JP2577064B2 - 防火パネル - Google Patents
防火パネルInfo
- Publication number
- JP2577064B2 JP2577064B2 JP21726288A JP21726288A JP2577064B2 JP 2577064 B2 JP2577064 B2 JP 2577064B2 JP 21726288 A JP21726288 A JP 21726288A JP 21726288 A JP21726288 A JP 21726288A JP 2577064 B2 JP2577064 B2 JP 2577064B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- panel
- layer
- core material
- fire protection
- fire
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Building Environments (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はサンドイッチ構造のパネルにおいて、特に芯
材として合成樹脂発泡体を用いても防火構造に合格しう
るパネルに関するものである。
材として合成樹脂発泡体を用いても防火構造に合格しう
るパネルに関するものである。
この種パネルにおいては芯材が軽量である反面、防火
性に欠けるため、例えばパーライト粒、硼砂、バーミキ
ュライト、ポリリン酸アンモン、炭酸カルシウム等の無
機骨材、無機粉体を芯材内に混合するか、芯材の表層に
高密度に充填したパネルの構造が一般的であった。
性に欠けるため、例えばパーライト粒、硼砂、バーミキ
ュライト、ポリリン酸アンモン、炭酸カルシウム等の無
機骨材、無機粉体を芯材内に混合するか、芯材の表層に
高密度に充填したパネルの構造が一般的であった。
しかしながら、この種構造においては芯材が1〜5分
間位の間に液状→クリーム状→発泡体→固形化したフォ
ームへと変化すると共に、無機骨材、無機粉体、無機繊
維は芯材原料を吸油したり、吸着したりするため、原料
の反応系を乱し、かつ原料の各成分の混合が不均一とな
り、発泡倍率、発泡組織にも大きく悪影響を及ぼし、コ
ストアップ、機械強度、接着強度に劣る不利があった。
勿論、防火構造、耐火構造に合格するためには大量に添
加する必要があり、折角の軽量化が半減し、かつ均一的
な防火層の形成が困難であり、その上、反応系、発泡組
織にも前記したような多大な不具合が生ずるものであっ
た。
間位の間に液状→クリーム状→発泡体→固形化したフォ
ームへと変化すると共に、無機骨材、無機粉体、無機繊
維は芯材原料を吸油したり、吸着したりするため、原料
の反応系を乱し、かつ原料の各成分の混合が不均一とな
り、発泡倍率、発泡組織にも大きく悪影響を及ぼし、コ
ストアップ、機械強度、接着強度に劣る不利があった。
勿論、防火構造、耐火構造に合格するためには大量に添
加する必要があり、折角の軽量化が半減し、かつ均一的
な防火層の形成が困難であり、その上、反応系、発泡組
織にも前記したような多大な不具合が生ずるものであっ
た。
〔課題を解決するための手段〕 本発明はこのような欠点を除去するため、100℃位の
加熱で体積が10〜50倍に発泡して炭化層、および断熱層
として機能する膨脹グラファイト粉層を金属薄板裏面
に、塗布した接着剤層を介して芯材との間に形成し、防
火性、断熱性、強度コスト、生産性のいずれにもすぐれ
た防火パネルを提案するものである。
加熱で体積が10〜50倍に発泡して炭化層、および断熱層
として機能する膨脹グラファイト粉層を金属薄板裏面
に、塗布した接着剤層を介して芯材との間に形成し、防
火性、断熱性、強度コスト、生産性のいずれにもすぐれ
た防火パネルを提案するものである。
以下に、図面を用いて本発明に係る防火パネルの一実
施例について詳細に説明する。すなわち、第1図は上記
防火パネルの代表的な一例を示す断面図であり、1、2
は金属薄板で表面材、裏面材として機能するものであ
り、板厚は0.27〜3.2mm位であり、平板、エンボス加工
板、押出板等のいずれか1種からなるものである。その
素材としては、例えば表面処理鋼板、フッ素塗膜鋼板、
亜鉛・ニッケル合金メッキ鋼板、アルミ・亜鉛合金メッ
キ鋼板(商品名ガルファン、ガルバリウム鋼板、スーパ
ージンク)、アルミニウム板、アルミニウム合金板、ア
ルミニウム複合板、クラッド鋼板、制振鋼板、チタン合
金板等の金属薄板の1種からなるものである。なお、そ
の形状はパネルの断面形状に応じて成形等するものであ
る。3は接着剤塗膜層(以下、塗膜層という)で有機
系、無機系の素材からなり、層厚は0.1〜3mm位の密実
体、低発泡体(2〜3倍位)で後記する膨脹グラファイ
ト粉層4の構成粉体を固着すると共に、高熱付加後も上
記粉体間のバインダとして機能するものがより好ましい
ものである。その具体例としては、主成分としてエポキ
シ樹脂、ポリイソシアヌレートフォーム原料、ポリフェ
ニレンフォーム原料、リン安系炭化触媒、ポリリン酸ア
ンモン、ポリエチレンフォームシート(断熱鋼板)、ア
ルカリ性タイプ無機質系塗料、酸性タイプ無機質系塗
料、塩化ビニル樹脂系塗料、メラミン樹脂系塗料、レゾ
ールタイプフェノール樹脂系塗料の1種以上からなるも
のである。4は膨脹グラファイト粉層(以下、単に膨脹
層という)で黒煙とメラミン樹脂を目的に応じて10:50
〜80:5位等に混合し、高熱を受けた際に約10〜50倍位に
瞬時に発泡して炭化層を形成し、それより深層の芯材5
を保護するものである。なお、この膨脹層4は0.5〜2mm
位の粉体層に形成し、かつ芯材5が浸透しやすい粉、粉
状であることが好ましく、例えば300〜1メッシュ位、
もしくはこの程度の隣片状のものである。芯材5は主に
パネルに断熱性を付与したり、接着剤、成形材、防火
材、クッション材、防音材などの機能を有する素材の1
種以上からなるものである。具体的には合成樹脂発泡
体、例えばポリウレタンフォーム、ポリイソシアヌレー
トフォーム、フェノールフォーム、エポキシフォーム、
ポリエチレンフォーム、ポリフェニレンフォーム、ポリ
スチレンフォーム等の1種からなり、原料、成形体のい
ずれの場合でも一体化しうるものである。なお、第2図
〜第4図は第1図におけるA部を拡大して示す説明図で
ある。
施例について詳細に説明する。すなわち、第1図は上記
防火パネルの代表的な一例を示す断面図であり、1、2
は金属薄板で表面材、裏面材として機能するものであ
り、板厚は0.27〜3.2mm位であり、平板、エンボス加工
板、押出板等のいずれか1種からなるものである。その
素材としては、例えば表面処理鋼板、フッ素塗膜鋼板、
亜鉛・ニッケル合金メッキ鋼板、アルミ・亜鉛合金メッ
キ鋼板(商品名ガルファン、ガルバリウム鋼板、スーパ
ージンク)、アルミニウム板、アルミニウム合金板、ア
ルミニウム複合板、クラッド鋼板、制振鋼板、チタン合
金板等の金属薄板の1種からなるものである。なお、そ
の形状はパネルの断面形状に応じて成形等するものであ
る。3は接着剤塗膜層(以下、塗膜層という)で有機
系、無機系の素材からなり、層厚は0.1〜3mm位の密実
体、低発泡体(2〜3倍位)で後記する膨脹グラファイ
ト粉層4の構成粉体を固着すると共に、高熱付加後も上
記粉体間のバインダとして機能するものがより好ましい
ものである。その具体例としては、主成分としてエポキ
シ樹脂、ポリイソシアヌレートフォーム原料、ポリフェ
ニレンフォーム原料、リン安系炭化触媒、ポリリン酸ア
ンモン、ポリエチレンフォームシート(断熱鋼板)、ア
ルカリ性タイプ無機質系塗料、酸性タイプ無機質系塗
料、塩化ビニル樹脂系塗料、メラミン樹脂系塗料、レゾ
ールタイプフェノール樹脂系塗料の1種以上からなるも
のである。4は膨脹グラファイト粉層(以下、単に膨脹
層という)で黒煙とメラミン樹脂を目的に応じて10:50
〜80:5位等に混合し、高熱を受けた際に約10〜50倍位に
瞬時に発泡して炭化層を形成し、それより深層の芯材5
を保護するものである。なお、この膨脹層4は0.5〜2mm
位の粉体層に形成し、かつ芯材5が浸透しやすい粉、粉
状であることが好ましく、例えば300〜1メッシュ位、
もしくはこの程度の隣片状のものである。芯材5は主に
パネルに断熱性を付与したり、接着剤、成形材、防火
材、クッション材、防音材などの機能を有する素材の1
種以上からなるものである。具体的には合成樹脂発泡
体、例えばポリウレタンフォーム、ポリイソシアヌレー
トフォーム、フェノールフォーム、エポキシフォーム、
ポリエチレンフォーム、ポリフェニレンフォーム、ポリ
スチレンフォーム等の1種からなり、原料、成形体のい
ずれの場合でも一体化しうるものである。なお、第2図
〜第4図は第1図におけるA部を拡大して示す説明図で
ある。
次に防火性について、膨脹層4の効果を確認するため
第1図に示す防火パネルの表面材となる金属薄板1のA
部にブンゼンバーナ(図示せず)により900℃の火炎に1
0分間さらした。その結果は芯材5と金属薄板1間に約1
0mmの炭化層が形成され、芯材5の表層が一部炭化した
にすぎなかった。なお、金属薄板1としては0.35mmのカ
ラー鋼板、塗膜層3はメラミン樹脂を主成分とし、約50
ミクロン(ウェット)で塗布した。膨脹層4はメラミン
樹脂10%と黒鉛50%で約100ミクロンのものを1mm厚まで
塗膜層3が未硬化のうちに積層した。次に、未発泡のレ
ゾール型フェノール樹脂を吐出し、密度40kg/m3とし、
キュアして第1図に示す断面のパネルに形成したもので
ある。
第1図に示す防火パネルの表面材となる金属薄板1のA
部にブンゼンバーナ(図示せず)により900℃の火炎に1
0分間さらした。その結果は芯材5と金属薄板1間に約1
0mmの炭化層が形成され、芯材5の表層が一部炭化した
にすぎなかった。なお、金属薄板1としては0.35mmのカ
ラー鋼板、塗膜層3はメラミン樹脂を主成分とし、約50
ミクロン(ウェット)で塗布した。膨脹層4はメラミン
樹脂10%と黒鉛50%で約100ミクロンのものを1mm厚まで
塗膜層3が未硬化のうちに積層した。次に、未発泡のレ
ゾール型フェノール樹脂を吐出し、密度40kg/m3とし、
キュアして第1図に示す断面のパネルに形成したもので
ある。
以上説明したのは本発明に係る防火パネルの一実施例
にすぎず、第5図に示すように形成し、表、裏面からの
防火性の向上を図ることもできる。さらに芯材5に平均
に、あるいは偏在等して図示しない無機質材(パーライ
ト粉、バーミキュライト)、無機繊維等を混入させ防火
性、強度を向上させることもできる。その他の、防火パ
ネルの形状としては第6図(a)〜(m)、第7図
(a)〜(z)、および第8図(a)〜(j)に示すよ
うに形成することもできる。
にすぎず、第5図に示すように形成し、表、裏面からの
防火性の向上を図ることもできる。さらに芯材5に平均
に、あるいは偏在等して図示しない無機質材(パーライ
ト粉、バーミキュライト)、無機繊維等を混入させ防火
性、強度を向上させることもできる。その他の、防火パ
ネルの形状としては第6図(a)〜(m)、第7図
(a)〜(z)、および第8図(a)〜(j)に示すよ
うに形成することもできる。
上述したように本発明に係る防火パネルによれば、
金属薄板と芯材間に膨脹グラファイト粉層を介在させた
ため、高熱にパネルが曝されても準不燃材、防火構造に
合格できる。芯材と金属薄板の一体化が容易である。
芯材の発泡組織、発泡倍率を損ねることが少ない。等
の特徴がある。
金属薄板と芯材間に膨脹グラファイト粉層を介在させた
ため、高熱にパネルが曝されても準不燃材、防火構造に
合格できる。芯材と金属薄板の一体化が容易である。
芯材の発泡組織、発泡倍率を損ねることが少ない。等
の特徴がある。
第1図は本発明に係る防火パネルの一実施例を示す説明
図、第2図〜第4図は第1図のA部を拡大図、第5図〜
第8図(a)〜(j)はその他の実施例を示す説明図で
ある。 1、2……金属薄板、3……接着剤塗膜層、 4……膨脹グラファイト粉層、5……芯材。
図、第2図〜第4図は第1図のA部を拡大図、第5図〜
第8図(a)〜(j)はその他の実施例を示す説明図で
ある。 1、2……金属薄板、3……接着剤塗膜層、 4……膨脹グラファイト粉層、5……芯材。
Claims (1)
- 【請求項1】金属薄板間に合成樹脂発泡体からなる芯材
を一体に介在した防火パネルにおいて、金属薄板と芯材
間の少なくとも1つに接着剤塗膜層、膨脹グラファイト
粉層を介在させたことを特徴とする防火パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21726288A JP2577064B2 (ja) | 1988-08-30 | 1988-08-30 | 防火パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21726288A JP2577064B2 (ja) | 1988-08-30 | 1988-08-30 | 防火パネル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0263731A JPH0263731A (ja) | 1990-03-05 |
JP2577064B2 true JP2577064B2 (ja) | 1997-01-29 |
Family
ID=16701385
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21726288A Expired - Fee Related JP2577064B2 (ja) | 1988-08-30 | 1988-08-30 | 防火パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2577064B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20200036970A (ko) * | 2018-09-28 | 2020-04-08 | (주)영화 | 화재에 강한 건축용 판넬과 그의 제조방법 및 제조장치 |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02209229A (ja) * | 1989-02-10 | 1990-08-20 | M D Kasei Kk | 断熱複合パネル |
JPH0465443A (ja) * | 1990-07-06 | 1992-03-02 | Sanwa Kako Kk | 不燃性架橋ポリオレフイン連続気泡体およびその製造方法 |
JPH0537252U (ja) * | 1991-10-25 | 1993-05-21 | 好夫 伊藤 | 耐熱防護盾 |
ATE491769T1 (de) * | 1996-09-27 | 2011-01-15 | Wolman Gmbh Dr | Brandgeschützte verbundsysteme |
CN106592796A (zh) * | 2016-11-03 | 2017-04-26 | 南宁市大江保温材料有限公司 | 一种防火保温板 |
-
1988
- 1988-08-30 JP JP21726288A patent/JP2577064B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20200036970A (ko) * | 2018-09-28 | 2020-04-08 | (주)영화 | 화재에 강한 건축용 판넬과 그의 제조방법 및 제조장치 |
KR102207236B1 (ko) * | 2018-09-28 | 2021-01-26 | (주)영화 | 화재에 강한 건축용 판넬 제조장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0263731A (ja) | 1990-03-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4051459B2 (ja) | 不燃断熱パネル | |
US3764428A (en) | Method of foaming fibrous fleece | |
JP2577064B2 (ja) | 防火パネル | |
JP2577065B2 (ja) | 防火パネル | |
JPH0882021A (ja) | 断熱パネル及びその製造方法 | |
JP3809508B2 (ja) | 耐火複合パネル | |
JP2678058B2 (ja) | 耐火複合パネル | |
JP2838982B2 (ja) | 耐火パネル | |
JP2786471B2 (ja) | 耐火複合パネル | |
JP2577066B2 (ja) | 耐火パネル | |
JPH071637A (ja) | 耐火複合板 | |
JP3223928B2 (ja) | 耐火複合板 | |
JPH05222784A (ja) | 断熱遮音防火パネル | |
JP3256718B2 (ja) | 耐火複合板 | |
JP3230207B2 (ja) | 耐火複合板 | |
JP3163373B2 (ja) | 耐火複合板 | |
JPS6229522Y2 (ja) | ||
JPH04266942A (ja) | 多孔質材及び吸音パネル | |
JPH09228507A (ja) | 複合断熱パネル | |
JP3342980B2 (ja) | 耐火・断熱パネル | |
JP3163372B2 (ja) | 耐火複合板 | |
JPS6329769Y2 (ja) | ||
JP3376401B2 (ja) | 耐火複合板 | |
JPH0123801Y2 (ja) | ||
JPH0350054B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |