JP3053474B2 - 複合板 - Google Patents

複合板

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JP3053474B2
JP3053474B2 JP3270163A JP27016391A JP3053474B2 JP 3053474 B2 JP3053474 B2 JP 3053474B2 JP 3270163 A JP3270163 A JP 3270163A JP 27016391 A JP27016391 A JP 27016391A JP 3053474 B2 JP3053474 B2 JP 3053474B2
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弘昭 今田
英喜 滝口
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株式会社アイジー技術研究所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建築、構築物の内、外壁
材、間仕切り材として有用で、かつ軽量で耐火性、機械
強度のある複合板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に耐熱性のある内、外壁用複合板と
しては、実開昭57−185535号公報、実開昭
58−1538号公報、実開昭63−15444号公
報、および特公平2−18230号公報、等が知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
複合板においては、下記するような諸点において大きな
欠点があった。すなわち、前記の複合板では不織布が
ガラス繊維等の薄い不織布であり、フェノールフォーム
が反対面、所謂、不燃基材と接着面に漏洩して、接着剤
の機能を発揮できない不利があった。
【0004】前記の複合板では軽量骨材を細密に敷設
し、これをフェノールフォームで不燃基材と一体化し、
耐火性を改善する構成であるが、芯材となるフェノール
フォーム自体の接着力があまり強くなく、不燃基材から
芯材となるフェノールフォームが剥離する欠点があっ
た。
【0005】前記に示す複合板は硼酸ナトリウムを含
浸させた不燃シートとフェノールフォームを一体に固着
し、かつ上記不燃シート上に接着剤を介して不燃性の不
通気層を一体に固着した建築用板である。しかしこの
際、フェノールフォームの原料の不織布への含浸が表面
のみになりやすく、かつアルカリと酸の反応系のためフ
ォーム形成を阻害し、接着力の低下を招いていた。
【0006】また、前記の複合板は面材と骨材含有の
フェノールフォームを一体化した構造であり、かつ面材
と芯材の一体化に融着を利用しているため、接着力に不
安があった。さらに、前記した〜に示す複合板はフ
ェノールフォームと面材の一体化のための接着力に欠
け、かつ耐熱的にもより高い例えば耐火1時間の防火試
験等に合格できない弱点があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような欠点
を除去するため、不燃基材と芯材間に特殊な分離層とし
て厚さ0.1〜1.5mm位の不織布を介在させ、この
不織布に接着剤とフェノールフォームが含浸して構成材
を接着、アンカー効果、化学反応等として一体化でき、
しかも分離層として機能する不織布は耐熱、耐溶剤性が
ある合成繊維を主成分として不燃基材と芯材間にフェノ
ール樹脂成分と水と反応したイソシアネート成分が介在
し、高熱下で繊維補強の炭化層を形成する耐火、耐熱性
と強度のある複合板を提案するものである。
【0008】
【実施例】以下に、図面を用いて本発明に係る複合板の
一実施例について詳細に説明する。すなわち、図1は本
発明に係る複合板の代表的な一例を示す斜視図であり、
1は不燃基材、2は芯材、3は無機軽量骨材で必要によ
り図2に示すように分散、あるいは細密充填するもので
あり、4は裏面材、5は分離層、6は接着剤層、αは複
合板である。
【0009】さらに説明すると、不燃基材1としては例
えば、表面処理鋼板、ステンレス板、ガルバリウム鋼
板、ガルファン、アルミニウム板、チタン板、ホーロー
鋼板、フッ素樹脂塗装鋼板、クラッド鋼板、銅板等の一
種をプレス成形、ロール成形、押出成形等したものであ
る。芯材2はフェノールフォーム、イソシアヌレートフ
ォーム単体、あるいはこれらフォーム2a中に無機軽量
骨材3を混入させたものを主体とし、これに分離層5を
一体化した構成である。
【0010】無機軽量骨材3は圧縮強度の強化、耐火性
および防音性の向上を図るのに役立つものであり、その
具体例としてはパーライト粒、ガラスビーズ、シラスバ
ルーン、ケイ酸カルシウム粒、タルク粒等の1種以上か
らなり、粒径は1〜20mmφ位である。
【0011】裏面材4としては不燃基材1と同質もしく
はクラフト紙、紙、アルミニウム箔、プラスチックシー
ト、不織布等の1種以上である。勿論、クラフト紙にア
ルミニウム箔をラミネートしたシート材も含むものであ
る。
【0012】分離層5は図2のβ部分を図3に拡大して
示すように、主にフェノールフォーム形成時の縮合水、
水蒸気の外部への放散機能と離形機能、吸水機能、面材
機能、フェノールフォーム反応系コントロール機能、補
強機能、防火不燃層形成機能およびアンカ機能として役
立つ不織布である。上記不織布の好ましい材料としては
ポリエステル系、ナイロン系、炭素繊維、アラミド繊維
等の1種からなる。特に、その不織布の空隙と厚さが上
記した機能のうち、フェノールフォーム反応時の縮合水
の外部への逃げと縮合水による接着性低下の防止と反応
状態のコントロール(調整)によって最適状態での硬化
へと不織布を浸透する間にコントロールし、より不織布
とフェノールフォームとの一体化を強化するのに役立
つ。
【0013】接着剤層6は不燃基材1と分離層5とを一
体に物理的、及び化学的に接着するものであり、接着剤
の一例としてはエラストマー型エポキシ樹脂、イソシア
ネート、例えばメチレンジイソシアネート(略称MD
I)等のエマルジョンタイプ、ホットメルトタイプおよ
び、その変性イソシアネート、例えばウレタン変性、ビ
ュレット変性イソシアネート、イソシアヌレート変性イ
ソシアネート等の1種を用いるものである。さらに説明
すると、接着剤層6は分離層5として用いられる不織布
を不燃基材1に接着するだけでなく、芯材2として使用
するフェノールフォームの酸性成分から不燃基材1を保
護するものである。このため、接着剤層6は不織布に含
浸させ、厚みを持たせることにより、不燃基材を保護す
ることができる物である。
【0014】次に本発明に係る複合板の製造法の一例を
示すと図4のようになる。まず、不燃基材1、例えばカ
ラー鋼板(厚さ0.35mm)を送給工程A(例えばア
ンコイラ、リフター)等から接着剤塗布工程Bへ送出
し、不燃基材1を20〜80℃に加温し、その必要な裏
面に接着剤イ具体例としてMDIをロールコータ、スプ
レー等Cで薄く塗布し、その上に分離層5、例えば目付
53g/m2 でポリエステル繊維製の不織布(厚さ約
0.2mm)を送給工程Dを介して図2に示す位置に供
給し、不燃基材1と分離層5とを接着剤イで離脱しない
ように仮貼着状態にしておく、次に未発泡のレゾール型
フェノールフォーム原液を吐出機Eから分離層5上に吐
出し、その上に裏面材4、例えばアルミニウムクラフト
紙をアンコイラFを介して積層して所定型のキュアオー
ブンGに送給し、連続、もしくはバッヂ方式で約1〜3
分間30〜100℃で養生し、次にカッタHで所定寸法
に切断した後に梱包工程Iに送給するものである。
【0015】以上説明したのは本発明に係る複合板の一
実施例にすぎず、図5に示すように骨材3を大、小混合
した芯材2、あるいは分離層5で前記フォームをサンド
イッチした構造の複合板αとしたり、形成した芯材2を
不燃基材1、裏面材4に別途接着剤を介して一体に形成
した複合板αとすることもできる。
【0016】また、図4において送給工程Aの後に成形
機A1 を配設した製造ラインとすることもできる。さら
に、裏面材4にも図5のように分離層5、接着剤層6を
介在した複合板αでは、図4における前記C、D、Eを
Fの後に追加して配設する必要がある。
【0017】また、複合板αの形状としては図6(a)
〜(g)、図7(a)〜(h)に示す断面とすることも
できる。なお、芯材2、分離層5、接着剤層6等は省略
して示す。さらに、ロはパッキング材であり、ゴム、プ
ラスチック、不燃性弾性体等の1種からなるものであ
る。
【0018】
【発明の効果】上述したように本発明に係る複合板によ
れば、(1)不燃基材と芯材の主体間に耐熱性、含浸
性、補強性のある分離層を介在させ、かつ分離層を接着
剤と上記主体の含浸により強化して機械強度と経済性
(コスト)を向上できる。(2)分離層は耐熱性のある
不織布であり接着剤と主体の原液が共に含浸してアンカ
ー効果が得られ、また反応時に生ずる縮合水とイソシア
ネートの水との反応による化学縮合による吸水機能と撤
水機能でより接着性が強化されることにより不燃基材と
芯材の一体化を促進できる。(3)分離層は主体の反応
系をより接着力が向上するタイミングに厚さと繊維間を
通過する間にコントロールできる。(4)不燃基材と主
体間に耐熱性の不織布に耐火性の機能成分が含浸するた
め確実で耐火性のある耐熱層が形成でき、耐火1時間
(JIS−A−1304)の試験に合格できる。(5)
主体にパーライト粒を細密充填した際は容易に耐火1時
間の試験に合格できる。(6)断熱性はALCに比べ4
〜5倍以上で、重さはALCの0.3〜0.5位のため
施工しやすい。(7)分離層の不織布には接着剤層が含
浸しているため、不燃基材と芯材の隔離膜として機能
し、芯材の酸性成分が不燃基材に接触することがなく、
不燃基材の腐食を防止することができる。等の特徴、効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複合板の一例を示す斜視図であ
る。
【図2】図1で用いた複合板の一部を抽出して示す説明
図である。
【図3】図2においてβ部をさらに拡大して示す説明図
である。
【図4】本発明に係る複合板を製造するための工程の一
例を示す説明図である。
【図5】本発明に係る複合板のその他の実施例を示す断
面図である。
【図6】本発明に係る複合板のその他の実施例を示す説
明図である。
【図7】本発明に係る複合板のその他の実施例を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 不燃基材 2 芯材 3 無機軽量骨材 4 裏面材 5 分離層 6 接着剤層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 E04C 2/00 - 2/52 E04B 1/94

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不燃基材と芯材となるフェノールフォー
    ム間に分離層を介在させた複合板において、上記分離層
    は耐熱性のある合成繊維からなる厚さ0.1mm以上の
    不織布で形成し、該不織布と不燃基材間に水と反応する
    成分の接着剤層を介在させ、かつ不織布に接着剤を含浸
    させて一体化し、また前記不織布のフェノールフォーム
    との一体化はフェノールフォーム形成時の自己接着性と
    その含浸により固着したことを特徴とする複合板。
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