JP3448628B2 - 外壁パネルおよび外壁構造 - Google Patents

外壁パネルおよび外壁構造

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JP3448628B2 JP13513798A JP13513798A JP3448628B2 JP 3448628 B2 JP3448628 B2 JP 3448628B2 JP 13513798 A JP13513798 A JP 13513798A JP 13513798 A JP13513798 A JP 13513798A JP 3448628 B2 JP3448628 B2 JP 3448628B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防火性および施工
性や、断熱性が改善され、木造住宅などの建造物の外壁
に施工(又は断熱施工)する上で有用な外壁パネルおよ
びそれを用いた外壁構造に関する。
【0002】
【従来の技術】建造物の壁面(外壁)には、モルタルを
介してタイルが貼着されている。このタイルの貼着作業
は、タイルを縦横方向に整然と、しかも平滑性を維持し
ながら行う必要があり、熟練を要する。一方、タイル職
人の減少に伴って、モルタル塗りが不要で、比較的簡便
なタイル貼り工法として、リブ付窯業系パネル、リブ付
アルミニウム系パネルなどが提案されている。これらの
パネルは、タイル貼り外壁下地材として利用し、外壁下
地材にパネルを貼着した後、リブにタイルを係止させて
接着剤で固定施工するのに利用されている。
【0003】実開昭59−85841号公報には、タイ
ル嵌入用のます目が格子状に形成された目地部と、この
目地部に貼着された下地板と、この下地板に設けた断熱
材および裏打ち材とで構成されたタイル張り用基板材が
開示されている。実開平1−118538号公報には、
セメントボード,石膏ボード,合板などの下地基板と、
この基板上に予め所定の配列で固定されたタイルなどの
仕上げ材とで構成された建築用パネルが開示されてい
る。実開昭57−77337号公報には、タイル施工の
下地材としてガラス繊維強化セメント硬化体で形成され
たパネルが開示されている。実開昭59−111233
号公報には、加圧成形セメント製パネルのタイル貼着面
に、複数のタイルが貼着された構造のタイルパネルが開
示されている。しかし、このようなパネルは、耐火性
(又は防火性)が十分でなく、燃焼性を有するか又は火
炎による爆裂性を有する。そのため、爆裂により組織が
破壊されるとともに、火炎による延焼を有効に防止でき
ない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、遮熱性および防火性の高い外壁パネルとこのパネル
を用いた外壁構造を提供することにある。本発明の他の
目的は、断熱性,気密性が高く、建造物(特に木造住宅
などの建築物)の外壁を形成するのに有用な外壁パネル
とこのパネルを用いた外壁構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するため鋭意検討の結果、ポリスチレン系樹脂発
泡ボードなどの断熱層と防火層とタイルとが積層された
構造において、前記防火層として爆裂性のないプレート
を用いると、高い遮熱性および防火性を確保できるとと
もに、タイルから発泡層への伝熱を抑制でき、高い断熱
性を確保できることを見いだし、本発明を完成した。す
なわち、本発明の外壁パネルには、(1)建造物の外壁
(又は外壁面)として配設可能な防火層と、この防火層
に接合可能なタイルとで構成されている外壁パネルであ
って、前記防火層が、電子レンジ加熱に対して非爆裂性
の無機質プレートで構成されている外壁パネル、(2)
建造物の外壁(又は外壁面)として配設可能な断熱層
と、この断熱層に積層可能な防火層とで構成されている
外壁パネルであって、前記防火層が、電子レンジ加熱に
対して非爆裂性の無機質プレートで構成されている外壁
パネル、又は(3)建造物の外壁(又は外壁面)として
配設可能な断熱層と、この断熱層に積層可能な防火層
と、この防火層に接合可能なタイルとで構成されている
外壁パネルであって、前記防火層が、電子レンジ加熱に
対して非爆裂性の無機質プレートで構成されている外壁
パネルが含まれる。前記無機質プレートは、温度25℃
の水中に24時間浸漬したときの吸水率が10重量%以
下であり、かつ電子レンジ(周波数2450MHz、1
kw)で1〜5分間加熱したとき、爆裂しない非爆裂性
である。前記防火層は、補強繊維と耐火性粉粒体と熱硬
化性樹脂との硬化プレートで構成できる。無機質プレー
トは、表裏の表層部が、耐火性粉粒体100重量部に対
して、無機繊維1〜25重量部、熱硬化性樹脂10〜3
重量部で構成され、中間層が、耐火性粉粒体100重
量部に対して、無機繊維0〜10重量部、熱硬化性樹脂
5〜20重量部で構成されている無機質プレートであ
る。耐火性粉粒体は、軽石、火山礫、フライアッシュ、
シラスバルーン及び高炉スラグから選択された粉粒体で
あってもよく、熱硬化性樹脂はフェノール樹脂であって
もよい。さらに、前記断熱層には、気密性を確保するた
めの防湿層を積層してもよい。本発明の外壁構造(又は
外壁パネル構造)は、建造物の壁部を構成する軸部の間
又は軸部の外側に配設された断熱層と、この断熱層に積
層された防火層と、この防火層に対して接合されたタイ
ルとを備えており、前記防火層は、電子レンジ加熱に対
して非爆裂性のプレートで構成されている。このプレー
トは前記無機質プレートで構成できる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、必要により添付図面を参照
しつつ本発明を詳細に説明する。本発明の外壁パネル又
はその構造は、柱や間柱などの軸部間を非連続的に断熱
施工する内断熱工法、および家屋の外側を連続的に全面
に亘り覆う外断熱工法のいずれにも適用できるが、本発
明の好ましい態様では、断熱工法のうち外断熱工法に好
適に適用される。
【0007】図1は木造建築物(木造住宅などの木造建
築物)の内断熱工法による外壁構造を示す概略断面図で
ある。この外壁構造の外壁パネルは、木造建築物の外壁
を構成し、かつ柱又は間柱などの軸部1の間に配設(又
は充填)可能な断熱層(断熱材)2と、この断熱層の室
外側の面に積層可能な防火層3と、この防火層に対して
接合可能なタイル5とで構成されている。なお、前記断
熱層2と防火層3は接着剤で一体に積層又は接合されて
いる。
【0008】前記防火層3の表面には、タイル5が縦横
方向に接着剤で取り付けられている。また、隣接するタ
イル5,5の間には目地部6が形成され、隣接するタイ
ル5を縦横方向に連結固定している。なお、前記軸部1
の室内側には、内装材(図示せず)が取り付けられてい
る。
【0009】そして、前記防火層3は、電子レンジ加熱
に対して非爆裂性の無機質プレートで構成されている。
このような構造では、火炎などによるタイル5が加熱さ
れても防火層3が破裂又は爆裂することがなく、タイル
5から断熱層2への伝熱を有効に防止できる。そのた
め、断熱層2による高い断熱性を維持しつつ、遮熱性お
よび防火性を高めることができる。例えば、昭和46年
8月12日建設省住指発487号に規定する防火性能試
験に合格し、防火性を高め、延焼なども防止できる。
【0010】本発明の外壁パネルの他の態様において、
断熱層は必ずしも必要ではなく、建造物の外壁(又は外
壁面)として配設可能な防火層と、この防火層に接合可
能なタイルとで構成してもよい。このような構造のパネ
ル材でも、加熱により防火層が破裂又は爆裂することが
なく、高い遮熱性および防火性を確保できる。本発明の
さらに他の態様において、タイルは必ずしも必要ではな
く、外壁パネルは、建造物の外壁(又は外壁面)として
配設可能な断熱層と、この断熱層に積層可能な防火層と
で構成してもよい。このようなパネル材では、防火層に
より遮熱性および防火性を高め、断熱層により高い断熱
性を確保できる。
【0011】本発明の外壁パネルは、外断熱工法に好適
に使用される。図2は本発明の外壁構造の他の例を示す
概略断面図である。なお、前記図1と同一の要素又は部
材には同一の符号を付して説明する。この外壁構造(断
熱パネル構造)は、軸部1の外側に配設可能な断熱層1
2と、この断熱層12の室内側の面に積層可能であり、
かつ気密性,防湿性を高めるための防湿層(又は気密
層)7と、前記断熱層の室外側の面に積層可能な防火層
3と、この防火層の外側に貼合せ可能なタイル5とで構
成されている。なお、前記防湿層7,断熱層12,防火
層3は接着剤を用いて一体に積層されているとともに、
防火層3にはタイル5が縦横方向に接着されている。
【0012】このようなパネル構造では、前記と同様
に、断熱層12および防火層3により断熱性,遮熱性お
よび防火性を高めることができるとともに、防湿層7に
より室内への水分の侵入を防止して有効に防湿でき、結
露の発生を防止できる。
【0013】図3は本発明のさらに他の例を示す概略断
面図であり、この断熱パネル外壁構造は、内断熱と外断
熱とを組合わせた構造を有している。すなわち、外壁構
造は、木造建築物の外壁を構成する軸部(柱又は間柱な
ど)1の間に配設(又は充填)可能な第1の断熱層(断
熱材)2と、この断熱層の外側に配設可能な第2の断熱
層12と、前記第1の断熱層2と第2の断熱層との間に
介在し,軸部1の外面を覆う防湿層(又は気密層)7
と、前記断熱層の室外側の面に積層可能な防火層3と、
この防火層の外側に、接着剤により縦横方向に接合可能
なタイル5とで構成されている。なお、前記防湿層7,
断熱層12,防火層3は接着剤を用いて一体に積層して
もよく、さらに、第1の断熱材は防湿層7に接着剤で一
体に積層してもよい。
【0014】このような構造の外壁パネルでは、前記図
1および図2の構造の外壁パネルに比べて、第1の断熱
材2および第2の断熱材12によりさらに高い断熱性を
確保できる。さらに、第1の断熱材2と第2の断熱材1
2との間に防湿層7が介在するため、室内への水分の侵
入を防止できるとともに室外への水分の逸散も規制で
き、より有効に結露の生成を防止しつつ、防湿性を高め
ることができる。
【0015】なお、前記防火層を構成する無機質プレー
トの非爆裂性は、電子レンジ(周波数2450MHz,
1kw)で加熱したとき(例えば、1〜5分程度加熱し
たとき)、爆裂するか否かで判断できる。例えば、従来
のフレキシブルボードや繊維強化セメントケイ酸カルシ
ウムボードは、電子レンジで10〜30秒程度の加熱で
爆裂が生じるのに対して、前記防火層を構成する無機質
プレートは、電子レンジで1〜5分程度加熱しても爆裂
しない。
【0016】このような無機質ボードは、補強繊維と耐
火性粉粒体と熱硬化性樹脂との硬化プレートで構成で
き、通常、多孔質の無機質プレートで構成できる。前記
補強繊維としては、例えば、ロックウール,ガラス繊
維、炭素繊維などの無機繊維、ホウイスカー,ナイロン
繊維(又はアラミド繊維)、ポリエステル繊維(芳香族
ポリエステル繊維など)、ビニロン繊維などの有機繊維
などが例示できる。これらの繊維は単独で又は二種以上
組み合わせて使用できる。通常、これらの繊維のうち、
ガラス繊維などの無機繊維が使用される。
【0017】耐火性粉粒体としては、例えば、軽石,フ
ライアッシュ,シラスバルーン,中空ガラス粉末、カオ
リン,ケイ砂,ベントナイト,石膏,セメント,シリ
カ,酸化チタン,炭酸カルシウム,火山礫,溶岩,高炉
スラグ,石炭殻などが例示できる。これらの粉粒体は単
独で又は二種以上組み合わせて使用できる。好ましい粉
粒体には、軽石,火山礫,フライアッシュなどが含まれ
る。
【0018】熱硬化性樹脂としては、例えば、アミノ樹
脂(尿素樹脂,メラミン樹脂など)、フェノール樹脂
(ノボラック型フェノール樹脂など)、エポキシ樹脂、
ビニルエステル樹脂、不飽和ポリエステル、熱硬化性ア
クリル樹脂などが例示できる。これらの熱硬化性樹脂も
二種以上組み合わせて使用してもよい。好ましい熱硬化
性樹脂には、フェノール樹脂などが含まれる。熱硬化性
樹脂は溶液又は粉粒体として使用できる。
【0019】前記各成分の使用量は、耐火性を損なわな
い範囲で選択でき、例えば、耐火性粉粒体100重量部
に対して、補強繊維1〜50重量部(好ましくは2〜3
0重量部、さらに好ましくは3〜10重量部)程度、熱
硬化性樹脂5〜50重量部(好ましくは5〜30重量
部、さらに好ましくは5〜20重量部)程度である。
【0020】前記無機質プレートは、前記補強繊維と耐
火性粉粒体と熱硬化性樹脂とを混合し、プレート状に加
熱圧縮成形して熱硬化性樹脂を硬化させることにより得
ることができる。加熱圧縮成形および硬化条件は、熱観
圧締時間5〜25秒、温度140〜180℃、圧力15
〜35kg/cm2 程度の範囲から、厚みを考慮して適
当に選択できる。
【0021】前記無機質プレートは、積層(又は多層)
又は複合構造であってもよい。例えば、3層構造の無機
質プレートにおいて、表裏の表層部を補強繊維,耐火性
粉粒体および熱硬化性樹脂で構成し、中間層を耐火性粉
粒体および熱硬化性樹脂で構成してもよい。前記各表層
部において、各成分の割合は、例えば、耐火性粉粒体1
00重量部に対して、補強繊維1〜25重量部(好まし
くは2〜15重量部、さらに好ましくは2〜10重量
部)程度、熱硬化性樹脂3〜50重量部(好ましくは5
〜40重量部、さらに好ましくは10〜30重量部)程
度である。中間層は、耐火性粉粒体100重量部に対し
て、補強繊維0〜10重量部(好ましくは0〜5重量
部)程度、熱硬化性樹脂3〜50重量部(好ましくは5
〜30重量部、さらに好ましくは5〜20重量部)程度
で構成できる。
【0022】前記無機質プレートは、温度25℃の水中
に24時間浸漬したとき吸水率が10重量%以下であ
り、比重0.7〜1.5g/cm3 (好ましくは0.9
〜1.2g/cm3 )程度である。さらに、無機質プレ
ートは、通常、空隙率30〜70%(好ましくは40〜
60%,さらに好ましくは40〜55%)程度の多孔質
の無機質プレートで構成できる。
【0023】前記防火層は、単一の防火層に限らず、複
数層であってもよい。防火層の厚みは、軽量性を損なわ
ず、タイル材からの伝熱を有効に防止できる範囲、例え
ば、3mm以上(例えば、3〜40mm)、好ましくは
5mm以上(例えば、5〜30mm)、さらに好ましく
は5〜20mm(例えば、6〜15mm)程度であり、
7〜13mm程度であってもよい。
【0024】前記断熱層は、繊維状断熱材(ガラスファ
イバーなど)で構成してもよいが、発泡体、例えば、発
泡ポリプロピレン、発泡ポリウレタン系樹脂(特に硬質
ポリウレタン系樹脂)、発泡ポリイソシアヌレート系樹
脂、発泡スチレン系樹脂(発泡ポリスチレンなど)、発
泡フェノール系樹脂(発泡フェノール樹脂,発泡ウレタ
ン変性フェノール樹脂など)、補強剤含有発泡樹脂ボー
ド[粉粒状補強剤含有発泡樹脂(炭酸カルシウム含有発
泡ポリスチレン系樹脂などの炭酸カルシウム含有発泡樹
脂など),繊維状補強剤含有発泡樹脂(ガラス繊維含有
ポリイソシアヌレート系発泡ボードなどのガラス繊維含
有発泡樹脂など)]などで構成するのが有利である。好
ましい断熱層は、断熱性に優れた硬質発泡体ボード、例
えば、スチレン系樹脂発泡ボード,硬質ポリウレタン系
発泡ボード,ポリイソシアヌレート系発泡ボード,フェ
ノール樹脂系発泡ボード、ウレタン変性フェノール樹脂
発泡ボードなどで構成できる。特に、ポリスチレン系樹
脂発泡ボードが好ましい。
【0025】断熱層を構成する発泡体は、独立気泡発泡
体や連通気泡発泡体のいずれであってもよいが、機械的
強度,断熱性の点からは独立気泡発泡体が有利である。
発泡体は、前記発泡体の積層体であってもよい。また、
発泡体は、押出し発泡、ビーズ発泡のいずれにより得ら
れた発泡体であってもよいが、機械的強度、防湿性(室
内側の防湿性など)などの点からは押出し発泡体(押出
し発泡ポリスチレンなど)が有利である。
【0026】断熱層の密度は、機械的強度などを損なわ
ず、軽量化が可能な範囲で選択でき、例えば、10〜2
00kg/m3 、好ましくは20〜100kg/m3
度である。また、断熱層を発泡体で構成する場合、発泡
体の発泡倍率や気泡径は特に制限されず、例えば、発泡
倍率2〜50倍(好ましくは5〜30倍)程度である。
断熱層の厚みは、所望する断熱性などに応じて選択で
き、例えば、20〜120mm(例えば、20〜110
BR>mm)、好ましくは20〜100mm程度の範囲か
ら適当に選択でき、通常、20〜70mm、特に20〜
50mm程度である。
【0027】前記断熱層のうち隣接する断熱層の端面
は、互いに突き合わせ可能な平滑面であってもよいが、
嵌合部(実継ぎ構造、合決り構造など)を形成し、隣接
するパネル材の組立接続効率および施工効率のみなら
ず、気密性を改善するのが有利である。特に、サイズの
小さなパネル材を用いる場合には、接続部が多くなり気
密性が低下しやすいので、このような嵌合構造を採用す
るのが好ましい。嵌合部の構造は、気密性を維持できる
限り特に制限されないが、実加工又は合決加工を施し、
凹凸部や切欠部(切欠段部など)で構成する場合が多
い。なお、断熱層の端面を突合わせ又は嵌合して外壁に
施工する場合、隣接する断熱層の接続部の表面に、気密
テープ(粘着性気密テープなど)などの目止め材を貼着
して気密性を向上させてもよい。
【0028】前記断熱層と防火層は、積層一体化してい
るのが好ましい。断熱層と防火層との積層は、接着剤
(両面粘着テープ、ゴム系粘着剤、エポキシ系接着剤、
ウレタン系接着剤など)を用いて行うことができる。
【0029】防湿層(防湿シート)はパネル材を構成す
る層間や表裏面などの適所に介在させることができ、断
熱層や防火層の少なくとも一方の面に設けてもよいが、
通常、断熱層の室内側の面に貼着し、室内への水分の侵
入を防止する場合が多い。
【0030】前記防湿シートとしては、防湿性や気密性
を有する種々の材料、例えば、防湿紙,防湿布,オレフ
ィン系樹脂フィルム又はシート(ポリエチレンフィル
ム、ポリプロピレンフィルムなど)、ポリエステル系樹
脂フィルム又はシート(ポリエチレンテレフタレートフ
ィルムなど)、金属箔やシート(アルミニウム箔な
ど)、複合フィルムやシート(アルミニウム蒸着ポリエ
チレンフィルム、アルミニウム蒸着ポリプロピレンフィ
ルムなど)などが挙げられる。防湿シートの透湿抵抗
は、通常、50m2 ・hr・mmHg/g以上である。
防湿シートの厚みは、特に制限されず、例えば、0.0
1〜0.5mm、好ましくは0.05〜0.3mm、さ
らに好ましくは0.10〜0.20mm程度である。
【0031】気密性および防湿性を向上させるために
は、防湿シートのうち少なくとも1つの側縁部(特に互
いに隣接又は対向する少なくとも二辺の側縁部)に、隣
接するシートと重複可能な耳部を形成するのが有利であ
る。この場合、断熱層又は防火層から側方に延出する防
湿シートの耳部を、隣接する防湿シートの側縁部に重ね
ながら施工することにより、耳部を利用して気密性を確
保できる。なお、隣接する防湿シートのうち耳部に対応
する重複部の幅は、例えば、2〜50cm、好ましくは
2〜20cm程度であってもよい。さらには、前記耳部
には、隣接する防湿シート材の側縁部と接着させて気密
性を高めるため、接着剤層を形成してもよい。
【0032】断熱層又は防火層に防湿シートを積層する
場合、両面粘着テープや、種々の接着剤、例えば、アク
リル系接着剤、酢酸ビニル系接着剤、エチレン・酢酸ビ
ニル系接着剤、ゴム系接着又は粘着剤、エポキシ系接着
剤、ウレタン系接着剤、シリコーン系接着剤などが利用
できる。
【0033】タイルとしては、慣用のタイル(例えば、
厚み7mm×45mm×95mm,厚み7mm×45m
m×145mmなどのサイズの磁器質タイル、陶器質タ
イルなど)、大理石(例えば、厚み10mm×30cm
×30cmなどのサイズの大理石タイル)、レンガ(建
築用レンガなど)などが使用可能であり、ユニットタイ
ル,モザイクタイルなどであってもよい。タイル材は、
目地施工する場合は目地詰めタイプのタイル、目地施工
しない場合はブリックタイプのタイルが使用できる。
【0034】タイルは外壁パネルを施工した後、防火層
に固定してもよいが、防火層に対して、少なくとも部分
的にタイルを予め取り付けることによりパネル材を構成
してもよい。タイル材の取り付け面積は、過度な重量と
ならない範囲であればよく、例えば、外壁パネルの面積
の少なくとも10%以上(例えば、10〜80%)、好
ましくは10〜75%程度の範囲から選択できる。ま
た、防火層に対するタイルの貼着位置は、クギ打ちなど
によりパネルの固定部位を確保するため、柱や間柱に対
応する軸部の部位を残した領域であるのが好ましい。
【0035】タイル材を接着するための接着剤として
は、種々の溶液型,エマルジョン型又は無溶剤型の接着
剤、例えば、アクリル系接着剤、酢酸ビニル系接着剤、
エチレン・酢酸ビニル系接着剤、ゴム系接着又は粘着
剤、エポキシ系接着剤、ウレタン系接着剤、シリコーン
系接着剤などが利用でき、変性シリコーンエポキシ系接
着剤は、変形に対応でき防湿性も高いので好ましい。な
お、前記外壁パネルおよび外壁構造において、接着剤な
どを用いて防火層の平坦な表面にタイルを固定してもよ
く、防火層に少なくとも横方向にリブ部や溝部などを形
成し、リブ部や溝でタイル裏面の凹部又は脚部(又は凸
部)と係止又は嵌合した状態で、必要により接着剤を用
いて防火層にタイルを接合してもよい。このような防火
層を用いると、リブ部や溝を目印又は指標としてタイル
を縦横方向に簡便かつ効率よく施工できる。
【0036】外壁パネル材の大きさは、特に制限されな
いが、基本的大きさとして、幅455〜1000mm、
長さ910〜3000mm(好ましくは1000〜30
00mm、特に1500〜3000mm)程度である。
【0037】外壁パネル材全体の重量は、施工性などを
損なわない範囲であればよく、例えば、4〜50kg/
2 (例えば、4〜40kg/m2 )、好ましくは5〜
35kg/m2 (例えば、6〜25kg/m2 )程度の
範囲から適当に選択できる。
【0038】なお、パネルは、通常、軸部(柱,間柱)
の軸芯で採寸して施工されている。そのため、外断熱工
法では、コーナー部において断熱材の端面が露呈し、遮
熱性,防火性や断熱性が低下しやすい。このような場
合、コーナー部に適合したパネル部材(コーナー材)を
施工コーナー部に配設するのが好ましい。図4はコーナ
ー部における外壁構造の一例を示す概略断面図である。
【0039】コーナー部の軸部(柱など)21に配設さ
れたコーナー材は、前記図2に示す構造の外壁パネル
(すなわち、防湿シート7,断熱層12,防火層3,タ
イル5で構成されたパネル材)に隣接しており、軸部2
1のコーナー部の外側に配設可能な屈曲又は湾曲した断
熱層22と、この断熱層の室内側の面に積層可能な防湿
層(又は気密層)27と、前記断熱層22の室外側の面
に積層可能であり、かつ屈曲又は湾曲した防火層23
と、この防火層の外側に貼合せ可能であり、かつ屈曲又
は湾曲したタイル25とで構成されている。なお、前記
防湿層27,断熱層22,防火層23は接着剤を用いて
一体に積層されているとともに、防火層23にはタイル
25が接着されている。
【0040】このような構造のコーナー材(外壁パネル
のコーナー部材)を用いると、外断熱工法であっても、
断熱材の端面が露呈するのを防止でき、コーナー部にも
高い遮熱性,防火性および断熱性を付与できる。
【0041】なお、外壁パネルのコーナー材は、断熱層
が防火層で覆われて露呈しない限り、種々の構造が採用
でき、例えば、図5に示されるように、隣接するコーナ
ー辺に設けられた外壁パネルは、断熱層32a,32
b、防火層33a,33bおよびタイル35a,35b
で構成され、かつ端面が互いに接触可能に斜め方向に切
断された構造、すなわち、互いに接合又は面接触可能な
傾斜端面を有する一対の外壁パネル材であってもよい。
さらにコーナー材としての外壁パネル材では、図6に示
されるように、隣接するコーナー辺のうち一方の辺に設
けられた断熱層42aから防火層43aが延出し、他方
のコーナー辺に設けられた断熱層42bおよび防火層4
3bの端面は、前記延出した防火層43aの内面と接触
(特に接合又は面接触)していてもよい。前記一方の防
火層43aおよび他方の防火層43bの外面には、それ
ぞれ、タイル45a,45bが取付けられ、コーナー部
には屈曲又は湾曲したタイル45cが取付けられてい
る。なお、コーナー材を含めて外壁パネルの内面と、軸
部との間には、合板などの中間部材が介在していてもよ
い。
【0042】本発明の外壁パネル材は慣用の方法、例え
ば、パネル材を壁面空間(柱、間柱などの軸部、軒桁、
胴差、土台などで形成される壁面空間)の外側に配設
し、施工軸部に釘、接着剤などにより固定し、必要によ
りタイル材を防火層に施工することにより外壁パネルを
構成できる。
【0043】パネル材の施工部位は、木造家屋躯体にお
いては、通常、左右一対の柱,軒桁,胴差,又は土台の
上下一対の横架材などで構成される壁面の外側面(壁面
空間)である。躯体(軸部)に対してパネル材を釘で固
定し、施工性、固定安定性を向上させるのが好ましい。
釘でパネル材を固定する場合、座金(例えば、直径15
〜50mmの円形座金)の中央に釘を通して固定する
と、固定安定性を向上する上で有効である。釘の柱への
打込み深さは、適当に選択でき、例えば、20〜60m
m、好ましくは30〜40mm程度である。
【0044】タイルの施工は、防火層にタイルを接着固
定し、タイル間の目地部にモルタルを充填施工すること
により行うことができる。タイルの接着は、接着剤を、
タイル材の配設部位に対応する防火層およびタイル裏面
のうち少なくとも一方に塗布し、接着剤で防火層とタイ
ルとを接着固定することにより行うことができる。この
ような接着固定によりタイルを縦横方向に連結固定でき
る。
【0045】目地部のモルタルの種類は特に制限され
ず、市販の目地用モルタルが使用可能である。目地部へ
のモルタルの充填量は、タイル材の厚み(高さ)の50
%以上〜(タイル高さ−1mm)程度、好ましくはタイ
ル高さの75%以上〜(タイル高さ−1mm)程度であ
る。目地部にモルタルを充填することにより、タイル材
を相互に連結固定でき、一体性を高めることができる。
【0046】なお、木造住宅などの建造物の壁面の外側
には、通常、複数のパネル材が隣接して施工される。本
発明は、種々の建造物、特に住宅(例えば、鋼製枠組住
宅(すなわちスチールハウス)、木造住宅など)に適用
でき、住宅はRC工法住宅、RM(鉄筋コンクリート組
積造)工法住宅であってもよく、木造軸組工法や枠組面
工法などの一戸建木造住宅などに好適に適用できる。本
発明の構造および外壁パネル材は、気密性が高いので、
室外騒音や室内音を遮断する上でも有効である。また、
建築物(特に木造家屋)の外壁をタイルで構成できるの
で外観的にも優れており、またタイル自身の高い耐久性
により経時的にも建築物の外観変化が極めて少ない。
【0047】
【発明の効果】本発明では、特定の防火層を備えている
ので、遮熱性および防火性の高い外壁断熱パネルを形成
できる。また、建造物(特に木造住宅などの建築物)に
おいて、断熱性,気密性の高い外壁を形成できる。
【0048】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定され
ない。 実施例1 四角形木枠(幅50mm×厚さ105mmの木材で作製
された外寸法55mmの木枠)の中央空間部に、木材
(幅30mm×厚み105mm)を入れて前記木枠の外
から釘で固定した。前記木枠の一方の面にポリエチレン
フィルム(厚み0.15mm)をおいてガンカッターに
より固定した。押出し発泡ポリスチレンボード(厚み5
0mm)と、ガラス繊維と火山礫サンドアッシュとフェ
ノール樹脂とで形成された無機質プレート(厚さ7m
m)とを、エポキシ樹脂系接着剤で積層し、タイル下地
パネル(外壁パネル材)を作製した。ポリエチレンフィ
ルムと発泡ポリスチレンボードを接触させて、木枠とタ
イル下地パネルを重ね、無機質プレート側から木枠の四
隅および各辺の中央部にスクリュー釘(長さ90mm)
を打付けて固定した。無機質プレート面に変性シリコー
ンエポキシ系樹脂接着剤を塗布量1000g/m2 とな
るようにほぼ均一に塗布した後、塗布面にユニットタイ
ルを張設した。接着剤が硬化した後、ユニットタイルの
表面の紙を水で濡らして剥離し、目地施工を行うことに
より、試料を作製した。
【0049】実施例2 実施例1の無機質プレートに代えて、ガラス繊維と火山
礫サンドアッシュとフェノール樹脂とで形成された無機
質プレート(厚さ10mm)を用いる以外、実施例1と
同様にして試料を作製した。
【0050】比較例1 実施例1の無機質プレートに代えて、フレキシブルボー
ド(厚み8mm)を用いる以外、実施例1と同様にして
試料を作製した。
【0051】比較例2 実施例1の無機質プレートに代えて、繊維混入セメント
ケイ酸カルシウムボード(厚み8mm)を用いる以外、
実施例1と同様にして試料を作製した。
【0052】実施例3 ポリエチレンフィルムを貼ることなく実施例1と同様に
して試料を作製した。
【0053】比較例3 ポリエチレンフィルムを貼ることなく比較例1と同様に
して試料を作製した。
【0054】そして、各試料のタイル面について、加熱
試験(昭和46年建設省告示住指発487に基づく加熱
試験)を加熱時間30分,最高温度550℃で行った。
加熱試験の評価項目は次の通りであり、いずれかの項目
に該当すると、外壁に適用した場合、延焼において火が
家屋内に入り、家屋内部が火災になる危険性があるとさ
れている。 a:加熱中のタイル落下 b:タイル下地パネル部の爆裂などによる貫通孔の発生 c:燃焼 結果を表1に示す。
【0055】
【表1】 実施例4−5および比較例4−5 下記のプレート又はボードを105℃の雰囲気で2日間
乾燥し、45mm×95mmに切断し、水中に2時間浸
漬した後、取出して表面の水を拭き取り、室温で6時間
放置した。 実施例4:ガラス繊維と火山礫サンドアッシュとフェノ
ール樹脂とで形成された無機質プレート(厚さ7mm) 実施例5:ガラス繊維と火山礫サンドアッシュとフェノ
ール樹脂とで形成された無機質プレート(厚さ10m
m) 比較例4:フレキシブルボード(厚み8mm) 比較例5:繊維混入セメントケイ酸カルシウムボード
(厚み8mm) 前記処理により得られたプレート又はボードの一方の面
に、エポキシ系樹脂接着剤を300g/m2 となるよう
に塗布し、押出し発泡ポリスチレンボード(厚み50m
m)を貼合せ、他方の面に変性シリコーンエポキシ系樹
脂接着剤を塗布量1000g/m2 となるようにほぼ均
一に塗布した後、塗布面にタイルを貼合せ、接着剤を硬
化させることにより、試料を作製した。
【0056】そして、上記試料を市販の電子レンジ(1
kw,2450MHz)に入れて加熱し、爆裂性の有無
を調べたところ、次のような結果を得た。 実施例4:爆裂なし 実施例5:爆裂なし 比較例4:加熱から15秒後に爆裂 比較例5:加熱から30秒後に爆裂
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は内断熱工法での本発明の外壁構造の一例
を示す概略断面図である。
【図2】図2は外断熱工法での本発明の外壁構造の一例
を示す概略断面図である。
【図3】図3は本発明の外壁構造の他の例を示す概略断
面図である。
【図4】図4はコーナー部における外壁構造の一例を示
す概略断面図である。
【図5】図5はコーナー部における外壁構造の他の例を
示す概略断面図である。
【図6】図6はコーナー部での外壁構造の他の例を示す
概略断面図である。
【符号の説明】
1,21…軸部 2,12,22,32a,32b,42a,42b…断
熱層 3,23,33a,33b,43a,43b…防火層 5,25,35a,35b,45a,45b,45c…
タイル 6…目地部 7,27…防湿層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // C04B 26/12 E04C 2/46 J (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 2/56 E04B 1/62 E04C 2/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建造物の外壁として配設可能な防火層
    と、この防火層に接合可能なタイルとで構成されている
    外壁パネルであって、前記防火層が、温度25℃の水中
    に24時間浸漬したときの吸水率が10重量%以下であ
    り、かつ電子レンジ(周波数2450MHz、1kw)
    で1〜5分間加熱したとき、爆裂しない非爆裂性の無機
    質プレートで構成されており、この無機質プレートが
    裏の表層部が、耐火性粉粒体100重量部に対して、
    無機繊維1〜25重量部、熱硬化性樹脂10〜30重量
    部で構成され、中間層が、耐火性粉粒体100重量部に
    対して、無機繊維0〜10重量部、熱硬化性樹脂5〜2
    重量部で構成されている無機質プレートである外壁パ
    ネル。
  2. 【請求項2】 建造物の外壁として配設可能な断熱層
    と、この断熱層に積層可能な防火層とで構成されている
    外壁パネルであって、前記防火層が、温度25℃の水中
    に24時間浸漬したときの吸水率が10重量%以下であ
    り、かつ電子レンジ(周波数2450MHz、1kw)
    で1〜5分間加熱したとき、爆裂しない非爆裂性の無機
    質プレートで構成されており、この無機質プレートが
    裏の表層部が、耐火性粉粒体100重量部に対して、
    無機繊維1〜25重量部、熱硬化性樹脂10〜30重量
    部で構成され、中間層が、耐火性粉粒体100重量部に
    対して、無機繊維0〜10重量部、熱硬化性樹脂5〜2
    重量部で構成されている無機質プレートである外壁パ
    ネル。
  3. 【請求項3】 建造物の外壁として配設可能な断熱層
    と、この断熱層に積層可能な防火層と、この防火層に接
    合可能なタイルとで構成されている外壁パネルであっ
    て、前記防火層が、温度25℃の水中に24時間浸漬し
    たときの吸水率が10重量%以下であり、かつ電子レン
    ジ(周波数2450MHz、1kw)で1〜5分間加熱
    したとき、爆裂しない非爆裂性の無機質プレートで構成
    されており、この無機質プレートが、表裏の表層部が、
    耐火性粉粒体100重量部に対して、無機繊維1〜25
    重量部、熱硬化性樹脂10〜30重量部で構成され、中
    間層が、耐火性粉粒体100重量部に対して、無機繊維
    0〜10重量部、熱硬化性樹脂5〜20重量部で構成さ
    れている無機質プレートである外壁パネル。
  4. 【請求項4】 耐火性粉粒体が、軽石、火山礫、フライ
    アッシュ、シラスバルーン及び高炉スラグから選択され
    た粉粒体であり、熱硬化性樹脂がフェノール樹脂である
    請求項1〜3のいずれかの項に記載の外壁パネル。
  5. 【請求項5】 防火層が、吸水率10重量%以下、比重
    0.9〜1.2g/cm3および空隙率30〜70%の
    多孔質の無機質プレートで構成されている請求項1〜3
    のいずれかの項に記載の外壁パネル。
  6. 【請求項6】 断熱層に防湿層が積層されている請求項
    2又は3記載の外壁パネル。
  7. 【請求項7】 建造物の壁部を構成する軸部の間又は軸
    部の外側に配設された断熱層と、この断熱層に積層され
    た防火層と、この防火層に対して接合されたタイルとを
    備えており、前記防火層が、温度25℃の水中に24時
    間浸漬したときの吸水率が10重量%以下であり、かつ
    電子レンジ(周波数2450MHz、1kw)で1〜5
    分間加熱したとき、爆裂しない非爆裂性の無機質プレー
    トで構成されており、この無機質プレートが、表裏の表
    層部が、耐火性粉粒体100重量部に対して、無機繊維
    1〜25重量部、熱硬化性樹脂10〜30重量部で構成
    され、中間層が、耐火性粉粒体100重量部に対して、
    無機繊維0〜10重量部、熱硬化性樹脂5〜20重量部
    で構成されている無機質プレートである外壁構造。
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