JP2007126828A - 断熱パネル、断熱パネルを用いた外壁構造 - Google Patents

断熱パネル、断熱パネルを用いた外壁構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 耐力性能、耐火性能、断熱性能、吸音性能、リサイクル性能、防水性能及び施工性能に優れ、従来と比較して壁厚が薄い断熱パネルを提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、上記課題を解決するため、木質系セメント板からなる平板部材と、前記平板部材の表面または裏面のうち少なくともいずれか一方の面に設けられた薄膜層からなる断熱層とを備えることを特徴とする。なお、本発明に係る断熱パネル10は、木質系セメント板からなる平板部材には、木毛セメント部材1を用い、断熱塗料層には、セラミックを主成分とする断熱塗料層2を用いることで木毛セメント部材1と断熱塗料層2との相乗効果により、断熱パネルの性能を最も向上させることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、建築物の外壁に使用する断熱パネル、断熱パネルを用いた外壁構造に関する。
木造建築物及びコンクリート建築物において、冬季の結露等を防ぐ観点から建築物の外壁に断熱材を接着することが行われている。断熱材とは、熱の侵入、放出を遮るための材料からなる部材であり、例えば、繊維系のグラスウール、発泡系の発泡ポリスチレンなどが例示される。
建築物の外壁に断熱材を接着する技術として、例えば、セメント板層と、セメント板層の上端及び下端に取り付けた鋼材からなる上下枠と、上下枠間でセメント板層に層着した成形断熱層と、からなる断熱複合パネルが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−27694号公報
例えば上記のようなセメント板層と数十ミリの厚みをもつ断熱層とからなる断熱複合パネルは、必然的に壁が厚くなるという問題を生ずる。さらに、エコロジーへの関心が高まる今日においては、リサイクル性能に優れていることも要求されるが上記のような従来の技術は必ずしもリサイクル性能に優れているとは言えない。
本発明は上記した問題に鑑みてなされたものであり、従来と比較して壁厚が薄く、リサイクル性能に優れていることから環境にやさしく、断熱性能に優れた断熱パネル及びこれを用いた外壁構造を提供することを課題とする。
本発明では、上記した問題に鑑み、従来と比較して壁厚が薄く、リサイクル性能に優れていることから環境にやさしく、断熱性能に優れた断熱パネルであって、木質系セメント板からなる平板部材と薄膜状からなる断熱層とを備えることを特徴とする。
詳細には、本発明は、建築物の外面に配置される断熱パネルであって、木質系セメント板からなる平板部材と、前記平板部材の表面または裏面のうち少なくともいずれか一方の面に設けられた薄膜状からなる断熱層とを備えることを特徴とする。
上記のような構成により、本発明に係る断熱パネルは、従来と比較して部材の厚さが薄く、リサイクル性能に優れていることから環境にやさしく、断熱性能に優れている。また、上記の効果に加えて、耐火性能、耐力性能、吸音性能、防音性能、防水性能、安全性能、調湿性能、脱臭性能、結露防止性能、防汚性能及び施工性能にも優れている。また、断熱性能に優れていることから省エネルギーを図ることも可能となる。なお、安全性能に優れているとは、本発明に係る断熱パネルは、アスベストや有害な原料が含まれていないことから有毒ガスを発生することがなく安全であることを指す。また、施工性能に優れているとは、従来と比較して部材の厚さが薄いことにより、作業時に扱い易いことや施工現場の保管スペースを削減できることにより施工性が向上することを指す。
木質系セメント板からなる平板部材とは、木材を切削し、セメントと混練、圧縮成型したものである。木質系セメントに使用する木材は、製材のみならず、建築古材、製材残材
等も使用可能であり、更には、木質系セメントを使用後に粉砕して再度利用することも可能であることから、資源の有効利用を図ることができる。従って、木質系セメントは、環境に非常にやさしいといえる。また、上記以外にも、前記木質系セメント板からなる平板部材は、耐火性能、耐力性能、吸音性能、防音性能、リサイクル性能、防水性能、安全性能、調湿性能、脱臭性能、結露防止性能、及び施工性能にも優れているといった特性を備える。
前記平板部材を構成する木質系セメントは、木毛セメントおよび木片セメントに大別される。木毛セメントは、木材をリボン状に切削し、セメントと混練、圧縮成型したものである。木片セメントは、比較的短い木片とセメントを混練、圧縮成型したものである。本発明に係る断熱パネルでは、木質系セメントであればどちらも好適に用いることができるが、好ましくは断熱性能がより優れている木毛セメントであることが望ましい。
薄膜状からなる断熱層とは、断熱性能を有する材料で構成される薄膜状の層を意味する。断熱層を薄膜状の層とすることで、従来と比較して壁厚が薄い断熱パネルを提供することが可能となる。その結果、設計の自由度も向上し、また、作業時においては施工現場の保管スペースを削減できること等により施工性も向上する。また、木質系セメント板からなる平板部材の表面または裏面、若しくは両面に形成することで、薄膜状から成る断熱層のもつ優れた遮熱効果により断熱パネルの断熱効果をより向上させることができる。
本発明に係る前記薄膜状からなる断熱層は、セラミックを主成分とする断熱塗料からなる薄膜層であって、層の厚みが2mm以下とすることができる。セラミックを主成分とする断熱塗料とは、中空にした極小のセラミックビーズとセラミックボードの2種類のセラミックを主成分とした断熱塗料を意味する。木質系セメントから成る平板部材の表面等に塗布することで中空のセラミックビーズは、太陽から放射される熱エネルギーを反射することから優れた遮熱効果を発揮する。遮熱効果とは、熱を遮る効果であることから、結果として断熱性能も向上させることができる。なお、前記断熱塗料の層の厚みは2mm以下で構成することができるが、前記断熱塗料は、これより更に薄い略1mmの層においても優れた断熱性能を発揮する点に特徴を有する。また、セラミックを主成分とする断熱層は、燃やした際に有害ガスを発生しないため、環境にも非常に優しいと言える。なお、上述したように、本発明に係る断熱パネルを構成する木質系セメンからなる平板部材は、粉砕して再利用を図ることが可能であるが、木質系セメンからなる平板部材と薄膜状からなる断熱層は容易に分離することが可能である。従って、分離した木質系セメントについては再利用を図り、セラミックを主成分とする断熱層については有害ガスを発生させることなく焼却でき、この点においても環境に非常に優しいと言える。
前記セラミックを主成分とする断熱塗料は、優れた遮熱性能の他、外気温と湿度の関係により空気中の水蒸気が水滴となるのを防止する結露防止性能、騒音を半減し室内の音を外に漏れにくくする防音性能、防水性能、防汚性能、被塗布材の耐久性能の向上、及び有害物質を含まない点で安全性能も備える。なお、結露防止性能や防水性能により、アレルギーの原因にもなるカビやダニの発生を防止することもできる。
このように、本発明に係る断熱パネルは、木質系セメント板からなる平板部材には、木毛セメント部材を用い、薄膜状からなる断熱層には、セラミックを主成分とする断熱塗料を用いることで、木質系セメント板からなる平板部材とセラミックを主成分とする断熱層との相乗効果により、断熱パネルの性能を最も向上させることができる。また、前記断熱パネルは従来と比較して非常に薄く、その厚みの薄さから構築する建築物の設計の自由度を高めることが可能となる。これは、限られたスペースにおいて設計が必要とされる建築分野において非常に効果的である。
なお、本発明に係る断熱パネルは、外断熱および内断熱のどちらにも適用することができるが、例えば、薄膜状からなる断熱層を建物の外側に向けて配置することで外断熱効果が発揮される。
また、木質系セメント板からなる平板部材は、EM菌が混入されているものとしてもよい。これにより、断熱パネルは、断熱パネルの固着に使用する釘等の錆を防止する防錆性能、前記平板部材に含まれる木片のカビを防止する防カビ性能、前記平板部材の劣化を防止する劣化防止性能、及び前記平板部材が有する調湿性能をより向上させる調湿向上性能等のより優れた性能を有する。
EM菌のEMとは、有用な微生物群(Effective Microorganisms)を意味する。EM菌が混入された断熱パネルは、木質系セメントを製造する際において、木片およびセメントとともに適量添加し、混練、圧縮成型することで製造できる。このように、EM菌が混入された木質系セメントを断熱パネルに用いることで、本発明に係る断熱パネルは、従来と比較して壁厚が薄く、リサイクル性能に優れていることから環境にやさしく、断熱性能に優れているといった効果に加えて、防錆性能、防カビ性能、劣化防止性能、及び調湿性能等のより優れた性能を有する。なお、EM菌は、木質系セメントに混入させる他、薄膜状からなる断熱層に混入させてもよい。
また、本発明に係る断熱パネルは、側端部に前記断熱パネル同士を接続する接続部を有し、前記接続部は、側端部の長手方向に沿って設けられた凹部または凸部であるものとしてもよい。
このような構成とすることで、断熱パネル同士の接続が容易となる。また、断熱パネルの側端部に凹部または凸部を設け、これを嵌合する構成とすることで、接続部からの空気や水滴の侵入を防止することができ、断熱パネルの断熱性能、防水性能、防音性能等の優れた諸性能を維持することができる。更に、本発明に係る断熱パネルは軽量であることから運搬等も容易である。また、軽量であることにより、一方の断熱パネルの側端部に設けられた凹部と他方の断熱パネルに設けられた凸部を嵌合する作業も容易に行うことができ、施工性能も向上する。
側端部の長手方向に沿って設けられた凹部または凸部とは、例えば以下のようなものを意味する。前記凹部が、一方の断熱パネルの側端部の長手方向に沿って設けられ、断面が略矩形の溝であり、前記凸部が、前記一方の断熱パネルの前記溝が設けられている側端部と接続する他方の断熱パネルの側端部に設けられた前記溝と嵌合する断面が略矩形の凸部である。なお、断熱パネルの側端部に設けられた凹部または凸部は、上記に限定されるわけではない。例えば、一方の断熱パネルの側端部の長手方向に係合片を設け、他方の断熱パネルの側端部に前記係合片と係合する係合片を設ける構成としてもよい。
断熱パネルの側端部は、断熱パネルが矩形である場合には、矩形の4辺に隣接する部分がそれぞれ側端部となる。この場合において、断熱パネルの対向する辺の接続部について、一方を凹部形状とし、他方を凸部形状とし、一方の断熱パネルの凹部形状を有する接続部と他方の断熱パネルの凸部形状を有する接続部とを嵌合することで複数の断熱パネルを接続することができる。
また、前記接続部は、一方の断熱パネルの側端部にはあらかじめ前記断熱パネル同士を接続するための締結部材が埋設され、他方の断熱パネルの側端部には前記締結部材を嵌合する嵌合穴が設けられているものとしてもよい。
前記締結部材は、例えば板状部材と該板状部材の略中心に板状部材と直角方向に接続さ
れた棒状部材からなる締結部材や断熱パネルの長手方向側端部に設けた凹部に嵌合される長尺部材が例示される。前記板状部材の平面部分の略半分を一方の断熱パネルの接続部に予め埋設しておき、一方の断熱パネルの接続部から突出している締結部材の平面部分を他方の断熱パネルの接続部に嵌入し、締結部材の棒状部分を断熱パネルを設置する建築物の外面に嵌入することで、建築物の外面との締結を容易に行うことができる。また、上記のような接続構成においては、締結部材が断熱パネルの接続部間に埋め込まれることにより断熱パネルの接続部間に若干の間隙が形成されることが想定される。このような場合には、例えば前記間隙に気密性を有するテープを貼ることで断熱性能の維持を図ることができる。なお、前記気密性テープは、上記に限らず他の接続構成においても必要に応じて貼ることができる。
また、本発明は、断熱パネルを用いた外壁構造であって、建築物の外面に前述したいずれかの断熱パネルが複数接続された断熱壁を備えることを特徴とする。これにより、従来の断熱壁と比較して壁厚が薄く、リサイクル性能に優れていることから環境にやさしく、断熱性能に優れた効果を有する。
また、本発明に係る断熱パネルを用いた外壁構造は、前記断熱壁の表面又は裏面に所定の層が更に設けられているものとしてもよい。
所定の層には、下地材からなる層、仕上げ材からなる層等が例示される。下地材からなる層を構成する材料とは、例えばタイルや石材を貼り付ける場合のモルタル等であり、仕上げ材からなる層を構成する材料とは、不燃性を有する石材、タイル、石膏やモルタル等の左官材料、塗料等が例示できる。本発明に係る断熱パネルを用いた外壁構造は、断熱パネルの優れた性能によりそのまま建築物の外壁としてもよい。これは、断熱パネルを用いた外壁構造が、従来と比較して壁厚が薄く、リサイクル性能に優れていることから環境にやさしく、断熱性能に優れているばかりではなく、断熱パネルに含まれる木材が表面に現れことで木目調の優れた審美性をも備えていることによる。しかし、ユーザの美観に対する要求は様々であることから、必要に応じて仕上げ材等により外壁の外観を変化させてもよく、その際必要に応じて下地材からなる層やモルタル層を備える断熱パネルを用いた外壁構造としてもよい。これにより、ユーザの嗜好に対応する外壁構造を提供することが可能となる。
また、本発明係る断熱パネルを用いた外壁構造は、前記断熱壁と前記所定の層との間に空気層が設けられている構成としてもよい。
空気層には、空気が流通する通気層または空気が密閉される非通気層が例示される。通気層は、空気が流通可能な層であり、内部結露の原因となる水蒸気や侵入した雨水の排出に対し有効である。一方、非通気層は、通気層と異なり密閉した空気層であり、断熱層としての効果がある。建築物の立地環境等必要に応じてこれらの空気層を備える構成とすることで、より優れた断熱性能を有する断熱壁となる。
また、本発明に係る断熱パネルを用いた外壁構造は、前記断熱壁の表面に中空部を有するタイルが設けられている構成としてもよい。
中空部を有するタイルには、タイル平面の端部において、対向する2辺にのみ部材が接続されているもの、換言すると、一方向における断面がコ字状であるものや、タイル平面の端部にいて4辺全てに部材が接続されているもの、換言すると箱型形状であるものが例示される。断面がコ字状の前記タイルの開放部側を断熱パネルを用いた外壁構造の表面に側面同士を貼り合わせるように配置して壁状とすることで、タイルの内部に形成される中空部が連続して流路となり内部結露の原因となる水蒸気や侵入した雨水の排出を行うこと
ができる。また、開放部を有する箱型形状のタイルは、開放部側を断熱パネルを用いた外壁構造の表面に側面同士を貼り合わせるようにして配置して壁状とすることで、空気が密閉された中空部が複数形成することができる。空気が密閉された中空部は断熱機能を果たすことから、外壁構造の断熱性能をより向上させることができる。また、タイルにデザイン性を持たせることで建物の外壁のデザイン性を向上させることができる。
また、本発明は、上述したいずれかの断熱パネルを用いた外壁工法であって、建築物の外面に複数の前記断熱パネルを固着して前記建築物の断熱壁を形成することを特徴とする。
本発明に係る断熱パネルを用いた外壁工法によれば、施工も容易であり工期の短縮を図ることが可能でありコスト削減を図ることができる。また、係る工法により構築された外壁は、上述したように従来と比較して壁厚が薄く、リサイクル性能に優れていることから環境にやさしく、断熱性能に優れた断熱壁となる。
本発明に係る断熱パネルは、木造建築物の外面、コンクリート建築物の外面のいずれにも固着可能である。コンクリート建築物にあっては、RC又はPC造のいずれでもよい。建築物の外面への固着は、例えば市販の接着剤、締結部材や釘により固着することができる。断熱パネルを建築物の外面を覆うように固着することで優れた耐久性能や断熱性能等の性能を有する断熱壁を形成することができる。
建築物の梁、桁、柱、間柱等の構造部材上で断熱パネルの端部同士を接続することで断熱壁の継ぎ目において、外部から内部へ水滴等が流入することを防止できる。また、側端部に断熱パネル同士を接続する接続部を有する断熱パネルを使用する場合には、接続部の凹部または凸部を嵌合するように断熱パネルを接続しながら建築物に固着する。なお、係る場合においても断熱パネルの横方向の端部は、柱や間柱上配置し、縦方向の端部においては桁等に配置して固着することが望ましい。
断熱パネルの側端部にあらかじめ締結部材が埋設された断熱パネルを使用する場合にも上記同様、梁、桁、柱、間柱等の構造部材上で断熱パネルの端部同士を接続することで断熱壁の継ぎ目において、外部から内部へ水滴等が流入することを防止できる。また、締結部材を構造部材に固定することで、建築物の外面への断熱パネルの固着が安定する。
また、本発明に係る断熱パネルを用いた外壁工法は、前記断熱壁の外面に所定の層を更に設けるものとしてもよい。
本発明に係る断熱パネルの表面は、そのまま建築物の外壁としてもよいが、下地として使用した場合には、仕上げ材の材料を選ばないことから様々な所定の層を更に積層させることが可能である。所定の層には、前述したように、下地材からなる層、モルタル材からなる層、仕上げ材からなる層、不燃材からなる層が例示される。
また、本発明に係る断熱パネルを用いた外壁工法は、前記断熱壁と前記所定の層との間に空気層を設けることとしてもよい。
詳細には、まず、建築物の外面に断熱パネルを固着し、断熱パネルを用いた外壁を形成する。次に、形成した外壁に断面が略矩形であって長尺形状を有する外壁支持部材を一定間隔で並列に配置し、固着する。木造建築物の場合には、木造建築物の外面に断熱パネルを固着する場合と同様に、縦方向においては、柱や間柱等の軸組材が位置する箇所に前記外壁支持部材を配置し、固着することが望ましい。前記外壁支持部材を固着後、外壁を形成するための板状である外壁部材を貼り合わせて外壁を形成する。外壁部材は、特に限定
されるものではなく、一般的に用いられている外壁部材を用いることができる。なお、外壁部材には本発明に係る断熱パネルを用いることもできる。すなわち、断熱パネルの2重壁構造としてもよい。
前述したように空気層には、通気層および非通気層が例示される。通気層を形成する場合には、例えば縦方向のみ前記外壁支持部材を配置し、上部および下部に開放部を形成することで空気を流通させることが可能となる。一方、非通気層を形成する場合には、例えば外壁支持部材を格子状に配置することで非通気層(密閉空気層)を形成することができる。
また、前記断熱壁の表面に中空部を有するタイルを設けることとしてもよい。空気層を有するタイルについては前述した通りであるので説明を省略する。断熱パネルを建築物の外面に固着して、断熱パネルを用いた外壁を形成した後、断熱パネルを用いた外壁面上に前記空気層を有するタイルを貼り合わせる。空気層を有するタイルを貼り合わせる際は、通常のタイルを外壁面に貼り合わせるのと同様に、モルタルや接着剤等を用いて貼り合わせる。
本発明によれば、従来と比較して壁厚が薄く、リサイクル性能に優れていることから環境にやさしく、断熱性能に優れ、更に、耐火性能、耐力性能、吸音性能、防音性能、防水性能、安全性能、調湿性能、脱臭性能、結露防止性能、防汚性能及び施工性能にも優れた断熱パネル及びこれを用いた外壁構造を提供することができる。また、壁厚が薄いことにより、設計の自由度を向上させることができ、限られたスペースを有効活用することができる。
次に、本発明に係る断熱パネルの実施形態について図面に基づいて説明する。
図1は、断熱パネル10の構成を示す断面図である。同図に示すように、本実施例に係る断熱パネルは、木毛セメント部材1と該木毛セメント部材1の表面に塗布された断熱塗料層2を備える構成である。木毛セメン部材1は、本発明に係る木質系セメント板からなる平板部材に相当する。
木毛セメント部材1は、木材をリボン状に切削し、セメントと混練、圧縮成型したものである。木毛セメント部材1は、資源の有効利用を図るリサイクル性能、断熱性能、断熱性能による省エネルギー性能の他、耐火性能、耐力性能、吸音性能、防音性能、防水性能、安全性能、調湿性能、脱臭性能、結露防止性能、及び施工性能にも優れているといった特性を備える。
断熱塗料層2は、セラミックを主成分とする断熱塗料からなる薄膜層であって、本実施例においては層の厚みを略1mmとした。セラミックを主成分とする断熱塗料には、中空にしたセラミックビーズとセラミックボードの2種類のセラミックを主成分とした断熱塗料を用いた。ここで、中空のセラミックビーズとは、直径が20から40μmでセラミックを主成分とした外形が略球形であり、内部に空気層を有する。セラミックボードとは、セラミックビーズと同様にセラミックを主成分とした外形が略球形であるが、直径が10μm程であり、中空部は有さない。この中空のセラミックビーズとセラミックボードは、塗布直後においては、それぞれが散乱しているが、乾燥が進むにつれて球形の小さいセラミックボードが外表面に集中し、中空のセラミックビーズが構造部材側に集中するといった特性を持つ。このような特性を持つ断熱塗料を木毛セメント部材1の表面に塗布するこ
とでセラミックビーズ及びセラミックボードは、太陽から放射される熱エネルギーを反射する優れた遮熱効果を発揮し、その結果断熱効果を向上させることができる。これにより、前述した木毛セメント1の断熱性能に加えて断熱塗料層2の遮熱効果による断熱性能向上といった相乗効果が得られる。
また、断熱塗料層2を構成するセラミックを主成分とする断熱塗料は、優れた遮熱効果による断熱性能の向上の他、外気温と湿度の関係により空気中の水蒸気が水滴となるのを防止する結露防止性能、騒音を半減し室内の音を外に漏れにくくする防音性能、防水性能、防汚性能、被塗布材の耐久性能の向上、及び有害物質を含まない点で安全性能も備える。なお、結露防止性能や防水性能により、アレルギーの原因にもなるカビやダニ等の発生を防止することもできる。
このように、本実施例に係る断熱パネル10は、木毛セメント部材1と断熱塗料層2との相乗効果により、優れた性能を発揮する。すなわち、従来の断熱壁と比較して非常に薄い断熱壁を構成することが可能となる。断熱壁の厚み、すなわち断熱壁を構成する断熱パネル10の厚みを薄く構成できることにより、建築物の設計の自由度を高めることが可能となる。これは、限られたスペースにおいて設計が必要とされる建築分野において非常に重要であり、効果的である。また、本発明に係る断熱パネル10は、木毛セメント部材1と断熱塗料層2は容易に分離することが可能であり、分離した木毛セメント部材1については再利用図り、断熱塗料層2については有害ガスを発生させることなく焼却できることから環境に非常に優しいといった優れた効果を有する。
なお、前述したEM菌を木毛セメント部材1又は/及び断熱塗料層2を構成する断熱塗料に混入させてもよい。木毛セメント部材1にEM菌を混入することで、上述した優れた効果に加えて、断熱パネル10の固着に使用する釘等の錆を防止する防錆性能、木毛セメント部材1に含まれる木片のカビを防止する防カビ性能、木毛セメント部材1の劣化を防止する劣化防止性能、及び木毛セメン部材1が有する調湿性能をより向上させることができる。
次に、接続部を備える実施例2の断熱パネルについて図面に基づいて説明する。なお、上述した実施例1と同一の構成要素には同一参照番号を付すことでその詳細な説明を省略する。
図2は、断熱パネル10の接合状態を示す第1の断面図である。同図に示すように、一方の断熱パネル10と他方の断熱パネル10は、側端部に形成された接続部10aにおいて建築物の構造部材30上で互いに接続されている。構造部材30には、梁、桁、柱、間柱等が例示される。接続部10aは、断熱パネル10の側端部の長手方向に沿って係合片10a1を備える。一方の断熱パネル10の係合片10a1と他方の断熱パネル10の係合片10a1とが係合することで、接続部からの空気や水滴の侵入を防止することができ、断熱パネル10の断熱性能、防水性能、防音性能等の優れた諸性能を維持することができる。
図3は、断熱パネル10の接合状態を示す第2の断面図である。同図に示すように、断熱パネル10は、側端部に形成された接続部10bにおいて建築物の構造部材30上で互いに接続されている。接続部10bは、断熱パネル10の側端部の長手方向に沿って係合片10b1を備える。また、本実施例に係る係合片10b1は、係合片10b1の先端部分に接続時に隣接する断熱パネル10が離脱することを防止するための突起部Xが設けられている。すなわち、係合片10b1をL字状として噛み合わせる構成とすることで、接続部からの空気や水滴の侵入をより確実に防止することができ、断熱パネル10の断熱性
能、防水性能、防音性能等の優れた諸性能を維持することができる。
図4は、断熱パネル10の接合状態を示す第3の断面図である。同図に示すように、断熱パネル10は、側端部に形成された接続部10cにおいて建築物の構造部材30上で互いに接続されている。接続部10cは、一方の断熱パネル10の側端部の長手方向に沿って凸部10c1を備え、この断熱パネル10と接続する他方の断熱パネル10の側端部の長手方向に沿って凹部を備える。このような構成とすることで接続部からの空気や水滴の侵入を防止することができ、断熱パネル10の断熱性能、防水性能、防音性能等の優れた諸性能を維持することができる。
図5は、断熱パネル10の接合状態を示す第4の断面図である。同図に示すように、断熱パネル10は、側端部に形成された接続部10dにおいて締結部材11により建築物の構造部材30上で互いに接続されている。接続部10dは、断熱パネル10の側端部の長手方向に沿って締結部材11が埋め込まれる溝を備える。このような構成とすることで接続部10dからの空気や水滴の侵入を防止することができ、断熱パネル10の断熱性能、防水性能、防音性能等の優れた諸性能を維持することができる。締結部材11の材質は特に限定されるわけではなく、木材、鉄部材等種々適用可能である。また、本実施例に限らず締結部材を用いる構成においては、EM菌を混入した断熱パネル10とすることで、例えば締結部材11に鉄部材を用いた場合には錆を防止することができる。
図6は、断熱パネル10の接合状態を示す第5の断面図である。同図に示すように、断熱パネル10は、側端部に形成された接続部10eにおいてT型締結部材12を介して建築物の構造部材30上で互いに接続され、更にT型締結部材12の一部は、建築物の構造部材30に接続されている。接続部10eは、断熱パネル10の側端部の長手方向に沿ってT型締結部材12が埋め込まれる溝を備える。本実施例に係るT型締結部材12は、板状部材と該板状部材の略中心に板状部材と直角方向に接続された板状部材からなる構成とした。このような構成とすることで接続部10dからの空気や水滴の侵入を防止することができ、断熱パネル10の断熱性能、防水性能、防音性能等の優れた諸性能を維持することができる。また、T型締結部材12は構造部材30にも接続されているため、建物の外面と断熱パネル10の固着力が安定する。なお、T型締結部材の構成は上記に限定されるわけではない。例えば、細長い板状部材の幅方向中心に釘等が等間隔で配置されたようなものでもよい。
図7は、断熱パネル10の接合状態を示す第6の断面図である。同図に示すように、断熱パネル10は、側端部に形成された接続部10eにおいてT型締結部材12により建築物の構造部材30上で互いに接続され、更にT型締結部材12の一部は、建築物の構造部材30に接続されている。また、接続部10eの外面側には、気密テープ13が貼り付けられている。気密テープ13を接続部の長手方向に沿って貼り付けることで接続部10eからの空気や水滴の侵入を防止することができ、断熱パネル10の断熱性能、防水性能、防音性能等の優れた諸性能を維持することができる。
次に、断熱パネル10を用いた外壁構造について、図面に基づいて説明する。なお、同一の構成要素には同一参照番号を付すことでその詳細な説明を省略する。
図8は、断熱パネル10を用いた外壁構造を示す第1の断面図である。同図に示すように、本実施例に係る断熱パネル10を用いた外壁構造は、接続部10aをにより互いに構造部材30上で接続された断熱パネル10と、接続部10aの外面上に仕上層50を支持するために設置された支持部材41と、支持部材41に固着された仕上層50と、断熱パネル10の表面と仕上層50の裏面との間に形成された空気層40とを備える構成である
。なお、空気層40及び仕上層50は、本発明に係る所定の層に相当する。
図8における空気層40は、通気層を示す。通気層を備える構成とすることで、前記外壁構造は、空気層40により内部結露の原因となる水蒸気や侵入した雨水の排出が可能となる。なお、空気層40は本実施例では通気層としたが、これを非通気層としてもよく、建築物の立地条件等により通気層と非通気層のうちいずれかを選択すればよい。非通気層とする場合には、例えば支持部材41と直角方向に支持部材41を更に配置する構成とすることで、支持部材41と断熱パネル10と仕上層50との間に密閉した空気層が形成される。この非空気層は、断熱層としての効果がある。したがって、断熱パネル10を構成する木毛セメント部材1の断熱性能と断熱塗料層2の断熱性能と、非通気層の断熱性能の相乗効果により更に断熱性能を向上させることができる。
図9は、断熱パネル10を用いた外壁構造を示す第2の断面図である。図9に示す外壁構造は、図8とほぼ同様の構成であるが、仕上層50の内側に下地材からなる下地層51が設けられている点で異なる。断熱パネル10の表面は、様々な加工が可能であることからユーザの嗜好に対応した外壁を構成することができる。
図10は、断熱パネル10を用いた外壁構造を示す第3の断面図である。図10に示す外壁構造は、接続部10aにより互いに構造部材30上で接続された断熱パネル10と、断熱パネル10の外面に形成された仕上層50とを備える構成である。断熱パネル10の外面に直接仕上層50を形成することで空気層40を形成する場合に比べて壁厚を薄くすることができる。
図11は、断熱パネル10を用いた外壁構造を示す第4の断面図である。図11に示す外壁構造は、接続部10aにより互いに構造部材30上で接続された断熱パネル10と、断熱パネル10の外面に形成された仕上層50と、断熱パネル10と仕上層50との間に形成された下地層51とを備える構成である。下地層51を設けることで、タイル張り等様々な外壁を構成することができる。
図12は、断熱パネル10を用いた外壁構造を示す第5の断面図である。図12に示す外壁構造は、RC又はPC造等の建築物の外面31に定着部材15により固着された接続部10aにおいて互いに接続された断熱パネル10と、断熱パネル10の外面に形成された仕上層50と、断熱パネル10と仕上層50との間に形成された空気層40とを備える構成である。空気層40は、通気層となり、断熱パネル10が湿潤になることを防止し、更に、日射による仕上層50の温度上昇を抑える効果を発揮する。
図13は、断熱パネル10を用いた外壁構造を示す第6の断面図である。図13に示す外壁構造は、建築物の外面31に定着部材16により固着された接続部10aにおいて互いに接続された断熱パネル10と、断熱パネル10の外面に形成された仕上層50とを備える構成である。これにより、空気層40を設ける場合に比べて、壁厚を薄くすることができる。また、使用する材料が減少して、部品点数を少なくすることができる。
図14は、断熱パネル10を用いた外壁構造を示す第7の断面図である。図14に示す外壁構造は、図13とほぼ同様の構成であるが、定着部材16を用いない点で異なる。定着部材16により建築物の外面31に固着することで、断熱パネル10と建築物の外面31の固着力をより安定することができる。定着部材16を使用しなくても充分な固着力を得られる場合には、定着部材16を使用しなくてもよい。これにより、材料費を節約することができる。
図15は、断熱パネル10を用いた外壁構造を示す第8の断面図である。図15に示す
外壁構造は、建築物の外面31に定着部材17により空気層40が形成されるように断熱パネル10を固着した構成である。空気層40を非通気層とすることで、断熱層としての効果を持たせることができる。これにより、断熱パネル10の断熱性能と空気層40の断熱性能の相乗効果で、より断熱性能が優れた外壁構造とすることができる。なお、定着部材17により空気層40の厚さを調整することができる。
図16は、断熱パネル10を用いた外壁構造を示す第9の断面図である。図16に示す外壁構造は、図15の断熱パネル10を用いた外壁構造とほぼ同様の構成であり、仕上層50との間に下地層51が形成されている点で異なる。
図17は、断熱パネル10を用いた外壁構造を示す第10の断面図である。図17に示す外壁構造は、建築物の外面31に断熱パネル10を固着し、断熱パネル10の表面に更に外壁パネル53を設けた二重壁構成である。なお、外壁パネル53は、断熱パネル10であってもよい。
図18は、断熱パネル10を用いた外壁構造を示す第11の断面図である。図18に示す外壁構造は、断熱パネル10の表面に中空部42を有するタイル60を備える構成である。前記タイルのコ字状断面の開放部側を断熱パネル10を用いた外壁構造の表面に側面同士を貼り合わせるように配置して壁状とすることで、タイル60の内部に形成される中空部42が連続して流路となり内部結露の原因となる水蒸気や侵入した雨水の排出を行うことができる。
また、開放部を有する箱型形状のタイルを用いる場合は、開放部側を断熱パネルを用いた外壁構造の表面に側面同士を貼り合わせるように配置して壁状とすることで、空気が密閉された中空部が複数形成することができる。空気が密閉された中空部は断熱機能を果たすことから、外壁構造の断熱性能をより向上させることができる。タイルにデザイン性を持たせることで建物の外壁のデザイン性を向上させることができる。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明に係る断熱パネルおよび断熱パネルを用いた外壁構造はこれらに限定されるわけではない。すなわち、可能な限りこれらの組合せを含むことができる。
断熱パネル10の構成を示す断面図である。 断熱パネル10の接合状態を示す第1の断面図である。 断熱パネル10の接合状態を示す第2の断面図である。 断熱パネル10の接合状態を示す第3の断面図である。 断熱パネル10の接合状態を示す第4の断面図である。 断熱パネル10の接合状態を示す第5の断面図である。 断熱パネル10の接合状態を示す第6の断面図である。 断熱パネル10を用いた外壁構造を示す第1の断面図である。 断熱パネル10を用いた外壁構造を示す第2の断面図である。 断熱パネル10を用いた外壁構造を示す第3の断面図である。 断熱パネル10を用いた外壁構造を示す第4の断面図である。 断熱パネル10を用いた外壁構造を示す第5の断面図である。 断熱パネル10を用いた外壁構造を示す第6の断面図である。 断熱パネル10を用いた外壁構造を示す第7の断面図である。 断熱パネル10を用いた外壁構造を示す第8の断面図である。 断熱パネル10を用いた外壁構造を示す第9の断面図である。 断熱パネル10を用いた外壁構造を示す第10の断面図である。 断熱パネル10を用いた外壁構造を示す第11の断面図である。
符号の説明
1・・・木毛セメント部材
2・・・薄膜状からなる断熱層
10・・・断熱パネル
10a〜10e・・・接続部
10a1、10b1・・・係合片
10c1・・・凸部
11・・・締結部材
12・・・T型締結部材
15、16、17・・・接合部材
13・・・気密テープ
31・・・建築物の外面
40・・・空気層
41・・・支持部材
42・・・中空部
50・・・仕上層
51・・・下地層
60・・・タイル
X・・・突起部

Claims (9)

  1. 建築物の外面に配置される断熱パネルであって、
    木質系セメント板からなる平板部材と、
    前記平板部材の表面または裏面のうち少なくともいずれか一方の面に設けられた薄膜層からなる断熱層と、
    を備えることを特徴とする断熱パネル。
  2. 前記断熱層は、セラミックを主成分とする断熱塗料からなる層であって、層の厚みが2mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の断熱パネル。
  3. 前記平板部材は、EM菌が混入されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の断熱パネル。
  4. 前記断熱パネルは、側端部に前記断熱パネル同士を接続する接続部を有し、
    前記接続部は、側端部の長手方向に沿って設けられた凹部または凸部であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の断熱パネル。
  5. 前記接続部は、一方の側端部にはあらかじめ前記断熱パネル同士を接続するための締結部材が埋設され、他方の側端部には前記締結部材を嵌合させる嵌合穴が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の断熱パネル。
  6. 前記請求項1から請求項5のいずれかに記載の断熱パネルが複数接続された断熱壁を備えることを特徴とする断熱パネルを用いた外壁構造。
  7. 前記断熱壁の表面又は裏面に所定の層が更に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の断熱パネルを用いた外壁構造。
  8. 前記断熱壁と前記所定の層との間に空気層が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の断熱パネルを用いた外壁構造。
  9. 前記断熱壁の表面に中空部を有するタイルが設けられていることを特徴とする請求項6に記載の断熱パネルを用いた外壁構造。
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