JP2678058B2 - 耐火複合パネル - Google Patents

耐火複合パネル

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JP2678058B2
JP2678058B2 JP9494689A JP9494689A JP2678058B2 JP 2678058 B2 JP2678058 B2 JP 2678058B2 JP 9494689 A JP9494689 A JP 9494689A JP 9494689 A JP9494689 A JP 9494689A JP 2678058 B2 JP2678058 B2 JP 2678058B2
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堯 石川
英喜 滝口
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株式会社アイジー技術研究所
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は金属薄板と特殊芯材で耐火1時間の試験に合
格できる耐火複合パネルに関するものである。
〔従来の技術〕
一般に、JISP−A−1304の耐火1時間に合格しうるパ
ネルとしてはコンクリート板、ALC板、ケイ酸カルシウ
ム板とロックウールの組み合わせ等、あるいはハニカム
とロックウールと水ガラス系のバインダと金属薄板の複
合板等があった。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、コンクリートパネルは重く、かつ施工
性に劣り、その上、断熱性、耐結露性に欠ける不利があ
った。また、ALCパネルは断熱性と軽量化がコンクリー
ト板に比しすぐれているが、耐衝撃性、耐候性、強度に
劣る欠点があった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明はこのような欠点を除去するため、金属薄板の
芯材と接触する面に金属粉末を含有し、高熱下で発泡し
無機断熱層を形成する薄層を設け、かつ芯材として軽量
で耐火性のある骨材をポリイソシアヌレートフォーム、
ポリフェニレンフォーム、メラミンフォーム、フェノー
ルフォームの1種類をバインダとして用いて一体化し、
軽量で断熱性、耐結露性、耐候性、生産性があると共
に、強度も十分で、安価な上、単体で耐火1時間に合格
する防火性能を具備する耐火複合パネルを提案するもの
である。
〔実施例〕
以下に、図面を用いて本発明に係る耐火複合パネルの
一実施例について詳細に説明する。第1図(a)、
(b)は本発明に係る耐火複合パネルの代表的な一例を
示す斜視図と一部拡大断面図であり、表、裏面材1、2
間に芯材を介在させ、芯材と表、裏面材1、2とが
接触する面に薄層6を設け、かつ、これら構成材を一体
に形成したサンドイッチ構造体である。さらに説明する
と、表、裏面材1、2は不燃材で主に金属薄板、例えば
Al、Fe、Cu、ステンレス、アルミ・亜鉛合金メッキ鋼
板、カラー鋼板、フッ素樹脂塗装鋼板、クラッド鋼板、
制振鋼板(サンドイッチ鋼板)などの1種をプレス加
工、押出成形、ロール成形により成形したフラット板、
エンボス加工板の1種を用いたものである。すなわち
表、裏面材1、2は第2図(a)〜(e)に示すように
フラット板、樋状、箱状、ハット状などに形成する。な
お、板厚は0.27〜1.6mm位までであり、エンボス深さは
0.1〜2mm位である。芯材は無機軽量骨材4と防火性、
接着性を有するプラスチックフォームからなるバインダ
5とから形成する。さらに詳説すると、無機軽量骨材4
は主に不燃材、断熱材、軽量化材、嵩上材、吸音材とし
て機能し、例えばパーライト粒、シラスバルーン、メサ
ライト、セリサイト等の1種以上からなり、その粒径と
しては約0.5〜20mmφ位のものを望ましくは細密充填と
する。また、バインダ5はポリイソシアヌレートフォー
ム、フェノールフォーム、メラミンフォーム、ポリフェ
ニレンフォーム等の1種を主成分とし、高熱下で炭化す
るフォームである。薄層6は表、裏面材1、2の芯材
と接触する面に塗布し主に高熱に曝された際の無機質断
熱層を形成するものであり、約10〜200ミクロン位まで
の膜厚に防火性能に応じて形成する。さらに説明する
と、表、裏面材1、2の芯材側の面に薄層6が発泡し
ないように塗膜を有し、この上に薄層6を塗布する。薄
層6は尿素樹脂プレポリマー(以下、端にA液という)
とメラミン樹脂プレポリマー(以下、単にB液という)
とを1:1の割合で混合し、かつこの両成分、もしくは1
成分に炭化促進材のリン、その他の物質、例えばNa、A
l、Fe、Si、Zn、Ca、Mg、Cr、Cu、Mn、Sn、Tiを適量添
加し、高熱下における薄層6が膨脹した際の炭化層の強
化を図ると共に、炭化層の体積膨脹に役立つ。その添加
量は重量比で0.01〜10重量%位である。
次に製造法について簡単に説明すると、まず、第1図
に示すような耐火複合パネルを製造すると仮定し、表、
裏面材1、2は厚さ0.5mmで深さ0.5mmのスタッコ調の模
様がエンボス加工されたカラー鋼板を準備し、断面を第
3図に示すように形成する。また、表、裏面材1、2の
芯材の面には平板の状態で前記A、B液を混合し、か
つ添加物としてP、Cr、Na、Al、Si、Znを約1%添加
し、その上、塗布時の粘度調節のため水を添加し、15%
に希釈した後、図示しないロールコータ、スプレーガン
などで均一に塗布し、乾燥、硬化させ約70ミクロンの薄
層6を形成した。次に、第4図に示すようにローラ型
7、もしくは図示しないキャタピラ型、スチールベルト
型、スチールベルトとローラを上下とした型、サイドベ
ルトを用いた型材などの型上に、成形された表面材1を
載置し、図示しないホッパからパーライト粒からなる無
機軽量骨材4を細密充填となるよう連続供給する。次に
このパーライト粒4上にバインダ5をたれ流し方式、も
しくはスプレーガンにて塗布し、その上に裏面材2を載
置し、図示しないオーブンに送給し、約1〜10分間で脱
型し、厚さ50mmの耐火複合パネルを得る。この耐火複合
パネルは芯材の断面が第1図に示す形状となってお
り、バインダ5がパーライトよりなる無機軽量骨材4間
に十分に充填され、かつ表、裏面材1、2も一体に固着
されていた。なお、この耐火複合パネルの密度(芯材
)は約70kg/m3であった。そこで、第6図に示すよう
に鉄骨下地αに装着し、この耐火複合パネルの耐火性を
JIS−A−1304で試験した。なお、第6図においてβは
耐火目地材である。その結果は裏面温度が239℃、下地
となる鋼材の最高は350℃、平均温度は300℃であった。
勿論、加熱終了後は5分位火気が残らなかった。その他
の注水試験、衝撃試験にも合格した。
以上説明したのは本発明に係る耐火複合パネルの一実
施例にすぎず、第5図に示すようにガラス繊維不織布に
塗膜を含浸、硬化したシート6を薄層6の代わりに用い
たり、第3図に示すように芯材を中央部がフォーム単
で、その両側に前記した芯材の構成を形成し、か
つ化粧面1a、2aの長手方向の側面の凹、凸部8、9に防
火パッキング材10を介在させた耐火複合パネルとするこ
ともできる。
〔発明の効果〕
上述したように本発明に係る耐火複合パネルによれ
ば、耐火、断熱性のある芯材を防火性のある表、裏面
材でサンドイッチし、一体に形成したため、耐火1時間
に合格する性能がある。軽量で、施工がしやすい。
金属板なので耐候性がALC等に比べすぐれ、メンテナン
スフリーである。耐震性、防音性にすぐれている。
生産性もよく、安価に、かつ従前に比べ短時間で製造で
きる。電波吸収能がある。等の特徴がある。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)、(b)は本発明に係る耐火複合パネルの
一実施例を示す斜視図と一部拡大断面図、第2図(a)
〜(e)は表、裏面材のその他の実施例を示す斜視図、
第3図は上記パネルの一例を示す断面図、第4図は製造
途中の一例を示す説明図、第5図はその他の実施例を示
す説明図、第6図は装着状態を示す説明図である。 1……表面材、2……裏面材、……芯材、4……無機
軽量骨材、5……バインダ、6……薄層。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表、裏面材となる金属板間に芯材として無
    機軽量骨材を細密充填したサンドイッチパネルにおい
    て、前記表、裏面材の内側に尿素樹脂プレポリマーとメ
    ラミン樹脂プレポリマーを混合し、かつ、この混合液中
    に、Na、P、Al、Si、Zn、Cr、Mg、Feなどの粉末を含有
    させて薄層を設け、前記芯材はポリイソシアヌレートフ
    ォーム、フェノールフォームのいずれかでバインドさ
    れ、かつ各骨材間の空隙を上記フォームで充填してこれ
    ら構成材を一体に形成したことを特徴とする耐火複合パ
    ネル。
JP9494689A 1989-04-13 1989-04-13 耐火複合パネル Expired - Lifetime JP2678058B2 (ja)

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JP2003013514A (ja) * 2001-06-29 2003-01-15 Nittetsu Steel Sheet Corp 断熱パネル及びその製造方法
JP2013036246A (ja) * 2011-08-09 2013-02-21 Nippon Steel & Sumikin Coated Sheet Corp 断熱耐火パネル

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