JP2000082893A - 電波吸収体 - Google Patents

電波吸収体

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JP2000082893A
JP2000082893A JP10267242A JP26724298A JP2000082893A JP 2000082893 A JP2000082893 A JP 2000082893A JP 10267242 A JP10267242 A JP 10267242A JP 26724298 A JP26724298 A JP 26724298A JP 2000082893 A JP2000082893 A JP 2000082893A
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wave absorber
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fiber
conductive material
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JP10267242A
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English (en)
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Migaku Murase
琢 村瀬
Naoyoshi Sato
直義 佐藤
Hiroshi Kurihara
弘 栗原
Hisafumi Saito
寿文 斉藤
Hiroshige Yanagawa
太成 柳川
Kozo Hayashi
宏三 林
Kyoichi Fujimoto
恭一 藤本
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Tokiwa Electric Co Ltd
TDK Corp
Original Assignee
Tokiwa Electric Co Ltd
TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量で機械的強度と不燃性に優れ、かつ、電
波吸収能に優れた電波吸収体を提供する。 【解決手段】 カーボンブラック、グラファイトおよび
炭素繊維の少なくとも1種からなる導電材と無機質中空
体の粉粒体と無機補強繊維とを無機接着剤で結合するこ
とにより電波吸収体とし、この電波吸収体は、含有する
導電材と無機質中空体の粉粒体とにより優れた電波吸収
能を発現し、含有する無機補強繊維により優れた機械的
強度を有し、含有する無機質中空体の粉粒体と無機補強
繊維により優れた不燃性を発現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電波暗室、電波吸
収壁等に使用する電波吸収体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高度情報社会の実現に向けて、移
動通信分野を中心に電波利用が急速に拡大している。ま
た、今日のマイクロエレクトロニクス技術の革新的進歩
に伴って多様な電子機器が普及している。しかし、この
ような情報通信技術の発達に伴い、不要な電磁ノイズが
精密機器関連装置に及ぼす影響が問題となっている。
【0003】電磁ノイズの測定には、電磁波の反射のな
い電波暗室(電波無響室)が使用され、このような電波
暗室の内壁には電波吸収体が配設されている。電波暗室
に使用される従来の電波吸収体としては、導電性を得る
ためにカーボンブラック等が配合された発泡スチロー
ル、発泡スチレンや発泡ウレタン等の有機系の材料から
なる電波吸収体が挙げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電波障
害の増加に伴い、イミュニティ試験等の大電力の試験が
義務付けられる方向にあり、閉鎖された状態で使用され
る電波暗室では、安全性向上の観点から不燃性の材料の
使用が要求されている。
【0005】不燃性を有する電波吸収体として、例え
ば、比較的原料コストの安いシラスバルーン、ガラスビ
ーズ、パーライト等のような多数の独立気泡をもつ無機
粒子とカーボンブラックとを配合し、水ガラスのような
耐熱性の無機接着剤で集積結合した成形体が挙げられる
(特許番号第2743227号)。
【0006】しかし、上記の電波吸収体は機械的強度が
低く、例えば、高さ100cm程度の四角錐形状または
くさび形状の大型の構造体とした場合、割れの発生、抵
触時の粉塵の発生等が避けられないという問題がある。
【0007】本発明は、上記のような実情に鑑みてなさ
れたものであり、軽量で機械的強度と不燃性に優れ、か
つ、電波吸収能に優れた電波吸収体を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の電波吸収体は、導電材としてのカー
ボンブラック、グラファイトおよび炭素繊維の少なくと
も1種と、無機質中空体の粉粒体と、無機補強繊維とを
無機接着剤で結合したものであるような構成とした。
【0009】また、本発明の電波吸収体は、前記導電材
の含有量は、0.5〜80g/lの範囲内にあるような
構成とし、前記導電材としてのカーボンブラックおよび
/またはグラファイトの含有量を30〜50g/lの範
囲内とするような構成、前記導電材としての炭素繊維の
含有量を0.5〜15g/lの範囲内とするような構成
とした。
【0010】また、本発明の電波吸収体は、前記無機質
中空体がシラスバルーン、シリカバルーン、ガラスビー
ズおよびアルミナシリカバルーンの少なくとも1種であ
るような構成、前記無機質中空体の平均粒径を5〜10
00μmの範囲内とするような構成とした。
【0011】さらに、本発明の電波吸収体は、前記無機
補強繊維がガラス繊維、ロックウール繊維、ステンレス
繊維、シリカアルミナ繊維およびチタン酸カリウム繊維
の少なくとも1種であるような構成、前記無機補強繊維
の含有量が1〜20g/lの範囲内であるような構成と
した。
【0012】また、本発明の電波吸収体は、少なくとも
一部に一体的に接合された不燃性層とを備え、該不燃性
層はセピオライトを主成分としたスラリーから抄造した
不燃性シートおよび無機コーティング剤層の少なくとも
1種からなるような構成とした。
【0013】また、本発明の電波吸収体は、内部が中空
である四角錐形状またはくさび形状の構造体であるよう
な構成、電波吸収体の少なくとも外部に露出している面
に前記不燃性層が一体的に接合されているような構成と
した。
【0014】このような本発明では、導電材と無機質中
空体の粉粒体が電波吸収体に優れた電波吸収能を付与
し、無機補強繊維が電波吸収体に機械的強度を付与する
とともに、無機質中空体の粉粒体と無機補強繊維が電波
吸収体に優れた不燃性を付与する作用をなす。さらに、
不燃性層を一体的に接合することにより機械的強度が更
に向上する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0016】本発明の電波吸収体は、導電材と無機質中
空体の粉粒体と無機補強繊維とを無機接着剤で結合した
ものである。導電材としては、カーボンブラック、グラ
ファイトおよび炭素繊維の少なくとも1種を使用するこ
とができる。
【0017】導電材として用いられるカーボンブラック
やグラファイトは、従来から電波吸収用損失材料として
用いられているものでよく、電波吸収体における含有量
は10〜80g/l、好ましくは30〜50g/lの範
囲内である。また、導電材として用いられる炭素繊維
は、繊維長さ、密度、形状に特に制限はなく、例えば、
繊維長が3〜20mm程度のものを用いることができ
る。電波吸収体における炭素繊維の含有量は0.5〜1
5g/l、好ましくは1〜10g/lの範囲内である。
導電材の含有量が上記の各範囲からはずれると、電波吸
収体が十分な電波吸収能を発現することが困難となった
り、電波吸収体の不燃性が低下し好ましくない。
【0018】無機質中空体の粉粒体としては、シラスバ
ルーン、シリカバルーン、ガラスビーズ、および、アル
ミナシリカバルーンの1種または2種以上の組み合わせ
を使用することができる。このような無機質中空体の粉
粒体は、平均粒径が5〜1000μm、好ましくは50
〜400μmのものを使用する。無機質中空体の平均粒
径が5μm未満であると、電波吸収体における無機質中
空体の充填密度が高くなり、電波吸収体の重量が増加す
るので好ましくない。また、無機質中空体の平均粒径が
1000μmを超えると、電波吸収体における無機質中
空体の充填密度が低くくなり、粉粒体間の接着強度を高
める必要性から比重の大きい無機接着剤の使用量が増
え、この場合も電波吸収体の重量が増加するので好まし
くない。本発明は、このように平均粒径の小さい無機質
中空体を使用するものであり、従来の平均粒径が1.5
〜4.5mm程度の無機質中空体を使用する場合に比べ
て、軽量化が可能である。
【0019】電波吸収体を構成する無機補強繊維として
は、ガラス繊維、ロックウール繊維、ステンレス繊維、
シリカアルミナ繊維、チタン酸カリウム繊維等を挙げる
ことができる。このような無機補強繊維は、電波吸収体
に1〜20g/lの範囲内で含有させることができる。
含有量が1g/l未満であると電波吸収体の機械的強度
が不充分なものとなり、20g/lを超えると電波吸収
体の重量が増加するので好ましくない。
【0020】無機接着剤は、ポルトランドセメント、石
膏等の水和反応によって硬化する接着剤、あるいは、リ
ン酸塩、シリカゾル、水ガラス組成物等の無機接着剤等
を使用することができ、特に安価で結合性の高い水ガラ
ス組成物が好ましく使用できる。水ガラスはアルカリ金
属ケイ酸塩を主成分とする水性溶液であり、特にケイ酸
ナトリウムは安価でJIS規格品として入手が容易であ
り好ましい。また、ケイ酸ナトリウムの水ガラスにケイ
酸リチウムの水ガラスを混合して用いてもよい。水ガラ
ス組成物は、上記のような水ガラスに、硬化時間を短縮
し、耐水性と耐熱性を向上させるための硬化剤を混合し
たものである。硬化剤としては、ホウ酸亜鉛、ホウ酸カ
リウム等のホウ酸塩、酸化亜鉛等の多価金属の酸化物、
水酸化カルシウム等の多価金属の水酸化物、ケイ酸カル
シウム等のケイ化物等を挙げることができ、これらの中
でホウ酸亜鉛が特に好ましい。ホウ酸亜鉛を硬化剤とし
て使用する場合、水ガラス100重量部に対してホウ酸
亜鉛を10〜20重量部添加することにより、水ガラス
組成物の硬化時間を5分間〜1時間程度の範囲で任意に
調整することができる。
【0021】上述の本発明の電波吸収体は、上述の導電
材、無機質中空体、無機補強繊維、無機接着剤と水から
なるスラリーを所定形状の金型に注入して形成すること
ができる。この電波吸収体は、比重が0.20〜0.3
5g/cm3 程度と小さく、軽量化の点で極めて有利で
ある。また、本発明の電波吸収体の厚みは10〜30m
m程度が好ましい。
【0022】本発明の電波吸収体は、少なくとも一部に
不燃性層を一体的に接合して備えたものであってもよ
い。この不燃性層は、セピオライトを主成分としたスラ
リーから抄造した不燃性シートからなるもの、無機コー
ティング剤層からなるもの、上記不燃性シートの少なく
とも一部に無機コーティング剤層を積層したもの、いず
れかである。本発明の電波吸収体は、無機補強繊維を含
有しているので、比重が小さく軽量であるにもかかわら
ず機械的強度が高く、抵触時に無機質中空体や導電材が
脱離して粉塵を生じることがないが、上記の不燃性層を
用いて電波吸収体を被覆することにより、機械的強度が
更に向上するとともに、不燃性も向上する。
【0023】不燃性層に用いる不燃性シートを抄造する
ためのスラリーは、例えば、セピオライトを60〜90
重量%含有し、さらにバインダを含有するものであり、
また、補強材としてガラス繊維を含有してもよい。使用
するバインダは、不燃性シートの強度を高めるための熱
可塑性樹脂と、凝集性、耐水性を付与するための網目状
の三次元構造をもった熱硬化性樹脂である。熱可塑性樹
脂としては、ポリアクリルアミド(分子量80万〜10
0万程度)等のアニオン系の熱可塑性樹脂を使用するこ
とができ、熱硬化性樹脂としては、ポリアミドポリアミ
ンエピクロルヒドリン等のカチオン系の熱硬化性樹脂を
使用することができる。
【0024】このようなスラリーを用いて抄造工程でシ
ートを形成し、これを所定温度で乾燥することにより、
水分の蒸発とバインダの反応が進行して固化され、不燃
性シートが得られる。また、抄造工程で形成した2枚の
シートで無機質繊維を挟持して積層体を形成し、これを
所定温度で乾燥して不燃性シートとしてもよい。このよ
うな不燃性シートの厚みは0.1〜0.5mm程度が好
ましい。尚、上記の無機繊維はガラス繊維、炭素繊維等
であり、繊維太さ、密度、形状に特に制限はない。
【0025】不燃性層に用いる無機コーティング剤は、
不燃性あるいは難燃性を有する無機コーティング剤とし
て従来から用いられているものを使用することができ、
特に制限はない。例えば、主剤としてのアルキルシリケ
ート、このアルキルシリケートを加水分解するための
水、この加水分解反応を促進する反応触媒としてのアル
ミニウムキレート、加水分解反応を抑制する反応抑制剤
としてのメチルアシッドホスヘート、および、上記のア
ルキルシリケートと水とを溶解する溶媒としてのアルコ
ールを含有する無機コーティング剤等を挙げることがで
きる。また、上記の溶媒としてのアルコール中に分散し
たセピオライトを含有する無機コーティング剤、さら
に、カーボングラファイト等を含有するものであっても
よい。アルキルシリケートとしては、例えば、メチルト
リメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン等を使
用することができる。さらに、水系の無機コーティング
剤を用いてもよい。このような無機コーティング剤を用
いて形成する無機コーティング剤層の厚みは10〜30
μm程度が好ましい。
【0026】電波吸収体上への不燃性層の一体化接合
は、不燃性シート、あるいは、予め無機コーティング
剤を塗布硬化させて無機コーティング剤層を設けた不燃
性シートを、無機接着剤で電波吸収体に貼り合わせて不
燃性層を一体化接合する方法、電波吸収体に無機コー
ティング剤を塗布し硬化させて無機コーティング剤層か
らなる不燃性層を一体化接合する方法、電波吸収体の
作成用のスラリーを注入する金型の内面に、不燃性シー
ト、あるいは、予め無機コーティング剤を塗布硬化させ
て無機コーティング剤層を設けた不燃性シートを配設し
ておき、スラリー注入後、電波吸収体と不燃性層とを同
時に金型から抜き取る方法等がある。
【0027】尚、不燃性層は少なくとも電波吸収体の機
械的強度を更に向上させる部位に一体的に接合されるも
のであり、両面に設けることを必須とするものではな
い。
【0028】図1乃至図3は、本発明の電波吸収体の好
ましい構造体を示す斜視図である。図1に示される電波
吸収体11は、四角錐形状の構造体である。この電波吸
収体11は、二等辺三角形状の側壁部12とを有し、軽
量化のために内部を中空構造とし底面部に開口14を備
えたものである。このような電波吸収体11は、板状の
本発明の電波吸収体を無機接着剤で接合して四角錐形状
を成形する方法、四角錐形状の凹金型と凸金型を準備
し、両金型の間隙部に電波吸収体用のスラリーを注入し
て乾燥固化した後、金型から抜き取る方法等により作製
することができる。また、電波吸収体11に上述のよう
な不燃性層を設ける場合、少なくとも外部に露出してい
る面(四つの側壁部12の表面)に不燃性層を一体的に
接合することが好ましい。このように不燃性層を備えた
電波吸収体11は、少なくとも一方の面に不燃性層が一
体的に接合されている板状の本発明の電波吸収体を用い
て、不燃性層が外側となるように無機接着剤を用いて四
角錐形状を成形する方法、四角錐形状の凹金型と凸金型
を準備し、凹金型内部に予め不燃性層(この場合、不燃
性シート、あるいは、予め無機コーティング剤を塗布硬
化させて無機コーティング剤層を設けた不燃性シート)
を配設しておき、両金型の間隙部に電波吸収体用のスラ
リーを注入して乾燥固化した後、不燃性層を一体的に接
合した電波吸収体を金型から抜き取る方法等により作製
することができる。
【0029】また、図2に示される電波吸収体21は、
くさび形状の構造体である。この電波吸収体21は、傾
斜部22と、各傾斜部間に位置する側壁部23とを有
し、軽量化のために内部を中空構造とし底面部に開口2
4を備えたものである。このような電波吸収体21は、
板状の本発明の電波吸収体を無機接着剤を用いてくさび
形状を成形する方法、くさび形状の凹金型と凸金型を準
備し、両金型の間隙部に電波吸収体用のスラリーを注入
して乾燥固化した後、金型から抜き取る方法等により作
製することができる。また、電波吸収体21に上述のよ
うな不燃性層を設ける場合、少なくとも外部に露出して
いる面(各傾斜部22と側壁部23の表面)に不燃性層
を一体的に接合することが好ましい。このように不燃性
層を備えた電波吸収体21は、少なくとも一方の面に不
燃性層が一体的に接合されている板状の本発明の電波吸
収体を用いて、不燃性層が外側となるように無機接着剤
を用いてくさび形状を成形する方法、くさび形状の凹金
型と凸金型を準備し、凹金型内部に予め不燃性層(この
場合、不燃性シート、あるいは、予め無機コーティング
剤を塗布硬化させて無機コーティング剤層を設けた不燃
性シート)を配設しておき、両金型の間隙部に電波吸収
成形体用のスラリーを注入して乾燥固化した後、不燃性
層が一体的に接合した電波吸収成形体を金型から抜き取
る方法等により作製することができる。
【0030】さらに、図3に示される電波吸収体31
は、くさび形状の構造体である。この電波吸収体31
は、傾斜部32と、各傾斜部の底面に位置する底面部3
3とを有し、軽量化のために内部を中空構造とし各傾斜
部間に開口34を備えたものである。このような電波吸
収体31は、板状の本発明の電波吸収体を無機接着剤を
用いてくさび形状を成形する方法等により作製すること
ができる。また、電波吸収体31に上述のような不燃性
層を設ける場合、少なくとも外部に露出している面(傾
斜部32の表面)に不燃性層を一体的に接合することが
好ましい。このように不燃性層を備えた電波吸収体31
は、少なくとも一方の面に不燃性層が一体的に接合され
ている板状の本発明の電波吸収体を用いて、不燃性層が
外側となるように無機接着剤を用いてくさび形状を成形
する方法等により作製することができる。
【0031】
【実施例】次に、具体的な実施例を挙げて本発明を更に
詳細に説明する。 (実施例1)まず、下記組成の電波吸収体用のスラリー
をヘンシルミキサを用いて調製した。
【0032】 電波吸収体用のスラリーの組成 ・シラスバルーン(平均粒径50〜400μm) … 220重量部 (三機工業(株)製 サンキライト) ・グラファイト(日本黒鉛(株)製 青P) … 50重量部 ・ガラス繊維(日東紡績(株)製6mm品) … 8重量部 ・無機接着剤((株)常盤電機製 FJ294) … 175重量部 ・水 … 550重量部 次に、金型に上記のスラリーを注入し、60℃で24時
間乾燥することにより、650mm×1400mm×1
5mmの板状の電波吸収体を作製した。その後、この電
波吸収体を60℃で7日間乾燥した。この電波吸収体の
比重は0.31g/cm3 、電波吸収体における導電材
(グラファイト)の含有量は40g/lであった。ま
た、下記の測定方法により、不燃性、機械的強度を測定
して下記の表1に示した。
【0033】不燃性試験 建設省告示1828号に規定した不燃性材料の試験方法
に準じ、まず、無機接着剤((株)常盤電機製 FJ2
94)を用いて電波吸収体を積層して、40mm×40
mm×50mmの試験片を作成し、この試験片を炉内で
750±10℃、20分間加熱し、この加熱による試験
片の温度上昇を測定した。加熱による試験片の温度上昇
が50℃未満の場合、不燃性が合格となる。
【0034】機械的強度の測定 JIS A1408に準じ、長さ200mm、幅150
mm、厚み15mm(不燃紙のあるものは16mm)の
試験片を作成し、気乾状態で放置後、加圧速度1mm/
分で曲げ強度を測定した。
【0035】次に、上記の板状電波吸収体を用いて、上
底400mm、下底600mm、高さ1330mmの傾
斜部用の台形の電波吸収体2枚と、底辺600mm、高
さ1300mmの側壁用の二等辺三角形の電波吸収体2
枚とを作成し、無機接着剤((株)常盤電機製 FJ2
94)を用いて図2に示されるような底面600mm×
600mm、高さ1300mmのくさび形状の電波吸収
体を作製した。この電波吸収体の底面裏側に、背面にシ
ールドパネルを配置したTDK(株)製フェライトIB
−011(厚み5.9mm)を装着し、1GHzにおけ
る電波吸収能を測定した。すなわち、図4の測定系ブロ
ック図に示すような電波暗室において、電波吸収体に電
波を照射し、反射波レベルを測定した。電波吸収体の反
射減衰量(dB)は、電波吸収体の底面と同一寸法(6
00mm×600mm)の金属板のみの反射レベルを基
準として、下記の式から算出し下記の表1に示した。
【0036】反射減衰量(dB)=−[ 電波吸収体の反射レ
ベル(dB)−金属板の反射レベル(dB) ] (実施例2)まず、底面600mm×600mm、上底
400mm、高さ1300mmのくさび形の凹金型と、
この凹金型に対応し間隙部(厚み)が15mmとなるよ
うな凸金型を作製した。
【0037】次に、金型内面に離型剤を塗布し、実施例
1の作製に使用したのと同組成のスラリーを金型の間隙
部に注入し、60℃で24時間乾燥することにより、図
2に示されるような底面600mm×600mm、高さ
1300mmのくさび形状の電波吸収体を作製した。そ
の後、この電波吸収体を60℃で7日間乾燥した。この
くさび形状の電波吸収体の比重は0.30g/cm3
電波吸収体における導電材(グラファイト)の含有量は
40g/lであった。
【0038】上記の電波吸収体について、実施例1と同
様の測定方法により、不燃性、機械的強度、1GHzに
おける電波吸収能を測定して下記の表1に示した。 (実施例3)下記組成の電波吸収体用のスラリーをオミ
ニミキサを用いて調製した。
【0039】 電波吸収体用のスラリーの組成 ・シラスバルーン(平均粒径50〜400μm) … 220重量部 (三機工業(株)製 サンキライト) ・炭素繊維(三菱化学(株)製 ダイアリード) … 6重量部 (繊維長=10mm) ・ガラス繊維(日東紡績(株)製6mm品) … 60重量部 ・無機接着剤((株)常盤電機製 FJ294) … 160重量部 ・水 … 500重量部 このスラリーを用い、実施例2と同様にして、図2に示
されるような底面600mm×600mm、高さ130
0mmのくさび形状の電波吸収体を作製した。その後、
この電波吸収体を60℃で7日間乾燥した。この電波吸
収体の比重は0.25g/cm3 、導電材(炭素繊維)
の含有量は5g/lであった。
【0040】上記の電波吸収体について、実施例1と同
様の測定方法により、不燃性、機械的強度、1GHzに
おける電波吸収能を測定して下記の表1に示した。 (実施例4)電波吸収体用のスラリーにおけるグラファ
イト(日本黒鉛(株)製 青P)量を調整して、電波吸
収体の導電材(グラファイト)含有量が30g/lとな
るようにした他は、実施例1と同様にして板状の電波吸
収体を作製し、さらに、くさび形状の構造体を作製し
た。この電波吸収体の比重は0.28g/cm3 であ
り、実施例1と同様の測定方法により、不燃性、機械的
強度、1GHzにおける電波吸収能を測定して下記の表
1に示した。 (実施例5)電波吸収体用のスラリーにおけるグラファ
イト(日本黒鉛(株)製 青P)量を調整して、電波吸
収体の導電材(グラファイト)含有量が50g/lとな
るようにした他は、実施例1と同様にして板状の電波吸
収体を作製し、さらに、くさび形状の構造体を作製し
た。この電波吸収体の比重は0.32g/cm3 であ
り、実施例1と同様の測定方法により、不燃性、機械的
強度、1GHzにおける電波吸収能を測定して下記の表
1に示した。 (実施例6)電波吸収体用のスラリーにおける炭素繊維
(三菱化学(株)製 ダイアリード)の量を調整して、
電波吸収体の導電材(炭素繊維)含有量が0.5g/l
となるようにした他は、実施例3と同様にして、くさび
形状の電波吸収体を作製した。この電波吸収体の比重は
0.25g/cm3 であり、実施例1と同様の測定方法
により、不燃性、機械的強度、1GHzにおける電波吸
収能を測定して下記の表1に示した。 (実施例7)電波吸収体用のスラリーにおける炭素繊維
(三菱化学(株)製 ダイアリード)の量を調整して、
電波吸収体の導電材(炭素繊維)含有量が15g/lと
なるようにした他は、実施例3と同様にして、くさび形
状の電波吸収体を作製した。この電波吸収体の比重は
0.28g/cm3 であり、実施例1と同様の測定方法
により、不燃性、機械的強度、1GHzにおける電波吸
収能を測定して下記の表1に示した。 (実施例8)不燃性層を構成するための不燃性シート
((株)常盤電機製 GP19(厚み0.27mm))
を予め内部に配設した金型に、実施例1の作製に使用し
たのと同組成のスラリーを注入し、60℃で24時間乾
燥することにより、両面に不燃性シートを一体的に備え
た650mm×1400mm×15mmの板状の電波吸
収体を作製した。次いで、この板状の電波吸収体を用
い、実施例1と同様にしてくさび形状の構造体を作製し
た。この電波吸収体の比重は0.28g/cm3 であ
り、電波吸収体における導電材(グラファイト)の含有
量は40g/lであった。また、実施例1と同様の測定
方法により、不燃性、機械的強度、1GHzにおける電
波吸収能を測定して下記の表1に示した。 (比較例)まず、下記組成の電波吸収体用のスラリーを
ヘンシルミキサを用いて調製した。
【0041】 電波吸収体用のスラリーの組成 ・シラスバルーン(平均粒径50〜400μm) … 220重量部 (三機工業(株)製 サンキライト) ・グラファイト(日本黒鉛(株)製 青P) … 50重量部 ・無機接着剤((株)常盤電機製 FJ294) … 175重量部 ・水 … 550重量部 次に、金型に上記のスラリーを注入し、60℃で24時
間乾燥することにより、650mm×1400mm×1
5mmの板状の電波吸収体を作製した。その後、この電
波吸収体を60℃で7日間乾燥した。この電波吸収体の
比重は0.31g/cm3 、電波吸収体における導電材
(グラファイト)の含有量は40g/lであった。ま
た、実施例1と同様の測定方法により、不燃性、機械的
強度を測定して下記の表1に示した。
【0042】次に、上記の板状電波吸収体を用い、実施
例1と同様にして、図2に示されるような底面600m
m×600mm、高さ1300mmのくさび形状の電波
吸収体を作製した。この電波吸収体の1GHzにおける
電波吸収能を実施例1と同様に測定し、結果を下記の表
1に示した。
【0043】
【表1】 表1に示されるように、実施例1〜8の電波吸収体は、
いずれも比重が低く軽量で、不燃性、機械的強度および
電波吸収能に優れることが確認された。また、不燃性層
を一体的に接合したもの(実施例8)では、機械的強度
が更に向上することが確認された。
【0044】これに対して、無機補強繊維を含有してい
ない比較例の電波吸収体は機械的強度が低く、実用に供
し得ないものであった。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば含
有する導電材と無機質中空体の粉粒体により電波吸収体
が優れた電波吸収能を発現し、また、含有する無機補強
繊維により電波吸収体が優れた機械的強度を備え、さら
に、含有する無機質中空体の粉粒体と無機補強繊維によ
り電波吸収体が優れた不燃性を備えるので、電波吸収体
は電波吸収能に優れ電波吸収周波数の広帯域化や耐電力
性能が高いとともに、軽量で機械的強度と不燃性に優れ
作業環境の安全性向上を可能とし、かつ、製造コストの
低減も可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電波吸収体の構造体の一例を示す斜視
図である。
【図2】本発明の電波吸収体の構造体の他の例を示す斜
視図である。
【図3】本発明の電波吸収体の構造体の他の例を示す斜
視図である。
【図4】実施例において電波吸収体の1GHzにおける
電波吸収能を測定するための測定系ブロック図である。
【符号の説明】
11,21,31…電波吸収体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 直義 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 栗原 弘 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 斉藤 寿文 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 柳川 太成 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 林 宏三 岐阜県各務原市金属団地65番地 株式会社 常盤電機内 (72)発明者 藤本 恭一 岐阜県各務原市金属団地65番地 株式会社 常盤電機内 Fターム(参考) 5E321 AA42 AA44 BB34 BB60 GG05 GG11 5J020 EA01 EA05 EA08

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電材としてのカーボンブラック、グラ
    ファイトおよび炭素繊維の少なくとも1種と、無機質中
    空体の粉粒体と、無機補強繊維とを無機接着剤で結合し
    たものであることを特徴とする電波吸収体。
  2. 【請求項2】 前記導電材の含有量は、0.5〜80g
    /lの範囲内にあることを特徴とする請求項1に記載の
    電波吸収体。
  3. 【請求項3】 前記導電材としてのカーボンブラックお
    よび/またはグラファイトの含有量は、30〜50g/
    lの範囲内にあることを特徴とする請求項2に記載の電
    波吸収体。
  4. 【請求項4】 前記導電材としての炭素繊維の含有量
    は、0.5〜15g/lの範囲内にあることを特徴とす
    る請求項2に記載の電波吸収体。
  5. 【請求項5】 前記無機質中空体は、シラスバルーン、
    シリカバルーン、ガラスビーズおよびアルミナシリカバ
    ルーンの少なくとも1種であることを特徴とする請求項
    1乃至請求項4のいずれかに記載の電波吸収体。
  6. 【請求項6】 前記無機質中空体の平均粒径は、5〜1
    000μmの範囲内にあることを特徴とする請求項1乃
    至請求項5のいずれかに記載の電波吸収体。
  7. 【請求項7】 前記無機補強繊維は、ガラス繊維、ロッ
    クウール繊維、ステンレス繊維、シリカアルミナ繊維お
    よびチタン酸カリウム繊維の少なくとも1種であること
    を特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の
    電波吸収体。
  8. 【請求項8】 前記無機補強繊維の含有量は、1〜20
    g/lの範囲内であることを特徴とする請求項1乃至請
    求項7のいずれかに記載の電波吸収体。
  9. 【請求項9】 前記電波吸収体は、少なくとも一部に一
    体的に接合された不燃性層とを備え、該不燃性層はセピ
    オライトを主成分としたスラリーから抄造した不燃性シ
    ートおよび無機コーティング剤層の少なくとも1種から
    なることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか
    に記載の電波吸収体。
  10. 【請求項10】 前記電波吸収体は、内部が中空である
    四角錐形状またはくさび形状の構造体であることを特徴
    とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の電波吸
    収体。
  11. 【請求項11】 前記電波吸収体の少なくとも外部に露
    出している面に前記不燃性層が一体的に接合されている
    ことを特徴とする請求項10に記載の電波吸収体。
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