JPH0661890B2 - 不燃性吸音材並びにその製造法 - Google Patents

不燃性吸音材並びにその製造法

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JPH0661890B2
JPH0661890B2 JP2224362A JP22436290A JPH0661890B2 JP H0661890 B2 JPH0661890 B2 JP H0661890B2 JP 2224362 A JP2224362 A JP 2224362A JP 22436290 A JP22436290 A JP 22436290A JP H0661890 B2 JPH0661890 B2 JP H0661890B2
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省二 後藤
隆 川嵜
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は不燃性吸音材並びに、その製造法に関する。
(従来の技術) ガラス繊維、ロツクウールのような鉱物質繊維を、未硬
化の結合剤を附与しつつ、無方向に堆積させ、所定密度
となるよう挟圧しつつ加熱して結合剤を硬化させ、この
結合剤によって鉱物質繊維同志を結合することによって
得られる、ガラス繊維板、ロツクウール板等は、軽量
で、吸音性に優れた吸音材として広く使用されている。
又、鉱物質繊維板は外観が良好でないため、外観を良好
とし、又繊維の飛散を防止するために、鉱物質繊維板を
内装材として使用する場合、その表面に塩化ビニルフイ
ルム等の表皮材を貼着することが広く行われている。
(発明が解決しようとする課題) 上述した従来の鉱物質繊維製吸音材においては、鉱物質
繊維同志を結合するための結合剤として、熱硬化性樹脂
のような有機質結合剤が使用されている。
このため、鉱物質繊維製吸音材は、耐熱性、難燃性、不
燃性が不充分であり、又使用中紫外線の作用により結合
剤が劣化し、繊維が飛散し易くなる難点がある。
表被材を貼着すると吸音性が低下するだけでなく、火災
中に表被材が延焼し、煙を発生する。表被材として塩化
ビニルフイルムを使用すると、火災時に有毒な塩素ガス
を含んだ煙が発生し、人命が失われることも生ずる。
また、表被材に静電気が発生し、塵埃がこの静電気によ
って吸着され、表面が汚れ易い欠点がある。
これらの欠点を改良するため、結合剤中に難燃剤を添加
する等、結合剤を難燃化することも試みられているが、
結合剤を難燃化すると結合力が低下するため、多量の結
合剤を使用する必要が生じ、コストが増大するだけでな
く、嵩比重が増大する難点が生じ、しかも充分な不燃性
をうることができない。
無機質結合剤を使用することも試みられているが、無機
質結合剤を使用すると、無機質結合剤はpHが大きいた
め、鉱物質繊維が劣化し易い。
鉱物質繊維製吸音材の表面に、有孔金属薄板を接着する
ことも検討されているが、吸音材と金属薄板との接着が
困難であり、両者が剥離し易く、又接着剤の使用により
不燃性が悪化する。剥離を防止するために多量の接着剤
を使用すると、不燃性の悪化が著しく、且つ吸音材の吸
音性能が大幅に低下し、吸音材の重量が増加し、軽量と
いう利点が失われる難点が生ずる。
更に又、金属板を使用すると、金属板は取扱中に傷が生
じ易く、外観不良が発生する。
本発明は、上述の問題点を解消し、耐熱性、吸音性、不
燃性、外観が共に良好であり、使用中繊維が飛散し、或
は塵埃が附着することもなく、且つ製造も容易な不燃性
吸音材並びにその製造法を提供することを目的としてい
る。
(問題を解決するための手段) 本発明においては、上記目的を達成するために、鉱物質
繊維製吸音材の表面に、金属繊維を堆積してなるマット
状物を密着させることにより吸音性を損なうことなく、
吸音材の不燃性等を向上させる。
その好ましい態様において、鉱物質繊維としてガラス短
繊維を使用し、金属繊維同志がカシメられて互いに結合
しているマツト状物を使用し、又金属繊維としてアルミ
ニウム又は銅繊維、アルミニウム又は銅を主体とする合
金繊維、或はステンレス繊維を使用する。
又、金属繊維同志がカシメられて互いに結合しているマ
ツト状物と未硬化の結合剤を含むガラス短繊維マツトを
重ね、加圧、加熱して結合剤を硬化させることにより不
燃性吸音剤を製造する。
次に本発明を更に具体的に説明する。
鉱物質繊維製吸音材は、ガラス繊維、ロツクウール等の
鉱物質繊維に未硬化の結合剤を附与しつつ無方向に堆積
させ、所定密度となるよう挟圧しつつ加熱して結合剤を
硬化させ、鉱物質繊維同志を結合することによって工業
的に製造させる。
鉱物質繊維としてガラス繊維を使用した場合、ロツクウ
ールを使用した場合より嵩密度の低い製品をうることが
できる反面、ロツクウールを使用した場合に比し、耐火
性が低い難点があるが、本発明によるときはガラス繊維
を使用した場合でも充分な耐火性、不燃性を有し、しか
も軽量の吸音材をうることができる。
ガラス繊維としては、直径3〜20μ、好ましくは5〜
13μのものを用いるのが望ましい。
結合剤としては、Aステージのフエノール樹脂を含む水
性液(バインダ)を好適に用いることができる。結合剤
の附与量は、固形分として、ガラス繊維の3〜15wt
%、好ましくは5〜12wt%とするのが適当である。な
お、バインダとして変性フエノール樹脂水性液を使用
し、又バインダ中に尿素を添加することもできる。
上述した、未硬化の結合剤を含む鉱物質繊維(UWと略
称)を、常法に従い、挟圧、加熱することにより鉱物質
繊維製吸音材をうることができるが、本発明において使
用する吸音材としては、厚み10〜100mm、好ましく
は20〜75mm、嵩密度20〜120kg/m3、好ましく
は30〜100kg/m3のものを用いるのが適当である。
なお、吸音材は、抄造法によって製造することもでき、
又吸音材は二種以上の鉱物質繊維の混合であっても良
い。
金属質繊維としては、直径30〜150μ、好ましくは
40〜120μのアルミニウム又は、銅繊維、アルミニ
ウム又は銅を主体とする合金繊維、ステンレス繊維等を
用いることができるが、アルミニウム又はアルミニウム
を主体とする合金繊維が特に好ましく、軽量で錆び難い
利点がある。銅又は、銅を主体とする合金繊維を用いる
と、外観が良好で耐熱性の大きい製品をうることがてき
る。
金属繊維を移動するコンベア上に無方向に落下、堆積さ
せ、一対の回転ロール中を通過させ、或はプレスするこ
とにより金属繊維よりなるマツト状物をうることができ
る。
この際、金属繊維は、ロール或はプレスの押圧力により
変形して互いに搦み合って(カシメられて)相互に結合
するので、多量の結合剤を使用しない場合でもマツト状
物に保形性を与えることが可能てある。
保形性を高めるため結合剤を使用する場合、結合剤の使
用量は固型分として金属繊維の1〜10wt%、好ましく
は2〜8wt%とするのが適当である。
又結合剤としては、酢ビ系、アクリル系、エチレン酢ビ
系等を好適に用いることができる。
マット状物としては、厚み0.5〜6mm、好ましくは1
〜3mmのものが適当である。
なお、マツト状物に顔料を吹きつける等の手段により、
マット状物を着色し、或は色模様を形成させることもで
き、美感を向上させることもできる。
上述の鉱物質繊維吸音材1の表面に、金属繊維4よりな
るマツト状物2を接着剤(図示せず)を用いて貼着する
ことにより、本発明の耐熱性吸音材3をうることもでき
る。
マツト状物2は鉱物質繊維製吸音材1と密着性が良好で
あり、少量の接着剤で両者を強固に密着させることがで
き、使用中剥離を生ずることもない。
又、前述したUWとマツト状物を重ね合せ、加圧、加熱
してUW中に含まれる結合剤を硬化せしめることにより
本発明不燃性吸音材を製造することもでき、この方法に
よるときは、マツト状物を、UW中に含まれる結合剤の
みで、UWの硬化によって得られた鉱物質繊維製吸音板
と強固に結合することができる。
或は両者をニードリングによって結合することも可能で
ある。
更に又UW上に金属繊維を落下させた後、挟圧、加熱す
ることによって本発明の不燃性吸音材をうることもで
き、この方法は、自動車用サンルーフ等の高密度製品の
場合特に有効である。落下した金属繊維はUW中に突き
刺り、UWの硬化によって得られた鉱物質繊維製吸音材
と金属繊維マツト状物の結合が良好となる。
本発明不燃吸音材は、表面が金属繊維を堆積してなる多
孔性のマツト状物で形成されているので、不燃性、耐熱
性が良好であり、鉱物質繊維製吸音材の吸音特性が損な
われることがなく、逆に吸音性が向上する。
又表面は上述のマツト状物で覆われているので、入射光
が乱反射し、一方向のみに反射することがなく、美感が
損なわれることもなく、取扱中傷が生じて美感を損なう
こもない。
又、本発明吸音材は、表面が金属繊維で覆われているの
で、電磁波シールド性も良好であり、紫外線による結合
剤の劣化を生じたり、静電気発生による塵埃の吸着を生
じたりすることもない。
(作用) 鉱物質繊維製吸音材の表面に金属繊維を堆積してなるマ
ツト状物を密着させることにより、結合剤の使用量を減
少させ、鉱物質繊維製吸音板の吸音性を損なうことな
く、耐熱性を向上させ、不燃性、難燃性の良好な、且つ
外観が良好で軽量な、塵埃の吸着し難い吸音材が得られ
る。
(実施例) 遠心法で得られた、平均直径7μのガラス短繊維にフエ
ノール樹脂系バインダを固形分として8wt%附与しつ
つ、移動するコンベヤ上に1,200gr/m2の割合で無
方向に落下、堆積せしめて、UWを得た。
溶融法又はビビリ振動法で得られた平均直径100μの
アルミニウム繊維を無方向に400gr/m2の割合で堆積
させ、一対の回転ロールで挟圧することによって得られ
た厚み1.5mm、嵩密度175kg/m3のマツト状物を、
上記UWの上に重ね、210℃に加熱し、UWを硬化さ
せるとともに、マツト状物をUWに含まれる結合剤で鉱
物質繊維製吸音材に密着させ、25mm厚の不燃性吸音材
を得た。
この不燃性吸音材3個を用い、建設省告知第1828号
の方法によって測定した不燃基材実験の結果、温度上昇
は41℃,43℃,39℃であり、平均吸音率は70%
であった。
(発明の効果) 不燃性、耐熱性、吸音性、外観が良好で、製造も容易で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明耐熱性吸音材の斜視図である。 図中、1は鉱物質繊維製吸音材、2はマツト状物、3は
不燃性吸音材、4は金属繊維である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉱物質繊維製吸音材の表面に、金属繊維を
    堆積してなるマツト状物を密着させた不燃性吸音材。
  2. 【請求項2】鉱物質繊維がガラス短繊維である請求項1
    記載の不燃性吸音材。
  3. 【請求項3】金属繊維同志がカシメられて互いに結合し
    ている請求項1又は2記載の不燃性吸音材。
  4. 【請求項4】金属繊維はアルミニウム又は銅繊維、アル
    ミニウム又は銅を主体とする合金繊維、或はステンレス
    繊維である請求項1,2又は3記載の不燃性吸音材。
  5. 【請求項5】金属繊維同志がカシメられて互いに結合し
    ているマツト状物と未硬化の結合剤を含むガラス短繊維
    マツトを重ね、加圧、加熱して結合材を硬化させる不燃
    性吸音材の製造法。
JP2224362A 1990-08-28 1990-08-28 不燃性吸音材並びにその製造法 Expired - Lifetime JPH0661890B2 (ja)

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