JPH09186483A - オフィス用低反射家具 - Google Patents

オフィス用低反射家具

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JPH09186483A
JPH09186483A JP35436595A JP35436595A JPH09186483A JP H09186483 A JPH09186483 A JP H09186483A JP 35436595 A JP35436595 A JP 35436595A JP 35436595 A JP35436595 A JP 35436595A JP H09186483 A JPH09186483 A JP H09186483A
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JP
Japan
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layer
electromagnetic wave
furniture
low
low reflection
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Application number
JP35436595A
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English (en)
Inventor
Kazunori Kanda
和典 神田
Koji Nakamura
耕治 中村
Masato Morimoto
眞人 森本
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Nippon Paint Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paint Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 準マイクロ波帯域からミリ波帯域までの電磁
波を吸収し、オフィスの電磁波環境を向上させることが
でき、オフィス用家具として好適であるオフィス用低反
射家具を提供する。 【解決手段】 1〜60GHzの周波数帯域において−
3〜−15dBの電磁波吸収能を有する電磁波低反射材
を少なくとも1面に有してなるオフィス用低反射家具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、準マイクロ波帯域
からミリ波帯域までの電磁波を吸収するオフィス用低反
射家具に関する。
【0002】
【従来の技術】高度情報化社会に向けての技術革新は着
実に進んでいる。情報・通信技術は飛躍的な進歩を遂げ
ており、マルチメディアに代表される個人的情報機器、
そのシステムと同様、通信インフラの整備が次の大きな
市場として期待されている。
【0003】通信システムに利用される周波数帯域とし
ては、1.9GHz帯及び2.45GHz帯の準マイク
ロ波帯域、19GHz帯の準ミリ波帯域、60GHz帯
のミリ波帯域での通信が実用化されようとしている。更
に、諸外国においては、900MHz帯や5.7GHz
帯も無線LAN用として実用に供されている。準マイク
ロ波帯域は、個人用簡易無線電話システム(PHS)と
中速無線LANの室内無線機器に、準ミリ波帯域及びミ
リ波帯域は、高速無線LANの室内無線機器にあてられ
ている。それぞれの周波数帯域での需要が拡大するにつ
れて、電磁波の相互干渉、遅延分散に伴う混信、誤作動
や盗聴等の問題が心配される。
【0004】電磁波環境を向上させるために、従来より
電磁波吸収材料からなる電磁波吸収体が使用されてい
る。電磁波吸収材料としては、一般にフェライトと樹脂
との複合体が知られており、加工する際に、目的とする
周波数に応じて、複合体の磁気特性及び誘電特性ととも
に、厚さを精密にコントロールすることによって大きな
吸収を達成している。
【0005】しかし、このような電磁波吸収体では、準
マイクロ波帯域、準ミリ波帯域、ミリ波帯域のように大
きく離れた周波数帯域のいずれをも一様に吸収すること
はできず、上述のような準マイクロ波帯域及び準ミリ波
帯域の使用の拡張に伴い、関連業界から、準マイクロ波
帯域からミリ波帯域までの周波数帯域のいずれをも一様
に吸収する電磁波吸収材料の開発が求められている。ま
た、このような電磁波吸収体を設計するためには、吸収
しようとする電磁波の周波数ごとにフェライトの製造条
件を検討し、フェライトを製作する必要があり、一つの
吸収体で任意の複数の整合周波数特性を実現することは
困難であった。
【0006】広帯域で使用可能である電磁波吸収材とし
て、導電性材料からなる第1層と、その上に順次積層さ
れた金属酸化物磁性体微粉末及び結合剤からなる第2層
と、金属磁性体微粉末及び結合剤からなる第3層とを有
する複層型の電磁波吸収材が提案されている。
【0007】この構造をもつ電磁波吸収材によって1〜
60GHzの広帯域で、安定した低反射吸収能を有する
電磁波吸収が可能となった。この第2層は金属酸化物磁
性体微粉末及び結合剤からなり、第3層は金属酸化物磁
性体微粉末及び結合剤からなっているので、層の厚さを
調整するだけで、任意の整合周波数特性を実現すること
ができる。インテリジェントオフィスの壁、天井及び床
をこのような低反射材で囲むと、準マイクロ波帯域、準
ミリ波帯域及びミリ波帯域までの電波を使用した通信シ
ステムがオフィス内で行われても、上述した電磁波の相
互干渉、遅延分散に伴う混信、誤作動等の問題は生じな
いと考えられる。
【0008】しかしながら、オフィス内には、電磁波を
放出する通信機器だけではなく、それらを設置するため
の机や棚、パーティション、衝立等のオフィス用家具が
配設されている。これらオフィス用家具は、金属面を有
するものが多く、その平面がオフィス内に露出すること
になる。このため、オフィスの壁、天井及び床を上述し
たような低反射材で囲んでも、これらの平面が電磁波の
反射面となって、通信に使用される電波を反射したり、
乱したりして、電磁波の相互干渉、遅延分散による混信
や誤作動等が生じる。そこで、無線通信システムの不都
合が生じず、電磁波低反射材が装着しやすいオフィス用
家具が望まれている。
【0009】一方、電磁波の反射を生じる金属面を有し
ないオフィス用家具は、無線通信を行うオフィス内にあ
っても、電磁波の相互干渉、遅延分散による誤作動等に
は何ら関与していない。しかしながら、このような電磁
波と無関係のオフィス用家具にも、オフィス内に対して
露出している平面を有しているものもあり、オフィスの
電磁波環境を向上させるために電磁波低反射材を設置す
る場所として、好適であると考えられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑
み、準マイクロ波帯域からミリ波帯域までの電磁波を吸
収し、オフィスの電磁波環境を向上させることができ、
オフィス用家具として好適であるオフィス用低反射家具
を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、オフィ
ス用低反射家具を、1〜60GHzの周波数帯域におい
て−3〜−15dBの電磁波吸収能を有する電磁波低反
射材を少なくとも1面に有して構成するところに存す
る。以下に本発明を詳述する。
【0012】本明細書において「オフィス用家具」と
は、無線通信が可能であるインテリジェントオフィス、
個人用オフィス、個人の書斎等の空間で使用される机、
椅子、書棚等の家具を意味する。
【0013】本発明の低反射材に使用される電磁波低反
射材は、1〜60GHzの周波数帯域における反射減衰
率(電磁波吸収能)が、−3〜−15dBである。−3
dB未満であると、吸収能が低くて低反射材としての機
能が低く、−15dBを超えると、電磁波吸収能の割り
には低反射材が厚くなったり重くなったりして取り付け
や取扱いで問題を生じるので、上記範囲に限定される。
好ましくは、−3〜−10dBである。
【0014】上記1〜60GHzの周波数帯域は、無線
通信や無線LAN等の通信システムに使用される周波数
帯域である。上記1〜60GHzの周波数帯域のうち、
1.9GHz帯及び2.45GHz帯の準マイクロ波帯
域は、PHSと中速無線LANの室内無線機器にあてら
れており、19GHz帯の準ミリ波帯域及び60GHz
帯のミリ波帯域は、高速無線LANの室内無線機器にあ
てられている。ここで述べる1〜60GHzの周波数帯
域とは、周波数として1〜60GHzの範囲だけを述べ
ているのではなく、60GHz帯域に割り当てられる無
線通信用周波数帯域をも含んでいる。
【0015】本発明のオフィス用低反射家具は、上記電
磁波吸収能を有する電磁波低反射材を少なくとも1面に
有してなるオフィス用家具である。上記オフィス用家具
は、平面を複数有しているが、そのうち壁に接していた
り、他のオフィス用家具と接していたりしてオフィス内
に露出していない面もあるので、オフィス用家具が有し
ている面のうち、上記電磁波低反射材の装着場所として
最も効果的な部分、すなわち、オフィス内に露出してい
る面に上記電磁波低反射材を装着していればよい。
【0016】本発明のオフィス用低反射家具は、上記電
磁波低反射材の装着される部分や大きさ等から以下の4
種類に分類できる。 (1)大きな水平面を有する家具 オフィスの天井面と対向する大きな水平面を有する家具
である。電磁波低反射材は、その天板となるところ、天
板の脇の側面を構成するところに好ましく装着される。
代表的な家具及びその電磁波低反射材の設置部位を表1
に示す。
【0017】
【表1】
【0018】(2)大きな垂直面により構成される家具 箱型の形状を有してなる家具であって、部屋の壁面に対
向する大きな垂直面を有する家具である。電磁波低反射
材は、オフィス空間の中心に対向している家具の前面扉
及び側面に、また必要に応じて、背面、上面に装着され
る。家具が壁面に接して置かれる場合には、家具の背面
には装着する必要はなく、家具が横に並べて配置される
場合には、オフィス空間に直接露出しない側面には装着
する必要がない。代表的な家具及びその電磁波低反射材
の設置部位を表2に示す。
【0019】
【表2】
【0020】(3)壁面に取り付けて使用する大きな垂
直面を有する家具 通常、大きな平面を有する家具であって、壁面に取り付
けて使用される家具である。この家具自体は、部屋を構
成する面部材ではなく、壁や間仕切りに取り付けられる
家具である。電磁波低反射材は、これらの室内に向かっ
ている大きな垂直面に取り付けられるのが好ましい。代
表的な家具及びその電磁波低反射材の設置部位を表3に
示す。
【0021】
【表3】
【0022】(4)移動して使用する家具 通常、移動して使用するために、無線通信が行われてい
る空間の電磁波の乱れを起こしやすい家具である。電磁
波低反射材は、これらの室内に向かっている大きな垂直
面に取り付けられるのが好ましい。代表的な家具及びそ
の電磁波低反射材の設置部位を表4に示す。
【0023】
【表4】
【0024】これらの電磁波低反射材が装着されたオフ
ィス用低反射家具を図面を参照して説明する。図1〜図
6において、斜線部が電磁波低反射材を装着している部
位である。図1は、(1)大きな水平面を有する家具と
しての代表的な机であり、天板1、横板2、まく板3の
いずれの部分にも電磁波低反射材が用いられている。図
2も、(1)大きな水平面を有する家具としての机であ
り、電磁波低反射材が天板4に使用されている。図3
は、(2)大きな垂直面により構成される家具の代表と
しての収納庫と書棚であるが、いずれも前面扉部7、上
面部5、収納庫の左側面部6に電磁波低反射材が用いら
れている。
【0025】図4は、(3)壁面に取り付けて使用され
る大きな垂直面をもつ家具としての電子黒板とサイドパ
ネルであるが、いずれものその垂直面8に電磁波低反射
材が用いられている。図5は、(4)移動して使用する
家具の椅子と可動間仕切りであるが、椅子の場合は背も
たれ9と着座面10に、可動間仕切りの場合は、片面の
垂直面11に電磁波低反射材が用いられている。図6
は、(1)〜(4)のオフィス用低反射家具を使用した
オフィスの例である。このように電磁波低反射材を有す
るオフィス用低反射家具を使用したオフィス内では、無
線通信に使用される電磁波の反射面が存在しないので、
電磁波の相互干渉、遅延分散による混信や誤作動等の問
題が生じることがない。
【0026】本発明で使用される電磁波低反射材として
は、少なくとも1種の磁性体及び結合剤からなる電磁波
吸収層が一層である単層型のものであっても、上記電磁
波吸収層が二層以上である複層型のものであってもよ
い。上記単層型の電磁波低反射材は、導電性材料からな
る第1層と、金属酸化物磁性体微粉末又は金属磁性体微
粉末と結合剤とからなる第2層とを有している。
【0027】上記複層型の電磁波低反射材は、導電性材
料からなる第1層の上に、少なくとも1種の磁性体及び
結合剤からなる電磁波吸収層が順次積層される。その組
み合わせは、以下のように分類できる。 (A)金属酸化物磁性体微粉末及び結合剤からなる第2
層と、金属磁性体微粉末及び結合剤からなる第3層とか
らなるもの。 (B)金属磁性体微粉末及び結合剤からなる第2層と、
金属磁性体微粉末及び結合剤からなる第3層とからなる
もの。 (C)金属磁性体微粉末及び結合剤からなる第2層と、
金属酸化物磁性体微粉末及び結合剤からなる第3層とか
らなるもの。
【0028】(D)金属酸化物磁性体微粉末及び結合剤
からなる第2層と、第2層で用いたものとは異なる金属
酸化物磁性体微粉末及び結合剤からなる第3層と、金属
磁性体微粉末及び結合剤からなる第4層とからなるも
の。 (E)金属磁性体微粉末及び結合剤からなる第2層と、
金属酸化物磁性体微粉末及び結合剤からなる第3層と、
金属磁性体微粉末及び結合剤からなる第4層からなるも
の。
【0029】上記電磁波低反射材は、更に物理的強度、
化学的耐久性、美装性、難燃性等を与える層を形成して
もよい。これらの電磁波低反射材は、オフィス用低反射
家具に装着しやすいようにフレームや接着層、接着部材
を取り付けることにより、電磁波低反射パネルとしても
よい。
【0030】ここで、電磁波低反射材について、上記複
層型電磁波低反射材(A)を例に挙げて詳しく説明す
る。上記電磁波低反射材(A)は、導電性材料からなる
第1層と、金属酸化物磁性体微粉末及び結合剤からなる
第2層と、金属磁性体微粉末及び結合剤からなる第3層
とを有する。上記第1層は、電磁波低反射材の支持体と
しての役割を兼ねることができる。
【0031】上記導電性材料は、導電性によるシールド
能として、20dB以上、好ましくは、30dB以上を
もらたらす材料であれば特に限定されず、例えば、銅、
アルミニウム、鋼、鉄、ニッケル、ステンレス、しんち
ゅう等の金属の板;これらの金属がメッキされた金属
板;金網;金属繊維布;これらの金属がメッキされた高
分子ポリマー、プラスチック、セラミック等の非金属材
料等を挙げることができる。このような導電性材料は、
プレコート鋼板のように層間密着性を向上させるために
表面処理、プライマー処理、プライマー塗装等を片面又
は両面に施したものであってもよい。また、上記第1層
は、プラスチック材料等の非導電性材料の上に上記導電
性材料として使用される金属と結合剤とを含む導電性塗
膜を設けたもの;銅、Ni等の無電解メッキ層を形成し
たもの;アルミニウム等の蒸着層を形成した金属化材料
等であってもよい。上記第1層の積層面と反対の面につ
いては、耐食性、耐湿性、密着性、耐化学性等を考慮し
て、プレコート鋼板のように塗装されたものが好まし
い。
【0032】上記第1層は、電磁波低反射材の支持体と
しての役割を果たす場合、構造材として使用することか
ら、平面を保持するために、剛性のある金属板が好まし
い。上記金属板の種類としては、例えば、冷延鋼板、亜
鉛メッキ鋼板、銅メッキ鋼板、鉛メッキ鋼板、ガルバリ
ウム鋼板等の鋼板;銅板、アルミ板、ステンレス鋼板等
の金属板;塗装されたプレコート鋼板等を挙げることが
できる。上記金属板の厚さは、0.05〜3mmが好ま
しい。0.05mm未満であると、支持体である第1層
としての機械的強度が低下し、3mmを超えると、第1
層の重量が重くなって実用的ではない。より好ましく
は、0.27〜1.8mmである。
【0033】上記電磁波低反射材(A)の第2層は、金
属酸化物磁性体微粉末及び結合剤からなる。上記金属酸
化物磁性体微粉末を構成する金属酸化物磁性体とは、金
属の酸化物(例えば、鉄酸化物等)を主成分とする磁性
体であって、後述の金属磁性体とは区別した用語として
用いる。上記金属酸化物磁性体としては特に限定され
ず、例えば、Mn−Znフェライト、Ni−Znフェラ
イト、Mn−Mg−Znフェライト、Liフェライト、
Mn−Cu−Znフェライト、Baフェライト、Srフ
ェライト等を挙げることができる。なかでも、Mn−Z
nフェライト、Ni−Znフェライト、Mn−Mg−Z
nフェライト等が好ましい。上記金属酸化物磁性体微粉
末は、必要に応じて、シランカップリング剤、チタネー
ト系カップリング剤等により表面処理されていてもよ
い。
【0034】上記金属酸化物磁性体微粉末の平均粒径
は、1〜50μmが好ましい。1μm未満であると、電
磁波吸収能が充分でなく、製造性が低下し、50μmを
超えると、電磁波吸収能が充分でなく、製造設備の摩耗
を生じる等の問題がある。より好ましくは、5〜20μ
mである。
【0035】上記金属酸化物磁性体微粉末の配合量は、
結合剤が有機高分子材料である場合は、85〜92重量
%が好ましい。85重量%未満であると、電磁波吸収能
が低下し、92重量%を超えると、電磁波吸収能は良好
となるが、剛性、耐久性等に劣り、重量も重くなるの
で、実用性が低くなる。より好ましくは、90重量%で
ある。また、結合剤が無機窯業材料である場合は、上記
金属酸化物磁性体微粉末の配合量は、30〜80重量%
が好ましい。30重量%未満であると、電磁波吸収能が
低下し、80重量%を超えると、電磁波吸収能は良好と
なるが、電磁波低反射材の機械的強度が低下し、実用性
に乏しい。より好ましくは、40〜75重量%である。
【0036】上記第2層を構成する結合剤としては特に
限定されず、例えば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等の
有機高分子材料;セメント系、ケイカル系、石膏系等の
無機窯業材料等を挙げることができる。
【0037】上記有機高分子材料としては、熱可塑性樹
脂が好ましい。上記熱可塑性樹脂としては特に限定され
ず、例えば、以下のものを挙げることができる。ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリブ
テン、ポリスチレン、ポリブタジエン、結晶性ポリブタ
ジエン、スチレンブタジエン等の非極性樹脂。
【0038】ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリメ
チルメタクリレート、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化
ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラクロロエチ
レン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、変性エチレン−
酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン−酢酸ビニル−塩化
ビニルグラフト共重合体樹脂、エチレン−アクリル酸エ
ステル共重合体、エチレン−アクリル酸エステルブロッ
ク共重合体、塩素化ポリエチレン樹脂、スチレン−アク
リロニトリル共重合体樹脂(SAN樹脂)、アクリロニ
トリル−ブタジエン−スチレン共重合体樹脂(ABS樹
脂)。
【0039】アクリレート−スチレン−アクリロニトリ
ル共重合体樹脂(ASA樹脂)、塩素化ポリエチレン−
アクリロニトリル−スチレン共重合体樹脂(ACS樹
脂)、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカー
ボネート樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリエチ
レンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート
樹脂、ポリアクリレート樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリ
イミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリフェニレンス
ルフィド樹脂、ポリオキシベンゾイル樹脂、ポリエーテ
ルエーテルケトン樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、アク
リル樹脂、フッ素系樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエス
テル樹脂、シリコーン樹脂、シリコーン変性アクリル樹
脂、シリコーン変性ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、
フォスファゼン樹脂等の樹脂。これらの変性樹脂等。こ
れらは単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよ
い。
【0040】上記有機高分子材料としては、金属酸化物
磁性体微粉末との濡れ性、樹脂の混練加工時の粘度、温
度、フィルムの物性、耐化学性、耐熱性、耐水性、金属
やプラスチックとの接着性等を考慮して適宜選択するこ
とができる。なかでも、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、変性エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢
酸ビニル−塩化ビニルグラフト共重合体樹脂、塩素化ポ
リエチレン樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリエステル樹脂、
アクリル樹脂、アミド樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ
樹脂、及び、これらの変性樹脂が好ましい。
【0041】上記有機高分子材料の酸素指数は、難燃性
及び不燃性の観点から、30以上が好ましい。30未満
であると、難燃性及び不燃性が低下する。より好ましく
は、40以上である。上記酸素指数は、JIS K 7
201のプラスチック耐炎性試験で測定することができ
る。上記有機高分子材料のうち、高い酸素指数を有して
いる樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化
ビニリデン、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデ
ン、ポリテトラクロロエチレン、エチレン−酢酸ビニル
−塩化ビニルグラフト共重合体樹脂、塩素化ポリエチレ
ン樹脂、変性塩素化ポリエチレン樹脂、塩素化ポリエチ
レン−アクリロニトリル−スチレン共重合体、シリコー
ン樹脂、シリコーン変性アクリル樹脂、シリコーン変性
ポリエステル樹脂、フォスファゼン樹脂等を挙げること
ができる。なかでも、ポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸
ビニル−塩化ビニルグラフト共重合体樹脂、塩素化ポリ
エチレン樹脂、変性塩素化ポリエチレン樹脂、シリコー
ン樹脂が好ましい。
【0042】上記無機窯業材料としては特に限定され
ず、例えば、硫酸カルシウム、けい酸カルシウム、水ガ
ラス、ポルトランドセメント、アルミナセメント、アル
ミナシリケート、酸化カルシウム、粘土等を挙げること
ができる。これらの無機窯業材料も、難燃性及び不燃性
に優れている。好ましくは、硫酸カルシウム、けい酸カ
ルシウム、ポルトランドセメント、アルミナセメントで
ある。
【0043】上記金属酸化物磁性体微粉末と上記結合剤
とを配合する際、難燃性及び不燃性を向上させるため
に、難燃化剤を加えてもよい。上記難燃化剤としては、
例えば、(a)酸化燃焼の連鎖反応を停止させるアミン
類、フェノール類、塩素化合物、臭素化合物;(b)空
気を遮断し酸素と可燃ガスとの接触を防ぐりん化合物、
ほう素化合物;(c)可燃ガスを希釈して発熱量を低下
させる水、二酸化炭素、アンモニア等の不活性ガス発生
剤;(d)可燃物の温度を低下させて分解着火を防止す
る水酸化物、水和物、シリカ、アルミナ等を挙げること
ができる。更に具体的には、上記難燃化剤としては、例
えば、ヘキサブロモベンゼン、デカブロモベンジルフェ
ニルエーテル、デカブロモベンジルフェニルオキサイ
ド、テトラブロモビスフェノール、テトラブロモ無水フ
タル酸、テトラブロモビスフェノールA、トリクレジル
ホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリアリル
ホスフェート、トリクロロエチルホスフェート、含ハロ
ゲン縮合りん酸エステル、塩化パラフィン、パークロロ
ペンタシクロデカン、水酸化アルミニウム、水酸化マグ
ネシウム、三酸化アンチモン、五酸化アンチモン、ほう
酸亜鉛、臭化アンモニウム、りん酸チタン等を挙げるこ
とができる。上記難燃化剤の配合量は、第2層中、0.
01〜15重量%が好ましい。0.01重量%未満であ
ると、得られる電磁波低反射材の難燃性が充分でなく、
15重量%を超えると、結合剤量が減って電磁波低反射
材の物性が低下するし、結合剤量を補うと、磁性体が減
って電磁波吸収能が低下する。
【0044】上記金属酸化物磁性体微粉末と上記結合剤
とを配合する際、上記難燃化剤のほかに、層形成、塗工
性、電磁波吸収能等を改良するために、必要に応じて、
可塑剤、粘度調節剤、表面活性剤、滑剤、消泡剤、熱安
定剤、酸化防止剤等を添加してもよい。
【0045】上記第2層の形成において、結合剤として
有機高分子材料を用いる場合、ロール、バンバリーミキ
サー、加圧ニーダー、ブスコニーダー等で金属磁性体微
粉末と結合剤、及び、必要により、添加剤とを混練し、
押し出し成形、加工成形、カレンダー成形等の通常使用
されている方法、適当量の希釈剤を加えて塗料化し、厚
膜塗装をする方法等により層を形成することができる。
無機窯業材料を用いる場合には、抄造法、モールド法、
押し出し成形等により層を成形することができる。
【0046】上記電磁波低反射材(A)の第2層の厚さ
は、準マイクロ波帯域からミリ波帯域において、75%
を上回る電磁波吸収率を示す実用的な広帯域電磁波吸収
材を得るためには、1.8〜3.6mmが好ましい。
1.8mm未満であると、準マイクロ波帯域の吸収能が
低下し、3.6mmを超えると、材料代が高価になるば
かりでなく、重量も重くなるので、実用上好ましくな
い。より好ましくは、2.2〜3.2mmである。
【0047】上記電磁波低反射材(A)の第3層は、金
属磁性体微粉末及び結合剤からなる。上記金属磁性体微
粉末を構成する金属磁性体としては特に限定されず、例
えば、磁性金属単体材料、磁性金属合金等を挙げること
ができる。上記磁性金属単体材料としては特に限定され
ず、例えば、鉄、ニッケル、コバルト等を挙げることが
できる。上記磁性金属合金としては特に限定されず、例
えば、珪素鋼;センダスト;スーパーセンダスト;パー
マロイ;アモルファス金属;Si、Al、Co、Ni、
V、Sn、Zn、Pb、Mn、Mo及びAgからなる群
より選ばれる少なくとも1種の金属元素を含んでなる鉄
磁性合金等を挙げることができる。
【0048】上記のほか、高純度のFe粉末も使用する
ことができ、カルボニル鉄粉末又はアトマイズ法で製造
された鉄を80重量%以上含有する磁性合金及びその合
金粉末が好適に使用される。上記金属磁性体微粉末は、
必要に応じて、シランカップリング剤、チタネート系カ
ップリング剤等により表面処理されていてもよい。
【0049】上記金属磁性体微粉末の平均粒径は、結合
剤と均一に混合可能であれば特に限定されないが、1〜
30μmが好ましい。1μm未満であると、難燃性が低
下し、30μmを超えると、充分な電磁波吸収能を示さ
ない。より好ましくは、2〜20μmである。
【0050】上記金属磁性体微粉末の含有量は、第3層
中、70〜90重量%が好ましい。70重量%未満であ
ると、電磁波吸収能が低下し、90重量%を超えると、
電磁波吸収能は良好となるが、剛性、耐久性等が劣り、
重量も重くなるので、実用性が低くなる。
【0051】上記第3層を構成する結合剤としては特に
限定されず、第2層を形成する際に使用する結合剤と同
様のものを使用することができる。また、層形成も第2
層と同様にして行うことができる。上記金属磁性体微粉
末と上記結合剤とを配合する際、難燃性及び不燃性を向
上させるために第2層と同様に難燃化剤を添加してもよ
い。また、層形成、塗工性、電磁波吸収能等を改良する
ために、必要に応じて、可塑剤、粘度調節剤、表面活性
剤、消泡剤、熱安定剤、酸化防止剤等を添加してもよ
い。
【0052】上記電磁波低反射材(A)の第3層の厚さ
は、準マイクロ波帯域からミリ波帯域において、75%
を上回る電磁波吸収率を示す実用的な広帯域電磁波吸収
材を得るためには、0.2〜1.1mmが好ましい。
0.2mm未満であっても、1.1mmを超えても、準
ミリ波帯域及びミリ波帯域を吸収する能力が低下する。
より好ましくは、0.3〜0.8mmである。また、軽
量で薄い広帯域電磁波吸収材を提供するためには、第2
層と第3層との合計の厚さを4mm以下とすることが好
ましい。
【0053】上記電磁波低反射材(A)は、例えば、以
下のような方法で製造することができる。導電性材料か
らなる第1層の上に金属酸化物磁性体微粉末及び結合剤
からなる混合物を塗布し、第2層を形成する。ついで、
金属磁性体微粉末及び結合剤からなる混合物を塗布し、
第3層を形成することにより、電磁波低反射材(A)を
得る。
【0054】上記電磁波低反射材(A)は、表面を保護
するために、また、美装性を付与するために、第3層の
上に、クロス繊維材料、木材系パネル及び防火壁装材料
からなる群より選ばれる少なくとも1種である美装性材
料からなる第4層を設けたり、フレームや接着層、接着
部材を取り付けることにより、電磁波低反射パネルとす
ることができる。
【0055】上記防火壁装材料としては特に限定され
ず、例えば、壁装材料として認可されている紙壁紙、織
物壁紙、ビニル壁紙、化学繊維壁紙、無機質壁紙、特定
壁紙等を挙げることができる。これらを形成する材料と
しては特に限定されず、例えば、第2層の結合剤として
使用される塩化ビニル樹脂、シリコーン樹脂、塩素化ポ
リエチレン樹脂等の有機高分子材料、紙、セルロース紙
等と可塑剤、無機フィラー、ガラス繊維、難燃化剤等と
の組み合わせによるもの;第2層の結合剤として使用す
る無機窯業材料と無機フィラー、ガラス繊維、難燃化剤
等との組み合わせによるもの等を挙げることができる。
上記防火壁装材料の厚さは、50μm〜2mmが好まし
い。50μm未満であると、難燃性や電磁波吸収性に対
する効果が小さく、2mmを超えると、難燃化が難しく
なるし、取り付け作業性が低下する。
【0056】上記防火壁装材料を、第3層にそのまま積
層して使用するだけではなく、後述する難燃性内装材で
ある無機材料からなる防火ボード;有機材料からなる防
火ボード、防火シート等を使用した第4層に、更に重ね
て第5層として使用してもよい。上記防火壁装材料を第
5層として使用する場合、第4層と組み合わせること
で、TEモードやTMモードにおいて電磁波吸収能を向
上させることができる。特に第4層が無機材料からなる
防火ボードである場合には、より効果的である。
【0057】上記第4層は、難燃性内装材であってもよ
い。上記難燃性内装材としては特に限定されず、例え
ば、無機材料からなる防火ボード;有機材料からなる防
火ボード、防火シート等を挙げることができる。上記無
機材料としては特に限定されず、例えば、硫酸カルシウ
ム、けい酸カルシウム、水ガラス、ポルトランドセメン
ト、アルミナセメント、アルミナシリケート、酸化カル
シウム、粘土等を挙げることができる。上記有機材料と
しては特に限定されず、例えば、塩化ビニル樹脂、シリ
コーン樹脂、塩素化ポリエチレン樹脂等を挙げることが
できる。
【0058】上記無機材料からなる防火ボードとしては
特に限定されず、例えば、石綿スレート板、石綿セメン
トパーライト板、石膏ボード、ロックウールシーリング
板、軽カル板、セメント板、石綿セメントけい酸カルシ
ウム板、石綿セメントサイディング、木毛セメント板、
パルプセメント板、木片セメント板、内装用プラスチッ
ク化粧板類、化粧硬質繊維板、軟質繊維板、中質繊維
板、硬質繊維板、パーティクルボード、化粧パーティク
ルボード、化粧石膏ボード、シージング石膏ボード、強
化石膏ボード等を挙げることができる。これらの防火ボ
ードは、無機系の難燃化剤を含有していてもよい。上記
無機材料からなる防火ボードの厚さは、3〜25mmが
好ましい。3mm未満であると、難燃性や電磁波吸収性
に対する効果が小さく、25mmを超えると、取り付け
や輸送でのボードの折れや割れを生じるおそれがある。
より好ましくは、9〜25mmである。
【0059】上記有機材料からなる防火ボード又は防火
シートは、上記有機材料と可塑剤、無機フィラー、ガラ
ス繊維、難燃化剤等を組み合わせて形成される。上記有
機材料からなる防火ボード又は防火シートとしては特に
限定されず、例えば、難燃合板、FRP板、デコラ板、
メラミン化粧板、木質板、塩化ビニルボード板等を挙げ
ることができる。上記有機材料からなる防火ボード又は
防火シートの厚さは、50μm〜5mmが好ましい。5
0μm未満であると、難燃性や電磁波吸収性に対する効
果が小さく、5mmを超えると、取り付け作業性や重量
又は反りの点で問題を生ずる。
【0060】本発明のオフィス用低反射家具は、上述し
た電磁波低反射材(A)を更に家具に装着するためにフ
レームや接着層、接着部材を取り付けることにより電磁
波吸収低反射パネルとしたものを装着してもよい。
【0061】次に、上述した他の複層型の電磁波低反射
材(B)〜(E)及び単層型の電磁波低反射材について
説明する。これらの電磁波低反射材は、いずれも導電性
材料からなる第1層の上に少なくとも1種の磁性体及び
結合剤からなる電磁波吸収層を有しており、その構成以
外は、先に詳述した複層型の電磁波低反射材(A)の構
造と同様のものを使用することができる。
【0062】上記電磁波低反射材(B)は、導電性材料
からなる第1層と、金属磁性体微粉末及び結合剤からな
る第2層と、金属磁性体微粉末及び結合剤からなる第3
層とからなる。上記第1層は、上記電磁波低反射材
(A)の第1層と同じ材料及び同じ方法で形成され、上
記第2層は、上記電磁波低反射材(A)の第3層と同じ
材料及び同じ方法で形成され、上記第3層は、上記電磁
波低反射材(A)の第3層と同じ材料及び同じ方法で形
成される。
【0063】上記電磁波低反射材(C)は、導電性材料
からなる第1層と、金属磁性体微粉末及び結合剤からな
る第2層と、金属酸化物磁性体微粉末からなる第3層と
からなる。上記第1層は、上記電磁波低反射材(A)の
第1層と同じ材料及び同じ方法で形成され、上記第2層
は、上記電磁波低反射材(A)の第3層と同じ材料及び
同じ方法で形成され、上記第3層は、上記電磁波低反射
材(A)の第2層と同じ材料及び同じ方法で形成され
る。
【0064】上記電磁波低反射材(B)及び上記電磁波
低反射材(C)のうち、電磁波吸収能を更に向上させる
ためには、以下の組み合わせが好ましい。第2層として
Co−Fe−Si−B系アモルファス合金が用いられた
ときは、第3層としてカルボニル鉄粉末の組み合わせ
が、第2層としてFe−Ni系アモルファス合金粉末が
用いられたときは、第3層としてMn−Ni系フェライ
ト、珪素鋼粉末、又は、カルボニル鉄粉末との組み合わ
せが、第2層としてセンダスト合金粉末が用いられたと
きは、第3層としてMn−Zn系フェライト、又は、カ
ルボニル鉄粉末との組み合わせが好ましい。
【0065】なかでも、Co−Fe−Si−B系アモル
ファス合金とカルボニル鉄粉末の組み合わせでは、第2
層:第3層=1.6mm:1.0mmのものから第2
層:第3層=3.3mm:1.0mmのものまでの組み
合わせが、第2層としてFe−Ni系アモルファス合金
粉末、第3層としてMn−Zn系フェライトの組み合わ
せでは、第2層:第3層=0.9mm:1.6mmのも
のから第2層:第3層=1.4mm:1.1mmのもの
までの組み合わせが、第2層としてFe−Ni系アモル
ファス合金粉末、第3層としてカルボニル鉄粉末の組み
合わせでは、第2層:第3層=1.8mm:0.8mm
のものから第2層:第3層=4.5mm:0.9mmの
ものまでの組み合わせが好ましい。
【0066】電磁波吸収層を二層以上有する電磁波低反
射材(D)は、導電性材料からなる第1層と、金属酸化
物磁性体微粉末及び結合剤からなる第2層と、第2層で
用いたものとは異なる金属酸化物磁性体微粉末及び結合
剤からなる第3層と、金属磁性体微粉末及び結合剤から
なる第4層とからなり、電磁波低反射材(E)は、導電
性材料からなる第1層と、金属磁性体微粉末及び結合剤
からなる第2層と、金属酸化物磁性体微粉末及び結合剤
からなる第3層と、金属磁性体微粉末及び結合剤からな
る第4層からなる。上記電磁波低反射材(D)及び上記
電磁波低反射材(E)で使用される導電性材料、磁性体
及び結合剤は、上記電磁波低反射材(A)で使用される
ものと同じ材料及び同じ方法で形成することができる。
【0067】二層以上の電磁波吸収層の組み合わせを具
体的に示すと、上記電磁波低反射材(D)の場合は、第
2層はMn−Znフェライトと塩素化ポリエチレン、第
3層は、Mn−Mg−Znフェライトと塩素化ポリエチ
レン、第4層はカルボニル鉄と塩素化ポリエチレンとか
らなる構成のものを挙げることができる。
【0068】上記電磁波低反射材(E)の場合は、第2
層はセンダスト合金粉末と塩素化ポリエチレン、第3層
はMn−Mg−Znフェライトと塩素化ポリエチレン、
第4層はカルボニル鉄と塩素化ポリエチレンとからなる
構成のものを挙げることができる。これらの電磁波吸収
層の二層以上の組み合わせは、電磁波低反射材全体の厚
さや電磁波吸収能をバランス化、最適化する方法として
好ましい。
【0069】単層型の電磁波低反射材は、導電性材料か
らなる第1層と、上述した金属酸化物磁性体微粉末、又
は、金属磁性体微粉末と結合剤との組み合わせからなる
電磁波吸収層との組み合わせからなる。結合剤が有機高
分子材料である場合のこれらの最適な組み合わせは、金
属酸化物磁性体微粉末及び結合剤からなる組み合わせで
ある。なかでも、成分としてモル比でMnO:ZnO:
Fe2 3 =29〜35:13〜16:52〜56、好
ましくは、MnO:ZnO:Fe2 3 =32:14:
54、又は、30:15:55の割合で含有し、1〜3
0μmの多分散粒径を有し、平均粒径10〜30μmの
Mn−Znフェライトが磁性体として好ましく用いら
れ、そのインピーダンス整合層の厚さが、11〜13m
mである場合には、フェライト粉末の体積分率が17〜
27%、好ましくは、19〜21%であるもの、フェラ
イトのインピーダンス整合層の厚さが6.7〜7.9m
mである場合には、フェライト粉末の体積分率が30〜
40%、好ましくは、37〜39%であるものである。
結合剤が無機窯業材料である場合は、金属酸化物磁性体
と結合剤とからなる組み合わせが好ましく、なかでも、
Mn−Znフェライト又はMn−Mg−Znフェライト
と、無機系結合剤との組み合わせが好ましく用いられ、
その整合層の厚さが、7〜15mmである場合には、フ
ェライト粉末の体積分率が30〜70%、好ましくは、
45〜65%のものである。このような結合剤が無機窯
業材料である電磁波低反射材は、図3に示す(2)大き
な垂直面により構成される家具の上面5や側面6等に好
ましく装着される。
【0070】本発明に使用される電磁波低反射材の厚さ
は、設置されるオフィス用低反射家具の面に応じて適宜
選択されて用いられるが、通常、2〜30mmが好まし
い。2mm未満であると、電磁波低反射材としての電磁
波吸収能が充分でなく、電磁波低反射材自体の剛性にも
欠け、オフィス用低反射家具に装着する時の作業性や家
具としての耐久性に欠け、30mmを超えると、重くな
るうえ、家具としての他の部分とのおさまりが悪くなっ
たりして好ましくない。本発明のオフィス用低反射家具
は、上記電磁波低反射材を取り付けることにより、その
電磁波吸収層に用いられた磁性体の性質、また、組み合
わせる難燃性材料によって、防音、防振、防火等の機能
をも併せ持つオフィス用家具にすることができる。
【0071】得られるオフィス用低反射家具は、その平
面がオフィス等の空間に露出しているが、これらの面が
無線通信に使用する電磁波の反射面とならないので、電
磁波の相互干渉、遅延分散による混信や誤作動等の問題
が生じない。また、これらのオフィス用低反射家具は、
防音、防振、防火にも効果があり、マグネット文具をも
装着できるので、インテリジェントオフィスの通信イン
フラの整備に好適である。
【0072】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0073】実施例1 モル比32:14:54でMnO、ZnOとFe2 3
とを含む平均粒径15μmのフェライト微粒子を90重
量部とエチレン−酢酸ビニル共重合体EVA(住友化学
工業社製、SUMITATE RB−11)10重量部
とを110℃に設定したテストロールで混練し、混練体
を更に110℃の熱プレスで圧延した後、140℃の熱
ロールで2.5mmのシートに成形した。得られたシー
トを第1層となる0.1mmの表面処理されたアルミ板
に密着させて第1層と第2層との積層体を得た。つい
で、平均粒径3.5μmのカルボニル鉄(BASF社
製、HLグレード)85重量部とエチレン−酢酸ビニル
共重合体EVA(住友化学工業社製、SUMITATE
RB−11)15重量部とを用いて同様に混練し、第
2層の上に0.5mmの厚さにシート化して被覆し、第
3層として形状をトリミングして電磁波低反射材を得
た。かかる電磁波低反射材を図1に示した机の天板の部
分を構成する冷延鋼板の上に接着層を介してはりつけ、
更に、その上に主として硬質塩化ビニル樹脂から形成さ
れるボードを合わせ、縁を加工した。更に、同様に第3
層までの電磁波吸収材の上に美装性を出すために、15
0μmの塩化ビニル系化粧フィルム(日本ペイント社
製、アーテリット)を貼りつけて電磁波低反射パネルを
得た。かかる電磁波低反射パネルは、図1に示した机の
まく板部分と横板部分に取り付けることで低反射机を得
た。
【0074】垂直入射での反射減衰量の測定 得られた電磁波低反射材の垂直入射での電磁波反射減衰
量を測定した。電磁波低反射材面に垂直入射した場合の
反射減衰量を測定するために、電磁波低反射材をTEM
入射測定ができるように加工し、7mm空洞同軸管に入
れて、ネットワークアナライザーによって反射減衰量を
測定し、その結果を表5に示した。
【0075】斜入射での反射減衰量の測定 電磁波低反射材の電磁波の45°斜入射での反射減衰量
を近傍電磁界アンテナ測定装置(アイコム社製、NFA
MS)を用いて周波数を1.9GHz、2.45GHz
及び19GHzでTEモードとTMモードで測定し、そ
の結果を表6に示した。
【0076】実施例2 第1層として0.2mmの亜鉛メッキ鋼板の上に、モル
比32:14:54でMnO、ZnOとFe2 3 とを
含む平均粒径8μmのフェライト微粒子を90重量部、
塩化ビニル樹脂(日本ゼオン社製、ゼオン121)10
重量部、可塑剤のDOP3重量部、更に適量の熱安定剤
を150℃に設定した加圧ニーダーで溶融混練し、得た
混練体を更に110℃の熱プレスで圧延した後、140
℃の熱ロールで2.5mmのシートに成形した。更に、
第3層として、平均粒径3.5μmのカルボニル鉄(B
ASF社製、HLグレード)85重量部、塩素化ポリエ
チレン(昭和電工社製、エラスレン303A)15重量
部、三酸化アンチモン5重量部を用いて同様にして第2
層の上に0.5mmの厚さにシート化して被覆して第3
層とした。更に、この上に美装性を出すために150μ
mの塩化ビニル系化粧フィルム(日本ペイント社製、ア
ーテリット)を貼りつけて電磁波低反射パネルを得た。
かかる電磁波低反射パネルを図3に示した収納庫の前面
扉、左側面、上面に接着層を介して装着して低反射収納
庫を得た。得られた電磁波吸収材と電磁波低反射パネル
層について実施例1と同様に垂直入射と斜入射での反射
減衰量を測定した。その結果を表5及び6に示した。
【0077】実施例3 第1層として構造部材ともなる厚さが3.5mmの塗装
亜鉛メッキ鋼板を準備して、その上にモル比5:12:
14:69でMnO、MgO、ZnOとFe23 とを
含む平均粒径10μmのフェライト微粒子を88重量部
と、塩化ビニル樹脂(日本ゼオン社製、ゼオン121)
10重量部と可塑剤のDOP3重量部、更に、5重量部
の熱安定剤とを含む組成物を150℃に設定したテスト
ロールで溶融混練し、混練体として、更に110℃の熱
プレスで圧延した後、140℃の熱ロールで2.5mm
のシートに成形した。更に、その上に平均粒径10μm
の珪素鋼粉(Fe:Si=94:6)85重量部と塩素
化ポリエチレン(昭和電工社製、エラスレン303A)
15重量部、及び、難燃剤3重量部からなる組成物を用
いて同様にして混練し、第2層の上に0.5mmの厚さ
にシート化して被覆して第3層とした。この第3層の上
に更に9.5mmの石膏ボードをプラスチックボルトに
よって固定して電磁波低反射パネルを得た。かかる低反
射パネルを図4に示した電子黒板の文字を書く白色フィ
ルムの後ろに取り付けることで低反射電子黒板を得た。
これらの材料の電磁波吸収特性について実施例1と同様
に垂直入射及び斜入射での反射減衰量を測定した。その
結果を表5及び6に示した。
【0078】実施例4 FeとNiからなる平均粒径21μmのアモルファス系
金属粉(三菱マテリアル社製、AM粉)75重量部とエ
チレン−酢酸ビニル共重合体EVA(住友化学工業社
製、SUMITATE RB−11)25重量部とを1
10℃に設定したテストロールで混練して混練体とし
て、更に110℃の熱プレスで圧延した後、140℃の
熱ロールで1.1mmのシートに成形した。得られたシ
ートを第1層となる0.8mmの表面処理されたアルミ
板片面に密着させて第1層と第2層との積層体を得た。
ついで、モル比32:14:54でMnO、ZnOとF
2 3 とを含む平均粒径8μmのフェライト微粒子を
90重量部と塩化ビニル樹脂(日本ゼオン社製、ゼオン
121)10重量部、可塑剤のDOP7重量部、更に適
量の熱安定剤を150℃に設定した加圧ニーダーで溶融
混練し、得た混練体を更に110℃の熱プレスで圧延し
た後、140℃の熱ロールで1.4mmのシートに成形
した後、第2層に重ねて三層からなる電磁波低反射材を
得た。かかる電磁波低反射材の形を整えて湾曲させてか
ら電磁波低反射パネルとして図5に示した椅子の背もた
れと着座部のクッション層の下に装着してから椅子を組
み立てることで低反射椅子を得た。これらの材料の電磁
波吸収特性について実施例1と同様に垂直入射及び斜入
射での反射減衰量を測定した。その結果を表5及び6に
示した。
【0079】実施例5 平均粒径18μmのセンダスト合金粉末(三菱マテリア
ル社製)75重量部と塩素化ポリエチレン(昭和電工社
製、エラスレン303A)25重量部とを実施例4と同
様にして混練し2.9mmの厚さのシートを成形した。
得られたシートを第1層となる0.8mmの鋼板に密着
させて第1層と第2層との積層体を得た。更に、その上
に平均粒径3.5μmのカルボニル鉄(BASF社製、
HLグレード)85重量部と塩素化ポリエチレン(昭和
電工社製、エラスレン303A)15重量部、三酸化ア
ンチモン5重量部とを用いて同様にして第2層の上に
0.8mmの厚さにシート化して被覆して第3層とし
た。この第3層の上に更に150μmの塩化ビニル系化
粧フィルム(日本ペイント社製、アーテリット)を貼り
つけて電磁波低反射材を得た。電磁波低反射材の回りに
プラスチック材によってフレーム化して電磁波低反射パ
ネル層を得た。この電磁波低反射パネル層を図6に示し
た収納庫の前面にパネルとして装着することで低反射ユ
ニット収納庫を得た。これらの材料の電磁波吸収特性に
ついて実施例1と同様に垂直入射及び斜入射での反射減
衰量を測定した。その結果を表5及び6に示した。
【0080】実施例6 モル比32:14:5でMnO、ZnOとFe2 3
を含む平均粒径15μmの多分散粒径Mn−Znフェラ
イト微粒子と塩素化ポリエチレン(昭和電工社製、エラ
スレン303A)を用いて、そのフェライトの体積分率
が38%となるように実施例1と同様の方法で混練し、
厚さ7.2mmのシートに成形し、それをアルミ蒸着を
施した50μmのPETフィルムと接着層を介して一体
化することで単層型の電磁波低反射材を得た。かかる電
磁波低反射材に100μmのPETフィルムを重ねてエ
ッジ部を処理して一体化することで電磁波低反射パネル
とし、図3に示した収納庫の上面に装着して低反射収納
庫とした。これらの材料の電磁波吸収特性について実施
例1と同様に垂直入射及び斜入射での反射減衰量を測定
した。その結果を表5及び6に示した。
【0081】
【表5】
【0082】
【表6】
【0083】60GHzでの反射減衰量の測定 発振器としてガンダイオードを用い、実施例1及び実施
例4で得られた電磁波低反射パネルに対して、積層面に
対してTEM入射するように導波管中にパネルを設置
し、ミキサーを介してスペクトラムアナライザーによっ
て60GHzで反射減衰量を測定したところ、実施例1
の低反射パネルでは11.5dB、実施例4の低反射パ
ネルでは7.5dBであった。
【0084】
【発明の効果】本発明のオフィス用低反射家具は上述の
構成よりなるので、準マイクロ波帯域からミリ波帯域ま
での電磁波を吸収し、オフィスの電磁波環境を向上させ
ることができ、オフィス用家具として好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】電磁波低反射材が天板、横板、まく板に使用さ
れた机の模式図である。図中、斜線部は、電磁波低反射
材が使用されている部分である。
【図2】電磁波低反射材が天板に使用された机の模式図
である。
【図3】電磁波低反射材が使用された収納庫及び書棚の
模式図である。
【図4】電磁波低反射材が使用された電子黒板及びサイ
ドパネルの模式図である。
【図5】電磁波低反射材が使用された椅子及び可動間仕
切りの模式図である。
【図6】本発明のオフィス用低反射家具が組み合わせら
れたオフィスの模式図である。
【符号の説明】
1 天板 2 横板 3 まく板 4 天板 5 上面 6 側面 7 前面扉 8 垂直面 9 背もたれ 10 着座面 11 垂直面 12 低反射机 13 低反射椅子 14 低反射収納庫

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1〜60GHzの周波数帯域において−
    3〜−15dBの電磁波吸収能を有する電磁波低反射材
    を少なくとも1面に有してなることを特徴とするオフィ
    ス用低反射家具。
  2. 【請求項2】 電磁波低反射材が、導電性材料からなる
    第1層と、少なくとも1種の磁性体及び結合剤からなる
    第2層とを有するものである請求項1記載のオフィス用
    低反射家具。
  3. 【請求項3】 電磁波低反射材が、導電性材料からなる
    第1層と、少なくとも1種の磁性体及び結合剤からなる
    複数の層とを有するものである請求項1記載のオフィス
    用低反射家具。
  4. 【請求項4】 磁性体が、金属酸化物磁性体微粉末又は
    金属磁性体微粉末である請求項2又は3記載のオフィス
    用低反射家具。
  5. 【請求項5】 オフィス用低反射家具が、書庫、書棚、
    収納庫、ロッカー、キャビネット、シェルビング、机、
    椅子、黒板、ホワイトボード、パーティション、ドア及
    びユニットパネルからなる群より選ばれる少なくとも1
    種である請求項1、2、3又は4記載のオフィス用低反
    射家具。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010243260A (ja) * 2009-04-02 2010-10-28 Tdk Corp 供試体用電磁波低反射机

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