JP3169090B2 - 複合板 - Google Patents

複合板

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弘昭 今田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建築、構築物の内、外壁
材、間仕切り材として有用で、かつ軽量で耐火、耐熱、
耐炎性があり、機械強度にすぐれる複合板に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に耐熱性のある内、外壁用複合板と
しては、実開昭57−185535号公報、実開昭
58−1538号公報、実開昭63−15444号公
報、および特公平2−18230号公報、等が知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
複合板においては、下記するような諸点において大きな
欠点があった。すなわち、前記の複合板では不織布が
ガラス繊維等の薄い不織布であり、フェノールフォーム
が反対面、所謂、不燃基材との接着面に漏洩して、接着
剤の機能を十分に発揮できない不利があった。
【0004】前記の複合板では軽量骨材を細密に敷設
し、これをフェノールフォームで不燃基材と一体化し、
耐火性を改善する構成であるが、芯材となるフェノール
フォーム自体の接着力があまり強くなく、不燃基材から
芯材となるフェノールフォームが剥離する欠点があっ
た。
【0005】前記に示す複合板は硼酸ナトリウムを含
浸させた不燃シートとフェノールフォームを一体に固着
し、かつ上記不燃シート上に接着剤を介して不燃性の不
通気層を一体に固着した建築用板である。しかしこの
際、フェノールフォームの原料の不織布への含浸が表面
のみになりやすく、かつアルカリと酸の反応系のためフ
ォーム形成を阻害し、接着力の低下を招いていた。
【0006】また、前記の複合板は面材と骨材含有の
フェノールフォームを一体化した構造であり、かつ面材
と芯材の一体化に融着を利用しているため、接着力に不
安があった。さらに、前記した〜に示す複合板はフ
ェノールフォームと面材の一体化のための接着力に欠
け、かつ耐熱的にもより高い例えば耐火1時間の防火試
験等に合格できない弱点があった。またパーライト混入
フェノールフォームを芯材とした複合板では曲げ強度が
低く、そのため耐風圧強度も小さく、高層建築物への対
応が難しい欠点があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような欠点
を除去するため、不燃基材と芯材間に特殊な分離層とし
て厚さ0.1〜1.5mm位で耐熱性のある繊維ファイ
バーを混入した反応途中の繊維強化フェノール樹脂(以
下、単に繊維強化フェノール樹脂という)を介在させる
と共に、不燃基材の裏面にあらかじめ水と反応するイソ
シアネート成分の接着層を介在して化学反応により不燃
基材と上記繊維強化フェノール樹脂との強固な一体化を
図り、しかも繊維強化フェノール樹脂は芯材となるフェ
ノールフォームとのなじみがよく強固に一体化するため
耐火、耐熱、耐炎性があり、機械強度に秀れた複合板を
提案するものである。
【0008】
【実施例】以下に、図面を用いて本発明に係る複合板の
一実施例について詳細に説明する。すなわち、図1
(a)、(b)、および図2は本発明に係る複合板の代
表的な一例を示す一部切り欠き斜視図と拡大断面図であ
り、1は不燃基材、2は接着層、3は分離層で、マトリ
ックスにフェノール樹脂、フィラーにグラスファイバ
ー、金属ファイバー、無機材料からなるファイバー、有
機高分子ファイバーを使った複合材でSMC(シートモ
ールディングコンポジット法)で形成された繊維強化フ
ェノール樹脂を接着材及び芯材との化学反応によって形
成されたものである。4は芯材であり、フェノールフォ
ームを主材としたものであり、上記繊維強化フェノール
樹脂となじみよく強力に自己接着する熱硬化型樹脂、5
は骨材、6は裏面材、αは複合板である。
【0009】さらに説明すると、不燃基材1としては例
えば、表面処理鋼板、ステンレス板、ガルバリウム鋼
板、ガルファン、アルミニウム板、チタン板、ホーロー
鋼板、フッ素樹脂塗装鋼板、クラッド鋼板、銅板等の一
種をプレス成形、ロール成形、押出成形等したもの、あ
るいは無機焼成材からなる。接着層2はイソシアネート
(MDI)で、不燃基材1と分離層3となる繊維強化フ
ェノール樹脂との化学反応によって接着を強化するもの
である。また芯材4となるフェノールフォームでは、フ
ォーム単体あるいはこれらフォーム中に骨材5を混入し
たもので、上記した繊維強化フェノール樹脂との一体化
をフォーム形成時の自己接着によって強固に達成するも
のである。
【0010】骨材5は主に無機軽量物からなり、圧縮強
度の強化、耐火性および防音性の向上を図るのに役立つ
ものであり、その具体例としてはパーライト粒、ガラス
ビーズ、シラスバルーン、ケイ酸カルシウム粒、タルク
粒等の1種以上からなり、粒径は1〜20mmφ位であ
る。
【0011】裏面材6としては不燃基材1と同質もしく
はクラフト紙、紙、アルミニウム箔、プラスチックシー
ト、不織布等の1種以上である。勿論、クラフト紙にア
ルミニウム箔をラミネートしたシート材も含むものであ
る。
【0012】分離層3は図2のβ部分を図3に拡大して
示すように、主に接着層2と繊維強 化フェノール樹脂と
化学反応することで不燃基材1との強固な接着力を得
ることができ、さらに芯材4となるフェノールフォーム
原料との接着力も大きいため防火不燃性層を形成し、耐
火、耐炎性向上、機械強度の強化に役立つものである。
上記分離層3の材料としてはマトリックスとしてフェノ
ール樹脂、ヌレート樹脂等、フィラーとしてはグラスフ
ァイバー、金属ファイバー、無機材料からなるファイバ
ー、有機高分子ファイバー、炭素ファイバー、アラミド
ファイバー等からなる。特に上記分離層3は同一工程内
においてSMC(シートモールディングコンポジット
法)により形成される繊維強化フェノール樹脂から生成
される縮合水及びOH基とあらかじめ、不燃基材1に塗
布された接着層2として使用するMDIのイソシアネー
ト基とを反応させて不燃基材1との一体化を強化するの
に役立つものである。
【0013】接着層2は不燃基材1と分離層3となる繊
維強化フェノール樹脂とを化学的に接着するもので一例
としてはエラストマー型エポキシ樹脂、イソシアネー
ト、例えばメチレンジイソシアネート(省略MDI)等
のエマルジョンタイプ、ホットメルトタイプ、および、
その変性イソシアネート、例えばウレタン変性、ビュレ
ット変性イソシアネート、イソシアヌレート変性イソシ
アネート等の1種を用いるものである。
【0014】次に本発明に係る複合板の製造法の一例を
示すと図4のようになる。まず、不燃基材1、例えばカ
ラー鋼板(厚さ0.35mm)を送給工程A(例えばア
ンコイラ、リフター)等から、接着層2形成工程Bへ送
出し、不燃基材1を20〜80℃に加温し、その必要な
裏面に接着層2、具体例としてMDIをロールコータ、
スプレー等Cで薄く塗布し、その上に分離層3として例
えば反応途中の繊維強化フェノール樹脂を1mm程度シ
ートモールディングコンポジット法により分離層3形成
工程Dを介して図3に示す位置に供給し、化学反応によ
り不燃基材1と分離層3を離脱しないように強固に一体
化する。次に未発泡のレゾール型フェノールフォーム原
液を吐出機Eから分離層3上に吐出し、その上に裏面材
6として例えばカラー鋼板(厚さ0.27mm)をアン
コイラFより繰り出し上記不燃基材1に施したと同じ工
程からなる接着層2形成工程G、ロールコータ、スプレ
ー等H、分離層3形成工程Iを介して積層して所定型の
キュアオーブンJに送給し、連続、もしくはバッヂ方式
で1〜3分間30〜100℃で養生し、次にカッタKで
所定寸法に切断した後に梱包工程Lに送給するものであ
る。
【0015】以上説明したのは本発明に係る複合板の一
実施例にすぎず、図5に示すように骨材5を大、小混合
した芯材4、あるいは分離層3を片面にのみ形成した構
造の複合板αとしたりすることもできる。
【0016】また、複合板αの形状としては図6(a)
〜(h)、図7(a)〜(e)に示す断面とすることも
できる。なお、分離層3、接着層2等は省略して示す。
さらに、イはパッキング材であり、ゴム、プラスチッ
ク、不燃性弾性体等の1種からなるものである。
【0017】
【発明の効果】上述したように本発明に係る複合板によ
れば、(1)不燃基材と芯材間に耐熱性、含浸性、補強
性のある分離層を介在させ、かつ分離層を接着層との化
学反応を利用して形成し、不燃基材裏面と強固に接着し
て機械強度と経済性(コスト)を向上できる。(2)分
離層は耐熱性のある繊維強化フェノール樹脂からなり、
しかも反応途中のフェノール樹脂は、縮合水とOH基を
生成し、予め塗布したMDIとの化学反応により、不燃
基材との一体化が促進される。(3)繊維強化フェノー
ル樹脂は上述したように不燃基材との接着性に秀れるの
みならず、芯材となるフェノールフォームとの接着、一
体化にも秀れているため、曲げ機械強度の増大による耐
風圧性能の向上が図られ、高層建築物への対応も可能と
なる。(4)耐熱変形強度の増大により、耐火性能が向
上し、取付下地ピッチを広くすることができる。(5)
強度の増大により間仕切壁耐火構造への対応も可能とな
る。等の特徴、効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複合板の一例を示す斜視図であ
る。
【図2】図1で用いた複合板の一部を抽出して示す説明
図である。
【図3】図2におけるβ部を拡大して示す説明図であ
る。
【図4】本発明に係る複合板を製造するための工程の一
例を示す説明図である。
【図5】本発明に係る複合板のその他の実施例を示す断
面図である。
【図6】本発明に係る複合板のその他の実施例を示す説
明図である。
【図7】本発明に係る複合板のその他の実施例を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 不燃基材 2 接着層 3 分離層 4 芯材 5 骨材 6 裏面材
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B29K 105:04 B29L 31:10 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 39/10 - 39/20 B29C 39/18 - 39/24 B29C 43/18 - 43/20 B29C 43/28 - 43/34 B32B 5/18 - 5/20 E04B 1/94

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不燃基材と芯材となるフェノールフォー
    ム間に分離層を介在させた複合板において、上記分離層
    となる耐熱性のある繊維ファイバーを混入した反応途中
    の繊維強化フェノール樹脂と、不燃基材との一体化に
    は、水と反応する成分の接着材を介在させて固着し、上
    記繊維強化フェノール樹脂とフェノールフォームとの一
    体化は、フェノールフォーム形成時の自己接着性により
    固着したことを特徴とする複合板。
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