JP4020175B2 - 建築用パネル - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は防火性能、耐火性能を必要とする建築、構築物の内壁材、外壁材、屋根材、天井材、床材、間仕切り材、あるいは防火戸等として使用でき、かつ軽量で、機械強度のある長尺状の建築用パネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、薄板状の表面材と裏面材にて合成樹脂発泡体からなる芯材をサンドイッチした建築用パネルは数多く発明、考案されて上市されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、芯材として合成樹脂発泡体を用いたパネルでは、防火性能に課題があり、パネル単体でJIS−A−1301、JIS−A−1302の防火構造を取得するには困難性があった。さらに、表面材と芯材との接着性が弱く、表面材や裏面材との一体化に課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような課題を解決するため、表面材と芯材との境界部に接着層を介して無機系マットを一体に積層すると共に、無機系マットには熱発泡性の炭素成分を含有させたので、芯材の防火性能を補い、防火構造試験に合格する建築用パネルとすることができると共に、芯材との接着性をも強化した建築用パネルを提案するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を用いて、本発明に係る建築用パネルAの一実施例について詳細に説明する。図1(a)は上記建築用パネルAの代表的な一例を示す断面図、図1(b)は図1(a)のイ部分を示す拡大図であり、表面材1と裏面材2で合成樹脂を原料とする合成樹脂発泡体からなる芯材3を、サンドイッチした建築用パネルAであり、少なくとも表面材1の裏面側(芯材3との境界面)に接着層4を介して無機系マットBを配したものである。
【0006】
表面材1、裏面材2は金属薄板、例えば鉄、アルミニウム、銅、ステンレス、チタン、アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板、ガルバリウム鋼板、ホーロー鋼板、クラッド鋼板、ラミネート鋼板(塩ビ鋼板等)、サンドイッチ鋼板(制振鋼板等)、塩化ビニル樹脂、ポリカーボネイト樹脂等(勿論、これらを各種色調に塗装したカラー板を含む)の一種をロール成形、プレス成形、押出成形等によって各種形状に成形したもの、あるいは無機質材を押出成形、プレス成形、オートクレーブ養生成形等して各種任意形状に形成したもの、さらには、アルミニウム蒸着紙、アスベスト紙、クラフト紙、アスファルトフェルト、金属箔(Al、Fe、Pb、Cu)、合成樹脂シート、ゴムシート、布シート、石膏紙、水酸化アルミ紙、ガラス繊維不織布等の1種、または2種以上をラミネートしたもの、あるいは防水処理、難燃処理されたシート状物からなるものである。
【0007】
また、芯材3はポリウレタンフォーム、ポリイソシアヌレートフォーム、フェノールフォーム、塩化ビニルフォーム、ポリエチレンフォーム、ポリスチレンフォーム、ユリアフォーム等、の合成樹脂発泡体からなるものであり、例えばレゾール型フェノールの原液と、硬化剤、発泡剤を混合し、表面材1、もしくは裏面材2の裏面側に吐出させ、加熱して反応・発泡・硬化させて形成したものである。また、芯材3中には各種難燃材として軽量骨材(パーライト粒、ガラスビーズ、石膏スラグ、タルク石、シラスバルーン、水酸化アルミニウム等)、繊維状物(グラスウール、ロックウール、カーボン繊維、グラファイト等)を混在させ、耐火性、防火性を向上させることもできる。
【0008】
無機系マットBは少なくとも表面材1の裏面側(芯材3との境界面)に、接着層4を介して一体に積層するものであり、主に、建築パネルAの防、耐火性の向上、表面材1のフラット性の向上、表面材1と芯材3との接着性の強化材、建築用パネルA全体の機械強度の強化材として機能するものである。
【0009】
無機系マットBは例えば、図2に示すように、ガラス繊維、セラミック繊維、ロックウール等の無機系繊維により厚さ約0.5〜5mm程度に形成したマット状物であり、内部に熱発泡性の炭素成分5を含有させたものである。なお、図示しないが無機系マットBの表面を毛羽立たせて、アンカー効果により芯材3や表面材1との接着性を強化することもできる。
【0010】
内部に混入されている炭素成分5としては、例えば、グラファイト、カーボンブラック等の炭素化合物からなり、熱を受けた際に炭化して発泡し、断熱層を形成することにより、熱の伝導を妨げるものである。また、炭素成分5の発泡倍率としては5倍〜80倍位である。
【0011】
なお、接着層4としてはゴム系のような粘着タイプや熱融着タイプが建築用パネルAの製造工程が容易となるので好ましく、例えばブチルゴム、クロロプレン、EVA、スチレン・ブタジエンゴム、ハイスチレンゴム、スチレン系ラストマー等の一種以上からなるものである。
【0012】
図3は、本発明に係る建築用パネルAの全体形状を示す例であり、図3(a)はその斜視図、図3(b)、(c)は図3(a)のロ−ロ線の断面図に該当するものである。
【0013】
すなわち、表面材1の中央部を方形凸状に突出させた化粧面6と、連結舌片7を形成したものであり、建築用パネルA同士の連結は、4方の側片において連結舌片7同士を重ね合わせて行うものである。
【0014】
なお、図3(b)は無機系マットBを表面材1の連結舌片7下部にも積層させた例であり、図3(c)は連結舌片7下部の無機系マットBを切除した建築用パネルAの例である。
【0015】
さらに、防火性を確認するために、表面材1として厚さ0.5mmのアルミニウム鋼板、芯材3として密度60Kg/立方メートルのイソシアヌレートフォーム、裏面材2として厚さ0.27mmのスチール鋼板を用い、全厚さを30mmとした図3に示すような建築用パネルAを用いて、防火構造試験を行った。
【0016】
その結果としては、建築用パネルA本体の裏面最高温度が146℃、目地部の裏面最高温度が103℃、残炎時間が0秒であり、結果は合格であった。
【0017】
図5は無機系マットBの例を示す説明図であり、図5(a)はミシン目状に、図5(b)は円柱状の孔8を形成したものである。孔8は無機系マットBの柔軟性、可塑性、弾性を助長し、より扱い易くすると共に、万一の火災の際等で炭素成分5が発泡する際のスペースとして機能し、効率よく炭化断熱層を形成するのに有用なものである。さらに、孔8は、アンカー効果により、芯材3との接着性の強化にも有効に作用するものである。
【0018】
なお、孔8の深さは、図5(b)のハ−ハ部の断面図である図6(a)に示すように、無機系マットBを貫通させて形成したり、図6(b)に示すように途中まで形成したりすることもできる。
【0019】
以上説明したのは、本発明に係る建築用パネルAの一実施例にすぎず、図4、図7〜図9に示す建築用パネルAとしたり、部材を用いたりすることができる。すなわち、図4は建築用パネルAのその他の例を示す断面図であり、図4(a)は無機系マットBを表面材1および裏面材2と芯材3との両方の境界面に介在させた例、図4(b)は無機系マットBを芯材3の中心部にも介在させた建築用パネルの例である。
【0020】
図7〜図9は建築用パネルAの全体形状の変形例を示す断面図であり、これらの建築用パネルAは同一断面の長尺板状物である。なお、図7(a)において、9は防水シーリング、図8(a)において、10は耐火性パッキング材、11は不燃材である。
【0021】
【発明の効果】
上述したように本発明に係る建築用パネルによれば、無機系マットを介在したので、▲1▼建築用パネルの機械強度が従前より大幅に向上する。▲2▼表面材をアルミニウム、芯材をイソシアヌレートフォームとした場合でも防火構造を取得できる。▲3▼芯材と表面材との接着性が向上する。等の特徴、効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建築用パネルの代表的な一例を示す説明図である。
【図2】図1で用いられた無機系マットの例を示す説明図である。
【図3】本発明に係る建築用パネルの全体形状の一例を示す説明図である。
【図4】本発明に係る建築用パネルの例を示す説明図である。
【図5】無機系マットのその他の例を示す説明図である。
【図6】図5におけるハ−ハ線の断面図である。
【図7】本発明に係る建築用パネルのその他の例を示す説明図である。
【図8】本発明に係る建築用パネルのその他の例を示す説明図である。
【図9】本発明に係る建築用パネルのその他の例を示す説明図である。

Claims (1)

  1. 表面材と裏面材とで合成樹脂発泡体からなる芯材をサンドイッチした建築用パネルにおいて、少なくとも表面材と芯材との境界部に接着層を介して無機系マットを一体に積層すると共に、該無機系マットには熱発泡性の炭素成分含有しており、該無機系マットの芯材側には無数の孔を形成し、該孔の深さは少なくとも該無機系マットの厚さの途中まで形成していることを特徴とする建築用パネル。
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