JP2000073040A - ポリウレタン粘着剤組成物及び該組成物を用いた塗工物 - Google Patents
ポリウレタン粘着剤組成物及び該組成物を用いた塗工物Info
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- JP2000073040A JP2000073040A JP10246140A JP24614098A JP2000073040A JP 2000073040 A JP2000073040 A JP 2000073040A JP 10246140 A JP10246140 A JP 10246140A JP 24614098 A JP24614098 A JP 24614098A JP 2000073040 A JP2000073040 A JP 2000073040A
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Abstract
残り、粘着力の上昇、安定な微粘着が得にくいという欠
点、ウレタン系粘着剤の種々の欠点を改善したポリウレ
タン粘着剤組成物および該粘着剤組成物を用いた再剥離
性が十分な塗工物を提供することである。 【解決手段】ポリエステルポリオールとポリエーテルポ
リオール及び有機ポリイソシアネートとを2種類の触媒
の存在下に反応させて得られる末端に水酸基を有するポ
リウレタンポリオール(A)に多官能イソシアネート化
合物(B)を配合してなるポリウレタン粘着剤組成物。
Description
剤組成物および該粘着剤組成物を用いたテープ、ラベ
ル、シール、化粧用シート、滑り止めシート、両面粘着
テープ等の再剥離性に優れた塗工物に関する。
プ、ラベル、シール、化粧用シート、滑り止めシート、
両面粘着テープ等の塗工物は、粘着力に優れているが、
再剥離性が十分でなく被着体に貼付した後、被着体から
剥がした時、被着体への糊残り、粘着力の上昇という問
題があった。特に剥がす速度により粘着力が変化し窓ガ
ラス、自動車のガラス等にPETに粘着剤をコーティン
グしたシートを貼る場合、気泡がなく綺麗に貼るために
貼り直しが容易ではなかった。また、粘着力の弱い微粘
着にした時、保持力が無くなったり、硬化剤の量により
粘着力が非常にばらつくという問題があった。
ラベル、シール、化粧用シート、滑り止めシート、両面
粘着テープ等の塗工体は、塗工物に求められる種々の物
性は、満足できるものの、樹脂溶液の高粘度化、反応制
御、原料コスト等の問題があった。特に、反応の進行に
伴う樹脂溶液の相溶性、架橋性を制御することが困難で
あった。
着剤を用いた塗工物の剥離時の糊残り、粘着力の上昇、
安定な微粘着が得にくいといういわゆる再剥離性が悪い
という欠点、ウレタン系粘着剤の上記記載の種々の欠点
を改善したポリウレタン粘着剤組成物および該粘着剤組
成物を用いた再剥離性が十分な塗工物を提供することで
ある。
性の異なるポリエステルポリオールとポリエーテルポリ
オールの様な2種類以上のポリオールモノマーと有機ポ
リイソシアネート化合物とを単独の触媒存在下で反応さ
せていた。この系では、しばし反応溶液が濁ったり、ゲ
ル化するという問題があった。特に反応温度が100℃
以下の時に著しい。そこで反応条件を種々検討した結
果、2種類の触媒を用いることにより、反応溶液が濁っ
たりゲル化したりすることなくポリウレタン樹脂が得ら
れることを見い出した。
リオールとポリエーテルポリオール及び有機ポリイソシ
アネートとを2種類の触媒の存在下に反応させて得られ
る末端に水酸基を有するポリウレタンポリオール(A)
に多官能イソシアネート化合物(B)を配合してなるポ
リウレタン粘着剤組成物である。第二の発明は、2種類
の触媒のうち少なくとも1種類が、有機金属系化合物で
あることを特徴とする第一発明記載のポリウレタン粘着
剤組成物である。第三の発明は、2種類の触媒のうち少
なくとも1種類が、有機錫系化合物であることを特徴と
する第一発明記載のポリウレタン粘着剤組成物である。
ルヘキサン酸錫、ジブチル錫ジラウレートであることを
特徴とする第一発明記載のポリウレタン粘着剤組成物で
ある。第五の発明は、2−エチルヘキサン酸錫、ジブチ
ル錫ジラウレートの重量比が、2−エチルヘキサン酸錫
/ジブチル錫ジラウレート<1であることを特徴とする
第四発明記載のポリウレタン粘着剤組成物である。第六
の発明は、ポリウレタンポリオール(A)を得る温度
が、100℃以下であることを特徴とする第一発明〜第
五発明いずれか記載のポリウレタン粘着剤組成物であ
る。
分子量が1,000〜5,000であることを特徴とす
る第一発明〜第六発明いずれか記載のポリウレタン粘着
剤組成物である。第八の発明は、ポリエーテルポリオー
ルの分子量が1,000〜5,000であることを特徴
とする第一発明〜第六発明いずれか記載のポリウレタン
粘着剤組成物である。第九の発明は、ポリエーテルポリ
オールの一部もしくは全てが,分子量2,500〜3,
500であり、かつ1分子中に少なくとも3個以上の水
酸基を有することを特徴とする第一発明〜第六発明いず
れか記載のポリウレタン粘着剤組成物である。
か記載のポリウレタン粘着剤組成物の塗工物である。第
十一の発明は、基材が、プラスチックフィルムもしくは
プラスチックシートであることを特徴とする第十発明記
載の塗工物である。第十二の発明は、基材が、ポリウレ
タンであることを特徴とする第十発明記載の塗工物であ
る。第十三の発明は、基材が、紙であることを特徴とす
る第十発明記載の塗工物である。
泡体であることを特徴とする第十発明記載の塗工物であ
る。
しては公知のポリエステルポリオールが用いられる。酸
成分としてテレフタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、
セバチン酸、無水フタル酸、イソフタル酸、トリメリッ
ト酸等が挙げられ、グリコール成分としてエチレングリ
コール、プロピレングリコール、ジエチレングリコー
ル、ブチレングリコール、1,6−ヘキサングリコー
ル、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、3,3’
−ジメチロールヘプタン、ポリオキシエチレングリコー
ル、ポリオキシプロピレングリコール、1,4−ブタン
ジオール、ネオペンチルグリコール、ブチルエチルペン
タンジオール、ポリオール成分としてグリセリン、トリ
メチロールプロパン、ペンタエリスリトール等が挙げら
れる。その他、ポリカプロラクトン、ポリ(β−メチル
−γ−バレロラクトン)、ポリバレロラクトン等のラク
トン類を開環重合して得られるポリエステルポリオール
等も挙げられる。ポリエステルポリオールの分子量は低
分子量から高分子量まで使用可能であるが、好ましくは
分子量が1,000〜5,000のポリエステルポリオ
ール、更に好ましくは分子量2,500〜3,500の
ポリエステルポリオールを用いる。分子量が1,000
以下では反応性が高くなり、ゲル化しやすくなる。ま
た、分子量が5,000以上では反応性が低くなり、さ
らにはポリウレタンポリオール(A)自体の凝集力が小
さくなる。その使用量はポリウレタンポリオール(A)
を構成するポリオール中10〜70モル%が好ましい。
更に好ましくは、35〜65モル%である。
しては公知のポリエーテルポリオールが用いられる。例
えば、水、プロピレングリコール、エチレングリコー
ル、グリセリン、トリメチロールプロパン等の低分子量
ポリオールを開始剤として用いて、エチレンオキシド、
プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、テトラヒドロ
フラン等のオキシラン化合物を重合させることにより得
られるポリエーテルポリオール、具体的にはポリプロピ
レングリコール、ポリエチレングリコール、ポリテトラ
メチレングリコール等の官能基数が2以上のものが用い
られる。ポリエーテルポリオールの分子量は低分子量か
ら高分子量まで使用可能であるが、好ましくは分子量が
1,000〜5,000のポリエーテルポリオール、更
に好ましくは分子量が2,500〜3,500のポリエ
ーテルポリオールを用いる。分子量が1,000以下で
は反応性が高くなり、ゲル化しやすくなる。また、分子
量が5,000以上では反応性が低くなり、さらにはポ
リウレタンポリオール(A)自体の凝集力が小さくな
る。その使用量はポリウレタンポリオール(A)を構成
するポリオール中20〜80モル%が好ましい。更に好
ましくは、40〜65モル%である。
ングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチル
グリコール、ブチルエチルペンタンジオール、グリセリ
ン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等
のグリコール類、エチレンジアミン、N−アミノエチル
エタノールアミン、イソホロンジアミン、キシリレンジ
アミン等の多価アミン類も併用することができる。
は、2官能性のポリエーテルポリオールも用いることが
できるが、分子量が1,000〜5,000であり、か
つ1分子中に少なくとも3個以上の水酸基を有するポリ
エーテルポリオールを一部もしくは全部用いることによ
り、更に粘着力と再剥離性のバランスがとれる。分子量
が1,000以下で3官能以上のポリオールは反応性が
高くなり、ゲル化しやすくなる。また、分子量が5,0
00以上で3官能以上のポリオールは反応性が低くな
り、さらにはポリウレタンポリオール(A)自体の凝集
力が小さくなる。好ましくは分子量2,500〜3,5
00以下で少なくとも3官能以上のポリオールを一部も
しくは全部用いる。
ト化合物としては公知の芳香族ポリイソシアネート、脂
肪族ポリイソシアネート、芳香脂肪族ポリイソシアネー
ト、脂環族ポリイソシアネート等が挙げられる。
−フェニレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニル
ジイソシアネート、1,4−フェニレンジイソシアネー
ト、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、
2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレン
ジイソシアネート、4,4’−トルイジンジイソシアネ
ート、2,4,6−トリイソシアネートトルエン、1,
3,5−トリイソシアネートベンゼン、ジアニシジンジ
イソシアネート、4,4’−ジフェニルエーテルジイソ
シアネート、4,4’,4”−トリフェニルメタントリ
イソシアネート等を挙げることができる。
チレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネ
ート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ペンタメチレ
ンジイソシアネート、1,2−プロピレンジイソシアネ
ート、2,3−ブチレンジイソシアネート、1,3−ブ
チレンジイソシアネート、ドデカメチレンジイソシアネ
ート、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシ
アネート等を挙げることができる。
ω,ω’−ジイソシアネート−1,3−ジメチルベンゼ
ン、ω,ω’−ジイソシアネート−1,4−ジメチルベ
ンゼン、ω,ω’−ジイソシアネート−1,4−ジエチ
ルベンゼン、1,4−テトラメチルキシリレンジイソシ
アネート、1,3−テトラメチルキシリレンジイソシア
ネート等を挙げることができる。
ソシアネートメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘ
キシルイソシアネート、1,3−シクロペンタンジイソ
シアネート、1,3−シクロヘキサンジイソシアネー
ト、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、メチル
−2,4−シクロヘキサンジイソシアネート、メチル−
2,6−シクロヘキサンジイソシアネート、4,4’−
メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、1,
4−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、
1,4−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン
等を挙げることができる。
チロールプロパンアダクト体、水と反応したビュウレッ
ト体、イソシアヌレート環を有する3量体等も併用する
ことができる。
しては、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、3−イソシアネ
ートメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイ
ソシアネート(イソホロンジイソシアネート)等が好ま
しい。
媒を使用することができる。例えば3級アミン系化合
物、有機金属系化合物等が挙げられる。
ミン、トリエチレンジアミン、1,8−ジアザビシクロ
(5,4,0)−ウンデセン−7(DBU)等が挙げら
れる。
錫系化合物を挙げることができる。
ド、ジブチル錫オキサイド、ジブチル錫ジブロマイド、
ジブチル錫ジマレエート、ジブチル錫ジラウレート(D
BTDL)、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫スル
ファイド、トリブチル錫スルファイド、トリブチル錫オ
キサイド、トリブチル錫アセテート、トリエチル錫エト
キサイド、トリブチル錫エトキサイド、ジオクチル錫オ
キサイド、トリブチル錫クロライド、トリブチル錫トリ
クロロアセテート、2−エチルヘキサン酸錫等が挙げら
れる。
タニウムジクロライド、テトラブチルチタネート、ブト
キシチタニウムトリクロライドなどのチタン系、オレイ
ン酸鉛、2−エチルヘキサン酸鉛、安息香酸鉛、ナフテ
ン酸鉛などの鉛系、2−エチルヘキサン酸鉄、鉄アセチ
ルアセトネートなどの鉄系、安息香酸コバルト、2−エ
チルヘキサン酸コバルトなどのコバルト系、ナフテン酸
亜鉛、2−エチルヘキサン酸亜鉛などの亜鉛系、ナフテ
ン酸ジルコニウムなどが挙げられる。
ルポリオールとポリエーテルポリオールの2種類のポリ
オールが存在する系ではその反応性の相違により、単独
の触媒の系ではゲル化したり、反応溶液が濁るという問
題が生じやすい。2種類の触媒を用いることにより、反
応速度、触媒の選択性等が制御可能となり、これらの問
題を解決することができる。その組み合わせとしては、
3級アミン/有機金属系、錫系/非錫系、錫系/錫系等
が用いられるが、好ましくは錫系/錫系、更に好ましく
はジブチル錫ジラウレートと2−エチルヘキサン酸錫の
組み合わせである。その配合比は重量で2−エチルヘキ
サン酸錫/ジブチル錫ジラウレート<1である。好まし
くは0.2〜0.6である。配合比が1以上では、触媒
活性のバランスによりゲル化しやすくなる。これらの触
媒使用量はポリオールと有機ポリイソシアネートの総量
に対して0.01〜1.0重量%である。
化合物(B)としては前述の有機ポリイソシアネート化
合物及びそれらのトリメチロールプロパンアダクト体、
水と反応したビュウレット体、またはイソシアヌレート
環を有する3量体等が用いられる。
ル(A)と多官能イソシアネート(B)の配合比は
(A)100部(重量部)に対して(B)1〜20部用
いられる。1部以下では凝集力が低下し、20部以上で
は粘着力が低下する。好ましくは2〜10部である。
得る反応の温度は100℃以下が好ましい。更に好まし
くは85℃〜95℃である。反応温度が100℃以上に
なると反応速度、架橋構造の制御が困難であり、所定の
分子量、化学構造を有するポリウレタンポリオール
(A)が得難くなる。
ものを使用できる。例えば、メチルエチルケトン、酢酸
エチル、トルエン、キシレン、アセトン等が挙げられ
る。ポリウレタンポリオール(A)の溶解性、溶剤の沸
点等の点から特にトルエンが好ましい。
要に応じてタルク、炭酸カルシウム、酸化チタン等の充
填剤、着色剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、消泡剤、光
安定剤等の添加剤を配合しても良い。
ラスチックフィルム、プラスチックシート、ポリウレタ
ン、紙、ポリウレタン発泡体等である基材に塗工され用
いられる。該塗工物は、テープ、ラベル、シール、化粧
用シート、滑り止めシート、両面粘着テープ等としてに
好適に使用される。
はプラスチックシートとしては、ポリ塩化ビニルフィル
ム、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、
ナイロンフィルム、処理ポリオレフィンフィルム、未処
理ポリオレフィンフィルム等が挙げられる。特に密着
性、塗工の容易性からPETフィルムまたはシートが好
ましい。それらの基材の厚みは15〜100μmである
ものが好ましい。また基材への粘着剤の塗工厚みは5〜
100μmが好ましい。
は、ポリウレタンシート、ポリウレタンフィルム、ポリ
ウレタン成型加工品等が挙げられる。こららの基材の厚
みは発泡体の場合も含めて20〜50,000μmであ
り、基材への塗工厚みは5〜100μmが好ましい。
コート紙、アート紙等が挙げられる。これらの基材の厚
みは15〜5,000μmであるものが好ましい。また
基材への粘着剤の塗工厚みは5〜100μmが好まし
い。
を備えた4口フラスコにポリエステルポリオールP−1
010(2官能ポリエステルポリオール、OH価11
2、分子量1,000、クラレ株式会社製)108g、
ポリエーテルポリオールG−2000(3官能ポリエー
テルポリオール、OH価112、分子量1,500、旭
電化株式会社製)67g、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート(住友バイエル株式会社製)25g、トルエン13
4g、触媒として2−エチルヘキサン酸鉄0.03g、
ナフテン酸鉛0.04gを仕込み、90℃まで徐々に昇
温し4時間反応を行う。赤外分光光度計(IR)で残存
イソシアネート基を確認し消えていたら反応を終了し冷
却する。この反応溶液は無色透明で固形分60%、粘度
3,000cps、MN(数平均分子量)15,00
0、MW(重量平均分子量)50,000であった。
を備えた4口フラスコにポリエステルポリオールF−2
010(3官能ポリエステルポリオール、OH価85、
分子量2,000、クラレ株式会社製)31g、ポリエ
ーテルポリオールPP−2000(2官能ポリエーテル
ポリオール、OH価56、分子量2,000、三洋化成
工業株式会社製)152g、イソホロンジイソシアネー
ト(ヒュルスジャパン株式会社製)17g、トルエン1
34g、触媒として2−エチルヘキサン酸鉄0.03
g、2−エチルヘキサン酸錫0.02gを仕込み、90
℃まで徐々に昇温し3時間反応を行う。IRで残存イソ
シアネート基を確認し消えていたら反応を終了し冷却す
る。この反応溶液は無色透明で固形分60%、粘度3,
000cps、MN16,000、MW55,000で
あった。
を備えた4口フラスコにポリエステルポリオールP−1
010(2官能ポリエステルポリオール、OH価11
2、分子量1,000、クラレ株式会社製)81g、ポ
リエーテルポリオールG−3000B(3官能ポリエー
テルポリオール、OH価56、分子量3,000、旭電
化株式会社製)101g、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート(住友バイエル株式会社製)19g、酢酸エチル1
34g、触媒として2−エチルヘキサン酸鉄0.03
g、テトラブチルチタネート0.02gを仕込み、75
℃まで徐々に昇温し5時間反応を行う。IRで残存イソ
シアネート基を確認し消えていたら反応を終了し冷却す
る。この反応溶液は無色透明で固形分60%、粘度3,
500cps、MN18,000、MW60,000で
あった。
を備えた4口フラスコにポリエステルポリオールP−1
010(2官能ポリエステルポリオール、OH価11
2、分子量1,000、クラレ株式会社製)81g、ポ
リエーテルポリオールG−3000B(3官能ポリエー
テルポリオール、OH価56、分子量3,000、旭電
化株式会社製)101g、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート(住友バイエル株式会社製)19g、トルエン13
4g、触媒としてジブチル錫ジラウレート0.05g、
2−エチルヘキサン酸錫0.02gを仕込み、90℃ま
で徐々に昇温し2時間反応を行う。IRで残存イソシア
ネート基を確認し消えていたら反応を終了し冷却する。
この反応溶液は無色透明で固形分60%、粘度3,30
0cps、MN15,500、MW46,000であっ
た。
を備えた4口フラスコにポリエステルポリオールP−1
010(2官能ポリエステルポリオール、OH価11
2、分子量1,000、クラレ株式会社製)67g、ポ
リエーテルポリオールPP−2000(2官能ポリエー
テルポリオール、OH価56、分子量2,000、三洋
化成工業株式会社製)107g、ヘキサメチレンジイソ
シアネート(住友バイエル株式会社製)26g、トルエ
ン134g、触媒としてジブチル錫ジラウレート0.0
3g、2−エチルヘキサン酸錫0.02gを仕込み、9
0℃まで徐々に昇温し2時間反応を行う。IRで残存イ
ソシアネート基を確認し消えていたら反応を終了し冷却
する。この反応溶液は無色透明で固形分60%、粘度3
600cps、MN16,500、MW50,000で
あった。
を備えた4口フラスコにポリエステルポリオールP−1
010(2官能ポリエステルポリオール、OH価11
2、分子量1,000、クラレ株式会社製)56g、ポ
リエーテルポリオールPP−2000(2官能ポリエー
テルポリオール、OH価56、分子量2,000、三洋
化成工業株式会社製)91g、イソホロンジイソシアネ
ート(ヒュルスジャパン株式会社製)21g、タケネー
トD−140N(イソホロンジイソシアネートトリメチ
ロールプロパンアダクト体、武田薬品工業株式会社製)
31g、トルエン134g、触媒としてジブチル錫ジラ
ウレート0.03g、2−エチルヘキサン酸錫0.02
gを仕込み、90℃まで徐々に昇温し2時間反応を行
う。IRで残存イソシアネート基を確認し消えていたら
反応を終了し冷却する。この反応溶液は無色透明で固形
分60%、粘度3400cps、MN17,500、M
W60,000であった。
を備えた4口フラスコにポリエステルポリオールP−2
010(2官能ポリエステルポリオール、OH価56、
分子量2,000、クラレ株式会社製)90g、ポリエ
ーテルポリオールG−2000(3官能ポリエーテルポ
リオール、OH価85、分子量1,500、旭電化株式
会社製)24g、ヘキサメチレンジイソシアネート(住
友バイエル株式会社製)17g、酢酸エチル134g、
触媒としてジブチル錫ジラウレート0.05gを仕込
み、80℃まで徐々に昇温し4時間反応を行う。IRで
残存イソシアネート基を確認し消えていたら反応を終了
し冷却する。この反応溶液はやや濁った状態で固形分6
0%、粘度3700cps、MN16,500、MW5
4,000であった。
フラスコにブチルアクリレート75g、2−エチルヘキ
シルアクリレート20g、2−ヒドロキシエチルアクリ
レート5g、酢酸エチル135g、トルエン15g、過
酸化ベンゾイル0.2gからなる溶液を還流冷却器を備
えた反応器に入れ、窒素ガス気流下80〜85℃にて8
時間反応を行う。この溶液は無色透明で固形分39.7
%、粘度5,200cpsであった。
す。
になるように塗工し100℃−2分乾燥し、塗工物を作
成する。室温で1週間エージング後、物性を測定した。 粘着力:粘着シートを厚さ0.4mmのステンレス板
(SUS304)に23℃−65%RHにて粘着し、J
ISに準じてロール圧着し20分後、ショッパー型剥離
試験器にて剥離強度(180度ピール、引っ張り速度3
00mm/分;gf/25mm)を測定した。
テンレス板(SUS304)に貼合わせ面積25mm×
25mmとして貼合わせ、JISに準じてロール圧着
し、40℃中に20分間放置後に1kgの荷重をかけ、
落下するまでの秒数または60分後のずれを測定した。 ボールタック:J.Dow式ローリングボール法にて2
3℃−65%RHの条件下で測定した。 再剥離性:粘着シートをステンレス板(SUS30
4)、ガラス板に貼着した後、40℃−65%RHの条
件下に放置し、23℃−65%RHに冷却した後、剥離
し、糊残り性を官能評価し、剥離後、被着体への糊移行
の全くないものを◎、ごくわずかにあるものを○、部分
的にあるものを△、完全に移行しているものを×として
評価した。
00gに対して多官能イソシアネート化合物(B)を4
g添加した。なお、配合は、固形分である。 多官能イソシアネート化合物(B):タケネートD−1
60N(ヘキサメチレンジイソシアネートトリメチロー
ルプロパンアダクト体 武田薬品工業株式会社製)
ン粘着剤を用いた塗工物は、再剥離性に優れていること
が解る。
合成において2種類の触媒を用いることにより高凝集力
で無色透明であり、さらにはアクリル系粘着剤に比べ糊
残りが少ないという特徴があり、再剥離性に優れてた塗
工物が得られる。
Claims (14)
- 【請求項1】ポリエステルポリオールとポリエーテルポ
リオール及び有機ポリイソシアネートとを2種類の触媒
の存在下に反応させて得られる末端に水酸基を有するポ
リウレタンポリオール(A)に多官能イソシアネート化
合物(B)を配合してなるポリウレタン粘着剤組成物。 - 【請求項2】2種類の触媒のうち少なくとも1種類が、
有機金属系化合物であることを特徴とする請求項1記載
のポリウレタン粘着剤組成物。 - 【請求項3】2種類の触媒のうち少なくとも1種類が、
有機錫系化合物であることを特徴とする請求項1記載の
ポリウレタン粘着剤組成物。 - 【請求項4】2種類の触媒が、2−エチルヘキサン酸
錫、ジブチル錫ジラウレートであることを特徴とする請
求項1記載のポリウレタン粘着剤組成物。 - 【請求項5】2−エチルヘキサン酸錫、ジブチル錫ジラ
ウレートの重量比が、2−エチルヘキサン酸錫/ジブチ
ル錫ジラウレート<1であることを特徴とする請求項4
記載のポリウレタン粘着剤組成物。 - 【請求項6】ポリウレタンポリオール(A)を得る温度
が、100℃以下であることを特徴とする請求項1〜5
いずれか記載のポリウレタン粘着剤組成物。 - 【請求項7】ポリエステルポリオールの分子量が1,0
00〜5,000であることを特徴とする請求項1〜6
何れか記載のポリウレタン粘着剤組成物。 - 【請求項8】ポリエーテルポリオールの分子量が1,0
00〜5,000であることを特徴とする請求項1〜6
何れか記載のポリウレタン粘着剤組成物。 - 【請求項9】ポリエーテルポリオールの一部もしくは全
部が,分子量2,500〜3,500であり、かつ1分
子中に少なくとも3個以上の水酸基を有することである
ことを特徴とする請求項1〜6何れか記載のポリウレタ
ン粘着剤組成物。 - 【請求項10】請求項1〜9何れか記載のポリウレタン
粘着剤組成物の塗工物。 - 【請求項11】基材が、プラスチックフィルムもしくは
プラスチックシートであることを特徴とする請求項10
記載の塗工物。 - 【請求項12】基材が、ポリウレタンであることを特徴
とする請求項10記載の塗工物。 - 【請求項13】基材が、紙であることを特徴とする請求
項10記載の塗工物。 - 【請求項14】基材が、ポリウレタン発泡体であること
を特徴とする請求項10記載の塗工物。
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