JP2003155790A - 木造軸組外断熱工法 - Google Patents
木造軸組外断熱工法Info
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- JP2003155790A JP2003155790A JP2001355471A JP2001355471A JP2003155790A JP 2003155790 A JP2003155790 A JP 2003155790A JP 2001355471 A JP2001355471 A JP 2001355471A JP 2001355471 A JP2001355471 A JP 2001355471A JP 2003155790 A JP2003155790 A JP 2003155790A
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- external heat
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Abstract
(57)【要約】
【課題】従来木造軸組の施工方法である柱の外側に防火
性能を有するボードやモルタル施工を行った後、柱の内
側に耐火性石膏ボード覆いを行う方法に対し、この耐火
性石膏ボードを含む内装材を省略しながらかつ充分な防
火性能を有する木造軸組外断熱工法の開発である。 【解決手段】柱の外側に挽き板又はそれらの集成パネ
ル、又は合板やＯＳＢなどの面材を貼り、さらに可燃性
の発泡プラスチックス断熱材及び不燃性のモルタルまた
はボードを積重し外断熱及び外装仕上げを行う木造軸組
外断熱工法であって、柱の室内側には石膏ボードなど内
装材を設けない工法。
性能を有するボードやモルタル施工を行った後、柱の内
側に耐火性石膏ボード覆いを行う方法に対し、この耐火
性石膏ボードを含む内装材を省略しながらかつ充分な防
火性能を有する木造軸組外断熱工法の開発である。 【解決手段】柱の外側に挽き板又はそれらの集成パネ
ル、又は合板やＯＳＢなどの面材を貼り、さらに可燃性
の発泡プラスチックス断熱材及び不燃性のモルタルまた
はボードを積重し外断熱及び外装仕上げを行う木造軸組
外断熱工法であって、柱の室内側には石膏ボードなど内
装材を設けない工法。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は木造軸組建築物の外
壁の施工方法に関するものであり、詳しくは該建築物の
外壁の施工において内装仕上げ壁の構築の省略化及び外
壁の防火性能を有する木造軸組外断熱工法に関する。
壁の施工方法に関するものであり、詳しくは該建築物の
外壁の施工において内装仕上げ壁の構築の省略化及び外
壁の防火性能を有する木造軸組外断熱工法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来は柱の外側に防火性能を有するボー
ドやモルタル施工を行って外部の火炎から柱を守ってい
る。また柱の室内側は石膏ボードで覆うことによって外
部からの火炎に対し室内温度の上昇の防止並びに室内側
への火炎の噴出や発炎を防止してきた。即ち柱などの軸
組を両サイドから防火性のもので覆うことによって外壁
の防火性能を保持している。
ドやモルタル施工を行って外部の火炎から柱を守ってい
る。また柱の室内側は石膏ボードで覆うことによって外
部からの火炎に対し室内温度の上昇の防止並びに室内側
への火炎の噴出や発炎を防止してきた。即ち柱などの軸
組を両サイドから防火性のもので覆うことによって外壁
の防火性能を保持している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】木造軸組の軸組の両サ
イドに防火性を有するボードやパネルを使用せず、室外
側には防火性能を有するボードやモルタル施工を行うが
柱の内側はボードなどの面材を全く使用しないで室内温
度の上昇や室内側への火炎の噴出や発炎を防止する防火
性能を達成する外壁の開発である。
イドに防火性を有するボードやパネルを使用せず、室外
側には防火性能を有するボードやモルタル施工を行うが
柱の内側はボードなどの面材を全く使用しないで室内温
度の上昇や室内側への火炎の噴出や発炎を防止する防火
性能を達成する外壁の開発である。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は木造軸組の柱の
外側に杉、松または桧などの実接合の挽き板又はこれら
の集成パネル、又は合板やＯＳＢなどの面材を設ける。
さらに可燃性の発泡プラスチックス断熱材及び不燃性の
モルタルまたはボードを積重し外断熱施工及び外装仕上
げを行う。柱の室内側には石膏ボードを設けない。外部
からの火炎は外装材のモルタルまたは不燃ボードで防
ぎ、該火炎による外装材の温度上昇で内層の発泡プラス
チックスが消失し空気層を形成する。該可燃性発泡プラ
スチックスは完全に消失しなくとも実質断熱材としての
機能を発現できないものを含む。該空気層の温度が上昇
し２５０℃程度以上になると該挽き板などの表面が焦げ
始める。これによって該挽き板などの表面に炭化層が形
成されることになる。該炭化層は無機物の断熱材として
の機能を発現する。該挽き板などの炭化が進めば断熱機
能が高まる。これによって室内側表面の温度上昇を防ぐ
ことができる木造軸組外断熱工法である。挽き板は実接
合にすることによって挽き板の隙間の発生を防止し、室
内温度の上昇防止や室内側への火炎の噴出や発炎を防止
できる。
外側に杉、松または桧などの実接合の挽き板又はこれら
の集成パネル、又は合板やＯＳＢなどの面材を設ける。
さらに可燃性の発泡プラスチックス断熱材及び不燃性の
モルタルまたはボードを積重し外断熱施工及び外装仕上
げを行う。柱の室内側には石膏ボードを設けない。外部
からの火炎は外装材のモルタルまたは不燃ボードで防
ぎ、該火炎による外装材の温度上昇で内層の発泡プラス
チックスが消失し空気層を形成する。該可燃性発泡プラ
スチックスは完全に消失しなくとも実質断熱材としての
機能を発現できないものを含む。該空気層の温度が上昇
し２５０℃程度以上になると該挽き板などの表面が焦げ
始める。これによって該挽き板などの表面に炭化層が形
成されることになる。該炭化層は無機物の断熱材として
の機能を発現する。該挽き板などの炭化が進めば断熱機
能が高まる。これによって室内側表面の温度上昇を防ぐ
ことができる木造軸組外断熱工法である。挽き板は実接
合にすることによって挽き板の隙間の発生を防止し、室
内温度の上昇防止や室内側への火炎の噴出や発炎を防止
できる。
【０００５】
【発明の実施の形態】１辺が１０５〜１２０ｍｍの柱で
構築された木造軸組の外壁側に厚み２５ｍｍ以上の杉、
松または桧などの挽き板又は集成パネル、又は合板やＯ
ＳＢ等からなる面材を釘にて留め付ける。該挽き板は厚
み２５ｍｍ〜３５ｍｍ、幅９０ｍｍ〜１８０ｍｍが好ま
しく、長さは軸組の軸間よりも長いものを使用する。該
板を土台から桁まで隙間なく釘にて留め付ける。該挽き
板の実接合は幅１０ｍｍで高さ１０ｍｍ程度が好まし
い。
構築された木造軸組の外壁側に厚み２５ｍｍ以上の杉、
松または桧などの挽き板又は集成パネル、又は合板やＯ
ＳＢ等からなる面材を釘にて留め付ける。該挽き板は厚
み２５ｍｍ〜３５ｍｍ、幅９０ｍｍ〜１８０ｍｍが好ま
しく、長さは軸組の軸間よりも長いものを使用する。該
板を土台から桁まで隙間なく釘にて留め付ける。該挽き
板の実接合は幅１０ｍｍで高さ１０ｍｍ程度が好まし
い。
【０００６】該挽き板又は集成パネル、又は合板やＯＳ
Ｂ等からなる面材等を柱に留め付けた後、この上に厚さ
０．２ｍｍほどの防湿ポリエチレンシートをタッカーで
留め付ける。該ポリエチレンシートは室内および室外か
らの湿気の透過防止を強化するものであるが、必ずしも
必要ではない。ついで厚さ３０〜７０ｍｍの可燃性発泡
プラスチックス断熱材とその上に防火性壁材を積重す
る。該防火性壁材はモルタルの場合７ｍｍ以上の厚さに
塗布する。該モルタルのひび割れによる防火性能低下を
防ぐために該モルタルを塗装する場合はラス金網を該発
泡プラスチックスの上に重ねてネジなどで下地材の該挽
き板などに固定するのが好ましい。４ｍｍ厚ほどのモル
タル塗布後、上塗りのモルタルを塗装する場合、該上塗
りモルタルにはガラスネットを埋め込み３ｍｍ厚以上の
モルタル塗布を行う。その後の外装仕上げは一般の仕上
材施工を行なう。該モルタル塗装の代わりに同等の防火
機能を有する無機質素材のサイジングなどを用いること
も可能である。
Ｂ等からなる面材等を柱に留め付けた後、この上に厚さ
０．２ｍｍほどの防湿ポリエチレンシートをタッカーで
留め付ける。該ポリエチレンシートは室内および室外か
らの湿気の透過防止を強化するものであるが、必ずしも
必要ではない。ついで厚さ３０〜７０ｍｍの可燃性発泡
プラスチックス断熱材とその上に防火性壁材を積重す
る。該防火性壁材はモルタルの場合７ｍｍ以上の厚さに
塗布する。該モルタルのひび割れによる防火性能低下を
防ぐために該モルタルを塗装する場合はラス金網を該発
泡プラスチックスの上に重ねてネジなどで下地材の該挽
き板などに固定するのが好ましい。４ｍｍ厚ほどのモル
タル塗布後、上塗りのモルタルを塗装する場合、該上塗
りモルタルにはガラスネットを埋め込み３ｍｍ厚以上の
モルタル塗布を行う。その後の外装仕上げは一般の仕上
材施工を行なう。該モルタル塗装の代わりに同等の防火
機能を有する無機質素材のサイジングなどを用いること
も可能である。
【０００７】
【実施例１】１辺が１２０ｍｍの柱で柱間隔が１０００
ｍｍからなる木造軸組構築物の軸組の外側から厚さ３０
ｍｍ、幅１３５ｍｍで、長さ３０００ｍｍの両側端部が
幅１０ｍｍ高さ１０ｍｍの実接合構造になる杉板を土台
から桁まで横貼りで全面に釘で留めつけた。釘は該杉板
の幅当たり３本使用した。ついで厚さ０．２ｍｍのポリ
エチレンシートをタッカーで留めつけた。さらに厚さ４
０ｍｍのＢ３種の発泡押出ポリスチレンボードと短径８
ｍｍ、長径１４ｍｍの菱形の網目を有するラス網を重ね
て長さ６５ｍｍのビスにて該杉板に固定した。この上に
モルタルを４ｍｍ厚ほどコテで塗り、さらに３ｍｍ厚の
モルタルを塗るとともに、網目の１辺が５ｍｍの平織の
ガラスネットを該モルタル表面に押し当てて左官コテで
該ガラスネットを該モルタルの中に埋設処理した。防火
試験として外装モルタルの表面温度を約７００℃から８
００℃にて３０分間火炎に晒した。内部の断熱ポリスチ
レンボードは溶け、杉板は厚さ５ｍｍほどが炭化した。
３０分間の間室内側の杉板の面温度は７０℃以下であっ
た。
ｍｍからなる木造軸組構築物の軸組の外側から厚さ３０
ｍｍ、幅１３５ｍｍで、長さ３０００ｍｍの両側端部が
幅１０ｍｍ高さ１０ｍｍの実接合構造になる杉板を土台
から桁まで横貼りで全面に釘で留めつけた。釘は該杉板
の幅当たり３本使用した。ついで厚さ０．２ｍｍのポリ
エチレンシートをタッカーで留めつけた。さらに厚さ４
０ｍｍのＢ３種の発泡押出ポリスチレンボードと短径８
ｍｍ、長径１４ｍｍの菱形の網目を有するラス網を重ね
て長さ６５ｍｍのビスにて該杉板に固定した。この上に
モルタルを４ｍｍ厚ほどコテで塗り、さらに３ｍｍ厚の
モルタルを塗るとともに、網目の１辺が５ｍｍの平織の
ガラスネットを該モルタル表面に押し当てて左官コテで
該ガラスネットを該モルタルの中に埋設処理した。防火
試験として外装モルタルの表面温度を約７００℃から８
００℃にて３０分間火炎に晒した。内部の断熱ポリスチ
レンボードは溶け、杉板は厚さ５ｍｍほどが炭化した。
３０分間の間室内側の杉板の面温度は７０℃以下であっ
た。
【０００８】
【発明の効果】木造軸組の外側に厚み２５ｍｍ以上の挽
き板又はこれらの集成パネル、又は合板やＯＳＢ等から
なる面材を張り付けた後、可燃性発泡プラスチックス断
熱材及び防火性壁材を積重することにより、柱の室内側
に防火性能を有するボードを使用しないで外壁に十分な
防火性能を付与することができた。また、従来の柱の室
内側に防火性能を有するボードを設ける方法では柱の幅
部は壁内となり死空間であったが、本発明になる壁構築
法では従来の壁内が室内空間として有効に使用できる。
壁に木材を使用することによって従来のように内装に使
用していた石膏ボード、ポリ塩化ビニール製の壁紙及び
これらの接着のための接着剤の使用が不要となり、省資
源とポリ塩化ビニールなどの新建材からの揮発性有機化
合物からの健康障害も無くなり住まう人にも優しい住ま
いが出来る。
き板又はこれらの集成パネル、又は合板やＯＳＢ等から
なる面材を張り付けた後、可燃性発泡プラスチックス断
熱材及び防火性壁材を積重することにより、柱の室内側
に防火性能を有するボードを使用しないで外壁に十分な
防火性能を付与することができた。また、従来の柱の室
内側に防火性能を有するボードを設ける方法では柱の幅
部は壁内となり死空間であったが、本発明になる壁構築
法では従来の壁内が室内空間として有効に使用できる。
壁に木材を使用することによって従来のように内装に使
用していた石膏ボード、ポリ塩化ビニール製の壁紙及び
これらの接着のための接着剤の使用が不要となり、省資
源とポリ塩化ビニールなどの新建材からの揮発性有機化
合物からの健康障害も無くなり住まう人にも優しい住ま
いが出来る。
【図１】 木造軸組外断熱工法断面図
１：柱
２：挽き板
３：ポリスチレン断熱材
４：モルタル
５：ガラスネット
６：ビス
７：タッカー
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 田中 義弘
兵庫県加古川市東神吉神吉1027番地の１
Ｆターム(参考） 2E001 DD01 DE00 EA09 FA04 GA06
GA12 GA24 GA32 HA01 HB02
HD01 HD08 HF18 KA01 KA08
LA12
Claims (2)
- 【請求項１】 木造軸組建築物の柱の外側に厚み２５ｍ
ｍ以上の杉、松または桧などの実接合の挽き板又はこれ
らの集成パネル、又は合板やＯＳＢ等の面材を張り付け
た後、可燃性発泡プラスチックス断熱材及び防火性壁材
を積重して外壁を構成し、柱の室内側には防火性を有す
る内装材を使用することなしに防火性能壁を有する木造
軸組外断熱工法。 - 【請求項２】 請求項１の可燃性発泡プラスチックス断
熱材が硬質発泡プラスチックスまたは発泡ポリスチレン
断熱材であることを特徴とする木造軸組外断熱工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001355471A JP2003155790A (ja) | 2001-11-21 | 2001-11-21 | 木造軸組外断熱工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001355471A JP2003155790A (ja) | 2001-11-21 | 2001-11-21 | 木造軸組外断熱工法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003155790A true JP2003155790A (ja) | 2003-05-30 |
Family
ID=19167165
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001355471A Pending JP2003155790A (ja) | 2001-11-21 | 2001-11-21 | 木造軸組外断熱工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003155790A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009138474A (ja) * | 2007-12-07 | 2009-06-25 | Tokyo Goban Kogyo Kumiai | 厚物構造用合板の外直張り木造軸組耐力壁構造 |
| CN102995776A (zh) * | 2012-11-23 | 2013-03-27 | 苏州科信遮阳新材料科技有限公司 | 一种复合保温板 |
| CN103410236A (zh) * | 2013-08-02 | 2013-11-27 | 安徽中瑞节能装饰材料集团有限公司 | 无机复合保温板及其制备方法 |
| CN103821271A (zh) * | 2014-02-28 | 2014-05-28 | 长春工程学院 | 一种轻质保温隔音免支撑楼板 |
| CN104196140A (zh) * | 2014-09-26 | 2014-12-10 | 常熟建工建设集团有限公司苏州分公司 | 一种增强石膏聚苯复合保温板 |
-
2001
- 2001-11-21 JP JP2001355471A patent/JP2003155790A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009138474A (ja) * | 2007-12-07 | 2009-06-25 | Tokyo Goban Kogyo Kumiai | 厚物構造用合板の外直張り木造軸組耐力壁構造 |
| CN102995776A (zh) * | 2012-11-23 | 2013-03-27 | 苏州科信遮阳新材料科技有限公司 | 一种复合保温板 |
| CN103410236A (zh) * | 2013-08-02 | 2013-11-27 | 安徽中瑞节能装饰材料集团有限公司 | 无机复合保温板及其制备方法 |
| CN103821271A (zh) * | 2014-02-28 | 2014-05-28 | 长春工程学院 | 一种轻质保温隔音免支撑楼板 |
| CN104196140A (zh) * | 2014-09-26 | 2014-12-10 | 常熟建工建设集团有限公司苏州分公司 | 一种增强石膏聚苯复合保温板 |
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