ
ば、耐火、断熱性のある芯材で、かつ芯材の中心に確
実に防火性を具備する段ボール状シート材を形成し、防
火性のある表、裏面材でサンドイッチし、一体に形成し
たため、耐火1時間に合格する性能がある。軽量で、
施工がしやすい。金属板なので耐候性がALC等に比べ
すぐれ、メンテナンスフリーである。耐震性、防音性
にすぐれている。生産性もよく、安価に、かつ従前に
比べ短時間で製造できる。電波吸収能がある。変形
がない。(特に両面エンボス加工板を用いた際)、等の
特徴がある。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)〜(c)は本発明に係る耐火複合パネルの
一実施例を示す一部拡大断面図、第2図(a)〜(e)
は表、裏面材のその他の実施例を示す斜視図、第3図
(a)、(b)および第4図は段ボール状シート材の一
例を示す説明図、第5図、第8図(a)、(b)は装着
図、第6図、第7図はその他の実施例を示す説明図であ
る。 1……表面材、2……裏面材、……芯材、4……段ボ
ール状シート材、7……防火性を有するプラスチックフ
ォーム。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表、裏面材間に防火性を有する芯材を一体
    に介在させたパネルにおいて、芯材の中央に段ボール状
    シート材を介在させ、該シート材の中芯の表面に尿素樹
    脂プレポリマーとメラミン樹脂プレポリマーを混合し、
    かつこの混合液中にNa、P、Al、Si、Zn、Cr、Mg、Feな
    どの粉末の1種以上を含有させた薄層を設けたことを特
    徴とする耐火複合パネル。
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