JPH0681407A - 吸音性に優れた金属サンドイッチパネル - Google Patents

吸音性に優れた金属サンドイッチパネル

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JPH0681407A
JPH0681407A JP25557792A JP25557792A JPH0681407A JP H0681407 A JPH0681407 A JP H0681407A JP 25557792 A JP25557792 A JP 25557792A JP 25557792 A JP25557792 A JP 25557792A JP H0681407 A JPH0681407 A JP H0681407A
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JP
Japan
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fibrous mat
metal
sandwich panel
sound absorption
molded
Prior art date
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Pending
Application number
JP25557792A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuhiko Yazaki
光彦 矢崎
Minoru Hokari
實 穂苅
Kenji Akine
憲次 秋子
Shigeru Kuwae
茂 桑江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Nippon Steel Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp, Nippon Steel Chemical Co Ltd filed Critical Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 吸音性に優れた金属サンドイッチパネルを提
供することにある。 【構成】 繊維質マットの片面又は両面にパンチングメ
タル2を接着一体化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、床板,天井,壁材等の
屋内建築用資材として使用される吸音性に優れた金属サ
ンドイッチパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】建築用資材としては、木材やコンクリー
ト等に替えてチップを圧縮成形した合成木材,繊維質原
料をバインダー等で固化・成形したもの等、各種の素材
が使用され始めている。なかでも、ロックウール,ガラ
スウール,セラミックファイバー(アルミナ−珪酸質繊
維)等の無機質繊維は、軽量で且つ不燃性であることか
ら、有望な建築用資材として期待されている。たとえ
ば、ロックウール,ガラスウール等の無機質繊維を一対
のカバーシートの間に挟み込んだサンドイッチ状の絶縁
パネルが特公昭52−25644号公報で紹介されてい
る。そして、カバーシートとしては、金属シート,プラ
スターボード,ファイバーボード,ベニヤ板,壁紙等が
使用されている。この絶縁パネルにおいては、カバーシ
ートに対する無機質繊維の接合を図るため、カバーシー
トの表面に直交するように無機質繊維を配向し、無機質
繊維の端末をカバーシートに結着している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】カバーシートの間に挟
み込まれた繊維質マットは、パネルを軽量化すると共
に、パネル間に耐火・防火層と吸音空隙を形成すること
を狙ったものである。しかし、カバーシートとして金属
板を繊維質マットの両面に貼り合わせるとき、金属板の
表面で反射される振動波が生じ、繊維質マットが本来有
している振動吸収特性が損なわれる。そのため、金属板
は、火災時等の高温の火炎輻射の遮蔽層,パネルの補強
としては有効であるが、吸音性等で改善の余地がある。
本発明は、このような問題を解消すべく案出されたもの
であり、圧縮成形した繊維質マットの片面又は両面にパ
ンチングメタルを貼り合わせることにより、強度等の機
械的特性を高め、繊維層本来の吸音性を活かした金属サ
ンドイッチパネルを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の金属サンドイッ
チパネルは、その目的を達成するため、ロックウール繊
維を圧縮成形した繊維質マットと、該繊維質マットの両
面に接着一体化された金属板とを備え、該金属板の何れ
か一方又は両方がパンチングメタルであることを特徴と
する吸音性に優れた金属サンドイッチパネルである。繊
維質マットは、高炉スラグ或いは冶金スラグや玄武岩,
輝緑岩等の天然岩石を原料とするロックウール繊維の薄
層を複数枚積層したもの、或いはロックウール繊維のブ
ロックを集積したものを圧縮成形することによって用意
される。繊維質マットは、断熱性,遮音性,軽量性,強
度,耐圧縮性等を勘案して密度80〜250kg/m3
となるように圧縮成形したものが好ましい。密度が80
kg/m3 未満であると、強度,耐圧縮性が低下する。
逆に、250kg/m3を超える密度では、多量のロッ
クウール繊維が必要となることは勿論、繊維質マットの
長所である軽量性が損なわれる。
【0005】繊維質マットの積層方法としては、たとえ
ば薄層のロックウールマットをベルトコンベア上で積層
するとき、薄層のロックウールマットをベルトコンベア
の走行方向と直角方向に揺動させながら、連続的に折り
畳む方法,薄層のロックウールマットをベルトコンベア
の走行方向に連続的に折り畳む方法,薄層のロックウー
ルマットをベルトコンベアの走行方向に連続的に積み重
ねる方法,製品の出来上り寸法に切断した薄層のロック
ウールシートを複数層積み重ねてベルトコンベア上に載
せ断続的に走行させる方法等があり、このようにして得
られた積層体を上下方向から加圧しながら、加熱するこ
とによって圧縮成形したものが採用されるが、薄層のロ
ックウールマットをベルトコンベアの走行方向と直角方
向に揺動させながら連続的に折り畳んで得られた積層体
を圧縮成形したものが、他の方法で得られたものよりも
強度があることから好ましい。
【0006】ロックウール繊維を圧縮成形するに先立っ
て、高分子有機接着剤をロックウール繊維に混合するこ
ともできる。混合された高分子有機接着剤は、ロックウ
ールの各繊維を繊維相互の交叉点で結束し、繊維質マッ
トの強度を向上させる。ロックウール繊維結束用の樹脂
バインダーとしては、エポキシ樹脂,フェノール樹脂,
ウレタン樹脂,メラミン樹脂等の各種高分子有機接着剤
が使用される。なかでも、比較的耐熱性が良好なこと及
び価格的にも安定的である、フェノール樹脂を主体とし
たものが使用される。結合剤の配合量としては、繊維質
マットの耐火性,強度,耐熱主粛正等を勘案して、0.
5〜3.0重量%になるようにし、圧縮成形したものが
好ましい。結合剤の配合量が0.5重量%未満である
と、強度,耐圧縮性等が低下する。逆に、3.0重量%
を超えると、火災時にあっては結合剤の燃焼に起因して
パネルの耐火・防火性が損なわれる危険性がある。
【0007】繊維質マットの両面に接着一体化される金
属板としては、火災時等の火炎輻射温度である900〜
1100℃の高温でも溶融せず、火炎輻射を遮断するこ
とができる高融点金属の板状体であれば使用できるが、
安価な亜鉛鉄板,化粧鋼板等の鉄板を使用することが好
ましい。繊維質マットと金属板とを接着する接着剤とし
ては、酢酸ビニル樹脂,エチレン酢酸ビニル樹脂,アク
リル樹脂,スチレンブタジエン等のゴム系接着剤,エポ
キシ樹脂,フェノール樹脂,ウレタン樹脂,メラミン樹
脂等の各種高分子有機接着剤の他、珪酸ソーダ等の無機
接着剤を使用することができる。高分子有機接着剤を使
用した場合には、その添加量は、パネルの耐火・防火
性,強度等を勘案して、50〜500g/m2 が好まし
い。塗布量が50g/m2 未満であると、パネル強度が
低下する。逆に、500g/m2 を超える塗布量では、
火災時にあっては接着剤の燃焼に起因して有毒ガスが発
生したり、パネルの不燃性,耐火・防火性が損なわれる
危険性がある。
【0008】
【作用】吸音性に優れた金属サンドイッチパネルの芯材
として使用する、ロックウール繊維を圧縮成形した繊維
マットの片面又は両面に貼り合わされる金属板として、
パンチングメタルを使用する。このパンチングメタル
は、挟み込まれた繊維質マット側に連通した多数の孔部
が形成されていることから、繊維質マットの繊維は、パ
ンチング目たるに穿設する孔部の数や大きさによって自
由度を増し、伝播される音波振動を効率よく吸収すると
共に、広い周波数領域において高い吸音率を維持する。
【0009】
【実施例】
実施例1:高炉スラグを主材とした原料をきゅーぽらに
て溶融し、遠心力を利用してロックウール繊維を製綿す
ると同時に、結合剤としてフェノール樹脂を付着させた
後、薄層のロックウールマットをベルトコンベアの走行
方向と直角方向に揺動させながら、連続的に折り畳ん
だ。この積層体を上下方向から加圧しながら、250℃
の雰囲気に保持してフェノール樹脂の接着性を発現さ
せ、繊維質マットを成形した。得られた繊維質マット
は、厚さ100mm,結合剤量は2.4重量%,密度1
08kg/m3 であった。
【0010】繊維質マット1は、49mm幅に切断し、
90度転回して並べ、図1に示すように縦910mm,
横605mmの2枚の金属板の間に挟み込んだ。室内側
となる金属板には、厚さ1.0mmの鋼板に孔径11m
mの孔2aをピッチ17.5mmで千鳥状に多数穿設し
た鋼製パンチングメタル2を使用した。建物外壁面側と
なる金属板には、厚さ0.6mmの塗装鋼板3を使用し
た。また、繊維質マット1と鋼製パンチングメタル2及
び塗装鋼板3との接着には、変性ウレタン樹脂を使用
し、繊維質マット1を挟み込んだ状態で、80℃のホッ
トプレスで2分間保持した。得られたパネルは、50m
mの厚みをもっており、曲げ強度及び剪断強度も高い値
を示した。パネルの残響室法吸音率をJIS A 14
09に準じて測定したところ、図2に示すような吸音特
性を呈した。図2から明らかなように、中心周波数25
0〜1200ヘルツで0.9以上の高い吸音率が得られ
ており、特に、300〜1000ヘルツの範囲でほぼ
1.00の吸音率となっている。なお、試験条件は、温
度28℃及び湿度82%に設定した。
【0011】比較例1:他方、繊維質マットのみのとき
の残響室法吸音率を実施例1と同様の条件下で測定した
ところ、図3に示す吸音特性が得られた。この場合、吸
音率0.90を超える中心周波数が300〜1000ヘ
ルツと狭くなっている。図2と図3の比較から明らかな
ように、本発明の実施例1のパネルは、繊維質マットの
みの場合よりも、低周波での吸音特性があり、広い周波
数の音波を高い吸音率で吸収し、金属サンドイッチパネ
ル外部に伝播しないことが判る。たとえば、鋼製パンチ
ングメタル2側の室内で騒音が発生しても、金属サンド
イッチパネルによって吸収されるため、室内が静寂な雰
囲気に維持される。
【0012】実施例2:実施例1と同様にして、繊維質
マット1の両面にそれぞれ鋼製パンチングメタル2及び
塗装鋼板3を貼りつけた厚さ50mmの金属サンドイッ
チパネルを得た。この金属サンドイッチパネルを使用し
て壁耐火1時間の耐火試験を実施した。耐火試験は、塗
装鋼板3側を炉内側に配置して、JIS A 1304
に準じて行った。その結果、鋼製パンチングメタル2側
の表面温度を測定したが、何れの測定点の温度も260
℃を超えることがなく、壁耐火1時間の耐火製造を有し
ていた。
【0013】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明において
は、ロックウール繊維を圧縮成形した繊維質マットの片
面又は両面にパンチングメタルを貼り合わせることによ
り、広範囲の周波数に対して高い吸音率を示す金属サン
ドイッチパネルを得ている。この金属サンドイッチパネ
ルは、繊維層間に多数の空隙を有することから、断熱性
にも優れた軽量建築資材として使用できる。また、火災
発生時にあっては、パネル裏面側の昇温が抑制され、消
火,避難等の初期活動を安全に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に従った金属サンドイッチパネルの断
面図
【図2】 実施例1における残量室法吸音率を示す。
【図3】 比較例1における残量室法吸音率を示す。
【符号の説明】
1 ロックウール 2 鋼製パンチングメタル 2
a 孔 3 塗装鋼板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋子 憲次 千葉県印旛郡白井町七次台3−23−11 (72)発明者 桑江 茂 大阪府堺市金岡町1943

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機質繊維を圧縮成形した繊維質マット
    と、該繊維質マットの両面に接着一体化された金属板と
    を備えてなる金属サンドイッチパネルにおいて、前記金
    属板の何れか一方又は両方がパンチングメタルからなる
    ことを特徴とする吸音性に優れた金属サンドイッチパネ
    ル。
  2. 【請求項2】 繊維質マットが、高炉スラグ或いは冶金
    スラグや玄武岩,輝緑岩等の天然岩石を原料とするロッ
    クウール繊維をエポキシ樹脂,フェノール樹脂,ウレタ
    ン樹脂,メラミン樹脂等の各種高分子有機接着剤を用い
    て圧縮成形したものであり、該繊維層の密度が80〜2
    50kg/m3 で、接着剤量が0.5〜3.0重量%で
    ある請求項1記載の金属サンドイッチパネル。
JP25557792A 1992-08-31 1992-08-31 吸音性に優れた金属サンドイッチパネル Pending JPH0681407A (ja)

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020430