JPH0951190A - 広帯域電磁波吸収材 - Google Patents

広帯域電磁波吸収材

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JPH0951190A
JPH0951190A JP22255795A JP22255795A JPH0951190A JP H0951190 A JPH0951190 A JP H0951190A JP 22255795 A JP22255795 A JP 22255795A JP 22255795 A JP22255795 A JP 22255795A JP H0951190 A JPH0951190 A JP H0951190A
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JP
Japan
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layer
electromagnetic wave
metal
powder
resin
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Application number
JP22255795A
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English (en)
Inventor
Kazunori Kanda
和典 神田
Masato Morimoto
眞人 森本
Koji Nakamura
耕治 中村
Hideki Komori
秀樹 古森
Mitsuyuki Oda
光之 小田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Paint Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 準マイクロ波帯域からミリ波帯域までの電磁
波を一様に吸収する薄型の広帯域電磁波吸収材を提供す
る。 【解決手段】 導電性材料からなる第1層と、金属磁性
体粉末及び結合剤からなる第2層と、金属磁性体粉末又
は金属酸化物磁性体粉末、及び、結合剤からなる第3層
とを有する広帯域電磁波吸収材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、準マイクロ波帯域
からミリ波帯域までの電磁波を吸収する広帯域電磁波吸
収材に関する。
【0002】
【従来の技術】高度情報化社会に向けての技術革新は着
実に進んでいる。情報・通信技術は飛躍的な進歩を遂げ
ており、マルチメディアに代表される個人的情報機器、
そのシステムと同様、通信インフラの整備が次の大きな
市場として期待されている。
【0003】通信システムに利用される周波数帯域とし
ては、1.9GHz帯及び2.45GHz帯の準マイク
ロ波帯域、19GHz帯の準ミリ波帯域、60GHz帯
のミリ波帯域での通信が実用化されようとしている。更
に、諸外国においては、900MHz帯や5.7GHz
帯も無線LAN用として実用に供されている。準マイク
ロ波帯域は、個人用簡易無線電話システム(PHS)と
中速無線LANの室内無線機器に、準ミリ波帯域及びミ
リ波帯域は、高速無線LANの室内無線機器にあてられ
ている。それぞれの周波数帯域での需要が拡大するにつ
れて、電磁波の相互干渉、遅延分散に伴う混信、誤作動
や盗聴等の問題が心配される。
【0004】電波環境を向上させるために、従来より電
磁波吸収材料からなる電磁波吸収体が使用されている。
電磁波吸収材料としては、一般にフェライトと樹脂との
複合体が知られており、加工する際に、目的とする周波
数に応じて、複合体の磁気特性及び誘電特性とともに、
厚さを精密にコントロールすることによって大きな吸収
を達成している。
【0005】しかし、このような電磁波吸収体では、準
マイクロ波帯域、準ミリ波帯域、ミリ波帯域のように大
きく離れた周波数帯域のいずれをも一様に吸収すること
はできず、上述のような準マイクロ波帯域及び準ミリ波
帯域の使用の拡張に伴い、関連業界から、準マイクロ波
帯域からミリ波帯域までの周波数帯域のいずれをも一様
に吸収する電磁波吸収材料の開発が求められている。ま
た、このような電磁波吸収体を設計するためには、吸収
しようとする電磁波の周波数ごとにフェライトの製造条
件を検討し、フェライトを製作する必要があり、任意の
整合周波数特性を実現することは困難であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑
み、準マイクロ波帯域からミリ波帯域までの電磁波を一
様に吸収する薄型の広帯域電磁波吸収材を提供すること
を目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、広帯域
電磁波吸収材が、導電性材料からなる第1層と、金属磁
性体粉末及び結合剤からなる第2層と、金属磁性体粉末
又は金属酸化物磁性体粉末、及び、結合剤からなる第3
層とを有するところに存する。以下に本発明を詳述す
る。
【0008】本発明の広帯域電磁波吸収材の第1層は、
導電性材料からなる。上記第1層は、支持体としての役
割を兼ねることができる。上記導電性材料は、導電性に
よるシールド能として、20dB以上、好ましくは、3
0dB以上をもらたらす材料であれば特に限定されず、
例えば、銅、アルミニウム、鋼、鉄、ニッケル、ステン
レス、しんちゅう等の金属の板;これらの金属がメッキ
された金属板;金網;金属繊維布;鉄板の上にアルミニ
ウム、亜鉛、銅等が熱又は電気によりメッキされたメッ
キ鋼板等を挙げることができる。このような導電性材料
は、プレコート鋼板のように層間密着性を向上させるた
めの表面処理又はプライマー処理を施したものであって
もよい。また、上記第1層は、プラスチック材料等の非
導電性材料の上に上記導電性材料として使用される金属
と結合剤とを含む導電性塗膜を設けたもの;銅、Ni等
の無電解メッキ層を形成したもの;アルミニウム等の蒸
着層を形成した金属化材料等であってもよい。
【0009】上記第1層の厚さは、50μm〜3mmが
好ましい。50μm未満であると、第1層としての機械
的強度が低下し、金属の板の場合、3mmを超えると、
第1層の重量が重くなって実用的ではない。
【0010】本発明の広帯域電磁波吸収材の第2層は、
金属磁性体粉末及び結合剤からなる。上記金属磁性体粉
末を構成する金属磁性体としては特に限定されず、例え
ば、磁性金属単体材料、磁性金属合金等を挙げることが
できる。上記磁性金属単体材料としては特に限定され
ず、例えば、鉄、ニッケル、コバルト等を挙げることが
できる。上記磁性金属合金としては特に限定されず、例
えば、珪素鋼;センダスト;スーパーセンダスト;パー
マロイ;アモルファス金属;Si、Al、Co、Ni、
V、Sn、Zn、Pb、Mn、Mo及びAgからなる群
より選ばれる少なくとも1種の金属元素を含んでなる鉄
磁性合金等を挙げることができる。
【0011】上記のほか、高純度のFe粉末も使用する
ことができ、カルボニル鉄粉末又はアトマイズ法で製造
された鉄を80重量%以上含有する磁性合金及びその合
金粉末が好適に使用される。上記金属磁性体粉末は、必
要に応じて、シランカップリング剤、チタネート系カッ
プリング剤等により表面処理されて用いられてもよい。
【0012】上記結合剤としては特に限定されず、例え
ば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等の有機高分子材料;
セメント系、ケイカル系、石膏系等の無機窯業材料等を
挙げることができる。
【0013】上記有機高分子材料としては、熱可塑性樹
脂が好ましい。上記熱可塑性樹脂としては特に限定され
ず、例えば、以下のものを挙げることができる。ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリブ
テン、ポリスチレン、ポリブタジエン、結晶性ポリブタ
ジエン、スチレンブタジエン等の非極性樹脂。
【0014】ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリメ
チルメタクリレート、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化
ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラクロロエチ
レン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、変性エチレン−
酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン−酢酸ビニル−塩化
ビニルグラフト共重合体樹脂、エチレン−アクリル酸エ
ステル共重合体、エチレン−アクリル酸エステルブロッ
ク共重合体、塩素化ポリエチレン樹脂、スチレン−アク
リロニトリル共重合体樹脂(SAN樹脂)、アクリロニ
トリル−ブタジエン−スチレン共重合体樹脂(ABS樹
脂)。
【0015】アクリレート−スチレン−アクリロニトリ
ル共重合体樹脂(ASA樹脂)、塩素化ポリエチレン−
アクリロニトリル−スチレン共重合体樹脂(ACS樹
脂)、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカー
ボネート樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリエチ
レンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート
樹脂、ポリアクリレート樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリ
イミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリフェニレンス
ルフィド樹脂、ポリオキシベンゾイル樹脂、ポリエーテ
ルエーテルケトン樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、アク
リル樹脂、フッ素系樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエス
テル樹脂、シリコーン樹脂、シリコーン変性アクリル樹
脂、シリコーン変性ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、
フォスファゼン樹脂等の樹脂。これらの変性樹脂等。こ
れらは単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよ
い。
【0016】上記有機高分子材料としては、金属磁性体
粉末との濡れ性、樹脂の混練加工時の粘度、温度、フィ
ルムの物性、耐化学性、耐熱性、耐水性、金属やプラス
チックとの接着性等を考慮して適宜選択することができ
る。なかでも、エチレン−酢酸ビニル共重合体、変性エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル−
塩化ビニルグラフト共重合体樹脂、塩素化ポリエチレン
樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリエステル樹脂、アクリル樹
脂、アミド樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、及
び、これらの変性樹脂が好ましい。
【0017】上記有機高分子材料の酸素指数は、難燃性
及び不燃性の観点から、30以上が好ましい。30未満
であると、難燃性及び不燃性が低下する。より好ましく
は、40以上である。上記酸素指数は、JIS K 7
201のプラスチック耐炎性試験法により測定すること
ができる。上記有機高分子材料のうち、高い酸素指数を
有している樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポ
リ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニ
リデン、ポリテトラクロロエチレン、エチレン−酢酸ビ
ニル−塩化ビニルグラフト共重合体樹脂、塩素化ポリエ
チレン樹脂、変性塩素化ポリエチレン樹脂、塩素化ポリ
エチレン−アクリロニトリル−スチレン共重合体、シリ
コーン樹脂、シリコーン変性アクリル樹脂、シリコーン
変性ポリエステル樹脂、フォスファゼン樹脂等を挙げる
ことができる。なかでも、ポリ塩化ビニル、エチレン−
酢酸ビニル−塩化ビニルグラフト共重合体樹脂、塩素化
ポリエチレン樹脂、変性塩素化ポリエチレン樹脂、シリ
コーン樹脂が好ましい。
【0018】上記無機窯業材料としては特に限定され
ず、例えば、硫酸カルシウム、けい酸カルシウム、水ガ
ラス、ポルトランドセメント、アルミナセメント、アル
ミナシリケート、酸化カルシウム、粘土等を挙げること
ができる。これらの無機窯業材料も、難燃性及び不燃性
に優れている。好ましくは、硫酸カルシウム、けい酸カ
ルシウム、ポルトランドセメント、アルミナセメントで
ある。
【0019】上記金属磁性体粉末と上記結合剤とを配合
する際、難燃性及び不燃性を向上させるために、難燃化
剤を加えてもよい。上記難燃化剤としては、例えば、
(1)酸化燃焼の連鎖反応を停止させるアミン類、フェ
ノール類、塩素化合物、臭素化合物;(2)空気を遮断
し酸素と可燃ガスとの接触を防ぐりん化合物、ほう素化
合物;(3)可燃ガスを希釈して発熱量を低下させる
水、二酸化炭素、アンモニア等の不活性ガス発生剤;
(4)可燃物の温度を低下させて分解着火を防止する水
酸化物、水和物、シリカ、アルミナ等を挙げることがで
きる。更に具体的には、上記難燃化剤としては、例え
ば、ヘキサブロモベンゼン、デカブロモベンジルフェニ
ルエーテル、デカブロモベンジルフェニルオキサイド、
テトラブロモビスフェノール、テトラブロモ無水フタル
酸、テトラブロモビスフェノールA、トリクレジルホス
フェート、トリフェニルホスフェート、トリアリルホス
フェート、トリクロロエチルホスフェート、含ハロゲン
縮合りん酸エステル、塩化パラフィン、パークロロペン
タシクロデカン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシ
ウム、三酸化アンチモン、五酸化アンチモン、ほう酸亜
鉛、臭化アンモニウム、りん酸チタン等を挙げることが
できる。上記難燃化剤の配合量は、第2層中、0.01
〜15重量%が好ましい。0.01重量%未満である
と、得られる広帯域電磁波吸収材の難燃性が充分でな
く、15重量%を超えると、結合剤量が減って広帯域電
磁波吸収材の物性が低下するし、結合剤量を補うと、磁
性体が減って電磁波吸収能が低下する。
【0020】上記金属磁性体粉末と上記結合剤とを配合
する際、上記難燃化剤のほかに、層形成、塗工性、電磁
波吸収能等を改良するために、必要に応じて、可塑剤、
粘度調節剤、表面活性剤、滑剤、消泡剤、熱安定剤、酸
化防止剤等を添加してもよい。
【0021】上記第2層の形成において、結合剤として
有機高分子材料を用いる場合、三本ロール、バンバリー
ミキサー、加圧ニーダー、ブスコニーダー等で金属磁性
体粉末と結合剤、及び、必要により、添加剤とを混練
し、押し出し成形、圧延加工成形、カレンダー成形等の
通常使用されている方法、適当量の希釈剤を加えて塗料
化し、厚膜塗装をする方法等により層を形成することが
できる。無機窯業材料を用いる場合には、抄造法、モー
ルド法、押し出し成形等により層を成形することができ
る。
【0022】本発明の広帯域電磁波吸収材の第3層は、
金属磁性体粉末又は金属酸化物磁性体粉末及び結合剤か
らなる。上記金属磁性体粉末としては特に限定されず、
第2層を形成する際に使用する金属磁性体粉末と同様の
ものを使用することができる。上記金属酸化物磁性体粉
末を構成する金属酸化物磁性体とは、金属の酸化物(例
えば、鉄酸化物等)を主成分とする磁性体であって、上
述の金属磁性体とは区別した用語として用いる。上記金
属酸化物磁性体としては特に限定されず、例えば、Mn
−Znフェライト、Ni−Znフェライト、Mn−Mg
−Znフェライト、Liフェライト、Mn−Cu−Zn
フェライト、Baフェライト、Srフェライト等を挙げ
ることができる。上記金属磁性体粉末及び金属酸化物磁
性体粉末は、必要に応じて、シランカップリング剤、チ
タネート系カップリング剤等により表面処理されて用い
られてもよい。
【0023】上記第3層を構成する結合剤としては特に
限定されず、第2層を形成する際に使用する結合剤と同
様のものを使用することができる。また、層形成も第2
層と同様にして行うことができる。上記金属磁性体粉末
又は金属酸化物磁性体粉末と上記結合剤とを配合する
際、難燃性及び不燃性を向上させるために第2層と同様
に難燃化剤を添加してもよい。また、層形成、塗工性、
電磁波吸収能等を改良するために、必要に応じて、可塑
剤、粘度調節剤、表面活性剤、消泡剤、熱安定剤、酸化
防止剤等を添加してもよい。
【0024】本発明の広帯域電磁波吸収材は、表面を保
護するために、また、美装性を付与するために、必要に
応じて、第3層の上に第4層を設けていてもよい。表面
保護としては、半永久的保護と一次的保護とがある。半
永久的保護のためには、耐候性及び機械的強度に優れて
おり、電磁波に対して透過性である高分子、例えば、ポ
リカーボネート、アクリル樹脂等を第4層として設け、
一次的保護のためには、化粧フィルム、可剥性フィル
ム、可剥性塗料等を第4層として設ける。美装性を付与
するためには、プリント模様等の2次元パターン、凹凸
模様等の3次元パターン等を有するフィルム等を第4層
として設ける。更に、防火性及び消音性を付与するため
に、無機系ボード等の難燃性内装材を第4層として形成
し、複合材料としてもよい。
【0025】上記難燃性内装材としては特に限定され
ず、例えば、無機材料からなる防火ボード;有機材料か
らなる防火ボード、防火シート等を挙げることができ
る。上記無機材料としては特に限定されず、例えば、硫
酸カルシウム、けい酸カルシウム、水ガラス、ポルトラ
ンドセメント、アルミナセメント、アルミナシリケー
ト、酸化カルシウム、粘土等を挙げることができる。上
記有機材料としては特に限定されず、例えば、塩化ビニ
ル樹脂、シリコーン樹脂、塩素化ポリエチレン樹脂等を
挙げることができる。
【0026】上記無機材料からなる防火ボードとしては
特に限定されず、例えば、石綿スレート板、石綿セメン
トパーライト板、石膏ボード、ロックウールシーリング
板、軽カル板、セメント板、石綿セメントけい酸カルシ
ウム板、石綿セメントサイディング、木毛セメント板、
パルプセメント板、木片セメント板、内装用プラスチッ
ク化粧板類、化粧硬質繊維板、軟質繊維板、中質繊維
板、硬質繊維板、パーティクルボード、化粧パーティク
ルボード、化粧石膏ボード、シージング石膏ボード、強
化石膏ボード等を挙げることができる。これらの防火ボ
ードは、無機系の難燃化剤を含有していてもよい。上記
無機材料からなる防火ボードの厚さは、3〜25mmが
好ましい。3mm未満であると、難燃性や電磁波吸収性
に対する効果が小さく、25mmを超えると、取り付け
や輸送でのボードの折れや割れを生じるおそれがある。
より好ましくは、9〜25mmである。
【0027】上記有機材料からなる防火ボード又は防火
シートは、上記有機材料と可塑剤、無機フィラー、ガラ
ス繊維、難燃化剤等を組み合わせて形成される。上記有
機材料からなる防火ボード又は防火シートとしては特に
限定されず、例えば、難燃合板、FRP板等を挙げるこ
とができる。上記有機材料からなる防火ボード又は防火
シートの厚さは、50μm〜2mmが好ましい。50μ
m未満であると、難燃性や電磁波吸収性に対する効果が
小さく、5mmを超えると、取り付け作業性や重量又は
反りの点で問題を生ずる。
【0028】上記難燃性内装材は、防火壁装材料であっ
てもよい。上記防火壁装材料としては特に限定されず、
例えば、壁装材料として認定されている紙壁紙、織物壁
紙、ビニル壁紙、化学繊維壁紙、無機質壁紙、特定壁紙
等を挙げることができる。これらを形成する材料として
は特に限定されず、例えば、第2層の結合剤として使用
される塩化ビニル樹脂、シリコーン樹脂、塩素化ポリエ
チレン樹脂等の有機高分子材料、紙、セルロース紙等と
可塑剤、無機フィラー、ガラス繊維、難燃化剤等との組
み合わせによるもの;第2層の結合剤として使用する無
機窯業材料と無機フィラー、ガラス繊維、難燃化剤等と
の組み合わせによるもの等を挙げることができる。上記
防火壁装材料の厚さは、50μm〜2mmが好ましい。
50μm未満であると、難燃性や電磁波吸収性に対する
効果が小さく、2mmを超えると、難燃化が難しくなる
し、取り付け作業性が低下する。
【0029】上記防火壁装材料は、第3層にそのまま積
層して使用するだけではなく、難燃性内装材として無機
材料からなる防火ボード、有機材料からなる防火ボード
又は防火シートを使用した第4層に、更に重ねて第5層
として使用してもよい。上記防火壁装材料を第5層とし
て使用する場合、第4層と組み合わせることで、TEモ
ードやTMモードにおいて電磁波吸収能を向上させるこ
とができる。特に第4層が無機材料からなる防火ボード
であると、より効果的である。
【0030】本発明の広帯域電磁波吸収材において、導
電性材料からなる第1層は、金属板、金属繊維布、金網
又は導電性塗膜であることが好ましい。
【0031】本発明の広帯域電磁波吸収材の第2層の厚
さは、準マイクロ波帯域からミリ波帯域において、75
%を上回る電磁波吸収率を示す実用的な広帯域電磁波吸
収材を得るためには、0.8〜4.7mmが好ましい。
0.8mm未満であると、準マイクロ波帯域の吸収能が
低下し、4.7mmを超えると、材料代が高価になるば
かりでなく、重量も重くなるので、実用上好ましくな
い。より好ましくは、0.9〜4.5mmである。
【0032】本発明の広帯域電磁波吸収材の第3層の厚
さは、準マイクロ波帯域からミリ波帯域において、75
%を上回る電磁波吸収率を示す実用的な広帯域電磁波吸
収材を得るためには、0.7〜1.8mmが好ましい。
0.7mm未満であっても、1.8mmを超えても、準
ミリ波帯域及びミリ波帯域を吸収する能力が低下する。
より好ましくは、0.8〜1.6mmである。また、軽
量で薄い広帯域電磁波吸収材を提供するためには、第2
層と第3層との合計の厚さを5.5mm以下とすること
が好ましい。
【0033】本発明の広帯域電磁波吸収材において、第
2層及び第3層に使用される金属磁性体粉末を構成する
金属磁性体は、カルボニル鉄、ニッケル、コバルト、珪
素鋼、センダスト、又は、Si、Al、Co、Ni、
V、Sn、Zn、Pb、Mn、Mo及びAgからなる群
より選ばれる少なくとも1種の金属元素を含有する鉄磁
性合金であることが好ましい。より好ましくは、カルボ
ニル鉄、アトマイズ法によって得られる珪素鋼、センダ
スト、Co−Fe−Si−Bからなるアモルファス合
金、Fe−Ni系アモルファス合金である。
【0034】上記金属磁性体粉末の平均粒径は、1〜3
0μmが好ましい。1μm未満であると、電磁波吸収能
が充分でなく、製造性が低下し、30μmを超えると、
電磁波吸収能が充分でなく、製造設備の摩耗を生じる等
の問題がある。より好ましくは、2〜20μmである。
【0035】上記金属磁性体粉末の含有量は、第2層中
及び第3層中、75〜92重量%が好ましい。75重量
%未満であると、電磁波吸収能が低下し、92重量%を
超えると、電磁波吸収能は良好となるが、剛性、耐久性
等が劣り、重量も重くなるので、電磁波吸収材として実
用性が低くなる。より好ましくは、85〜90重量%で
ある。
【0036】本発明の広帯域電磁波吸収材において、第
3層に使用される金属酸化物磁性体粉末を構成する金属
酸化物磁性体は、Mn−Znフェライト、Ni−Znフ
ェライト又はMn−Mg−Znフェライトであることが
好ましい。より好ましくは、平均粒径5〜20μmのM
n−Znフェライトである。これらのフェライトは、製
造性及び物性向上のため、必要に応じて、シランカップ
リング剤、チタン系カップリング剤等で表面処理してい
てもよい。
【0037】上記金属酸化物磁性体粉末の平均粒径は、
1〜50μmが好ましい。1μm未満であると、難燃性
が低下し、30μmを超えると、充分な電磁波吸収能を
示さない。より好ましくは、2〜30μmである。
【0038】上記金属酸化物磁性体粉末の含有量は、第
3層中、75〜92重量%が好ましい。75重量%未満
であると、電磁波吸収能の低下や難燃性の低下が生じ、
92重量%を超えると、電磁波吸収能は良好となるが、
剛性、耐久性等が劣り、重量も重くなるので、電磁波吸
収材として実用性が低くなる。より好ましくは、75〜
90重量%である。
【0039】本発明の広帯域電磁波吸収材は、例えば、
以下のような方法で製造することができる。金属磁性体
粉末及び結合剤からなる混合物を三本ロール、バンバリ
ーミキサー、加圧ニーダー、ブスコニーダー等で混練
し、熱プレスで圧延した後、熱ロールやカレンダーロー
ルでシート状に成形する、又は、押し出し機でシート状
物とし、圧延ロールでシート成形する。得られたシート
に第1層の導電性材料からなる板等を密着させて第1層
と第2層の積層体を得る。ついで、金属磁性体粉末又は
金属酸化物磁性体粉末、及び、結合剤からなる混合物を
第2層の上にシート化して被覆することにより第3層を
形成し、必要に応じて、防火ボード等を貼り合わせるこ
とにより、本発明の広帯域電磁波吸収材を得る。
【0040】本発明の広帯域電磁波吸収材は、電磁波吸
収能を更に上げるために、金属磁性体粉末及び結合剤か
らなる第2層と、金属磁性体粉末又は金属酸化物磁性体
粉末、及び、結合剤からなる第3層の関係において、以
下に示す組み合わせが好ましい。第2層としてCo−F
e−Si−B系アモルファス合金が用いられるときは、
第3層としてカルボニル鉄粉末を選択し、第2層として
Fe−Ni系アモルファス合金粉末が用いられるとき
は、第3層としてMn−Zn系フェライト、珪素鋼粉末
又はカルボニル鉄粉末を選択する。また、第2層として
センダスト合金粉末が用いられるときは、第3層として
Mn−Zn系フェライト又はカルボニル鉄粉末を選択す
る。第2層としてCo−Fe−Si−B系アモルファス
合金、第3層としてカルボニル鉄粉末の組み合わせで
は、膜厚は、第2層:第3層=1.6mm:1.0mm
〜3.3mm:1.0mmであり、第2層としてFe−
Ni系アモルファス合金粉末、第3層としてMn−Zn
系フェライトの組み合わせでは、膜厚は、第2層:第3
層=0.9mm:1.6mm〜1.4mm:1.1mm
であり、第2層としてFe−Ni系アモルファス合金粉
末、第3層としてカルボニル鉄粉末の組み合わせでは、
膜厚は、第2層:第3層=1.5mm:0.9mm〜
3.8mm:1.0mmであり、第2層としてセンダス
ト合金粉末、第3層としてカルボニル鉄粉末との組み合
わせでは、膜厚は、第2層:第3層=1.8mm:0.
8mm〜4.5mm:0.9mmである。
【0041】本発明の広帯域電磁波吸収材は、導電性材
料からなる第1層と、金属磁性体粉末及び結合材からな
る第2層と、金属磁性体粉末又は金属酸化物磁性体粉
末、及び、結合剤からなる第3層を有しているので、1
〜60GHzの広帯域で電磁波を吸収することができ
る。そのため、無線通信が行われる環境での通信インフ
ラとして、難燃性材料と組み合わせて、2枚サンドイッ
チ構造として、又は、ハードフェライトと組み合わせて
使用することができ、外装材;壁材、床材、天井材等の
内装材;パーティション、衝立、間仕切り材、ドア材、
収納庫部材、事務機器部材等として好適に使用すること
ができる。
【0042】本発明の広帯域電磁波吸収材は、断熱、防
音、防火、防錆、防水、意匠性等の機能を持つ素材と複
合させると極めて付加価値の高い室内用建材及び外壁用
建材を製作できる。本発明の広帯域電磁波吸収材と複合
させることができる素材としては、例えば、建築業界で
一般に使用される有機系素材、無機系素材、建材等を挙
げることができる。また、第2層及び第3層の厚さを調
節することにより、特定の周波数を選択的に吸収する電
磁波吸収体を製造することができ、通信インフラの整備
に有用である。
【0043】分布定数回路の考えによると、吸収体の最
表面の界インピーダンスが空間の特性インピーダンスに
近いほど吸収量が増す。吸収体の最表面の界インピーダ
ンスは、吸収体を構成する層の電磁気特性及び厚さ、更
には、電磁波の周波数によって決定される。本発明は、
準マイクロ波帯域、準ミリ波帯域及びミリ波帯域のよう
に非常に遠く離れた周波数帯域に対して、界インピーダ
ンスを空間の特性インピーダンスに近づける技術であ
る。
【0044】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0045】実施例1 FeとNiからなる板状の平均粒径21μmのアモルフ
ァス系金属粉(三菱マテリアル社製、AM粉)75重量
部とエチレン−酢酸ビニル共重合体EVA(住友化学工
業社製、SUMITATE RB−11)25重量部と
を110℃に設定したテストロールで混練して混練体と
して、更に110℃の熱プレスで圧延した後、140℃
の熱ロールで1.1mmのシートに成形した。得られた
シートを第1層となる0.8mmの表面処理されたアル
ミ板片面に密着させて第1層と第2層との積層体を得
た。ついで、モル比32:14:54でMnO、Zn
O、Fe2 3 とを含む平均粒径8μmのフェライト微
粒子を90重量部と塩化ビニル樹脂(日本ゼオン社製、
ゼオン121)10重量部、可塑剤のDOP7重量部、
更に適量の熱安定剤とを150℃に設定した加圧ニーダ
ーで溶融混練し、得た混練体を更に110℃の熱プレス
で圧延した後、140℃の熱ロールで1.4mmのシー
トに成形した後、第2層に重ねて三層からなる電磁波吸
収材を得た。
【0046】垂直入射での反射減衰量の測定 得られた低反射パネルの片面の垂直入射での反射減衰量
を測定した。低反射面パネル面に垂直入射した場合の反
射減衰量を測定するために、パネルをTEM入射測定が
できるように加工し、7mm空洞同軸管に入れて、ネッ
トワークアナライザーによって反射減衰量を測定し、そ
の結果を表1に示した。
【0047】実施例2 第1層として0.1mmのアルミ箔の上に、実施例1の
第2層で用いたと同じ混練体シートを用いて1.7mm
の厚さに調整しシート化して第1層と第2層からなる積
層体を得た。更にその上に平均粒径10μmの珪素鋼粉
(Fe:Si=94:6)85重量部と塩素化ポリエチ
レン(昭和電工社製、エラスレン303A)15重量
部、及び、難燃化剤3重量部とからなる組成物を用いて
同様にして混練し、第2層の上に0.7mmの厚さにシ
ート化して被覆して第3層とした。この第3層の上に更
に150μmの塩化ビニル系化粧フィルム(日本ペイン
ト社製、アーテリット)を貼りつけて電磁波吸収材を得
た。これらの材料について実施例1と同様に垂直入射で
の反射減衰量を測定した。結果を表1に示した。
【0048】実施例3 第1層として0.8mmの銅メッキ鋼板の銅メッキ面の
上に、実施例1の第2層で用いたと同じ混練体シートを
用いて2.8mmの厚さに調整しシート化して第1層と
第2層からなる積層体を得た。更にその上に平均粒径
3.5μmのカルボニル鉄(BASF社製、HLグレー
ド)85重量部と塩素化ポリエチレン(昭和電工社製、
エラスレン303A)15重量部、三酸化アンチモン5
重量部とを用いて同様にして第2層の上に0.7mmの
厚さにシート化して被覆して第3層とした。この上に第
4層として11mmの石膏ボードを貼り合わせて難燃性
を有する電磁波吸収材を得た。これらの材料について実
施例1と同様に垂直入射での反射減衰量を測定した。結
果を表1に示した。
【0049】難燃性試験 電磁波吸収材の難燃性を、建設省告示第3415号に定
める表面試験装置を用いて行った。標準加熱曲線に従っ
て10分加熱したが、加熱後、低反射材表面は燃焼や溶
融をしておらず良好な耐燃焼性を示していた。
【0050】実施例4 Co−Fe−Si−Bからなる偏平状の平均粒径35μ
mのアモルファス金属粉(帝国ピストンリング社製)8
5重量部とエチレン−酢酸ビニル共重合体EVA(住友
化学工業社製、SUMITATE RB−11)15重
量部とを110℃に設定したテストロールで混練して混
練体として、更に、110℃の熱プレスで圧延した後、
140℃の熱ロールで2.1mmのシートに成形した。
得られたシートを第1層となる0.8mmの表面処理さ
れた冷延鋼板に密着させて第1層と第2層との積層体を
得た。更にその上に平均粒径3.5μmのカルボニル鉄
(BASF社製、HLグレード)85重量部と塩素化ポ
リエチレン(昭和電工社製、エラスレン303A)15
重量部、三酸化アンチモン5重量部とを用いて同様にし
て第2層の上に0.7mmの厚さにシート化して被覆し
て第3層とした。この上に第4層として11mmの石膏
ボードを貼り合わせて難燃性を有する電磁波吸収材を得
た。これらの材料について実施例1と同様に垂直入射で
の反射減衰量を測定した。結果を表1に示した。
【0051】実施例5 平均粒径18μmのセンダスト合金粉末(三菱マテリア
ル社製)75重量部と塩素化ポリエチレン(昭和電工社
製、エラスレン303A)25重量部を実施例4と同様
にして混練し2.9mmの厚さのシートを成形した。得
られたシートを第1層となる0.8mmの鋼板に密着さ
せて第1層と第2層との積層体を得た。更にその上に平
均粒径3.5μmのカルボニル鉄(BASF社製、HL
グレード)85重量部と塩素化ポリエチレン(昭和電工
社製、エラスレン303A)15重量部、三酸化アンチ
モン5重量部とを用いて同様にして第2層の上に0.8
mmの厚さにシート化して被覆して第3層とした。この
第3層の上に更に150μmの塩化ビニル系化粧フィル
ム(日本ペイント社製、アーテリット)を貼りつけて電
磁波吸収材を得た。これらの材料について実施例1と同
様に垂直入射での反射減衰量を測定した。結果を表1に
示した。
【0052】実施例6 実施例5での第2層と同じ混練物を用いて1.2mm厚
さのシートを成形した。得られたシートを第1層となる
400メッシュの金網に密着させて第1層と第2層との
積層体を得た。ついでモル比32:14:54でMn
O、ZnOとFe2 3 とを含む平均粒径15μmのフ
ェライト微粒子を90重量部と塩化ビニル樹脂(日本ゼ
オン社製、ゼオン121)10重量部、可塑剤のDOP
7重量部、更に適量の熱安定剤とを150℃に設定した
加圧ニーダーで溶融混練し、得た混練体を更に110℃
の熱プレスで圧延した後、140℃の熱ロールで1.4
mmのシートに成形した後、第2層に重ねて三層からな
る電磁波吸収材を得た。これらの材料について実施例1
と同様に垂直入射での反射減衰量を測定した。結果を表
1に示した。
【0053】
【表1】
【0054】60GHzでの反射減衰量の測定 発振器としてガンダイオードを用い、実施例1及び4で
得られた低反射パネルを導波管中に設置し、ミキサーを
介してスペクトラムアナライザーによって60GHzで
反射減衰量を測定したところ、実施例1のパネルでは1
0.5dB、実施例4では11.5dBであった。
【0055】
【発明の効果】本発明の広帯域電磁波吸収材は上述の構
成よりなるので、薄型で、準マイクロ波帯域からミリ波
帯域までの電磁波を一様に吸収でき、壁材、床材、天井
材、パーティション、衝立、間仕切り材、ドア材、収納
庫部材、事務機器部材等に好適に使用することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古森 秀樹 大阪府寝屋川市池田中町19番17号 日本ペ イント株式会社内 (72)発明者 小田 光之 大阪府寝屋川市池田中町19番17号 日本ペ イント株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性材料からなる第1層と、金属磁性
    体粉末及び結合剤からなる第2層と、金属磁性体粉末又
    は金属酸化物磁性体粉末、及び、結合剤からなる第3層
    とを有することを特徴とする広帯域電磁波吸収材。
  2. 【請求項2】 第1層が、金属板、金属繊維布、金網又
    は導電性塗膜である請求項1記載の広帯域電磁波吸収
    材。
  3. 【請求項3】 第2層の厚さが、0.8〜4.7mmで
    ある請求項1又は2記載の広帯域電磁波吸収材。
  4. 【請求項4】 第3層の厚さが、0.7〜1.8mmで
    ある請求項1、2又は3記載の広帯域電磁波吸収材。
  5. 【請求項5】 金属磁性体粉末を構成する金属磁性体
    が、カルボニル鉄、ニッケル、コバルト、珪素鋼、セン
    ダスト、又は、Si、Al、Co、Ni、V、Sn、Z
    n、Pb、Mn、Mo及びAgからなる群より選ばれる
    少なくとも1種の金属元素を含有する鉄磁性合金であ
    り、前記金属磁性体粉末の平均粒径が、1〜30μmで
    あり、前記金属磁性体粉末の含有量が、第2層中、75
    〜92重量%であり、前記金属磁性体粉末の含有量が、
    第3層中、75〜92重量%である請求項1、2、3又
    は4記載の広帯域電磁波吸収材。
  6. 【請求項6】 金属酸化物磁性体粉末を構成する金属酸
    化物磁性体が、Mn−Znフェライト、Ni−Znフェ
    ライト又はMn−Mg−Znフェライトであり、前記金
    属酸化物磁性体粉末の平均粒径が、1〜50μmであ
    り、前記金属酸化物磁性体粉末の含有量が、第3層中、
    75〜92重量%である請求項1、2、3、4又は5記
    載の広帯域電磁波吸収材。
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