JPH0866984A - 耐火断熱複合パネル - Google Patents
耐火断熱複合パネルInfo
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- JPH0866984A JPH0866984A JP20659494A JP20659494A JPH0866984A JP H0866984 A JPH0866984 A JP H0866984A JP 20659494 A JP20659494 A JP 20659494A JP 20659494 A JP20659494 A JP 20659494A JP H0866984 A JPH0866984 A JP H0866984A
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Abstract
間の接着力が熱による伸縮のズレ、レゾール型フェノー
ルフォーム形成時の未反応物、残留物、反応物(水)を
低減した複合パネルを得ることである。 【構成】 金属製基材2、3間にレゾール型フェノール
フォーム1を一体に介在させた複合パネルにおいて、レ
ゾール型フェノールフォーム1と接触する金属製基材
2、3面にレゾール型フェノールフォーム1と接着しや
すい特殊な抑制層6を介在させて一体に形成した耐火断
熱複合パネルAである。
Description
特にレゾール型フェノールフォームを芯材とする複合パ
ネルにおいてレゾール型フェノールフォームと金属製基
材間の剥離を大幅に低減した耐火断熱複合パネルに関す
るものである。
用途、防火地域により、防火構造、耐火構造にする必要
がある建物が規定されている。その中で、特に外壁の場
合の耐火1時間に耐え得る部材としては、厚さが100
mmの軽量気泡コンクリート板(以下、単にALCとい
う)、あるいは防火構造体(鉄骨躯体)の内面にロック
ウールを35mmの厚さで吹き付ける構造となってい
た。
板は比重が0.7と重く、板厚も厚く、専用サッシ等を
必要とする不利があった。また、ロックウールを吹き付
けた際は作業性が悪く、かつ美観に欠け、しかも剥落し
たり、水に弱い等の不都合があった。
合パネルとしては、例えば特開平6−87183号公報
等がある。この複合パネルは従前の欠点をほぼ解決して
いたが、芯材であるレゾール型フェノールフォーム(以
下、単にフェノールフォームという)と金属板との接触
面で剥離することがあった。これはフェノールフォーム
原料が反応、発泡、硬化する際に硬化剤である酸硬化
剤、発泡剤である塩化メチレン等が金属板の塗膜を破壊
して剥離し、金属板からフェノールフォームが剥がれた
り、また、フェノールフォームの発泡組織が反応時の縮
合水によって反応系における接着最適タイミングのズレ
等を生じさせたり、発泡組織内の残留ガスが日射により
膨張し部分的にフェノールフォームと金属板が剥がれ、
この部分がある面積に亘って上記膨張圧力によって突起
することがあった。
あり、さらに、中層、高層の建物においてはその補修が
極めて高コストとなる不利があった。
を除去するため、フェノールフォームと金属製基材間の
特に、金属製基材のフェノールフォームと接触する面
(内面)に微細セルロースファイバーと必要により中和
剤、難燃剤、吸水剤、水と反応する物質等を含有するネ
ット状物、不織布等の1種からなる抑制層を一体に介在
させ、フェノールフォームと金属製基材間の剥離、上記
境界に残留する接着力阻害物の悪影響を除去すると共
に、複合板の機械強度の向上と金属製基材とフェノール
フォームの接着力低下によって生ずる化粧面の膨れ(突
起)も起こらず美観的にもすぐれた耐火断熱複合パネル
を提案するものである。
複合パネルの一実施例について詳細に説明する。図1お
よび図2は本発明に係る耐火断熱複合パネルAを示す斜
視図と部分拡大断面図であり、1はフェノールフォー
ム、2、3は金属製基材、4は下地、5は下塗り層、6
は抑制層、7は接着剤、8は介在シート、9は微細セル
ロースファイバー、10は上塗り層、11はフッ素塗
膜、12は補助剤である。
は主に芯材、断熱材、嵩上材、および耐火材として機能
し、密重は50〜300kg/m3 位、難燃強化剤とし
て水酸化アルミニウム粉末を樹脂原料に対し適量、例え
ば10〜70%(重量比で)添加するものである。
ては、反応系をコントロールする酸硬化剤の使用量を低
減し、反応時に発生する縮合水の量を大幅に少なくした
り、フェノールフォーム1の反応時に前記したような微
細セルロースファイバー9を適量(約10%以下位)添
加し、発泡剤の代替によるノンフロン化、もしくは幾分
の代替フロンの添加により防火構造試験、耐火構造試験
に合格できるフェノールフォーム1である。
ミニウム板、亜鉛鉄板、カラー鋼板、ステンレス板、チ
タン、ガルバリウム鋼板、ガルファン、クラッド鋼板、
石膏ボート等の無機質板等の一種以上からなり、これら
板材はフェノールフォーム1の少なくとも一面、もしく
は二面を被覆するものであり、その断面形状はロール成
形機、プレス機等で成形できるものである。
体例としてカラー鋼板を用いた際は、図2に示すように
本体2a、亜鉛皮膜4a、化成処理皮膜4bからなる下
地4、下塗り層5、上塗り層10、必要により設けるフ
ッ素塗膜11とから形成したものである。なお図2にお
いてフェノールフォーム1と接触する面(内側)の下塗
り層5を2層に形成した場合を示す。
フォーム1と接触する面において約5〜30ミクロン
(ドライ)の厚さに1層もしくは2層で形成し、フェノ
ールフォーム1形成時の悪影響、例えば本体2aから下
塗り層5が酸硬化剤、触媒等によって下塗り層5が破
壊、もしくは溶解され、本体2aから下塗り層5が剥離
等するのを防止でき、かつフェノールフォーム1と接着
性が良好な塗膜で、例えばエポキシ樹脂、ポリエステル
樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂等の1種からなる
ものである。
ム1の表層間に介在させると共に、両部材と必要により
設ける接着剤7を介して一体に固定されるものである。
すなち、抑制層6は布、紙、樹脂、ガラス繊維、炭素繊
維、ロックウール繊維の素材からなるネット状物、不織
布等の介在シート8と微細セルロースファイバー9をこ
の介在シート8の一面、全面、間隙、空隙間、あるいは
組織内に含有させ、フェノールフォーム1と金属製基材
2、3の内面との接着をより強固にするのに役立つもの
である。
バー9は長さ10〜50ミクロン位、太さ約0.5〜1
0ミクロン位で主に吸水剤、発泡剤、補強剤および微細
セルロースファイバー9の中のリグニンが反応、中和触
媒として機能し、境界面の接着力の強化、発泡組織の均
質化に役立つものである。
バー9の介在シート8における分布は例えば図3(a)
〜(c)に示すように構成するものである。すなわち、
(a)図は繊維8aの外周面に微細セルロースファイバ
ー9を付着せしめた場合、(b)図は樹脂製繊維系に微
細セルロースファイバー9を含有せしめた場合、(c)
図は布に微細セルロースファイバー9を付着せしめた場
合である。補助剤12はネット状物の介在シート8の空
隙に吸水剤、中和剤、難燃剤の少なくとも1種以上を存
在せしめ、これら境界面でのフェノールフォーム1形成
時の「悪さ」を抑制するのに役立つものである。
示すような耐火断熱複合パネルAを製造すると仮定す
る。なお、金属製基材2、3はカラー鋼板(下塗り層
5、上塗り層10はポリエステル樹脂で約30ミクロ
ン)、金属製基材2の裏面は下塗り層5(約10ミクロ
ン)、特にフェノールフォーム1はレゾール型で水酸化
アルミニウム、酸硬化剤、ポリリン酸アンモニウム(難
燃剤)、塩化メチレン(発泡剤)で総厚約50mm、密
度150kg/m3 を形成すると仮定する。
で、ネット状に形成した150g/m2 、断面には図3
(b)に示すように微細セルロースファイバー9を3%
位添加した太さ0.5mmφの繊維をネット状とし、空
間を5mm角としたメッシュである。なお、接着剤7と
してエポキシ樹脂を介して下塗り層5と一体化した。
A−1613に準じて試験したところ表1に示すような
結果となった。
ミクロン(下塗り)のみが施された市販品でこの金属製
基材にフェノールフォーム1の原料を吐出して一体化し
た場合のサンドイッチパネルである。
後、3日間、常温で放置したもの、は0℃−80℃で
100時間(4サイクル)の繰り返し試験を実施した後
にJIS−A−1613に準じて試験した結果である。
はナス形鍾(1kg)を高さ1.5mから耐火断熱複
合パネルAの化粧面の中央に落下し、その後、この表面
材をフェノールフォーム1から剥離して目視観察した際
の接着度合を示すものであり、剥離面積(破壊されたフ
ェノールフォームの重量)を示すものである。
(a)〜(d)は本発明に係る耐火断熱複合パネルAの
その他の実施例を示す断面図である。特に、図5(a)
〜(d)は上下端部にパッキング材13、耐火補強材1
4を形成した耐火断熱複合パネルAを示すものである。
合パネルによれば、金属製基材とレゾール型フェノー
ルフォーム間の接着力が前記した数値に示すように大幅
に強化される。接着力が強化されたため、フェノール
フォームと金属製基材間に剥離が少なく前記パネル化粧
面に凹凸の起伏が生ぜず、美しい外観を形成できる。
金属製基材とフェノールフォーム間の熱による伸縮を抑
制層で大きく抑制するため金属製基材とフェノールフォ
ームの剥離を大幅に低減できる。フェノールフォーム
形成時に発生する縮合水、発泡剤、酸硬化剤、難燃剤お
よびその他の反応時に残留する未反応物、余剰物質が微
細セルロースファイバー、抑制層の働きで金属製基材の
塗膜を破壊しないため長期に亘って接着力を維持でき
る。耐衝撃性は接着力の強化と抑制層の相乗効果によ
って大きく向上する。等の特徴、効果がある。
示す斜視図である。
説明図である。
トの繊維の一部を抽出拡大して示す説明図である。
実施例を示す斜視図である。
実施例を示す斜視図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 金属製基材2、3間にレゾール型フェノ
ールフォーム1を一体に介在させた複合パネルにおい
て、上記基材2、3の表面とレゾール型フェノールフォ
ーム1とが接触する面に微細セルロースファイバー9を
含有した繊維からなるネット、不織布等の少なくとも1
種の介在シート8からなる抑制層6を少なくとも一面に
一体に介在させたことを特徴とする耐火断熱複合パネ
ル。 - 【請求項2】 金属製基材2の外装となる化粧面の裏面
において微細セルロースファイバー9を含有するネット
の繊維間、不織布に中和剤、難燃剤、吸水剤、水と反応
する物質等の補助剤12の少なくとも1種以上を分布存
在せしめたことを特徴とする耐火断熱複合パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20659494A JP3438835B2 (ja) | 1994-08-31 | 1994-08-31 | 耐火断熱複合パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20659494A JP3438835B2 (ja) | 1994-08-31 | 1994-08-31 | 耐火断熱複合パネル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0866984A true JPH0866984A (ja) | 1996-03-12 |
JP3438835B2 JP3438835B2 (ja) | 2003-08-18 |
Family
ID=16525991
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20659494A Expired - Fee Related JP3438835B2 (ja) | 1994-08-31 | 1994-08-31 | 耐火断熱複合パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3438835B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1106346A3 (en) * | 1999-12-02 | 2003-10-01 | Microtherm International Limited | Refractory composite body and method of manufacture |
JP2007536138A (ja) * | 2004-05-03 | 2007-12-13 | メテクノ ソシエタ ペル アチオニ | 発泡ポリマーと鉱物綿を有する断熱パネルの製造プロセス |
CN102155074A (zh) * | 2011-01-28 | 2011-08-17 | 牛智勇 | 外墙装饰一体板的制作工艺 |
JP2018053220A (ja) * | 2016-09-30 | 2018-04-05 | トッパン・フォームズ株式会社 | 再剥離性シート |
-
1994
- 1994-08-31 JP JP20659494A patent/JP3438835B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP1106346A3 (en) * | 1999-12-02 | 2003-10-01 | Microtherm International Limited | Refractory composite body and method of manufacture |
JP2007536138A (ja) * | 2004-05-03 | 2007-12-13 | メテクノ ソシエタ ペル アチオニ | 発泡ポリマーと鉱物綿を有する断熱パネルの製造プロセス |
CN102155074A (zh) * | 2011-01-28 | 2011-08-17 | 牛智勇 | 外墙装饰一体板的制作工艺 |
JP2018053220A (ja) * | 2016-09-30 | 2018-04-05 | トッパン・フォームズ株式会社 | 再剥離性シート |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3438835B2 (ja) | 2003-08-18 |
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